JP3427709B2 - 記録媒体記録再生装置 - Google Patents

記録媒体記録再生装置

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JP3427709B2
JP3427709B2 JP33599997A JP33599997A JP3427709B2 JP 3427709 B2 JP3427709 B2 JP 3427709B2 JP 33599997 A JP33599997 A JP 33599997A JP 33599997 A JP33599997 A JP 33599997A JP 3427709 B2 JP3427709 B2 JP 3427709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体記録再生装
置に係り、特に記録媒体カートリッジがホルダ内に挿入
される際に記録媒体カートリッジの挿入側端部が下側磁
気ヘッドに当接することを防止するよう構成した記録媒
体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パーソナルコンピュータあるい
はワードプロセッサ等の電子装置では、情報を記録させ
る手段として磁気ディスク装置が装備されている。そし
て、磁気ディスク装置は、記録媒体としてのディスクカ
ートリッジが装着されると、ディスクカートリッジ内に
収容された磁気ディスクが回転駆動されると共に、磁気
ヘッドが磁気ディスクに摺接して磁気記録再生を行う。
【0003】また、上記のような磁気ディスク装置にお
いては、ディスクカートリッジが挿入されるディスクホ
ルダと、ディスクカートリッジの挿入操作により摺動し
てディスクホルダをカートリッジ挿入・イジェクト位置
からカートリッジ装着位置へ移動させるスライダとから
なる記録媒体移送機構を有する構成になっている。スラ
イダは、コイルバネ等により一方向に付勢されており、
ディスクカートリッジが挿入されるとラッチレバーがデ
ィスクカートリッジの端部に押圧されて回動するととも
にラッチレバーによるスライダの掛止が解除される。こ
れにより、スライダは付勢方向に摺動してディスクホル
ダをカートリッジ装着位置へ移動させる。その際、ディ
スクホルダは、カートリッジ挿入・イジェクト位置から
カートリッジ装着位置に降下することにより、ディスク
カートリッジ内のディスクをターンテーブル上にチャッ
キングさせることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、ノート形のパー
ソナルコンピュータでは、携帯して使用できるので、比
較的落下事故が発生しやすい。そのため、ノート形パー
ソナルコンピュータの評価においては、耐落下衝撃試験
を行って衝撃に対する強度を調べている。しかしなが
ら、年々耐落下衝撃試験を行う際に要求される加速度が
次第に増大される傾向にある。
【0005】ところが、磁気ディスク装置のホルダは、
両側面に突出するピンがスライダにより保持されている
だけであり、且つ装置の薄型化及び小型化に対応できる
ように形成されているので、ディスクカートリッジが挿
入されていない状態で過大な衝撃が加えられると、ホル
ダの中間部分が強度不足となって弾性変形及び塑性変形
するおそれがある。これにより、上側磁気ヘッドが下側
磁気ヘッドにあたり破損するおそれがある。
【0006】しかしながら、上記磁気ディスク装置にお
いては、ディスクカートリッジが挿入されていない状態
でのホルダの中間部分の強度を高めるために、ホルダの
天板等に補強部材等を設けると、薄型化に対応できなく
なる。そこで、本発明は上記問題を解決した記録媒体記
録再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、記録媒体カートリッジが挿入されるホルダ
と、該記録媒体カートリッジの挿入動作に応じて前記ホ
ルダを挿入・イジェクト位置又はカートリッジ装着位置
に移動させるホルダ移送機構とを有する記録媒体記録再
生装置において、カートリッジ挿入方向と平行な方向に
伸びる回動軸に支持され、カートリッジの先端と当接す
る当接部を有する変形防止部材を備え前記変形防止部
材は、前記ホルダが前記挿入・イジェクト位置にあると
き前記ホルダの変形を防止するように前記ホルダに当接
し又は所定距離離間した位置に対向し、カートリッジが
前記ホルダ内に挿入され、挿入されたカートリッジに前
記当接部が当接したとき、前記回動軸を中心に回動して
前記ホルダの移動方向に変位することを特徴とするもの
である。また、請求項2の発明は、前記請求項1記載の
記録媒体記録再生装置であって、前記変形防止部材は、
前記ホルダの梁に当接する位置に設けられたことを特徴
とするものである。
【0008】従って、請求項1記載の発明によれば、ホ
ルダが前記挿入・イジェクト位置にあるときホルダの変
形を防止するようにホルダに当接し、又は所定距離離間
した位置に対向する変形防止部材を設けたため、衝撃荷
重がホルダに作用してもホルダの変形を防止することが
できる。また、ホルダがカートリッジ装着位置に移動す
るのに連動して変形防止部材がホルダの移動方向に変位
するため、変形防止部材によりカートリッジ装着動作が
妨げられない構成となっている。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明になる記録
媒体記録再生装置の一実施例について説明する。図1は
本発明になる記録媒体記録再生装置の一実施例としての
磁気ディスク装置11の平面図である。また、図2は磁
気ディスク装置11の概略構成を示す分解斜視図であ
る。
【0012】図1及び図2に示されるように、磁気ディ
スク装置11は、記録媒体としての可撓性磁気ディスク
が収納されたディスクカートリッジ(図示せず)が挿入
されるディスクホルダ12と、前後方向に摺動してディ
スクホルダ12を昇降させるスライダ13とがフレーム
14上に取り付けられている。スライダ13はフレーム
14上をA,B方向に摺動自在に設けられ、ディスクカ
ートリッジの挿入操作によりA方向に摺動してホルダ1
2をカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリッ
ジ装着位置へ降下させる。
【0013】フレーム14の平面14a上には、ディス
ク回転用のモータに駆動されるターンテーブル15と、
磁気ヘッド16,17を支持するヘッドキャリッジ18
とが設けられている。また、フレーム14の下面側に
は、制御回路を有する回路基板(図示せず)が取り付け
られている。ヘッドキャリッジ18は、先端上面に下側
磁気ヘッド16を支持するキャリッジ本体19と、先端
下面に上側磁気ヘッド17を支持しキャリッジ本体19
に対し回動可能に取り付けられたヘッドアーム20とを
有する。
【0014】また、ヘッドキャリッジ18は、前後方向
(A,B方向)に延在するガイドシャフト21,24に
ガイドされて移動可能に設けられている。ヘッドキャリ
ッジ18の左右側面には、ガイドシャフト21,24が
摺動可能に嵌合する軸受け部18a,18bが設けられ
ている。尚、軸受部18aは、メインのガイドシャフト
21が貫通する円形の孔からなり、ヘッドキャリッジ1
8の移動方向、左右方向、高さ位置を規制するためのメ
インの軸受けである。また、軸受部18bは、ガイドシ
ャフト21が嵌合するコ字状に形成された軸受けである
ので移動方向及び左右方向を規制せず、ヘッドキャリッ
ジ18の高さ位置のみを規制する。
【0015】ヘッドキャリッジ18は、後述するボイス
コイルモータ52からの駆動力によりガイドシャフト2
1及びガイドシャフト24にガイドされてA,B方向に
移動する。これにより、ヘッドキャリッジ18に支持さ
れた磁気ヘッド16,17は、ディスクカートリッジ内
に収納された磁気ディスク(図示せず)の所望とするト
ラックに摺接させて磁気記録・再生を行うことができ
る。
【0016】そして、スライダ13の下面には、ダンパ
機構31が配設されている。すなわち、スライダ13の
下面には、ダンパ機構31のダンパプレート32を回動
自在に支承する軸34と、トーションバネ33の一端を
掛止する掛止部35とが設けられている。このダンパ機
構31は、オイルダンパではなくバネ力を利用してスラ
イダ13の摺動動作を減速するようにスライダ13を付
勢する機械式のダンパ機構である。すなわち、ダンパ機
構31は、スライダ13の下面に回動自在に設けられた
ダンパプレート32と、このダンパプレート32を付勢
するトーションバネ33とよりなる。
【0017】また、ダンパ機構31は、ディスクホルダ
12がカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリ
ッジ装着位置への移動初期にはスライダ13を移動方向
と逆方向(B方向)に付勢し、スライダ13が摺動する
過程でダンパプレート32が所定以上回動したときスラ
イダ13を移動方向(A方向)に付勢するように構成さ
れている。そのため、ディスク装着動作時、ダンパ機構
31は、トーションバネ33のバネ力によりスライダ1
3の動作を減速してディスクホルダ12の降下速度、す
なわちディスク装着速度を減速する。
【0018】次に、上記のように構成された各主要部の
構成について個別に説明する。ディスクホルダ12は、
天板12aと、天板12aの両側からディスクカートリ
ッジを抱え込むように折曲されたカートリッジガイド部
12b,12cとからなる。従って、天板12aと両側
のカートリッジガイド部12b,12cに囲まれた空間
がカートリッジ挿入部となる。
【0019】ディスクホルダ12の天板12aには、ヘ
ッドキャリッジ18が移動するため開口12dが設けら
れ、開口12dの右側にはヘッドアーム20の両側より
突出する突出部20aに当接するリフタ25が揺動可能
に取り付けられている。そのため、ヘッドアーム20
は、ディスクホルダ12の昇降動作に連動して磁気ヘッ
ド17を間欠的に昇降動作させるように設けられてい
る。従って、ディスクホルダ12、ヘッドアーム20、
リフタ25等によりヘッド移動機構が構成されている。
【0020】また、上記リフタ25は、本体25aの両
端から突出する軸25bがディスクホルダ12の天板1
2aに起立された支持部12hにより支持される。その
ため、リフタ25は、キャリッジ移動方向(A,B方
向)と直交するE,F方向に回動可能に取り付けられ
る。さらに、ディスクホルダ12の両側には、スライダ
13に係合する係合ピン12eが一対ずつ設けられ、デ
ィスクホルダ12の両側中央にはガイド部12f,12
gが突出している。このガイド部12f,12gは、フ
レーム14の側壁14b,14cに設けられたガイド溝
14d,14eに嵌合してディスクホルダ12の昇降動
作をガイドする。
【0021】そして、ディスクホルダ12の天板12a
に設けられたリフタ25は、後述するようにディスクホ
ルダ12の昇降動作と共に、係止部25cがヘッドアー
ム20の突出部20aに当接して段階的にヘッドアーム
20を降下させるように回動動作する。尚、係止部25
cは、ディスクの最内周トラック位置から最外周トラッ
ク位置に対応した長さ寸法、すなわちヘッドキャリッジ
18のストロークに対応した長さに延在形成されてい
る。
【0022】スライダ13は、ディスクホルダ12の上
方で摺動可能に取り付けられており、J字状の平板13
aと、平板13aの両側より下方に折曲された側面13
b,13cと、側面13b,13cに設けられディスク
ホルダ12の係合ピン12eが嵌合する傾斜溝13d
と、フレーム14の両側面中央に突出する突部14fに
係合する係合孔13eとを有する。さらに、スライダ1
3は前部右側に突出する突出片13gを有し、この突出
片13gにはイジェクト釦40が固着される。また、ス
ライダ13はコイルスプリング41によりA方向に付勢
されている。
【0023】図3はディスク装置の正面図である。図3
に示されるように、フレーム14の前側端部には、ディ
スク挿入口26を有する前面ベゼル27が取り付けられ
ている。また、前面ベゼル27の上端右側には、イジェ
クト釦40が摺動可能に嵌合される凹部27aが設けら
れている。尚、前面ベゼル27の裏側には、ディスク挿
入口26を内側から閉塞するフラップ28が開閉方向に
回動可能に設けられている。
【0024】図4はディスクホルダ12とスライダ13
とが組み合わされた状態を示す側面図である。図4に示
されるように、スライダ13の傾斜溝13dには、ディ
スクホルダ12の係合ピン12eが嵌合しているため、
スライダ13の摺動動作により係合ピン12eが傾斜溝
13dに沿って駆動される。そのため、スライダ13が
B方向に摺動すると、ディスクホルダ12はカートリッ
ジ挿入・イジェクト位置に上昇し、スライダ13がA方
向に摺動するとカートリッジ装着位置に降下する。従っ
て、ディスクホルダ12とスライダ13とにより記録媒
体移送機構が構成されている。
【0025】ここで、図1に戻って説明する。ラッチ機
構36は、ディスクホルダ12の上面に回動自在に支承
されたラッチレバー38と、ラッチレバー38を反時計
方向に回動付勢するコイルスプリング41とより構成さ
れている。尚、コイルスプリング41は、スライダ13
をA方向に付勢するスライダ復帰用バネと、ラッチレバ
ー38を付勢するラッチレバー復帰用バネとを兼ねてい
る。
【0026】ラッチレバー38は、ディスクカートリッ
ジのシャッタ(図示せず)を開閉するためのレバー部3
8aと、スライダ13の被掛止部13hを掛止する円弧
状の掛止部38bとを有する。ラッチレバー38は、デ
ィスクカートリッジがディスクホルダ12に挿入される
と共に、ディスクカートリッジ前端に押圧されて時計方
向に回動する。そして、円弧状の掛止部38bがスライ
ダ13の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリ
ング41により付勢されているスライダ13はA方向に
摺動する。
【0027】このようにラッチレバー38が回動するこ
とにより、レバー部38aの先端38cがディスクカー
トリッジのシャッタ(図示せず)を開方向に押圧して磁
気ヘッド16,17が磁気ディスクに摺接できるように
する。また、イジェクト釦40がB方向に押圧されてス
ライダ13が同方向に摺動すると、スライダ13の被掛
止部13hの側面に当接していた掛止部38bの掛止が
解除されるため、ラッチレバー38はコイルスプリング
41のバネ力により反時計方向に回動する。
【0028】45はキャリッジ用ストッパで、後述する
ようにイジェクト時にヘッドキャリッジ18を係止し
て、磁気ヘッド16,17が磁気ディスク(図示せず)
に摺接することを防止するロック部材である。このキャ
リッジ用ストッパ45は、本体部45aがガイドシャフ
ト24の右側方に対向するようにA,B方向に延在する
向きで取り付けられており、フレーム14上に形成され
た軸受け部(図示せず)により前述したリフタ25と同
様にE,F方向に回動可能に支持される。そして、キャ
リッジ用ストッパ45は、ヘッドキャリッジ18を係止
するためのラック45bと、リフタ25の端部から突出
する係合ピン25dが係合するV字状凹部45cとを有
する。
【0029】尚、ヘッドキャリッジ18の右側面には、
ラック45bに対向する可動ラック56が設けられてい
る。ラック45bは、ディスクの最内周トラック位置か
ら最外周トラック位置に対応した長さ寸法、すなわちヘ
ッドキャリッジ18のストロークに対応した長さに延在
形成されている。そのため、キャリッジ用ストッパ45
はE方向に回動することにより、ラック45bが可動ラ
ック56に噛合してヘッドキャリッジ18をロックす
る。
【0030】46はストッパ結合レバーで、フレーム1
4上に設けられた軸44により回動自在に支持されてい
る。また、ストッパ結合レバー46は、A方向に延在す
るアーム部46aと、A方向とほぼ直交する側方に延在
するバネ係止部46bとを有する。アーム部46aのつ
け根部分には、キャリッジ用ストッパ45の本体部45
aの上面後部から突出する突出ピン45dが係合する長
円形の係合孔46cが設けられている。
【0031】ストッパ結合レバー46のバネ係止部46
bには、トーションバネ47の一端47aが掛止されて
いる。また、トーションバネ47の他端47bはフレー
ム14の後部内壁に当接している。そのため、ストッパ
結合レバー46は、トーションバネ47のバネ力により
時計方向、すなわちキャリッジ係止方向に付勢されてい
る。
【0032】48はソレノイドで、制御回路(図示せ
ず)からの指令により励磁されてプランジャ49をD方
向に吸引する。また、プランジャ49の端部は、ストッ
パ結合レバー46のアーム部46aの先端に連結されて
いる。そのため、ストッパ結合レバー46は、ソレノイ
ド48が励磁されてプランジャ49がD方向に吸引され
ると、反時計方向すなわちキャリッジ係止解除方向に回
動する。
【0033】また、停電等によりソレノイド48が励磁
されないときは、プランジャ49がC方向に復帰するた
め、ストッパ結合レバー46は、時計方向すなわちキャ
リッジ係止方向に回動する。50は保持部材で、フレー
ム14に固定されることによりガイドシャフト24、ス
トッパ結合レバー46、ソレノイド48、トーションバ
ネ47を上方から押圧して固定するように板金により形
成されている。
【0034】51はガイドシャフト押圧部材で、ガイド
シャフト21の端部を軸方向と直交するD方向に押圧し
た状態でフレーム14に固定される。52はボイスコイ
ルモータで、コイル53がヘッドキャリッジ18の左側
面に一体的に設けられている。このボイスコイルモータ
52は、ヘッドキャリッジ18の重心近傍に配されたガ
イドシャフト21の左側に位置するように設けられてい
る。そのため、ヘッドキャリッジ18は、1つのボイス
コイルモータ52によりA,B方向に駆動されて磁気ヘ
ッド16,17をシーク動作させることができる。よっ
て、ヘッドキャリッジ18の両側に一対のボイスコイル
モータを設ける構成のものよりもヘッドキャリッジ18
が小型化され、キャリッジ18の移動スペースも小さく
なり、磁気ディスク装置11の小型化にも寄与しうる。
【0035】ここで、ヘッドキャリッジ18の周辺部分
の構成について説明する。図5は記録再生モード時のヘ
ッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図で
ある。図5に示されるように、ヘッドアーム20は、ヘ
ッドキャリッジ18の支持台57に板バネ58を介して
上下方向に回動可能に支持されている。また、ヘッドア
ーム20は、支持台57の後部に設けられた軸59に巻
回された状態で掛止されたトーションバネ60からA方
向に延在する押圧部60aにより下方に付勢されてい
る。
【0036】そのため、ヘッドアーム20より側方に突
出する突出部20aは、トーションバネ60のバネ力に
よりリフタ25の係止部25cの上面に押圧される。リ
フタ25は、端部から突出する係合ピン25dがキャリ
ッジ用ストッパ45の端部に設けられたV字状凹部45
cに係合しているため、後述するようにキャリッジ用ス
トッパ45の回動動作に連動して間欠動作しながら回動
する。
【0037】ソレノイド48に吸引されるプランジャ4
9は、ストッパ結合レバー46のアーム部46aの先端
46dに係合されている。また、ストッパ結合レバー4
6は、バネ係止部46bがトーションバネ47のバネ力
により時計方向に付勢されている。そのため、ストッパ
結合レバー46の係合孔46cに突出ピン45dが係合
するキャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ47
のバネ力によりキャリッジ係止方向(E方向)に回動す
る。これにより、キャリッジ用ストッパ45のラック4
5bがヘッドキャリッジ18の可動ラック56に噛合し
てヘッドキャリッジ18をロックする。
【0038】また、フレーム14の後部には、スライダ
13がイジェクト方向に摺動したことを検出するイジェ
クト検出スイッチ54が設けられている。このイジェク
ト検出スイッチ54は、イジェクト釦40がB方向に押
圧操作されることにより同方向に摺動するスライダ13
の端部に押圧されて閉成状態に切り替わる。図6は本発
明の要部を構成するホルダ変形防止部材とディスクカー
トリッジ当接防止機構を示す平面図である。また、図7
はプロテクタの形状を説明するための図である。
【0039】図6及び図7(A)〜(C)に示されるよ
うに、ヘッドキャリッジ18の右側のフレーム14上に
は、ディスクカートリッジ当接防止機構81が配設され
ている。このディスクカートリッジ当接防止機構81
は、ディスクカートリッジがディスクホルダ12に挿入
される際にディスクカートリッジの挿入側端部が下側磁
気ヘッド16に当接しないようにディスクカートリッジ
の挿入高さ位置を規制する。
【0040】ディスクカートリッジ当接防止機構81
は、ディスクカートリッジ挿入方向に延在するプロテク
タ82と、プロテクタ82の後端部に取り付けられたプ
ロテクタアーム83と、プロテクタ82を起立状態に付
勢するトーションバネ84とから構成されている。尚、
図6において、ディスクカートリッジ挿入前のプロテク
タ82が起立している状態を実線で示し、ディスクカー
トリッジ挿入後のプロテクタ82が回動している状態を
破線で示す。
【0041】プロテクタ82は、フレーム14上に設け
られた第1の軸受85に軸承される第1の軸86と、フ
レーム14上に設けられた第2の軸受87に軸承される
第2の軸88と、第1の軸86及び第2の軸88から半
径方向に延在するディスクカートリッジ摺接部89と、
ディスクホルダ12の変形を防止するホルダ当接部98
とからなる。本実施例では、ホルダ変形防止部材として
のホルダ当接部98は、ディスクカートリッジの挿入高
さ位置を規制するプロテクタ82のディスクカートリッ
ジ摺接部89と一体に設けられている。そのため、ホル
ダ変形防止部材を別体で設けるよりも部品点数を削減す
ることができると共に、設置スペースを小さくすること
ができる。
【0042】また、図6に示すように、A,B方向に延
在されるように取り付けられたプロテクタ82のうちデ
ィスクカートリッジ摺接部89が設けられた範囲がディ
スクカートリッジの挿入高さ位置を規制するプロテクト
機能有効区間であり、プロテクタアーム83が側方に延
在するように設けられた範囲がディスクカートリッジの
挿入高さ位置規制を解除するプロテクト機能解除区間で
ある。そして、このプロテクト機能解除区間の終点が、
後述するラッチレバー解除位置となる。
【0043】また、上記ディスクカートリッジ当接防止
機構81では、プロテクタアーム83がディスクカート
リッジに押圧されて退避動作、すなわちディスクカート
リッジの挿入高さ位置規制を解除するため、フレーム1
4上に配設される部品点数が削減され、組立作業が容易
となり、組立工程の作業効率を高めることができる。図
8はプロテクタ82の取付状態を示す側面図である。ま
た、図9は図8中A−A断面に沿う第2の軸受87の構
成を示す縦断面図である。
【0044】図8及び図9に示されるように、第1の軸
受85は、第1の軸86の外周の2点に当接する鉤形の
段部90と、第1の軸86の外周を上方及び側方から押
圧する押さえ板91とからなる。すなわち、第1の軸8
6は、段部90の水平面90aと、段部90の垂直面9
0bと、押さえ板91の水平面91aと、押さえ板91
の垂直面91bとからなる4点支持構造により回動自在
に支承されている。
【0045】尚、第2の軸受87も上記第1の軸受85
と同様な構成であるので、第2の軸受87の構成の説明
を省略する。図10は図8中B−B断面に沿うトーショ
ンバネ84の取付状態を示す縦断面図である。図10に
示されるように、トーションバネ84は、プロテクタ8
2の軸92に巻装されており、一端84aがフレーム1
4を押圧し、他端84bがプロテクタ82の側面に形成
された溝93に嵌合して反時計方向(起立方向)に付勢
している。そのため、ディスクカートリッジ挿入前のプ
ロテクタ82は、トーションバネ84のバネ力によりデ
ィスクカートリッジ摺接部89が第1の軸86及び第2
の軸88の上方に突出する方向に保持される。
【0046】図11は図8中C−C断面に沿うプロテク
タアーム83の取付状態を示す縦断面図である。図11
に示されるように、プロテクタアーム83は、第2の軸
88とトーションバネ84取付位置との間に設けられた
凹部94に係合するようにU字状に曲げられた係合部8
3aと、プロテクタ82の側方へおよそ45°の角度で
傾斜する傾斜部83bと、傾斜部83bの先端でクラン
ク状に曲げ加工された折曲部83cと、起立したプロテ
クタ82の高さよりも高い位置まで延在する当接部83
dとを有する。
【0047】当接部83dは、傾斜部83bと同様にプ
ロテクタ82の側方へおよそ45°の角度で傾斜してい
る。また、当接部83dは、ディスクカートリッジが挿
入されたディスクホルダ12が所定装着位置に降下する
過程で、ディスクカートリッジの下面が当接する。後述
するように、プロテクタアーム83は、ディスクホルダ
12の装着動作により当接部83dにディスクカートリ
ッジが当接すると、時計方向に回動してプロテクタ82
を規制解除方向に回動させる。
【0048】ここで、ディスクカートリッジがディスク
ホルダ12に挿入される際のディスクカートリッジ当接
防止機構81の動作について説明する。図12はディス
クホルダ12にディスクカートリッジが挿入される状態
を示す正面図である。図12に示されるように、ディス
クカートリッジ96がディスクホルダ12に挿入される
際、プロテクタ82は、トーションバネ84のバネ力に
よりディスクカートリッジ摺接部89が第1の軸86及
び第2の軸88の上方に突出する方向に保持されてい
る。そのため、ディスクカートリッジ96の下面は、プ
ロテクタ82のディスクカートリッジ摺接部89を摺接
して挿入高さ位置を規制される。すなわち、ディスクカ
ートリッジ摺接部89は、ディスクカートリッジ96の
挿入高さ位置が下側磁気ヘッド16に対し隙間Sを有す
るようにディスクカートリッジ96の挿入位置を規制す
る。そのため、ディスクカートリッジ96は、下側磁気
ヘッド16のヘッド面より隙間S分だけ高い位置を通過
して挿入される。
【0049】これにより、ディスクカートリッジ96の
挿入側端部が下側磁気ヘッド16に衝突することが防止
され、下側磁気ヘッド16の損傷を防止できる。図13
はディスクホルダ12が挿入・イジェクト位置にあると
きの状態を示す正面図である。図13に示されるよう
に、ディスクホルダ12は後部にC,D方向に延在する
ように曲げ加工された梁99を有する。また、梁99の
下部には、変形防止用の突出部100が設けられてい
る。この突出部100は、梁99の下部より下方に台形
状に突出している。
【0050】そして、突出部100の下端は、通常、プ
ロテクタ82のホルダ当接部98の上方に隙間Laを介
して対向している。そのため、変形する前のディスクホ
ルダ12は、突出部100がプロテクタ82のホルダ当
接部98と非接触となっている。ここで、耐落下衝撃試
験あるいは過大な衝撃荷重が作用した場合、ディスクホ
ルダ12は、両側の係合ピン12eがスライダ13に係
合して支持されているので、C,D方向の中間部分に荷
重が集中しやすい。しかしながら、ディスクホルダ12
に過大な衝撃荷重が作用してディスクホルダ12の梁9
9の中間部分が下方に撓むと、梁99の中間部分に設け
られた突出部100の下端がプロテクタ82のホルダ当
接部98に当接する。このときプロテクタ82は、トー
ションバネ84のバネ力により起立状態に保持されてい
るので、ディスクホルダ12に加えられた荷重を十分に
支えることができる。
【0051】これにより、ディスクホルダ12の梁99
は、それ以上の変形が防止される。このように、ディス
クホルダ12自体を強度的に補強することなく、ディス
クホルダ12の変形を防止することができるので、ディ
スクホルダ12を装置の薄型化に対応した状態で使用で
きる。図14はディスクカートリッジ当接防止機構81
の待機状態を示す正面図である。
【0052】図14に示されるように、さらにディスク
カートリッジ96がA方向に挿入されてディスクカート
リッジ96の挿入側端部がプロテクト機能解除区間に至
ると、ディスクカートリッジ96はプロテクタアーム8
3の当接部83dに当接する。プロテクタアーム83の
当接部83dは、プロテクタ82の軸86,88から半
径方向にずれた位置に延在しているため、ディスクカー
トリッジ96の挿入動作により時計方向に押圧される。
【0053】よって、プロテクタアーム83と共にプロ
テクタ82が同方向に回動して傾斜状態となる。そのた
め、ディスクカートリッジ96の下面に当接するプロテ
クタ82の接点が回転軸から側方に寸法Lだけずれる。
これにより、プロテクタ82は、ディスクカートリッジ
96が装着位置へ降下すると共に、時計方向に回動す
る。
【0054】図15はホルダ当接部98の待機状態を示
す正面図である。図15に示されるように、プロテクタ
82がディスクカートリッジ96に押圧されて時計方向
に回動するため、ディスクホルダ12が降下開始しても
ディスクホルダ12の突出部100は、プロテクタ82
のホルダ当接部98と非接触な状態を維持している。
【0055】そのため、ディスクホルダ12の突出部1
00は、ディスクカートリッジ装着動作過程でプロテク
タ82のホルダ当接部98と干渉しないように形成され
ている。図16は磁気記録再生時のディスクカートリッ
ジ当接防止機構81の動作状態を示す正面図である。
【0056】図16に示されるように、ディスクホルダ
12に挿入されたディスクカートリッジ96が装着位置
に降下する際にプロテクタアーム83の当接部83dが
下方に押圧されるのと同時にディスクカートリッジ摺接
部89もディスクカートリッジ96により下方に押圧さ
れる。そのため、プロテクタ82は、時計方向に回動す
る。
【0057】やがて、ディスクカートリッジ96が装着
位置に到着すると、磁気ヘッド16,17がディスクカ
ートリッジ96内に収容された磁気ディスク(図示せ
ず)に摺接して磁気記録又は再生が可能な状態となる。
そして、プロテクタアーム83が約45°回動すると、
傾斜部83bがフレーム14上に当接して水平状態とな
る。
【0058】プロテクタアーム83は、クランク状に曲
げ加工された折曲部83cを有するため、ディスクカー
トリッジ96とプロテクタアーム83との間には、空間
97が形成される。そして、プロテクタ82は、この空
間97内に収容され、磁気記録又は再生動作を妨げない
規制解除位置に保持される。また、ディスクカートリッ
ジ挿入時のディスクカートリッジ96の挿入側端部が下
側磁気ヘッド16に衝突することを防止できると共に、
従来のようにスライダ13の変位を伝達する機構が不要
であるので、設置スペースを小さくすることができ、記
録媒体の高容量化にも対応することができる。
【0059】図17は磁気記録再生時のホルダ当接部9
8の動作状態を示す正面図である。図17に示されるよ
うに、ディスクカートリッジ96が装着位置に到着する
と、プロテクタ82がディスクカートリッジ96とプロ
テクタアーム83との間の空間97内に収容されるよう
に回動しているため、ディスクホルダ12の突出部10
0は、プロテクタ82のホルダ当接部98と非接触な状
態を維持している。
【0060】そのため、ディスクホルダ12の突出部1
00は、ディスクカートリッジ装着位置においてもプロ
テクタ82のホルダ当接部98と干渉しないように形成
されている。次に上記ディスクカートリッジ当接防止機
構81以外の各機構のディスク装着動作について説明す
る。
【0061】図1及び図4に示されるように、ディスク
カートリッジ(図示せず)が前面ベゼル27のディスク
挿入口26からディスクホルダ12内に挿入されると、
ラッチレバー38が押圧されて時計方向に回動する。そ
して、ラッチレバー38の掛止部38bがスライダ13
の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリング4
1により付勢されているスライダ13はA方向に摺動す
る。
【0062】このようにラッチレバー38が時計方向に
回動することにより、スライダ13の掛止が解除される
と共に、レバー部38aの先端38cがディスクカート
リッジのシャッタ(図示せず)を開く。ディスクホルダ
12は、両側がフレーム14の左右側面に対し、上下方
向のみに移動可能に支持されている。そのため、スライ
ダ13がA方向に摺動すると、ディスクホルダ12の係
合ピン12eが傾斜溝13dに沿って駆動されるため、
ディスクホルダ12はカートリッジ挿入・イジェクト位
置からカートリッジ装着位置に降下する。
【0063】図18はイジェクトモード時のヘッドキャ
リッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図である。図
18に示されるように、イジェクトモード時は、スライ
ダ13のB方向に延在する端部がイジェクト検出スイッ
チ54に当接してイジェクト検出スイッチ54を閉成さ
せている。そのため、イジェクト検出スイッチ54は、
イジェクト検出信号を制御回路(図示せず)に出力す
る。これにより、ソレノイド48は、消磁されてプラン
ジャ49をC方向に変位させる。
【0064】また、イジェクトモード時は、ソレノイド
48が励磁されていないので、ストッパ結合レバー46
がトーションバネ47のバネ力Faにより時計方向に回
動している。そのため、キャリッジ用ストッパ45がヘ
ッドキャリッジ18側へ回動して、ラック45bをヘッ
ドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合させてい
る。
【0065】また、トーションバネ47のバネ力Fa
は、ストッパ結合レバー46の係合孔46cに係合する
突出ピン45dをC方向に押圧する押圧力Fbとして作
用する。ヘッドキャリッジ18は、ボイスコイルモータ
52によりA,B方向に駆動されるため、例えば停電時
等でボイスコイルモータ52からの駆動力がないとき
は、何ら拘束されることがないので、勝手に移動しやす
い。しかしながら、イジェクトモード時には、キャリッ
ジ用ストッパ45のラック45bがヘッドキャリッジ1
8側の可動ラック56に噛合してヘッドキャリッジ18
をロックしているので、ヘッドキャリッジ18が勝手に
移動することを防止できる。
【0066】また、他の動作モード中に停電が発生した
場合でも、上記と同様にボイスコイルモータ52からの
駆動力がなくなると共に、ソレノイド48が消磁される
ため、ヘッドキャリッジ18をロックして、ヘッドキャ
リッジ18が勝手に移動することを防止できる。図19
は記録再生モード時のヘッドキャリッジ18の周辺部分
を拡大して示す平面図である。
【0067】図19に示されるように、記録再生モード
時でスタンバイ状態又はスリープ状態等の待機状態であ
るときは、ヘッドキャリッジ18をシーク動作させるこ
とがないので、その場合にはソレノイド48を消磁させ
る。これにより、前述した図18に示すイジェクトモー
ド時と同様にストッパ結合レバー46がトーションバネ
47のバネ力Faにより時計方向に回動するため、キャ
リッジ用ストッパ45がヘッドキャリッジ18側へ回動
する。そのため、キャリッジ用ストッパ45のラック4
5bは、キャリッジ18側の可動ラック56に噛合す
る。
【0068】これにより、記録再生モード時で待機状態
であるときは、ヘッドキャリッジ18がA,B方向への
移動不可状態にロックされる。次に、上記キャリッジ用
ストッパ45、ストッパ結合レバー46、トーションバ
ネ47、ソレノイド48の動作に連動するヘッドアーム
20の動作について説明する。
【0069】図20は記録再生モード時でシーク動作を
行う場合のヘッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して
示す平面図である。図20に示されるように、記録再生
モード時、ディスクホルダ12に挿入されたディスクカ
ートリッジが記録再生位置に移動すると、ディスクセン
サ(図示せず)がオンに切り替わり、ターンテーブル1
5を駆動するディスクモータ(図示せず)の回転数が規
定の高速回転数に達した後、ソレノイド48を励磁させ
る。
【0070】よって、記録再生モード時、ソレノイド4
8は励磁されてプランジャ49をD方向に吸引する。こ
れにより、プランジャ49に連結されたストッパ結合レ
バー46が反時計方向に回動してキャリッジ用ストッパ
45のラック45bをヘッドキャリッジ18の可動ラッ
ク45cから離間させる。その結果、キャリッジ用スト
ッパ45によるヘッドキャリッジ18に対するロックが
解除される。
【0071】よって、ヘッドキャリッジ18は、ボイス
コイルモータ52の駆動力によりディスク半径方向
(A,B方向)にシーク動作して、磁気ヘッド16,1
7を所望のトラックに対向させることができる。ソレノ
イド48の励磁によりD方向に吸引されるプランジャ4
9は、ストッパ結合レバー46のアーム部46aの先端
46dに係合されているので、ソレノイド48の吸引力
Fdはてこの原理により拡大されてアーム部46aの長
手方向の中間に設けられた係合孔46cに係合する突出
ピン45d及びトーションバネ47を押圧する力Fe,
Ffとなる。また、ソレノイド48の吸引力Fdは、キ
ャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cがリフタ2
5の係合ピン25dをD方向に押圧する押圧力Fgとし
て作用する。
【0072】そのため、ソレノイド48の吸引力Fdが
小さくてもストッパ結合レバー46により拡大されてキ
ャリッジ用ストッパ45及びリフタ25に伝達されるた
め、ソレノイド48は小型でも十分な駆動力を得ること
ができる。これにより、ソレノイド48は消費電力を削
減できると共に、ソレノイド48の設置スペースを省ス
ペース化して装置の小型化にも対応することができる。
【0073】図21はヘッドキャリッジ18に対するキ
ャリッジ用ストッパ45の動作を説明するための正面図
である。図21(A)には、イジェクトモード時の動作
状態が示されており、ストッパ結合レバー46がトーシ
ョンバネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。
そのため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバ
ネ47のバネ力によりE方向に回動して、ラック45b
がヘッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合す
る。よって、ヘッドキャリッジ18は、キャリッジ用ス
トッパ45にロックされる。
【0074】図21(B)には、待機モード時の動作状
態が示されている。この待機モード時は、上記イジェク
トモード時と同様にストッパ結合レバー46がトーショ
ンバネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。そ
のため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ
47のバネ力によりE方向に回動して、ラック45bが
ヘッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合してヘ
ッドキャリッジ18をロックする。
【0075】図21(C)には、記録再生モード時の動
作状態が示されている。この記録再生モード時は、前述
したようにソレノイド48が励磁されてストッパ結合レ
バー46がD方向に駆動される。そのため、キャリッジ
用ストッパ45は、ソレノイド48の駆動力によりF方
向に回動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側
の可動ラック56から離間してヘッドキャリッジ18の
ロックを解除する。これにより、ヘッドキャリッジ18
はA,B方向にシーク動作することが可能となる。
【0076】図22はヘッドアーム20に対するキャリ
ッジ用ストッパ45及びリフタ25の動作を説明するた
めの正面図である。図22(A)には、イジェクトモー
ド時の動作状態が示されており、キャリッジ用ストッパ
45は、トーションバネ47のバネ力によりE方向に回
動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動
ラック56に噛合する。そして、ディスクホルダ12が
ディスクイジェクト・挿入位置に上昇しているので、リ
フタ25も上昇している。
【0077】また、保持部材61には、リフタ25の高
さ位置を調整する調整ボルト74が螺入されている。調
整ボルト74の下端部は、リフタ25の端部から延在さ
れた当接部75に当接する。そのため、調整ボルト74
は、保持部材61に対するねじ込み量が変更されること
によりリフタ25のリフト量を調整することができる。
【0078】また、ディスクホルダ12がディスクイジ
ェクト・挿入位置に上昇する過程において、リフタ25
と一体に設けられた当接部75は調整ボルト74の下端
部に当接する。リフタ25は、ディスクホルダ12の上
面で軸25bを中心としてE,F方向に揺動するように
支持されている。そのため、ディスクホルダ12の上動
に伴ってリフタ25の右方向に延在された当接部75が
調整ボルト74の下端部に当接することによりリフタ2
5は、F方向に回動する。
【0079】また、リフタ25の左側に設けられた係止
部25cには、ヘッドアーム20より側方に突出する突
出部20aが係止されている。そのため、リフタ25は
ディスクホルダ12の上動と共にF方向に回動して、ヘ
ッドアーム20の突出部20aを上方に持ち上げる。こ
れにより、ヘッドアーム20は、上側の磁気ヘッド17
を下側の磁気ヘッド16から離間させた上動位置に保持
される。
【0080】また、このときリフタ25の係合ピン25
dは、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cか
ら離間している。図22(B)には、待機モード時の動
作状態が示されている。この待機モード時では、ヘッド
アーム20がディスクイジェクト・挿入位置とディスク
装着位置との間の中間位置で一時的に停止する。すなわ
ち、ディスクホルダ12の降下動作と共にリフタ25の
端部からB方向に突出する係合ピン25dがキャリッジ
用ストッパ45のV字状凹部45cに進入する。そし
て、リフタ25の係合ピン25dは、キャリッジ用スト
ッパ45のV字状凹部45cに向かい入れられると共
に、V字状凹部45cの傾斜部分に当接する。
【0081】これで、リフタ25は、ディスクイジェク
ト・挿入位置からディスク装着位置に至る途中の中間位
置で停止される。そのため、リフタ25に連動するヘッ
ドアーム20の回動動作が一時的に停止される。この待
機モードでは、ヘッドアーム20がディスク装着位置に
降下する手前の中間位置で停止しているため、ヘッドア
ーム20の先端部分に支持された磁気ヘッド17がキャ
リッジ本体19の先端部分に支持された磁気ヘッド16
と所定間隔Sを介して対向している。そのため、上側の
磁気ヘッド17は、磁気ディスク(図示せず)の上方に
位置する。
【0082】また、下側の磁気ヘッド16は、ディスク
ホルダ12がディスク装着位置に降下するまで磁気ディ
スクと非接触であるが、ディスクホルダ12の降下動作
と共にヘッドアーム20が下方に回動したとき、上側の
磁気ヘッド17に押圧された磁気ディスクが瞬間的に当
接する。図22(C)には、記録再生モード時の動作状
態が示されている。この記録再生モード時は、前述した
ようにソレノイド48が励磁されてストッパ結合レバー
46がD方向に駆動されるため、キャリッジ用ストッパ
45は、ソレノイド48の駆動力によりF方向に回動し
て、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動ラッ
ク56から離間する。その結果、ヘッドキャリッジ18
のロックが解除される。
【0083】キャリッジ用ストッパ45がF方向に回動
すると共に、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部4
5cがリフタ25の係合ピン25dをE方向に押圧す
る。そのため、キャリッジ用ストッパ45のF方向への
回動に連動してリフタ25がE方向に回動してリフタ2
5の係止部25cが降下する。これにより、ヘッドアー
ム20も降下する。よって、ヘッドアーム20に支持さ
れた磁気ヘッド17は、上記待機モードで磁気ディスク
(図示せず)に近接した位置で停止した後、ヘッドアー
ム20の降下動作により下側の磁気ヘッド16と磁気デ
ィスクを挟持するように当接する。
【0084】このように、磁気ヘッド17が間欠的な動
作で磁気ディスクに摺接する記録再生位置へ移動するた
め、高速回転している磁気ディスクに対する衝撃が緩和
され、磁気ディスクの表面に形成された磁性膜を損傷さ
せることを防止できる。尚、イジェクト動作は、上記装
着動作と逆の動作となるので、その説明は省略する。
【0085】また、上記実施例では、磁気ディスク装置
を例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外の例
えば光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置あるい
はメモリカード等のカード状の記録媒体カートリッジが
装着される記録再生装置等にも適用できるのは勿論であ
る。また、上記実施例では、スライダがディスクホルダ
の上方を摺動する構成を一例として説明したが、これに
限らず、例えばスライダがディスクホルダの下方を摺動
する構成のものにも本発明を適用することができる。
【0086】
【発明の効果】上述の如く、請求項1及び請求項2記載
の発明によれば、ホルダが前記挿入・イジェクト位置に
あるときホルダの変形を防止するようにホルダに当接、
又は所定距離離間した位置に対向する変形防止部材を設
けたため、ホルダの構成を変えることなく衝撃荷重に対
するホルダの強度を高めることができ、衝撃荷重がホル
ダに作用してもホルダの変形を防止することができる。
そのため、落下時の衝撃が加えられた後も記録媒体カー
トリッジをホルダ内に挿入することができる。従って、
従来よりも大きい荷重で耐落下衝撃試験を行う場合で
も、ホルダの変形を防止できるので、ホルダの耐衝撃性
をより高めることができる。よって、上側磁気ヘッドが
下側磁気ヘッドにあたり破損することを防止できる。ま
た、ホルダがカートリッジ装着位置に移動するのに連動
して変形防止部材がホルダの移動方向に変位するため、
変形防止部材によりカートリッジ装着動作が妨げられな
い構成となっている。
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる記録媒体記録再生装置の一実施例
としての磁気ディスク装置の平面図である。
【図2】磁気ディスク装置の概略構成を示す分解斜視図
である。
【図3】ディスク装置の正面図である。
【図4】ディスクホルダとスライダとが組み合わされた
状態を示す側面図である。
【図5】記録再生モード時のヘッドキャリッジの周辺部
分を拡大して示す平面図である。
【図6】本発明の要部を構成するホルダ変形防止部材と
ディスクカートリッジ当接防止機構を示す平面図であ
る。
【図7】プロテクタの形状を説明するための図である。
【図8】プロテクタの取付状態を示す側面図である。
【図9】図8中A−A断面に沿う第2の軸受の構成を示
す縦断面図である。
【図10】図8中B−B断面に沿うトーションバネの取
付状態を示す縦断面図である。
【図11】図8中C−C断面に沿うプロテクタアームの
取付状態を示す縦断面図である。
【図12】ディスクホルダにディスクカートリッジが挿
入される状態を示す正面図である。
【図13】ディスクホルダが挿入・イジェクト位置にあ
るときの状態を示す正面図である。
【図14】ディスクカートリッジ当接防止機構の待機状
態を示す正面図である。
【図15】ホルダ当接部の待機状態を示す正面図であ
る。
【図16】磁気記録再生時のディスクカートリッジ当接
防止機構の動作状態を示す正面図である。
【図17】磁気記録再生時のホルダ当接部の動作状態を
示す正面図である。
【図18】イジェクトモード時のヘッドキャリッジの周
辺部分を拡大して示す平面図である。
【図19】記録再生モード時のヘッドキャリッジの周辺
部分を拡大して示す平面図である。
【図20】記録再生モード時でシーク動作を行う場合の
ヘッドキャリッジの周辺部分を拡大して示す平面図であ
る。
【図21】ヘッドキャリッジに対するキャリッジ用スト
ッパの動作を説明するための正面図である。
【図22】ヘッドアームに対するキャリッジ用ストッパ
及びリフタの動作を説明するための正面図である。
【符号の説明】
11 ディスク装置 12 ホルダ 13 スライダ 14 フレーム 16,17 磁気ヘッド 18 ヘッドキャリッジ 21,24 ガイドシャフト 25 リフタ 25d 係合ピン 31 ダンパ機構 33 トーションバネ 36 ラッチ機構 38 ラッチレバー 45 キャリッジ用ストッパ 45b ラック 45c V字状凹部 46 ストッパ結合レバー 47 トーションバネ 48 ソレノイド 49 プランジャ 50 保持部材 51 ガイドシャフト押圧部材 52 ボイスコイルモータ 56 可動ラック 81 ディスクカートリッジ当接防止機構 82 プロテクタ 83 プロテクタアーム 84 トーションバネ 85 第1の軸受 86 第1の軸 87 第2の軸受 88 第2の軸 89 ディスクカートリッジ摺接部 96 ディスクカートリッジ 98 ホルダ当接部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体カートリッジが挿入されるホル
    ダと、該記録媒体カートリッジの挿入動作に応じて前記
    ホルダを挿入・イジェクト位置又はカートリッジ装着位
    置に移動させるホルダ移送機構とを有する記録媒体記録
    再生装置において、 カートリッジ挿入方向と平行な方向に伸びる回動軸に支
    持され、カートリッジの先端と当接する当接部を有する
    変形防止部材を備え前記変形防止部材は、前記ホルダが前記挿入・イジェク
    ト位置にあるとき前記ホルダの変形を防止するように前
    記ホルダに当接し又は所定距離離間した位置に対向し、
    カートリッジが前記ホルダ内に挿入され、挿入されたカ
    ートリッジに前記当接部が当接したとき、前記回動軸を
    中心に回動して前記ホルダの移動方向に変位することを
    特徴とする記録媒体記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の記録媒体記録再生装
    置であって、前記変形防止部材は、前記ホルダの梁に当
    接する位置に設けられたことを特徴とする記録媒体記録
    再生装置。
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