JP3727171B2 - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MD(ミニディスク)プレーヤなどの記録媒体駆動装置に係わり、特に記録媒体駆動装置内で行われる多くの動作を1つの駆動部材によって行なうことができる記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のMD(ミニディスク)プレーヤにおいては、挿入口に挿入されたMDは、MDプレーヤ内の奥部に設けられたディスク駆動部に移送されるが、例えば挿入口の背部に設けられたホルダーなどに一時的に収容される。このホルダー内には、MDを保持する保持部材が設けられており、別途設けられた移送アームが、前記保持部材とこの保持部材に保持されたMDとを一体としてMDプレーヤの奥部方向に移送する。
【0003】
ディスク駆動部上まで移送されたMDは、その内部に回転自在に設けられている光磁気ディスクの金属ハブがターンテーブルに吸着されるよう下降させられ、記録または再生動作が行われる。一方、MDを排出する際は、上記と逆に先ずMDをディスク駆動部から上昇させて金属ハブをターンテーブルから離脱させ、次に保持部材を挿入口方向へ移動させてMDを挿入口から排出させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
MD内の光磁気ディスクは、ディスク駆動部内のターンテーブル上に正確に装填される必要があるが、この装填動作は通常上記ホルダーをディスク駆動部方向へ下降させることによって行われる。
またMDの挿入、排出時は、このMDの移送動作が確実に行われるようにするため、ホルダーおよびディスク駆動部を筐体に対して強固にロックする必要がある一方、MDの記録又は再生動作中は、例えば車からMDやディスク駆動部へ振動が伝達されるのを防止するため、前記ロックを解除しホルダーおよびディスク駆動部を筐体内で弾性支持させる必要がある。
【0005】
上記従来のMDプレーヤでは、挿入されたMDを保持しこのMDと共に移動する保持部材の往復動作、ホルダーの昇降動作、さらにホルダーおよびディスク駆動部のロック/ロック解除動作などの各動作を行うためにそれぞれに専用の駆動部材を必要とするものであった。よって、部品点数が多くなるとともにMDプレーヤの小型化を妨げるという問題がある。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、多くの動作を1つの駆動部材によって行なうことのできる記録媒体駆動装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体を駆動する駆動部と、駆動部から離間して記録媒体の受け入れと排出を行う待機位置と駆動部へ接近し記録媒体を駆動部に装填する装填位置との間を移動するホルダーと、記録媒体を挿入方向および排出方向へ移動させる保持部材と、保持部材を挿入方向および排出方向へ駆動する移送アームと、駆動部およびホルダーを有する駆動ユニットを筐体に対して弾性支持する弾性支持部材と、前記駆動ユニットの側方で往復移動する切換え部材とを備え、
前記切換え部材は、モータの動力が伝達されて第1の方向または第2の方向へ駆動される第1のスライド板と、保持部材が挿入方向へ移動するときに移送アームによって第1のスライド板と独立して第1の方向へ移動させられる第2のスライド板と、第1のスライド板と第2のスライド板との間に設けられて第2のスライド板を第2の方向へ付勢して両スライド板を連結する付勢部材とを有し、
第1のスライド板には、第2の方向へ移動するときにホルダーを駆動部から離間させ、第1の方向へ移動するときにホルダーを駆動部へ接近させる傾斜部と、第2の方向へ移動するときに駆動ユニットを筐体に対してロックする規制部および、第1の方向へ移動するときに駆動ユニットのロックを解除して駆動ユニットを弾性支持状態とする遊び部とが設けられており、
移送アームの回動中心から移送アームと保持部材との連結点までの距離よりも、前記回動中心から移送アームと第2のスライド板との連結点までの距離が短く、
保持部材が挿入方向へ動いたときに、前記モータによって第1のスライド板が第1の方向へ駆動されることを特徴とするものである。
【0007】
本発明に係る記録媒体駆動装置は、記録媒体として、たとえばMD(ミニディスク)などの光磁気ディスク,CD(コンパクトディスク)やDVD(ディジタルバーサタイルディスク)などの光ディスク,FD(フロッピーディスク)などの磁気ディスク,メモリーカード,あるいはカセットテープなどが装填され、この記録媒体に対する情報の記録又は再生機能、あるいは記録と再生の両機能を備えたものである。
【0008】
本発明では、切換え部材が往復移動することによって、記録媒体の挿入時および排出時には、駆動部とホルダーとを備えた駆動ユニットを筐体に対して拘束することができ、また記録媒体の駆動時(記録又は再生時)には拘束状態にある前記駆動ユニットを非拘束状態とすることができる。これによれば、記録媒体を確実に挿入、排出方向へ移送することができるとともに、記録および/または再生の際には、駆動部が弾性支持状態となるため、車両等からの振動を吸収することができ、記録エラーや再生エラーの発生が防止可能となる。
【0009】
また、上記切換え部材の移動力により、記録媒体を収容するホルダーを駆動部に対して接近、離間する方向へ移動させることができる。このように1つの切換え部材の往復移動により、駆動ユニットの筐体に対するロック/ロック解除動作、および記録媒体の駆動部に対する装填/離脱動作をタイミング良く行なうことができ、部品点数の削減および装置全体の小型化を図ることが可能となる。
また、ホルダー内での記録媒体の挿入または排出方向への移送を行なう移送アームを切換え部材の往復移動に合わせて駆動することができる。すなわち、切換え部材に移送アームを駆動する駆動部材としての機能を併有させることができる。
さらに、記録媒体がホルダー内に挿入されると、この挿入力で移送アームが押されて移動し始め、第2のスライド板が付勢部材の付勢力に逆らって移動するが、途中でその挿入を取り止めて記録媒体を引き出した場合であっても、前記付勢部材の復帰力によって第2のスライド板が元の方向へ戻される。これにより、移送アームが逆方向に移動し最初の位置に復帰する。すなわち、上記構成とすることにより、切換え部材に移送アームを初期の状態に戻す復帰部材としての機能を併有させることができる。
【0010】
また、他方の切換え部材が、駆動ユニットを挟んで前記切換え部材と逆の側に配置されており、両切換え部材の間に設けられた支点に回動自在に支持された駆動レバーの両端部により、駆動ユニットの両側に位置する切換え部材が互いに逆方向へ駆動されるものが好ましい。
これによれば、一対の切換え部材が駆動レバーによって同時に相対的に駆動でき、ホルダーの両側方に設けられる昇降ピンが切換え部材の傾斜部を登坂し又は下降するタイミングを一致させることができる。よって、ホルダーの姿勢を水平に維持したまま駆動部に対して接離方向へ移動させることが可能となるため、記録媒体の駆動部への装填/離脱を確実なものとすることができる。
【0013】
また前記駆動レバーには検知スイッチを作動させる検知レバーがカム機構を介して連結されており、前記カム機構には、記録媒体の装填動作が完了する位置まで前記駆動レバーが回動したときに前記検知レバーを駆動する第1の操作部と、記録媒体の排出動作が完了する位置まで前記駆動レバーが回動したときに前記検知レバーを駆動する第2の操作部とが設けられているものが好ましい。
これによれば、1つの検知スイッチによって、駆動レバーおよびこの駆動レバーに駆動される切換え部材が記録媒体の装填完了位置および排出完了位置まで移動したことを検知でき、検知機構を簡素化することができる。
【0014】
上記のように、切換え部材は駆動ユニットの側方を往復移動するものであるが、駆動ユニットを収容する固定部(主筐体および固定シャーシ)の外面側を摺動するものであってもよく、または固定部の内面側を摺動するものであってもよい。あるいは、駆動ユニットの両側方に配置される一対の切換え部材のうち、いずれか一方の切換え部材は固定部の外面側に沿って摺動し、他方の切換え部材が内面側を摺動するものであってもよい。また切換え部材は、記録媒体の挿入−排出方向(Y方向)に摺動されるもののほか、例えば上下方向(Z方向)あるいは左右(幅)方向(X方向)に移動することにより、各種の動作が行われるものであってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示し、(A)はMDプレーヤ内に配置されるディスクユニットを示す平面図、(B)はその正面図、図2は同ディスクユニットの分解斜視図、図3は同ディスクユニット内に設けられる駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)の分解斜視図である。
【0016】
図1に示すディスクユニットAは、車載用のMD(ミニディスク)プレーヤ内に設けられ、MDに記録された信号の再生および/またはMDに対して信号を記録するものである。図1(B)に示すように、ディスクユニットAの図示Y1側の面は、記録媒体であるMDをディスクユニットA内に挿入するための挿入面A1とされている。また、この挿入面A1の奥部(Y2)方向には、ディスク保持部B1およびディスク駆動部B2から構成される駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)Bが設けられている。前記ディスク保持部B1は、MDプレーヤの前面パネル(図示せず)に形成されたディスク挿入口に対向するように設けられる。
【0017】
図2に示すように、ディスクユニットAでは、金属板をプレス加工して形成された主筐体16の上に図示一点鎖線で示す駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)Bが設けられている。なお、符号16A、16B及び16Cは、主筐体16の底板、側板及び後板をそれぞれ示している。
【0018】
前記底面16Aには、四角形状の大角孔16aが穿設され、この大角孔16aのY2側の縁部近傍には、回転軸16bが突出形成されている。この回転軸16bは、駆動レバー17の中心部に穿設された回転孔17eに挿通され、これにより駆動レバー17は、図示α1およびβ1方向に回動自在に支持されている。駆動レバー17の図示X1側には、駆動片17aが形成されており、この駆動片17aが後述する切換え部材である摺動板21の係止部21gに挿通される。また駆動片17aよりもX2側には、扇形状のギヤ部17dが形成されている。
一方、駆動レバー17の図示X2側には、駆動溝17c(カム溝)および駆動片17bが形成されており、駆動片17bは後述する第1のスライド板(切換え部材)23の係止部23gに係止されている。
【0019】
主筐体16の大角孔16aの角部近傍には、回転軸18aが底板16Aに支持されることによりこの回転軸18aを中心に回転自在となる第1の押圧部材(検知レバー)18が設けられている。この第1の押圧部材18には、符号18bで示す凸部および、符号18cで示す押圧片が形成されている。凸部18bは、前記駆動レバー17の駆動溝17cに挿通されている。そして、駆動レバー17がα1又はβ1方向に回動することにより、前記第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動させられるものとなっている。なお、駆動レバー17の駆動溝17cおよび第1の押圧部材18の凸部18bによりカム機構が構成されている。
【0020】
一方、前記押圧片18cと対向する位置には第1の検知スイッチSW1が設けられており、第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動することにより、押圧片18cが第1の検知スイッチSW1のアクチュエータを押圧し、又はその押圧を解除して第1の検知スイッチSW1のオン、オフの切換えが可能となっている。
【0021】
主筐体16の後板16Cには、このディスクユニットAの各部材を駆動するモータMが取り付けられている。このモータMの駆動軸には、減速ギヤ群25が連結されており、この減速ギヤ群25の1つのギヤに前記駆動レバー17に形成された扇形状のギヤ部17dが噛み合っている。すなわち、駆動レバー17は、前記減速ギヤ群25を介してモータMの駆動力が伝達され、図示α1又はβ1方向に回動されるものとなっている。
【0022】
主筐体16の側板16Bには、図3に示すディスク駆動部B2の駆動ベース15に設けられた保持突起15aおよび15bが挿通される角穴16c及び16d、並びにディスク保持部B1の昇降部材14に突設された昇降ピン14aが挿通される穴16eが穿設されている。
【0023】
また、主筐体16の側板16BのX1側の側面には、側板16Bに沿ってY1及びY2方向に移動可能な摺動板(切換え部材)21が設けられている。この摺動板21には、前記側板16Bに穿設されている角穴16c、16dおよび穴16eに対向し、駆動ベース15の保持突起15a、15bおよび昇降部材14の昇降ピン14aが挿通される遊び部21a、21bおよび21cがそれぞれ穿設されている。これらの各遊び部21a、21bおよび21cには、Y2方向に連続して延びる規制部21d、21eおよび21fがそれぞれ形成されている。なお、規制部21fは、図示Z1方向に寄った位置に形成されており、遊び部21cと規制部21fとの間には、傾斜部21iが形成されている。
【0024】
主筐体16の図示X2側には、金属板を断面L字状に折り曲げた固定シャーシ22が設けられている。この固定シャーシ22は、上板部22A,側板部22B、および上板部22AからZ2方向に一段下がった位置に形成された支持部22Cから構成されており、支持部22CのY2側端部に形成された角孔22hが主筐体16の後板16Cの上端縁に設けらた掛止片16fに挿通され、掛止片16fの先端に捻られるなどして主筐体16に対し強固に固定されている。
【0025】
前記側板部22Bには、図3に示すディスク駆動部B2の駆動ベース15に設けられる保持突起15cおよび15dが挿通される角穴22a及び22b、並びに図3に示すディスク保持部B1の昇降部材14に突設される昇降ピン14bが挿通される穴22cがそれぞれ穿設されている。また上板部22Aには、この上板部22Aから斜め下方(Z2方向)へ突出する凸型形状の押圧片22gが形成されている。
【0026】
また、固定シャーシ22のX2側には、第1のスライド板23および第2のスライド板24からなる切換え部材が設けられている。第1のスライド板23は、前記側板部22Bに沿って図示Y1−Y2方向に摺動自在に設けられている。また第2のスライド板24は、この第1のスライド板23の側面に沿って摺動自在となっている。
【0027】
第1のスライド板23は金属板により形成され、前記側板部22Bの角穴22a、22bおよび穴22cに対向する遊び部23a、23b、23cがそれぞれ穿設されている。また、これら遊び部23a、23bおよび23cの図示Y1側には、遊び部23a、23bおよび23cに連続する規制部23d、23eおよび23fがそれぞれ形成されている。なお、規制部23fは、Z1方向に寄った位置に形成されており、遊び部23cと規制部23fとの間には、傾斜部23iが形成されている。
【0028】
第2のスライド板24も金属板からプレス加工により形成されたものであり、上板部24Aおよび側板部24Bを有している。図2に示すように、上板部24Aには、Y方向に延びる長溝24gおよび回動溝24hが形成されている。また回動溝24hの図示Y1側の端部には、係止溝24jが連設されている。
一方、側板部24Bには、前記固定シャーシ22の角穴22aおよび穴22cに対向する遊び部24aおよび24cがそれぞれ穿設されている。この遊び部24aおよび24cの図示Y1側には、規制部24dおよび24fがそれぞれ連設されている。規制部24fは、Z1方向に寄った位置に形成されており、遊び部24cと規制部24fとの間には、傾斜部24iが形成されている。
【0029】
なお、前記第1のスライド板23と第2のスライド板24との間には、符号S1で示す引張ばね(付勢部材)が張架されており、両者の間では第1のスライド板23はY1側に付勢され、第2のスライド板24はY2方向に付勢される関係となっており、この状態で遊び部23aと24a、遊び部23cと24c、規制部23dと24d、同じく23fと24fとがそれぞれ重なり合っている。よって、駆動ベース15の保持突起15cは、固定シャーシ22の角穴22a、第1のスライド板23の遊び部23a、第2のスライド板24の遊び部24aに順次挿通され、保持突起15dも角孔22b、遊び部23bに順次挿通される。
同様に昇降部材14の昇降ピン14bは、固定シャーシ22の穴22c、第1のスライド板23の遊び部23c、第2のスライド板24の遊び部24cに順次挿通される。そして、通常この状態が維持されて第1のスライド板23と第2のスライド板24が図示Y1−Y2方向へ移動可能となっている。
【0030】
また前記固定シャーシ22の内部(X1)側には、符号28で示すロック部材が設けられている。ロック部材28の中央部には、支持穴28aが穿設されており、固定シャーシ22の側板部22BからX1方向にに切り起こされた支持部22fが支持穴28aに挿通されることにより、ロック部材28は固定シャーシ22に回動自在に支持されている。ロック部材28には、係止凹部28bが形成されており、この係止凹部28bに上記第1のスライド板23から図示X1方向に突設された係止凸部23hが係止されるようになっている。
【0031】
また、前記固定シャーシ22の上板部22Aには、図示Z1方向に突出する支軸22dが設けられている。支軸22dは、前記第2のスライド板24の長溝24gに挿通され、さらにその先端は符号26で示す移送アームの挿通孔26dに挿通されており、これにより移送アーム26が図示α4およびβ4方向に回動自在に支持されている。上板部22Aの支軸22dよりもY2側には、規制穴22eが穿設されており、この規制穴22e内には、符号27で示す第2の押圧部材27から図示Z2方向に曲げ形成された規制片27aが挿入され、これにより第2の押圧部材27は、図示α3およびβ3方向に所定の範囲内で回動可能となっている。
【0032】
また第2の押圧部材27には、押圧部27bが折曲形成されており、この押圧部27bの対向する位置には第2の検知スイッチSW2が設けられている(図1(A)参照)。すなわち、第2の押圧部材27が図示α3又はβ3方向に回動することにより、第2の検知スイッチSW2のオン、オフの切換えが可能となっている。さらに第2の押圧部材27の図示Y1側の端部には、折曲片27cが形成されており、この折曲片27cが上記移送アーム26に形成された案内溝26a内に挿通されている。
【0033】
上記移送アーム26には、図示Z2方向に延びる挿入ピン26bと、この挿入ピン26bに対して挿通孔26dを挟んで反対側に位置する被回動ピン26cとが設けられている。前記挿入ピン26bは、図3に示すディスク保持部B1のホルダー13に形成された逃げ溝13cおよび保持部材12の長溝12gに挿通され(図1(A)参照)、移送アーム26のα4−β4方向への回動に伴なって保持部材12をY1−Y2軸方向に移動させるものとなっている。一方、被回動ピン26cは、第2のスライド板24の回動溝24hに挿通されている。
【0034】
また主筐体16の図示Y1側には、支持枠29が取り付けられており、この支持枠29のX2側の内側面には、ダンパー部材32が固定されている。この支持枠29の上面の図示X1側には、斜め下方へ凸状に突出する押圧片29aが形成されている。
【0035】
前記ディスク保持部B1は、保持部材12、ホルダー13および昇降部材14から構成されている。保持部材12は、例えばポリアセタールなどの合成樹脂から略コの字状に射出成形等された成形品である。図3に示すように保持部材12のX1及びX2側の両端には、保持アーム12aおよび12bが形成されている。保持アーム12aおよび12bは、図示X方向に弾性変形可能となっており、その先端で且つ互いに対向する位置には保持突起12c及び12dがそれぞれ一体に形成されている。
【0036】
また保持突起12cおよび12dの下部(Z2側)には、それぞれ支持部12eおよび12fが一体に形成されている。さらに保持部材12の上面には、符号12A及び12Bで示す摺動部が突設されており、また前記長溝12gがZ方向に貫通して形成されている。なお、保持アーム12aと12bの対向内面間の幅寸法Wは、MDのケースCの幅寸法Wc(図4参照)とほぼ同じ寸法に形成されており、前記保持突起12c,12dの対向内面間の距離Waは前記幅寸法Wよりも小さくなっている。
【0037】
ホルダー13、昇降部材14およびディスク駆動部B2を構成する駆動ベース15は、金属板をプレス加工することによりそれぞれ形成されている。
前記ホルダー13は、上板13Aの両側端を曲げ形成してなる側板13B,13Cを有している。またこの側板13B,13Cの一部は、互いに接近する方向に曲げ形成されており、MDの下面を案内する保持板13Dおよび13Eとなっている。またホルダー13の図示Y2側の端部には、段差部13Fが形成されている。
【0038】
前記上板13A、側板13B,13C、および保持板13D,13Eによって囲まれるホルダー13の内部領域Spには、図示Y1側からY2方向へ向けてMDが挿入される。なお、上板13A、側板13B,13Cおよび保持板13D,13Eの図示Y1側の端部は、それぞれ外側方向に折り曲げられ、MDを前記内部領域Sp内に案内しやすくなっている。
【0039】
ホルダー13の上板13Aには、Y方向に直線的に延びるガイド溝13a,13b、および挿入ピン26bの円弧動作を許容する逃げ溝13cが穿設されている。そして、図5(A)に示すように、このガイド溝13aおよび13bには、前記保持部材12の摺動部12Aおよび12Bがそれぞれ入り込んでこの保持部材12がY軸方向に移動可能に支持されている。
【0040】
また、ホルダー13の上板13AのX方向の両端には、凸状に延びた支持部13dおよび13eがそれぞれ突設されている。この支持部13dおよび13eの上面には、Z1方向に突設して延びる突状が形成されており、各支持部13d、13eは、昇降部材14の支持穴14e,14fの内部に挿入される。またホルダー13の側板13Bおよび13Cには、その一部を切り欠いた切欠部13fおよび13gが形成されている。保持部材12が図5(A),(B)に示す待機位置(保持部材12の摺動部12A,12Bがガイド溝13a,13bのY1側端部に位置する状態)にあるとき、前記保持アーム12aのX1側の側面と保持アーム12bのX2側の側面が前記切欠部13f,13gに対向する。側板13Bと13Cの前記切欠部13f,13gよりもY2側の部分は規制片13i,13jであり、保持部材12が前記待機位置からY2方向へ移動するときに、保持アーム12a,12bの外側面は、前記規制片13i,13jの内面を摺動し、または微少隙間を介して規制片13i,13jに対向しながら移動する。
【0041】
また図3に示すように、ホルダー13の一方の側板13Bの外側には、金属製の板ばねなどの弾性を有する部材から構成される閉鎖部材(押圧部材)Kが固着されており、その自由側の一部は図示X2方向にV字状に曲げ形成された凸部K1となっている。閉鎖部材Kの凸部K1は、ホルダー13の内部領域Sp内(X2方向)へ突出し、MDのシャッタGの側面に形成された保持穴G1(図4参照)内に進入可能となっている。なお、側板13Bには、図示破線で示すようにその一部がX2方向に折り曲げられた開口片13hが設けられている。
【0042】
昇降部材14は、金属板を略コの字状に曲げ形成したものであり、その両端の支持アーム14Aおよび14Bには、前記昇降ピン14aおよび14bが突設されている。前記昇降ピン14aは、図2に示す主筐体16の側板16Bの孔16eおよび摺動板21の遊び部21cに挿通される。同様に昇降ピン14bは、固定シャーシ22の穴22c、第1のスライド板23の遊び部23cおよび第2のスライド板24の遊び部24c内に挿通される。
【0043】
支持アーム14Aおよび14Bの図示Y1側の先端には、前記支持穴14eおよび14fが穿設されており、この支持穴14eおよび14fの内部に前記ホルダー13の支持部13dおよび13eが挿通される。そして、ホルダー13は、前記支持部13dおよび13eを支点に図示γ1およびδ1方向に回動自在に支持される。また昇降部材14のY2側端部には、符号14cおよび14dで示す凸部が形成されている。
【0044】
駆動ベース15の図示Y2側には、支持部15eおよび15fが折曲形成されており、この支持部15eおよび15fには略台形状の支持穴15e1および15f1がそれぞれ穿設されている。そして、この支持穴15e1および15f1の内部には、前記昇降部材14の凸部14cおよび14dが遊挿される。よって、昇降部材14は凸部14cおよび14dを支点として図示γ2およびδ2方向にわずかに回動自在に支持されている。
【0045】
駆動ベース15には、符号15gおよび15hで示す掛止部が形成されており、この掛止部15gと前記昇降部材14の昇降ピン14aとの間には反転ばねからなる付勢部材S2が掛けられている。同様に掛止部15hと昇降ピン14bとの間にも、反転ばねからなる付勢部材S3が掛けられている。この付勢部材S2およびS3は、昇降ピン14aおよび14bを図示Z1又はZ2方向に付勢するものであり、昇降部材14を介してホルダー13を駆動ベース15側に押し付け、およびホルダー13を駆動ベース15から浮上する方向に押し上げる機能を有している。
また駆動ベース15には、図示しないスピンドルモータの回転軸Maに軸支されたターンテーブルTaと、このターンテーブルTaに対し図示X1−X2方向に直線的に移動するピックアップPとが設けられている。
【0046】
上記のように構成される駆動ユニットBは、駆動ベース15に設けられた支持ピン15i,15jおよび15kが、主筐体16に設けられたダンパー部材30,31および支持枠29に設けられたダンパー部材32によって弾性的に支持されている。ダンパー部材としては、例えばシリコンオイルが封入されたオイルダンパーなどが使用されている。
【0047】
さらに、このダンパー部材30,31および32に近接する位置には、前記主筐体16又は固定シャーシ22にその一端が係止されたスプリングコイルなどの付勢部材が設けられている。そして、この付勢部材の他端は、駆動ベース15に係止されている(図示せず)。すなわち、駆動ユニットBは、前記ダンパー部材30,31,32により主筐体16に弾性的に支持されているとともに上記付勢部材によって弾性的に吊設されている。
【0048】
次に、上記ディスクユニットAの動作を説明する。
(待機状態)
MDがディスクユニットAの内部に挿入される前の待機状態では、駆動レバー17はギヤ部17dと減速ギヤ群25との噛み合いによってα1方向へ最も回動させられた位置にある。このとき、駆動片17aが摺動板21の係止部21gをY1方向へ押圧し、摺動板21は図示Y1方向へ最も移動した位置にある。よって、駆動ベース15の保持突起15aおよび15bが摺動板21の遊び部21a,21bから規制部21d,21e内にそれぞれ入り込み、同様に規制部21f内に昇降部材14の昇降ピン14aが入り込んでいる。
【0049】
これと同時に駆動レバー17の駆動片17bは第1のスライド板23の係止部23gを図示Y2方向へ押圧するため、第1のスライド板23および第1のスライド板23に対して引張ばね(付勢部材)S1を介して連結されている第2のスライド板24は共に図示Y2方向へ最も移動した位置にある。よって、第1のスライド板23の規制部23dおよび第2のスライド板24の規制部24d内に駆動ベース15の保持突起15cが入り込んでいる。同様に駆動ベース15の保持突起15dは、第1のスライド板23の規制部23e内に入り込んでいる。さらに昇降部材14の昇降ピン14bは、第1のスライド板23の規制部23fおよび第2のスライド板24の規制部24f内に入り込んでいる。
【0050】
すなわち、駆動ベース15のすべての保持突起15a,15b,15cおよび15dは、規制部21d,21e,23d,23eおよび24dの内部にそれぞれ入り込むことにより、駆動ベース15は上下(Z)方向、および前後(Y)方向へ移動できないロック状態となっている。このロック状態では、駆動ベース15は摺動板21、第1のスライド板23および第2のスライド板24に対して強固に固定された状態にある。同様に昇降部材14も、昇降ピン14a,14bが規制部21f,23fおよび24fの内部に入り込んでロック状態となっており、昇降部材14は摺動板21、第1のスライド板23および第2のスライド板24に対して固定された状態にある。
【0051】
なお、昇降部材14は、昇降ピン14aおよび14bが傾斜部21i,23iおよび24iをそれぞれ登坂し、Z1方向へ持ち上げられて規制部21f,23fおよび24fに入り込んでいる。よって、昇降部材14はγ2方向(図3参照)に回動させられ、ホルダー13は駆動ベース15からZ1方向へ浮上した位置に保持されている。
【0052】
このとき、ホルダー13の上方には、上記押圧片22gおよび29aを有する固定シャーシ22の上板部22Aおよび支持枠29が対向しており、図1(B)に示すように前記ホルダー13が浮上した位置においてホルダー13の両側がそれぞれ押圧片22gおよび29aに当接することになる。よって、ホルダー13は、γ1およびδ1方向の回動(図3参照)が抑制され、さらにX1−X2方向へ移動しないように保持されている。
【0053】
そして、このように駆動ベース15から浮上し押圧片22g,29aで保持され位置決めされた状態で、ホルダー13がMDプレーヤの図示しない前面パネルに設けられたディスク挿入口と対向する。
また、第1のスライド板23および第2のスライド板24がY2方向に移動させられると、移送アーム26の被回動ピン26cが回動溝24hに連設された係止溝24jに係止されるとともに図示Y2方向に押圧される。よって、移送アーム26は、支軸22dを中心に図示α4方向に回動し、挿入ピン26bがホルダー13の逃げ溝13c内をY1方向へ移動する。よって、保持部材12は、挿入ピン26bによって図示Y1方向へ移動させられた待機位置に位置する(図1(A)参照)。この待機位置では、保持部材12の保持アーム12a,12bがホルダー13の側板13B,13Cに形成された切欠部13f,13gの内側に対向している。
【0054】
また、MDの挿入前の状態では、駆動レバー17はα1方向に最も回動されているため、第1の押圧部材18の凸部18bが駆動溝17cの第1の回動溝17c1に沿って移動し、第1の押圧部材18は図示α2方向に回動させられている。よって、第1の押圧部材18の押圧片18cが第1の検知スイッチSW1から離間するため、第1の検知スイッチSW1はオフ状態であり、MDプレーヤ内の図示しない制御部により、MDの排出完了状態、つまり待機状態であることが認識されるようになっている。すなわち、前記駆動溝17cは、その中間部17c3が回転孔17eを中心とした円弧軌跡上に位置しており、第1の押圧部材18の凸部18bがこの中間部17c3内に位置しているときには、第1の押圧部材18が駆動されずβ2方向へ回動した状態に保持される。駆動溝17cの両端の第1の回動溝(第2の操作部)17c1と第2の回動溝(第1の操作部)17c2は、中間部17c3から図示X2方向へ傾斜して延びており、よって凸部18bが駆動溝17cの第1の回動溝17c1と第2の回動溝17c2内を移動するときのみ、第1の押圧部材18が図示α2方向へ回動させられ、第1の検知スイッチSW1がオフ状態とされる。このように、1つの検知スイッチSW1がオフ状態により、駆動レバー17の複数の回動位置を検知できるため、検知機構が簡素化されている。
【0055】
一方、図1に示すように移送アーム26がα4方向に回動している状態では、第2の押圧部材27の折曲片27cが案内溝26aのY2側の円弧溝26a1に入り込むため、第2の押圧部材27はβ3方向に回動させられている。よって、押圧部27bが上記第2の検知スイッチSW2を押圧すため、第2の検知スイッチSW2がオン状態となっている。
(記録媒体の導入動作)
図4はMD(ミニディスク)を示す斜視図、図5はMDがホルダーの内部に挿入され始めた状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図6はシャッタと閉鎖部材との関係を示す拡大断面図である。
【0056】
図4および図5(A)に示すように、記録媒体であるMDは、外側がケースCによって覆われ、このケースC内に光磁気ディスクDが回転可能に設けられたものである。ケースCには、シャッタGがY1−Y2方向にスライド自在に設けられており、前記シャッタGを図示Y1方向に移動させることにより、内部に設けられている光磁気ディスクDが摺動凹部C3に形成されている開口窓C4(図6参照)から露出され、情報の記録又は再生が可能な状態となる。またケースCの挿入方向先端(図示Y2側)の両側下面には、凹部C1、C1が設けられている。前述したように、MDの幅寸法Wcは、上記保持部材12の保持アーム12a,12b間の幅寸法Wと同等若しくはこれより若干小さく、且つ保持突起12c,12d間の距離Waよりも大きいものである。
【0057】
図5に示すように、保持部材12が最もY1方向に移動した待機位置では、保持部材12の保持アーム12aおよび12bがホルダー13の側板13B,13Cに形成された切欠部13fおよび13gの内側に対向している。よって、保持アーム12aおよび12bは、ともにX軸方向への弾性変形が許容され、保持アーム12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wを広げることが可能となっている。
【0058】
ホルダー13の内部領域SpにMDが挿入され始めると、シャッタGを有するX1側のMDの先端部が閉鎖部材Kの凸部K1のテーパ部K2に当接する。さらにMDが挿入されると、テーパ部K2はMDの先端部に押圧され、閉鎖部材Kの自由端側が図示X1方向に弾性変形する。そして、そのままMDが挿入されると、閉鎖部材Kの凸部K1がMDの側面およびシャッタGの側面を図示X2方向に付勢しながら摺動する。
【0059】
またこのとき、保持アーム12aおよび12bの先端にある保持突起12cおよび12dにMDの先端の両端部が当接し、MDの挿入に伴い保持アーム12aおよび12bがそれぞれX1、X2方向へ弾性変形し、切欠部13fと13g内へ入り込む。これにより、保持突起12c,12d間の距離WaがMDの幅寸法Wcと同等となるように広げられ、MDの先端が保持突起12c,12d間を通過する。そして、さらにMDを挿入すると、保持アーム12a,12bの弾性復帰力により、前記保持突起12cおよび12dがMDの両端の凹部C1およびC1に入り込む。これにより、MDは保持部材12によって両サイドから軽く係止されて保持される。
【0060】
この状態からさらにMDをY2方向に押し込むと、保持部材12がY2方向に押圧される。保持部材12の長溝12gには、移送アーム26の挿入ピン26bが挿入されているため、保持部材12がY2方向へ押圧されて移動することにより、移送アーム26はβ4方向へ回動させられる。移送アーム26がβ4方向へ回動すると、第2のスライド板24の係止溝24jに係止されている被回動ピン26cがこの第2のスライド板24をY1方向へ押圧する。
【0061】
この際、第1のスライド板23の係止部23gには、駆動レバー17の駆動片17bが係止され、且つ駆動レバー17のギヤ部17dは減速ギヤ群25のギヤに噛み合ってその回動が制限された固定状態にある。よって、第1のスライド板23に対し、摺動自在に設けられている第2のスライド板24のみが被回動ピン26cによってY1方向へ移動させられる。
【0062】
第1のスライド板23と第2のスライド板24との間には引張ばねS1が張架されており、第2のスライド板24の移動により前記引張ばねS1はその付勢力に逆らって伸張される。よって、例えばホルダー13の内部領域Sp内にMDが挿入され、移送アーム26がβ4方向へ回動し始めた後に、その挿入を取り止めてMDを引き出した場合であっても、前記引張ばねS1が元の収縮状態に復帰することにより、第2のスライド板24がY2方向へ戻され、これにより移送アーム26がα4方向に回動され、保持部材12を初期の待機位置(Y1方向へ最も移動した位置)に復帰させることが可能である。
また、このように引張ばねS1を第1のスライド板23と第2のスライド板24との間、すなわち駆動ユニットBの側面に設けたことにより、引張ばねS1を駆動ユニットBの上面に設けた場合に比べ、この引張ばねS1の外径寸法分の厚みが軽減されることからディスクユニットA全体の厚みを薄型とするこができる。
【0063】
さらにMDが押し込まれ、移送アーム26がβ4方向へ回動すると、第2の押圧部材27の折曲片27cが移送アーム26の前記円弧溝26a1内を移動し、続いて案内溝26aに入り込む。
このとき、図1(A)に示されるように第2の押圧部材27は、円弧溝26a1に沿って図示α3方向にわずかに回動させられる。よって、押圧部27bが第2の検知スイッチSW2から離れ、第2の検知スイッチSW2がオフ状態に切り換わる。この第2の検知スイッチSW2の切り換わりにより、MDプレーヤ内にMDが挿入されたことを検知することができる。なお、第2の検知スイッチSW2のオフ状態は、MDの導入動作が完了するまで維持される。
【0064】
前記第2の検知スイッチSW2の切り換わりは、プレーヤ内に設けられたマイコン等の図示しない制御部に伝えられる。制御部は、前記第2の検知スイッチSW2の切り換わりにより、MDの挿入を検知し、図示しないモータドライバーを介してモータMが始動される。
モータMの回転駆動力は減速ギヤ群25を介して駆動レバー17のギヤ部17dに伝達され、駆動レバー17をβ1方向に回動させる。よって、引張ばねS1を介して連結されている第1のスライド板23および第2のスライド板24は、ともに図示Y1方向へ移動させられる。この際、第2のスライド板24の上板部24Aの係止溝24jが、移送アーム26の被回動ピン26cを係止しながらY1方向に移動する。よって、移送アーム26は、支軸22dを中心として、MDの押し込み力によって回動した位置からさらに図示β4方向に回動させられ、保持部材12は図示Y2方向へ引き込まれる。
【0065】
保持部材12の保持アーム12aおよび12bの間には、MDが保持されており、MDも保持部材12とともに図示Y2方向に引き込まれる。すなわち、MDをホルダー13の内部領域Spに所定量挿入すると、以後MDはモータMの回転駆動力によりディスクユニットAの内部方向へ自動的に引き込まれる。
保持部材12のY2方向への移動の際には、保持アーム12aおよび12bは、ホルダー13の切欠部13fおよび13gと対向する位置からY2方向へ外れる。そして、保持アーム12aおよび12bはホルダー13の側板13Bおよび側板13Cの切欠部13f,13gの奥(Y2側)に形成された規制片13i,13jの内面を摺動しながら、あるいは規制片13i,13jと微少隙間を介して対向した状態で移動する。よって、保持アーム12aおよび12bは、規制片13i,13jによって外側から拘束されてX軸方向へ開こうとする弾性変形が規制される。すなわち、保持アーム12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wおよび保持突起12cと12dとの間の距離Waをほぼ一定に維持することができる。よって、保持突起12cおよび12dがMDの凹部C1,C1から抜け出ることがなく、保持部材12によりMDがY2方向へ確実に引き込まれる。
【0066】
また、MDを保持した保持部材12のY2方向への移動と同時に駆動レバー17のβ1方向への回動により、摺動板21はY2方向に移動するため、昇降部材14の昇降ピン14aは規制部21f内から傾斜部21iにより下降して遊び部21c内に至る。
同様に第1のスライド板23および第2のスライド板24はY1方向へそれぞれ移動するため、昇降部材14の昇降ピン14bは,規制部23fおよび24f内から、傾斜部23iおよび24iにより下降して遊び部23cおよび24c内に至る。
【0067】
昇降ピン14aと14bが傾斜部21i,23i,24iにより下降させられると、その後は反転ばねからなる付勢部材S2,S3によって昇降部材14がδ2方向へ回動力を受ける。よって、この昇降部材14に支持部13d,13eを介して連結されているホルダー13がZ2(ディスク駆動部B2)方向へ下降され、ホルダー13内に保持されているMD内の光磁気ディスクDの中心ハブがディスク駆動部B2のターンテーブルTa上に装着される。
【0068】
同時に、駆動ベース15の保持突起15aおよび15bは、それぞれ摺動板21の規制部21d又は21eから遊び部21a又は21b内に至る。また駆動ベース15の保持突起15cおよび15dも、それぞれ規制部23d,24d又は23eから遊び部23a又は24aに至る。これにより、駆動ベース15のZ方向およびY方向のロックが解除される。
【0069】
上述のように、摺動板21および第1のスライド板23は、その係止部21gおよび23gにおいて、駆動レバー17の両端の駆動片17aおよび17bにそれぞれ係止され、この駆動レバー17の回動動作によって相対的に摺動される。よって、駆動ユニットBの両側面では、摺動板21、第1のスライド板23および第2のスライド板24を互いに一致するタイミングで摺動させることができる。すなわち、駆動ユニットBをロックしていた保持突起15a,15b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bのすべての拘束を同時に解除して非ロック状態とすることができる。これにより、駆動ユニットBは、主筐体16の内部に上記ダンパー部材30,31,32および図示しない付勢部材によって弾性的に支持される。よって、車の運転中の振動などを有効に吸収することが可能となるため、いわゆる再生中の音飛び現象などを防止することが可能となる。
【0070】
また、摺動板21および第1のスライド板23および第2のスライド板24を互いに逆方向に均等に移動させることができるため、これらの移動に伴って昇降するホルダー13の姿勢を水平に維持することができる。よって、このホルダー13内のMDも水平状態のままディスク駆動部B2に対して接近、離間するため、MDの光磁気ディスクの中心ハブをターンテーブルTaに対して確実に装填、離脱させることができる。
【0071】
MDが保持部材12で保持されてホルダー13内をY2方向へ引き込まれる過程において、ホルダー13に形成されている開口片13hが、MDのX1側の側面の案内溝C2に入り込む。さらに、MDがY2方向へ引き込まれるときに開口片13hがMD内に設けられているロック部材(図示せず)のロックを解除し、さらにシャッタGの係止部G2に当接する。同時にシャッタGの側面を摺動していた閉鎖部材Kの凸部K1が、シャッタGの側面の保持穴G1に入り込んでシャッタGを保持する。
【0072】
さらにMDが引き込まれると、案内溝C2内を移動する開口片13hがシャッタGの係止部G2を相対的に図示Y1方向に押圧する。よって、MDのみが移動し、シャッタGはその位置に保持されることとなるため、引き込み動作に伴ってシャッタGが開放されてMDの開口窓C4が開かれ、光磁気ディスクDが露出される。すなわち、光磁気ディスクDの中心ハブがターンテーブルTa上に装着されると、MDの開口窓C4から露出した光磁気ディスクDの記録面がピックアップPと対向し、MDの導入動作が完了する。
【0073】
MDの導入動作が完了した時点で駆動レバー17はβ1方向に最も回動した状態にある。このとき第1の押圧部材18の凸部18bは、駆動レバー17の駆動溝17c内の第2の回動溝17c2に入り込む。よって、第1の押圧部材18はα2方向に回動され、押圧片18cが第1の検知スイッチSW1から離れることから、第1の検知スイッチSW1はオフ状態に切り換わる。
【0074】
前記制御部(図示せず)では、この第1の検知スイッチSW1のオフ状態への切り換わりを検知することにより、MDの導入動作の完了を検知する。そして、制御部では、図示しないスピンドルモータを回転駆動させMD内の光磁気ディスクDを回転させるとともにピックアップPをX軸方向に摺動させ(図4参照)、情報の再生又は記録動作が行われる。
(記録媒体の排出動作)
MD(MD)の排出動作は、例えばMDプレーヤの前面パネルに設けられたイジェクト釦が操作されることによって開始され、上記導入動作とは逆の手順によって行われる。MDは保持部材12によって保持されたまま移送アーム26のα4方向への回動動作により前記ディスク挿入口の方向(Y1方向)に移送される。そして、保持部材12は前記待機位置、すなわち保持アーム12a,12bがホルダー13の切欠部13f,13gに対向する位置まで移送される。このとき、MDのY1側の先端部が前記ディスク挿入口から突出する。よって、MDを掴んで排出方向(Y1方向)へ引き出すことにより、MDを取り出すことができる。
【0075】
この際、保持アーム12a,12bは、ホルダー13の切欠部13f,13gに対向しているため、MDがY1方向へ引き出されるときに、保持突起12cおよび12dがMDの凹部C1,C1から離脱する方向へ保持アーム12a,12bが弾性変形できる。よって、保持突起12cおよび12dによるMDの係止が容易に解除され、MDを軽い力で取り出すことができる。このときMDは、シャッタGが閉鎖された状態でMDプレーヤのディスク挿入口から取り出される。
【0076】
上記実施の形態では、切換え部材である摺動板21および第1と第2のスライド板23、24が移動するとディスク駆動部B2に対しホルダー13が昇降する駆動ユニットBを示したが、その他ホルダー13に対しディスク駆動部B2側が昇降するもの、あるいはホルダー13と駆動ユニットB2とが互いに接近および離間を行なうべく双方が昇降するものであってもよい。
また摺動板21と第1のスライド板23および第2のスライド板24とは、互いに逆方向に移動するものを示したが、本発明はこれに限られるものではなく、同一方向に移動するものであってもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、駆動ユニットの拘束およびその拘束の解除動作、ホルダーの昇降動作による記録媒体の駆動部への装填およびその装填解除動作、移送アームの移動による記録媒体の挿入動作およびその排出動作など各種の動作を切換え部材の移動に連動させて行うことができる。よって、各動作専用の駆動部材を別途設ける必要がなくなるため、部品点数を削減でき、装置全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、(A)はMDプレーヤ内に配置されるディスクユニットを示す平面図、(B)はその正面図、
【図2】図1に示したディスクユニットの分解斜視図、
【図3】駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)の分解斜視図、
【図4】MD(ミニディスク)を示す斜視図、
【図5】MDがホルダーの内部に挿入され始めた状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、
【符号の説明】
12 保持部材
12a,12b 保持アーム
12c,12d 保持突起
12e,12f 支持部
12g 長溝
12A,12B 摺動部
13 ホルダー
13a,13b ガイド溝
13c 逃げ溝
13d,13e 支持部
13f,13g 切欠部
13h 開口片
13i,13j 規制片
13A 上板
13B,13C 側板
14 昇降部材
14a,14b 昇降ピン
15 駆動ベース
15a,15b,15c,15d 保持突起
15i,15j,15k 支持ピン
16 主筐体
17 駆動レバー
17c 駆動溝(カム機構)
17c1 第1の回動溝(第2の操作部)
17c2 第2の回動溝(第1の操作部)
18 第1の押圧部材(検知レバー)
18b 凸部(カム機構)
21 摺動板(切換え部材)
21a,21b,21c 遊び部
21d、21e、21f 規制部
21g 係止部
21i 傾斜部
22 固定シャーシ
23 第1のスライド板(切換え部材)
23a,23b,23c 遊び部
23d,23e,23f 規制部
23i 傾斜部
23g 係止部
24 第2のスライド板(切換え部材)
24A 上板部
24B 側板部
24a,24c 遊び部
24d,24f 規制部
24i 傾斜部
25 減速ギヤ群
26 移送アーム
27 第2の押圧部材
29 支持枠
30,31,32 ダンパー部材
A ディスクユニット
B 駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)
B1 ディスク保持部
B2 ディスク駆動部
C ディスクケース
D 光磁気ディスク
K 閉鎖部材
M モータ
S1 引張ばね(付勢部材)
SW1 第1の検知スイッチ
SW2 第2の検知スイッチ

Claims (3)

  1. 記録媒体を駆動する駆動部と、駆動部から離間して記録媒体の受け入れと排出を行う待機位置と駆動部へ接近し記録媒体を駆動部に装填する装填位置との間を移動するホルダーと、記録媒体を挿入方向および排出方向へ移動させる保持部材と、保持部材を挿入方向および排出方向へ駆動する移送アームと、駆動部およびホルダーを有する駆動ユニットを筐体に対して弾性支持する弾性支持部材と、前記駆動ユニットの側方で往復移動する切換え部材とを備え、
    前記切換え部材は、モータの動力が伝達されて第1の方向または第2の方向へ駆動される第1のスライド板と、保持部材が挿入方向へ移動するときに移送アームによって第1のスライド板と独立して第1の方向へ移動させられる第2のスライド板と、第1のスライド板と第2のスライド板との間に設けられて第2のスライド板を第2の方向へ付勢して両スライド板を連結する付勢部材とを有し、
    第1のスライド板には、第2の方向へ移動するときにホルダーを駆動部から離間させ、第1の方向へ移動するときにホルダーを駆動部へ接近させる傾斜部と、第2の方向へ移動するときに駆動ユニットを筐体に対してロックする規制部および、第1の方向へ移動するときに駆動ユニットのロックを解除して駆動ユニットを弾性支持状態とする遊び部とが設けられており、
    移送アームの回動中心から移送アームと保持部材との連結点までの距離よりも、前記回動中心から移送アームと第2のスライド板との連結点までの距離が短く、
    保持部材が挿入方向へ動いたときに、前記モータによって第1のスライド板が第1の方向へ駆動されることを特徴とする記録媒体駆動装置。
  2. 他方の切換え部材が、駆動ユニットを挟んで前記切換え部材と逆の側に配置されており、両切換え部材の間に設けられた支点に回動自在に支持された駆動レバーの両端部により、駆動ユニットの両側に位置する切換え部材が互いに逆方向へ駆動される請求項1記載の記録媒体駆動装置。
  3. 前記駆動レバーには検知スイッチを作動させる検知レバーがカム機構を介して連結されており、前記カム機構には、記録媒体の装填動作が完了する位置まで前記駆動レバーが回動したときに前記検知レバーを駆動する第1の操作部と、記録媒体の排出動作が完了する位置まで前記駆動レバーが回動したときに前記検知レバーを駆動する第2の操作部とが設けられている請求項記載の記録媒体駆動装置。
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