JPH11328802A - 記録媒体駆動装置の振動ノイズ低減装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置の振動ノイズ低減装置

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JPH11328802A
JPH11328802A JP10138267A JP13826798A JPH11328802A JP H11328802 A JPH11328802 A JP H11328802A JP 10138267 A JP10138267 A JP 10138267A JP 13826798 A JP13826798 A JP 13826798A JP H11328802 A JPH11328802 A JP H11328802A
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JP
Japan
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holding
shutter
disk
case
recording medium
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JP10138267A
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English (en)
Inventor
Akira Otsuki
晃 大槻
Satoshi Kurita
聡 栗田
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車の振動に伴い記録/再生メディアのシャッ
タからノイズが発生し、ユーザーに不快感を与えること
がある。 【解決手段】 ディスクケースCがディスク装置内に移
送されると、ホルダー13の側板13Bに設けられた閉
鎖部材Kの凸部K1がシャッタGの保持穴G1に挿入さ
れる。閉鎖部材Kは、板ばねなどからなり自由端部がX
2方向に付勢されているため、閉鎖部材Kの凸部K1の
テーパ部K2がシャッタGの保持穴G1の内縁部G3を
符号(イ)方向に押圧する。よって、シャッタGはディ
スクケースCの摺動凹部C3の縁部C5に押し付けら
れ、その動きが規制される。したがって、車の振動等に
より、シャッタGが振動することがなくなるため、ラッ
トルノイズの発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MD(ミニディス
ク)プレーヤなど、記録媒体を収納したケースが装填さ
れる記録媒体駆動装置に係わり、特にケースに設けられ
る開閉シャッタから生じるラットルノイズの低減ができ
る記録媒体駆動装置の振動ノイズ低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MD(ミニディスク)は、光磁気ディス
クが開閉シャッタを有する外装ケース(以下、ディスク
ケースという)の内部に収納されて形成されている。こ
のMDは、MDプレーヤに対してその前面パネルに形成
された挿入口から挿入され、あるいはディスクチェンジ
ャー機能を有するMDプレーヤにおいては複数のMDが
収容されたディスク収納部から選択され、別途設けられ
た移送手段によってディスク駆動部(媒体駆動手段)に
移送される。ディスクケースが前記MDプレーヤのディ
スク駆動部に移送されると、前記開閉シャッタが開か
れ、ディスクケース内の光磁気ディスクの記録面がディ
スク駆動部に設けられたピックアップなどの記録手段又
は再生手段と対向する。そして、光磁気ディスクが回転
駆動されるとともに前記ピックアップによって光磁気デ
ィスクへ情報が記録又は光磁気ディスクに記録されてい
る情報の再生が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のMDプ
レーヤの内部では、記録時又は再生時にディスクケース
のみがロケータなどで位置決めされて固定される構造で
あり、この固定状態では開閉シャッタは係止されていな
かった。よって、この種のMDプレーヤを車載用として
使用した場合、車の振動などにより、開閉シャッタが共
振し記録時又は再生時にラットルノイズと称される振動
音が発生するという問題があった。このような振動音の
問題は、開閉シャッタを有するディスクケースが抱えて
いる構造的な問題であり、機械的構造としては止むを得
ないものと考えられ、これまで何らの具体的な対策がな
されていないのが現状である。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、MDなどのディスクケースに設けられた開
閉シャッタから発生する振動ノイズを低減することので
きる記録媒体駆動装置の振動ノイズ低減装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体を収
納し且つ記録媒体を露出させる開閉シャッタを有するケ
ースが装填される記録媒体駆動装置において、前記開閉
シャッタが開放されてケース内の記録媒体が媒体駆動手
段に記録または再生可能な状態に装填されているとき
に、前記開閉シャッタを押圧する押圧部材が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0006】本発明における振動ノイズの低減の対象と
なる記録/再生メディアは、例えばMD(ミニディス
ク)などの光磁気ディスクがディスクケースに収納され
てなるもの、磁気ディスクや光ディスク等の他のディス
クがディスクケースに収納されたもの、またはディスク
以外の媒体が外装ケースに収納されたものである。押圧
部材は、金属製又は樹脂製の板ばねから形成され、それ
自体が弾性変形し、その弾性力により開閉シャッタを押
圧するもの、あるいは剛体で形成された押圧部材が、板
ばねやトーションばねなどの弾性力を受けて、開閉シャ
ッタを押圧するものであってもよい。
【0007】本発明では、ケースがディスク駆動部に移
送される途中で開閉シャッタが開かれ、少なくとも記録
媒体が記録又は再生状態にある間は、押圧部材の弾性力
によって開閉シャッタがケース、あるいはこのケースを
ディスク駆動部へ移送するホルダーに押し付けられて固
定される。よって、記録又は再生動作中に開閉シャッタ
の動きが規制され、ラットルノイズの発生を低減するこ
とができる。例えば、前記開閉シャッタには保持穴が穿
設され、前記押圧部材には前記保持穴の内部に弾性的に
挿入される凸部が設けられているものである。さらに、
前記凸部はテーパ部を有し、このテーパ部が開閉シャッ
タの前記保持穴の縁部を押圧するものである。
【0008】すなわち、開閉シャッタの保持穴に押圧部
材に形成されたテーパ部を有する凸部が挿入されること
により、前記テーパ部のいずれかの位置において、必ず
前記保持穴の内縁部を押圧することができるようにな
る。よって、開閉シャッタはケース、あるいはホルダー
に確実に押し付けられるため、振動の発生を防止でき
る。
【0009】前記押圧部材は、ケースが媒体駆動手段に
装填されている状態から排出されるときの駆動力で前記
開閉シャッタを閉鎖する閉鎖部材として兼用されるもの
が好ましい。このように、閉鎖部材に押圧部材の機能を
備えさせ、1つの部材で両機能を有するようにすること
により、押圧部材を閉鎖部材とは別に設ける必要がなく
なり、機器の構造を簡単にできる。さらに部品点数を削
減できるので、記録媒体駆動装置の小型化が図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の実施の形態を示し、
(A)はMDプレーヤ内に配置されるディスクユニット
を示す平面図、(B)は、その正面図、図2は同ディス
クユニットの分解斜視図、図3は同ディスクユニット内
に設けられるディスク保持・駆動部の分解斜視図であ
る。
【0011】図1に示すディスクユニットAは、車載用
のMD(ミニディスク)プレーヤ内に設けられ、MDに
記録された信号の再生および/またはMDに対して信号
を記録するものである。図1(B)に示すように、ディ
スクユニットAの図示Y1側の面は、記録媒体であるM
DをディスクユニットA内に挿入するための挿入面A1
とされている。また、この挿入面A1の奥部(Y2)方
向には、ディスク保持部B1およびディスク駆動部B2
から構成されるディスク保持・駆動部Bが設けられてい
る。前記ディスク保持部B1は、MDプレーヤの前面パ
ネル(図示せず)に形成されたディスク挿入口に対向す
るように設けられる。
【0012】図2に示すように、ディスクユニットAで
は、金属板をプレス加工して形成された主筐体16の上
に図示一点鎖線で示すディスク保持・駆動部Bが設けら
れている。なお、符号16A、16B及び16Cは、主
筐体16の底板、側板及び後板をそれぞれ示している。
前記底面16Aには、四角形状の大角孔16aが穿設さ
れ、この大角孔16aのY2側の縁部近傍には、回転軸
16bが突出形成されている。この回転軸16bは、駆
動レバー17の中心部に穿設された回転孔17eに挿通
され、これにより駆動レバー17は、図示α1およびβ
1方向に回動自在に支持されている。駆動レバー17の
図示X1側には、駆動片17aが形成されており、この
駆動片17aが後述する摺動部材21の係止部21gに
挿通される。また駆動片17aよりもX2側には、扇形
状のギヤ部17dが形成されている。一方、駆動レバー
17の図示X2側には、駆動溝17cおよび駆動片17
bが形成されており、駆動片17bは後述する第1のス
ライド部材23の係止部23gに係止されている。
【0013】主筐体16の大角孔16aの角部近傍に
は、回転軸18aが底板16Aに支持されることにより
この回転軸18aを中心に回転自在となる第1の押圧部
材18が設けられている。この第1の押圧部材18に
は、符号18bで示す凸部および、符号18cで示す押
圧片が形成されている。凸部18bは、前記駆動レバー
17の駆動溝17cに挿通されている。そして、駆動レ
バー17がα1又はβ1方向に回動することにより、前
記第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動さ
せられるものとなっている。一方、前記押圧片18cと
対向する位置には第1のスイッチSW1が設けられてお
り、第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動
することにより、押圧片18cが第1のスイッチSW1
のアクチュエータを押圧し、又はその押圧を解除して第
1のスイッチSW1のオン、オフの切換えが可能となっ
ている。
【0014】主筐体16の後板16Cには、このディス
クユニットAの各部材を駆動するモータMが取り付けら
れている。このモータMの駆動軸には、減速ギヤ群25
が連結されており、この減速ギヤ群25の1つのギヤに
前記駆動レバー17に形成された扇形状のギヤ部17d
が噛み合っている。すなわち、駆動レバー17は、前記
減速ギヤ群25を介してモータMの駆動力が伝達され、
図示α1又はβ1方向に回動されるものとなっている。
主筐体16の側板16Bには、図3に示すディスク駆動
部B2の駆動ベース15に設けられた保持突起15aお
よび15bが挿通される角穴16c及び16d、並びに
ディスク保持部B1の昇降部材14に突設された昇降ピ
ン14aが挿通される穴16eが穿設されている。
【0015】また、主筐体16の側板16BのX1側の
側面には、側板16Bに沿ってY1及びY2方向に移動
可能な摺動部材21が設けられている。この摺動部材2
1には、前記側板16Bに穿設されている角穴16c、
16dおよび穴16eに対向し、駆動ベース15の保持
突起15a、15bおよび昇降部材14の昇降ピン14
aが挿通される遊挿穴21a、21bおよび21cがそ
れぞれ穿設されている。これらの各遊挿穴21a、21
bおよび21cには、Y2方向に連続して延びる規制溝
21d、21eおよび21fがそれぞれ形成されてい
る。なお、規制溝21fは、図示Z1方向に寄った位置
に形成されており、遊挿穴21cと規制溝21fとの間
には、傾斜部21iが形成されている。
【0016】主筐体16の図示X2側には、金属板を断
面L字状に折り曲げた補助部材22が設けられている。
この補助部材22は、上板部22A,側板部22B、お
よび上板部22AからZ2方向に一段下がった位置に形
成された支持部22Cから構成されており、支持部22
CのY2側端部に形成された角孔22hが主筐体16の
後板16Cの上端縁に設けらた掛止片16fに挿通さ
れ、掛止片16fの先端が捻られるなどして主筐体16
に対し強固に固定されている。
【0017】前記側板部22Bには、図3に示すディス
ク駆動部B2の駆動ベース15に設けられる保持突起1
5cおよび15dが挿通される角穴22a及び22b、
並びに図3に示すディスク保持部B1の昇降部材14に
突設される昇降ピン14bが挿通される穴22cがそれ
ぞれ穿設されている。また上板部22Aには、この上板
部22Aから斜め下方(Z2方向)へ突出する凸型形状
の押圧片22gが形成されている。
【0018】また、補助部材22のX2側には、前記側
板部22Bに沿ってY1及びY2方向に摺動する第1の
スライド部材23、およびこの第1のスライド部材23
に沿って摺動する第2のスライド部材24が設けられて
いる。第1のスライド部材23は金属板により形成さ
れ、前記側板部22Bの角穴22a、22bおよび穴2
2cに対向する遊挿穴23a、23b、23cがそれぞ
れ穿設されている。また、これら遊挿穴23a、23b
および23cの図示Y1側には、遊挿穴23a、23b
および23cに連続する規制溝23d、23eおよび2
3fがそれぞれ形成されている。なお、規制溝23f
は、Z1方向に寄った位置に形成されており、遊挿穴2
3cと規制溝23fとの間には、傾斜部23iが形成さ
れている。
【0019】第2のスライド部材24も金属板からプレ
ス加工により形成されたものであり、上板部24Aおよ
び側板部24Bを有している。図2に示すように、上板
部24Aには、Y方向に延びる長溝24gおよび回動溝
24hが形成されている。また回動溝24hの図示Y1
側の端部には、係止溝24jが連設されている。一方、
側板部24Bには、前記補助部材22の角穴22aおよ
び穴22cに対向する遊挿穴24aおよび24cがそれ
ぞれ穿設されている。この遊挿穴24aおよび24cの
図示Y1側には、規制溝24dおよび24fがそれぞれ
連設されている。規制溝24fは、Z1方向に寄った位
置に形成されており、遊挿穴24cと規制溝24fとの
間には、傾斜部24iが形成されている。
【0020】なお、前記第1のスライド部材23と第2
のスライド部材24との間には、符号S1で示すコイル
スプリングなどからなる付勢部材が張架されており、両
者の間では第1のスライド部材23はY1側に付勢さ
れ、第2のスライド部材24はY2方向に付勢される関
係となっており、この状態で遊挿穴23aと24a、遊
挿穴23cと24c、規制溝23dと24d、同じく2
3fと24fとがそれぞれ重なり合っている。よって、
駆動ベース15の保持突起15cは、補助部材22の角
穴22a、第1のスライド部材23の遊挿穴23a、第
2のスライド部材24の遊挿穴24aに順次挿通され、
保持突起15dも角孔22b、遊挿穴23bに順次挿通
される。同様に昇降部材14の昇降ピン14bは。補助
部材22の穴22c、第1のスライド部材23の遊挿穴
23c、第2のスライド部材24の遊挿穴24cに順次
挿通される。そして、通常この状態が維持されて第1の
スライド部材23と第2のスライド部材24が図示Y1
−Y2方向へ移動可能となっている。
【0021】また前記補助部材22の内部(X1)側に
は、符号28で示すロック部材が設けられている。ロッ
ク部材28の中央部には、支持穴28aが穿設されてお
り、補助部材22の側板部22BからX1方向にに切り
起こされた支持部22fが支持穴28aに挿通されるこ
とにより、ロック部材28は補助部材22に回動自在に
支持されている。ロック部材28には、係止凹部28b
が形成されており、この係止凹部28bに上記第1のス
ライド部材23から図示X1方向に突設された係止凸部
23hが係止されるようになっている。
【0022】また、前記補助部材22の上板部22Aに
は、図示Z1方向に突出する支軸22dが設けられてい
る。支軸22dは、前記第2のスライド部材24の長溝
24gに挿通され、さらにその先端は符号26で示す回
動アームの挿通孔26dに挿通されており、これにより
回動アーム26が図示α4およびβ4方向に回動自在に
支持されている。上板部22Aの支軸22dよりもY2
側には、規制穴22eが穿設されており、この規制穴2
2e内には、符号27で示す第2の押圧部材27から図
示Z2方向に曲げ形成された規制片27aが挿入され、
これにより第2の押圧部材27は、図示α3およびβ3
方向に所定の範囲内で回動可能となっている。
【0023】また第2の押圧部材27には、押圧部27
bが折曲形成されており、この押圧部27bの対向する
位置には第2のスイッチSW2が設けられている(図1
(A)参照)。すなわち、第2の押圧部材27が図示α
3又はβ3方向に回動することにより、第2のスイッチ
SW2のオン、オフの切換えが可能となっている。さら
に第2の押圧部材27の図示Y1側の端部には、折曲片
27cが形成されており、この折曲片27cが上記回動
アーム26に形成された案内溝26a内に挿通されてい
る。
【0024】上記回動アーム26には、図示Z2方向に
延びる挿入ピン26bと、この挿入ピン26bに対して
挿通孔26dを挟んで反対側に位置する被回動ピン26
cとが設けられている。前記挿入ピン26bは、図3に
示すディスク保持部B1のホルダー13に形成された逃
げ溝13cおよび保持部材12の長溝12gに挿通され
(図1(A)参照)、回動アーム26のα4−β4方向
への回動に伴なって保持部材12をY1−Y2軸方向に
移動させるものとなっている。一方、被回動ピン26c
は、第2のスライド部材24の回動溝24hに挿通され
ている。
【0025】また主筐体16の図示Y1側には、支持枠
29が取り付けられており、この支持枠29のX2側の
内側面には、ダンパー部材32が固定されている。この
支持枠29の上面の図示X1側には、斜め下方へ凸状に
突出する押圧片29aが形成されている。
【0026】前記ディスク保持部B1は、保持部材1
2、ホルダー13および昇降部材14から構成されてい
る。保持部材12は、例えばポリアセタールなどの合成
樹脂から略コの字状に射出成形等された成形品である。
図3に示すように保持部材12のX1及びX2側の両端
には、保持アーム12aおよび12bが形成されてい
る。保持アーム12aおよび12bは、図示X方向に弾
性変形可能となっており、その先端で且つ互いに対向す
る位置には保持突起12c及び12dがそれぞれ一体に
形成されている。
【0027】また保持突起12cおよび12dの下部
(Z2側)には、それぞれ支持部12eおよび12fが
一体に形成されている。さらに保持部材12の上面に
は、符号12A及び12Bで示す摺動部が突設されてお
り、また前記長溝12gがZ方向に貫通して形成されて
いる。なお、保持アーム12aと12bの対向内面間の
幅寸法Wは、MDのディスクケースCの幅寸法Wc(図
4参照)とほぼ同じ寸法に形成されており、前記保持突
起12c,12dの対向内面間の距離Waは前記幅寸法
Wよりも小さくなっている。
【0028】ホルダー13、昇降部材14およびディス
ク駆動部B2を構成する駆動ベース15は、金属板をプ
レス加工することによりそれぞれ形成されている。前記
ホルダー13は、上板13Aの両側端を曲げ形成してな
る側板13B,13Cを有している。またこの側板13
B,13Cの一部は、互いに接近する方向に曲げ形成さ
れており、ディスクケースCの下面を案内する保持板1
3Dおよび13Eとなっている。またホルダー13の図
示Y2側の端部には、段差部13Fが形成されている。
【0029】前記上板13A、側板13B,13C、お
よび保持板13D,13Eによって囲まれるホルダー1
3の内部領域Spには、図示Y1側からY2方向へ向け
てMD(ディスクケースC)が挿入される。なお、上板
13A、側板13B,13Cおよび保持板13D,13
Eの図示Y1側の端部は、それぞれ外側方向に折り曲げ
られ、ディスクケースCを前記内部領域Sp内に案内し
やすくなっている。
【0030】ホルダー13の上板13Aには、Y方向に
直線的に延びるガイド溝13a,13b、および挿入ピ
ン26bの円弧動作を許容する逃げ溝13cが穿設され
ている。そして、図5(A)に示すように、このガイド溝
13aおよび13bには、前記保持部材12の摺動部1
2Aおよび12Bがそれぞれ入り込んでこの保持部材1
2がY軸方向に移動可能に支持されている。
【0031】また、ホルダー13の上板13AのX方向
の両端には、凸状に延びた支持部13dおよび13eが
それぞれ突設されている。この支持部13dおよび13
eの上面には、Z1方向に突設して延びる突状が形成さ
れており、各支持部13d、13eは、昇降部材14の
支持穴14e,14fの内部に挿入される。またホルダ
ー13の側板13Bおよび13Cには、その一部を切り
欠いた切欠部13fおよび13gが形成されている。保
持部材12が図5(A),(B)に示す待機位置(保持
部材12の摺動部12A,12Bがガイド溝13a,1
3bのY1側端部に位置する状態)にあるとき、前記保
持アーム12aのX1側の側面と保持アーム12bのX
2側の側面が前記切欠部13f,13gに対向する。側
板13Bと13Cの前記切欠部13f,13gよりもY
2側の部分は規制部13i,13jであり、保持部材1
2が前記待機位置からY2方向へ移動するときに、保持
アーム12a,12bの外側面は、前記規制部13i,
13jの内面を摺動し、または微少隙間を介して規制部
13i,13jに対向しながら移動する。
【0032】また図3に示すように、ホルダー13の一
方の側板13Bの外側には、金属製の板ばねなどの弾性
を有する部材から構成される閉鎖部材(押圧部材)Kが
固着されており、その自由側の一部は図示X2方向にV
字状に曲げ形成された凸部K1となっている。閉鎖部材
Kの凸部K1は、テーパ部K2,K3を有しており、こ
の凸部K1よりもY1側の末端は掛止部K4とされてい
る(図6参照)。凸部K1は、ホルダー13の内部領域
Sp内(X2方向)へ突出し、ディスクケースCのシャ
ッタGの側面に形成された保持穴G1(図4参照)内に
進入可能となっている。また閉鎖部材Kの掛止部K4
は、ホルダー13の側板13Bに形成されている凹部1
3kで掛止されており、閉鎖部材Kの自由端側のX2方
向への変形が規制されている。なお、側板13Bには、
図示破線で示すようにその一部がX2方向に折り曲げら
れた開口片13hが設けられている。
【0033】昇降部材14は、金属板を略コの字状に曲
げ形成したものであり、その両端の支持アーム14Aお
よび14Bには、前記昇降ピン14aおよび14bが突
設されている。前記昇降ピン14aは、図2に示す主筐
体16の側板16Bの孔16eおよび摺動部材21の遊
挿穴21cに挿通される。同様に昇降ピン14bは、補
助部材22の穴22c、第1のスライド部材23の遊挿
穴23cおよび第2のスライド部材24の遊挿穴24c
内に挿通される。
【0034】支持アーム14Aおよび14Bの図示Y1
側の先端には、前記支持穴14eおよび14fが穿設さ
れており、この支持穴14eおよび14fの内部に前記
ホルダー13の支持部13dおよび13eが挿通され
る。そして、ホルダー13は、前記支持部13dおよび
13eを支点に図示γ1およびδ1方向に回動自在に支
持される。また昇降部材14のY2側端部には、符号1
4cおよび14dで示す凸部が形成されている。
【0035】駆動ベース15の図示Y2側には、支持部
15eおよび15fが折曲形成されており、この支持部
15eおよび15fには略台形状の支持穴15e1およ
び15f1がそれぞれ穿設されている。そして、この支
持穴15e1および15f1の内部には、前記昇降部材
14の凸部14cおよび14dが遊挿される。よって、
昇降部材14は凸部14cおよび14dを支点として図
示γ2およびδ2方向にわずかに回動自在に支持されて
いる。
【0036】駆動ベース15には、符号15gおよび1
5hで示す掛止部が形成されており、この掛止部15g
と前記昇降部材14の昇降ピン14aとの間には反転ば
ねからなる付勢部材S2が掛けられている。同様に掛止
部15hと昇降ピン14bとの間にも、反転ばねからな
る付勢部材S3が掛けられている。この付勢部材S2お
よびS3は、昇降ピン14aおよび14bを図示Z1又
はZ2方向に付勢するものであり、昇降部材14を介し
てホルダー13を駆動ベース15側に押し付け、および
ホルダー13を駆動ベース15から浮上する方向に押し
上げる機能を有している。また駆動ベース15には、図
示しないスピンドルモータの回転軸Maに軸支されたタ
ーンテーブルTaと、このターンテーブルTaに対し図
示X1−X2方向に直線的に移動するピックアップPと
が設けられている。
【0037】上記のように構成されるディスク保持・駆
動部Bは、駆動ベース15に設けられた支持ピン15
i,15jおよび15kが、主筐体16に設けられたダ
ンパー部材30,31および支持枠29に設けられたダ
ンパー部材32によって弾性的に支持されている。ダン
パー部材としては、例えばシリコンオイルが封入された
オイルダンパーなどが使用されている。
【0038】さらに、このダンパー部材30,31およ
び32に近接する位置には、前記主筐体16又は補助部
材22にその一端が係止されたコイルスプリングなどの
付勢部材が設けられている。そして、この付勢部材の他
端は、駆動ベース15に係止されている(図示せず)。
すなわち、ディスク保持・駆動部Bは、前記ダンパー部
材30,31,32により主筐体16に弾性的に支持さ
れているとともに上記付勢部材によって弾性的に吊設さ
れている。
【0039】次に、上記ディスクユニットAの動作を説
明する。 (待機状態)MD(ディスクケースC)がディスクユニ
ットAの内部に挿入される前の待機状態では、駆動レバ
ー17はギヤ部17dと減速ギヤ群25との噛み合いに
よってα1方向へ最も回動させられた位置にある。この
とき、駆動片17aが摺動部材21の係止部21gをY
1方向へ押圧し、摺動部材21は図示Y1方向へ最も移
動した位置にある。よって、駆動ベース15の保持突起
15aおよび15bが摺動部材21の遊挿穴21a,2
1bから規制溝21d,21e内にそれぞれ入り込み、
同様に規制溝21f内に昇降部材14の昇降ピン14a
が入り込んでいる。
【0040】これと同時に駆動レバー17の駆動片17
bは第1のスライド部材23の係止部23gを図示Y2
方向へ押圧するため、第1のスライド部材23および第
1のスライド部材23に対して付勢部材S1を介して連
結されている第2のスライド部材24は共に図示Y2方
向へ最も移動した位置にある。よって、第1のスライド
部材23の規制溝23dおよび第2のスライド部材24
の規制溝24d内に駆動ベース15の保持突起15cが
入り込んでいる。同様に駆動ベース15の保持突起15
dは、第1のスライド部材23の規制溝23e内に入り
込んでいる。さらに昇降部材14の昇降ピン14bは、
第1のスライド部材23の規制溝23fおよび第2のス
ライド部材24の規制溝24f内に入り込んでいる。
【0041】すなわち、駆動ベース15のすべての保持
突起15a,15b,15cおよび15dは、規制溝2
1d,21e,23d,23eおよび24dの内部にそ
れぞれ入り込むことにより、駆動ベース15は上下
(Z)方向、および前後(Y)方向へ移動できないロッ
ク状態となっている。同様に昇降部材14も、昇降ピン
14a,14bが規制溝21f,23fおよび24fの
内部に入り込んでロック状態となっている。なお、昇降
部材14は、昇降ピン14aおよび14bが傾斜部21
i,23iおよび24iをそれぞれ登坂し、Z1方向へ
持ち上げられて規制溝21f,23fおよび24fに入
り込んでいる。よって、昇降部材14はγ2方向(図3
参照)に回動させられ、ホルダー13は駆動ベース15
からZ1方向へ浮上した位置に保持されている。
【0042】このとき、ホルダー13の上方には、上記
押圧片22gおよび29aを有する補助部材22の上板
部22Aおよび支持枠29が対向しており、図1(B)
に示すように前記ホルダー13が浮上した位置において
ホルダー13の両側がそれぞれ押圧片22gおよび29
aに当接することになる。よって、ホルダー13は、γ
1およびδ1方向の回動(図3参照)が抑制され、さら
にX1−X2方向へ移動しないように保持されている。
【0043】そして、このように駆動ベース15から浮
上し押圧片22g,29aで保持され位置決めされた状
態で、ホルダー13がMDプレーヤの図示しない前面パ
ネルに設けられたディスク挿入口と対向する。また、第
1のスライド部材23および第2のスライド部材24が
Y2方向に移動させられると、回動アーム26の被回動
ピン26cが回動溝24hに連設された係止溝24jに
係止されるとともに図示Y2方向に押圧される。よっ
て、回動アーム26は、支軸22dを中心に図示α4方
向に回動し、挿入ピン26bがホルダー13の逃げ溝1
3c内をY1方向へ移動する。よって、保持部材12
は、挿入ピン26bによって図示Y1方向へ移動させら
れた待機位置に位置する(図1(A)参照)。この待機
位置では、保持部材12の保持アーム12a,12bが
ホルダー13の側板13B,13Cに形成された切欠部
13f,13gの内側に対向している。
【0044】また、MDの挿入前の状態では、駆動レバ
ー17はα1方向に最も回動されているため、第1の押
圧部材18の凸部18bが駆動溝17cの第1の回動溝
17c1に沿って移動し、第1の押圧部材18は図示α
2方向に回動させられている。よって、第1の押圧部材
18の押圧片18cが第1のスイッチSW1から離間す
るため、第1のスイッチSW1はオフ状態となってい
る。すなわち、前記駆動溝17cは、その中間部17c
3が回転孔17eを中心とした円弧軌跡上に位置してお
り、第1の押圧部材18の凸部18bがこの中間部17
c3内に位置しているときには、第1の押圧部材18が
駆動されずβ2方向へ回動した状態に保持される。駆動
溝17cの両端の第1の回動溝17c1と第2の回動溝
17c2は、中間部17c3から図示X2方向へ傾斜し
て延びており、よって凸部18bが駆動溝17cの第1
の回動溝17c1と第2の回動溝17c2内を移動する
ときのみ、第1の押圧部材18が図示α2方向へ回動さ
せられる。
【0045】一方、図1に示すように回動アーム26が
α4方向に回動している状態では、第2の押圧部材27
の折曲片27cが案内溝26aのY2側の円弧溝26a
1に入り込むため、第2の押圧部材27はβ3方向に回
動させられている。よって、押圧部27bが上記第2の
スイッチSW2を押圧すため、第2のスイッチSW2が
オン状態となっている。 (記録媒体の導入動作)図4はMD(ミニディスク)を
示す斜視図、図5はMDがホルダーの内部に挿入され始
めた状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図
6はシャッタと閉鎖部材との関係を示す拡大断面図であ
る。
【0046】図4および図5(A)に示すように、記録
媒体であるMDは、外側がディスクケースCによって覆
われ、このディスクケースC内に光磁気ディスクDが回
転可能に設けられたものである。ディスクケースCに
は、シャッタGがY1−Y2方向にスライド自在に設け
られており、前記シャッタGを図示Y1方向に移動させ
ることにより、内部に設けられている光磁気ディスクD
が摺動凹部C3に形成されている開口窓C4(図6参
照)から露出され、情報の記録又は再生が可能な状態と
なる。またディスクケースCの挿入方向先端(図示Y2
側)の両側下面には、凹部C1、C1が設けられてい
る。前述したように、ディスクケースCの幅寸法Wc
は、上記保持部材12の保持アーム12a,12b間の
幅寸法Wと同等若しくはこれより若干小さく、且つ保持
突起12c,12d間の距離Waよりも大きいものであ
る。
【0047】図5に示すように、保持部材12が最もY
1方向に移動した待機位置では、保持部材12の保持ア
ーム12aおよび12bがホルダー13の側板13B,
13Cに形成された切欠部13fおよび13gの内側に
対向している。よって、保持アーム12aおよび12b
は、ともにX軸方向への弾性変形が許容され、保持アー
ム12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wを広げる
ことが可能となっている。
【0048】ホルダー13の内部領域Spにディスクケ
ースCが挿入され始めると、シャッタGを有するX1側
のディスクケースCの先端部が閉鎖部材Kの凸部K1の
テーパ部K2に当接する。さらにディスクケースCが挿
入されると、テーパ部K2はディスクケースCの先端部
に押圧され、閉鎖部材Kの自由端側が図示X1方向に弾
性変形する。そして、そのままディスクケースCが挿入
されると、閉鎖部材Kの凸部K1がディスクケースCの
側面およびシャッタGの側面を図示X2方向に付勢しな
がら摺動する。
【0049】またこのとき、保持アーム12aおよび1
2bの先端にある保持突起12cおよび12dにディス
クケースCの先端の両端部が当接し、ディスクケースC
の挿入に伴い保持アーム12aおよび12bがそれぞれ
X1、X2方向へ弾性変形し、切欠部13fと13g内
へ入り込む。これにより、保持突起12c,12d間の
距離WaがディスクケースCの幅寸法Wcと同等となる
ように広げられ、ディスクケースCの先端が保持突起1
2c,12d間を通過する。そして、さらにディスクケ
ースCを挿入すると、保持アーム12a,12bの弾性
復帰力により、前記保持突起12cおよび12dがディ
スクケースCの両端の凹部C1およびC1に入り込む。
これにより、ディスクケースCは保持部材12によって
両サイドから軽く係止されて保持される。
【0050】この状態からさらにディスクケースCをY
2方向に押し込むと、保持部材12がY2方向に押圧さ
れる。保持部材12の長溝12gには、回動アーム26
の挿入ピン26bが挿入されているため、保持部材12
がY2方向へ押圧されて移動することにより、回動アー
ム26はβ4方向へ回動させられる。回動アーム26が
β4方向へ回動すると、第2のスライド部材24の係止
溝24jに係止されている被回動ピン26cがこの第2
のスライド部材24をY1方向へ押圧する。この際、第
1のスライド部材23の係止部23gには、駆動レバー
17の駆動片17bが係止され、且つ駆動レバー17の
ギヤ部17dは減速ギヤ群25のギヤに噛み合ってその
回動が制限された固定状態にある。よって、第1のスラ
イド部材23に対し、摺動自在に設けられている第2の
スライド部材24のみが被回動ピン26cによってY1
方向へ移動させられる。
【0051】第1のスライド部材23と第2のスライド
部材24との間には付勢部材S1が張架されており、第
2のスライド部材24の移動により前記付勢部材S1は
その付勢力に逆らって伸張される。よって、例えばホル
ダー13の内部領域Sp内にディスクケースCが挿入さ
れ、回動アーム26がβ4方向へ回動し始めた後に、そ
の挿入を取り止めてディスクケースCを引き出した場合
であっても、前記付勢部材S1が元の収縮状態に復帰す
ることにより、第2のスライド部材24がY2方向へ戻
され、これにより回動アーム26がα4方向に回動さ
れ、保持部材12を初期の待機位置(Y1方向へ最も移
動した位置)に復帰させることが可能である。さらにデ
ィスクケースCが押し込まれ、回動アーム26がβ4方
向へ回動すると、第2の押圧部材27の折曲片27cが
回動アーム26の前記円弧溝26a1内を移動し、続い
て案内溝26aに入り込む。
【0052】このとき、図1(A)に示されるように第
2の押圧部材27は、円弧溝26a1に沿って図示α3
方向にわずかに回動させられる。よって、押圧部27b
が第2のスイッチSW2から離れ、第2のスイッチSW
2がオフ状態に切り換わる。なお、第2のスイッチSW
2のオフ状態は、ディスクケースCの導入動作が完了す
るまで維持される。前記第2のスイッチSW2の切り換
わりは、プレーヤ内に設けられたマイコン等の図示しな
い制御部に伝えられる。制御部は、前記第2のスイッチ
SW2の切り換わりにより、ディスクケースCの挿入を
検知し、図示しないモータドライバーを介してモータM
が始動される。
【0053】モータMの回転駆動力は減速ギヤ群25を
介して駆動レバー17のギヤ部17dに伝達され、駆動
レバー17をβ1方向に回動させる。よって、付勢部材
S1を介して連結されている第1のスライド部材23お
よび第2のスライド部材24は、ともに図示Y1方向へ
移動させられる。この際、第2のスライド部材24の上
板部24Aの係止溝24jが、回動アーム26の被回動
ピン26cを係止しながらY1方向に移動する。よっ
て、回動アーム26は、支軸22dを中心として、ディ
スクケースCの押し込み力によって回動した位置からさ
らに図示β4方向に回動させられ、保持部材12は図示
Y2方向へ引き込まれる。
【0054】保持部材12の保持アーム12aおよび1
2bの間には、ディスクケースCが保持されており、デ
ィスクケースCも保持部材12とともに図示Y2方向に
引き込まれる。すなわち、ディスクケースCをホルダー
13の内部領域Spに所定量挿入すると、以後ディスク
ケースCはモータMの回転駆動力によりディスクユニッ
トAの内部方向へ自動的に引き込まれる。
【0055】保持部材12のY2方向への移動の際に
は、保持アーム12aおよび12bは、ホルダー13の
切欠部13fおよび13gと対向する位置からY2方向
へ外れる。そして、保持アーム12aおよび12bはホ
ルダー13の側板13Bおよび側板13Cの切欠部13
f,13gの奥(Y2側)に形成された規制部13i,
13jの内面を摺動しながら、あるいは規制部13i,
13jと微少隙間を介して対向した状態で移動する。よ
って、保持アーム12aおよび12bは、規制部13
i,13jによって外側から拘束されてX軸方向へ開こ
うとする弾性変形が規制される。すなわち、保持アーム
12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wおよび保持
突起12cと12dとの間の距離Waをほぼ一定に維持
することができる。よって、保持突起12cおよび12
dがディスクケースCの凹部C1,C1から抜け出るこ
とがなく、保持部材12によりディスクケースCがY2
方向へ確実に引き込まれる。
【0056】また、ディスクケースCを保持した保持部
材12のY2方向への移動と同時に駆動レバー17のβ
1方向への回動により、摺動部材21はY2方向に移動
するため、昇降部材14の昇降ピン14aは規制溝21
f内から傾斜部21iを下降して遊挿穴21c内に至
る。同様に第1のスライド部材23および第2のスライ
ド部材24はY1方向へそれぞれ移動するため、昇降部
材14の昇降ピン14bは,規制溝23fおよび24f
内から傾斜部23iおよび24iを下降して遊挿穴23
cおよび24c内に至る。
【0057】昇降ピン14aと14bが傾斜部21i,
23i,24iにより下降させられると、その後は反転
ばねからなる付勢部材S2,S3によって昇降部材14
がδ2方向へ回動力を受ける。よって、この昇降部材1
4に支持部13d,13eを介して連結されているホル
ダー13がZ2方向へ下降され、ホルダー13内に保持
されているディスクケースC内の光磁気ディスクDの中
心ハブがディスク駆動部B2のターンテーブルTa上に
装着される。同時に、駆動ベース15の保持突起15a
および15bは、それぞれ摺動部材21の規制溝21d
又は21eから遊挿穴21a又は21b内に至る。また
駆動ベース15の保持突起15cおよび15dも、それ
ぞれ規制溝23d,24d又は23eから遊挿穴23a
又は24aに至る。これにより、駆動ベース15のZ方
向およびY方向のロックが解除される。
【0058】ディスク保持・駆動部Bをロックしていた
保持突起15a,15b,15c,15dおよび昇降ピ
ン14a,14bのすべての拘束が解かれて非ロック状
態となるため、ディスク保持・駆動部Bは主筐体16の
内部に上記ダンパー部材30,31,32および図示し
ない付勢部材によって弾性的に支持される。よって、車
の運転中の振動などを有効に吸収することが可能となる
ため、いわゆる再生中の音飛び現象などを防止すること
が可能となる。
【0059】ディスクケースCが保持部材12で保持さ
れてホルダー13内をY2方向へ引き込まれる過程にお
いて、ホルダー13に形成されている開口片13hが、
ディスクケースCのX1側の側面の案内溝C2に入り込
む。さらに、ディスクケースCがY2方向へ引き込まれ
るときに開口片13hがディスクケースC内に設けられ
ているロック部材(図示せず)のロックを解除し、さら
にシャッタGの係止部G2に当接する。同時にシャッタ
Gの側面を摺動していた閉鎖部材Kの凸部K1が、シャ
ッタGの側面の保持穴G1に入り込んでシャッタGを保
持する。
【0060】さらにディスクケースCが引き込まれる
と、案内溝C2内を移動する開口片13hがシャッタG
の係止部G2を相対的に図示Y1方向に押圧する。よっ
て、ディスクケースCのみが移動し、シャッタGはその
位置に保持されることとなるため、引き込み動作に伴っ
てシャッタGが開放されてディスクケースCの開口窓C
4が開かれ、光磁気ディスクDが露出される。この間閉
鎖部材Kの凸部K1は、シャッタGの側面の保持穴G1
に入り込んだままである。
【0061】また、開口片13hがシャッタGの係止部
G2に係止されるのと同時に、閉鎖部材Kの凸部K1が
シャッタGの保持穴G1内に入り込み、シャッタGを開
放状態で弾性的に保持するようになっている。
【0062】上記開口片13hがシャッタGの係止部G
2に当接する時点で、保持部材12の保持アーム12
a,12bは、既に規制部13i,13jに対向する位
置にある。したがって、シャッタGを開放する際に保持
アーム12a,12bに負荷が加わっても、この保持ア
ーム12a,12bの変形は規制部13i,13jによ
り規制されるので、保持突起12c、12dがディスク
ケースCの凹部C1、C1から抜け出ることはない。こ
のように、少なくとも開口片13hがシャッタGの係止
部G2に当接する前、または開口片13hが案内溝C2
に入り込む前に保持部材12の保持アーム12a,12
bの外側面が規制部13i,13jと対向する様に各部
の位置関係を設定しておくことにより、ディスクケース
Cが移送途中に保持部材12から離脱することを防止で
きる。
【0063】そして、光磁気ディスクDの中心ハブがタ
ーンテーブルTa上に装着されると、ディスクケースC
の開口窓C4から露出した光磁気ディスクDの記録面が
ピックアップPと対向し、ディスクケースCの導入動作
が完了する。ディスクケースCの導入動作が完了した時
点で駆動レバー17はβ1方向に最も回動した状態にあ
る。このとき第1の押圧部材18の凸部18bは、駆動
レバー17の駆動溝17c内の第2の回動溝17c2に
入り込む。よって、第1の押圧部材18はα2方向に回
動され、押圧片18cが第1のスイッチSW1から離れ
ることから、第1のスイッチSW1はオフ状態に切り換
わる。
【0064】前記制御部(図示せず)では、この第1の
スイッチSW1のオフ状態への切り換わりを検知するこ
とにより、ディスクケースCの導入動作の完了を検知す
る。そして、制御部では、図示しないスピンドルモータ
を回転駆動させディスクケースC内の光磁気ディスクD
を回転させるとともにピックアップPをX軸方向に摺動
させ(図4参照)、情報の再生又は記録動作が行われ
る。
【0065】図6に示すように、ディスクケースCが完
全にホルダー13内に引き込まれ、さらにホルダー13
が下降してMDがターンテーブルTa上に装着された状
態では、シャッタGは図示Y1方向に最も移動した位置
にある。そして、この位置では、シャッタGの保持穴G
1の図示Y1側の内縁部G3が閉鎖部材Kの凸部K1の
テーパ部K2により、符号(イ)で示す方向に押圧され
る。このテーパ部K2の押圧力は、シャッタGをX2方
向及びY1方向に押圧するものとして作用する。よっ
て、シャッタGは、ディスクケースCの摺動凹部C3の
縁部C5に押し付けられ、X方向およびY方向への動き
が規制される。
【0066】すなわち、上記のような状態で車の運転が
なされ、MDプレーヤに振動が生じても、ディスクケー
スCのシャッタGが共振して振動することを防止でき
る。よって、シャッタGから発生する振動音をなくすこ
とができるため、ユーザーに不快な感じを与えることも
ない。 (記録媒体の排出動作)MD(ディスクケースC)の排
出動作は、例えばMDプレーヤの前面パネルに設けられ
たイジェクト釦が操作されることによって開始され、上
記導入動作とは逆の手順によって行われる。ディスクケ
ースCは保持部材12によって保持されたまま回動アー
ム26のα4方向への回動動作により前記ディスク挿入
口の方向(Y1方向)に移送される。
【0067】そして、保持部材12は前記待機位置、す
なわち保持アーム12a,12bがホルダー13の切欠
部13f,13gに対向する位置まで移送される。この
とき、ディスクケースCのY1側の先端部が前記ディス
ク挿入口から突出する。よって、ディスクケースCを掴
んで排出方向(Y1方向)へ引き出すことにより、MD
を取り出すことができる。
【0068】この際、保持アーム12a,12bは、ホ
ルダー13の切欠部13f,13gに対向しているた
め、ディスクケースCがY1方向へ引き出されるとき
に、保持突起12cおよび12dがディスクケースCの
凹部C1,C1から離脱する方向へ保持アーム12a,
12bが弾性変形できる。よって、保持突起12cおよ
び12dによるディスクケースCの係止が容易に解除さ
れ、ディスクケースCを軽い力で取り出すことができ
る。
【0069】また、ディスクケースCが排出方向へ移送
されるときに、シャッタGは閉鎖部材Kの凸部K1によ
って保持されている。よって、ディスクケースCが排出
方向(Y1方向)へ移送されることにより、開口状態に
あった開口窓C4が相対的に摺動凹部C3内を相対的に
Y2方向に移動するシャッタGによって閉鎖される。そ
して、シャッタGが完全に閉鎖されると、保持穴G1の
他方の内縁部G4によって凸部K1のテーパ部K3が符
号(ロ)に示す方向に押圧される(図6参照)。よっ
て、閉鎖部材Kの自由端側は図示X1方向に弾性変形さ
れ、凸部K1が保持穴G1より抜け出てシャッタGの側
面に乗り上げる。そして、ディスクケースCは、シャッ
タGが閉鎖された状態でMDプレーヤのディスク挿入口
から取り出される。
【0070】なお、図6に示すようにディスクケースC
のY2方向への引き込み動作が完了し、閉鎖部材Kの凸
部K1がシャッタGを符号(イ)方向に押圧している間
は、閉鎖部材Kの掛止部K4はホルダー13の凹部13
kに掛止される。よって、閉鎖部材KのX2方向への付
勢力が規制されるため、必要以上の押圧力がシャッタG
に生じないようになっている。すなわち、排出時には、
シャッタGの保持穴G1から閉鎖部材Kの凸部K1が容
易に抜け出ることができるため、ディスクケースCの排
出動作を円滑に行うことが可能である。また、上記にお
いては、板ばねから形成された閉鎖部材Kを示したが、
その他例えば、樹脂による成形品であってもよい。また
は剛体で形成された閉鎖部材がホルダー13の側板13
Bに回動自在に設けられ、この閉鎖部材がばね力でディ
スクケースCの方向へ付勢されいてもよい。
【0071】さらに、上記実施の形態においては、閉鎖
部材Kのテーパ部K2の押圧力により閉鎖状態のシャッ
タGをディスクケースCの摺動凹部C3の縁部C5に押
付けるようにしたが、開放状態のシャッタGの保持穴G
1のY2側の内縁部G4に閉鎖部材Kのテーパ部K3が
圧接するように各部材の寸法を設定することにより、シ
ャッタGを開放状態でテーパ部K3とホルダー13の開
口片13hとの間に弾性的に挟持するようにしてもよ
い。
【0072】なお、ディスクケースCやシャッタGの側
面においては、常に閉鎖部材Kの凸部K1の摺動動作が
正常な状態で行われる必要がある。このため、凸部K1
のX2側の表面に電解研磨や絞りプレス加工等を施して
摺動動作が良好に行われるようにする方法があるが、閉
鎖部材Kの単価が非常に高くなる。よって、上記のよう
に凸部K1にテーパ部K2およびK3を設けることによ
り、安価に同等の効果を奏することが可能である。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、記録媒体
を露出および閉止するシャッタをケースあるいはこのケ
ースが挿入されるホルダーに押し付けて固定することで
きる。よって、車両の振動等によりシャッタが振動する
ことがなくなるため、ラットルノイズの発生を防止でき
る。また、シャッタを閉鎖する閉鎖部材を利用して振動
の低減を図る構成としたので、別途に専用の押圧部材を
設ける必要がなくなる。よって、部品点数の削減および
組立工程の簡略化を図ることができるため、製造コスト
を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、(A)はMDプレ
ーヤ内に配置されるディスクユニットを示す平面図、
(B)はその正面図、
【図2】図1に示したディスクユニットの分解斜視図、
【図3】ディスク保持・駆動部の分解斜視図、
【図4】MD(ミニディスク)を示す斜視図、
【図5】MDがホルダーの内部に挿入され始めた状態を
示し、(A)は平面図、(B)は側面図、
【図6】シャッタと閉鎖部材との関係を示す拡大断面
図、
【符号の説明】
12 保持部材 12a,12b 保持アーム 12c,12d 保持突起 12e,12f 支持部 12g 長溝 12A,12B 摺動部 13 ホルダー 13a,13b ガイド溝 13c 逃げ溝 13d,13e 支持部 13f,13g 切欠部 13h 開口片 13i,13j 規制部 13A 上板 13B,13C 側板 14 昇降部材 14a,14b 昇降ピン 15 駆動ベース 15a,15b,15c,15d 保持突起 15i,15j,15k 支持ピン 16 主筐体 17 駆動レバー 18 第1の押圧部材 21 摺動部材 22 補助部材 23 第1のスライド部材 24 第2のスライド部材 25 減速ギヤ群 26 回動アーム 27 第2の押圧部材 29 支持枠 30,31,32 ダンパー部材 A ディスクユニット B ディスク保持・駆動部 B1 ディスク保持部 B2 ディスク駆動部 C ディスクケース C1 凹部 C2 案内溝 C3 摺動凹部 C4 開口窓 G シャッタ(開閉シャッタ) D 光磁気ディスク G1 保持穴 G2 係止部 G3,G4 内縁部(縁部) K 閉鎖部材(押圧部材) K1 凸部 K2,K3 テーパ部 K4 掛止部 M モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収納し且つ記録媒体を露出さ
    せる開閉シャッタを有するケースが装填される記録媒体
    駆動装置において、前記開閉シャッタが開放されてケー
    ス内の記録媒体が媒体駆動手段に記録または再生可能な
    状態に装填されているときに、前記開閉シャッタを押圧
    する押圧部材が設けられていることを特徴とする記録媒
    体駆動装置の振動ノイズ低減装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉シャッタには保持穴が穿設さ
    れ、前記押圧部材には前記保持穴の内部に弾性的に挿入
    される凸部が設けられている請求項1に記載の記録媒体
    駆動装置の振動ノイズ低減装置。
  3. 【請求項3】 前記凸部はテーパ部を有し、このテーパ
    部が開閉シャッタの前記保持穴の縁部を押圧する請求項
    2に記載の記録媒体駆動装置の振動ノイズ低減装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧部材は、ケースが媒体駆動手段
    に装填されている状態から排出されるときの駆動力で前
    記開閉シャッタを閉鎖する閉鎖部材として兼用される請
    求項1ないし3のいずれかに記載の記録媒体駆動装置の
    振動ノイズ低減装置。
JP10138267A 1998-05-20 1998-05-20 記録媒体駆動装置の振動ノイズ低減装置 Pending JPH11328802A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002073613A1 (fr) * 2001-03-13 2002-09-19 Sony Corporation Dispositif de commande de support d'enregistrement
JP2006250226A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Kenwood Corp スライダの移動端位置決め機構

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