JP3326843B2 - ディスクカートリッジ駆動装置 - Google Patents

ディスクカートリッジ駆動装置

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JP3326843B2
JP3326843B2 JP02897893A JP2897893A JP3326843B2 JP 3326843 B2 JP3326843 B2 JP 3326843B2 JP 02897893 A JP02897893 A JP 02897893A JP 2897893 A JP2897893 A JP 2897893A JP 3326843 B2 JP3326843 B2 JP 3326843B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固定された位置に配され
たディスク担体面に対し、スピンドルモータが固定され
た基準部材が上下動し、該ディスク担体を駆動するディ
スクカートリッジ駆動装置に係わり、特にディスクカー
トリッジの各種基準位置をディスクカートリッジのハー
フの上面側から決定出来る様にしたディスクカートリッ
ジ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスク等の記録デ
ィスクをカートリッジに収納してなるディスクカートリ
ッジを用いて、情報信号の記録及び/又は再生を行うよ
うに構成された記録及び/又は再生用のディスクカート
リッジ駆動装置は従来から種々提案されている。
【0003】この様な記録及び/又は再生用のディスク
カートリッジ駆動装置は、ディスクカートリッジを所定
の装着位置に搬送するローディング機構と、この装着位
置においてディスクカートリッジの記録ディスクを保持
するとともに回転操作する回転駆動機構と、この回転駆
動機構に保持された記録ディスクに対し情報信号の書込
み及び/又は読出しを行うピックアップ装置とが、シャ
ーシ上に設けられて構成されている。
【0004】上記のローディング機構は、ディスクカー
トリッジを保持するように構成されたカートリッジホル
ダを、カム等を用いて移動操作するように構成されてい
る。このカートリッジホルダは、ディスクカートリッジ
を、シャーシに平行な状態として保持し、ディスクの主
面部に沿う方向、すなわち、シャーシに平行な方向に移
動操作する。そして、記録ディスクが回転駆動機構の直
上位置となったときに、ディスクカートリッジをシャー
シに対して垂直な方向即ち、該シャーシに接近させる方
向に移動させる。
【0005】このように、シャーシに接近する方向に移
動操作されたディスクカートリッジの記録ディスクは、
シャーシ上に配設された回転駆動機構に保持され、この
回転駆動機構により回転操作されて、信号記録面の全面
に亘って、ピックアップ装置による情報信号の書込み及
び/又は読出しがなされる。
【0006】上述のようなカートリッジホルダを有して
構成されたディスクローディング機構を有するディスク
カートリッジ駆動装置は、このカートリッジホルダを移
動操作する機構を備える必要があるため、装置構成が複
雑であり、ディスクの位置出し及び装置の小型化が困難
である。
【0007】そこで、本願出願人は、先に、装置構成が
簡素化され、ディスク位置出し及び装置の小型化を可能
となすディスクローディング機構を有するディスクカー
トリッジ駆動装置として、カートリッジホルダを外筺体
に対して固定して配設し、このカートリッジホルダ内に
保持された記録ディスクに対して回転駆動機構を接離移
動させるように構成したものを提案した。
【0008】即ち、このディスクローディング機構を有
する記録及び/又は再生用のディスクカートリッジ駆動
装置においては、ディスクカートリッジは、主面部に沿
う方向に挿入操作されてカートリッジホルダ内に保持さ
れる。そして、このディスクローディング機構において
は、回転駆動機構となるディスクテーブル及びこのディ
スクテーブルを回転操作するスピンドルモータが、カー
トリッジホルダ内に保持されたディスクカートリッジの
ディスクに対して接近する方向に移動操作される。この
ディスクテーブルは、ディスクの中心部に当接する位置
まで移動操作されて、ディスクを保持する。そして、こ
のディスクテーブルは、スピンドルモータにより、ディ
スクとともに回転操作される。
【0009】この様な従来のディスクカートリッジ駆動
装置の全体的な分解斜視図を図7及び図8に示す。
【0010】図7及び図8でディスクカートリッジ駆動
装置1を説明する。図8に示すパネル2にはディスクカ
ートリッジ3を挿入する長方形状の挿入孔4が形成され
ている。ディスクカートリッジ3内には光磁気ディス
ク、CD、フロッピーディスク等のディスク担体5が上
下ハーフ間に回動自在に配設されている。このパネルの
後面にはゴム脚等の緩衝部材が取り付けられた左右アン
グル7L及び7Rがパネル2の主面と直交する様に左右
端に平行に固定されている。
【0011】このパネル2に形成されている挿入孔4に
ディスクカートリッジ3を矢印Dで示すように挿入する
と、この挿入孔4の背面に後述するシャーシ8に固定さ
れた図7に示すディスクカートリッジホルダ17のカー
トリッジ案内口17a内に挿入され、ディスクカートリ
ッジ3のシャッタが図示しないシャッタ開閉機構で開蓋
されてディスク担体5の一部が露呈される様に成されて
いる。
【0012】8は前板を取り去った略々箱型の形状に成
されたシャーシであり、このシャーシ8にはディスク担
体5が光磁気ディスクの場合には光ピックアップ10a
並に磁気ヘッド10bをディスク担体5の輻方向に移動
させて記録・再生を行うためのリニアモータ10、後述
するスライド板9をシャーシ8の主面に沿って前後に移
動させることで昇降板13を上下動させるスライダー駆
動部11、光ピックアップ10aの2分割された光学系
15及び16並に磁気ヘッド10b及び光ピックアップ
10aのディスク担体5の輻方向の移動を運搬時にロッ
クするロック部材12等が固定されている。更に、ディ
スクカートリッジホルダ17もシャーシ8に固定されて
いる。
【0013】スライダ板9は略コ字状に板材で形成さ
れ、左右脚部9L及び9Rと前端でこれら両脚を連結す
る前板9Fで構成されている。更に左右脚9L及び9R
にはスライダ孔9a及び9bが形成されて、シャーシ8
に植立した案内ピンが該スライダ孔9a及び9bに挿入
されて矢印A−A′方向にスライダ駆動部11のモータ
等で摺動される。
【0014】スライダ板9のA−A′方向の摺動に応じ
て、後述する昇降板13が上下動して、ディスクカート
リッジホルダ17内に挿入されたディスクカートリッジ
3のディスク担体5を回転駆動或は非回転駆動状態と成
すためのカム9c乃至9fを有し、このカム9c及び9
d並に9e及び9fのカム溝に後述する昇降板13の第
1及び第2の案内ピン13a及び13b並に13c及び
13dを摺接させる様に成されている。
【0015】昇降板13は略T字状の平面を有する板材
で構成され、ディスクカートリッジ3内のディスク担体
5を回転駆動させるためのスピンドルモータ13eが中
央板部の一端に固定されている。
【0016】更にスピンドルモータ13eのスピンドル
を通り中央板部と直交する前面板と平行に第1の案内ピ
ン13a及び13bが形成され、この第1の案内ピン1
3a及び13bはシャーシ8に並設植立した案内柱8a
及び8bの並設案内柱間に上下摺動しつつ案内され、更
にスライド板9のカム9c及び9dに形成したカム溝に
挿通される。
【0017】第2の案内ピン13c及び13dは前記し
た様にスライド板9のカム9e及び9fに形成したカム
溝内に挿通される様に前面板の内方に向かって突出さ
れ、且つ第1の案内ピン13a及び13bと平行に成る
様に植設されている。
【0018】14は昇降板13の上動を制限するための
制限板であり、14aで示す透孔を通じてシャーシ8に
植立したスタッド8cに螺着されている。この制限板1
4には昇降板13を通して、下方向に案内ピン14bが
植立されている。
【0019】昇降板13の前面板上にはディスクカート
リッジ3の下ハーフに形成されディスクカートリッジ3
のX及びY軸方向の位置規制用孔3a及び3bに挿入さ
れるディスクカートリッジ案内ピン13f及び13gが
植立されていて昇降板13の上動時にディスクカートリ
ッジホルダ17中に挿入されたディスクカートリッジ3
の規制用孔3a及び3bに挿入されて位置決めが成され
る。
【0020】図7に示す、18及び19は略々長方形状
に形成された上蓋及びプリント基板でシャーシの周縁
部にスタッド20を介してビス等で固定されている。
【0021】叙上の昇降板13を拡大して、更に図9に
よって説明すると、スピンドルモータ13eは円柱状を
なすスピンドル支持部材50内に回転駆動モータ(図示
は省略する。)を内蔵して構成されている。このスピン
ドル支持部材50においては、シャーシ8と対向する側
とは反対側の円環状をなす平坦面50aが、ディスクカ
ートリッジ3内に収納されるディスク担体5を載置する
ディスク載置面となっている。そして、このスピンドル
支持部材50には、ディスク載置面50aより下がった
位置に円形の窪みとして形成される凹部51にディスク
担体5のチャッキングハブを磁気吸着力によって保持し
得るようになすためのディスク吸着用のマグネット52
が配設されている。マグネット52は、凹部51内に収
納され得るに足る大きさの円盤として形成され、そのセ
ンターにスピンドル軸53を挿通させるスピンドル軸挿
通孔を有している。なお、スピンドルモータ13eのス
ピンドル軸53は、凹部51のセンターにディスク載置
面50aよりも突出して設けられている。
【0022】そして、このスピンドルモータ13eは、
ローディング動作に伴ってディスクカートリッジ3に対
して接離方向に昇降駆動される昇降板13に取付けられ
ている。すなわち、スピンドルモータ13eは、シャー
シ8と対向するスピンドル支持部材50の下端側外周縁
部に円盤状をなすスピンドル取付部55を有し、このス
ピンドル取付部55に設けられた円形の取付け穴56に
昇降板13に設けられたスピンドル取付け穴57を一致
させてネジ等によって固定されている。
【0023】また、このスピンドルモータ13eのスピ
ンドルモータ取付部55には、スピンドル支持部材50
の中心を通る相対向する位置にそれぞれ円形状をなすス
ピンドル昇降用ガイド孔58が設けられている。かかる
スピンドル昇降用ガイド孔58には、シャーシ8に設け
られた複数(本例では3つ)のスタッド8c(図8参
照)によって所定高さ位置に支持された円環状をなすス
ピンドル高さ位置を決める制限板14のスピンドル昇降
用の案内ピン14bを挿通するようになっている。すな
わち、スピンドルモータ13eは、制限板14に設けら
れている一対のスピンドル昇降用の案内ピン14bにス
ピンドル昇降用ガイド孔58を挿通させることによっ
て、この案内ピン14bに沿って昇降自在となされてい
る。
【0024】スピンドル高さ位置決め用の制限板14
は、中央にスピンドル支持部材50を挿通させるに足る
大きさの円形状をなす、スピンドル挿通用孔62を有し
た円環状に形成されている。そして、この制限板14の
外周縁部には、シャーシ8に設けられたスタッド8cと
相対向する位置に、制限板14をスタッド8c上に固定
するための取付け用の透孔14aが設けられている。な
お、制限板14の円環状をなす下面60aは、昇降機構
によって上昇せしめられた昇降板13が当接してスピン
ドルモータ13eの高さを規制するスピンドル高さ基準
面となされている。つまり、スピンドルモータ13eが
取付けられた昇降板13が昇降機構によって上昇せしめ
られ、この昇降板13が制限板13の下面60aと接触
した位置が、スピンドルモータ13eの高さ基準位置と
なる。
【0025】昇降機構は、シャーシ8の底面に配設さ
れ、ディスクローディング機構によってカートリッジ装
着位置に保持されたディスクカートリッジ3に対して、
このディスクカートリッジ3を位置決めするカートリッ
ジ位置決め手段とディスク回転駆動機構が設けられた昇
降板13を、ディスクカートリッジ3のローディング動
作に伴って昇降駆動するスライド板9から構成されてい
る。
【0026】昇降板13は、スピンドルモータ13eが
取付けられる部分が突出した平面略T字状をなす平板と
して形成されている。この昇降板13には、スピンドル
モータ13が取付けられる部分に対応する位置に、ス
ピンドルモータ13eのスピンドル支持部材50を挿通
させる円形状をなすスピンドル支持部材挿通孔65が設
けられている。さらに、このスピンドル支持部材挿通孔
65に連通するようにして、制限板14に設けられた案
内ピン14bを挿通させる長穴66が設けられている。
これら長穴66は、スピンドル昇降用の案内ピン14b
と相対向する位置にそれぞれ設けられている。
【0027】また、昇降板13には、スピンドルモータ
13eを昇降駆動させるための第1の昇降駆動部を構成
する第1のピン13a,13bが設けられている。これ
ら第1のピン13a,13bは、円筒状をなす胴体部6
7a,68aと、この胴体部67a,68aの先端側に
設けられ、胴体部67a,68aよりも大径とされた円
形のフランジ部67b,68bを有している。そして、
これら第1のピン13a,13bは、長穴66の両側に
シャーシ8側へ折り曲げ形成されたピン取付け部69,
70に回転可能に取付けられている。このように回転可
能に取付けられた第1のピン13a,13bは、その胴
体部67a,68aをシャーシ8の底面に所定間隔隔て
て設けられた一対の支柱8a,8b間に設けられること
により、これら支柱8a,8bにガイドされながら昇降
するようになされている。このとき、第1のピン13
a,13bには、胴体部67a,68aよりも大径とさ
れたフランジ部67b,68bが設けられているので、
昇降板13は矢印F方向のずれが規制される。
【0028】また、昇降板13には、ディスクカートリ
ッジ3に設けられるカートリッジ位置決めピン係合孔3
a,3bに係合して、このディスクカートリッジ3の水
平方向における装着位置を位置決めするカートリッジ位
置決め手段たるカートリッジ位置決めピン13f,13
gが設けられている。これらカートリッジ位置決めピン
13f,13gは、カートリッジ位置決めピン係合孔3
a,3bと相対向する位置にそれぞれ設けられ、これら
カートリッジ位置決めピン係合孔3a,3bへのスムー
ズな係合を図るためにその先端部73a,74aが円錐
状となされている。そしてさらに、このカートリッジ位
置決めピン13f,13gには、カートリッジ位置決め
ピン係合孔3a,3bの開口周縁部と接触しストッパー
として機能する円盤状のフランジ部73b,74bが設
けられている。
【0029】さらに、昇降板13には、カートリッジ位
置決めピン13f,13gを昇降駆動させるための第2
の昇降駆動部を構成する第2のピン13c,13dか設
けられている。これら第2のピン13c,13dは、カ
ートリッジ位置決めピン13f,13gに近接した位置
であって、シャーシ8側へ折り曲げ形成されたピン取付
け部77,78に回転可能に取付けられている。そして
さらに、昇降板13には、温度センサ79と、ディスク
カートリッジ3に設けられる誤消去防止部材3cの位置
を検出するライトプロテクトスイッチ80が設けられて
いる。温度センサ79は、一方のカートリッジ位置決め
ピン13gに近接する位置に設けられ、ライトプロテク
トスイッチ80は他方のカートリッジ位置決めピン13
fに近接する位置に設けられている。なお、昇降板13
には、カートリッジホルダ17に設けられる第3のイン
ジェクトプレートを回動自在に支持する支軸との干渉を
防止するための平面略矩形状をなす切欠き81が設けら
れている。
【0030】次にこの様なディスクカートリッジ駆動装
置に挿入されるディスクカートリッジ3について図10
及び図11によって詳記する。図10は裏面からみたデ
ィスクカートリッジの斜視図、図11は表面からみたデ
ィスクカートリッジの斜視図を示すものである。
【0031】図10及び図11で3は全体として光磁気
ディスクカートリッジを示し、上ハーフ201及び下ハ
ーフ202は夫々略正方形状の合成樹脂より構成され、
これら上下ハーフ201及び202間にはディスク担体
であるMOの如き光磁気ディスク5が回動自在に枢着さ
れ、このディスク担体5の中心にはディスク回転用のセ
ンタホール205が穿たれている。
【0032】下ハーフ202にはディスク203を回転
駆動させるための中心孔206と、この中心孔206に
連通する様にディスク203の輻方向に光ピックアップ
を対向させる開口窓207が穿たれている。同様に上ハ
ーフ201にも磁気ヘッドを対向させるための矩形状の
開口窓208が穿たれ、ディスクカートリッジ200の
背面には断面をコ字状に形成した遮蔽手段としてのシャ
ッタ209がディスクカートリッジ200の背面に沿っ
て摺動自在に構成され、シャッタ209の下ハーフ20
2の開口窓207及び中心孔206に対応する位置及び
上ハーフ201の開口窓208に対応する位置に、シャ
ッタ209が開蓋された状態でディスク203の両面が
露呈される様なシャッタ窓210及び211が形成さ
れ、更に図11の如くシャッタ209を常時閉蓋する様
に偏倚させるスプリング213をシャッタ209とディ
スクカートリッジ200間に介在させる様に構成させて
いる。尚212は引込ピン挿入孔、214は後述するシ
ャッタ開放ピン27と始めに係合する係合端、215は
誤挿入防止用の傾斜部で、3a及び3はディスクカー
トリッジ3のX及びY軸方向の位置決め孔で上記した昇
降板13上の位置決めピン13f,13gが挿入され
る。又3cはディスク担体5へのデータの書き込みの可
否を選択するための誤消去防止部である。
【0033】次に図7に示したディスクカートリッジホ
ルダ17について説明する。このディスクカートリッジ
ホルダ17内にはディスクカートリッジ3を所定位置に
自動的に引き込むオートインジェクト機構が図12で破
線で示す様にディスクカートリッジホルダ17の下板下
面に設けられているが、本発明とは直接関係がないの
で、その構成及び動作を省略するも、このディスクカー
トリッジホルダ17は前後方向に貫通して設けられてデ
ィスクカートリッジ3の挿入口として機能し、カートリ
ッジ挿入口17aを有した断面矩形状の偏平な筐体とし
て形成されている。カートリッジ挿入口17aの周縁部
には、ディスクカートリッジ3のカートリッジホルダ1
7への挿入を容易なものとなすために、各コーナー近傍
部に挿入ガイド片17d,17eが複数設けられてい
る。
【0034】図中、破線で示すオートインジェクト機構
中、プレート22は、カートリッジホルダ17の下板部
に植立される回動軸23に対して図12中矢印Bで示す
方向に回動可能に取付けられている。そして、このプレ
ート22には、カートリッジ挿入口17aよりカートリ
ッジホルダ17内へと挿入されるディスクカートリッジ
3のカートリッジ引込ピン挿入孔212に嵌入係合する
カートリッジホールドピン21が植立されている。かか
るカートリッジホールドピン21は、ディスクカートリ
ッジ3がカートリッジホルダ17に挿入される前の状態
のときにはカートリッジホルダ17の外側に位置するよ
うになされている。そして、ディスクカートリッジ3が
カートリッジホルダ17に挿入され、カートリッジ引込
ピン挿入孔212とカートリッジホールドピン21とが
相対向した位置となると、プレート22が回動してこの
プレート22に植立したカートリッジホールドピン21
をカートリッジ引込みピン挿入孔212に入り込ませる
ようになっている。
【0035】すなわち、プレート22には、アンローデ
ィング状態のときにはカートリッジホルダ17の外側に
カートリッジホールドピン21を位置させ、ディスクカ
ートリッジ3がカートリッジホルダ17に挿入されて、
このディスクカートリッジ3に設けられたカートリッジ
引込ピン挿入孔212とカートリッジホールドピン21
とが対向する位置となったときに、このプレート22が
回動してカートリッジホールドピン21をカートリッジ
引込ピン挿入孔212へと入り込ませるようなカム溝が
プレート22に形成されている。
【0036】また、カートリッジホルダ17には、カー
トリッジ挿入口17aよりカートリッジホルダ17内へ
と挿入されるディスクカートリッジ3のシャッタ209
を自動的に開放するシャッタ開放装置が設けられてい
る。かかるシャッタ開放装置は、主としてカートリッジ
ホルダ17の上板部17bに形成されるカム溝26と、
このカム溝部26に臨んで移動するシャッタ開放部材た
るシャッタ開放ピン27が設けられた支持部材としての
シャッタ開放ピン支持部材28とから構成される。
【0037】カム溝部26は、カートリッジホルダ17
内に挿入されてくるディスクカートリッジ3のシャッタ
209を、ディスクカートリッジ3の挿入動作と連動し
て開放するような軌跡を描くように形成されている。す
なわち、カム溝26は、ディスクカートリッジ3の挿入
方向(図12中矢印Dで示す方向)に対して斜めに傾斜
された始端側に形成される傾斜部26aと、この傾斜部
26aに連続して設けられる円弧をなす円弧状部26b
と、この円弧状26bに連続して設けられディスクカー
トリッジ3の挿入方向に対して略平行な後端側に設けら
れる直線部26cとからなる。
【0038】カム溝26の傾斜部26aは、カートリッ
ジ挿入口17aよりカートリッジホルダ17内へと挿入
されてくるディスクカートリッジ3のシャッタ209を
開放するための分力を発生させる役目をする。この傾斜
部26aの傾斜角度は、ディスクカートリッジ3の挿入
によってシャッタ開放ピン27を回動させる分力を発生
させるために、ディスクカートリッジ3の挿入方向Dに
対して少なくとも25度以上の角度を持つことが必要で
ある。
【0039】そして、この傾斜部26aに連続して設け
られる円弧状部26bは、シャッタ開放ピン支持部材2
8の移動軌跡をできるだけ小さくする役目をする。かか
る部分が直線であると、シャッタ開放ピン支持部材28
の移動軌跡が大きくなり、シャッタ開放ピン支持部材2
8の後端部28aがカートリッジホルダ17より大きく
外側へ膨らんで回動することになり、このカートリッジ
ホルダ17の外側に設けられる他の部材と接触する事故
が生じる。一方、円弧状部26bと連続して設けられる
直線部26cは、シャッタ209を全開させた状態でデ
ィスクカートリッジ3をカートリッジホルダ17の後端
部へと移動させる役目をする。シャッタ209を開放さ
せた状態でディスクカートリッジ3をカートリッジホル
ダ17の後端部へと移動させることにより、磁気ヘッド
及び光学ピックアップ装置とディスクカートリッジ3と
の接触が回避できるとともに、磁気ヘッドを上下動させ
る機構を省略できる。
【0040】シャッタ開放ピン支持部材28は、先端部
28bと後端部28aがいずれも円弧状となされた平面
略長方形状をなす板状体として形成され、その先端部2
8bにカム溝部26に臨むシャッタ開放ピン27を有し
ている。このシャッタ開放ピン27は、円柱状をなすピ
ンとして形成され、カム溝部26を介してカートリッジ
ホルダ17内に垂下されている。また、このシャッタ開
放ピン支持部材28には、その後端部28aより略中央
部に亘って長穴形状をなすスライド溝29が形成されて
いる。このスライド溝29には、カートリッジホルダ1
7に形成されるガイド部30に沿って移動自在となされ
る被係合部たる移動ガイドピン31が係合するようにな
っている。かかるガイド部30は、カム溝部26の直線
部26cと平行に設けた長穴形状をなす溝として形成さ
れ、移動ガイドピン31を移動自在に臨ませるようにな
っている。一方、移動ガイドピン31は、ガイド部30
に臨み移動自在となるに足る大きさの円柱状をなすピン
の上下端部に円盤状のフランジが設けられたものであ
る。
【0041】そして、このように構成されたシャッタ開
放ピン支持部材28は、引っ張りコイルバネ32によ
り、図12中矢印Eで示すようにシャッタ開放ピン27
をカム溝部26の始端側に位置せしめる方向に常時付勢
されている。すなわち、引っ張りコイルバネ32は、一
端部をシャッタ開放ピン支持部材28に設けたバネ係止
片33に係止し、他端部をカートリッジホルダ17の上
板部17bに切り起こし形成されたバネ係止片34に係
止させることにより、シャッタ開放ピン27をカム溝部
26の始端位置、つまり傾斜部26aの初期位置に位置
させている。
【0042】また、カートリッジホルダ17の上板部1
7bには、このカートリッジホルダ17に挿入されるデ
ィスクカートリッジ3が所定の装着位置であるローディ
ング位置よりもさらに内方向に挿入されないように位置
規制するためのカートリッジ挿入位置規制部材35が形
成されている。このカートリッジ挿入位置規制部材35
は、上板部17bの後端縁よりさらに後方に突出する形
で設けられ、その先端部がカートリッジホルダ17の内
方向に垂下するように屈曲形成されている。また、この
カートリッジホルダ17には、磁気ヘッド及び光学ピッ
クアップ装置が臨む切欠き部36が設けられている。
【0043】そしてさらに、このカートリッジホルダ1
7には、ローディング時にディスクカートリッジ3の
ハーフ202の下面をカートリッジホルダ17に設けら
れたディスクカートリッジ3の高さ方向の位置決めを行
うカートリッジ位置決め部37に押圧固定する押圧手段
たるディスクカートリッジ押圧手段が設けられている。
このディスクカートリッジ押圧手段は例えば図12に示
す様にカートリッジホルダ17に対して回動自在に支持
される回動部材132と、この回動部材132を弾性付
勢する付勢手段たる捩じりコイルバネ133より構成さ
れる。
【0044】回動部材132は、図13及び図14に示
すように、カートリッジホルダ17の両側壁17f,1
7gに固定された回動支持ピン134に支持されること
により回動自在とされる回動片135を有している。こ
の回動片135には、カートリッジホルダ17に切り欠
かれた切欠き部39,40内に臨み、ディスクカートリ
ッジ3をカートリッジ位置決め部37に押圧固定するカ
ートリッジ押圧部136が設けられている。このカート
リッジ押圧部136は、先端側が切欠き部39,40へ
と臨むように屈曲され、側面形状が略J字状となされて
いる。このカートリッジ押圧部136の先端部136a
は、カートリッジホルダ17内に挿入されるディスクカ
ートリッジ3の上面3dと接触するようになっている。
【0045】また、回動片135には、スライド板9に
設けられた図15に示すカートリッジ押圧部操作突起1
02,103と接触してアンローディング時にカートリ
ッジ押圧部136を、カートリッジホルダ17内に挿入
されてくるディスクカートリッジ3と接触しない上昇位
置に保持するためのカートリッジ回避部137が設けら
れている。かかるカートリッジ回避部137は、スライ
ド部材9がアンローディング位置にあるときに、カート
リッジ押圧部操作突起102,103と相対向する位置
に設けられている。
【0046】また、このカートリッジ回避部137は、
カートリッジ押圧部136が回動支持ピン134を中心
として図13中矢印X方向に回動してアンローディング
状態となったときに、このカートリッジ押圧部136が
カートリッジホルダ17の上板部17bより大きく飛び
出さないようにするために、水平線に対してθなる角度
を有している。さらに、このカートリッジ回避部137
には、ローディング状態からアンローディング状態へと
スライド部材9が引き戻されたときに、カートリッジ押
圧部操作突起102,103がこのカートリッジ回避部
137の端縁に引っ掛からないようにするための折曲げ
部138が設けられている。
【0047】そして、このように形成された回動部材1
32は、図13及び図15に示すように、回動支持ピン
134によって回動自在に支持されるとともに、カート
リッジホルダ17の両側壁17f,17gにそれぞれ固
定されたバネ係止ピン139に係止された捩じりコイル
バネ133によって常に、図12中矢印Pで示す方向に
付勢されている。捩じりコイルバネ133は、その一端
133aがカートリッジホルダ17の両側壁17f,1
7gに切り起こし形成されたバネ係止片140に係止さ
れ、他端133bが回動片135に設けられたバネ係止
片141のスリットに臨んで係止されている。
【0048】上述のように回動部材132をカートリッ
ジホルダ17に設けることにより、アンローディング状
態では図15に示すように、スライド部材9に設けられ
たカートリッジ押圧部操作突起102,103によって
カートリッジ押圧部136がカートリッジホルダ17内
に挿入されてくるディスクカートリッジ3と接触しない
上昇位置に保持され、ローディング状態ではカートリッ
ジ回避部137とカートリッジ押圧部操作突起102,
103との接触が解除されて捩じりコイルバネ133に
よりカートリッジ押圧部136がディスクカートリッジ
3をカートリッジ位置決め部37に押圧固定する。これ
により、ディスクカートリッジ3が所定高さ位置に保持
される。
【0049】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスクカート
リッジ駆動装置では図12乃至図15で説明した様にデ
ィスクカートリッジの基準位置を定めるための押圧手段
はスライド板9がシャーシ8の主面に沿って摺動し、ス
ピンドルモータ13eが上動するローディング時にディ
スクカートリッジ3の上面3dをカートリッジ押圧部1
36が押圧し、ディスクカートリッジホルダ17の下面
に設けられたカートリッジ位置決め部37に押圧固定し
ている。即ち、ディスクカートリッジ3の下ハーフの下
面とカートリッジ位置決め部37とでディスクカートリ
ッジ3が所定高さ位置に保持されている。
【0050】即ち、ローディング時にディスクカートリ
ッジの基準位置を一定に保つための押圧手段をディスク
カートリッジホルダ17の左右壁面に設けるだけでな
く、これをスライダ板9上の押圧操作突起102,10
3と係合させなくてはならず、これらの機構が極めて複
雑と成る問題があった。
【0051】本発明は叙上の問題点を解消したディスク
カートリッジ駆動装置を提供しようとするもので、その
目的とするところは複雑な押圧手段を設けなくてもロー
ディング時のディスクカートリッジの高さを一定に保つ
様に成したものである。
【0052】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクカート
リッジ駆動装置はディスク担体を回動自在に枢着したデ
ィスクカートリッジが水平方向から挿脱され、ディスク
カートリッジが固定位置に挿入されたときにディスクカ
ートリッジの上面の少なくとも一部を上板で覆って該デ
ィスクカートリッジを把持する把持部材と、ディスク担
体を回転駆動する駆動モータと、ディスクカートリッジ
との相対位置関係を定める基準部材とを具備すると共
に、把持部材に対して昇降自在に構成された昇降部材
と、ディスクカートリッジの把持部材への挿脱に伴い昇
降部材を昇降駆動する昇降駆動機構とを有し、昇降駆動
機構により基準部材が昇降するときに、把持部材の上板
の下面に配設された基準面にディスクカートリッジの上
面を当接させてディスクカートリッジの基準高さ位置を
一定に保つ様にしたものである。
【0053】
【作用】本発明のディスクカートリッジ駆動装置によれ
ば、把持部材内に挿入されたディスクカートリッジに対
し、ディスクカートリッジ内のディスク担体を駆動する
駆動モータ及びディスクカートリッジのX及びY方向位
置を規制する基準部材を有する昇降部材を昇降駆動機構
により上動させることで把持部材の上板の下面に設けた
基準面にディスクカートリッジの上面を当接させる様に
したので基準位置を出す様にした複雑な押圧手段を特に
設けることなく、ディスクカートリッジの基準位置を正
確に出すことが可能と成る。
【0054】
【実施例】以下、本発明のディスクカートリッジ駆動装
置の一実施例を図1乃至図5について詳記する。尚、図
7乃至図15で説明した従来構成との対応部分には同一
符号を付して、重複説明を省略する。
【0055】本例のディスクカートリッジ駆動装置に使
用されるディスクカートリッジ3としては図10及び図
11で詳記したと同様の構成のものが利用可能であり、
従来では、例えばローディング状態で押圧手段のカート
リッジ押圧部136によってディスクカートリッジ3の
上面3dを押圧して、ディスクカートリッジホルダ17
のカートリッジ位置決め部37に押圧固定して、ディス
クカートリッジ3のローディング時の各基準寸法が出さ
れる。即ち、ディスクカートリッジ3の下ハーフ202
の下面が基準面と成されるが、本例では上ハーフ201
の上面3dを基準としてローディング時の各基準寸法を
出す様に成す。
【0056】即ち、本例ではローディング時のディスク
カートリッジ3のディスク担体5の保持位置、ディスク
担体5へのデータの書き込み可否を選択するための誤消
去防止部3cの穴に挿入される昇降板13上に配設し
た、ライトプロテクトスイッチ80の高さ規制寸法、並
にローディング時にディスクカートリッジ3のシャッタ
209が開蓋され、開口窓207が開かれた時にディス
ク担体5の輻方向にアクセス或いはシークされる磁気ヘ
ッド10b及び光ピックアップ10a間のギャップを定
める図10で示すリブ部3eの寸法等はディスクカート
リッジ3の上ハーフ201の上面3dから定める様に成
す。
【0057】先ず本例のディスクカートリッジ駆動装置
に使用されるディスクカートリッジホルダ17の構成を
図4に依って説明する。図12で説明したディスクカー
トリッジホルダ17との対応部分には同一符号を付して
あり、図4の場合はディスクホルダ17の左右の両側壁
17f及び17gには押圧手段を構成する図13及び図
14に示す回転部材132である回動支持ピン134に
支持される回動片135等を全く設ける必要がない。従
ってディスクカートリッジホルダ17の上板17b上に
切り欠かれた切欠き部39,40も不要と成る。
【0058】更に、本発明に用いられる昇降板13と従
来の図9で示した昇降板13の相違を図9を用いて説明
すると、本例ではカートリッジ位置決めピン13f,1
3gの構成材料が変更される。即ち、ディスクカートリ
ッジ3のX及びY軸方向の位置を定める位置決めピン1
3f,13gの先端部73a,74aは金属で構成さ
せ、カートリッジ位置決めピン係合孔3a,3bの開口
周縁部と接触するストッパーとして機能させた円盤状の
フランジ部73b,74bをゴム等の弾性部材で構成さ
せる様にする。
【0059】上述した、構成以外は従来の構成と全く同
一でよいので、図1及び図2にディスクカートリッジホ
ルダ17と昇降板13並にスライド板9を含む部分のロ
ーディング時の本例の略線的平面図及び側面図を、図3
にアンローディング時の略線的側面図を示す。図1乃至
図3でシャーシ8上に植立したガイド軸82,83,8
4,85はスライド板9の左右脚9L,9R上に配設し
たスライダ孔9a,9bに挿通され図1で前後方向に摺
動可能に枢着されている。
【0060】更に、昇降板13の第1及び第2のピン1
3a〜13dがスライド板9のカム9c〜9f内のカム
溝に挿入されて、昇降板13に固定されたスピンドルモ
ータ13eをディスクカートリッジホルダ17方向に上
動させる。
【0061】図3はアンローディング状態の要部側面図
であり、ディスクカートリッジ3を装着する動作を以
下、説明する。先ず、ディスクカートリッジ3を正規の
向きとし、図8のパネル2の挿入孔4を介して、カート
リッジホルダ17のカートリッジ挿入口17aより、そ
の内部に挿入すると、図11に示したディスクカートリ
ッジ3の係合214に図4に示したシャッタ開放ピン
27が当接する。
【0062】そしてこの状態からさらに、ディスクカー
トリッジ3をカートリッジホルダ17の内方向へ挿入す
ると、このディスクカートリッジ3に押されてシャッタ
開放ピン27に分力が発生し、シャッタ開放ピン27が
カム溝部26の傾斜部26aに沿って移動せしめられ
る。即ち、ディスクカートリッジ3がカートリッジホル
ダ17の内方向へと押し込まれることにより、シャッタ
開放ピン支持部材28がカートリッジホルダ17との間
に掛け渡された引っ張りコイルバネ32の付勢力に抗し
て、カートリッジホルダ17に設けられガイド部30
の一端側である初期位置にある移動ガイドピン31を中
心として回動し、その先端部28bに設けたシャッタ開
放ピン27をカム溝部26の傾斜部26aに沿って移動
する。
【0063】この結果、シャッタ209は、カートリッ
ジ3内に内蔵される捩じりスプリング21の付勢力に
抗して、ディスクカートリッジ3の開口窓207,20
8を開蓋する方向に移動する。
【0064】そしてさらに、ディスクカートリッジ3を
カートリッジホルダ17の内方向へと挿入すると、カム
溝部26の円弧状部26bに沿ってシャッタ開放ピン2
7が移動し、シャッタ209をさらに移動する。そし
て、シャッタ開放ピン27が円弧状部26bの後端縁に
達すると、シャッタ開放ピン27がカートリッジ3に設
けられたシャッタ開放部材嵌入部215aに入り込む。
この結果、ディスクカートリッジ3の開口窓207,2
08が全開し、カートリッジ3内に収納されたディスク
担体5が露出する。
【0065】さらに、ディスクカートリッジ3をカート
リッジホルダ17の内方向へと挿入すると、今度はディ
スクカートリッジ3の前面部に移動ガイドピン31が当
接する。そして、ディスクカートリッジ3がカートリッ
ジホルダ17の内方向へさらに移動すると、このディス
クカートリッジ3と共にシャッタ開放ピン支持部材28
が、ガイド部30に沿って移動せしめられる。
【0066】そして、その中途部において、ディスクカ
ートリッジ3は、カートリッジホルダ17にスライド自
在に設けられたインジェクトプレートのカートリッジ接
触部に当接させることで図4中の破線で示されているイ
ンジェクトプレート手段によってディスクカートリッジ
3をディスクカートリッジホルダ17内にインジェクト
させると共にスライド板9の係合を解除させる。
【0067】この結果、スライド板9は、このスライド
板9をガイドする一つのガイド軸84とに亘って張架さ
れたスライドプレート戻しバネ106(図1参照)によ
ってシャーシ8に固定されたガイド軸82,83,8
4,85にガイドされながらカートリッジ挿入口17a
側へとシャーシ8上をスライドし始める。
【0068】この状態では昇降板13の第1〜第2のピ
ン13a〜13dはスライド板9の第1及び第2のカム
9c,9d及び9e,9fのカム溝に係止されている。
この時昇降板13の第1及び第2のピン13a,13b
及び13c,13dはカム溝の平坦部上にあるがスライ
ド板9がカートリッジ挿入口17a側へとさらにスライ
ドせしめられると、第1のカム9c,9dの傾斜部上を
第1のピン13a,13bが回転しながら上昇し、第2
のカム9e,9fの傾斜部上を第2のピン13c,13
dが回転しながら上昇して行く。
【0069】そして、第1及び第2のピン13a,13
b及び13c及び13dは第1及び第2のカムの傾斜部
上の平行部上に持ち来され図1及び図2に示すローディ
ング状態と成される。
【0070】これにより、カートリッジ位置決めピン1
3f及び13gがディスクカートリッジ3のカートリッ
ジ位置決め孔3a及び3cに先端部73a及び74aが
挿入される。更にディスクカートリッジ3のハーフ下面
を弾性材で構成したフランジ部73b,74bの上面で
押圧上動させる。
【0071】図5はカートリッジ位置決めピン13f及
び13gがディスクカートリッジ3のカートリッジ位置
決め孔3a及び3cに挿入された状態の要部拡大側断面
を示しているが、第1及び第2のピン13a,13b及
び13c,13dが第1及び第2のカム9c,9d及び
9e,9fの傾斜部の上端近傍にあるときに図5の実線
で示す様にカートリッジ位置決めピン13g,13fの
フランジ73b,74bの上面がディスクカートリッジ
3の下ハーフ202の下面に対接する様に成し、第1及
び第2のカムの傾斜部の上端の平行部にピン13g,1
3fが入り込んだ時には図5の一点鎖線で示す様に昇降
板13は更に上動してフランジ部73b,74bでディ
スクカートリッジ3の下ハーフ202の下面を矢印Yの
様に上方に押圧する。この場合フランジ部73b,74
bはゴム等の弾性体で構成されているので圧縮されなが
らディスクカートリッジ3の上ハーフ201の上面3d
をディスクカートリッジホルダ17の上板17bの下面
に強く押し当てて、ディスクカートリッジ3の位置決め
が成される。
【0072】この状態でスピンドルモータ13eが制限
板14の下面に当接する。この結果、ディスクカートリ
ッジ3に収納されたディスク担体5のチャッキングハブ
にスピンドルモータ13eのスピンドル軸53が入り込
み、ディスク担体5を正確にチャキングせしめて回転駆
動させる。
【0073】なお、エジェクトは、ローディングモータ
であるスライダ駆動部11を駆動することにより、この
ローディングモータ11の回転を伝達する伝達ギヤに植
立された係合ピンが、スライド板9に設けられたプレー
ト引き戻し片と係合してスライド板9をローディング位
置からアンローディング位置へとスライドプレート戻し
バネ106の付勢力に抗して引き戻す。
【0074】この結果、先のローディング動作と全く逆
の動作がなされ、カートリッジ位置決め用の案内ピン
3f,13gがスピンドルモータ13eより先行してシ
ャーシ8側へ下降せしめられるとともに、スライド板9
のスライド動作に伴ってインジェクトプレート手段が回
動せしめられ、アンローディング状態へと強制的にスラ
イドさせられて、最終的にディスクカートリッジ3が強
制的にカートリッジホルダ17より排出される。
【0075】上述の実施例では昇降板13の上動時にデ
ィスクカートリッジホルダ17の上板17の下面をディ
スクカートリッジ3の上面3aを押し当てる基準面とし
たが、これらはシャーシ8に固定されている固定端であ
ればよく、例えば制限板14の下面等であってもよいこ
とは明らかである。
【0076】図6は本例の他の構成を示すもので、図9
に示した昇降板13の第1及び第2のピン13a,13
b枢着部の後部シャーシを後方に延設し、この延設部に
モルトプレン、ゴム等の弾性部材を貼着させ、昇降板1
3の上動時にディスクカートリッジ3を4ヶ所で均一に
押圧上動させる様に成したものである。
【0077】上述の様に本発明によればディスクカート
リッジ3の上面を基準面としたので従来構成の様に特別
に複雑な高さを一定に保つための押圧手段を設ける必要
がなく、固定された位置に挿入されるディスクカートリ
ッジに対しスピンドルモータを上下動させる構成と共に
そのX,Y位置決めピンを有効に利用して簡単にディス
クカートリッジ3の各基準位置を定め得るディスクカー
トリッジ駆動装置が得られることに成る。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば複雑な構造を用いずにロ
ーディング時のディスクカートリッジの高さを一定に保
持出来ると共に基準面を定める機構をローディング動作
に伴って、従来からある位置決めピンを用いて行い得る
ので大変シンプルな構成と成し得る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクカートリッジ駆動装置のロー
ディング時の一実施例を示す平面図である。
【図2】本発明のディスクカートリッジ駆動装置のロー
ディング時の一実施例を示す要部側面図である。
【図3】本発明のディスクカートリッジ駆動装置のアン
ローディング時の一実施例を示す要部側面図である。
【図4】本発明のディスクカートリッジ駆動装置に用い
るディスクカートリッジホルダの斜視図である。
【図5】本発明のディスクカートリッジ駆動装置の位置
決め時の動作説明図である。
【図6】本発明のディスクカートリッジ駆動装置の昇降
板の他の構成を示す斜視図である。
【図7】従来のディスクカートリッジ駆動装置の分解斜
視図(その1)である。
【図8】従来のディスクカートリッジ駆動装置の分解斜
視図(その2)である。
【図9】従来のディスクカートリッジ駆動装置の昇降板
の組立斜視図である。
【図10】従来のディスクカートリッジのシャッタ開蓋
状態斜視図である。
【図11】従来のディスクカートリッジのシャッタ閉蓋
状態斜視図である。
【図12】従来のディスクカートリッジ駆動装置の押圧
手段を示す斜視図である。
【図13】従来のディスクカートリッジ駆動装置の押圧
手段の側面図である。
【図14】従来のディスクカートリッジ駆動装置の押圧
手段の平面図である。
【図15】従来のディスクカートリッジ駆動装置の押圧
手段の動作説明図である。
【符号の説明】
3 ディスクカートリッジ 3a,3b 位置決め孔 9 スライド板 9c〜9f カム 13 昇降板 13f,13g カートリッジ位置決めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 25/04 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク担体を回動自在に枢着したディ
    スクカートリッジが水平方向から挿脱され、前記ディス
    クカートリッジが固定位置に挿入されたときに該ディス
    クカートリッジの上面の少なくとも一部を上板で覆って
    該ディスクカートリッジを把持する把持部材と、 前記ディスク担体を回転駆動する駆動モータと、前記デ
    ィスクカートリッジとの相対位置関係を定める基準部材
    とを具備すると共に、前記把持部材に対して昇降自在に
    構成された昇降部材と、 前記ディスクカートリッジの前記把持部材への挿脱に伴
    い前記昇降部材を昇降駆動する昇降駆動機構とを有し、 前記昇降駆動機構により前記基準部材が昇降するとき
    に、前記把持部材の上板の下面に配設された基準面に前
    記ディスクカートリッジの上面を当接させて前記ディス
    クカートリッジの基準高さ位置を一定に保つ様にした
    とを特徴とするディスクカートリッジ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記基準部材は、前記ディスクカートリ
    ッジの水平方向の位置決めピン係合孔に係合するカート
    リッジ位置決めピンであることを特徴とする請求項1記
    載のディスクカートリッジ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決めピンは、前記ディスクカー
    トリッジの前記位置決めピン係合孔に挿入される先端部
    を高剛性部材で構成し、前記ディスクカートリッジの前
    記位置決めピン係合孔周縁部と当接する根元部を弾性部
    材で構成したことを特徴とする請求項記載のディスク
    カートリッジ駆動装置。
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