JP2001143341A - カートリッジローディング装置及び記録再生装置 - Google Patents

カートリッジローディング装置及び記録再生装置

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JP2001143341A
JP2001143341A JP32696099A JP32696099A JP2001143341A JP 2001143341 A JP2001143341 A JP 2001143341A JP 32696099 A JP32696099 A JP 32696099A JP 32696099 A JP32696099 A JP 32696099A JP 2001143341 A JP2001143341 A JP 2001143341A
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JP
Japan
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cartridge
tape cartridge
recording
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carrier member
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JP32696099A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Nakajima
義信 中嶋
Yoshiyuki Ootsuka
嘉由紀 大塚
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置外部から装着されたカートリッジを作動
方向に沿って記録位置へ移動させると共にカートリッジ
を高さ方向へ高い精度で位置決めし、カートリッジの位
置決め精度の低下を抑制する。 【解決手段】 係止昇降部材98,99はスライダ部1
16が昇降ガイド部132に達し、スライダ部116が
摺動ガイド面130に沿って上方へ移動すると共に、押
圧部117によりテープカートリッジ12の先端部を上
方へ移動させる。これにより、テープカートリッジ12
が進行方向へ向かって上方へ傾いてテープカートリッジ
12下面の先端部がベースプレート部68から離れ、基
準レベル面182により高い位置に移動する。この後、
係止昇降部材98,99は、テープカートリッジ12の
先端が基準レベル面182に達した後に、テープカート
リッジ12を降下させてテープカートリッジ12下面の
先端部を基準レベル面182へ当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置等に
適用されて磁気テープ等の記録媒体を内蔵したカートリ
ッジをローディング又はアンローディングするカートリ
ッジローディング装置に関する。また本発明は、カート
リッジに内蔵された磁気テープ等の記録媒体に対して情
報を記録又は再生する記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータでは、例えば、HDD(ハ
ードディスクドライブ)等の記憶装置のバックアップ用
として所謂データストリーマドライブと呼ばれるテープ
カートリッジ内に収納された磁気テープを記録媒体とす
る外部記憶装置が使用されている。このデータストリー
マとしては、例えば、QIC(Quarter−Inc
h Cartridge)規格のものがある。
【0003】QIC規格によるデータストリーマドライ
ブ(以下、単にデータストリーマという)では、磁気ヘ
ッドが磁気テープの幅方向に沿って移動可能に支持され
ており、磁気テープに対する情報の記録又は再生時には
磁気テープを記録開始側のテープ端部であるBOT(B
eginning of Tape)側から記録終了側
のテープ端部であるEOT(End of Tape)
側へ走行させる動作とEOT側からBOT側へ走行させ
る動作とを交互に繰り返しつつ、テープの走行反転に同
期して磁気ヘッドをテープ幅方向に沿って上下させるこ
とにより、渦巻き状のトラックに沿って磁気テープに対
して情報を記録又は再生する、所謂サーペタイン方式を
採用している。
【0004】上記のようなデータストリーマでは、例え
ば、1/4インチという幅の狭い磁気テープに28本の
トラックを記録することから、磁気ヘッドをテープ幅方
向における所望の位置へ精度良く移動させる必要があ
る。このため、磁気ヘッドをテープ幅方向へ移動させる
ための駆動源としては、通常、駆動パルス数に応じて正
確な回転量が得られるステッピングモータが用い、この
ステッピングモータをサーボ制御している。一方、デー
タストリーマでは、記録再生時にテープカートリッジを
テープ幅方向における所定の位置に精度良く位置決めす
ることも要求される。
【0005】従来のデータストリーマには、上記した記
録再生時におけるテープカートリッジのテープ幅方向へ
の位置決め精度の要求を簡単な構成によって充たすと共
に、データストリーマの特徴である装置の薄型化を実現
するために、テープカートリッジのローディング装置を
備えず、テープカートリッジを手動で着脱するものがあ
る。このようなデータストリーマでは、例えば、装置の
外装部に設けられた挿入排出用の開口部からテープカー
トリッジを所定の記録位置まで挿入すると、装置内に設
けられたガイドローラ及びリブ状のガイド部材によりテ
ープカートリッジが上下から挟まれてテープ幅方向へ位
置決めされる。また記録位置にあるテープカートリッジ
は、ユーザが前記開口部から突出したテープカートリッ
ジの後端部を把持し、テープカートリッジを排出側へ引
っ張ることによりデータストリーマから抜き取られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなテープカートリッジの着脱が手動で行われるデ
ータストリーマでは、記録位置に挿入されているテープ
カートリッジの後端部が開口部から突出する。このた
め、このデータストリーマをパーソナルコンピュータ等
の小型のコンピュータに適用した場合には、コンピュー
タから外部へ突出するテープカートリッジがコンピュー
タに対する操作等の邪魔になったり、テープカートリッ
ジと開口部との隙間から塵埃が装置内へ侵入し、この塵
埃が装置の故障原因になることがある。また、記録又は
再生の実行中にユーザによりテープカートリッジが誤っ
て抜き取られると、データストリーマ又はテープカート
リッジが損傷したり、記録済みのデータが破壊されるお
それがある。
【0007】また上記のような問題を解決するため、従
来のデータストリーマにはテープカートリッジのローデ
ィング装置を備え、テープカートリッジ全体を装置内部
に収納した状態で磁気テープに対して情報を記録又は再
生するものもある。しかし、この従来のデータストリー
マでは、ローディング装置を備えないものと比較して、
装置寸法の制約によりテープカートリッジの位置決め部
材の強度や寸法を十分大きくでなくなり、テープ幅方向
に沿ったテープカートリッジの位置決め精度が経時的に
低下しやすい。
【0008】本発明は、上記事実を考慮し、装置外部か
ら装着されたカートリッジを作動方向に沿って記録位置
へ移動させると共にカートリッジを高さ方向へ高い精度
で位置決めでき、しかもカートリッジの位置決め精度が
長期に亘って低下しない小型のカートリッジローディン
グ装置を提供することを目的とし、また前記カートリッ
ジローディング装置を用いて記録再生エラーが生じ難い
小型の記録再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカートリ
ッジローディング装置は、所定の作動方向に沿って着脱
位置と記録位置との間で移動可能に支持され、前記着脱
位置において記録媒体を内蔵したカートリッジが前記作
動方向へ一体となって移動するように装着されるキャリ
ア部材と、前記作動方向と直交する高さ方向における所
定の基準位置に基準レベル部が設けられ、前記キャリア
部材が前記記録位置に移動すると該キャリア部材に装着
されたカートリッジに前記基準レベル部を当接させてカ
ートリッジを前記基準位置へ位置決めする位置決め部材
と、前記キャリア部材の前記着脱位置から前記記録位置
への移動に連動して前記キャリア部材に装着されたカー
トリッジを前記高さ方向に沿って移動させ、該カートリ
ッジが前記作動方向に沿って前記基準レベル部に対向す
る位置に達した後に、前記基準レベル部から離れていた
カートリッジを該基準レベル部に当接させる昇降手段
と、を有するものである。
【0010】上記構成のカートリッジローディング装置
によれば、キャリア部材に装着されたカートリッジが着
脱位置から記録位置側へ移動しつつ、昇降手段によって
高さ方向に沿って基準レベル部から離れた位置から位置
決め部材側へ移動して基準レベル部に当接することによ
り、キャリア部材によってカートリッジを作動方向への
み移動させる場合と比較し、カートリッジの基準レベル
部との当接時における接触面積を増加できるので、カー
トリッジから基準レベル部へ作用する荷重を広い面積に
分散でき、かつカートリッジが位置決め部材に当接した
後にカートリッジが記録位置に達するまで摺動距離を小
さくできる。
【0011】この結果、カートリッジを位置決め部材の
基準レベル部により高さ方向へ位置決めする位置決め動
作を多数回繰り返してしても、カートリッジとの接触に
より基準レベル部が磨耗したり、カートリッジのエッジ
部等により基準レベル部に微細な引っ掻き傷(スカッフ
ィング)が付くことを抑制できるので、基準レベル部に
損耗によってカートリッジの高さ方向に沿った位置決め
精度が経時的に低下することを効果的に抑制できる。
【0012】また、昇降手段がカートリッジの着脱位置
から記録位置への移動に連動してキャリア部材に装着さ
れたカートリッジを高さ方向へ移動させることにより、
カートリッジを高さ方向へ移動させるためにキャリア部
材自体を高さ方向へ移動させる必要がないので、キャリ
ア部材を作動方向及び高さ方向の双方向へ移動させる構
造のローディング装置と比較し、装置の高さ方向に沿っ
た寸法を小さくできる。
【0013】ここで、高さ方向とは必ずしも鉛直方向に
沿うような方向である必要はなく、キャリア部材の移動
方向である作動方向と直交する方向であればよい。
【0014】請求項2記載のカートリッジローディング
装置は、請求項1記載のカートリッジローディング装置
において、前記昇降手段は、前記キャリア部材に装着さ
れたカートリッジが前記作動方向に沿って前記基準レベ
ル部に対向する位置に達する前に、カートリッジを前記
高さ方向に沿って前記位置決め部材から離間する上昇方
向へ移動させて前記基準レベル部から離間させ、かつカ
ートリッジを前記高さ方向に沿って前記基準レベル部か
ら離間させた後に、カートリッジを前記上昇方向とは反
対の下降方向へ移動させて前記基準レベル部に当接させ
るものである。
【0015】上記構成のカートリッジローディング装置
によれば、昇降手段がキャリア部材に装着されたカート
リッジが作動方向に沿って基準レベル部に対向する位置
に達する前に、カートリッジを高さ方向に沿って位置決
め部材から離間する上昇方向へ移動させて基準レベル部
から離間させ、かつカートリッジを高さ方向に沿って基
準レベル部から離間させた後に上昇方向とは反対の下降
方向へ移動させて基準レベル部に当接させることによ
り、カートリッジが上昇方向へ移動開始した後、基準レ
ベル部に当接するまでの作動方向に沿った区間でのみカ
ートリッジを上昇方向へ移動可能とするためのスペース
を設ければ、カートリッジを基準レベル部から離間させ
た後に下降方向へ移動させて基準レベル部に当接できる
ようになるので、基準レベル部から離間する位置に保持
されたカートリッジを下降方向へのみ移動させて基準レ
ベル部に当接させる場合と比較し、カートリッジを上昇
方向へ移動可能とするためのスペースが必要となる作動
方向に沿った区間を短くできる。この結果、カートリッ
ジを高さ方向へ移動させるために装置全体の寸法を増加
させる必要がなくなり装置の大型化を抑制できる。
【0016】請求項3記載のカートリッジローディング
装置は、請求項1又は2記載のカートリッジローディン
グ装置において、前記昇降手段は、前記キャリア部材に
より前記着脱位置から前記記録位置に移動するカートリ
ッジの前記高さ方向への変位量に対応する高低差が前記
作動方向に沿って設けられた摺動ガイド面と、前記キャ
リア部材により前記高さ高さ方向に沿って移動可能に支
持され、前記キャリア部材に装着されたカートリッジに
当接すると共に前記キャリア部材の前記着脱位置から前
記記録位置への移動時に前記摺動ガイド面上を摺動して
カートリッジを前記高さ方向に沿って移動させる昇降部
材と、を有するものである。
【0017】上記構成のカートリッジローディング装置
によれば、キャリア部材の着脱位置から記録位置への移
動時に、昇降部材が摺動ガイド面上を摺動すると共に、
摺動ガイド面の高低差に従ってカートリッジと共に高さ
方向へ移動することにより、カートリッジを高さ方向へ
移動させるための専用の駆動源を設ける必要がなくなる
ので、装置の部品点数を減少すると共に装置構造の簡略
化が可能となる。
【0018】請求項4記載のカートリッジローディング
装置は、請求項3記載のカートリッジローディング装置
において、前記昇降部材は、前記キャリア部材への装着
動作に連動してカートリッジを前記作動方向へ該キャリ
ア部材と一体となって移動するように係止する係止部材
と一体的に設けられているものである。
【0019】上記構成のカートリッジローディング装置
によれば、昇降部材がキャリア部材への装着動作に連動
してカートリッジを作動方向へ該キャリア部材と一体と
なって移動するように係止する係止部材と一体的に設け
られていることにより、装置の部品点数を減少でき、か
つ昇降部材及び係止部材の装置へ取付作業を簡略化でき
る。
【0020】請求項5記載の記録再生装置は、請求項
1、2、3又は4記載のカートリッジローディング装置
と、前記キャリア部材に装着されて前記記録位置に移動
したカートリッジの記録媒体に対して情報を記録し、又
は再生する記録再生手段と、を有するものである。
【0021】上記構成の記録再生装置によれば、装置外
部から装着されたカートリッジを着脱位置から記録位置
へ移動させるカートリッジローディング装置として請求
項1、2、3又は4記載のカートリッジローディング装
置を用いたことにより、記録位置へ移動したカートリッ
ジの高さ方向に沿った位置決め精度が経時的に低下する
ことを効果的に抑制でき、かつカートリッジローディン
グ装置の高さ方向に沿った寸法を十分小さくできるの
で、カートリッジに対する高さ方向に沿った位置決め精
度の低下に起因する記録エラー又は再生エラーの発生を
抑制でき、かつカートリッジローディングを設けたこと
による装置の大型化を抑制できる。
【0022】また、カートリッジローディング装置によ
って記録再生時にカートリッジを装置外部へ露出しない
位置(記録位置)まで搬送することも可能になるので、
記録再生時にカートリッジを装置外部へ露出しないよう
にすれば、装置の防塵化が容易となり、かつ記録再生時
にカートリッジを装置から抜き取れなくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
データストリーマについて図面を参照して説明する。
【0024】(テープカートリッジの構成)先ず、本実
施の形態に係るデータストリーマに適用されるテープカ
ートリッジの構成を説明する。なお、図中の符号W、D
及びHが付された矢印に沿った方向をそれぞれ装置の幅
方向、奥行方向及び高さ方向として以下の説明を行う。
【0025】テープカートリッジ12は、図1に示され
るように高さ方向へ扁平とされた略直方体状のケーシン
グ14を備えている。このケーシング14の両側端面に
は、それぞれデータストリーマ10への挿入側の端部
(前端部)にケーシング14の前端面から奥行方向へ延
在するガイド溝16,17が設けられている。
【0026】ケーシング14の前端面には、図3に示さ
れるように中央部に第1開口部18が形成されると共
に、この第1開口部18に対してガイド溝17側(右
側)に第2開口部19(図5参照)が形成されている。
ケーシング14には第2開口部19を開閉するための蓋
部材20が配置されており、この蓋部材20は支軸部2
1を中心として第2開口部19を開閉する位置へ揺動可
能に支持されると共に、捩りコイルスプリング等の付勢
部材(図示省略)により閉鎖方向へ付勢されている。
【0027】ケーシング14の上面には、図3に示され
るようにガイド溝16側のコーナ部付近にプロテクトス
イッチ22が配置されている。このプロテクトスイッチ
22はケーシング14の上面に沿って幅方向へ移動可能
とされており、テープカートリッジ12は、プロテクト
スイッチ22の位置に応じて磁気テープ24(図6参
照)への記録が禁止又は禁止解除されるようになってい
る。
【0028】ケーシング14の下端部には、図1に示さ
れるようにアルミニウム板からなるベースプレート26
が配置されている。ベースプレート26の挿入側の両側
端部はそれぞれガイド溝16,17の奥行方向に沿った
下部側の壁部を形成しており、このベースプレート26
の両側端部にはそれぞれガイド溝16,17に面してコ
字状の切欠部28,29(図3参照)が形成されてい
る。
【0029】テープカートリッジ12には、図6に示さ
れるようにケーシング14内に磁気テープ24を巻き取
る一対のテープリール30,31及びこれらのテープリ
ール30,31から延出する磁気テープ24をガイドす
る一対のテープガイドローラ32,33がそれぞれ回転
可能に配置されている。ここで、一対のテープガイドロ
ーラ32,33はケーシング14内における先端側の両
コーナ部にそれぞれ配置され、磁気テープ24がケーシ
ング14の先端面に沿って張り渡されるように磁気テー
プ24をガイドしている。
【0030】ケーシング14内には、第1開口部18に
面して円板状のベルトキャプスタン34が回転可能に配
置されており、このベルトキャプスタン34は、図6に
示されるように第1開口部18を通して外周側の一部を
ケーシング14の外部へ突出させている。またベルトキ
ャプスタン34の下部側には、ベルトプーリ36がベル
トキャプスタン34と一体となって回転するように同軸
的に設けられている。
【0031】またケーシング14内には、一対のテープ
リール30,31に対して後端側で、かつ外側に位置す
るように一対のベルトガイドローラ38,39が回転可
能に配置されている。ベルトガイドローラ38,39及
びベルトプーリ36には環状のフリクションベルト40
が巻き掛けられ、このフリクションベルト40は、テー
プリール30,31にそれぞれ巻き取られた磁気テープ
24の表面に圧接するように張り渡されている。これに
より、ベルトキャプスタン34が回転すると、ベルトキ
ャプスタン34の回転速度に対応する速度で走行し、こ
れに連動してフリクションベルト40からの摩擦力によ
り磁気テープ24がテープリール30,31と共に回転
し、テープガイドローラ32,33間に張り渡された磁
気テープ24がケーシング14の幅方向に沿って走行す
る。
【0032】ケーシング14内には、図6に示されるよ
うにベルトキャプスタン34とテープガイドローラ32
との間に磁気テープ24の裏面と対向するようにミラー
42が配置されている。さらにケーシング14における
先端面及びベースプレート26には、それぞれミラー4
2に対向して光通過用の窓部(図示省略)が設けられて
いる。また磁気テープ24のBOT(Beginnin
g of Tape)及びEOT(End of Ta
pe)には、それぞれテープ幅方向における所定の位置
にスルーホール(図示省略)が穿設されている。
【0033】(ローディング機構の構成)次に、本実施
の形態に係るデータストリーマにおけるローディング機
構の構成を説明する。
【0034】図1から図5にはそれぞれ本発明の実施の
形態に係るデータストリーマ10が示されている。デー
タストリーマ10は、図1に示されるように樹脂製のシ
ャーシ44を備えている。このシャーシ44には、ロー
ディング機構の作動方向である奥行方向へ長い略長方形
の底板部46が設けられると共に、この底板部46の長
辺側の両端部に沿ってそれぞれ底板部46に対して直角
に屈曲した一対の側板部48,49が一体的に設けられ
ている。
【0035】シャーシ44の底板部46上には、図2に
示されるように金属製のキャリア50及び樹脂製のスラ
イドプレート52が配置されている。またシャーシ44
の底板部46上には、奥行方向における後端側に円筒状
のモータ取付部54が一体的に形成されており、このモ
ータ取付部54内にはカートリッジローディング機構を
駆動するためのローディングモータ56が固定されてい
る。
【0036】シャーシ44の前端部には、図2に示され
るようにシャーシ44の前面側を塞ぐようにフロントパ
ネル58が取り付けられている。フロントパネル58に
は、上部側にテープカートリッジ12の先端面に対応す
る形状とされた開口部60が形成されており、この開口
部60には板状の遮蔽扉62が配置されている。ここ
で、遮蔽扉62は両側面の上端部にそれぞれ設けられた
連結軸(図示省略)を介してフロントパネル58に連結
されており、この連結軸を中心として開口部60を開放
及び閉鎖する開放位置及び閉鎖位置との間で揺動可能に
支持されている。またフロントパネル58には、開口部
60の下部側に冷却用空気の取入口となる吸気部64及
びテープカートリッジ12をイジェクトするためのイジ
ェクトボタン66が設けられている。
【0037】シャーシ44の上端面には、図8に示され
るように前端部付近に薄肉状の金属板からなるトッププ
レート222が固定されており、トッププレート222
は底板部46の上面と平行となるように支持されてい
る。このトッププレート222の下面には、両端部にそ
れぞれ奥行方向へ延在するリブ状のガイド部材224が
配置されている。またトッププレート222には、一対
のガイド部材224の内側にそれぞれ奥行方向へ細長い
板ばね226が配置されており、この板ばね226の両
端部はガイド部材224の下面より下方まで突出するよ
うにV字状に屈曲されている。ここで、一対のガイド部
材224は、それぞれテープカートリッジ12の上面両
端部に設けられた凹状の上面ガイド部15(図1参照)
に対応して設けられている。
【0038】キャリア50は幅方向へ長く形成されてお
り、キャリア50には、図2に示されるように幅方向の
中央部にはテープカートリッジ12より僅かに広い幅を
有する略平板状のベースプレート部68が設けられると
共に、幅方向の両端部にはそれぞれベースプレート部6
8に対して直角に折り曲げられたサイドプレート部7
0,71が設けられている。これらのサイドプレート部
70,71間の間隔はテープカートリッジ12の幅方向
に沿った幅より僅かに広くなっている。
【0039】スライドプレート52は、図2に示される
ように奥行方向へ長い略長方形に形成されており、その
上面がベースプレート部68の下面中央部に接するよう
にキャリア50へ組み付けられる。スライドプレート5
2の上面には、各コーナ部付近にはそれぞれ奥行方向へ
長く、奥行方向と直交する方向での断面が略L字状とさ
れたガイド溝72が形成されている。一方、キャリア5
0にはスライドプレート52側へ突出する4個のガイド
爪74が4本のガイド溝72に対応して設けられ、これ
らのガイド爪74の先端部はガイド溝72の断面形状に
対応するL字状に屈曲されている。
【0040】スライドプレート52が組み付けられた状
態では、図1に示されるようにキャリア50のガイド爪
74がガイド溝72内へ挿入される。これにより、キャ
リア50とスライドプレート52とは一体に組み立てら
れると共に、奥行方向へはガイド溝72により制限され
る範囲内で相対的に摺動可能となる。またキャリア50
とスライドプレート52とは2本のコイルスプリング7
6により連結されており、これらのコイルスプリング7
6はキャリア50をスライドプレート52に対してロー
ディングモータ56側(後方側)へ付勢している。これ
により、キャリア50は、テープカートリッジ12のロ
ーディング開始前にはガイド爪74がガイド溝72の後
端部へ当接する位置に保持される。
【0041】またキャリア50には、ベースプレート部
68の下面にストッパ部材78が奥行方向に沿って摺動
可能に配置されている。ストッパ部材78は奥行方向へ
細長板状とされており、そのローディングモータ56側
の先端部には、図2に示されるように上方へ屈曲された
爪部79が形成されている。この爪部79は、キャリア
50の後端面に対して奥行方向に沿って接離可能となる
ように支持されている。またストッパ部材78はコイル
スプリング80によりキャリア50に連結されており、
このコイルスプリング80はストッパ部材78を常にフ
ロントパネル58側(前方側)へ付勢している。これに
より、ストッパ部材78は、テープカートリッジ12か
らの押圧力を受けていない状態では爪部79がキャリア
50の後端面に当接する位置に保持される。
【0042】スライドプレート52は、図2に示される
ように幅方向の中央部が上方へ向かってコ字状に屈曲さ
れており、これにより、スライドプレート52の下面に
は奥行方向へ延在する凹状のブリッジ部82が形成され
る。またスライドプレート52には、サイドプレート部
70側の端部(左側端部)に奥行方向へ細長く形成さ
れ、奥行方向に沿った一部分が後方へ突出するラック8
4が一体的に設けられている。このラック84には、ブ
リッジ部82内へ面する側端部に奥行方向に沿って歯部
85が形成されている。
【0043】一方、シャーシ44の底板部46には、図
3に示されるように中央部付近に円形の開口部86が形
成されており、この開口部86は、その外周部付近が幅
方向に沿ってラック84の歯部85と部分的に重なるよ
うに配置されている。
【0044】底板部46の上面には、幅方向に沿って開
口部86を挟んで相対向する一対で一組の搬送ガイド部
材88が複数組(本実施の形態では4組)設けられてい
る。搬送ガイド部材88は底板部46から上方へ突出
し、その先端側が相対向する搬送ガイド部材88側へ屈
曲されている。また、これらの搬送ガイド部材88はそ
れぞれ奥行方向に沿った直線上に配置されており、一組
の搬送ガイド部材88間の間隔はスライドプレート52
の幅より僅かに広くなっている。一組の搬送ガイド部材
88間には、図3に示されるようにスライドプレート5
2が配置されている。このとき、スライドプレート52
の両端部は少なくとも2組の搬送ガイド部材88の先端
側により係止され、これにより、スライドプレート52
は高さ方向への移動が制限されて底板部46上に接した
状態になる。
【0045】底板部46の上面には、図2に示されるよ
うに幅方向に沿って開口部86と搬送ガイド部材88と
の間に奥行方向に沿って延在するリブ状のガイドレール
90が形成されている。一方、スライドプレート52の
下面には、ガイドレール90に対応するガイド溝92が
奥行方向に沿って形成されている。図1に示されるよう
に、一対の搬送ガイド部材88間に配置されたスライド
プレート52のガイド溝92内にはガイドレール90が
挿入され、これにより、スライドプレート52は奥行方
向に沿ってのみ移動可能になり、他方向への移動が搬送
ガイド部材88及びガイドレール90により制限され
る。
【0046】シャーシ44の開口部86には、図1に示
されるように底板部46の下面側から略円筒状のカムギ
ヤ94が挿入され、このカムギヤ94の上端側の一部は
底板部46の下面から上方へ突出している。カムギヤ9
4は、底板部46の下面に対向するようにシャーシ44
の下部に締結固定されたアンダープレート96により回
転可能に支持されており、図3に示されるように外周部
に設けられた歯部95をラック84の歯部85に噛合わ
せている。
【0047】カムギヤ94とアンダープレート96との
間には、カムギヤ94より大径とされた中間ギヤ(図示
省略)が一体的に設けられており、この中間ギヤはロー
ディングモータ56の回転軸をカムギヤ94に連結した
ギヤ列(図示省略)の一部を構成している。
【0048】ローディングモータ56は、ローディング
機構の作動時に前記ギヤ列を介してカムギヤ94へトル
クを伝達し、カムギヤ94を時計方向又は反時計方向へ
回転させる。本実施の形態データストリーマ10では、
カムギヤ94が時計方向へ回転すると、スライド部材が
ローディングモータ56側(後方)へスライドし、また
カムギヤ94が反時計方向へ回転すると、スライドプレ
ート52がフロントパネル58側(前方)へスライドす
る。
【0049】このとき、キャリア50は、図3及び図4
に示されるようにテープカートリッジ12が装着されて
いない状態ではスライドプレート52と一体となって移
動するが、図5に示されるようにテープカートリッジ1
2が装着された状態では、スライドプレート52が可動
ストロークの後端側の移動限に達する直前に後述する奥
行方向への位置決め動作を行い、この位置決め動作に伴
ってキャリア50に対してフロントパネル58(前方)
側へ僅かに摺動するようになっている。
【0050】またカムギヤ94の歯部95には、図7に
示されるように下部側に外周面の全周に亘って歯が所定
のピッチで連続的に形成された全周部95Aが設けられ
ると共に、上部側に周方向に沿った一部分にのみに歯が
形成されたセクタ部95Bが設けられている。ここで、
ラック84の歯部85は、最も後端側の1枚の歯を除き
残りの全ての歯がカムギヤ94の全周部95A及びセク
タ部95Bの双方に噛合可能となっている。また歯部8
5の最も後端側の歯は、歯部95のセクタ部95Bにの
み噛合可能となるように残りの歯より歯幅が薄くされて
いる。
【0051】カムギヤ94には、セクタ部95Bの内周
側にカムギヤ94の軸心Sを中心として略スパイラル状
に湾曲した立壁部218が設けられており、この立壁部
218の内周面は曲率半径が連続的に変化するカム面2
19とされている。立壁部218には、セクタ部95B
とは逆側の端部付近に開口218Aが形成されており、
この開口218Aは後述するカム従節部220の出入口
とされている。またカム面219は上方から見て時計方
向側の端部から反時計方向側の端部へ向かって曲率半径
が連続的に小さくなるようなカムプロフィールとされて
いる。、一方、スライドプレート52の下面には、図3
に示されるように前端部付近に下方へ突出するカム従節
部220がラック84の歯部85に面するように設けら
れている。このカム従節部220は上方から見て略菱形
状の断面形状とされており、幅方向へはその中心がカム
ギヤ94の軸心Sと略一致するように配置されている。
またカム従節部220には、図12に示されるように前
端部に滑らかな凸状曲面からなる摺動面221が形成さ
れている。
【0052】キャリア50のサイドプレート部70,7
1の内側面には、それぞれ図2に示される係止昇降部材
98,99が配置されている。これらの係止昇降部材9
8,99は、金属板からなるレバープレート100,1
01と、このレバープレート100,101の外側面か
ら幅方向に沿って突出する係合ピン102,103とを
備えている。ここで、一方(左方)の係止昇降部材98
の係合ピン102は、他方(右方)の係止昇降部材99
の係合ピン103より長くなっている。
【0053】ここで、一方のレバープレート100と他
方のレバープレート101は、奥行方向及び高さ方向に
より規定される平面(D−H平面)を介して互いに対称
な形状とされており、これらのレバープレート100,
101は連結軸106を中心とする径方向に沿って長く
形成され、連結軸106を中心として前方及び後方へ延
出する梃子状とされている。
【0054】レバープレート100,101には、図2
に示されるように係合ピン102,103とレバー後端
との中間部に円形の軸受穴104が穿設されている。一
方、サイドプレート部70,71の内側面には、それぞ
れ幅方向に沿って突出する連結軸106(図2にはサイ
ドプレート部70の連結軸106のみが示されてい
る。)が立設されている。これらの連結軸106はレバ
ープレート100,101の軸受穴104にそれぞれ挿
入され、その外周面の先端部に軸受穴104より大径の
リング(図示省略)が嵌め込まれる。これにより、係止
昇降部材98,99はそれぞれ連結軸106を中心とし
て所定の待機位置とラッチ位置との間で揺動可能に支持
される。
【0055】キャリア50のベースプレート部68に
は、サイドプレート部70,71の内側面に沿ってそれ
ぞれ開口部108が形成されている。係止昇降部材9
8,99のレバープレート100,101は、図3に示
されるように開口部108内を挿通し、高さ方向へ移動
可能となるように支持されている。
【0056】キャリア50のサイドプレート部70,7
1には、図2に示されるように連結軸106を中心とす
る周方向に沿って長穴110が穿設されている。この長
穴110には係止昇降部材98,99の係合ピン10
2,103が挿通し、係合ピン102,103の先端側
はサイドプレート部70,71の外側へ突出している。
ここで、長穴110は、レバープレート100,101
がそれぞれ任意の位置へ揺動してもサイドプレート部7
0,71が係合ピン102,103へ干渉しないよう
に、レバープレート100,101の揺動範囲に対応し
て設けられている。
【0057】レバープレート100,101の後側の揺
動端部には、図8に示されるようにレバープレート10
0,101の長手方向に対して斜め上方へ傾斜し、かつ
面方向に沿った形状が先端部へ向かって幅が狭くなるテ
ーパ状とされたラッチ解除部112が設けられている。
【0058】レバープレート100,101の前側の揺
動端部は略T字状に形成されており、この前側の揺動端
部には、レバープレート100,101の長手方向に対
して上方へ突出する係止爪部114及び下方へ突出する
スライダ部116が設けられている。係止爪部114
は、図7に示されるように後方へ向かって略J字状に湾
曲した面形状とされており、この係止爪部114の先端
部には内側へ向かって直角に屈曲された当接片115が
形成されている。またスライダ部116は、径方向に沿
った直線に沿って内側に屈曲されており、径方向へ長い
略長方形の板状とされている。スライダ部116の長手
方向の両端部は、それぞれ中央部に対して上方へ傾斜す
るように屈曲されている。
【0059】またレバープレート100,101の上端
面には、図10に示されるように係合ピン102,10
3の上部付近に凸状の曲面からなる押圧部117が形成
されている。この押圧部117は、係止昇降部材98,
99が係止爪部114によりテープカートリッジ12を
係止するラッチ位置に移動すると、テープカートリッジ
12の下面へ当接するようになっている。
【0060】一方、サイドプレート部70,71の後端
部には、図2に示されるように外側へ突出する突起状の
係止片118が形成されている。この係止片118には
捩りコイルスプリング120のコイル部が嵌挿してい
る。捩りコイルスプリング120の一端部はL字状に屈
曲され、サイドプレート部70,71の下端部を係止し
ている。また捩りコイルスプリング120の他端部は係
合ピン102,103に上方から圧接している。これに
より、捩りコイルスプリング120はレバープレート1
00,101を反時計方向、すなわちレバープレート1
00,101の前側の揺動端部を下方へ付勢する。
【0061】底板部46には、図8に示されるようにキ
ャリア50と共に着脱位置にある係止昇降部材98,9
9との対向部にそれぞれ凹状の格納溝122が形成され
ている。これにより、着脱位置にあるレバープレート1
00,101は捩りコイルスプリング120の付勢力に
よりスライダ部116付近が格納溝122内に挿入さ
れ、スライダ部116が格納溝122の底面へ当接する
待機位置に保持されている。このとき、図7に示される
ようにレバープレート100,101は、ラッチ解除部
112の先端部をベースプレート部68の上面より上方
まで突出させ、かつ係止爪部114をベースプレート部
68の上面より下側に位置させている。
【0062】底板部46には、図2に示されるように幅
方向に沿って格納溝122の内側に凸状のプレート支持
部124が設けられている。プレート支持部124の頂
面には面方向に沿った形状が略T字状のロックプレート
126が締結固定され、このロックプレート126の一
端部は格納溝122の上方まで延出している。ロックプ
レート126には、図8に示されるように待機位置にあ
るレバープレート100の係止爪部114の当接片11
5が当接する。これにより、着脱位置にあるキャリア5
0及びスライドプレート52は後方への移動が拘束され
る。
【0063】また底板部46の格納溝122内には、図
8に示されるように後端側の内壁上端部に着脱位置にあ
るスライダ部116下面と対向するように傾斜面128
が形成されている。また底板部46の上面には、図7に
示されるように格納溝122の後端から奥行方向に沿っ
て延在する摺動ガイド面130がスライダ部116に対
応して設けられている。摺動ガイド面130は格納溝1
22後端からキャリア50の後方への移動限である記録
位置に対応する位置まで延在し、この摺動ガイド面13
0には、着脱位置と記録位置との間に設定される所定の
昇降位置に対応する部位に凸状の昇降ガイド部132が
形成されている。昇降ガイド部132の奥行方向に沿っ
た断面は両端部がなだらかに傾斜した略台形状とされて
いる。
【0064】シャーシ44における側板部48の内側面
には、図2に示されるスイッチレバー134が配置され
ている。スイッチレバー134は細長い板状とされてお
り、その外側面には長手方向の中央部付近に幅方向に沿
って突出する連結軸136が設けられると共に、連結軸
136の後側に突起部137が設けられている。
【0065】一方、片側の側板部48には、図2に示さ
れるように幅方向の中央より若干前側の位置に円形の軸
受穴138が穿設されると共に、この軸受穴138の後
側に軸受穴138を中心とする周方向に沿って制限開口
140が穿設されている。スイッチレバー134は連結
軸136を側板部48における軸受穴138に挿入する
と共に、突起部137を制限開口140に挿入してい
る。これにより、スイッチレバー134は軸受穴138
を中心として側板部48により揺動可能に支持され、突
起部137及び制限開口140により揺動範囲が制限さ
れている。
【0066】スイッチレバー134における後端部に
は、図2に示されるようにスイッチレバー134の上端
面から内側へ屈曲されたスイッチ押圧部142が設けら
れている。このスイッチ押圧部142の上端は上方へ向
いた平面により形成されている。一方、側板部48に
は、図8に示されるようにスイッチ押圧部142の上方
にマイクロスイッチ144が配置されている。このマイ
クロスイッチ144の押ボタン144Aはスイッチ押圧
部142の移動軌跡上に位置している。
【0067】スイッチレバー134と側板部48とは、
図8に示されるようにコイルスプリング146により連
結されており、このコイルスプリング146はスイッチ
レバー134を反時計方向へ付勢している。これによ
り、スイッチレバー134は係止昇降部材98が待機位
置にあると、スイッチ押圧部142により押ボタン14
4Aを押下してマイクロスイッチ144をオンさせるオ
ン位置に保持される。
【0068】またスイッチレバー134は時計方向へは
スイッチ押圧部142が押ボタン144Aから離れるオ
フ位置まで移動可能とされており、このオフ位置にスイ
ッチレバー134が移動すると、押ボタン144Aが突
出してマイクロスイッチ144はオフするようになって
いる。ここで、マイクロスイッチ144はテープカート
リッジ12のローディング開始時にローディングモータ
56を制御するものであり、マイクロスイッチ144が
オンからオフになると、制御回路(図示省略)へローデ
ィング開始信号が出力されてローディングモータ56へ
駆動電流が供給され、ローディングモータ56が正転方
向へ回転する。
【0069】スイッチレバー134の下端面には、図2
に示されるように連結軸136に対して前側の部分にカ
ム面148が形成されている。このカム面148は連結
軸106を中心とする径方向に沿って細長く形成され、
その先端部及び後端部には、それぞれ周方向に沿った高
さが相対的に異なる第1レベル部150及び第2レベル
部151が設けられている。ここで、相対的に高い位置
にある第1レベル部150はスイッチレバー134のオ
ン位置に対応しており、相対的に低い位置にある第2レ
ベル部151はスイッチレバー134のオフ位置に対応
している。
【0070】スイッチレバー134は、図7に示される
ように長穴110を通してサイドプレート部70の外側
へ突出した係合ピン102の先端部にカム面148を圧
接させている。このとき、係止昇降部材98がキャリア
50と共に着脱位置にあると係合ピン102はカム面1
48の第1レベル部150と圧接し、係止昇降部材98
がキャリア50と共に着脱位置から記録位置(図4参
照)側へ移動すると、係合ピン102は第1レベル部1
50から第2レベル部151へ摺動し、これに連動して
オン位置にあるスイッチレバー134はオフ位置へ揺動
する。
【0071】また片側の側板部48の内側面には、スイ
ッチレバー134のカム面148の下側に図2に示され
るスライドストッパ152が配置されている。スライド
ストッパ152は奥行方向に沿って図7に示される解除
位置と、この解除位置に対して所定距離後方側の拘束位
置との間で移動可能に支持されている。スライドストッ
パ152には、長手方向の中央部にブロック状のスペー
サ部153が一体的に設けられている。
【0072】一方、側板部48には、図2に示されるよ
うにスイッチレバー134の先端部及びスライドストッ
パ152に面してL字状の開口部154が形成されてい
る。この開口部154内には、スライドストッパ152
のスペーサ部153が奥行方向へ移動可能に挿入されて
いる。スライドストッパ152はコイルスプリング(図
示省略)により側板部48に連結され、このコイルスプ
リングの復元力により拘束位置の方向へ付勢されてい
る。またスイッチレバー134の外側面には、スライド
ストッパ152のスペーサ部153に対応してストッパ
ピン156が設けられ、このストッパピン156は側板
部48の開口部154内に高さ方向に沿って移動可能に
挿入されている。
【0073】スライドストッパ152は、図7に示され
るようにスイッチレバー134がオン位置にある状態で
は解除位置に保持されており、この解除位置ではスペー
サ部153の後端面をスイッチレバー134のストッパ
ピン156に圧接させている。これにより、スライドス
トッパ152は拘束位置側への移動が阻止されている。
またスライドストッパ152が解除位置にある状態で
は、スイッチレバー134はコイルスプリング146の
付勢力によりオン位置に保持される。
【0074】ここで、着脱位置にある係止昇降部材98
が記録位置側へ移動し、係合ピン102がカム面148
における第1レベル部150から第2レベル部151へ
摺動すると、係合ピン102からの分力によりスイッチ
レバー134はオン位置からオフ位置へ揺動する。この
とき、ストッパピン156はスペーサ部153の後端面
に沿って上方へ移動し、スイッチレバー134がオフ位
置に達するとスペーサ部153の上面より僅かに高い位
置まで移動する。これに連動して、スライドストッパ1
52は解除位置から拘束位置へ移動し、スペーサ部15
3がストッパピン156の下側に挿入される。これによ
り、オフ位置にあるスイッチレバー134のオン位置側
への揺動が阻止される。従って、スライドストッパ15
2が拘束位置にある状態では、係止昇降部材98がカム
面148に対して記録位置側へ移動し、ストッパピン1
56がカム面148から離脱しても、スイッチレバー1
34はスライドストッパ152によりオフ位置に拘束さ
れる。
【0075】また、記録位置にある係止昇降部材98が
着脱位置に移動する際には、スライドストッパ152に
よりカム面148がストッパピン156より僅かに高い
位置に拘束されるていることから、ストッパピン156
はカム面148の第2レベル部151と接することな
く、奥行方向に沿って第2レベル部151と第1レベル
部150との境界部付近まで移動し、この境界部付近で
捩りコイルスプリング120を係止した係止片118
(図2参照)をスライドストッパ152の後端部に設け
られた突起部158に当接させる。この状態から、更に
係止昇降部材98が着脱位置側へ移動すると、係止片1
18からの押圧力によりスライドストッパ152は拘束
位置から解除位置側へ移動し、係止昇降部材98が着脱
位置に達すると解除位置まで移動する。これにより、ス
イッチレバー134はコイルスプリング146の付勢力
によりオン位置に復帰し、カム面148の第1レベル部
150をストッパピン156に圧接させる。
【0076】シャーシ44における側板部48の内側面
には、図8に示されるように前端部付近に開閉レバー1
60が配置されている。開閉レバー160は略L字状の
面形状とされており、この開閉レバー160の外側面に
は、面方向に沿った屈曲部付近に幅方向へ突出する連結
軸162が設けられると共に、この連結軸162の周辺
部に3個の制限突起部(図示省略)が設けられている。
【0077】側板部48には、図7に示されるように開
閉レバー160に対応して円形の軸受穴164が穿設さ
れると共に、この軸受穴164を中心とする周方向に沿
って3本のガイド溝166が穿設されている。開閉レバ
ー160は連結軸162を側板部48の軸受穴164に
回転可能に挿入すると共に、3個の制限突起部をそれぞ
れ側板部48の3本のガイド溝166に挿入している。
これにより、開閉レバー160は図8の実線で示される
扉開放位置と2点鎖線で示される扉閉鎖位置との間で揺
動可能に支持される。また開閉レバー160はコイルス
プリング168により側板部48に連結されており、こ
のコイルスプリング168は開閉レバー160を扉閉鎖
位置の方向へ付勢している。
【0078】開閉レバー160には、図8に示されるよ
うに連結軸162に対して前側の端部に連結溝170が
設けられている。連結溝170は一端が開閉レバー16
0の先端面へ開口し、この開口端から連結軸162側へ
向かって略へ字状に湾曲している。また開閉レバー16
0の内側面には、連結軸162に対して後側の端部に幅
方向に沿って突出するように支軸部(図示省略)が設け
られ、この支軸部の先端側にはガイドローラ174が回
転可能に配置されている。
【0079】ここで、開閉レバー160が扉閉鎖位置か
ら扉開放位置に移動すると、ガイドローラ174は下方
へ移動して上端側をベースプレート部68の上面から僅
かに突出させる。また開閉レバー160が扉開放位置か
ら扉閉鎖位置に復帰すると、ガイドローラ174は上方
へ移動して下端側の一部を除いた大部分がベースプレー
ト部68の上方へ支持される。
【0080】一方、図2に示される遮蔽扉62には、側
板部48側の側端面の上部に幅方向へ突出する連結ピン
172(図8参照)が一体的に設けられており、遮蔽扉
62は連結ピンを連結溝170内に摺動可能となるよう
に挿入している。これにより、遮蔽扉62及び開閉レバ
ー160の一方が揺動すると、連結ピンが連結溝170
内を相対的に摺動し、他方へ揺動方向に沿った分力を作
用させる。この結果、遮蔽扉62と開閉レバー160と
は常に一方の揺動動作に連動して他方も揺動する。
【0081】具体的には、遮蔽扉62を閉鎖位置から開
放位置に揺動させると開閉レバー160は扉閉鎖位置か
ら扉開放位置に揺動し、また開閉レバー160を扉閉鎖
位置から扉開放位置へ揺動させると、遮蔽扉62は閉鎖
位置から開放位置へ揺動する。従って、遮蔽扉62は、
扉開放位置へ付勢された開閉レバー160により閉鎖位
置へ付勢され、装置内へのテープカートリッジ12の挿
入前にはフロントパネル58の開口部60を閉鎖する。
【0082】キャリア50のベースプレート部68上に
は、図2に示されるように一方(右方)のサイドプレー
ト部71側の端部にテープカートリッジ12の蓋部材2
0に対応して開閉部材176が配置されている。開閉部
材176は薄肉状の金属板により形成されており、奥行
方向に沿った面形状が略L字状とされている。開閉部材
176は下端部がビス等によりベースプレート部68に
締結されており、その上端部には奥行方向に沿って前方
へ突出し、先端部が外側へ屈曲されたアーム部178が
形成されている。このアーム部178は高さ方向へはテ
ープカートリッジ12のガイド溝17に対応する幅を有
している。
【0083】開閉部材176は、図1に示される着脱位
置にあるキャリア50にテープカートリッジ12が装着
される際に、アーム部178を蓋部材20の外側の端部
20Aに当接させる。この後、開閉部材176はテープ
カートリッジ12の後端側への移動に連動して閉鎖位置
にある蓋部材20を開放位置側へ揺動させ、テープカー
トリッジ12が装着完了時の位置である装着位置(図5
参照)に達する直前に蓋部材20を開放位置まで揺動さ
せる。
【0084】シャーシ44における底板部46上には、
図1に示されるように一対の摺動ガイド面130の内側
で、かつこれらの摺動ガイド面130の昇降ガイド部1
32に対して後方側に一対の位置決め台180が一体的
に設けられている。位置決め台180は底板部46から
上方へ突出する板状とされており、位置決め台180の
上面には、図7に示されるように記録再生時にテープカ
ートリッジ12を高さ方向へ位置決めするための基準レ
ベル面182が形成されている。
【0085】基準レベル面182は幅方向及び奥行方向
により規定される平面により形成されており、高さ方向
へはキャリア50のベースプレート部68上面と略同一
の位置又は僅かに高い位置にある。ここで、基準レベル
面182の高さ方向における位置は、後述する高さ方向
へ移動可能とされた磁気ヘッド210(図5参照)の高
さ方向での基準位置に対応して設定されており、この基
準レベル面182は、位置決め精度を高めるために可能
な限り平滑度が高くなるように加工されている。また位
置決め台180には、基準レベル面182の前端から下
方へ傾斜する傾斜ガイド面184が形成されている。
【0086】位置決め台180には、図7に示されるよ
うに基準レベル面182の後端から高さ方向に沿って上
方へ延出する基準ポジション面186が形成されてい
る。基準ポジション面186は幅方向及び高さ方向によ
り規定される平面により形成されている。ここで、奥行
方向における基準ポジション面186の位置は磁気ヘッ
ド210の位置に対応して設定されており、この基準ポ
ジション面186も位置決め精度を高めるために可能な
限り平滑度が高くなるように加工されている。
【0087】(記録再生部の構成)次に、本実施の形態
に係るデータストリーマにおける記録再生部の構成を説
明する。
【0088】このシャーシ44の底板部46には、図1
に示されるように幅方向へは一対の位置決め台180間
の中央部で、かつ奥行方向へは位置決め台180より僅
かに後方側に円筒状のローラポスト188が配置されて
いる。ローラポスト188は底板部46の下面側に配置
されたモータマウント基板190(図3参照)により支
持されており、このモータマウント基板190は、図3
に示されるように底板部46に穿設された開口部192
を通してローラポスト188を底板部46から上方へ突
出させている。
【0089】モータマウント基板190は所定の移動範
囲内で奥行方向に沿って移動可能に設けられており、底
板部46上には後端部付近にモータマウント基板190
を前方へ付勢する捩りコイルスプリング194が配置さ
れている。これにより、モータマウント基板190は、
テープカートリッジ12が記録位置にない状態では移動
範囲における前側の移動限に保持される。
【0090】またモータマウント基板190の下面には
ドライブモータ(図示省略)が取り付けられている。こ
のドライブモータは回転軸をローラポスト188内に挿
通させ、回転軸の先端部をローラポスト188から突出
させている。この回転軸の先端部には、図1に示される
ようにテープカートリッジ12のベルトキャプスタン3
4に対応する円板状のドライブローラ196が固定され
ている。ドライブローラ196の外周部にはゴム製の摩
擦リング197が配置されている。
【0091】ドライブローラ196は、図5に示される
ように摩擦リング197の外周面を記録位置にあるテー
プカートリッジ12のベルトキャプスタン34の圧接す
る。これにより、ドライブモータからのトルクがドライ
ブローラ196を介してベルトキャプスタン34に伝達
され、磁気テープ24がドライブモータの回転方向に応
じた方向へ走行する。
【0092】底板部46上には、図1に示されるように
幅方向におけるローラポスト188と一方(右方)の側
板部49との中間部に丸棒状のガイドロッド198が立
設されている。また底板部46上には、ガイドロッド1
98に後側に略筒状の支軸部200が高さ方向へ突出す
るように設けられている。支軸部200は略円筒状とさ
れ、外周面の一部に開口部が形成されている。支軸部2
00はガイドロッド198に面した側が開口部となるよ
うに配置されている。支軸部200の内周側には、図3
に示されるようにねじ軸状のリードスクリュー202が
回転可能に支持されている。
【0093】底板部46には支軸部200の下部側に下
方へ向かって開いた円筒状のモータ格納部204が一体
的に設けられており、このモータ格納部204の下部に
は、円板状のステッピングモータ206及びステッピン
グモータ206の回転軸とリードスクリュー202とを
連結するギヤ列(図示省略)が配置されている。ここ
で、ステッピングモータ206は制御回路(図示省略)
によりサーボ制御されており、前記制御回路から出力さ
れる駆動パルスの極性に応じた方向へ駆動パルス数に比
例する回転量だけ精度よく回転するようになっている。
【0094】ガイドロッド198には、図3に示される
ように外周側にヘッドキャリッジ208が高さ方向へ摺
動可能に配置されている。このヘッドキャリッジ208
には前端部に磁気ヘッド210が取り付けられている。
またヘッドキャリッジ208の後端部には奥行方向に沿
って後方へ突出する噛合部212が設けられており、こ
の噛合部212のリードスクリュー202に面した側面
部にはリードスクリュー202と噛み合う歯部が形成さ
れている。
【0095】底板部46には、噛合部212の歯部とは
逆側の側面部に当接するように制限部材214が立設さ
れている。これにより、噛合部212はガイドロッド1
98を中心とする回転方向への移動が制限されて噛合部
212がリードスクリュー202と噛み合う位置に保持
される。またヘッドキャリッジ208はコイルスプリン
グ207により底板部46に連結されており、このコイ
ルスプリング207はヘッドキャリッジ208を下方へ
付勢し、リードスクリュー202と噛合部212との噛
み合いのガタ等によるヘッドキャリッジ208の高さ方
向への変位を防止している。
【0096】ここで、ステッピングモータ206が駆動
してリードスクリュー202が回転すると、ヘッドキャ
リッジ208は、リードスクリュー202の回転方向に
応じた方向へ回転量に対応する距離だけ磁気ヘッド21
0と一体となって精度よく移動する。また磁気ヘッド2
10としてはMR(磁気抵抗)型のものが用いられてい
る。
【0097】シャーシ44の底板部46上にはテープカ
ートリッジ12のミラー42に対応して光源及び光電素
子が一体化された光センサ47(図6参照)が配置され
ている。また底板部46上には、図7に示されるように
テープカートリッジ12のミラー42に対応して光導波
部材216が配置されており、この光センサ47は、記
録再生時に光源から出射した光を光導波部材216を通
してミラー42へ照射し、またミラー42により反射さ
れて磁気テープ24のスルーホールを通過した光を光電
素子により検出し、磁気テープ24のBOT及びEOT
をそれぞれ検出する。
【0098】(実施の形態の作用)次に、上記のように
構成された本実施の形態に係るデータストリーマ10の
動作及び作用を説明する。
【0099】先ず、ユーザはテープカートリッジ12の
先端面を図2に示される閉鎖位置にある遮蔽扉62へ当
接させ、テープカートリッジ12により遮蔽扉62を後
方へ押圧する。これにより、テープカートリッジ12
は、遮蔽扉62は閉鎖位置から開放位置側へ揺動させつ
つ開口部60を通してシャーシ44内へ移動する。この
とき、図8に示されるように、開閉レバー160は遮蔽
扉62に連動して扉開放位置に揺動し、開閉レバー16
0により支持されたガイドローラ174はその上端部を
シャーシ44のベースプレート部68上面から突出させ
る位置に移動する。これにより、シャーシ44内に挿入
されたテープカートリッジ12は、その下面がガイドロ
ーラ174に接し、ガイドローラ174により高さ方向
における所定の位置へ位置決めされる。このとき、また
テープカートリッジ12の下面がガイドローラ174に
接することにより、開閉レバー160が扉開放位置に保
持され、この開閉レバー160により遮蔽扉62が開放
位置に保持される。
【0100】またシャーシ44内にテープカートリッジ
12が挿入されると、図8に示されるように、トッププ
レート222の一対のガイド部材224はテープカート
リッジ12の一対の上面ガイド部15に係合し、テープ
カートリッジ12の幅方向に沿った移動を制限し、幅方
向においてテープカートリッジ12の中心をキャリア5
0の中心と一致させる。
【0101】テープカートリッジ12を図8に示される
位置から更に後方へ挿入すると、テープカートリッジ1
2は、その下面が着脱位置(図1参照)にあるキャリア
50のベースプレート部68上に載置されると共に、キ
ャリア50における一対のサイドプレート部70,71
の内側に挿入される。このとき、テープカートリッジ1
2の上面には図9に示されるようにトッププレート22
2の板ばね226が圧接し、板ばね226はテープカー
トリッジ12を下方へ付勢してテープカートリッジ12
の下面をベースプレート部68上に圧接させる。
【0102】テープカートリッジ12がベースプレート
部68上を摺動しつつ後方へ移動すると、シャーシ44
に下面に配置されたストッパ部材78の爪部79がテー
プカートリッジ12の先端面に当接する。このストッパ
部材78を後方へスライドさせつつテープカートリッジ
12を後方へ移動させると、図9に示されるようにテー
プカートリッジ12の先端面が待機位置にある一対の係
止昇降部材98,99のラッチ解除部112に当接す
る。また、このテープカートリッジ12の挿入動作に連
動し、サイドプレート部71に配置された開閉部材17
6は蓋部材20を閉鎖位置から開放位置へ揺動させて第
2開口部19を開放する。
【0103】ユーザがテープカートリッジ12を更に後
方へ移動させると、テープカートリッジ12はストッパ
部材78を更に後方へスライドさせつつ、一対のラッチ
解除部112を押圧して係止昇降部材98,99を時計
方向へ回転させる。これにより、係止昇降部材98,9
9は待機位置からラッチ位置に移動し、ロックプレート
126を係止していた一対の係止爪部114をロックプ
レート126から離脱させ、一対の係止爪部114をテ
ープカートリッジ12の一対の切欠部28,29内に挿
入する。これと同時に係止昇降部材98,99は、図1
0に示されるように押圧部117をテープカートリッジ
12におけるベースプレート26の下面先端部付近へ当
接させる。
【0104】一対の係止昇降部材98,99は、係止爪
部114によりテープカートリッジ12のベースプレー
ト26を係止してテープカートリッジ12をラッチ状態
とする。このラッチ状態では、テープカートリッジ12
とキャリア50とが奥行方向へは一体となって移動する
ように連結される。
【0105】テープカートリッジ12がラッチ状態にな
ると、キャリア50はテープカートリッジ12からの押
圧力を受けてスライドプレート52と共に記録位置側へ
移動する。これに連動して、格納溝122(図9参照)
内にあった係止昇降部材98,99のスライダ部116
は、図10に示されるように摺動ガイド面130上に移
動し、オン位置(図7参照)にあったスイッチレバー1
34はオフ位置に揺動してマイクロスイッチ144をオ
フ状態とする。
【0106】マイクロスイッチ144がオフ状態になる
と、制御回路(図示省略)はローディングモータ56を
駆動して正転方向へ回転させる。これにより、ローディ
ングモータ56からのトルクによりカムギヤ94が時計
方向へ回転する。カムギヤ94は、図3に示されるよう
にスライドプレート52が着脱位置にある状態では、歯
部95における全周部95A及びセクタ部95Bをラッ
ク84における最も後端側の1枚の歯と噛み合わせてい
る。この状態から、カムギヤ94が時計方向へ回転する
と、カムギヤ94は全周部95A及びセクタ部95Bに
よるラック84との噛合状態を維持しつつ、スライドプ
レート52を記録位置側(後側)へスライドさせてい
く。
【0107】キャリア50及びラッチ状態となったテー
プカートリッジ12は、スライドプレート52と一体と
なって記録位置側へ移動し、係止昇降部材98,99は
スライダ部116を摺動ガイド面130上に摺動させつ
つキャリア50と一体となって記録位置側へ移動する。
このとき、係止昇降部材98,99は、トッププレート
222の板ばね226により下方へ付勢されたテープカ
ートリッジ12の下面に押圧部117を当接させ、摺動
ガイド面130に従ってテープカートリッジ12の先端
部を高さ方向へ位置調整する。
【0108】具体的には、係止昇降部材98,99は、
図10(A)に示されるように摺動ガイド面130にお
ける昇降ガイド部132の手前の区間ではテープカート
リッジ12をベースプレート部68に接する位置に保持
し、図10(B)に示されるようにスライダ部116が
昇降ガイド部132に達し、スライダ部116が摺動ガ
イド面130に沿って上方へ移動すると共に、押圧部1
17によりテープカートリッジ12の先端部を上方へ移
動させる。これにより、テープカートリッジ12が進行
方向へ向かって上方へ傾いてテープカートリッジ12下
面の先端部がベースプレート部68から離れる。
【0109】この後、図10(C)に示されるようにス
ライダ部116が昇降ガイド部132の頂部に達する
と、係止昇降部材98,99は、押圧部117によりテ
ープカートリッジ12の先端部を最も高い上限位置まで
移動させる。このとき、テープカートリッジ12の高さ
方向への移動量は0.15mm程度になるように設定さ
れており、この上限位置では、テープカートリッジ12
下面の先端部の高さは、位置決め台180の基準レベル
面182より僅かに高くなっている。
【0110】係止昇降部材98,99は、図11(A)
〜(B)に示されるようにテープカートリッジ12の先
端が奥行方向に沿って位置決め台180の基準レベル面
182に達するまでテープカートリッジ12を上限位置
に保持し、テープカートリッジ12の先端が基準レベル
面182に達した後に、テープカートリッジ12を降下
させてテープカートリッジ12下面の先端部を基準レベ
ル面182へ当接させる。このとき、テープカートリッ
ジ12は、トッププレート222の板ばね226からの
付勢力により基準レベル面182へ圧接する。また、テ
ープカートリッジ12が図11(A)に示される位置付
近まで移動すると、テープカートリッジ12の下面が開
閉レバー160のガイドローラ174(図8参照)から
離脱する。これにより、開閉レバー160はコイルスプ
リング168の付勢力により扉閉鎖位置に復帰し、これ
に連動して、遮蔽扉62は開放位置から閉鎖位置へ揺動
して開口部60を閉鎖する。
【0111】キャリア50は図11(C)〜(D)に示
されるように基準レベル面182に当接したテープカー
トリッジ12を更に記録位置側へ移動させ、テープカー
トリッジ12の先端面を位置決め台180の基準ポジシ
ョン面186へ圧接させる。これにより、テープカート
リッジ12は、基準レベル面182により高さ方向へ位
置決めされると共に、基準ポジション面186により奥
行方向へ位置決めされる。
【0112】一方、カムギヤ94は、テープカートリッ
ジ12が図11(B)に示される位置付近まで達する
と、図12に示されるようにセクタ部95Bの歯のみを
ラック84の先端の歯に噛み合わせてラック84へ回転
力を伝達し、これと略同時にカム面219の始端部をカ
ム従節部220の摺動面221へ当接させる。このと
き、テープカートリッジ12のベルトキャプスタン34
はドライブローラ196の僅かに手前まで達している。
【0113】この後、時計方向へ回転するカムギヤ94
は、セクタ部95Bをラック84の先端の歯から離脱さ
せつつ、カム面219をカム従節部220の摺動面22
1に摺動させる。このとき、カム面219は始端部から
終端部へ向かって曲率半径が小さくなっている。従っ
て、カムギヤ94が時計方向へ回転し、カム従節部22
0の摺動面221が相対的にカム面219の始端部から
終端部へ摺動することにより、スライドプレート52は
後方へ移動する。
【0114】カム従節部220の摺動面221がカム面
219の始端部から終端部との中間部まで摺動すると、
テープカートリッジ12は図11(C)に示される位置
まで移動する。このとき、テープカートリッジ12のベ
ルトキャプスタン34がドライブローラ196に当接す
ると共に、磁気ヘッド210が第2開口部19を通して
磁気テープ24に当接する。
【0115】カムギヤ94が更に時計方向へ回転し、図
13に示されるようにカム従節部220の摺動面221
がカム面219の中間部から終端部まで摺動すると共
に、スライドプレート52と共にキャリア50及びテー
プカートリッジ12が後方へ移動する。このとき、テー
プカートリッジ12は、ベルトキャプスタン34により
ドライブローラ196を押圧し、ドライブローラ196
を捩りコイルスプリング194(図3参照)の付勢力に
抗して後方へ移動させつつ、図13に示されるように先
端面を位置決め台180の基準ポジション面186に当
接させる記録位置まで移動する。また磁気ヘッド210
は、初期状態ではテープカートリッジ12の先端面に沿
って直線的に張設されていた磁気テープ24に圧接し、
圧接部で磁気テープ24を約2.2mmの後端面側へ移
動させる。これにより、磁気ヘッド210は磁気テープ
24に対して適正な圧接力が得られるようになってい
る。
【0116】ここで、カムギヤ94のカム面219とス
ライドプレート52のカム従節部220とによりスライ
ドプレート52を後方へ移動させることにより、ローデ
ィングモータ56のトルクを変化させることなく、スラ
イドプレート52をカムギヤ94及びラック84により
移動させる場合より大きな力で移動させることができ
る。従って、ドライブローラ196を前方へ付勢する捩
りコイルスプリング194のばね定数を十分大きくする
ことができるので、ドライブローラ196を高速回転さ
せてもローラ間にスリップが生じないように、ベルトキ
ャプスタン34とドライブローラ196との圧接力(摩
擦力)を十分大きくできる。
【0117】また、シャーシ44にはキャリア50が記
録位置まで移動すると作動するマイクロスイッチ(図示
省略)が配置されており、このマイクロスイッチからの
信号に同期させて制御回路はローディングモータ56を
停止させる。このとき、制御回路はテープカートリッジ
12が基準ポジション面186に当接した後も、カムギ
ヤ94が僅かに時計方向へ回転するようなタイミングで
ローディングモータ56を停止させる。これにより、キ
ャリア50は2本のコイルスプリング76(図2参照)
の付勢力に抗してスライドプレート52に対して僅かに
前方へ相対的に移動する。この結果、キャリア50には
コイルスプリング76の復元力が作用し、この復元力を
受けるテープカートリッジ12は基準ポジション面18
6に圧接し、振動や装置の傾き等の影響を受けることな
く確実に記録位置に保持される。
【0118】制御回路(図示省略)は、上記したような
ローディング動作によりテープカートリッジ12が記録
位置に移動すると、ドライブモータ(図示省略)により
ドライブローラ196を回転させて磁気テープ24を走
行させると共に光センサ47からの信号により磁気テー
プ24のBOTを検出する。制御回路は磁気テープ24
のBOTが検出されると、磁気ヘッド210を磁気テー
プ24のBOTにより規定される記録開始位置に接する
ように磁気テープ24を走行させた後に、サーバ等のコ
ンピュータからの動作要求があるまで待機状態となる。
【0119】制御回路は、コンピュータからの情報記録
又は情報再生に対応する動作要求があると、磁気テープ
24をBOT側からEOT側へ走行させる動作とEOT
側からBOT側へ走行させる動作とを交互に繰り返しつ
つ、磁気テープ24の走行反転に同期して磁気ヘッド2
10を高さ方向(テープ幅方向)に沿って上下させるこ
とにより、渦巻き状のトラックに沿って磁気テープ24
に対して情報を記録又は再生する。この記録動作又は再
生動作が完了すると制御回路は装置を待機状態に復帰さ
せる。
【0120】また制御回路は、装置が待機状態にあると
きにフロントパネル58のイジェクトボタン66が押下
されると、ローディングモータ56を駆動して逆転方向
へ回転させる。これにより、ローディング時とは逆にス
ライドプレート52が記録位置から着脱位置側へ移動
し、このスライドプレート52と一体となってキャリア
50及びテープカートリッジ12が着脱位置側へ移動す
る。
【0121】スライドプレート52が記録位置から着脱
位置側へ移動する際には、ローディング時とは逆に、係
止昇降部材98によりテープカートリッジ12は基準レ
ベル面182から上昇し、奥行方向にそって基準レベル
面182から離れた後に降下する動作が行われる。また
テープカートリッジ12が図11(A)に示される位置
まで戻ると、このテープカートリッジ12によりガイド
ローラ174が下方へ押圧されて開閉レバー160が扉
閉鎖位置から扉開放位置に揺動し、これに連動し、遮蔽
扉62が閉鎖位置から開放位置へ揺動して開口部60が
開放される。
【0122】またテープカートリッジ12がその後端部
を開口部60からシャーシ44外部へ突出させる位置ま
で移動すると、スイッチレバー134をオフ位置に拘束
していたスライドストッパ152がキャリア50の係止
片118(図2参照)により押圧されて拘束位置から解
除位置へスライドする。これにより、スイッチレバー1
34がコイルスプリング146の付勢力によりオン位置
に復帰し、マイクロスイッチ144がオン状態となる。
制御回路はマイクロスイッチ144のオンに同期させて
ローディングモータ56を停止させる。
【0123】またキャリア50が着脱位置に復帰する
と、係止昇降部材98,99が図8に示される待機位置
に揺動し、係止爪部114がロックプレート126を係
止することにより、キャリア50の記録位置側へ移動が
阻止される。このとき、テープカートリッジ12の後端
部がシャーシ44内から外部へ突出していることから、
ユーザはテープカートリッジ12の後端部を把持してテ
ープカートリッジ12を外部へ抜き取ることができる。
また、テープカートリッジ12の抜取動作に連動して開
閉部材176がテープカートリッジ12の蓋部材20か
ら離れ、蓋部材20により第2開口部19が閉鎖され
る。
【0124】以上説明した本実施の形態のデータストリ
ーマ10によれば、キャリア50に装着されたテープカ
ートリッジ12が着脱位置から記録位置側へ移動しつ
つ、係止昇降部材98がテープカートリッジ12を基準
レベル面182の手前で上昇方向へ移動させて高さ方向
に沿って基準レベル面182から離間させた後に、テー
プカートリッジを下降方向へ移動させて基準レベル面に
当接させることにより、キャリア50によってカートリ
ッジを奥行方向へのみ移動させる場合と比較し、テープ
カートリッジ12の基準レベル面182との当接時にお
ける接触面積を増加できるので、テープカートリッジ1
2から基準レベル面182へ作用する荷重を広い面積に
分散でき、かつテープカートリッジ12が位置決め台1
80に当接した後にテープカートリッジ12が記録位置
に達するまで摺動距離を小さくできる。
【0125】この結果、テープカートリッジ12を位置
決め台180の基準レベル面182により高さ方向へ位
置決めする位置決め動作を多数回繰り返してしても、テ
ープカートリッジ12との接触により基準レベル面18
2が磨耗したり、テープカートリッジ12のエッジ部等
により基準レベル面182に微細な引っ掻き傷(スカッ
フィング)が付くことを抑制できるので、基準レベル面
に損耗によってテープカートリッジ12の高さ方向に沿
った位置決め精度が経時的に低下することを効果的に抑
制できる。従って、本実施の形態のデータストリーマ1
0では、テープカートリッジ12に対する高さ方向に沿
った位置決め精度の低下に起因する記録エラー又は再生
エラーが発生し難くなっている。
【0126】また、係止昇降部材98がテープカートリ
ッジ12の着脱位置から記録位置への移動に連動してキ
ャリア50に装着されたテープカートリッジ12を高さ
方向へ移動させることにより、テープカートリッジ12
を高さ方向へ移動させるためにキャリア50自体を高さ
方向へ移動させる必要がないので、キャリア50を奥行
方向及び高さ方向の双方向へ移動させる構造のローディ
ング装置と比較し、データストリーマ10の高さ方向に
沿った寸法を小さくできる。
【0127】また、テープカートリッジ12が高さ方向
に沿って移動する区間でのみ、テープカートリッジ12
を上昇方向へ移動可能とするためのスペースをシャーシ
44内に設ければよいので、テープカートリッジ12を
高さ方向へ移動させるためにシャーシ44全体の寸法を
増加させる必要がなくなり装置の大型化を抑制できる。
【0128】なお、以上の説明では、係止昇降部材98
及び摺動ガイド面130を備えた本実施の形態に係るロ
ーディング機構をデータストリーマ10に適用した場合
のみを説明したが、本実施の形態に係るローディング機
構は、データストリーマ10以外にもカートリッジを奥
行方向へ移動させつつ、このカートリッジを高さ方向へ
位置決めする必要がある他の記録再生装置にも適用可能
である。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカートリッ
ジローディング装置によれば、装置外部から装着された
カートリッジを作動方向に沿って記録位置へ移動させる
と共にカートリッジを高さ方向へ高い精度で位置決めで
き、しかもカートリッジの高さ方向への位置決め精度が
長期に亘って低下しない。
【0130】また、本発明の記録再生装置によれば、ロ
ーディング時にカートリッジを高さ方向へ高い精度で位
置決めでき、しかもカートリッジの高さ方向への位置決
め精度が長期に亘って低下しないので、カートリッジに
対する位置決め精度の低下に起因する記録再生エラーの
発生を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す斜視図であり、テープカートリッジ装着前
の状態を示している。
【図2】 図1に示されるデータストリーマにおけるロ
ーディング機構を分解して示す分解斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す平面図であり、テープカートリッジ装着前
の状態を示している。
【図4】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す平面図であり、テープカートリッジが装着
されていないキャリアを記録位置へ移動させた状態を示
している。
【図5】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す平面図であり、テープカートリッジが装着
されたキャリアを記録位置へ移動させた状態を示してい
る。
【図6】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
に適用されるテープカートリッジの構成を示す模式図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
におけるシャーシ内の構成を示す斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す側面断面図であり、テープカートリッジに
よりフロントパネルの遮蔽扉が開放された状態を示して
いる。
【図9】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す側面断面図であり、テープカートリッジが
キャリアへ装着される直前の状態を示している。
【図10】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおけるテープカートリッジに対する位置決め動作を
説明するための側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおけるテープカートリッジに対する位置決め動作を
説明するための側面図である。
【図12】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける記録再生部並びにカムギヤ及びカム従節部を
示す平面図であり、カムギヤ及びカム従節部によるテー
プカートリッジの駆動開始時の状態を示している。
【図13】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける記録再生部並びにカムギヤ及びカム従節部を
示す平面図であり、カムギヤ及びカム従節部によるテー
プカートリッジの駆動完了時の状態を示している。
【符号の説明】
10 データストリーマ(記録再生装置) 12 テープカートリッジ(カートリッジ) 24 磁気テープ(記録媒体) 50 キャリア(キャリア部材) 98 係止昇降部材(昇降手段、昇降部材、係止部
材) 99 係止昇降部材(昇降手段、昇降部材、係止部
材) 130 摺動ガイド面(昇降手段) 180 位置決め台(位置決め部材) 182 基準レベル面(基準レベル部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作動方向に沿って着脱位置と記録
    位置との間で移動可能に支持され、前記着脱位置におい
    て記録媒体を内蔵したカートリッジが前記作動方向へ一
    体となって移動するように装着されるキャリア部材と、 前記作動方向と直交する高さ方向における所定の基準位
    置に基準レベル部が設けられ、前記キャリア部材が前記
    記録位置に移動すると該キャリア部材に装着されたカー
    トリッジに前記基準レベル部を当接させてカートリッジ
    を前記基準位置へ位置決めする位置決め部材と、 前記キャリア部材の前記着脱位置から前記記録位置への
    移動に連動して前記キャリア部材に装着されたカートリ
    ッジを前記高さ方向に沿って移動させ、該カートリッジ
    が前記作動方向に沿って前記基準レベル部に対向する位
    置に達した後に、前記基準レベル部から離れていたカー
    トリッジを該基準レベル部に当接させる昇降手段と、 を有することを特徴とするカートリッジローディング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記昇降手段は、前記キャリア部材に装
    着されたカートリッジが前記作動方向に沿って前記基準
    レベル部に対向する位置に達する前に、カートリッジを
    前記高さ方向に沿って前記位置決め部材から離間する上
    昇方向へ移動させて前記基準レベル部から離間させ、か
    つカートリッジを前記高さ方向に沿って前記基準レベル
    部から離間させた後に前記上昇方向とは反対の下降方向
    へ移動させて前記基準レベル部に当接させることを特徴
    とする請求項1記載のカートリッジローディング装置。
  3. 【請求項3】 前記昇降手段は、前記キャリア部材によ
    り前記着脱位置から前記記録位置に移動するカートリッ
    ジの前記高さ方向への変位量に対応する高低差が前記作
    動方向に沿って設けられた摺動ガイド面と、前記キャリ
    ア部材により前記高さ高さ方向に沿って移動可能に支持
    され、前記キャリア部材に装着されたカートリッジに当
    接すると共に前記キャリア部材の前記着脱位置から前記
    記録位置への移動時に前記摺動ガイド面上を摺動してカ
    ートリッジを前記高さ方向に沿って移動させる昇降部材
    と、を有することを特徴とする請求項1又は2記載のカ
    ートリッジローディング装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降部材は、前記キャリア部材への
    装着動作に連動してカートリッジを前記作動方向へ該キ
    ャリア部材と一体となって移動するように係止する係止
    部材と一体的に設けられていることを特徴とする請求項
    3記載のカートリッジローディング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のカートリ
    ッジローディング装置と、前記キャリア部材に装着され
    て前記記録位置に移動したカートリッジの記録媒体に対
    して情報を記録し、又は再生する記録再生手段と、 を有することを特徴とする記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338333A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Tdk Corp 焼結助剤

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