JP3838989B2 - ディスク装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動ユニットがディスクから外れる退避位置と選択されたディスクを駆動する駆動位置との間で移動するディスク選択式のディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
下記の特許文献1ないし特許文献3には、ディスク選択式のディスク装置が示されている。これらディスク装置は、筐体内に複数枚のディスクがその厚み方向に重ねられて設置されており、ディスクの選択動作では、各ディスクがその厚み方向へ移動し、選択されたディスクが所定位置に至るとともに選択されたディスクとその下に位置するディスクとの間隔が広げられる。
【0003】
ターンテーブルと光ヘッドとを有する駆動ユニットは、ディスクを選択する動作の際にディスクの移動領域から外れる位置へ移動し、いずれかのディスクが選択されると、選択されたディスクとその下に位置するディスクとの間に駆動ユニットが介入し、選択されたディスクが駆動されて、再生動作が行われる。
【0004】
特許文献1に記載のものでは、駆動ユニットがディスクの移動領域から外れる位置とディスクを駆動する位置との間で平行状態を保ちながら移動させられる。特許文献2と特許文献3に示すものは、駆動ユニットが、筐体内に設けられた軸を中心として回動して、ディスクの移動領域から外れる位置とディスクを駆動する位置との間で移動させられる。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−283707号公報
【特許文献2】
特開平11−353769号公報
【特許文献3】
特開平8−180566号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した特許文献1に示すものは、駆動ユニットを平行状態を保って移動させる案内機構に、駆動ユニットを移動させるためのクリアランスが必要となる。そのため、選択されたディスクを駆動ユニットにクランプして駆動しているときに、外部からの振動により、またはディスクを回転駆動する際に発生する自らの振動により、駆動ユニットにがたつきが発生しやすく、ディスクに記録されている信号を再生するときに再生エラーが発生しやすくなる。
【0007】
また、特許文献2と特許文献3に示すものは、駆動ユニットが一方の端部を支点として回動するものであるため、駆動ユニットの支持が不安定である。したがって選択されたディスクを駆動する際に前記振動が発生しやすい構造となっている。そのため、駆動ユニットを、ディスクを駆動する位置でロックする機構が必要となって機構が複雑になる。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、簡単な機構で、しかもディスクを駆動中の駆動ユニットのがたつきを抑制できるディスク装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク装置は、複数のディスクがその厚み方向に重ねられて設置されるディスク設置部と、複数の前記ディスクのうちの選択されたディスクを回転駆動する駆動ユニットと、
前記駆動ユニットを前記ディスクの重なり領域から外れた退避位置と選択されたディスクを駆動できる駆動位置との間で移動自在に支持するベース部材と、前記駆動ユニットと前記ベース部材との間に設けられて、前記駆動ユニットを前記退避位置と前記駆動位置との間で案内する案内手段と、前記駆動ユニットを前記退避位置と前記駆動位置との間で移動させる移動駆動手段と、
前記駆動ユニットが前記退避位置にあるときに前記ディスク設置部と前記駆動ユニットとをディスクの厚み方向へ相対的に移動させて前記ディスク設置部内のいずれかのディスクを選択するディスク選択手段と、が設けられ、
前記駆動ユニットと前記ベース部材のいずれか一方には弾性部材が、他方には押圧部が設けられ、前記駆動ユニットが前記駆動位置に至ったときに、前記弾性部材と前記押圧部とが当接して、前記駆動ユニットに対して前記案内手段によるがたつきを防止する向きの弾圧力与えられ、前記駆動ユニットが前記駆動位置から前記退避位置へ移動するときに、前記弾性部材と前記押圧部とが離れることを特徴とするものである。
【0010】
本発明のディスク装置は、駆動ユニットがディスクを駆動する位置に至ったときに駆動ユニットが弾性部材からの弾圧力を受けて安定するため、ディスクを駆動中に駆動ユニットが不用意にがたつくのを防止でき、記録信号の再生エラー、信号を記録する場合の記録エラーの発生を防止できる。また、駆動ユニットが移動する際に前記弾圧力が解除されるため、駆動ユニットの移動負荷が増大することがない。
【0011】
例えば、前記案内手段は、前記ベース部材に設けられた直線的で且つ平行に延びる一対のガイド長穴と、前記駆動ユニットに設けられて、それぞれのガイド長穴を摺動する摺動凸部とを有しており、一方のガイド長穴と前記摺動凸部との摺動隙間が、他方のガイド長穴と摺動凸部との摺動隙間よりも狭く形成されて、摺動隙間の狭いガイド長穴が駆動ユニットの基準ガイドとされており、前記弾性部材による弾圧力が、前記他方のガイド長穴よりも前記基準ガイドとなるガイド長穴に近い位置で前記駆動ユニットに作用するように配置されていることが好ましい。
【0012】
基準ガイド側では、ガイド長穴と摺動凸部との摺動隙間が狭いため、この基準ガイド側で駆動ユニットを弾圧することにより、駆動位置で駆動ユニットを効果的に安定させることができる。
【0013】
そのためには、前記弾圧力の作用点が、前記基準ガイドとなるガイド長穴の直線延長上に設けられていることがさらに好ましい。
【0014】
また、前記駆動ユニットに設けられている摺動凸部は、それぞれのガイド長穴を摺動する一対の摺動ピンであり、前記駆動ユニットにおける前記一対の摺動ピンよりも駆動位置方向へ向かう前方部分が、前記弾性部材によって前記ベース部材から離れる方向へ弾圧されている構造とすることができる。
【0015】
この構造では、前記弾性部材の弾圧力によって、駆動ユニットに対してモーメントが作用し、駆動ユニットを効果的に安定させることができる。
【0016】
さらに、前記駆動ユニットには、ヘッドをディスクの記録面に沿う方向へ案内するヘッド案内部と、前記ヘッドを前記ヘッド案内部に沿って移動させるスクリュー軸と、前記スクリュー軸を回転させるスレッドモータとが設けられており、前記スクリュー軸は、板ばねによって軸方向へ付勢されており、前記板ばねが前記弾性部材として兼用されているものとして構成できる。
【0017】
スクリュー軸を軸方向へ付勢する板ばねを前記弾性部材として兼用することにより、部品点数を削減できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のディスク装置の内部構造の一例を示す平面図、図2は図1に示すディスク装置の側面図、図3は駆動ユニットが駆動位置にあるときの一部拡大斜視図、図4は図3のIV矢視の側面図、図5は駆動ユニットが退避位置に移動しているときの平面図、図6は駆動ユニットが駆動位置に移動しているときの平面図、図7は図5のVII矢視の側面図、図8は図6のVIII矢視の側面図である。
【0019】
図1および図2に示すディスク装置1は、直径が12cmのCD(コンパクトディスク)またはDVDなどのディスクがこのディスク装置1内部に複数枚ストックされ、その中からいずれかのディスクを選択して駆動する、いわゆるチェンジャータイプのディスク装置である。
【0020】
図2に示すように、筐体10の正面(Y2側の面)には、液晶表示パネルや各種のスイッチ類を有するノーズ部10aが設けられている。前記ノーズ部10aには、幅方向(X方向)に延びるスリット状の挿入口10bが設けられている。このディスク装置1のY1側の奥部には、複数のディスクDを高さ方向に積層可能なディスク設置部3が設けられており、ディスクDは前記ディスク設置部3に設けられたディスクホルダ41に1枚ずつ保持され、且つ高さ方向(ディスクの厚み方向)に重ねられた状態で収納される。
【0021】
図1に示すように、前記筐体10内では、前記挿入口10bの奥側に、ガイド部材11と搬送手段20とが間隔を空けて対向している。前記ガイド部材11には、Y1−Y2方向に延びるガイド溝が形成され、前記搬送手段20には、全てが同期して回転する複数の搬送ローラ21,22,23,24が設けられており、前記ガイド溝と搬送ローラ21,22,23,24が、前記挿入口10bと同じ高さ位置に配置されている。また、前記ガイド部材11のガイド溝内には検知スイッチ(図示せず)が設けられている。
【0022】
また、前記ガイド部材11と前記搬送手段20は、前記ガイド溝と搬送ローラ21,22,23,24との間隔がディスクDの直径よりも広い位置から、図1において矢印(i)で示すように互いに接近する方向へ移動して、前記ガイド溝と搬送ローラ21,22,23,24とでディスクDを挟持できる間隔に設定できるようになっている。
【0023】
前記挿入口10bから挿入されたディスクDは、前記ガイド溝と搬送ローラとで挟持されて矢印(ii)方向へ移送されるが、ディスクDの中心が図1において(v)で示すクランプ位置に至ると、前記検知スイッチでディスクDが検知されてディスクの搬送が停止する。また、ディスク設置部3内においていずれかのディスクホルダ41が選択されて図2に示す選択位置41Aに移動すると、このディスクホルダ41に保持されているディスクDが前記ガイド溝と搬送ローラ21,22,23,24とで挟持され、搬送ローラ21,22,23,24の回転力によって(iii)方向へ搬送される。このときもディスクDの中心が前記クランプ位置(v)に至った状態が前記検知スイッチで検知されて、ディスクDの搬送が停止する。
【0024】
前記ディスク設置部3に設けられたディスクホルダ41は、前記ガイド部材11と搬送手段20とで挟持されて(ii)方向へ搬入されるディスクDの前方の外周縁を保持できるようになっている。このディスクホルダ41はディスクの厚み方向に複数個(図2の実施の形態では6個)重ねられて配置されている。
【0025】
図2に示すように、前記筐体10内には、複数本のスクリュー軸42が垂直に設置されて回転自在に支持されている。全てのスクリュー軸42はモータの動力によって同期して回転駆動される。
【0026】
全てのスクリュー軸42の外周にはスクリュー溝42aが形成されている。このスクリュー溝42aは、スクリュー軸42の上部と下部においてピッチが密であり、中間部分でピッチが疎となっている。前記ディスクホルダ41には、前記スクリュー軸42のスクリュー溝42aと噛み合う突起(図示せず)が設けられている。前記スクリュー軸42が回転すると、それぞれのディスクホルダ41が前記スクリュー溝42aによって上下に移動させられる。
【0027】
前記のようにスクリュー溝42aは、スクリュー軸42の上部と下部においてピッチが密であるため、ディスクホルダ41は上部と下部で密に重なるようにストックされる。またスクリュー溝42aはスクリュー軸42の中間部分でピッチが疎となっているため、スクリュー軸42の中間部分ではディスクホルダ41が上下に隣接するディスクホルダと離れて上下に移動することができる。ディスク選択動作では、ディスクホルダ41の上下への移動動作によって、いずれかのディスクホルダ41が選択位置41Aに移動すると、前記スクリュー軸42の回転が停止する。この選択位置41Aに移動したディスクホルダ41に保持されているディスクDは、前記ガイド部材11と搬送手段20とで挟持可能な高さに設定される。
【0028】
図2に示すように、筐体10内では、挿入口10bとディスク設置部3との間に支持ベース(ベース部材)4が設けられている。筐体10の底面にはエアーダンパー5が設けられ、支持ベース4の底面に設けられた支持軸5aが前記エアーダンパー5に支持されている。また支持ベース4はコイルスプリング5bで吊られており、エアーダンパー5とコイルスプリング5bによる弾性支持部材によって、支持ベース4が弾性支持されている。また筐体10内の固定部には、ロック部材7がY1−Y2方向へ摺動自在に支持されており、このロック部材7にはロック穴7a,7aが形成されている。前記支持ベース4に設けられた軸6,6が前記ロック穴7a,7aの内部に挿入されている。
【0029】
図2に示すように、支持ベース4上を移動する駆動ユニット50が、ディスク設置部3内のディスクDから離れた退避位置にあるとき、および前記退避位置から図1において破線で示す駆動位置へ移動するときには、ロック部材7がY1方向へ移動して、ロック穴7a,7aによって支持ベース4がロック状態となる。そして、駆動位置にある駆動ユニット50にディスクDがクランプされた後に、ロック部材7がY2方向へ移動して支持ベース4のロックが解除され、支持ベース4は前記エアーダンパー5,5およびコイルスプリング5bにより弾性支持された状態となる。
【0030】
図5および図6に示すように、前記支持ベース4上に設けられた前記駆動ユニット50は、挿入口10bから挿入されたディスクDの搬送経路の下側に位置するドライブシャーシ51を有しており、このドライブシャーシ51が、支持ベース4上においてY1−Y2方向に移動自在に支持されている。前記ドライブシャーシ51上には、X1−X2方向の中央に、回転駆動ユニット52が設けられている。回転駆動ユニット52は、スピンドルモータ(図示せず)を有し、このスピンドルモータの出力軸にターンテーブル53が固定されている。また前記ディスクDの搬送経路の上方には、クランプシャーシ54がドライブシャーシ51に対向して設けられ、前記ドライブシャーシ51と前記クランプシャーシ54とが平行な状態で組み合わされている。前記クランプシャーシ54には、クランパ55が回転自在に支持されており、前記クランパ55は板ばねなどによって下方向(Z1方向)へ付勢されている。
【0031】
前記ドライブシャーシ51には、クランプ機構が設けられており、このクランプ機構によりドライブシャーシ51およびクランプシャーシ54が上下に駆動される。ドライブシャーシ51とクランプシャーシ54の距離が離れていると、ターンテーブル53とクランパ55との間にディスクDが移動する隙間が形成される。またドライブシャーシ51とクランプシャーシ54の距離が接近すると、クランパ55が板ばねの力でターンテーブル53に圧接させられ、ディスクDの中心穴がターンテーブル53にクランプされる。
【0032】
図5と図6に示すように、前記ドライブシャーシ51上には、光ヘッド装置56が設けられている。前記光ヘッド装置56には、ヘッド本体59と、このヘッド本体59をX方向に駆動させるヘッド駆動機構60が設けられている。ヘッド本体59には、ディスクDの記録面に対向する対物レンズ59aが設けられている。またヘッド本体59の内部には、前記対物レンズ59aにレーザ光を送る発光素子、およびディスクDの記録面で反射され、対物レンズ59aを経て戻った反射戻り光を受光する受光素子、さらに前記レーザ光を処理する各種光学部材が設けられている。
【0033】
前記ドライブシャーシ51の上には、ヘッド案内部62とスクリュー軸61とが平行に設けられている。ヘッド本体59は、前記ヘッド案内部62に摺動自在に支持されているとともに、ヘッド本体59に設けられたガイド部59b,59cが前記スクリュー軸61に摺動自在に支持されている。またヘッド本体59には、スクリュー軸61のスクリュー溝に係合する弾圧係合部(図示せず)が設けられている。ドライブシャーシ51には、スレッドモータM1が搭載されており、このスレッドモータM1の回転力が減速機構を介して前記スクリュー軸61に伝達される。
【0034】
前記スクリュー軸61とスレッドモータM1とで前記ヘッド駆動機構60が構成されており、スクリュー軸61の回転力により、ヘッド本体59がX1−X2方向へ駆動される。
【0035】
図4に示すように、前記スクリュー軸61のターンテーブル側の端部は、ドライブシャーシ51上に固定された軸受部材64に回転自在に支持されている。また、図4に示すように、スクリュー軸61の機器外方側の端部にはX1方向へ突出する小径の軸部61aが設けられ、この軸部61aがドライブシャーシ51上に設けられた軸受部材63に軸方向へ摺動自在に支持されている。
【0036】
前記軸部部材63よりもX1側には、板ばね70が固定されている。板ばね70には、ドライブシャーシ51の表面に接する支持板部70aと、前記支持板部70aからほぼ垂直上方へ延びる軸弾性部70bと、前記支持板部70aから後方(Y1側)に延びる弾性部材70cが一体に形成されている。前記支持板部70aには円形の位置決め穴70a1と同じく円形の取付穴70a2が形成されている。前記位置決め穴70a1がドライブシャーシ51の表面からZ2方向へ突出する位置決め突起51aに挿通されて位置決めされ、前記取付穴70a2に取り付けねじ(図示せず)が挿入されて螺着され、前記支持板部70aがドライブシャーシ51に固定されている。
【0037】
図4に示すように、前記スクリュー軸61に形成された軸部61aは、前記軸受部材63からX1方向へ突出しており、前記軸弾性部70bが軸部61aの端部に弾圧されて、スクリュー軸61が軸受部材64に向けて弾圧され、スクリュー軸61の軸方向のがたつきが防止されている。
【0038】
前記板ばね70によって一体に形成された前記弾性部材70cは、前記支持板部70aのY1側の端部からさらにドライブシャーシ51のY1側の端部を越えて延びている。図3に示すように、前記弾性部材70cは、支持板部70aのY1側の端部においてZ1側に垂直に折り曲げられた垂直折曲部70c1と、前記垂直折曲部70c1に連続してY1側に直角に折り曲げられた水平折曲部70c2と、前記水平折曲部70c2に連続して約45度斜め上方(Z2側)に折り曲げられた傾斜折曲部70c3とを有している。
【0039】
次に、支持ベース4上において、駆動ユニット50をY1−Y2方向へ移動自在に案内して支持する案内手段の構造を説明する。
【0040】
図5と図6に示すように、前記支持ベース4にはX1側とX2側に、それぞれY方向に延びるガイド長穴80,81がZ方向へ貫通して形成されている。ガイド長穴80と81は互いに平行に延びている。一方のガイド長穴80は、他方のガイド長穴81よりも幅寸法が狭くなっており、前記ガイド長穴80が、駆動ユニット50がY方向へ移動する際のガイド基準となっている。また、前記ガイド基準となるガイド長穴80のY1方向への直線延長上に、支持ベース4の一部が上方に折り曲げられた押圧部4bが形成されている。
【0041】
図8に示すように、前記駆動ユニット50のX1側の下面には、Z1方向へ突出する第1の摺動ピン82aが固定され、それよりもY2側には同じくZ1方向へ突出する第2の摺動ピン82bが固定されており、それぞれの摺動ピン82a,82bが、ガイド基準となる前記ガイド長穴80に摺動自在に挿入されている。図8に示すように、第1の摺動ピン82aの先端には抜け止め用の頭部82a1が一体に形成され、第2の摺動ピン82bの先端にも頭部82b1が設けられている。
【0042】
前記第1の摺動ピン82aと第2の摺動ピン82bの直径寸法は、前記ガイド長穴80の幅寸法よりもわずかに小さいだけであり、第1の摺動ピン82aと第2の摺動ピン82bは、ガイド長穴80内をX方向へほとんどがたつくことなく、Y1−Y2方向に摺動する。また前記頭部82a1と82b1の直径は、前記ガイド長穴80の幅寸法よりも大きく形成され、この頭部82a1と82b1が支持ベース4の下面側に位置していることにより、各摺動ピン82aと82bが上方へ抜け出ないようになっている。
【0043】
駆動ユニット50のX2側の下面にも、同様にY方向へ間隔を空けて一対の摺動ピンが設けられ、この摺動ピンがガイド長穴81内に摺動自在に挿入されている。前記摺動ピンの直径はガイド長穴81の幅寸法よりも十分に小さく、前記第1の摺動ピン82aおよび第2の摺動ピン82bとガイド長穴80との摺動隙間よりも、X2側の前記摺動ピンとガイド長穴81との摺動隙間の方が大きくなっている。
【0044】
そして、前記支持ベース4には、前記駆動ユニット50を図5に示す退避位置と、図6に示す駆動位置との間で移動させる移動駆動手段(図示せず)が設けられている。この移動駆動手段は、モータの回転動力を駆動ユニット50のY方向への移動力に変換するものである。
【0045】
次に、上記ディスク装置1の動作について説明する。
このディスク装置1に新たなディスクDが挿入されるときには、ディスク設置部3のスクリュー軸42が駆動されて、空のディスクホルダ41が図2に示す選択位置41Aへ移動させられる。挿入口10bからディスクDが挿入されるときには、駆動ユニット50が図1において破線で示し、さらに図6と図8に示す駆動位置に移動して停止している。挿入口10bから挿入されたディスクDはガイド部材11と搬送手段20とで挟持されて、図1の矢印(ii)方向へ搬送され、ディスクDの中心がクランプ位置(v)に移動するとディスク搬送が停止し、ディスクDの中心穴がターンテーブル53とクランパ55とで挟持されてクランプされる。そして、ディスクDが回転駆動され、光ヘッド装置56により再生動作が行われる。
【0046】
再生動作中は、ガイド部材11と搬送手段20との間隔が広げられて、ディスクDから離れる。
【0047】
再生が完了したディスクDは前記ガイド部材11と搬送手段20とで挟持されてY1方向へ搬送され、選択位置41Aに位置する空のディスクホルダ41に保持される。
【0048】
ディスク設置部3内のディスクを選択するときには、駆動ユニット50が、図1に実線で示し、さらに図5と図7に示す退避位置へ移動する。この退避位置では、駆動ユニット50が、ディスク設置部3に保持されている各ディスクDの外周に当たらない位置となる。よって、ディスク選択時にディスクホルダ41の移動を妨げることがない。
【0049】
そして、いずれかのディスクホルダ41が選択されて選択位置41Aに至ると、駆動ユニット50が前記駆動位置へ移動する。さらに選択位置41Aに位置するディスクDがガイド部材11と搬送手段20とで挟持されて図1に示す矢印(iii)方向へ引き出され、ディスクDの中心がクランプ位置(v)に至ると、ディスクDがターンテーブル53とクランパ55とでクランプされる。その後にガイド部材11と搬送手段20との間隔が広げられる。そして、クランプ位置(v)にあるディスクDは、選択位置41Aに位置するディスクホルダ41と当たらない位置となり、さらにガイド部材11と搬送手段20とも当たることなく、回転駆動されて再生動作が行われる。
【0050】
図6および図8に示すように、駆動ユニット50がY1方向へ移動して駆動位置に至る際に、弾性部材70cの傾斜折曲部70c3が、支持ベース4の押圧部4bに乗り上がり、前記傾斜折曲部70c3または水平折曲部70c2が押圧部4bを弾圧し、その反力で、駆動ユニット50のY1側の前端部が支持ベース4から離れる方向へ付勢される。
【0051】
よって、図8に示すように、第1の摺動ピン82aの頭部82a1が支持ベース4の下面に当たり、前記反力により、駆動ユニット50には、前記第1の摺動ピン82aの頭部82a1と支持ベース4との当接点を支点とする図8に示す時計方向のモーメント(m)が作用し、駆動ユニット50のY2側の端部が支持ベース4の上面に押し付けられる。よって、駆動位置にある駆動ユニット50が支持ベース4上でがたつくことがなく、ディスクの再生動作時には、駆動ユニット50と支持ベース4とが一体化された状態で、エアーダンパー5とコイルスプリング5bとで弾性支持された状態となる。
【0052】
したがって、エアーダンパー5とコイルスプリング5bの緩衝機能を十分に発揮でき、車載用の場合などのように外部振動が与えられても、光ヘッド装置56による読取り動作での再生データの読取りエラーを低減することができる。
【0053】
特に、前記弾性部材70cと押圧部4bとの弾圧部は、基準ガイドとなるガイド長穴80の延長線上に位置しているため、このガイド長穴80内を摺動する第1の摺動ピン82aと第2の摺動ピン82bとの摺動部分に対して、図8に示すモーメント(m)を確実に作用させることができる。しかも、第1の摺動ピン82aおよび第2の摺動ピン82bとガイド長穴80との間のX方向の摺動隙間が小さいため、駆動位置に移動した駆動ユニット50は、前記弾性部材70cの弾圧力により基準ガイドの位置で支持ベース4に確実に押さえつけられるようになる。
【0054】
また、図8に示すモーメント(m)で、駆動ユニット50のY2側の端部が支持ベース4に押し付けられる力Fは、第1の摺動ピン82aから弾性部材70cによる弾圧部までの距離と、第1の摺動ピン82aから第2の摺動ピン82bまでの距離とのテコ比に依存する。したがって、前者の距離は、後者の距離よりも半分以上であれば、前記力Fを大きくすることができる。
【0055】
また、駆動ユニット50が図6と図8に示す駆動位置からY2方向へ移動し始めた時点で、弾性部材70cと押圧部4bとが離れるため、駆動ユニット50が支持ベース4上を移動する際の移動負荷を低減できる。
【0056】
なお、本発明は前記実施の形態に限られるものではなく、支持ベース(ベース部材)4側に弾性部材70cが設けられ、駆動ユニット50側に押圧部が設けられていてもよい。
【0057】
また、弾性部材70cと押圧部4bとの弾圧位置は、前記のように基準ガイドであるガイド長穴80の延長線上に位置していることが好ましいが、前記弾圧位置は必ずしも前記延長線上にある必要はない。ただし、図8に示すモーメント(m)によって駆動ユニット50を確実に安定させるためには、前記弾圧位置が、ガイド長穴81よりもガイド長穴80に近い位置にあることが好ましい。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、簡単な機構でディスクを駆動している状態での駆動ユニットのがたつきを防止でき、記録再生時の信号エラーの発生を抑制しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の内部構造の一例を示す平面図、
【図2】図1に示すディス装置の側面図、
【図3】駆動ユニットが駆動位置にあるときの一部拡大斜視図、
【図4】図3のIV矢視の側面図、
【図5】駆動ユニットが退避位置に移動しているときの平面図、
【図6】駆動ユニットが駆動位置に移動しているときの平面図、
【図7】図5のVII矢視の側面図、
【図8】図6のVIII矢視の側面図
【符号の説明】
1 ディスク装置
3 ディスク設置部
4 支持ベース
4b 押圧部
11 ガイド部材
20 搬送手段
21,22,23,24 搬送ローラ
50 駆動ユニット
51 ドライブシャーシ
53 ターンテーブル
55 クランパ
61 スクリュー軸
70 板ばね
70a 支持板部
70b 軸弾性部
70c 弾性部材
80,81 ガイド長穴
82a 第1の摺動ピン
82b 第2の摺動ピン

Claims (5)

  1. 複数のディスクがその厚み方向に重ねられて設置されるディスク設置部と、複数の前記ディスクのうちの選択されたディスクを回転駆動する駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットを前記ディスクの重なり領域から外れた退避位置と選択されたディスクを駆動できる駆動位置との間で移動自在に支持するベース部材と、前記駆動ユニットと前記ベース部材との間に設けられて、前記駆動ユニットを前記退避位置と前記駆動位置との間で案内する案内手段と、前記駆動ユニットを前記退避位置と前記駆動位置との間で移動させる移動駆動手段と、
    前記駆動ユニットが前記退避位置にあるときに前記ディスク設置部と前記駆動ユニットとをディスクの厚み方向へ相対的に移動させて前記ディスク設置部内のいずれかのディスクを選択するディスク選択手段と、が設けられ、
    前記駆動ユニットと前記ベース部材のいずれか一方には弾性部材が、他方には押圧部が設けられ、前記駆動ユニットが前記駆動位置に至ったときに、前記弾性部材と前記押圧部とが当接して、前記駆動ユニットに対して前記案内手段によるがたつきを防止する向きの弾圧力与えられ、前記駆動ユニットが前記駆動位置から前記退避位置へ移動するときに、前記弾性部材と前記押圧部とが離れることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記案内手段は、前記ベース部材に設けられた直線的で且つ平行に延びる一対のガイド長穴と、前記駆動ユニットに設けられて、それぞれのガイド長穴を摺動する摺動凸部とを有しており、一方のガイド長穴と前記摺動凸部との摺動隙間が、他方のガイド長穴と摺動凸部との摺動隙間よりも狭く形成されて、摺動隙間の狭いガイド長穴が駆動ユニットの基準ガイドとされており、前記弾性部材による弾圧力が、前記他方のガイド長穴よりも前記基準ガイドとなるガイド長穴に近い位置で前記駆動ユニットに作用するように配置されている請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記弾圧力の作用点が、前記基準ガイドとなるガイド長穴の直線延長上に設けられている請求項2記載のディスク装置。
  4. 前記駆動ユニットに設けられている摺動凸部は、それぞれのガイド長穴を摺動する一対の摺動ピンであり、前記駆動ユニットにおける前記一対の摺動ピンよりも駆動位置方向へ向かう前方部分が、前記弾性部材によって前記ベース部材から離れる方向へ弾圧されている請求項2または3記載のディスク装置。
  5. 前記駆動ユニットには、ヘッドをディスクの記録面に沿う方向へ案内するヘッド案内部と、前記ヘッドを前記ヘッド案内部に沿って移動させるスクリュー軸と、前記スクリュー軸を回転させるスレッドモータとが設けられており、前記スクリュー軸は、板ばねによって軸方向へ付勢されており、前記板ばねが前記弾性部材として兼用されている請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。
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