JP2001143342A - カートリッジローディング装置及び記録再生装置 - Google Patents

カートリッジローディング装置及び記録再生装置

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JP2001143342A
JP2001143342A JP32638199A JP32638199A JP2001143342A JP 2001143342 A JP2001143342 A JP 2001143342A JP 32638199 A JP32638199 A JP 32638199A JP 32638199 A JP32638199 A JP 32638199A JP 2001143342 A JP2001143342 A JP 2001143342A
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JP
Japan
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recording
tape
cartridge
carrier
tape cartridge
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Application number
JP32638199A
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English (en)
Inventor
Yoji Watanabe
洋二 渡辺
Kazunori Ito
一記 伊藤
Tomohiko Yoshida
智彦 吉田
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2001143342A publication Critical patent/JP2001143342A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジが装着されたキャリア部材を記
録位置へ移動させた後に記録テープへの情報の記録又は
再生を長時間に亘って行わない場合に、ヘッド部材から
の加圧力により磁気テープに損傷が生じることを防止す
る。 【解決手段】 制御回路(図示省略)は、磁気テープ1
2が磁気ヘッド210へ圧接するが、直ちに磁気テープ
12への記録再生が行われないアクセス可能状態になる
と、内部タイマにより計時を開始する。この後、所定の
しきい時間の間に動作要求信号が入力しないと、制御回
路はローディングモータを逆回転させてテープカートリ
ッジ12を磁気テープ24が磁気ヘッド210から離間
する待機位置に移動させ、また動作要求信号の入力があ
るとローディングモータを正回転させて待機位置にある
テープカートリッジ12を磁気テープ12が磁気ヘッド
210と所定の接触圧で圧接する記録位置に復帰させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置等に
適用されて磁気テープ等の記録テープを内蔵したカート
リッジをオートローディングするカートリッジローディ
ング装置に関する。また本発明は、カートリッジに内蔵
された磁気テープ等の記録テープに対して情報を記録又
は再生する記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータでは、例えば、HDD(ハ
ードディスクドライブ)等の記憶装置のバックアップ用
としてデータストリーマドライブ(以下、単にデータス
トリーマという)と呼ばれるテープカートリッジ内に収
納された磁気テープを記録媒体とする外部記憶装置が使
用されている。このデータストリーマとしては、例えば
QIC(Quarter−Inch Cartridg
e)規格のものがある。
【0003】またQIC規格によるデータストリーマに
はテープカートリッジのローディング装置を備え、装置
外部から装着されたテープカートリッジをローディング
機構により所定の着脱位置から記録位置に移動させて、
この記録位置でテープカートリッジに内蔵された磁気テ
ープに情報を記録又は再生するものがある。
【0004】QIC規格によるデータストリーマでは、
磁気ヘッドが磁気テープの幅方向に沿って移動可能に支
持されており、磁気テープに対する情報の記録又は再生
時には磁気テープを記録開始側のテープ端部であるBO
T(Beginning of Tape)側から記録
終了側のテープ端部であるEOT(End of Ta
pe)側へ走行させる動作とEOT側からBOT側へ走
行させる動作とを交互に繰り返しつつ、テープの走行反
転に同期して磁気ヘッドをテープ幅方向に沿って上下さ
せることにより、渦巻き状のトラックに沿って磁気テー
プに対して情報を記録又は再生する、所謂サーペタイン
方式を採用している。
【0005】上記のようなデータストリーマは、コンピ
ュータにおける記憶装置のバックアップ用として使用さ
れることが多い。このため、データストリーマは、多く
の場合、コンピュータへのタスク発生が少ない深夜等の
特定の時間帯にのみ磁気テープへのバックアップデータ
の記録を行い、バックアップデータの記録を直ちに行わ
ない時にはテープカートリッジを記録位置へ保持してコ
ンピュータ等から動作要求信号が入力すると、直ちに磁
気テープへの記録を開始できるアクセス可能状態とされ
ている。
【0006】図20(A)には上記のようなデータスト
リーマにおける磁気ヘッドの一例が示されている。この
磁気ヘッド210はヘッドキャリッジ208により装置
内の記録位置に対応する位置に支持されており、磁気テ
ープ24への接触部として一対の突起部210A,21
0Bを有している。磁気ヘッド210は、ローディング
機構により蓋部材20が開放されると共にテープカート
リッジ12が記録位置に移動すると、図20(A)に示
されるようにテープカートリッジ12に内蔵された磁気
テープ24に予め設定された接触圧で圧接するようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
ストリーマにおいて磁気テープ24を走行させることな
く、テープカートリッジ12を長時間に亘って記録位置
に保持しておくと、磁気テープ24には、磁気ヘッド2
10の突起部210A,210Bからの圧力により塑性
的な変形が生じ、図20(B)に示されるように突起部
210A,210Bの先端面に対応する形状の圧接痕S
が付いてしまうことがある。磁気テープ24の圧接痕S
は記録再生時におけるエラーレートを悪化させる原因と
なり、圧接痕Sにより磁気テープ24への磁気ヘッド2
10の正常な接触が妨げられるような場合には、磁気テ
ープ24の圧接痕Sを含む領域への情報の記録又は再生
ができなくなり、磁気テープ24へ記録すべき情報又は
磁気テープ24へ記録された情報の一部が失われてしま
うおそれがある。また磁気テープ24へ磁気ヘッド21
0を長時間に亘って圧接させておくと、磁気テープ24
に伸びが発生し磁気テープ24の劣化が促進される。
【0008】本発明は、上記事実を考慮し、カートリッ
ジが装着されたキャリア部材を記録位置へ移動させた後
に記録テープへの情報の記録又は再生が長時間に亘って
行われない場合にも、ヘッド部材からの加圧力により磁
気テープに損傷が生じないカートリッジローディング装
置を提供することを目的とする。
【0009】また前記カートリッジローディング装置を
用い、カートリッジが装着されたキャリア部材を記録位
置へ移動させた後に記録テープへの情報の記録又は再生
を長時間に亘って行わない場合でも、ヘッド部材からの
加圧力により磁気テープに損傷が生じない記録再生装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカートリ
ッジローディング装置は、所定の作動方向に沿って着脱
位置と記録位置との間で移動可能に支持され、前記着脱
位置において記録テープを内蔵したカートリッジが前記
作動方向へ一体となって移動するように装着されるキャ
リア部材と、カートリッジが装着された前記キャリア部
材を前記着脱位置から前記記録位置に移動させてカート
リッジに内蔵された記録テープを情報記録又は情報再生
用のヘッド部材に予め設定された接触圧で圧接させ、か
つ前記記録位置にある前記キャリア部材を前記着脱位置
へ移動させてカートリッジに内蔵された記録テープをヘ
ッド部材から離間させる搬送駆動手段と、前記キャリア
部材が前記記録位置に移動した後に、記録テープに対す
る情報記録又は情報再生が停止される状態になったこと
を判断すると、前記搬送駆動手段により前記キャリア部
材を前記記録位置から前記着脱位置側の待機位置に移動
させて記録テープとヘッド部材との接触圧を減少又は消
失させる制御手段と、を有するものである。
【0011】上記構成のカートリッジローディング装置
によれば、キャリア部材の記録位置への移動後に、制御
手段が記録テープに対する情報記録又は情報再生が停止
される状態(停止状態)になったことを判断すると、搬
送駆動手段によりキャリア部材を記録位置から着脱位置
側の待機位置に移動させて記録テープとヘッド部材との
接触圧を減少又は消失させることにより、記録テープへ
の情報の記録又は再生が長時間に亘って行われなくて
も、記録テープにヘッド部材からの加圧力によって局部
的な塑性的な変形、すなわち圧接痕が生じなくなるの
で、圧接痕によりヘッド部材の記録テープへの接触が妨
げられることがなくなる。この結果、圧接痕によって記
録テープへ情報が記録不能になることを防止でき、かつ
記録テープに記録された情報が再生不能になることを防
止できる。
【0012】またキャリア部材の記録位置への移動後
に、記録テープへの情報の記録又は再生が長時間に亘っ
て行われなくても、その間にヘッド部材からの加圧力に
より記録テープの張力が増加しないので、ヘッド部材か
らの加圧力が原因となって記録テープに伸びが生じな
い。
【0013】ここで、制御手段は、例えば、コンピュー
タや操作部等から装置を停止状態とするための待機信号
が入力すると、装置が停止状態となったと判断するよう
にしてもよい。
【0014】請求項2記載のカートリッジローディング
装置は、請求項1記載のカートリッジローディング装置
において、前記制御手段は、前記キャリア部材が前記記
録位置に移動した後に、記録テープに対する情報記録又
は情報再生を実行させるための動作要求信号が予め設定
されたしきい時間に亘って入力しないと、情報記録又は
情報再生の停止状態を判断するものである。
【0015】上記構成のカートリッジローディング装置
によれば、キャリア部材の記録位置への移動後に、制御
手段が記録テープに対する情報記録又は情報再生を実行
させるための動作要求信号が予め設定されたしきい時間
に亘って入力しないと、停止状態を判断することによ
り、記録テープに対する情報記録又は情報再生がしきい
時間に亘って行われないと、カートリッジを自動的に待
機位置に移動させ、記録テープとヘッド部材との接触圧
を減少又は消失できるので、記録テープにおける同一領
域にヘッド部材がしきい時間以上に亘って高い接触圧で
圧接することがなくなり、記録テープの強度等に応じて
しきい時間を適宜設定すれば、ヘッド部からの加圧力に
よって記録テープに圧接痕が付くことを確実に防止でき
る。
【0016】請求項3記載のカートリッジローディング
装置は、請求項1又は2記載のカートリッジローディン
グ装置において、前記制御手段は、前記搬送駆動手段に
より前記キャリア部材を前記待機位置に移動させた後
に、前記動作要求信号が入力すると前記搬送駆動手段に
より前記キャリア部材を前記待機位置から前記記録位置
に復帰させるものである。
【0017】上記構成のカートリッジローディング装置
によれば、制御手段がキャリア部材を待機位置へ移動さ
せた後に、動作要求信号が入力すると搬送駆動手段によ
りキャリア部材を待機位置から記録位置に復帰させるこ
とにより、キャリア部材に装着されたカートリッジも待
機位置から記録位置に復帰してカートリッジに内蔵され
た記録テープが予め設定された接触圧で圧接するので、
ヘッド部材を介して記録テープへの情報の記録又は再生
が可能になる。
【0018】ここで、記録テープとヘッド部材との接触
圧を十分小さくできる限度内で、記録位置から待機位置
までの距離を可能な限り短くすれば、キャリア部材を短
時間で待機位置から記録位置に復帰できるので、装置が
停止状態になっていても短時間で記録テープに対して情
報を記録又は再生可能な状態に復帰できる。
【0019】請求項5記載の記録再生装置は、請求項
1、2又は3記載のカートリッジローディング装置と、
前記ローディング装置によりキャリア部材と共に記録位
置に移動したテープカートリッジの記録テープに圧接す
るヘッド部材と、前記キャリア部材に装着されて前記記
録位置に移動したカートリッジの記録媒体に対して前記
ヘッド部材により情報を記録し、又は再生する記録再生
手段と、を有するものである。
【0020】上記構成の記録再生装置によれば、カート
リッジローディング装置として請求項1、2、又は3記
載のものを用いることにより、キャリア部材の記録位置
への移動後に、記録テープへの情報の記録又は再生が長
時間に亘って行われなくても、記録テープに磁気ヘッド
からの加圧力によって圧接痕が生じなくなるので、圧接
痕によって記録テープへ情報が記録不能になることを防
止でき、かつ記録テープに記録された情報が再生不能に
なることを防止できる。
【0021】またキャリア部材の記録位置への移動後
に、記録テープへの情報の記録又は再生が長時間に亘っ
て行われなくても、その間にヘッド部材からの加圧力に
より記録テープの張力が増加しないので、ヘッド部材か
らの加圧力が原因となって記録テープに伸びが生じな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
データストリーマについて図面を参照して説明する。
【0023】(テープカートリッジの構成)先ず、本実
施の形態に係るデータストリーマに適用されるテープカ
ートリッジの構成を説明する。なお、図中の符号W、D
及びHが付された矢印に沿った方向をそれぞれ装置の幅
方向、奥行方向及び高さ方向として以下の説明を行う。
【0024】テープカートリッジ12は、図1に示され
るように高さ方向へ扁平とされた略直方体状のケーシン
グ14を備えている。このケーシング14の両側端面に
は、それぞれデータストリーマ10への挿入側の端部
(前端部)にケーシング14の前端面から奥行方向へ延
在するガイド溝16,17が設けられている。
【0025】ケーシング14の前端面には、図3に示さ
れるように中央部に第1開口部18が形成されると共
に、この第1開口部18に対してガイド溝17側(右
側)に第2開口部19(図5参照)が形成されている。
ケーシング14には第2開口部19を開閉するための蓋
部材20が配置されており、この蓋部材20は支軸部2
1を中心として第2開口部19を開閉する位置へ揺動可
能に支持されると共に、捩りコイルスプリング等の付勢
部材(図示省略)により閉鎖方向へ付勢されている。
【0026】ケーシング14の上面には、図3に示され
るようにガイド溝16側のコーナ部付近にプロテクトス
イッチ22が配置されている。このプロテクトスイッチ
22はケーシング14の上面に沿って幅方向へ移動可能
とされており、テープカートリッジ12は、プロテクト
スイッチ22の位置に応じて磁気テープ24(図6参
照)への記録が禁止又は禁止解除されるようになってい
る。
【0027】ケーシング14の下端部には、図1に示さ
れるようにアルミニウム板からなるベースプレート26
が配置されている。ベースプレート26の挿入側の両側
端部はそれぞれガイド溝16,17の奥行方向に沿った
下部側の壁部を形成しており、このベースプレート26
の両側端部にはそれぞれガイド溝16,17に面してコ
字状の切欠部28,29(図3参照)が形成されてい
る。
【0028】テープカートリッジ12には、図6に示さ
れるようにケーシング14内に磁気テープ24を巻き取
る一対のテープリール30,31及びこれらのテープリ
ール30,31から延出する磁気テープ24をガイドす
る一対のテープガイドローラ32,33がそれぞれ回転
可能に配置されている。ここで、一対のテープガイドロ
ーラ32,33はケーシング14内における先端側の両
コーナ部にそれぞれ配置され、磁気テープ24がケーシ
ング14の先端面に沿って張り渡されるように磁気テー
プ24をガイドしている。
【0029】ケーシング14内には、第1開口部18に
面して円板状のベルトキャプスタン34が回転可能に配
置されており、このベルトキャプスタン34は、図6に
示されるように第1開口部18を通して外周側の一部を
ケーシング14の外部へ突出させている。またベルトキ
ャプスタン34の下部側には、ベルトプーリ36がベル
トキャプスタン34と一体となって回転するように同軸
的に設けられている。
【0030】またケーシング14内には、一対のテープ
リール30,31に対して後端側で、かつ外側に位置す
るように一対のベルトガイドローラ38,39が回転可
能に配置されている。ベルトガイドローラ38,39及
びベルトプーリ36には環状のフリクションベルト40
が巻き掛けられ、このフリクションベルト40は、テー
プリール30,31にそれぞれ巻き取られた磁気テープ
24の表面に圧接するように張り渡されている。これに
より、ベルトキャプスタン34が回転すると、ベルトキ
ャプスタン34の回転速度に対応する速度で走行し、こ
れに連動してフリクションベルト40からの摩擦力によ
り磁気テープ24がテープリール30,31と共に回転
し、テープガイドローラ32,33間に張り渡された磁
気テープ24がケーシング14の幅方向に沿って走行す
る。
【0031】ケーシング14内には、図6に示されるよ
うにベルトキャプスタン34とテープガイドローラ32
との間に磁気テープ24の裏面と対向するようにミラー
42が配置されている。さらにケーシング14における
先端面及びベースプレート26には、それぞれミラー4
2に対向して光通過用の窓部(図示省略)が設けられて
いる。また磁気テープ24のBOT(Beginnin
g of Tape)及びEOT(End of Ta
pe)には、それぞれテープ幅方向における所定の位置
にスルーホール(図示省略)が穿設されている。
【0032】(ローディング機構の構成)次に、本実施
の形態に係るデータストリーマにおけるローディング機
構の構成を説明する。
【0033】図1から図5にはそれぞれ本発明の実施の
形態に係るデータストリーマ10が示されている。デー
タストリーマ10は、図1に示されるように樹脂製のシ
ャーシ44を備えている。このシャーシ44には、ロー
ディング機構の作動方向である奥行方向へ長い略長方形
の底板部46が設けられると共に、この底板部46の長
辺側の両端部に沿ってそれぞれ底板部46に対して直角
に屈曲した一対の側板部48,49が一体的に設けられ
ている。
【0034】シャーシ44の底板部46上には、図2に
示されるように金属製のキャリア50及び樹脂製のスラ
イドプレート52が配置されている。またシャーシ44
の底板部46上には、奥行方向における後端側に円筒状
のモータ取付部54が一体的に形成されており、このモ
ータ取付部54内にはカートリッジローディング機構を
駆動するためのローディングモータ56が固定されてい
る。
【0035】シャーシ44の前端部には、図2に示され
るようにシャーシ44の前面側を塞ぐようにフロントパ
ネル58が取り付けられている。フロントパネル58に
は、上部側にテープカートリッジ12の先端面に対応す
る形状とされた開口部60が形成されており、この開口
部60には板状の遮蔽扉62が配置されている。ここ
で、遮蔽扉62は両側面の上端部にそれぞれ設けられた
連結軸(図示省略)を介してフロントパネル58に連結
されており、この連結軸を中心として開口部60を開放
及び閉鎖する開放位置及び閉鎖位置との間で揺動可能に
支持されている。またフロントパネル58には、開口部
60の下部側に冷却用空気の取入口となる吸気部64及
びテープカートリッジ12をイジェクトするためのイジ
ェクトボタン66が設けられている。
【0036】シャーシ44の上端面には、図8に示され
るように前端部付近に薄肉状の金属板からなるトッププ
レート222が固定されており、トッププレート222
は底板部46の上面と平行となるように支持されてい
る。このトッププレート222の下面には、両端部にそ
れぞれ奥行方向へ延在するリブ状のガイド部材224が
配置されている。またトッププレート222には、一対
のガイド部材224の内側にそれぞれ奥行方向へ細長い
板ばね226が配置されており、この板ばね226の両
端部はガイド部材224の下面より下方まで突出するよ
うにV字状に屈曲されている。ここで、一対のガイド部
材224は、それぞれテープカートリッジ12の上面両
端部に設けられた凹状の上面ガイド部15(図1参照)
に対応して設けられている。
【0037】キャリア50は幅方向へ長く形成されてお
り、キャリア50には、図2に示されるように幅方向の
中央部にはテープカートリッジ12より僅かに広い幅を
有する略平板状のベースプレート部68が設けられると
共に、幅方向の両端部にはそれぞれベースプレート部6
8に対して直角に折り曲げられたサイドプレート部7
0,71が設けられている。これらのサイドプレート部
70,71間の間隔はテープカートリッジ12の幅方向
に沿った幅より僅かに広くなっている。
【0038】スライドプレート52は、図2に示される
ように奥行方向へ長い略長方形に形成されており、その
上面がベースプレート部68の下面中央部に接するよう
にキャリア50へ組み付けられる。スライドプレート5
2の上面には、各コーナ部付近にはそれぞれ奥行方向へ
長く、奥行方向と直交する方向での断面が略L字状とさ
れたガイド溝72が形成されている。一方、キャリア5
0にはスライドプレート52側へ突出する4個のガイド
爪74が4本のガイド溝72に対応して設けられ、これ
らのガイド爪74の先端部はガイド溝72の断面形状に
対応するL字状に屈曲されている。
【0039】スライドプレート52が組み付けられた状
態では、図1に示されるようにキャリア50のガイド爪
74がガイド溝72内へ挿入される。これにより、キャ
リア50とスライドプレート52とは一体に組み立てら
れると共に、奥行方向へはガイド溝72により制限され
る範囲内で相対的に摺動可能となる。またキャリア50
とスライドプレート52とは2本のコイルスプリング7
6により連結されており、これらのコイルスプリング7
6はキャリア50をスライドプレート52に対してロー
ディングモータ56側(後方側)へ付勢している。これ
により、キャリア50は、テープカートリッジ12のロ
ーディング開始前にはガイド爪74がガイド溝72の後
端部へ当接する位置に保持される。
【0040】またキャリア50には、ベースプレート部
68の下面にストッパ部材78が奥行方向に沿って摺動
可能に配置されている。ストッパ部材78は奥行方向へ
細長板状とされており、そのローディングモータ56側
の先端部には、図2に示されるように上方へ屈曲された
爪部79が形成されている。この爪部79は、キャリア
50の後端面に対して奥行方向に沿って接離可能となる
ように支持されている。またストッパ部材78はコイル
スプリング80によりキャリア50に連結されており、
このコイルスプリング80はスットパ部材78を常にフ
ロントパネル58側(前方側)へ付勢している。これに
より、ストッパ部材78は、テープカートリッジ12か
らの押圧力を受けていない状態では爪部79がキャリア
50の後端面に当接する位置に保持される。
【0041】スライドプレート52は、図2に示される
ように幅方向の中央部が上方へ向かってコ字状に屈曲さ
れており、これにより、スライドプレート52の下面に
は奥行方向へ延在する凹状のブリッジ部82が形成され
る。またスライドプレート52には、サイドプレート部
70側の端部(左側端部)に奥行方向へ細長く形成さ
れ、奥行方向に沿った一部分が後方へ突出するラック8
4が一体的に設けられている。このラック84には、ブ
リッジ部82内へ面する側端部に奥行方向に沿って歯部
85が形成されている。
【0042】一方、シャーシ44の底板部46には、図
3に示されるように中央部付近に円形の開口部86が形
成されており、この開口部86は、その外周部付近が幅
方向に沿ってラック84の歯部85と部分的に重なるよ
うに配置されている。
【0043】底板部46の上面には、幅方向に沿って開
口部86を挟んで相対向する一対で一組の搬送ガイド部
材88が複数組(本実施の形態では4組)設けられてい
る。搬送ガイド部材88は底板部46から上方へ突出
し、その先端側が相対向する搬送ガイド部材88側へ屈
曲されている。また、これらの搬送ガイド部材88はそ
れぞれ奥行方向に沿った直線上に配置されており、一組
の搬送ガイド部材88間の間隔はスライドプレート52
の幅より僅かに広くなっている。一組の搬送ガイド部材
88間には、図3に示されるようにスライドプレート5
2が配置されている。このとき、スライドプレート52
の両端部は少なくとも2組の搬送ガイド部材88の先端
側により係止され、これにより、スライドプレート52
は高さ方向への移動が制限されて底板部46上に接した
状態になる。
【0044】底板部46の上面には、図2に示されるよ
うに幅方向に沿って開口部86と搬送ガイド部材88と
の間に奥行方向に沿って延在するリブ状のガイドレール
90が形成されている。一方、スライドプレート52の
下面には、ガイドレール90に対応するガイド溝92が
奥行方向に沿って形成されている。図1に示されるよう
に、一対の搬送ガイド部材88間に配置されたスライド
プレート52のガイド溝92内にはガイドレール90が
挿入され、これにより、スライドプレート52は奥行方
向に沿ってのみ移動可能になり、他方向への移動が搬送
ガイド部材88及びガイドレール90により制限され
る。
【0045】シャーシ44の開口部86には、図1に示
されるように底板部46の下面側から略円筒状のカムギ
ヤ94が挿入され、このカムギヤ94の上端側の一部は
底板部46の下面から上方へ突出している。カムギヤ9
4は、図1に示されるように底板部46の下面に対向す
るようにシャーシ44の下部に締結固定されたアンダー
プレート96により回転可能に支持されており、図3に
示されるように外周部に設けられた歯部95をラック8
4の歯部85に噛合わせている。
【0046】カムギヤ94とアンダープレート96との
間には、カムギヤ94より大径とされた中間ギヤが一体
的に設けられており、この中間ギヤはローディングモー
タ56の回転軸をカムギヤ94に連結するギヤ列(図示
省略)の一部を構成している。
【0047】ローディングモータ56は、ローディング
機構の作動時に前記ギヤ列を介してカムギヤ94へトル
クを伝達し、カムギヤ94を時計方向又は反時計方向へ
回転させる。本実施の形態データストリーマ10では、
カムギヤ94が時計方向へ回転すると、スライド部材が
ローディングモータ56側(後方)へスライドし、また
カムギヤ94が反時計方向へ回転すると、スライドプレ
ート52がフロントパネル58側(前方)へスライドす
る。
【0048】このとき、キャリア50は、図3及び図4
に示されるようにテープカートリッジ12が装着されて
いない状態ではスライドプレート52と一体となって移
動するが、図5に示されるようにテープカートリッジ1
2が装着された状態では、スライドプレート52が可動
ストロークの後端側の移動限に達する直前に後述する奥
行方向への位置決め動作を行い、この位置決め動作に伴
ってキャリア50に対してフロントパネル58(前方)
側へ僅かに摺動するようになっている。
【0049】またカムギヤ94の歯部95には、図7に
示されるように下部側に外周面の全周に亘って歯が所定
のピッチで連続的に形成された全周部95Aが設けられ
ると共に、上部側に周方向に沿った一部分にのみに歯が
形成されたセクタ部95Bが設けられている。ここで、
ラック84の歯部85は、最も後端側の1枚の歯85A
(図3参照)を除き残りの全ての歯がカムギヤ94の全
周部95A及びセクタ部95Bの双方に噛合可能となっ
ている。また歯部85Aは、カムギヤ94のセクタ部9
5Bにのみ噛合可能となるように残りの歯より歯幅が薄
くされている。
【0050】カムギヤ94には、セクタ部95Bの内周
側にカムギヤ94の軸心を中心として略スパイラル状に
湾曲した立壁部218が設けられており、この立壁部2
18の内周面は曲率半径が連続的に変化するカム面21
9とされている。立壁部218には、セクタ部95Bと
は逆側の端部付近に開口218Aが形成されており、こ
の開口218Aは後述するカム従節部220の出入口と
されている。またカム面219は上方から見て時計方向
側の端部から反時計方向側の端部へ向かって曲率半径が
連続的に小さくなるようなカムプロフィールとされてい
る。、一方、スライドプレート52の下面には、図3に
示されるように前端部付近に下方へ突出するカム従節部
220がラック84の歯部85に面するように設けられ
ている。このカム従節部220は上方から見て略菱形状
の断面形状とされており、幅方向へはその中心がカムギ
ヤ94の軸心Sと略一致するように配置されている。ま
たカム従節部220には、図17に示されるように前端
部に滑らかな凸状曲面からなる摺動面221が形成され
ている。
【0051】キャリア50のサイドプレート部70,7
1の内側面には、それぞれ図2に示される係止ロック部
材98,99が配置されている。これらの係止ロック部
材98,99は、金属板からなるレバープレート10
0,101と、このレバープレート100,101の外
側面から幅方向に沿って突出する係合ピン102,10
3とを備えている。ここで、一方(左方)の係止ロック
部材98の係合ピン102は、他方(右方)の係止ロッ
ク部材99の係合ピン103より長くなっている。
【0052】ここで、一方のレバープレート100と他
方のレバープレート101は、奥行方向及び高さ方向に
より規定される平面(D−H平面)を介して互いに対称
な形状とされており、これらのレバープレート100,
101は連結軸106を中心とする径方向に沿って長く
形成され、連結軸106を中心として前方及び後方へ延
出する梃子状とされている。
【0053】レバープレート100,101には、図2
に示されるように係合ピン102,103とレバー後端
との中間部に円形の軸受穴104が穿設されている。一
方、サイドプレート部70,71の内側面には、それぞ
れ幅方向に沿って突出する連結軸106(図2にはサイ
ドプレート部70の連結軸106のみが示されてい
る。)が立設されている。これらの連結軸106はレバ
ープレート100,101の軸受穴104にそれぞれ挿
入され、その外周面の先端部に軸受穴104より大径の
リング(図示省略)が嵌め込まれる。これにより、係止
ロック部材98,99はそれぞれ連結軸106を中心と
して所定の解除・拘束位置と係止・解放位置との間で揺
動可能に支持される。
【0054】キャリア50のベースプレート部68に
は、サイドプレート部70,71の内側面に沿ってそれ
ぞれ開口部108が形成されている。係止ロック部材9
8,99のレバープレート100,101は、図3に示
されるように開口部108内を挿通し、高さ方向へ移動
可能となるように支持されている。
【0055】キャリア50のサイドプレート部70,7
1には、図2に示されるように連結軸106を中心とす
る周方向に沿って長穴110が穿設されている。この長
穴110には係止ロック部材98,99の係合ピン10
2,103が挿通し、係合ピン102,103の先端側
はサイドプレート部70,71の外側へ突出している。
ここで、長穴110は、レバープレート100,101
がそれぞれ任意の位置へ揺動してもサイドプレート部7
0,71が係合ピン102,103へ干渉しないよう
に、レバープレート100,101の揺動範囲に対応し
て設けられている。
【0056】レバープレート100,101の後側の揺
動端部には、図8に示されるようにレバープレート10
0,101の長手方向に対して斜め上方へ傾斜し、かつ
面方向に沿った形状が先端部へ向かって幅が狭くなるテ
ーパ状とされたラッチ解除部112が設けられている。
【0057】レバープレート100,101の前側の揺
動端部は略T字状に形成されており、この前側の揺動端
部には、レバープレート100,101の長手方向に対
して上方へ突出する係止爪部114及び下方へ突出する
スライダ部116が設けられている。係止爪部114
は、図7に示されるように後方へ向かって略J字状に湾
曲した面形状とされており、この係止爪部114の先端
部には内側へ向かって直角に屈曲された当接片115が
形成されている。またスライダ部116は、径方向に沿
った直線に沿って内側に屈曲されており、径方向へ長い
略長方形の板状とされている。スライダ部116の長手
方向の両端部は、それぞれ中央部に対して上方へ傾斜す
るように屈曲されている。
【0058】またレバープレート100,101の上端
面には、図8に示されるように係合ピン102,103
の上部付近に凸状の曲面からなる押圧部117が形成さ
れている。この押圧部117は、係止ロック部材98,
99が係止爪部114によりテープカートリッジ12を
係止する係止・解放位置に移動すると、テープカートリ
ッジ12の下面へ当接するようになっている。
【0059】一方、サイドプレート部70,71の後端
部には、図2に示されるように外側へ突出する突起状の
係止片118が形成されている。この係止片118には
捩りコイルスプリング120のコイル部が嵌挿してい
る。捩りコイルスプリング120の一端部はL字状に屈
曲され、サイドプレート部70,71の下端部を係止し
ている。また捩りコイルスプリング120の他端部は係
合ピン102,103に上方から圧接している。これに
より、捩りコイルスプリング120はレバープレート1
00,101を反時計方向、すなわちレバープレート1
00,101の前側の揺動端部を下方へ付勢する。
【0060】底板部46には、図8に示されるようにキ
ャリア50と共に着脱位置にある係止ロック部材98,
99との対向部にそれぞれ凹状の格納溝122が形成さ
れている。これにより、着脱位置にあるレバープレート
100,101は捩りコイルスプリング120の付勢力
によりスライダ部116付近が格納溝122内に挿入さ
れ、スライダ部116が格納溝122の底面へ当接する
解除・拘束位置に保持されている。このとき、図7に示
されるようにレバープレート100,101は、ラッチ
解除部112の先端部をベースプレート部68の上面よ
り上方まで突出させ、かつ係止爪部114をベースプレ
ート部68の上面より下側に位置させている。
【0061】底板部46には、図2に示されるように幅
方向に沿って格納溝122の内側に凸状のプレート支持
部124が設けられている。プレート支持部124の頂
面には面方向に沿った形状が略T字状のロックプレート
126が締結固定され、このロックプレート126の一
端部は格納溝122の上方まで延出している。ロックプ
レート126には、図8に示されるように解除・拘束位
置にあるレバープレート100の係止爪部114の当接
片115が当接する。これにより、着脱位置にあるキャ
リア50及びスライドプレート52は後方への移動が拘
束される。
【0062】また底板部46の格納溝122内には、図
8に示されるように後端側の内壁上端部に着脱位置にあ
るスライダ部116下面と対向するように傾斜面128
が形成されている。また底板部46の上面には、図7に
示されるように格納溝122の後端から奥行方向に沿っ
て延在する摺動ガイド面130がスライダ部116に対
応して設けられている。摺動ガイド面130は格納溝1
22後端からキャリア50の後方への移動限である記録
位置に対応する位置まで延在し、この摺動ガイド面13
0には、着脱位置と記録位置との間に設定される所定の
昇降位置に対応する部位に凸状の昇降ガイド部132が
形成されている。昇降ガイド部132の奥行方向に沿っ
た断面は両端部がなだらかに傾斜した略台形状とされて
いる。
【0063】シャーシ44における側板部48の内側面
には、図2に示されるスイッチレバー134が配置され
ている。スイッチレバー134は細長い板状とされてお
り、その外側面には長手方向の中央部付近に幅方向に沿
って突出する連結軸136が設けられると共に、連結軸
136の後側に突起部137が設けられている。
【0064】一方、片側の側板部48には、図2に示さ
れるように幅方向の中央より若干前側の位置に円形の軸
受穴138が穿設されると共に、この軸受穴138の後
側に軸受穴138を中心とする周方向に沿って制限開口
140が穿設されている。スイッチレバー134は連結
軸136を側板部48における軸受穴138に挿入する
と共に、突起部137を制限開口140に挿入してい
る。これにより、スイッチレバー134は軸受穴138
を中心として側板部48により揺動可能に支持され、突
起部137及び制限開口140により揺動範囲が制限さ
れている。
【0065】スイッチレバー134における後端部に
は、図2に示されるようにスイッチレバー134の上端
面から内側へ屈曲されたスイッチ押圧部142が設けら
れている。このスイッチ押圧部142の上端は上方へ向
いた平面により形成されている。一方、側板部48に
は、図8に示されるようにスイッチ押圧部142の上方
にマイクロスイッチ144が配置されている。このマイ
クロスイッチ144の押ボタン144Aはスイッチ押圧
部142の移動軌跡上に位置している。
【0066】スイッチレバー134と側板部48とは、
図8に示されるようにコイルスプリング146により連
結されており、このコイルスプリング146はスイッチ
レバー134を反時計方向へ付勢している。これによ
り、スイッチレバー134は係止ロック部材98が解除
・拘束位置にあると、スイッチ押圧部142により押ボ
タン144Aを押下してマイクロスイッチ144をオン
させるオン位置に保持される。
【0067】またスイッチレバー134は時計方向へは
スイッチ押圧部142に対するオフ位置まで移動可能と
されており、このオフ位置にスイッチレバー134が移
動すると、押ボタン144Aが突出してマイクロスイッ
チ144はオフするようになっている。ここで、マイク
ロスイッチ144はテープカートリッジ12のローディ
ング開始時にローディングモータ56を制御するもので
あり、マイクロスイッチ144がオンからオフになる
と、制御回路(図示省略)へローディング開始信号が出
力されてローディングモータ56へ駆動電流が供給さ
れ、ローディングモータ56が正転方向へ回転する。
【0068】スイッチレバー134の下端面には、図2
に示されるように連結軸136に対して前側の部分にカ
ム面148が形成されている。このカム面148は連結
軸106を中心とする径方向に沿って細長く形成され、
その先端部及び後端部には、それぞれ周方向に沿った高
さが相対的に異なる第1レベル部150及び第2レベル
部151が設けられている。ここで、相対的に高い位置
にある第1レベル部150はスイッチレバー134のオ
ン位置に対応しており、相対的に低い位置にある第2レ
ベル部151はスイッチレバー134のオフ位置に対応
している。
【0069】スイッチレバー134は、図7に示される
ように長穴110を通してサイドプレート部70の外側
へ突出した係合ピン102の先端部にカム面148を圧
接させている。このとき、係止ロック部材98がキャリ
ア50と共に着脱位置にあると係合ピン102はカム面
148の第1レベル部150と圧接し、係止ロック部材
98がキャリア50と共に着脱位置から記録位置(図4
参照)側へ移動すると、係合ピン102は第1レベル部
150から第2レベル部151へ摺動し、これに連動し
てオン位置にあるスイッチレバー134はオフ位置へ揺
動する。
【0070】また片側の側板部48の内側面には、スイ
ッチレバー134のカム面148の下側に図2に示され
るスライドストッパ152が配置されている。スライド
ストッパ152は奥行方向に沿って図7に示される当接
位置と、この当接位置に対して所定距離後方側の挿入位
置との間で移動可能に支持されている。スライドストッ
パ152には、長手方向の中央部にブロック状のスペー
サ部153(図2参照)が一体的に設けられている。
【0071】一方、側板部48には、図2に示されるよ
うにスイッチレバー134の先端部及びスライドストッ
パ152に面してL字状の開口部154が形成されてい
る。この開口部154内には、スライドストッパ152
のスペーサ部153が奥行方向へ移動可能に挿入されて
いる。スライドストッパ152はコイルスプリング15
5(図10参照)により側板部48に連結され、このコ
イルスプリング155の復元力により挿入位置の方向へ
付勢されている。またスイッチレバー134の外側面に
は、スライドストッパ152のスペーサ部153に対応
してストッパピン156が設けられ、このストッパピン
156は側板部48の開口部154内に高さ方向に沿っ
て移動可能に挿入されている。
【0072】シャーシ44における側板部48の内側面
には、図8に示されるように前端部付近に開閉レバー1
60が配置されている。開閉レバー160は略L字状の
面形状とされており、この開閉レバー160の外側面に
は、面方向に沿った屈曲部付近に幅方向へ突出する連結
軸162が設けられると共に、この連結軸162の周辺
部に3個の制限突起部(図示省略)が設けられている。
【0073】側板部48には、図7に示されるように開
閉レバー160に対応して円形の軸受穴164が穿設さ
れると共に、この軸受穴164を中心とする周方向に沿
って3本のガイド溝166が穿設されている。開閉レバ
ー160は連結軸162を側板部48の軸受穴164に
回転可能に挿入すると共に、3個の制限突起部をそれぞ
れ側板部48の3本のガイド溝166に挿入している。
これにより、開閉レバー160は図8の実線で示される
扉開放位置と2点鎖線で示される扉閉鎖位置との間で揺
動可能に支持される。また開閉レバー160はコイルス
プリング168により側板部48に連結されており、こ
のコイルスプリング168は開閉レバー160を扉閉鎖
位置の方向へ付勢している。
【0074】開閉レバー160には、図8に示されるよ
うに連結軸162に対して前側の端部に連結溝170が
設けられている。連結溝170は一端が開閉レバー16
0の先端面へ開口し、この開口端から連結軸162側へ
向かって略へ字状に湾曲している。また開閉レバー16
0の内側面には、連結軸162に対して後側の端部に幅
方向に沿って突出するように支軸部(図示省略)が設け
られ、この支軸部の先端側にはガイドローラ174が回
転可能に配置されている。
【0075】ここで、開閉レバー160が扉閉鎖位置か
ら扉開放位置に移動すると、ガイドローラ174は下方
へ移動して上端側をベースプレート部68の上面から僅
かに突出させる。また開閉レバー160が扉開放位置か
ら扉閉鎖位置に復帰すると、ガイドローラ174は上方
へ移動して下端側の一部を除いた大部分がベースプレー
ト部68の上方へ支持される。
【0076】一方、図2に示される遮蔽扉62には、側
板部48側の側端面の上部に幅方向へ突出する連結ピン
172(図8参照)が一体的に設けられており、遮蔽扉
62は連結ピンを連結溝170内に摺動可能となるよう
に挿入している。これにより、遮蔽扉62及び開閉レバ
ー160の一方が揺動すると、連結ピンが連結溝170
内を相対的に摺動し、遮蔽扉62及び開閉レバー160
の他方へ揺動方向に沿った分力を作用させる。この結
果、遮蔽扉62と開閉レバー160とは常に一方の揺動
動作に連動して他方も揺動する。
【0077】具体的には、遮蔽扉62を閉鎖位置から開
放位置に揺動させると開閉レバー160は扉閉鎖位置か
ら扉開放位置に揺動し、また開閉レバー160を扉閉鎖
位置から扉開放位置へ揺動させると、遮蔽扉62は閉鎖
位置から開放位置へ揺動する。従って、遮蔽扉62は、
扉開放位置へ付勢された開閉レバー160により閉鎖位
置へ付勢され、装置内へのテープカートリッジ12の挿
入前にはフロントパネル58の開口部60を閉鎖する。
【0078】キャリア50のベースプレート部68上に
は、図2に示されるように一方(右方)のサイドプレー
ト部71側の端部にテープカートリッジ12の蓋部材2
0に対応して開閉部材176が配置されている。開閉部
材176は薄肉状の金属板により形成されており、奥行
方向に沿った面形状が略L字状とされている。開閉部材
176は下端部がビス等によりベースプレート部68に
締結されており、その上端部には奥行方向に沿って前方
へ突出し、先端部が外側へ屈曲されたアーム部178が
形成されている。このアーム部178は高さ方向へはテ
ープカートリッジ12のガイド溝17に対応する幅を有
している。
【0079】開閉部材176は、図1に示される着脱位
置にあるキャリア50にテープカートリッジ12が装着
される際に、アーム部178を蓋部材20の外側の端部
20Aに当接させる。この後、開閉部材176はテープ
カートリッジ12の後端側への移動に連動して閉鎖位置
にある蓋部材20を開放位置側へ揺動させ、テープカー
トリッジ12が装着完了時の位置である装着位置(図5
参照)に達する直前に蓋部材20を開放位置まで揺動さ
せる。
【0080】シャーシ44における底板部46上には、
図1に示されるように一対の摺動ガイド面130の内側
で、かつこれらの摺動ガイド面130の昇降ガイド部1
32に対して後方側に一対の位置決め台180が一体的
に設けられている。位置決め台180は底板部46から
上方へ突出する板状とされており、位置決め台180の
上面には、図7に示されるように記録再生時にテープカ
ートリッジ12を高さ方向へ位置決めするための基準レ
ベル面182が形成されている。
【0081】基準レベル面182は幅方向及び奥行方向
により規定される平面により形成されており、高さ方向
へはキャリア50のベースプレート部68上面と略同一
の位置又は僅かに高い位置にある。ここで、基準レベル
面182の高さ方向における位置は、後述する高さ方向
へ移動可能とされた磁気ヘッド210(図5参照)の高
さ方向での基準位置に対応して設定されており、この基
準レベル面182は、位置決め精度を高めるために可能
な限り平滑度が高くなるように加工されている。また位
置決め台180には、基準レベル面182の前端から下
方へ傾斜する傾斜ガイド面184が形成されている。
【0082】位置決め台180には、図7に示されるよ
うに基準レベル面182の後端から高さ方向に沿って上
方へ延出する基準ポジション面186が形成されてい
る。基準ポジション面186は幅方向及び高さ方向によ
り規定される平面により形成されている。ここで、奥行
方向における基準ポジション面186の位置は磁気ヘッ
ド210の位置に対応して設定されており、この基準ポ
ジション面186も位置決め精度を高めるために可能な
限り平滑度が高くなるように加工されている。
【0083】(記録再生部の構成)次に、本実施の形態
に係るデータストリーマにおける記録再生部の構成を説
明する。
【0084】シャーシ44の底板部46には、図1に示
されるように幅方向へは一対の位置決め台180間の中
央部で、かつ奥行方向へは位置決め台180より僅かに
後方側に円筒状のローラポスト188が配置されてい
る。ローラポスト188は底板部46の下面側に配置さ
れたモータマウント基板190(図3参照)により支持
されており、このモータマウント基板190は、図3に
示されるように底板部46に穿設された開口部192を
通してローラポスト188を底板部46から上方へ突出
させている。
【0085】モータマウント基板190は所定の移動範
囲内で奥行方向に沿って移動可能に設けられており、底
板部46上には後端部付近にモータマウント基板190
を前方へ付勢する捩りコイルスプリング194が配置さ
れている。これにより、モータマウント基板190は、
テープカートリッジ12が記録位置にない状態では移動
範囲における前側の移動限に保持される。
【0086】またモータマウント基板190の下面には
ドライブモータ(図示省略)が取り付けられている。こ
のドライブモータは回転軸をローラポスト188内に挿
通させ、回転軸の先端部をローラポスト188から突出
させている。この回転軸の先端部には、図1に示される
ようにテープカートリッジ12のベルトキャプスタン3
4に対応する円板状のドライブローラ196が固定され
ている。ドライブローラ196の外周部にはゴム製の摩
擦リング197が配置されている。
【0087】ドライブローラ196は、図5に示される
ように摩擦リング197の外周面を記録位置にあるテー
プカートリッジ12のベルトキャプスタン34の圧接す
る。これにより、ドライブモータからのトルクがドライ
ブローラ196を介してベルトキャプスタン34に伝達
され、磁気テープ24がドライブモータの回転方向に応
じた方向へ走行する。
【0088】底板部46上には、図1に示されるように
幅方向におけるローラポスト188と一方(右方)の側
板部49との中間部に丸棒状のガイドロッド198が立
設されている。また底板部46上には、ガイドロッド1
98に後側に略筒状の支軸部200が高さ方向へ突出す
るように設けられている。支軸部200は略円筒状とさ
れ、外周面の一部に開口部が形成されている。支軸部2
00はガイドロッド198に面した側が開口部となるよ
うに配置されている。支軸部200の内周側には、図3
に示されるようにねじ軸状のリードスクリュー202が
回転可能に支持されている。
【0089】底板部46には支軸部200の下部側に下
方へ向かって開いた円筒状のモータ格納部204が一体
的に設けられており、このモータ格納部204の下部に
は、円板状のステッピングモータ206及びステッピン
グモータ206の回転軸とリードスクリュー202とを
連結するギヤ列(図示省略)が配置されている。ここ
で、ステッピングモータ206は制御回路(図示省略)
によりサーボ制御されており、前記制御回路から出力さ
れる駆動パルスの極性に応じた方向へ駆動パルス数に比
例する回転量だけ精度よく回転するようになっている。
【0090】ガイドロッド198には、図3に示される
ように外周側にヘッドキャリッジ208が高さ方向へ摺
動可能に配置されている。このヘッドキャリッジ208
には前端部に磁気ヘッド210が取り付けられている。
この磁気ヘッド210は図20に示される従来の磁気ヘ
ッドと同一構造とされている。またヘッドキャリッジ2
08の後端部には奥行方向に沿って後方へ突出する噛合
部212が設けられており、この噛合部212のリード
スクリュー202に面した側面部にはリードスクリュー
202と噛み合う歯部が形成されている。
【0091】底板部46には、噛合部212の歯部とは
逆側の側面部に当接するように制限部材214が立設さ
れている。これにより、噛合部212はガイドロッド1
98を中心とする回転方向への移動が制限されて噛合部
212がリードスクリュー202と噛み合う位置に保持
される。またヘッドキャリッジ208はコイルスプリン
グ207により底板部46に連結されており、このコイ
ルスプリング207はヘッドキャリッジ208を下方へ
付勢し、リードスクリュー202と噛合部212との噛
み合いのガタ等によるヘッドキャリッジ208の高さ方
向への変位を防止している。
【0092】ここで、ステッピングモータ206が駆動
してリードスクリュー202が回転すると、ヘッドキャ
リッジ208は、リードスクリュー202の回転方向に
応じた方向へ回転量に対応する距離だけ磁気ヘッド21
0と一体となって精度よく移動する。また磁気ヘッド2
10としてはMR(磁気抵抗)型のものが用いられてい
る。
【0093】シャーシ44の底板部46上にはテープカ
ートリッジ12のミラー42に対応して光源及び光電素
子が一体化された光センサ47(図6参照)が配置され
ている。また底板部46上には、図7に示されるように
テープカートリッジ12のミラー42に対応して光導波
部材216が配置されており、この光センサ47は、記
録再生時に光源から出射した光を光導波部材216を通
してミラー42へ照射し、またミラー42により反射さ
れて磁気テープ24のスルーホールを通過した光を光電
素子により検出し、磁気テープ24のBOT及びEOT
をそれぞれ検出する。
【0094】(実施の形態の作用)次に、上記のように
構成された本実施の形態に係るデータストリーマ10の
動作及び作用を説明する。
【0095】先ず、オペレータはテープカートリッジ1
2の先端面を図2に示される閉鎖位置にある遮蔽扉62
へ当接させ、テープカートリッジ12により遮蔽扉62
を後方へ押圧する。これにより、テープカートリッジ1
2は、遮蔽扉62は閉鎖位置から開放位置側へ揺動させ
つつ開口部60を通してシャーシ44内へ移動する。こ
のとき、図8に示されるように、開閉レバー160は遮
蔽扉62に連動して扉開放位置に揺動し、開閉レバー1
60により支持されたガイドローラ174はその上端部
をシャーシ44のベースプレート部68上面から突出さ
せる位置に移動する。これにより、シャーシ44内に挿
入されたテープカートリッジ12は、その下面がガイド
ローラ174に接し、ガイドローラ174により高さ方
向における所定の位置へ位置決めされる。このとき、ま
たテープカートリッジ12の下面がガイドローラ174
に接することにより、開閉レバー160が扉開放位置に
保持され、この開閉レバー160により遮蔽扉62が開
放位置に保持される。
【0096】またシャーシ44内にテープカートリッジ
12が挿入されると、図8に示されるように、トッププ
レート222の一対のガイド部材224はテープカート
リッジ12の一対の上面ガイド部15に係合し、テープ
カートリッジ12の幅方向に沿った移動を制限し、幅方
向においてテープカートリッジ12の中心をキャリア5
0の中心と一致させる。
【0097】テープカートリッジ12を図8に示される
位置から更に後方へ挿入すると、テープカートリッジ1
2は、その下面が着脱位置(図1参照)にあるキャリア
50のベースプレート部68上に載置されると共に、キ
ャリア50における一対のサイドプレート部70,71
の内側に挿入される。このとき、テープカートリッジ1
2の上面には図9に示されるようにトッププレート22
2の板ばね226が圧接し、板ばね226はテープカー
トリッジ12を下方へ付勢してテープカートリッジ12
の下面をベースプレート部68上に圧接させる。
【0098】テープカートリッジ12がベースプレート
部68上を摺動しつつ後方へ移動すると、図10に示さ
れるようにテープカートリッジ12の先端面がシャーシ
44に下面に配置されたストッパ部材78の爪部79に
当接し、スライド部材78を後方へスライドさせると共
に、解除・拘束位置にある一対の係止ロック部材98,
99のラッチ解除部112に当接し、連結軸106を中
心として係止ロック部材98,99を時計方向へ僅かに
回転させる。また、このテープカートリッジ12の挿入
動作に連動し、サイドプレート部71に配置された開閉
部材176は蓋部材20を閉鎖位置から開放位置へ揺動
させて第2開口部19を開放する。
【0099】オペレータがテープカートリッジ12を更
に後方へ移動させると、テープカートリッジ12は、ス
トッパ部材78を更に後方へスライドさせつつ、一対の
ラッチ解除部112を押圧して係止ロック部材98,9
9を時計方向へ回転させる。これにより、係止ロック部
材98,99は解除・拘束位置から係止・解放位置側へ
揺動し、図11に示されるように係止ロック部材98は
ロックプレート126を係止していた係止爪部114を
上方へ移動させてロックプレート126から離脱させ
る。これと同時に、キャリア50は着脱位置から記録位
置側へ移動可能になり、テープカートリッジ14からの
押圧力により着脱位置から記録位置側へ移動する。この
とき、係止ロック部材98,99の上端側がそれぞれテ
ープカートリッジ14の切欠部28,29内に挿入され
る。
【0100】一方、図10及び図11に示される状態で
は、係止ロック部材98の係合ピン102はスイッチレ
バー134のカム面148の第1レベル150に圧接し
ており、これにより、スイッチレバー134は、コイル
スプリング146の付勢力によりマイクロスイッチ14
4をオン状態とするオン位置に保持されている。このと
き、スライドストッパ152はスイッチレバー134が
オン位置にある状態では当接位置に保持されており、こ
の当接位置ではスペーサ部153の後端面をスイッチレ
バー134のストッパピン156に圧接させている。こ
れにより、スライドストッパ152は挿入位置側への移
動が阻止されている。
【0101】係止ロック部材98,99及びキャリア5
0がテープカートリッジ14により記録位置側へ押圧さ
れて図11に示される位置から図12に示される位置ま
で移動すると、係止ロック部材98,99のスライダ部
116下面の先端部が格納溝122の傾斜面128へ接
する。一方、係止ロック部材98の係合ピン102がカ
ム面148における第1レベル部150から第2レベル
部151へ摺動する。これにより、スイッチレバー13
4は、図12に示されるように係合ピン102からの分
力によってオン位置からオフ位置へ揺動し、マイクロス
イッチ144をオン状態からオフ状態に変化させる。こ
のとき、スライドストッパ152はコイルスプリング1
55の付勢力により当接位置から挿入位置へ移動し、ス
ペーサ部153がストッパピン156の下側に挿入され
る。これにより、オフ位置にあるスイッチレバー134
のオン位置側への揺動が阻止される。
【0102】また、記録位置にある係止ロック部材98
が着脱位置に移動する際には、スライドストッパ152
によりカム面148がストッパピン156より僅かに高
い位置に拘束されるていることから、ストッパピン15
6はカム面148の第2レベル部151と接することな
く、奥行方向に沿って第2レベル部151と第1レベル
部150との境界部付近まで移動し、この境界部付近で
捩りコイルスプリング120を係止した係止片118
(図2参照)をスライドストッパ152の後端部に設け
られた突起部158に当接させる。この状態から、更に
係止ロック部材98が着脱位置側へ移動すると、係止片
118からの押圧力によりスライドストッパ152は挿
入位置から当接位置側へ移動し、係止ロック部材98が
着脱位置に達すると当接位置まで移動する。これによ
り、スイッチレバー134はコイルスプリング146の
付勢力によりオン位置に復帰し、カム面148の第1レ
ベル部150をストッパピン156に圧接させる。
【0103】また制御回路(図示省略)は、マイクロス
イッチ144がオフ状態になるとローディングモータ5
6を駆動して正転方向へ回転させる。これにより、ロー
ディングモータ56からのトルクによりカムギヤ94が
時計方向へ回転する。カムギヤ94は、図3に示される
ようにスライドプレート52が着脱位置にある状態で
は、歯部95における全周部95A及びセクタ部95B
をラック84における最も後端側の1枚の歯85Aと噛
み合わせている。この状態から、カムギヤ94が時計方
向へ回転すると、カムギヤ94は全周部95A及びセク
タ部95Bによるラック84との噛合状態を維持しつ
つ、スライドプレート52及びキャリア50を記録位置
側(後側)へスライドさせていく。
【0104】キャリア50が図12に示される位置から
記録位置側へ移動すると、係止ロック部材98,99は
スライダ部116を格納溝122の傾斜面128に摺動
させつつ、キャリア50と一体となって記録位置側へ移
動する。これにより、連結軸106を中心として係止ロ
ック部材98,99は時計方向へ揺動しつつ、テープカ
ートリッジ14の切欠部28,29内に挿入した係止爪
部114をテープカートリッジ14の先端側へ移動させ
る。係止ロック部材98,99は、図13に示されるよ
うにスライダ部116が傾斜面128の上端部付近まで
達すると、係止爪部114によりテープカートリッジ1
4の切欠部28,29を係止する係止・解放位置まで揺
動する。これにより、テープカートリッジ14は、奥行
方向へはキャリア50と一体となって移動するラッチ状
態となる。また係止ロック部材98,99は、それぞれ
押圧部117をテープカートリッジ14の下面に当接さ
せる。
【0105】スライドプレート52及びキャリア50が
ローディングモータ56からの駆動力により図13に示
される位置から更に記録位置側へ移動すると、係止ロッ
ク部材98,99は、図14に示されるようにスライダ
部116を傾斜面128から摺動ガイド面130上へ移
動させる。これにより、係止ロック部材98,99は、
スライダ部116を摺動ガイド面130上に摺動させつ
つ、キャリア50と一体となって記録位置側へ移動す
る。このとき、係止ロック部材98,99は、トッププ
レート222の板ばね226により下方へ付勢されたテ
ープカートリッジ12の下面に押圧部117を当接さ
せ、摺動ガイド面130の高低差に従ってテープカート
リッジ12の先端部を高さ方向へ位置調整する。
【0106】係止ロック部材98,99は、図15
(A)に示されるように摺動ガイド面130における昇
降ガイド部132の手前の区間ではテープカートリッジ
12をベースプレート部68に接する位置に保持し、図
15(B)に示されるようにスライダ部116が昇降ガ
イド部132に達し、スライダ部116が摺動ガイド面
130に沿って上方へ移動すると共に、押圧部117に
よりテープカートリッジ12の先端部を上方へ移動させ
る。これにより、テープカートリッジ12が進行方向へ
向かって上方へ傾いてテープカートリッジ12下面の先
端部がベースプレート部68から離れる。
【0107】この後、図15(C)に示されるようにス
ライダ部116が昇降ガイド部132の頂部に達する
と、係止ロック部材98,99は、押圧部117により
テープカートリッジ12の先端部を最も高い上限位置ま
で移動させる。このとき、テープカートリッジ12の高
さ方向への移動量は0.15mm程度になるように設定
されており、この上限位置では、テープカートリッジ1
2下面の先端部の高さは、位置決め台180の基準レベ
ル面182より僅かに高くなっている。
【0108】係止ロック部材98,99は、図16
(A)〜(B)に示されるようにテープカートリッジ1
2の先端が奥行方向に沿って位置決め台180の基準レ
ベル面182に達するまでテープカートリッジ12を上
限位置に保持し、テープカートリッジ12の先端が基準
レベル面182に達した後に、テープカートリッジ12
を降下させてテープカートリッジ12下面の先端部を基
準レベル面182へ当接させる。このとき、テープカー
トリッジ12は、トッププレート222の板ばね226
からの付勢力により基準レベル面182へ圧接する。ま
た、テープカートリッジ12が図16(A)に示される
位置付近まで移動すると、テープカートリッジ12の下
面が開閉レバー160のガイドローラ174(図8参
照)から離脱する。これにより、開閉レバー160はコ
イルスプリング168の付勢力により扉閉鎖位置に復帰
し、これに連動して、遮蔽扉62は開放位置から閉鎖位
置へ揺動して開口部60を閉鎖する。
【0109】キャリア50は図16(C)〜(D)に示
されるように基準レベル面182に当接したテープカー
トリッジ12を更に記録位置側へ移動させ、テープカー
トリッジ12の先端面を位置決め台180の基準ポジシ
ョン面186へ圧接させる。これにより、テープカート
リッジ12は、基準レベル面182により高さ方向へ位
置決めされると共に、基準ポジション面186により奥
行方向へ位置決めされる。
【0110】一方、カムギヤ94は、テープカートリッ
ジ12が図16(B)に示される位置付近まで達する
と、図17に示されるようにセクタ部95Bの歯のみを
ラック84の歯85Aに噛み合わせてラック84へ回転
力を伝達し、これと略同時にカム面219の始端部をカ
ム従節部220の摺動面221へ当接させる。このと
き、テープカートリッジ12のベルトキャプスタン34
はドライブローラ196の僅かに手前まで達している。
【0111】この後、時計方向へ回転するカムギヤ94
は、セクタ部95Bをラック84の先端の歯から離脱さ
せつつ、カム面219をカム従節部220の摺動面22
1に摺動させる。ここで、カム面219は始端部から終
端部へ向かって曲率半径が小さくなっている。従って、
カムギヤ94が時計方向へ回転し、カム従節部220の
摺動面221が相対的にカム面219の始端部から終端
部へ摺動することにより、スライドプレート52は後方
へ移動する。
【0112】カム従節部220の摺動面221がカム面
219の始端部から終端部との中間部まで摺動すると、
テープカートリッジ12は図16(C)に示される位置
まで移動する。このとき、テープカートリッジ12のベ
ルトキャプスタン34がドライブローラ196に当接す
ると共に、磁気ヘッド210が第2開口部19を通して
磁気テープ24に当接する。
【0113】カムギヤ94が更に時計方向へ回転し、図
18に示されるようにカム従節部220の摺動面221
がカム面219の中間部から終端部まで摺動すると共
に、スライドプレート52と共にキャリア50及びテー
プカートリッジ12が後方へ移動する。このとき、テー
プカートリッジ12は、ベルトキャプスタン34により
ドライブローラ196を押圧し、ドライブローラ196
を捩りコイルスプリング194(図3参照)の付勢力に
抗して後方へ移動させつつ、図18に示されるように先
端面を位置決め台180の基準ポジション面186に当
接させる記録位置まで移動する。また磁気ヘッド210
は、初期状態ではテープカートリッジ12の先端面に沿
って直線的に張設されていた磁気テープ24に圧接し、
圧接部で磁気テープ24を約2.2mmのテープカート
リッジ14の後端面側へ移動させる。これにより、磁気
ヘッド210は磁気テープ24に対して適正な接触圧が
得られるようになっている。
【0114】ここで、カムギヤ94のカム面219とカ
ム従節部220との作用によりスライドプレート52を
後方へ移動させることにより、ローディングモータ56
のトルクを変化させることなく、スライドプレート52
をカムギヤ94及びラック84により移動させる場合よ
り大きな力で移動させることができる。従って、ドライ
ブローラ196を前方へ付勢する捩りコイルスプリング
194のばね定数を十分大きくすることができるので、
ドライブローラ196を高速回転させてもローラ間にス
リップが生じないように、ベルトキャプスタン34とド
ライブローラ196との圧接力(摩擦力)を十分大きく
できる。
【0115】また、シャーシ44にはキャリア50が記
録位置まで移動すると作動するマイクロスイッチ(図示
省略)が配置されており、このマイクロスイッチからの
信号に同期させて制御回路はローディングモータ56を
停止させる。このとき、制御回路はテープカートリッジ
12が基準ポジション面186に当接した後も、カムギ
ヤ94が僅かに時計方向へ回転するようなタイミングで
ローディングモータ56を停止させる。これにより、キ
ャリア50は2本のコイルスプリング76(図2参照)
の付勢力に抗してスライドプレート52に対して僅かに
前方へ相対的に移動する。この結果、キャリア50には
コイルスプリング76の復元力が作用し、この復元力を
受けるテープカートリッジ12は基準ポジション面18
6に圧接し、振動や装置の傾き等の影響を受けることな
く確実に記録位置に保持される。
【0116】制御回路(図示省略)は、上記したような
ローディング動作によりテープカートリッジ12が記録
位置に移動すると、ドライブモータ(図示省略)により
ドライブローラ196を回転させて磁気テープ24を走
行させると共に光センサからの信号により磁気テープ2
4のBOTを検出する。制御回路は磁気テープ24のB
OTが検出されると、磁気ヘッド210を磁気テープ2
4におけるBOTにより規定される記録開始部に接する
ように磁気テープ24を走行させる。このとき、制御回
路は、コンピュータから情報記録又は情報再生に対応す
る動作要求信号が既に入力していると、磁気テープ24
への情報の記録又は再生を開始させ、また動作要求信号
がまだ入力していない場合には、磁気テープ24への情
報の記録又は再生を直ちに実行できるアクセス可能状態
となる。
【0117】データストリーマ10では、磁気テープ2
4への情報の記録又は再生時に磁気テープ24をBOT
側からEOT側へ走行させる動作とEOT側からBOT
側へ走行させる動作とを交互に繰り返しつつ、磁気テー
プ24の走行反転に同期して磁気ヘッド210を高さ方
向(テープ幅方向)に沿って上下させることにより、渦
巻き状のトラックに沿って磁気テープ24に対して情報
を記録又は再生する。この記録動作又は再生動作が完了
すると、制御回路は装置をアクセス可能状態に復帰させ
る。
【0118】制御回路は装置がアクセス可能状態になる
と図21のフローチャートに示される制御を実行する。
制御回路は装置がアクセス可能状態になると(ステップ
300)、内部タイマにより計時を開始する(ステップ
302)。制御回路は所定の演算周期毎に内部タイマに
よる計時時間TCが予め設定されたしきい時間TSに達し
たか否かを判断し(ステップ304)、計時時間TC
しきい時間TSに達すると(ステップ304でYESの
場合)、装置がアクセス可能状態から待機状態になった
と判断し、ステップ306のルーチンへ移行する。
【0119】ステップ306のルーチンでは、制御回路
はローディングモータ56を駆動して所定の時間に亘り
逆転方向へ回転させ、図18に示される記録位置にある
テープカートリッジ12をキャリア50と共に着脱位置
側へ移動させ、テープカートリッジ12を図19に示さ
れる待機位置で停止させる。テープカートリッジ12が
待機位置に移動すると、テープカートリッジ12は、図
19に示されるように磁気テープ24を磁気ヘッド21
0から離間させると共に、ベルトキャプスタン34をド
ライブローラ196から離間させる。従って、磁気テー
プ24には磁気ヘッド210からの圧接力が作用しなく
なる。
【0120】ここで、テープカートリッジ12の記録位
置から待機位置までの移動距離は、磁気テープ12が磁
気ヘッド210から確実に離間することを条件として可
能な限り短くすることが望ましい。記録位置にあるテー
プカートリッジ12を約2.2mm着脱位置側へ移動さ
せると、磁気テープ24は図17に示されるような磁気
ヘッド210と磁気テープ24との接触圧が略消失する
ような位置まで移動する。このことを考慮し、本実施の
形態では記録位置から待機位置までの移動距離が3mm
程度に設定されている。
【0121】制御回路はステップ304のルーチンで計
時時間TCがしきい時間TSに達するまでは、演算周期毎
に動作要求信号の入力の有無を判断し(ステップ30
8)、計時時間TCがしきい時間TSに達する前に動作要
求信号が入力した場合(ステップ308でイエスの場
合)、ステップ314のルーチンへジャンプして直ちに
磁気テープ12への情報の記録又は再生を開始する。こ
こで、本実施の形態のデータストリーマ10ではしきい
時間TSとして60秒が設定されている。
【0122】また制御回路はステップ306のルーチン
で装置がアクセス可能状態から待機状態になったことを
判断すると、演算周期毎に動作要求信号の入力の有無を
判断し(ステップ310)、動作要求信号が入力した場
合(ステップ310でイエスの場合)、テープカートリ
ッジ12を記録位置に復帰させて装置をアクセス可能状
態とした後に(ステップ312〜314)、動作要求信
号に従って磁気テープ12への情報の記録又は再生を開
始する(ステップ316)。
【0123】装置をアクセス可能状態から待機状態へ移
行させる場合、制御回路はローディングモータ56を駆
動して正転方向へ回転させ、前述したように記録位置に
対応して配置されたマイクロスイッチ(図示省略)から
の信号によりローディングモータ56の停止タイミング
を判断する。
【0124】制御回路は、装置が待機状態又はアクセス
可能状態にあるときにフロントパネル58のイジェクト
ボタン66が押下されると、ローディングモータ56を
駆動して逆転方向へ回転させる。これにより、ローディ
ング時とは逆にキャリア50及びスライドプレート52
が記録位置から着脱位置側へ移動し、キャリア50と一
体となってテープカートリッジ12も着脱位置側へ移動
する。
【0125】スライドプレート52が記録位置から着脱
位置側へ移動する際には、ローディング時とは逆に、係
止ロック部材98,99によりテープカートリッジ12
は基準レベル面182から上昇し、奥行方向にそって基
準レベル面182から離れた後に降下する動作が行われ
る。またテープカートリッジ12が図16(A)に示さ
れる位置まで戻ると、このテープカートリッジ12によ
りガイドローラ174が下方へ押圧されて開閉レバー1
60が扉閉鎖位置から扉開放位置に揺動し、これに連動
し、遮蔽扉62が閉鎖位置から開放位置へ揺動して開口
部60が開放される。
【0126】またテープカートリッジ12がその後端部
を開口部60からシャーシ44外部へ突出させる位置ま
で移動すると、スイッチレバー134をオフ位置に拘束
していたスライドストッパ152がキャリア50の係止
片118(図2参照)により押圧されて挿入位置から当
接位置へスライドする。これにより、スイッチレバー1
34がコイルスプリング146の付勢力により図11に
示されるオン位置に復帰し、マイクロスイッチ144が
オン状態となる。制御回路はマイクロスイッチ144の
オンから所定時間の経過後にローディングモータ56を
停止させる。
【0127】またキャリア50が着脱位置に復帰する
と、捩りコイルスプリング120の付勢力により係止ロ
ック部材98,99が図8に示される解除・拘束位置に
揺動し、係止爪部114が切欠部28,29を通してテ
ープカートリッジ14のベースプレート部26から離脱
し、この後、係止爪部114がロックプレート126を
係止する。これにより、テープカートリッジ14のラッ
チ状態が解除されてテープカートリッジ14のキャリア
50からの抜き取り可能になると共に、キャリア50の
着脱位置に拘束される。このとき、テープカートリッジ
12の後端部がシャーシ44内から外部へ突出している
ことから、オペレータはテープカートリッジ12の後端
部を把持してテープカートリッジ12を外部へ抜き取る
ことができる。また、テープカートリッジ12の抜取動
作に連動して開閉部材176がテープカートリッジ12
の蓋部材20から離れ、蓋部材20により第2開口部1
9が閉鎖される。
【0128】以上説明した本実施の形態のデータストリ
ーマ10によれば、キャリア50の記録位置への移動後
に動作要求信号がしきい時間TSに亘って入力しない
と、制御回路が磁気テープ12に対する情報記録又は情
報再生が一時停止される待機状態になったことを判断
し、キャリア50を記録位置から着脱位置側の待機位置
に移動させてテープカートリッジ12の磁気テープ12
と磁気ヘッド210との接触圧を消失させることによ
り、磁気テープ12への情報の記録又は再生が長時間に
亘って行われなくても、磁気テープ12に磁気ヘッド2
10からの加圧力によって局部的な塑性的な変形、すな
わち圧接痕S(図20参照)が生じなくなるので、圧接
痕Sにより磁気ヘッド210の磁気テープ24への正常
な接触が妨げられることがなくなる。この結果、圧接痕
Sによって磁気テープ24へ情報が記録不能になること
を防止でき、かつ磁気テープ24に記録された情報が再
生不能になることを防止できる。なお、データストリー
マ10では、装置が待機状態になった時のみならず完全
な停止状態になる場合にもキャリア50を記録位置から
着脱位置側の待機位置に移動させるようにし、イジェク
ト操作が行われるとテープカートリッジ12を着脱位置
へ移動させるようにしてもよい。
【0129】またキャリア50の記録位置への移動後
に、磁気テープ24への情報の記録又は再生が長時間に
亘って行われなくても、その間に磁気ヘッド210から
の加圧力により磁気テープ24の張力が増加しないの
で、磁気ヘッド210からの加圧力が原因となって磁気
テープ24に伸びが生じない。
【0130】またデータストリーマ10では、制御手段
がキャリア50を待機位置へ移動させた後に、動作要求
信号が入力するとテープカートリッジ12を待機位置か
ら記録位置に復帰させることにより、テープカートリッ
ジ12の磁気テープ24が予め設定された接触圧で圧接
するので、磁気ヘッド210を介して磁気テープ24へ
の情報の記録又は再生が可能になる。ここで、テープカ
ートリッジ12の記録位置から待機位置までの移動距離
が3mm程度とされ、テープカートリッジ12をキャリ
ア50と共に短時間で待機位置から記録位置に復帰でき
るので、装置が待機状態になっても短時間で磁気テープ
12に対して情報を記録又は再生可能な状態に復帰でき
る。
【0131】なお、以上の説明では、本実施の形態に係
る発明をデータストリーマ10に適用した場合のみを説
明したが、本実施の形態に係る発明は、データストリー
マ10以外にもテープカートリッジを作動方向に沿って
着脱位置から記録位置へ移動させるローディング機構及
び作動方向へは固定された記録再生用のヘッドを備える
他の記録再生装置にも適用可能である。
【0132】また本実施の形態のデータストリーマ10
では、装置が待機状態になったことを判断すると、テー
プカートリッジ12を磁気テープ12が磁気ヘッド21
0から離間する待機位置まで移動させているが、磁気テ
ープ12を必ずしも磁気ヘッド210から離間させる必
要はなく、待機位置を磁気テープ12と磁気ヘッド21
0との接触状態を維持したままで磁気テープ12の強度
に対して磁気テープ12と磁気ヘッド210との接触圧
が十分小さくなるよう位置に設定してもよい。これによ
り、記録位置から待機位置までの距離を更に短くできる
ので、アクセス状態までの復帰時間を更に短縮できる。
【0133】また本実施の形態では、キャリア50が記
録位置に移動した後にしきい時間の間に動作要求信号の
入力がないと装置が待機状態となったと判断している
が、オペレータが装置の待機状態を判断し、データスト
リーマ10の操作部(図示省略)やデータストリーマ1
0が接続されたコンピュータ等に対して所定の操作を行
うことで、キャリア50を待機位置へ移動させるように
してもよい。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように本発明のカートリッ
ジローディング装置によれば、カートリッジが装着され
たキャリア部材を記録位置へ移動させた後に記録テープ
への情報の記録又は再生が長時間に亘って行われない場
合に、ヘッド部材からの加圧力により磁気テープに損傷
が生じることを防止できる。
【0135】また、本発明の記録再生装置によれば、前
記カートリッジローディング装置を用いることにより、
カートリッジが装着されたキャリア部材を記録位置へ移
動させた後に記録テープへの情報の記録又は再生を長時
間に亘って行わない場合に、ヘッド部材からの加圧力に
より磁気テープに損傷が生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す斜視図であり、テープカートリッジ装着前
の状態を示している。
【図2】 図1に示されるデータストリーマにおけるロ
ーディング機構を分解して示す分解斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す平面図であり、テープカートリッジ装着前
の状態を示している。
【図4】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す平面図であり、テープカートリッジが装着
されていないキャリアを記録位置へ移動させた状態を示
している。
【図5】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す平面図であり、テープカートリッジが装着
されたキャリアを記録位置へ移動させた状態を示してい
る。
【図6】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
に適用されるテープカートリッジの構成を示す模式図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
におけるシャーシ内の構成を示す斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す側面断面図であり、テープカートリッジに
よりフロントパネルの遮蔽扉が開放された状態を示して
いる。
【図9】 本発明の実施の形態に係るデータストリーマ
の構成を示す側面断面図であり、テープカートリッジが
キャリアへ装着される直前の状態を示している。
【図10】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける係止ロック部材及びスイッチレバーの動作を
説明するための側面断面図であり、テープカートリッジ
が係止ロック部材に当接した直後の状態を示している。
【図11】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける係止ロック部材及びスイッチレバーの動作を
説明するための側面断面図であり、係止ロック部材がキ
ャリアの拘束を解除した状態を示している。
【図12】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける係止ロック部材及びスイッチレバーの動作を
説明するための側面断面図であり、スイッチレバーがオ
ン位置からオフ位置に移動した状態を示している。
【図13】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける係止ロック部材及びスイッチレバーの動作を
説明するための側面断面図であり、係止ロック部材がテ
ープカートリッジを係止した状態を示している。
【図14】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける係止ロック部材及びスイッチレバーの動作を
説明するための側面断面図であり、係止ロック部材の係
合ピンがスイッチレバーのカム面から離脱した状態を示
している。
【図15】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおけるテープカートリッジに対する位置決め動作を
説明するための側面図である。
【図16】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおけるテープカートリッジに対する位置決め動作を
説明するための側面図である。
【図17】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける記録再生部並びにキャリアの搬送駆動機構を
示す平面図であり、搬送駆動機構におけるカムギヤ及び
カム従節部によるテープカートリッジの駆動開始時の状
態を示している。
【図18】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける記録再生部並びにカムギヤ及びキャリアの搬
送駆動機構を示す平面図であり、搬送駆動機構における
カムギヤ及びカム従節部によるテープカートリッジの駆
動完了時の状態を示している。
【図19】 本発明の実施の形態に係るデータストリー
マにおける記録再生部並びにカムギヤ及びキャリアの搬
送駆動機構を示す平面図であり、テープカートリッジを
待機位置へ移動させた状態を示している。
【図20】 データストリーマにおける磁気ヘッド及び
磁気ヘッドにより生じた磁気テープの圧接痕をそれぞれ
示す平面図及び模式図である。
【図21】 本発明の実施の形態に係る制御回路による
装置がアクセス可能状態になった場合の制御を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 データストリーマ(記録再生装置) 12 テープカートリッジ(カートリッジ) 24 磁気テープ(記録テープ) 50 キャリア(キャリア部材) 56 ローディングモータ(搬送駆動手段) 84 ラック(搬送駆動手段) 94 カムギヤ(搬送駆動手段) 210 磁気ヘッド(ヘッド部材) 220 カム従節部(搬送駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 智彦 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内 Fターム(参考) 5D094 AA17 EA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作動方向に沿って着脱位置と記録
    位置との間で移動可能に支持され、前記着脱位置におい
    て記録テープを内蔵したカートリッジが前記作動方向へ
    一体となって移動するように装着されるキャリア部材
    と、 カートリッジが装着された前記キャリア部材を前記着脱
    位置から前記記録位置に移動させてカートリッジに内蔵
    された記録テープを情報記録又は情報再生用のヘッド部
    材に予め設定された接触圧で圧接させ、かつ前記記録位
    置にある前記キャリア部材を前記着脱位置へ移動させて
    カートリッジに内蔵された記録テープをヘッド部材から
    離間させる搬送駆動手段と、 前記キャリア部材が前記記録位置に移動した後に、記録
    テープに対する情報記録又は情報再生が停止される状態
    になったことを判断すると、前記搬送駆動手段により前
    記キャリア部材を前記記録位置から前記着脱位置側の待
    機位置に移動させて記録テープとヘッド部材との接触圧
    を減少又は消失させる制御手段と、 を有することを特徴とするカートリッジローディング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記キャリア部材が前
    記記録位置に移動した後に、記録テープに対する情報記
    録又は情報再生を実行させるための動作要求信号が予め
    設定されたしきい時間に亘って入力しないと、情報記録
    又は情報再生の停止状態を判断することを特徴とする請
    求項1記載のカートリッジローディング装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記搬送駆動手段によ
    り前記キャリア部材を前記待機位置に移動させた後に、
    前記動作要求信号が入力すると前記搬送駆動手段により
    前記キャリア部材を前記待機位置から前記記録位置に復
    帰させることを特徴とする請求項1又は2記載のカート
    リッジローディング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のカートリッジ
    ローディング装置と、 前記ローディング装置によりキャリア部材と共に記録位
    置に移動したテープカートリッジの記録テープに圧接す
    るヘッド部材と、 前記キャリア部材に装着されて前記記録位置に移動した
    カートリッジの記録媒体に対して前記ヘッド部材により
    情報を記録し、又は再生する記録再生手段と、 を有することを特徴とする記録再生装置。
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