JPH10106248A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH10106248A
JPH10106248A JP8259896A JP25989696A JPH10106248A JP H10106248 A JPH10106248 A JP H10106248A JP 8259896 A JP8259896 A JP 8259896A JP 25989696 A JP25989696 A JP 25989696A JP H10106248 A JPH10106248 A JP H10106248A
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disk
tray
disc
chassis
turntable
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渡辺  孝
Nobuki Matsui
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はターンテーブルに装着されたディス
クが衝撃により傾いてディスクの表面が損傷してしまう
ことを防止することを課題とする。 【解決手段】 装置1は、ディスク用のトレー2と、サ
ブシャーシ3と、トレー摺動機構4と、ピックアップ部
5と、ターンテーブル6と、トレー2を係止する係止機
構7と、トレー2をロックするロック機構8等より構成
されている。カバー9の下面には、ディスクの傾きを規
制する突出部75が設けられている。衝撃が印加された
場合、ディスクは最外周縁部が突出部75に当接し、そ
れ以上ディスクの傾きが大きくならないように規制され
る。トレー2は、ディスク対向面2aにディスクの傾き
を規制する凸部2d,2eが設けられている。ディスク
がターンテーブル6の支持面に対して傾いても、ディス
クは最外周縁部が凸部2d,2eに当接し、それ以上デ
ィスクの傾きが大きくならないように規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク装置に係
り、特にCD−ROMドライブ装置としてノート型パソ
コン等に組込まれるディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデータベースやソフトウエアなど
の情報を記憶させる記憶媒体として、レーザ式ピックア
ップにより再生されるコンパクトディスク(直径12cm
又は8cm)が使用されつつある。そのため、小型化され
たノート型パソコン等にも組み込めるように、シャーシ
内に内蔵される内蔵形ディスク装置(CD−ROMドラ
イブ装置)の開発が行われている。
【0003】従来の装置では、ディスクが載置されるト
レーをモータで駆動しており、トレーがシャーシ外に移
動するとディスクをトレー内のターンテーブル上に載置
し、再びモータの駆動力によりトレーをシャーシに戻す
ようになっている。しかるに、上記のようにトレーをモ
ータで駆動する方式では、トレーを駆動するためのモー
タ及び駆動力をトレーに伝達する伝達機構が必要であ
り、その分装置を小型化、薄型化することが難しく、ノ
ート型パソコンのシャーシに組み込むことができなかっ
た。
【0004】そのため、上記のようなモータ及び伝達機
構を不要にし、トレーを手動操作によりシャーシ内のデ
ィスク装着位置又はシャーシ外のディスク交換位置に移
動させる構成のディスク装置が開発されつつある。この
種のディスク装置の一例を図20(A)に示す。同図
は、ディスク100がディスク装置に配設されたターン
テーブル101上に装着された状態を示している。通
常、ディスク100は、ターンテーブル101上の支持
面101aに密着するように水平状態に保持されてい
る。
【0005】ターンテーブル101はディスクモータ1
02に回転軸に直接接続されており、ディスクモータ1
02の駆動力によりターンテーブル101に載置された
ディスク100は所定の回転速度で回転する構成とされ
ている。また、図示しないシャーシの上部にはカバー1
03が配設され、ディスク100の表面及び装置内部に
塵埃が侵入しないよう構成されている。
【0006】そして、ターンテーブル101の下方に
は、トレー104,ベース105が設けられている。ベ
ース105には光学式ピックアップ部(図示せず)や光
学式ピックアップ部を駆動する駆動モータ、リードスク
リュウが設けられているため、ベース105は、上面が
トレー104の開口104aから若干突出した状態に設
けられている。
【0007】ターンテーブル101の嵌合部101bの
外周には、ディスク100の中央孔100aの上面側周
縁部に当接する係止球101cが設けられている。係止
球101bは、120°間隔で設けられており、ターン
テーブル101内に設けられたコイルバネにより半径方
向に押圧されている。
【0008】そのため、ディスク100がターンテーブ
ル101に装着されるときは、係止球101cは、ディ
スク100の中央孔100aに押圧されて嵌合部101
bの内部に引っ込み、ディスク100が支持面101a
に載置されると嵌合部101bの外周に突出してディス
ク100を保持する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ノート型パ
ソコン等にも組み込まれるディスク装置は、ディスクト
ップ型パソコンに比べて外部衝撃が多く印加される傾向
にある。図20(A)に示されるように、衝撃が印加さ
れていない状態においては、ディスク100は中央孔1
00aがターンテーブル101の係止球101cに係止
されて支持面101aに密着した水平状態に保持されて
いる。
【0010】しかしながら、ディスク100がターンテ
ーブル101に装着されている状態で図中上下方向(デ
ィスクモータ102の軸方向)の衝撃が印加されると、
図20(B)に示されるようにディスク100に軸方向
の加速度が加わり、係止球101cが嵌合部101bの
内部に引っ込み、これによりディスク100が支持面1
01aに対して傾くことがある。
【0011】そのため、ディスク100の上面(表面)
100bがカバー103(図20(B)中、A部分)に
摺接し、ディスク100の下面(裏面)100cがベー
ス105の角部105a(図20(B)中、B部分)に
摺接してしまう。一般にディスク100のカバー103
と対向する上面100bには、ディスク100に記録さ
れている内容等を示す表示が印刷されている。よって、
ディスク回転駆動中に上記のように衝撃印加によりディ
スク100がカバー103と摺接すると、この摺接部分
において印刷が削れ落ちてしまい、ディスク100の識
別が行えなくなってしまうという問題点があった。
【0012】また、ディスク100の下面100cに
は、光学式ピックアップ部からのレーザ光を反射する情
報記録面が形成され、この情報記録面はプラスチック層
により保護された構成である。そのため、ディスク10
0の下面100cがベース105の角部105aに摺接
すると、下面100cのプラスチック層が削り取られて
しまい、情報記録面に形成された情報を正確に読み取れ
なくなるという問題点があった。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、衝撃が印加されてもディスクの損傷を軽減しうる
ディスク装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、以下のような特徴を有する。上記請
求項1の発明は、シャーシ内に収納されたディスクを支
持する支持面を備え、該ディスクを保持して所定の回転
速度で回転させるディスク保持回転手段を有するディス
ク装置において、前記ディスクの外周位置に対向配置さ
れ、前記ディスクが前記ディスク保持回転手段の支持面
に対し所定角度傾いたときに、前記ディスクの最外周縁
部に当接して前記ディスクの傾きを規制するように構成
された凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0015】従って、請求項1の発明によれば、ディス
クがディスク保持回転手段の支持面に対し所定角度傾い
たときに、摺接してディスクの最外周縁部が凸部に当接
してディスクの傾きを規制することができるので、ディ
スクの上面がカバーに摺接して損傷することを防止でき
ると共に、ディスクの下面がピックアップ部に摺接して
損傷することを防止できる。よって、衝撃が加えられて
ディスクがディスク保持回転手段の支持面に対し傾いて
も記録データの破壊及びディスク表面に施された印刷の
損傷を防止することができる。
【0016】また、請求項2の発明は、前記凸部が、前
記ディスクの一面の最外周縁部に対向する位置に設けら
れた第1の凸部と、前記ディスクの他面の最外周縁部に
対向する位置に設けられた第2の凸部と、からなること
を特徴とするものである。従って、請求項2の発明によ
れば、ディスクがディスク保持回転手段の支持面に対し
所定角度傾いたときに、ディスクの一面の最外周縁部が
第1の凸部に当接すると共に、ディスクの他面の最外周
縁部が第2の凸部に当接するため、ディスクの上面がカ
バーに摺接して損傷することを防止できると共に、ディ
スクの下面がピックアップ部に摺接して損傷することを
防止できる。
【0017】また、請求項3の発明は、前記凸部が、前
記ディスクが前記ディスク保持回転手段の支持面に対し
所定角度傾いたときに、前記ディスクの最外周縁部が摺
接する傾斜面を有することを特徴とするものである。従
って、請求項3の発明によれば、ディスクがディスク保
持回転手段の支持面に対し所定角度傾いたときに、ディ
スクの最外周縁部が凸部の傾斜面に当接するため、ディ
スクの上面がカバーに摺接して損傷することを防止でき
ると共に、ディスクの下面がピックアップ部に摺接して
損傷することを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面と共に説明する。図1乃至図3に本発明になるディ
スク装置の一実施例を示す。各図中、ディスク装置とし
てのCD−ROMドライブ装置1(以下「装置」と称す
る)は、ノート型パソコン(図示せず)の筐体に内蔵さ
れる内蔵形の装置である。また、図1は装置1の平面図
であり、図2は装置1の底面図であり、更に図3は装置
1の分解斜視図である。
【0019】この装置1は、大略するとディスク(図示
せず)を向かい入れるためのトレー2と、このトレー2
を支持するサブシャーシ3と、トレー2を摺動自在に支
持するトレー摺動機構4と、サブシャーシ3に設けられ
た光学式のピックアップ部5と、載置されたディスク
(CD−ROM)を回転駆動するターンテーブル(ディ
スク保持回転手段)6と、トレー2がディスク交換位置
に移動したときトレー2を係止する係止機構7(図9及
び図10に現れる)と、トレー2がディスク装着位置に
移動したときトレー2をロックするロック機構8等によ
り構成されている。
【0020】図1は、図3に示すカバー9を外したトレ
ー2(図1では一点鎖線で示す)が、ディスクが装置内
の再生処理を行う所定装着位置(以下、ディスク装着位
置という)に移動した状態を示しており、図2もトレー
2がディスク装着位置にある状態の底面を示している。
【0021】カバー9の下面には、後述するようにディ
スクの傾きを規制するために矩形状に突出する突出部
(第1の凸部)75が設けられている。そして、上下方
向(ターンテーブル6の軸方向)の衝撃が印加された場
合、
【発明が解決しようとする課題】でも説明したようにデ
ィスクがターンテーブル6の支持面に対して傾いた状態
になることがある。その際、ディスクは最外周縁部が突
出部75に当接し、それ以上ディスクの傾きが大きくな
らないように規制される。
【0022】このトレー2は、ディスク(図示せず)の
一部がトレー2からはみ出るようにディスク外径よりも
横幅寸法が小さくなるように形成されている。また、ト
レー2は、後述するトレー摺動機構4により手動操作に
て図中矢印A,B方向に摺動可能な構成とされている。
図1及び図2ではトレー2は矢印B方向に挿入され、上
記のようにディスク装着位置に位置しており、また矢印
A方向に引き出されることによりトレー2に対してディ
スクを交換するディスク交換位置に移動する。
【0023】上記のように、本実施例に係る装置1は、
手動操作にてトレー2をA,B方向に移動させる構成と
されているため、駆動機構(モータ及び伝達機構等より
なる)を設けた構成に比べて部品点数の削減を図ること
ができる。10はシャーシで、上記各機構を収納する収
納部10aと、トレー2からはみ出したディスクを保護
するためにはみ出たディスクの下方を覆うカバー部10
bと、よりなる。尚、カバー部10bの下方は、空間で
あり、例えば装置1が組み付けられるノート型パソコン
内の他の機器が配設されるようになる。
【0024】11は前面ベゼルであり、トレー2の前端
に固定されており、従ってトレー2と一体的にA,B方
向に摺動する。この前面ベゼル11の中央には、トレー
2を引き出す際に後述するロック機構8によるロックを
解除させるためのスイッチ釦12が設けられている。従
って、図1及び図2に示す状態でスイッチ釦12がオン
に操作されると、後述するように前面ベゼル11がシャ
ーシ10に対してA方向に所定量突出し、トレー2の引
き出し操作を容易にする構成とされている。
【0025】トレー2は、図3に示すように、ディスク
を向かい入れるための空間を形成するディスク対向面2
aと、ディスク対向面2aに穿設されたピックアップ及
びターンテーブル用の開口2bと、ディスク対向面2a
に載置されたディスクを取り出す際に指が挿入されるデ
ィスク取り出し用の円弧状の凹部2cとを有する。
【0026】ディスク対向面2aは、シャーシ10の収
納部10aを覆うように横幅寸法がディスク外径よりも
小さくなっており、ディスクの約2/3の面積をカバー
するように形成されている。これにより、装置1の小型
化が可能になっている。また、トレー2は、ディスク対
向面2aにディスクの傾きを規制するため矩形状に突出
する凸部(第2の凸部)2d,2eが設けられている。
そして、上下方向(ターンテーブル6の軸方向)の衝撃
が印加された場合、
【発明が解決しようとする課題】でも説明したようにデ
ィスクがターンテーブル6の支持面に対して傾いた状態
になることがある。その際、ディスクは最外周縁部が凸
部2d,2eに乗り上げるように当接し、それ以上ディ
スクの傾きが大きくならないように規制される。
【0027】サブシャーシ3は、図3,図11及び図1
2に示すように、トレー2が載置固定されると共にピッ
クアップ部5及びターンテーブル6を有する駆動ユニッ
ト21が配設される開口を有する四角形状の枠体3a
と、この枠体3a上に形成され後述するロック機構8が
配設されるロック機構配設部3bと、上記の駆動ユニッ
ト21を固定するためのボス3cと、トレー摺動機構4
を固定するためのネジ孔3d等が形成された構成とされ
ている。
【0028】トレー摺動機構4は、図3,図4,図9及
び図10に示すように、上記サブシャーシ3の両側に取
り付けられる一対のガイドレール機構15,16を有す
る。このガイドレール機構15,16は、ネジ13を枠
体3aに形成されたネジ孔3dに螺合することによりサ
ブシャーシ3に取り付けられる。
【0029】以下、ガイドレール機構15,16につい
て説明する。尚、ガイドレール機構15,16は同一構
成であるため、以下の説明ではガイドレール機構15に
ついてのみ説明する。一対のガイドレール機構15は、
夫々上記サブシャーシ3のブラケット3bに固着された
可動側レール17と、可動側レール17と平行に延在し
シャーシ10の側壁10cに固定された固定側レール1
8と、可動側レール17と固定側レール18との間に介
在し両部材に摺動自在に係合するスライドレール19等
により構成されている。
【0030】可動側レール17及び固定側レール18
は、断面がC字状に形成されており、また可動側レール
17及び固定側レール18の縁部には長手方向に延在す
るラック(可動側レール17のラック17aのみ図4に
現れる)が夫々設けられている。また、スライドレール
19は断面がH字状に形成されており、可動側レール1
7及び固定側レール18が夫々係合する構成する構成と
なっている。更に、スライドレール19の長手方向中間
位置には、ピニオン(図示せず)が回転自在に収納され
ており、このピニオンは上記可動側レール17及び固定
側レール18に形成されたラックに噛合している。
【0031】従って、トレー2が引き出されると固定側
レール18がスライドレール19に対してA方向に摺動
しながらピニオン(図示せず)を回転させる。このピニ
オンの回転とともにスライドレール19は可動側レール
17に対してA方向に摺動する。このように、本実施例
に係るガイドレール機構15は、固定側レール18と可
動側レール17との間に介在するスライドレール19が
固定側レール18及び可動側レール17に摺動自在に係
合するため、可動側レール17はスライドレール19の
移動量の約2倍のストロークで移動することができる。
【0032】これにより、ガイドレール機構15(1
6)がトレー2をガイドする領域を長くすることが可能
となり、シャーシ10内のディスク装着位置からシャー
シ10外のディスク交換位置まで確実にトレー2を保持
することが可能となる。また、トレー2がディスク装着
位置にあるとき、各レール17〜19は図10(C)に
示すようにシャーシ10内に収納される。
【0033】尚、トレー2をA方向に引き出す際、トレ
ー2がディスク交換位置に至った時にトレー2のそれ以
上の移動を規制する必要がある。このため、装置1には
ディスク交換位置以上にトレー2がA方向に引き出され
るのを防止する係止機構7が設けられている。この係止
機構7については、説明の便宜上、後述するものとす
る。
【0034】続いて、ピックアップ部5及びターンテー
ブル6等が配設された駆動ユニット21について図1乃
至図5を用いて説明する。前記したように、駆動ユニッ
ト21はサブシャーシ3の上方に配設される。この駆動
ユニット21は、ターンテーブル6,サブシャーシ3の
上部に取り付けられるベース22と、このベース22に
移動可能に取り付けられたピックアップ部5と、ピック
アップ部5をディスク半径方向に移動させるピックアッ
プ駆動部23と、ターンテーブル6を回転させるディス
クモータ20等を具備した構成とされている。
【0035】前記したトレー2は、この駆動ユニット2
1のベース22の上部に取り付けられる。この際、サブ
シャーシ3とベース22との間には振動を吸収する防振
部材55が配設される。このため、ベース22に取り付
けられたピックアップ部5及びターンテーブル6は、防
振部材24により振動が吸収されるため、トレー2の摺
動動作時に振動の影響が緩和される。
【0036】ベース22は、内部にガラス繊維が混入さ
れた樹脂により形成されており、これにより熱膨張率を
ピックアップ部5及びターンテーブル6の熱膨張率に近
づけた構成とされている。この構成とすることにより、
熱的な環境変化が生じてもベース22とピックアップ部
5及びターンテーブル6との間における寸法精度を高精
度に維持できる。
【0037】ピックアップ駆動部23はピックアップ部
5を図中矢印C,D方向に移動させる機能を奏するもの
であり、ベース22の下面に設けられ駆動軸にギヤ26
が配設されたピックアップ駆動用モータ25,ギヤ2
7,28が配設されたピックアップ駆動機構29,この
ピックアップ駆動機構29を介して駆動されるリードス
クリュー30,このリードスクリュウ30と平行となる
ように延在しピックアップ部5の移動をガイドするガイ
ド部31等よりなり、一体的な構成とされている。
【0038】上記構成において、ピックアップ部5はリ
ードスクリュウ26のねじ部に係合する係合部32を有
するため、ピックアップ駆動用モータ24が回転し、こ
の回転力に伴いピックアップ駆動機構29を介してリー
ドスクリュウ26が回転駆動されると、ピックアップ部
5はディスク半径方向(C,D方向)に移動する。ま
た、ベース22には長孔22aが形成されており、この
長孔22aの形成位置は上記ピックアップ部5の移動方
向に対応するよう構成されている。従って、ピックアッ
プ部5は、その移動範囲にわたり常にディスクと対向し
た構成となる。
【0039】ここで、ピックアップ駆動機構29につい
て、図6乃至図8を用いて更に詳述する。前記したよう
に、ピックアップ駆動機構29はギヤ27,28を具備
した構成とされている。この各ギヤ27,28は、樹脂
成形された取付けホルダ33に回動自在な構成で取り付
けられる。具体的には、ギヤ27は取付けホルダ33に
圧入された支軸34に回転自在に軸承され、Eリング3
5を配設することにより支軸34からの離脱が防止され
る構成となっている。
【0040】また、ギヤ28はリードスクリュウ26の
軸端部に一体的に配設されており、この軸端部は取付け
ホルダ33に形成された軸承孔36に挿通され軸支され
ている。また、取付けホルダ33の支軸34が圧入され
る面と対向する背面側には板バネ37が配設され、この
板バネ37は軸承孔36から突出した軸端部を押圧する
構成となっている。このため、リードスクリュウ26は
図中矢印D方向に付勢される。
【0041】一方、ベース22にはリードスクリュウ2
6の矢印D方向端部を軸承する軸受け部38が形成され
ている。従って、前記板バネ37によりリードスクリュ
ウ26は軸受け部38に押圧された状態で軸承されるた
め、リードスクリュウ26は高い位置精度を有してお
り、ピックアップ部5の移動を精度よく行うことができ
る。
【0042】また、取付けホルダ33には、ベース22
に形成された3個の取付け孔22b(図7に1個のみ現
れる)に対応して係合爪39,40及びリブ41が形成
されている。この係合爪39,40及びリブ41が取付
け孔22bに係合することにより、取付けホルダ33は
ベース22に固定される。
【0043】続いて、ターンテーブル6について説明す
る。ターンテーブル6は、その下部に配設されたディス
クモータ20の駆動軸に直接接続された構成とされてい
る。このディスクモータ20は、トレー2が装置1内の
ディスク装着位置に到着すると、ターンテーブル6上に
クランプされたディスクを回転駆動する。また、ターン
テーブル6は、ディスクの中央孔が嵌合される嵌合部6
aの外周にディスクを係止する係止球6bが半径方向に
変位可能に取り付けられている。
【0044】このディスクモータ20は、図2,図4及
び図5に示されるように、モータベース部材42に固定
されている。そして、このモータベース部材42を図5
に示すようにネジ43を用いてベース22に固定するこ
とにより、ディスクモータ20及びこれと一体化された
ターンテーブル6はベース22に取り付けられる。
【0045】また、駆動ユニット21は前記したように
図中矢印A,B方向に移動するものであるため、駆動ユ
ニット21と回路基板44との接続はフレキシブル基板
45を用いて行っている。このフレキシブル基板45の
回路基板側端部は、回路基板44に配設されたコネクタ
46に接続される。また本実施例では、図4及び図5に
示されるように、フレキシブル基板45の駆動ユニット
側端部はモータベース部材42に配設されたコネクタ4
7(ターミナル部)に接続されている。
【0046】ところで、本実施例では上記のようにプリ
ント基板を設けない構成としたことにより、コネクタ4
7と各電気部品5,20,25とを接続する配線が問題
となる。そこで、本実施例ではフレキシブル基板48
(以下、ユニット内接続用FPC48という)を用いて
コネクタ47と各電気部品5,20,25とを接続する
構成としている。
【0047】ユニット内接続用FPC48は、図4に示
されるように、ネジ50によりシャーシ10の前側面に
固定される基部48aと、この基部48aから後述する
ロック機構8を構成するソレノイド49に向け延出した
第1の延出部48bと、基部48aからピックアップ駆
動用モータ25に向け延出した第2の延出部48cと、
ピックアップ部5に向け延出した第3の延出部48d
と、基部48aとコネクタ47とを接続する第4の延出
部48eとにより構成されている。また、ディスクモー
タ20とコネクタ47との電気接続は、モータベース部
材42に形成されたプリント配線を用いて行われてい
る。
【0048】続いて係止機構7について再び図9及び図
10を用いて説明する。係止機構7は、前記したように
トレー2がディスク交換位置に移動したとき、トレー2
のそれ以上の移動を規制するための機構である。係止機
構7は、トレー2に配設された可動レール17の矢印B
方向端部に配設された係止レバー51と、可動レール1
7に立設され係止レバー51に形成された2個の長孔5
2,53と係合する係合ピン54,55と、係止レバー
51を矢印B方向に付勢するコイルスプリング56と、
シャーシ10の矢印A方向端部近傍に配設された係合突
起57等により構成されている。
【0049】係止レバー51は、長孔52,53が係合
ピン54,55と係合することにより、可動レール17
に対し長孔52,53の形成範囲にわたり矢印A,B方
向に移動可能な構成となっている。即ち、係止レバー5
1は矢印A方向に移動することによりトレー2の後端よ
り突出した(図10(A)に矢印Lで示す量だけ突出し
た)第1の位置に移動し、またB方向に移動することに
よりトレー2の内側に位置する第2の位置に移動する。
【0050】また、係止レバー51の矢印B方向端部の
下部には、シャーシ10に形成された係合突起57と係
合する係合爪58が形成されると共に、矢印A方向端部
にはコイルスプリング56の一端が接続される接続片5
9が形成されている。尚、コイルスプリング56の他端
は係合ピン54に接続されている。
【0051】続いて、上記構成とされた係止機構7の動
作について図10を用いて説明する。尚、図10(A)
は、トレー2がディスク交換位置まで引き出された状態
を示している。この状態では、係止レバー51に形成さ
れた係合爪58がシャーシ10に形成された係合突起5
7と係合することにより、トレー2の矢印A方向への移
動が規制されている。また、トレー2がディスク交換位
置まで引き出された状態では、係止レバー51は矢印B
方向に移動しており、よって可動レール17の後端部
(トレー2の後端部と等価)より突出した状態となって
いる。
【0052】本実施例のように係止レバー51を設ける
ことにより、係止レバー51が可動レール17に対し移
動可能な長さ分だけトレー2を矢印A方向に長く引き出
すことが可能となる。即ち、仮に係止レバー51を設け
ない構成を想定すると、シャーシ10に形成された係合
突起57と係合する係合爪58は可動レール17の後端
部に配設する必要がある。
【0053】しかるに、可動レール17の後端部に係合
爪58を配設する構成では、トレー2の引き出し可能量
が図中矢印L分だけ少なくなってしまい、トレー2に対
しディスクを交換する作業が面倒となる(例えば、ディ
スクを斜めに装着脱しなくてはならなくなる)。
【0054】これに対し、本実施例のように係止レバー
51を設けトレー2の矢印A方向に対する引き出し量を
大きくすることにより、トレー2に対するディスクを交
換作業を容易に行うことができる。図10(B)は、ト
レー2を矢印B方向に押圧操作し、係止レバー51の矢
印B方向端部がシャーシ10の後端部10dと当接した
状態を示している。この状態より更にトレー2を矢印B
方向に押圧操作すると、係止レバー51はコイルスプリ
ング56のバネ力に抗して可動レール17に対し相対的
に矢印A方向に移動し、図10(C)に示される状態と
なる。この図10(C)に示される状態が、トレー2が
ディスク装着位置に位置した状態であり、トレー2は後
述するロック機構8によりディスク装着位置にロックさ
れる。
【0055】一方、スイッチ釦12を操作することによ
りロック機構8によるロックが解除されトレー2が移動
可能な状態となると、係止レバー51は前記したコイル
スプリング56のバネ力により可動レール17に対し相
対的に矢印B方向に移動付勢される。この動作により、
トレー2は矢印A方向に移動し、トレー2は再び図10
(B)に示す状態、即ちトレー2がシャーシ10の前面
より若干量突出したイジェクト状態となる。よって、装
置1の操作者は、このシャーシ10より突出した部分を
把持しトレー2を引き出すことができる。
【0056】上記した説明から明らかなように、係止機
構7はトレー2がディスク交換位置に移動したときにそ
れ以上の移動を規制する機能に加え、ロック解除時にお
けるイジェクト機能をも有した構成とされている。よっ
て、係止機構7と別個にイジェクト機構を設ける必要が
なくなり、部品点数の削減及び装置1の小型化を図るこ
とができる。
【0057】続いて、ロック機構8について説明する。
ロック機構8は、主に図4,図11乃至図14に示すよ
うに、サブシャーシ3の枠体3aのロック機構配設部3
bに配設されており、大略するとソレノイド49,ロッ
クピン60,ロックレバー61,イマージェンシーレバ
ー62等により構成されている。
【0058】ロックピン60はシャーシ10の底部に立
設されている。また、ロックレバー61は、サブシャー
シ3の枠体3a背面に起立する軸63に回転可能に軸承
される。また、このロックレバー61は上記のロックピ
ン60に係合する爪部64を先端に有するアーム部65
と、ソレノイド49のプランジャ66に連結される連結
部アーム67等を有した構成とされている。更に、爪部
64の先端部にはテーパ部68が形成されると共に、ア
ーム部65にはイマージェンシーレバー62と係合する
立設ピン69が形成されている。
【0059】ソレノイド49は、前述した前面ベゼル1
1のスイッチ釦12がオンに操作されると、励磁されて
プランジャ66を吸引する。プランジャ66の端部は、
ロックレバー61の連結部アーム67と連結しているた
め、プランジャ66の動作に伴いロックレバー61は軸
63を中心として回動変位する。尚、プランジャ66は
ソレノイド49に配設されたコイルスプリング70aに
より伸長方向に付勢されている。
【0060】続いて、ロック機構8の動作について説明
する。図10等を用いて前述したように、トレー2を矢
印A方向に操作しディスク装着位置に移動すると、サブ
シャーシ3もシャーシ10上を矢印A方向移動し、ロッ
クレバー61はロックピン60に近接してゆく。そし
て、トレー2がディスク装着位置に達した状態でロック
レバー61のテーパ部68はロックピン60を乗り越え
爪部64とロックピン60とが係合する。これにより、
サブシャーシ3の移動はロック機構8によりロックさ
れ、従ってサブシャーシ3に配設されたトレー2もロッ
クされる。図12はこのロック状態を示している。
【0061】一方、スイッチ釦12がオンに操作されプ
ランジャ66が吸引されると、ロックレバー61は爪部
64がロックピン60から離間する方向に回動変位し、
やがて爪部64とロックピン60との係合は解除され
る。これにより、ロック機構8によるサブシャーシ3の
ロックは解除され、よってトレー2は図13に示される
移動可能な状態(ロック解除状態)となる。
【0062】また、イマージェンシーレバー62は、サ
ブシャーシ3の枠体3aに矢印A,B方向に移動可能に
配設されている。このイマージェンシーレバー62は、
矢印A方向端部に当接部70が形成されており、この当
接部70は前面ベゼル11に形成された針挿入孔71
(図15に現れる)と対向するよう構成されている。ま
た、イマージェンシーレバー62の矢印B方向端部には
テーパ形状を有した操作爪72が形成されており、この
操作爪72はロックレバー61に立設された立設ピン6
9と対向するよう構成されている。更に、イマージェン
シーレバー62は、コイルスプリング73により矢印A
方向に付勢されている。
【0063】上記構成とされたイマージェンシーレバー
62は、装置1が配設されるコンピュータの電源が切れ
たような場合においても(即ち、ソレノイド49が駆動
不能な状態においても)、ロック機構8によるトレー2
のロックを解除しトレー2を引き出せるようにするため
に設けられている。
【0064】具体的には、上記のようにソレノイド49
が駆動不能な状態となった場合には、図14に示される
ように針挿入孔71に針74を矢印B方向に挿入する。
これにより、針74は当接部70と当接してイマージェ
ンシーレバー62を矢印B方向に押圧付勢する。この針
74の押圧力によりイマージェンシーレバー62が矢印
B方向に移動すると、操作爪72はロックレバー61に
設けられた立設ピン69と係合しこれを押圧する。前記
したように、操作爪72はテーパ形状とされているた
め、操作爪72の矢印B方向の動作に伴いロックレバー
61は回動し、やがて爪部64とロックピン60との係
合は解除される。これにより、ソレノイド49が駆動不
能な状態となってもトレー2を引き出すことが可能とな
る。
【0065】尚、ソレノイド49はそのプランジャ66
(駆動軸)の駆動方向(図中矢印C,Dで示す方向)
が、トレー2の移動方向(即ち、矢印A,Bで示す方
向)に対して角度を有するよう取り付けられている。具
体的には、本実施例の場合にはプランジャ66の駆動方
向とトレー2の移動方向とが45度の角度を有するよう
構成されている。
【0066】続いて、カバー9及びトレー2について主
に図15及び図16を用いて説明する。カバー9はシャ
ーシ10の上部に配設され、上記したシャーシ10に装
着される各種機構、装置を保護する機能を奏する。この
カバー9は鋼板をプレス成形したものであり、また装置
1の薄型化を図る面からその板厚は薄く設定されてい
る。このため、カバー9には板厚は薄くしても所定の強
度を維持できるよう、内側に向け(即ち、ディスク装着
位置にあるディスクに向け)突出した突出部75,7
6、及び上方に向け突出した突出部77が形成されてい
る。この突出部75,76,77はカバー9の形成時に
一括的にプレス成形されるものであり、容易に形成する
ことができる。また、突出部75〜77の突出量は、例
えば突出部75が0.6mm,突出部76が0.4mm,突出部77
が0.15mmに設定されている。
【0067】前述したようにトレー2は、ディスク対向
面2aにディスクの傾きを規制するための凸部2d,2
eが設けられている。一方の凸部2dはベース22の角
部22cにディスクが当接することを防止する位置に設
けられ、他方の凸部2eはベース22の角部22dにデ
ィスクが当接することを防止する位置に設けられてい
る。
【0068】図17はカバー9の突出部75、凸部2
d,2e、ベース22、ディスクの高さ方向の位置関係
(寸法)を拡大して示す図である。尚、図17におい
て、突出部75と凸部2d,2eとが一致しないが、説
明の便宜上突出部75を破線で示す。
【0069】図17において、本実施例の各寸法は、デ
ィスク80の厚さa=1.2mm、ディスク対向面2aと
ディスクとの離間距離b=1.7mm、ディスクとカバー
9との離間距離c=1.6mm、凸部2d,2eの突出量
d=0.4mm、突出部75の突出量e=0.6mm、ディ
スク対向面2aからベース22上面の突出量f=0.5
5mm、ディスクの半径g=60mm、ディスク対向面2a
の半径h=61.5mm、凸部2d,2eまでの半径i=
58.5mm、突出部75までの半径i=59mmに設定さ
れている。
【0070】従って、突出部75及び凸部2d,2eの
高さ方向の突出量は、e=0.6mm、d=0.4mmと小
さいが、夫々ディスク80の外周に対向する位置に設け
られている。そのため、ディスク80がターンテーブル
6上で傾いた場合には、ディスク80の外周縁部は最初
に突出部75及び凸部2d,2eに当接することにな
る。
【0071】図18(A)(B)はターンテーブル6に
ディスク80が装着された状態を示す縦断面図である。
図18(A)に示されるように、衝撃が印加されていな
い状態においては、ディスク80は中央孔80aがター
ンテーブル6の係止球6bに係止されて支持面6cに密
着した水平状態に保持されている。
【0072】しかしながら、ディスク80がターンテー
ブル6に装着されている状態で図中上下方向(ディスク
モータ20の軸方向)の衝撃が印加されると、図18
(B)に示されるようにディスク80に軸方向の加速度
が加わり、係止球6bが嵌合部6aの内部に引っ込み、
これによりディスク80が支持面6cに対して傾くこと
がある。
【0073】そのため、ディスク80の上面(表面)8
0bの最外周縁部80cがカバー9の突出部75に当接
し、ディスク80の下面(裏面)80dの最外周縁部8
0eがトレー2のディスク対向面2aの凸部2d,2e
に当接する。一般にディスク80のカバー9と対向する
上面80bには、ディスク80に記録されている内容等
を示す表示が印刷されている。よって、ディスク回転駆
動中に上記のように衝撃印加によりディスク80がカバ
ー9に摺接すると、この摺接部分において印刷が削れ落
ちてしまい、ディスク80の識別が行えなくなってしま
うおそれがある。
【0074】しかしながら、上記のようにディスク80
が支持面6cに対して傾いたとしてもディスク80の上
面80bの最外周縁部80cがカバー9の突出部75に
当接してそれ以上傾かないように規制されるため、上面
80bがカバー9に摺接せず、ディスク80の上面80
bの損傷が防止される。すなわち、ディスク80はカバ
ー9に形成された突出部75のみと摺接することとなる
ため、このディスク78と突出部75との摺接範囲はデ
ィスク径方向の幅が約1mm程度となるよう構成されて
いる。
【0075】実際には、ディスク80の最外周縁部80
cがカバー9の突出部75に当接した場合、ディスク8
0自体が撓みを生じることがあり、その場合でもディス
ク80の上面80bがカバー9に当接しないように突出
部75の突出量が設定されている。
【0076】一般に、CD−ROM装置に装着されるデ
ィスク78は、その下面側が記録面とされると共に、上
面には各種印刷が行われている。従って、上記のように
上下方向の衝撃が装置1に印加された際、ディスク80
とカバー9との摺接範囲が広いとディスク80に施され
た印刷が削り取られてしまい、ディスク78の識別等が
行えなくなってしまう。
【0077】これに対し、本実施例では衝撃印加時にお
けるディスク80とカバー9との摺接位置は突出部75
の形成位置に限定されており、かつその摺接範囲は狭
く、更に摺接位置は印刷が一般には行われていない外周
位置である。このため、ディスク78に施されている印
刷が削り取られてしまうことを防止でき、ディスク78
の識別等を確実に行うことが可能となる。
【0078】更に、ディスク80は、レーザ光を反射す
る反射面を有し、この反射面の両面に反射面を保護する
ためのプラスチック層が形成された構成である。このプ
ラスチック層は、ディスク上面側では30μmの厚さし
か有していないため、上記のように上下方向の衝撃が印
加された際にディスク80とカバー9とが広い範囲で摺
接すると、ディスク上面側のプラスチック層が削り取ら
れて反射面が破損し、ディスク80に記録されているデ
ータが破壊されてしまうことが考えられる。
【0079】これに対し本実施例では、衝撃印加時にお
けるディスク80とカバー9の摺接範囲はディスク最外
周の幅1mm程度の部分であり、かつCD−ROMでは
ディスク最外周の幅2mmの領域は未記録領域とされて
いる部位である。このため、ディスク80のデータが破
壊されてしまうことを防止でき、ディスク80の再生を
確実に行うことが可能となる。
【0080】また、ディスク80の下面80dには、ピ
ックアップ部5からのレーザ光を反射する情報記録面が
形成され、この情報記録面はプラスチック層により保護
された構成である。そのため、ディスク80の下面80
dがベース22の角部22aに摺接すると、下面80d
のプラスチック層が削り取られてしまい、情報記録面に
形成された情報を正確に読み取れなくなるおそれがあっ
た。
【0081】しかしながら、上記のようにディスク80
が支持面6cに対して傾いたとしてもディスク80の下
面80dの最外周縁部80eがトレー2の凸部2d,2
eに当接してそれ以上傾かないように規制されるため、
下面80dがベース22の角部22aに摺接せず、ディ
スク80の下面80dの損傷が防止される。
【0082】尚、上面側の場合と同様、ディスク80の
下面80dの最外周縁部80eは、凸部2d,2eに対
するる摺接範囲がディスク最外周の幅1mm程度の部分
であり、かつCD−ROMではディスク最外周の幅2m
mの領域が未記録領域とされている。このため、凸部2
d,2eに最外周縁部80eが摺接しても何ら支障がな
いばかりか、これりよりディスク80のデータが破壊さ
れてしまうことを防止でき、ディスク80の再生を確実
に行うことが可能となる。
【0083】また、上記実施例の変形例としては、例え
ば凸部2d,2e及び突出部75にディスク回転方向
(周方向)の傾斜面を設ける構成としても良い。この場
合、ディスク80の最外周縁部80c,80eが傾斜面
を通過して凸部2d,2e及び突出部75に当接するた
め、ディスク80の最外周縁部80c,80eをスムー
ズに凸部2d,2e及び突出部75に当接させることが
できる。
【0084】図19は本発明の変形例の要部を拡大して
示す縦断面図である。同図において、カバー9の下面に
は、後述するようにディスクの傾きを規制するための傾
斜部(第1の凸部)81が突出している。この傾斜部8
1は、ディスク80の上面80bの最外周縁部80cに
対向する位置に設けられている。
【0085】また、トレー2のディスク対向面2aに
は、ディスクの傾きを規制するため傾斜部(第2の凸
部)82が設けられている。この傾斜部82は、ディス
ク80の下面80dの最外周縁部80eに対向する位置
に設けられている。そのため、ディスク80が支持面6
cに対して傾くと、ディスク80の上面80bの最外周
縁部80cがカバー9の傾斜部81に当接し、ディスク
80の下面80dの最外周縁部80eがトレー2のディ
スク対向面2aの傾斜部82に当接する。
【0086】これにより、ディスク80の上面80bが
カバー9に摺接することが防止されると共に、ディスク
80の下面80dがベース22の角部22aに摺接摺接
することが防止される。また、ディスク80の最外周縁
部80c,80eの角部が傾斜部81,82に線接触す
るため、接触時の抵抗が小さくて済み、ディスクモータ
20の負担が軽減されている。
【0087】尚、本発明は、上記実施例のようなCD−
ROMドライブ装置に限らず、他のディスク状記録媒
体、例えば、CD、磁気ディスク、光磁気ディスク、光
ディスクの場合にも、同様に適用される。又、本発明の
ディスク装置は、ノート形パソコンの筐体内に収納され
る構成を一例として説明したが、これに限らず、他に電
子機器は勿論、電子機器とは別体の外部機器として使用
される構成の装置にも適用できる。
【0088】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、以下のよう
な効果が得られる。上記請求項1の発明によれば、ディ
スクがディスク保持回転手段の支持面に対し所定角度傾
いたときに、摺接してディスクの最外周縁部が凸部に当
接してディスクの傾きを規制することができるので、デ
ィスクの上面がカバーに摺接して損傷することを防止で
きると共に、ディスクの下面がピックアップ部に摺接し
て損傷することを防止できる。よって、衝撃が加えられ
てディスクがディスク保持回転手段の支持面に対し傾い
ても記録データの破壊及びディスク表面に施された印刷
の損傷を防止することができる。
【0089】また、請求項2の発明によれば、ディスク
がディスク保持回転手段の支持面に対し所定角度傾いた
ときに、ディスクの一面の最外周縁部が第1の凸部に当
接すると共に、ディスクの他面の最外周縁部が第2の凸
部に当接するため、ディスクの上面がカバーに摺接して
損傷することを防止できると共に、ディスクの下面がピ
ックアップ部に摺接して損傷することを防止できる。
【0090】また、請求項3の発明によれば、ディスク
がディスク保持回転手段の支持面に対し所定角度傾いた
ときに、ディスクの最外周縁部が凸部の傾斜面に当接す
るため、ディスクの上面がカバーに摺接して損傷するこ
とを防止できると共に、ディスクの下面がピックアップ
部に摺接して損傷することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスク装置の平面図
である。
【図2】本発明の一実施例であるディスク装置の底面図
である。
【図3】本発明の一実施例であるディスク装置の分解斜
視図である。
【図4】駆動ユニット等が配設された状態のサブシャー
シの底面を示す斜視図である。
【図5】駆動ユニットの底面を示す斜視図である。
【図6】ピックアップ駆動機構を示す斜視図である。
【図7】ピックアップ駆動機構のベースに対する取付け
を説明するための分解斜視図である。
【図8】取付けホルダを説明するための図である。
【図9】トレー摺動機構及び係止機構を説明するための
斜視図である。
【図10】係止機構の動作を説明するための図である。
【図11】サブシャーシ及びロック機構を説明するため
の分解斜視図である。
【図12】サブシャーシ及びロック機構を説明するため
の平面図である。
【図13】ロック機構の動作を説明するための図であ
る。
【図14】イマージェンシーレバーの動作を説明するた
めの図である。
【図15】カバーに形成された突出部を説明するための
斜視図である。
【図16】カバーに形成された突出部を説明するための
断面図である。
【図17】カバーの突出部、凸部、ベース、ディスクの
高さ方向の位置関係(寸法)を拡大して示す図である。
【図18】ターンテーブルにディスクが装着された状態
を示す縦断面図である。
【図19】本発明の変形例の要部を拡大して示す縦断面
図である。
【図20】従来のディスク装置の問題点を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 装置 2 トレー 2d,2e 凸部 3 サブシャーシ 4 トレー摺動機構 5 ピックアップ部 6 ターンテーブル 7 係止機構 8 ロック機構 10 シャーシ 11 前面ベゼル 15,16 ガイドレール機構 17 可動側レール 18 固定側レール 19 スライドレール 20 ディスクモータ 21 駆動ユニット 22 ベース 23 ピックアップ駆動部 25 ピックアップ駆動モータ 29 ピックアップ駆動機構 75〜77 突出部 80 ディスク 81,82 傾斜部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシ内に収納されたディスクを支持
    する支持面を備え、該ディスクを保持して所定の回転速
    度で回転させるディスク保持回転手段を有するディスク
    装置において、 前記ディスクの外周位置に対向配置され、前記ディスク
    が前記ディスク保持回転手段の支持面に対し所定角度傾
    いたときに、前記ディスクの最外周縁部に当接して前記
    ディスクの傾きを規制するように構成された凸部を設け
    たことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記凸部は、前記ディスクの一面の最外
    周縁部に対向する位置に設けられた第1の凸部と、前記
    ディスクの他面の最外周縁部に対向する位置に設けられ
    た第2の凸部と、からなることを特徴とする請求項1記
    載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記凸部は、前記ディスクが前記ディス
    ク保持回転手段の支持面に対し所定角度傾いたときに、
    前記ディスクの最外周縁部が摺接する傾斜面を有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002230883A (ja) * 2001-02-02 2002-08-16 Mitsumi Electric Co Ltd トレー組込み型ディスク装置
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