JP3435863B2 - ディスクカセット - Google Patents

ディスクカセット

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JP3435863B2
JP3435863B2 JP31614294A JP31614294A JP3435863B2 JP 3435863 B2 JP3435863 B2 JP 3435863B2 JP 31614294 A JP31614294 A JP 31614294A JP 31614294 A JP31614294 A JP 31614294A JP 3435863 B2 JP3435863 B2 JP 3435863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャッタを有するディス
クカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】先に図10(A)及び図10(B)に示
すようなディスクカセットが提案されている。図10
(A)及び図10(B)において、偏平方形状のケース
1内にはディスク状記録媒体である円盤状の光磁気ディ
スク2が回転自在に収納されている。光磁気ディスク2
の中央にはチャッキングハブ2aが固定されている。こ
のチャッキングハブ2aによって光磁気ディスク2はデ
ィスクドライブ装置側のチャッキング部にチャッキング
される。
【0003】ケース1は上ハーフ部材1aと下ハーフ部
材1bとから成り、この上ハーフ部材1aと下ハーフ部
材1bとが突き合わされた状態で結合されている。下ハ
ーフ部材1bのカセット挿入方向における後端側の左右
対称位置には位置決め用溝3がそれぞれ形成されてい
る。この一対の位置決め用溝3にディスクドライブ装置
側の位置決めピンが挿入されることによってディスクカ
セットDKが位置決めされる。又、ケース1のカセット
挿入方向における後端側の孔内には誤消去防止部材4が
スライド自在に設けられ、この誤消去防止部材4の位置
によって書き込みの可否が選択される。さらに、ケース
1のカセット挿入方向における前端側の左右対称位置に
は引込み用溝5がそれぞれ形成され、この一対の引込み
用溝5にディスクドライブ装置側のカセット引込みピン
が掛止されてディスクカセットDKがカセットホルダの
奥へ自動的に引き込まれる。
【0004】一方、上ハーフ部材1aと下ハーフ部材1
bとには光磁気ディスク2の信号記録領域を少なくとも
開口する開口部6a,6bが形成されている。この開口
部6a,6bの前端には開口部6a,6bを連結する連
結部1eが設けられている。上ハーフ部材6aの開口部
6aは光磁気ディスク2の一部が露出し、下ハーフ部材
6bの開口部6bは光磁気ディスク2の一部及びチャッ
キングハブが露出する大きさにそれぞれ設定されてい
る。
【0005】また、ケース1にはスライダ8が図10
(A)及び図10(B)の矢印方向に、ケース1の挿入
方向の前端面1cに沿ってスライド自在に設けられてい
る。このスライダ8にシャッタ7が固定されており、こ
のシャッタ7によって双方の開口部6a,6bが開閉さ
れる。このシャッタ7には図示しないねじりコイルバネ
の一端が掛止され、このねじりコイルバネのバネ力によ
ってシャッタ7が閉位置側に付勢されている。又、図1
0(A)及び図10(B)ではシャッタ7が開位置に位
置する状態が示されている。
【0006】このスライダ8は光磁気ディスク2の厚み
より若干薄く構成され、シャッタ7の開口位置において
開口部6a,.6bの連結部1eと対応する位置に位置
する。
【0007】尚、図中9は、ディスクドライブ装置のシ
ャッタ開閉ピンがシャッタ7を閉位置まで変位させたと
きに入り込む凹部である。
【0008】このように構成されたディスクカセットD
Kがディスクドライブ装置に装着されると、図11に示
すように、光磁気ディスク2のチャッキングハブ2aが
チャッキング部(図示せず)にてチャッキングされる。
これにより、スピンドルモータ(図示せず)の回転によ
って光磁気ディスク2が回転可能な状態とされる。又、
光磁気ディスク2の上側及び下側には磁気ヘッド28と
光学ヘッド29とがそれぞれ配置され、双方のヘッド2
8,29の相互作用によってデータの記録再生が行われ
る。この双方のヘッド28,29は同じキャリッジ24
に搭載されており、このキャリッジ24は図11の矢印
方向に移動自在に構成されている。そして、このキャリ
ッジ24は、図11にて仮想線で示す最外周位置と図1
1にて実線で示す最内周位置との間を移動し、これに応
じて双方のヘッド28,29が光磁気ディスク2の外周
から内周に亘って移動する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、コンピュータ
の補助記録装置として使用されるディスクドライブ装置
の大きさは通常決められている。その奥行き寸法がLで
あれば、図11のL0のスペースを他の機構等を配置す
るスペースとして必要不可欠とすると、キャリッジ24
はディスク回転中心位置からL1のスペース内で配置せ
ざるを得ない。そして、図11にて仮想線で示す最外周
位置では光磁気ディスク2の真の最外周位置(記録再生
可能エリアとして)に位置するようアーム部27の寸法
が決定される。すると、図11にて実線で示す最内周位
置はキャリッジ24のスライダ対向端面24bがディス
クカセットDKのスライダ8に近接する位置に自動的に
決定される。即ち、これ以上内周側(図11のE区間)
に記録再生可能エリアが存在するとしても記録再生エリ
アとして利用することができないという欠点があった。
【0010】そこで、本発明はディスクドライブ装置の
ヘッドの可動範囲を大きく設定することを許容し、ディ
スク状記録媒体の内周側の記録再生エリアを増大させた
ディスクカセットを提供することを課題とする。
【0011】上記課題を解決するために本発明のディス
クカセットは、ディスク状記録媒体を回転自在に収納
し、上記ディスク状記録媒体の少なくとも信号記録領域
を露出する開口部と、その一端に沿って設けられ上記開
口部を連結する連結部を有するケースと、上記開口部を
閉じる閉位置と上記開口部を開ける開位置とで移動可能
なシャッタと、上記ケースの上記連結部に沿って摺動可
能で、上記シャッタを開閉するシャッタ開放ピンによっ
て上記シャッタの上記閉位置に対応する第1の位置と
記開位置に対応する第2の位置とで上記シャッタと一体
的に移動するスライダとを有し、上記スライダは上記シ
ャッタが上記開位置にある時に上記連結部と対応する位
置に位置する基部を有し、上記基部の上記ディスク状記
録媒体にデータを記録又は再生するヘッドと該ヘッドを
支持するヘッド支持部を有するヘッド機構が通過する位
置に上記ディスク状記録媒体の中心側に窪んだ凹部を設
けた。
【0012】
【作用】ディスクドライブ装置側のキャリッジをディス
クカセットのスライダの凹部に入り込む位置まで移動す
ることができ、その分キャリッジのヘッドがディスク状
記録媒体の内周側に達する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1(A)には上面側から見たディスクカセットD
Kの斜視図、図1(B)には下面側から見たディスクカ
セットDKの斜視図がそれぞれ示されている。図1
(A)及び図1(B)において、図10(A)及び図1
0(B)と同一構成箇所については図面に同一符号を付
してその説明を省略し、異なる構成箇所のみを説明す
る。即ち、シャッタ7のスライダ8はシャッタ7が開位
置にあるときに連結部1eと対応する位置に位置する基
部8dを有する。この基部8dにはその前面側で、且
つ、光磁気ディスク2の中心側に窪んだ凹部8eが形成
されており、この点が図10(A)及び図10(B)に
示すディスクカセットと異なる。
【0014】図2にはディスクドライブ装置の分解斜視
図、図3にはディスクカセットDKが装置された状態
で、カセットホルダ等を省いたディスクドライブ装置の
斜視図がそれぞれ示されている。図2及び図3におい
て、シャーシ10上にはスライドプレート11が配置さ
れている。このスライドプレート11はシャーシ10の
ガイドピン12にガイドされてシャーシ10に対して
A,A′矢印方向にスライド自在に構成されている。ス
ライドプレート11にはコイルバネ13の一端が掛止さ
れている。このバネ13の力によってスライドプレート
11はローディング位置側(A′矢印方向)に付勢され
ている。尚、図2はスライドプレート11がアンローデ
ィング位置に位置する状態を示し、図3はローディング
位置に位置する状態を示す。
【0015】オートイジェクト機構Aはシャーシ10上
に配置されたイジェクトモータ14を有し、この駆動力
で出力歯車15が回転する。この出力歯車15には係止
ピン15aが設けられている。そして、この係止ピン1
5aがスライドプレート11の折曲爪部16に出力歯車
15の所定の回転角度区間だけ係止されることによって
スライドプレート11がコイルバネ13のバネ力に抗し
てローディング位置からアンローディング位置へ移動さ
れる。
【0016】ディスク回転機構Bは、シャーシ10上で
昇降自在に設けられたモータブロック体17を有する。
このモータブロック体17はスライドプレート11がア
ンローディング位置にあるときはコイルバネ18のバネ
力によって降下位置に位置し、スライドプレート11が
ローディング位置にあるときはスライドプレート11の
傾斜部19で押し上げられて上昇位置に位置する。モー
タブロック体17内にはスピンドルモータが収納されて
おり、また、モータブロック体17の上面にはチャッキ
ング部20が構成さている。モータブロック体17が上
昇位置にあるときは装置位置に位置するディスクカセッ
トDKのチャッキングハブ2aがチャッキングされてお
り、また、スピンドルモータの回転によって光磁気ディ
スク2が回転される。
【0017】カセット位置決め機構Cは、シャーシ10
上で昇降自在に設けられたピン固定ブロック体21を有
する。このピン固定ブロック体21はスライドプレート
11がアンローディング位置にあるときは降下位置に位
置し、スライドプレート11がローディング位置にある
ときはスライドプレート11の傾斜部22で押し上げら
れて上昇位置に位置する。ピン固定ブロック体21には
左右一対の位置決めピン23が立設されている。この一
対の位置決めピン23、ピン固定ブロック体21が上昇
位置にあるときは装着位置に位置するディスクカセット
DKの位置決め用溝3にそれぞれ挿入される。これによ
り、ディスクカセットDKが位置決めされる。
【0018】ヘッド機構Dは、シャーシ10上に配置さ
れたキャリッジ24を有する。このキャリッジ24は一
対のガイドレール25に沿って、A,A′矢印方向にス
ライド自在に設けられている。このキャリッジ24の両
側にはそれぞれリニアモータ26が配置されている。キ
ャリッジ24にはこのリニアモータ26によってスライ
ド力が与えられる。キャリッジ24の上方にはアーム部
27を介して磁気ヘッド28が設けられている。キャリ
ッジ24の磁気ヘッド28に対向する箇所には光学ヘッ
ド29が設けられている。なお、実際にはキャリッジ2
4には対物レンズのみが設けられ、レーザ光源はシャー
シ10の別の位置に設けられている。そしい、装着時
に、この双方のヘッド28,29間にディスクカセット
DKの光磁気ディスク2が位置される。この双方のヘッ
ド28,29の相互作用によって光磁気ディスク2にデ
ータの記録及び再生を行う。
【0019】カセットホルダ30はシャーシ10の上方
で、且つ、シャーシ10の上面に平行に配置されてい
る。このカセットホルダ30は上面部30aと下面部3
0bと左右の側面部30cとからなり細長い長方形の枠
状に形成されている。このカセットホルダ30内にディ
スクカセットDKが挿入される。下面部30bにはモー
タブロック体17や光学ヘッド29等が入り込むための
大きな切欠部(図示せず)が形成され、又、上面部30
aにも磁気ヘッド28が入り込むための切欠部31が形
成されている。さらに、上面30aにはカセットストッ
パー部32が設けられている。そして、このカセットス
トッパー部32にディスクカセットDKが当接する位置
が装着位置となる。そして、このカセットホルダ30に
はシャッタ開閉機構Eとオートインジェクト機構Fとス
ライドプレートロック機構Gとが設けられている。
【0020】シャッタ開閉機構Eは、図2に示すよう
に、カセットホルダ30の上面30aに形成されたカム
孔33と、このカム孔33に係合し、且つ、カム孔33
に沿って移動可能なシャッタ開放ピン34と、このシャ
ッタ開放ピン34と上面部30aとの間に掛けられたね
じりコイルバネ35とから構成されている。シャッタ開
放ピン34はねじりコイルバネ35のバネ力によって始
端位置(図2の位置)側に付勢されている。
【0021】オートインジェクト機構Fは、図2に示す
ように、カセットホルダ30の下面部30bの下面側に
配置された第1のインジェクトプレート36を有する。
この第1のインジェクトプレート36は下面部30bの
ガイドピン37にガイドされてA,A′矢印方向にスラ
イド自在に設けられている。第1のインジェクトプレー
ト36の一端側には回転支持軸38が固定されている。
この回転支持軸38には第2のインジェクトプレート3
9が回転自在に設けられている。この第2のインジェク
トプレート39にはカム溝40が形成されている。この
カム溝40には前記ガイドピン37が挿入されている。
又、第2のインジェクトプレート39にはカセット引込
みピン41が立設されている。このカセット引込みピン
41は第2のインジェクトプレート39の回転によって
図2のB,B′矢印方向に回動する。
【0022】第3のインジェクトプレート42は下面部
30bの支持軸43を支点としてC,C′矢印方向に回
転自在に設けられ、その一端が第1のインジェクトプレ
ート36の他端に係止されている。第3のインジェクト
プレート42の他端にはホールドピン44が設けられて
いる。このホールドピン44はスライドプレート11の
インジェクト保持片45に係脱される。第3のインジェ
クトプレート42にはコイルバネ46の一端が掛けら
れ、このバネ力によって第3のインジェクトプレート4
2はC矢印方向に回転付勢されている。
【0023】スライドプレートロック機構Gは、ロック
爪プレート47を有する。このロック爪プレート47は
シャーシ10の支持軸48を支点としてD,D′矢印方
向に回転自在に支持されている。このロック爪プレート
47はねじりコイルバネ49のバネ力によってD矢印方
向に付勢されており、スライドプレート11のロックピ
ン50に係脱される。又、ロック爪プレート47には解
除レバー部51が設けられている。
【0024】次に、上記構成の作用を説明する。アンロ
ーディング位置において、スライドプレート11はその
ロックピン50がロック爪プレート47に係止されてい
る。さらに、このアンローディング位置ではスライドプ
レート11のインジェクト保持片45が第3のインジェ
クトプレート42のホールドピン44を矢印A方向に押
圧しており、カセット引込みピン41が待機位置に位置
される(図2の状態)。
【0025】この状態でディスクカセットDKがカセッ
トホルダ30内に挿入されると、先ず、ディスクカセッ
トDKがシャッタ開放ピン34を押す。これによりシャ
ッタ開放ピン34がねじりコイルバネ35のバネ力に抗
してカム孔33に沿って移動する。すると、この移動過
程でシャッタ開放ピン34がスライダ8を押しながら前
端面1cを摺動する。これにより、シャッタ7が開放さ
れる。
【0026】さらに、ディスクカセットDKがカセット
ホルダ30内に挿入されると、ディスクカセットDKが
解除レバー部51を押す。これによりロック爪プレート
47がD′矢印方向に回動してロックピン50によるロ
ックが外れる。すると、スライドプレート11がA矢印
方向(ローディング位置)にスライドする。このスライ
ドによってホールドピン44への規制が解除されて第3
のインジェクトプレート42がC矢印方向に回転する。
この第3のインジェクトプレート42の回転で第1のイ
ンジェクトプレート36がA′矢印方向にスライドする
と共に第2のインジェクトプレート39がB矢印方向に
回転する。これにより、カセット引込みピン41がディ
スクカセットDKの引込み用溝5に入り込む。この状態
で第1のインジェクトプレート36がさらにA′矢印方
向にスライドすることによってディスクカセットDKが
自動的にカセットホルダ30の奥へと引き込まれ、カセ
ットストッパー部32に当接する装着位置まで引き込ま
れる。
【0027】一方、スライドプレート11のスライドに
よってモータブロック体17とピン固定ブロック体21
が共に降下位置から上昇位置に変位される。そして、モ
ーターブロック体17のチャッキング部20がディスク
カセットDKのチャッキングハブ2aをチャッキングす
る。これにより、スピンドルモータの回転によって光磁
気ディスク2aが回転可能状態とされる。さらに、ピン
固定ブロック体21の位置決めピン23がディスクカセ
ットDKの位置決め用溝3に挿入されてディスクカセッ
トDKが位置決めされる。そして、ヘッド機構Dのキャ
リッジ24がA,A′矢印方向に移動することによって
磁気ヘッド28と光学ヘッド29が光磁気ディスク2の
半径方向に移動する。
【0028】ここで、キャリッジ24は、一対のガイド
レール25に沿って図2における矢印A,A′方向に移
動可能である。このキャリッジ24の移動により、磁気
ヘッド28及び光学ヘッド29が、光磁気ディスク2の
半径方向に移動する。そして、これら磁気ヘッド28及
び光学ヘッド29によって、磁界変調オーバーライト方
式で光磁気ディスク2にデータが記録され、又、光磁気
ディスク2からデータが再生される。
【0029】従って、キャリッジ24と磁気ヘッド28
を保持するアーム部27は、一体に移動される必要があ
る。これにより、キャリッジとアーム部27とが連結さ
れていなければならないので、キャリッジ24にはスラ
イダ対向端面24bが必要となる。そして、このスライ
ダ対向端面24bが、磁気ヘッド28及び光学ヘッド2
9の光磁気ディスク2の内周側への移動可能距離を制限
することになる。これを解決する方法として、アーム部
27を長く形成することが考えられる。しかし、アーム
部27を長く形成すると、磁気ヘッド28及び光学29
が光磁気ディスク2の外周へアクセスを行う時に、キャ
リッジ24及びアーム部27の後端部が位置する部分が
必要となる。これにより、ディスクドライブ装置の大型
化を招いてしまう。しかし、本発明では、スライダ8に
凹部8eを設けたので、上述の問題が生じない。
【0030】この点を図4を参照してさらに説明する。
図4に示すように、ディスクドライブ装置の奥行き寸法
L及びデッドスペース寸法L0を図11と同じ寸法とす
ると、キャリッジ24は、図11と同様L1のスペース
内に配置される。又、図4に仮想線で示すキャリッジ2
4の最外周位置で、光磁気ディスク2の真の最外周位
置、即ち、記録再生可能エリアとしての最外周位置に位
置するよう、アーム部27の寸法Sが決定される。
【0031】そして、このキャリッジ24は、その後端
面24aがデッドスペース(L0の区間)に近接する位
置が最外周位置とされ、図4にて仮想線で示されてい
る。又、キャリッジ24は、そのスライダ対向端面24
bがスライダ8に近接する位置が最内周位置とされる
が、スライダ8には凹部8eが形成されているため、キ
ャリッジ24は凹部8e内に入り込む。これにより、図
11に示す例に較べて移動ストロークL2が大きくな
る。従って、磁気ヘッド28及び光学ヘッド29が図1
1に示す例に較べて光磁気ディスク2の内周側にまで移
動できるため、記録再生可能エリアを広くとれる。
【0032】次に、図5,6,7,8(A),8
(B),9(A)及び9(B)を参照して、本発明の他
の実施例について説明する。尚、この実施例において前
記実施例と同一の部分には同じ符号を付し、その説明を
省略する。
【0033】スライダ8は、シャッタ7が開位置にある
ときに連結部1eと対応する位置に位置する基部8d
と、ディスクドライブ装置のシャッタ開閉ピン34によ
って押圧される端面8cを有する突部8bとを有する。
基部8dの厚みは前記実施例の場合と同様に図10
(A)及び図10(B)のものより小さく設定されてい
る。突部8bは基部8dよりも外側、即ち、図8(A)
及び図8(B)に示す矢印X方向に突出し、突部8bの
厚みは図10(A)及び図10(B)のものより大きく
設定されている。
【0034】また、スライダ8と下ハーフ部材1bとの
間に、図5に示すように、ねじりコイルバネ60が掛け
られている。これにより、シャッタ7が閉位置側に付勢
されている。また、図5に示すように、この例のディス
クカセットDKでは、ヘッド28,29が挿入される開
口部6a,6bとチャッキング部20が挿入される開口
部6cとが別体として設けられている。
【0035】ここで、このディスクカセットDKがディ
スクドライブ装置に挿着される際に、シャッタ開放ピン
34が、壁部1dと、突部8bの端面8cとの間に挿入
される。そして、ディスクカセットDKの図2に示す
A′方向への移動に伴って、シャッタ開閉ピン34が、
端面8cを押圧することにより、スライダ8がねじりコ
イルバネ60のバネ力に抗して図8(A),9(A)及
び図9(B)に示すY方向に移動する。これにより、シ
ャッタ7が開位置側に移動される。この際に、突部8b
の厚み、即ち、図8(A)及び図8(B)におけるX方
向の長さが短いと、シャッタ開閉ピン34が確実に端面
8cを押圧できない可能性がある。特に、シャッタ開閉
ピン34は、摩擦等によりディスクカセットDKの表面
が削れないように円柱状であることが望ましい。しか
し、シャッタ開閉ピン34が円柱状であると、シャッタ
開閉ピン34が確実に端面8cを押圧できない可能性が
さらに高くなる。
【0036】これとは逆に、基部8dが図8(A)及び
図8(B)においてX方向に突出していると、図10
(A)及び図10(B)で示した例と同様に記録再生可
能エリアを広くとれなくなる。そこで、この実施例で
は、基部8dよりも突出させることにより、上述の2つ
の問題を解決している。
【0037】また、本発明は、光磁気ディスクを収納す
るディスクカセットで有効であるが、同じディスクカセ
ット内にライトワンスタイプやROMタイプの光ディス
クを収納して同じディスクドライブ装置で使用する場合
には、ライトワンスタイプやROMタイプの光ディスク
を収納するディスクカセットも本発明と同じ構成とする
ことにより、同様のadvantageを得ることがで
きる。
【0038】さらに、上述した実施例では、スライダ8
とシャッタ7が別体であるとして説明したが、両者が一
体として成形されていても良い。
【0039】また、本発明は、上述した実施例に限定さ
れることなく種々の変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ケー
スに対してシャッタと一体的に移動するスライダの基部
に、ディスク状記録媒体の中心側に窪んだ凹部を設けた
ので、ディスクドライブ装置のキャリッジがディスクカ
セットのスライダの凹部に入り込む位置まで移動可能と
なるため、ディスク状記録媒体の内周側の記録再生エリ
アが増大するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明のディスクカセットを上面側か
ら見た斜視図、(B)は本発明のディスクカセットを下
面側から見た斜視図である。
【図2】本発明のディスクカセツトが装着されるディス
クドライブ装置の分解斜視図である。
【図3】本発明のディスクカセットが装着されるディス
クドライブ装置を示す図である。
【図4】本発明のディスクカセットを使用した場合のキ
ャリッジの移動範囲を説明するためのディスクドライブ
装置の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例のディスクカセットの分解
斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例におけるシャッタ閉状態の
ディスクカセットを上面側から見た斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例におけるシャッタ開状態の
ディスクカセットを上面側から見た斜視図である。
【図8】(A)は、本発明の他の実施例のディスクカセ
ットを上面側から見た図、(B)は、本発明の他の実施
例のディスクカセットを下面側から見た図である。
【図9】(A)及び(B)は、それぞれ本発明の他の実
施例のディスクカセットを側面側から見た図である。
【図10】(A)は、先に提案されさているディスクカ
セットを上面側から見た斜視図、(B)は、先に提案さ
れているディスクカセットを下面側から見た斜視図であ
る。
【図11】図10(A)及び図10(B)に示すディス
クカセットを使用した場合のキャリッジの移動範囲を説
明するためのディスクドライブ装置の断面図である。
【符号の説明】
DK…ディスクカセット 1…ケース 1e…連結部 2…光磁気ディスク(ディスク状記録媒体) 6a,6b…開口部 7…シャッタ 8…スライダ 8b…突部 8d…基部 8e…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船渡 孝次 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−193377(JP,A) 特開 平1−220281(JP,A) 実開 昭63−138678(JP,U) 実開 平4−2382(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/03 606

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体を回転自在に収納
    し、上記ディスク状記録媒体の少なくとも信号記録領域
    を露出する開口部と、その一端に沿って設けられ上記開
    口部を連結する連結部を有するケースと、 上記開口部を閉じる閉位置と上記開口部を開ける開位置
    とで移動可能なシャッタと、 上記ケースの上記連結部に沿って摺動可能で、上記シャ
    ッタを開閉するシャッタ開放ピンによって上記シャッタ
    の上記閉位置に対応する第1の位置と上記開位置に対応
    する第2の位置とで上記シャッタと一体的に移動するス
    ライダとを有し、 上記スライダは上記シャッタが上記開位置にある時に上
    記連結部と対応する位置に位置する基部を有し、上記基
    部の上記ディスク状記録媒体にデータを記録又は再生す
    るヘッドと該ヘッドを支持するヘッド支持部を有するヘ
    ッド機構が通過する位置に上記ディスク状記録媒体の中
    心側に窪んだ凹部を設けたことを特徴とするディスクカ
    セット。
  2. 【請求項2】 上記スライダは上記シャッタを開閉する
    シャッタ開放ピンによって押圧される押圧部を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスクカセット。
  3. 【請求項3】 上記スライダと上記シャッタとが一体に
    成形されていることを特徴とする請求項1記載のディス
    クカセット。
  4. 【請求項4】 上記ディスク状記録媒体が光磁気ディス
    クであることを特徴とする請求項1記載のディスクカセ
    ット。
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