JP3688124B2 - 記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホルダーを昇降動作させて駆動部に対する記録媒体の装着および離脱を行なう記録媒体駆動装置に係わり、特に記録媒体の挿入および排出時にホルダーの水平姿勢を維持できるようにした記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の記録媒体駆動装置の概略を示し、(A)は側面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
図9(A)(B)に示す記録媒体駆動装置は、例えばMD(ミニディスク)プレーヤであり、図9(A)における筐体1の図示右端側には挿入口2が設けられ、この挿入口2を通じてMDの挿入および/または排出が行われる。
筐体1の内部には、駆動部3が設けられている。駆動部3にはターンテーブルTaおよび図示しない記録・再生用のヘッド機構などが設けられ、この駆動部3においてMDの再生および/または記録が可能となっている。
【0003】
前記挿入口2に対向する位置には、MDを保持し、前記駆動部3にMDの装着およびその離脱を行なうホルダー4が設けられている。このホルダー4の両側部には、ホルダー4を上下(Z1−Z2)方向に移動させる昇降駆動レバー5,5が設けられている。図9(A)に示すように、ホルダー4の側面には、昇降軸4a,4bが設けられている。昇降軸4a,4bは例えば筐体1内のブラケットにZ方向に向けて形成された昇降案内長穴に挿入され、この昇降案内長穴に昇降軸4a,4bが案内されて、ホルダー4がZ方向へ昇降自在となっている。
さらに前記昇降軸4a,4bは昇降駆動レバー5に形成された傾斜カム溝5a,5b内に挿通されている。
【0004】
挿入口2から挿入されたMDが、上昇位置にあるホルダー4内に保持されると、昇降駆動レバー5が図示しない駆動部材により、図示Y1方向に移動させられる。このとき、昇降軸4a,4bがそれぞれ傾斜カム溝5a,5b内を移動し、ホルダー4が図示Z2方向に下降させられる。これにより、ホルダー4内に保持されているMDのケース内のディスク中心のハブが駆動部3のターンテーブルTaに装着される。そして、このターンテーブルTaにより、MD内のディスクが回転駆動されると共に、前記記録・再生用のヘッド機構が駆動されて、再生および/または記録動作が行われる。
一方、昇降駆動レバー5が図示Y2方向に移動させられると、昇降軸4a,4bが傾斜カム溝5a,5b内を登坂し、ホルダー4内のMDがターンテーブルTaから離脱するとともにホルダー4及びMDがZ1方向に上昇する。そして、ホルダー4の上面(位置決め面)4cが、筐体2の天面又はこの天面に設けられたストッパ6,6などに当接することにより、ホルダー4のZ方向の高さ位置が決定され、これによりホルダー4内の挿入端(Y1側端部)が挿入口2に対向する。そして、この高さ位置において、図示しない排出手段によって前記ホルダー4内から挿入口2へ向けてMDが排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の記録媒体駆動装置では、以下に示すような問題がある。
(1)昇降駆動レバー5によりホルダー4の昇降動作が行なわれるが、この昇降動作を行なうため、ホルダー4の両側面に昇降軸4a,4bを設ける必要がある。この種の昇降軸4a,4bは切削加工で製造することになるため、加工コストが高く、また昇降軸4a,4bをホルダー4に対してかしめなどの手段で固定する作業が必要になり、製造工数も多くなり、コストが高くなる。
(2)取り付け穴の公差や、かしめ加工時の公差などにより、ホルダー4に対する昇降軸4a,4bの取付け位置誤差が大きくなり、また通常左右に4本設けられる昇降軸4a,4bの相互の位置ずれも大きくなる。
(3)前記公差によりホルダー4上での昇降軸4a,4bの取付位置の誤差が大きくなると、ホルダー4の上面4cと各昇降軸4a,4bの中心との距離に誤差が生じる。したがって、昇降駆動レバー5の傾斜カム溝5a,5bによりホルダー4を持ち上げたときに、ホルダー4の上面4cがストッパ6に確実に当たらなくなったり、あるいは図9(B)に示す左右のストッパ6,6に対して、ホルダー4の上面4cが片当たりしやすくなる。その結果ホルダー4を挿入口2に正確に対向させることができず、挿入口2から挿入されたMDがホルダー4の挿入端に当たったり、逆にホルダー4内から排出されたMDが挿入口2に引っかかるなどの問題が発生しやすい。
(4)従来は、ホルダー4に左右2本ずつ設けられる昇降軸4a,4bがそれぞれ、昇降駆動レバー5の傾斜カム溝5a,5b内で拘束されている構造である。そのため、前記昇降軸4a,4b相互の位置公差および傾斜カム溝5a,5bの加工公差、さらに昇降駆動レバー5の組み込み公差などが累積して大きくなると、昇降軸4a,4bと傾斜カム溝5a,5bとの摺動部のいずれかの箇所に大きな摩擦力が作用しやすくなり、その結果、昇降駆動レバー5の動作に、ホルダー4の昇降動作がスムーズに追従せず、昇降駆動レバー5の駆動負荷が増大するなどの問題が生じやすい。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、ホルダーを昇降させるための機構を簡単にし、しかもホルダーの下降時および上昇時の姿勢を安定させることができ、且つ低負荷でホルダーを昇降させることができる記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筐体に設けられて記録媒体の挿入と排出が行われる挿入口と、前記挿入口から挿入された記録媒体を保持するホルダーと、前記記録媒体が装填され且つこの記録媒体に記録された情報の再生を行う駆動部と、前記ホルダーを支持し且つ前記記録媒体を前記駆動部に装着する下降方向および離脱する上昇方向へ前記ホルダーを移動させる昇降部材とが設けられた記録媒体駆動装置において、前記ホルダーの幅方向両側の上部に位置決め面が設けられていると共に、筐体側には前記位置決め面に対向するストッパが設けられ、前記ホルダーが駆動部から離れる方向へ上昇したときに、前記位置決め面とストッパとの当接により前記挿入口に対するホルダーの位置決めがなされ、前記ホルダーの両側部には前記位置決め面と同一面に延びる板状突起が一体に設けられ、この板状突起が前記昇降部材に係合していることを特徴とするものである。
【0008】
本発明が搭載される記録媒体駆動装置は、装填される記録媒体が、例えばMD(ミニディスク)などのようなカートリッジ(ハードケース)内に光磁気ディスクが収納されたもの、CD(コンパクトディスク)やDVD(ディジタルバーサタイルディスク)などの光ディスク、FD(フロッピーディスク)などの磁気ディスク、メモリーカード、あるいはカセットテープなどである。記録媒体駆動装置は、これらの記録媒体に対する情報の記録又は再生機能、あるいは記録と再生の双方を行なうものである。
【0009】
本発明におけるホルダーは、金属板などをプレス加工することにより形成されたものであり、板状突起は、例えば金属板に略U字形状の切欠きを穿設しておき、ホルダーを加工する際に前記U字の切欠きの部分で金属板を折り曲げることにより形成できる。このときU字の内側に位置している板状突起は、ホルダーの上面と同一面上で側方へ突出する。
【0010】
このようにして形成された板状突起は、ホルダーの上面(位置決め面)と同一平面上に延長して形成されるため、従来のようにホルダーの両側板に昇降軸をかしめ加工等によって取り付ける場合に比べ、左右両側の板状突起の位置を前記位置決め面に対して高精度に設定することができる。昇降部材でこの板状突起を保持してホルダーを昇降させると、従来のような昇降軸の取り付け誤差に起因するホルダーの位置ずれや傾きの発生を防止できる。またホルダーを昇降部材により上昇させたときに、ホルダーの位置決め面をストッパに確実に当てることができ、ホルダーの挿入端と筐体側の挿入口との相対位置を高精度に合わせることができ、挿入口からホルダー内への記録媒体の挿入などの際に引っ掛かりが生じにくくなる。
【0011】
なお本発明での昇降部材とは、以下の実施の形態に示すように、ホルダーの板状突起を保持して自ら昇降動作するもののみならず、図9の従来例と同様に、ホルダーに形成された板状突起を傾斜溝などで案内してホルダーを昇降させる昇降駆動レバーなども含む。
上記において、昇降部材は、例えば基端を回動支点として回動するアームであり、このアームの先端側に前記板状突起を支持する支持穴が形成されているものが好ましい。
【0012】
これによれば、ホルダーの両側を2点(片側1点)で支持することができる。よって、4点(片側2点)で支持する従来例のように、個々の昇降軸の相対位置誤差に基づく、ホルダーの昇降動作の摩擦力の増大や、ホルダーの傾きなどが生じなくなる。すなわちホルダーの左右2点の板状突起をアームで保持して昇降させることにより、ホルダーを左右均等に昇降させやすくなる。また昇降部材をアーム状とすると、ホルダーを昇降させるときの昇降部材の移動スペースを狭くでき、全体として薄型化と小型化が可能である。
また、前記支持穴は、前記板状突起がホルダーの昇降方向に移動余裕を有して挿通される幅広部と、この幅広部から前記基端側に連続して延び、且つ板状突起の一側縁をこの板状突起の回動支点となるように保持する保持溝とを有するものが好ましい。
【0013】
昇降部材に設けられた保持溝により板状突起を傾かないように保持してしまうと、昇降部材に対するホルダーの傾きの自由度がなくなる。特に前記のように昇降部材を回動するアーム構造とすると、ホルダーを昇降させる際に、アーム状の昇降部材の傾きに追従してホルダーが傾斜してしまう。
本発明では、ホルダーに側方へ突出する板状突起を設けているが、昇降部材の支持穴を幅広部と保持溝とで構成することにより、昇降部材に対してホルダーを自由に傾くことができるように支持できる。その結果、昇降部材によりホルダーを上昇させて上方のストッパに当て、または昇降部材によりホルダーを下降させて記録媒体を駆動部に装着することにより、ホルダーはストッパまたは駆動部に倣うようにしてその姿勢を安定できる。
【0014】
本発明では昇降部材に形成された支持穴の一部の溝幅を、板状突起よりもわずかに幅の広い幅広部と、板状突起の一側縁を回動可能に支持できる保持溝とすることにより、板状突起が支持穴内において前記保持溝による保持部を支点として回動できるようになり、すなわち昇降部材に対してホルダーを回動可能に支持でき、ホルダーの傾斜角度が昇降部材により拘束されることがなくなる。
【0015】
また、ホルダーが駆動部に接近する方向へ下降するときに前記アームを駆動部の方向へ付勢する付勢部材が設けられ、ホルダーが駆動部へ下降したときに、支持穴の前記保持溝と幅広部の上縁とで前記板状突起に対し駆動部方向への下降付勢力が与えられものが好ましい。
これによれば、昇降部材に回動可能に支持されているホルダーの下降が完了したときに、駆動部に対してホルダーに保持された記録媒体を確実に押し付けることができ、ホルダーと駆動部との平行関係を保たせることができ、例えばハードケース内のディスクを駆動部のターンテーブルに確実に装着することができ、また前記ディスクをヘッドに対して正確に対峙させることができる。
【0016】
また、板状突起には、前記幅広部の上縁に当たる隆起部が一体に形成されているものが好ましい。
この場合、ホルダーの下降動作が完了したときに、付勢部材による付勢力を受けた昇降部材の保持溝が板状突起の一側縁を下方に付勢し、さらに幅広部の上縁が隆起部を下方に付勢する。これにより、昇降部材に対するホルダーの回動可能な範囲を幅広部によって規制することでき、ホルダーが必要以上に回動することなく駆動部に対して水平姿勢を維持することができる。
さらに、前記アームの基端と支持穴との間に昇降軸が設けられ、この昇降軸に昇降駆動手段から昇降力が与えられるものが好ましい。
この昇降駆動手段は、例えばホルダーの側面に沿って摺動するスライド部材を利用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示し、(A)はMDプレーヤ内に配置されるディスク駆動装置を示す平面図、(B)は、その正面図、図2は同ディスク駆動装置の分解斜視図、図3は同ディスク駆動装置内に設けられる駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)の分解斜視図である。
図1に示すディスク駆動装置Aは、車載用のMD(ミニディスク)プレーヤ内に設けられ、MDに記録された信号の再生および/またはMDに対して信号を記録するものである。図1(A)に示すように、ディスク駆動装置Aの図示Y1側の面は、記録媒体であるMDをディスク駆動装置A内に挿入するための挿入面A1とされている。また、この挿入面A1の奥部(Y2)方向には、ディスク保持部B1およびディスク駆動部B2から構成される駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)Bが設けられている。昇降部材14前記ディスク保持部B1は、MDプレーヤの前面パネル(図示せず)に形成された挿入口に対向するように設けられる。
【0018】
図2に示すように、ディスク駆動装置Aでは、金属板をプレス加工して形成された主筐体16の上に図示一点鎖線で示す駆動ユニットBが設けられている。なお、符号16A、16B及び16Cは、主筐体16の底板、側板及び後板をそれぞれ示している。
前記底板16Aには、四角形状の大角孔16aが穿設され、この大角孔16aのY2側の縁部近傍には、回転軸16bが突出形成されている。この回転軸16bは、駆動レバー17の中心部に穿設された回転孔17eに挿通され、これにより駆動レバー17は、図示α1およびβ1方向に回動自在に支持されている。駆動レバー17の図示X1側には、駆動片17aが形成されており、この駆動片17aが後述する摺動板40の係止部44に挿通される。また駆動片17aよりもX2側には、扇形状のギヤ部17dが形成されている。
一方、駆動レバー17の図示X2側には、駆動溝17cおよび駆動片17bが形成されており、駆動片17bは後述する第1のスライド板(スライド部材)60の係止部64に係止されている。
【0019】
主筐体16の大角孔16aの角部近傍には、回転軸18aが底板16Aに支持されることによりこの回転軸18aを中心に回転自在となる第1の押圧部材18が設けられている。この第1の押圧部材18には、符号18bで示す凸部および、符号18cで示す押圧片が形成されている。凸部18bは、前記駆動レバー17の駆動溝17cに挿通されている。そして、駆動レバー17がα1又はβ1方向に回動することにより、前記第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動させられるものとなっている。
一方、前記押圧片18cと対向する位置には第1のスイッチSW1が設けられており、第1の押圧部材18が図示α2又はβ2方向に回動することにより、押圧片18cが第1のスイッチSW1のアクチュエータを押圧し、又はその押圧を解除して第1のスイッチSW1のオン、オフの切換えが可能となっている。
【0020】
主筐体16の後板16Cには、このディスク駆動装置Aの各部材を駆動するモータMが取り付けられている。このモータMの駆動軸には、減速ギヤ群25が連結されており、この減速ギヤ群25の1つのギヤに前記駆動レバー17に形成された扇形状のギヤ部17dが噛み合っている。すなわち、駆動レバー17は、前記減速ギヤ群25を介してモータMの駆動力が伝達され、図示α1又はβ1方向に回動されるものとなっている。
【0021】
主筐体16の側板16Bには、図3に示すディスク駆動部B2の駆動ベース15に設けられた保持突起15aおよび15bが挿通される角穴16c及び16d、並びにディスク保持部B1の昇降部材14に突設された昇降ピン(昇降軸)14aが挿通される穴16eが穿設されている。
【0022】
また、主筐体16の側板16BのX1側の側面には、側板16Bに沿ってY1方向(第1の方向)−Y2方向(第2の方向)に移動する摺動板(スライド部材)40が設けられている。この摺動板40は、Y1方向(第1の方向)に移動したときに駆動ユニットBの移動を拘束するロック手段として機能する。摺動板40には、前記側板16Bに穿設されている角穴16c、16dおよび穴16eに対向するカム溝41,42および43が形成されている。カム溝41,42および43には、駆動ベース15の保持突起15a、15bおよび昇降部材14の昇降ピン14aが挿通される遊び部41a、42aおよび43aがそれぞれ穿設されている。これらの各遊び部41a、42aおよび43aには、Y2方向に連続して延びる拘束溝(規制部)41b、42bおよび43bがそれぞれ形成されている。前記拘束溝43bは、図示Z1方向に寄った位置に形成されており、遊び部43aと拘束溝(規制部)43bとの間には、傾斜部(カム部)43cが形成されている。
【0023】
主筐体16の図示X2側には、金属板を断面L字状に折り曲げた固定シャーシ22が設けられている。この固定シャーシ22は、上板部22A,側板部22B、および上板部22AからZ2方向に一段下がった位置に形成された支持部22Cから構成されており、支持部22CのY2側端部に形成された角孔22hが主筐体16の後板16Cの上端縁に設けらた掛止片16fに挿通され、掛止片16fの先端に捻られるなどして主筐体16に対し強固に固定されている。前記側板部22Bには、図3に示すディスク駆動部B2の駆動ベース15に設けられる保持突起15cおよび15dが挿通される角穴22a及び22b、並びに図3に示すディスク保持部B1の昇降部材14に突設される昇降ピン14bが挿通される穴22cがそれぞれ穿設されている。また上板部22Aには、この上板部22Aから斜め下方(Z2方向)へ突出する凸型形状の拘束片(ストッパ)22gが形成されている。
【0024】
また、固定シャーシ22のX2側には、前記側板部22Bに沿ってY1及びY2方向に摺動する第1のスライド板60(スライド部材)及びこの第1のスライド板60に沿って摺動する第2のスライド板(スライド部材)70が設けられている。第1のスライド板60は、Y2方向に摺動したときに上記摺動板40と共に駆動ユニットBの移動を拘束するロック手段として機能する。
【0025】
第1のスライド板60は金属板により形成され、前記側板部22Bの角穴22a、22bおよび穴22cに対向するカム溝61,62および63がそれぞれ穿設されている。これらカム溝61,62および63は、遊び部61a、62aおよび63aおよびこれらの図示Y1側に連続する拘束溝(規制部)61b、62bおよび63bからそれぞれ形成されている。なお、拘束溝63bは、Z1方向に寄った位置に形成されており、遊び部63aと拘束溝63bとの間には、傾斜部63c(カム部)が形成されている。
【0026】
第2のスライド板70も金属板からプレス加工により形成されたものであり、上板部70Aおよび側板部70Bを有している。図2に示すように、上板部70Aには、Y方向に延びる長溝74および係止溝75が形成されている。係止溝75は、全体的に略L字形状に穿設され、図示Y1側の先端部がX2方向に延びる係止部75aとなっており、係止溝75の図示Y2側の先端側は、溝幅が略扇状に徐々に広がる逃げ部75bとなっている。
【0027】
側板部70Bには、前記固定シャーシ22の角穴22aおよび穴22cに対向するカム溝71および73がそれぞれ穿設されている。これらカム溝71および73は、遊び部71a,73aおよびこれらの図示Y1側に連続する拘束溝(規制部)71bおよび73bから形成されている。拘束溝73bは、Z1方向に寄った位置に形成されており、遊び部73aと拘束溝73bとの間には、傾斜部73cが形成されている。
【0028】
なお、前記第1のスライド板60と第2のスライド板70との間には、符号S1で示すコイルスプリングなどからなる付勢部材が張架されており、両者の間では第1のスライド板60はY1側に付勢され、第2のスライド板70はY2方向に付勢される関係となっており、この状態でカム溝61とカム溝71(遊び部61aと71a、拘束溝61bと71b)、同じくカム溝63とカム溝73(遊び部63aと73a、拘束溝63bと73b)とがそれぞれ重なり合っている。よって、駆動ベース15の保持突起15cは、固定シャーシ22の角穴22a、第1のスライド板60のカム溝61、第2のスライド板70のカム溝71に順次挿通され、保持突起15dも角穴22b、カム溝62に順次挿通される。同様に昇降部材14の昇降ピン14bは、固定シャーシ22の穴22c、第1のスライド板60のカム溝63、第2のスライド板70のカム溝73に順次挿通される。そして、通常この状態が維持されて第1のスライド板60と第2のスライド板70が図示Y1−Y2方向へ移動可能となっている。
【0029】
駆動レバー17がβ1方向に回動した場合、すなわち摺動板40がY2方向(第2の方向)に移動した場合には、ディスク駆動装置AのX1側では、保持突起15aはカム溝41の遊び部41a内に、保持突起15bはカム溝42の遊び部42a内に、昇降ピン14aはカム溝43の遊び部43a内にそれぞれ位置する。この際、第1のスライド板60と第2のスライド板70とは、ともに摺動板40の移動方向であるY2方向(第2の方向)とは逆方向となるY1方向(第1の方向)に移動される。よって、ディスク駆動装置AのX2側では、保持突起15cはカム溝61の遊び部61aおよびカム溝71の遊び部71a内に、保持突起15dはカム溝62の遊び部62a内に、昇降ピン14bはカム溝63の遊び部63aおよびカム溝73の遊び部73a内にそれぞれ位置する。
【0030】
これにより、駆動レバー17がβ1方向に回動した位置にある場合には、保持突起15a,15b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bは、いずれも非ロック状態にあり、駆動ユニットB(ホルダー13,昇降部材14および駆動ベース15)は弾性支持状態となっている。
【0031】
一方、駆動レバー17がα1方向に回動した場合、すなわち摺動板40がY1方向(第1の方向)に移動した場合には、ディスク駆動装置AのX1側では、保持突起15aはカム溝41の拘束溝41b内に、保持突起15bはカム溝42の拘束溝42b内に、昇降ピン14aはカム溝43の拘束溝43b内にそれぞれ入り込む。また駆動装置AのX2側では、第1のスライド板60と第2のスライド板70はともにY2方向(第2の方向)に移動し、保持突起15cはカム溝61の拘束溝61bおよびカム溝71の拘束溝71b内に、保持突起15dはカム溝62の拘束溝62b内に、昇降ピン14bはカム溝63の拘束溝63bおよびカム溝73の拘束溝73b内にそれぞれ入り込む。
【0032】
これにより、駆動レバー17がα1方向に回動した位置にある場合には、保持突起15a,15b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bは、いずれも拘束溝41b,42b,61b,71b,62bおよび拘束溝43b、63b、73bにそれぞれ拘束された状態となる。すなわち、保持突起15a,15b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bがそれぞれ設けられたホルダー13,昇降部材14および駆動ベース15(駆動ユニットB)は、スライド部材である摺動板40および第1のスライド板60,第2のスライド板70に非弾性的に支持された状態となる。このときホルダー13,昇降部材14および駆動ベース15は、摺動板(スライド部材)40,60および70により、互いに逆方向から拘束される。
【0033】
また、前記固定シャーシ22の内部(X1)側には、符号28で示すロック部材が設けられている。ロック部材28の中央部には、支持穴28aが穿設されており、固定シャーシ22の側板部22BからX1方向に切り起こされた支持部22fが支持穴28aに挿通されることにより、ロック部材28は固定シャーシ22に対し図示γ3方向(符号イの位置)−δ3方向(符号ロの位置)に回動自在に支持されている(図6(A),(B)参照)。ロック部材28には、係止凹部28bが形成されており、この係止凹部28bに上記第1のスライド板60から図示X1方向に突設された係止凸部65が係止されるようになっている。またロック部材28には、符号28cで示す拘束凹部が形成されており、ロック部材28がδ3方向に回動することにより、駆動ベース15の保持突起15cがこの拘束凹部28cに保持されてY1方向(第一の方向),Y2方向(第二の方向)及びZ2方向への移動が規制される。
【0034】
また、前記固定シャーシ22の上板部22Aには、図示Z1方向に突出する支軸22dが設けられている。支軸22dは、前記第2のスライド板70の長溝74に挿通され、さらにその先端は符号26で示す中間アーム(中間部材)の挿通孔26dに挿通されており、これにより中間アーム26が図示α4およびβ4方向に回動自在に支持されている。上板部22Aの支軸22dよりもY2側には、規制穴22eが穿設されており、この規制穴22e内には、符号27で示す第2の押圧部材27から図示Z2方向に曲げ形成された規制片27aが挿入され、これにより第2の押圧部材27は、図示α3およびβ3方向に所定の範囲内で回動可能となっている。
【0035】
また第2の押圧部材27には、押圧部27bが折曲形成されており、この押圧部27bの対向する位置には第2のスイッチSW2が設けられている(図1(A)参照)。すなわち、第2の押圧部材27が図示α3又はβ3方向に回動することにより、第2のスイッチSW2のオン、オフの切換えが可能となっている。さらに第2の押圧部材27の図示Y1側の端部には、折曲片27cが形成されており、この折曲片27cが上記中間アーム26に形成された案内溝26a内に挿通されている。
【0036】
上記中間アーム26には、図示Z2方向に延びる挿入ピン26bと、この挿入ピン26bに対して挿通孔26dを挟んで反対側に位置する被回動ピン26cとが設けられている。前記挿入ピン26bは、図3に示すディスク保持部B1のホルダー13に形成された逃げ溝13cおよび保持部材12の係合溝12gに挿通され、中間アーム26のα4−β4方向への回動に伴なって保持部材12をY1−Y2方向に移動させるものとなっている(図5参照)。一方、被回動ピン26cは、第2のスライド板70の係止溝75に挿通されている。
【0037】
また主筐体16の図示Y1側には、支持枠29が取り付けられており、この支持枠29のX2側の内側面には、ダンパー部材32が固定されている。この支持枠29の上面の図示X1側には、斜め下方へ凸状に突出する拘束片(ストッパ)29aが形成されている。
【0038】
前記ディスク保持部B1は、保持部材12、ホルダー13および昇降部材14から構成されている。保持部材12は、例えばポリアセタールなどの合成樹脂から略コの字状に射出成形等された成形品である。図3に示すように保持部材12のX1及びX2側の両端には、保持アーム12aおよび12bが形成されている。保持アーム12aおよび12bは、図示X方向に弾性変形可能となっており、その先端で且つ互いに対向する位置には保持突起12c及び12dがそれぞれ一体に形成されている。
また保持突起12cおよび12dの下部(Z2側)にはそれぞれ支持部12eおよび12fが一体に形成されている。さらに保持部材12の上面には、符号12A及び12Bで示す摺動部が突設されており、また前記係合溝12gがX方向に延び且つZ方向に貫通して形成されている。なお、係合溝12gのY方向の幅寸法は、挿入ピン26bの直径とほぼ等しく設定されており、係合溝12gに挿入ピン26bが挿入された状態で保持部材12はY方向にガタつかないようになっている。また保持アーム12aと12bの対向内面間の幅寸法Wは、MDの幅寸法Wcとほぼ同じ寸法に形成されており、前記保持突起12c,12dの対向内面間の距離Waは前記幅寸法Wよりも小さくなっている。
【0039】
ホルダー13、昇降部材14およびディスク駆動部B2を構成する駆動ベース15は、金属板をプレス加工することによりそれぞれ形成されている。前記ホルダー13は、上板(位置決め面)13Aの両側端を曲げ形成してなる側板13B,13Cを有している。またこの側板13B,13Cの一部は、互いに接近する方向に曲げ形成されており、MDの下面を案内する保持板13Dおよび13Eとなっている。またホルダー13の図示Y2側の端部には、段差部13Fが形成されている。
【0040】
前記ホルダー13には、上板13A、側板13B,13C、および保持板13D,13Eによって囲まれる内部領域Spが形成され、この内部領域Sp内にMDが収容される。すなわち、ホルダー13はMDのY1−Y2方向の移動を案内するガイド部材となっている。なお、上板13A、側板13B,13Cおよび保持板13D,13Eの図示Y1側の端部は、それぞれ外側方向に折り曲げられ、MDを前記内部領域Sp内に案内しやすくなっている。
【0041】
ホルダー13の上板13Aには、Y方向に直線的に延びるガイド溝13a,13b、および挿入ピン26bの円弧動作を許容する逃げ溝13cが穿設されている。そして、図5(A)に示すように、このガイド溝13aおよび13bには、前記保持部材12の摺動部12Aおよび12Bがそれぞれ入り込んでこの保持部材12がY軸方向に移動可能に支持されている。
【0042】
また、図3に示すようにホルダー13の上板13AのX方向の両側部は前記上板13Aよりもわずかに低くなっており、この低くなっている部分の上面が位置決め面13A1、13A1となっている。ホルダー13が持ち上げられたとき、固定シャーシ22および支持枠29の拘束片(ストッパ)22g,29a(図1(B)参照)に前記位置決め面13A1,13A1が当たって、ホルダー13の上昇位置が決められる。なお、前記拘束片22g,29aを設けず、固定シャーシ22および支持枠29の上板の内面がストッパとなり、このストッパに前記位置決め面13A1,13A1が面当接することにより、ホルダー13の上昇位置での位置決めが行われてもよい。
【0043】
ホルダー13の前記位置決め面13A1,13A1の両側部には、板状突起13dおよび13eがそれぞれ突設されている。この板状突起13dおよび13eは、前記位置決め面13A1,13A1の一部をホルダー13の両側方向にそれぞれ凸状に突出延長して一体に形成したものである。
例えば、ホルダー13を形成する板金材料にU字形状の切欠きを形成しておき、この切欠きの部分から板金材料を折り曲げてホルダー13を形成することにより、前記位置決め面13A1,13A1と板状突起13dおよび13eの上面とを同一面とすることができる。また板状突起13dおよび13eには、位置決め面13A1,13A1と同一面の上面からさらにZ1方向に盛り上がった隆起部13d1および13e1が一体に形成されている。
【0044】
すなわち図8に示すように、一方の板状突起13eは、中央部に隆起部13e1が、その両側部に平面状の側端部13e2および13e3を有する形状である。また他方の板状突起13dもこれと同様の形状とされている。そして、各板状突起13d、13eは、昇降部材14の支持穴14e,14fの内部に挿入される。
なお、板状突起13dおよび13eはホルダー13のY方向におけるほぼ中央部分に形成されている。
【0045】
またホルダー13の側板13Bおよび13Cには、その一部を切り欠いた切欠部13fおよび13gが形成されている。保持部材12が図5(A),(B)に示す待機位置(保持部材12の摺動部12A,12Bがガイド溝13a,13bのY1側端部に位置する状態)にあるとき、前記保持アーム12aのX1側の側面と保持アーム12bのX2側の側面が前記切欠部13f,13gに対向する。側板13Bと13Cの前記切欠部13f,13gよりもY2側の部分は規制片13i,13jであり、保持部材12が前記待機位置からY2方向へ移動するときに、保持アーム12a,12bの外側面は、前記規制片13i,13jの内面を摺動し、または微小隙間を介して規制片13i,13jに対向しながら移動する。
【0046】
またホルダー13の一方の側板13Bの外側には、金属製の板ばねなどから構成される閉鎖部材Kが固着されており、その自由端側の一部は図示X2方向に曲げ形成された係止部K1となっている。この係止部K1は、ホルダー13の内部領域Sp内へ突出しており、図4に示すMDのシャッタGに形成された角穴G1内に進入可能となっている。また側板13Bには、図示破線で示すようにその一部がX2方向に曲げ形成された開口片13hが設けられている。
【0047】
昇降部材14は、金属板を略コの字状に曲げ形成したアーム状であり、その両端の支持アーム14Aおよび14Bの側方には、前記昇降ピン(昇降軸)14aおよび14bが突設されている。前記昇降ピン14aは、図2に示す主筐体16の側板16Bの穴16eおよび摺動板40の遊び部43aに挿通される。同様に昇降ピン14bは、固定シャーシ22の穴22c、第1のスライド板60の遊び部63aおよび第2のスライド板70の遊び部73a内に挿通される。
【0048】
支持アーム14Aおよび14Bの図示Y1側の先端には、前記支持穴14eおよび14fが穿設されており、この支持穴14eおよび14fの内部に前記ホルダー13の板状突起13dおよび13eが係合される。
【0049】
また、昇降部材14のY2側端部には、符号14cおよび14dで示す凸型形状の支軸が形成されている。一方、駆動ベース15の図示Y2側には、支持部15eおよび15fが折曲形成されており、この支持部15eおよび15fには略台形状の支持穴15e1および15f1がそれぞれ穿設されている。そして、この支持穴15e1および15f1内に、前記昇降部材14の支軸14cおよび14dが挿通される。すなわち、昇降部材14は支軸14cおよび14dを中心に図示γ2およびδ2方向に回動可能に支持されており、その回動範囲は凸型形状の支軸14cおよび14dが前記台形状の支持穴15e1および15f1に規制を受けるわずかな範囲となっている(図7(A),(B)参照)。
【0050】
上記支持穴14eおよび14fの構成を図8(A)に基づいて説明する。尚、両支持穴14e,14fは同一構成のため一方の支持穴14fについてのみ説明する。
前記支持穴14fは幅広部14f1と、この幅広部14f1よりも幅が狭く且つ支軸14d側に連続して延びる保持溝14f2を有している。保持溝14f2の溝幅h1は、板状突起13eの板厚t0よりもわずかに幅広く形成されており(h1>t0)、また幅広部14f1の幅h2は、隆起部13e1を含む板状突起13eの高さ寸法t1よりも十分に高くなるよう形成されている(h2>t1)。すなわち、板状突起13eの一方(Y2側)の側端部13e2は保持溝14f2に遊嵌され、他方(Y1側)の側端部13e3は幅広部14f1において自由な状態にある。これにより、側端部13e2を支点として他方の側端部13e3側がγ1−δ1方向に回動可能となる。すなわち、板状突起13eは、支持穴14f内でわずかにγ1−δ1方向に回動可能な余裕を有して挿通されている。
【0051】
駆動ベース15には、符号15gおよび15hで示す掛止部が形成されており、この掛止部15gと前記昇降部材14の昇降ピン14aとの間には反転ばねからなる付勢部材S2が掛けられている。同様に掛止部15hと昇降ピン14bとの間にも、反転ばねからなる付勢部材S3が掛けられている。この付勢部材S2およびS3は、昇降ピン14aおよび14bを図示Z1又はZ2方向に付勢するものであり、昇降部材14を介してホルダー13を駆動ベース15側に押し付け、およびホルダー13を駆動ベース15から浮上する方向に押し上げる機能を有している。
【0052】
さらに駆動ベース15には、図示しないスピンドルモータの回転軸Maに軸支されたターンテーブルTaと、このターンテーブルTaに対し図示X1−X2方向に直線的に移動するピックアップPとが設けられている。また、駆動ベース15のY1側には、MDの下面に形成されている位置決め穴に嵌入するロケータピン15mがZ1方向に突出して設けられている。
【0053】
上記のように構成される駆動ユニットBは、駆動ベース15に設けられた支持ピン15i,15jおよび15kが、主筐体16に設けられたダンパー30,31および支持枠29に設けられたダンパー32などの弾性支持部材によって弾性的に支持されている。これら弾性支持部材としては、例えばシリコンオイルが封入されたオイルダンパーなどが使用されている。
【0054】
さらに、このダンパー30,31および32に近接する位置には、前記主筐体16又は固定シャーシ22にその一端が係止されたコイルスプリングなどの弾性支持部材が設けられている。そして、コイルスプリングの他端は、駆動ベース15に係止されている(図示せず)。すなわち、駆動ユニットBは、前記弾性支持部材であるダンパー30,31,32および上記弾性支持部材であるコイルスプリングからなる防振機構によって、主筐体16に弾性的に支持され、且つ吊設されている。
【0055】
次に、本発明に係る記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置について説明する。
ここで、図4はMD(ミニディスク)を示す斜視図、図5はMDがホルダーの内部に挿入され始めた状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、図6はディスク駆動装置をX2側から見た側面図であり、(A)はホルダーが上昇位置に位置するロック状態(待機状態)、(B)はホルダーが下降位置に位置する非ロック状態(装着状態)、図7はホルダー,昇降部材および駆動ベースの各動作を示し、(A)はホルダーが上昇位置に位置する待機状態、(B)はホルダーが下降位置に位置する装着状態をそれぞれ示している。また図8は図7に示すホルダーと昇降部材との係合部分の拡大図であり、(A)は図7(A)に対応する待機状態、(B)は図7(B)に対応する装着状態をそれぞれ示している。
(待機状態)
MDがディスク駆動装置Aの内部に挿入される前の待機状態(図6(A)および図7(A)の状態)では、前記駆動レバー17はギヤ部17dと減速ギヤ群25との噛み合いによってα1方向へ最も回動させられた位置にある。このとき、駆動片17aが摺動板40の係止部44をY1方向へ押圧し、摺動板40は図示Y1方向へ最も移動した位置にある。
【0056】
図6(A)に示すように、待機状態にあるディスク駆動装置Aでは、第1のスライド板60がY2方向(第2の方向)に移動するときに、係止凸部65が破線で示すロック部材28の底部28dをZ1方向に押し上げるため、ロック部材28は固定シャーシ22の支持部22fを中心にδ3方向に回動し符号(ロ)に示す位置にある。この符号(ロ)の状態では、駆動ベース15の保持突起15cがロック部材28の拘束凹部28cによって係止されている。
また待機状態では、駆動ベース15の保持突起15aおよび15bが摺動板40のカム溝41,42の遊び部41a,42aから拘束溝41b,42b内にそれぞれ入り込み、同様にカム溝43の拘束溝43b内に昇降部材14の昇降ピン14aが入り込んでいる。
【0057】
また、駆動レバー17の駆動片17bにより第1のスライド板60の係止部64が図示Y2方向へ押圧されているため、第1のスライド板60および第1のスライド板60に対して付勢部材S1を介して連結されている第2のスライド板70は共に図示Y2方向へ最も移動した位置にある。よって、図6(B)に示すように第1のスライド板60のカム溝61の拘束溝61bおよび第2のスライド板70のカム溝71の拘束溝71b内に駆動ベース15の保持突起15cが入り込んでいる。同様に駆動ベース15の保持突起15dは、第1のスライド板60のカム溝62の拘束溝62b内に入り込んでいる。さらに昇降部材14の昇降ピン14bは、第1のスライド板60のカム溝63の拘束溝63bおよび第2のスライド板70のカム溝73の拘束溝73b内に入り込んでいる。
【0058】
すなわち、駆動ベース15のすべての保持突起15a,15b,15cおよび15dは、カム溝41,42,61,62および71の拘束溝41b,42b,61b,62bおよび71bの内部にそれぞれ入り込むことにより、駆動ベース15は上下(Z)方向、および前後(Y)方向へ移動できないロック状態となっている。同様に昇降部材14も、昇降ピン14a,14bがカム溝43,63および73の拘束溝43b,63bおよび73bの内部にそれぞれ入り込んでロック状態となっている。
【0059】
また、これら昇降ピン14aおよび14bは、カム溝43,63および73の傾斜部43c,63cおよび73cをそれぞれ登坂し、Z1方向へ持ち上げられて拘束溝43b,63bおよび73bに入り込む。これにより、図7(A)に示すように、昇降部材14は支軸14d(および14c)を中心としてγ2方向に回動させられ、支持アーム14B(および14A)の支持穴14f(および14e)がほぼ水平になる位置まで上昇する。そして、ホルダー13は上昇し、駆動ベース15からZ1方向へ離間した待機状態に至る。
【0060】
図8(A)に示すように、待機状態にあるホルダー13は、板状突起13eのの両端(隆起部13e1以外の部分)である側端部13e2および側端部13e3の2箇所の部分が前記支持穴14fの下縁部14f1bに支持される。前記のように、板状突起13eとホルダー13の位置決め面13A1,13A1とは同一平面に形成されているため、板状突起13eの側端部13e2および13e3の下面とホルダー13の両側部上面の位置決め面13A1,13A1とのZ方向における位置もほぼ同等となる。
【0061】
ホルダー13の上方には、拘束片(ストッパ)22gおよび29aを有する固定シャーシ22の上板部22Aおよび支持枠29が対向しているが、前記支持アーム14B(14A)によりホルダー13が持ち上げられたときに、前記のように位置決め面13A1,13A1と、支持アーム14B(14A)の押圧力を受ける板状突起13の側端部13e2,13e3の下面とのZ方向における位置ずれがわずかであるため、図1(B)に示すように前記ホルダー13が上昇位置(待機状態)に至ったときに、ホルダー13の上板の位置決め面13A1,13A1の縁部をそれぞれ拘束片(ストッパ)22gおよび29aに確実に当接させることができる。
【0062】
また、支持アーム14A,14Bに対してホルダー13は板状突起13d,13eの側端部13e2を支点として回動可能であるが、前記拘束片22g、29aが前記板状突起13d,13eよりもY1方向の前方でホルダー13の位置決め面13A1,13A1の縁部に当たるため、ホルダー13は拘束片22g,29aと支持アーム14A,14Bとで、Y方向へ間隔を開けて上下から挟まれることになる。よってホルダー13は固定シャーシ22の上板部22Aおよび支持枠29に対して平行な状態に倣いやすい。
【0063】
また前記のようにハの字状の拘束片22g,29aによりホルダー13の位置決め面13A1,13A1の両縁が拘束されるため、ホルダー13はX1−X2方向へ移動しないように位置決めされる。
そして、このように駆動ベース15から浮上し拘束片(ストッパ)22g,29aで保持され位置決めされた状態で、ホルダー13の挿入端がMDプレーヤの図示しない前面パネルに設けられた挿入口と対向する。
【0064】
また、第1のスライド板60および第2のスライド板70がY2方向に移動させられると、中間アーム26の被回動ピン26cが係止溝75の係止部75aに係止されて図示Y2方向に押される。よって、中間アーム26は、支軸22dを中心に図示α4方向に回動し、挿入ピン26bがホルダー13の逃げ溝13c内をY1方向へ移動する。よって、保持部材12は、挿入ピン26bによって図示Y1方向へ移動させられた待機位置に移動する(図1(A)参照)。この待機位置では、保持部材12の保持アーム12a,12bがホルダー13の側板13B,13Cに形成された切欠部13f,13gの内側に対向している。
【0065】
また、MDの挿入前の状態では、駆動レバー17はα1方向に最も回動されているため、第1の押圧部材18の凸部18bが駆動溝17cの第1の回動溝17c1に沿って移動し、第1の押圧部材18は図示α2方向に回動させられている。よって、第1の押圧部材18の押圧片18cが第1のスイッチSW1から離間するため、第1のスイッチSW1はオフ状態となっている。すなわち、前記駆動溝17cは、その中間部17c3が回転孔17eを中心とした円弧軌跡上に位置しており、第1の押圧部材18の凸部18bがこの中間部17c3内に位置しているときには、第1の押圧部材18が駆動されずβ2方向へ回動した状態に保持される。駆動溝17cの両端の第1の回動溝17c1と第2の回動溝17c2は、中間部17c3から図示X2方向へ傾斜して延びており、よって凸部18bが駆動溝17cの第1の回動溝17c1と第2の回動溝17c2内を移動するときのみ、第1の押圧部材18が図示α2方向へ回動させられる。
【0066】
一方、図1に示すように中間アーム26がα4方向に回動している状態では、第2の押圧部材27の折曲片27cが案内溝26aのY2側の第1の円弧溝26a1に入り込むため、第2の押圧部材27はβ3方向に回動させられている。よって、押圧部27bが上記第2のスイッチSW2を押圧すため、第2のスイッチSW2がオン状態となっている。
(記録媒体の導入動作)
図4および図5に示すように、記録媒体であるMDは、外側がカートリッジCによって覆われ、このカートリッジC内に光磁気ディスクDが回転可能に設けられたものである。MDには、シャッタGがY1−Y2方向にスライド自在に設けられており、前記シャッタGを図示Y1方向に移動させることにより、内部に設けられている光磁気ディスクDが露出され、情報の記録又は再生が可能な状態となる。またMDの挿入方向先端(図示Y2側)の両側下面には、凹部C1、C1が設けられている。前述したように、MDの幅寸法Wcは、上記保持部材12の保持アーム12a,12b間の幅寸法Wと同等若しくはこれより若干小さく、且つ保持突起12c,12d間の距離Waよりも大きいものである。
【0067】
図5に示すように、保持部材12が最もY1方向に移動した待機位置では、保持部材12の保持アーム12aおよび12bがホルダー13の側板13B,13Cに形成された切欠部13fおよび13gの内側に対向している。よって、保持アーム12aおよび12bは、ともにX軸方向への弾性変形が許容され、保持アーム12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wを広げることが可能となっている。
【0068】
ホルダー13の内部領域SpにMDが挿入され始めると、先ず保持アーム12aおよび12bの先端にある保持突起12cおよび12dにMDの先端の両端部が当接し、MDの挿入に伴い保持アーム12aおよび12bがX軸方向に弾性変形して前記切欠部13fと13g内に入りこみ、これにより保持突起12c,12d間の距離Waが押し広げられ、MDの先端側が保持突起12c,12d間を通過可能となる。さらにMDを挿入すると前記保持アーム12a,12bの自らの弾性復帰力により、保持突起12cおよび12dがMDの両端の凹部C1およびC1に入り込む。これにより、MDは保持部材12によって両サイドから軽く係止されて保持される。なお、MDの先端側が保持部材12の保持突起12c,12dに当接したときに、この保持部材12にY2方向の押し込み力が作用するが、保持アーム12e,12dは,中間アーム26をα4方向に付勢する付勢部材S1の付勢力よりも小さい力でX軸方向に弾性変形するため、保持部材12は待機位置に保持される。
【0069】
この状態からさらにMDをY2方向に押し込むと、保持部材12がY2方向に押圧される。保持部材12の係合溝12gには、中間アーム26の挿入ピン26bが挿入されている。よって、保持部材12がY2方向へ押圧されて移動することにより、挿入ピン26bが係合溝12gの内壁に押圧されて中間アーム26がβ4方向へ回動させられる。中間アーム26がβ4方向へ回動すると、第2のスライド板70の係止部75aに係止されている被回動ピン26cがこの第2のスライド板70を前記係止部75aを介してY1方向へ押圧する。
【0070】
この際、第1のスライド板60の係止部64には、駆動レバー17の駆動片17bが係止され、且つ駆動レバー17のギヤ部17dは減速ギヤ群25のギヤに噛み合ってその回動が制限された固定状態にある。よって、第1のスライド板60に対し、摺動自在に設けられている第2のスライド板70のみが被回動ピン26cによってY1方向へ移動させられる。
【0071】
第1のスライド板60と第2のスライド板70との間には付勢部材S1が張架されており、第2のスライド板70の移動により前記付勢部材S1はその付勢力に逆らって伸張される。よって、例えばホルダー13の内部領域Sp内にMDが挿入され、中間アーム26がβ4方向へ回動し始めた後に、その挿入を取り止めてMDを引き出した場合であっても、前記付勢部材S1が元の収縮状態に復帰することにより、第2のスライド板70がY2方向へ戻され、これにより中間アーム26がα4方向に回動され、保持部材12を初期の待機位置(Y1方向へ最も移動した位置)に復帰させることが可能である。
さらにMDが押し込まれ、中間アーム26がβ4方向へ回動すると、第2の押圧部材27の折曲部27cが中間アーム26の前記第1の円弧溝26a1内を移動し、続いて案内溝26aに入り込む。
【0072】
このとき、図1(A)に示されるように第2の押圧部材27は、第1の円弧溝26a1に沿って図示α3方向にわずかに回動させられる。よって、押圧部27bが第2のスイッチSW2から離れ、第2のスイッチSW2がオフ状態に切り換わる。なお、第2のスイッチSW2のオフ状態は、MDの導入動作が完了するまで維持される。
【0073】
前記第2のスイッチSW2の切り換わりは、プレーヤ内に設けられたマイコン等の図示しない制御部に伝えられる。制御部は、前記第2のスイッチSW2の切り換わりにより、MDの挿入を検知し、図示しないモータドライバーを介してモータMが始動される。
モータMの回転駆動力は減速ギヤ群25を介して駆動レバー17のギヤ部17dに伝達され、駆動レバー17をβ1方向に回動させる。よって、付勢部材S1を介して連結されている第1のスライド板60および第2のスライド板70は、ともに図示Y1方向へ移動させられる。この際、第2のスライド板70の上板部70Aの係止部75aが、中間アーム26の被回動ピン26cを係止しながらY1方向に移動する。よって、中間アーム26は、支軸22dを中心として、さらに図示β4方向に回動させられ、保持部材12は図示Y2方向へ引き込まれる。
【0074】
保持部材12の保持アーム12aおよび12bの間には、MDが保持されており、MDも保持部材12とともに図示Y2方向に引き込まれる。すなわち、MDをホルダー13の内部領域Spに所定量挿入すると、以後MDはモータMの回転駆動力によりディスク駆動装置Aの内部方向へ自動的に引き込まれる。
保持部材12のY2方向への移動の際には、保持アーム12aおよび12bは、ホルダー13の切欠部13fおよび13gと対向する位置からY2方向へ外れる。そして、保持アーム12aおよび12bはホルダー13の側板13Bおよび側板13Cの切欠部13f,13gの奥(Y2側)に形成された規制片13i,13jの内面を摺動しながら、あるいは規制片13i,13jと微少隙間を介して対向した状態で移動する。
よって、保持アーム12aおよび12bは、規制片13i,13jによって外側から拘束されてX軸方向へ開こうとする弾性変形が規制される。すなわち、保持アーム12aと保持アーム12bとの間の幅寸法Wおよび保持突起12cと12dとの間の距離Waをほぼ一定に維持することができる。よって、保持突起12cおよび12dがMDの凹部C1,C1から抜け出ることがなく、保持部材12によりMDがY2方向へ確実に引き込まれる。
【0075】
またMDが変形している場合などにおいては、保持突起12c又は12dがMDの凹部C1の内部に確実に入り込めない状態で移送され始めることがある。この場合保持アーム12a,12bがホルダー13の切欠部13f,13g内に入り込んだままMDの移送動作が行われるが、保持アーム12aおよび12bの外側面が側板13Bと13Cの規制片13j,13iに当接した際に内側方向に押圧される。よって、保持突起12c又は12dが凹部C1の内部に強制的に入り込むようになる。
これにより、MDは、保持部材12によって強固に保持され、ホルダー13内を案内されて、ディスク駆動部B2上へ確実に引き込まれる。
【0076】
MDを保持した保持部材12のY2方向への移動が完了しMDがディスク駆動部B2上に所定位置まで引き込まれた直後、あるいは保持部材のY2方向への移動完了と同時に駆動レバー17のβ1方向への回動により、摺動板40はY2方向に移動するため、昇降部材14の昇降ピン14aはカム溝43の拘束溝43b内から傾斜部43cにより下降して遊び部43a内に至る。
同様に第1のスライド板60および第2のスライド板70はY1方向(第1の方向)へそれぞれ移動するため、昇降部材14の昇降ピン14bは,カム溝63およびカム溝73の拘束溝63bおよび73b内から傾斜部63cおよび73cを下降して遊び部63aおよび73a内に至る。
【0077】
昇降ピン14aと14bがカム溝43,63および73の傾斜部43c,63c,73cにより下降させられると、昇降部材14は支軸14cおよび14dを中心としてδ2方向に回動させられる。これにより、ホルダー13は昇降部材14とともに図示δ1方向に下降させられ、図7(B)に示すように駆動ベース15に接近した装着状態に至る。
図8(B)に示す装着状態では、支持アーム14A,14Bの支持穴14eおよび14fは、そのY1側の端部(支軸14cおよび14dから離れた側の端部)が水平軸(Y軸)より角度θだけ傾くことなる。このとき、ホルダー13は、板状突起13eの隆起部13e1の頂点が支持穴14fの上縁部14f1aに当接し、この状態でホルダー13の上面(位置決め面)13Aは水平姿勢となる(図7(B)参照)。
【0078】
なお、図7(A)に示す待機状態(上昇位置)から同図(B)に示す装着状態(下降位置)に至る過程では、ホルダー13の板状突起13eは支持穴14fに対し、上記角度θの範囲内でγ1−δ1方向に回動可能であり、例えばホルダー13が下降するときに支持穴14fの下端部14f1bに側端部13e2および13e3の下面が共に当接した状態であると、ホルダー13の挿入端(Y1側端部)側が下がった傾斜姿勢で下降し、このホルダー13の挿入端が駆動ベース15に先に接近する。しかし、ホルダー13ないのMDが駆動ベース15のターンテーブルTaに当接するときの抗力により、ホルダー13はγ1方向に回動させられ、これによって駆動ベース15と平行となるように移行させることが可能となる。
【0079】
上記装着状態にある昇降部材14には、付勢部材S2およびS3による付勢力がそれぞれ作用する。よって、ホルダー13およびこのホルダー13に収容されているMDは、Z2方向に水平姿勢のまま押圧される。よって、MD内の光磁気ディスクDを駆動ベース15に設けたターンテーブルTa上に確実に装着できる。そして、ホルダー13内に保持されているMD内の光磁気ディスクDのクランピングプレートがターンテーブルTa上に装着(磁気吸着)される。このとき、上記駆動ベース15のロケータピン15mがMDの下面の位置決め穴に嵌入し、これによりMDのカートリッジCは駆動ベース15上で移動不能に位置決めされる。
同時に、駆動ベース15の保持突起15aおよび15bは、それぞれ摺動板40のカム溝41の拘束溝41b又はカム溝42の拘束溝42bから遊び部41a又は42a内に至る。また駆動ベース15の保持突起15cおよび15dも、それぞれカム溝61,71又は62の拘束溝61b,71b又は62bから遊び部61a又は71aに至る。
【0080】
また第1のスライド板60および第2のスライド板70がY1方向(第1の方向)へそれぞれ移動すると、第1のスライド板60の係止凸部65がロック部材28の底部28dをY1方向に摺動し、ロック部材28の係止凹部28bに入り込む。よって、係止凸部65によるロック部材28のδ3方向への押し上げが解除され、ロック部材28はγ3方向へ回動した符号(イ)の状態となる。これにより、ロック部材28の拘束凹部28cが駆動ベース15の保持突起15cから離れ拘束凹部28cによる駆動ユニットBの拘束が解かれる。
【0081】
以上により、駆動ユニットBは、被ロック部である保持突起15a,15b,15c,15dおよび昇降ピン14a,14bのすべての拘束が解かれた非ロック状態となる。よって、駆動ユニットBは主筐体16および固定シャーシ22などの固定部の内部(筐体内部)で上記ダンパー30,31,32および図示しないコイルスプリングなどの弾性支持部材によってX,Y,Z方向に弾性的に支持される。
【0082】
上記のように、ホルダー13がZ2方向へ下降させられるときには、ホルダー13に摺動自在に設けられている保持部材12も一体として下降させられる。よって、挿入ピン26bが挿入されている係合溝12gも挿入ピン26bに沿って下降する。挿入ピン26bの長さは、保持部材12が下降したときに係合溝12gから抜け出ないように十分な長さに設定されている。
【0083】
なお、保持部材12に保持されてMDがホルダー13内へ引き込まれる途中で、ホルダー13に形成されている開口片13hが、MDのX1側の側面の案内溝C2に入り込み、MD内に設けられているロック機構(図示せず)のロックを解除する。そして、開口片13hがシャッタGの係止部G2を相対的に図示Y1方向に押圧し、引き込み動作に伴ってシャッタGが開放されてMDの開口窓が開かれ、光磁気ディスクDが露出される。そして、光磁気ディスクDのクランピングプレートがターンテーブルTa上に装着されたときに、MDの開口窓から露出した光磁気ディスクDの記録面がピックアップPと対向し、MDの導入動作が完了する。
【0084】
MDの導入動作が完了した時点で駆動レバー17はβ1方向に最も回動した状態にある。このとき第1の押圧部材18の凸部18bは、駆動レバー17の駆動溝17c内の第2の回動溝17c2に入り込む。よって、第1の押圧部材18はα2方向に回動され、押圧片18cが第1のスイッチSW1から離れることから、第1のスイッチSW1はオフ状態に切り換わる。
【0085】
前記制御部(図示せず)では、この第1のスイッチSW1のオフ状態への切り換わりを検知することにより、MDの導入動作の完了を検知する。そして、制御部では、図示しないスピンドルモータを回転駆動させMD内の光磁気ディスクDを回転させるとともにピックアップPをX軸方向に摺動させ(図4参照)、情報の再生又は記録動作が行われる。
【0086】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、ホルダーの位置決め面と同一面に一体に形成した板状突起を用いてホルダーの昇降動作を行なわせることができる。よって、ホルダーの位置決めをストツパに対して確実に当接させることができる。また、昇降軸を不要とすることができ、同時に昇降軸の取り付け作業がなすことができるため、作業工程を簡素化と製造コストの低減を図ることができる。
また、上昇させたホルダーをその水平状態を確実に維持した状態で挿入口に対向させることができるため、記録媒体の挿入および排出をスム-スに行なうことができる。
さらにホルダーを下降させたときには、ホルダーを駆動部に水平状態で対向させることができるため、このホルダーに保持された記録媒体を駆動部に確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、(A)はMDプレーヤ内に配置されるディスク駆動装置を示す平面図、(B)はその正面図、
【図2】図1に示したディスク駆動装置の分解斜視図、
【図3】駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)の分解斜視図、
【図4】MD(ミニディスク)を示す斜視図、
【図5】MDがホルダーの内部に挿入され始めた状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図、
【図6】ディスク駆動装置をX2側から見たときの側面図であり、(A)はロック状態、(B)は非ロック状態を示す、
【図7】ホルダー,昇降部材および駆動ベースの動作を示し、(A)はロック状態(待機状態)、(B)は非ロック状態(装着状態)を示す、
【図8】図7のホルダーと昇降部材との係合部分を拡大図であり、(A)は待機状態、(B)は(A)は装着状態を示す、
【図9】従来の記録媒体駆動装置の機構の概略を示し、(A)は正面図、(B)は(A)のB−B断面図、
【符号の説明】
12 保持部材
12a,12b 保持アーム
12c,12d 保持突起
12e,12f 支持部
12g 係合溝
12A,12B 摺動部
13 ホルダー
13a,13b ガイド溝
13c 逃げ溝
13c1 拡張部
13d,13e 板状突起
13d1,13e1 隆起部
13e2,13e3 側端部
13f,13g 切欠部
13h 開口片
13i,13j 規制片
13A 上板
13A1 位置決め面
13B,13C 側板
14 昇降部材
14a,14b 昇降ピン(昇降軸)
14c,14d 支軸
14f 支持穴
14f1 幅広部
14f1a 保持部
14f1b 下縁部
14f2 保持溝
15 駆動ベース
15a,15b,15c,15d 保持突起
15i,15j,15k 支持ピン
16 主筐体(固定部)
17 駆動レバー
18 第1の押圧部材
21 摺動板(摺動部材)
22 固定シャーシ(固定部)
22g 拘束片(ストッパ)
25 減速ギヤ群
26 中間アーム(中間部材)
26a 案内溝
26a1 第1の円弧溝
26a2 第2の円弧溝
26b 挿入ピン
26c 被回動ピン
27 第2の押圧部材
28 ロック部材
28b 係止凹部
28c 拘束凹部
28d 底部
29 支持枠(固定部)
29a 拘束片(ストッパ)
30,31,32 ダンパー(弾性支持部材)
40 摺動板(スライド部材)
41,42,43 カム溝
41a,42a,43a 遊び部
41b,42b,43b 拘束溝(規制部)
43c 傾斜部(カム部)
60 第1のスライド板(スライド部材)
61,62,63 カム溝
61a,62a,63a 遊び部
61b,62b,63b 拘束溝(規制部)
63c 傾斜部(カム部)
65 係止凸部
70 第2のスライド板(スライド部材)
71,73 カム溝
71a,73a 遊び部
71b,73b 拘束溝(規制部)
73c 傾斜部(カム部)
75 係止溝
75a 係止部
75b 逃げ部
A ディスク駆動装置
B 駆動ユニット(ディスク保持・駆動部)
B1 ディスク保持部(駆動ユニット)
B2 ディスク駆動部(駆動ユニット)
C カートリッジ
D 光磁気ディスク
K 閉鎖部材
M モータ
MD ミニディスク(記録媒体)

Claims (6)

  1. 筐体に設けられて記録媒体の挿入と排出が行われる挿入口と、前記挿入口から挿入された記録媒体を保持するホルダーと、前記記録媒体が装填され且つこの記録媒体に記録された情報の再生を行う駆動部と、前記ホルダーを支持し且つ前記記録媒体を前記駆動部に装着する下降方向および離脱する上昇方向へ前記ホルダーを移動させる昇降部材とが設けられた記録媒体駆動装置において、前記ホルダーの幅方向両側の上部に位置決め面が設けられていると共に、筐体側には前記位置決め面に対向するストッパが設けられ、前記ホルダーが駆動部から離れる方向へ上昇したときに、前記位置決め面とストッパとの当接により前記挿入口に対するホルダーの位置決めがなされ、前記ホルダーの両側部には前記位置決め面と同一面に延びる板状突起が一体に設けられ、この板状突起が前記昇降部材に係合していることを特徴とする記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置。
  2. 昇降部材は、基端を支点として回動するアームであり、このアームの先端側に前記板状突起を支持する支持穴が形成されている請求項1に記載の記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置。
  3. 前記支持穴は、前記板状突起がホルダーの昇降方向に移動余裕を有して挿通される幅広部と、この幅広部から前記基端側に連続して延び、且つ板状突起の一側縁をこの板状突起の回動支点となるように保持する保持溝とを有する請求項2に記載の記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置。
  4. ホルダーが駆動部に接近する方向へ下降するときに前記アームを前記下降方向へ付勢する付勢部材が設けられ、ホルダーが駆動部へ下降したときに、支持穴の前記保持溝と幅広部の上縁とで前記板状突起に対し駆動部方向への付勢力が与えられる請求項3に記載の記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置。
  5. 板状突起には、前記幅広部の上縁に当たる隆起部が一体に形成されている請求項4に記載の記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置。
  6. 前記アームの基端と支持穴との間に昇降軸が設けられ、この昇降軸に昇降駆動手段から昇降力が与えられる請求項2ないし5のいずれかに記載の記録媒体駆動装置の媒体装填・排出装置。
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