JP3699230B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクが収納されたカートリッジまたはカートリッジに収納されていない単体ディスクが挿入されるディスク装置に係り、特に機構の簡略化と装置の小型化および薄型化を可能としたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光記録または光磁気記録または相変化記録方式の記録媒体としては、図7(A)に示すように、ディスクDaがカートリッジCに収納されたもの、および図7(B)に示すようにカートリッジに収納されていない単体ディスクDbがある。
【0003】
まず図7(B)に示す単体ディスクDbが装填されるディスク装置としては、装置前方に突出するトレイを備え、トレイにディスクDbが設置された後にトレイが装置内に引込まれて、ディスクDbが駆動ユニットのターンテーブルにクランプされるものがある。
また車載用のCDプレーヤなどでは、挿入口の内側に移送ローラが設けられ、挿入口から挿入されたディスクDbがこの移送ローラの回転力により装置内に引込まれてディスクDbの中心部がターンテーブルに設置され、また再生などが完了したディスクDbが前記移送ローラにより挿入口から排出されるものとなる。
【0004】
次に、図7(A)に示すカートリッジCが装填されるディスク装置としては、カートリッジCが手で押されて装置内に挿入され、カートリッジC内のディスクDaがターンテーブルに設置され、また排出時には、装置外部に設けられた排出レバーなどを手で操作し、この排出レバーの操作力でカートリッジCが装置内から排出されるものがある。
また、カートリッジCが装填されるディスク装置として、カートリッジCが挿入されたときに、引込み部材がカートリッジCに掛止され、モータの動力によりカートリッジが装置内に引込まれ、また再生などが完了すると、カートリッジCが、前記引込み部材の逆方向への動作力で排出されるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
まず、図7(B)に示す単体ディスクDbが装填されるディスク装置で、装置前方へトレイが突出する構造では、トレイが突出する分だけ装置の前方に動作スペースを設けなければならず、例えばコンピュータ用ではキーボードやマウスが突出するトレイの邪魔になる。また装置内にトレイを収納できるだけの容積を確保しなくてはならないため装置が大型化する。一方、移送ローラにより単体ディスクDbが引込まれ且つ排出されるものでは、移送ローラを設ける分だけ装置が複雑で且つ大型化する。
さらに、単体ディスクDbが装填されるディスク装置では、その取り扱いに慎重を要するために、手で単体ディスクを挿入し且つ排出レバーなどの力でディスクを排出するという手動方式(マニュアル方式)のものは存在していない。したがって、前記のようなオートローディング方式を採用せざるをえず、機構が複雑で且つ装置が大型になるのを避けることができない。
【0006】
次に、図7(A)に示すカートリッジCが装填されるディスク装置では、オートローディング方式にすると、引込み部材をカートリッジCの凹部C1を引っ掛けて装置内方へ引込むことが必要であるが、前記引込み部材を凹部C1に確実に掛止させるために複雑な機構を採用しなくてはならない。また挿入されるカートリッジの両側方に前記引込み部材を配置する必要があり、装置の幅寸法が大きくなる。
一方、カートリッジCを手の力で挿入し、排出レバーなどを操作する力でカートリッジCを排出するマニュアル方式のディスク装置では、前記排出レバーなどの操作に必要な力を小さくし、且つ十分な排出ストロークを確保する必要があり、装置内の機構が非常に複雑になる。
【0007】
さらに、図7(A)に示すカートリッジCと図7(B)に示す単体ディスクの双方が装填可能なディスク装置を構成する場合に、手の力で挿入し且つ手の力で排出するマニュアル方式、動力により挿入および排出を行なうオートローディング方式のいずれであっても、カートリッジCとディスクDbの大きさが相違し、装置内への挿入側端部の移動位置が相違するため、カートリッジCとディスクDbの双方を確実に挿入させ、且つ排出させるように構成することが困難である。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、簡単な機構でカートリッジまたは単体ディスクを挿入でき、且つ確実に排出できるようにし、さらに装置の小型化と薄型化が可能なディスク装置を提供することを目的としている。
【0009】
また本発明は、カートリッジと単体ディスクの双方が挿入される構造であっても、カートリッジおよびディスクを確実に位置決めでき、また確実に排出できるようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスク(Da)が収納されたカートリッジ(C)またはカートリッジに収納されていない単体ディスク(Db)の少なくとも一方が装填されるディスク装置において、挿入口(4)から挿入されるカートリッジまたは単体ディスクの押し力により装置奥側(X1方向)へ向かって移動させられるピン状の移動部材(7)と、前記ピン状の移動部材(7)を挿入口(4)の方向へ付勢する付勢部材(13)と、挿入されたカートリッジ内のディスクまたは単体ディスクの中心部を挟持するターンテーブル(23)およびクランパ(5)と、カートリッジまたは単体ディスクを前記ターンテーブル(23)およびクランパ(5)に対して位置決めする位置決め部材(53,54)と、カートリッジまたはディスクが挿入されるときに所定方向へ移動させられこのときの移動力により前記位置決め部材(53,54)を位置決め方向へ駆動すると共にターンテーブル(23)またはクランパ(5)をクランプ方向へ駆動する制御部材(31)と、ディスクの駆動完了後に、前記制御部材(31)を前記所定方向と逆方向へ移動させて初期位置に戻す復元モータ(38)とが設けられ、前記復元モータ(38)により制御部材(31)が初期位置に戻されるときに前記位置決め部材(53、54)による位置決めが解除され且つターンテーブル(23)とクランパ(5)によるクランプが解除されて前記ピン状の移動部材(7)によりカートリッジまたは単体ディスクが排出されることを特徴とするものである。
【0011】
上記において、制御部材(31)を前記所定方向へ付勢するスプリング(33)と、制御部材(31)を前記スプリング(33)の付勢力に対抗して前記初期位置に保持するロック部材(44)とが設けられ、カートリッジまたは単体ディスクの直接の移動力により、あるいはカートリッジまたは単体ディスクに押されて装置奥側へ移動する前記移動部材(7)の移動力により前記ロック部材(44)による制御部材(31)のロックが解除されるものとすることが可能である。
【0012】
この場合に、前記ロック部材(44)をロック解除方向へ動作させるロック解除部材(41)が設けられ、ピン状の移動部材(7)が装置奥側の所定位置まで移動させられたときに、このピン状の移動部材(7)により前記ロック解除部材(41)がロック解除方向へ駆動されて、前記ロック部材(44)による制御部材(31)のロックが解除されるものにできる。
【0013】
さらに、制御部材(31)にラック(31b)が形成され、復元モータ(38)により駆動される歯車(35)がこのラック(31b)に噛み合っており、スプリング(33)の弾性力で制御部材(31)が所定方向へ駆動されるときに、前記復元モータ(38)への通電が断たれ、前記制御部材(31)は復元モータ(38)の通電負荷が与えられることなく前記スプリング(33)の弾性力で前記所定方向へ移動するように構成することが好ましい。
【0014】
本発明の図に示す例では、制御部材(31)がスプリング(33)の付勢力により付勢され、ロック部材(44)のロックが解除されるとスプリング(33)の力で制御部材(31)が所定方向へ動作するものとなっているが、制御部材(31)がスプリングの力ではなくカートリッジCまたは単体ディスクCbが挿入されるときの押し力により移動させられ、または移動部材(7)に押されて移動させられて、このときの制御部材(31)の移動力により、位置決め動作およびクランプ動作が行なわれるものであってもよい。すなわち、制御部材(31)は、カートリッジや単体ディスクの挿入力により直接的にまたは間接的に駆動され、あるいは挿入に伴うロック解除により駆動されるものである。
【0015】
また、ディスクをクランプするときに、ターンテーブル(23)がクランプ方向へ移動するものでもよいし、逆にクランパ(5)がクランプ方向へ駆動されるものであってもよい。
【0016】
本発明では、カートリッジまたは単体ディスクが挿入されるときには、その挿入に伴う制御部材(31)の動作により、位置決め動作およびクランプ動作が行なわれ、排出は、制御部材(31)を復元モータ(38)で駆動することにより行なわれる。したがって、モータの動力は制御部材(31)にのみ伝達すればよいため、機構が簡単であり、また装置の小型化と薄型化が可能である。しかも排出動作を確実に行なうことができる。
【0017】
特に、移動部材(7)の装置奥側への移動力により、制御部材(31)のロックが外れ、制御部材(31)がスプリング(33)により移動させられる構造にすると、カートリッジCと単体ディスクDbの双方が装填されるディスク装置を構成することが可能である。すなわち、カートリッジCまたは単体ディスクDbが挿入されたときに、単に制御部材(31)のロックを解除するだけでよいため、カートリッジCの先端とディスクDbの先端の装置内方への移動位置が相違していても、制御部材(31)を動作させることが可能になる。
【0018】
なお、制御部材のロック解除は、カートリッジや単体ディスクの移動力により直接に行なわれてもよい。すなわちカートリッジや単体ディスクによりロック解除部材(41)が押されて動作し、ロック部材(44)によるロックが解除されてもよい。
【0019】
また、カートリッジやディスクの挿入時に、復元モータ(38)を通電しないように制御すれば、制御部材(31)がスプリング(33)の力で動作するときの負荷を低減できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のディスク装置の構造を示す分解斜視図、図2(A)はディスク装置の主に上半部Bの構造を示す平面図、図2(B)はディスク装置の側面図、図3(A)はディスク装置の主に下半部Aの構造を示す平面図、図3(B)はディスク装置の側面図、図4ないし図6は部分的な動作説明図である。
このディスク装置は、図7(A)に示すようなディスクDaが収納されたカートリッジCおよび図7(B)に示すようにカートリッジに収納されていない単体のディスクDbの双方が装填可能である。カートリッジCに収納されているディスクDaおよび単体のディスクDbは、例えばパワーディスク(PD)、ディジタルビデオディスク(DVD)、CD−ROMなどである。
【0021】
図1に示すように、このディスク装置は、下半部Aと上半部Bとから構成されている。下半部Aと上半部Bとが組み合わされたディスク装置は、図2(B)および図3(B)に示すように、薄型である。
このディスク装置の筐体1は、下半部Aの下部筐体2と、上半部Bの上部筐体3とに分割されている。下部筐体2と上部筐体3とが組み合わされると、図2(B)および図3(B)に示す薄型の箱状の筐体1となり、図示左側に挿入口4が開口する。図7(A)に示したカートリッジCまたは図7(B)に示すディスクDbは、挿入口4から筐体1内へX1方向へ挿入される。
【0022】
図1に示すように、上部筐体3の天井板3aには、クランパ5が軸5aにより回転自在に支持されており、且つ軸5aおよびクランパ5は、板ばね(図示せず)により、下部筐体2の方向へ弾性的に押圧されている。
上半部Bの上部筐体3の天井板3aには、ガイド6が形成されている。このガイド6は長穴形状であり、挿入口4側では、カートリッジCなどの挿入方向であるX1方向へ延び且つ前記挿入方向と直交するY1方向へ向かって斜めに延びる傾斜ガイド部6aと、この傾斜ガイド部6aに連続し且つ前記X1方向に平行に延びる直線ガイド部6bとを有している。前記ガイド6には、開放・排出部材となるピン状の移動部材7が挿入され、この移動部材7は、前記ガイド6の長穴内に移動自在に挿入されている。
【0023】
図2(A)に示すように、上部筐体3の天井板3aの下面には、小プーリ9a,9b,9cが回転自在に支持されており、さらに上部筐体3のX1方向の端部で且つY2方向の端部での角部に、付勢プーリ10が回転自在に支持されている。前記小プーリ9a,9b,9cにはワイヤ14が掛けられ、このワイヤ14は付勢プーリ10に巻き付けられ、付勢プーリ10の回転にワイヤ14の周回が追従するようになっている。そして、前記移動部材7は、このワイヤ14のうちの1ヵ所に固定されている。
【0024】
前記付勢プーリ10には小径プーリ11が一体に形成されており、この小径プーリ11には付勢ワイヤ12の一端が固定され且つこの付勢ワイヤ12が小径プーリ11に巻かれている。この付勢ワイヤ12の他端と上部筐体3との間には、付勢部材として排出スプリング13が掛けられている。この排出スプリング13の収縮力により付勢ワイヤ12が引かれて、小径プーリ11およびこれと一体の付勢プーリ10が時計方向へ付勢されている。そのため、前記ワイヤ14は時計方向へ周回するように付勢されており、ワイヤ14に固定されている移動部材7は、ガイド6の挿入口4側の端部に押し付けられている。
【0025】
前記小径プーリ11に対し排出スプリング13の引っ張り弾性力による時計方向の付勢トルクが与えられ、また、ワイヤ14は大径の付勢プーリ10に巻かれている。よって、付勢プーリ10と小径プーリ11との径の差により、移動部材7のガイド6に沿う移動距離が長いのに対し、排出スプリング13の伸縮寸法は短くなる。したがって、移動部材7の移動距離に比べて短い排出スプリング13を使用でき、図2(A)に示すように、排出スプリング13を上部筐体3の幅方向(Y方向)へ延びるように配置できる。さらに、排出スプリング13が付勢ワイヤ12に与える張力T1に対し、付勢プーリ10が、ワイヤ14に与える張力T2が小さくなるため、カートリッジCまたは単体のディスクDbが挿入口4から挿入され、これらにより移動部材7がX1方向へ押し込まれるときに移動部材7からカートリッジCまたはディスクDbに与えられる抵抗力が小さくなる。よって、カートリッジCまたはディスクDbを挿入口4か筐体1内へ軽い力で押し込むことができる。
【0026】
図1に示すように、下半部Aを構成する下部筐体2の両側板2b,2bの内側には案内部材15が固定されている。なお、図1では一方の側板2bに固定された案内部材15のみを図示している。この案内部材15は、摩擦係数の小さい合成樹脂材料で形成されおり、この案内部材15は、カートリッジCまたはディスクDbの下面を支える下部案内壁15aと、カートリッジCまたはディスクDbの側部をガイドする側部案内壁15bとが一体に形成されている。前記下部案内壁15aは、下部筐体2の側板2bの高さ方向のほぼ中腹に位置しており、図2(B)に示すように、挿入口4から挿入されたカートリッジCまたはディスクDbは、前記案内部材15により筐体1内の上方の領域に導かれるようになっている。
【0027】
図1に示すように、下部筐体2の底板2a上には、ディスク駆動ユニット20のユニットシャーシ21が設けられている。図3(B)に示すように、ユニットシャーシ21は板金材料でコの字形状に曲げ成形されたものであり、挿入口4側の端部には、図3(B)に示すような薄型のスピンドルモータ22が固定され、このスピンドルモータ22の回転軸22aにターンテーブル23が固定されている。なお、前記上部筐体3の天井板3aの下に設けられたクランパ5は、ターンテーブル23の真上に位置している。また、ユニットシャーシ21には光ヘッド24がX1−X2方向へ移動自在に支持され、この光ヘッド24には対物レンズ24aが設けられている。ユニットシャーシ21上には、光ヘッド24を前記X1−X2方向へ移動させるスレットモータ(図示せず)が設けられている。
ユニットシャーシ21の両側板21b,21bの装置奥側(X1側)には、支持軸25が挿入されている。下部筐体2の底板2aには支持片2cが切り起こし成形され、前記支持軸25はこの支持片2cに固定されている。よって、前記ディスク駆動ユニット20のユニットシャーシ21は、装置奥側に設けられた前記支持軸25を支点として回動自在である。
【0028】
下部筐体2の底板2a上には、一対の板状の制御部材31と32が設けられ、それぞれがX1−X2方向へ摺動自在に支持されている。一方の制御部材31と、下部筐体2の底板2aから切り起こされたばね掛け片2dとの間には付勢部材としてコイルスプリング33が掛けられており、このコイルスプリング33により制御部材31がX2方向へ付勢されている。同様に、他方の制御部材32と、下部筐体2の底板2aからの切り起こされたばね掛け片2eとの間にも付勢部材としてのコイルスプリング34が掛けられており、制御部材32はX2方向へ付勢されている。
一方の制御部材31には垂直に立上がる折り曲り片31aが一体に形成されて、この折り曲り片31aのX1側の縁部にはラック31bが形成されている。同様に他方の制御部材32にも垂直に立上がる折り曲り片32aが形成され、この折り曲り片32aの上辺のX1側の端部にラック32bが形成されている。
【0029】
図1に示すように、下部筐体2内のX1側の端部には、Y方向に延びる軸37が回転自在に支持されている。この軸37は下部筐体2に支持されているものであるが、その支持機構は省略している。軸37の一端には歯車35が固定され他端には歯車36が固定されている。歯車35は一方の制御部材31のラック31bと噛み合い、歯車36は他方の制御部材32のラック32bに噛み合っている。一対の制御部材31と32は、歯車35,36および軸37により互いに連結されており、制御部材31と32はX1−X2方向へ同期して一緒に移動する。
下部筐体2のX1方向の奥側には、復元モータ38が設けられ、この復元モータ38の出力軸に設けられた歯車は前記歯車36に噛み合っている。復元モータ38に通電されていないときには、一対の制御部材31と32が、前記復元モータ38の負荷にかかわらず、コイルスプリング33と34の弾性力によりX2方向へ移動できるようになっており、復元モータ38に通電されると、歯車36および35が駆動されて、ラック31bと32bに移動力が伝達され、各制御部材31と32がX1方向へ引き込まれるようになっている。
【0030】
図1および図3(B)に示すように、制御部材31の折り曲り片31aには、ディスク駆動ユニット20をクランプ方向へ動作させる駆動部としてクランク形状の駆動穴31cが形成され、制御部材32の折り曲り片32aにも同じく駆動部としてのクランク形状の駆動穴32cが形成されている。前記ユニットシャーシ21の両側板21b,21bには、ピン39,39が固定されて、各ピン39,39は、それぞれ駆動穴31cと32c内に挿入されている。図1および図3(B)に示すように、制御部材31と32がX1方向へ移動していると、前記駆動穴31cと32cとによりピン39,39が下降させられ、ユニットシャーシ21が前記支持軸25,25を支点として下方へ回動し、ターンテーブル23が、カートリッジCまたはディスクDbの挿入案内領域よりも下方に位置する。そして、制御部材31と32がX2方向へ移動すると、クランク形状の駆動穴31cと32cとでピン39,39が持ち上げられ、図2(B)に示すように、ユニットシャーシ21が上方へ回動し、ターンテーブル23とクランパ5とで、ディスクを挟持可能になる。
【0031】
下部筐体2のX1側とY1側の角部には、ロック解除部材(ロック解除アーム)41が設けられている。ロック解除部材41の基端部は支持軸42に回動自在に支持されている。支持軸42の外周にはトーションばねのロックばね43が設けられており、このロックばね43により、ロック解除部材41は、図3(A)に示す平面図において反時計方向(図3(A)で実線▲1▼で示す方向)へ付勢されている。
ロック解除部材41の先部には嵌合溝41aが形成されており、図3(A)に示すように、前記ガイド6を摺動する移動部材7が装置奥方向へ移動するとき、移動部材7はこの嵌合溝41aに嵌合できるようになっている。
【0032】
図1に示すように、ロック解除部材41の基端部には、底板2aの方向へ折り曲がる折り曲げ部41bが形成され、折り曲げ部41bの下端は底板2aと平行な方向に折り曲げられたロック部41cとなっている。このロック部41cの先端に底板2aの方向へ延びるロック部材としてのロックピン44が固定されている。
図4(A)(B)および図5に示すように、制御部材31のX1側の端部には掛止部31dが形成されている。この掛止部31dは、第1段の掛止部31d1と第2段の掛止部31d2とから成る。第2段の掛止部31d2は傾斜辺である。
【0033】
ロック解除部材41が図3(A)にて実線で示す▲1▼の姿勢に回動しているとき、図4(A)に示すように、ロックピン44が、第1段の掛止部31d1に掛止され、制御部材31はX1側に移動した位置でロックされている。挿入口4からカートリッジCまたはディスクDbが挿入され、このカートリッジCまたはディスクDbにより移動部材7が装置奥側(X1方向)へ押されていくと、▲1▼の姿勢のロック解除部材41の嵌合溝41aに移動部材7が入り始める。さらに移動部材7が装置奥側(X1方向)へ押されると、移動部材7によりロック解除部材41が時計方向へ回動させられる。ロック解除部材41が図3(A)に示す▲2▼の位置まで回動すると、図4(B)に示すように、ロックピン44が第2段の掛止部31d2に掛止される。その後にコイルスプリング33の弾性力で制御部材31がX2方向へ移動すると、傾斜している前記第2段の掛止部31d2に、ロックピン44が案内され、ロック解除部材41は▲2▼の位置よりもさらに時計方向へ少し回動する。
【0034】
ディスクDbが挿入されたときには、ロック解除部材41が▲2▼の位置まで回動し、さらに前記のように▲2▼の位置よりもわずかに時計方向へ回動するが、カートリッジCが挿入されたときには、移動部材7がガイド6のX1側の終端まで押し込まれ、ロック解除部材41は▲3▼の位置まで回動させられる。図5はロック解除部材41が▲3▼の位置まで回動した状態を示している。
下部筐体2の挿入口4側では、Y1方向とY2方向の両側部に一対の位置決めアーム51、52が設けられている。この位置決めアーム51と52の先端部には上方に延びる位置決めピン(位置決め部材)53と54がそれぞれ固定されている。また各位置決めアーム51と52の基端部は、下部筐体2の底板2aに固定された支持軸55と56により回動自在に支持されている。
前記位置決めアーム51と52との間には、Y1−Y2方向に延び且つ同方向へ摺動自在に支持された連動レバー57が設けられている。この連動レバー57と、底板2aから切り起こされた支持片2fとの間にはコイルスプリングによる連動スプリング59が設けられ、この連動スプリング59により、連動レバー57がY2方向へ付勢されている。
【0035】
図3(A)に示すように、連動レバー57のY1側の端部には角穴57aが開口し、前記位置決めアーム51の基端を支持している支持軸55は、この角穴57a内に位置している。この角穴57aのX2側の縁部にはラック57bが形成されており、前記位置決めアーム51の基端にて支持軸55を中心として一体に固定された歯車51aと前記ラック57bとが噛み合っている。連動レバー57のY2側の端部にも角穴57cが開口しており、位置決めアーム52の基端部を支持している支持軸56は、この角穴57c内に位置している。この角穴57cでは、前記角穴57aと逆側のX1側の縁部にラック57dが形成されている。位置決めアーム52の基部には支持軸56を中心とする歯車52aが一体に固定されており、この歯車52aがラック57dと噛み合っている。
連動レバー57がY1方向へ移動していると、ラック57bと歯車51aとの噛み合い、およびラック57dと歯車52aとの噛み合いにより、位置決めアーム51が反時計方向へ、位置決めアーム52が時計方向へ回動し、位置決めピン53と54が互いに離れる。また、連動レバー57がY2方向へ移動すると、位置決めアーム51が時計方向へ、位置決めアーム52が反時計方向へ回動して、位置決めピン53と54が互いに接近する。
【0036】
図6(A)(B)に示すように、前記連動レバー57のY1側での縁部には、規制部57eが形成されている。この規制部57eは、V字状の谷部57e1、傾斜部57e2およびX1−X2方向に延びる直線部57e3から成る。前記制御部材31のX2側の端部には底板2aの方向へ延びる規制ピン58が設けられ、この規制ピン58が前記規制部57eに係合できるようになっている。
図6(A)は、制御部材31がX1方向へ最も移動した状態であり、このとき規制ピン58は、規制部57eの谷部57e1に嵌合し、連動レバー57がY1方向へ移動して保持されている。このときの位置決めアーム51と52の回動位置は▲4▼である。制御部材31がX2方向へ移動すると、図6(B)に示すように、規制ピン58が傾斜部57e2を摺動して直線部57e3との境界点に至る。このとき連動レバー57は連動スプリング59の付勢力によりY2方向へ移動する。このときの、位置決めアーム51と52の回動位置は▲5▼である。図6(B)からさらに制御部材31がX2方向へ移動すると、規制ピン58は直線部57e3を摺動し、連動レバー57の位置および各位置決めアーム51と52の回動姿勢は図6(B)のまま変わらない。
【0037】
次に、上記ディスク装置の動作について説明する。
このディスク装置には、図7(A)に示すようなディスクDaが収納されたカートリッジC、および図7(B)に示す単体のディスクDbの双方が装填可能である。前記ディスクDaとDbは共に直径および中心穴D1の内径寸法が同じである。
図7(A)に示すカートリッジCは挿入方向であるX1側の端部にY1方向へ摺動可能なシャッタSが設けられており、このシャッタSは閉鎖方向(Y2方向)へばねにより付勢されている。シャッタSをY1方向へ摺動させると、カートリッジCに窓が開口し、この窓からディスクDの中心穴D1とディスク面が現れる。
【0038】
(待機状態)
待機状態では、上部筐体3に設けられた移動部材7がガイド6のX2側の端部の▲7▼で示す位置にある。この移動部材7には排出スプリング13の弾性力によりX2方向への付勢力が与えられている。
制御部材31と32は、歯車35と36および軸37により連結され、同期して動作するが、初期状態では両制御部材31と32がX1方向へ移動している。また、ロック解除部材41はロックばね43により反時計方向へ付勢されて▲1▼の姿勢に回動している。そして図4(A)に示すように、ロック解除部材41の基端部に設けられたロックピン44が、制御部材31に形成された掛止部31dの第1段の掛止部31d1に掛止され、制御部材31がX1方向へ移動した位置にてロックされている。
【0039】
このとき、図6(A)に示すように、制御部材31のX2側の端部に設けられた規制ピン58が、連動レバー57に形成された規制部57eの谷部57e1内に嵌合し、連動レバー57は連動スプリング59の引っ張り力に対抗してY1方向へ引かれた位置で保持されている。よって、連動レバー57のY1側に設けられたラック57bにより位置決めアーム51が時計方向へ回動させられ、連動レバー57のY2側に設けられたラック57dにより位置決めアーム52が時計方向へ回動させられて、両位置決めアーム51と52は▲4▼の位置にあり、各位置決めピン53と54は互いに離れている。よって、位置決めピン53,54がディスクDbまたはカートリッジCの挿入を妨げない。
このディスク装置では、ディスクDbまたはカートリッジCが挿入口4からX1方向へ挿入されるが、この挿入の際に復元モータ38に通電されておらず、ディスクDbまたはカートリッジCを人の手で押し入れるマニアルスロットイン方式である。
【0040】
(ディスクDbの装填動作)
まず単体のディスクDbを挿入する動作について説明する。
ディスクDbは、挿入口4から筐体1内に挿入され、下部筐体2の両側板2b、2bに設けられた案内部材15の下部案内壁15a上に導かれる。
ディスクDbが挿入口4が挿入されると、ディスクDbの先端部が▲7▼の位置にある移動部材7に当たる。さらに手でディスクDbを押し込むと、ディスクDbのX1方向の縁部で移動部材7が押され、ディスクDbの挿入にしたがって、移動部材7がガイド6を摺動してX1方向へ移動する。この間ワイヤ14が反時計方向へ周回して付勢プーリ10が反時計方向へ回転させられ、付勢プーリ10と一体の小径プーリ11により付勢ワイヤ12が巻き取られ、排出スプリング13が伸びる。
【0041】
ディスクDbのX1方向の縁部により、移動部材7が図3(A)に示す▲8▼の位置まで押されると、移動部材7が、▲1▼の位置にあるロック解除部材41の嵌合溝41aに入り始める。そのままディスクDbが押し込まれ移動部材7が▲9▼の位置まで移動する間に、ディスクDbのセンタリング動作およびディスククランプ動作が連続して行なわれる。
移動部材7が▲8▼の位置からX1方向へ押し込まれると、移動部材7が嵌合溝41aに嵌合しているロック解除部材41が、ディスクDbを押す力で時計方向へ回動し、移動部材7が▲9▼の位置に至ったときに、ロック解除部材41は▲2▼の位置まで回動する。このとき図4(A)から図4(B)にその過程を示すように、ロック解除部材41の基部に設けられたロックピン44が、制御部材31の掛止部31dの第1段の掛止部31d1から外れ、第2段の掛止部31d2に至る。よって、制御部材31はコイルスプリング33に引かれてX2方向へ短い距離だけ移動する。このとき復元モータ38は通電されていないため、歯車35と36の負荷は軽くなっている。よって、制御部材31のX2方向への移動時に、ラック31bにより歯車35が駆動され、他方の側の歯車36により制御部材32もコイルスプリング34の付勢力により一緒にX2方向へ移動する。
【0042】
制御部材31が図4(A)から(B)までX2方向へ短い距離移動すると、図6(A)から図6(B)にかけて示すように、制御部材31のX2側の端部に固定されている規制ピン58が規制部57eの谷部57e1から抜け出る。よって、連動レバー57は連動スプリング59に引かれてY2方向へ移動する。ロック解除部材41が図4(B)にて▲2▼で示す位置まで回動したときの制御部材31の位置は、図6(B)と一致している。図6(B)では、規制ピン58が、規制部57eの傾斜部57e2と直線部57e3の境界に位置する。図6(A)から図6(B)に至る間に連動レバー57が連動スプリング59によりY2方向へ引かれるため、ラック57bにより位置決めアーム51が時計方向へ、ラック57dにより位置決めアーム52が反時計方向へ回動させられ、両位置決めアーム51と52が▲4▼の位置から▲5▼の位置へ移動する。
【0043】
両位置決めアーム51と52が▲5▼の方向へ回動するときに、それぞれの位置決めアーム51と52に固定されている位置決めピン53と54が互いに接近する力により、ディスクDbがX1方向へ引込まれる。そして、図2(A)に示すように、ディスクDbは、▲5▼の位置の位置決めピン53,54および▲9▼の位置の移動部材7の3点によりセンタリングされ、ディスクDbの中心穴D1がターンテーブル23およびクランパ5の中心とほぼ一致する。
上記のディスクのセンタリングが完了する直前に、X2方向へ移動している制御部材31の駆動穴31cと、制御部材32の駆動穴32cのそれぞれのクランク形状により、ピン39,39が持ち上げられ、ユニットシャーシ21が支持軸25、25を支点として上向きに回動させられる。そして、ディスクDbのセンタリングの完了とほぼ同時またはその直後に、ディスクDbの中心穴D1が、ターンテーブル23とクランパ5とで挟持される。
【0044】
このように、図4(A)および図6(A)から図4(B)および図6(B)に至る間に、位置決めピン53,54および移動部材7でディスクDbがセンタリングされ、さらにターンテーブル23とクランパ5でディスクDbのクランプが完了する。ただし、センタリングとクランプとが完了した図4(B)の時点では、制御部材31はコイルスプリング33の引っ張り力によりさらに短い距離だけX2方向へ移動している。このとき、図4(B)に示す掛止部31dの傾斜している第2の規制部31d2により、ロック解除部材41が▲2▼の位置から少しだけ時計方向へ回動させられる。よってロック解除部材41の嵌合溝41aに保持された移動部材7はX1方向へ少し移動し、移動部材7がクランプされたディスクDbから離れる。
【0045】
また、制御部材31が図4(B)に示す位置からわずかにX2方向へ移動する間、図6(B)に示すように、制御部材31に固定された規制ピン58は規制部57eの直線部57e3を摺動する。したがって、連動レバー57の位置は図6(B)と変わらない。よって、位置決めアーム51と52は▲5▼の位置のままである。ディスクDbはターンテーブル23の上昇時のセンタリング力を受けてクランプされるが、このクランプ時のセンタリング機能によりディスクDbの中心とターンテーブル23の中心が一致し、このセンタリングされたディスクDbの周縁部は、位置決めピン53,54および移動部材7の双方から少し離される。よってディスクDbは位置決めピン53,54に当たることがなく、さらに移動部材7にも当たらずにスピンドルモータ22により回転駆動される。そして光ヘッド24によりディスクDbに記録された信号の読み取りが行なわれる。
【0046】
(カートリッジCの装填動作)
次に、図7(A)に示すカートリッジCが挿入されるときの動作を説明する。カートリッジCが挿入口4に挿入された直後に、図2(A)にて▲7▼の位置にある移動部材7がシャッタSの端部S1に嵌合する。そのまま手の力でカートリッジCが挿入されると、移動部材7が押されてガイド6に沿って移動するが、移動部材7がガイド6の傾斜ガイド部6aを移動するときに、移動部材7のY1方向への移動分力によりシャッタSがY1方向へ摺動させられる。移動部材7が、ガイド6の傾斜ガイド部6aと直線ガイド部6bとの変曲点6cに至った時点で、シャッタSが完全に開放させられる。その後、カートリッジCが押し込まれると、移動部材7がガイド6の直線ガイド部6bをX1方向へ摺動する。
【0047】
直線ガイド部6bを移動していく移動部材7が、図3(A)にて▲8▼に示す位置まで移動すると、▲1▼の位置にあるロック解除部材41の嵌合溝41aに移動部材7が嵌合する。そして移動部材7のX1方向への移動に伴って、ロック解除部材41が時計方向へ回動する。カートリッジCが筐体1内に完全に挿入されたときに、移動部材7がガイド6のX1側の終端に移動し、ロック解除部材41が▲3▼の位置まで回動する。
カートリッジCの挿入に伴って、ロック解除部材41が▲1▼から▲3▼の位置まで回動すると、図4(A)から図5までにその過程を示すように、ロック解除部材41の基部に設けられたロックピン44が制御部材31の掛止部31dの第1段の掛止部31d1および第2段の掛止部31d2の双方から外れる。よってロックが解除された制御部材31はコイルスプリング33の弾性力によりX2方向へ移動し、歯車35,36および軸37を介して同期している制御部材32もコイルスプリング34の弾性力によりX2方向へ移動する。
【0048】
制御部材31と32がX2方向へ移動するときに、それぞれの制御部材31と32に形成されているクランク形状の駆動穴31cと32cとでユニットシャーシ21が持ち上げられ、ターンテーブル23とクランパ5とで、カートリッジC内のディスクDaの中心穴D1を挟持可能となる。
また制御部材31がX2方向へ移動すると、制御部材31のX2側の端部に設けられている規制ピン58が、連動レバー57の規制部57eの谷部57e1から抜け出て、連動レバー57は、連動スプリング59の付勢力でY2方向へ移動する。よって、連動レバー57に設けられたラック57bにより位置決めアーム51が時計方向へ、またラック57dにより位置決めアーム52が反時計方向へ回動させられ、位置決めピン53と54が、カートリッジCの両側部に当たる。このときの位置決めピン53,54は連動スプリング59の弾性力でカートリッジCに弾圧される。
【0049】
カートリッジCが図2(A)に示すように筐体1内に完全に挿入されると、位置決めアーム51と52が▲6▼の位置に回動し、位置決めピン53と54が、カートリッジCの両側部の凹部C1,C1内に嵌合して、カートリッジCが位置決めされて保持される。
前記のように、カートリッジCが位置決め保持された時点で、移動部材7によりシャッタSが既に開放されており、シャッタSが開放して露出したディスクDaの中心穴D1が、ターンテーブル23とクランパ5とでクランプされる。そして光ヘッド24により再生動作が行なわれる。
【0050】
(排出動作)
このディスク装置では、前記のようにディスクDbまたはカートリッジCが手で挿入されるが、排出動作は復元モータ38の動力により行なわれる。
図示しない排出操作釦が押されると、復元モータ38に通電され、その回転出力により歯車35と36が始動し、その回転力がラック31bと32bに伝達されて、制御部材31と32がX1方向へ駆動される。
【0051】
制御部材31がX1方向へ駆動されると、制御部材31のX2側の端部に設けられた規制ピン58が、図6(A)に示す規制部57eの傾斜部57e2をX1方向へ摺動して連動レバー57がY1方向へ戻され、規制ピン58が谷部57e1に嵌合して連動レバー57が保持される。
連動レバー57がY1方向へ移動するとき、位置決めアーム51が反時計方向へ、位置決めアーム52が時計方向へ回動して、位置決めピン53と54が、ディスクDbまたはカートリッジCから離れ、ディスクDbまたはカートリッジCの位置決め保持が解除される。また駆動穴31cと32cとでユニットシャーシ21が下降させられ、ターンテーブル23とクランパ5によるディスクのクランプが解除される。
【0052】
したがって、図2(A)に示す排出スプリング13の引っ張り弾性力による移動部材7のX2方向への付勢力により、ディスクDbまたはカートリッジCが挿入口4から押し出される。移動部材7がX1方向の終端から▲8▼の位置へ移動する間に、ロック解除部材41が反時計方向へ回動させられる。このロック解除部材41が▲1▼の位置へ回動するまでの間に、制御部材31はX1方向へ復帰しており、図4(A)に示すように、▲1▼の位置に回動したロック解除部材41の基部のロックピン44が第1段の掛止部31d1に嵌合し、制御部材31がX1方向へ移動した初期位置でロックされ、このとき復元モータ38が停止する。
またカートリッジCの場合には、挿入口4から排出された時点で、移動部材7が▲7▼の位置への復帰し、これに伴って、シャッタSが閉鎖される。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明では、カートリッジや単体ディスクが挿入されるときには、これに伴う制御部材の動作により、カートリッジやディスクの位置決めまたは保持が行なわれ、排出時には、復元モータで制御部材を動作させているため、復元モータの動力を制御部材に対して与えればよいため、機構が簡単である。
【0054】
特に、カートリッジやディスクの移動に伴って制御部材のロックが解除されて制御部材がスプリングにより移動させられる構造にすると、カートリッジとディスクとが併用される装置を構成したときに、カートリッジとディスクのいずれによっても前記ロックを解除して、制御部材を始動することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の分解斜視図、
【図2】(A)はディスク装置の主に上半部を示す平面図、(B)はディスク装置の側面図、
【図3】(A)はディスク装置の主に下半部を示す平面図、(B)はディスク装置の側面図、
【図4】(A)(B)はロック解除部材の回動動作を回動角度別に示す部分平面図、
【図5】ロック解除部材が時計方向へ最も回動した状態を示す部分平面図、
【図6】(A)(B)は、制御部材により位置決めアームが駆動される状態を示す動作状態別の部分平面図、
【図7】(A)はディスクが収納されたカートリッジを示す斜視図、(B)は単体ディスクを示す斜視図、
【符号の説明】
A 下半部
B 上半部
C カートリッジ
Da,Db ディスク
1 筐体
2 下部筐体
3 上部筐体
4 挿入口
5 クランパ
6 ガイド
7 移動部材
10 付勢プーリ
11 小径プーリ
12 付勢ワイヤ
13 排出スプリング(付勢部材)
14 ワイヤ
15 案内部材
20 ディスク駆動ユニット
21 ユニットシャーシ
22 スピンドルモータ
23 ターンテーブル
31,32 制御部材
31b,32b ラック
31d 掛止部
33,34 コイルスプリング
35,36 歯車
41 ロック解除部材
41a 嵌合溝
44 ロックピン(ロック部材)
51,52 位置決めアーム
53,54 位置決めピン(位置決め部材)
57 連動レバー
57e 規制部
57b,57d ラック
58 規制ピン

Claims (4)

  1. ディスク(Da)が収納されたカートリッジ(C)またはカートリッジに収納されていない単体ディスク(Db)の少なくとも一方が装填されるディスク装置において、
    挿入口(4)から挿入されるカートリッジまたは単体ディスクの押し力により装置奥側(X1方向)へ向かって移動させられるピン状の移動部材(7)と、前記ピン状の移動部材(7)を挿入口(4)の方向へ付勢する付勢部材(13)と、挿入されたカートリッジ内のディスクまたは単体ディスクの中心部を挟持するターンテーブル(23)およびクランパ(5)と、カートリッジまたは単体ディスクを前記ターンテーブル(23)およびクランパ(5)に対して位置決めする位置決め部材(53,54)と、カートリッジまたはディスクが挿入されるときに所定方向へ移動させられこのときの移動力により前記位置決め部材(53,54)を位置決め方向へ駆動すると共にターンテーブル(23)またはクランパ(5)をクランプ方向へ駆動する制御部材(31)と、ディスクの駆動完了後に、前記制御部材(31)を前記所定方向と逆方向へ移動させて初期位置に戻す復元モータ(38)とが設けられ、
    前記復元モータ(38)により制御部材(31)が初期位置に戻されるときに前記位置決め部材(53、54)による位置決めが解除され且つターンテーブル(23)とクランパ(5)によるクランプが解除されて前記ピン状の移動部材(7)によりカートリッジまたは単体ディスクが排出されることを特徴とするディスク装置。
  2. 制御部材(31)を前記所定方向へ付勢するスプリング(33)と、制御部材(31)を前記スプリング(33)の付勢力に対抗して前記初期位置に保持するロック部材(44)とが設けられ、カートリッジまたは単体ディスクの移動力により前記ロック部材(44)による制御部材(31)のロックが解除される請求項1記載のディスク装置。
  3. 前記ロック部材(44)をロック解除方向へ動作させるロック解除部材(41)が設けられ、ピン状の移動部材(7)が装置奥側の所定位置まで移動させられたときに、このピン状の移動部材(7)により前記ロック解除部材(41)がロック解除方向へ駆動されて、前記ロック部材(44)による制御部材(31)のロックが解除される請求項2記載のディスク装置。
  4. 制御部材(31)にラック(31b)が形成され、復元モータ(38)により駆動される歯車(35)がこのラック(31b)に噛み合っており、スプリング(33)の弾性力で制御部材(31)が所定方向へ駆動されるときに、前記復元モータ(38)への通電が断たれ、前記制御部材(31)は復元モータ(38)の通電負荷が与えられることなく前記スプリング(33)の弾性力で前記所定方向へ移動する請求項2記載のディスク装置。
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