JP3800755B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば直径が3.5インチのフロッピーディスクを記録、再生するフロッピーディスク装置等に適用するのに最適なディスク装置に係り、特に、キャリッジのロックに関する技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、フロッピーディスク装置には、ヘッド部のシークやトラッキングのためのキャリッジ移動機構として、主にリードスクリュー駆動方式とボイスコイルモータ駆動方式が採用されている。そして、リードスクリュー駆動方式は、ステッピングモータによって間欠的に回転駆動されるリードスクリューを用い、ヘッド部が搭載されたキャリッジのニードルをそのリードスクリューに係合させて、リードスクリューの間欠的な回転駆動によってニードルを介してキャリッジを間欠的に送るようにしたものである。また、ボイスコイルモータ駆動方式は、ヘッド部が搭載されたキャリッジにボイスコイルを取り付け、平行なマグネットとヨークとによって閉磁路が構成された磁気回路のマグネットにボイスコイルを挿通し、ボイスコイルへの通電によって磁気回路で駆動力を得て、キャリッジを間欠的及び連続的に送るようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特に、ボイスコイルモータ駆動方式のフロッピーディスク装置では、ボイスコイルへの通電が遮断されている非通電状態においては、キャリッジがガイドレール上を自由にスライドすることが可能であるために、輸送時等の非通電時に外部衝撃等が加えられたりすると、キャリッジが自重によってガイドレール上を簡単に暴走して、最内周位置又は最外周位置のストッパーに勢い良く衝突して大きな衝撃を発生する。そして、その衝突時の衝撃によってキャリッジやヘッドチップ等が破損される危険がある。なお、リードスクリュー駆動方式のフロッピーディスク装置では、ボイスコイルモータ駆動方式に比べてキャリッジの暴走の危険は少ないものの、大きな外部衝撃が加えられれば、ニードルがリードスクリューから外れてキャリッジがガイドレール上を暴走してしまい、同様にキャリッジやヘッドチップ等が破損される危険がある。
【0004】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、輸送時等の非使用時におけるキャリッジの暴走を未然に防止できるようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のディスク装置は、ディスク状記録媒体の排出時に、カートリッジホルダーを下降位置から上昇位置まで駆動するイジェクトスライダーと、そのイジェクトスライダーによって駆動されてキャリッジをディスク状記録媒体の最内周位置又は最外周位置へ移動してロックするロック手段とを備え、そのロック手段をキャリッジの移動方向に対してほぼ直角な方向からそのキャリッジに係合されてそのキャリッジを上記最内周位置又は最外周位置でロックするロックスライダーで構成したものである。
【0006】
上記のように構成された本発明のディスク装置は、ディスク状記録媒体の排出時に、イジェクトスライダーがカートリッジホルダーを下降位置から上昇位置まで駆動すると共に、そのイジェクトスライダーがロック手段をも駆動する。そして、そのロック手段がロックスライダーによって構成されていて、そロックスライダーがディスク状記録媒体の最内周位置又は最外周位置へ移動されたキャリッジの移動方向に対してほぼ直角な方向からそのキャリッジに係合されて、そのキャリッジが上記最内周位置又は最外周位置でロックされるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のディスク装置をフロッピーディスク装置に適用した実施の形態を図を参照しながら、以下に示す(1)(2)(3)の順序で説明する。
(1)・・・キャリッジロック機構の説明
(2)・・・フロッピーディスク装置全体の説明
(3)・・・ヘッド部のリフトアップ機構の説明
【0008】
(1)・・・キャリッジロック機構の説明
このフロッピーディスク装置1の全体構造及びヘッド部47のリフトアップ機構61については後述するが、まず、図1〜図7によって、キャリッジロック手段に該当するキャリッジロック機構90について説明する。
【0009】
「キャリッジロック機構の第1の実施形態」
まず、図1〜図3に示すように、このキャリッジロック機構90の第1の実施形態は、後述するヘッド移動機構42のイジェクトモータ33とは反対側の側部で、後述するシャーシ4の上部に、ロック手段に該当するロックレバー91を支点ピン92によって前後方向である矢印q、r方向に回転自在に取り付けられている。そして、そのロックレバー91の外側端である一端91aが後述するイジェクトスライダーに該当するイジェクト用スライド板10の後端の一側部に形成されている連動部95に連動ピン93及び矢印a、b方向に対して直角状の長穴94を介して駆動力伝達可能な状態に連動(連結)されている。そして、このロックレバー91の内側端である他端91bに垂直状に取り付けられたロックピン96がキャリッジ43側に設けられた被ロック部である非ロックピン97に直交する状態に配置されている。なお、この被ロックピン97は後述するボイスコイルモータ53の左右一対のボイスコイル55を取り付けている左右一対のコイルガイドプレート54の一方の側面にキャリッジ移動方向(矢印a、b方向)に対して直角な水平状に取り付けられている。
【0010】
このキャリッジロック機構90の第1の実施形態は、フロッピーディスク2の排出時であるディスクイジェクト時に、後述するように、イジェクト用スライド板10が図1及び図2に1点鎖線で示す前進位置P11から実線で示す後退位置P12まで矢印a方向にスライド駆動されると、その連動部95によってロックレバー91の一端91a側が連動ピン93及び長穴94を介して矢印a方向に駆動されて、このロックレバー91が支点ピン92を中心に図1及び図2に1点鎖線で示す非ロック位置から実線で示すロック位置まで矢印r方向に回転駆動される。すると、そのロックレバー91の他端91bのロックピン96がキャリッジ43の被ロックピン97に矢印b方向から当接して、これを押すために、キャリッジ43が2本のガイドレール49に沿ってフロッピーディスク2の最内周位置まで矢印b方向にスライド駆動されて、そのキャリッジ43が内周位置ストッパー50に矢印b方向から当接して停止する。そして、キャリッジ43及びヘッド部47がロックレバー91によってその最内周位置にそのままロックされる。そして、後述するように、イジェクト用スライド板10は後退位置にてシャッター開閉レバー24によってロックされる。
【0011】
この際、キャリッジ43が内周位置ストッパー50と外周位置ストッパー51との間の移動ストローク中のどの位置にあっても、ロックレバー91のロックピン96をキャリッジ43の被ロックピン97に確実に当接して、キャリッジ43を最内周位置まで矢印b方向に移動して、内周位置ストッパー50に確実に当接させてロックすることができる。なお、内周位置ストッパー50の内側にゴム等の緩衝手段79を配置して、キャリッジ43をその緩衝手段79に矢印b方向から当接させて停止するように構成すれば、そのキャリッジ43の停止時の衝撃を緩衝できて好都合である。
【0012】
そして、ディスクイジェクト後に電源が切られても、キャリッジ43及びヘッド部47が最内周位置にてキャリッジロック機構90によってロックされていることから、キャリッジ43及びヘッド部47はガイドレール49に沿って矢印a、b方向にスライドすることが全くできない。従って、フロッピーディスク装置1の輸送時等の非使用時において、外部衝撃等が加えられても、キャリッジ43及びヘッド部47が自重等によってガイドレール49に沿って矢印a、b方向に暴走することがなく、そのキャリッジ43が外周位置ストッパー51等に矢印a方向から勢い良く衝突したためにキャリッジ43やヘッド部47のヘッドチップ等が破損されることを未然に防止することができて、高い安全性を確保することができる。
【0013】
そして、図1及び図2に1点鎖線で示すように、フロッピーディスク装置1の使用時には、後述するディスクローディング動作によってイジェクト用スライド板10が後退位置P12から前進位置P11まで矢印b方向にスライドされるので、ロックレバー91が支点ピン92を中心にロック位置から非ロック位置まで矢印q方向に回転駆動されて、キャリッジ43のロックが解除される。従って、図6に実線で示すように、ボイスコイルモータ55によってキャリッジ43及びヘッド部47を最内周位置から記録エリア内位置まで矢印a方向に移動して、フロッピーディスク2の記録、再生を行うことができる。
【0014】
なお、図13には、ロックレバー91にトルクリミッター102を付設した構造を示していて、ロックレバー91を2分割して、そのロックレバー一端側91aとロックレバー他端側91bとを支点ピン92の周りに相対回転自在に取り付け、支点ピン92の周りに捩りコイルバネからなるリミッターバネ99を取り付け、これらロックレバー一端側91aとロックレバー他端側91bとに一体に形成したストッパー100、101が相互に当接される方向にリミッターバネ99によってこれらロックレバー一端側91aとロックレバー他端側91bとを支点ピン92の周りに相互に回転付勢したものである。そして、ロックレバー一端側91aを前述同様に連動ピン93及び長穴94を介してイジェクト用スライド板10の連動部95に連動(連結)すると共に、ロックレバー他端側91bの先端にロックピン96を取り付けたものである。
【0015】
このように、ロックレバー91にトルクリミッター機構102を付設しておけば、ロックレバー91のロックピン96によって非ロックピン97を矢印b方向から押して、キャリッジ43を内周位置ストッパー50に矢印b方向から当接してロックする際のキャリッジ43の移動ストロークとロックレバー91の回転ストロークとのストローク差やその衝突時の衝撃をリミッターバネ99に吸収することができて、製造時のストローク調整が簡単である上に、高い耐衝撃性を確保できる。
【0016】
次に、図1及び図2に1点鎖線で示すように、イジェクト用スライド板10にキャリッジ当接部98をプレス加工等によって一体に形成しておき、キャリッジ43をロックレバー91によって矢印b方向から押して最内周位置にロックする際に、被ロックピン97やその他のキャリッジ43側の一部を、矢印a方向にスライドされるイジェクト用スライド板10のキャリッジ当接部98で矢印a方向から受け止めるようにすることにより、ロックレバー91の回転ストロークを小さくして、キャリッジロック機構90の省スペース化を図ることができると共に、キャリッジ43のロック位置を任意に選択することができて、設計の自由度が高い。しかも、キャリッジ43をロックレバー91とキャリッジ当接部98との間で矢印a、b方向から機械的に挟み付けるようにして強力にロックすることができる。この際、イジェクト用スライド板10にビス止め等にて固着した板バネの先端にそのキャリッジ当接部98を形成して、キャリッジ43のロック時における衝撃を緩和することもできる。
【0017】
次に、図3に示すように、シャーシ4上にほぼV字型の補助レバー103を支点ピン104を介して矢印s、t方向に回転自在に取り付け、その補助レバー103の一端103aを連動ピン105及び矢印a、b方向に対して直角状の長穴106を介してイジェクト用スライド板10の連動部95に連動(連結)し、その補助レバー103の他端103bにキャリッジ当接部98を設けることができる。すると、この場合には、イジェクト用スライド板10の矢印a方向のスライドによって、ロックレバー91を矢印r方向に回転駆動する一方、補助レバー103をそのロックレバー91の逆方向である矢印s方向に回転駆動して、ロックレバー91のロックピン96と補助レバー103のキャリッジ当接部98によって被ロックピン97やその他のキャリッジ43側の一部を前後方向である矢印a、b方向から機械的に挟み付けるようにして強力にロックすることができる。そして、このような補助レバー103を設けることによって、キャリッジ43を最内周位置やその他の任意の位置で自由にロックすることが可能になる。
【0018】
「キャリッジロック機構の第2の実施形態」
次に、図4に示すように、このキャリッジロック機構90の第2の実施形態は、ロックレバー91をシャーシ4上に支点ピン108を中心に回転自在に取り付けられた第1ロックレバー107と、支点ピン110を中心に回転自在に取り付けられた第2ロックレバー109と、これら第1、第2ロックレバー107、109の一端部間を一対の連結ピン112、113によって連結した変換リンク111とによって構成し、第1ロックレバー107の先端にロックピン96を取り付け、第2ロックレバー109の先端をイジェクト用スライド板10の連動部95に連結ピン93及び長穴94を介して連動(連結)させたものである。
【0019】
このキャリッジロック機構90の第2の実施形態は、図4に実線で示すように、フロッピーディスク2の排出時であるディスクイジェクト時に、後述するようにイジェクト用スライド板10が前進位置P11から後退位置P12まで矢印a方向にスライドされてロックされる時、ロックレバー91の第2ロックレバー109が矢印r1 方向に回転駆動されて、変換リンク111を介して第1ロックレバー107が矢印r2 方向に回転駆動される。すると、その第1ロックレバー107のロックピン96がキャリッジ43の被ロックピン97に矢印a方向から当接して、これを押すために、キャリッジ43が2本のガイドレール49に沿ってフロッピーディスク2の最外周位置まで矢印a方向にスライド駆動されて、キャリッジ43が外周位置ストッパー51に矢印a方向から当接して停止し、その最外周位置にてキャリッジ43及びヘッド部47がロックされる。なお、外周位置ストッパー51の内側に設けられたゴム等の緩衝手段79にキャリッジ43を矢印a方向から当接して停止させるようにして、そのキャリッジ43の停止時の衝撃を緩衝することができる。
【0020】
そして、図4に1点鎖線で示すように、後述するディスクローディング動作によってイジェクト用スライド板10が後退位置P12から前進位置P11まで矢印b方向にスライド駆動されると、ロックレバー91の第2ロックレバー109が矢印q1 方向に回転され、変換リンク111を介して第1ロックレバー107が矢印q2 方向に回転されて、ロックピン96がキャリッジ43の被ロックピン97から外されて、キャリッジ43のロックが解除される。なお、このキャリッジロック機構90の第2の実施形態では、図1〜図3に示したロックレバー91を、図3に示したほぼV型の補助レバー103に置換して、その補助レバー103の他端103bにロックピン96を取り付けて、イジェクト用スライド板10が前進位置P11から後退位置P12まで矢印a方向にスライドされる時の補助レバー103の矢印s方向の回転動作により、その他端103に取り付けたロックピン96によってキャリッジ43の被ロックピン97を矢印a方向に押して、キャリッジ43を最外周位置にロックするように変換することも可能である。
【0021】
「キャリッジロック機構の第3の実施形態」
次に、図5に示すように、このキャリッジロック機構90の第3の実施形態は、イジェクト用スライド板10の連動部95より矢印a方向側の後方位置で、シャーシ4上にロック手段に該当するロックスライダー114を配置し、このロックスライダー114をシャーシ4のスライドガイド116によってガイドしてキャリッジ43の移動方向である矢印a、b方向に対して直角な方向である矢印u、v方向にスライド自在に構成している。そして、このロックスライダー114の矢印u方向側の先端に、キャリッジ43側の被ロック部である被ロックピン97をロックするロック用凹部115を形成している。そして、このロックスライダー114をシャーシ4との間に架け渡したスライド付勢手段である引張りコイルバネ117によって矢印v方向にスライド付勢すると共に、このロックスライダー114の矢印v方向側の端部と、イジェクト用スライド板10の連動部95の矢印a方向側の端部との間に矢印a、b方向に対してほぼ45°のカム面118、119を形成し、これらによってカム機構120を構成したものである。
【0022】
このキャリッジロック機構90の第3の実施形態は、図5に実線で示すように、フロッピーディスク2の排出時であるディスクイジェクト時に、後述するオートイジェクト機において、ディスク排出ボタン31が押されてイジェクトスイッチ32がONされた時に、ボイスコイルモータ53のボイスコイル55に電流を流して、キャリッジ43を2本のガイドレール49に沿ってフロッピーディスク2の最内周位置(又は最外周位置)へスライド駆動して、そのキャリッジ43を内周位置ストッパー50(又は外周位置ストッパー51)に矢印b方向(又は矢印a方向)から当接して停止する。
【0023】
次に、後述するように、イジェクトモータ33によってイジェクト用スライド板10が前進位置P11から後退位置P12までスライド駆動されてロックされている時に、カム機構120のカム面119がカム面118を矢印a方向に押すことによってロックスライダー114を引張りコイルバネ117に抗して矢印u方向にスライド駆動して、そのロック用凹部115をキャリッジ43の被ロックピン97に矢印u方向から係合して、キャリッジ43及びヘッド部47を最内周位置(又は最外周位置)にロックする。この際、ロックスライダー114はロック用凹部115によってキャリッジ43の被ロックピン97にその移動方向(矢印a、b方向)に直角な方向から係合してロックするので、キャリッジ43の矢印a、b方向の暴走を確実に防止することができて、キャリッジロックの高信頼性を確保できる。そして、ロックスライダー114のスライドスペースを小さくできて、キャリッジロック機構90の省スペース化を図ることができる。
【0024】
そして、図5に1点鎖線で示すように、後述するディスクローディング動作によって、イジェクト用スライド板10が後退位置P12から前進位置P11まで矢印b方向にスライド駆動されると、カム機構120のカム面119がカム面118から矢印b方向に逃げることによって、ロックスライダー114が引張りコイルバネ117によって矢印v方向にスライド復帰して、そのロック用凹部115がキャリッジ43の被ロックピン97から矢印v方向に外されて、キャリッジ43のロックが解除される。なお、この第3の実施形態でも、内周位置ストッパー50(又は外周位置ストッパー51)の内側にゴム等の緩衝手段79を配置して、キャリッジ43の停止時の衝撃を緩衝することが好ましい。
【0025】
そして、このキャリッジロック機構90の第2及び第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ディスクイジェクト後に電源が切られても、キャリッジ43及びヘッド部47が最内周位置又は最外周位置にてロックされていることから、キャリッジ43及びヘッド部47はガイドレール49に沿って矢印a、b方向にスライドすることが全くできない。従って、フロッピーディスク装置1の輸送時等の非使用時において、外部衝撃等が加えられても、キャリッジ43及びヘッド部47が自重等によってガイドレール49に沿って矢印a、b方向に暴走することがなく、そのキャリッジ43が外周位置ストッパー51等に矢印a、b方向から勢い良く衝突したためにキャリッジ43やヘッド部47のヘッドチップ等が破損されることを未然に防止することができて、高い安全性を確保することができる。
【0026】
(2)・・・フロッピーディスク装置の全体説明
次に、図6、図7、図13〜図21によって、フロッピーディスク装置1の全体について説明する。
このフロッピーディスク装置1は、ディスク状記録媒体に該当する直径が3.5インチ等の磁気ディスクからなるフロッピーディスク2を記録、再生するものであり、フロッピーディスク2は扁平で、ほぼ方形状のディスクカートリッジ3内に回転自在に収納されて使用される。なお、ディスクカートリッジ3の前端3a側の中央部には上下一対のヘッド挿入穴3bが形成されていて、そのヘッド挿入穴3bを開閉するシャッター3cが前端3aに沿って矢印i、j方向にスライド自在に取り付けられている。
【0027】
そして、フロッピーディスク装置1は、アルミニウムや板金等で形成されたシャーシ4と、薄い板金等で形成されてシャーシ4の上部に取り付けられたカバー5と、合成樹脂で形成されてシャーシ4及びカバー5の前端に取り付けられたフロントパネル6との3つの外装部材によって扁平な箱型に形成されている。なお、フロントパネル6にはカートリッジ挿入口6aが形成されており、シャーシ4の下面にはメインプリント基板7がネジ止めされている。
【0028】
そして、このフロッピーディスク装置1の内部でシャーシ4の上部には、カートリッジホルダー9が水平に配置されていて、そのカートリッジホルダー9の下部には板金等で形成されたイジェクトスライダーに該当するイジェクト用スライド板10が配置されている。そして、このカートリッジホルダー9がイジェクト用スライド板10によってシャーシ4上で平行運動によって上下に昇降駆動されるように構成されている。そして、このフロッピーディスク装置1の内部のディスク及びヘッドセンターP1 上でカートリッジホルダー9の下部位置に、シャーシ4に水平に取り付けられた直流モータであるスピンドルモータ11が配置されていて、そのスピンドルモータ11の垂直なスピンドル11aの上端にディスクテーブル12が水平に固着されている。また、このフロッピーディスク装置1の内部でディスクテーブル12の後方位置に、シャーシ4上に取り付けられた後述するヘッド移動機構42が配置されている。
【0029】
そして、イジェクト用スライド板10はシャーシ4上に水平に載置されていて、このイジェクト用スライド板10はシャーシ4上に一体に形成された合計4つの突起であるスライドガイド兼用のカートリッジ装着台14によってガイドされてディスク及びヘッドセンターP1 に沿って図21に1点鎖線で示す前進位置と実線で示す後退位置との間で前後方向である矢印a、b方向にスライド自在に構成されている。そして、このイジェクト用スライド板10はシャーシ4との間に架け渡された引張りコイルバネ15によって矢印b方向にスライド付勢されている。そして、このイジェクト用スライド板10の左右両側縁から上方に垂直に立ち上げられた左右両側板10aの前後2箇所に、ほぼへの字状やほぼZ型に形成された合計4つの傾斜ガイド溝16が加工されていて、カートリッジホルダー9の左右両側面9aの前後2箇所にバーリング加工された合計4つのガイドピン17がイジェクト用スライド板10の合計4つの傾斜ガイド溝16内に遊嵌されている。また、カートリッジホルダー9の左右両側面9aにおける前後方向のほぼ中央部に形成されたガイド突起18がシャーシ4の左右両側板4aの内側に形成された垂直ガイド溝19内に遊嵌されている。そして、これらの傾斜ガイド溝16、ガイドピン17、ガイド突起18、垂直ガイド溝19によってカートリッジホルダー9を上下方向である矢印c、d方向に平行運動によって昇降駆動するためのホルダー昇降手段に該当するホルダー昇降機構20が構成されている。なお、カートリッジホルダー9の後端側の中央部には後述するヘッド部47に対する逃げ用の切欠き21がほぼU字状に切り欠かれている。
【0030】
そして、シャーシ4の後端側の上部の一側部に支点ピン23が取り付けられていて、合成樹脂等で形成されたシャッター開閉レバー24がその支点ピン23の周りに矢印e、f方向に回転自在に取り付けられている。そして、このシャッター開閉レバー24は捩りコイルバネ25によって矢印f方向に回転付勢されている。そして、イジェクト用スライド板10の後端側の一側部に一体に形成された被ロック部26(図21参照)をロック及び解除するロックアーム27がこのシャッター開閉レバー24に一体成形されている。なお、イジェクト用スライド板10をガイドするシャーシ4上の合計4つのカートリッジ装着台14の上面はディスクカートリッジ3を水平に位置決めする高さ基準面に構成されていて、後側(矢印a方向側)の左右一対のカートリッジ装着台14上にはそのディスクカートリッジ3の位置決めピン28がバーリング加工等によって形成されている。また、イジェクト用スライド板10の後端側の中央部にはスピンドルモータ11に対する逃げ用の切欠き29がほぼU字状に形成されている。
【0031】
そして、このフロッピーディスク装置1のマニアルイジェクト機では、イジェクト用スライド板10の前端の一側部にディスク排出ボタン31が直に取り付けられていて、そのディスク排出ボタン31がフロントパネル6のカートリッジ挿入口6aの下部にて、そのフロントパネル6の前後に突出されている。一方、このフロッピーディスク装置1のオートイジェクト機では、フロントパネル6にディスク排出ボタン31が取り付けられていて、そのディスク排出ボタン31によってON−OFFされるイジェクトスイッチ32がメインプリント基板7の前端部上にマウントされている。そして、シャーシ4の後端側の上部の一側部にギアードモータで構成されたイジェクトモータ33が取り付けられていて、そのイジェクトモータ33の一側面に組み込まれたイジェクトカム34の偏心カムピン35が、イジェクト用スライド板10の一方の側板10aの後端に直角状に折り曲げられた突起部36を矢印a方向に駆動することができるように構成されている。
【0032】
そして、メインプリント基板7の前端部上の左右両側にはディスクスイッチ37、誤消去防止の有無検出スイッチ38、記録容量検出スイッチ39及び作動表示用発光ダイオード40等がマウントされていて、これらのスイッチ37、38、39がシャーシ4及びイジェクト用スライド板10に形成された切欠き41を挿通して、そのイジェクト用スライド板10の上方に突出されている。なお、作動表示用発光ダイオード40はフロントパネル6に露出されている。
【0033】
そして、ヘッド移動機構42は、合成樹脂等によって形成されたキャリッジ43とヘッドアーム44とを有し、キャリッジ43の後端部の上部にヘッドアーム44が板バネ45等のヒンジ手段によって上下方向である矢印g、h方向に回転自在に取り付けられている。そして、これらキャリッジ43及びヘッドアーム44の先端の内側(上下対向面)に上下一対の磁気ヘッド46がジンバルプレート(図示せず)を介して取り付けられていて、これらの磁気ヘッド46によってフロッピーディスク2を記録、再生するヘッド部47が構成されている。そして、ヘッドアーム44を下方である矢印g方向に回転付勢する捩りコイルバネ48がキャリッジ43の後端に取り付けられている。
【0034】
そして、ヘッド部47がディスク及びヘッドセンターP1 上に配置されていて、シャーシ4の後端側の上部で中央部の両側位置にはそのディスク及びヘッドセンターP1 と平行な2本のガイドレール(ガイド軸)49が水平に配置されている。そして、これらガイドレール49の前後両端にはシャーシ4上に形成された内周位置及び外周位置ストッパー50、51が配置されている。そして、キャリッジ43がこれら2本のガイドレール49によってガイドされて内周位置及び外周位置ストッパー50、51間で矢印a、b方向にスライドされることによって、ヘッド部47がディスク及びヘッドセンターP1 に沿って矢印a、b方向に移動されるように構成されている。
【0035】
そして、このフロッピーディスク装置1では、キャリッジ移動手段として、ボイスコイルモータ53を使用している。このボイスコイルモータ53は、キャリッジ43の左右両側に板金等で形成されたコイルガイドプレート54を介して取り付けた扁平な角筒型の左右一対のボイスコイル55と、キャリッジ43の左右両側でシャーシ4上に固着したディスク及びヘッドセンターP1 と平行な左右一対の磁気回路56とによって構成されている。そして、磁気回路56は互いに平行なマグネット57とヨーク58とによって閉磁路を構成していて、左右一対のボイスコイル55が左右一対のマグネット57の外周に非接触状態に挿入されている。
【0036】
そして、このボイスコイルモータ53は、ボイスコイル55への通電によって磁気回路56で駆動力を得て、キャリッジ43をガイドレール49に沿って矢印a、b方向に間欠的及び連続的にスライド駆動するものである。従って、ボイスコイル55への通電が遮断された非通電状態では、キャリッジ43はガイドレール49に沿って自由にスライドすることが可能である。
【0037】
このフロッピーディスク装置1は以上のように構成されていて、イジェクト完了状態では、図17、図18及び図21に示すように、ホルダー昇降機構20のイジェクト用スライド板10が図21で実線で示す後退位置まで引張りコイルバネ15に抗して矢印a方向にスライドされ、シャッター開閉レバー24のロックアーム27がイジェクト用スライド板10の非ロック部26に係合されてイジェクト用スライド板10がロックされている。そして、カートリッジホルダー9の左右一対のガイド突起18がシャーシ4の左右一対の垂直ガイド溝19によって矢印d方向にガイドされて、イジェクト用スライド板10の合計4つの傾斜ガイド溝16によってカートリッジホルダー9の合計4つのガイドピン17が矢印d方向に押し上げられて、このカートリッジホルダー9がカートリッジ挿入口6aと同一高さの上昇位置まで矢印d方向に平行に上昇されている。
【0038】
次に、ディスクローディング時には、図13、図14、図19〜図21に示すように、まず、電源を投入して、スピンドルモータ11を回転駆動すると共に、ヘッド移動機構42のボイスコイルモータ53によってヘッド部47を内周位置ストッパー50又は外周位置ストッパー51側の基準位置へ位置決めする。そして、ディスクカートリッジ3を前端3a側からカートリッジ挿入口6a内に矢印a方向から挿入して、このディスクカートリッジ3をカートリッジホルダー9内に矢印a方向に挿入する。すると、シャッター開閉レバー24がディスクカートリッジ3の前端3cで押されて図13に実線で示す閉位置から1点鎖線で示す開位置まで捩りコイルバネ25に抗して矢印e方向に回転して、ディスクカートリッジ3のシャッター3cが矢印i方向にスライドされて、ディスクカートリッジ3の上下一対のヘッド挿入穴3bが開放される。そして、カートリッジホルダー9の後端9bに一体に形成されているカートリッジストッパー9cにディスクカートリッジ3の前端3aが当接されて、カートリッジホルダー9内へのディスクカートリッジ3の矢印a方向からの挿入が完了するのと同時に、シャッター開閉レバー24のロックアーム27がイジェクト用スライド板10の非ロック部26から外れて、イジェクト用スライド板10のロックが解除される。
【0039】
すると、ホルダー昇降機構20のイジェクト用スライド板10が引張りコイルバネ15によって、図21で実線で示す後退位置から1点鎖線で示す前進位置まで矢印b方向にスライドされ、カートリッジホルダー9の左右一対のガイド突起8がシャーシ4の左右一対の垂直ガイド溝19によって矢印c方向にガイドされつつ、イジェクト用スライド板10の合計4つの傾斜ガイド溝16によってカートリッジホルダー9の合計4つのガイドピン17が矢印c方向に押し下げられて、カートリッジホルダー9が下降位置まで矢印c方向に平行に下降される。そして、このディスクカートリッジ3が左右一対の位置決めピン28に係合されて位置決めされると同時に、合計4つのカートリッジ装着台14上に水平に装着されて、フロッピーディスク2のセンターコア2aが既に回転駆動されているスピンドルモータ11のスピンドル11a及びディスクテーブル12上にチャッキングされ、このフロッピーディスク2がスピンドルモータ11によってディスクカートリッジ3内で回転開始される。
【0040】
そして、このディスクチャッキング動作に追従して、ヘッド移動機構42のキャリッジ43上のヘッドアーム44が板バネ45を中心に捩りコイルバネ48によって矢印g方向に回転されて、ヘッド部47の上下一対の磁気ヘッド46がディスクカートリッジ3の上下一対のヘッド挿入穴3a内に上下から相対的に挿入されて、これらの磁気ヘッド46がフロッピーディスク2の上下両面に接触されて、ディスクローディングが完了する。
【0041】
そして、このディスクローディングの完了時点で、ディスクカートリッジ3がディスクインスイッチ32を上方から押して、このディスクインスイッチ32がディスクインを検出すると同時に、誤消去防止の有無検出スイッチ38及び記録容量検出スイッチ39によってフロッピーディスク2の誤消去防止の有無及び記録容量の検出が行われる。
【0042】
そして、このディスクローディング完了後に、ホストコンピュータからの記録、再生の指令信号等によって、ヘッド移動機構42のキャリッジ43がボイスコイルモータ53によって矢印a、b方向に移動されて、ヘッド部47の上下一対の磁気ヘッド46がディスク及びヘッドセンターP1 に沿って矢印a、b方向にシーク及びトラッキングされて、フロッピーディスク2の上下両面がこれら上下一対の磁気ヘッド46によって記録、再生される。
【0043】
そして、フロッピーディスク2の記録、再生後のイジェクト時には、ディスク排出ボタン31を押す。すると、マニアルイジェクト機では直接的に、或いは、オートイジェクトではイジェクトモータ33によって、イジェクト用スライド板10が図21で1点鎖線で示す前進位置から実線で示す後退位置まで引張りコイルバネ15に抗して矢印a方向にスライドされる。なお、オートイジェクト機では、ディスク排出ボタン31が押されると、イジェクトインスイッチ32がONされて、イジェクトモータ33が作動され、イジェクトカム34の偏心カムピン35が図19及び図20に示す位置から図17及び図18に示す位置まで矢印k方向に360°回転駆動される。そして、その偏心カムピン35の180°の回転範囲内で、この偏心カムピン35がイジェクト用スライド板10の突起部36を引っかけて、後方である矢印a方向に押すので、このイジェクト用スライド板10が矢印a方向にスライド駆動される。
【0044】
すると、ディスクローディング時の逆動作で、カートリッジ昇降機構20によってカートリッジホルダー9が図20に示す下降位置から図18に示す上昇位置まで矢印d方向に平行に上昇されて、ディスクインスイッチ32がOFFされると共に、ヘッドアーム44が捩りコイルバネ48に抗して矢印h方向に押し上げられて、上下一対の磁気ヘッド46がディスクカートリッジ3の上下に抜き取られる。そして、ディスクカートリッジ3が上昇位置まで上昇された瞬間に、シャッター開閉レバー24が図13に1点鎖線で示す開位置から実線で示す閉位置まで捩りコイルバネ48によって矢印f方向に回転されて、ディスクカートリッジ3のシャッター3cが内蔵バネ(図示せず)によって矢印j方向にスライドされて、上下一対のヘッド挿入穴3bが閉塞される。そして、この時、シャッター開閉レバー24によってディスクカートリッジ3の前端3aが矢印b方向に押されて、このディスクカートリッジ3がカートリッジホルダー9内からカートリッジ挿入口6a外に一定量だけ押し出される。そして、閉位置まで矢印f方向に回転復帰されたシャッター開閉レバー24のロックアーム27がイジェクト用スライド板10の被ロック部26に再び係合して、このイジェクト用スライド板10が再びロックされて、ディスクイジェクトが完了する。
【0045】
(3)・・・ヘッド部のリフトアップ機構の説明
次に、図8〜図13、図16によって、ヘッド移動機構42におけるヘッド部47のリフトアップ機構61について説明する。
リフトアップ手段に該当するこのリフトアップ機構61は、板金等で形成された揺動板であるリフトアーム62を有していて、このリフトアーム62がカートリッジホルダー9の上部で後端側の中央部の切欠き21の一側部位置にディスク及びヘッドセンターP1 と平行な前後一対の支点ピン63を中心として上下方向である矢印m、n方向に回転自在で、かつ、水平状に取り付けられている。そして、このリフトアーム62の内側端に水平に形成されたリフト作用部62aがカートリッジホルダー9の切欠き21内に挿入されている。
【0046】
そして、ディスク及びヘッドセンターP1 に対して直角状に配置された回転付勢手段である板バネ64の一端64aがビス65によってカートリッジホルダー9上に固着されていて、その板バネ64の他端64bがリフトアーム62のほぼ中央部に形成された穴62cを挿通してリフト作用部62a側の上部に当接されていて、そのリフト作用部62a側を下方である矢印n方向に回転付勢している。なお、このリフト作用部62aが切欠き21内に挿入された時に、リフトアーム62のリフト作用部62a側がカートリッジホルダー9上に当接されけて止まるように構成されている。そして、このリフトアーム62のリフト作用部62aとは反対側である外側の端部で、かつ、後方側(矢印a方向側)に偏位された位置の下部にプランジャー当接部62bが垂直状に折り曲げられていて、シャーシ4上に取り付けられたプランジャーソレノイド66のプランジャー66aの先端がそのプランジャー当接部62bの一側部にほぼ直角状に対向されている。なお、このプランジャーソレノイド66は自己保持型に構成されている。そして、リフトアーム62のリフト作用部62aの上面にはゴム板等の高摩擦手段67が接着等にて固着されていて、ヘッド移動機構42のヘッドアーム44の先端側の一側部に直角状で、水平に一体成形された突起44aがその高摩擦手段67の上部に直角状にオーバーラップされている。
【0047】
このリフトアップ機構61によれば、まず、フロッピーディスク2の記録、再生時には、図9に示すように、リフトアーム62を板バネ64によって矢印n方向に回転付勢して、そのリフト作用部62aをヘッドアーム44の突起44aの下方に離間させておくことにより、ヘッドアーム44が矢印g方向に下降されて、ヘッド部47の上下一対の磁気ヘッド46がフロッピーディスク2の上下両面に接触され、データの読み、書きを行うことができる。
【0048】
そして、フロッピーディスク2の記録、再生を終了或いは中断すべく、スピンドルモータ11がOFFされると、プランジャーソレノイド66のソレノイド(コイル)66bに電流が流され、図10に示すように、プランジャー66aが矢印o方向に押し出されてそのまま自己保持される。そして、そのプランジャー66aがリフトアーム62のプランジャー当接部62bを矢印o方向に押し、そのリフトアーム62を板バネ64に抗して矢印m方向に回転して保持する。そして、そのリフトアーム62のリフト作用部62aの高摩擦手段67が突起44aを介してヘッドアーム44を矢印h方向に押し上げて、上側磁気ヘッド46がフロッピーディスク2から上方に離間されたリフトアップ状態に保持される。
【0049】
従って、スピンドルモータ11のOFF時には、フロッピーディスク2の上下両面に対する上下一対の磁気ヘッド46の貼り付きを未然に防止することができる。なお、リフトアーム62のリフト作用部62aがヘッドアーム44の突起44aの矢印a、b方向の全ストローク以上の長さに設定されていて、ヘッド部47が矢印a、b方向のどの位置にあっても、上記のリフトアップ動作を確実に行える。
【0050】
そして、フロッピーディスク2の記録、再生を再開すべく、スピンドルモータ11が再びONされると、プランジャーソレノイド66のソレノイド(コイル)に逆電流が流れ、図9に示すように、プランジャー66aが矢印p方向に吸引されてそのまま自己保持される。すると、リフトアーム62が板バネ64によって矢印n方向に回転されて、リフト作用部62aの高摩擦手段67がヘッドアーム44の突起44aから矢印h方向に離間され、ヘッドアーム44が矢印g方向に下降されて、上下一対の磁気ヘッド46がフロッピーディスク2の上下両面に再び接触されるので、データの読み、書きを再開することができる。
【0051】
そして、このリフトアップ機構61によれば、図18に示すように、カートリッジホルダー9を上昇位置まで矢印d方向に上昇させた状態の時に、図10に示すように、プランジャーソレノイド66のプランジャー66aを矢印o方向に押し出した状態に自己保持させておくことが可能である。すると、リフトアーム62がカートリッジホルダー9によって上昇位置まで上昇された状態で、更に、板バネ64に抗して矢印m方向に回転された状態に保持され、そのリフトアーム62のリフト作用部62aの高摩擦手段67が突起44aを介してヘッドアーム44を矢印h方向の最大高さ位置まで押し上げたリフトアップ状態に保持される。
【0052】
なお、前述したように、リフトアーム62のリフト作用部62aの上面にゴム板等の高摩擦手段67が貼り付けられていて、この高摩擦手段67によってヘッドアーム44の突起44aを板バネ64に抗して矢印h方向に押し上げているので、このリフトアップ状態では、高摩擦手段67がヘッドアーム44の矢印a、b方向のスライドを抑制(摺り止めの働き)することができて、外部衝撃等によってキャリッジ43がガイドレール49に沿って矢印a、b方向に暴走することをある程度防止することができる。
【0053】
次に、前述したディスクローディング時の要領で、図19及び図20に示すように、カートリッジホルダー9内にディスクカートリッジ3を矢印a方向から挿入し、カートリッジホルダー9を下降位置まで矢印c方向に下降して、カートリッジホルダー9を合計4つのカートリッジ装着台14上に装着すると共に、フロッピーディスク2を既に回転駆動されているスピンドルモータ11のディスクテーブル12上にチャッキングする。しかし、この時には、リフトアーム61がヘッドアーム44のリフトアップ状態を保持したままカートリッジホルダー9と一緒に下降されるため、ディスクローディング完了時点では、図10に示すように、上側磁気ヘッド46はフロッピーディスク2の上面に近接されるものの、そのフロッピーディスク2の上面に接触されるまでには至らない。
【0054】
従って、カートリッジホルダー9が上昇位置から下降位置まで衝撃的に下降される時に、上下一対の磁気ヘッド46がフロッピーディスク2の上下両面に衝撃的に衝突されて、その時の衝撃によってフロッピーディスク2や上下磁気ヘッド46のヘッドチップ等が破損されることを未然に防止できる。また、フロッピーディスク2はディスクテーブル12上にチャッキングされた瞬間から、既に回転駆動されているスピンドルモータ11によって回転開始されるが、上記のようにローディング完了時点では、上側磁気ヘッド46がフロッピーディスク2の上面には接触しておらず、下側磁気ヘッド46に対するフロッピーディスク2の接触圧も殆んど加えられないので、次に開始される記録、再生の動作前の時点で、上下一対の磁気ヘッド46がフロッピーディスク2の上下両面に強く接触して、フロッピーディスク2及び上下一対の磁気ヘッド46のヘッドチップが不要に摩擦進行されることも未然に防止することができる。
【0055】
そこで、このディスクローディング完了後に、ホストコンピュータから記録、再生の指令信号等が出された時点で、プランジャーソレノイド66のソレノイド(コイル)66bに逆電流を流して図9に示すように、プランジャー66aを矢印a方向に吸引して自己保持することによって、リフトアーム62を板バネ64によって矢印n方向に回転し、ヘッドアーム44を矢印g方向に下降して、上側磁気ヘッド46をフロッピーディスク2の上面に近接された位置から、そのフロッピーディスク2の上面に静かに接触させることができる。
【0056】
なお、図11及び図12はリフトアップ機構61の変形例を示したものであって、カートリッジホルダー9の上部に取り付けられたリフトアーム62と上下対称形状のリフトアーム62をシャーシ4上に同様の回転支持構造(板バネ64も含む)によって上下対称方向(矢印m、n方向)に回転自在に取り付け、キャリッジ43には下側磁気ヘッド46を支持して上下方向(矢印g、h方向)に可動可能で、かつ、ヘッドアーム44の突起44aと同様の突起43aを有するヘッド支持部44bを形成したものである。
【0057】
そして、この変形例によれば、自己保持型の1つのプランジャーソレノイド66と板バネ64とによって、上下対称形状の上下一対のリフトアーム62を矢印m、n方向に回転制御することによって、上下一対の磁気ヘッド46をこれら上下一対のリフトアーム62によってフロッピーディスク2の上下両面に接触、離間させるように制御することができる。
【0058】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例えば、上記した実施の形態ではフロッピーディスク装置1を説明したが、MOやMD等の光ディスクや光ディスク等の各種のディスク状記録媒体を記録及び/又は再生するための各種のディスクドライブ装置に適用可能である。また、このフロッピーディスク装置1では、ヘッド移動機構42にボイスコイルモータ駆動方式を用いたが、リードスクリュー駆動方式を用いることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明のディスク装置は、次のような効果を奏する。
【0060】
本発明は、ディスク状記録媒体の排出時に、イジェクトスライダーがカートリッジホルダーを下降位置から上昇位置まで駆動すると共に、そのイジェクトスライダーがロック手段をも駆動する。そして、そのロック手段がロックスライダーによって構成されていて、そロックスライダーがディスク状記録媒体の最内周位置又は最外周位置へ移動されたキャリッジの移動方向に対してほぼ直角な方向からそのキャリッジに係合されて、そのキャリッジが上記最内周位置又は最外周位置でロックされるようにしたので、キャリッジがその移動ストローク中のどの位置にあっても、そのキャリッジを最内周位置又は最外周位置へ確実に移動してロックすることができる。そして、ディスク状記録媒体の排出後に電源が切られても、キャリッジをそのままロックしておくことができる。従って、ディスク装置の輸送時等の非使用時において、外部衝撃等が加えられても、キャリッジが自重等によって暴走することがなく、その暴走停止時の衝撃によるキャリッジやヘッドチップの破損を確実に防止することができて、高い安全性を確保できる。
【0061】
本発明は、キャリッジの移動方向に対してほぼ直角な方向からそのキャリッジに係合されるロックスライダーによってキャリッジを最内周位置又は最外周位置にロックする構成は、キャリッジのガイドレールに沿った暴走を確実に防止することができて、キャリッジロックの高信頼性を確保できると共に、ロックスライダーのスライドスペースを小さくできて、省スペース化を図ることができる。
【0062】
請求項3は、イジェクトスライダーによって回転駆動されるロックレバーを用いてキャリッジを最内周位置又は最外周位置へ移動してロックするようにしたので、非常に簡単な構成でありながら、キャリッジがその移動ストローク中のどの位置にあっても、そのキャリッジを最内周位置又は最外周位置へ確実に移動してロックすることができる。
【0063】
請求項4は、ロックレバーにトルクリミッターを付設したので、ロックレバーの回転ストロークとキャリッジの移動ストロークのストローク差やキャリッジのロック時の衝撃をそのトルクリミッターで吸収することができて、製造時のストローク調整が簡単である上に、高い耐衝撃性を確保できる。
【0064】
請求項5は、ロックレバーによって最内周位置又は最外周位置へ移動されるキャリッジをイジェクトスライダー又はそのイジェクトスライダーで回転駆動される補助レバーに設けた当接部に当接してロックするようにしたので、ロックレバーの回転ストロークを小さくして、省スペース化を図り、ディスク装置の小型化を促進できる上に、キャリッジのロック位置を任意に選択することができて、設計の自由度が高い。しかも、キャリッジをロックレバーと当接部の間で両方から機械的に挟み付けるようにして強力にロックすることができる。
【0065】
請求項6は、キャリッジの移動方向に対してほぼ直角な方向からそのキャリッジに係合されるロックスライダーによってキャリッジを最内周位置又は最外周位置にロックするように構成したので、キャリッジのガイドレールに沿った暴走を確実に防止することができて、キャリッジロックの高信頼性を確保できると共に、ロックスライダーのスライドスペースを小さくできて、省スペース化を図ることができる。
【0066】
請求項7は、カートリッジホルダーの昇降動作に拘束されることなく、磁気ヘッドをフロッピーディスクに対して接触及び離間させるリフトアップ手段を設けたので、フロッピーディスクに対する磁気ヘッドの貼り付き、フロッピーディスクに対する磁気ヘッドの衝撃的な接触によるこれらの破損、フロッピーディスクに対する磁気ヘッドの不要な接触によるこれらの摩耗の進行等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したフロッピーディスク装置の実施の形態におけるキャリッジロック機構の第1の実施形態を説明する斜視図である。
【図2】図1のキャリッジロック機構及びイジェクト用スライド板を示した平面図である。
【図3】同上のキャリッジロック機構のトルクリミッター及び補助レバーを示した平面図である。
【図4】同上のキャリッジロック機構の第2の実施形態を説明する平面図である。
【図5】同上のキャリッジロック機構の第3の実施形態を説明する斜視図である。
【図6】同上のフロッピーディスク装置におけるボイスコイルモータの平面図である。
【図7】図6のボイスコイルモータをガイドレールと直角視して示した一部切欠き正面図である。
【図8】同上のフロッピーディスク装置におけるヘッド部のリフトアップ機構の斜視図である。
【図9】同上のリフトアップ機構の非作動時の状態をガイドレールと直角視して示した一部切欠き正面図である。
【図10】同上のリフトアップ機構のリフトアップ作動時の状態をガイドレールと直角視して示した一部切欠き正面図である。
【図11】同上のリフトアップ機構の変形例の非作動時の状態をガイドレールと直角視して示した一部切欠き正面図である。
【図12】図11のリフトアップ機構の変形例のリフトアップ作動時の状態をガイドレールと直角視して示した一部切欠き正面図である。
【図13】フロッピーディスク装置全体を示すカバーを取り外した状態の一部切欠き平面図である。
【図14】同上のフロッピーディスク装置全体をガイドレールと平行視して示した断面側面図である。
【図15】同上のフロッピーディスク装置のシャーシ部分を示した斜視図である。
【図16】同上のフロッピーディスク装置のカートリッジホルダーとイジェクト用スライド板の斜視図である。
【図17】同上のフロッピーディスク装置におけるディスクローディング動作の開始を示した平面図である。
【図18】図17の側面図である。
【図19】同上のフロッピーディスク装置におけるディスクローディング動作の終了状態を示した平面図である。
【図20】図19の側面図である。
【図21】同上のフロッピーディスク装置のイジェクト用スライド板とイジェクトモータ及びディスクインスイッチ等の配置関係と、イジェクトモータによるイジェクト用スライド板の駆動を説明する平面図である。
【符号の説明】
1はディスク装置であるフロッピーディスク装置、2はディスク状記録媒体であるフロッピーディスク、3はディスクカートリッジ、4はシャーシ、9はカートリッジホルダー、10はイジェクトスライダーであるイジェクト用スライド板、31はディスク排出ボタン、32はイジェクトスイッチ、37はディスクインスイッチ、42はヘッド移動手段であるヘッド移動機構、43はキャリッジ、44はヘッドアーム、46は磁気ヘッド、47はヘッド部、50は内周位置ストッパー、51は外周位置ストッパー、53はボイスコイルモータ、55はボイスコイル、61はリフトアップ手段であるリフトアップ機構、62はリフトアーム、66はプランジャーソレノイド、66aはプランジャー、66bはソレノイド(コイル)、67は高摩擦手段、90はキャリッジロック手段であるキャリッジロック機構、91はロック手段であるロックレバー、96はロックピン、97は被ロックピン、98はキャリッジ当接部、99はリミッターバネ、100、101はストッパー、102はトルクリミッター機構、103は補助レバー、114はロックスライダー、115はロック用凹部、117はスライド付勢手段である引張りコイルバネ、118、119はカム面、120はカム機構である。

Claims (1)

  1. ディスク状記録媒体が収納されたディスクカートリッジと、
    上記ディスクカートリッジを上昇位置と下降位置との間で昇降することによって上記ディスク状記録媒体を装着及び排出するカートリッジホルダーと、
    上記下降位置に装着された上記ディスク状記録媒体を記録及び/又は再生するヘッド部が搭載されたキャリッジと、
    上記キャリッジを移動するキャリッジ移動手段と、
    上記ディスク状記録媒体の排出時に上記カートリッジホルダーを下降位置から上昇位置へ上昇駆動するイジェクトスライダーとを備えたディスク装置において、
    上記ディスク状記録媒体の排出時に、上記イジェクトスライダーによって駆動されて上記キャリッジをそのディスク状記録媒体の最内周位置又は最外周位置へ移動してロックするロック手段を備え
    上記ロック手段を上記キャリッジの移動方向に対してほぼ直角な方向からそのキャリッジに係合されてそのキャリッジを上記最内周位置又は最外周位置でロックするロックスライダーで構成した
    ことを特徴とするディスク装置。
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