JPH11249719A - Nc工作機械システムおよびnc工作機械における工作物位置測定方法 - Google Patents

Nc工作機械システムおよびnc工作機械における工作物位置測定方法

Info

Publication number
JPH11249719A
JPH11249719A JP4602398A JP4602398A JPH11249719A JP H11249719 A JPH11249719 A JP H11249719A JP 4602398 A JP4602398 A JP 4602398A JP 4602398 A JP4602398 A JP 4602398A JP H11249719 A JPH11249719 A JP H11249719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
spindle
axis
machine tool
relative position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4602398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3515360B2 (ja
Inventor
Osamu Ito
治 伊藤
Norio Maruyama
紀雄 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP04602398A priority Critical patent/JP3515360B2/ja
Publication of JPH11249719A publication Critical patent/JPH11249719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3515360B2 publication Critical patent/JP3515360B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】加工する工作物の位置測定が容易であり、測定
に要する時間が短縮可能なNC工作機械システムおよび
NC工作機械における工作物位置測定方法を提供する。 【解決手段】NC工作機械101と、工具と工作物Wと
の相対位置の位置制御を行なう位置制御手段としてのN
C装置1と、NC工作機械101の主軸ヘッド45の所
定の位置に設けられ、主軸の軸線の延長線上を通り、互
いに交差する平面状の第1および第2の基準光Lx,L
yを工作物Wに向けて照射するX軸およびY軸基準光照
射装置202,203と、NC装置1に対して工具と工
作物Wとの相対位置を変更させる位置指令を出力可能な
外部操作装置301と、主軸と工作物Wの所定の位置と
の主軸の軸線方向の相対位置を非接触で測定してNC装
置1に出力する非接触測長器201を有するものとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC工作機械シス
テムおよびNC工作機械における工作物位置測定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタなどのNC工作機械で
は、加工する工作物の加工精度を維持するためには、た
とえば、当該NC工作機械において加工される工作物の
位置や寸法など各種の測定が必要である。たとえば、加
工する工作物は所定の段取り作業が行なわれた後に、N
C工作機械のテーブルなどの所定の位置に搭載される。
このとき、工作物のNC工作機械の主軸に対する原点位
置を設定するために工作物の基準面の位置を測定する。
すなわち、工作物が工具を回転駆動する主軸に対して所
定の位置および姿勢にないと、工作物を正確に機械加工
することができないからである。また、たとえば、工作
物を加工後に、所望の精度で加工されたか否かを確認す
るために、工作物の寸法を測定したり、基準穴の座標を
測定したりすることを要する。
【0003】従来においては、上述のような測定は、主
軸に着脱可能に装着されるたとえば、タッチセンサによ
って行なっていた。タッチセンサは、通常、NC工作機
械の自動工具交換装置(ATC)に収容されており、各
種測定の際に呼び出されて、主軸に装着される。使用用
途としては、工作物の取り付け座標の設定作業に使用し
たり、工作物に形成された基準穴の座標測定作業に使用
したり、工作物の寸法の測定作業に使用したりする。タ
ッチセンサは、NC装置に予め用意されたソフトウエア
と一体になって、上記作業を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなタッチセンサを用いた測定では、工作物等を測定
する毎に、主軸への装着が必要であり、主軸に装着され
た他の工具の取り外しおよびタッチセンサの主軸への装
着に時間を要する。また、タッチセンサを用いた被加工
物等の測定では、工作物の測定点へタッチセンサを移動
させる際に、当該工作物とタッチセンサとの干渉が発生
しないように移動させる必要があり、移動に時間を要す
る場合がある。
【0005】また、タッチセンサからの検出信号をNC
装置に入力するためには、タッチセンサとNC装置とを
電気的に接続する配線が存在すると、他の工具による加
工の際に配線を取り外す必要があり、作業に手間がかか
るという不利益も存在する。このため、NC装置に無線
信号によって検出信号を送出するタッチセンサが提案さ
れているが、タッチセンサの電源のための電池の交換等
の保守作業が必要である。
【0006】さらに、タッチセンサと工作物との間に電
位差を与えて、タッチセンサと工作物との間の導通を検
出することによって、タッチセンサと工作物との接触を
検出する方法もあるが、この方法では、工作物が導電性
の材料からなるものである必要があり、工作物に電流が
流れるため、工作物に電解腐蝕が発生することがある。
【0007】本発明は、上述の不利益を解消すべくなさ
れたものであって、加工する工作物の位置測定が容易で
あり、測定に要する時間が短縮可能なNC工作機械シス
テムおよびNC工作機械における工作物位置測定方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、主軸に装着さ
れた工具と工作物との相対位置を任意に変更可能な移動
手段を有するNC工作機械と、前記移動手段を駆動して
前記工具と工作物との相対位置の位置制御を行なう位置
制御手段と、前記NC工作機械の主軸ヘッドの所定の位
置に設けられ、前記主軸の軸線の延長線上を通り、互い
に交差する平面状の第1および第2の基準光を前記工作
物に向けて照射する第1および第2の基準光照射手段
と、前記位置制御手段に対して前記工具と工作物との相
対位置を変更させる位置指令を出力可能な外部操作手段
とを有する。
【0009】本発明では、第1および第2の基準光の交
線は、主軸の軸線の延長線上を通ることになり、この交
線と工作物との交点は、主軸の軸線の延長線と工作物と
の交点となる。したがって、外部操作手段によって、工
作物の所定の基準点または基準面に第1および第2の基
準光の交線が一致するように工作物と主軸ヘッドとを相
対移動させれば、工作物と主軸ヘッドとを正確に位置合
わせすることができる。
【0010】本発明は、前記主軸ヘッドの所定の位置に
設けられ、前記主軸と前記工作物の所定の位置との当該
主軸の軸線方向の相対位置を非接触で測定して前記位置
制御手段に出力する非接触測長手段をさらに有する。
【0011】工作物と主軸ヘッドとを正確に位置合わせ
したのちに、非接触測長手段によって工作物と主軸ヘッ
ドとの距離を測定することにより、工作物の3次元形状
を特定することができる。
【0012】前記第1および第2の基準光照射手段は、
前記第1および第2の基準光が互いに直交するように前
記主軸ヘッドの所定の位置に設置される。
【0013】前記外部操作手段は、前記第1および第2
の基準光の交線と前記工作物とが交わる位置を前記主軸
と工作物の相対基準位置として前記位置制御手段に認識
させる相対位置決定手段をさらに有する。
【0014】前記位置制御手段は、前記相対位置決定手
段によって決定された相対基準位置に基づいて、前記工
作物と前記主軸との相対位置を補正する位置補正手段を
さらに有する。
【0015】本発明は、主軸に装着された工具と工作物
との相対位置を任意の位置に変更可能な移動手段を有す
るNC工作機械における工作物の位置決め方法であっ
て、前記主軸の軸線の延長線上を通り、互いに交差する
平面状の第1および第2の基準光を前記NC工作機械前
記工作物に向けて照射するステップと、前記第1および
第2の基準光の交線を前記工作物の所定の点上に前記移
動手段によって位置決めし、前記主軸と工作物との当該
相対位置を相対基準位置とするステップとを有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るNC
工作機械システムの一実施形態の構成を示す説明図であ
る。図1に示すように、本実施形態に係るNC工作機械
システムは、NC装置1と、NC工作機械101と、非
接触測長器201と、X軸基準光照射器202と、Y軸
基準光照射器203と、外部操作装置301とを有す
る。
【0017】X軸基準光照射器202およびY軸基準光
照射器203は、NC工作機械101の主軸ヘッドの所
定の位置に設けられ、主軸の軸線の延長線上を通り、互
いに直交する平面状のX軸基準光およびY軸基準光を向
けて照射する装置である。非接触測長器201は、NC
工作機械101の主軸ヘッドの所定の位置に設けられ、
主軸と工作物の所定の位置との主軸の軸線方向の相対位
置を非接触で測定するのに用いられる。外部操作装置3
01は、NC装置1に対してNC工作機械101の主軸
に装着された工具と工作物との相対位置を変更させる位
置指令を出力する装置である。なお、非接触測長器20
1、X軸基準光照射器202、Y軸基準光照射器203
および外部操作装置301の具体的な説明は後述する。
【0018】NC工作機械の一例 図2は、図1に示したNC工作機械システムが適用され
たマシニングセンタの一例を示す構成図である。図2に
示すマシニングセンタは、いわゆる門型のマシニングセ
ンタであって、門型のコラム38の各軸によって両端部
を移動可能に支持されたクロスレール37に、クロスレ
ール37上を移動可能に支持された可動部材44を介し
て主軸ヘッド45が鉛直方向(Z軸方向)に移動可能に
設けられている。
【0019】可動部材44には、水平方向にクロスレー
ル37内を通じて図示しない雌ねじ部が形成されてお
り、これにボールねじ41がねじ込まれている。ボール
ねじ41の端部には、Y軸サーボモータ19が設けられ
ており、ボールねじ41はY軸サーボモータ19によっ
て回転駆動される。ボールねじ41の回転駆動によっ
て、可動部材44はY軸方向に移動可能となり、これに
よって主軸ヘッド45のY軸方向の移動が行われる。
【0020】さらに、可動部材44には、鉛直方向に方
向に図示しない雌ねじ部が形成されており、これにボー
ルねじ42がねじ込まれている。ボールねじ42の端部
には、Z軸サーボモータ20が設けられている。Z軸サ
ーボモータ20によってボールねじ42が回転駆動さ
れ、これにより可動部材44に移動可能に設けられた主
軸ヘッド45のZ軸方向の移動が行われる。
【0021】主軸ヘッド45内には、主軸モータ31が
内蔵され、主軸モータ31は、主軸ヘッド45の先端に
設けられるエンドミルなどの工具Tを回転駆動する。主
軸ヘッド45の下方には、X軸テーブル35がX軸方向
に移動可能に設けられている。X軸テーブル35には、
雌ねじ部(図示せず)が形成されており、これにX軸方
向に沿って設けられたボールねじから構成される送り機
構を介してX軸サーボモータ18が接続されている。X
軸テーブル35は、X軸サーボモータ18の回転駆動に
よってX軸方向の移動が行われる。
【0022】なお、上記のX,Y,Z軸サーボモータ1
8の駆動制御は、NC装置1によって行われる。また、
門型コラム38には、図示しない雌ねじ部がそれぞれ形
成されており、これにねじ込まれるボールねじ32aを
クロスレール昇降用モータ32によって回転駆動するこ
とによりクロスレール37は昇降する。さらに、工具T
は自動工具交換装置(ATC)39によって種々のもの
に交換可能になっており、各種アタッチメントの交換も
自動交換装置(AAC)40によって種々のものに交換
可能になっている。
【0023】非接触測長器,X軸およびY軸基準光照射
主軸ヘッド45には、上記した非接触測長器201とX
軸基準光照射器202とY軸基準光照射器203とが所
定の位置に設置されている。ここで、図3は、図2に示
す主軸45付近の拡大図である。図3に示すX軸基準光
照射器202およびY軸基準光照射器203は、平面状
のX軸基準光HxおよびY軸基準光Hyを出射する。X
軸基準光Hxは、X軸方向に平行に出射され、主軸45
の軸線Oの延長線上を通過する。Y軸基準光Hyは、Y
軸方向に平行に出射され、主軸45の軸線Oの延長線上
を通過する。したがって、X軸基準光HxおよびY軸基
準光Hyは直交し、この交線Lxyは、主軸45の軸線
Oの延長線上を通過することになる。このX軸基準光H
xおよびY軸基準光Hyとの交線Lxyは、工作物Wの
上面において点Pxyとして照射され、この点Pxyが
主軸45の軸線Oの延長線と工作物Wとの交点である。
【0024】なお、X軸基準光照射器202およびY軸
基準光照射器203は、たとえば、光ダイオードなどか
ら出射された直線光をシリンドリカルレンズに通過させ
て出力することにより、平面光を形成することができ
る。
【0025】非接触測長器201は、主軸45と工作物
WとのZ軸方向の距離を測定する。非接触測長器201
には、たとえば、レーザ測長器を使用することができ
る。レーザ測長器としては、、たとえば、He−Neレ
ーザを用いたレーザ光の1/4波長まで測定可能なもの
を用いることができる。非接触測長器201の検出信号
は、所定のデータ形式に変換されて、NC装置1に取り
込まれる。
【0026】NC装置 図4に示すNC装置1は、主制御部3と、加工プログラ
ム記憶部7と、サーボ制御部9と、ワーク位置座標記憶
部13と、基準座標系補正部14と、外部操作装置信号
入力部15と、測長器信号入力部16とを有している。
【0027】主制御部3は、被加工物を加工する回転工
具の軌跡データなどを所定の言語でプログラミング化し
たNCプログラムを解析(解読)処理して軌跡データを
各制御軸の移動すべき位置指令などの制御情報に生成
し、これをサーボ制御部9に出力したり、被加工物を加
工する回転工具を駆動する主軸を駆動制御するための速
度指令などの制御情報をNCプログラムに基づいて生成
したりする機能を有する。
【0028】加工プログラム記憶部7は、被加工物を加
工する工具の軌跡データなどを所定の言語でプログラミ
ング化したNCプログラミングを記憶する。
【0029】サーボ制御部9は、位置ループ、速度ルー
プおよび電流ループから構成される。位置ループは、た
とえば、各制御軸の位置指令(移動量)を受けて、これ
らの移動量と各軸サーボモータ18〜20の回転位置を
検出する回転位置検出器18a〜20aからの位置フィ
ードバック信号との偏差に比例動作を施して(位置ルー
プゲインをかける)、これを速度ループに対する速度指
令として出力する。速度ループは、たとえば、前記速度
指令と回転位置検出器18a〜20aからの位置フィー
ドバック信号のサンプリング時間毎の差分値(速度フィ
ードバック信号)との偏差に比例動作および積分動作を
施してトルク指令とし、これを電流ループに出力する。
電流ループは、たとえば、各軸サーボモータ18〜20
の駆動電流から換算した各軸サーボモータ18〜20の
出力トルク信号と上記トルク指令との偏差に比例動作を
施して電流指令とし、これをサーボドライバ11に所定
の電気信号に変換して出力する。サーボ制御部9は、本
実施形態ではソフトウエアによって実現されるが、ハー
ドウエアによっても実現可能である。
【0030】サーボドライバ11は、サーボ制御部9か
らの電流指令を増幅した駆動電流を各軸サーボモータ1
8〜20に出力する。各軸サーボモータ18〜20は、
駆動電流に応じて駆動され、各軸サーボモータ18〜2
0に備わった回転位置検出器18a〜20aは、各軸サ
ーボモータ18〜20の回転量に応じた検出パルスをサ
ーボ制御部9に対して出力する。回転位置検出器18a
〜20aとしては、例えば、インクリメンタル方式のロ
ータリエンコーダまたはアブソリュート方式のロータリ
エンコーダを用いることができる。インクリメンタル方
式のロータリエンコーダを用いた場合には、当該ロータ
リエンコーダは1回転毎の位置信号を回転パルス信号と
して出力することから、回転パルス信号の数をサーボ制
御部9において管理することにより、サーボモータ13
の絶対位置が管理できる。
【0031】ワーク位置座標記憶部13は、NC工作機
械101に設置された工作物Wの工作物の取り付け座標
位置を記憶する。基準座標系補正部14は、主制御部3
が認識しているX軸〜Z軸座標系を、工作物WのX軸テ
ーブル35への取付位置に応じて補正する。
【0032】外部操作装置信号入力部15は、外部操作
装置301からの各制御軸に対する位置指令信号を受け
て、これを所定のデータ形式に変換して主制御部3に入
力する。
【0033】測長器信号入力部16は、非接触測長器2
01からのZ軸方向の工作物Wの位置の検出信号を受け
て、これを所定のデータ形式に変換して主制御部3に入
力する。
【0034】NC装置のハードウエア構成 図5は、図4に示したNC装置1のハードウエア構成の
一例を示す構成図である。図5において、マイクロプロ
セッサ61は、ROM(Read Only Memory) 62、RA
M(Random Access Memory) 63、インターフェース回
路64,204,,302、グラフィック制御回路6
5、表示装置66、キーボード67、ソフトウエアキー
68等とバスを介して接続されている。マイクロプロセ
ッサ61は、ROM62に格納されたシステムプログラ
ムにしたがって、NC装置1全体を制御する。
【0035】ROM62には、上述した主制御部3、基
準座標系補正部14、サーボ制御部9などを実現するプ
ログラムや、NC装置1全体を制御するためのシステム
プログラムが格納される。RAM63は、ROM62に
格納されたプログラムがダウンロードされたり、各種の
NCプログラム、データなどが格納される。
【0036】グラフィック制御回路65は、ディジタル
信号を表示用の信号に変換し、表示装置66に与える。
表示装置66には、例えば、CRT表示装置や液晶表示
装置が使用される。表示装置66は、ソフトウエアキー
68またはキーボード67を用いて作業者が対話形式で
加工プログラムを作成していくときに、形状、加工条件
および生成された加工プログラム等を表示したり、作業
者が必要なデータを入力する際に入力データなどを表示
する。作業者は、表示装置66に表示される内容(対話
形データ入力画面)にしたがってデータを入力すること
により、加工プログラムを作成することができる。表示
装置66の画面には、その画面で受けられる作業または
データがメニュー形式で表示される。メニューのうちど
の項目を選択するかは、メニューの下のソフトウエアキ
ー68を押すことにより行う。また、ソフトウエアキー
68およびキーボード67は、NC装置1に必要なデー
タを入力するのにも使用される。
【0037】インターフェース回路64は、マイクロプ
ロセッサ61から出力された各軸サーボモータ18〜2
0に対する位置指令等の指令を所定の信号に変換してサ
ーボドライバ11に出力する。また、インターフェース
回路64は、各軸サーボモータ18〜20に備わった回
転位置検出器18a〜20aからの、たとえば検出パル
スを逐次カウントし、所定のディジタル信号に変換して
マイクロプロセッサ61に出力する。
【0038】インターフェース回路204は、レーザ測
長器201の検出信号を所定のデータ形式に変換してマ
イクロプロセッサ61に入力する。インターフェース回
路302は、外部操作装置301からの入力信号を所定
のデータ形式に変換してマイクロプロセッサ61に入力
する。
【0039】外部操作装置 図6は、外部操作装置301の構成図である。図6に示
すように、外部操作装置301は、各軸移動指令部30
1aと、基準位置決定部301bと、照射器起動部30
1cとを有する。各軸移動指令部301aは、NC工作
機械101のX軸〜Z軸に対して、移動すべき位置指令
をそれぞれ出力する。各軸移動指令部301aから出力
される信号は、たとえば、パルス指令である。
【0040】基準位置決定部301bは、NC工作機械
101の主軸45と工作物Wとの現在のX軸、Y軸およ
びZ軸方向の位置を基準位置として決定するための決定
信号をNC装置1に出力する。NC装置1では、基準位
置決定部301bから決定信号を受信すると、ワーク位
置座標記憶部13に主軸45と工作物Wとの現在のX
軸、Y軸およびZ軸方向の位置を記憶する。
【0041】照射器起動部301cは、上述したX軸基
準光照射器202およびY軸基準光照射器203の起動
および停止を指令する信号をX軸基準光照射器202お
よびY軸基準光照射器203に対して出力する。
【0042】各軸移動指令部301a、基準位置決定部
301bおよび照射器起動部301cは、たとえば、筐
体の表面に複数のボタンスイッチを設け、ボタンスイッ
チを押すことによって、各信号を出力する構成によって
実現できる。すなわち、X軸、Y軸およびZ軸方向の±
方向の移動のための6個のボタンスイッチと、主軸45
と工作物Wとの現在のX軸、Y軸およびZ軸方向の位置
を基準位置として決定する決定信号を生成するためのボ
タンスイッチとX軸基準光照射器202およびY軸基準
光照射器203の起動および停止を指令する信号を生成
するボタンスイッチとを設ける。たとえば、+X軸方向
の所定の位置に工作物Wを移動させる際には、対応する
ボタンスイッチを押しつづけ、工作物Wが所定の位置に
到達したところで当該ボタンスイッチの押圧を停止す
る。
【0043】なお、上記の外部操作装置301は、NC
装置1とケーブルによって接続され任意の場所に持ち運
ぶことができるが、外部操作装置301はNC装置1の
キーボード67またはソフトウエアキー68およびNC
装置1内に所定のソフトウエアを用意することによって
も実現可能である。すなわち、キーボード67またはソ
フトウエアキー68に上述のボタンスイッチの機能を持
たせる。
【0044】次に、上述したNC工作機械システムの使
用方法の例について説明する。ワーク取付座標の設定作業 たとえば、NC工作機械101によって加工する工作物
Wは所定の段取り作業が行なわれた後に、NC工作機械
101のX軸テーブル35の所定の位置に搭載される。
このとき、外部操作装置301によってX軸基準光照射
器202およびY軸基準光照射器203を起動して、X
軸基準光HxおよびY軸基準光Hyを工作物Wに照射さ
せる。
【0045】次いで、工作物Wの所定の基準点または基
準面に、上述したX軸基準光HxおよびY軸基準光Hy
の交線Lxyを位置合わせする。交線Lxyの工作物W
の所定の基準点または基準面への位置合わせは、外部操
作装置301によって行なう。すなわち、作業者は、外
部操作装置301を持ちながら、外部操作装置301の
ボタンスイッチを操作して、交線Lxyが工作物Wの所
定の基準点または基準面へ一致したかを確認しながら、
工作物Wと主軸ヘッド45とのX軸およびY軸方向の相
対位置を変更する。
【0046】交線Lxyが工作物Wの所定の基準点また
は基準面に一致する位置で、工作物Wと主軸ヘッド45
とのX軸およびY軸方向の相対位置の移動を停止する。
ここで、外部操作装置301の基準位置決定部301b
のボタンスイッチを操作して、当該位置を工作物Wの基
準位置と決定する。これにより、NC装置1のワーク位
置座標記憶部13には、工作物WのX軸およびY軸方向
の基準位置が記憶される。
【0047】ワーク取付座標の補正作業 また、たとえば、工作物WをX軸テーブル35に搭載し
た場合、図7(a)に示すように、工作物WのX軸およ
びY軸方向の基準面Bx,ByがX軸およびY軸に一致
している場合には、上述した工作物WのX軸およびY軸
方向の基準位置を設定すれば、加工を行なうことができ
る。しかしながら、工作物WをX軸テーブル35に搭載
した場合、図7(b)に示すように、工作物WのX軸お
よびY軸方向の基準面Bx,ByはX軸およびY軸に対
して傾斜して搭載されてしまうことがある。
【0048】このような場合には、X軸基準光Hxおよ
びY軸基準光Hyの交線Lxyを図7(b)に示す工作
物Wの基準面Bx,Byの所定の位置P1,P2および
P3にそれぞれ位置合わせして、外部操作装置301に
よって、当該位置P1,P2およびP3のX軸およびY
軸方向の座標をNC装置1に認識させる。NC装置1の
基準座標系補正部14では、上述の位置P1,P2およ
びP3のの座標データに基づいて、X軸およびY軸方向
の平面上で工作物WのX軸およびY軸座標系からの傾き
を算出し、この傾斜したX軸およびY軸座標系を新たな
基準座標とする。主制御部3は、傾斜したX軸およびY
軸座標系を、新たな基準座標として認識し、制御指令を
作成する。この結果、X軸テーブル35上に工作物Wが
傾いて搭載されても、工作物Wの姿勢が補正されたこと
になる。
【0049】工作物の寸法の測定作業 工作物WのX軸およびY軸方向の基準位置の設定をした
後、工作物Wの所定の加工が完了したら、非接触測長器
201によって、工作物Wの任意の位置の主軸45(非
接触測長器201)とのZ軸方向の距離を測定する。こ
れによって、工作物WのZ軸方向の形状を測定すること
ができる。したがって、工作物Wの3次元形状を特定す
ることができる。非接触測長器201の測定データは、
NC装置1に入力される。NC装置1では、上記のデー
タを基にして、たとえば、工作物Wの削り代を調整した
り、工作物Wの削り代を最小にしたりする処理を自動的
に行なって、再度NC工作機械101に加工を行なわせ
る。この結果、工作物Wは所定の加工精度で加工が施さ
れる。
【0050】以上のように、本実施形態によれば、タッ
チセンサを用いずに、X軸基準光HxおよびY軸基準光
Hyの交線Lxyを工作物Wの所定の点または面に位置
合わせすることにより、NC工作機械101の主軸ヘッ
ド45の軸心Oを工作物Wの所定の位置に位置合わせす
ることができる。このため、タッチセンサを主軸に装着
する等に要する時間が省略され、測定に要する時間およ
び手間をを大幅に短縮することができる。また、本実施
形態によれば、主軸ヘッド45と工作物Wとは非接触で
あり、主軸ヘッド45(または工具)と工作物Wとの干
渉を考慮する必要がない。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、非接触で工作物の位置
測定が可能となり、工作物の位置測定が容易であり、測
定に要する時間が短縮可能となる。また、工作物の位置
測定にタッチプローブを使用する必要がないため、タッ
チプローブの装着および移動要する時間がなくなり、測
定時間が大幅に短縮される。さらに、工作物の位置測定
データを使用して工作物の姿勢を補正することができ、
工作物の再加工を迅速かつ容易に行なうことができる。
この結果、NC工作機械の稼働率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るNC工作機械システムの一実施形
態の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示したNC工作機械システムが適用され
たマシニングセンタの一例を示す構成図である。
【図3】図2に示す主軸45ヘッド付近の拡大図であ
る。
【図4】本発明の実施形態に係るNC装置の構成例を示
す図である。
【図5】図4に示したNC装置1のハードウエア構成の
一例を示す構成図である。
【図6】外部操作装置の構成図である。
【図7】NC工作機械のテーブル上に工作物を搭載した
状態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…NC装置 101…NC工作機械 201…非接触測長器 202…X軸基準光照射器 203…Y軸基準光照射器 301…外部操作装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸に装着された工具と工作物との相対位
    置を任意に変更可能な移動手段を有するNC工作機械
    と、 前記移動手段を駆動して前記工具と工作物との相対位置
    の位置制御を行なう位置制御手段と、 前記NC工作機械の主軸ヘッドの所定の位置に設けら
    れ、前記主軸の軸線の延長線上を通り、互いに交差する
    平面状の第1および第2の基準光を前記工作物に向けて
    照射する第1および第2の基準光照射手段と、 前記位置制御手段に対して前記工具と工作物との相対位
    置を変更させる位置指令を出力可能な外部操作手段とを
    有するNC工作機械システム。
  2. 【請求項2】前記主軸ヘッドの所定の位置に設けられ、
    前記主軸と前記工作物の所定の位置との当該主軸の軸線
    方向の相対位置を非接触で測定して前記位置制御手段に
    出力する非接触測長手段をさらに有する請求項1に記載
    のNC工作機械システム。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の基準光照射手段は、
    前記第1および第2の基準光が互いに直交するように前
    記主軸ヘッドの所定の位置に設置される請求項1または
    2に記載のNC工作機械システム。
  4. 【請求項4】前記外部操作手段は、前記第1および第2
    の基準光の交線と前記工作物とが交わる位置を前記主軸
    と工作物の相対基準位置として前記位置制御手段に認識
    させる相対位置決定手段をさらに有する請求項1〜3の
    いずれかに記載のNC工作機械システム。
  5. 【請求項5】前記位置制御手段は、前記相対位置決定手
    段によって決定された相対基準位置に基づいて、前記工
    作物と前記主軸との相対位置を補正する位置補正手段を
    さらに有する請求項4に記載のNC工作機械システム。
  6. 【請求項6】主軸に装着された工具と工作物との相対位
    置を任意の位置に変更可能な複数の制御軸を有するNC
    工作機械における工作物の位置決め方法であって、 前記主軸の軸線の延長線上を通り、互いに交差する平面
    状の第1および第2の基準光を前記NC工作機械前記工
    作物に向けて照射するステップと、 前記第1および第2の基準光の交線を前記工作物の所定
    の点上に前記制御軸を駆動して位置合わせし、前記制御
    軸の位置情報から前記主軸と工作物との相対位置を測定
    するステップとを有するNC工作機械における工作物位
    置測定方法。
  7. 【請求項7】前記主軸と工作物との相対位置を測定する
    ステップは、前記主軸と直交する平面方向の前記主軸と
    工作物との相対位置を測定する請求項6に記載のNC工
    作機械における工作物位置測定方法。
  8. 【請求項8】前記主軸方向の前記主軸と工作物との相対
    位置を非接触測長手段によって測定するステップをさら
    に有する請求項7に記載のNC工作機械における工作物
    位置測定方法。
JP04602398A 1998-02-26 1998-02-26 Nc工作機械システムおよびnc工作機械における工作物位置測定方法 Expired - Fee Related JP3515360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04602398A JP3515360B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 Nc工作機械システムおよびnc工作機械における工作物位置測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04602398A JP3515360B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 Nc工作機械システムおよびnc工作機械における工作物位置測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11249719A true JPH11249719A (ja) 1999-09-17
JP3515360B2 JP3515360B2 (ja) 2004-04-05

Family

ID=12735462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04602398A Expired - Fee Related JP3515360B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 Nc工作機械システムおよびnc工作機械における工作物位置測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3515360B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000024604A (ko) * 2000-02-23 2000-05-06 최용택 수치제어 젯드축의 영점 및 가공원점의 비접촉 자동설정
CN103302509A (zh) * 2012-03-13 2013-09-18 东芝机械株式会社 带有机载测定功能的加工装置
JP2017209827A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 ベクトル株式会社 ガイド光機能付き刻印機およびガイド光機能付き刻印機による打刻方法
JP2018034297A (ja) * 2016-08-25 2018-03-08 株式会社岡本工作機械製作所 自動研削装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000024604A (ko) * 2000-02-23 2000-05-06 최용택 수치제어 젯드축의 영점 및 가공원점의 비접촉 자동설정
CN103302509A (zh) * 2012-03-13 2013-09-18 东芝机械株式会社 带有机载测定功能的加工装置
JP2017209827A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 ベクトル株式会社 ガイド光機能付き刻印機およびガイド光機能付き刻印機による打刻方法
JP2018034297A (ja) * 2016-08-25 2018-03-08 株式会社岡本工作機械製作所 自動研削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3515360B2 (ja) 2004-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6097168A (en) Position control apparatus and method of the same, numerical control program preparation apparatus and method of the same, and methods of controlling numerical control machine tool
WO1989006174A1 (en) Laser device for three-dimensional machining
US6427098B1 (en) Method for controlling pivoting machine member
EP0510204A1 (en) Method of evaluating operating accuracy in numerically controlled machine
JP3515360B2 (ja) Nc工作機械システムおよびnc工作機械における工作物位置測定方法
JP2004114203A (ja) ワーク形状測定装置及び該装置を用いた形状測定システム
JPH066236B2 (ja) レーザー照射処理装置
JP2597598B2 (ja) レーザ加工機におけるノズルチェック装置
EP0419679B1 (en) Returning method to reference point
JP2006007397A (ja) 工作機械における回転テーブルの位置決め制御方法および位置決め制御装置
JP2002001568A (ja) Nc制御3次元レーザ加工機におけるレーザ加工ヘッドのパラメータ設定方法およびnc制御3次元レーザ加工機
Zhan‐Qiang et al. On‐machine measurement of workpieces with the cutting tool
JPH11285924A (ja) 金型用加工システム
JPH05216516A (ja) レーザ加工機
JP4606658B2 (ja) 工作機械、その数値制御装置およびその制御方法
JP4398070B2 (ja) 工作機械の数値制御装置および溝加工方法
JPH1165663A (ja) 位置制御装置および位置制御方法
JP2649283B2 (ja) ロボットの加工制御方法
JP3077263B2 (ja) 加工具の刃先位置検出装置
JPH03490A (ja) 切断加工機の制御方法
JP2802117B2 (ja) 教示機能を備えた加工機
JP4036502B2 (ja) Ncプログラム作成方法、作成装置及びnc工作機械の制御方法
JPH11123637A (ja) Nc装置の工具寸法計測方法
KR940010397B1 (ko) 피치 오차 정정 데이타의 리로딩 방법
JP3201758B2 (ja) バックラッシ補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080123

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080123

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees