JPH11247841A - フッ素樹脂被覆弾性ローラの表面平滑化法、加圧ローラ、及び定着装置 - Google Patents

フッ素樹脂被覆弾性ローラの表面平滑化法、加圧ローラ、及び定着装置

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JPH11247841A
JPH11247841A JP4773498A JP4773498A JPH11247841A JP H11247841 A JPH11247841 A JP H11247841A JP 4773498 A JP4773498 A JP 4773498A JP 4773498 A JP4773498 A JP 4773498A JP H11247841 A JPH11247841 A JP H11247841A
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一夫 岸野
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正明 高橋
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英雄 川元
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修 五月女
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面にシワを発生させずに、加圧ローラ等に
用いるフッ素樹脂被覆弾性ローラの表面を平滑化する。 【解決手段】 予備加熱焼成されたフッ素樹脂層で被覆
された弾性ローラ11を内面が平滑なポリイミドチュー
ブ12(円筒状面転写部材)に挿入し、赤外線ヒータ1
3等で加熱し、加熱後の冷却過程における弾性ローラの
表面温度が70℃以上の時点で、ポリイミドチューブ1
2と弾性ローラ11を強制剥離するフッ素樹脂被覆弾性
ローラの表面平滑化法、その方法により表面が平滑化さ
れた加圧ローラ、及びその加圧ローラを具備する電子写
真画像形成装置のフィルム定着方式加熱定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素樹脂被覆弾
性ローラの表面平滑化法、例えば、複写機、レーザービ
ームプリンタ(LBP)等の電子写真画像形成装置の加
圧ローラ、及び、加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真画像形成装置の定着部材として
用いられる加圧ローラは、トナーの離型性が求められる
為、表層にフッ素樹脂を用いることが多い。弾性ローラ
上ヘのフッ素樹脂の被覆方法としては、弾性ローラをフ
ッ素樹脂チューブで覆う方法、もしくは弾性ローラ上に
フッ素樹脂粉体及びフッ素樹脂分散液を塗装した後、加
熱焼成する方法が知られている。このうち、フッ素樹脂
を加熱焼成する方法においては、フッ素樹脂の融点以上
まで加熱し、焼成する。
【0003】しかし、フッ素樹脂の溶融粘度は極めて高
く、通常は、成膜したフッ素樹脂層の平滑性は低い。平
滑性の低いフッ素樹脂被覆弾性ローラを電子写真画像形
成装置の加圧ローラとして使用した場合、定着ローラに
オフセットしたトナーが加圧ローラに移行蓄積してゆ
き、例えば、紙シワ、加圧ローラヘの紙巻き付き等の問
題が生じる場合がある。
【0004】また、電子写真画像形成装置のフィルム定
着方式加熱定着装置においては、加熱部材(定着フィル
ム)の熱容量が小さく、加圧ローラが温まりにくい構成
になっており、静電オフセット性に対して厳しい構成で
ある。特に、低温環境下、間欠運転条件では、定着フィ
ルムにオフセットしたトナーは多くなりがちである。し
たがって、定着フィルムにオフセットしたトナーが加圧
ローラに移行蓄積してゆき、同様に、紙シワ、加圧ロー
ラヘの紙巻き付き等の問題が生じる。
【0005】一方、従来より、フッ素樹脂層の表面を平
滑に仕上げる方法として、例えば、ローラ表面のフッ素
樹脂層を研磨後、表面温度をフッ素樹脂の融点よりやや
高めで再焼成する方法(特公平5−55078号公
報)、基材上のフッ素樹脂層に対して、高温にした平滑
な加圧面を押圧して平滑化する方法(特開平8−118
561号公報)、ローラ表面のフッ素樹脂層を押圧平滑
化(鏡面化)した後、焼成して溶融結合させて平滑な表
面にする方法(特開平3−80277号公報)、フッ素
樹脂を被覆したローラを加熱体に回転接触させ、溶融後
回転させたままローラ及び加熱体を冷却して平滑面を得
る方法(特開昭62−227463号公報)等が知られ
ている。
【0006】また、既に、本発明者等は、弾性層を有す
る円柱基材上にフッ素樹脂層を設け予備加熱焼成成膜し
た後、これを円筒状の面転写部材に挿入し、フッ素樹脂
層を加熱し、弾性層の熱膨張によりフッ素樹脂層表面を
面転写部材内面に押し付けると同時に、フッ素樹脂層を
半溶融状態にすることで、フッ素樹脂層表面に面転写部
材内面形状を転写させる方法について提案した(特開平
9−277378号公報)。
【0007】また、フッ素樹脂被覆弾性層を形成した加
圧ローラにおいて、加熱ローラに付着した未定着トナー
を加圧ローラに移行させ、紙のコピー面への再付着によ
る汚れを減少させる目的で、フッ素樹脂表層の表面粗さ
をRmax3〜15μmとすることが提案されている
(実開平6−047959号公報)。
【0008】また、フッ素樹脂チューブ表層と弾性層を
形成した定着ローラにおいて、搬送性を確保する目的
で、フッ素樹脂チューブ表層の表面粗さをRzl.00
〜15μmに粗面化することが提案されている(特開平
9−106209号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のフッ素樹脂層の
表面平滑化法には、次のような問題点が有る。
【0010】まず、ローラ表面のフッ素樹脂層を研磨
後、表面温度をフッ素樹脂の融点よりやや高めで再焼成
する方法においては、フッ素樹脂の融点(280℃〜3
30℃)以上の高温に長時間さらされることになり、ゴ
ム弾性層を伴う場合はその熱ダメージが大きく実用的で
ない。
【0011】また、基材上のフッ素樹脂層に対して、高
温にした平滑な加圧面を押圧して平滑化する方法、及
び、ローラ表面のフッ素樹脂層を押圧平滑化(鏡面化)
した後焼成して溶融結合させて平滑な表面にする方法
は、何れも特別な加圧装置を必要とする。
【0012】また、フッ素樹脂を被覆したローラを加熱
体に回転接触させ、溶融後回転させたままローラ及び加
熱体を冷却して平滑面を得る方法は、その加熱体に熱容
量の大きな部材を使う必要から、加熱冷却サイクルに時
間がかかり量産には適していない。
【0013】また、既に本発明者等が提案した方法は、
上述の従来技術よりも優れた表面平滑化方法であるもの
の、弾性層が比較的厚いローラの場合、加熱冷却後、そ
の表面に、ローラ軸方向のシワが生じる場合がある。こ
の方法においては、弾性層の厚みが厚いと、その弾性層
の膨張が大きく密着押し付け圧が高くなるので、ローラ
ーのフッ素樹脂層表面とポリイミドチューブ(円筒状面
転写部材)の内面が強固に密着し、スムースな剥離が起
こらず密着したままローラが収縮する。この時チューブ
とローラの収縮量の差からローラ軸方向にシワが生じる
場合があり、このシワがローラをポリイミドチューブと
分離した後にもローラ表面に残るのである。特に、ポリ
イミドチューブの内面の粗さが小さい程、フッ素樹脂層
の表面とポリイミドチューブ内面は強固に密着するの
で、スムースな剥離が起こり難い。したがって、この点
において、かかる表面平滑化方法はさらに改善の余地が
有った。
【0014】なお、弾性体上にフッ素樹脂を塗装し、加
熱焼成した加圧ローラにおいて、フッ素樹脂塗料に多量
のレベリング剤を配合することにより焼成面を平滑に仕
上げることができる場合がある。しかし、この場合は、
フッ素樹脂層中の残存レベリング剤が離型性を低下さ
せ、先に述べた使用条件では、やはりトナーの蓄積が生
じ易い。
【0015】すなわち本発明の目的は、弾性層が熱劣化
せず、表面にシワが発生せず、簡便なフッ素樹脂被覆弾
性ローラの表面平滑化法、その方法により表面が平滑化
された加圧ローラ、及び、その加圧ローラを具備する加
熱定着装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の表面平滑化法
は、予備加熱焼成されたフッ素樹脂層で被覆された弾性
ローラを、内面が平滑な円筒状面転写部材の内部に挿入
し、該弾性ローラの表面を加熱し、該加熱後の冷却過程
における該弾性ローラの表面温度が70℃以上の時点
で、該円筒状面転写部材の内面と該弾性ローラの表面を
強制剥離することを特徴とするフッ素樹脂被覆弾性ロー
ラの表面平滑化法である。
【0017】また、本発明の加圧ローラは、弾性層の厚
みが2mm以上のフッ素樹脂被覆弾性ローラであって、
本発明の表面平滑化法により表面粗さRz(十点平均粗
さ)が1μm以下に平滑化されたことを特徴とする加圧
ローラである。
【0018】また、本発明の加熱定着装置は、本発明の
加圧ローラを具備することを特徴とする電子写真画像形
成装置のフィルム定着方式加熱定着装置である。
【0019】本発明においては、冷却の際に、ローラ表
面温度が70℃以上、つまりローラの弾性層がまだ十分
熱膨張している状態で、円筒状面転写部材と弾性ローラ
を強制剥離する。これにより、円筒状面転写部材(ポリ
イミドチューブ等)の内面と弾性ローラの表面が密着し
たまま収縮して両者の収縮量の差に起因するシワの発生
の問題を解決できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。
【0021】本発明の表面平滑化法においては、まず、
予備加熱焼成されたフッ素樹脂層で被覆された弾性ロー
ラを用意する。この弾性ローラは、例えば、円柱あるい
は円筒芯金上に弾性層を形成し、その外周面にトナー離
型層としてのフッ素樹脂層を成膜したものである。
【0022】この弾性ローラの弾性層の材質は、特に限
定されない。加圧ローラとして使用する場合は、転写材
と加熱部材との接触面積を確保できる程度の十分な弾性
を示すものであればよい。具体的には、強度、搬送性、
耐熱性の観点から、硬度(JIS−A)5〜30゜のシ
リコーンゴムが好ましい。弾性層の厚さも特に限定され
ないが、本発明においては、十分な弾性を得る為に弾性
層の厚さを2mm以上にしても、シワの発生等の問題は
生じない。
【0023】この弾性ローラの表面のフッ素樹脂層は、
例えば、ゴム弾性ローラの表面に、一般的な方法でフッ
素樹脂の粉体及びそれらの水性塗料をコーティングし、
予備加熱焼成することにより形成できる。フッ素樹脂と
しては、例えば、フッ化エチレン−プロピレンコポリマ
ー(FEP)、フッ化エチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテルコポリマー(PFA)、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)等が挙げられる。
【0024】このフッ素樹脂の予備加熱焼成は、フッ素
樹脂を完全に成膜させるまで行っても構わないが、一時
的にフッ素樹脂の溶融温度まで上昇させれば十分であ
る。また、この際、フッ素樹脂の表面にクラックや凹凸
等が存在していても、後の工程で平滑化できるので構わ
ない。
【0025】このフッ素樹脂層の厚みは、例えばこのロ
ーラを加圧ローラ等に用いる場合、1〜25μmの範囲
内であることが好ましく、3〜15μmの範囲内である
ことがより好ましい。この厚みを適度に厚くすれば、耐
磨耗性等の耐久性に優れたローラになる。また、この厚
みを適度に薄くすれば、ローラ表面が適度な弾性を示
し、グリップ力が向上し、搬送性に優れたローラにな
る。
【0026】次に、この予備加熱焼成されたフッ素樹脂
層で被覆された弾性ローラを、内面が平滑な円筒状面転
写部材の内部に挿入する。
【0027】この円筒状面転写部材は、加熱時に面転写
機能を果たすように、ローラの弾性層よりも熱膨張率が
低いものであればよく、その材質に特に限定は無い。た
だしポリイミドチューブを用いることが好ましい。この
ポリイミドチューブ等の円筒状面転写部材の内面の表面
粗さRzは、1μm未満であることが好ましい。例え
ば、ポリイミドチューブは、ポリアミック酸を用いて従
来より知られる方法で作製できる。ポリイミドチューブ
の内面の表面粗さは、金型の仕上がり表面粗さで調整で
きる。
【0028】また、ポリイミドチューブ等の円筒状面転
写部材の厚みは、20μm〜200μmの範囲内である
ことが好ましく、50μm〜150μmの範囲内である
ことがより好ましい。この厚みを適度に厚くすれば適度
な剛性が得られ、ハンドリングや後の工程における強制
剥離が容易になり、しかも弾性ローラの膨張により内径
が広がっても繰り返し使用が可能な程度の弾性を示すこ
とができる。例えば、ポリイミドチューブを用いる場合
は、その加熱工程において、ローラの弾性層の膨張に伴
いポリイミドチューブの内径も若干広がる。また、この
厚みを適度に薄くすれば、近赤外線により加熱を行う場
合のその透過率を向上でき、加熱時間を短縮できる。
【0029】次に、円筒状面転写部材に挿入した弾性ロ
ーラの表面を加熱する。この加熱により、ローラの弾性
層が熱膨張し、フッ素樹脂層の表面が円筒状面転写部材
の内面に密着し、押し付けられる。さらに加熱が進む
と、フッ素樹脂層は押し付けられたままの状態で軟化す
る。この結果、円筒状面転写部材の平滑な内面形状がフ
ッ素樹脂層の表面に転写される。例えば、円筒状面転写
部材の内面の表面粗さRzを1μm未満にすれば、フッ
素樹脂被覆弾性ローラの表面も、Rz1μm未満程度に
平滑化できる。
【0030】この加熱において、ローラ表面の到達温度
は、弾性層の熱膨張圧を考慮して適宜調整すればよい。
先に行った予備加熱焼成の温度まで加熱することは、必
ずしも必要ではない。具体的には、ローラ表面の到達温
度は、約240℃〜約300℃の範囲内で適宜選ぶこと
が好ましい。
【0031】また、この加熱において、円筒状面転写部
材の温度は(Tm−20℃)〜(Tm)[ここでTmは
フッ素樹脂の融点を示す]の範囲内にすることが好まし
い。この範囲内であれば、フッ素樹脂層は円筒状面転写
部材の内面形状を転写するのに十分なまで軟化してお
り、例えば、予備加熱焼成直後のフッ素樹脂層の表面に
クラックや凹凸等が存在していても、この段階でそのク
ラックや凹凸等は消滅する。また、融点(Tm)を越え
る温度で加熱しても構わないが、フッ素樹脂層と円筒状
面転写部材の内面の密着性や、弾性層の熱的ダメージを
考慮すると、融点(Tm)以下の温度で加熱することが
好ましい。
【0032】この加熱方法としては、例えば、外側から
近赤外線を照射し、ローラ表面のフッ素樹脂層を均一に
かつ効率的に加熱する方法が好ましい。この方法によれ
ば、近赤外線による急速加熱により基材の熱劣化を防止
でき、フッ素樹脂層加圧時に高温(300℃以上)を必
要としないので、作業効率も良く、しかも特別な加圧装
置等の装置も必要無い。
【0033】次に、冷却過程における弾性ローラの表面
温度が70℃以上の時点で、円筒状面転写部材の内面と
弾性ローラの表面を強制剥離する。冷却過程において弾
性層は収縮するが、ローラ表面温度が70℃以上、つま
りローラの弾性層がまだ十分熱膨張している状態、フッ
素樹脂層が半溶融又は軟化の状態で、円筒状面転写部材
と弾性ローラを強制剥離し、円筒状面転写部材と弾性層
の収縮量の差に起因するシワの発生を抑制できるのであ
る。
【0034】この強制剥離の際の弾性ローラの表面温度
は、70℃以上であればよいが、特にフッ素樹脂層に剥
離跡を残さないようにする点から、(Tm−30℃)以
下であることが好ましい。
【0035】この強制剥離の方法としては、例えば、弾
性ローラが弾性変形するような力を付与するなどして、
弾性ローラの表面と円筒状面転写部材の内面の界面(密
着面)に箭断力を生じさせて剥離する方法がある。特
に、好適な具体例として、弾性ローラの軸と平行な方向
に配した剥離用剛体ローラを、弾性ローラと共に回転す
る円筒状面転写部材の表面に接触させ回転させることに
より強制剥離する方法が挙げられる(後述する第2の実
施形態)。この剥離用剛体ローラを弾性ローラの表面に
接触回転させれば、その部分が弾性変形し、ポリイミド
チューブ内面と弾性ローラ表面の界面(密着面)に箭断
力が働き、その周方向にスムースに剥離してゆく。
【0036】このような平滑化方法によって、表面を平
滑化したフッ素樹脂被覆弾性ローラは、加圧ローラの用
途、特に電子写真画像形成装置のフィルム定着方式加熱
定着装置の加圧ローラの用途に非常に有用である。この
ような用途等に用いる場合、フッ素樹脂被覆弾性ローラ
の表面粗さRz(十点平均粗さ)が1μm以下まで平滑
化することが好ましい。
【0037】この表面を平滑化したフッ素樹脂被覆弾性
ローラを、電子写真画像形成装置のフィルム定着方式加
熱定着装置等の加圧ローラとして用いれば、良好な搬送
性を維持しつつ、同時に定着ローラにオフセットしたト
ナーが加圧ローラに移行蓄積してゆく、いわゆる加圧ロ
ーラのトナー付着汚れを防止でき、紙シワ、加圧ローラ
ヘの紙巻き付き等の問題の解決できる。
【0038】次に、本発明の表面平滑化法の好適な実施
形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0039】図1は、本発明の表面平滑化法の第1の実
施形態を示す模式図であり、図2はそのローラの模式的
断面図である。図1及び図2中、11は最外層としてフ
ッ素樹脂をコーティングしたフッ素樹脂被覆弾性ローラ
である。このフッ素樹脂被覆弾性ローラ11は、芯金1
11上に、弾性層であるシリコーンゴム層112、プラ
イマー層113、フッ素樹脂層114が順次形成された
ものである。このフッ素樹脂層114は、予備加熱焼成
されている。12はポリイミドチューブであり、その長
さや内径等のサイズは、フッ素樹脂被覆弾性ローラ11
のサイズに合わせて調整してある。
【0040】まず、図1(a)(b)に示すように、フ
ッ素樹脂被覆弾性ローラ11を、ポリイミドチューブ1
2の内部に挿入する。次いで、両者を所望の速度で回転
させながら、図1(c)に示すように、これらと平行に
配した近赤外線ヒータ13により外側から加熱する。こ
の加熱によりシリコーンゴム層112が熱膨張し、フッ
素樹脂層114の表面がポリイミドチューブ12の内面
に押し付けられ、この状態で軟化し、ポリイミドチュー
ブ12の平滑な内面形状がフッ素樹脂層114に転写さ
れる。
【0041】次いで、フッ素樹脂被覆弾性ローラ11及
びポリイミドチューブ12を回転させたまま風冷する。
そして、この冷却過程における弾性ローラ11の表面温
度が70℃以上の時点で、フッ素樹脂被覆弾性ローラ1
1及びポリイミドチューブ12を回転させたまま、図1
(d)に示すように、耐熱手袋14を用いて、ポリイミ
ドチューブ12の表面を軽く押し付けながらローラ軸方
向に移動させることにより、フッ素樹脂被覆弾性ローラ
11とポリイミドチューブ12の界面(密着面)に箭断
力を生じさせ、ローラ11の表面温度が70℃を下回る
前に、密着した面を完全に剥離する。
【0042】さらに、十分に冷却後、ポリイミドチュー
ブ12からフッ素樹脂被覆弾性ローラ11を取り出せ
ば、表面が平滑化されたフッ素樹脂被覆弾性ローラ11
が得られる。
【0043】図3は、本発明の表面平滑化法の第2の実
施形態を示す模式図であり、図4はそのローラの模式的
断面図である。図3及び図4中、各部材21〜23、2
11〜214は、図1及び図2中の各部材11〜13、
111〜114と同様のものである。
【0044】第2の実施形態においては、強制剥離の方
法が、第1の実施形態と異なる。ここでは、冷却過程に
おける弾性ローラ21の表面温度が70℃以上の時点
で、フッ素樹脂被覆弾性ローラ21及びポリイミドチュ
ーブ22を回転させたまま、そのポリイミドチューブ2
2表面に剥離用剛体ローラ24を所望の圧力で押し当て
て、両者の密着面を強制剥離する。さらに、十分に冷却
後、ポリイミドチューブ22からフッ素樹脂被覆弾性ロ
ーラ21を取り出せば、表面が平滑化されたフッ素樹脂
被覆弾性ローラ21が得られる。
【0045】次に、本発明の定着装置の好適な実施形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0046】図5は、本発明のフィルム定着方式加熱定
着装置の実施形態の概略構成を例示する模式図である。
この定着装置30は、加圧ローラ34と加熱部によって
構成される。この加圧ローラ34は、本発明の方法によ
り表面が平滑化されたフッ素樹脂被覆弾性ローラであ
る。また、加熱部は、定着フィルム31、セラミックヒ
ータ33、フイルムガイド32から構成される。セラミ
ックヒータ33は、セラミック基板の上に発熱ペースト
を印刷したものであり、これに電力制御されたAC電流
を流すことによって発熱する。また、発熱ペーストパタ
ーンの上には、保護と絶縁性を確保する為に、ガラスを
コーティングしてある。セラミック基板の裏にはチップ
サーミスタ35が接着してあり、検知した温度に基づい
てヒータ33ヘの通電を制御する。フィルムガイド32
は熱硬化性のプラスチックで出来ており、その下面にヒ
ータ33を取り付ける構成となっている。
【0047】この定着装置30は、加圧ローラ34によ
って駆動を受け、転写材(紙等)Tと定着フィルム31
は、この加圧ローラ34に従動する。定着フィルム31
はフィルムガイド32に沿って移動する。転写材Tは、
表面に未定着トナーTT'が付着された状態で供給さ
れ、ヒータ33と加圧ローラ34のニップ点Nで加熱を
受け、定着像TTとなって排出される。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0049】<実施例1>図1及び図2を用いて説明し
た方法に従って、以下の通り、本発明の表面平滑化法を
実施した。
【0050】両端に直径6mmの軸受け部が一体化さ
れ、直径14mmのアルミニウム製芯金111上に、厚
み3mm、硬度20゜(JIS−A)材のシリコーンゴ
ム層112(ゴム長225mm)、厚み25μmのフッ
素ゴムとフッ素樹脂の混合物から成るプライマー層11
3、フッ素樹脂層114が順次形成されたフッ素樹脂被
覆弾性ローラ11を用意した。このフッ素樹脂層114
は、融点280℃のFEPのディスパージョンをスプレ
ーで塗装し、150℃で20分乾燥した後、300℃で
20分の予備加熱焼成を行ったものである。この予備加
熱焼成後のフッ素樹脂層114の厚みは約20μmであ
ったが、この層は均一には成膜されておらず、表面にク
ラックや凹凸等の不良が見られた。このフッ素樹脂層1
14の表面粗さRz(十点平均粗さ)は、15μmであ
った。
【0051】一方、円筒状面転写部材として、内径2
0.6mm、肉厚60μm、長さ230mm、内面の表
面粗さRz0.5μmのポリイミドチューブ12を用意
した。このポリイミドチューブ12は、ディップ法によ
り、アルミ製円柱状金型外面にポリアミック酸溶液を均
一に塗布し、乾燥、加熱硬化して得たものである。
【0052】まず、フッ素樹脂被覆弾性ローラ11を、
ポリイミドチューブ12の内部に挿入し、両者を60r
pmの速度で回転させながら、これらと平行に配した近
赤外線ヒータ13により外側から加熱した。この近赤外
線ヒータ13としては、フッ素樹脂被覆弾性ローラ11
のフッ素樹脂被覆部よりやや長い300mmの長さを有
する3kW出力の赤外線ラインヒータ(集光タイプ:焦
点距離50mm)を用い、ポリイミドチューブ12の表
面から約50mm離して配置した。また、ポリイミドチ
ューブ12の表面の温度は、ローラ中央部の非接触の温
度計でリアルタイムで測定した。
【0053】この状態で、ポリイミドチューブ12の表
面の到達温度が270℃になるまで加熱した。昇温速度
はヒータ出力、回転速度、距離等で左右されるが、本実
施例では、到達温度が270℃になるまでの所用時間は
およそ120秒であった。
【0054】次に、フッ素樹脂被覆弾性ローラ11及び
ポリイミドチューブ12を回転したまま風冷し、弾性ロ
ーラ11の表面温度が約100℃になった時点で、耐熱
手袋14を用いて、ポリイミドチューブ12の表面を軽
く押し付けながらローラ軸方向に移動させ、弾性ローラ
11の表面温度が70℃をきる前に、密着面を完全に剥
離した。さらに、十分に冷却後、ポリイミドチューブ1
2からフッ素樹脂被覆弾性ローラ11を取り出した。
【0055】このようにして得たフッ素樹脂被覆弾性ロ
ーラ11の表面の粗さRz(十点平均粗さ)は、0.6
μmであった。また、シワやクラック等の不良も観察さ
れなかった。また、本実施例で用いたポリイミドチュー
ブ12の肉厚は60μmと厚いので、そのハンドリング
性や強度も問題無く、繰り返し使用が可能であり、10
0サイクル使用後であっても、特に問題なく使用でき
た。
【0056】<比較例1>加熱したポリイミドチューブ
12とフッ素樹脂被覆弾性ローラ11を密着させたまま
室温まで冷却し、その後分離したこと以外は、実施例1
と同様にして表面平滑化法を実施した。得られたフッ素
樹脂被覆弾性ローラ11の表面には、ローラ軸方向のシ
ワが発生しており、このシワを取り除くためには、さら
にローラを均一に加熱膨張させる必要があった。
【0057】<実施例2>図3及び図4を用いて説明し
た方法に従って、以下の通り、本発明の表面平滑化法を
実施した。
【0058】まず、フッ素樹脂層214が異なること以
外は、実施例1と同様のフッ素樹脂被覆弾性ローラ21
を用意した。このフッ素樹脂層214は、融点307℃
のPFAのディスパージョンをスプレーで塗装し、15
0℃で20分乾燥した後、315℃で20分の予備加熱
焼成を行ったものである。この予備加熱焼成後のフッ素
樹脂層214の厚みは約8μmであり、表面粗さRz
(十点平均粗さ)は3μmであった。
【0059】一方、円筒状面転写部材として、内径2
0.6mm、肉厚100μm、長さ230mm、内面の
表面粗さRz0.8μmのポリイミドチューブ22を用
意した。このポリイミドチューブ22は、実施例1で用
いたものと同様の製法で作製したものである。
【0060】まず、フッ素樹脂被覆弾性ローラ21を、
ポリイミドチューブ22の内部に挿入し、両者を60r
pmの速度で回転させながら、これらと平行に配した近
赤外線ヒータ23により外側から加熱した。この近赤外
線ヒータ23は、実施例1で用いたものと同様のものを
用い、ポリイミドチューブ22の表面から約45mm離
して配置した。また、ポリイミドチューブ22の表面の
温度は、ローラ中央部の非接触の温度計でリアルタイム
で測定した。
【0061】この状態で、ポリイミドチューブ22の表
面の到達温度が300℃になるまで加熱した。到達温度
が300℃になるまでの所用時間は、およそ180秒で
あった。
【0062】次に、フッ素樹脂被覆弾性ローラ11及び
ポリイミドチューブ12を回転したまま風冷し、弾性ロ
ーラ11の表面温度が約150℃になった時点で、剥離
用剛体ローラ24を、回転するポリイミドチューブ22
の表面に総荷重30Nで押し当て、弾性ローラ11の表
面温度が100℃をきる前に、両者を完全に剥離した。
さらに、十分に冷却後、ポリイミドチューブ22からフ
ッ素樹脂被覆弾性ローラ21を取り出した。
【0063】このようにして得たフッ素樹脂被覆弾性ロ
ーラ21の表面の粗さRz(十点平均粗さ)は、0.9
μmであった。また、シワやクラック等の不良も観察さ
れなかった。また、本実施例で用いたポリイミドチュー
ブ22の肉厚は100μmと厚いので、そのハンドリン
グ性や強度も問題無く、繰り返し使用が可能であり、1
50サイクル使用後であっても、特に問題なく使用でき
た。
【0064】<実施例3、比較例3>図5を用いて説明
したフィルム定着方式加熱定着装置を、以下の通り作製
し、加圧ローラの性能を評価した。
【0065】定着フィルム31として、厚さ50μm、
外形24mmの円筒状のポリイミドフィルムの基層の上
に、フッ素系プライマー層、フッ素樹脂離型層を設けた
ものを用意した。このフッ素樹脂離型層は、転写材との
摩擦に耐え、トナーが付着しないように高離型性が要求
されるものであり、一般にはPTFE、PFA、FEP
及びこれらの混合物が使われる。本実施例では、PTF
EとPFAを7:3の割合で混合したものを厚み20μ
mで被覆し、フッ素樹脂離型層とした。
【0066】一方、下記表1に示す条件に従い、実施例
1又は2と同様にしてフッ素樹脂被覆弾性ローラの表面
を平滑化した(実施例3−1、実施例3−2)。また、
比較の為に平滑化処理しないフッ素樹脂被覆弾性ローラ
も用意した(比較例3−1、比較例3−2、比較例3−
3)。
【0067】
【表1】 各ローラを、フィルム定着方式加熱定着装置に組み込
み、所定の未定着画像ののったA4サイズ紙を用いて通
紙テストを行った。
【0068】装置設定条件は、定着温度150℃、ニッ
プ幅3mm、通紙スピード60mm/secとし、静電
オフセット性が厳しい低温低湿環境下(15℃、10
%)、間欠運転条件(1枚通紙+10min放置)で各
々1000枚テストした。
【0069】実施例3−1、実施例3−2ともテスト中
の搬送性に関するトラブルは無く、終了後の加圧ローラ
に汚れは認められなかった。
【0070】一方、比較例3−1は、800枚あたりか
ら紙シワを発生する場合が有り、1000枚終了後の加
圧ローラ表面にはかなりのトナー付着汚れが認めらた。
また比較例3−2は、500枚あたりから紙シワを発生
する場合が有り、1000枚終了後の加圧ローラ表面に
トナ−付着汚れが認められた。また比較例3−3は、1
00枚前後で紙シワを発生する場合が有り、加圧ローラ
表面のトナー付着に起因する紙裏汚れ、ジャムが頻繁に
発生し、500枚でテストを中止した。
【0071】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、弾性層が
熱劣化せず、表面にシワが発生せず、簡便なフッ素樹脂
被覆弾性ローラの表面平滑化法を提供できる。
【0072】また、弾性層の厚みが2mm以上のフッ素
樹脂被覆ローラであっても、表面粗さRz(十点平均粗
さ)を1μm以下に平滑化することにより、いわゆるト
ナー付着汚れの発生しない加圧ローラを提供できる。
【0073】また、この加圧ローラを用いることによっ
て、紙シワ、加圧ローラヘの紙巻き付き等が無く、信頼
性の高い電子写真画像形成装置のフィルム定着方式加熱
定着装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面平滑化法の第1の実施形態を示す
模式図である。
【図2】図1のローラの模式的断面図である。
【図3】本発明の表面平滑化法の第2の実施形態を示す
模式図である。
【図4】図3のローラの模式的断面図である。
【図5】本発明のフィルム定着方式加熱定着装置の実施
形態の概略構成を例示する模式図である。
【符号の説明】
11、21 フッ素樹脂被覆弾性ローラ 12、22 ポリイミドチューブ 13、23 近赤外線ヒータ 14 耐熱手袋 24 剥離用剛体ローラ 30 定着装置 31 定着フィルム 32 フィルムガイド 33 セラミックヒータ 34 加圧ローラ 35 チップサーミスタ 111、211 芯金 112、212 シリコーンゴム層 113、213 フッ素樹脂プライマー層 114、214 フッ素樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五月女 修 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予備加熱焼成されたフッ素樹脂層で被覆
    された弾性ローラを内面が平滑な円筒状面転写部材の内
    部に挿入し、該弾性ローラの表面を加熱し、該加熱後の
    冷却過程における該弾性ローラの表面温度が70℃以上
    の時点で、該円筒状面転写部材の内面と該弾性ローラの
    表面を強制剥離することを特徴とするフッ素樹脂被覆弾
    性ローラの表面平滑化法。
  2. 【請求項2】 円筒状面転写部材が、ポリイミドチュー
    ブである請求項1記載の表面平滑化法。
  3. 【請求項3】 弾性ローラの軸と平行な方向に配した剥
    離用剛体ローラを、該弾性ローラと共に回転する円筒状
    面転写部材の表面に接触させ回転させることにより、該
    円筒状面転写部材の内面と該弾性ローラの表面を強制剥
    離する請求項1又は2記載の表面平滑化法。
  4. 【請求項4】 円筒状面転写部材の内面の表面粗さRz
    が、1μm未満である請求項1〜3の何れか一項記載の
    表面平滑化法。
  5. 【請求項5】 該弾性ローラの表面を加熱する際、該円
    筒状面転写部材の温度を(Tm−20℃)〜(Tm)
    [ここでTmはフッ素樹脂の融点を示す]の範囲内にす
    る請求項1〜4の何れか一項記載の表面平滑化法。
  6. 【請求項6】 円筒状面転写部材の厚みが、20μm〜
    200μmの範囲内である請求項1〜5の何れか一項記
    載の表面平滑化法。
  7. 【請求項7】 弾性層の厚みが2mm以上のフッ素樹脂
    被覆弾性ローラであって、請求項1記載の表面平滑化法
    により表面粗さRz(十点平均粗さ)が1μm以下に平
    滑化されたことを特徴とする加圧ローラ。
  8. 【請求項8】 フッ素樹脂層の厚みが、1〜25μmの
    範囲内である請求項7記載の加圧ローラ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の加圧ローラを具備するこ
    とを特徴とする電子写真画像形成装置のフィルム定着方
    式加熱定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017024643A1 (zh) * 2015-08-10 2017-02-16 苏州市创怡盛实业有限公司 辊表面处理方法及表面改性的辊

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