JPH04125675A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH04125675A
JPH04125675A JP24934190A JP24934190A JPH04125675A JP H04125675 A JPH04125675 A JP H04125675A JP 24934190 A JP24934190 A JP 24934190A JP 24934190 A JP24934190 A JP 24934190A JP H04125675 A JPH04125675 A JP H04125675A
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JP
Japan
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roller
transfer material
pressure roller
fixing
tube
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JP24934190A
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English (en)
Inventor
Nobuo Nakazawa
伸夫 中沢
Hidekazu Takamura
高村 英一
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 の1 本発明は、電子写真方式等を利用した画像形成装置にお
いて、転写材上に転写したトナー像を定着するのに使用
する定着装置に関する。
良監立且l プリンタや複写機、ファクシミリなど電子写真方式を利
用した画像形成装置では、像担持体上に形成したトナー
像を転写材上に転写したのち、その転写したトナー像を
定着装置を用いて転写材上に定着することを行なってい
る。
上記の定着装置で使用する定着法の1つとして、第1の
回転体に加熱ローラからなる定着ローラを用い、第2の
回転体に加熱ローラと圧接してこれと共に回転する加圧
ローラを用いた、所謂熱ローラ型の定着法が知られてい
る。
この熱ローラ型の定着法では、他のオーブンによる定着
法と比較して、定着の高速化が容易であること、熱効率
が高いこと等多くの利点があり、最近の電子複写機には
殆ど熱ローラ型の定着法が使用されているが、転写材上
のトナー像が加熱ローラの表面に加熱溶融状態で圧接す
るため、トナー像の一部が加熱ローラの表面に付着して
転移し、或いは転移したトナー像が更に加圧ローラの表
面に転移して、トナー像が次の転写材上に再転写され、
所謂オフセット現象を発生して転写材を汚すことがある
そこで、このようなトナー像の付着を防止するため、加
熱ローラ及び加圧ローラの一方または両方の表面に、ト
ナー像に対して離型性の優れた材料、例えば四フッ化エ
チレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレンー六フッ化
エチレン共重合樹脂(FEP)等のフッ素樹脂、或いは
シリコーン樹脂等の非粘着性の薄膜を、これらローラの
金属面に直接または合成ゴム等のゴム状弾性材料製の緩
衝層を介して、被覆することが知られている。
これら非粘着性の薄膜をローラの表面に形成する方法と
しては、従来、特公昭47−20747号公報に、シリ
コーンゴムを被覆したローラ上に更にPTFE、FEP
等の非粘着性を有するフッ素樹脂からなる熱収縮チュー
ブを被覆することが開示されている。
これに対し、近年、フッ素樹脂チューブの薄肉チューブ
の製作技術が向上して、厚さ20〜70μmの薄肉のフ
ッ素樹脂チューブが容易に人手可能となり、このフッ素
樹脂チューブとその中に挿入したローラ芯金との間にロ
ーラ材料のゴムを充填することにより、表面にフッ素樹
脂チューブを被覆したローラを作成する方法が広く行な
われつつある。
この方法で作成したタイプのローラでは、フッ素樹脂チ
ューブの製作とゴムの加硫とが別に行なわれるためゴム
の劣化がなく、しかもフッ素樹脂チューブは十分な焼成
が成されているため、強度的にも強いローラが得られる
。またフッ素樹脂チューブの内面をエツチングしたり、
内面に凹凸を作るといった内面処理が容易に行なえ、ゴ
ムとフッ素樹脂との密着性の点でも非常に強固なものが
実現される。
従来、この種のローラの製作の目的したところは、表面
のフッ素樹脂の強度が高く、フッ素樹脂からなる離型層
が摩耗に強く、またゴムの弾性を失わず、ゴムとフッ素
樹脂との密着性が強固で、耐久性が優れたローラを得る
ことである。
このことからフッ素樹脂の表面は、トナーの付着を防止
するためにより平滑であることが望まれ、実際、フッ素
樹脂の表面が平均粗さ3μm以下、殆どの場合1μm以
下となるような平滑なローラが広く使用されている。
が ′ しよ と る しかしながら、ローラの表面からの転写材の分離性を見
た場合、ローラ表面が非常に平滑であるときと成る程度
粗面であるときとでは、成る程度粗面である方のが転写
材の分離性がよい。
例えば使用初期のローラの表面がトナーで汚れていない
状態で転写材の分離性を比較したとき、表面に平滑なフ
ッ素樹脂チューブを被覆したローラは、フッ素樹脂チュ
ーブを被覆しておらず表面がゴムのままのローラや、ゴ
ム表面にフッ素ゴムラテックスをコーティングして焼成
したローラよりも、転写材の分離性が劣るという結果で
あった。
従って本発明の目的は、上述の現状に鑑み、ローラの表
面に被覆したフッ素樹脂チューブの表面粗さを規定する
ことによって、容易に転写材上のトナー像の定着及びロ
ーラからの転写材の分離を良好に行なわせることができ
、且つその定着性能及び分離性能を長期に亘って維持す
ることを可能とした定着装置を提供することである。
るための 上記目的は本発明に係る定着装置にて達成される。要約
すれば本発明は、弾性体上にフッ素樹脂チューブを被覆
したローラを一方のローラとした一対のローラにより転
写材を挟持して、加熱及び加圧することにより、前記転
写材上に転写されている画像を定着する定着装置におい
て、前記一方のローラの前記フッ素樹脂チューブの表面
を、表面粗さ10μm以上に粗面化したことを特徴とす
る定着装置である。本発明の一態様によれば、前記フッ
素樹脂の表面の前記粗面化による凹凸が、平均周期が5
00μm以上の滑らかな凹凸とされる。
叉」L別 以下、本発明の実施例について詳述する。
実施例1 第1図は、本発明の定着装置の一実施例を示す構成図で
ある。本実施例は、電子写真方式で形成して普通紙から
なる転写材P上に転写されたトナー像を、熱ローラ型の
定着装置により定着することを示す。
本定着装置は、第1図に示すように、上下のケーシング
9.13を有し、その内に定着ローラlと加圧ローラ2
とを備える。
上記定着ローラlは、アルミニウム、ステンレス、銅等
の金属製中空ローラ芯金1aの表面上に、例えばシリコ
ーンゴム、フッ素ゴム、フロロシリコーンゴム等のゴム
部材からなる弾性体層1bを比較的薄く設け、その弾性
体層1bの上に更に20〜50μm程度のフッ素樹脂層
1cを設けてなっている。
定着ローラlは、内部に加熱用のヒータ3を設けて加熱
ローラとされており、図示しない駆動モータからの駆動
力を受けて図中矢印方向に回転される。
上記加圧ローラ2は、中空の金属製ローラ芯金28の表
面上に、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴム、フロロシ
リコーンゴム、EPDM、ヒドリンゴム等のゴム部材か
らなる弾性体層2bを比較的厚く設け、その弾性体層2
b上に20〜70μm程度のフッ素樹脂チューブ2cを
被覆することにより設けてなっている。
加圧ローラ2は、支持板11に図示しないベアリングで
支持して回転可能に設置されており、加圧ローラ2を定
着ローラ1方向に付勢する支持板11に取付けられたバ
ネ12を備える加圧手段により、加圧ローラ2は少なく
とも定着時に定着ローラlと圧接して、摺接回転される
ようになっている。
これら定着ローラ1の上半部周囲及び加圧ローラ2の下
半部周囲には、それぞれローラl、2を保熱するための
熱反射性を有する曲面状反射板7.8が設けられる。ま
た定着ローラ1、加圧ローラ2の転写材Pの挿入側には
、転写したトナー像Tを定着ローラl側とした転写材P
を案内して、これらローラ1.2の間に送り込むための
案内板10が、定着ローラ1に近接させて設けられる。
定着ローラ1、加圧ローラ2の転写材Pの排出側には、
それぞれの表面からの転写材Pの剥離を確実にするため
に、ローラ軸方向に沿った複数個の転写材分離爪5a、
5bがそれぞれの表面に接触させて設けられる。
また定着ローラ1の周囲には、サーミスタ、熱電対等の
感温素子4がローラ1の表面に接触して配設され、感温
素子4で検出した定着ローラ1の表面温度の検出信号を
公知の図示しない温度制御手段に導いて、ヒータ3の出
力またはヒータ3への印加電圧等を制御することにより
、定着ローラ1の表面温度をトナー像の溶融温度に保持
している。
更に定着ローラlの上方には、オフセット防止液を含浸
させたノーメックス、ヒメロン等の耐熱ウェブ6aを有
するオフセット防止液塗布部材6が設けられる。
オフセッ防止液塗布部材6は、耐熱ウェブ6aを定着ロ
ーラ1の表面に押し付けることにより、定着ローラ1の
表面にオフセット防止液を塗布すると共に、定着ローラ
1の表面に付着しているオフセットトナーや紙粉等の異
物を除去する。
オフセット防止液としては、ジメチルシリコーンオイル
、メチルフェニルシリコーンオイル、フロロシリコーン
オイル、アミノ変性シリコーンオイル等が使用される。
加圧ローラ2の層構成について更に説明する。
加圧ローラ2の弾性体層2b上に設けられる上層のフッ
素樹脂チューブ2cを形成するフッ素樹脂としては、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオ
ロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共
重合体(PFA)、テトラフルオロエチレンとヘキサフ
ルオロブロボレンとの共重合体(FEP)、テトラフル
オロエチレンとエチレンとの共重合体(ETFE) 、
ニフッ化エチレン重合体(PVDF)などが用いられる
このうちPFAに代表されるフッ素樹脂は、離型性に優
れてオフセットが発生せず、且つ摩擦係数が小さく、然
も耐熱性ならびに耐久性が優れているため、チューブ2
cを形成するのに特に好ましい。またこれらフッ素樹脂
の混合物、例えばPTFEとPFAの混合物でチューブ
2Cを形成することも可能である。
このようなフッ素樹脂チューブ2Cの厚みは10〜70
μm程度であることが好ましい。厚みが10μm未満で
はチューブ2Cの耐久性に劣る。
一方、厚みが70μmを起えると、加圧ローラ2のゴム
弾性が失われる、また加圧ローラ2の表層の硬度が高く
なって、定着ローラlとの間に十分なニップが取れなく
なる等の問題が発生する。
この問題を解消するために、チューブ2Cの下の弾性体
層2bを構成するゴム部材のゴム硬度を低下させると、
弾性体層2bが劣化し易くなる、また弾性体層2bとチ
ューブ2cとの密着性が低下し易くなる、弾性体層2b
の圧縮永久歪みが大きくなって、加圧ローラ2の変音や
回転時のブレを発生する等の問題がある。このためチュ
ーブ2Cの厚みの上限は70μm以下、好ましくは50
1、tm以下とされる。
加圧ローラ2のフッ素樹脂デユープ2Cの下に設けられ
る下層の弾性体層2bは、上述したように、シリコーン
ゴム、フッ素ゴム、フロロシリコーンゴム、EPDM、
ヒドリンゴム等のゴム部材から形成される。このうちシ
リコーンゴム、フロロシリコーンゴムは、高温での特性
がEPDM、フッ素ゴムに比べて良いこと、圧縮永久歪
み等の小さい弾性体層2bを形成することが容易で成る
ため圧力解除機構が不要であること、比較的安価である
こと等のため、これらシリコーンゴムな、弾性体層2b
を形成するのに好適に使用することができる。
この場合、弾性体層2bがその上の上層のフッ素樹脂チ
ューブ2cとの接着性が良好でなければならないことか
ら、弾性体層2bを形成するシリコーンゴム、フロロシ
リコーンゴムは、ゴム中の未加硫のポリシロキサン或い
は低分子量のポリシロキサン量を少なくすることにより
、フッ素樹脂チューブ2Cとの密着性を高めることが好
ましい。
シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム中の低分子量の
ポリシロキサン量を少なくした場合、加圧ローラ2の加
熱時に弾性体層2bからのポリシロキサン化合物の飛散
量を減少させて、飛散したポリシロキサン化合物による
定着装置更には画像形成装置の機内汚染、帯電ワイヤー
の汚染も解消される利点がある。
以上のような加圧ローラ2の製造方法を簡単に説明する
と、所望の外径、例えば外径が50mmの肉厚50μm
程度のフッ素樹脂チューブ2Cを用意し、そのチューブ
2Cの内面をエツチング処理及び凹凸処理する。次にチ
ューブの内面にブライマーを塗布、乾燥した後これを金
型に装着し、金型に装着した加圧ローラ軸芯となる芯金
28にブライマーを塗布後、チューブ2Cと芯金28と
の間にゴム材料、例えばシリコーンゴムな注入し、加硫
してシリコーンゴムからなる弾性体層2bを形成すれば
、加圧ローラ2が得られる。
以上のようにして得られた加圧ローラ2を第2図に示す
。加圧ローラ2は、芯金2a上にブライマー24を介し
てシリコーンゴムからなる弾性体層2bを被覆し、弾性
体層2b上にブライマー25を介してフッ素樹脂チュー
ブ2Cを被覆した層構成となる。
さて、本発明によれば、加圧ローラ2の上層のフッ素樹
脂チューブ2Cは、その表面の平均粗さが10μm以上
とされる。
フッ素樹脂チューブ2Cの表面の粗さについて、本発明
者が行なった試験に基づき説明する。
ベタ黒画像の両面コピーを行ない、その際に第1図の定
着装置を用いて画像の定着を行なわせ、加圧ローラ2の
性能について試験した。
定着ローラ1は、金属製中空ローラ芯1aとして外径6
0mm、肉厚12mmのアルミニウム製の芯金を用い、
そのローラ芯la上に弾性体層lbとして0..3mm
圧のHTV (熱加硫型)シリコーンゴムを被覆し、そ
の弾性体層lb上に20〜30μmの厚でフッ素樹脂層
1cを被覆したものを使用した。この定着ローラlの形
状は、中央部の径が端部の径よりも150μm小さい逆
クラウン形状とした。
加圧ローラ2は、中空の金属製ローラ芯2aとして外径
60mm、肉厚10mmの鉄製芯金を用い、その芯金2
a上に弾性体層2bとしてゴム硬度30度(日本工業規
格)、肉厚5mmのHTVシリコーンゴムな被覆し、そ
の弾性体層2b上にフッ素樹脂チューブ2cとして50
μmのPFAチューブを被覆したものを使用した。
また定着ローラ1内のヒータ3としては、消費電力1.
2kWのハロゲンヒータを用い、感温素子4で定着ロー
ラ1の表面温度を検出して、図示しない制御回路でヒー
タ3をオン・オフ制御し、定着ローラlの表面温度を常
時170度に維持した。
定着ローラ1の分離爪5aは、定着ローラlへの当接幅
が2mm、尖端エツジの曲率が0.IRのシャープエツ
ジ形状をしており、ポリイミド上に変成テフロン被覆を
焼成したものを用いた。分離爪5aの回動支点位置は、
分離爪5aの定着ローラlへの当接点の接触縁よりも定
着ローラlの反対側の内側にある、所謂”逃げ勝手の位
置”とした。
オフセット防止液塗布部材6の耐熱ウェブ6aには25
℃における粘度が10000csのジメチルシリコーン
オイルを含浸させ、定着時に耐熱ウェブ6aを除々に移
動させることにより、定着ローラ1の表面上にA4サイ
ズ当たり5X10−’gのジメチルシリコーンオイルを
塗布しながら普通紙からなる転写材の通紙な行なった。
分離爪5aは6個用い、分離爪5aの定着ローラ1への
一個当たりの当接圧は50gとした。
加圧ローラ2の分離爪5bは6個用い、分離爪5bの定
着ローラ2への一個当たりの当接圧は30gとした。
定着ローラlの表面は、表面平均粗さ(Rz)2μmと
なるように加工した。加圧ローラ2の表面は、表面平均
粗さが10umとなるように加工した。加圧ローラ2の
PFAチューブからなるフッ素樹脂チューブ2cの当初
の表面粗さは1μm(従来の加圧ローラにおけるPFA
チューブの表面粗さは1μmである)で、加圧ローラ2
の弾性体層2b上にチューブ2Cを被覆して、加圧ロー
ラ2を回転しなから#300のサンドペーパーでチュー
ブ2Cの表面を荒らすことにより、その表面粗さを10
μmとした。これらローラ1.2の表面平均粗さは、基
準長さ8mmで測定したが。
ローラ1.2の全面に亙ってほぼ同じ粗さで、バラ付き
はほとんどなかった。
転写材はA4サイズの普通紙を用い、ベタ黒画像はその
普通紙の転写材の後端に位置させるように両面コピーを
行なった。初めの片面コピーによりベタ黒画像を転写し
、定着された転写材は、次ぎの片面コピーにより反対側
面へ転写したベタ黒画像の定着時に、初めのベタ黒画像
を加圧ローラ2側として進行方向先端下面に位置させて
、定着ローラ1と加圧ローラ2との間に送り込まれるの
で、転写材は加圧ローラ2に巻き付き易くなる。
このような転写材の後端へのベタ黒画像の両面コピーを
、転写材10万枚に対して行なった。
定着装置の転写材処理速度は5′00mm/秒、即ち一
分間当たりA4サイズの転写材を80枚の割合で定着を
行なった。
その結果、転写材10万枚の両面ベタ黒画像の定着に対
しても、加圧ローラ2を初めとする定着装置の部材に何
らのトラブルも発生しなかった。
また定着ローラ1の表面に極く微量づつ塗布したシリコ
ーンオイルは、転写材の通紙の合間に定着ローラlと加
圧ローラ2とが圧接して回転したときに、互の表面粗さ
の相違により良好に加圧ローラ2側へ移行することが認
められた。
引き続き、加圧ローラ2の表面平均粗さRzを8μm、
5μm、2μmの3通り試験したが、8μmから下側で
は転写材の分離性の低下が認められ、加圧ローラ2での
転写材の分離性を良好にするためには、好ましくは10
gm以上が必要であることが分かった。
これは、加圧ローラ2の表面平均粗さの違いにより転写
材たる普通紙の静電吸着力や真空吸着力が変化し、加圧
ローラ2の表面が平均粗さ10μm以上に粗い粗面にな
ると、加圧ローラ2表面の転写材との吸着部において、
横方向のずれや変形が微妙に生ずるなどの結果、定着ロ
ーラ2と転写材とが分離し易くなったものであると考え
られる。
以上のように、本発明によれば、加圧ローラ2の表面に
被覆したフッ素樹脂チューブ2cの表面粗さを平均粗さ
10μm以上と規定することによって、容易に転写材上
のトナー像の定着及び加圧ローラ2からの転写材の分離
を良好に行なわせることができ、且つその定着性能及び
分離性能を長期に亘って維持することができる。
上記実施例では、加圧ローラ2表面のPFAチューブか
らなるフッ素樹脂チューブ2cの表面をサンドベーパー
を用いて荒らしたが、このような方法で表面を荒らすと
、第3図に示すように、フッ素樹脂チューブ2cの表面
に形成される凹凸の山30と谷32の勾配が急峻で、間
隔が狭くなる。例えば表面平均粗さRzが10μm程度
で、山と谷との間隔は数10μm程度に狭(なる。この
ように定着ローラ2のチューブ20表面の山30と谷3
2との間隔が狭いと、オフセットトナー等により定着ロ
ーラ2が汚れ易くなる。
そこで、加圧ローラの分離性は良好である上に、加圧ロ
ーラを汚れが生じにくいものとするためには、加圧ロー
ラのフッ素樹脂チューブ表面を数100μm〜数mmの
周期で粗面化することがよい、そのような粗面化された
フッ素樹脂チューブ表面の例を第4図に示す。
上記のようなフッ素樹脂チューブ表面の粗面化の方法を
第5図に示す。
第5図において、50は芯金50上の弾性体層上にフッ
素樹脂チューブとしてPFAチューブ55が被覆された
加圧ローラで、加圧ローラ50は定着装置積組み込む際
、芯金51から突出した回転軸52を図示しないベアリ
ング等に接合して支持される。
この加圧ローラ50を上下の金型53.54で上下から
挟み込んでヒートプレスすることにより、加圧ローラ5
0表面のPFAチューブ55の表面を粗面化する。上下
の金型の内面には、数100μmの周期でデインプル加
工がなされ、その内面の表面粗さは20μm程度となっ
ている。この上下の金型53.54は300〜500℃
の一定温度に保持されており、加圧ローラ50を上下か
ら挟み込んでヒートプレスすると、金型内面のデインプ
ル模様が加圧ローラ50表面のPFAチューブ55の表
面上に凹凸を逆にした形で転写され、PFAチューブ5
5表面を数100μm〜数mmの周期で粗面化した加圧
ローラ50が得られる。
このようにしてPFAチューブ55表面な粗面化した加
圧ローラ50を先の実施例のときと同様に、第1図の定
着装置に組み込んで、同様な条件でベタ黒画像の両面コ
ピーの画像の定着に使用し、試験した。
その結果、加圧ローラ50は先の実施例のときと同様、
良好な転写材の分離性を示し、更に長期間使用によるト
ナーの汚れも発生しなかった。
上記実施例によると、加圧ローラ50をヒートプレスす
るので、加圧ローラ50のPFAチューブ55とその下
の弾性体層との密着力や弾性体層のゴム強度の低下等の
問題が発生する虞れがある。そこで、加圧ローラ表面の
PFAチューブの粗面化を、そのチューブの製造時に行
なうことも可能である。第6図にその方法を示す。
先ず、円筒上の金型61を用意し、その金型61にPF
Aチューブ62を嵌め込む。次にPFAチューブ62を
嵌め込んだ金型61を上下の金型53.54でヒートプ
レスする。金型53.54の内面は同様にデインプル加
工されており、ヒートプレスにより金型61に被嵌した
PFAチューブ62の表面にデインプル模様が反転して
形成される。次にPFAチューブ62を金型61から取
り外し、このPFAチューブ62を使用して加圧ローラ
を製造する。
以後の加圧ローラの製造方法は、先の第2図を参照して
示した加圧ローラ2と同様で、PFAチューブ62の内
面にブライマー塗布後風乾し、ブラマイーを塗布した芯
金と共に金型内に装着し、PFAチューブ62と芯金と
の間にシリコーンゴムを注入し、加硫する。以上のよう
にしてPFAチューブ62の表面を粗面化した加圧ロー
ラが得られる。
上記のようにして製造した加圧ローラを定着装置に組み
込んで、前と同様な条件でベタ黒画像の両面コピーの画
像の定着に使用し、試験したところ、転写材80万枚の
定着に対しても良好な分離性を維持したまま転写材を通
紙して定着することができ、また定着ローラのトナー汚
れもなかった。そしてPFAチューブ62とその下の弾
性体層との剥離の問題も発生しなかった。
このように本製造方法で作った加圧ローラは、一定のデ
インプル模様でPFAチューブ62表面を粗面化するこ
とができると共に、チューブ62とその下の弾性体層と
の剥離がなく、安定して転写材の分離性を示す加圧ロー
ラとなった。
上記実施例では、金型53.54の定期清掃を必要とす
る不便がある。そこで、例えば球形のガラスピーズをP
FAチューブ62の表面に吹き付けるブラスト処理を行
なう方法が好適である。球形のガラスピーズな熱するか
、或いはPFAチューブ62を熱しておくと、比較的容
易にブラスト処理することが可能になり、PFAチュー
ブ62の膜に歪みを残さずにその表面を粗面化すること
ができる。
上記のガラスピーズのブラスト処理による粗面化をする
場合、例えばPFAチューブ62の厚みが50μmであ
るとすると、表面粗さはこの50μmの制約を受け、P
FAチューブ62に50μm以上の表面粗さを持たせる
ことはできない、PFAチューブ62の一部が削られた
り、或いは凹まされたりすると、その部分が極度に薄く
なって耐久性が劣るようになるので、それを避けるため
には表面粗さは20μm以下に押さえた方が好ましいと
いうことになる。
しかしながら、加圧ローラからの転写材の分離性の向上
のためには、PFAチューブ表面に数100μm〜数m
mの周期で形成する表面粗さは、50μm以上あった方
が好ましい、この程度の長い周期では、加圧ローラ表面
への分離爪の引っ掛かりや加圧ローラに起因する画像の
定着不良といった問題の発生、或いは加圧ローラのトナ
ー汚れといった問題は発生しない。
従って、PFAチューブの厚みを変えずに加圧ローラ表
面を粗面化するようにすることがよい。
そこで、第7図に示すようにして、加圧ローラを製造す
る。
即ち、円筒上の金型74の内面にPFAチューブ73を
添わせて挿入し、その中に芯金71を挿入して、芯金押
さえ金具76により芯金71の両端を押さえて固定し、
また金型押さえ金具75により金型74の両端を押さえ
て金型74内を密閉する。この金型74の内面にはイボ
状突起78が多数設けられている。
次いで押さえ金具75及び76内に設けられた注入孔7
9からシリコーンゴム72を、芯金71とPFAチュー
ブ73との間に原人する。これによりシリコーンゴム7
2がPFAチューブ73を押し広げて充填され、PFA
チューブ73には金型74内面の突起によるデインプル
模様が形成され、PFAチューブ73の表面が粗面化さ
れた加圧ローラが得られる。
以上のようにして、PFAチューブ73の厚が50μm
で、そのPFAチューブ73表面に周期2mmで粗さが
50μmのデインプルを形成した加圧ローラを作成した
。そして加圧ローラを定着装置に組み込んで、前と同様
な条件でベタ黒二像の両面コピーの画像の定着に使用し
、試験したところ、転写材に対する分離性が更に向上し
た。またPFAチューブ73の厚みが50μmあるため
、加圧ローラと定着ローラとの間のニップを充分に取る
ことができた。
l胛立力1 以上説明したように、本発明の定着装置では、ローラ表
面に被覆したフッ素樹脂チューブの表面を、表面平均粗
さ10μm以上に粗面化したので、容易に転写材上のト
ナー像の定着及びローラからの転写材の分離を良好に行
なわせることができ、且つその定着性能及び分離性能を
長期に亘って維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の定着装置の一実施例を示す構成図で
ある。 第2図は、第1図の定着装置の加圧ローラの層構成を示
す断面図である。 第3図は、第1図の定着装置の加圧ローラにおけるフッ
素樹脂チューブ表面の粗さを示す説明図である。 第4図は、同じ(、フッ素樹脂チューブ表面の粗さの好
ましい例を示す説明図である。 第5図は、フッ素樹脂チューブの表面を第4図に示す表
面粗さに粗面化する方法を示す説明図である。 第6図は、フッ素樹脂チューブの製造時にその粗面化を
行なう方法を示す説明図である。 第7図は、弾性体層の充填時にフッ素樹脂チューブの粗
面化を行なって加圧ローラを製造する方法を示す説明図
である。 la。 lb。 55、 2 a、  b  C C 62、 定着ローラ 51.71:芯金 :弾性体層 :フッ素樹脂層 :加圧ローラ フッ素樹脂チューブ 73:PFAチューブ 第 図 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)弾性体上にフッ素樹脂チューブを被覆したローラを
    一方のローラとした一対のローラにより転写材を挟持し
    て、加熱及び加圧することにより、前記転写材上に転写
    されている画像を定着する定着装置において、前記一方
    のローラの前記フッ素樹脂チューブの表面を、表面粗さ
    10μm以上に粗面化したことを特徴とする定着装置。 2)前記フッ素樹脂の表面の前記粗面化による凹凸は、
    平均周期が500μm以上の滑らかな凹凸である請求項
    1記載の定着装置。
JP24934190A 1990-09-18 1990-09-18 定着装置 Pending JPH04125675A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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