JP2007233111A - 加圧ロール、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加圧ロール、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い圧力で使用し、機械的耐久性に優れた定着用の加圧ロールを提供すること。
【解決手段】定着ベルト84と圧接して形成するニップ部Nによりトナーの定着を行う定着装置に使用する加圧ロール81であって、円筒状の芯金811の外周面に加硫成型したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムを含む弾性層812とプライマー層813を介して接着強度が1N/mm以上になるように被覆接着したフッ素樹脂チューブ814とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、加圧ロール等に関し、より詳しくは、電子写真方式を用いた画像形成装置に使用する加圧ロール等に関する。
近年、電子写真方式の定着に使用される装置として、加熱ロールとこのロールに間隔を空けて配設される剥離用ロールとに少なくとも張架されて回転走行する無端ベルトと、この無端ベルトを加熱ロールに圧接する加圧ロールと、無端ベルトの加熱ロールから剥離ロールに向かうベルト内周面に接して冷却する冷却構造体とを備える定着装置が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。このような定着装置では、無端ベルトを加熱ロール、冷却構造体、剥離用ロールの順番で通過する方向に回転走行させるとともに、トナー像を担持する記録シートを、加熱ロールに架かる無端ベルトと加圧ロールとの間の圧接域(ニップ部)に導入し、無端ベルトに当接した状態で冷却構造体が接触する部分を通過させ、剥離用ロールに架かる部分まで搬送して剥離させることにより、トナー像を記録シートに定着させる方式が採用されている。
また、このような定着装置を用いて、表面に熱可塑性の透明な樹脂層がコーティングされた特殊な記録紙にトナーを高い圧力で埋没させ、しかる後に無端ベルトを冷却させた状態で用紙を剥離することにより、無端ベルト表面の平滑性をトナー定着面に転写させ、高い光沢を持つ写真画質の定着画像を得られる定着装置も提案されている(特許文献3参照)。
特開平4−216580号公報 特開平5−72926号公報 特開2002−91212号公報
ところで、前述した特許文献1〜3に記載された定着装置の場合、無端ベルトと加圧ロールとの間にニップ部を形成するためには、特に加圧ロール側にゴム材料等で構成する弾性層を設ける必要がある。従来の定着装置では、この弾性層の材料としてシリコーンゴムが一般的に広く使われている。
しかし、透明樹脂層をコーティングした特殊な記録紙にトナーを埋没させるために、高い圧力で加圧ロールを無端ベルトに圧接すると、シリコーンゴムでは十分な機械強度が得られず、使用に際して短期間でゴムの凝集破壊が発生するという問題が有る。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。
即ち、本発明の目的は、高い圧力で使用する場合に、短期間でゴムの凝集破壊が起こりにくい、機械的耐久性に優れた加圧ロールを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、機械的耐久性に優れた加圧ロールを備える定着装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、機械的耐久性に優れた加圧ロールを備える定着装置を有する画像形成装置を提供することにある。
かくして本発明によれば、定着装置に用いる加圧ロールであって、円筒状芯金の周囲に形成したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムを加硫成型してなる弾性層と、弾性層の表面にプライマーを介して被覆接着したフッ素樹脂チューブと、を有し、弾性層とフッ素樹脂チューブとの接着強度が1N/mm以上であることを特徴とする加圧ロールが提供される。
本発明が適用される加圧ロールは、上述した構成を採用することにより、機械的耐久性に優れた性能を示し、高い圧力で使用する場合に好適である。
ここで、弾性層とフッ素樹脂チューブとを接着するプライマーとしては、付加反応型シリコーンゴムとメチルハイドロジェンシリコーンオイル及びシランカップリング剤を含むシリコーンゴム混合物であることが好ましく、弾性層上に塗布したプライマーの厚さが、0.5μm〜20μmであることが好ましい。
また、弾性層を構成するエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムの加硫物が、引張り強さ20Mpa以上、引裂き強さ10N/mm以上であることが好ましい。
さらに、表面層を形成するフッ素樹脂チューブは、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂のチューブから構成されることが好ましい。
また、本発明は、記録材上に形成するトナー像の定着に使用する加圧ロールであって、円筒状芯金の外周面に形成したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム層と、エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム層の上に形成した付加反応型シリコーンゴムとメチルハイドロジェンシリコーンオイル及びシランカップリング剤を含むシリコーンゴム層と、シリコーンゴム層表面を被覆するフッ素樹脂チューブと、を有することを特徴とする加圧ロール、として把握することができる。
次に、本発明によれば、定着ベルトと、定着ベルトと圧接して形成するニップ部によりトナーの定着を行う加圧ロールとを備える定着装置であって、この定着装置における加圧ロールは、円筒状芯金の外周面に加硫成型したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムを含む弾性層と、弾性層の表面にプライマーを介して接着強度が1N/mm以上になるように被覆接着したフッ素樹脂チューブと、を有することを特徴とする定着装置が提供される。
ここで、上述した定着装置に使用する定着ベルトとしては、その表面層が、フルオロカーボンシロキサンゴムから形成されていることが好ましい。
さらに、本発明によれば、記録材に対して画像を形成する画像形成装置であって、定着ベルトと加圧ロールとを圧接して形成するニップ部により記録材にトナーの定着を行う定着装置を備え、定着装置の加圧ロールは、円筒状芯金の外周面に加硫成型したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムを含む弾性層と、弾性層の表面にプライマーを介して接着強度が1N/mm以上になるように被覆接着したフッ素樹脂チューブとを有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明が適用される加圧ロールによれば、高い圧力で使用する場合に、短期間でゴムの凝集破壊が起こりにくい。
以下、本発明を実施するための最良の形態(実施の形態)について説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。また、使用する図面は、本実施の形態を説明するために使用するものであり、実際の大きさを表すものではない。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置100を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置100は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置100であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)する一次転写部10、中間転写ベルト15上に転写した重畳トナー画像を記録材(記録紙)である用紙P(記録材)に一括転写(二次転写)する二次転写部20、二次転写したトナー像を170℃程度の高温で用紙P上に一次定着する一次定着部60、一次定着したトナー像をさらに高圧の加圧ロール及び定着ベルトを用いて用紙P上に定着する二次定着装置80を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
本実施の形態において、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11を帯電する帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中、露光ビームを符号Bmで示す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14、感光体ドラム11上に形成した各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17等の電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に、略直線状に配置されている。
中間転写体である中間転写ベルト15は、例えばポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたフィルム状の無端ベルトで構成されている。そして、その体積抵抗率は10Ωcm〜1014Ωcmとなるように形成されており、その厚みは、例えば、0.1mm程度に構成されている。中間転写ベルト15は、各種ロールによって図1に示す矢印B方向に所定の速度で循環駆動(回動)する。この各種ロールとして、定速性に優れたモータ(図示せず)により駆動されて中間転写ベルト15を回動する駆動ロール31、各感光体ドラム11の配列方向に沿って略直線状に延びる中間転写ベルト15を支持する支持ロール32、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する補正ロールとして機能するテンションロール33、二次転写部20に設けられるバックアップロール25、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けられるクリーニングバックアップロール34を有している。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向して配置される一次転写ロール16で構成される。一次転写ロール16は、シャフトと、シャフトの周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層とで構成されている。シャフトは鉄、SUS等の金属で構成された円柱棒である。スポンジ層は、例えば、カーボンブラック等の導電剤を配合したアクリルニトリル−ブタジエンゴム(以下、NBRと記すことがある。)とスチレン−ブタジエンゴム(以下、SBRと記すことがある。)とエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム(以下、EPDMと記すことがある。)とのブレンドゴムで形成され、体積抵抗率が107.5Ωcm〜108.5Ωcmのスポンジ状の円筒ロールである。そして、一次転写ロール16は中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に圧接配置され、さらに一次転写ロール16にはトナーの帯電極性(マイナス極性とする。以下同様。)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が印加される。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上において重畳されたトナー像が形成される。
二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像担持面側に配置される二次転写ロール22と、バックアップロール25とによって構成される。バックアップロール25は、例えば、表面がカーボンを配合したEPDMとNBRとのブレンドゴムのチューブ、内部がEPDMゴムで構成されている。そして、その表面抵抗率が10Ω/□〜1010Ω/□となるように形成され、硬度は、例えば、70Hs(アスカーゴム硬度計C型:高分子計器株式会社製、以下同様。)に設定される。このバックアップロール25は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール22の対向電極をなし、二次転写バイアスが安定的に印加される金属製の給電ロール26が当接配置されている。
一方、二次転写ロール22は、シャフトと、シャフトの周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層とで構成されている。シャフトは鉄、SUS等の金属で構成された円柱棒である。スポンジ層はカーボンブラック等の導電剤を配合したNBR、SBRとEPDMとのブレンドゴムで形成され、体積抵抗率が107.5〜108.5Ωcmのスポンジ状の円筒ロールである。そして、二次転写ロール22は中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール25に圧接配置され、さらに二次転写ロール22は接地されてバックアップロール25との間に二次転写バイアスが形成され、二次転写部20に搬送される用紙P上にトナー像を二次転写する。
また、中間転写ベルト15の二次転写部20の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が接離自在に設けられている。一方、イエローの画像形成ユニット1Yの上流側には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配設されている。また、黒の画像形成ユニット1Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配設されている。この基準センサ42は、中間転写ベルト15の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発生しており、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは画像形成を開始するように構成されている。
さらに、本実施の形態が適用される画像形成装置100では、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51、ピックアップロール51により繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52、搬送ロール52により搬送された用紙Pを二次転写部20へと送り込む搬送シュート53、二次転写ロール22により二次転写された後に搬送される用紙Pを一次定着部60へと搬送する搬送ベルト55、用紙Pを一次定着部60に導く定着入口ガイド56、さらに一次定着部60を通った用紙Pを二次定着装置80に導くガイド57を備えている。
次に、本実施の形態が適用される画像形成装置100の基本的な作像プロセスについて説明する。図1に示すような画像形成装置100では、画像読取装置(IIT:図示せず)やパーソナルコンピュータ(PC:図示せず)等から出力される画像データは、画像処理装置(IPS:図示せず)により所定の画像処理が施された後、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって作像作業が実行される。IPSでは、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば、半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット1Y,1M,1C、1Kの各感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが当接する一次転写部10において、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部10において、一次転写ロール16により中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性(マイナス極性)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が付加され、トナー像を中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせて一次転写が行われる。
トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次一次転写された後、中間転写ベルト15は移動してトナー像が二次転写部20に搬送される。トナー像が二次転写部20に搬送されると、用紙搬送系では、トナー像が二次転写部20に搬送されるタイミングに合わせてピックアップロール51が回転し、用紙トレイ50から所定サイズの用紙Pが供給される。ピックアップロール51により供給された用紙Pは、搬送ロール52により搬送され、搬送シュート53を経て二次転写部20に到達する。この二次転写部20に到達する前に、用紙Pは一旦停止され、トナー像が担持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせてレジストロール(図示せず)が回転することで、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写部20では、中間転写ベルト15を介して、二次転写ロール22がバックアップロール25に押圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれる。その際に、給電ロール26からトナーの帯電極性(マイナス極性)と同極性の電圧(二次転写バイアス)が印加されると、二次転写ロール22とバックアップロール25との間に転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト15上に担持された未定着トナー像は、二次転写ロール22とバックアップロール25とによって押圧される二次転写部20において、用紙P上に一括して静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、二次転写ロール22によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、二次転写ロール22の用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト55へと搬送される。搬送ベルト55では、一次定着部60における最適な搬送速度に合わせて、用紙Pを一次定着部60まで搬送する。一次定着部60に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、一次定着部60によって熱および圧力を受けて用紙P上に一次定着され、その後、さらに、二次定着装置80によって高圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置100の排出部(図示せず。)に設けられた排紙載置部に搬送される。
一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
次に、本実施の形態の画像形成装置100に用いる一次定着部60及び二次定着装置80について説明する。図2は、一次定着部60及び二次定着装置80の構成を示す側断面図である。
初めに、一次定着部60は、回動部材の一例としての定着ロール61、エンドレスベルト62、エンドレスベルト62を介して定着ロール61から押圧される圧力部材の一例としての圧力パッド64により主要部が構成されている。
定着ロール61は、金属製のコア(円筒状芯金)611の周囲に弾性層612及びフッ素樹脂層613を積層して構成したものである。定着ロール61の内部には、発熱源としてのハロゲンランプ66を配設している。一方、定着ロール61の表面には温度センサ69を接触して配置している。画像形成装置100の制御部40は、この温度センサ69による温度計測値に基づいてハロゲンランプ66の点灯を制御し、定着ロール61の表面温度が所定の設定温度(例えば、170℃)を維持するように調整している。エンドレスベルト62は、圧力パッド64とベルト走行ガイド63とによって回動自在に支持されている。そして、ニップ部Nにおいて定着ロール61に対して圧接されて配置されている。
圧力パッド64は、エンドレスベルト62の内側において、エンドレスベルト62を介して定着ロール61に押圧される状態で配置され、定着ロール61との間でニップ部Nを形成している。圧力パッド64は、幅の広いニップ部Nを確保するためのプレニップ部材64aをニップ部Nの入口側に配置し、定着ロール61に歪みを与えるための剥離ニップ部材64bをニップ部Nの出口側に配置している。さらに、エンドレスベルト62の内周面と圧力パッド64との摺動抵抗を小さくするために、プレニップ部材64aおよび剥離ニップ部材64bのエンドレスベルト62と接する面に低摩擦シート68が設けられている。そして、圧力パッド64と低摩擦シート68とは、金属製のホルダ65に保持されている。
さらに、ホルダ65には、ベルト走行ガイド63が取り付けられ、エンドレスベルト62がスムーズに回動することができるように構成されている。すなわち、ベルト走行ガイド63は、エンドレスベルト62内周面と摺擦するため、静止摩擦係数の小さな材質で形成されている。また、ベルト走行ガイド63は、エンドレスベルト62から熱を奪い難いように熱伝導率の低い材質で形成されている。
尚、ベルト走行ガイド63には、一次定着部60の長手方向に亘って、潤滑剤塗布部材67が配設されている。潤滑剤塗布部材67は、エンドレスベルト62内周面に対して接触するように配置され、アミン変性シリコーンオイル等の潤滑剤を適量供給する。
定着ロール61は、図示しない駆動モータにより矢印C方向に回転し、この回転によりエンドレスベルト62も従動回転する。図1に示す画像形成装置100の二次転写部20においてトナー像を静電転写した用紙Pは、定着入口ガイド56によって導かれ、ニップ部Nに搬送される。そして、用紙Pがニップ部Nを通過する際に、用紙P上のトナー像はニップ部Nに作用する圧力と、定着ロール61から供給される熱とによって一次定着される。本実施の形態の一次定着部60では、定着ロール61の外周面に倣う凹形状のプレニップ部材64aによりニップ部Nを広く構成し、安定した一次定着性能を確保している。
また、一次定着部60では、定着ロール61の外周面に対し突出させて剥離ニップ部材64bを配置し、ニップ部Nの出口領域(剥離ニップ部)において定着ロール61の歪みが局所的に大きくなるように構成している。尚、剥離の補助手段として、定着ロール61のニップ部Nの下流側に、剥離部材70を配設している。剥離部材70は、剥離バッフル71が定着ロール61の回転方向と対向する向き(カウンタ方向)に定着ロール61と近接する状態でホルダ72によって保持されている。
次に、本実施の形態が適用される定着装置としての二次定着装置80について説明する。
図2に示すように、二次定着装置80は、加圧ロール81、加熱ロール82、剥離ロール83、加熱ロール82及び剥離ロール83に張架されて回転走行する定着ベルト84とから主要部が構成されている。二次定着装置80は、一次定着部60の一次定着処理によりトナー像を担持した用紙Pを、定着ベルト84と加圧ロール81とを圧接して形成するニップ部に導入し、加圧ロール81が定着ベルト84を加熱ロール82に押し付け、高圧力下でトナー像を用紙Pに定着する方式のものである。
次に、二次定着装置80による定着処理を説明する。
ハロゲンランプ86が加熱ロール82を所定の定着温度まで加熱する。加熱ロール82は定着ベルト84を矢印D方向に回転走行させるように回転駆動し、加圧ロール81は定着ベルト84を介して加熱ロール82の回転に応じて従動回転する。
一次定着部60によりトナー像が一次定着された用紙Pがガイド57により導かれ、定着ベルト84と加圧ロール81との間のニップ部に送り込まれる。次に、用紙Pがニップ部において120℃程度で、単位面積当たり15kgf/cm〜20kgf/cm(147N/cm〜196N/cm)の高圧力で加圧されて、トナー像が用紙P内に埋め込まれる。
続いて、ニップ部を通過した用紙Pは、定着ベルト84の外周面に密着したまま定着ベルト84の回転にともなって矢印E方向に搬送される。用紙Pは剥離ロール83の付近まで搬送される間に自然冷却または所定の冷却装置(図示せず。)により冷却され、トナー像は用紙Pの表層部で冷却されてほぼ固まる。続いて、定着ベルト84に密着した状態で剥離ロール83側まで搬送された用紙Pは、無端ベルト部分から自然に剥離され、定着処理が終了する。尚、二次定着装置80は、必要に応じて、定着ベルト84からの用紙Pの剥離を確実に行う剥離つめ機構や、定着ベルト84の外周面に付着する付着物を除去するクリーニング装置等を設けてもよい。
次に、二次定着装置80を構成する部材について説明する。
加圧ロール81は、円筒状の芯金811、芯金811上にエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム(以下、「EPDMゴム」と記すことがある。)を加硫成型してなる弾性層812、弾性層812の表面に形成したプライマー層813、プライマー層813を介して弾性層812に被覆接着したフッ素樹脂チューブ814から、主要部が構成されている。
本実施の形態が適用される二次定着装置80で使用する加圧ロール81は、円筒状の芯金811の上に形成したEPDMゴムを含む弾性層812が、プライマー層813を介してフッ素樹脂チューブ814と被覆接着し、フッ素樹脂チューブ814とEPDMゴムからなる弾性層812との間の接着強度が1N/mm以上であることを特徴とするものである。接着強度が過度に小さいと、フッ素樹脂チューブ814により弾性層812の表面を被覆することが困難となる傾向にある。
加圧ロール81の弾性層812を構成するEPDMゴムとしては、公知のEPDMゴムを使用することができ、特に限定されないが、通常、ムーニー粘度(ML1+4100℃)10〜180、好ましくは40〜140、ヨウ素価20以下、結晶化度20%以下、好ましくは10%以下の低結晶性または非晶質のエラストマーまたはそれらの混合物である。EPDMゴムにおけるエチレン単位の含有量は、通常40〜80質量%、好ましくは60〜80質量%である。(エチレン+プロピレン)単位/非共役ジエン単位は、通常、(98/2)(モル比)〜(90/10)(モル比)、好ましくは(97/3)(モル比)〜(94/6)(モル比)である。
また、非共役ジエンとしては、例えば、1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン等の線状非共役ジエン;シクロオクタジエン、ジシクロペンタジエン、ジシクロオクタジエン等の環状非共役ジエン;メチレンノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン等の複素環式非共役ジエン等を挙げることができる。これらのうち、ジシクロペンタジエンまたは5−エチリデン−2−ノルボルネンが好ましい。
EPDMには、必要に応じて、炭素原子数3〜20のα−オレフィンを共重合してもよい。このようなα−オレフィンとしては、具体的には、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等が挙げられる。
本実施の形態において、加圧ロール81の弾性層812を構成するEPDMゴムは、機械的強度として、引張り強さ20MPa以上、引裂き強さ10N/mm以上の強度を有することが好ましい。EPDMゴムの機械的強度が過度に低いと、加圧ロール81の耐久性が低下する傾向がある。
弾性層812を構成するEPDMゴムには、必要に応じて他の耐熱耐候性ゴム及びゴム用補強剤等を配合することができる。耐熱耐候性ゴムとしては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(HNBR)、フッ素ゴム等が挙げられる。
ゴム用補強剤としては特に限定されないが、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック;酸化スズ、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化モリブデン、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化鉛等の絶縁性金属酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化亜鉛、水酸化鉛等の金属水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の炭酸塩;珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸ナトリウム、珪酸アルミニウム等の珪酸塩;硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩;鉄粉等の金属粉;炭素繊維等の導電性繊維等;さらに、珪藻土、アスベスト、リトポン(硫化亜鉛/硫酸バリウム)、グラファイト、フッ化カーボン、フッ化カルシウム、ワラスナイト、ガラス粉末等が挙げられる。ゴム用補強剤は1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。尚、これらのゴム用補強剤の配合量は、EPDM100質量部に対して、40質量部〜300質量部である。
加圧ロール81の弾性層812は、EPDMゴムを所定の加硫剤を用いて加硫成型して形成する。EPDMEゴムの加硫剤は特に限定されず、通常、ゴム用途において頻繁に用いられる加硫剤を使用することができる。このような加硫剤としては、例えば、過酸化物加硫剤、硫黄系加硫剤等が挙げられ、中でも、過酸化物加硫剤が好ましい。過酸化物加硫剤としては、例えば、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5ジヒドロキシパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、α,α−ビス(t−ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート等の有機過酸化物化合物が挙げられる。
尚、これらの過酸化物加硫剤を用いるときは、加硫助剤もしくは共加硫剤として、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアクリルホルマール、トリアリルトリメリテート、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、ジプロバルギルテレフタレート、ジアリルフタレート、テトラアリルテレフタールアミドおよびポリジメチルビニルシロキサン、ポリメチルフェニルビニルシロキサン等の化合物を併用することにより著しい効果がみられる。
また、硫黄系加硫剤としては、例えば、硫黄またはチウラム系化合物、モルホリン系化合物等の硫黄供与性化合物が挙げられる。硫黄系加硫剤は、亜鉛華、ステアリン酸等の公知の加硫助剤、及び、チウラム系、グアニジン系、スルフェンアミド系、チアゾール系、ジチオカルバミン酸系等の公知の各種加硫促進剤とともに使用される。
これらの加硫剤及び加硫助剤の使用量は特に限定されず、EPDMゴム100質量部に対して、それぞれ、0.1質量部〜10質量部及び0.5質量部〜20質量部、好ましくは、それぞれ0.2質量部〜8質量部および0.7質量部〜10質量部である。尚、EPDMゴムには、必要に応じて、充填剤、軟化剤、老化防止剤、酸化防止剤、光安定剤、スコーチ防止剤、加硫遅延剤、加工助剤、活剤、粘着剤、難燃剤、着色剤等の各種添加剤を配合しても良い。
次に、加圧ロール81のプライマー層813について説明する。プライマー層813は、弾性層812にフッ素樹脂チューブ814を被覆接着する接着層としての役割を有するものである。プライマー層813を構成するプライマーとしては、少なくとも、付加反応型シリコーンゴムとメチルハイドロジェンシリコーンオイル及びシランカップリング剤とを含むことが好ましい。これらの混合物をプライマ−として使用することにより、より強固に弾性層812であるEPDMとのフッ素樹脂チューブ814との接着を行うことが可能となる。
付加反応型シリコーンゴムは、主剤として、(a)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子と結合するアルケニル基を含有する常温で液状のポリオルガノシロキサンと、架橋剤として、(b)1分子中に少なくともケイ素原子結合水素原子を2個以上含有するオルガノハイドロジェンシロキサンとを、主剤の(a)ポリオルガノシロキサンが有するアルケニル基に対して、(b)オルガノハイドロジェンシロキサン中のケイ素原子結合水素原子のモル比で0.3〜20になる量を添加して使用する。
(a)ポリオルガノシロキサンが有するアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、オクテニル基等が挙げられる。
また、(a)ポリオルガノシロキサンは、上述したアルケニル基以外の置換基を有することがある。このようなアルケニル基以外の置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基;クロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフロロプロピル基、シアノエチル基等の置換基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基等で置換したものが挙げられる。
尚、(a)オルガノポリシロキサンの構造は、直鎖状構造を有するものが好ましいが、部分的には分岐状の構造、環状構造等であってもよい。
(b)オルガノハイドロジェンシロキサンとしては、例えば、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、(CHHSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CHHSiO1/2単位とSiO4/2単位と(CSiO3/2単位とからなる共重合体等が挙げられる。
付加反応型シリコーンゴムは、通常、付加反応触媒の存在下、(a)ポリオルガノシロキサンと(b)オルガノハイドロジェンシロキサンとの付加反応を行う。付加反応触媒としては、例えば、白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と1価アルコ−ルとの反応物、塩化白金酸とオレフィン類との錯体、白金ビスアセトアセテ−ト等の白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウム系触媒等の白金族金属系触媒が挙げられる。
次に、メチルハイドロジェンシリコーンオイルは、シロキサン結合からなる直鎖状ポリマーであって、分子鎖側鎖にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも1個有するストレートシリコーンオイルである。メチルハイドロジェンシリコーンオイルの分子量は、特に限定されないが、通常、25℃における粘度が、10cs〜10000csの範囲であるものが好ましい。
次に、シランカップリング剤としては、アルコキシタイプ、アルケニルタイプ等のいずれの化合物も使用することができとくに限定されない。具体的な化合物としては、例えば、ビニルトリクロロシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等のハロゲンシランカップリング剤;ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン等のアルコキシシランカップリング剤;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等のエポキシシランカップリング剤;N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシランカップリング剤;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプトシランカップリング剤等が挙げられる。
プライマー層813を構成するこれらの材料の配合量は、通常、付加反応型シリコーンゴム100質量部に対して、メチルハイドロジェンシリコーンオイル1質量部〜20質量部、好ましくは、5質量部〜15質量部であり、シランカップリング剤40質量部〜100質量部、好ましくは、60質量部〜80質量部である。メチルハイドロジェンシリコーンオイルの配合量が過度に少ないと、下地ロールとの接着が低下する傾向がある。メチルハイドロジェンシリコーンオイルの配合量が過度に多いと、プライマー層が発泡する傾向がある。
また、シランカップリング剤の配合量が過度に少ないと、フッ素樹脂チューブとの接着強度が低下する傾向がある。また、シランカップリング剤の配合量が過度に多いと、フッ素樹脂チューブを被覆した際にチューブとプライマー層が密着し難くなり、その結果、接着処理後のプライマー層とチューブとの間に気泡を抱いてしまう傾向がある。これらの混合物をプライマーとして使用することにより、より強固に弾性層であるEPDMとの接着を行うことが可能となる。
プライマー層813を形成する方法としてはとくに限定されないが、例えば、下地となるEPDMゴム材料を含む弾性層812の表面に、予め、波長184.9nmを含む紫外線を、積算光量50mJ/cm〜1000mJ/cmとなるように照射し、その後、プライマー層813の厚さが0.5μm〜20μmとなるように塗布することが好ましい。波長184.9nmを含む紫外線を、上述した積算光量となるようにEPDMゴム表面に照射して表面処理することにより、弾性層812を構成するEPDMとプライマー層813との接着性が飛躍的に改良される。
プライマー層813の厚さが過度に薄いと、予め加硫成型されたEPDMからなる下地ロールにフッ素樹脂チューブ814を被覆する際に、ロール表面の微小な凹凸を埋めることが困難となり接着にむらが生じる傾向がある。また、プライマー層813の厚さが過度に厚いと、ロールとして高い圧力で使用する際に、プライマー層813自体が凝集破壊する傾向がある。
続いて、フッ素樹脂チューブ814について説明する。フッ素系樹脂チューブとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、フッ化エチレン−プロピレン共重合体樹脂(FEP)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、ポリフッ化ビニル樹脂等のチューブが挙げられる。これらの中でも、特にPFAチューブを用いたものが好ましい。
フッ素樹脂チューブ814の厚さは、70μm〜130μmであることが好ましい。フッ素樹脂チューブ814の厚さが過度に薄いと、加圧ロール81の耐久性が低下する傾向があり、フッ素樹脂チューブ814の厚さが過度に厚いと、加圧ロール81の柔軟性が損なわれる傾向がある。
尚、二次定着装置80で使用する他の部材について以下に説明する。加熱ロール82は、アルミニウム、ステンレス等からなる円筒状のロール芯材上に被覆層を形成したロール本体821と、ロール芯材の内部空間に配設したハロゲンランプ86とで構成される。被覆層は、例えば、シリコーンゴム等からなる厚さが0.5〜5mm程度の弾性層と、その弾性層の表面に形成されるフッ素系樹脂(例えばPFA等)等からなる厚さが10μm〜200μm程度の表面層などで形成されている。加熱ロール82は、公知の回転駆動手段により所定の方向(D)に回転駆動するようになっている。また、加熱ロール82は、ハロゲンランプ86により所定の定着加熱温度(例えば、120℃)に加熱されている。
剥離ロール83は、定着ベルト84を所定の曲率で曲げた状態で張架し、定着ベルト84により搬送される用紙Pが剥がれることを促進する。剥離ロール83は、アルミニウム、ステンレス等からなる円筒状のロール芯材上に被覆層を形成した構造を有するものである。剥離ロール83は、公知の張力付与機構によって定着ベルト84に張力を付与する方向に対し弾性的に付勢されている。
定着ベルト84は、耐熱性の基材上に表面層を積層した2層構造を有する無端ベルト状のものである。基材は、例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール等の耐熱性樹脂からなり、厚さは20μm〜150μm程度である。表面層は、例えば、シリコーンゴムからなるゴム層からなり、厚さが10μm〜200μm程度である。表面層は、通常、浸漬塗布、スプレー等のコーティング方法、フィルム形態としたものを貼り付ける等の方法を用いて形成する。
定着ベルト84の表面層を形成するシリコーンゴムとしては、主鎖にパーフルオロアルキルエーテル基及び/またはパーフルオロアルキル基を有するフルオロカーボンシロキサンゴムが好ましい。さらに、フルオロカーボンシロキサンゴムは、(i)フルオロカーボンシロキサンを主成分とし、脂肪族不飽和基を有するフルオロカーボンポリマーと、(ii)1分子中にケイ素原子結合水素原子を少なくとも2個有し、フルオロカーボンシロキサンゴム組成物中の脂肪族不飽和基量に対してケイ素原子結合水素原子の含有量が1〜4倍モル量であるオルガノポリシロキサン及び/又はフルオロカーボンシロキサンとを含むフルオロカーボンシロキサンゴム前駆体組成物の硬化物で構成されることが好ましい。
ここで、(i)成分中の脂肪族不飽和基としては、分子鎖末端にあることが好ましく、例えば、ビニルジアルキルシリル基、ジビニルアルキルシリル基、トリビニルシリル基を主鎖に有することが好ましい。なお、これらの基のアルキル基としては炭素数1〜8であるものが好ましく、特に、メチル基が好ましい。
(ii)成分のオルガノポリシロキサンとしては、ケイ素原子に結合した水素原子を分子中に少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを挙げることができる。
また、フルオロカーボンシロキサンゴム前駆体組成物においては、硬化剤として、前述した付加反応型シリコーンゴム組成物に使用される種々のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用することができる。
以下に、実施例に基づき本実施の形態をさらに詳細に説明する。なお、本実施の形態は実施例に限定されるものではない。
(1)フッ素樹脂チューブの接着強度測定
所定の操作により調製した加圧ロールの表面に、幅20mmで円周方向に切込みを入れ、23℃65%RHの環境下でロール表面に対して90°の角度になるようにフッ素樹脂チューブを10mm/minの速度で引っ張り、そのときの引っ張り荷重を測定し、その結果から接着強度を求めた(単位:N/mm)。
(2)加圧ロールの耐久性評価
所定の操作により調製した加圧ロールを、前述した図2において説明した二次定着装置80(図2参照)と同様な構成を有する評価機を用いて加圧ロールの耐久性評価を行った。尚、定着ベルトは、φ168mm、厚さ100μmのポリイミド基材の上に、厚さ30μmのフルオロカーボンシロキサンゴムを被覆したものを使用した。評価機は、定着ベルトを介して加熱ロールと加圧ロールを総荷重200kgf(1960N)で圧接したときのニップ幅5mm、単位面積当りの平均荷重は、A4紙縦送りの場合で17kgf/cm(166.6N/cm)、A4紙横送りの場合で15kgf/cm(147N/cm)、また、加熱ロールの制御温度は120℃に設定した。
以上の条件にて、ミラーコートプラチナ紙A4(富士ゼロックスオフィスサプライ製、坪量209g/m)を縦送りで走行させ、その走行枚数量にて耐久性評価を行なった。枚数が多いほど耐久性が高い。
(実施例1)
EPDMゴムの過酸化物架橋配合にて、ゴム硬度A60/S(JIS K6253に準拠したタイプAデュロメータ硬さ、以下「JIS−A」と記することがある)、引張り強さ21MPa、引裂き強さ10.5N/mmのゴム材料を調製した。このゴム材料を用いて、コンプレッション成型後、研磨することにより、外径φ64.8mm、ゴム厚さ0.8mmの下地ロールを調製した。
次に、下地ロールの表面を、波長184.9nmを含む短波長紫外線で、積算光量70mJ/cmになるように所定時間照射し、表面処理を行った。
続いて、(A):分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖したジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体(粘度30,000Pa・s、ビニル基含有量0.15質量%)100質量部、ヒュームドシリカ10質量部、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(粘度10mPa・s、ケイ素原子結合水素原子含有量1質量%)1質量部、塩化白金酸のイソプロピルアルコール溶液0.5質量部(白金含有量1質量%)、1−エチニル−1−シクロヘキサノール0.05質量部を加え、均一に混合したもの100質量部と、
(B):側鎖にケイ素原子に結合した水素原子を持つメチルハイドロジェンシリコーンオイル(信越化学工業株式会社製KF−9901)10質量部と、
(C):酢酸ブチル100質量部と、
を均一に撹拌混合して混合物を調製し、その混合物50質量部と、テトラアルコキシシラン−ヘプタン混合溶液(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製DY39−115)100質量部とを均一に混合し、プライマ−組成物を得た。
次に、前述のプライマ−組成物を、予め紫外線により表面処理を施したEPDMゴム加硫物からなる下地ロール表面にスプレーコートで厚さ10μmになるように塗布した。続いて、プライマー組成物を塗布した上に、裏面がKrFエキシマレーザ(照射量:0.6J/cm)照射により接着処理された厚さ100μmのPFA チューブを被覆し、170℃×30分間で接着剤の硬化処理を行い、加圧ロールを得た。
この加圧ロールは、PFAチューブの接着強度の測定結果は、6N/mmであり、きわめて高い接着強度が得られた。
また、加圧ロールの耐久性評価の結果、100,000枚通紙時点で良好な用紙搬送性を維持しており、加圧ロールには、弾性層の凝集破壊等の異常も見られなかった。
(比較例1)
実施例1で使用したEPDMゴムの下地ロールを用い、下地ロールの表面を紫外線による表面処理を行なわない以外、実施例1と同様な操作により、EPDMゴムの下地ロールの上に厚さ100μmの裏面が接着処理されたPFAチューブを被覆後、硬化接着させ、加圧ロールを得た。
この加圧ロールは、PFAチューブの接着強度の測定結果は、0.1N/mmであり、低い接着強度が得られた。
また、加圧ロールの耐久性評価の結果、A4紙縦送り枚数12,000で弾性層(ゴム層)の凝集破壊が発生した。
(比較例2)
過酸化物架橋配合のHTVシリコーンゴムを用いて、ゴム硬度A60/S(JIS−A)、引張り強さ9MPa、引裂き強さ7.5N/mmのゴム材料を調製し、実施例1と同様の操作により、コンプレッション成型後に研磨処理を施して下地ロールを作成した。
次に、この下地ロール表面上に実施例1で使用したのと同様なプライマー組成物をスプレーコートで厚さ10μmになるように塗布し、裏面が接着処理された厚さ100μmのPFAチューブを被覆後、硬化接着させ、加圧ロールを得た。
この加圧ロールは、PFAチューブの接着強度の測定結果は、0.7N/mmであった。
また、加圧ロールの耐久性評価の結果、A4紙縦送り枚数31,000で弾性層(ゴム層)の凝集破壊が発生した。
(比較例3)
付加反応型LTVシリコーンゴムを用いて、ゴム硬度A60/S(JIS−A)、引張り強さ3.5MPa、引裂き強さ5N/mmのゴム材料を調製し、金型内で裏面が接着処理された厚さ100μmのPFAチューブを一体成型方法にてゴムと加硫接着させ、加圧ロールを得た。
この加圧ロールは、PFAチューブの接着強度の測定結果は、0.5N/mmであった。
尚、加圧ロールの耐久性評価の結果、A4紙縦送り枚数15,000で弾性層(ゴム層)の凝集破壊が発生した。
以上、説明した通り、本実施の形態が適用される加圧ロール(実施例1)よれば、高い圧力下で使用される場合においても、良好な耐久性を示すことが分かる。このような加圧ロールは、例えば、電子写真方式を用いるプリンタ、複写機等の画像形成装置において、特に、定着対象の記録シートを加熱及び高圧力で加圧した後に無端ベルトに当接させた状態で冷却手段により冷却してから剥離する方式の定着装置に使用することができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。 一次定着装置及び二次定着装置の構成を示す側断面図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電器、13…レーザ露光器、14…現像器、15…中間転写ベルト、16…一次転写ロール、17…ドラムクリーナ、20…二次転写部、60…一次定着部、61…定着ロール、62…エンドレスベルト、63…ベルト走行ガイド、64…圧力パッド、64a…プレニップ部材、64b…剥離ニップ部材、65…ホルダ、66,86…ハロゲンランプ、67…潤滑剤塗布部材、68…低摩擦シート、69…温度センサ、70…剥離部材、80…二次定着装置、81…加圧ロール、812…弾性層、813…プライマー層、814…フッ素樹脂チューブ、82…加熱ロール、83…剥離ロール、84…定着ベルト、100…画像形成装置

Claims (6)

  1. 定着装置に用いる加圧ロールであって、
    円筒状芯金の周囲に形成したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムを加硫成型してなる弾性層と、
    前記弾性層の表面にプライマーを介して被覆接着したフッ素樹脂チューブと、を有し、
    前記弾性層と前記フッ素樹脂チューブとの接着強度が1N/mm以上であることを特徴とする加圧ロール。
  2. 前記プライマーは、付加反応型シリコーンゴムとメチルハイドロジェンシリコーンオイル及びシランカップリング剤を含むシリコーンゴム混合物であることを特徴とする請求項1記載の加圧ロール。
  3. 前記弾性層を構成する前記エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムの加硫物が、引張り強さ20Mpa以上、引裂き強さ10N/mm以上であることを特徴とする請求項1記載の加圧ロール。
  4. 記録材上に形成するトナー像の定着に使用する加圧ロールであって、
    円筒状芯金の外周面に形成したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム層と、
    前記エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴム層の上に形成した付加反応型シリコーンゴムとメチルハイドロジェンシリコーンオイル及びシランカップリング剤を含むシリコーンゴム層と、
    前記シリコーンゴム層表面を被覆するフッ素樹脂チューブと、
    を有することを特徴とする加圧ロール。
  5. 定着ベルトと、
    前記定着ベルトと圧接して形成するニップ部によりトナーの定着を行う加圧ロールと、を備え、
    前記加圧ロールは、
    円筒状芯金の外周面に加硫成型したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムを含む弾性層と、
    前記弾性層の表面にプライマーを介して接着強度が1N/mm以上になるように被覆接着したフッ素樹脂チューブと、
    を有することを特徴とする定着装置。
  6. 記録材に対して画像を形成する画像形成装置であって、
    定着ベルトと加圧ロールとを圧接して形成するニップ部により前記記録材にトナーの定着を行う定着装置を備え、
    前記定着装置の前記加圧ロールは、
    円筒状芯金の外周面に加硫成型したエチレン−プロピレン−非共役ジエンゴムを含む弾性層と、当該弾性層の表面にプライマーを介して接着強度が1N/mm以上になるように被覆接着したフッ素樹脂チューブとを有することを特徴とする画像形成装置。
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