JP6790476B2 - 定着部材、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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<1>に係る発明は、
基材と、
水素原子が結合した水素結合シリル基(−SiH)を有する接着性化合物を含む接着層と、
前記接着層に接触し、水素原子が結合した水素結合シリル基(−SiH)を有する第1のポリシロキサン及びビニル基(−CH=CH2)を有する第2のポリシロキサンの重合体を含み、前記重合体となる前における前記水素結合シリル基の含有量[s]と前記ビニル基の含有量[v]との比[s:v(mol比)]が1:1.4乃至1:2.2の範囲である弾性層と、
前記弾性層に接触し、水酸基を有する化合物を少なくとも前記弾性層と接触する側の面に有する表面層と、
を備える定着部材。
第1回転体と、前記第1回転体の外面に接触して配置される第2回転体と、を備え、
前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方が<1>に記載の定着部材であり、
トナー像が表面に形成された記録媒体を前記第1回転体と前記第2回転体との接触部に挿通して前記トナー像を定着する定着装置。
<2>に記載の定着装置を備え、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記トナー像を前記記録媒体に定着する定着手段であって、<2>に記載の定着装置を有する定着手段と、
を備える画像形成装置。
なお、実質的に同一の機能を有する部材には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明は適宜省略する場合がある。
本実施形態に係る定着部材について説明する。
図1は、本実施形態に係る定着部材の一例を示す概略断面図である。
また、接着層112は水素原子が結合した水素結合シリル基(−SiH)を有する接着性化合物を含み、かつ表面層110Cは水酸基を有する化合物を少なくとも前記弾性層と接触する側の面に有する。
この効果が奏される理由は、以下のように推察される。
しかし、こうした定着装置では、第1回転体及び第2回転体が接触部(ニップ)において圧縮変形しその後回転駆動に伴って接触部(ニップ)を通過すると圧縮から解放されて元の形状に戻る、という状態が繰り返される。そのため、前記の表面層や弾性層も圧縮変形と圧縮からの解放とが繰り返され、表面層と弾性層との界面や弾性層と接着層との界面には繰り返して負荷が加えられる。そして、この負荷の繰り返しにより、表面層と弾性層及び弾性層と接着層とが剥離することがあった。
一方、接着層112には水素結合シリル基(−SiH)を有する接着性化合物が含まれており、この水素結合シリル基が弾性層110Bとの界面において、該弾性層110B中に存在する余剰のビニル基と反応して結合を形成する。これにより、接着層112と弾性層110Bとの界面における接着性が向上され、この界面での剥離が抑制されるものと考えられる。
さらに、表面層110Cは、少なくとも前記弾性層と接触する側の面においてビニル基と反応し得る水酸基を有する化合物が存在しており、この水酸基が弾性層110Bとの界面において、該弾性層110B中に存在する余剰のビニル基と反応して結合を形成する。これにより、表面層110Cと弾性層110Bとの界面における接着性も向上され、この界面での剥離も抑制されるものと考えられる。
しかし、比[s:v]が前記の範囲である本実施形態では、表面層と弾性層との界面での剥離、及び弾性層と接着層との界面での剥離が、共に抑制される。
弾性層110Bでの、重合体となる前における水素結合シリル基の含有量[s]とビニル基の含有量[v]との比[s:v(mol比)]は、1:1.4乃至1:2.2の範囲である。この比[s:v(mol比)]は、さらに1:1.45乃至1:2.1の範囲が好ましく、1:1.5乃至1:2.0の範囲がより好ましい。
水素結合シリル基1モルに対するビニル基の含有量が1.4モル以上であることで、表面層と弾性層との界面での剥離、及び弾性層と接着層との界面での剥離が、共に抑制される。
一方、水素結合シリル基1モルに対するビニル基の含有量が2.2モル以下であることで、弾性層においてシリコーンゴムの架橋度低下によって生じる破断強度の低下が抑制される。
重合体となる前における水素結合シリル基(−SiH)及びビニル基(−CH=CH2)の含有量の測定は、重合前つまり弾性層110Bの形成前の段階での第1のポリシロキサン及び第2のポリシロキサンについて、NMR分光法を用いることで行われる。具体的には、第1のポリシロキサンを含む溶液及び第2のポリシロキサンを含む溶液を、それぞれn−ヘキサンで5倍に希釈し、遠心分離を行ってろ液を分取する。その後、溶媒を除去し、重水素化クロロホルム(CDCl3)に溶解してNMR(バリアン社製、製品名:UNITY−300)により解析し、それぞれの含有量が得られる。
本実施形態に係る定着部材は、ロール状であってもよいし、ベルト状であってもよい。また、熱源をその内部又は外部に備えた加熱定着部材であってもよいし、熱源を備えない加圧定着部材であってもよい。
定着部材がロール状の場合、基材としては、例えば、金属(アルミ、SUS、鉄、銅等)、合金、セラミックス、FRM(繊維強化メタル)等で構成された円筒体が挙げられる。
定着部材がロール状の場合、基材の外径及び肉厚は、例えば、外径10mm以上50mm以下であることがよく、例えば、アルミニウム製の場合は厚さ0.5mm以上4mm以下、SUS(ステンレス鋼)製又は鉄製の場合は厚さ0.1mm以上2mm以下である。
なお、樹脂ベルトには導電剤などを添加分散して、体積抵抗率が制御されていてもよい。具体的には、樹脂ベルトとしては、例えば、カーボンブラックを添加し分散して体積抵抗率を制御したポリイミドベルトが挙げられる。また、樹脂ベルトとしては、例えば、長尺のポリイミドシートの両端部をパズル上に組合せ、熱圧着部材を用いて熱圧着し、ベルト状に仕立てたものも挙げられる。
接着層は、水素原子が結合した水素結合シリル基(−SiH)を有する接着性化合物(接着剤)を含む。
シリコーン系接着剤としては、主鎖の両末端又は片末端に−SiH(R1)2基を有するオルガノポリシロキサン(なお、R1は水素原子又は有機基を表し、メチル基が好ましく、2つのR1は同じであっても異なっていてもよい)、主鎖の側鎖に水素原子を有する(つまり主鎖中に−[O−Si(−H)(−R2)]−の構造を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン(なお、R2は水素原子又は有機基を表し、メチル基が好ましい)等が挙げられる。
弾性層は、水素原子が結合した水素結合シリル基(−SiH)を有する第1のポリシロキサンと、ビニル基(−CH=CH2)を有する第2のポリシロキサンと、の重合体を含む。また、重合体となる前における水素結合シリル基の含有量[s]とビニル基の含有量[v]との比[s:v(mol比)]が前述の範囲である。
水素結合シリル基(−SiH)を有する第1のポリシロキサンとしては、特に限定されず、公知の材料が使用され得る。第1のポリシロキサンにおいて、水素結合シリル基(−SiH)は主鎖の末端に存在していても、主鎖の側鎖に存在していてもよい。
これらの第1のポリシロキサンは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ビニル基(−CH=CH2)を有する第2のポリシロキサンとしては、特に限定されず、公知の材料が使用され得る。第2のポリシロキサンにおいて、ビニル基は主鎖の末端に存在していても、主鎖の側鎖に存在していてもよい。
これらの第2のポリシロキサンは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
表面層は、水酸基を有する化合物を少なくとも弾性層と接触する側の面に有する。
なお、表面層を構成する材料自体として水酸基を有する材料を用いる方法も考えられるが、表面層に求められる機能を保持しつつかつ弾性層側の面に水酸基を有する化合物を存在させる観点から、水酸基を有しない材料によって構成された表面層の弾性層側の面に、表面処理によって水酸基を有する化合物を存在させる方法がより好ましい。
これらの中でも、耐熱性離型材料としては、フッ素樹脂がよい。
このようなフッ素樹脂として、具体的には、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリエチレン/テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロ三フッ化エチレン(PCTFE)、フッ化ビニル(PVF)等が挙げられる。
弾性層側の面に水酸基を有する化合物を存在させるための表面処理としては、湿式処理であっても乾式処理であってもよい。例えば、液体アンモニア処理によって水酸基を表面に導入する方法、エキシマレーザ処理によって水酸基を表面に導入する方法、プラズマ処理でビニルアルコキシシランをグラフト重合させアルコキシシランの水酸基を表面に導入する方法が挙げられる。
例えば、ビニルアルコキシシランをプラズマ励起ガス中に導入して表面層の内面(弾性層側の面)をプラズマ処理する方法が挙げられる。
これにより、プラズマが表面層の内面と接触し、ラジカルが表面層を構成するフッ素樹脂に生成する。フッ素樹脂のラジカルと、ビニルアルコキシシランのビニル基とがラジカル反応し、ビニルアルコキシシランが当該フッ素樹脂にグラフト重合する。そして、ビニルアルコキシシランのグラフト重合に由来し、表面層の内面に凸部を形成する枝部分のアルコキシ基は空気中の水により加水分解され水酸基になる。
表面層の内面(弾性層側の面)における粗さとしては、算術平均粗さRaは0.08μm未満であることが好ましく、さらにはRa0.07μm以下がより好ましい。
また、粗さ曲線要素の平均長さRSmは15μm未満であることが好ましく、さらにはRSm14μm以下がより好ましい。
具体的には、レーザーテック株式会社製コンフォーカル顕微鏡(OPTELICS H1200)を使用し、高さ方向の分解能0.01μmにて表面層内面の表面形状を測定する。得られた表面形状の任意の位置から表面層の長手方向に150μmの評価長さをとり、二次関数で曲率補正を行った上で、JIS B 0601に基づいて表面粗さを計測する。表面粗さの計測は、実表面の断面曲線から断面曲線を作成するときのカットオフ値を0.0025mm、断面曲線から粗さ曲線を作成するときのカットオフ値を0.08mmとして行われる。
測定対象となる表面層の一部を切り出し測定用試料を準備する。測定用試料を、蛍光X線解析装置(島津製作所社製、XRF−1500)を用いて、X線出力40V−70mA、測定面積10mmφ、測定時間15分の条件で、定性定量全元素分析法にて測定し、得られたCに由来するピークの強度、Oに由来するピークの強度、及びFに由来するピークの強度から算出する。
なお、得られたピークが他の元素に由来するピークと重なる場合には、ICP発光分光法や原子吸光法にて解析したうえで、求めるべき原子に由来するピークの強度をそれぞれ算出する。
次に、定着部材の製造方法について説明する。
定着部材の製造方法としては、例えば、基材上に、前述の接着剤を用いて水素結合シリル基(−SiH)を有する接着性化合物を含む接着層を形成する。ついで、前述の第1のポリシロキサン及び第2のポリシロキサンを水素結合シリル基の含有量[s]とビニル基の含有量[v]との比[s:v(mol比)]が前述の範囲となるよう調整した弾性層形成用の塗布液を接着層に接するよう塗布し、重合体を合成させ硬化して弾性層を形成する。ついで、前述の耐熱性離型材料を用いて製造した管状体(チューブ)を準備し、管状体内面に前述の表面処理を施して水酸基を有する化合物を導入し、その後弾性層上に管状体を被覆して表面層を形成することで、定着部材を形成し得る。なお、管状体の被覆後に焼成を行うことで、弾性層形成用の塗布液の硬化反応を進めてもよい。
本実施形態に係る定着部材は、例えば、加熱ロール、加圧ロール、加熱ベルト、及び加圧ベルト等に適用される。なお、加熱ロール及び加熱ベルトにおける熱源としては、外部の熱源から加熱する方式や、電磁誘導方式による方式等が挙げられる。
本実施形態に係る定着装置としては、種々の構成があり、例えば、第1回転体と、第1回転体の外面に接して配置される第2回転体と、を備える。そして、第1回転体及び第2回転体の少なくとも一方として、本実施形態に係る定着部材が適用される。
なお、本実施形態に係る定着装置は、第1及び第2実施形態に限られず、加熱ロール又は加熱ベルトと加圧ベルトとを備えた定着装置であってよい。そして、本実施形態に係る定着部材は、加熱ロール、加熱ベルト及び加圧ベルトのいずれにも適用され得る。
また、本実施形態に係る定着装置は、第1及び第2実施形態に限られず、電磁誘導加熱方式の定着装置であってもよい。
第1実施形態に係る定着装置について説明する。図2は、第1実施形態に係る定着装置の一例を示す概略図である。
なお、押圧パッド64は、例えば、加圧ベルト62と加熱ロール61とが相対的に加圧されていればよい。従って、加圧ベルト62側が加熱ロール61に加圧されてもよく、加熱ロール61側が加熱ロール61に加圧されてもよい。
押圧パッド64は、例えば、幅の広い挟込領域Nを確保するための前挟込部材64aを挟込領域Nの入口側に配置し、加熱ロール61に歪みを与えるための剥離挟込部材64bを挟込領域Nの出口側に配置している。
なお、摺動部材68は、例えば、その摺動面が加圧ベルト62の内周面と接するように設けられており、加圧ベルト62との間に存在するオイルの保持・供給に関与する。
第2実施形態に係る定着装置について説明する。図3は、第2実施形態に係る定着装置の一例を示す概略図である。
定着ベルトモジュール86は、例えば、加熱ベルト84の外側に配置されてその周回経路を規定する支持ロール92と、加熱押圧ロール89から支持ロール90までの加熱ベルト84の姿勢を矯正する姿勢矯正ロール94と、加熱ベルト84(定着ベルトモジュール86)と加圧ロール88とが接触する領域である挟込領域Nの下流側において加熱ベルト84を内周面から張力を付与する支持ロール98とが設けられている。
摺動部材82は、例えば、その摺動面が加熱ベルト84の内周面と接するように設けられており、加熱ベルト84との間に存在するオイルの保持・供給に関与する。
ここで、摺動部材82は、例えば、その両端が支持部材96により支持された状態で設けられている。
支持ロール90の両端部には、例えば、加熱ベルト84を外側に押圧するバネ部材(不図示)が配設されている。
支持ロール92の離型層は、例えば、加熱ベルト84の外周面からのトナーや紙粉が支持ロール92に堆積するのを防止するために形成されるものである。
支持ロール92の内部には、例えば、ハロゲンヒータ92A(加熱源の一例)が配設されており、加熱ベルト84を外周面側から加熱するようになっている。
姿勢矯正ロール94には、例えば、端部位置測定機構の測定結果に応じて加熱ベルト84の軸方向における当り位置を変位させる軸変位機構(不図示)が配設され、加熱ベルト84の蛇行を制御するように構成されている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施形態の画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、トナー像を記録媒体に定着する定着手段と、を備える。そして、定着手段として、本実施形態に係る定着装置が適用される。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示した概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置では、図示しない画像読取装置や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図示しない画像処理装置により画像処理が施された後、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって作像作業が実行される。
・接着層
接着剤として信越化学工業社製の製品名:PRIMER−No32(水素結合シリル基(−SiH)を有するシリコーン系接着剤)を準備し、芯金(材質:アルミニウム)の外周面に厚さ1.0μmとなるよう塗布して、接着層を形成した。この接着層を、150℃30分で処理した。
シリコーンゴム組成物として信越化学工業社製の製品名:X34−1053のA液及びB液(A液:ビニル基(−CH=CH2)を有する第2のポリシロキサン、及び触媒(白金)を含む、B液:水素結合シリル基(−SiH)を有する第1のポリシロキサン、及びビニル基(−CH=CH2)を有する第2のポリシロキサンを含む)を準備した。
このA液及びB液を比率(A液:B液(質量比))で90:110で混合し、弾性層形成用の塗布液を得た。ビニル基と水素結合シリル基(SiH基)の比を下記表1に示す。
この塗布液を接着層表面に塗布し、120℃15分で加熱して弾性層を形成した。
PFA(三井デュポンフロロケミカル(株)製、451HP−J)を原料とするフッ素樹脂チューブを、射出成形により成形した。
次いでフッ素樹脂チューブの内面にプラズマ処理を施した。具体的には、放電電極から印加電圧10kV、周波数18kHz、励起ガス(Ar)とシラン(ビニルメトキシシラン)の混合ガスを用い、その流量1L/minとし、シランはバブリングにより気化されて励起ガスに混合した。プラズマ処理時間10秒に設定し、外径24.5mm、肉厚30μmのフッ素樹脂チューブを得た。
なお、フッ素樹脂チューブ内面では、Ra0.031μm、RSm6.522μm、炭素(C):酸素(O)の比(モル比)1:0.6であった。
実施例1において、弾性層形成の際のA液及びB液の比率(A液:B液(質量比))を、下記表1に記載のものに変更したこと以外は、実施例1と同様にして定着ロールを得た。
(剥離試験)
実施例、比較例で得た各々の定着ロールについて、以下の方法により剥離試験を実施した。定着ロールの表面層に20mm幅で周方向に向かう切込みを入れ、表面層及び弾性層部を保持し、定着ロールの外側(芯金側から離れる方向)に向かって表面90°方向に引張ることで、剥離試験を実施した。
接着層と弾性層との界面、及び弾性層と表面層との界面における剥離の発生具合(総面積に対する剥離が発生した領域の面積の比(%))を評価した。また、その結果から以下の基準により評価した。なお、評価A(○)及びB(△)である場合には実用上問題なしと判断した。
A(○):剥離発生領域0.1%未満
B(△):剥離発生領域0.1%以上10%未満
C(×):剥離発生領域10%以上
63 ベルト走行ガイド
64 押圧パッド
64a 前挟込部材
64b 剥離挟込部材
65 保持部材
66 ハロゲンランプ
68 摺動部材
69 感温素子
70 剥離部材
71 剥離爪
72 保持部材
80 定着装置
82 摺動部材
84 加熱ベルト
86 定着ベルトモジュール
88 加圧ロール
89A ハロゲンヒータ
89 加熱押圧ロール
90A ハロゲンヒータ
90 支持ロール
92A ハロゲンヒータ
92 支持ロール
94 姿勢矯正ロール
96 支持部材
98 支持ロール
100 画像形成装置
110 定着部材
110A 基材
110B 弾性層
110C 表面層
112 接着層
Claims (3)
- 基材と、
水素原子が結合した水素結合シリル基(−SiH)を有する接着性化合物を含む接着層と、
前記接着層に接触し、水素原子が結合した水素結合シリル基(−SiH)を有する第1のポリシロキサン及びビニル基(−CH=CH2)を有する第2のポリシロキサンの重合体を含み、前記重合体となる前における前記水素結合シリル基の含有量[s]と前記ビニル基の含有量[v]との比[s:v(mol比)]が1:1.4乃至1:2.2の範囲である弾性層と、
前記弾性層に接触し、水酸基を有する化合物を少なくとも前記弾性層と接触する側の面に有する表面層と、
を備え、
前記表面層における前記弾性層と接触する側の面の炭素(C):酸素(O)がモル比にて1:0.2乃至1:1.5である、
定着部材。 - 第1回転体と、前記第1回転体の外面に接触して配置される第2回転体と、を備え、
前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方が請求項1に記載の定着部材であり、
トナー像が表面に形成された記録媒体を前記第1回転体と前記第2回転体との接触部に挿通して前記トナー像を定着する定着装置。 - 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記トナー像を前記記録媒体に定着する定着手段であって、請求項2に記載の定着装置を有する定着手段と、
を備える画像形成装置。
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