JP6981129B2 - 定着部材、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

定着部材、定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、定着部材、定着装置、及び画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置(複写機、ファクシミリ、プリンタ等)では、記録材上に形成された未定着のトナー像を定着装置によって定着して画像が形成される。
例えば、特許文献1には、「基材上に加硫シリコーンゴム層およびフッ素樹脂層を順次形成させたシリコーンゴム−フッ素樹脂積層体において、加硫シリコーンゴム層上にエポキシ樹脂30〜80重量%およびシランカップリング剤70〜20重量%を含有するエポキシ樹脂含有シラン系プライマー層とフッ素樹脂系プライマー層とを順次形成させた後、フッ素樹脂層を形成せしめてなるシリコーンゴム−フッ素樹脂積層体」が開示されている。
特許第5729527号公報
従来、定着部材において、シリコーンゴムを含む弾性層とフッ素樹脂を含む表面層とを接着させる場合、弾性層と表面層との界面で剥離することがあった。
本発明の課題は、フッ素樹脂を含む表面層とシリコーンゴムを含む弾性層とを有する定着部材において、表面層が弾性層上に直接設けられている場合に比べ、弾性層と表面層との接着性が向上している定着部材を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。

材と、
基材上に設けられたシリコーンゴムを含む弾性層と、
前記弾性層上に設けられたエポキシ基を有するシランカップリング剤を含有する組成物の硬化物である接着層と、
前記接着層上に設けられたフッ素樹脂を含む表面層であって、内面に親水性官能基を有する表面層と、
を備える定着部材。

記親水性官能基が、水酸基、カルボキシ基、カルボニル基、アミノ基、およびスルホ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基であるに記載の定着部材。

記親水性官能基が、水酸基およびカルボキシ基のうちの少なくとも一つの官能基であるに記載の定着部材。

記表面層の内面に、粒径0.5μm以上のカーボン粒子が、0.1mm当たり、0個以上200個以下で存在しているのいずれか1項に記載の定着部材。

記表面層の内面に、粒径0.5μm以上のカーボン粒子が、0.1mm当たり、10個以上200個以下で存在しているに記載の定着部材。

1回転体と、第1回転体の外面に接して配置される第2回転体と、を備え、
前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方が、のいずれか1項に記載の定着部材である定着装置。

保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、
帯電された前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
前記潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
前記トナー像を前記記録媒体に定着する定着手段であって、に記載の定着装置である定着手段と、
を備える画像形成装置。
に係る発明によれば、フッ素樹脂を含む表面層とシリコーンゴムを含む弾性層とを有する定着部材において、表面層が弾性層上に直接設けられている場合に比べ、弾性層と離型層との接着性が向上している定着部材が提供される。
に係る発明によれば、表面層が弾性層上に直接設けられている場合に比べ、粒径0.5μm以上のカーボン粒子が、0.1mm当たり、0個以上200個以下であり、弾性層と離型層との接着性が向上している定着部材が提供される。
に係る発明によれば、フッ素樹脂を含む表面層とシリコーンゴムを含む弾性層とを有する定着部材において、表面層が弾性層上に直接設けられている定着部材を備えた場合に比べ、弾性層と離型層との接着性が向上している定着部材を備えた定着装置、又は画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る定着部材の一例を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る定着装置の一例を示す概略構成図である。 第2実施形態に係る定着装置の一例を示す概略構成図である。 第3実施形態に係る定着装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。
なお、実質的に同一の機能を有する部材には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明は適宜省略する場合がある。
[定着部材]
本実施形態に係る定着部材について説明する。
図1は、本実施形態に係る定着部材の一例を示す概略断面図である。
本実施形態に係る定着部材110は、図1に示すように、例えば、基材110Aと、基材110A上に設けられた弾性層110Bと、弾性層110B上に設けられた接着層110Cと、接着層110C上に設けられた表面層110Dと、を有している。そして、弾性層110Bは、シリコーンゴムで構成されており、接着層110Cは、エポキシ基を有するシランカップリング剤(以下、「エポキシ基含有シランカップリング剤」と称する場合がある。)を含む組成物の硬化物で構成されている。また、表面層110Dは、フッ素樹脂を含み、表面層の内面(接着層と接する面)には、親水性官能基を有している。
なお、本実施形態に係る定着部材110は、上記層構成に限られず、必要に応じて、例えば、基材110Aと弾性層110Bとの間に金属層及びその保護層、並びに接着剤を介在させた層構成であってもよい。
ここで、従来、定着部材において、シリコーンゴムを含む弾性層110Bとフッ素樹脂を含む表面層110Dとを接着させる場合、弾性層110Bと表面層110Dとの界面で剥離することがあった。例えば、シリコーンゴムを含む弾性層110Bとフッ素樹脂を含む表面層110Dとを、接着剤を使用せずに、内面側に表面処理を施して接着させる場合、接着し難い場合があった。
これに対し、本実施形態に係る定着部材では、上記構成により、シリコーンゴムを含む弾性層110Bとフッ素樹脂を含む表面層110Dとの接着性が向上している定着部材110が得られる。これは、弾性層110Bの上に、接着層110Cを形成する接着剤として、エポキシ基含有シランカップリング剤を用いることで、表面層110Dの内面に形成された親水性官能基と反応するため、接着性が向上すると考えられる。エポキシ基以外の官能基を有するシランカップリング剤のみを用いた場合は、エポキシ基含有シランカップリング剤を用いた場合と比べ、表面層110Dの内面に形成された親水性官能基との反応性が低いため、接着性が低くなると考えられる。そのため、エポキシ基含有シランカップリング剤を含む接着層110Cと、内面に親水性官能基が形成された表面層110Dと組み合わせることで、接着性が向上すると考えられる。
なお、弾性層110Bの硬度が高い場合には、弾性層110Bと表面層110Dとの間の接着性が低く、剥離する傾向が顕著であった。これに対し、本実施形態に係る定着部材によれば、弾性層110Bの硬度が高い場合(例えば、アスカーゴム硬度計C型による硬度で50°以上)であっても、剥離の発生が抑制される。
また、シリコーンゴムを含む弾性層110Bとフッ素樹脂を含む表面層110Dとを接着するときに、膜厚の厚い、未硬化の状態のシリコーン系接着剤の上に、表面層110Dを重ねて接着させようとすると、表面層110Dに、しわ及びうねりの現象が発生する場合があった。これに対し、本実施形態に係る定着部材では、膜厚の厚いシリコーン系接着剤を使用しないため、シリコーン系接着剤を未硬化の状態で接着させる場合に比べ、しわ及びうねりの発生も抑制される。
以下、本実施形態に係る定着部材110の構成要素について詳細に説明する。なお、符号は省略して説明する。
(定着部材の形状)
本実施形態に係る定着部材は、ロール状であってもよいし、ベルト状であってもよい。
(基材)
定着部材がロール状の場合、基材としては、例えば、金属(アルミ、SUS、鉄、銅等)、合金、セラミックス、FRM(繊維強化メタル)等で構成された円筒体が挙げられる。
定着部材がロール状の場合、基材の外径及び肉厚は、例えば、外径10mm以上50mm以下であることがよく、例えば、アルミニウム製の場合は厚さ0.5mm以上4mm以下、SUS(ステンレス鋼)製又は鉄製の場合は厚さ0.1mm以上2mm以下である。
一方、定着部材がベルト状の場合、基材としては、例えば、金属ベルト(例えば、ニッケル、アルミニウム、ステンレス等の金属ベルト)、樹脂ベルト(例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリベンゾイミダゾール等の樹脂ベルト)が挙げられる。
なお、樹脂ベルトには導電性粉体などを添加分散して、体積抵抗率が制御されていてもよい。具体的には、樹脂ベルトとしては、例えば、カーボンブラックを添加・分散して、体積抵抗率を制御したポリイミドベルトが挙げられる。また、樹脂ベルトとしては、例えば、長尺のポリイミドシートの両端部をパズル上に組合せ、熱圧着部材を用いて熱圧着し、ベルト状に仕立てたものも挙げられる。
定着部材がベルト状の場合、基材の厚みは、例えば、20μm以上200μm以下であることがよく、望ましくは30μm以上150μm以下、より望ましくは40μm以上130μm以下である。
基材には、必要に応じて、基材上に金属層を設けてもよい。金属層を設ける場合、金属層は、単層で形成されていてもよく、多層に形成されていてもよい。単層で形成された金属層は、電磁誘導作用により自己発熱する金属層であってもよい。また、多層に形成された金属層は、例えば、下地金属層、電磁誘導金属層、および金属保護層の3層構造で形成されていてもよい。
なお、基材(金属層が設けられた基材を含む)の表面には接着剤を塗布してもよい。つまり、接着剤は必要に応じて使用され、基材(又は基材上の金属層)と弾性層とが接着剤を介して積層されていてもよい。なお、接着剤は、特に限定されないが、例えば、水素原子が結合した水素結合シリル基(−SiH)を有する接着性化合物(接着剤)が挙げられる。
(弾性層)
耐熱性弾性材料としては、例えば、シリコーンゴムを含む。
シリコーンゴムとしては、例えば、RTVシリコーンゴム、HTVシリコーンゴム、液状シリコーンゴムなどが挙げられ、具体的には、ポリジメチルシリコーンゴム(MQ)、メチルビニルシリコーンゴム(VMQ)、メチルフェニルシリコーンゴム(PMQ)、フルオロシリコーンゴム(FVMQ)等が挙げられる。
弾性層には、各種添加剤が配合されてもよい。添加剤としては、例えば、軟化剤(パラフィン系等)、加工助剤(ステアリン酸等)、老化防止剤(アミン系等)、加硫剤(硫黄、金属酸化物、過酸化物等)、機能性充填剤(アルミナ等)等が挙げられる。
弾性層の厚みは、例えば、30μm以上600μm以下であることがよく、100μm以上500μm以下であることがさらに好ましい。
弾性層の硬度としては、例えば、アスカーゴム硬度計C型(高分子計器社製)を用いて測定した硬度(以下、ASK−Cと称する場合がある。)として、30°以上でもよく、40°以上でもよく、50°以上でもよい。また、例えば画像形成装置において定着ベルトとして用いられる場合、記録媒体上のトナー像の凹凸に追従して、定着部材の表面がトナー像への密着が妨げられない範囲であれば、硬度の上限は特に限定されない。ASK−Cの上限としては、例えば、90°以下が挙げられる。
(接着層)
弾性層と表面層との間には、両層の接着性を向上させる観点で接着層が形成される。接着層は、接着剤として、エポキシ基を有するシランカップリング剤を用いて形成させた層である。すなわち、接着層は、エポキシ基を有するシランカップリング剤を含有する組成物の硬化物の層である。
エポキシ基を有するシランカップリング剤としては、具体的には、例えば、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。エポキシ基を有するシランカップリング剤の市販品としては、KBM−303、KBM−402、KBM−403、KBE−402、KBE−403(いずれも、信越化学工業社製)等が挙げられる。
また、接着層の形成には、エポキシ基を有するシランカップリング剤以外に、他のシランカップリング剤をさらに用いてもよい。他のシランカップリング剤としては、例えば、アミノ基系シランカップリング剤、メタクリル基系シランカップリング剤、スチリル基系シランカップリング剤、及びアミノ基系シランカップリング剤等が挙げられる。
さらに、接着層には、各種添加剤が配合されてもよい。添加剤としては、弾性層に配合されてもよい各種添加剤と同様の添加剤が挙げられる。
接着層の厚みは、例えば、3μm以上300μm以下であることがよく、5μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上30μm以下であることがより好ましい。
(表面層)
表面層は、例えば、耐熱性離型材料(表面層形成用材料)を含んで構成される。
耐熱性離型材料としては、フッ素ゴム、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げられる。
これらの中でも、耐熱性離型材料としては、フッ素樹脂がよい。フッ素樹脂を含む表面層は、薄膜化するとシワを発生し易いが、本実施形態では、当該表面層のシワが抑制される。
このようなフッ素樹脂として具体的には、例えば、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリエチレン/テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロ三フッ化エチレン(PCTFE)、フッ化ビニル(PVF)等が挙げられる。
表面層の厚みは、100μm以下であるが、例えば、5μm以上50μm以下であることがよく、望ましくは10μm以上40μm以下である。
なお、表面層を形成するためのチューブには、接着層との接着性を高めるため、内面に親水性官能基を有している。親水性官能基は、表面層の内面を表面処理することによって得られる。このような処理としては、湿式処理であっても乾式処理であってもよく、例えば、液体アンモニア処理、エキシマレーザ処理、プラズマ処理などが挙げられる。このうち、接着層と表面層との接着性の向上の点で、エキシマレーザ処理、プラズマ処理が好ましく、エキシマレーザ処理がより好ましい。表面処理に用いるエキシマレーザ処理としては、例えば、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、またはArFエキシマレーザ(波長193nm)およびXeClエキシマレーザ(308nm)が挙げられる。
表面層の内面に形成される親水性官能基としては、例えば、水酸基、カルボキシ基、カルボニル基、アミノ基、およびスルホ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基が挙げられる。これらの中でも、親水性官能基は、水酸基およびカルボキシ基のうちの少なくとも一つの官能基であることがよい。
表面処理された表面層の内面には、最大粒径0.5μm以上であるカーボン粒子の0.1mm当たりに占める割合が、0個以上200個以下であることがよい。例えば、エキシマレーザ処理を行うときに、表面層形成材料の内面に助剤(例えば、有機ケイ素化合物、紫外線吸収性化合物、フッ素系界面活性剤)を塗布した後、エキシマレーザ処理する場合がある。この場合、エキシマレーザ処理するときに助剤が炭化して、カーボン粒子(例えば、最大粒径0.5μm以上のカーボン粒子)が生成されることがある。このとき、最大粒径0.5μm以上であるカーボン粒子の0.1mm当たりに占める割合を0個にすることが製造上難しい場合がある。そのため、最大粒径が0.5μm以上であるカーボン粒子の0.1mm当たりに占める割合は、10個以上200個以下であることがよく、20個以上200個以下であってもよい。
なお、カーボン粒子の最大粒径、および0.1mm当たりの最大粒径が0.5μm以上であるカーボン粒子の個数の測定方法は、次のようにして行う。表面層の内面を光学顕微鏡により100倍の倍率で観察し、最大粒径が0.5μm以上のカーボン粒子の個数を計測する。
また、表面処理された表面層の内面の濡れ指数は、20mN/m以上70mN/m以下であることがよい。例えば、エキシマレーザ処理を行った場合、20mN/m以上50mN/m以下であることが挙げられる。大気圧プラズマ処理を行った場合、20mN/m以上50mN/m以下であることが挙げられる
なお、表面層の内面の濡れ指数は、JIS K6768(1999)に準じて測定する。
次に、定着部材の製造方法について説明する。
定着部材の製造方法としては、例えば、基材上に、弾性層を形成する工程と、弾性層上に、エポキシ基を有するシランカップリング剤を含む接着剤により接着層を形成する工程と、表面層形成用材料の内面を表面処理することにより、表面層形成用材料の内面に親水性官能基を形成する工程と、接着層上に表面層形成用材料の内面を重ねて接着させ、表面層を形成する工程と、を有する。
まず、基材として、例えば、ベルト状の基材を準備する。
次に、準備した基材上に、例えば、シリコーンゴム組成物の弾性層形成用塗布液を、公知の方法により塗布して、弾性層を形成する。この弾性層の上に、エポキシ基を有するシランカップリング剤を含む接着剤を塗布することにより接着層を形成する。エポキシ基を有するシランカップリング剤の塗布は特に限定されず、公知の方法で塗布すればよい。
次に、表面層形成部材の内面を表面処理して、親水性官能基を形成する。表面処理は、プラズマ処理またはエキシマレーザ処理で行うことがよい。プラズマ処理またはエキシマレーザ処理は、親水性官能基が得られるのであれば、これらの処理による処理条件は特に限定されるものではない。
なお、エキシマレーザ処理を行う場合の条件としては、例えば、総照射量として、0.1J/cm以上0.8J/cm以下の範囲が挙げられる。また、1ショットあたりの照射量およびショット数は、総照射量が上記範囲内であれば限定されないが、例えば、20mJ/cm/1ショット以上600mJ/cm/1ショット以下が挙げられる。また、ショット数は2回以上20回以下が挙げられる。
また、プラズマ処理を行う場合の条件としては、例えば、周波数5kHz以上50kHz以下、放電電圧5kV以上15kV以下の範囲が挙げられる。
次に、表面処理を行った表面層形成部材の内面を、エポキシ基を有するシランカップリング剤を含む接着剤で形成された接着層と接するように重ねる。その後、焼成することで、接着層と表面層とが接着させる。
以上の工程を経て、本実施形態に係る定着部材が得られる。
(定着部材の用途)
本実施形態に係る定着部材は、例えば、加熱ベルト、加圧ベルトのいずれにも適用される。なお、加熱ベルトとしては、電磁誘導方式により加熱する加熱ベルト、外部の熱源から加熱する加熱ベルトのいずれであってもよい。
但し、本実施形態に係る定着部材を電磁誘導方式により加熱する加熱ベルトに適用する場合、基材と弾性層との間に、電磁誘導により発熱する金属層(発熱層)を設けることがよい。
[定着装置]
本実施形態に係る定着装置としては、種々の構成があり、例えば、第1回転体と、第1回転体の外面に接して配置される第2回転体と、を備える。そして、第1回転体及び第2回転体の少なくとも一方として、本実施形態に係る定着部材が適用される。
以下に、第1及び2実施形態として、加熱ベルトと加圧ロールとを備えた定着装置を説明する。そして、第1及び2実施形態において、本実施形態に係る定着部材は、加熱ベルト、及び加圧ロールのいずれにも適用され得る。
なお、本実施形態に係る定着装置は、第1及び第2実施形態に限られず、加熱ロール又は加熱ベルトと加圧ベルトとを備えた定着装置であってよい。そして、本実施形態に係る定着部材は、加熱ロール、加熱ベルト及び加圧ベルトのいずれにも適用され得る。
また、本実施形態に係る定着装置は、第1及び第2実施形態に限られず、第3実施形態のように、電磁誘導加熱方式の定着装置であってもよい。
(定着装置の第1実施形態)
第1実施形態に係る定着装置について説明する。図2は、第1実施形態に係る定着装置の一例を示す概略図である。
第1実施形態に係る定着装置60は、図2に示すように、例えば、回転駆動する加熱ロール61(第1回転体の一例)と、加圧ベルト62(第2回転体の一例)と、加圧ベルト62を介して加熱ロール61を押圧する押圧パッド64(押圧部材の一例)とを備えて構成されている。
なお、押圧パッド64は、例えば、加圧ベルト62と加熱ロール61とが相対的に加圧されていればよい。従って、加圧ベルト62側が加熱ロール61に加圧されてもよく、加熱ロール61側が加熱ロール61に加圧されてもよい。
加熱ロール61の内部には、ハロゲンランプ66(加熱手段の一例)が配設されている。加熱手段としては、ハロゲンランプに限られず、発熱する他の発熱部材を用いてもよい。
一方、加熱ロール61の表面には、例えば、感温素子69が接触して配置されている。この感温素子69による温度計測値に基づいて、ハロゲンランプ66の点灯が制御され、加熱ロール61の表面温度が目的とする設定温度(例えば、150℃)を維持される。
加圧ベルト62は、例えば、内部に配置された押圧パッド64とベルト走行ガイド63とによって回転自在に支持されている。そして、挟込領域N(ニップ部)において押圧パッド64により加熱ロール61に対して押圧されて配置されている。
押圧パッド64は、例えば、加圧ベルト62の内側において、加圧ベルト62を介して加熱ロール61に加圧される状態で配置され、加熱ロール61との間で挟込領域Nを形成している。
押圧パッド64は、例えば、幅の広い挟込領域Nを確保するための前挟込部材64aを挟込領域Nの入口側に配置し、加熱ロール61に歪みを与えるための剥離挟込部材64bを挟込領域Nの出口側に配置している。
加圧ベルト62の内周面と押圧パッド64との摺動抵抗を小さくするために、例えば、前挟込部材64a及び剥離挟込部材64bの加圧ベルト62と接する面にシート状の摺動部材68が設けられている。そして、押圧パッド64と摺動部材68とは、金属製の保持部材65に保持されている。
なお、摺動部材68は、例えば、その摺動面が加圧ベルト62の内周面と接するように設けられており、加圧ベルト62との間に存在するオイルの保持・供給に関与する。
保持部材65には、例えば、ベルト走行ガイド63が取り付けられ、加圧ベルト62が回転する構成となっている。
加熱ロール61は、例えば、図示しない駆動モータにより矢印S方向に回転し、この回転に従動して加圧ベルト62は、加熱ロール61の回転方向と反対の矢印R方向へ回転する。すなわち、例えば、加熱ロール61が図2における時計方向へ回転するのに対して、加圧ベルト62は反時計方向へ回転する。
そして、未定着トナー像を有する用紙K(記録媒体の一例)は、例えば、定着入口ガイド56によって導かれて、挟込領域Nに搬送される。そして、用紙Kが挟込領域Nを通過する際に、用紙K上のトナー像は挟込領域Nに作用する圧力と熱とによって定着される。
第1実施形態に係る定着装置60では、例えば、加熱ロール61の外周面に倣う凹形状の前挟込部材64aにより、前挟込部材64aがない構成に比して、広い挟込領域Nを確保される。
また、第1実施形態に係る定着装置60では、例えば、加熱ロール61の外周面に対し突出させて剥離挟込部材64bを配置することにより、挟込領域Nの出口領域において加熱ロール61の歪みが局所的に大きくなるように構成されている。
このように剥離挟込部材64bを配置すれば、例えば、定着後の用紙Kは、剥離挟込領域を通過する際に、局所的に大きく形成された歪みを通過することになるので、用紙Kが加熱ロール61から剥離しやすい。
剥離の補助手段として、例えば、加熱ロール61の挟込領域Nの下流側に、剥離部材70を配設されている。剥離部材70は、例えば、剥離爪71が加熱ロール61の回転方向と対向する向き(カウンタ方向)に加熱ロール61と近接する状態で保持部材72によって保持されている。
(定着装置の第2実施形態)
第2実施形態に係る定着装置について説明する。図3は、第2実施形態に係る定着装置の一例を示す概略図である。
第2実施形態に係る定着装置80は、図3に示すように、例えば、加熱ベルト84(第1回転体の一例)を備える定着ベルトモジュール86と、加熱ベルト84(定着ベルトモジュール86)に押圧して配置された加圧ロール88(第2回転体の一例)とを含んで構成されている。そして、例えば、加熱ベルト84(定着ベルトモジュール86)と加圧ロール88とが接触する挟込領域N(ニップ部)が形成されている。挟込領域Nでは、用紙K(記録媒体の一例)が加圧及び加熱されトナー像が定着される。
定着ベルトモジュール86は、例えば、無端状の加熱ベルト84と、加圧ロール88側で加熱ベルト84が巻き掛けられ、モータ(不図示)の回転力で回転駆動すると共に加熱ベルト84をその内周面から加圧ロール88側へ押し付ける加熱押圧ロール89と、加熱押圧ロール89と異なる位置で内側から加熱ベルト84を支持する支持ロール90とを備えている。
定着ベルトモジュール86は、例えば、加熱ベルト84の外側に配置されてその周回経路を規定する支持ロール92と、加熱押圧ロール89から支持ロール90までの加熱ベルト84の姿勢を矯正する姿勢矯正ロール94と、加熱ベルト84(定着ベルトモジュール86)と加圧ロール88とが接触する領域である挟込領域Nの下流側において加熱ベルト84を内周面から張力を付与する支持ロール98とが設けられている。
そして、定着ベルトモジュール86は、例えば、加熱ベルト84と加熱押圧ロール89との間に、シート状の摺動部材82が介在するように設けられている。
摺動部材82は、例えば、その摺動面が加熱ベルト84の内周面と接するように設けられており、加熱ベルト84との間に存在するオイルの保持・供給に関与する。
ここで、摺動部材82は、例えば、その両端が支持部材96により支持された状態で設けられている。
加熱押圧ロール89の内部には、例えば、ハロゲンヒータ89A(加熱手段の一例)が設けられている。
支持ロール90は、例えば、アルミニウムで形成された円筒状ロールであり、内部にはハロゲンヒータ90A(加熱手段の一例)が配設されており、加熱ベルト84を内周面側から加熱するようになっている。
支持ロール90の両端部には、例えば、加熱ベルト84を外側に押圧するバネ部材(不図示)が配設されている。
支持ロール92は、例えば、アルミニウムで形成された円筒状ロールであり、支持ロール92の表面には厚み20μmのフッ素樹脂からなる離型層が形成されている。
支持ロール92の離型層は、例えば、加熱ベルト84の外周面からのトナーや紙粉が支持ロール92に堆積するのを防止するために形成されるものである。
支持ロール92の内部には、例えば、ハロゲンヒータ92A(加熱源の一例)が配設されており、加熱ベルト84を外周面側から加熱するようになっている。
つまり、例えば、加熱押圧ロール89と支持ロール90及び支持ロール92とによって、加熱ベルト84が加熱される構成となっている。
姿勢矯正ロール94は、例えば、アルミニウムで形成された円柱状ロールであり、姿勢矯正ロール94の近傍には、加熱ベルト84の端部位置を測定する端部位置測定機構(不図示)が配置されている。
姿勢矯正ロール94には、例えば、端部位置測定機構の測定結果に応じて加熱ベルト84の軸方向における当り位置を変位させる軸変位機構(不図示)が配設され、加熱ベルト84の蛇行を制御するように構成されている。
一方、加圧ロール88は、例えば、回転自在に支持されると共に、図示しないスプリング等の付勢手段によって加熱ベルト84が加熱押圧ロール89に巻き回された部位に押圧されて設けられている。これにより、定着ベルトモジュール86の加熱ベルト84(加熱押圧ロール89)が矢印S方向へ回転移動するのに伴って、加熱ベルト84(加熱押圧ロール89)に従動して加圧ロール88が矢印R方向に回転移動するようになっている。
そして、未定着トナー像(不図示)を有する用紙Kは、矢印P方向に搬送され、定着装置80の挟込領域Nに導かれると、挟込領域Nに作用する圧力と熱とによって定着される。
なお、第2実施形態に係る定着装置80では、加熱源の一例としてハロゲンヒータ(ハロゲンランプ)を適用した形態を説明したが、これに限られず、ハロゲンヒータ以外の輻射ランプ発熱体(放射線(赤外線等)を発する発熱体)、抵抗発熱体(抵抗に電流を流すことによりジュール熱を発生させる発熱体:例えばセラミック基板に抵抗を有する膜を形成して焼成させたもの等)を適用してもよい。
(定着装置の第3実施形態)
第3実施形態に係る定着装置について説明する。図4は、第3実施形態に係る定着装置の一例を示す概略図である。
第3実施形態に係る定着装置200は、定着部材110が金属層を有する場合の定着部材110を備える電磁誘導方式の定着装置である。なお、第3実施形態に係る定着装置200では、定着部材110がベルトとして用いられている。
図4に示すごとく、ベルト110の一部を加圧するよう加圧ロール(加圧部材)211が配置され、効率的に定着を行う観点で定着部材110と加圧ロール211との間に接触領域(ニップ)が形成され、ベルト110は加圧ロール211の周面に沿った形に湾曲している。また、記録媒体の剥離性を確保する観点で前記接触領域(ニップ)の末端においてベルトが屈曲する屈曲部が形成される。
加圧ロール211は、基材211A上にシリコーンゴム等による弾性層211Bが形成され、さらに弾性層211B上にフッ素系化合物による離型層211Cが形成されて構成されている。
ベルト110の内側には、加圧ロール211と対向する位置に対向部材213が配置されている。対向部材213は、金属、耐熱樹脂、耐熱ゴム等からなり、ベルト110の内周面に接して局所的に圧力を高めるパッド213Bと、パッド213Bを支持する支持体13Aを有している。
ベルト110を中心として加圧ロール211(加圧部材の一例)と対向する位置には、電磁誘導コイル(励磁コイル)212aを内蔵した電磁誘導発熱装置212が設けられている。電磁誘導発熱装置212は、電磁誘導コイルに交流電流を印加することにより、発生する磁場を励磁回路で変化させ、ベルト110の図示しない金属層(例えば、電磁誘導金属層)に渦電流を発生させる。この渦電流が図示しない金属層の電気抵抗によって熱(ジュール熱)に変換され、結果的にベルト110の表面が発熱する。
なお、電磁誘導発熱装置212の位置は図4に示す位置に限定されず、例えば、ベルト110の接触領域に対して回転方向Bの上流側に設置されていてもよいし、ベルト110の内側に設置されていてもよい。
第3実施形態に係る定着装置200では、ベルト110の端部に固定されたギアに駆動装置により駆動力が伝達されることで、ベルト110が矢印B方向に自己回転し、ベルト110の回転に伴って加圧ロール211は逆方向、すなわち矢印C方向に回転する。
未定着トナー像214が形成された記録媒体215は、矢印A方向に、定着装置200におけるベルト110と加圧ロール211との接触領域(ニップ)に通され、未定着トナー像214が溶融状態として圧力が加えられて記録媒体215に定着される。
[画像形成装置]
次に、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施形態の画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、トナー像を記録媒体に定着する定着手段と、を備える。そして、定着手段として、本実施形態に係る定着装置が適用される。
以下、本実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しつつ説明する。
図5は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示した概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図5に示すように、例えば、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kと、各画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10と、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー像を記録媒体である用紙Kに一括転写(二次転写)させる二次転写部20と、二次転写された画像を用紙K上に定着させる定着装置60と、を備えている。また、画像形成装置100は、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
この定着装置60が既述の第1実施形態に係る定着装置60である。なお、画像形成装置100は、既述の第2実施形態に係る定着装置80を備える構成であってもよく、既述の第3実施形態に係る定着装置200を備える構成であってもよい。
画像形成装置100の各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、表面に形成されるトナー像を保持する像保持体の一例として、矢印A方向に回転する感光体11を備えている。
感光体11の周囲には、帯電手段の一例として、感光体11を帯電させる帯電器12が設けられ、潜像形成手段の一例として、感光体11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)が設けられている。
また、感光体11の周囲には、現像手段の一例として、各色成分トナーが収容されて感光体11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14が設けられ、感光体11上に形成された各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16が設けられている。
更に、感光体11の周囲には、感光体11上の残留トナーが除去される感光体クリーナ17が設けられ、帯電器12、レーザ露光器13、現像器14、一次転写ロール16及び感光体クリーナ17の電子写真用デバイスが感光体11の回転方向に沿って順次配設されている。これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、略直線状に配置されている。
中間転写体である中間転写ベルト15は、ポリイミド又はポリアミド等の樹脂をベース層としてカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたフィルム状の加圧ベルトで構成されている。そして、その体積抵抗率は10Ωcm以上1014Ωcm以下となるように形成されており、その厚みは、例えば、0.1mm程度に構成されている。
中間転写ベルト15は、各種ロールによって図5に示すB方向に目的に合わせた速度で循環駆動(回転)されている。この各種ロールとして、定速性に優れたモータ(不図示)により駆動されて中間転写ベルト15を回転させる駆動ロール31、各感光体11の配列方向に沿って略直線状に延びる中間転写ベルト15を支持する支持ロール32、中間転写ベルト15に対して張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する補正ロールとして機能する張力付与ロール33、二次転写部20に設けられる背面ロール25、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けられるクリーニング背面ロール34を有している。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体11に対向して配置される一次転写ロール16で構成されている。一次転写ロール16は、芯体と、芯体の周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層とで構成されている。芯体は、鉄、SUS等の金属で構成された円柱棒である。スポンジ層はカーボンブラック等の導電剤を配合したNBRとSBRとEPDMとのブレンドゴムで形成され、体積抵抗率が107.5Ωcm以上108.5Ωcm以下のスポンジ状の円筒ロールである。
そして、一次転写ロール16は中間転写ベルト15を挟んで感光体11に圧接配置され、更に一次転写ロール16にはトナーの帯電極性(マイナス極性とする。以下同様。)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上において重畳されたトナー像が形成されるようになっている。
二次転写部20は、背面ロール25と、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール22と、を備えて構成されている。
背面ロール25は、表面がカーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブ、内部はEPDMゴムで構成されている。そして、その表面抵抗率が10Ω/□以上1010Ω/□以下となるように形成され、硬度は、例えば、70°(アスカーC:高分子計器社製、以下同様。)に設定される。この背面ロール25は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール22の対向電極を構成し、二次転写バイアスが安定的に印加される金属製の給電ロール26が接触配置されている。
一方、二次転写ロール22は、芯体と、芯体の周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層とで構成されている。芯体は鉄、SUS等の金属で構成された円柱棒である。スポンジ層はカーボンブラック等の導電剤を配合したNBRとSBRとEPDMとのブレンドゴムで形成され、体積抵抗率が107.5Ωcm以上108.5Ωcm以下のスポンジ状の円筒ロールである。
そして、二次転写ロール22は中間転写ベルト15を挟んで背面ロール25に圧接配置され、更に二次転写ロール22は接地されて背面ロール25との間に二次転写バイアスが形成され、二次転写部20に搬送される用紙K上にトナー像を二次転写する。
また、中間転写ベルト15の二次転写部20の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が接離自在に設けられている。
なお、中間転写ベルト15、一次転写部10(一次転写ロール16)、及び二次転写部20(二次転写ロール22)が、転写手段の一例に該当する。
一方、イエローの画像形成ユニット1Yの上流側には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配設されている。また、黒の画像形成ユニット1Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配設されている。この基準センサ42は、中間転写ベルト15の裏側に設けられたマークを認識して基準信号を発生しており、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは画像形成を開始するように構成されている。
更に、本実施形態に係る画像形成装置では、用紙Kを搬送する搬送手段として、用紙Kを収容する用紙収容部50、この用紙収容部50に集積された用紙Kを予め定められたタイミングで取り出して搬送する給紙ロール51、給紙ロール51により繰り出された用紙Kを搬送する搬送ロール52、搬送ロール52により搬送された用紙Kを二次転写部20へと送り込む搬送ガイド53、二次転写ロール22により二次転写された後に搬送される用紙Kを定着装置60へと搬送する搬送ベルト55、用紙Kを定着装置60に導く定着入口ガイド56を備えている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。
本実施形態に係る画像形成装置では、図示しない画像読取装置や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図示しない画像処理装置により画像処理が施された後、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって作像作業が実行される。
画像処理装置では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体11に照射している。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各感光体11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体11上に形成されたトナー像は、各感光体11と中間転写ベルト15とが接触する一次転写部10において、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部10において、一次転写ロール16により中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性(マイナス極性)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が付加され、トナー像を中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせて一次転写が行われる。
トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次一次転写された後、中間転写ベルト15は移動してトナー像が二次転写部20に搬送される。トナー像が二次転写部20に搬送されると、搬送手段では、トナー像が二次転写部20に搬送されるタイミングに合わせて給紙ロール51が回転し、用紙収容部50から目的とするサイズの用紙Kが供給される。給紙ロール51により供給された用紙Kは、搬送ロール52により搬送され、搬送ガイド53を経て二次転写部20に到達する。この二次転写部20に到達する前に、用紙Kは一旦停止され、トナー像が保持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせて位置合わせロール(不図示)が回転することで、用紙Kの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写部20では、中間転写ベルト15を介して、二次転写ロール22が背面ロール25に加圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Kは、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれる。その際に、給電ロール26からトナーの帯電極性(マイナス極性)と同極性の電圧(二次転写バイアス)が印加されると、二次転写ロール22と背面ロール25との間に転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト15上に保持された未定着トナー像は、二次転写ロール22と背面ロール25とによって加圧される二次転写部20において、用紙K上に一括して静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Kは、二次転写ロール22によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、二次転写ロール22の用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト55へと搬送される。搬送ベルト55では、定着装置60における最適な搬送速度に合わせて、用紙Kを定着装置60まで搬送する。定着装置60に搬送された用紙K上の未定着トナー像は、定着装置60によって熱及び圧力で定着処理を受けることで用紙K上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Kは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙収容部(不図示)に搬送される。
一方、用紙Kへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回転に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニング背面ロール34及び中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定的に解釈されるものではなく、種々の変形、変更、改良が可能であり、本発明の要件を満足する範囲内で実現可能であることは言うまでもない。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」及び「%」はすべて質量基準である。
<実施例1>
−基材−
液体ホーニング装置(不二精機製LH−8TTHiS)を用い、管状のポリイミド(以降、PI)基材(径30mm×幅L400mm、膜厚60μm)の表面を粗面化処理(表面粗さRa=0.5μm以上1.0μm以下)した。ホーニング条件は砥粒#320、噴射圧0.3MPa、噴射距離100mm、処理時間1.5分で実施した。そして、粗面化されたPI基材の表面の砥粒をイオン交換水にて洗い流した後、圧縮エアでPI基材表面の水分を除去した。
次に、PI基材をめっき治具に組み込み、無電解めっき処理により厚み0.5μmの無電解ニッケルめっき層(金属下地層)を形成した。
次に、無電解銅めっき層(金属下地層)を形成した後、めっき治具両端に電極をセットし、硫酸銅めっき液により電解めっき処理を施し、厚み10μmの電解銅めっき層(金属発熱層)を形成した。
次に、めっき治具両端に電極をセットし、電解めっき液により電解ニッケルめっき処理を施し、厚み10μmの電解ニッケルめっき層(金属保護層)を形成した。
次に、No32(信越化学工業社製)をAB等量混合攪拌した液を用意し、ニッケル金属保護層表面にスパイラルコート装置を用いて塗布し、室温環境(25℃)で風乾(30分)焼成させ(170℃、20分)、膜厚0.2μmの接着膜を形成した。
このようにして、定着部材形成用の無端ベルトを得た。
−弾性層、接着層、表面層(離型層)−
次に、得られた無端ベルトの表面(外周面)に、スパイラルコート装置を用いて、シリコーンゴム(X34−2086、信越化学工業社製、ASK−C;52°)を塗布(膜厚200μm)し、一次加硫(120℃×20min)した。その後、シリコーンゴム表面に、エポキシ基含有シランカップリング剤(KBM303、信越化学工業社製)をウェス塗布し、30分間室温(25℃)にて風乾を行った。その後、内面をエキシマレーザにて処理したPFAチューブ(膜厚30μm)を被覆し、接着焼成(200℃、2h)を実施した。なお、PFAチューブの内面には親水性官能基が形成される。
こうして、無端ベルトの表面(外周面)に弾性層、接着層、および離型層を順次形成し、実施例1の定着ベルトを作製した。
なお、エキシマレーザによる処理条件は、以下のようにして行った。
アントラキノンカルボン酸の1質量%水溶液に、「サーフロン(登録商標)S−132」(セイミケミカル株式会社製市販品;パーフルオロアルキルベタイン)を1質量%の濃度で添加した後、(トリフェニルシリル)アセチレンを1質量%の濃度で分散させることによって前処理液を調製した。該前処理液をPFA製フィルム(厚さ:30μm)の表面上に塗布し(塗布厚:5μm)、約30分間自然乾燥させた塗膜にKrFエキシマレーザ光を照射した(照射量:0.6J/cm)。
<実施例2>
弾性層材料をX34−1053(信越化学工業社製、ASK−C;30°)としたこと以外は、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
<実施例3>
PFAチューブの内面の処理を、大気圧プラズマ処理で行ったこと以外は、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。なお、大気圧プラズマ処理による処理条件は、以下のようにして行った。
放電電極の印加電圧は10kV、周波数は18kHz、Arガスとビニルトリメトキシシランの混合ガス流量は1L/minとした。シランはバブリングにより気化されて励起ガスに混合された。押出温度は390℃、引取速度は2m/min(プラズマ処理時間10秒)に設定され、外径30mm、肉厚30μmのフッ素樹脂チューブが成形された。
<実施例4、5>
エポキシ基含有シランカップリング剤を(KBM402、信越化学工業社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した(実施例4)。また、エポキシ基含有シランカップリング剤を(KBM403、信越化学工業社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した(実施例5)
<実施例6>
エキシマレーザによる処理条件を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
エキシマレーザの処理条件を、KrFエキシマレーザ光の照射量を0.2J/cmとした以外は、実施例1と同様にして、定着ベルトを作製した。
<比較例1>
弾性層表面に、エポキシ基含有シランカップリング剤を塗布しないこと(接着層なし)以外は実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
<比較例2>
PFAチューブの内面の処理を、大気圧プラズマ処理し、さらに、弾性層表面に、エポキシ基含有シランカップリング剤を塗布しないこと(接着層なし)以外は実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
<比較例3>
エポキシ基含有シランカップリング剤に変えて、エポキシ基を含有しないシランカップリング剤(KBM503、信越化学工業社製)を塗布したこと以外は、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
<比較例4>
エポキシ基含有シランカップリング剤に変えて、シリコーン系接着剤SE1714、東レ・ダウコーニング社製)を塗布し、未硬化のシリコーン系接着剤上に、内面を処理しないPFAチューブを被覆し、接着焼成(200℃、2h)したこと以外は、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
[評価]
(剥離試験)
実施例、比較例で得た各々の定着ベルトについて、定着ベルトに20mm幅に切込みを入れ、剥離試験(つかみしろを20mm形成し、ベルト表面より90°方向に剥離試験を行い、剥離面を観察する。)を行い、下記評価基準で接着性の評価を行った。
−評価基準−
A(○):弾性層で凝集破壊する
B(△):剥離面でPFAと弾性層かんで界面剥離する箇所が面積比で40%以上99%以下である。
C(×):剥離面でPFAと弾性層間で全面界面剥離(100%)する
(しわ・うねりの評価)
実施例、比較例で得た各々の定着ベルトについて、表面層の表面を目視にて観察し、下記評価基準にて評価を行った。
A(○):しわ・うねりの発生が認めらない
B(×):しわ・うねりの発生が認められる
Figure 0006981129
表1中、比較例4の接着剤は、シランカップリング剤ではなく、シリコーン系接着剤を表す。
上記結果から、本実施例は、比較例に比べ、剥離試験の結果が良好であることがわかる。また、本実施例は、比較例に比べ、しわ・うねりの評価結果も良好であることがわかる。
62 加圧ベルト
63 ベルト走行ガイド
64 押圧パッド
64a 前挟込部材
64b 剥離挟込部材
65 保持部材
66 ハロゲンランプ
68 摺動部材
69 感温素子
70 剥離部材
71 剥離爪
72 保持部材
80 定着装置
82 摺動部材
84 加熱ベルト
86 定着ベルトモジュール
88 加圧ロール
89A ハロゲンヒータ
89 加熱押圧ロール
90A ハロゲンヒータ
90 支持ロール
92A ハロゲンヒータ
92 支持ロール
94 姿勢矯正ロール
96 支持部材
98 支持ロール
200 定着装置
211 加圧ロール
212 電磁誘導発熱装置
100 画像形成装置
110 定着部材
110A 基材
110B 弾性層
110C 接着層
110D 表面層

Claims (7)

  1. 基材と、
    基材上に設けられたシリコーンゴムを含む弾性層と、
    前記弾性層上に設けられたエポキシ基を有するシランカップリング剤を含有する組成物の硬化物である接着層と、
    前記接着層上に設けられたフッ素樹脂を含む表面層であって、内面に親水性官能基を有する表面層と、
    を備え
    前記表面層の内面の濡れ指数が34mN/m以上39mN/m以下である定着部材。
  2. 前記親水性官能基が、水酸基、カルボキシ基、カルボニル基、アミノ基、およびスルホ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの官能基である請求項1に記載の定着部材。
  3. 前記親水性官能基が、水酸基およびカルボキシ基のうちの少なくとも一つの官能基である請求項2に記載の定着部材。
  4. 前記表面層の内面に、粒径0.5μm以上のカーボン粒子が、0.1mm当たり、0個以上200個以下で存在している請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の定着部材。
  5. 前記表面層の内面に、粒径0.5μm以上のカーボン粒子が、0.1mm当たり、10個以上200個以下で存在している請求項4に記載の定着部材。
  6. 第1回転体と、第1回転体の外面に接して配置される第2回転体と、を備え、
    前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方が、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の定着部材である定着装置。
  7. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、
    帯電された前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記トナー像を前記記録媒体に定着する定着手段であって、請求項6に記載の定着装置である定着手段と、
    を備える画像形成装置。
JP2017179964A 2017-09-20 2017-09-20 定着部材、定着装置、及び画像形成装置 Active JP6981129B2 (ja)

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