JP4793065B2 - 表面処理器、画像形成装置、および画像形成方法 - Google Patents

表面処理器、画像形成装置、および画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、トナー像の表面処理を行う表面処理器、記録媒体上にトナー像を形成する画像形成装置、トナー像が表面に圧接されて加熱されるベルト部材、および記録媒体上にトナー像を形成するための画像形成方法に関する。
近年、プリンタやコピー機を中心とする画像形成装置が広く普及しており、このような画像形成装置を構成する様々な要素に関する技術も広く普及している。最近では、デジタルカメラなど手軽に写真撮影が行える技術が普及し、画像形成装置の分野でも、写真のように高画質の画像形成に対する要望が高まってきている。
電子写真方式を採用している画像形成装置の中には、画像形成の最終段階にトナー像の表面処理を行うことで、写真画像特有の高画質の画像形成を行う画像形成装置が現れている。こうした表面処理は、表面処理用のベルト部材が記録媒体上のトナー像に圧接した状態で、トナー像に熱が加えられることによって行われる。こうした表面処理では、低融点のワックスを含むトナーが用いられており、トナー像への加熱時には、ワックスが、トナーの他の成分(着色剤を含む樹脂など)より先に融解してベルト部材表面に付着し、その上に着色剤を含む樹脂などが融解する。このようにワックスを用いることで、表面処理後、ベルト部材表面からトナー像が離れやすくなるが、トナー像の定着処理が何度も繰り返されるにつれ、ワックスがベルト部材表面にそのまま結着してベルト部材の表面に凹凸が多くなる。ベルト部材の表面に凹凸が多いと、その表面形状を反映して表面処理が施された画像の表面にも凹凸が多くなり、この結果、光沢に欠け、写真画像としての品質が低下した画像が形成されることとなる。そこで、最近では、ワックスが結着しにくい材質である、フルオロカーボンシロキサンゴムで表面が覆われたベルト部材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−109687号公報
しかしながら、上記の構成のベルト部材では、ベルト部材の表面は滑らかになるものの、形成された画像は、画像表面が平坦すぎるために画像表面からの反射光が強く、見づらい写真画像となってしまう。その結果、写真画像としては適切な光沢が表現されないこととなる。光沢は十分あるが、画像表面に微妙な起伏があって反射光の強度が適度に調整されている写真画像の形成が望まれる。このことは、写真画像の形成に限らず、十分な光沢と適度な反射光とのバランスが要求される画像の形成についての共通の課題である。
本発明は、上記事情に鑑み、十分な光沢を有するとともに、表面に微妙な起伏があって適度な反射光となっている画像を形成する、表面処理器、画像形成装置、ベルト部材、および画像形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の表面処理器は、
互いに硬さが異なる複数種類のゴムが混在した表面層を有するベルト部材と、
トナー像が形成された記録媒体を上記ベルト部材に、そのトナー像が上記表面層に接するように圧接して加熱することで、そのトナー像の少なくとも表面を融解させる加熱加圧器とを備えたことを特徴とする。
本発明の表面処理器では、ベルト部材の、トナー像が圧接される面に、硬さが異なる複数種類のゴムが混在して存在する硬さが不均一な表面層が設けられているため、トナー像が、ベルト部材表面から一様な圧力ではなく圧力分布が分散された圧力を受けることになる。この結果、トナー像の表面に微妙な起伏が形成されることとなり、トナー像表面からの反射光の強度が適度な量となっているトナー像が実現される。
また、本発明の表面処理器において「上記加熱加圧器による加熱で融解したトナー像を冷却する冷却器と、上記冷却器でトナー像が冷却された記録媒体を上記ベルト部材から剥離する剥離部とを備えた」という形態は、好ましい形態である。
このような形態により、加熱処理後のトナー像表面において微妙な起伏が維持されたまま、迅速にトナー像が固化してベルト部材から剥離される。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置は、
記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成部と、
互いに硬さが異なる複数種類のゴムが混在した表面層を有するベルト部材と、
上記記録媒体を上記ベルト部材に、その記録媒体上のトナー像が上記表面層に接するように圧接して加熱することで、そのトナー像の少なくとも表面を融解させる加熱加圧器とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、上述した表面処理器を備えているため、トナー像の表面に微妙な起伏が形成されることとなり、トナー像表面からの反射光の強度が適度な量となっているトナー像が実現される。
上記目的を達成するための本発明のベルト部材は、
トナー像が表面に圧接されて加熱されるベルト部材であって、
互いに硬さが異なる複数種類のゴムが混在した表面層を有することを特徴とする。
本発明のベルト部材では、ベルト部材の、トナー像が圧接される面に、ゴムを有する、硬さが不均一な層が設けられているため、トナー像が、ベルト部材表面から一様な圧力ではなく圧力分布が分散された圧力を受けることになる。この結果、トナー像の表面に微妙な起伏が形成されることとなり、トナー像表面からの反射光の強度が適度な量となっているトナー像が実現される。
また、本発明のベルト部材において「上記ゴムが、フルオロカーボンシロキサンゴムである」という形態は、好ましい形態である。
フルオロカーボンシロキサンゴムはワックスが結着しにくいゴムであり、ワックスを含むトナーによりトナー像の形成が行われる場合には、ベルト部材表面からトナー像が離れやすくなる。
また、本発明のベルト部材において「ベルト状の基体を有し、上記表面層が、上記基体上に重なった層である」という形態は、好ましい形態である。
このような形態により、簡単な構成でありながら、トナー像の表面に微妙な起伏を形成することができるベルト部材が実現される。
また、本発明のベルト部材において「ベルト状の基体と、上記基体上に重なった、上記表面層の厚さよりも厚いシリコンゴム層とを有し、上記表面層が、上記シリコンゴム層上に重なった層である」という形態も、好ましい形態である。
一般にゴムの中でもシリコンゴムは価格の低い材料である。そこで、上記の、シリコンゴム層を備えた形態により、トナ−像に圧接する際の弾性材としての役割の多くを、表面層の代わりにシリコンゴム層に担わせることができる。このような構成により、上記の、シリコンゴム層を備えた形態では、低コスト化が実現される。また、一般に、シリコンゴムは、高い強度と耐熱性とを備えた優れた材料である。そこで、上記の、シリコンゴム層を備えた形態により、強度や耐熱性が向上する。
また、本発明のベルト部材において「ベルト状の基体と、上記基体上に重なった、接着剤からなる接着層とを有し、上記表面層が、上記接着層によって上記基体に接着された層である」という形態も、好ましい形態である。
このような形態により、表面層と基体とが強く結着し、耐久性の優れたベルト部材が実現される。
また、本発明のベルト部材において「ベルト状の基体と、上記基体上に重なった、接着剤からなる接着層と、上記接着層によって上記基体に接着された、上記表面層の厚さよりも厚いシリコンゴム層とを有し、上記表面層が、上記シリコンゴム層上に重なった層である」という形態も、好ましい形態である。
このような形態により、基体とシリコンゴム層との間の結着性が強固になるとともに、強度や耐熱性の向上、および低コスト化も実現される。
また、本発明のベルト部材において「ベルト状の基体と、上記基体上に重なった、上記表面層を含んで厚さが300μm以下のゴム層とを有する」という形態も、好ましい形態である。
表面層を含むゴム層の厚さが300μmを越えると、ベルト部材において基体以外の成分が多くの割合を占めるようになり、トナー像が加熱される際の熱がベルト部材から逃げにくい構成となってしまうことがある。このような構成では、熱で融解したトナーがベルト部材から剥がれにくくなるといった問題を生じることになる。
上記の、ゴム層の厚さが300μm以下である形態により、トナー像が加熱される際の熱がベルト部材から比較的拡散しやすい構成が実現される。
また、本発明のベルト部材において「上記表面層が、第1のゴム中に、その第1のゴムとは硬さが異なる第2のゴムの粒子が混在しているものである」という形態も、好ましい形態である。
このような形態により、硬さが不均一となっている状態が、簡単に実現される。
また、本発明のベルト部材において「上記表面層が、第1のゴムと、その第1のゴムとは硬さが異なる第2のゴムの粒子とを含有する塗布液が塗布されて固化されることによって形成されたものである」という形態も、好ましい形態である。
このような形態により、基体の上に、第1のゴムと、粒子状の第2のゴムとを含有する塗布液を塗布して固化するだけで、表面層が簡単に作製される。
上記目的を達成するための本発明の画像形成方法は、
記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成過程と、
ベルト状のベースと、該ベースの表面に設けられた、互いに硬さが異なる複数種類のゴムが混在した表面層とを有するベルト部材に、上記記録媒体を、その記録媒体上のトナー像が表面層に接するように圧接して加熱することで、そのトナー像の少なくとも表面を融解させる加熱加圧過程と、
上記加熱加圧過程による加熱で融解したトナー像の表面が固化した後で上記記録媒体を上記ベルト部材から剥離する剥離過程とを有することを特徴とする。
本発明の画像形成方法では、上述したベルト部材によってトナー像が圧接されるため、
トナー像が、ベルト部材表面から一様な圧力ではなく圧力分布が分散された圧力を受けることになる。この結果、トナー像の表面に微妙な起伏が形成されることとなり、トナー像表面からの反射光の強度が適度な量となっているトナー像が実現される。また、加熱処理後のトナー像が固化した後で記録媒体がベルト部材から剥離されることにより、トナー像表面の微妙な起伏が剥離過程で失われることがなく、画像形成が行われる。
本発明によれば、十分な光沢を有するとともに、表面に微妙な起伏があって適度な反射光となっている画像が形成される。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の画像形成装置の全体構成図である。
本実施形態の画像形成装置は、写真画像形成用のカラープリンタである。
この画像形成装置1000には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナーにそれぞれ対応した4つのトナー像形成部6K,6C,6M,6Y、中間転写ベルト5、2次転写ロール対9、レーザ光を照射する露光部7、トナー像の一次定着を行う一次定着器10、4つのトナー像形成部にそれぞれの色成分のトナーをそれぞれ補給する、4つのトナーカートリッジ4K,4C,4M,4Y、記録媒体を蓄えるトレイ1が備えられている。また、この画像形成装置1000の上部には、トナー像の二次定着を行うことにより画像の表面処理を実行する表面処理部200が備えられている。ここで、表面処理部200が、本発明にいう表面処理器の一例に相当する。
この表面処理部200には、加熱ロール210、剥離ロール220、ウォーク制御ロール230の3つのロールと、これら3つのロールにより張架されて、図1では時計周りの方向に周回する定着ベルト240、定着ベルト240と圧接する加圧ロール250、定着ベルト240を冷却する冷却用ヒートシンク260が設けられている。ここで、定着ベルト240が、本発明にいうベルト部材の一例に相当する。また、加圧ロール250と加熱ロール210とを合わせたものが、本発明にいう加熱加圧部の一例に相当し、剥離ロール220と定着ベルト240とを合わせたものが、本発明にいう剥離部の一例に相当する。
ここで、加熱ロール210は、図示しない駆動機構により図の矢印A方向に回転する、筒状のロールである。この筒状のロールの内側には、消費電力320Wの、不図示のハロゲンランプが備えられており、このハロゲンランプにより発生した熱は、ハロゲンランプを取り囲む加熱ロール210に伝わって、加熱ロール210の表面温度を一定温度に保つ。
さらに、加熱ロール210の熱は、定着ベルト240に伝わり、後述するように、トナー像に対して加えられる熱として利用される。この加熱ロール210の筒の内面は、アルミニウム製の芯金となっており、この芯金の上に、耐熱ゴムの一種であるシリコンゴムからなる層厚2mmの弾性層が重なっている。さらにこの弾性層の外面には、汚れ防止と、ベルト裏面との摺動による表面の径時変化を低減させるために、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を成分とする離型層が設けられている。
加圧ロール250は、定着ベルト240との間で記録媒体上のトナー像に圧力をかける、筒状のロールである。また、この加圧ロール250は、加熱ロール210の補助をして、
記録媒体に熱を加える役割も担っており、加圧ロール250の内側には、消費電力300Wの、不図示のハロゲンランプが備えられている。このハロゲンランプにより発生した熱により、加圧ロール250の表面温度は一定温度に保たれる。この加圧ロール250の構成は、加熱ロール210と同様であり、アルミニウム製の芯金、シリコンゴムからなる弾性層、PFAを成分とする離型層が設けられている。
加圧ロール250の弾性層の硬さ、および加熱ロール210の弾性層の硬さは、JIS−A硬さ(JIS K6253「加流ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法」で規定される硬さ)で評価すると、いずれも硬さA40/Sである。このJIS−A硬さとは、ゴムの硬さを測定する規格であり、タイプAデュロメータにより、被測定物となるゴムの表面に押針を押し込んで変形させ、その変形量を測定して数値化することによってゴムの硬さを表したものである。
次に、以上説明した、この画像形成装置1000における画像形成の動作について説明する。
図2は、図1に示す画像形成装置における画像形成の動作を表すフローチャートである。
4つのトナー像形成部6K,6C,6M,6Yそれぞれにおいて、露光部7から照射されるレーザ光を受けて静電潜像が形成され、形成された静電潜像がそれぞれの色のトナーで現像されてトナー像が形成される。このようにして形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト5により重ね合わされ、多色のトナー像が形成される(ステップS1)。このような多色のトナー像の形成と呼応して、記録媒体がトレイ1から取り出されて搬送ロール3によって搬送され、さらに用紙位置合わせロール対8によって位置を整えられる。そして、2次転写ロール対9において、ステップS1で形成された多色のトナー像が、搬送されてきた記録媒体に転写され、さらに一次定着器10においてトナー像の一次定着が行われる(ステップS2)。そして、送出ロール対13を通過して、表面処理部200に送られる。
表面処理部200に送られた一次定着後の記録媒体は、定着ベルト240と加圧ロール250とが圧接することで構成されたニップ領域を通過する。この通過の際に、定着ベルト240が記録媒体上のトナー像に密着して、トナー像に対して熱および圧力が加えられ、
そのトナーが融解する(ステップS3)。記録媒体は、融解したトナーを介して定着ベルト240に接着した状態となり、そのまま定着ベルト240により冷却用ヒートシンク260まで搬送される。この冷却用ヒートシンク260は、定着ベルト240の表面温度が50℃以上80℃以下の範囲になるように定着ベルト240の冷却を行う。この冷却を通じて、定着ベルト240に接着した記録媒体も冷却され、記録媒体上のトナーが固化する(ステップS4)。トナーが固化した後、剥離ロール220において、記録媒体が定着ベルトから剥離され(ステップS5)、不図示の排出トレイに排出される。ここで、ステップS3〜ステップS5の処理が2次定着処理に相当する。
以上が、この画像形成装置1000によって行われる画像形成の方法についての説明である。以上の画像形成において、定着ベルト240上で融解したトナーが冷却後定着ベルト240から剥離される際に、記録媒体上のトナー像は、定着ベルト240の表面形状を、型をとるように写し取ることになる。その結果、形成された画像は、定着ベルト240の表面形状の影響を受ける。特に、画像の光沢は、定着ベルトの表面形状に大きく依存し、定着ベルトの表面形状に凹凸が多いと画像の光沢は低くなり、一方、定着ベルトの表面形状が平滑ならば、トナー画像は光沢が高くなる。従って、定着ベルトの表面形状に凹凸が多過ぎると、形成した画像は光沢に欠けたものとなり、一方、定着ベルトの表面形状が平滑過ぎると、光沢が高くなる反面、画像表面からの反射光が強すぎて見づらい画像となってしまう。このため、写真画像のように、光沢は必要であるが画像表面からの反射光の強度が適度に調整されている画像の形成には、2次定着処理の際トナー画像と密着する面上に適度な起伏が現れる定着ベルトが用いられることが望ましい。この定着ベルト240は、その表面上にこうした適度な起伏を実現するための構成を備えている。以下では、この構成について説明する。
図3は、第1実施形態の定着ベルトの構成図である。
この図に示すように、定着ベルト240は、基体層20と、基体層20に重なり、フルオロカーボンシロキサンゴムを成分とするフルオロカーボンシロキサンゴム層30とから構成されている。2次定着処理の際には、このフルオロカーボンシロキサンゴム層30が、記録媒体上のトナー像と接触することになる。このフルオロカーボンシロキサンゴム層30が、本発明にいう表面層の一例に相当する。
基体層20は、樹脂フィルムの一種であるポリイミドが、周長527.8mm,幅140mm,厚さ75μmの無端ベルト状に加工されたものである。ポリイミドは、耐熱性及び機械的強度に優れ、定着ベルトの材料に適した性質を持っている。
フルオロカーボンシロキサンゴム層30は、主体となる第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bの中に、第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bとは硬さが異なる第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの粒子が散在することによって構成されている。このフルオロカーボンシロキサンゴム層30の膜厚は40μmである。
一般に、トナーの中には低融点のワックスが含まれていることが多く、前述の2次定着処理においてトナー像が加熱される時にはワックスがトナーの他の成分(着色剤など)より先に融解して定着ベルト表面に付着し、その上に着色剤などが融解する。このようにワックスを用いることで、2次定着処理後、定着ベルト表面からトナー像が離れやすくなるが、トナー像の定着処理が何度も繰り返されるにつれ、ワックスが定着ベルト表面にそのまま結着して凹凸ができてしまうことがある。
フルオロカーボンシロキサンゴムはワックスが結着しにくい材料であり、定着ベルト240の、記録媒体上のトナー像と接触する側に、フルオロカーボンシロキサンゴム層30を備えることで、表面に凹凸ができにくい定着ベルトが実現される。しかし、硬さが均一のフルオロカーボンシロキサンゴムからなる層を備えただけでは、今度は、定着ベルトの表面形状が平滑過ぎて、画像の光沢は高いが単調な光沢の画像が形成されることになる。
そこで、このフルオロカーボンシロキサンゴム層30においては、硬さが互いに異なる2種類のフルオロカーボンシロキサンゴムが混在することにより、定着ベルト240と密着するトナー像は、定着ベルト240表面から一様な圧力ではなく、圧力分布が分散された圧力を受けることになる。この結果、トナー像の表面が単調な平坦面にならず、適度な起伏が形成される。
第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bと第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの2種類のフルオロカーボンシロキサンゴムは、化学的に同じ組成を有し、合成方法はほぼ同じであるが、第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aは、フルオロカーボンシロキサンゴム前駆体を処理液中で乳化後、加熱する処理が施されることで粒子形状に形成される。この第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの粒子の体積平均粒子径は1μm以上450μm以下であることが部材の寿命及び、画質への影響を考慮すると好ましい。粒径が、450μmより大きいと、使用条件によっては、当該粒子が層より脱落し易くなり、維持性を損なうことになる傾向があり、特に構成される層の1.5倍より大きい粒径となると、そのことが顕著になる。粒径が1μmより小さいと狙いとした効果が発現する効果が、視認できる大きさ以下となり、目的を達成することが困難になる傾向がある。
この第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの粒子は、例えば100質量部の第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bに対して、30質量部の第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aという割合で、第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30b中に混在している。
この第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bに対する第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの粒子の添加量は、上記の比率に限ったものではなく、第1のフルオロカーボンシロキサンゴム100質量部に対して50質量部以下1質量部以上であることが部材の寿命、及び画質への影響を考慮すると好ましい。添加量が50質量部より多いと、第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの粒子同士の接触が多くなり、ゴム層として形状を維持することが困難となる傾向があり、5質量部より少ないと表面層が平滑すぎるために画像表面からの反射光が強く、見づらい写真画像となり狙いとした効果が発現しにくくなり、目的を達成することが困難する傾向がある。
第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの硬さは、第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bの硬さに比べて、JIS−A硬さでA10/S以上高い硬さとなっている。
また、第1実施形態のフルオロカーボンシロキサンゴム層では、第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの硬さは、第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bの硬さよりもJIS−A硬さでA10/S以上高い硬さであるが、本発明の表面層では、逆に、第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの硬さが、第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bの硬さよりもA10/S以上低い硬さであってもよい。硬さの差は、A5/S以上であることが好ましく、A10/S以上であることが更に好ましい。
以下では、フルオロカーボンシロキサンゴム層30を構成するフルオロカーボンシロキサンゴムの化学的な組成について説明する。
通称フルオロカーボンシロキサンゴムと呼ばれているゴムは、下記(A)〜(D)成分を有する前駆体組成物の硬化物である。前述の、第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30b,および第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aの粒子は、いずれも、下記(A)〜(D)の成分を有する前駆体組成物の硬化物であり、硬さが異なるが組成は同じである。
(A)下記の、一般的な構造式(1)で示される繰り返し単位を有するフルオロカーボンシロキサンを主成分とし、脂肪族不飽和基を有するフルオロカーボンポリマー
Figure 0004793065
(式中、R10は、非置換又は置換の一価炭化水素基、xは1以上の整数、a,eはそれぞれ0又は1、b,dはそれぞれ1〜4の整数、cは0〜8の整数である。)
(B)1分子中に2個以上の≡SiH基を含有し、上記フルオロカーボンシロキサンゴム組成物中の脂肪族不飽和基量に対して上記≡SiH基の含有量が1〜4倍モル量であるオルガノポリシロキサン及び/又はフルオロカーボンシロキサン
(C)充填剤
(D)有効量の触媒
このフルオロカーボンシロキサンゴム層30では、上記(A)成分のフルオロカーボンポリマーとして、下記式(2)で示すものを採用している。
Figure 0004793065
また、このフルオロカーボンシロキサンゴム層30では、上記(B)成分として、ケイ素原子に結合した水素原子を分子中に少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを採用している。このオルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素原子に結合した水素原子と、フルオロカーボンシロキサン中の脂肪族不飽和基との間で生ずる付加反応によって硬化物が形成される。オルガノハイドロジェンポリシロキサンにもいくつかの種類があるが、このフルオロカーボンシロキサンゴム層30では、下記(α)、(β)のオルガノハイドロジェンポリシロキサンが採用されている。
(α)下記式(3)〜(5)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
Figure 0004793065
上記式中、s及びtは0以上の整数、uは2以上の整数である。また、Rは、脂肪族不飽和結合を有しない非置換又は置換の一価炭化水素基であり、炭素数が1〜12、より望ましくは1〜8のものが好ましく、具体的にはメチル基,エチル基,イソプロピル基,ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基,シクロペンチル基等のシクロアルキル基、フェニル基,トリル基,キシリル基等のアリール基、ベンジル基,フェニルエチル基等のアラルキル基、クロロメチル基,クロロプロピル基,クロロシクロヘキシル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化炭化水素基、2−シアノエチル基等のシアノ炭化水素基等が例示される。このうち特に好ましいのは、メチル基、エチル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基である。Rはケイ素原子と含フッ素有機基Rfとの間に介在する二価の基であり、脂肪族不飽和結合を有しない二価の炭化水素基又は一般式−R−O−R−(但し、R及びRは脂肪族不飽和結合を有しない二価の炭化水素基である)で表されるエーテル基を有する二価の炭化水素基であり、これらは炭素数1〜8のものが好ましい。具体的には下記に示すものが挙げられる。
Figure 0004793065
なお、Rのうちで特に好適な基は、−CHCH−,−CHCHCH−,−CHCHCH−O−CH−である。Rはパーフルオロアルキル基又はパーフルオロアルキルエーテル基である。パーフルオロアルキル基としては式C2p+1(但し、pは4〜10の整数である)で表されるものが例示され、特に好適な基はC13−,C17−,C1021−である。パーフルオロアルキルエーテル基としては特に炭素数が5〜15のものが好ましく、具体的には下記のものが例示される。
Figure 0004793065
(β)下記式(6)で示される(CHHSiO0.5単位とSiO単位とからなる共重合体。
Figure 0004793065
なお、これらのオルガノハイドロジェンポリシロキサンの25℃における粘度は、20,000cP以下となっており、その≡SiH基の数が、(A)成分のフルオロカーボンシロキサン中の脂肪族不飽和炭化水素基1個に対して、1〜5個となるような割合で配合されている。
また、このフルオロカーボンシロキサンゴム層30では、(C)成分の充填剤として、カーボン粉末が採用されている。この充填剤は、(A)成分100質量部に対して特に1質量部以上200質量部以下の割合で配合される。
また、図3に示すフルオロカーボンシロキサンゴム層30では、(D)成分の触媒として、付加反応用触媒である塩化白金酸が採用されている。塩化白金酸白金族金属系触媒の配合量は、(A)成分100質量部に対して、白金族金属換算で5ppm以上20ppm以下程度である。
次に、定着ベルト240が図3に示す構成を備えることで、2次定着後のトナー像の表面において適度な起伏が形成されることを、定着ベルトを製造して画像形成を行った具体例に基づいて説明する。
以下で説明する具体例は、硬さの異なる2種類のフルオロカーボンシロキサンゴムが混在しているフルオロカーボンシロキサンゴム層を備えた実施例1〜実施例4の定着ベルトと、1種類のフルオロカーボンシロキサンゴムからなるフルオロカーボンシロキサンゴム層を備えた比較例1および比較例2の定着ベルトである。
なお、硬さについては、上述のJIS−A硬さであり、JIS−K6532(1997)に準じ、高分子計器(株)製デュロメータ タイプA ASKER A型を用い、使用するゴム材により形成したシート厚さ6mmのサンプルに対して測定した。
まず、実施例1の定着ベルトについて説明する。
(1)フルオロカーボンシロキサンゴム粒子の作製
前述の(A)〜(D)の成分を有する前駆体組成物であり、硬さ(JIS−A硬さ)A48/SのSIFEL604(信越化学工業社製)を50質量部用意し、この50質量部をフッ素系溶媒(m−キシレンヘキサフロライド、パーフロロアルカン、パーフロロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)の混合溶剤)100質量部で調整した希釈液と、蒸留水:150質量部とを混合し、ウルトラ−タラックス T−25(IKA Japan社製)により、12000rpmで乳化を行い、同時に液温を室温から90℃まで上昇させることにより体積平均粒径20μmの粒子を得る。
(2)基体層の形成
ベルト状の基体として、周長527.8mm,幅140mm,厚さ75μmのベルト状のポリイミドを用意し、このポリイミドにカーボンブラックを添加して体積抵抗率をRv=1012Ω・cmに調整して、ポリイミドの基体層を形成する。
(3)フルオロカーボンシロキサンゴム層の形成
SIFEL604(信越化学工業社製)と同様に、前述の(A)〜(D)の成分を有する前駆体組成物であり、硬さ(JIS−A硬さ)A34/SのSIFEL610(信越化学工業社製)を100質量部用意し、この100質量部と、(1)で作製されたSIFEL604(信越化学工業社製)の粒子30質量部と、30質量部のフッ素系溶媒(m−キシレンヘキサフロライド、パーフロロアルカン、パーフロロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)の混合溶剤)を成分とする溶液を作製し、この溶液を塗布液として、(2)で形成されたポリイミドの基体層上に、浸漬コーティング法により浸漬塗布を行い、塗膜を形成する。そして、120℃で10分間の一次加硫を行い、さらに200℃で4時間の二次加硫を行う。この作業の後、厚さ40μmのフルオロカーボンシロキサンゴム層を有する定着ベルトを得る。これが、実施例1の定着ベルトである。
ここで、上記の塗布液を塗布する方法として、浸漬コーティング法が採用されているが、この浸漬コーティング法以外にも、ブレードコーティング法、ワイヤ一バーコーティング法、リングコーティング法、スプレーコーティング法、フローコーティング法、ビードコ一ティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等の方法が採用可能である。また、この塗布の際に塗布液が適当な粘度となるように、必要に応じて塗布液を、m−キシレンヘキサフロライド、パーフロロアルカン、パーフロロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)、ベンゾトリフロライド等の溶剤で希釈された塗布液が採用されてもよい。
(4)画像形成
この実施例1の定着ベルトを、図1に示す画像形成装置の定着ベルト240として装着し、フルカラー画像の形成を行ったところ、表面に適度な起伏を持つ画像が得られた。
続いて、実施例2の定着ベルトについて説明する。
(1)フルオロカーボンシロキサンゴム粒子の作製
実施例1で使用した硬さ(JIS−A硬さ)A48/SのSIFEL604(信越化学工業社製)を50質量部用意し、この50質量部をフッ素系溶媒(m−キシレンヘキサフロライド、パーフロロアルカン、パーフロロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)の混合溶剤)80質量部で調整した希釈液と、蒸留水:150質量部とを混合し、ウルトラ−タラックス T−25(IKA Japan社製)により、8000rpmで乳化を行い、同時に液温を室温から90℃まで上昇させることにより体積平均粒径40μmの粒子を得た。
この粒子を実施例1と同様にして実施例2の定着ベルトを作製し、図1に示す画像形成装置の定着ベルト240として装着し、フルカラー画像の形成を行ったところ、表面に適度な起伏を持つ画像が得られた。
続いて、実施例3の定着ベルトについて説明する。
この実施例3では、実施例1の(1)において、SIFEL604(信越化学工業社製)の代わりに、硬さ(JIS−A硬さ)A25/SのSIFEL614(信越化学工業社製)を用いて、実施例1の(1)と同様な方法でフルオロカーボンシロキサンゴム粒子の作製が行われる。従って、この実施例3は、実施例1と異なり、フルオロカーボンシロキサンゴム粒子の硬さの方が、主体となるフルオロカーボンシロキサンゴム(SIFEL610(信越化学工業社製))の硬さよりも低い実施例である。このフルオロカーボンシロキサンゴム粒子を用いて、実施例1の(2)および(3)と同じ過程を踏んで定着ベルトを製造し、実施例1の(4)と同様に画像形成を行った。この実施例3の定着ベルトでも表面に適度な起伏を持つ画像が得られた。
続いて、実施例4の定着ベルトについて説明する。
この実施例4では、実施例1の(1)において、SIFEL604(信越化学工業社製)の代わりに、硬さ(JIS−A硬さ)A90/SのSIFEL620(信越化学工業社製)を用いて、実施例1の(1)と同様な方法でフルオロカーボンシロキサンゴム粒子の作製が行われる。さらに、実施例1の(2)と同じ過程を踏んで基体層を形成した後、実施例1の(3)において、SIFEL610(信越化学工業社製)の代わりに、前述のSIFEL604(信越化学工業社製)を用いて、実施例1の(3)と同様な過程を踏んで定着ベルトを製造する。この実施例4は、フルオロカーボンシロキサンゴム粒子の硬さの方が、主体となるフルオロカーボンシロキサンゴム(SIFEL610(信越化学工業社製))の硬さよりもはるかに高い実施例である。製造された定着ベルトにより、実施例1の(4)と同様に画像形成を行った。この実施例4の定着ベルトでも表面に適度な起伏を持つ画像が得られた。
続いて、上記の実施例1〜実施例4の定着ベルトと比較される、比較例1の定着ベルトについて説明する。
この比較例1では、実施例1の(1)のフルオロカーボンシロキサンゴムをSIFEL610に変更して粒子作製の体積平均粒子径が20μmを粒子を作製し、以下、実施例1の(2)および(3)と同様の過程を踏んで定着ベルトを製造する。そして、実施例1の(4)と同様に画像形成を行った。この比較例1の定着ベルトでは、形成された画像は、その表面が単調で起伏に欠けている画像であった。
続いて、比較例2の定着ベルトについて説明する。
この比較例2では、実施例1(3)で用いられたSIFEL610(信越化学工業社製)の代わりに、SIFEL604(信越化学工業社製)が用いられて、実施例1と同様にして定着ベルトが製造される。そして、実施例1の(4)と同様に画像形成を行ったところ、形成された画像は、その表面が単調で起伏に欠けている画像であった。
以上の結果から、フルオロカーボンシロキサンゴム層において、主体となるフルオロカーボンシロキサンゴム(前述の第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30b)に、硬さの異なるフルオロカーボンシロキサンゴム(前述の第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30a)の粒子が加わることで、トナー像の表面において、適度な起伏が形成されることが検証された。
このように、図3に示すような構成の定着ベルトを備えることで、写真画質として求められるような、表面に微妙な起伏を有する高画質の画像を得ることができる。
以上が第1実施形態についての説明である。
[第2実施形態]
以上説明した第1実施形態では、定着ベルト240は、基体層20の上にフルオロカーボンシロキサンゴム層30が重なった2層構成を備えていたが、本発明のベルト部材では、基体層20の上に、シリコンゴムの層が重なり、その上にフルオロカーボンシロキサンゴム層30が重なった3層構成も可能である。以下では、そのような構成を備えた定着ベルトについて説明する。
図4は、シリコンゴム層を備えた定着ベルトの構成図である。
この図に示すように、第2実施形態の定着ベルト241は、周長527.8mm,幅140mm,厚さ75μmの基体層20の上に、ジメチルシリコンゴムを組成に持つシリコンゴム層50が重なり、その上にフルオロカーボンシロキサンゴム層30が重なった構成を有している。このシリコンゴム層50は、基体層20の上に、シリコンゴム前駆体組成物を有する塗布液を塗布して硬化させることによって形成される。この第2実施形態の定着ベルト241において、シリコンゴム層50の厚さは25μmであり、フルオロカーボンシロキサンゴム層30の厚さは15μmである。従って、シリコンゴム層50とフルオロカーボンシロキサンゴム層30の厚さの和は、40μmであって、第1実施形態のフルオロカーボンシロキサンゴム層30の厚さと同じであるが、シリコンゴム層50を備えた分だけ第2実施形態の方が、第1実施形態よりもフルオロカーボンシロキサンゴム層30の厚みが薄くなっている。
一般にフルオロカーボンシロキサンゴムは、価格がシリコンゴムよりも高い材料である。この第2実施形態の定着ベルト241では、画像表面において適度な起伏を形成するために必要な厚さのフルオロカーボンシロキサンゴム層30は維持しつつ、図3のフルオロカーボンシロキサンゴム層30の下半分以上がシリコンゴム層50に置き換えられた構成となっている。この結果、トナ−像に圧接する際の弾性材としての役割の多くを、フルオロカーボンシロキサンゴム層30の代わりにシリコンゴム層が担っており、このような構成により第2実施形態の定着ベルト241では、低コスト化が実現されている。
また、一般に、強度や耐熱性の観点からは、シリコンゴムの方が、フルオロカーボンシロキサンゴムよりも優れている。そこで、第2実施形態の定着ベルト241では、シリコンゴム層50(厚さ25μm)が、その上に重なるフルオロカーボンシロキサンゴム層30(厚さは15μm)よりも層厚が大きい構成を備えることで、強度や耐熱性の向上が図られている。
[第3実施形態]
第1実施形態では、定着ベルト240は、基体層20の上にフルオロカーボンシロキサンゴム層30がそのまま重なった2層構成であったが、本発明のベルト部材では、基体層20とフルオロカーボンシロキサンゴム層30との結着性を高めるために、基体層20とフルオロカーボンシロキサンゴム層30との間に接着層を設けた形態も可能である。以下では、そのような構成を備えた定着ベルトについて説明する。
図5は、基体層とフルオロカーボンシロキサンゴム層との間に接着層を設けた定着ベルトの構成図である。
この図に示すように、第3実施形態の定着ベルト242には、周長527.8mm,幅140mm,厚さ75μmの基体層20と、フルオロカーボンシロキサンゴム層30との間に、アミノシラン系カップリング剤を含有する接着層60が設けられている。ここで、接着層60の厚さは、フルオロカーボンシロキサンゴム層30の厚さに比べて十分薄く、また、フルオロカーボンシロキサンゴム層30の厚さと接着層60の厚さの和は、40μmである。第3実施形態の定着ベルト242では、このように接着層60が設けられることで、基体層20とフルオロカーボンシロキサンゴム層30との結着性が強固になっている。
[第4実施形態]
第3実施形態では、定着ベルト240は、基体層20の上にフルオロカーボンシロキサンゴム層30が接着層60を挟んで重なった構成であったが、本発明のベルト部材では、基体層の上に、シリコンゴム層が接着層60を挟んで重なり、さらにそのシリコンゴム層の上にフルオロカーボンシロキサンゴム層30が重なった構成であってもよい。以下では、そのような構成を備えた定着ベルトについて説明する。
図6は、基体層、接着層、シリコンゴム層、フルオロカーボンシロキサンゴム層からなる4層構成を備えた定着ベルトの構成図である。
この図に示すように、第4実施形態の定着ベルト243の構成は、周長527.8mm,幅140mm,厚さ75μmの基体層20の上に、シリコンゴム層50が、アミノシラン系カップリング剤を含有する接着層60を挟んで重なり、さらにそのシリコンゴム層50の上にフルオロカーボンシロキサンゴム層30が重なった4層構成である。ここで、シリコンゴム層50、接着層60、フルオロカーボンシロキサンゴム層30の層厚の和は、40μmであり、シリコンゴム層50の層厚が、フルオロカーボンシロキサンゴム層30の層厚よりも大きく、接着層60の層厚は、シリコンゴム層50の層厚、フルオロカーボンシロキサンゴム層30の層厚に比べて十分小さいものとなっている。
このような構成を備えることにより、基体層20とシリコンゴム層50との間の結着性が強固になるとともに、強度や耐熱性の向上、および低コスト化が実現される。
以上が、本発明の実施形態についての説明である。
以上説明した実施形態では、定着ベルト240は、加熱ロール210、剥離ロール220、ウォーク制御ロール230の3つのロールとにより張架されているが、本発明は、これら3つのロールに加えて、定着ベルト240に対して一定のテンションを付与する小径のテンションロールを、冷却用ヒートシンク260と加熱ロール210との間に備えていてもよい。また、本発明は、2次定着処理の際に、トナー像を定着ベルト240の表面から離れやすくする、ジメチルシリコーンオイルを成分とする離型剤が、定着ベルト240の表面に塗布されていてもよい。さらには、この離型剤を定着ベルト240の表面に供給する離型剤供給装置が備えていてもよい。
また、以上説明した実施形態では、加圧ロール250の芯金、および加熱ロール210の芯金として、アルミニウム製の芯金が用いられているが、本発明は、ステンレス製の芯金が用いてもよい。また、加圧ロール250の弾性層、および加熱ロール210の弾性層については、いずれも硬さが、JIS−A硬さでA20/S以上A60/S以下の範囲にある弾性層であることが好ましい。また、以上説明した実施形態では、加熱ロール210の内側のハロゲンランプ、加圧ロール250の内側のハロゲンランプは、消費電力が、それぞれ320W、300Wであったが、本発明では、いずれも消費電力が300W以上350W以下の範囲内にあるハロゲンランプが好ましい。また、加熱ロールの表面温度は、130℃以上195℃以下の範囲内の一定温度に保たれることが好ましく、加熱ロールの表面温度は、85℃以上155℃以下の範囲内の一定温度に保たれることが好ましい。また、本発明は、加圧ロールには、加熱源であるハロゲンランプがなく、加圧のみを行うものでもよい。
また、以上説明した実施形態では、基体層の成分はポリイミドであるが、本発明の基体層は、ニッケル、アルミニウム、ステンレス等の金属シートでもよく、また、PET、PBT、ポリイミド、ポリイミドアミド等の樹脂フィルムでもよい。樹脂フィルムが用いれる場合は、樹脂フィルム中に導電性粉体やカーボンブラックが分散している構成を備えることで基体層の抵抗率が制御されているものであってもよい。また、本発明の基体層の厚さは、20μm以上200μm以下の範囲に属した厚さが好ましく、より好ましくは30μm以上150μm以下の範囲に属した厚さであり、さらに好ましくは40μm以上130μm以下の範囲に属した厚さである。基体層の厚みが20μmより薄いと、加熱冷却時の寸法安定性や、強度が不足する。200μmを越えると、定着ベルトからの熱の移動速度が低下し、転写速度やサイクルタイムの低下につながる。
また、以上説明した実施形態のフルオロカーボンシロキサンゴム層では、上記(A)成分のフルオロカーボンポリマーとして、前述の式(2)で示すフルオロカーボンポリマーが用いられている。本発明の表面層では、上記(A)成分のフルオロカーボンポリマーとして、一価の脂肪族不飽和炭化水素基であるビニル基、アリル基、エチニル基等の炭素数2〜3のアルケニル基を分子鎖末端に有し、主鎖にビニルジアルキルシリル基、ジビニルアルキルシリル基、トリビニルシリル基を有するフルオロカーボンポリマーでもよい。なお、この場合のアルキル基は炭素数1〜8、特にメチル基が好ましい。また、フルオロカーボンシロキサンを表す、前述の、一般的な構造式(1)において、R10は、炭素数1〜8の一価炭化水素が好ましく、例えば、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数2〜3のアルケニル基が好ましい。特にメチル基が好ましい。
また、以上説明した実施形態のフルオロカーボンシロキサンゴム層では、上記(B)成分として、ケイ素原子に結合した水素原子を分子中に少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを採用したが、本発明の表面層では、上記(B)成分として、≡SiH基を有するフルオロカーボンシロキサンを用いてもよく、このようなフルオロカーボンシロキサンとしては、上記式(1)の単位又は式(1)においてR10がジアルキルハイドロジェンシロキシ基であり、かつ末端がジアルキルハイドロジェンシロキシ基又はシリル基等のSiH基であるものが好ましく、下記式(7)で示すものを挙げることができる。
Figure 0004793065
また、以上説明した実施形態のフルオロカーボンシロキサンゴム層では、上記(C)成分の充填剤として、カーボン粉末が採用されているが、本発明の表面層では、カーボン粉末の他にも、シリコンゴムの組成物として一般に使用されている種々の充填剤が採用可能であり、例えば、煙霧質シリカ、沈降性シリカ、二酸化チタン、酸化アルミニウム、石英粉末、タルク、セリサイト及びベントナイト等の補強性充填剤、アスベスト、ガラス繊維、有機繊維等の繊維質充填剤などが採用可能である。これらの充填剤は、(A)成分100質量部に対して0.1質量部以上300質量部以下で配合される必要がある。この充填剤の配合量が0.1質量部未満の場合には、十分な補強効果を得ることができず、また300質量部を超える割合で配合された場合には、硬化物の機械的強度が低下するという不都合を生じるおそれがある。
また、以上説明した実施形態のフルオロカーボンシロキサンゴム層では、上記(D)成分の触媒として、塩化白金酸が採用されているが、本発明の表面層では、塩化白金酸以外に、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィンとの錯体、白金黒又はパラジウムをアルミナ、シリカ、カーボンなどの担体に担持したもの、ロジウムとオレフィンとの錯体、クロロトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジウム(ウィルキンソン触媒)、ロジウム(III)アセチルアセトネートなどのような周期律表第VIII族元素又はその化合物が採用されてもよい。以上において錯体はアルコール系、エーテル系、炭化水素などの溶剤に溶解して用いることが好ましい。白金族金属系触媒の配合量は、触媒の有効量であればよいが、通常、(A)成分100質量部に対して、白金族金属換算で1ppm以上500ppm以下、特に5ppm以上20ppm以下の割合で使用することが好ましい。
また、本発明の表面層では、第2のフルオロカーボンシロキサンゴム30aが、100質量部の第1のフルオロカーボンシロキサンゴム30bに対して、1質量部以上50質量部以下の割合となっていることが好ましく、5質量部以上35質量部以下の割合であることが特に好ましい。また、本発明の表面層は、フルオロカーボンシロキサンゴム中に種々の配合剤が添加されたものであってもよい。例えば、ジフェニルシランジオール、低重合度の分子鎖末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン、ヘキサメチルジシラザン等の分散剤、酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化セリウム、オクチル酸鉄等の耐熱性向上剤、顔料等の着色剤等の添加が可能である。
また、本発明では、基体層以外の層の厚さ(第4実施形態のように、基体層以外の層が3層ある場合は3層の厚さの和)は、300μm以下が好ましく、1μm以上300μm以下の範囲がより好ましく、さらに好ましくは5μm以上200μm以下の範囲であり、特に好ましい範囲は、10μm以上100μm以下である。1μmより薄いと、弾性が不足して定着ベルトが摩滅しやすくなる。300μmを越えると、定着ベルトからの熱の移動速度が低下し、転写速度やサイクルタイムの低下につながる。また、フルオロカーボンシロキサンゴム層やシリコンゴム層など、弾性材として機能するゴムの層では、ゴムの層全体の平均的な硬さが、JIS−A硬さでA5/S以上A80/S以下の範囲に属する硬さであることが好ましく、より好ましくはA10/S以上A70/S以下の範囲に属する硬さであり、さらに好ましくはA20/S以上A60/S以下の範囲にに属する硬さである。硬さA5/S未満のものでは、強度が低下し耐久性に問題がある。また、JIS−A硬さでA80/Sを超えると、基体層以外の層の厚さに係らず剛性が大きくなり、定着ベルトと記録媒体との密着性が低下して、冷却が不完全な時に剥離が起こるようになり、画質上の欠陥となって顕れる問題が生ずる。
また、第2実施形態および第4実施形態のフルオロカーボンシロキサンゴム層では、シリコンゴム層の構成要素としてジメチルシリコンゴムが採用されていたが、本発明のシリコンゴム層の構成要素としては、ジメチルシリコンゴム以外にも、メチルビニルシリコンゴム、メチルフェニルシリコンゴム、フルオロシリコンゴム等が採用されていてもよい。これらのシリコンゴムは、加熱加硫(HTV)方式で製造されるシリコンゴムであってもよいし、室温硬化(RTV)方式で製造されるシリコンゴムであってもよい。また、重合形態は付加型、縮合型のどちらであっても良い。
また、第3実施形態および第4実施形態の接着層では、接着層の成分としてアミノシラン系カップリング剤が採用されていたが、本発明の接着層の成分としては、アミノシラン系カップリング剤以外でも、シリコーンゴムの接着に通常使用されるプライマー類などを適用でき、例えば、クロロシラン系カップリング剤、クロロメチルシラン系カップリング剤、シアノシラン系カップリング剤、チタン酸エステル系カップリング剤などが挙げられる。本発明の接着層の成分としては、アミノシラン系カップリング剤及びチタン酸エステル系カップリング剤が好ましく用いられる。さらには、フルオロカーボンシロキサンゴム用に設計されたプライマーも好ましく用いられる。
第1実施形態の画像形成装置の全体構成図である。 図1に示す画像形成装置における画像形成の動作を表すフローチャートである。 第1実施形態の定着ベルトの構成図である。 シリコンゴム層を備えた定着ベルトの構成図である。 基体層とフルオロカーボンシロキサンゴム層との間に接着層を設けた定着ベルトの構成図である。 基体層、接着層、シリコンゴム層、フルオロカーボンシロキサンゴム層からなる4層構成を備えた定着ベルトの構成図である。
符号の説明
1000 画像形成装置、
1 トレイ、
200 表面処理部、
210 加熱ロール、
220 剥離ロール、
230 ウォーク制御ロール、
240,241,242,243 定着ベルト、
250 加圧ロール、
260 冷却用ヒートシンク、
3 搬送ロール、
4K,4C,4M,4Y トナーカートリッジ、
5 中間転写ベルト、
6K,6C,6M,6Y トナー像形成部、
7 露光部、
8 用紙位置合わせロール対、
9 2次転写ロール、
10 一次定着器、
13 送出ロール対、
20 基体層、
30 フルオロカーボンシロキサンゴム層、
30a 第1のフルオロカーボンシロキサンゴム、
30b 第2のフルオロカーボンシロキサンゴム、
50 シリコンゴム層、
60 接着層

Claims (3)

  1. 互いに硬さが異なる複数種類のゴムが混在した表面層を有するベルト部材と、
    トナー像が形成された記録媒体を前記ベルト部材に、そのトナー像が前記表面層に接するように圧接して加熱することで、そのトナー像の少なくとも表面を融解させる加熱加圧器とを備えたことを特徴とする表面処理器。
  2. 記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成部と、
    互いに硬さが異なる複数種類のゴムが混在した表面層を有するベルト部材と、
    前記記録媒体を前記ベルト部材に、その記録媒体上のトナー像が前記表面層に接するように圧接して加熱することで、そのトナー像の少なくとも表面を融解させる加熱加圧器とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 記録媒体上にトナー像を形成するトナー像形成過程と、
    ベルト状のベースと、該ベースの表面に設けられた、互いに硬さが異なる複数種類のゴムが混在した表面層とを有するベルト部材に、前記記録媒体を、その記録媒体上のトナー像が表面層に接するように圧接して加熱することで、そのトナー像の少なくとも表面を融解させる加熱加圧過程と、
    前記加熱加圧過程による加熱で融解したトナー像の表面が固化した後で前記記録媒体を前記ベルト部材から剥離する剥離過程とを有することを特徴とする画像形成方法。
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