JP2004151446A - 加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置 - Google Patents

加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004151446A
JP2004151446A JP2002317486A JP2002317486A JP2004151446A JP 2004151446 A JP2004151446 A JP 2004151446A JP 2002317486 A JP2002317486 A JP 2002317486A JP 2002317486 A JP2002317486 A JP 2002317486A JP 2004151446 A JP2004151446 A JP 2004151446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing member
heat
heat fixing
roller
release layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002317486A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Murata
誠 村田
Takahiro Kadota
孝洋 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002317486A priority Critical patent/JP2004151446A/ja
Publication of JP2004151446A publication Critical patent/JP2004151446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

【課題】加熱定着サイクルにおけるトナー成分物質、紙紛成分等の付着及び分離爪による摩耗を誘発する確率を従来のものよりも低くして、ホットオフセット、黒スジ等による画像上の不具合の発生を低減した加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置を提供する。
【解決手段】基体1上にフッ素樹脂で構成される離型層2を有する加熱定着部材において、離型層2の粗さ曲線の最高の山頂P から30%低い位置P30% における「負荷長さ率」をTp30% とし、前記粗さ曲線の最高の山頂P から50%低い位置P50% における「負荷長さ率」をTp50% とし、そして、前記粗さ曲線の最高部分である山頂P から70%低い位置P70% における「負荷長さ率」をTp70% としたときに、前記離型層2の表面粗さが、(イ)Tp30% ≦3.0%、(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、(ハ)Tp70% ≦80.0%を全て満たすものとする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、転写紙上の未定着像を加熱、加圧して定着するために用いられる加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の加熱定着装置の部分断面図であって、(a)は、部分縦断面図であり、そして、(b)は、部分横断面説明図である。従来の加熱定着装置は、転がり軸受け105,105によって保持された加熱定着ローラ101、及び、この定着ローラ101に加圧するように設けた転がり軸受け111,111によって保持された加圧ローラ108を有している。
【0003】
従来の加熱定着ローラ101においては、円筒状の基体(芯金)102の表面に、離型性を良くしてトナーにより形成された画像を加熱定着する際にオフセットを防止するように、PFA、PTFE等のフッ素樹脂で構成される離型層103が被覆されている。離型層103は、PFA、PTFE等のフッ素樹脂の分散液をアルミニウム、鉄等の金属で構成される円筒状の基体102の表面に塗布して塗布層を形成し、これを焼成、冷却した後、塗布層の表面にテープ研磨、冷間バニッシュ等の手段により、表面仕上げ加工を施して、表面突起物を取り除くことにより形成されている。そして、このようにして得られた加熱定着ローラ101の離型層103の表面粗さは、部品の加工技術分野で広く用いられている十点平均粗さRzや算術平均粗さRaで評価されているが、それらの数値は、小さい程良いとされていた。
【0004】
円筒状の基体102の内部には、熱を外周の離型層103に供給するように、ハロゲンヒーター106が配置されている。離型層103の表面温度は、約160〜180℃にコントロールされ、トナーの結着樹脂毎の溶融温度に調整されている。
【0005】
加熱定着ローラ101の表面には、シリコンオイル等を含侵したクリーニングウエブ(図示せず)を接触させて、定着時に僅かにローラ側に付着したトナーを除去してホットオフセットを防止すると共に、離型性を良くしてトナー、紙粉等の付着を防止している。トナー113で形成されたトナー像を表面に有する転写紙112を通紙させる通紙部の後端には、定着時の転写紙112の巻き込みを防止するために分離爪107が配置されている。加熱定着ローラ101には、これに当接してニップを形成するように、加圧ローラ108が配置されている。そして、このようなニップが形成されると、画像形成された転写紙112の上のトナー113を加熱し、溶融し、凝集し、接着するための時間が与えられることとなる。また、加圧ローラ108においては、円筒状の基体(芯金)109の表面に、クッション性のあるシリコンゴム又はフッ素ゴムで構成される層、或いは、シリコンゴムで構成される層の上にフッ素樹脂チューブを被覆した層よりなる表面層110が形成されている。加圧ローラ108は、駆動ギヤ104によって回転させた加熱定着ローラ101と従動回転するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
未定着トナー画像を転写紙に永久的に定着させる定着装置においては、加熱によって溶融したトナーは、加熱定着部材の表面との親和性が大きくなるので、定着部材にホットオフセットしやすくなる。また、ホットオフセットした溶融トナーが定着部材の表面に付着して成長すると、これらのトナーは、加熱定着装置に具備されたクリーニング部材でクリーニングされにくくなるので、転写紙(記録材)に転移してしまう。それ故、前述のように、加熱定着部材の表面性状としては、トナーとの親和性及びクリーニング性の観点から、平滑な面が要求される。
【0007】
従来、離型層の表面を平均粒径30〜40μm程度の砥粒によるテープ研磨で平坦化する場合には、研磨目が離型層の表面に残るので、その面を再焼成することが行われていた。また、このような離型層の表面に金属製のローラ部材を押し当ててバニッシュ(冷間バニッシュ)加工したり、ロール加工したりすることも行われていた。
【0008】
しかしながら、冷間バニッシュ加工やロール加工によって離型層の表面を平坦化して、その表面粗さRz、Raを2μm、0.5μmといった小さいレベルにしたものであっても、離型性、耐摩耗性等の性質、及び、外観に差が生じるという問題があり、また、ただ単にRzやRaを小さくすることだけに専念していても、実機搭載時にトナーが離型層の表面に固着してホットオフセットを起こしたり、さらには、分離爪が離型層の表面に当接する部分で摩耗させて黒スジ等を発生させたりして、画像上の不具合を引き起こすという問題があった。
【0009】
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。
即ち、本発明は、加熱定着サイクルにおけるトナー成分物質、紙紛成分等の付着及び分離爪による摩耗を誘発する確率を従来のものよりも低くして、ホットオフセット、黒スジ等による画像上の不具合の発生を低減した加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、加熱定着部材の離型層を構成するフッ素樹脂を加熱手段で加熱して軟化又は溶融させ、次に、圧接ローラを加熱定着部材の表面に当接させつつ従動回転させると共に、前記圧接ローラを摺動部材により加熱定着部材の表面に所定の圧力で圧接しつつ加熱定着部材の軸方向に摺動させて、加熱定着部材の離型層を平坦化させたところ、
表面粗さ計で測定して得た粗さ曲線の平均線に平行で最低の谷底P からR (最大粗さ)の高さにある最高の山頂P を通る山頂線に平行な線で切断して得られる切断長さの和の基準長さに対する比を百分率で示した値を「負荷長さ率」とすると共に、前記粗さ曲線の最高の山頂P から30%低い位置P30% における「負荷長さ率」をTp30% とし、前記粗さ曲線の最高の山頂P から50%低い位置P50% における「負荷長さ率」をTp50% とし、そして、前記粗さ曲線の最高部分である山頂P から70%低い位置P70% における「負荷長さ率」をTp70% とし、かつ、測定長さ:L=2.5mm及びカットオフ値:λc=0.25としたときに、
前記離型層の表面粗さが、
(イ)Tp30% ≦3.0%、
(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、
(ハ)Tp70% ≦80.0%
を全て満たす定着部材が得られ、その定着部材の「繰り返しの加熱定着サイクルでのトナー成分物質、紙紛成分等の付着物に起因するホットオフセットや、分離爪による摩耗を誘発する確率」が従来のものよりも低いことを見いだして本発明を完成するに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、基体上にフッ素樹脂で構成される離型層を有する加熱定着部材において、
表面粗さ計で測定して得た粗さ曲線の平均線に平行で最低の谷底P からR (最大粗さ)の高さにある最高の山頂P を通る山頂線に平行な線で切断して得られる切断長さの和の基準長さに対する比を百分率で示した値を「負荷長さ率」とすると共に、前記粗さ曲線の最高の山頂P から30%低い位置P30% における「負荷長さ率」をTp30% とし、前記粗さ曲線の最高の山頂P から50%低い位置P50% における「負荷長さ率」をTp50% とし、そして、前記粗さ曲線の最高部分である山頂P から70%低い位置P70% における「負荷長さ率」をTp70% とし、かつ、測定長さ:L=2.5mm及びカットオフ値:λc=0.25としたときに、
前記離型層の表面粗さが、
(イ)Tp30% ≦3.0%、
(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、
(ハ)Tp70% ≦80.0%
を全て満たすことを特徴とする加熱定着部材である。
【0012】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ポリエチレンフルオロビニルエーテル共重合(PFA)、ポリ四フッ化エチレン、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、又は、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体であることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記基体が、アルミニウム、ステンレススチール、真鍮等の金属材料で構成されるロールであることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記基体が、(イ)ステンレススチール、ニッケル等の金属材料で構成されるシート又は無端ベルト、(ロ)ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂材料で構成されるシート又は無端ベルト、又は、(ハ)前記(イ)及び(ロ)の積層シート又は無端ベルトであることを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に記載された発明は、加熱定着部材の表面を加熱する第1の加熱手段と、加熱定着部材の表面に当接しつつ従動回転可能な圧接ローラと、前記圧接ローラを加熱定着部材に所定の圧力で圧接しつつ加熱定着部材の軸方向に摺動させる摺動部材とを用いることによって、基体上にフッ素樹脂で構成される離型層を有する加熱定着部材の製造方法において、前記加熱定着部材の離型層を構成するフッ素樹脂を前記第1の加熱手段で加熱して軟化又は溶融させ、次に、前記圧接ローラを前記第1の加熱定着部材の表面に当接させつつ従動回転させると共に、前記圧接ローラを前記摺動部材により加熱定着部材の表面に所定の圧力で圧接しつつ加熱定着部材の軸方向に摺動させて、加熱定着部材の離型層を平坦化させることを特徴とする加熱定着部材の製造方法である。
【0016】
請求項6に記載された発明は、請求項5に記載された発明において、前記圧接ローラに第2の加熱手段を具備させ、これで前記加熱定着部材の表面を構成するフッ素樹脂の融点以上に加熱することを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載された発明は、請求項5又は6に記載された発明において、前記圧接ローラの当接部位近傍において、前記加熱定着部材の表面温度をT ℃とし、そして、前記圧接ローラの表面温度をT ℃としたときに、TK−TRが25℃以上であることを特徴とするものである。
【0018】
請求項8に記載された発明は、請求項5〜7のいずれかに記載された発明において、前記圧接ローラを前記加熱定着ローラの軸方向に対して傾斜させることを特徴とするものである。
【0019】
請求項9に記載された発明は、請求項5〜8のいずれかに記載された発明において、前記フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ポリエチレンフルオロビニルエーテル共重合(PFA)、ポリ四フッ化エチレン、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、又は、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体であることを特徴とするものである。
【0020】
請求項10に記載された発明は、請求項5〜9のいずれかに記載された発明において、前記基体が、アルミニウム、ステンレススチール、真鍮等の金属材料で構成されるロールであることを特徴とするものである。
【0021】
請求項11に記載された発明は、請求項5〜10のいずれかに記載された発明において、前記基体が、(イ)ステンレススチール、ニッケル等の金属材料で構成されるシート又は無端ベルト、(ロ)ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂材料で構成されるシート又は無端ベルト、又は、(ハ)前記(イ)及び(ロ)の積層シート又は無端ベルトであることを特徴とするものである。
【0022】
請求項12に記載された発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の加熱定着部材を有することを特徴とする加熱定着装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す加熱定着部材(ローラ)の横断面図である。図2は、本発明の他の一実施の形態を示す加熱定着部材(無端ベルト)の横断面図である。図3は、本発明によるところの「負荷長さ率」を説明するための説明図である。図4は、本発明の一実施形態を示す加熱定着部材(ローラ)の製造方法を説明するための説明図であって、(a)は、正面図であり、そして、(b)側面図である。図5は、本発明の他の一実施形態を示す加熱定着部材(ローラ)の製造方法を説明するための説明図であって、(a)は、正面図であり、そして、(b)は、側面図である。
【0024】
図1において、10は、加熱定着部材(ローラ)である。加熱定着部材10は、基体1の上にフッ素樹脂で構成される離型層2を有している。
そして、図3に示されているように、表面粗さ計で測定して得た粗さ曲線の平均線に平行で最低の谷底P からR (最大粗さ)の高さにある最高の山頂P を通る山頂線に平行な線で切断して得られる切断長さの和の基準長さに対する比を百分率で示した値を「負荷長さ率」とすると共に、前記粗さ曲線の最高の山頂P から30%低い位置P30% における「負荷長さ率」をTp30% とし、前記粗さ曲線の最高の山頂P から50%低い位置P50% における「負荷長さ率」をTp50% とし、そして、前記粗さ曲線の最高の山頂P から70%低い位置P70% における「負荷長さ率」をTp70% とし、かつ、測定長さ:L=2.5mm及びカットオフ値:λc=0.25としたときに、
前記離型層2の表面粗さが、
(イ)Tp30% ≦3.0%、
(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、
(ハ)Tp70% ≦80.0%
を全て満たしている。
【0025】
このように、前記離型層2の表面粗さが、(イ)Tp30% ≦3.0%、(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、(ハ)Tp70% ≦80.0%を全て満たしていると、加熱定着サイクルにおけるトナー成分物質、紙紛成分等の付着及び分離爪による摩耗を誘発する確率を従来のものよりも低くして、ホットオフセット、黒スジ等による画像上の不具合の発生を低減することにより、加熱定着部材の寿命をのばすことができる。
【0026】
本発明におけるフッ素樹脂は、好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ポリエチレンフルオロビニルエーテル共重合(PFA)、ポリ四フッ化エチレン、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、又は、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体でる。
【0027】
図1に示されているように、本発明における基体1は、例えば、アルミニウム、ステンレススチール、真鍮等の金属材料で構成されるローラである。
【0028】
以上、本発明の加熱定着部材がローラである場合について説明したが、本発明の加熱定着部材が無端ベルトである場合についても同様に説明することができる。その場合には、図2に示されているように、本発明における基体21は、例えば、(イ)ステンレススチール、ニッケル等の金属材料で構成されるシート又は無端ベルト、(ロ)ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂材料で構成されるシート又は無端ベルト、又は、(ハ)前記(イ)及び(ロ)の積層シート又は無端ベルトである。
【0029】
図1,4、5に示されているように、本発明の加熱定着部材(ローラ)10は、加熱定着部材10の表面を加熱する第1の加熱手段(誘導発熱コイル)13と、加熱定着部材10の表面に当接しつつ従動回転可能な圧接ローラ11と、前記圧接ローラ11を加熱定着部材10に所定の圧力で圧接しつつ矢印で示される加熱定着部材の軸方向に摺動させる摺動部材(図示せず)とを用いることによって製造されるが、具体的には、前記加熱定着部材10の基体1の上に形成された離型層2を構成するフッ素樹脂を前記第1の加熱手段13で加熱して軟化又は溶融させ、次に、前記圧接ローラ11を前記第1の加熱定着部材10の表面に当接させつつ従動回転させると共に、前記圧接ローラ11を前記摺動部材により加熱定着部材10の表面に所定の圧力で圧接しつつ加熱定着部材の軸方向に摺動させて、加熱定着部材10の離型層2を平坦化させることによって製造される。前記第1の加熱手段(誘導発熱コイル)13は、非接触型の放射型温度計13aで測定した基体(芯金)の加熱温度によって、フィードバック制御されている。図4において、10aは、表面の粗い領域であり、10bは、表面の軟化された領域であり、そして、10cは、表面の平坦化された領域である。
【0030】
従来、加熱定着ローラの表面をテープ研磨材、例えば、30μm前後の平均粒径の研磨粒子を保持させたテープ研磨材で加工すると、その十点平均粗さRzは1μm以内となり、また、ローラの軸方向に所定の曲率を有する金属製コロである圧接ローラ部材を押し付けて冷間バニッシュ加工すると、その十点平均粗さRzは1μm以内となる。前記冷間バニッシュ加工では、圧接ローラを加熱定着ローラに強く押し付けて加工するが、その際の押し付け力は、加熱定着ローラの法線方向に推力で10kgf(100N)程度の加圧力が必要であった。そのために、加熱定着部材の基体(芯金)としては、厚肉の金属で構成されるもの(t=1mm以上)が必要となる。それ故、近年の省エネ化に対する動向として、上記金属で構成される基体(芯金)の薄肉化や無端状ベルトへの展開が要求されている。しかしながら、薄肉化された基体(芯金)を有する加熱定着部材の表面を平坦化するために冷間バニッシュ加工すると、基材(芯金)がその加圧力によって変形してしまう。
【0031】
本発明によれば、図4,5に示すように、加熱定着部材10の離型層を構成するフッ素樹脂を前記第1の加熱手段13で加熱して軟化又は溶融させ、次に、圧接ローラ11を前記第1の加熱定着部材13の表面に当接させつつ従動回転させると共に、前記圧接ローラ11を摺動部材(図示せず)により加熱定着部材10の表面に所定の圧力で圧接しつつ加熱定着部材10の軸方向に摺動させて、加熱定着部材10の離型層(図1,2における2,22参照)を平坦化させるので、離型層の表面粗さが、(イ)Tp30% ≦3.0%、(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、(ハ)Tp70% ≦80.0%を全て満たしたものとなり、そのために、加熱定着サイクルにおけるトナー成分物質、紙紛成分等の付着及び分離爪による摩耗を誘発する確率が従来のものよりも低くなり、よって、ホットオフセット、黒スジ等による画像上の不具合の発生を低減することにより、加熱定着部材10の寿命をのばすことができる。しかも、本発明によれば、加熱定着部材10の薄肉化した基体(図1,2における1,21参照)を変形させることなく、低負荷による表面の平滑加工が可能となる。
【0032】
図4,5に示されるように、本発明における圧接ローラ11は、好ましくは、S45C材で構成され、その直径は36mmであって、その幅は10mmであり、そして、その先端部は所望の曲率とされている。また、圧接ローラ11は、回転軸を介して固定されている。また、圧接ローラ11は、摺動機構を有するアクチュエータ(図示せず)で当接させるが、加圧力の制御は、エアーシリンダ12bによって行われる。そのために、熱定着ローラ10を矢印のように回転させて圧接ローラ11を当接させると、圧接ローラ11は、その回転軸によって従動しつつ、熱定着ローラ10に圧接することが可能となる。なお、図4,5において、12は、平滑手段であって、12aは、圧力を検知する圧力センサである。また、図5に示すように、圧接ローラ11の回転軸に第2の加熱手段(セラミックヒータ)12dを挿入して、温度センサ12cによって所定の温度に制御してもよい。このように、圧接ローラ11の回転軸に第2の加熱手段12dを挿入して、温度センサー12cによって所定の温度に制御すると、フッ素樹脂のより均一な溶融が可能となる。また、前記第1,2の加熱手段13,12dは、前記摺動部材(アクチュエータ)によって加熱定着部材10の軸方向に定速で走査させるので、加熱定着部材10の全面に渡って、均一な表面加工が可能となる。
【0033】
本発明においては、圧接ローラ11の当接部位近傍において、加熱定着部材10の表面温度をT ℃とし、そして、前記圧接ローラ11の表面温度をT ℃としたときに、TK−TRが25℃以上である。このように、TK−TRが25℃以上であると、加熱定着部材10の薄肉化した基体を変形させることなく、低負荷による表面の平滑加工が可能となる。
【0034】
本発明においては、圧接ローラ11は、加熱定着ローラ10の軸方向に対して傾斜して配置される。このように、圧接ローラ11を加熱定着ローラ10の軸方向に対して傾斜させると、圧接ローラ11を軸方向に移動させながら加熱定着ローラ10の表面に均一に圧接させることができ、そのために、より平坦な表面の平滑加工が可能となる。
【0035】
本発明によって製造される加熱定着部材10おける離型層2を構成するフッ素樹脂は、好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ポリエチレンフルオロビニルエーテル共重合(PFA)、ポリ四フッ化エチレン、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、又は、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体でる。
【0036】
本発明によって製造される加熱定着部材10おける基体を構成する金属は、例えば、アルミニウム、ステンレススチール、真鍮等の金属材料で構成されるローラである。
【0037】
以上、本発明の加熱定着部材の製造方法を加熱定着部材がローラである場合について説明したが、図2に示されるように、本発明の加熱定着部材30が無端ベルトである場合についても同様に説明することができる。即ち、加熱定着部材(無端ベルト)30の基体21の内径部分に形状保持体(図示せず)を挿入して加熱定着部材30を円筒状に保持し、その状態で加熱定着部材30の表面(離型層の表面)22が、前記加熱定着部材がローラである場合と同様に、圧接ローラ11で平坦化される。この場合には、本発明における基体21は、例えば、(イ)ステンレススチール、ニッケル等の金属材料で構成されるシート又は無端ベルト、(ロ)ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂材料で構成されるシート又は無端ベルト、又は、(ハ)前記(イ)及び(ロ)の積層シート又は無端ベルトである。
【0038】
本発明の加熱定着装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の加熱定着部材を有している。本発明の加熱定着装置は、このように請求項1〜4のいずれかに記載の加熱定着部材を有しているので、加熱定着サイクルにおけるトナー成分物質、紙紛成分等の付着及び分離爪による摩耗を誘発する確率を従来のものよりも低くして、ホットオフセット、黒スジ等による画像上の不具合の発生を低減し、その結果、長寿命の加熱定着装置を提供することができる。また、本発明の加熱定着装置によれば、画像形成紙の巻き込みが防止され、また、クリーニング性を良くして良好な画像形成ができる。
【0039】
【実施例】
(実施例1)
直径40mm×長さ380mmの両端部が直径30mmに絞られた一般的にジャーナル付きと呼称される形状の加熱定着ローラにおいて、芯金の肉厚を1mmの薄肉とし、そして、PFAで構成される離型層の肉厚を24μmとして、加熱定着ローラとした。この加熱定着ローラを両センターチャックで固定した後、回転数250rpmで回転させた。そして、これにS45C材の直径36mm、幅10mmの加圧手段(加圧ローラ)、及び、銅製パイプに電圧を印可して誘導電界を発生させて芯金温度を320℃程度に加熱させる芯金加熱手段、をローラ軸方向に1mm/秒で走査して加熱定着ローラの離型層の表面を平坦化した。その際、前記加圧手段の加圧力は、エアーシリンダで1.5kgf(15N)程度になるように設定した。また、圧接ローラは、350℃以上になるように制御した。
このようにして得られた加熱定着ローラ(以下、「本発明品」という。)の離型層のカットレベル[%]ごとの負荷長さ率T [%]を測定した。その際に、測定長さLを2.5mmとし、そして、カットオフ値λc を0.25として測定した。
また、これと比較するために、二次焼成されたPFAで構成される離型層を有するもの(従来品1)、PFAで構成される導電性チューブで形成した離型層を有するもの(従来品2)、及び、PFAで構成される冷間バニッシュされた離型層を有するもの(従来品3)についても、同様に、離型層のカットレベル[%]ごとの負荷長さ率T [%]を測定した。
【0040】
本発明品及び従来品1〜3についての測定結果は、次の表1に示すとおりである。
【0041】
【表1】
Figure 2004151446
【0042】
図6は、前記表1に基づいて、本発明品及び従来品1〜3における離型層のカットレベル[%]と負荷長さ率T [%]との関係を示したグラフである。そして、図6においては、本発明品に係わるグラフと従来品1〜3に係わるグラフとの境界(境界域)に点線で示される境界線を引くことができる。この境界線によれば、本発明品及び従来品1〜3は、負荷長さ率T (%)によって明確に区別することができる。即ち、本発明品は、離型層の粗さ曲線の最高の山頂P から30%低い位置P30% における「負荷長さ率」をTp30% とし、前記粗さ曲線の最高の山頂P から50%低い位置P50% における「負荷長さ率」をTp50% とし、そして、前記粗さ曲線の最高部分である山頂P から70%低い位置P70% における「負荷長さ率」をTp70% としたときに、カットレベルが30%、50%及び70%において、「負荷長さ率」がそれぞれ3.00%、15.00%及び80.00%となっており、前記離型層の表面粗さが、
(イ)Tp30% ≦3.0%、
(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、
(ハ)Tp70% ≦80.0%
を全て満たすものとなるが、従来品1〜3は、それらの数値条件を全て満たすものとはならない。
【0043】
図6より、本発明品は、従来品1〜3よりも、負荷長さT のカーブの傾きが大きい傾向にあること及びカットレベル(最高の山頂から平行線で切断する高さ)が大きい(=低い山)方にシフトしていることがわかる。
【0044】
次に、本発明製品、従来製品1及び従来製品2の耐久性について比較試験を行った。比較試験は、本発明製品、従来製品1及び従来製品2をそれぞれデジタル複写機にセッティングし、5枚通紙、3分間欠とし、画像パターンを黒ベタラインとして、30k枚の通紙(線速は45CPM)によって行った。通紙に用いる転写紙は、炭酸カルシウムの多い専用紙を用い、また、爪荷重は15gf/mmでトナー固着等の発生しやすい条件とした。
そして、判定基準は、以下のとおりとした。
×・・・不良(画像不良が多数回発生した。)
△・・・良(画像不良が何回か発生した。)
○・・・優(画像不良がほとんど発生しなかった。)
評価結果は、次の表2に示される。
【0045】
【表2】
Figure 2004151446
【0046】
【発明の効果】
(1)請求項1〜4に記載された発明によれば、離型層の表面粗さが、(イ)Tp30% ≦3.0%、(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、(ハ)Tp70% ≦80.0%を全て満たしているので、加熱定着サイクルにおけるトナー成分物質、紙紛成分等の付着及び分離爪による摩耗を誘発する確率を従来のものよりも低くして、ホットオフセット、黒スジ等による画像上の不具合の発生を低減することにより、加熱定着部材の寿命をのばすことができる。
【0047】
(2)請求項5,9〜11に記載された発明によれば、加熱定着部材の離型層を構成するフッ素樹脂を前記第1の加熱手段で加熱して軟化又は溶融させ、次に、圧接ローラを前記第1の加熱定着部材の表面に当接させつつ従動回転させると共に、前記圧接ローラを前記摺動部材により加熱定着部材の表面に所定の圧力で圧接しつつ加熱定着部材の軸方向に摺動させて、加熱定着部材の離型層を平坦化させるので、離型層の表面粗さが、(イ)Tp30% ≦3.0%、(ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、(ハ)Tp70% ≦80.0%を全て満たしたものとなり、そのために、加熱定着サイクルにおけるトナー成分物質、紙紛成分等の付着及び分離爪による摩耗を誘発する確率が従来のものよりも低くなり、よって、ホットオフセット、黒スジ等による画像上の不具合の発生を低減することにより、加熱定着部材10の寿命をのばすことができる。しかも、請求項5,9〜11に記載された発明によれば、加熱定着部材の薄肉化した基体を変形させることなく、低負荷による表面の平滑加工が可能となる。
【0048】
(3)請求項6に記載された発明によれば、圧接ローラに第2の加熱手段を具備させ、これで前記加熱定着部材の表面を構成するフッ素樹脂の融点以上に加熱するので、フッ素樹脂のより均一な溶融が可能となる。
【0049】
(4)請求項7に記載された発明によれば、加熱定着部材の表面温度をT ℃とし、そして、前記圧接ローラ11の表面温度をT ℃としたときに、TK−TRが25℃以上としたので、加熱定着部材の薄肉化した基体を変形させることなく、低負荷による表面の平滑加工が可能となる。
【0050】
(5)請求項12に記載された発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の加熱定着部材を有しているので、加熱定着サイクルにおけるトナー成分物質、紙紛成分等の付着及び分離爪による摩耗を誘発する確率を従来のものよりも低くして、ホットオフセット、黒スジ等による画像上の不具合の発生を低減し、その結果、長寿命の加熱定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す加熱定着部材(ローラ)の横断面図である。
【図2】本発明の他の一実施の形態を示す加熱定着部材(無端ベルト)の横断面図である。
【図3】本発明によるところの「負荷長さ率」を説明するための説明図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す加熱定着部材(ローラ)の製造方法を説明するための説明図であって、(a)は、正面図であり、そして、(b)側面図である。
【図5】本発明の他の一実施形態を示す加熱定着部材(ローラ)の製造方法を説明するための説明図であって、(a)は、正面図であり、そして、(b)は、側面図である。
【図6】本発明品及び従来品1〜3における離型層のカットレベル[%]と負荷長さ率T [%]との関係を示したグラフである。
【図7】従来の加熱定着装置の部分断面図であって、(a)は、部分縦断面図であり、そして、(b)は、部分横断面説明図である。
【符号の説明】
1 基体
2 離型層
10 加熱定着部材(ローラ)
10a 表面の粗い領域
10b 表面の軟化された領域
10c 表面の平坦化された領域
11 圧接ローラ
12 平滑手段
12a 圧力センサ
12b エアーシリンダ
12c 温度センサー
12d 第2の加熱手段(セラミックヒータ)
13 第1の加熱部材(誘電加熱コイル)
13a 放射型温度計
21 基体
22 離型層
30 加熱定着部材(無端ベルト)

Claims (12)

  1. 基体上にフッ素樹脂で構成される離型層を有する加熱定着部材において、
    表面粗さ計で測定して得た粗さ曲線の平均線に平行で最低の谷底P からR (最大粗さ)の高さにある最高の山頂P を通る山頂線に平行な線で切断して得られる切断長さの和の基準長さに対する比を百分率で示した値を「負荷長さ率」とすると共に、前記粗さ曲線の最高の山頂P から30%低い位置P30% における「負荷長さ率」をTp30% とし、前記粗さ曲線の最高の山頂P から50%低い位置P50% における「負荷長さ率」をTp50% とし、そして、前記粗さ曲線の最高部分である山頂P から70%低い位置P70% における「負荷長さ率」をTp70% とし、かつ、測定長さ:L=2.5mm及びカットオフ値:λc=0.25としたときに、
    前記離型層の表面粗さが、
    (イ)Tp30% ≦3.0%、
    (ロ)Tp50% ≦15.0%、及び、
    (ハ)Tp70% ≦80.0%
    を全て満たすことを特徴とする加熱定着部材。
  2. 前記フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ポリエチレンフルオロビニルエーテル共重合(PFA)、ポリ四フッ化エチレン、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、又は、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の加熱定着部材。
  3. 前記基体が、アルミニウム、ステンレススチール、真鍮等の金属材料で構成されるロールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱定着部材。
  4. 前記基体が、(イ)ステンレススチール、ニッケル等の金属材料で構成されるシート又は無端ベルト、(ロ)ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂材料で構成されるシート又は無端ベルト、又は、(ハ)前記(イ)及び(ロ)の積層シート又は無端ベルトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱定着部材。
  5. 加熱定着部材の表面を加熱する第1の加熱手段と、加熱定着部材の表面に当接しつつ従動回転可能な圧接ローラと、前記圧接ローラを加熱定着部材に所定の圧力で圧接しつつ加熱定着部材の軸方向に摺動させる摺動部材とを用いることによって、基体上にフッ素樹脂で構成される離型層を有する加熱定着部材の製造方法において、前記加熱定着部材の離型層を構成するフッ素樹脂を前記第1の加熱手段で加熱して軟化又は溶融させ、次に、前記圧接ローラを前記第1の加熱定着部材の表面に当接させつつ従動回転させると共に、前記圧接ローラを前記摺動部材により加熱定着部材の表面に所定の圧力で圧接しつつ加熱定着部材の軸方向に摺動させて、加熱定着部材の離型層を平坦化させることを特徴とする加熱定着部材の製造方法。
  6. 前記圧接ローラに第2の加熱手段を具備させ、これで前記加熱定着部材の表面を構成するフッ素樹脂の融点以上に加熱することを特徴とする請求項5に記載の加熱定着部材の製造方法。
  7. 前記圧接ローラの当接部位近傍において、前記加熱定着部材の表面温度をT ℃とし、そして、前記圧接ローラの表面温度をT ℃としたときに、TK−TRが25℃以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の加熱定着部材の製造方法。
  8. 前記圧接ローラを前記加熱定着ローラの軸方向に対して傾斜させることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の加熱定着部材の製造方法。
  9. 前記フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ポリエチレンフルオロビニルエーテル共重合(PFA)、ポリ四フッ化エチレン、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、又は、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体であることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の加熱定着部材の製造方法。
  10. 前記基体が、アルミニウム、ステンレススチール、真鍮等の金属材料で構成されるロールであることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の加熱定着部材の製造方法。
  11. 前記基体が、(イ)ステンレススチール、ニッケル等の金属材料で構成されるシート又は無端ベルト、(ロ)ポリイミド、ポリアミドイミド等の耐熱性樹脂材料で構成されるシート又は無端ベルト、又は、(ハ)前記(イ)及び(ロ)の積層シート又は無端ベルトであることを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の加熱定着部材の製造方法。
  12. 請求項1〜4のいずれかに記載の加熱定着部材を有することを特徴とする加熱定着装置。
JP2002317486A 2002-10-31 2002-10-31 加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置 Pending JP2004151446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002317486A JP2004151446A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002317486A JP2004151446A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004151446A true JP2004151446A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32460874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002317486A Pending JP2004151446A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004151446A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322471A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着ベルト、定着装置及び画像形成装置
WO2008093727A1 (ja) * 2007-01-30 2008-08-07 Kyocera Corporation ハニカム構造体および浄化装置
JP2012141508A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性ローラ、現像装置及び画像形成装置
JP2015197603A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 キヤノン株式会社 定着部材および定着装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322471A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着ベルト、定着装置及び画像形成装置
WO2008093727A1 (ja) * 2007-01-30 2008-08-07 Kyocera Corporation ハニカム構造体および浄化装置
JP5344930B2 (ja) * 2007-01-30 2013-11-20 京セラ株式会社 ハニカム構造体および浄化装置
JP2012141508A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性ローラ、現像装置及び画像形成装置
JP2015197603A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 キヤノン株式会社 定着部材および定着装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4933002B2 (ja) 加熱定着装置および加熱用金属製スリーブ
US20030077092A1 (en) Image heating apparatus
JP2003131502A (ja) イミド系摺動層を有するヒータ及びこのヒータを用いた像加熱装置
JP2002268423A (ja) 定着ベルト及びそれを有する画像形成装置
JP5608481B2 (ja) 弾性ローラ、その製造方法、定着装置及び画像形成装置
JP2004151446A (ja) 加熱定着部材及びその製造方法並びにそれを有する定着装置
JP2011075816A (ja) 無端定着ベルト及び加熱定着装置
JP2831714B2 (ja) 電子写真用熱定着ロールの製造方法
JP5145730B2 (ja) 定着ベルト基材、及びその製造方法、定着ベルト、定着装置並びに画像形成装置
JP2009045577A (ja) フッ素樹被膜形成方法及びその被膜形成物
JP2004109529A (ja) 定着ローラ
JP2004125942A (ja) 加熱定着ローラ及びそれを有する加熱定着装置
JP4459554B2 (ja) 定着用ローラ
JP4459555B2 (ja) 定着用ローラ
JP3828724B2 (ja) 加熱定着ロール
JP2000089593A (ja) 定着ベルト及び該定着ベルトを用いた加熱定着装置
JP2957556B2 (ja) 電子写真用熱定着ロール
JP2000338810A (ja) 加熱定着ロール
JP2004133129A (ja) 加熱定着ローラ、その製造方法及びそれを有する定着装置、並びに、その製造に用いられる圧接ローラ
JP2004118120A (ja) 加熱定着部材及びその製造方法
JPH04125675A (ja) 定着装置
JP2004170859A (ja) 弾性ローラ、定着部材及びその製造方法
JP3697049B2 (ja) フッ素樹脂被覆弾性ローラの表面平滑化法
JP2011002658A (ja) 定着ベルト用基体及びその製造方法、定着ベルト及びその製造方法、並びに、定着装置
JP4001759B2 (ja) 表面の平滑な樹脂被覆ローラの製造方法及び製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050303

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070627

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071030

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02