JPH11247458A - 安全具用取付治具及びその使用方法 - Google Patents

安全具用取付治具及びその使用方法

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JPH11247458A
JPH11247458A JP10067799A JP6779998A JPH11247458A JP H11247458 A JPH11247458 A JP H11247458A JP 10067799 A JP10067799 A JP 10067799A JP 6779998 A JP6779998 A JP 6779998A JP H11247458 A JPH11247458 A JP H11247458A
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JP
Japan
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safety
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jig
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JP10067799A
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Yoshitaka Hanaki
義孝 花木
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全ネットを容易に取り付けるとともに、作業
員の安全を確保しつつ先行施工した作業床を十分に活用
する。 【解決手段】本発明の安全具用取付治具11は、長尺状
の柱取付部材12と、該柱取付部材に設けられた安全具
取付部13とから概ね構成してある。柱取付部材12は
ほぼL状断面をなし、所定階の柱である通し柱14や管
柱の出隅部にあてがい、かかる状態で柱取付部材12に
装着された柱着脱用ベルト15a、15bを通し柱14
や管柱に巻き付けてその両端を結ぶことで着脱自在に該
通し柱に取り付けることができるようになっている。安
全具取付部13は、柱取付部材12の出隅から突設形成
された取付けリング17に脱落防止付フック18を取り
付けて構成してあり、その回動アーム19を開閉するこ
とで安全具である安全ロープや安全ネットを着脱自在に
取り付けることができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として住宅建築
の際に使用される安全ネット、安全ロープといった安全
具を取り付けるための安全具用取付治具及びその使用方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】木造住宅において二階以上の高さで床組
あるいは小屋組を行う際には、作業員の墜落や落下を防
止するため、予め安全ネットを張っておくのが一般的で
ある。
【0003】安全ネットは、通常、網目状の本体と該本
体を吊り下げるためにその周囲に張り巡らせた吊綱とか
らなり、かかる吊綱に取付け紐を結び、これを床組等を
行う高さ位置にある胴差しや梁に巻き付けることによ
り、安全ネットを水平に張ることができるようになって
いる。
【0004】かかる安全ネットは、床組や小屋組を行う
高さ位置に足場板を敷き込んだり安全帯を使用する場合
に比べて経済性や作業性に優れるため、建築現場では広
く利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(a)に示すように、安全ネット1の吊綱2に取付け紐3
を通して例えば二階床近傍に配置される梁4に巻き付け
るようにする場合には、該取付け紐3が邪魔になって上
階根太を嵌め込むためのほぞ穴5の墨出し6を描くこと
ができないという問題や、同図(b)に示すように、やは
り取付け紐3が邪魔になって際根太7の取付けあるいは
二階床の下地合板の直張り施工ができないという問題を
生じていた。
【0006】かかる問題を回避するには、二階床の根太
7や床下地合板の施工を行う前に予め安全ネット1を取
り外せばよいことになるが、その場合には、上階根太工
事等において墜落災害を防止することが不可能となり、
安全ネットの意義はほとんど失われてしまう。
【0007】また、安全ネット1が梁4から外れてしま
わないよう、取付け紐3で梁4にしっかりと固定せねば
ならず、脚立を使っていちいち梁4に縛り付けるのは手
間がかかるとともに、梁4が高くて脚立が届かない場合
には、該梁に登っての高所作業となって危険を伴うとい
う問題も生じていた。
【0008】一方、木造住宅における軸組の組立手順と
して、土台の上に通し柱を立設するとともにかかる通し
柱に胴差し、梁等の横架材を接合した後、横架材の上に
根太を架け渡して上階の床組を先行施工する場合があ
る。
【0009】かかる施工手順の場合には、先行施工され
た床を作業床として利用することにより、該階でのさま
ざまな作業を行うことができる反面、この段階では、未
だ建物の隅に通し柱が延びているにすぎないため、作業
床の縁部において例えば管柱や間柱を施工する場合に
は、該作業床から転落することがないよう、必要に応じ
て安全帯を使用するなど、適切な安全措置を講ずる必要
があった。
【0010】しかしながら、このような方法では、安全
帯を使用したがために作業員の動きが拘束されて作業性
が低下し、管柱や間柱あるいはブレースの施工能率が悪
く、せっかく先行施工した作業床を十分に利用すること
ができないという問題を生じていた。
【0011】このような問題は、例えば通し柱に安全ロ
ープを巻き付けて作業床の周囲に張り巡らすことである
程度解決できないことはないが、実際には、巻き付けた
安全ロープが柱からずり落ちてロープの高さ位置が下が
ることがあり、安全性の点で改良の余地が残されてい
た。
【0012】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、安全ネットを容易に取付可能であって上階根
太や床下地合板の直張りの施工中も継続使用が可能であ
るとともに、作業員の安全を確保しつつ先行施工した作
業床を十分に活用することが可能な安全具用取付治具及
びその使用方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る安全具用取付治具は請求項1に記載し
たように、所定階の柱に着脱自在に取り付けられる長尺
状の柱取付部材と、該柱取付部材に設けられ安全ロー
プ、安全ネット等の安全具を着脱自在に取り付けること
ができる安全具取付部とからなるものである。
【0014】また、本発明に係る安全具用取付治具は、
前記柱取付部材をほぼL字状の断面材で構成したもので
ある。
【0015】また、本発明に係る安全具用取付治具は、
前記柱取付部材の柱当接面に保護シートを貼り付けたも
のである。
【0016】また、本発明に係る安全具用取付治具は、
前記柱取付部材に柱着脱用ベルトを装着したものであ
る。
【0017】また、本発明に係る安全具用取付治具は、
前記安全具取付部を脱落防止付フックを用いて構成した
ものである。
【0018】また、本発明に係る安全具用取付治具の使
用方法は請求項6に記載したように、所定階の床面上に
安全ネットと安全具用取付治具を横置きし、次いで該安
全具用取付治具に設けられた安全具取付部に前記安全ネ
ットの吊綱を取り付け、かかる状態で前記安全具用取付
治具を起こして前記所定階に先行施工された柱に取り付
けるものである。
【0019】また、本発明に係る安全具用取付治具の使
用方法は請求項7に記載したように、所定階の柱に着脱
自在に取り付けられる長尺状の柱取付部材と該柱取付部
材に設けられ安全ロープ、安全ネット等の安全具を着脱
自在に取り付けることができる安全具取付部とからなる
安全具用取付治具を管柱に先付けし、しかる後に該管柱
を所定位置に立設するものである。
【0020】本発明に係る安全具用取付治具において
は、所定階の柱に長尺状の柱取付部材の下端が床面に当
たる状態にて取り付けるとともに、該柱取付部材に設け
られた安全具取付部に安全ロープや安全ネットといった
安全具を取り付ける。
【0021】このようにすると、安全ネットは、従来の
ように梁や桁ではなく、柱に取り付けられた柱取付部材
を利用して吊り下げられることとなるので、吊下げ作業
が高所作業となることはないし、所定階の直上の階の床
組や小屋組を行う際、安全ネットやその付属品が干渉し
て作業に支障が生じるおそれもなくなる。安全ロープに
ついても従来のように柱に巻き付けるのではなく、柱に
取り付けられた柱取付部材を介して取り付けるので、柱
からずり落ちて設置高さが下がることはない。
【0022】また、安全ネットや安全ロープに作用する
鉛直荷重は、安全具取付部、柱取付部材を介して床面に
伝達されるので、十分な支持強度が確保される。
【0023】柱取付部材の断面形状は任意であり、柱幅
を内法寸法とするコの字断面とすることも考えられる
が、これをほぼL字状の断面材で構成したならば、柱の
出隅にあてがう形で取り付けることができるので、取付
け時の位置決めが容易で作業がやりやすくなるととも
に、単位長さ当たりの重量も軽くなり、取り扱いが容易
となる。
【0024】柱取付部材を柱に固定する際、これを直接
柱にあてがうようにしてもよいが、該柱取付部材の柱当
接面に保護シートを貼り付けておけば、柱への取付けや
取外しの際に柱の側面を傷める心配がなくなる。
【0025】柱取付部材をどのようにして柱に取り付け
るかは任意であり、柱に釘穴やビス穴が残ってよいので
あれば、該柱取付部材を釘やビスで柱に取り付けること
も考えられるが、かかる柱取付部材に柱着脱用ベルトを
装着しておけば、該ベルトで柱取付部材を柱に縛ること
ができるので、取付け及び取外し作業が簡単になるとと
もに、柱に傷が残ることもない。
【0026】安全具取付部をどのように構成するかは任
意であり、例えば安全ロープを挿通したり安全ネットの
吊綱に予め繋着されたフックを引っ掛けたりすることが
できる環状部材で構成することも考えられるが、かかる
安全具取付部を脱落防止付フックを用いて構成しておけ
ば、安全ロープや安全ネットの吊綱を押し込むようにし
て取り付けるとともに、取外しの際には脱落防止用の回
動アームを内側に押し込んだ状態で安全ロープ等を取り
外せばよいだけなので、市販されているどのような安全
ロープや安全ネットに対しても取付け及び取外しを容易
に行うことができる。
【0027】安全ネットを柱取付部材の安全具取付部に
取り付けるにあたっては、安全具用取付治具を柱に取り
付けた後、脚立を用いて安全具取付部に取り付けるよう
にしてもよいが、所定階の床面上に安全ネットと安全具
用取付治具を横置きし、次いで該安全具用取付治具に設
けられた安全具取付部に前記安全ネットの吊綱を取り付
け、かかる状態で前記安全具用取付治具を起こして前記
所定階に先行施工された柱に取り付ける手順で行えば、
安全具用取付治具を起こす際に安全ネットも一緒に持ち
上げることが可能となり、安全ネットの取付けの際に脚
立が不要となり、安全性がさらに向上する。
【0028】また、安全具用取付治具を柱に取り付ける
にあたっては、すべての通し柱や管柱を立設した後でも
よいが、管柱については、これに安全具用取付治具を先
付けし、しかる後に該管柱を所定位置に立設するように
してもよい。
【0029】かかる構成によれば、本数が多くなりがち
な管柱への取付けを脚立を使用せずに作業床上で行うこ
とができるので、施工の合理化に大いに寄与する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る安全具用取付
治具及びその使用方法の実施の形態について、添付図面
を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の
部品等については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0031】図1は、本実施形態に係る安全具用取付治
具を示した側面図、断面図及び斜視図である。これらの
図でわかるように、本実施形態の安全具用取付治具11
は、長尺状の柱取付部材12と、該柱取付部材に設けら
れた安全具取付部13とから概ね構成してある。
【0032】柱取付部材12は、同図(b)の詳細断面図
でよくわかるようにほぼL状断面をなし、所定階、例え
ば二階に先行施工された柱である通し柱14の出隅部に
あてがい、かかる状態で柱取付部材12に装着された柱
着脱用ベルト15a、15bを通し柱14に巻き付けて
その両端を結ぶことで着脱自在に該通し柱に取り付ける
ことができるようになっている。また、図示しない管柱
についても同様に取り付けることができるようになって
いる。
【0033】柱取付部材12は、例えば断面が5cm×
5cm、長さが250cm程度の寸法を有する軽量アル
ミ等で形成されたアングル材で構成することができる。
なお、柱取付部材12の柱当接面にはゴム等で形成され
た保護シート16を貼り付けてあり、通し柱14や管柱
の側面に傷を付けないようにしてある。
【0034】安全具取付部13は、柱取付部材12の出
隅から突設形成された取付けリング17に脱落防止付フ
ック18を取り付けて構成してあり、その回動アーム1
9を開閉することで安全具である安全ロープや安全ネッ
トを着脱自在に取り付けることができるようになってい
る。なお、回動アーム19は、外向きに作用するバネ力
によってその先端が対向配置されている湾曲部に当接す
るようになっており、該アームを押し込んで湾曲部との
間に隙間が生じない限り、内側に挿通されている安全ロ
ープや安全ネットが自然に外れることはない。
【0035】安全具取付部13を取り付ける位置や個数
は適宜設定すればよいが、同図に示すように、例えば安
全ネットを取り付けるためのものとして柱取付部材12
の上端近傍に一カ所、安全ロープを取り付けるためのも
のとして中間高さ位置に一カ所、計二カ所に設置するこ
とが望ましい。なお、安全ロープを取り付けるための安
全具取付部13の設置高さについては、安衛法等を考慮
して適宜定める。
【0036】本実施形態に係る安全具用取付治具11を
用いて安全ロープや安全ネットを設置するには、まず、
所定階例えば二階に先行施工された通し柱14に安全具
用取付治具11を、柱取付部材12の下端が床面20に
当たるようにして取り付ける。
【0037】図2は、安全具用取付治具11の配置状況
を示した平面図である。なお、管柱14aについては、
これらを二階床の梁や桁に立設する前に予め安全具用取
付治具11を先付けしておくのがよい。
【0038】次に、図3に示すように、上方位置に設け
られた安全具取付部13に安全ネット1の吊綱2を取り
付ける。安全ネット1の取付けにあたっては、脚立等を
適宜使用することとし、脱落防止付フック18の回動ア
ーム19を内方に押し込みながら吊綱2を内側に入れ込
めばよい。
【0039】かかる安全ネット1の設置と前後して、中
間位置に設けられた安全具取付部13の脱落防止付フッ
ク18に安全ロープ21を同様に押し込み、作業床20
の周囲に巡らせる。
【0040】以上説明したように、本実施形態に係る安
全具用取付治具11によれば、安全ネット1は、従来の
ように梁や桁ではなく、通し柱14に取り付けられた柱
取付部材12を利用して吊り下げられることとなるの
で、吊下げ作業が高所作業となることはないし、直上階
の床組や小屋組を行う際、安全ネット1やその付属品が
干渉して作業に支障が生じるおそれもなくなる。安全ロ
ープ21についても従来のように柱に巻き付けるのでは
なく、通し柱14に取り付けられた柱取付部材12を介
して取り付けるので、柱からずり落ちて設置高さが下が
ることはない。
【0041】また、安全ネット1や安全ロープ21に作
用する鉛直荷重は、安全具取付部13、柱取付部材12
を介して床面20に伝達されるので、十分な支持強度が
確保される。
【0042】また、本実施形態によれば、柱取付部材1
2をほぼL字状の断面材で構成したので、通し柱14や
管柱14aの出隅にあてがう形で取り付けることが可能
となり、取付け時の位置決めが容易で作業がやりやすく
なるとともに、単位長さ当たりの重量も軽くすることが
できるので、運搬等における取り扱いが容易となる。
【0043】また、本実施形態によれば、柱取付部材1
2の柱当接面に保護シート16を貼り付けたので、通し
柱14や管柱14aへの取付けや取外しの際、該柱の側
面を傷める心配がなくなる。
【0044】また、本実施形態によれば、柱取付部材1
2に柱着脱用ベルト15a、15bを装着するようにし
たので、該ベルトで柱取付部材12を通し柱14や管柱
14aに簡単に縛ることが可能となり、取付け及び取外
し作業が容易になるとともに、該柱に傷を残すこともな
い。
【0045】また、本実施形態によれば、安全具取付部
13を脱落防止付フック18を用いて構成したので、安
全ロープ21や安全ネット1の吊綱2を押し込むように
して取り付けるとともに、取外しの際には脱落防止用の
回動アーム19を内側に押し込んだ状態で安全ロープ2
1等を取り外せばよくなり、市販されているどのような
安全ロープや安全ネットに対しても取付け及び取外しを
容易に行うことが可能となる。
【0046】また、本実施形態によれば、管柱14aに
ついては安全具用取付治具11を先付けし、しかる後に
該管柱を所定位置に立設するようにしたので、本数が多
くなりがちな管柱14aへの取付けを脚立を使用せずに
作業床20上で行うことが可能となり、施工の合理化に
大いに寄与する。
【0047】本実施形態では、安全具用取付治具11を
通し柱14に取り付けた後、脚立を用いて該安全具用取
付治具に安全ネット1を取り付けるようにしたが、かか
る手順に代えて、床面20上に安全ネット1と安全具用
取付治具11を横置きし、次いで、該安全具用取付治具
に設けられた安全具取付部13に安全ネット1の吊綱2
を取り付け、かかる状態で安全具用取付治具11を起こ
して通し柱14に取り付けるようにしてもよい。
【0048】かかる手順によれば、安全具用取付治具1
1を起こす際に安全ネット1も一緒に持ち上げることが
可能となり、安全ネット1の取付けの際に脚立が不要と
なって安全性がさらに向上する。
【0049】また、本実施形態では、安全ロープ21を
取り付けるための安全具取付部13を脱落防止付フック
18を用いて構成したが、これに代えて図4に示すよう
に、柱取付部材12の出隅から突設形成された取付けリ
ング17に環状リング31をつなぎ、該リング内に安全
ロープ21を通すように構成してもよいし、かかる環状
リング31を省略して取付けリング17の孔に安全ロー
プ21を直接通すようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明の安全具用取付治具によれば、安全ネットは、従来の
ように梁や桁ではなく、柱に取り付けられた柱取付部材
を利用して吊り下げられることとなるので、吊下げ作業
が高所作業となることはないし、直上階の床組や小屋組
を行う際、安全ネットやその付属品が干渉して作業に支
障が生じるおそれもなくなる。安全ロープについても従
来のように柱に巻き付けるのではなく、柱に取り付けら
れた柱取付部材を介して取り付けるので、柱からずり落
ちて設置高さが下がることはない。
【0051】また、請求項2に係る本発明の安全具用取
付治具によれば、柱の出隅にあてがう形で取り付けるこ
とが可能となり、取付け時の位置決めが容易で作業がや
りやすくなるとともに、単位長さ当たりの重量も軽くす
ることができるので、運搬等における取り扱いが容易と
なるという効果も奏する。
【0052】また、請求項3に係る本発明の安全具用取
付治具によれば、柱への取付けや取外しの際、該柱の側
面を傷める心配がなくなるという効果も奏する。
【0053】また、請求項4に係る本発明の安全具用取
付治具によれば、取付け及び取外し作業が簡単になると
ともに、該柱に傷を残すこともないという効果も奏す
る。
【0054】また、請求項5に係る本発明の安全具用取
付治具によれば、安全ロープや安全ネットの吊綱を押し
込むようにして取り付けるとともに、取外しの際には脱
落防止用の回動アームを内側に押し込んだ状態で安全ロ
ープ等を取り外せばよくなり、市販されているどのよう
な安全ロープや安全ネットに対しても取付け及び取外し
を容易に行うことが可能となるという効果も奏する。
【0055】また、請求項6に係る本発明の安全具用取
付治具の使用方法によれば、安全具用取付治具を起こす
際に安全ネットも一緒に持ち上げることが可能となり、
安全ネットの取付けの際に脚立が不要となって安全性が
向上する。
【0056】また、請求項7に係る本発明の安全具用取
付治具の使用方法によれば、本数が多くなりがちな管柱
への取付けを脚立を使用せずに作業床上で行うことがで
きるので、施工の合理化に大いに寄与する。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る安全具用取付治具の図であ
り、(a)は全体側面図、(b)はA―A線に沿う詳細断面
図、(c)は部分斜視図。
【図2】本実施形態に係る安全具用取付治具の配置状況
を示した平面図。
【図3】本実施形態に係る安全具用取付治具を用いて安
全ネット及び安全ロープを取り付けている様子を示した
断面図。
【図4】安全具取付部の変形例を示した部分斜視図。
【図5】従来技術において安全ネットを梁に取り付けて
いる様子を示した斜視図。
【符号の説明】
1 安全ネット(安全具) 2 吊綱 11 安全具用取付治具 12 柱取付部材 13 安全具取付部 14 通し柱(柱) 14a 管柱(柱) 15a、15b 柱着脱用ベルト 16 保護シート 18 脱落防止付フック 19 回動アーム 21 安全ロープ(安全具)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定階の柱に着脱自在に取り付けられる
    長尺状の柱取付部材と、該柱取付部材に設けられ安全ロ
    ープ、安全ネット等の安全具を着脱自在に取り付けるこ
    とができる安全具取付部とからなることを特徴とする安
    全具用取付治具。
  2. 【請求項2】 前記柱取付部材をほぼL字状の断面材で
    構成した請求項1記載の安全具用取付治具。
  3. 【請求項3】 前記柱取付部材の柱当接面に保護シート
    を貼り付けた請求項1記載の安全具用取付治具。
  4. 【請求項4】 前記柱取付部材に柱着脱用ベルトを装着
    した請求項1記載の安全具用取付治具。
  5. 【請求項5】 前記安全具取付部を脱落防止付フックを
    用いて構成した請求項1記載の安全具用取付治具。
  6. 【請求項6】 所定階の床面上に安全ネットと安全具用
    取付治具を横置きし、次いで該安全具用取付治具に設け
    られた安全具取付部に前記安全ネットの吊綱を取り付
    け、かかる状態で前記安全具用取付治具を起こして前記
    所定階に先行施工された柱に取り付けることを特徴とす
    る安全具用取付治具の使用方法。
  7. 【請求項7】 所定階の柱に着脱自在に取り付けられる
    長尺状の柱取付部材と該柱取付部材に設けられ安全ロー
    プ、安全ネット等の安全具を着脱自在に取り付けること
    ができる安全具取付部とからなる安全具用取付治具を管
    柱に先付けし、しかる後に該管柱を所定位置に立設する
    ことを特徴とする安全具用取付治具の使用方法。
JP10067799A 1998-03-02 1998-03-02 安全具用取付治具及びその使用方法 Withdrawn JPH11247458A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021110128A (ja) * 2020-01-08 2021-08-02 株式会社北茂紀建築構造事務所 構造物の補強方法及び構造物の補強に用いられる補強具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021110128A (ja) * 2020-01-08 2021-08-02 株式会社北茂紀建築構造事務所 構造物の補強方法及び構造物の補強に用いられる補強具

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