JP2739590B2 - 柱状先組鉄筋の吊り込み方法とその吊り込み治具 - Google Patents

柱状先組鉄筋の吊り込み方法とその吊り込み治具

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JP2739590B2 JP8515889A JP8515889A JP2739590B2 JP 2739590 B2 JP2739590 B2 JP 2739590B2 JP 8515889 A JP8515889 A JP 8515889A JP 8515889 A JP8515889 A JP 8515889A JP 2739590 B2 JP2739590 B2 JP 2739590B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、RC構造の高層建築物の支柱や高架橋など
の脚柱を構築する場合における先組鉄筋の吊り込み方法
と、その吊り込み時に使用する治具に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
RC構造からなる高層ビルや高架橋などを建設する場
合、支柱や脚柱部に相当する鉄筋をあらかじめ工場や現
場サイトで先組みし、現場における鉄筋組立作業の省力
化を狙った組立工法は周知である。
第5図は、その先組した鉄筋を現場において吊り込み
作業を行っている状態を示すものであるが、この図で示
すように、まず工場もしくは現場サイトで、複数本の鉄
筋aを柱状に先組みするとともに、結束線bを外周に巻
いて拘束し、全体をカゴ形を呈する柱状の先組鉄筋Aに
構成し、これを現場に搬入し、クレーンおよび吊り込み
治具1を用いて鉛直に吊り所定位置に建て込むといった
手法をとっている。
なお、前記吊り込み治具1は、第5図で示すようにほ
ぼ四辺形を呈する吊り枠11の四隅から吊りワイヤ12を吊
るし、この各吊りワイヤ12の下端に、クランプ金具13を
取り付けた吊り込み治具1を用いている。
すなわち四辺形の吊り枠11の四隅に吊り下げた前記ク
ランプ金具13を先組鉄筋Aの四隅に位置する鉄筋aの上
端部附近にクランプさせ、先組鉄筋Aを鉛直に吊るすよ
うにしている。そして、所定位置への吊り込みの終了
後、前記クランプ金具13を先組鉄筋Aより取り外し、建
て込み作業を行うようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来は、その鉄筋の先組みを単層部分、例
えば高層ビルの1階部分に相当する鉄筋の先組みをし、
これを吊り込むといった手法をとっていた。しかし、さ
らに現場における鉄筋組立作業の省力効果を目指すた
め、2階部分に相当する鉄筋、すなわち2層の鉄筋を先
組みすることが試みられている。
そのために次のような技術的課題の解決が要請されて
いる。
(1) まず、2層部分の鉄筋を先組みするため、先組
鉄筋全体の丈が、従来の2倍となる。すなわち長尺の柱
状先組鉄筋となる。そこで従来のように、その先組鉄筋
の上端部附近に吊り点を設定して吊り込むと、横振れが
生じやすく、吊り込み作業の安全性が問題となる。
(2) また吊り込み作業終了後、吊り点に位置するク
ランプ金具の取り外しが非常に困難となる。すなわち高
所となるため作業性,安全性の点で不安である。
ちなみに従来は、吊り込み終了後、先組鉄筋を拘束す
るために巻回した結束線ないしフープ筋を足がかりに、
その先組鉄筋の上端部附近までよじ登り、クランプ金具
を取り外していた。したがって、先組鉄筋の丈が高くな
ると、その取り外し作業が危険をともなうばかりか、作
業能率の低下をもたらす。その結果、折角の先組工法の
メリットが減殺されてしまう欠点がある。
そこで、この発明は、このような問題点を解消し、安
全で、かつ作業能率の低下を招くことのない吊り込み方
法と、その吊り込みに使用する治具を提供することを目
的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する手段として本発明がとった方法
は、四辺形を呈する吊り枠の四隅からそれぞれ吊りワイ
ヤを下げ、その下端にクランプ金具を装備した吊り込み
治具を用いて柱状先組鉄筋を吊り込むに際し、前記吊り
込み治具におけるクランプ金具を吊り込むべき柱状先組
鉄筋の四隅に位置する鉄筋の下端部附近に着脱自在に締
着させるとともに、柱状先組鉄筋の前記四隅に位置する
鉄筋の上端部附近には、上方に抜き取り自在なガイド金
具を遊嵌し、このガイド金具に、前記クランプ金具に接
続する吊りワイヤをそれぞれ着脱自在に係止させた状態
で、柱状先組鉄筋を吊り込むようにしたことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
本発明は、以上説明したように、柱状先組鉄筋の下端
部附近の四隅を吊り点とし、かつこの吊り点に接続した
吊りワイヤを、同じく柱状先組鉄筋の上端部附近に、上
方に抜き取り自在に遊嵌したガイド金具に係止させた状
態で吊り込むものであるため、柱状先組鉄筋は、それが
長尺であるにもかかわらずきわめてバランスよく吊り込
まれ、特に柱状先組鉄筋の上端部附近をガイド金具を介
して吊りワイヤに係止させているため左右への振れもな
く安定した吊り込みを行うことができる。
次に吊り込み終了後、吊り治具をその柱状先組鉄筋よ
り取り外すに際しても、その柱状先組鉄筋の下端部附近
に締着させたクランプ金具を取り外すのみでよい。
すなわち、柱状先組鉄筋によじ登ることなく、低い位
置で取り外すことができる。
なお上部のガイド金具は、柱状先組鉄筋の上方に抜き
取り自在に遊嵌されているため、吊り治具を引き上げる
ことにより、自動的に柱状先組鉄筋より抜き取られる。
〔実施例〕
次に図面に示す実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明する。
まず、第1図は複数本の鉄筋の2層分を柱状に先組し
た、いわゆる長尺の柱状先組鉄筋Aを吊り込み治具1お
よびガイド金具を用いてクレーンに吊り下げた状態で示
すものである。
なお、吊り込み治具1は、前記第5図で説明したよう
に四辺形の吊り枠11の四隅から吊りワイヤ12を吊るし、
各吊りワイヤ12の下端にクランプ金具13を取り付けたも
のである。
なおこの実施例で、前記クランプ金具13は、第3図で
示すように、垂直方向にU字形の溝13aを有し、その側
面には、上下2本のロックボルト13b,13bを螺装され、
かつ外側面に吊りワイヤ12の連結耳片13cを装備したも
のを使用している。
すなわち、柱状先組鉄筋Aにおける四隅に位置する鉄
筋aの下端部附近を、前記U字形の溝13aにくわえさせ
たのち、それぞれロックボルト13b,13bを締め着けて、
クランプさせるようにしている。
また吊りワイヤ12を係止するガイド金具14は、柱状先
組鉄筋Aの上端部附近すなわち前記四隅に位置する鉄筋
aに、上方に抜き取り自在に遊嵌し、かつ吊りワイヤ12
を係止するように構成している。
第2図は、そのガイド金具14を鉄筋aに遊嵌し、吊り
ワイヤ12を係止させた状態を示すもので、鉄筋aの外径
より内径がやや大きなパイプ14aの側面外周に、四辺形
の基板14bを溶接等を用いて一体的に固着し、この基板1
4bに、ほぼ基板14bと同サイズの圧着板14cを、2本の蝶
ボルト14d,14dで締着させて構成している。そしてこの
圧着板14cと基板14bとの間に吊りワイヤ12を挾み着ける
形で係止させるようにしている。
なお、第1図において示す15は、前記吊り込み金具1
を吊るすクレーンの吊りフックであり、第4図および第
5図で示す16は、作業足場である。
本発明は、以上実施例で説明したように、柱状先組鉄
筋Aの四隅に位置する鉄筋の下端部附近を吊り点とし、
この吊り点に接続される吊りワイヤの上端部附近を、同
じく柱状先組鉄筋の上端部附近に、上方に抜き取り自在
な形で遊嵌したガイド金具に係止させた状態で全体を鉛
直に吊り下げるようにしているため、その柱状先組鉄筋
の丈が長い場合でも横振れも少なく、安定した状態で吊
り込むことができる。
次に所定の位置に吊り込んだのち、吊り込み治具を柱
状先組鉄筋より取り外す場合は、その柱状先組鉄筋の下
端部附近にクランプさせたクランプ金具を、前記作業足
場を利用し、低所で取り外し、クレーンにより吊り込み
治具全体を吊り上げればよい。
すなわち、吊り込み治具におけるガイド金具は柱状先
組鉄筋より上方に抜け取られるので、その取り外しのた
めに、従来のように柱状先組鉄筋によじ登り、取り外す
ような手間は不要であり、したがって安全である。
とくに本発明ではクランプ金具の締着位置すなわち吊
り点を吊り込むべき柱状先組鉄筋の下端部附近に設定し
ているため、吊り込み作業終了後の取り外しが前記した
ように作業足場を利用し、低所で行うことができる。し
たがって危険性がなく、安全で、その結果作業能率も向
上する。
なお先組した柱状先組鉄筋は、前記したように結束線
を巻きつけて結束し、特に上部および下部は安全のため
に巻線等の補強筋を用いて結束し、万一結束線が切断
し、いわゆる主筋である鉄筋が落下するようなことがな
いよう配慮してあるが、より安全を確保するため、実施
例においては、第4図の仮想線で示すように、柱状先組
鉄筋Aの下端部分を金網などで構成した落下防止カゴ17
で保護するようにしている。
すなわち第4図で示す仮想線の落下防止カゴ17の四隅
に、第3図で示したクランプ金具13における連結耳片13
cの下部に穿設した孔13dを利用してワイヤを通し、柱状
先組鉄筋Aの下端部を前記落下防止カゴ17で受けるよう
にしている。そのため吊り込み作業の安全がより確実に
保持されるようになっている。
〔発明の効果〕
本発明は、柱状先組鉄筋の四隅に位置する鉄筋のそれ
ぞれ下端部附近を吊り点とし、この吊り点に接続された
吊りワイヤを同じく四隅に位置する鉄筋の上端部附近に
係止させた状態で鉛直に吊り下げるようにしているた
め、吊り込み作業時における横振れがなく、安定した状
態で吊り込み作業を行うことができる。
また、吊り点が柱状先組鉄筋の下端部附近であるた
め、すなわち吊り点を形成するクランプ金具の締着位置
が低い位置であるため吊り込み作業終了時における吊り
込み治具の取り外し作業が容易で、安全である。
とくに柱状先組鉄筋の上端部附近で、吊りワイヤを係
止するガイド金具は、上方に抜き取り自在に遊嵌させて
いるので、吊り込み治具をクレーンにて吊り上げると自
動的に柱状先組鉄筋より分離される。
すなわち、吊り込み治具の取り外し作業がきわめて簡
単で、かつ安全位置で行うことができるので先組鉄筋全
体の組立作業をより効率的に展開させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は柱状先組
鉄筋をクレーンおよび吊り込み治具をもって鉛直に吊り
下げた状態を示す斜視図である。 第2図は吊り込み治具として用いるガイド金具を鉄筋に
遊嵌するとともに、吊りワイヤを係止させた状態で示す
斜視図、第3図は同じくクランプ金具を鉄筋に締着した
状態を示す斜視図、第4図は吊り込み作業の状態を示す
正面図である。なお第5図は従来の吊り込み作業の状態
を示す正面図である。 1……吊り込み治具、11……四辺形の吊り枠 12……吊りワイヤ、13……クランプ金具 14……ガイド金具、15……吊りフック 16……作業足場、17……落下防止カゴ A……柱状先組鉄筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 正嗣 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 石川 正一郎 東京都新宿区西新宿1丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−181963(JP,A) 実開 昭64−56482(JP,U) 実開 平1−96486(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の長尺鉄筋を柱状に先組した柱状先
    組鉄筋を吊り込むに際し、前記柱状先組鉄筋の四隅に位
    置する鉄筋のそれぞれ下端部附近を吊り点とし、この吊
    り点に接続された吊りワイヤを同じく四隅に位置する鉄
    筋の上端部附近に上方に抜き取り自在に遊嵌させたガイ
    ド金具に係止させた状態で前記柱状先組鉄筋を吊り込む
    ことを特徴とする柱状先組鉄筋の吊り込み方法。
  2. 【請求項2】四辺形を呈する吊り枠の四隅から吊りワイ
    ヤを下げ、各吊りワイヤの下端部に、それぞれ柱状先組
    鉄筋における四隅に位置する鉄筋に着脱自在に締着でき
    るクランプ金具を連結した吊り込み治具と、同じく前記
    柱状先組鉄筋における四隅に位置する鉄筋に上方向に抜
    き取り自在に遊嵌され、かつ前記吊り込み治具における
    吊りワイヤを着脱自在に係止できるように構成したガイ
    ド金具とからなる請求項1記載の吊り込み方法を実施す
    るための吊り込み治具。
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