JPH11246452A - ベンジルアルコ―ルの製造法 - Google Patents
ベンジルアルコ―ルの製造法Info
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- JPH11246452A JPH11246452A JP10360114A JP36011498A JPH11246452A JP H11246452 A JPH11246452 A JP H11246452A JP 10360114 A JP10360114 A JP 10360114A JP 36011498 A JP36011498 A JP 36011498A JP H11246452 A JPH11246452 A JP H11246452A
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- acid
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C29/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
- C07C29/09—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis
- C07C29/095—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis of esters of organic acids
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- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ベンジルエステルを液相で水を用いて加水分解
することによりベンジルアルコールを製造する方法にお
いて、加水分解が強酸および塩基の不存在下、40℃〜
320℃の温度で行われる方法。 【解決手段】加水分解されるベンジルエステルはギ酸ベ
ンジル、プロピオン酸ベンジル、酢酸ベンジルおよび安
息香酸ベンジルから成る群から選択される。所望によ
り、加水分解される反応混合物に弱酸を添加してもよ
い。加水分解後、反応混合物は、好ましくは、相分離が
生じるように80℃〜180℃の温度に冷却される。有
機相および水相共に高品位化され得る。そのままで、ベ
ンジルアルコールが、高い総収量および98%より高い
純度で得られる。
することによりベンジルアルコールを製造する方法にお
いて、加水分解が強酸および塩基の不存在下、40℃〜
320℃の温度で行われる方法。 【解決手段】加水分解されるベンジルエステルはギ酸ベ
ンジル、プロピオン酸ベンジル、酢酸ベンジルおよび安
息香酸ベンジルから成る群から選択される。所望によ
り、加水分解される反応混合物に弱酸を添加してもよ
い。加水分解後、反応混合物は、好ましくは、相分離が
生じるように80℃〜180℃の温度に冷却される。有
機相および水相共に高品位化され得る。そのままで、ベ
ンジルアルコールが、高い総収量および98%より高い
純度で得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベンジルエステル
を液相で水を用いて加水分解することによりベンジルア
ルコールを製造する方法に関する。
を液相で水を用いて加水分解することによりベンジルア
ルコールを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オランダ国特許7614458は、安息
香酸ベンジルを含むタールを液相で加水分解反応によっ
て処理する方法を記載している。加水分解は強酸、例え
ば、硫酸またはリン酸などの鉱酸の存在下、または塩基
性溶液、特に水酸化ナトリウム水溶液または炭酸ナトリ
ウム水溶液の存在下で行われる。どちらの態様も、塩が
形成されるように反応混合物を後で中性にしなければな
らないという欠点を示す。塩の処理および処分は、経済
および環境上の観点からは望ましいものではない。さら
に、強酸の使用は、それが高い腐食性を有し、それだけ
で装置材料に高い要求を課すという欠点を示す。
香酸ベンジルを含むタールを液相で加水分解反応によっ
て処理する方法を記載している。加水分解は強酸、例え
ば、硫酸またはリン酸などの鉱酸の存在下、または塩基
性溶液、特に水酸化ナトリウム水溶液または炭酸ナトリ
ウム水溶液の存在下で行われる。どちらの態様も、塩が
形成されるように反応混合物を後で中性にしなければな
らないという欠点を示す。塩の処理および処分は、経済
および環境上の観点からは望ましいものではない。さら
に、強酸の使用は、それが高い腐食性を有し、それだけ
で装置材料に高い要求を課すという欠点を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
欠点を解決することである。
欠点を解決することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明によ
れば、ベンジルエステルを強酸の不存在下および塩基の
不存在下、液相で水を用いて加水分解することにより達
成される。すなわち、驚くべきことに、ベンジルエステ
ルの加水分解は、かかる温和な反応条件下でも十分行わ
れ得ることが見出された。
れば、ベンジルエステルを強酸の不存在下および塩基の
不存在下、液相で水を用いて加水分解することにより達
成される。すなわち、驚くべきことに、ベンジルエステ
ルの加水分解は、かかる温和な反応条件下でも十分行わ
れ得ることが見出された。
【0005】
【発明の実施の形態】The Journal of Supercritical F
luids,1992, 5, 107−113「超臨界水とベンズアルデヒ
ド、ベンジリデンベンジルアミン、ベンジルアルコール
および安息香酸との反応」は、安息香酸ベンジルを超臨
界条件、すなわち、非常に高い圧力(26.7MPa)
および温度(400℃)下で、触媒を使用しないでH2
Oを用いて加水分解する実験を記載している。しかし、
これらの超臨界条件は極度の安全性の問題、さらには高
い投資を伴い、商業的利用には望ましくない。さらに、
これらの条件下では水は攻撃的な酸として挙動し、その
結果、より高い要求が装置材料に課せられなければなら
ない。別の欠点は、ベンジルアルコールおよび安息香酸
の分解度が比較的高いために選択性が比較的低く、従っ
て、望ましくない副生物が生成するということである。
luids,1992, 5, 107−113「超臨界水とベンズアルデヒ
ド、ベンジリデンベンジルアミン、ベンジルアルコール
および安息香酸との反応」は、安息香酸ベンジルを超臨
界条件、すなわち、非常に高い圧力(26.7MPa)
および温度(400℃)下で、触媒を使用しないでH2
Oを用いて加水分解する実験を記載している。しかし、
これらの超臨界条件は極度の安全性の問題、さらには高
い投資を伴い、商業的利用には望ましくない。さらに、
これらの条件下では水は攻撃的な酸として挙動し、その
結果、より高い要求が装置材料に課せられなければなら
ない。別の欠点は、ベンジルアルコールおよび安息香酸
の分解度が比較的高いために選択性が比較的低く、従っ
て、望ましくない副生物が生成するということである。
【0006】EP−A−778257も、触媒としての
強酸イオン交換体による酢酸ベンジルの加水分解を記載
している。かかるイオン交換体の寿命は、加水分解され
る画分の純度に依存する。実際、それらは、たとえ低濃
度で生じるとしてもカチオン性不純物によって不活性化
されるのが通常である。さらに、温度はかかるプロセス
では限定的パラメーターである。さらに、高級ベンジル
エステル、例えば安息香酸ベンジルを加水分解して安息
香酸ベンジル/水系を均一な相に変えるには、共溶媒、
例えばアセトンが必要である。しかし、共溶媒の使用
は、続いて最終生成物から分離されなければならないの
で、経済的に魅力的ではない。その結果、追加のプロセ
ス工程が必要であり、それはもちろん余分の投資を意味
する。
強酸イオン交換体による酢酸ベンジルの加水分解を記載
している。かかるイオン交換体の寿命は、加水分解され
る画分の純度に依存する。実際、それらは、たとえ低濃
度で生じるとしてもカチオン性不純物によって不活性化
されるのが通常である。さらに、温度はかかるプロセス
では限定的パラメーターである。さらに、高級ベンジル
エステル、例えば安息香酸ベンジルを加水分解して安息
香酸ベンジル/水系を均一な相に変えるには、共溶媒、
例えばアセトンが必要である。しかし、共溶媒の使用
は、続いて最終生成物から分離されなければならないの
で、経済的に魅力的ではない。その結果、追加のプロセ
ス工程が必要であり、それはもちろん余分の投資を意味
する。
【0007】本発明の方法での使用に適するベンジルエ
ステルの例としては、有機カルボン酸のベンジルエステ
ル、例えばギ酸ベンジル、酢酸ベンジル、プロピオン酸
ベンジルおよび安息香酸ベンジルが挙げられる。かかる
ベンジルエステルは、モノアルキルベンゼン化合物、例
えばトルエンの分子状酸素による酸化中に生成する。ト
ルエンの酸化は、液相または気相中で起こり得る。実
際、得られる反応混合物はしばしば安息香酸;安息香酸
よりも沸点が低い副生物、例えばベンジルアルコール、
ベンズアルデヒドおよび低沸点ベンジルエステル(ギ酸
ベンジル、プロピオン酸ベンジルおよび酢酸ベンジルな
ど);ならびに安息香酸よりも沸点が高い物質(安息香
酸ベンジルなどで、先のタール残渣として一括される)
を含む。安息香酸の回収および反応混合物の高品位化の
後も、安息香酸ベンジルを含むタールはしばしば残り、
それは依然として安息香酸および/または安息香酸より
も沸点の低い画分を含む可能性があり、安息香酸の他
に、ギ酸ベンジル、プロピオン酸ベンジルおよび酢酸ベ
ンジルなどの軽ベンジルエステルを含む。安息香酸ベン
ジルを含むタールおよび低沸点画分は共に、本発明に係
る方法の出発物質として使用できる。
ステルの例としては、有機カルボン酸のベンジルエステ
ル、例えばギ酸ベンジル、酢酸ベンジル、プロピオン酸
ベンジルおよび安息香酸ベンジルが挙げられる。かかる
ベンジルエステルは、モノアルキルベンゼン化合物、例
えばトルエンの分子状酸素による酸化中に生成する。ト
ルエンの酸化は、液相または気相中で起こり得る。実
際、得られる反応混合物はしばしば安息香酸;安息香酸
よりも沸点が低い副生物、例えばベンジルアルコール、
ベンズアルデヒドおよび低沸点ベンジルエステル(ギ酸
ベンジル、プロピオン酸ベンジルおよび酢酸ベンジルな
ど);ならびに安息香酸よりも沸点が高い物質(安息香
酸ベンジルなどで、先のタール残渣として一括される)
を含む。安息香酸の回収および反応混合物の高品位化の
後も、安息香酸ベンジルを含むタールはしばしば残り、
それは依然として安息香酸および/または安息香酸より
も沸点の低い画分を含む可能性があり、安息香酸の他
に、ギ酸ベンジル、プロピオン酸ベンジルおよび酢酸ベ
ンジルなどの軽ベンジルエステルを含む。安息香酸ベン
ジルを含むタールおよび低沸点画分は共に、本発明に係
る方法の出発物質として使用できる。
【0008】ベンジルエステルの加水分解は平衡反応と
して進行する。加水分解反応は、例えば反応体の好まし
い比率または反応生成物の除去によって、ベンジルエス
テルの高い転化率、例えば90%より高く、好ましくは
98%より高い転化率を伴って行うことができるので、
非常に純粋なベンジルアルコールが簡単な方法で回収で
きるプロセス流を得ることができる。ベンジルエステル
/水のモル比は、広範囲、例えば50:1〜1:500
の範囲内で変わり得る。好ましくは、モル比が1:1〜
1 :200、特に1:10〜1:100である。加水分
解反応が起こる温度および圧力は広範囲で変わり得る。
温度は例えば40℃〜320℃、好ましくは80℃〜3
00℃で変わり得る。目的が高級ベンジルエステル、例
えば安息香酸ベンジルの加水分解である場合、好ましく
は、150℃より高い温度、例えば180℃〜320
℃、特に220℃〜300℃の温度が選択される。加水
分解反応が生じる圧力としては、好ましくは自然圧が使
用される。圧力は、例えば0.1〜10MPa、好まし
くは1〜10MPa、特に2〜8MPaである。
して進行する。加水分解反応は、例えば反応体の好まし
い比率または反応生成物の除去によって、ベンジルエス
テルの高い転化率、例えば90%より高く、好ましくは
98%より高い転化率を伴って行うことができるので、
非常に純粋なベンジルアルコールが簡単な方法で回収で
きるプロセス流を得ることができる。ベンジルエステル
/水のモル比は、広範囲、例えば50:1〜1:500
の範囲内で変わり得る。好ましくは、モル比が1:1〜
1 :200、特に1:10〜1:100である。加水分
解反応が起こる温度および圧力は広範囲で変わり得る。
温度は例えば40℃〜320℃、好ましくは80℃〜3
00℃で変わり得る。目的が高級ベンジルエステル、例
えば安息香酸ベンジルの加水分解である場合、好ましく
は、150℃より高い温度、例えば180℃〜320
℃、特に220℃〜300℃の温度が選択される。加水
分解反応が生じる圧力としては、好ましくは自然圧が使
用される。圧力は、例えば0.1〜10MPa、好まし
くは1〜10MPa、特に2〜8MPaである。
【0009】本発明に係る加水分解反応は、種々の型の
反応器、例えばバッチ式反応器、栓流反応器、連続して
攪拌されるタンク反応器または種々の反応器の組み合わ
せにおいて行うことができる。反応器中での滞在時間
は、反応器の型、温度および対応する圧力、系の相溶性
および混合度、水/ベンジルエステルのモル比ならびに
供給物の組成に強く依存する。反応器における滞在時間
は、選択されるパラメーターに依存して広範囲、例えば
1分〜10時間、好ましくは2分〜2時間、特に5〜6
0分の範囲内で変わり得る。当業者であれば、最適滞在
時間は、ベンジルエステルの望ましい転化率およびベン
ジルアルコールの選択性に基づいて簡単に決定すること
ができるだろう。
反応器、例えばバッチ式反応器、栓流反応器、連続して
攪拌されるタンク反応器または種々の反応器の組み合わ
せにおいて行うことができる。反応器中での滞在時間
は、反応器の型、温度および対応する圧力、系の相溶性
および混合度、水/ベンジルエステルのモル比ならびに
供給物の組成に強く依存する。反応器における滞在時間
は、選択されるパラメーターに依存して広範囲、例えば
1分〜10時間、好ましくは2分〜2時間、特に5〜6
0分の範囲内で変わり得る。当業者であれば、最適滞在
時間は、ベンジルエステルの望ましい転化率およびベン
ジルアルコールの選択性に基づいて簡単に決定すること
ができるだろう。
【0010】所望により、弱酸、例えばpKaが3より
大きく7未満である酸を本発明に係る加水分解反応に使
用することができる。本明細書で使用されるpKa の
決定は、‘Handbook of Chemistry and Physics’、第
60版、D 155 −167に記載されている。好ましくは、
加水分解反応中に形成される酸、例えばギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸または安息香酸を添加する。加水分解では、
好ましくは、ベンジルエステルの酸残基に対応する酸が
添加される。この結果、反応速度が上昇する。添加され
る酸の量は、特に重要ではない。当業者であれば、添加
される酸の最適な量は、望ましい反応速度、系の均一性
および望ましい転化率に基づいて簡単に決定することが
できるだろう。酸はいつでも添加することができるが、
好ましくは加水分解反応開始時である。使用される酸の
量および選択される反応条件、例えば温度は、好ましく
は、加水分解終了時に均一な相が得られるように制御さ
れる。
大きく7未満である酸を本発明に係る加水分解反応に使
用することができる。本明細書で使用されるpKa の
決定は、‘Handbook of Chemistry and Physics’、第
60版、D 155 −167に記載されている。好ましくは、
加水分解反応中に形成される酸、例えばギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸または安息香酸を添加する。加水分解では、
好ましくは、ベンジルエステルの酸残基に対応する酸が
添加される。この結果、反応速度が上昇する。添加され
る酸の量は、特に重要ではない。当業者であれば、添加
される酸の最適な量は、望ましい反応速度、系の均一性
および望ましい転化率に基づいて簡単に決定することが
できるだろう。酸はいつでも添加することができるが、
好ましくは加水分解反応開始時である。使用される酸の
量および選択される反応条件、例えば温度は、好ましく
は、加水分解終了時に均一な相が得られるように制御さ
れる。
【0011】本発明に係る方法は、安息香酸ベンジルを
含むタールの高品位化に特に適する。その結果、高沸点
を有し、いくつかのタール成分から蒸留により分離する
のが困難である安息香酸ベンジルが、かなり低い沸点を
有し、互いに容易に分離できるベンジルアルコールおよ
び安息香酸に転化される。安息香酸ベンジルはそのまま
で簡単に加水分解されて、有効かつ容易に回収可能な成
分であるベンジルアルコールおよび安息香酸を生じる。
加水分解反応後、得られた反応混合物は冷却され、高品
位化される。冷却は、外部熱交換体によって行うことが
できる。冷却は、例えば、60℃〜200℃、好ましく
は80℃〜180℃、特に100℃〜160℃の温度ま
で行われる。冷却は相分離を引き起し、その結果、有機
相および水相を生じる。有機相は別個に高品位化され
る。この重要な利点は、比較的多量の水を蒸留しなくて
もよいということである。
含むタールの高品位化に特に適する。その結果、高沸点
を有し、いくつかのタール成分から蒸留により分離する
のが困難である安息香酸ベンジルが、かなり低い沸点を
有し、互いに容易に分離できるベンジルアルコールおよ
び安息香酸に転化される。安息香酸ベンジルはそのまま
で簡単に加水分解されて、有効かつ容易に回収可能な成
分であるベンジルアルコールおよび安息香酸を生じる。
加水分解反応後、得られた反応混合物は冷却され、高品
位化される。冷却は、外部熱交換体によって行うことが
できる。冷却は、例えば、60℃〜200℃、好ましく
は80℃〜180℃、特に100℃〜160℃の温度ま
で行われる。冷却は相分離を引き起し、その結果、有機
相および水相を生じる。有機相は別個に高品位化され
る。この重要な利点は、比較的多量の水を蒸留しなくて
もよいということである。
【0012】所望ならば、冷却の間または後に非極性溶
媒、例えば炭化水素、具体的にはトルエン、ベンゼンま
たはペンタンを添加してもよい。好ましくはトルエンが
添加される。この処置の利点は、有機相があまり水を含
まないということである。続いて、主として安息香酸お
よびベンジルアルコールならびに所望により安息香酸ベ
ンジル、タールおよび沸点の高い副生物(例えばジベン
ジルエーテル)を含む有機相から、当業者に公知の方
法、例えば抽出または蒸留を使用してベンジルアルコー
ルを簡単に回収することができる。好ましくは、ベンジ
ルアルコールは蒸留によって回収される。反応しなかっ
た安息香酸ベンジルおよびジベンジルエーテル副生物は
例えば反応器に戻すことができ、安息香酸ベンジルもジ
ベンジルエーテルも共に加水分解されてベンジルアルコ
ールおよび/または安息香酸を生じる。この結果、高い
総収量が得られる。安息香酸はそのままの形であっても
よく、または所望により安息香酸ナトリウムまたはフェ
ノールに転化することもできる。水相は所望により反応
器に戻すことができ、または高品位化することができ、
そこから、安息香酸またはベンジルアルコールなどの恐
らく有効な物質が例えば抽出後に回収され得る。
媒、例えば炭化水素、具体的にはトルエン、ベンゼンま
たはペンタンを添加してもよい。好ましくはトルエンが
添加される。この処置の利点は、有機相があまり水を含
まないということである。続いて、主として安息香酸お
よびベンジルアルコールならびに所望により安息香酸ベ
ンジル、タールおよび沸点の高い副生物(例えばジベン
ジルエーテル)を含む有機相から、当業者に公知の方
法、例えば抽出または蒸留を使用してベンジルアルコー
ルを簡単に回収することができる。好ましくは、ベンジ
ルアルコールは蒸留によって回収される。反応しなかっ
た安息香酸ベンジルおよびジベンジルエーテル副生物は
例えば反応器に戻すことができ、安息香酸ベンジルもジ
ベンジルエーテルも共に加水分解されてベンジルアルコ
ールおよび/または安息香酸を生じる。この結果、高い
総収量が得られる。安息香酸はそのままの形であっても
よく、または所望により安息香酸ナトリウムまたはフェ
ノールに転化することもできる。水相は所望により反応
器に戻すことができ、または高品位化することができ、
そこから、安息香酸またはベンジルアルコールなどの恐
らく有効な物質が例えば抽出後に回収され得る。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る方法によれば、純度が95
%より高く、好ましくは98%より高く、特に99%よ
り高いベンジルアルコールを得ることができる。ベンジ
ルアルコールは例えば芳香物質および風味料産業に使用
される。本発明に係る方法によれば、今まで使用できな
かったタールがその結果、有用な物質に転化される。
%より高く、好ましくは98%より高く、特に99%よ
り高いベンジルアルコールを得ることができる。ベンジ
ルアルコールは例えば芳香物質および風味料産業に使用
される。本発明に係る方法によれば、今まで使用できな
かったタールがその結果、有用な物質に転化される。
【0014】
【実施例】本発明を実施例を参照してさらに説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0015】実施例 実施例で使用される略号の定義: 安息香酸ベンジル:BBZ ベンジルアルコール:BA ジベンジルエーテル:DBE 2−、3−または4−ベンジルベンジルアルコール:B
BA ベンジルアルコールへの選択性:SBA ジベンジルエーテルへの選択性:SDBE ベンジルベンジルアルコールへの選択性:SBBA ギ酸ベンジル:Bfor 酢酸ベンジル:BAc
BA ベンジルアルコールへの選択性:SBA ジベンジルエーテルへの選択性:SDBE ベンジルベンジルアルコールへの選択性:SBBA ギ酸ベンジル:Bfor 酢酸ベンジル:BAc
【0016】実施例I 162gのBBZを標準Rushtonタービン混合機(10
00rpm)を備えたParrオートクレーブ(容積300
ml)に導入した。そのオートクレーブを窒素雰囲気
下、1時間で240℃の温度に加熱し、その後、50g
の水(温度240℃、圧力4MPa)をサイドアンプル
によって添加した(t=0)。こうして得られた反応混
合物をこの温度で4時間攪拌した。サンプルを1、2お
よび4時間後に反応系から採取し、GLCによって分析
した。
00rpm)を備えたParrオートクレーブ(容積300
ml)に導入した。そのオートクレーブを窒素雰囲気
下、1時間で240℃の温度に加熱し、その後、50g
の水(温度240℃、圧力4MPa)をサイドアンプル
によって添加した(t=0)。こうして得られた反応混
合物をこの温度で4時間攪拌した。サンプルを1、2お
よび4時間後に反応系から採取し、GLCによって分析
した。
【0017】実施例II 76gのBBZおよび19gの安息香酸を標準Rushton
タービン混合機(1000rpm)を備えたParrオート
クレーブに導入した。そのオートクレーブを窒素雰囲気
下、1時間で240℃の温度に加熱し、その後、150
gの水(温度240℃、圧力4MPa)をサイドアンプ
ルによって添加した(t=0)。こうして得られた反応
混合物をこの温度で攪拌した。30分後にサンプルを反
応系から採取し、GLCによって分析した。 BBZの転化率:60.0モル% BAへの選択性:83モル% DBEへの選択性:10モル% BBAへの選択性:7モル%
タービン混合機(1000rpm)を備えたParrオート
クレーブに導入した。そのオートクレーブを窒素雰囲気
下、1時間で240℃の温度に加熱し、その後、150
gの水(温度240℃、圧力4MPa)をサイドアンプ
ルによって添加した(t=0)。こうして得られた反応
混合物をこの温度で攪拌した。30分後にサンプルを反
応系から採取し、GLCによって分析した。 BBZの転化率:60.0モル% BAへの選択性:83モル% DBEへの選択性:10モル% BBAへの選択性:7モル%
【0018】実施例III 715gの水、167gの安息香酸、31.5gのジフ
ェニルエーテル(GLC分析の内部標準として)および
488gのBBZを、4個の覗きガラスおよび標準Rush
tonタービン混合機(1000rpm)を備えたBuchiオ
ートクレーブ(容積2000ml)に導入した。オート
クレーブは窒素で不活性化し、その後、系の圧力を0.
3MPaにした。2時間で220℃の温度に加熱し(t
=0、p=2.4MPa)(80℃で全ての固体が溶解
し、分離した二つの液相が見られた)、均一な液相を得
た。この後220℃で2時間攪拌(1000rpm)を
行い、67.5%のBBZ転化率を得た(BAへの選択
性:85モル%;DBEへの選択性:9モル%;BBA
への選択性:6モル%)。次に、その系を15分で18
0℃の温度に冷却し(200℃で均一な液相が2つの相
に分離した:上部の水性液相は透明であった(無色);
下部の液相は淡黄色であった);次いで、二つの液相を
GLCで分析した。 有機相 水相 ベンジルアルコール: 15重量% 3.2重量% 安息香酸ベンジル: 18重量% 1.5重量% 安息香酸: 39重量% 6.9重量% ジフェニルエーテル: 3.7重量% 0.2重量% ジベンジルエーテル: 1.7重量% 0.15重量% ベンジルベンジルアルコール: 1.1重量% <0.1重量% 水 20重量% 88重量%
ェニルエーテル(GLC分析の内部標準として)および
488gのBBZを、4個の覗きガラスおよび標準Rush
tonタービン混合機(1000rpm)を備えたBuchiオ
ートクレーブ(容積2000ml)に導入した。オート
クレーブは窒素で不活性化し、その後、系の圧力を0.
3MPaにした。2時間で220℃の温度に加熱し(t
=0、p=2.4MPa)(80℃で全ての固体が溶解
し、分離した二つの液相が見られた)、均一な液相を得
た。この後220℃で2時間攪拌(1000rpm)を
行い、67.5%のBBZ転化率を得た(BAへの選択
性:85モル%;DBEへの選択性:9モル%;BBA
への選択性:6モル%)。次に、その系を15分で18
0℃の温度に冷却し(200℃で均一な液相が2つの相
に分離した:上部の水性液相は透明であった(無色);
下部の液相は淡黄色であった);次いで、二つの液相を
GLCで分析した。 有機相 水相 ベンジルアルコール: 15重量% 3.2重量% 安息香酸ベンジル: 18重量% 1.5重量% 安息香酸: 39重量% 6.9重量% ジフェニルエーテル: 3.7重量% 0.2重量% ジベンジルエーテル: 1.7重量% 0.15重量% ベンジルベンジルアルコール: 1.1重量% <0.1重量% 水 20重量% 88重量%
【0019】実施例IV〜VII BBZおよび水を、標準Rushtonタービン混合機(10
00rpm)を備えた連続流攪拌タンク反応器(CSTR、
液体容積200ml)に或る温度および圧力で供給し
た。次いで、2、3分の滞在時間を実現した。こうして
得られた均一な反応混合物を次いで95℃の温度に冷却
すると、相が分離し、水相および有機相が形成された。
有機相をGLCで分析した。下記を測定した。 BBZの転化率 BAへの選択性 DBEへの選択性 BBAへの選択性 結果を表1に示す。
00rpm)を備えた連続流攪拌タンク反応器(CSTR、
液体容積200ml)に或る温度および圧力で供給し
た。次いで、2、3分の滞在時間を実現した。こうして
得られた均一な反応混合物を次いで95℃の温度に冷却
すると、相が分離し、水相および有機相が形成された。
有機相をGLCで分析した。下記を測定した。 BBZの転化率 BAへの選択性 DBEへの選択性 BBAへの選択性 結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】実施例VIII 標準Rushtonタービン混合機(1000rpm)を備え
たParrオートクレーブ(容積300ml)に、次の組成
を有するベンジルエステルの混合物152gを充填し
た。すなわち、5重量%のBfor、5重量%のBA
c、5重量%のBA、10重量%の2−メチルジフェニ
ル(GLC分析のための内部標準)、5重量%のベンズ
アルデヒドおよび70重量%の安息香酸という組成であ
る。そのオートクレーブを窒素雰囲気下、30分で12
0℃の温度に加熱した後、38gの水(温度120℃、
圧力4MPa)をサイドアンプルによって添加した(t
=0)。こうして得られた反応混合物をこの温度で2時
間攪拌した。2時間後、サンプルを反応系から採取し、
それをGLCによって分析した。 Bforの転化率:85モル% BAcの転化率:25モル% 混合物は0重量%のジベンジルエーテルおよび9重量%
のベンジルアルコールを含んでいた。
たParrオートクレーブ(容積300ml)に、次の組成
を有するベンジルエステルの混合物152gを充填し
た。すなわち、5重量%のBfor、5重量%のBA
c、5重量%のBA、10重量%の2−メチルジフェニ
ル(GLC分析のための内部標準)、5重量%のベンズ
アルデヒドおよび70重量%の安息香酸という組成であ
る。そのオートクレーブを窒素雰囲気下、30分で12
0℃の温度に加熱した後、38gの水(温度120℃、
圧力4MPa)をサイドアンプルによって添加した(t
=0)。こうして得られた反応混合物をこの温度で2時
間攪拌した。2時間後、サンプルを反応系から採取し、
それをGLCによって分析した。 Bforの転化率:85モル% BAcの転化率:25モル% 混合物は0重量%のジベンジルエーテルおよび9重量%
のベンジルアルコールを含んでいた。
【0022】実施例IX 実施例VIIIと同じ組成を有するベンジルエステルの混合
物100gを標準Rushtonタービン混合機(1000r
pm)を備えたParrオートクレーブに導入した。そのオ
ートクレーブを窒素雰囲気下、1時間で240℃の温度
に加熱した後、100gの水(温度240℃、圧力4M
Pa)をサイドアンプルによって添加した(t=0)。
こうして得られた反応混合物をこの温度で2時間攪拌し
た。2時間後、サンプルを反応系から採取し、それをG
LCによって分析した。 Bforの転化率:99モル% BAcの転化率:95モル% 混合物は1重量%のジベンジルエーテルおよび11重量
%のベンジルアルコールを含んでいた。
物100gを標準Rushtonタービン混合機(1000r
pm)を備えたParrオートクレーブに導入した。そのオ
ートクレーブを窒素雰囲気下、1時間で240℃の温度
に加熱した後、100gの水(温度240℃、圧力4M
Pa)をサイドアンプルによって添加した(t=0)。
こうして得られた反応混合物をこの温度で2時間攪拌し
た。2時間後、サンプルを反応系から採取し、それをG
LCによって分析した。 Bforの転化率:99モル% BAcの転化率:95モル% 混合物は1重量%のジベンジルエーテルおよび11重量
%のベンジルアルコールを含んでいた。
【0023】実施例X 100gのタール残渣を標準Rushtonタービン混合機
(1000rpm)を備えたParrオートクレーブに導入
した。タール残渣は20重量%の安息香酸、40重量%
の安息香酸ベンジルおよび30重量%の未知の高沸点タ
ール成分(沸点>300℃)を含んでいた。そのオート
クレーブを窒素雰囲気下、1時間で240℃の温度に加
熱した後、100gの水(温度240℃、圧力4MP
a)をサイドアンプルによって添加した(t=0)。こ
うして得られた反応混合物をこの温度で1時間攪拌し
た。1時間後、サンプルを反応系から採取し、それをG
LCによって分析した。 BBZの転化率:62モル% BAへの選択性:85モル% DBEへの選択性:8モル% BBAへの選択性:7モル%
(1000rpm)を備えたParrオートクレーブに導入
した。タール残渣は20重量%の安息香酸、40重量%
の安息香酸ベンジルおよび30重量%の未知の高沸点タ
ール成分(沸点>300℃)を含んでいた。そのオート
クレーブを窒素雰囲気下、1時間で240℃の温度に加
熱した後、100gの水(温度240℃、圧力4MP
a)をサイドアンプルによって添加した(t=0)。こ
うして得られた反応混合物をこの温度で1時間攪拌し
た。1時間後、サンプルを反応系から採取し、それをG
LCによって分析した。 BBZの転化率:62モル% BAへの選択性:85モル% DBEへの選択性:8モル% BBAへの選択性:7モル%
フロントページの続き (72)発明者 アレクサンデル ペーテル マリエ ブリ ンゼン オランダ国,6231 ジーゼット メールッ セン,シーエイチ. エイクストラート 64 (72)発明者 クリスチィアーン ヨハネス コルネリス ストエルビンデール オランダ国,6137 エルエム シッタル ド,ブラーンデレンストラート 54 (72)発明者 アブラム ピート オランダ国,3144 ジージー マースルイ ス,ロジェール 13 (72)発明者 ヘンドリカス ヨハネス ロジエ オランダ国,6122 シーエル ボールン, ケールウィヒ 12 (72)発明者 オットー ゲリット プランテマ オランダ国,6034 アールピー ネーデル ヴェールト,ブラークピール エインド 1
Claims (16)
- 【請求項1】 ベンジルエステルを液相で水を用いて加
水分解することによりベンジルアルコールを製造する方
法において、加水分解が強酸の不存在下および塩基の不
存在下で行われることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 ベンジルエステルがギ酸ベンジル、プロ
ピオン酸ベンジル、酢酸ベンジルおよび安息香酸ベンジ
ルから成る群から選択されることを特徴とする請求項1
に記載の方法。 - 【請求項3】 ベンジルエステルが安息香酸ベンジルで
あることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 加水分解が150℃より高い温度で生じ
ることを特徴とする請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 pKaが3より大きい酸を反応混合物に
添加することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つ
に記載の方法。 - 【請求項6】 安息香酸、ギ酸、プロピオン酸または酢
酸を酸として使用することを特徴とする請求項5に記載
の方法。 - 【請求項7】 安息香酸を反応混合物に添加することを
特徴とする請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 ベンジルエステル/水のモル比が50:
1〜1:500であることを特徴とする請求項1〜7の
いずれか一つに記載の方法。 - 【請求項9】 ベンジルエステル/水のモル比が1:1
0〜1:100であることを特徴とする請求項8に記載
の方法。 - 【請求項10】 加水分解後に反応混合物を冷却するこ
とを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の方
法。 - 【請求項11】 加水分解後に反応混合物を80℃〜1
80℃の温度に冷却して相分離を引き起こし、その結
果、有機相および水相を得ることを特徴とする請求項1
0に記載の方法。 - 【請求項12】 有機相が蒸留によって高品位化される
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 水相が抽出によって高品位化されるこ
とを特徴とする請求項11または12に記載の方法。 - 【請求項14】 加水分解後に安息香酸ベンジルおよび
ジベンジルエーテルが反応器に戻されることを特徴とす
る請求項12に記載の方法。 - 【請求項15】 ベンジルアルコールが加水分解反応に
よって>98%の転化率で得られることを特徴とする請
求項1〜14のいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項16】 98%より高い純度を有するベンジル
アルコールが得られることを特徴とする請求項1〜15
のいずれか一つに記載の方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
NL1007829A NL1007829C2 (nl) | 1997-12-18 | 1997-12-18 | Werkwijze voor de bereiding van benzylalcohol. |
NL1007829 | 1997-12-18 | ||
US09/215,244 US6326521B2 (en) | 1997-12-18 | 1998-12-18 | Process for the preparation of benzyl alcohol |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246452A true JPH11246452A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=26642715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10360114A Pending JPH11246452A (ja) | 1997-12-18 | 1998-12-18 | ベンジルアルコ―ルの製造法 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US6326521B2 (ja) |
EP (1) | EP0924179A1 (ja) |
JP (1) | JPH11246452A (ja) |
CN (1) | CN1116263C (ja) |
EE (1) | EE03822B1 (ja) |
NL (1) | NL1007829C2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005225826A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Toyota Motor Corp | 1級アミンの製造方法 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10218243A1 (de) * | 2002-04-24 | 2003-11-06 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Benzylalkoholen |
US7851551B2 (en) * | 2004-03-25 | 2010-12-14 | Xerox Corporation | Polymer processes |
CN101811936B (zh) * | 2009-11-12 | 2013-11-06 | 山东聊城中盛蓝瑞化工有限公司 | 一种苯甲醇连续水解工艺及其使用的设备 |
CN104368385A (zh) * | 2014-10-11 | 2015-02-25 | 江苏常州酞青新材料科技有限公司 | 一种醋酸苄酯的水解催化剂制备方法 |
CN106219852B (zh) * | 2016-02-24 | 2022-09-20 | 湖北绿色家园材料技术股份有限公司 | 一种苯甲醇生产废水综合治理新方法及其装置 |
CN108130188A (zh) * | 2018-01-12 | 2018-06-08 | 潜江新亿宏有机化工有限公司 | 一种香料乙酸苄酯的精制方法 |
CN110903162B (zh) * | 2018-09-15 | 2022-09-02 | 天津大加化工有限公司 | 一种苯甲醇的生产工艺 |
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US4088823A (en) * | 1975-10-07 | 1978-05-09 | Phillips Petroleum Company | Promoted liquid phase oxidation of alkyl aromatic compounds |
PT67457B (en) * | 1976-12-28 | 1979-05-25 | Stamicarbon | Process for preparing oxidation products of monoalkyl benzene compounds |
NL7614458A (nl) * | 1976-12-28 | 1978-06-30 | Stamicarbon | Werkwijze voor het verwerken van een benzylbenzoaatbevattende teer. |
FR2413348A1 (fr) * | 1977-12-31 | 1979-07-27 | Dynamit Nobel Ag | Procede pour l'obtention d'alcools benzyliques |
NL7805415A (nl) * | 1978-05-19 | 1979-11-21 | Stamicarbon | Werkwijze voor het bereiden van een alkalimetaalbenzoaat naast een benzylalkohol. |
US4250344A (en) * | 1978-10-25 | 1981-02-10 | Chem Systems Inc. | Cracking process for styrene |
NL7903876A (nl) * | 1979-05-17 | 1980-11-19 | Stamicarbon | Werkwijze voor het bereiden van een zuiver alkali- metaalbenzoaat naast benzylalcohol. |
SU960159A1 (ru) * | 1979-11-22 | 1982-09-23 | Предприятие П/Я А-7815 | Способ получени бензилацетата и/или бензилового спирта |
US4281178A (en) * | 1979-12-03 | 1981-07-28 | Tenneco Chemicals, Inc. | Process for the production of benzoic acid from process residues that contain benzyl benzoate |
CA2025044C (en) * | 1989-09-22 | 1999-12-21 | Michael Siskin | Process for converting and upgrading organic resource materials in aqueous environments |
DE69632552T2 (de) * | 1995-12-04 | 2005-05-25 | Tosoh Corp., Shinnanyo | Verfahren zur Herstellung von Benzylalkohol |
-
1997
- 1997-12-18 NL NL1007829A patent/NL1007829C2/nl not_active IP Right Cessation
-
1998
- 1998-12-14 EP EP98204221A patent/EP0924179A1/en not_active Withdrawn
- 1998-12-17 CN CN98126533A patent/CN1116263C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1998-12-17 EE EE9800361A patent/EE03822B1/xx not_active IP Right Cessation
- 1998-12-18 JP JP10360114A patent/JPH11246452A/ja active Pending
- 1998-12-18 US US09/215,244 patent/US6326521B2/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005225826A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Toyota Motor Corp | 1級アミンの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20010014762A1 (en) | 2001-08-16 |
CN1227213A (zh) | 1999-09-01 |
EE9800361A (et) | 1999-08-16 |
EP0924179A1 (en) | 1999-06-23 |
EE03822B1 (et) | 2002-08-15 |
US6326521B2 (en) | 2001-12-04 |
CN1116263C (zh) | 2003-07-30 |
NL1007829C2 (nl) | 1999-06-21 |
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