JPH11245415A - 半導体チップの製造方法、及びサーマルインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

半導体チップの製造方法、及びサーマルインクジェットヘッドの製造方法

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JPH11245415A
JPH11245415A JP4829398A JP4829398A JPH11245415A JP H11245415 A JPH11245415 A JP H11245415A JP 4829398 A JP4829398 A JP 4829398A JP 4829398 A JP4829398 A JP 4829398A JP H11245415 A JPH11245415 A JP H11245415A
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JP
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ink
chip
groove
semiconductor chip
semiconductor
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JP4829398A
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Katsuzo Uenishi
勝三 上西
Morio Ota
守雄 太田
Satoshi Sakuraoka
聡 桜岡
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1601Production of bubble jet print heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1635Manufacturing processes dividing the wafer into individual chips

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は半導体チップ切断の際の切断マージ
ンを狭くでき、且つフレーム加工を容易に行うことがで
きる半導体チップの製造方法、及びサーマルインクジェ
ットヘッドを提供することである。 【解決手段】 半導体ウエハ22にインク供給孔29、
及びチップ分割用溝30を形成し、当該インク供給孔2
9、及びチップ分割用溝30を形成した面に熱剥離シー
ト31を張り付け、半導体ウエハ22の他面からバック
ラップなどにより研磨し、チップ分割用溝30まで研磨
が達すると、熱剥離シート31に加えた熱によって熱剥
離シートの接着力を弱め、個々の半導体チップに分離す
るものである。また、接続溝を形成した簡単な構造のヘ
ッドフレームを上記半導体チップに固設し、更にインク
容器接続部材を取り付けることにより簡単な構成のヘッ
ドフレームを用いて半導体チップ22へのインクの供給
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体チップの製造
方法、及びサーマルインクジェットヘッドの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、サーマルインクジェット方式を用
いたプリンタが主流を占めてきている。このサーマルイ
ンクジェット方式は、印字のために射出するインクの液
滴形成過程において、ヒータを熱してヒータ面上に核
気泡を発生させる。この核気泡が合体して膜気泡が生
まれる。この膜気泡が断熱膨脹して成長する。その
成長した膜気泡が周囲のインクに熱を取られて収縮す
る。ついには膜気泡が消滅し、次のヒータ加熱を待
つ、という一連の工程を瞬時に行うことによって成り立
っている。そして、上記の〜の工程には膜沸騰現象
が利用されている。
【0003】膜沸騰現象は、例えば鉄の焼き入れのよう
に高温に加熱された物体を液体中に漬けた場合と、液体
と接する物体の表面温度を急激に上げた場合とに発現す
るが、サーマルインクジェットプリンタに用いられる膜
沸騰現象は後者の「液体と接する物体の表面温度を急激
に上げる」方法によっている。
【0004】また、このように膜沸騰現象を利用し、三
原色のインクを吐出して、フルカラー印刷を行うインク
ジェットプリンタの印字ヘッド(サーマルインクジェッ
トヘッド)は、一般に、シリコンLSIと薄膜技術を利
用して製造される。
【0005】そして、その製造方法では、例えば解像度
が360dpi(ドット/インチ)の印字ヘッドであれ
ば128個のインク吐出ノズルを、それぞれ個々に駆動
回路を対応させて一括して製造する方法が知られてい
る。また、解像度が720dpiの場合であれば256
個のインク吐出ノズルが個々の駆動回路と共に形成され
る。
【0006】これを簡単に説明すると、先ず、工程1と
して、4インチ以上のシリコン基板にLSI形成処理に
より駆動回路とその端子を形成する。次に、工程2とし
て、薄膜技術によりNiなどによる電極、Ta−Si−
SiOなどの微細抵抗を形成する。続いて、工程3とし
て、ウェットエッチングまたはサンドブラスト法などに
より上記シリコン基板にインク供給路とインク供給孔を
形成する。更に、工程4として、感光性ポリイミドなど
の有機材料を用いて個々のインク吐出口に対応するイン
ク溝を形成すべく隔壁を積層する。そして、工程5とし
て、エポキシ樹脂接着剤などのついた鋼薄板またはポリ
イミド等によりなる薄板部材をシリコン基板に張り付け
て上記隔壁によって形成されたインク溝に蓋をして個別
の微細通路(インク案内路)を形成する。また更に、工
程6として、上記薄板部材の上記微細抵抗に対応する部
分にエキシマレーザなどにより40μm〜20μmの孔
を空けて、多数のノズル孔(オリフィスともいう)を一
括形成する。ここまでが、ウエハの状態で処理される。
そして、最後に、工程7として、ダイシングソーなどを
用いてカッテングして、チップ単位毎に個別に分割す
る。尚、オリフィスは、一般には導波管等の終端または
壁面に形成されたエネルギー伝達用の孔又は窓の意であ
る。
【0007】図7(a),(b),(c) は、上記のサーマルイン
クジェットヘッドの製造方法を工程順に示す図である。
同図(a),(b),(c) はそれぞれ概略の平面図と断面図を示
しており、下段の断面図はそれぞれ上段のA−A′断面
矢視図である。
【0008】尚、これらの図では、説明の便宜上、いず
れも1個のサーマルインクジェットヘッドのみを示して
いるが、実際にはこのようなサーマルインクジェットヘ
ッドが複数個連なって、1枚のシリコン基板上に形成さ
れる。
【0009】上記の図7(a) は、上述した工程1〜工程
3が終了した状態を示している。すなわち、シリコン基
板1上には、共通電極2、共通電極給電端子3、個別配
線電極4、駆動回路5、駆動回路端子6、インク溝7、
及びインク供給孔8が形成されている。
【0010】次に、図7(b) は、前述の工程4が終了し
た状態を示している。すなわち、共通電極2のインク溝
7より左側に位置する部分と、個別配線電極4が配設さ
れている部分に隔壁部材9が積層されている。尚、この
隔壁部材9は、10μm以上の厚さを有している。
【0011】次に、図7(c) は、上述した工程5と工程
6が終了した状態を示している。すなわち、薄板部材1
1が駆動回路6と共通電極給電端子3及び駆動回路端子
6の部分を除く全領域を覆っており、インク溝7より右
の個別配線電極4と薄板部材11間にインク案内路12
を形成している。
【0012】また、共通電極2と個別配線電極4間には
不図示の抵抗体より成る発熱素子が形成され、この抵抗
体上にノズル孔13が形成されている。尚、このノズル
孔13は前述したように、解像度により128個、又は
256個設けられている。
【0013】通常カラー印字においては、減法混色の三
原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の3色に、文字や画像の黒部分に専用されるブラ
ック(Bk)を加えて合計4色のインクを必要とする。
したがって、最低でも4列のノズル列が必要である。そ
して、上述した製造方法によれば4列の素子をモノリシ
ックに構成することは可能であり、各列の位置関係も今
日の半導体の製造技術により正確に配置することが可能
である。
【0014】図8は、上述の図7に示したシリコン基板
1、共通電極2、共通電極給電端子3、個別配線電極
4、駆動回路5、駆動回路端子6、インク溝7、インク
供給穴8、隔壁部材9、薄板部材11、インク案内路1
2、ノズル孔13の各部を1組としてなる素子14(1
4a〜14d)を4列並べてフルカラーのサーマルイン
クジェットヘッド15を構成した状態を示す図である。
尚、サーマルインクジェットヘッド15としてはインク
を上記半導体基板に供給するためのヘッドフレームやイ
ンク容器接続部を含むが図4では省略している。
【0015】尚、同図の下段に示す断面図は、前述と同
様上段のA−A′断面矢視図である。また、図9は図8
に示す半導体基板の作成過程を示す図であり、前述の図
7(a) に示す工程1〜工程3までの処理が終了した状態
に対応する。
【0016】図8に示すように、フルカラーの場合4個
の発熱ヘッド14a〜14dが並んで配置され、例えば
発熱ヘッド14aではインク供給孔8aに供給されたY
インクがインク溝7aを通ってインク案内路12aに送
られ、発熱ヘッド14bではインク供給孔8bに供給さ
れたMインクがインク溝7bを通ってインク案内路12
bに送られ、発熱ヘッド14cではインク供給孔8cに
供給されたCインクがインク溝7cを通ってインク案内
路12cに送られ、発熱ヘッド14dではインク供給孔
8dに供給されたBkインクがインク溝7dを通ってイ
ンク案内路12dに送られる。
【0017】印字に際しては、不図示の抵抗体に対し印
字情報に従った通電が行われ、瞬時に発熱して膜沸騰現
象を発生させ、その抵抗体に対応するノズル孔13から
インク滴が吐出される。このようなインクジェット方式
ではインク滴はノズル孔13の径に対応する大きさの略
球形で吐出され、紙面上には略その倍の径の大きさとな
って印字される。
【0018】このようにして得られるフルカラーのサー
マルインクジェットヘッドは、解像度が360dpiの
場合であれば128ノズル×4列=640ノズルを備え
ることになり、概略8.5mm×10.0mmの大きさ
に形成される。また解像度が720dpiの場合であれ
ば、256ノズル×4列=1280ノズルが、ほぼ8.
5mm×20.0mmの大きさの中に形成される。
【0019】一方、図10は上述の図8に示す半導体基
板の裏面の構成を示す図であり、下段に示す断面図は上
段のA−A′断面矢視図である。同図に示すように、基
板の裏面には、前述のインク供給孔8(8a〜8d)が
各発熱ヘッド毎に設けられている。例えば、インク供給
孔8aはイエロー(Y)の発熱ヘッド14aに対応し、
インク供給孔8bはマゼンタ(M)の発熱ヘッド14b
に対応し、インク供給孔8cはシアン(C)の発熱ヘッ
ド14cに対応し、インク供給孔8dはブラック(B
k)の発熱ヘッド14dに対応する。
【0020】また、上述の裏面構成を有する半導体基板
には前述のように、その裏面に図11に示すヘッドフレ
ーム18が取り付けられる(尚、図11の下段に示す断
面図は上段のA−A′断面矢視図である)。このヘッド
フレーム18は半導体基板を裏面から覆うと共に、上述
のインク供給孔8a〜8dに対応する色のインクを供給
する機能を有する。このため、ヘッドフレーム18には
インク容器接続部19と接続溝20が形成されている。
例えば、インク容器接続部19aにはイエロー(Y)の
インクが供給され、接続溝20aを通って上述のインク
供給孔8aにインクを送る。また、インク容器接続部1
9bにはマゼンタ(M)のインクが供給され、接続溝2
0bを通って前述のインク供給孔8bにインクを送る。
同様に、インク容器接続部19c、19dには対応する
シアン(C)又はブラック(Bk)のインクが供給さ
れ、それぞれ接続溝20c又は20dを通って前述のイ
ンク供給孔8c又は8dにインクを送る。
【0021】このようにして送られた各色のインクは、
対応するインク供給孔8からインク溝7、インク案内路
12、を通って対応するノズル孔13に供給される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来例にお
いては、以下の問題がある。 (イ)先ず、前述のように、従来例による半導体基板の
作成において、インク溝やインク供給孔を加工し、ノズ
ル孔の表面加工が済んだ状態でダイシングソーなどによ
り各チップの切断を行う。このとき、上述のインク溝や
インク供給孔を破損しないためには、加工にマージンを
もつ必要がある。すなわち、ダイシングソーなどによる
切断の際、チップ切断部からインク溝やインク供給孔等
を離して形成する必要がある。このため、半導体基板の
小型化の障害となっている。 (ロ)一方、上述のように解像度が360dpiの場合
狭い領域に640ノズルが形成され、また解像度が72
0dpiの場合であれば1280ノズルが形成される。
したがって、サーマルインクジェットヘッドを小型化で
きるが、逆に4色のインク容器との接続が難しい。この
ため、前述の図11で説明したように、複雑に加工した
ヘッドフレーム18を用意している。
【0023】例えば、イエロー(Y)の場合、インク供
給孔8aに対面する位置からインク容器接続部19aの
形成位置まで斜め方向に長い接続溝20aを形成し、マ
ゼンタ(M)の場合、対応するインク供給孔8bに対面
する位置からインク容器接続部19bの位置まで接続溝
20bを形成し、更にシアン(C)及びブラック(B
k)の場合も、前述の2つの接続溝20a、20bとは
異なった形状の接続溝20c、20dをそれぞれ形成し
ている。したがって、フレーム18の作成に複雑な溝加
工が必要であり、加工に時間を要する。
【0024】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
半導体チップ切断の際の切断マージンを狭くでき、且つ
フレーム加工を容易に行うことができる半導体チップの
製造方法、及びサーマルインクジェットヘッドを提供す
ることである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明は、半導体ウエハに発熱素子、及び
該発熱素子を駆動する駆動回路を形成する処理と、前記
発熱素子にインクを供給するインク供給孔を形成する処
理と、チップ分割用溝を形成する処理と、前記チップ分
割用溝が形成された側の前記半導体ウエハの面に熱剥離
シートを張り付け、前記半導体ウエハの他面側を研磨す
る処理と、該処理によって前記チップ分割用溝まで研磨
され、前記熱剥離シートを加熱することによって前記チ
ップ分割用溝において前記半導体チップを分離する処理
とを行う半導体チップの製造方法を提供することにより
達成できる。
【0026】例えば、本発明は半導体ウエハに発熱素
子、及び該発熱素子を駆動する駆動回路を形成する処理
を行った後、例えばウエットエッチング等によりインク
供給孔を形成する。また、同じくウエットエッチング等
の処理によりチップ分割用溝を形成する。その後、チッ
プ分割用溝を形成した半導体チップ面側に熱剥離シート
を張り付け、チップ分割用溝が形成されていない半導体
チップ面側から研磨処理を行い、チップ分割用溝に達す
るまでウエハを研磨する。
【0027】このように処理することにより、研磨がチ
ップ分割用溝に達すると必然的に半導体チップはチップ
分割用溝において分割され、更に熱剥離シートに熱を与
えることによって個々の半導体チップに分割するもので
ある。
【0028】このように構成することにより、分割マー
ジンの不要で、インク供給孔等を破損することのない半
導体チップを作成することができる。請求項2の記載
は、前記請求項1記載の発明において、前記インク供給
孔とチップ分割用溝の形成を同時に行う構成である。
【0029】このように構成することにより、半導体チ
ップの作成をより短時間で効率よく行うことができる。
上記課題を解決するため請求項3記載の発明は、半導体
ウエハに発熱素子、及び該発熱素子を駆動する駆動回路
を形成する処理と、前記発熱素子にインクを供給するイ
ンク供給孔を形成する処理と、チップ分割用溝を形成す
る処理と、前記チップ分割用溝が形成された側の前記半
導体ウエハの面に熱剥離シートを張り付け、前記半導体
ウエハの他面側を研磨する処理と、該処理によって前記
チップ分割用溝まで研磨され、前記熱剥離シートを加熱
することによって前記チップ分割用溝において前記半導
体チップを分離する処理とによって半導体チップを作成
する工程と、前記インク供給孔に合わせて長穴加工され
たヘッドフレームを、前記工程によって作成された半導
体チップに固設する工程と、前記長穴に合わせてインク
容器接続部が形成されたインク容器接続部材に、前記ヘ
ッドフレームを固設する工程とを有するサーマルインク
ジェットヘッドの製造方法を提供することにより達成で
きる。
【0030】本発明は、サーマルインクジェットヘッド
の製造方法の発明であり、例えば上記請求項1記載の半
導体チップにヘッドフレーム、及びインク容器接続部材
を固設して作成するものである。
【0031】また、本発明のサーマルインクジェットヘ
ッドによれば、構造が簡単なヘッドフレームを用いるこ
とができ、複雑な構造のヘッドフレームを使用する必要
がない。
【0032】請求項4の記載は、前記請求項3記載の発
明において、前記インク供給孔とチップ分割用溝の形成
を同時に行う構成である。本例は上記請求項2に対応す
るものであり、サーマルインクジェットヘッドの作成を
より短時間で効率よく行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本実施形態例を説明す
るサーマルインクジェットヘッドの断面図である。同図
において、22は半導体チップであり、23はヘッドフ
レーム、24はインク容器接続部材である。半導体チッ
プ22の表面22aには多数のノズル孔が形成され、裏
面22bには後述するインク供給孔が形成されている。
また、ヘッドフレーム23にはインクを導くための接続
溝25が形成されている。さらに、インク容器接続部材
24は不図示のインクカートリッジから供給されるイン
クを各熱ヘッドに供給するためのインク容器接続部26
が形成されている。
【0034】インクカートリッジから供給されたインク
は、上述のインク容器接続部26を通って接続溝25に
入り、更に接続溝25からインク供給孔に送られる。
尚、インク供給孔に送られたインクは半導体チップ22
内のインク案内溝を通って、後述する発熱素子に達す
る。以下、各部材について順に構成、及びその製造方法
を説明する。 <半導体チップ22>図2は上述の半導体チップ22の
構成を説明する図であり、同図(a) は半導体チップ22
の表面図、同図(b) はその裏面図である。同図におい
て、半導体チップ22には4個の発熱ヘッド28a〜2
8dが形成されている。各発熱ヘッド28a〜28dは
前述の工程1、工程2によって配線、抵抗パターン、共
通電極、及び個別配線電極を形成し、工程3においてイ
ンク溝とインク供給穴を形成した後、工程4、工程5に
よってインク案内路を形成し、工程6によって多数のノ
ズル孔を形成したものである。
【0035】ここで、本例においては従来例で説明した
工程7、即ちダイシングソーによるカッテング処理を行
わない。本例においては、上述の工程3におけるインク
溝とインク供給穴を形成する際、チップ切断用の溝も同
時に形成し、上述の工程4〜6の処理を行った後、チッ
プの裏面を研磨し、チップ切断用の溝まで研磨を行い、
チップ分割を行うものである。以下、具体的に説明す
る。
【0036】先ず、工程1、工程2によって配線、抵抗
パターン、共通電極、及び個別配線電極を形成する。次
に、上記配線、抵抗パターン、等を形成した半導体チッ
プに対し、工程3において各色毎(例えば、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
k))のインク溝、及びチップ分割用溝を形成する。図
3はこのとき形成されるインク溝29、及びチップ分割
用溝30の模式図であり、上記配線、抵抗パターン、電
極、等は省略している。また、切断前であり、多数のイ
ンク溝29が形成されている。
【0037】尚、上述のインク溝29、チップ分割用溝
30の形成は、例えば厚さ400μm〜600μmのシ
リコンウエハに対し、ウェットエッチング又はサンドブ
ラスト法によって深さ200μm〜300μmの加工を
行う。
【0038】次に、工程4、5によってインク案内路を
形成し、工程6によって多数のノズル孔を形成する。以
上の工程により、シリコンウエハ上には多数の発熱ヘッ
ドが形成される。
【0039】次に、図4に示すように、PETを基材と
した熱剥離シート31に上述の半導体チップ22を裏返
しにして張り付ける。熱剥離シート31はPETフィル
ム31aに接着剤31bがコーティングされ、この接着
剤31bに半導体チップ22を張り付ける。
【0040】次に、熱剥離シート31に半導体チップ2
2を張り付けた後、バックラップを行う研磨槽によって
半導体チップ22の裏面を200μm〜250μm研磨
する。この研磨により、インク溝29を上下面で貫通さ
せ、同時にチップ分割用溝30も貫通させる。チップ分
割用溝30は図4の紙面垂直方向に半導体チップ22の
両端まで形成されているため、各半導体チップ22は必
然的に分断される。但し、図4に示す状態では熱剥離シ
ート31に張り付いた状態である。
【0041】次に、熱剥離シート31を、例えば100
°C〜120°Cに加熱したホットプレート上に置く。
この処理により、熱剥離シート31の接着効果が薄れ、
簡単に各半導体チップ22を熱剥離シート31から分離
することができる。
【0042】以上のようにして個々の半導体チップ22
が製造され、この半導体チップ22は前述の図2に示す
構成である。特に、本例では図2(b) に示すように、半
導体チップ22の裏面に形成するインク供給孔32は、
以下の配設構成である。すなわち、イエロー(Y)のイ
ンク供給孔32aが半導体チップ22の右上に形成さ
れ、マゼンタ(M)のインク供給孔32bが上記インク
供給孔32aの左斜め下に形成され、シアン(C)のイ
ンク供給孔32cが更に上記インク供給孔32bの左斜
め下に形成され、最後のブラック(Bk)のインク供給
孔32dが更に上記インク供給孔32cの左斜め下であ
り、半導体チップ22の左下部に形成されている。
【0043】ここで、図2(b) において、紙面の左右方
向(横方向)をX方向とし、紙面の上下方向(縦方向)
をY方向とすると、上述のインク供給孔32a〜32d
はY方向に一定間隔を有して形成され、またX方向に対
しても一定間隔を有して形成されている。 <ヘッドフレーム23>次に、ヘッドフレーム23の構
成について説明する。
【0044】図5の上段にはヘッドフレーム23の平面
図を示し、下段にはそのA−A′断面矢視図を示す。こ
のヘッドフレーム23は、半導体チップ22の発熱に対
応して厚さ500μm程度の熱伝導性のよい銅薄板が使
用されている。そして、例えばエッチングやプレス加工
により、この銅薄板に接続溝25を形成している。
【0045】この接続溝25は前述のようにインクの通
路となり、例えば接続溝25aはイエロー(Y)インク
の通路となり、前述の半導体チップ22に取り付けた
際、インク供給孔32aに対面するインク供給孔対面部
25a’から、インク容器接続部26に対面する接続対
面部25a”まで長穴形成されている。また、他の接続
溝25b〜25dについても同様であり、前述の半導体
チップ22に取り付けた際、対応するインク供給孔32
b〜32dに対面するインク供給孔対面部25b’〜2
5d’から、インク容器接続部26に対面する接続対面
部25a”〜25d”まで長穴形成されている。 <インク容器接続部材24>次に、インク容器接続部材
24の構成について説明する。
【0046】図6の上段にはインク容器接続部材24の
平面図を示し、下段にはそのA−A′断面矢視図を示
す。このインク容器接続部材24は、例えばポリカーボ
ネートで構成され、円形のインク容器接続部26が成形
加工されている。4個のインク容器接続部26a〜26
dには不図示のインクカートリッジから対応する色のイ
ンクが供給される。また、このインク容器接続部材24
の凹部24’に前述のヘッドフレーム23を取り付ける
ことによって上述の各インク容器接続部26a〜26d
は、前述のヘッドフレーム23の対応する接続対面部2
5a”〜25d”に固設される。以上説明した半導体チ
ップ22、ヘッドフレーム23、インク容器接続部材2
4の3個の部材を組み立てることによってサーマルイン
クジェットヘッドが完成する。前述の図1は上記3個の
部材を組み付けたサーマルインクジェットヘッドであ
る。この組立は、例えば先ず、インク容器接続部材24
の凹部24’にヘッドフレーム23を半田付け等によっ
て固設し、前述の各インク容器接続部26a〜26dを
ヘッドフレーム23の接続溝25a〜25dに繋げる。
【0047】次に、ヘッドフレーム23上に半導体チッ
プ22を半田付け等により固設する。このとき、接続溝
25a〜25dのインク供給孔対面部25a’〜25
d’と半導体チップ22側のインク供給孔32a〜32
dの位置を一致させて取り付ける。
【0048】このようにして、インク容器接続部材2
4、ヘッドフレーム23、半導体チップ22を固設する
することにより、図1に示すインク経路が形成され、前
述のようにインク容器接続部26から供給されるインク
を、対応する接続溝25を介してインク供給孔32に送
り、インク供給孔から半導体チップ22内のインク案内
溝を通って発熱素子に供給できる。
【0049】本例は上述のように構成することにより、
ヘッドフレーム23を簡単な長穴加工のみで構成し、複
雑な構造のヘッドフレームを使用する必要がない。ま
た、インク容器接続部材24も簡単な成形加工により作
成することができる。
【0050】一方、本例で使用する半導体チップ22
は、ダイシングソーによるカッテング処理を行わず、チ
ップ分割用溝30をエッチング処理によって形成してお
き、熱剥離シート31に張り付けた後、研磨及び加熱処
理を行い自動的に半導体チップ22を切断するので、半
導体チップ22に切断マージン(切断しろ)が不要であ
り、個々の半導体チップ22の形状も小さくできる。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、半導体ウエ
ハを薄く研磨し熱剥離シートを加熱することによって個
々の半導体チップに分割でき、インク供給孔等を破損す
ることなく、半導体チップも小型化することができる。
【0052】また、簡単な構造のヘッドフレームを使用
することができ、ヘッドフレームの加工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態例を説明するサーマルインクジェッ
トヘッドの断面図である。
【図2】(a) は半導体チップの表面図であり、(b) はそ
の裏面図である。
【図3】半導体ウエハにインク供給孔、及びチップ分割
用溝を形成した模式図である。
【図4】PETを基材とした熱剥離シートに半導体チッ
プを裏返しにして張り付けた状態を示す図である。
【図5】ヘッドフレームの平面図、及びそのA−A′断
面矢視図を示す。
【図6】インク容器接続部材の平面図、及びそのA−
A′断面矢視図を示す。
【図7】(a),(b),(c) は従来のサーマルインクジェット
ヘッドに使用する半導体基板の製造方法を工程順に示す
概略の平面図と断面図である。
【図8】従来の発熱ヘッドを4列並べた構成を示す図で
ある。
【図9】従来の発熱ヘッドを4列並べた構成を示し、そ
の製造途中の状態を示す図である。
【図10】従来の半導体基板の裏面構成を説明する図で
ある。
【図11】従来のヘッドフレームの構造を説明する図で
ある。
【符号の説明】
22 半導体チップ 23 ヘッドフレーム 24 インク容器接続部材 26 インク容器接続部 28a〜28d 発熱ヘッド 29 インク溝 30 チップ分割用溝 31 熱剥離シート 32a〜32d インク供給孔 26a〜26d インク容器接続部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハに発熱素子、及び該発熱素
    子を駆動する駆動回路を形成する処理と、 前記発熱素子にインクを供給するインク溝を形成する処
    理と、 チップ分割用溝を形成する処理と、 前記チップ分割用溝が形成された側の前記半導体ウエハ
    の面に熱剥離シートを張り付け、前記半導体ウエハの他
    面側を研磨する処理と、 該処理によって前記チップ分割用溝まで研磨され、前記
    熱剥離シートを加熱することによって前記チップ分割用
    溝において前記半導体チップを分割する処理と、 を行うことを特徴とする半導体チップの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記インク溝とチップ分割用溝の形成を
    同時に行うことを特徴とする請求項1記載の半導体チッ
    プの製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体ウエハに発熱素子、及び該発熱素
    子を駆動する駆動回路を形成する処理と、前記発熱素子
    にインクを供給するインク溝を形成する処理と、チップ
    分割用溝を形成する処理と、前記チップ分割用溝が形成
    された側の前記半導体ウエハの面に熱剥離シートを張り
    付け、前記半導体ウエハの他面側を研磨する処理と、該
    処理によって前記チップ分割用溝まで研磨され、前記熱
    剥離シートを加熱することにより前記チップ分割用溝に
    おいて前記半導体チップを分割する処理とによって半導
    体チップを作成する工程と、 前記インク溝にインクを供給するインク供給孔に合わせ
    て長穴加工されたヘッドフレームを、前記工程によって
    作成された半導体チップに固設する工程と、 前記長穴に合わせてインク容器接続部が形成されたイン
    ク容器接続部材に、前記ヘッドフレームを固設する工程
    と、 を有することを特徴とするサーマルインクジェットヘッ
    ドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記インク溝とチップ分割用溝の形成を
    同時に行うことを特徴とする請求項3記載のサーマルイ
    ンクジェットヘッドの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1065059A3 (en) * 1999-07-02 2001-10-04 Canon Kabushiki Kaisha Method for producing liquid discharge head, liquid discharge head, head cartridge, liquid discharging recording apparatus, method for producing silicon plate and silicon plate
US6595622B2 (en) 2001-03-29 2003-07-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink jet printhead with thick substrate providing reduced warpage

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EP1065059A3 (en) * 1999-07-02 2001-10-04 Canon Kabushiki Kaisha Method for producing liquid discharge head, liquid discharge head, head cartridge, liquid discharging recording apparatus, method for producing silicon plate and silicon plate
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