JPH11245158A - ワイヤソーのグルーブローラ磨耗検知装置 - Google Patents

ワイヤソーのグルーブローラ磨耗検知装置

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JPH11245158A
JPH11245158A JP5093598A JP5093598A JPH11245158A JP H11245158 A JPH11245158 A JP H11245158A JP 5093598 A JP5093598 A JP 5093598A JP 5093598 A JP5093598 A JP 5093598A JP H11245158 A JPH11245158 A JP H11245158A
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cut
groove
wear
groove roller
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JP5093598A
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Shinji Shibaoka
伸治 芝岡
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】確実にグルーブローラの磨耗を検知することが
できるワイヤソーのグルーブローラ磨耗検知装置の提
供。 【解決手段】グルーブローラ18Cが磨耗して使用限界
径rに達すると、そのグルーブローラ18の磨耗により
走行位置が変位したワイヤ14によって検出パイプ44
Cが切断される。この検出パイプCが切断されると、内
部に供給されていたエアがリークして検出パイプ44C
内の圧力が低下するので、この検出パイプ44C内の圧
力が低下したことを検出することによりグルーブローラ
18Cの磨耗を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーのグルー
ブローラ磨耗検知装置に係り、特にシリコン、ガラス、
セラミックス等の脆性材料を切断するワイヤソーのグル
ーブローラ磨耗検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーで使用しているグルーブロー
ラは、プラスチック等の合成樹脂材で成形されているも
のが多く、使用しているうちに次第に磨耗してくる。こ
の磨耗したグルーブローラを継続して使用すると切断精
度の低下の原因となるため、適当な時期に新しいものと
交換するようにしている。そして、従来は一定期間使用
したら新しいものと交換するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では正確な磨耗量を把握することができず、磨耗の
限界を越えて使用していたり、まだ使用できるものを交
換してしまったりするという問題があった。また、グル
ーブローラの溝は全て均一に磨耗するとは限らず、テン
ション変動などによって一本だけが他の溝よりも突出し
て磨耗してしまうことがある。このような磨耗を起こし
た溝は、他の溝よりも速く磨耗が進行するため、グルー
ブローラの芯鋼まで切断して装置を損傷したり、ワイヤ
の断線を引き起こすという問題がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、確実にグルーブローラの磨耗を検知すること
ができるワイヤソーのグルーブローラ磨耗検知装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
前記目的を達成するために、走行するワイヤを複数個の
グルーブローラに巻き掛けてワイヤ列を形成し、そのワ
イヤ列に被加工物を押し当てることにより多数枚のウェ
ーハを同時に切断するワイヤソーにおいて、前記グルー
ブローラが磨耗して所定の径に達すると、そのグルーブ
ローラの磨耗により走行位置が変位したワイヤによって
切断される検出パイプと、前記検出パイプ内に一定圧の
流体を供給する流体供給手段と、前記検出パイプ内の流
体の圧力を検出する圧力検出手段と、からなり、前記検
出パイプ内の流体の圧力の低下を前記圧力検出手段で検
出することにより前記グルーブローラの磨耗を検知する
ことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、グルーブローラが磨耗し
て所定の径に達すると、そのグルーブローラの磨耗によ
り走行位置が変位したワイヤによって検出パイプが切断
される。この検出パイプが切断されると、内部の流体が
リークして検出パイプ内の流体の圧力が低下する。この
検出パイプ内の流体の圧力の低下を圧力検出手段で検出
することによりグルーブローラの磨耗を検知する。
【0007】また、請求項2に係る発明は、前記目的を
達成するために、走行するワイヤを複数個のグルーブロ
ーラに巻き掛けてワイヤ列を形成し、そのワイヤ列に被
加工物を押し当てることにより多数枚のウェーハを同時
に切断するワイヤソーにおいて、前記グルーブローラが
磨耗して所定の径に達すると、そのグルーブローラの磨
耗により走行位置が変位したワイヤによって切断される
被切断部材と、前記被切断部材に電流を流す電源と、前
記被切断部材に流れる電流を検出する電流検出手段と、
からなり、前記被切断部材に電流が流れなくなったこと
を前記電流検出手段で検出することにより前記グルーブ
ローラの磨耗を検知することを特徴とする。
【0008】本発明によれば、グルーブローラが磨耗し
て所定の径に達すると、そのグルーブローラの磨耗によ
り走行位置が変位したワイヤによって被切断部材が切断
される。この被切断部材が切断されると、被切断部材を
流れる電流がゼロとなるので、この被切断部材を流れる
電流がゼロとなったことを電流検出手段で検出すること
によりグルーブローラの磨耗を検知する。
【0009】また、請求項3に係る発明は、前記目的を
達成するために、走行するワイヤを複数個のグルーブロ
ーラに巻き掛けてワイヤ列を形成し、そのワイヤ列に被
加工物を押し当てることにより多数枚のウェーハを同時
に切断するワイヤソーにおいて、前記グルーブローラが
磨耗して所定の径に達すると、そのグルーブローラの磨
耗により走行位置が変位したワイヤによって切断される
被切断部材と、前記被切断部材に張力を付与する張力付
与手段と、前記被切断部材の張力を検出する張力検出手
段と、からなり、前記被切断部材の張力がゼロになった
ことを前記張力検出手段で検出することにより前記グル
ーブローラの磨耗を検知することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、グルーブローラが磨耗し
て所定の径に達すると、そのグルーブローラの磨耗によ
り走行位置が変位したワイヤによって被切断部材が切断
される。この被切断部材が切断されると、被切断部材に
付与された張力がゼロとなるので、この被切断部材にか
けられた張力がゼロとなったことを張力検出手段で検出
することによりグルーブローラの磨耗を検知する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤソーのグルーブローラ磨耗検知装置の好ましい
実施の形態について詳説する。まず、本発明に係るグル
ーブローラ磨耗検知装置が適用されるワイヤソーについ
て説明する。
【0012】図1は、ワイヤソー10の全体構成を示す
斜視図である。同図に示すように、ワイヤリール12に
巻かれたワイヤ14は、多数のガイドローラ16、1
6、…で形成されるワイヤ走行路を経て3本のグルーブ
ローラ18A、18B、18Cに巻き掛けられ、水平な
ワイヤ列20を形成する。ワイヤ列20を形成したワイ
ヤ14は、ワイヤ列20を挟んで左右対称に形成された
他方側のワイヤ走行路を経て図示しないワイヤリールに
巻き取られる。
【0013】前記ワイヤ列20の両側に形成されるワイ
ヤ走行路には、それぞれワイヤ案内装置22、ダンサロ
ーラ24及びワイヤ洗浄装置26が配設されており(一
方側のみ図示)、ワイヤ案内装置22は、ワイヤリール
12からワイヤ14を一定ピッチでガイドする。また、
ダンサローラ24は、所定重量のウェイト(図示せず)
が架設されていて、走行するワイヤ14にこのウェイト
で一定の張力を付与する。ワイヤ洗浄装置26は、走行
するワイヤ14に洗浄液を噴射してワイヤ14に付着し
たスラリをワイヤ14から除去する。
【0014】前記一対のワイヤリール12及びグルーブ
ローラ18Cには、それぞれ正逆回転可能なモータ(図
示せず)が連結されており、前記ワイヤ14は、このモ
ータを駆動することにより、一対のワイヤリール12間
を高速で往復走行する。前記ワイヤ列20の上方には、
ワイヤ列20に対して垂直に昇降移動するワークフィー
ドテーブル28が設置されている。ワークフィードテー
ブル28にはチルチングユニット30が備えられてお
り、インゴット32は、このチルチングユニット30の
下部に保持される。チルチングユニット30は、インゴ
ット32を水平方向及び垂直方向に傾斜自在に保持し、
これにより、インゴット32の結晶方位合わせがなされ
る。
【0015】ワイヤソー10は以上のように構成され
る。そして、次のようにしてインゴット32を切断す
る。まず、インゴット32をチルチングユニット30の
ワーク保持部に装着する。次いで、そのチルチングユニ
ット30を用いてインゴット32の結晶方位合わせを行
う。
【0016】次に、モータ(図示せず)を駆動してワイ
ヤリール12及びグルーブローラ18Cを高速回転さ
せ、ワイヤ14を高速走行させる。そして、そのワイヤ
14の走行が安定したところで、ワークフィードテーブ
ル28を下降させ、高速走行するワイヤ列20にインゴ
ット32を押し当てる。この際、ワイヤ列20とインゴ
ット32との接触部には、図示しないノズルからスラリ
が供給され、インゴット32は、このスラリ中に含有さ
れる砥粒のラッピング作用で多数枚のウェーハに切断さ
れる。
【0017】なお、インゴット32の加工に供したスラ
リは、ワイヤ列20の下方位置に設置されたオイルパン
36を介して回収され、循環供給される。この際、スラ
リは加工時に発生する熱を吸熱して温度上昇するので、
回収したスラリは、熱交換機38に循環されて一定温度
に冷却される。次に、上述したワイヤソー10に適用さ
れるグルーブローラ磨耗検知装置の第1の実施の形態に
ついて説明する。
【0018】図2、図3は、それぞれ上述したワイヤソ
ーの切断部の構成を示す正面図と側面断面図である。同
図に示すように、3本のグルーブローラ18A〜18C
は、ワイヤソーの本体フレーム(図示せず)に固定され
た一対のスピンドルブラケット40L、40Rにスピン
ドルユニット42AL 、42AR 、42BL 、42
R 、42CL 、42CR を介して回動自在に支持され
ている。このグルーブローラ18A〜18Cの外周には
多数の溝が一定ピッチで形成されており、この溝にワイ
ヤ14が順次巻きかけられることによりワイヤ列20が
形成される。
【0019】各グルーブローラ18A〜18Cの近傍に
は、それぞれ検出パイプ44A〜44Cが設けられてい
る(検出パイプ44A〜44Cの具体的な設置位置につ
いては後に詳述する。)。この検出パイプ44A〜44
Cは、両端部を一対の取付ブラケット46AR 〜46C
R 、46AL 〜46CL に支持されており、該一対の取
付ブラケット46AR 〜46CR 、46AL 〜46CL
は、それぞれ前記一対のスピンドルブラケット40R、
40Lに固定されている。
【0020】前記一対の取付ブラケット46AR 〜46
R 、46AL 〜46CL のうち一方の取付ブラケット
46AR 〜46CR には、それぞれエア供給ライン48
A〜48C(48Cのみ図示)が連結されている。各エ
ア供給ライン48A〜48Cは、それぞれエア供給装置
50A〜50C(50Cのみ図示)に連結されており、
このエア供給装置50A〜50Cから供給されたエアが
エア供給ライン48A〜48Cを介して取付ブラケット
46AR 〜46CR に供給される。そして、この取付ブ
ラケット46AR 〜46CR に供給されたエアが、取付
ブラケット46AR 〜46CR の内部に形成された図示
しないエア流路を介して各検出パイプ44A〜44Cに
供給される。
【0021】ここで、前記エア供給装置50A〜50C
から供給されるエアは、図示しないレギュレータによっ
て一定圧に調整されている。したがって、検出パイプ4
4A〜44C内の圧力は常に一定圧に維持されている。
また、前記各エア供給ライン48A〜48Cには、それ
ぞれ圧力スイッチ52A〜52C(52Cのみ図示)が
設置されている。この圧力スイッチ52A〜52Cは検
出パイプ44A〜44C内の圧力が規定値以下になると
作動し、その作動信号を制御装置54に出力する。制御
装置54は、この圧力スイッチ52A〜52Cの作動信
号を入力することにより、検出パイプ44A〜44Cか
らエアがリークしていることを検出する。
【0022】グルーブローラ磨耗検知装置は以上のよう
に構成されるが、ここで、上述した検出パイプ44A〜
44Cの具体的な設置位置について説明する。まず、グ
ルーブローラ18A〜18Cの磨耗量とワイヤ14の走
行位置との関係について説明する。前述したように、グ
ルーブローラ18A〜18Cは使用により磨耗し、この
結果、径が縮小する。いま、図4に示すように、新品の
状態のグルーブローラ18Cの溝の半径がRであったと
する。このとき、ワイヤ14は、同図に実線で示す位置
でガイドされながら走行する。そして、このグルーブロ
ーラ18Cを使用した結果、磨耗により溝の半径がrに
変化したとする。このとき、ワイヤ14の走行位置は同
図に二点破線で示す位置に変位する。
【0023】このように、グルーブローラ18A〜18
Cの溝が磨耗により縮径すると、その溝の磨耗量に応じ
てグルーブローラ18A〜18Cにガイドされるワイヤ
14の走行位置も変位する。そこで、検出パイプ44A
〜44Cは、グルーブローラ18A〜18Cの溝が所定
量磨耗すると、その溝の磨耗により所定量変位したワイ
ヤ14に接触して切断される位置に設置しておく(図4
の例では、グルーブローラ18Cの溝が磨耗により半径
r(使用限界径)に達すると、その溝の磨耗により変位
したワイヤ14に接触する位置に検出パイプ44Cを設
置している。)。
【0024】このように設置することにより、検出パイ
プ44A〜44Cは、グルーブローラ18A〜18Cの
溝が所定量磨耗すると、その磨耗により所定量変位した
ワイヤ14によって切断され、内部に供給されているエ
アがリークするようになる。そして、このエアのリーク
を圧力スイッチ52A〜52Cで検出することにより、
グルーブローラ18A〜18Cが所定量磨耗したことを
検知することができる。
【0025】次に、前記のごとく構成されたグルーブロ
ーラ磨耗検知装置の作用について説明する。なお、以下
の実施の形態では、グルーブローラ18A〜18Cの溝
の使用限界径をrとした場合で説明する。ワイヤソー1
0の稼働とともにエア供給装置50A〜50Cが駆動さ
れ、各検出パイプ44A〜44C内にエアが供給され
る。ここで、この検出パイプ72内に供給されるエア
は、レギュレータによって一定圧に調整されており、こ
のため、検出パイプ44A〜44C内の圧力は常に一定
圧に維持されている。
【0026】グルーブローラ18A〜18Cでガイドす
るワイヤ14には、砥粒が付着しているため、使用を重
ねるているうちにグルーブローラ18A〜18Cの溝は
磨耗する。この磨耗によりグルーブローラ18A〜18
Cの溝は縮径し、これに伴ってワイヤ14の走行位置も
変化する。ここで、たとえばグルーブローラ18Cの溝
が磨耗により使用限界径rに達したとする。グルーブロ
ーラ18Cの溝の径が使用限界径rに達すると、その磨
耗した溝によってガイドされるワイヤ14が検出パイプ
44Cに接触する。そして、検出パイプ44Cを切断す
る。
【0027】検出パイプ44Cがワイヤ14によって切
断されると、その切断部からエアがリークして検出パイ
プ44C内のエア圧が低下する。そして、この検出パイ
プ44C内のエア圧が低下して規定値以下になると、圧
力スイッチ52Cが作動して、その作動信号が制御装置
54に出力される。制御装置54は、この圧力スイッチ
52Cの作動信号を入力することにより、グルーブロー
ラ18Cの溝が使用限界径rに達したことを検知し、オ
ペレータにグルーブローラ18Cの交換時期であること
を警告する。
【0028】オペレータは、この警告を受けてグルーブ
ローラ18Cを新しいものに交換する。なお、このグル
ーブローラ18Cの交換作業と同時に検出パイプ44C
も新たなものと交換する。このように、本実施の形態の
ワイヤソーのグルーブローラ磨耗検知装置によれば、グ
ルーブローラ18A〜18Cが使用限界まで磨耗したこ
とを直接判断することができるので、誤動作無く、確実
に使用限界でグルーブローラ18A〜18Cの交換を行
うことができる。
【0029】また、テンション変動などによって一本だ
けが他の溝よりも突出して磨耗した場合であっても、早
急にこれを検知することができため、グルーブローラの
芯鋼まで切断して装置を損傷したり、ワイヤ14の断線
の引き起こしたりすることも防止できる。さらに、検出
部において電気を使用していないため、発火の危険性も
なく安全にグルーブローラ18A〜18Cの磨耗検出を
行うことができる。
【0030】なお、本実施の形態では、検出パイプ72
に供給する流体としてエアを使用しているが、この他、
ガス、水等を利用してもよい。次に、本発明に係るグル
ーブローラ磨耗検知装置の第2の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と同一部材には、
同一符号を付して、その説明は省略する。
【0031】上述した第1の実施の形態では、磨耗によ
り変位したワイヤ14によって検出パイプ44A〜44
Cを切断させ、その検出パイプ44A〜44Cからのエ
アのリークを検出することにより、グルーブローラ18
A〜18Cの磨耗を検知するようにしていた。第2の実
施の形態では、磨耗により変位したワイヤ14によって
電流が流された検出用ワイヤを切断させ、その検出用ワ
イヤを流れる電流がゼロになったことを検出することに
より、グルーブローラ18A〜18Cの磨耗を検知す
る。具体的には、以下の通りである。
【0032】各グルーブローラ18A〜18Cの近傍に
は、ワイヤ14と直交するように検出用ワイヤ60A〜
60Cが張設されている。この検出用ワイヤ60A〜6
0Cは、両端部を一対の取付ブラケット62AR 〜62
R 、62AL 〜62CL に支持されており、該一対の
取付ブラケット62AR 〜62CR 、62AL 〜62C
L は、それぞれ一対のスピンドルブラケット40R、4
0Lに固定されている。
【0033】なお、この検出用ワイヤ60A〜60Cの
設置位置は、上述した第1の実施の形態の検出パイプ4
4A〜44Cと同じ位置である。すなわち、各検出用ワ
イヤ60A〜60Cは、グルーブローラ18A〜18C
の溝が所定量磨耗すると、その溝の磨耗により所定量変
位したワイヤ14に接触して切断される位置に設置す
る。
【0034】前記一対の取付ブラケット62AR 〜62
R 、62AL 〜62CL の間には電源64により一定
の電圧が印加され、この電圧が印加されることにより、
各検出用ワイヤ60A〜60Cに電流が流れる。この一
対の取付ブラケット62AR〜62CR 、62AL 〜6
2CL の間を流れる電流は、電流計66A〜66C(6
6Cのみ図示)によって検出され、その検出値は制御装
置68に出力される。
【0035】制御装置68は、電流計66A〜66Cか
ら出力される電流値がゼロになると、グルーブローラ1
8A〜18Cの溝の磨耗により変位したワイヤ14によ
って検出用ワイヤ60A〜60Cが切断されたと判断す
る。そして、その切断された検出用ワイヤ60A〜60
Cが設置されているグルーブローラ18A〜18Cが磨
耗により使用限界に達したと判断する。
【0036】前記のごとく構成された本発明に係るグル
ーブローラ磨耗検知装置の第2の実施の形態の作用は次
の通りである。ワイヤソー10の稼働とともに、一対の
取付ブラケット62AR 〜62CR 、62AL 〜62C
L の間に一定の電圧が印加される。この結果、各検出用
ワイヤ60A〜60Cに電流が流れ、その電流が電流計
66A〜66Cによって検出される。
【0037】グルーブローラ18A〜18Cでガイドす
るワイヤ14には、砥粒が付着しているため、使用を重
ねるているうちにグルーブローラ18A〜18Cの溝は
磨耗する。この磨耗によりグルーブローラ18A〜18
Cの溝は縮径し、これに伴ってワイヤ14の走行位置も
変化する。ここで、たとえばグルーブローラ18Cの溝
が磨耗により使用限界径rに達したとする。グルーブロ
ーラ18Cの溝の径が使用限界径rに達すると、その磨
耗した溝によってガイドされるワイヤ14が検出用ワイ
ヤ60Cに接触する。そして、検出用ワイヤ60Cを切
断する。
【0038】検出用ワイヤ60Cがワイヤ14によって
切断されると、その検出用ワイヤ60を流れる電流がゼ
ロになる。そして、この検出用ワイヤ60を流れる電流
がゼロになると、制御装置68は、グルーブローラ18
Cの溝が使用限界径rに達したことを検知し、オペレー
タにグルーブローラ18Cの交換時期であることを警告
する。
【0039】オペレータは、この警告を受けてグルーブ
ローラ18Cを新しいものに交換する。なお、このグル
ーブローラ18Cの交換作業と同時に検出用ワイヤ60
Cも新たなものに交換する。このように、本実施の形態
のワイヤソーのグルーブローラ磨耗検知装置によれば、
グルーブローラ18A〜18Cが使用限界まで磨耗した
ことを直接判断することができるので、誤動作無く、確
実に使用限界でグルーブローラ18A〜18Cの交換を
行うことができる。
【0040】また、テンション変動などによって一本だ
けが他の溝よりも突出して磨耗した場合であっても、早
急にこれを検知することができため、グルーブローラの
芯鋼まで切断して装置を損傷したり、ワイヤ14の断線
の引き起こしたりすることも防止できる。次に、本発明
に係るグルーブローラ磨耗検知装置の第3の実施の形態
について説明する。なお、前記第1の実施の形態と同一
部材には、同一符号を付して、その説明は省略する。
【0041】第3の実施の形態のグルーブローラ磨耗検
知装置では、磨耗により変位したワイヤ14によって一
定張力がかけられた検出用ワイヤを切断させ、その検出
用ワイヤの張力がゼロになったことを検出することによ
り、グルーブローラ18A〜18Cの磨耗を検知する。
具体的には、以下の通りである。各グルーブローラ18
A〜18Cの近傍には、ワイヤ14と直交するように検
出用ワイヤ80A〜80Cが張設されている。この検出
用ワイヤ80A〜80Cは、一対の取付ブラケット82
R 〜82CR 、82AL 〜82CL 間に所定の張力で
張設されており、該一対の取付ブラケット82AR 〜8
2CR 、82AL〜82CL は、それぞれ一対のスピン
ドルブラケット40R、40Lに固定されている。
【0042】なお、この検出用ワイヤ80A〜80Cの
設置位置は、上述した第2の実施の形態の検出用ワイヤ
60A〜60Cと同じ位置である。すなわち、各検出用
ワイヤ80A〜80Cは、グルーブローラ18A〜18
Cの溝が所定量磨耗すると、その溝の磨耗により所定量
変位したワイヤ14に接触して切断される位置に設置す
る。
【0043】前記一対の取付ブラケット82AR 〜82
R 、82AL 〜82CL のうち一方の取付ブラケット
82AR 〜82CR には、検出用ワイヤ80A〜80C
の張力を検出する荷重センサ84A〜84C(84A、
84Cのみ図示)が内蔵されている。検出用ワイヤ80
A〜80Cの一方端は、この荷重センサ84A〜84C
に支持されており、該荷重センサ84A〜84Cで検出
された検出用ワイヤ80A〜80Cの張力は制御装置8
6に出力される。
【0044】制御装置86は、荷重センサ84A〜84
Cから出力される張力がゼロになると、グルーブローラ
18A〜18Cの溝の磨耗により変位したワイヤ14に
よって検出用ワイヤ80A〜80Cが切断されたと判断
する。そして、その切断された検出用ワイヤ80A〜8
0Cが設置されているグルーブローラ18A〜18Cが
磨耗により使用限界に達したと判断する。
【0045】前記のごとく構成された本発明に係るグル
ーブローラ磨耗検知装置の第3の実施の形態の作用は次
の通りである。ワイヤソー10の稼働とともに、各検出
用ワイヤ80A〜80Cに係る張力が荷重センサ84A
〜84Cによって検出される。グルーブローラ18A〜
18Cでガイドするワイヤ14には、砥粒が付着してい
るため、使用を重ねるているうちにグルーブローラ18
A〜18Cの溝は磨耗する。この磨耗によりグルーブロ
ーラ18A〜18Cの溝は縮径し、これに伴ってワイヤ
14の走行位置も変化する。
【0046】ここで、たとえばグルーブローラ18Cの
溝が磨耗により使用限界径rに達したとする。グルーブ
ローラ18Cの溝の径が使用限界径rに達すると、その
磨耗した溝によってガイドされるワイヤ14が検出用ワ
イヤ80Cに接触する。そして、検出用ワイヤ80Cを
切断する。検出用ワイヤ80Cがワイヤ14によって切
断されると、その検出用ワイヤ80にかかる張力がゼロ
になる。そして、この検出用ワイヤ80にかかる張力が
ゼロになると、制御装置86は、グルーブローラ18C
の溝が使用限界径rに達したことを検知し、オペレータ
にグルーブローラ18Cの交換時期であることを警告す
る。
【0047】オペレータは、この警告を受けてグルーブ
ローラ18Cを新しいものに交換する。なお、このグル
ーブローラ18Cの交換作業と同時に検出用ワイヤ80
Cも新たなものに交換する。このように、本実施の形態
のワイヤソーのグルーブローラ磨耗検知装置によれば、
グルーブローラ18A〜18Cが使用限界まで磨耗した
ことを直接判断することができるので、誤動作無く、確
実に使用限界でグルーブローラ18A〜18Cの交換を
行うことができる。
【0048】また、テンション変動などによって一本だ
けが他の溝よりも突出して磨耗した場合であっても、早
急にこれを検知することができたため、グルーブローラ
の芯鋼まで切断して装置を損傷したり、ワイヤ14の断
線の引き起こしたりすることも防止できる。さらに、検
出部において電気を使用していないため、発火の危険性
もなく安全にグルーブローラ18A〜18Cの磨耗検出
を行うことができる。
【0049】なお、上述した一連の実施の形態では、遊
離砥粒タイプのワイヤソーに本発明のグルーブローラ磨
耗検知装置を適用した例で説明したが、本発明は固定砥
粒タイプのワイヤソー(ワイヤの周面に砥粒が直接固着
された固定砥粒付ワイヤを用いたワイヤソー)にも適用
することができる。また、本実施の形態のグルーブロー
ラ磨耗検知装置は、パウダクラッチを用いたキャプスタ
ンローラの磨耗検知にも使用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
グルーブローラが使用限界まで磨耗したことを直接検知
することができる。したがって、確実にグルーブローラ
の磨耗を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤソーの全体構成を示す斜視図
【図2】グルーブローラ磨耗検知装置の第1の実施の形
態の正面図
【図3】グルーブローラ磨耗検知装置の第1の実施の形
態の側面断面図
【図4】グルーブローラ磨耗検知装置の第1の実施の形
態の作用の説明図
【図5】グルーブローラ磨耗検知装置の第2の実施の形
態の正面図
【図6】グルーブローラ磨耗検知装置の第3の実施の形
態の正面図
【符号の説明】
10…ワイヤソー 12…ワイヤリール 14…ワイヤ 18A〜18C…グルーブローラ 20…ワイヤ列 32…インゴット 42R、42L…スピンドルブラケット 44A〜44C…検出パイプ 46AR 〜46CR 、46AL 〜46CL …取付ブラケ
ット 48A〜48C…エア供給ライン 50A〜50C…エア供給装置 52A〜52C…圧力スイッチ 54…制御装置 60A〜60C…検出用ワイヤ 62AR 〜62CR 、62AL 〜62CL …取付ブラケ
ット 64A〜64C…電源 66A〜66C…電流計 68…制御装置 80A〜80C…検出用ワイヤ 82AR 〜82CR 、82AL 〜82CL …取付ブラケ
ット 84A〜84C…荷重センサ 86…制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するワイヤを複数個のグルーブロー
    ラに巻き掛けてワイヤ列を形成し、そのワイヤ列に被加
    工物を押し当てることにより多数枚のウェーハを同時に
    切断するワイヤソーにおいて、 前記グルーブローラが磨耗して所定の径に達すると、そ
    のグルーブローラの磨耗により走行位置が変位したワイ
    ヤによって切断される検出パイプと、 前記検出パイプ内に一定圧の流体を供給する流体供給手
    段と、 前記検出パイプ内の流体の圧力を検出する圧力検出手段
    と、からなり、前記検出パイプ内の流体の圧力の低下を
    前記圧力検出手段で検出することにより前記グルーブロ
    ーラの磨耗を検知することを特徴とするワイヤソーのグ
    ルーブローラ磨耗検知装置。
  2. 【請求項2】 走行するワイヤを複数個のグルーブロー
    ラに巻き掛けてワイヤ列を形成し、そのワイヤ列に被加
    工物を押し当てることにより多数枚のウェーハを同時に
    切断するワイヤソーにおいて、 前記グルーブローラが磨耗して所定の径に達すると、そ
    のグルーブローラの磨耗により走行位置が変位したワイ
    ヤによって切断される被切断部材と、 前記被切断部材に電流を流す電源と、 前記被切断部材に流れる電流を検出する電流検出手段
    と、からなり、前記被切断部材に電流が流れなくなった
    ことを前記電流検出手段で検出することにより前記グル
    ーブローラの磨耗を検知することを特徴とするワイヤソ
    ーのグルーブローラ磨耗検知装置。
  3. 【請求項3】 走行するワイヤを複数個のグルーブロー
    ラに巻き掛けてワイヤ列を形成し、そのワイヤ列に被加
    工物を押し当てることにより多数枚のウェーハを同時に
    切断するワイヤソーにおいて、 前記グルーブローラが磨耗して所定の径に達すると、そ
    のグルーブローラの磨耗により走行位置が変位したワイ
    ヤによって切断される被切断部材と、 前記被切断部材に張力を付与する張力付与手段と、 前記被切断部材の張力を検出する張力検出手段と、から
    なり、前記被切断部材の張力がゼロになったことを前記
    張力検出手段で検出することにより前記グルーブローラ
    の磨耗を検知することを特徴とするワイヤソーのグルー
    ブローラ磨耗検知装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011143510A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Takatori Corp ワイヤソーの断線検出装置

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