JP3179304B2 - ワイヤソー装置 - Google Patents

ワイヤソー装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体材料、
磁性材料、セラミック等の脆性材料をワイヤにより切断
するワイヤソー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のワイヤソー装置においては、複
数の加工用ローラ間にワイヤが所定ピッチで螺旋状に巻
き付けられ、このワイヤがその延長方向に走行されなが
ら、そのワイヤ上に砥粒を含むスラリが供給される。そ
して、この状態でワイヤに対してワークが押し付けられ
て、ワークが切断加工される。
【0003】前記ワイヤとしては、例えば線形0.18
mmの鋼線が長さ50〜100km分使用され、このワ
イヤが繰出しリールから加工用ローラ上に供給された
後、巻取りリールに巻き取られる。ワークの切断加工が
行われると、ワイヤが摩耗して線径が次第に細くなる。
このワイヤの線径が所定値(例えば0.15mm)以下
になると、ワークの切断加工中にワイヤが断線して、運
転不能に陥るおそれがある。
【0004】そのため、従来のワイヤソー装置において
は、ワイヤが所定長さ走行されるごとに運転を停止し、
ワークを切断した後のワイヤの線径を、マイクロメータ
により測定していた。そして、このワイヤの線径測定値
が基準値以下になっている場合には、ワイヤの反復使用
を行うことなく、ワイヤの交換作業を行うようにしてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ワイヤソー装置においては、装置の運転を停止して、マ
イクロメータによりワイヤの線径を測定しているため、
その測定操作が面倒であるとともに、装置の運転効率が
悪くなるという問題があった。
【0006】また、装置の運転を頻繁に停止させること
ができないので、ワイヤの線径の測定箇所が少ない。し
かしながら、加工条件の変動あるいは負荷の変動等によ
り、ワイヤが全長に亘って均一に摩耗していないため、
線径の測定間隔が長くなると、ワイヤに反復使用可能な
部分があっても、ワイヤを交換することになって、ワイ
ヤが無駄になるという問題もあった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。この発明の
主たる目的は、装置の運転を停止させることなく、ワイ
ヤの線径を計測することができ、その計測作業を自動化
することができるとともに、装置の運転効率を高めるこ
とができるワイヤソー装置を提供することにある。
【0008】この発明のその他の目的は、ワイヤの線径
の測定箇所を多くすることができ、ワイヤの反復使用時
に使用不能な部分のみを空送りして、ワイヤを有効利用
することができるワイヤソー装置を提供することにあ
る。
【0009】加えて、この発明のその他の目的は、ワイ
ヤ磨耗を全体にわたって均一にすることができ、加工精
度の向上を図ることができるワイヤソー装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、ワイヤの線径をワイ
ヤの延長方向に所定間隔毎に計測するセンサと、そのセ
ンサにより検知された線径データを、ワイヤ上の計測箇
所に対応させて記憶する記憶手段とその記憶手段からワ
イヤの線径データを読み出してその線径データと基準デ
ータとを比較し、線径データが基準データ以下の部分の
みが、反復使用されることなく空送りされるようにワイ
ヤ送りを制御する制御手段とを設けたものである。
【0011】
【0012】
【0013】請求項に記載の発明では、ワイヤの線径
をワイヤの延長方向に所定間隔毎に計測するセンサと、
そのセンサにより検知された線径データを、ワイヤ上の
計測箇所に対応させて記憶する記憶手段と、ワイヤの線
径の設定値、検知された線径データがその設定値を下
回った場合に、ワイヤの線速及びワイヤの繰り出し量の
うち少なくとも一方を変更する手段を設けたものであ
る。
【0014】
【作用】請求項1に記載のワイヤソー装置においては、
装置の運転中にワイヤの走行経路中で、例えばワークの
切断後にセンサによって、ワイヤの線径がワイヤ延長方
向に所定間隔毎に計測される。そのセンサにより検知さ
れた線径データは、ワイヤ上の計測箇所に対応させて記
憶手段に記憶される。その記憶手段から読み出されたワ
イヤの線径データと基準データとが比較される。そし
て、線径データが基準データ以下の部分のみが、反復使
用することなく空送りされる。
【0015】
【0016】
【0017】また、請求項に記載のワイヤソー装置に
おいては、計測された線径データが設定値と比較され、
計測線径データがその設定値を下回った場合、ワイヤの
線速及びワイヤの繰り出し量のうち少なくとも一方が変
更される。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、図面に基づい
て詳細に説明する。図2及び図3に示すように、切断機
構11は装置フレーム12上に装設されている。この切
断機構11は平行に延びる加工用駆動ローラ13及び加
工用被動ローラ14を備え、それらの外周には環状溝1
3a,14aが所定ピッチで形成されている。なお、図
面においては理解を容易にするために、環状溝13a,
14aの数を実際よりも少なく描いてある。
【0019】鋼線よりなる1本の切断用ワイヤ15は前
記加工用ローラ13,14の各環状溝13a,14aに
連続的に巻回されている。ワイヤ走行用モータ16は装
置フレーム12上に配設され、このモータ16により加
工用駆動ローラ13が直接回転されるとともに、複数の
プーリ17及びベルト18を介して加工用被動ローラ1
4が回転される。そして、これらの加工用ローラ13,
14の回転によって、ワイヤ15がその延長方向に所定
の速度で走行される。
【0020】ワーク支持機構19は前記切断機構11の
上方において、フレーム12に上下動可能に支持され、
その下部にはワーク20が着脱自在にセットされる。ワ
ーク昇降用モータ21はフレーム12上に配設され、こ
のモータ21により図示しないボールスクリュー等を介
してワーク支持機構19が上下動される。
【0021】そして、装置の運転時には、ワイヤ15が
切断機構11の加工用ローラ13,14間で一方向また
は双方向に走行されながら、ワーク支持機構19が切断
機構11に向かって下降される。このとき、ワイヤ15
上へ砥粒を含むスラリが供給されるとともに、そのワイ
ヤ15に対しワーク20が押し付けられ、ラッピング作
用によってワーク20がスライス加工される。
【0022】リール機構22は前記フレーム12上に装
設され、ワイヤ15を繰り出すための繰出しリール23
と、ワイヤ15を巻き取るための巻取りリール24とを
備えている。一対のリール回転用モータ25,26はリ
ール23,24の回転を駆動する。トラバース機構27
は繰出しリール23からのワイヤ15の繰出し及び巻取
りリール24へのワイヤ15の巻取りをトラバースしな
がら案内する。
【0023】そして、前記リール機構22の両リール2
3,24の回転により、繰出しリール23から切断機構
11へワイヤ15が繰り出されるとともに、加工後のワ
イヤ15が巻取りリール24に巻き取られる。また、繰
出しリール23上のワイヤ15が、切断機構11を経て
巻取りリール24にすべて巻き取られたとき、両リール
回転用モータ25,26の回転方向が切り換えられ、リ
ール23,24の繰出し機能及び巻取り機能が反転され
て、ワイヤ15が反復使用される。
【0024】一対のダンサアーム29、ダンサローラ3
0及びウェイト31よりなる複数のガイドローラ33を
備えたワイヤ張力付与機構28はワイヤ15に対して張
力を付与する。複数のガイドローラ33を備えたワイヤ
ガイド機構32は切断機構11に近接して配置されてい
る。
【0025】一対の線径計測用センサ37,38は前記
ワイヤガイド機構32の各ガイドローラ33とフレーム
12上の各ガイドローラ34との間に配設されている。
この各センサ37,38においては、図4に示すよう
に、半導体レーザ39から照射されたレーザ光線が、8
面ポリゴンミラー40で走査される。そして、反射ミラ
ー41で反射された後、コリメータレンズ42により平
行光線にされて、測定物としてのワイヤ15に照射され
る。ワイヤ15を走査したレーザ光線は集光レンズ43
により受光素子44上に集光され、その受光素子44か
ら電気検出信号が出力される。
【0026】なお、前記切断機構11においてワーク2
0の切断を終了したワイヤ15が、リール機構22の巻
取りリール24側に巻き取られているときには、切断機
構11と巻取リール24との間に位置する第1センサ3
7によって、切断後のワイヤ15が所定間隔おきに検出
される。それに対して、ワイヤ15の走行方向が反転さ
れて、ワーク20の切断を終了したワイヤ15が、リー
ル機構22の繰出しリール23側に巻き取られていると
きには、切断機構11と繰出しリール23との間に位置
する第2センサ38によって、切断後のワイヤ15が所
定間隔おきに検出される。
【0027】次に、前記のように構成されたワイヤソー
装置の主要部の制御構成について説明する。図1及び図
3に示すように、制御ボックス45は前記装置フレーム
12の近傍に配設され、その内部にはCPU(中央処理
装置)46、ROM(リードオンリメモリ)47及びR
AM(ランダムアクセスメモリ)48が実装されてい
る。ROM47は装置全体の動作を制御するためのプロ
グラムを記憶している。RAM48は記憶手段を構成
し、各種の入力データや検出データを一時的に記憶す
る。
【0028】また、前記CPU46は制御手段及び判別
手段としての制御装置を構成している。そして、このC
PU46は装置の運転中に、センサ37,38からワイ
ヤ15の検出信号を入力したとき、そのワイヤ15の影
を生じている時間の長さに基づいて、ワイヤ15の線径
を演算する。さらに、CPU46はこの演算したワイヤ
15の線径データを、ワイヤ15上の検出箇所に対応さ
せて、RAM48に記憶させる。
【0029】操作パネル49は前記制御ボックス45の
前面に取り付けられ、この操作パネル49上には表示装
置50及び操作装置51が配設されている。表示装置5
0は、検出されたワイヤ15の線径データを表示する表
示部、ワイヤ15の反復使用の可否を表示する表示部、
及びワイヤ15の交換時期を表示する表示部を備えてい
る。操作装置51は、各種のモードを選択するための切
換スイッチを含む各種のスイッチを備えている。
【0030】キーボードよりなる入力装置52は制御ボ
ックス45の前部に配置され、その上面には多数の入力
キー53が配列されている。そして、この入力装置52
からCPU46に対して、ワイヤ15の線径の基準デー
タが予め入力されて、RAM48に記憶される。
【0031】また、入力キー53の操作に基づいて前記
CPU46はこの実施例では第1、第2のモードを設定
し、第1のモードにおいては、切断加工終了後に、RA
M48からワイヤ15の線径データを順に読み出して、
その線径データを基準データと比較する。そして、ワイ
ヤ15の線径データが基準データ以下のときには、CP
U46はワイヤ15全体の反復使用の可否を判別して、
その旨を表示装置50の表示部に表示させる。一方、第
2のモードが設定されている場合において、ワイヤ15
の線径データが基準データ以下のときには、ワイヤ15
の反復使用時に、CPU46はその線径データと対応す
るワイヤ15の部分のみを、反復使用することなく空送
りさせる。
【0032】さらに、前記のいずれのモードの設定状態
においても、ワイヤ15の線径データがその全長にわた
って基準データ以上のときには、CPU46は両データ
値の差に基づいてワイヤ15の交換予測時期を算出す
る。そして、CPU46はこの交換予測時期を、例えば
「次回の反復使用時」のように、表示装置50の表示部
に表示させる。
【0033】加えて、入力キー53により、設定値が入
力され、装置運転中のワイヤ線径計測データが設定値を
下回った場合、CPU46は即座にワイヤ走行用モータ
16及び各リール回転用モータ25,26に指示を送
り、その回転速度及び回転時間のうち少なくとも一方を
変更して計測データが設定値以上となるように動作させ
る。なお、回転速度を変更することにより、ワイヤの線
速を変えることができ、回転時間を変更することによ
り、ワイヤの繰り出し量を変えることができる。
【0034】次に、前記のように構成されたワイヤソー
装置について動作を説明する。さて、このワイヤソー装
置においては、装置の運転に先立って、操作パネル49
上の操作装置51の切換スイッチにより、第1のモード
または第2のモードのいずれか一方が選択設定される。
また、入力装置52の入力キー53により、ワイヤ15
の線径の基準データが入力され、CPU46を介してR
AM48に記憶される。
【0035】その後、装置の運転が開始されると、ワイ
ヤ15がリール機構22の繰出しリール23から繰り出
され、切断機構11の加工用ローラ13,14間におい
て一方向または双方向に走行された後、巻取りリール2
4に巻き取られる。そして、ワーク支持機構19によ
り、加工用ローラ13,14間のワイヤ15上に砥粒を
含むスラリが供給されながら、ワイヤ15に対してワー
ク20が押し付けられて、そのワーク20が切断加工さ
れる。
【0036】このワーク20の切断加工時には、ワイヤ
15の巻取側に位置する一方の線径計測用センサ37,
38により、切断終了後のワイヤ15の線径がワイヤ延
長方向に所定間隔毎に検知される。そして、これらの計
測線径データが、CPU46によりワイヤ15上の計測
箇所に対応させて、RAM48に記憶されるとともに、
操作パネル49上の表示装置50の表示部に表示され
る。
【0037】このように、ワーク20の切断加工が続行
されて、繰出しリール23上のワイヤ15が、切断機構
11を経て巻取りリール24にすべて巻き取られると、
CPU46によりRAM48からワイヤ15の線径デー
タが順に読み出されて、その線径データが基準データと
比較される。そして、いずれのモードの設定状態におい
ても、線径データが基準データに達していないときに
は、CPU46により両データ値の差に基づいてワイヤ
15の交換予測時期が算出され、表示装置50の表示部
に表示される。そして、両リール23,24の繰出し機
能及び巻取り機能が反転される。そして、この状態でワ
イヤ15を反復使用することによって、前記と同様にワ
ーク20の切断加工が行われる。
【0038】また、第1のモードの設定状態において、
ワイヤ15の検出された線径データが基準データ以下の
ときには、CPU46によりワイヤ15全体の反復使用
の可否が判別される。それとともに、このワイヤ15の
反復使用の可否状態が表示装置50の表示部に表示され
て、ワイヤ15の交換が促される。
【0039】一方、第2のモードの設定状態において、
ワイヤ15の線径データが基準データ以下のときには、
次回の切断加工において、CPU46によりその線径デ
ータと対応するワイヤ15の基準値以下の部分のみが、
反復使用することなく空送りされる。すなわち、ワーク
20が両加工用ローラ13,14間のワイヤ15から上
方に離間された状態で、ワイヤ15が加工速度よりも速
い走行速度にて局部的に空送りされる。
【0040】加えて、ワイヤの線速及びワイヤの繰り出
し量のうち少なくとも一方を変更することにより、ワイ
ヤ15の磨耗量が全体的に均一になるように運転するこ
とができ、加工精度の向上を図ることができる。
【0041】従って、この実施例のワイヤソー装置にお
いては、装置の運転を停止させることなく、ワイヤ15
の線径を短いピッチで多数箇所を自動的に検出すること
ができる。従って、装置の運転を停止させた状態で、ワ
イヤ15の線径をマイクロメータにより測定して、その
測定値と基準値とを比較判別していた従来方法とは異な
り、線径の検出及び判別作業を簡略化することができる
とともに、装置の運転効率を高めることができる。
【0042】また、この実施例のワイヤソー装置におい
ては、検出された線径データに基づいて、ワイヤ15の
反復使用時に使用不能な部分のみを空送りすることがで
きる。従って、ワイヤ15全体を交換することなく反復
使用することができて、ワイヤ15を有効に利用するこ
とができる。
【0043】
【別の実施例】次に、この発明の別の実施例を、図5〜
図7に基づいて説明する。まず、図5に示す第2実施例
の線径計測用センサ37,38においては、第1ローラ
61が支持板62上に回転可能に支持されている。回動
レバー63は支持板62上に回動可能に取り付けられ、
その先端には第2ローラ64が回転可能に支持されてい
る。バネ65は回動レバー63と支持板62との間に掛
装され、このバネ65により第2ローラ64が第1ロー
ラ61に圧接されている。
【0044】また、切断用ワイヤ15は切断機構11と
リール機構22との間において、前記両ローラ61,6
4間に挟持されながら移行され、そのワイヤ15の線径
に応じて回動レバー63が回動変位されるようになって
いる。圧電素子よりなる検出子66は支持板62に取り
付けられ、その先端が回動レバー63の外側に接触され
ている。そして、回動レバー63の変位量に応じて検出
子66から電気信号が出力されて、ワイヤ15の線径が
検出される。
【0045】次に、図6に示す第3実施例の線径計測用
センサ37,38では、一対の電極67,68が切断機
構11とリール機構22との間において、切断用ワイヤ
15に所定間隔おきで接触されている。検出回路69は
両電極67,68間に接続され、この検出回路69には
検出用電源70及び電流計等の検出器71が接続されて
いる。
【0046】そして、切断終了後のワイヤ15が両電極
67,68に接触して移行されるときには、そのワイヤ
15の線径に応じた電気抵抗に基づいて、検出回路69
に流れる電圧が変化する。この電圧の変化が検出器71
により測定されて、ワイヤ15の線径が検出される。
【0047】さらに、図7に示す第4実施例の線径計測
用センサ37,38では、カメラ72が切断機構11と
リール機構22との間において、切断用ワイヤ15に対
向配置されている。そして、切断終了後のワイヤ15の
形状がカメラ72により撮影され、その撮影画像が画像
処理装置73により画像処理されて、ワイヤ15の線径
が検出される。
【0048】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1)線径計測用センサ37,38によるワイヤ15の
線径検出位置を、切断機構11とリール機構22との間
において適宜に変更すること。 (2)線径計測用センサ37,38を、前記各実施例と
は異なった機械的、電気的構成にすること。
【0049】また、実施例及び別例の技術的思想につい
て、以下に記載する。 (a)ワイヤの線径データが基準データ以上のとき、ワ
イヤの交換予測時期を算出する請求項に記載のワイヤ
ソー装置。このように構成すれば、ワイヤの交換時期を
容易に予測することができる。 (b)ワイヤが一対のローラにより挟持され、一方のロ
ーラがワイヤの線径に応じて変位し、そのローラにワイ
ヤの線径に応じた変位量を検出する検出子を設けた請求
に記載のワイヤソー装置。この構成によれば、ワイ
ヤの線径の変化を容易に検出することができる。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、装置の運転を停止させることなく、ワイヤ
の線径を検出することができ、その検出作業を自動化す
ることができるとともに、装置の運転効率を高めること
ができる。
【0051】さらに、ワイヤの線径の測定間隔を短くす
ることができ、ワイヤの反復使用時に使用不能な部分の
みを空送りして、ワイヤを有効利用することができる。
【0052】請求項に記載の発明によれば、ワイヤ磨
耗を全体にわたって均一にすることができ、加工精度の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のワイヤソー装置における制御回路
のブロック図。
【図2】 そのワイヤソー装置の全体を示す正面図。
【図3】 同じくワイヤソー装置の平面図。
【図4】 ワイヤの線径計測用センサの第1実施例を示
す説明図。
【図5】 ワイヤの線径計測用センサの第2実施例を示
す斜視図。
【図6】 ワイヤの線径計測用センサの第3実施例を示
す説明図。
【図7】 ワイヤの線径計測用センサの第4実施例を示
す説明図。
【符号の説明】
11…切断機構、13…加工用駆動ローラ、14…加工
用被動ローラ、15…切断用ワイヤ、19…ワーク支持
機構、20…ワーク、37…センサ、38…センサ、4
6…制御手段及び判別手段としての制御装置を構成する
CPU、48…記憶手段としてのメモリを構成するRA
M。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−39542(JP,A) 特開 平7−205015(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/06 B28D 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工用ローラ間に螺旋状に巻き付
    けられたワイヤをその延長方向に走行させ、そのワイヤ
    に対して砥粒を含むスラリを供給しながらワークを押し
    付けて、そのワークを切断するようにしたワイヤソー装
    置において、 前記ワイヤの線径をワイヤの延長方向に所定間隔毎に計
    測するセンサと、 そのセンサにより検知された線径データを、ワイヤ上の
    計測箇所に対応させて記憶する記憶手段と その記憶手段からワイヤの線径データを読み出してその
    線径データと基準データとを比較し、線径データが基準
    データ以下の部分のみが、反復使用されることなく空送
    りされるようにワイヤ送りを制御する制御手段と を設け
    たワイヤソー装置。
  2. 【請求項2】 複数の加工用ローラ間に螺旋状に巻き付
    けられたワイヤをその延長方向に走行させ、そのワイヤ
    に対して砥粒を含むスラリを供給しながらワークを押し
    付けて、そのワークを切断するようにしたワイヤソー装
    置において、 前記ワイヤの線径をワイヤの延長方向に所定間隔毎に計
    測するセンサと、 そのセンサにより検知された線径データを、ワイヤ上の
    計測箇所に対応させて記憶する記憶手段と、 ワイヤの線径の設定値と、 前記検知された線径データがその設定値を下回った場合
    に、ワイヤの線速及びワイヤの繰り出し量のうち少なく
    とも一方を変更する手段とを設けた ワイヤソー装置。
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