JPH11245127A - サスペンションの組付方法 - Google Patents

サスペンションの組付方法

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JPH11245127A
JPH11245127A JP4931798A JP4931798A JPH11245127A JP H11245127 A JPH11245127 A JP H11245127A JP 4931798 A JP4931798 A JP 4931798A JP 4931798 A JP4931798 A JP 4931798A JP H11245127 A JPH11245127 A JP H11245127A
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assembling
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Yoshitoshi Shimoda
俊寿 下田
Teiji Miwa
悌二 三輪
Keiichiro Maekawa
桂一郎 前川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サスペンションの組付工程で車体の組立精度
を計測し得るようにする。 【解決手段】 フロントサスペンションSFを支持する
第1組付治具51と、リヤサスペンションSRを支持す
る第2組付治具52とを別々に設ける。各組付治具51
2を組付ステーションの上方位置に搬入した車体Wに
対し相対的に上昇させ、各組付治具51,52に立設した
位置決めピン5fを車体の前部と後部に形成した各基準
穴に各組付治具51,52をフローティングさせた状態で
嵌合させて、各組付治具51,52を車体の前部と後部と
に位置決めする。この状態で各組付治具51,52の所定
の中立位置からの変位を検出し、第1組付治具51の変
位θ1,x1,y1と第2組付治具52の変位θ2,x1,y
1との相関関係から車体の組立精度を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の前部と後部
とにフロントサスペンションとリヤサスペンションとを
同一の組付ステーションで組付けるサスペンションの組
付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フロントサスペンションとリヤサスペン
ションとを同一の組付ステーションで組付ける場合、従
来は、共通の組付治具に両サスペンションを支持し、組
付治具を組付ステーションの上方位置に搬入した車体に
向けて上昇させ、組付治具を車体に対しラフに位置決め
した状態でフロントサスペンションとリヤサスペンショ
ンとを車体の前部と後部とに組付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体の組立
誤差により車体前部と車体後部との相対位置関係にずれ
を生ずることがある。このずれは、一般に、許容範囲に
収まり、サスペンションの組付けに支障は生じないが、
品質向上のためには、車体の組立精度を常時計測してそ
のデータを車体組立工程にフィードバックし、組立精度
の維持管理に活用することが望まれる。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、サスペンショ
ンの組付工程で車体の組立精度を計測し得るようにした
方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、車体の前部と後部とにフロントサスペンショ
ンとリヤサスペンションとを同一の組付ステーションで
組付けるサスペンションの組付方法において、フロント
サスペンションを支持する第1組付治具と、リヤサスペ
ンションを支持する第2組付治具とを用い、両組付治具
を組付ステーションの上方位置に搬入した車体に対し相
対的に上昇させ、各組付治具に立設した位置決めピンを
車体の前部と後部に形成した各基準穴に各組付治具をフ
ローティングさせた状態で嵌合させて、各組付治具を車
体の前部と後部とに位置決めし、この状態で各サスペン
ションを車体の前部と後部とに組付けると共に、各組付
治具を車体の前部と後部とに位置決めした状態での各組
付治具の所定の中立位置からの変位を検出し、第1組付
治具の変位と第2組付治具の変位との相関関係に基づい
て車体の組立精度を計測するようにしている。
【0006】第1組付治具の変位は車体前部の正規位置
からの変位に等しく、第2組付治具の変位は車体後部の
正規位置からの変位に等しくなる。そして、車体前部に
対し車体後部が例えば横方向にずれていると、第2組付
治具の横方向変位量が第1組付治具の横方向変位量とは
異なった値になり、両者の差が車体後部の車体前部に対
する横方向ずれ量になる。このように、第1組立治具の
変位と第2組付治具の変位との相関関係に基づいて車体
の前部と後部との相対位置関係、即ち、車体の組立精度
を計測することができ、この計測データを車体組立工程
にフィードバックして、組立精度の維持管理に活用でき
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、図外のハンガー
コンベアで搬送される車体Wにフロントサスペンション
SFとリヤサスペンションSRとを組付けるサスペンシ
ョン組付装置を示している。各サスペンションSF,S
Rはフロント側とリヤ側の各サブフレームAF,ARに
サブアッセンブリされており、各サブフレームAF,A
Rを車体Wに締結することで各サスペンションSF,S
Rを車体Wに組付ける。
【0008】サスペンション組付装置は、床下に配置し
た、車体搬送路側の組付ステーション1とその側方のセ
ットステーション2との間に往復動自在な前後方向に長
手の走行台3を備えており、走行台3の前部に第1昇降
台41を介してフロントサスペンション用の第1組付治
具51を搭載すると共に、走行台3の後部に第2昇降台
2を介してリヤサスペンション用の第2組付治具52
搭載し、セットステーション2において各組付治具
1,52に各サスペンションSF,SRを載置し、組付
ステーション1において各昇降台41,42を介して各組
付治具51,52を上昇させ、各サスペンションSF,S
Rを車体Wに組付ける。
【0009】走行台3は、床下に配置した基台6上のガ
イドレール3aに支持されており、基台6上のラック3
bに噛合する出力軸上のピニオン3cを有するモータ3
dを走行台3に取付け、該モータ3dにより走行台3を
組付ステーション1とセットステーション2との間に往
復動させるようにしている。また、走行台3の前部と後
部とに夫々両ステーション1,2間に跨って循環するチ
ェーン71,72を連結し、各チェーン71,72に短冊状
の多数の蓋板7aを取付けて、床下への異物の落下を防
止している。図中7bは各チェーン71,72を掛けるガ
イドスプロケットである。
【0010】各昇降台41,42は、これに垂設したガイ
ドバー4aを介して走行台3に固定のガイドスリーブ4
bに昇降自在に挿通支持されており、各昇降台41,42
に垂設したラック4cに噛合する出力軸上のピニオン4
dを有するモータ4eを走行台3の前部と後部とに取付
け、各モータ4eにより各昇降台41,42を昇降させる
ようにしている。図中4fは各昇降台41,42の重量を
受けるバランスシリンダである。
【0011】各組付治具51,52は、各サスペンション
SF,SRを構成する各種アーム部材とサブフレームA
F,ARとを定位置に位置決めして支持する複数のワー
ク受け5aを搭載した治具本体5bと、治具本体5bに
昇降自在に吊設した複数のナットランナ5cとを備えて
おり、これらナットランナ5cの上端のソケット部を治
具本体5bに形成した切欠きや透孔5dを通して上昇さ
せて、サブフレームAF,ARを車体Wに締結する。
尚、リヤサスペンションSRは、トレーリングアームS
Raと独立構造のスプリングSRbとを備えており、第
2組付治具52には、トレーリングアームSRaの前端
に連結したブラケットSRcを車体Wに締結するナット
ランナ5c´とスプリングSRb用の把持具9とが付設
されている。
【0012】ここで、サスペンションSF,SRの組付
けに際しては、各ナットランナ5cが車体W側の各締付
穴に整合するように、各組付治具51,52を車体Wに対
し位置決めする必要がある。そこで、本実施形態では、
各昇降台41,42に各組付治具51,52をフラットベア
リング5eを介して水平面上でフローティング自在に支
持すると共に、各組付治具51,52に、車体の前部と後
部とに形成した各1対の基準穴に嵌合する1対の位置決
めピン5f,5fを立設している。各組付治具51,52
は、図外のロック機構により、常時は、所定の中立位置
にロックされるようになっている。そして、位置決めピ
ン5fの上端が基準穴に挿入される位置まで各組付治具
1,52を上昇させたところで各組付治具51,52のロ
ックを解除し、以後、各組付治具51,52をフローティ
ング状態で上昇させ、各組付治具51,52を車体Wの前
部と後部に基準穴に倣わせて位置決めするようにしてい
る。
【0013】また、各昇降台41,42と各組付治具
1,52との間には、各組付治具51,52の中立位置か
らの変位を検出する変位検出手段81,82が設けられて
おり、位置決めピン5fを基準穴に嵌合させて各組付治
具51,52を車体Wの前部と後部に位置決めしたときに
各変位検出手段81,82で検出される変位から車体Wの
組立精度を計測し得るようにしている。
【0014】各変位検出手段81,82は、図4に示す如
く、各昇降台41,42上のガイドレール8aに沿って横
方向に摺動自在な第1スライダ8bと、第1スライダ8
b上のガイドレール8cに沿って前後方向に摺動自在な
第2スライダ8dと、第2スライダ8dに軸支した、各
組付治具51,52に連結される鉛直な回転軸8eと、第
2スライダ8dに取付けた、回転軸8eにギア8f,8
gを介して連結される回転角センサ8hと、第1スライ
ダ8bに取付けた、第2スライダ8dの前後方向変位を
検出する光学式測距器から成る前後変位センサ8iと、
各昇降台41,42に取付けた、第1スライダ8bの横方
向変位を検出する光学式測距器から成る横変位センサ8
jとで構成されている。そして、各組付治具51,52
中立位置から回転変位すると、その回転変位角が各変位
検出手段81,82の回転角センサ8hで検出され、各組
付治具51,52が中立位置から前後方向に変位すると、
その前後方向変位量が各変位検出手段81,82の前後変
位センサ8iで検出され、各組付治具51,52が中立位
置から横方向に変位すると、その横方向変位量が各検出
手段81,82の横変位センサ8jで検出される。
【0015】図5を参照して、O1,O2は各組付治具5
1,52に対する各変位検出手段81,82の回転軸8eの
連結点、CLは車体Wが正規位置に搬入されたときの車
体中心線であり、各組付治具51,52を車体Wの前部と
後部とに上記の如く位置決めすると、O1を計測基準点
として車体前部の回転変位角θ1と前後方向変位量x1
横方向変位量y1とが第1変位検出手段81によって検出
され、O2を計測基準点として車体後部の回転変位角θ2
と前後方向変位量x2と横方向変位量y2とが第2変位検
出手段82によって検出される。そして、これらデータ
を図外のコンピュータに入力し、θ1,x1,y1からO1
の座標と車体前部のO1を通る中心線CL1の方程式とを
求めると共に、θ2,x2,y2からO2の座標と車体後部
のO2を通る中心線CL2の方程式とを求める。この場
合、車体Wの組立誤差が無ければ、CL1とCL2とが一
致すると共に、O1とO2との間の距離が正規値となる。
図5ではCL1とCL2が△yだけオフセットしており、
これは車体前部が車体後部に対し△yだけ横ずれしてい
ることを意味する。
【0016】このように、第1変位検出手段81によっ
て検出される第1組付治具51の変位と、第2変位検出
手段によって検出される第2組付治具52の変位との相
関関係から車体Wの組立精度を計測することができる。
そして、組立誤差が許容範囲に入っているか否かを判別
し、許容範囲外であればサスペンションSF,SRの組
付けを中止し、また、許容範囲内であっても許容限界に
近いときは、組立誤差データを車体組立工程にフィード
バックし、組立精度の維持管理に活用する。
【0017】尚、上記実施形態では、各組付治具51
2を上昇させて各位置決めピン5fを車体Wの基準穴
に嵌合させているが、車体Wを下降させて各位置決めピ
ン5fを車体Wの基準穴に嵌合させることも可能であ
り、要は、各組付治具51,52を車体Wに対し相対的に
上昇させれば良い。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、サスペンションの組付工程において車体の組
立精度を計測でき、品質向上を図る上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の実施に用いるサスペンション組
付装置の一例の平面図
【図2】 図1の矢印II方向から見た正面図
【図3】 図1のIII-III線截断側面図
【図4】 変位検出手段の斜視図
【図5】 車体の組立精度の計測原理を説明する図
【符号の説明】
W 車体 SF フロントサ
スペンション SR リヤサスペンション 1 組付ステ
ーション 51 第1組付治具 52 第2組付
治具 5f 位置決めピン 81,82 変位検出
手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前部と後部とにフロントサスペン
    ションとリヤサスペンションとを同一の組付ステーショ
    ンで組付けるサスペンションの組付方法において、 フロントサスペンションを支持する第1組付治具と、リ
    ヤサスペンションを支持する第2組付治具とを用い、両
    組付治具を組付ステーションの上方位置に搬入した車体
    に対し相対的に上昇させ、各組付治具に立設した位置決
    めピンを車体の前部と後部に形成した各基準穴に各組付
    治具をフローティングさせた状態で嵌合させて、各組付
    治具を車体の前部と後部とに位置決めし、この状態で各
    サスペンションを車体の前部と後部とに組付けると共
    に、 各組付治具を車体の前部と後部とに位置決めした状態で
    の各組付治具の所定の中立位置からの変位を検出し、第
    1組付治具の変位と第2組付治具の変位との相関関係に
    基づいて車体の組立精度を計測する、 ことを特徴とするサスペンションの組付方法。
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