JP3938241B2 - サスペンションの組付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の前部と後部とにフロントサスペンションとリヤサスペンションとを同一の組付ステーションで組付けるサスペンションの組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フロントサスペンションとリヤサスペンションとを同一の組付ステーションで組付ける場合、従来は、共通の組付治具に両サスペンションを支持し、組付治具を組付ステーションの上方位置に搬入した車体に向けて上昇させ、組付治具を車体に対しラフに位置決めした状態でフロントサスペンションとリヤサスペンションとを車体の前部と後部とに組付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車体の組立誤差により車体前部と車体後部との相対位置関係にずれを生ずることがある。このずれは、一般に、許容範囲に収まり、サスペンションの組付けに支障は生じないが、品質向上のためには、車体の組立精度を常時計測してそのデータを車体組立工程にフィードバックし、組立精度の維持管理に活用することが望まれる。
【0004】
本発明は、以上の点に鑑み、サスペンションの組付工程で車体の組立精度を計測し得るようにした方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明は、車体の前部と後部とにフロントサスペンションとリヤサスペンションとを同一の組付ステーションで組付けるサスペンションの組付方法において、フロントサスペンションを支持する第1組付治具と、リヤサスペンションを支持する第2組付治具とを用い、両組付治具を組付ステーションの上方位置に搬入した車体に対し相対的に上昇させ、各組付治具に立設した位置決めピンを車体の前部と後部に形成した各基準穴に各組付治具をフローティングさせた状態で嵌合させて、各組付治具を車体の前部と後部とに位置決めし、この状態で各サスペンションを車体の前部と後部とに組付けると共に、各組付治具を車体の前部と後部とに位置決めした状態での各組付治具の所定の中立位置からの前後方向変位量、横方向変位量、回転変位角からなる変位を検出して、各組付治具の中心線を求め、第1組付治具の中心線の変位と第2組付治具の中心線の変位との相関関係に基づいて車体の組立精度を計測するようにしている。
【0006】
第1組付治具の変位は車体前部の正規位置からの変位に等しく、第2組付治具の変位は車体後部の正規位置からの変位に等しくなる。そして、車体前部に対し車体後部が例えば横方向にずれていると、第2組付治具の横方向変位量が第1組付治具の横方向変位量とは異なった値になり、両者の差が車体後部の車体前部に対する横方向ずれ量になる。このように、第1組立治具の変位と第2組付治具の変位との相関関係に基づいて車体の前部と後部との相対位置関係、即ち、車体の組立精度を計測することができ、この計測データを車体組立工程にフィードバックして、組立精度の維持管理に活用できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、図外のハンガーコンベアで搬送される車体WにフロントサスペンションSFとリヤサスペンションSRとを組付けるサスペンション組付装置を示している。各サスペンションSF,SRはフロント側とリヤ側の各サブフレームAF,ARにサブアッセンブリされており、各サブフレームAF,ARを車体Wに締結することで各サスペンションSF,SRを車体Wに組付ける。
【0008】
サスペンション組付装置は、床下に配置した、車体搬送路側の組付ステーション1とその側方のセットステーション2との間に往復動自在な前後方向に長手の走行台3を備えており、走行台3の前部に第1昇降台41を介してフロントサスペンション用の第1組付治具51を搭載すると共に、走行台3の後部に第2昇降台42を介してリヤサスペンション用の第2組付治具52を搭載し、セットステーション2において各組付治具51,52に各サスペンションSF,SRを載置し、組付ステーション1において各昇降台41,42を介して各組付治具51,52を上昇させ、各サスペンションSF,SRを車体Wに組付ける。
【0009】
走行台3は、床下に配置した基台6上のガイドレール3aに支持されており、基台6上のラック3bに噛合する出力軸上のピニオン3cを有するモータ3dを走行台3に取付け、該モータ3dにより走行台3を組付ステーション1とセットステーション2との間に往復動させるようにしている。また、走行台3の前部と後部とに夫々両ステーション1,2間に跨って循環するチェーン71,72を連結し、各チェーン71,72に短冊状の多数の蓋板7aを取付けて、床下への異物の落下を防止している。図中7bは各チェーン71,72を掛けるガイドスプロケットである。
【0010】
各昇降台41,42は、これに垂設したガイドバー4aを介して走行台3に固定のガイドスリーブ4bに昇降自在に挿通支持されており、各昇降台41,42に垂設したラック4cに噛合する出力軸上のピニオン4dを有するモータ4eを走行台3の前部と後部とに取付け、各モータ4eにより各昇降台41,42を昇降させるようにしている。図中4fは各昇降台41,42の重量を受けるバランスシリンダである。
【0011】
各組付治具51,52は、各サスペンションSF,SRを構成する各種アーム部材とサブフレームAF,ARとを定位置に位置決めして支持する複数のワーク受け5aを搭載した治具本体5bと、治具本体5bに昇降自在に吊設した複数のナットランナ5cとを備えており、これらナットランナ5cの上端のソケット部を治具本体5bに形成した切欠きや透孔5dを通して上昇させて、サブフレームAF,ARを車体Wに締結する。尚、リヤサスペンションSRは、トレーリングアームSRaと独立構造のスプリングSRbとを備えており、第2組付治具52には、トレーリングアームSRaの前端に連結したブラケットSRcを車体Wに締結するナットランナ5c´とスプリングSRb用の把持具9とが付設されている。
【0012】
ここで、サスペンションSF,SRの組付けに際しては、各ナットランナ5cが車体W側の各締付穴に整合するように、各組付治具51,52を車体Wに対し位置決めする必要がある。そこで、本実施形態では、各昇降台41,42に各組付治具51,52をフラットベアリング5eを介して水平面上でフローティング自在に支持すると共に、各組付治具51,52に、車体の前部と後部とに形成した各1対の基準穴に嵌合する1対の位置決めピン5f,5fを立設している。各組付治具51,52は、図外のロック機構により、常時は、所定の中立位置にロックされるようになっている。そして、位置決めピン5fの上端が基準穴に挿入される位置まで各組付治具51,52を上昇させたところで各組付治具51,52のロックを解除し、以後、各組付治具51,52をフローティング状態で上昇させ、各組付治具51,52を車体Wの前部と後部に基準穴に倣わせて位置決めするようにしている。
【0013】
また、各昇降台41,42と各組付治具51,52との間には、各組付治具51,52の中立位置からの変位を検出する変位検出手段81,82が設けられており、位置決めピン5fを基準穴に嵌合させて各組付治具51,52を車体Wの前部と後部に位置決めしたときに各変位検出手段81,82で検出される変位から車体Wの組立精度を計測し得るようにしている。
【0014】
各変位検出手段81,82は、図4に示す如く、各昇降台41,42上のガイドレール8aに沿って横方向に摺動自在な第1スライダ8bと、第1スライダ8b上のガイドレール8cに沿って前後方向に摺動自在な第2スライダ8dと、第2スライダ8dに軸支した、各組付治具51,52に連結される鉛直な回転軸8eと、第2スライダ8dに取付けた、回転軸8eにギア8f,8gを介して連結される回転角センサ8hと、第1スライダ8bに取付けた、第2スライダ8dの前後方向変位を検出する光学式測距器から成る前後変位センサ8iと、各昇降台41,42に取付けた、第1スライダ8bの横方向変位を検出する光学式測距器から成る横変位センサ8jとで構成されている。そして、各組付治具51,52が中立位置から回転変位すると、その回転変位角が各変位検出手段81,82の回転角センサ8hで検出され、各組付治具51,52が中立位置から前後方向に変位すると、その前後方向変位量が各変位検出手段81,82の前後変位センサ8iで検出され、各組付治具51,52が中立位置から横方向に変位すると、その横方向変位量が各検出手段81,82の横変位センサ8jで検出される。
【0015】
図5を参照して、O1,O2は各組付治具51,52に対する各変位検出手段81,82の回転軸8eの連結点、CLは車体Wが正規位置に搬入されたときの車体中心線であり、各組付治具51,52を車体Wの前部と後部とに上記の如く位置決めすると、O1を計測基準点として車体前部の回転変位角θ1と前後方向変位量x1と横方向変位量y1とが第1変位検出手段81によって検出され、O2を計測基準点として車体後部の回転変位角θ2と前後方向変位量x2と横方向変位量y2とが第2変位検出手段82によって検出される。そして、これらデータを図外のコンピュータに入力し、θ1,x1,y1からO1の座標と車体前部のO1を通る中心線CL1の方程式とを求めると共に、θ2,x2,y2からO2の座標と車体後部のO2を通る中心線CL2の方程式とを求める。この場合、車体Wの組立誤差が無ければ、CL1とCL2とが一致すると共に、O1とO2との間の距離が正規値となる。図5ではCL1とCL2が△yだけオフセットしており、これは車体前部が車体後部に対し△yだけ横ずれしていることを意味する。
【0016】
このように、第1変位検出手段81によって検出される第1組付治具51の変位と、第2変位検出手段によって検出される第2組付治具52の変位との相関関係から車体Wの組立精度を計測することができる。そして、組立誤差が許容範囲に入っているか否かを判別し、許容範囲外であればサスペンションSF,SRの組付けを中止し、また、許容範囲内であっても許容限界に近いときは、組立誤差データを車体組立工程にフィードバックし、組立精度の維持管理に活用する。
【0017】
尚、上記実施形態では、各組付治具51,52を上昇させて各位置決めピン5fを車体Wの基準穴に嵌合させているが、車体Wを下降させて各位置決めピン5fを車体Wの基準穴に嵌合させることも可能であり、要は、各組付治具51,52を車体Wに対し相対的に上昇させれば良い。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、サスペンションの組付工程において車体の組立精度を計測でき、品質向上を図る上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の実施に用いるサスペンション組付装置の一例の平面図
【図2】 図1の矢印II方向から見た正面図
【図3】 図1のIII-III線截断側面図
【図4】 変位検出手段の斜視図
【図5】 車体の組立精度の計測原理を説明する図
【符号の説明】
W 車体 SF フロントサスペンション
SR リヤサスペンション 1 組付ステーション
51 第1組付治具 52 第2組付治具
5f 位置決めピン 81,82 変位検出手段
Claims (1)
- 車体の前部と後部とにフロントサスペンションとリヤサスペンションとを同一の組付ステーションで組付けるサスペンションの組付方法において、
フロントサスペンションを支持する第1組付治具と、リヤサスペンションを支持する第2組付治具とを用い、両組付治具を組付ステーションの上方位置に搬入した車体に対し相対的に上昇させ、各組付治具に立設した位置決めピンを車体の前部と後部に形成した各基準穴に各組付治具をフローティングさせた状態で嵌合させて、各組付治具を車体の前部と後部とに位置決めし、この状態で各サスペンションを車体の前部と後部とに組付けると共に、
各組付治具を車体の前部と後部とに位置決めした状態での各組付治具の所定の中立位置からの前後方向変位量、横方向変位量、回転変位角からなる変位を検出して、各組付治具の中心線を求め、第1組付治具の中心線の変位と第2組付治具の中心線の変位との相関関係に基づいて車体の組立精度を計測する、
ことを特徴とするサスペンションの組付方法。
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