JP3865272B2 - 自動車組立ライン及び自動車組立方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車製造工場において、車体に構成部品を取付ける工程を複数有する自動車組立ライン及び自動車組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車組立ラインにおいては、例えば実公平6−23425号公報に開示されているように、自動車組立ラインの途中に自動車のトー軸調整を行うためのトー軸調整ステーションは存在せず、自動車組立ラインの下流にあって、完成車を検査・調整すべく配置された検査・調整ラインに配置されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような技術では、トー軸調整ステーションを設置する際、自動車のタイヤを受けるテーブルとトー軸調整を行う作業者又は機械用の穴を別に用意しなくてはならず、トー軸調整ステーションを作る際、コスト高となる欠点があった。
また、自動車組立ラインとは別の場所でトー軸調整を行うため、部品の装着等に不良箇所がある場合、組立が全て完了してからトー軸調整を行わなくてはならず、従って、加修箇所以外の部品を外すことが必要であるため、トー軸調整に伴う修正に多大な工数がかかる。
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決すべく創案されたものであり、自動車組立ラインにおける車体のオーバーヘッド搬送部にトー軸調整ステーションを設けることにより、トー軸調整作業を効率よく行うことのできる自動車組立ライン及び自動車組立方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであって、少なくとも組立ラインの一部に車体を吊り下げ支持する複数の吊下式搬送手段と、この吊下式搬送手段を案内する搬送路とを有し、前記車体に構成部品を取付ける自動車組立ラインにおいて、前記搬送路の前記吊下式搬送手段の下方の一箇所に昇降自在に配設され、少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた前記車体を、上昇することにより水平方向にフローティング自在にタイヤを当接する状態で搭乗させ、かつ下降することにより前記車体と離脱自在なテーブルと、このテーブルと前記車体の前後の下面の搬送用固定フックとを連結する係合部材付チェーンと、前記係合部材付チェーンに連結され、完成車運転時の荷重を加えるロードセル付きシリンダとを有するトー軸調整ステーションと、を備え、前記トー軸調整ステーションには、前記車体に構成部品の全部品を取付けて完成車とする前に、前記少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた前記車体の各ホイルに装着されるホイル位置決め用治具と、このホイル位置決め用治具を介して前記各ホイルに取り付けられてトー量を測定するセンサと、を設けたことを特徴とする自動車組立ラインとした。
また、少なくとも組立ラインの一部に車体を吊り下げ支持する複数の吊下式搬送手段と、この吊下式搬送手段を案内する搬送路とを有し、前記車体に構成部品を取付ける自動車組立方法において、前記搬送路の前記吊下式搬送手段の下方の一箇所に昇降自在に配設され、少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた前記車体を、上昇することにより水平方向にフローティング自在にタイヤを当接する状態でテーブルに搭乗させ、このテーブルと前記車体の前後の下面の搬送用固定フックとを係合部材付チェーンで連結すると共に、この係合部材付チェーンに連結されたトー軸調整ステーションのロードセル付きシリンダで完成車運転時の荷重を加え、前記車体に構成部品の全部品を取付けて完成車とする前に、少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた前記車体の各ホイルにホイル位置決め用治具を介して取り付けられるセンサによりトー量を測定して舵取り車輪のトー軸を調整し、この調整を行った後に、前記車体に自動車の下部装着部品を組付けることを特徴とする自動車組立方法とした。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明による自動車組立ライン及び自動車組立方法の実施の形態を説明する。
図1は本発明による生産台数の少ない自動車組立ラインの全容を示す図であり、同図に示すように、自動車組立ライン1は、塗装工程の終了した車体Wに後輪RTに関係する部品を先ず組付け、この後輪RTを利用する状態で車体の他面前方を支持して、スラットコンベア2においてゆっくりと搬送する第1の部品組付けステーションAと、この第1の部品組付けステーションAに隣接すると共に、搬送路がリンクする箇所に配置された昇降用リフタ3により、車体Wをループ状の搬送路5に吊り下げられた手押しの吊下式車体搬送用ハンガ6に移載し、この吊下式車体搬送用ハンガ6で車体を吊り下げ搬送し、所定の箇所に配置された昇降用リフタ8により車体Wを下降させ、スラットコンベア9に移載する第2の部品組付けステーションBと、この第2の部品組付けステーションBに隣接すると共に、前後輪を着座する状態で車体をスラットコンベア9にてゆっくりと摺動搬送する第3の部品組付けステーションCとから構成されている。
【0007】
また、図2は第2の部品組付けステーションBを示す斜視図、図3は昇降用リフタを示す斜視図、図4は手押しの吊下式車体搬送用ハンガを示す斜視図であり、図2乃至図4に示すように、昇降用リフタ3は一対の支柱11,11′を有し、この一対の支柱11,11′にはそれぞれ昇降台12,12′が昇降自在に保持されている。更に、この昇降台12,12′の先端部にはそれぞれ車体を受け取るための受け部材13,13′が昇降自在に支持されている。
また、ループ状の搬送路5は第2の部品組付けステーションBの天井より吊り下げた鋼材よりなる断面四角形の箱状の枠体からなり、下面に連続した開口溝5aを有している。
【0008】
そして、吊下式車体搬送用ハンガ6に設けた4個のサポート14,14,14,14のそれぞれの上部両端には一対のローラ15,15が軸支され、このローラ15,15は搬送路5の枠体内に嵌合し転動自在で、抜け止め不能であり、サポート14は搬送路5の開口溝5aに沿って移動自在となっている。この4組のサポート14,14,14,14の下端はピンによって連結されたアーム16,16,16に固設され、このアーム16,16,16はピン連結により相互に水平方向に回動自在となっている。
【0009】
また、先頭から第2番目のアーム16には、枠体17が固定され、この枠体17の左右両端にはL字型アーム18,18が垂下され、L字型アーム18,18の前後下端にはそれぞれ人手により回動操作自在な車体受け部材19,19が設けられている。
そして、前記昇降用リフタ3の昇降台12,12′及び受け部材13,13′は吊下式車体搬送用ハンガ6の車体受け部材19,19,19,19とは干渉することなく、昇降自在となっている。
【0010】
また、昇降用リフタ3より搬送方向下流側には、トー軸調整ステーション7が配設されている。このトー軸調整ステーション7は、図2に示すように、四隅に支柱21,21,21,21を立設し、この支柱21,21,21,21のスライドレール21a,21a,21a,21aにはガイド部材22,22,22,22を介して枠体23が昇降自在に支持されている。この枠体23は床面に支持されると共に、床面に前後一対に設けられた油圧シリンダ25,25に上下に伸縮自在に嵌合したピストンロッド26,26の上端に連結しており、すなわち枠体23は油圧シリンダ25,25により昇降動自在となっている。
【0011】
また、枠体23の上面には、4個のフローティングテーブル27,27,27,27が自動車の4輪を受けることができるように配置されている。
そして、図5はフローティングテーブルの側面部断面図、図6は図5のX−X線矢視図であり、図5及び図6に示すように、フローティングテーブル27は上面が開口したボックス29を備えており(図2参照)、このボックス29の底には基台30が収納されている。この基台30にはリニア式ベアリング31,31を介してスライダ32が左右方向に摺動自在に支持され、基台30上面の突部材30a,30aとスライダ32の下面の突部材32a,32aとの間にはそれぞれコイルスプリング33,33が縮設されており、これら一対のコイルスプリング33,33の弾発作用により、スライダ32は原位置に復帰自在となっている。
【0012】
また、基台30の突部材30a,30aには鍔部を有する調整ボルト34が進退自在に螺着され、ナット35により調整された後の位置を固定するようになっている。すなわち、ナット35を緩め、調整ボルト34を正逆に回転させて進退させることにより、スライダ32の突起部材32aと調整ボルト34の鍔部34aとの間の距離を調整し、それによりスライダ32の突部材32aと調整ボルト34の鍔部34aとの間に縮設されたコイルスプリング33の弾発力を調整するようになっている。
【0013】
また、スライダ32の上面とスライダ36の下面の間には、前記左右方向フローティング機構と同様な機構の前後方向フローティング機構37が設けられ、スライダ36はスライダ32に対して前後方向に摺動自在となっている。
また、スライダ36の上面には支柱39が立設され、上端のテーブル40は支柱39の外周に配設されたベアリング41,41を介して支柱39を中心として回動自在であり、かつ支柱39の上面とテーブル40の下面に係合する一対のコイルスプリング42,42の弾発作用により原位置に対し復帰自在となっている。符号43は回転のバランスをとるためのベアリングであり、符号44は車輪を案内し、テーブル40への位置決めを容易にするための漏斗状のガイドである。この上端のテーブル40の上面は前記ボックス29の開口と略同一高さであり、かつテーブル40は回転自在で、左右方向並びに前後方向に摺動自在に構成されている。
【0014】
また、図2に示すように、枠体23には、前記フローティングテーブル27の他にロードセル付きのシリンダ45がピストンロッド46先端を上方に向けて前後に一対設けられており、ピストンロッド46先端に装着した係合部材付きチェーン48を、自動車の前方と後方の一部分に係合した状態で、自動車に所定圧(自動車に人間が乗車した状態)の負荷を与えることが可能である。上記のごとくト一軸調整ステーション7は構成されている。
【0015】
また、図7に示すように、ト一軸調整ステーション7に使用する測定装置としては、例えば、各々のホイルにホイル位置決め用治具49を介してセンサの治具50を取付け、停止時及びハンドル操作時の各センサの感知具合でトー軸を測定し、その測定値をコンソール51のディスプレイ画面に表示するタイプのホイールアライメント検査装置52がある。
このホイールアライメント検査装置52は、左右前輪のトー量の左右後輪のトー量に対するずれ角を測定して、このずれ角が許容する角度内に収まっていない場合にはそれぞれを許容角度内に収まるように左右前輪のトー量の調整を行うものである。
【0016】
また、ト一軸調整ステーション7より車体搬送方向下流側には前記昇降用リフタ3と同一構成の昇降用リフタ8が配設されており、昇降用リフタ8は一対の支柱61,61′を立設し、この一対の支柱61,61′にはそれぞれ昇降台62,62′及びその先端部の受け部材63,63′が昇降自在に保持されている(図3参照)。この昇降用リフタ8により吊下式車体搬送用ハンガ6から車体を受け取り、次に下降させて第3の部品組付けステーションCのスラットコンベア9上に車体を移載するようになっている。
【0017】
次に、本自動車組立ラインの使用方法及び作用について説明する。
塗装工程の終了した車体Wは、先ず、リフトアップされた状態で後輪RT、及びサスペンションを組付けられる。そして、後輪RT及びサスペンションを組付けられた車体Wを、第1の部品組付けステーションAのスラットコンベア2上に、下面前端を係止部材上に乗せた状態にして着座させる。このスラットコンベア2は、車体Wの左右の前輪及び左右の後輪の間隔よりも幅の狭い動力駆動型のコンベアであるので、車体Wの前部はスラットコンベア2に支持されると共に、車体Wの後部は後輪により支持される。
【0018】
そして、スラットコンベア2によりゆっくりと前進する車体Wに、アンテナユニット、ワイパーユニット、ルーフライニング、ピラーガーニッシュ、フロアマット、操作ペダルユニット、ヒータブロワ、クラッチ操作ユニット、ブレーキパイプ、クラッチパイプ、ラジエータ、フロントダンパ、ドアロックユニット、ドアガラス、バックミラー、スピーカ、レギュレータ、ヘッドライト、テールライト、各バンパー、シートベルト、インパネ、各ハーネス、各ワイヤといった主に室内装着部品を順に車体Wに組付けてゆく。
【0019】
このようにして所要の部品の組付けを終えて車体Wが第1の部品組付けステーションAの終端に達して、第2の部品組付けステーションBの始端の昇降用リフタ3の支柱11,11′間まで移動してくると、作業者の操作により、昇降用リフタ3の昇降台12,12′及び受け部材13,13′が上昇して、車体Wを持ち上げる。
次いで、作業者が車体搬送用ハンガ6を押し、車体Wを覆う位置まで移動させる。更に、車体受け部材19,19,19,19を人手で回動し、車体受け部材19,19,19,19を車体Wに係合する位置まで回動させた後、昇降用リフタ3の昇降台12,12′及び受け部材13,13′を下降させ、車体Wを車体搬送用ハンガ6に移載する。
【0020】
次に、車体搬送用ハンガ6で車体Wを吊り下げた状態で、この車体搬送用ハンガ6を搬送路5に沿って人手で移動しながら、エンジン、フロントサスペンション及び前輪FT等を車体Wに組付け、少なくともトー調整ができる状態にする。車体Wがトー調整可能な状態になると、この時点で、車体搬送用ハンガ6を人手でトー軸調整ステーション7上の位置まで移動させ、油圧シリンダ25,25を駆動させピストンロッド26,26を伸長させて、架台23を上昇させ、全車輪が装着された車体Wの前後輪が、フローティングテーブル27,27,27,27上に着座した状態となる。尚、この時、車体搬送用ハンガ6の車体受け部材19,19,19,19は車体から離脱する。
【0021】
そして、ロードセル付きシリンダ45,45のピストンロッド46,46に連結した係合部材付きチェーン48,48の係合部を、車体前後下面の搬送用固定フック(図示せず)に係合した後、ロードセルが所定の圧を読み取るまでピストンロッド46,46を収縮し、自動車を完成車に人が乗った状態に近づける。
【0022】
この状態で、作業者が枠体23に設けた足場に乗り、自動車の各ホイルにホイル位置決め用治具49を介してセンサの治具50を取付ける。これにより、各センサが検知し合い、車体Wのホイルの位置関係を読み取った後、作業者がハンドルを少量回すことで、舵取り車輪(前輪)のホイルに装着した相互のセンサが検知できなくなった切角(例えば7°)の状態を基準としてトーの状態を算出する。そして、その測定値をコンソール51のディスプレイ画面で確認しながらトー軸調整を行う。
もし、この時点で、トー軸関係に異常が生じておれば、第2の部品組付けステーションB内で簡単に部品交換等を行い、再度測定及び調整作業を行うことが可能である。
【0023】
そして、トー軸調整作業が終了すると、ロードセル付きシリンダ45,45のピストンロッド46,46を伸長して係合部材付きチェーン48,48の係合部を車体前後下面の搬送用固定フックから取り外すと共に、油圧シリンダ25,25を駆動させ、ピストンロッド26,26を収縮させて、枠体23を下降させると、前輪及び後輪がフローティングテーブル27,27,27,27から離脱し、車体Wを車体搬送用ハンガ6の車体受け部材19,19,19,19上に着座させる。
【0024】
次いで、作業者は車体搬送用ハンガ6を人手で移動させながら、第2の部品組付けステーションBで車体Wに、インナーフェンダ、ウオッシャタンク、フューエルタンク、マットガード、エキゾーストパイプ、ブレーキユニット、ナックルアーム、タイロッド、フロントアーム、ドライブシャフト、フロントスタビライザスプリング、エンジンマウントフロントビーム、エンジンマウントリヤビーム、フロントラジアスロット等の主に下部装着部品を組付ける。
【0025】
そして、第2の部品組付けステーションBでの部品の組付けが終了し、車体搬送用ハンガ6が昇降用リフタ8の支柱61,61′の間まで移動してくると、作業者の操作により、昇降用リフタ8の昇降台62,62′及び受け部材63,63′が上昇して、車体Wを持ち上げ、車体Wを車体搬送用ハンガ6の車体受け部材19,19,19,19より離脱させる。この状態で、作業者が車体受け部材19,19,19,19を人手で回動し、車体Wに干渉しない位置まで移動させ退避させた後、昇降用リフタ8の昇降台62,62′及び受け部材63,63′を下降させて、車体Wを第3の部品組付けステーションCの始端にあるスラッドコンベア9の端部上に移載する。
【0026】
このスラッドコンベア9は狭幅のため、車体Wの一側の前輪がスラッドコンベア9に乗り、他側の前輪は着座されるようになっている。
次いで、スラットコンベア9により第3の部品組付けステーションCの始端部から終端部へとゆっくりと前進する車体Wに、バッテリ、シート、ドアライニング、ヒューズボックス、スペアタイヤ、トランクマット、ルーフモール、コンソール、各ウインドガラス、サンバイザー、ワイパー、カウルトップ、ハンドル、各シートといった大物部品を車体Wに組付けると共に、ガソリン、パワステオイル、ブレーキオイル、ウオッシャ液、ラジエータ液等の所要の液体を車体Wに注入して完成車として出荷する。
【0027】
なお、上述実施の形態では、第1の部品組付けステーションAでの搬送手段としてスラッドコンベアを用いたが、これに限らず、車体の後輪は床に着座させた状態で前部下面を支持する手押し式の台車であってもよい。
また、上述実施の形態では、第2の部品組付けステーションBでの搬送手段として手押しの吊下式車体搬送用ハンガを用いたが、これに限らず、自走式の吊下式車体搬送用ハンガであってもよい。
また、上述実施の形態では、トー軸調整装置としてはトー軸調整ステーション7とホイールアライメント検査装置52を用いたが、これに限らず、実公平6−23425号公報記載の如く、トー軸調整ステーションに組み込まれたタイプのものであってもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動車組立ラインによれば、自動車組立ラインにおける車体のオーバーヘッド搬送部に、少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた車体のトー軸を調整するトー軸調整ステーションを設けたので、トー軸調整作業を全部品組付け前に行うことができ、作業に干渉する部品を極力排除した状態で、即座に効率よくトー軸調整及び修理作業を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車組立ラインの全容を示す図である。
【図2】本発明による第2の部品組付けステーションを示す斜視図である。
【図3】昇降用リフタを示す斜視図である。
【図4】手押しの吊下式車体搬送用ハンガを示す斜視図である。
【図5】本発明によるトー軸調整ステーションのフローティングテーブルの側面部断面図である。
【図6】図5のX−X線矢視図である。
【図7】本発明によるトー軸調整ステーションに使用するホイールアライメント検査装置の概要を示す図である。
【符号の説明】
1 自動車組立ライン
A 第1の部品組付けステーション
B 第2の部品組付けステーション
C 第3の部品組付けステーション
2 スラットコンベア
3,8 昇降用リフタ
5 ループ状の搬送路
5a 開口
6 車体搬送用ハンガ
7 トー軸調整ステーション
9 スラットコンベア
15 ローラ
16 アーム
18 L字型アーム
19 車体受け部材
21 支柱
23 枠体
25 油圧シリンダ
27 フローティングテーブル
40 テーブル
45 ロードセル付きのシリンダ(加重発生手段)
48 係合部材付きチェーン(結合手段)
49 ホイル位置決め用治具
50 センサの治具
51 コンソール
52 ホイールアライメント検査装置

Claims (2)

  1. 少なくとも組立ラインの一部に車体を吊り下げ支持する複数の吊下式搬送手段と、この吊下式搬送手段を案内する搬送路とを有し、前記車体に構成部品を取付ける自動車組立ラインにおいて、
    前記搬送路の前記吊下式搬送手段の下方の一箇所に昇降自在に配設され、少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた前記車体を、上昇することにより水平方向にフローティング自在にタイヤを当接する状態で搭乗させ、かつ下降することにより前記車体と離脱自在なテーブルと、
    このテーブルと前記車体の前後の下面の搬送用固定フックとを連結する係合部材付チェーンと、
    前記係合部材付チェーンに連結され、完成車運転時の荷重を加えるロードセル付きシリンダとを有するトー軸調整ステーションと、を備え、
    前記トー軸調整ステーションには、前記車体に構成部品の全部品を取付けて完成車とする前に、前記少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた前記車体の各ホイルに装着されるホイル位置決め用治具と、このホイル位置決め用治具を介して前記各ホイルに取り付けられてトー量を測定するセンサと、を設けたことを特徴とする自動車組立ライン。
  2. 少なくとも組立ラインの一部に車体を吊り下げ支持する複数の吊下式搬送手段と、この吊下式搬送手段を案内する搬送路とを有し、前記車体に構成部品を取付ける自動車組立方法において、
    前記搬送路の前記吊下式搬送手段の下方の一箇所に昇降自在に配設され、少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた前記車体を、上昇することにより水平方向にフローティング自在にタイヤを当接する状態でテーブルに搭乗させ、
    このテーブルと前記車体の前後の下面の搬送用固定フックとを係合部材付チェーンで連結すると共に、この係合部材付チェーンに連結されたトー軸調整ステーションのロードセル付きシリンダで完成車運転時の荷重を加え、
    前記車体に構成部品の全部品を取付けて完成車とする前に、少なくともタイヤを装着するまで構成部品を取付けた前記車体の各ホイルにホイル位置決め用治具を介して取り付けられるセンサによりトー量を測定して舵取り車輪のトー軸を調整し、
    この調整を行った後に、前記車体に自動車の下部装着部品を組付けることを特徴とする自動車組立方法。
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