JPH1124344A - 両面画像形成装置 - Google Patents

両面画像形成装置

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JPH1124344A
JPH1124344A JP9181086A JP18108697A JPH1124344A JP H1124344 A JPH1124344 A JP H1124344A JP 9181086 A JP9181086 A JP 9181086A JP 18108697 A JP18108697 A JP 18108697A JP H1124344 A JPH1124344 A JP H1124344A
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roller
recording
setback
paper
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JP9181086A
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English (en)
Inventor
Shuichi Endo
秀一 遠藤
Kensaku Minowa
憲作 箕輪
Kazuhiro Honda
一博 本多
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両面搬送ユニットに起因するジャムやミスコピ
ーを防止した両面画像形成装置を提供する。 【解決手段】DCコントローラ300によってモータド
ライバ189を制御することにより、記録紙330,3
32が待機位置から分離位置まで搬送される際の速度を
プロセススピードの半分にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の一方の
面に画像を形成した後にこの記録媒体を画像形成部に再
び搬送して他方の面にも画像を形成することにより記録
媒体の両面に画像を形成する両面画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、記録紙などの記録媒体の両面
に画像を形成する両面画像形成装置が使用されている。
この両面画像形成装置は、通常、記録紙に画像を形成す
る画像形成部と、この画像形成部で両面のうちの一方の
面に画像が形成された複数枚の記録紙を画像形成部に一
枚ずつ再び搬送する両面搬送ユニットとを備えている。
両面搬送ユニットでは、複数枚の記録紙が所定の待機位
置に待機させられ、この待機位置に待機させられている
複数枚の記録紙がセットバックローラで所定の分離位置
まで搬送されて分離され、再び画像形成部に一枚ずつ搬
送される。待機位置では複数枚の記録紙がその先端を僅
かな距離(例えば8mm)ずつずらした状態で積み重ね
られており、上に積み重ねられた記録紙ほど分離位置か
ら離れた、所謂かわら積みになっている。また、分離位
置には記録紙を検知する分離センサが配置されており、
この分離センサによって記録紙が検知された時点でセッ
トバックローラが一旦停止するように構成されている。
【0003】このように待機位置でかわら積みされた複
数枚の記録紙を分離位置で分離するに当っては、複数枚
の記録紙を分離位置で一旦停止させ、分離フラッパと呼
ばれる爪状のもので一番下の記録紙の先端と下から二番
目の記録紙の先端との間を軽く押さえ付け、セットバッ
クローラを回転させて一番下の記録紙を搬送させるとと
もに、下から二番目以降の記録紙を分離フラッパの上面
に沿って搬送させる。これにより、積み重ねられた複数
枚の記録紙のうち、一番下の記録紙が他の記録紙から分
離されて画像形成部に搬送されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した分
離センサは通常、数ミリ秒ごとにしか記録紙の有無を検
知しないので、分離センサに5よる記録紙の検知が遅れ
て、待機位置から搬送されてきた記録紙が分離位置から
外れた位置に一旦停止することがある。この場合、適切
に記録紙を分離できず、数枚の記録紙を一緒に分離して
同時に画像形成部に搬送したりする。このように数枚の
記録紙を一緒に画像形成部に搬送した場合は紙詰り(ジ
ャム)が発生する。
【0005】また、何らかの理由により、両面搬送ユニ
ットの待機位置で記録紙が待機している状態でコピー動
作がリセットされて装置本体の電源が切られることがあ
る。通常、待機位置には記録紙を検知するセンサが配置
されておらず、待機位置に記録紙があっても検知されな
い。このため、装置本体の電源が一旦切られた後に再び
入れられると、両面搬送ユニットに記録紙が積み重ねら
れた状態からコピー動作が開始することとなる。このよ
うな場合、電源が切られる以前から待機位置に待機して
いた記録紙と、新たなコピー動作が開始した後に待機位
置に位置した記録紙とが重なって分離位置に搬送されて
ジャムが起こるおそれがある。また、電源が切られる以
前から待機位置に待機していた記録紙が画像形成部に搬
送されてこの記録紙に画像が形成され、ミスコピーにな
ることがある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、両面搬送ユニ
ットに起因するジャムやミスコピーを防止した両面画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の両面画像形成装置は、所定のプロセス
スピードで画像を形成する画像形成部と、該画像形成部
で両面のうちの一方の面に画像が形成された記録媒体を
所定の待機位置に待機させておき、該待機位置に待機し
ている記録媒体を所定の分離位置まで搬送して分離し、
前記画像形成部に一枚ずつ搬送する両面搬送ユニットと
を備え、記録媒体の両面に画像を形成する両面画像形成
装置において、(1)記録媒体を前記待機位置から前記
分離位置まで搬送する際の搬送速度が前記プロセススピ
ードよりも遅くなるように前記両面搬送ユニットを制御
する第1制御手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の両面画像形成装置は、装置本体に電力を供給する
ための電源部と、所定のプロセススピードで画像を形成
する画像形成部と、該画像形成部で両面のうちの一方の
面に画像が形成された複数の記録媒体を所定の待機位置
に待機させておき、該待機位置に待機している記録媒体
を所定の分離位置まで搬送手段で搬送して分離し、前記
画像形成部に一枚ずつ搬送する両面搬送ユニットとを備
え、記録媒体の両面に画像を形成する両面画像形成装置
において、(2)前記電源部が投入されたときに前記搬
送手段が所定量だけ搬送するように該搬送手段を制御す
る第2制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の両
面画像形成装置の実施形態を説明する。
【0010】先ず、図1を参照して本発明の一実施形態
の複写機の外観構成を説明する。
【0011】図1は、各ドア等が開いた複写機を前方か
ら視た斜視図である。
【0012】複写機(本発明にいう両面画像形成装置の
一例である)10の頂面には開閉自在な原稿台カバー1
2が配置されている。頂面の正面側には、複写枚数など
が入力される操作部(操作パネル)14が配置されてい
る。操作部14の右隣には、複写機10に電源を投入す
るための電源スイッチ16が配置されている。
【0013】複写機10では、記録紙の両面に画像を形
成でき、複数枚の記録紙がそれぞれに収容される2つの
カセット18,20が複写機10の本体に出し入れ自在
に備えられている。カセット18はカセット20の上方
に位置しているが図1には示されていない。また、複写
機10は、葉書などの小サイズの記録紙も載置できる手
差しトレイ22と、画像が形成された記録紙が積載され
る排紙トレイ26を備えている。2つのカセット18,
20の上方には前ドア28が開閉自在に設けられてお
り、この前ドア28を開けると、定着器ノブ30、トー
タルカウンタ32、ホッパ34、現像器加圧レバー3
6、レジストノブ38、搬送部解除レバー40、横レジ
ストノブ42、両面搬送把手レバー44などが現れる。
【0014】図2、図3、図4を参照して、図1の複写
機の内部構成と画像形成動作を説明する。
【0015】図2は、複写機の内部構造を示す模式図で
あり、図3は、記録紙の搬送経路を示す模式図である。
また、図4は、各モータの駆動系を示す模式図であり、
図中、黒と白とが交互に描かれている線は機械的駆動の
伝達を表わし、白抜きの矢印は電気信号の流れを表わ
す。
【0016】電源スイッチ16(図1参照)が投入され
ると、複写機10がコピー可能な状態(スタンバイ状
態)になる。このスタンバイ状態のときに、操作部14
(図1参照)を操作することにより、カセット18,2
0及び手差しトレイ22のうちのいずれから記録紙を給
紙するかが選択される。また、操作部14で紙サイズ自
動選択モード(APSモード)を選択することにより、
原稿台ガラス13に載置された原稿のサイズを不図示の
フォトセンサ等で読み取ってカセット18,20及び手
差しトレイ22のうちのいずれかから自動的に記録紙が
給紙される。ここでは、カセット18に収納されている
記録紙が選択された場合について説明するが、カセット
20もしくは手差しトレイ22の記録紙が選択されても
ほぼ同様の動作となる。
【0017】操作部14のコピースタートボタンが押さ
れると、メインモータ(M1)110が回転し始め、カ
セット18に収納されている記録紙18aがピックアッ
プローラ112で給紙され、フィーデングローラ114
とセパレーションローラ116によって分離されて一枚
だけ搬送され、さらに、第1縦パスローラ118、及び
第2縦パスローラ120によって、停止中のレジストロ
ーラ122まで搬送される。レジストローラ122の直
前(記録紙搬送方向のやや上流側)には、記録紙を検知
するレジ前センサ124が配置されており、このレジ前
センサ124で記録紙が検知されてから所定時間が経過
した後、第1縦パスローラ118及び第2縦パスローラ
120の回転を停止する。これにより、記録紙先端がレ
ジストローラ122に当接したままの状態で記録紙が第
1縦パスローラ118及び第2縦パスローラ120によ
って所定時間だけ搬送されることとなるので、レジスト
ローラ122と第2縦パスローラ120との間に約10
mmの記録紙ループが形成される。このループの形成に
よって、レジストローラ122のニップ部に記録紙先端
が揃うので、記録紙の斜行が矯正される。なお、メイン
モータ110は、後述する排紙モータ(M6)184や
セットバックモータ(M7)188と同様に、DCコン
トローラ(本発明にいう第1制御手段と第2制御手段の
一例である)300によって制御されている。
【0018】レジストローラ122は、記録紙の位置と
感光ドラム126上の画像の位置とを調整して記録紙の
先端から適正な位置に画像が形成されることを目的とし
て配置されている。従って、レジストローラ122によ
って記録紙は、感光ドラム126上のトナー像が転写領
域128に到達するタイミングに合わせて転写領域12
8に搬送される。
【0019】第1縦パスローラ118の直前(第1縦パ
スローラ118よりも記録紙搬送方向のやや上流側)に
は、搬送中の記録紙を検知する縦パスセンサ130が配
置されている。この縦パスセンサ130によって記録紙
が検知された時刻から所定時間を経過した後、原稿照明
ランプ132が点灯し、原稿台ガラス13上に載置され
た原稿(図示せず)が照明され始める。この照明の開始
が画像形成動作のスタートとなる。原稿照明ランプ13
2はスキャナユニット134内に搭載されており、この
スキャナユニット134は原稿台ガラス13の下方に配
置されている。図2に示すように、スキャナユニット1
34は、原稿照明ランプ132と第1ミラー136を有
する第1ミラーユニット138、第2ミラー140と第
3ミラー142を有する第2ミラーユニット144を備
えている。原稿を照明する際には、第1、第2ミラーユ
ニットを走査させる光学モータ(図示せず)が回転す
る。原稿からの反射光は、画像信号として、第1ミラー
136、第2ミラー140、第3ミラー142、レンズ
を備えたレンズ駆動系146、第4ミラー148、第5
ミラー150、第6ミラー152を経て、感光ドラム1
26に照射され、これにより感光ドラム126に原稿画
像が結像される。
【0020】感光ドラム126は、図2の紙面に垂直方
向に延びる回転軸を有しており、矢印A方向に回転して
いる。原稿からの反射光が照射される照射位置よりも感
光ドラム126の回転方向上流側には、感光ドラム12
6を一様に帯電する一次帯電器154が配置されてい
る。この一次帯電器154によって感光ドラム126が
一様に帯電されて帯電面が形成される。この帯電面に原
稿からの反射光が照射されて静電潜像が形成される。
【0021】上記した照射位置よりも感光ドラム126
の回転方向下流側には、静電潜像を現像する現像器15
6が配置されている。感光ドラム126と現像器156
とが対向する領域は、静電潜像が現像される現像領域で
ある。感光ドラム126の回転によって静電潜像が現像
領域に到達すると、現像スリーブ158から静電潜像に
トナーが供給されてトナー像(現像像)が形成される。
【0022】現像領域よりも感光ドラム126の回転方
向下流側には、トナー像を記録紙に転写する転写帯電器
160が配置されている。感光ドラム126と転写帯電
器160とが対向する領域は、トナー像が記録紙に転写
される転写領域128である。感光ドラム126の回転
によってトナー像が転写領域128に到達する以前に、
所定のタイミングでレジストローラ122が回転し始
め、転写領域128に搬送されてきた記録紙に感光ドラ
ム126上のトナー像が転写される。トナー像が転写さ
れた記録紙は、除電針(図示せず)等によって感光ドラ
ム126から分離され、矢印B方向に回転する搬送部1
62に搬送されて定着器164に搬送される。なお、記
録紙が感光ドラム126から分離される位置よりも記録
紙搬送方向のやや下流側には、記録紙が感光ドラム12
6から正常に分離されたか否かを検知する分離センサ1
66が配置されている。
【0023】一方、感光ドラム126では通常、その表
面から約90%前後のトナーが記録紙に転写されるが、
残りのトナーは感光ドラム126に残留する。この残留
した残留トナーは、クリーナ(図示せず)によって感光
ドラム126から除去される。また、感光ドラム126
に残留した残留電荷は除電ランプ(図示せず)によって
除電される。これらにより、感光ドラム126は次の画
像形成に入り得る状態になる。
【0024】記録紙の表面に静電的に付着したトナーを
確実に記録紙表面に固着させるために、記録紙は搬送部
162によって定着器164に送られる。定着器164
では、記録紙に付着したトナーが高温度の定着ローラ1
68に接触して溶け、トナーに含まれる微小鉄粉が記録
紙にクサビ状に突き刺さり、これによりトナーは記録紙
に確実に定着する。
【0025】定着器164を通過した記録紙は、定着ロ
ーラ168による高温や圧力の影響で、カールする傾向
が強い。このため、記録紙が定着器164を通過した後
は直ちに第1排紙ローラ170で記録紙の先端を挟み込
み、第1排紙ローラ170を定着ローラ168よりも速
く回転させて搬送する。これにより、定着ローラ168
と第1排紙ローラ170との間で記録紙が見かけ上引っ
張られることとなり、カールが矯正される。ただし、第
1排紙ローラ170が記録紙を挟持する圧力は、定着ロ
ーラ168が記録紙を挟持する圧力よりも低く設定され
ているので、第1排紙ローラ170では記録紙がスリッ
プ状態にあり、記録紙が定着ローラ168に挟持されて
いる限り、定着ローラ168の回転速度に応じて記録紙
が搬送される。記録紙が定着ローラ168から離れた
後、第1及び第2排紙ローラ170,172によって機
外に排紙される。なお、第1排紙ローラ170の直後
(第1排紙ローラ170よりも記録紙排出方向のやや下
流側)には、記録紙を検知する排紙センサ174が配置
されている。ここでは、以上に説明した感光ドラム12
6や現像器156などによって、本発明にいう画像形成
部が構成されている。
【0026】上述したように、複写機10は記録紙の裏
面にも画像を形成できる。記録紙の両面のうちの一方の
面(片面)に画像を形成する(片面コピー)か、両面に
画像を形成する(両面コピー)かは、操作者がコピース
タートを指示する以前に操作部14で決定するものであ
る。片面コピー、両面コピーともに基本的な画像形成動
作は、上述したプロセスで行われる。片面コピーの場合
は、片面に画像の形成された記録紙が機外に排出された
時点でコピー動作が終了する。次に、両面コピーについ
て説明する。
【0027】搬送部162の下方には、片面にコピーさ
れた記録紙を積載して、他方の面(裏面)にもコピーさ
れるように記録紙を搬送する両面搬送ユニット176が
配置されている。この両面搬送ユニット176は、後述
する第1及び第2セットバックローラ178,180等
で構成されており、定着器164から送り出された記録
紙が第1及び第2排紙ローラ170,172などによっ
て両面搬送ユニット176に搬送されてくる。
【0028】排紙センサ174と第2排紙ローラ172
との間には、記録紙の逆送を防止する逆送防止マイラ
(図示せず)が設けられている。このため、第1排紙ロ
ーラ170を通過した記録紙は、直にその先端が排紙セ
ンサ174で検知され、逆送防止マイラを通過し、第2
排紙ローラ172に送り込まれる。また、排紙センサ1
74によって記録紙の先端が検知されるタイミングと、
記録紙サイズのデータに基づいて得られる記録紙後端が
定着ローラ168を通過するタイミングとを計算し、こ
の計算結果に基づいて、記録紙が定着ローラ168を通
過し終ったタイミングで、第2排紙ローラ172の紙送
り速度を第1排紙ローラ170の紙送り速度よりも速く
する。
【0029】第2排紙ローラ172の駆動源は排紙モー
タ(M6)184であり、第1排紙ローラ170の駆動
源は、感光ドラム126、定着ローラ168の駆動と同
じメインモータ110である。したがって、第1排紙ロ
ーラ170と第2排紙ローラ172とでは互いに異なる
駆動源が用いられている。このため、上述したように第
1排紙ローラ170と第2排紙ローラ172の紙送り速
度を互いに異ならせることができる。ここでは、排紙セ
ンサ174が記録紙先端を検知した時から記録紙後端が
定着ローラ168を通過するまでに要する時間が経過す
ると、排紙モータ184の紙送り速度を変えて、第2排
紙ローラ172の紙送り速度を第1排紙ローラ170の
それよりも速くした。
【0030】また、第2排紙ローラ172が記録紙を挟
持する力が第1排紙ローラ170のそれよりも強くなる
ように構成されている。この構成も、上述した記録紙の
カールを矯正するための構成である。この構成では、記
録紙の送り速度は第2排紙ローラ172に依存してお
り、第1排紙ローラ170と第2排紙ローラ172との
間で記録紙は展張状態にある。実際には、第1排紙ロー
ラ170では記録紙がスリップしており、このため、記
録紙のカールが矯正される。このようにして、記録紙が
第2排紙ローラ172に挟持されながら先端部から機外
に送り出される。記録紙の後端が第1排紙ローラ170
を通過した直後、排紙センサ174によって記録紙後端
が検知される。この検知のタイミングと紙送り速度に基
づいて、記録紙後端が逆送防止マイラを通過して第2排
紙ローラ172の位置よりも手前(記録紙排紙方向の上
流側)約10mmに到達した時点で、排紙モータ184
を停止して第2排紙ローラ172の回転を止める。
【0031】片面コピーモードの場合は、第2排紙ロー
ラ172の送り速度で記録紙が機外に排出された時点で
コピー動作が終了するが、両面コピーモードの場合は、
記録紙は機外に排出されずに機内に戻る。この動作の概
略を説明する。
【0032】上述したように、後端が排紙センサ174
に検知された記録紙は第2排紙ローラ172によって搬
送され、記録紙後端が逆送防止マイラを通過し、第2排
紙ローラ172の位置よりも手前約10mmに到達した
時点で第2排紙ローラ172が一旦停止する。次に、排
紙方向とは逆方向に記録紙が搬送されるように第2排紙
ローラ172を回転(逆転)させる。これにより、今ま
での記録紙の後端が記録紙の先端となって下搬送入口ロ
ーラ186に向けてこの記録紙が搬送される。なお、こ
の搬送の速度は感光ドラム126の回転速度の約2倍で
あり、第2排紙ローラ172は素早く記録紙を搬送し
て、定着と排紙との間の搬送路から記録紙を除去する。
この結果、次の記録紙を第2排紙ローラ172に向けて
送り出せるので、複数枚の記録紙が効率よく搬送される
こととなる。
【0033】第2排紙ローラ172を逆転させることに
より、記録紙が逆送防止マイラに案内されて第1排紙ロ
ーラ170ではなく下搬送入口ローラ186に向けて搬
送される。この下搬送入口ローラ186は、第2排紙ロ
ーラ172が逆転(記録紙を排紙方向とは反対方向に搬
送する回転)しているときは排紙モータ184の駆動に
よって回転する。一方、第2排紙ローラ172が正転し
ているときはセットバックモータ(M7)188の駆動
によって回転するように構成されている。また、以下に
述べるセットバックローラの正転とは、第1及び第2セ
ットバックローラ178,180が記録紙を図2の右側
に向けて搬送するときの回転をいい、一方、セットバッ
クローラの逆転とは、第1及び第2セットバックローラ
178,180が記録紙を図2の左側に向けて搬送する
ときの回転をいう。
【0034】下搬送入口ローラ186に保持された記録
紙は、第1セットバックローラ178に送られる。記録
紙先端が第1セットバックローラ178に到達した時点
では、この第1セットバックローラ178は停止してい
る。記録紙が第1セットバックローラ178に到達し、
さらに、記録紙が所定量送られた時点で、下搬送入口ロ
ーラ186を停止する。これにより、下搬送入口ローラ
186と第1セットバックローラ178との間で記録紙
のループが約10mm形成される。このようにループを
形成する理由は、第1セットバックローラ178にまで
搬送されてきた記録紙の斜行を矯正するためである。
【0035】また、このとき、記録紙後端は第2排紙ロ
ーラ172を通過している。このため、排紙モータ18
4は再び第2排紙ローラ172を正転させることができ
る。下搬送入口ローラ186はワンウェイギアを介して
排紙モータ184に連結されており、排紙モータ184
が逆転するときにだけこの排紙モータ184の駆動力が
下搬送入口ローラ186に伝達されるように構成されて
いる。従って、第2排紙ローラ172と下搬送入口ロー
ラ186とを互いに独立させて反対方向に回転させら
れ、第2排紙ローラ172は次の記録紙を受け入れられ
ることとなる。
【0036】また、セットバックモータ188の駆動の
うち、第1及び第2セットバックローラ178,180
を正転させる駆動だけが下搬送入口ローラ186に伝達
されるように、セットバックモータ188と下搬送入口
ローラ186との間にはワンウェイギアが設けられて連
結されている。第1及び第2セットバックローラ17
8,180双方は、セットバックモータ188の回転に
より、全く同様に作動する。上述したように、第1及び
第2セットバックローラ178,180が正転し始める
と下搬送入口ローラ186も同方向に回転し始め、記録
紙が第1及び第2セットバックローラ178,180に
向けて搬送される。
【0037】第1及び第2セットバックローラ178,
180が正転すると、下搬送入口ローラ186が記録紙
を送り出し、第1セットバックローラ178は記録紙を
挟持して第2セットバックローラ180に向けて搬送す
る。下搬送入口ローラ186の直後(記録紙搬送方向の
やや下流側)には、記録紙を検知する下搬送センサ19
0が配置されている。第1及び第2セットバックローラ
178,180などのこの後の動作は、一枚の記録紙に
両面コピーするときと、複数枚の記録紙に連続して両面
コピーするときとでは異なる。先ず、一枚の記録紙に両
面コピーするときの動作を説明する。
【0038】第1及び第2セットバックローラ178,
180の回転と同時に、フラッパソレノイド(SL7)
192をONさせてフラッパ194を搬送路に下げる。
これにより、記録紙先端がフラッパ194に案内されな
がら搬送路から退避するように搬送される。記録紙後端
が搬送分岐点187を抜けると第1及び第2セットバッ
クローラ178,180を停止させ、その後、逆転させ
る。この逆転によって、記録紙は図2の左側に向けて搬
送されるが、記録紙先端が分離センサ196を通過して
所定位置(例えば、分離センサ196の手前5mmの位
置)に達すると、第1及び第2セットバックローラ17
8,180を停止する。このときに記録紙が停止した位
置が、本発明にいう待機位置の一例である。なお、フラ
ッパ194は、記録紙先端がフラッパ194に案内され
始めて所定時間経過した後にOFFされる。この状態
で、複写機10は、裏面コピーの待機状態となり、操作
部14(図4参照)には、裏面コピー用に原稿を変える
ようにメッセージが表示される。
【0039】一方、記録紙後端が搬送分岐点187を通
過した時に、記録紙先端が分離センサ196に到達して
いない場合は、記録紙先端が分離センサ196に到達す
るまで第1及び第2セットバックローラ178,180
を正転させる。記録紙先端が分離センサ196で検知さ
れた時点で第1及び第2セットバックローラ178,1
80を一旦停止させ、その後、逆転させる。第1及び第
2セットバックローラ178,180を逆転させて記録
紙を逆送させ、記録紙先端が分離センサ196の手前の
所定位置(例えば、分離センサ196の手前5mmの位
置)に達すると、第1及び第2セットバックローラ17
8,180を停止する。この状態で、複写機10は、裏
面コピーの待機状態となり、操作部14(図4参照)に
は、裏面コピー用に原稿を変えるようにメッセージが表
示される。
【0040】操作者が原稿を変えて再びコピースタート
キーを押すと、第1及び第2セットバックローラ17
8,180が正転し始め、記録紙が第1及び第2セット
バックローラ178,180によって再び搬送され、再
度、給紙される。この正転開始と同時に、下搬送出口ロ
ーラクラッチ(CL7)198をONして下搬送出口ロ
ーラ200を回転させる。
【0041】下搬送出口ローラ200によって再給紙さ
れた記録紙は横レジストローラ202に到達する。記録
紙が横レジストローラ202に到達した時点では横レジ
ストローラ202は停止しているが、下搬送出口ローラ
200によって記録紙を所定量送り込む。これにより、
下搬送出口ローラ200と横レジストローラ202との
間に記録紙のループが形成される。このループが形成さ
れた状態で、横レジストローラ202を回転させ始め、
レジストローラ122に向けて記録紙を搬送し始める。
【0042】ところで、記録紙の片面に画像形成する
際、例えばカセット18から給紙されて両面搬送ユニッ
ト176に入り再給紙されるまでに第1縦パスローラ1
18、レジストローラ122、第1セットバックローラ
178、横レジストローラ202の各部間における斜行
の矯正に起因して、記録紙がその幅方向(記録紙搬送方
向に直交する方向)にずれることがある。そこで、複写
機10は、横レジストローラ202がその軸方向に移動
するように制御してこのずれが矯正できるように構成さ
れている。
【0043】次に、図5から図16までを参照して、複
数枚の記録紙に連続して両面コピーするときの動作を説
明する。
【0044】図5は、停止中の第1セットバックローラ
に記録紙先端を突き当てて記録紙のループを形成した状
態を示す模式図である。図6は、フラッパを下げると同
時に第1及び第2セットバックローラを回転させ始めた
状態を示す模式図である。図7は、記録紙先端が第1セ
ットバックローラから出口側へ距離Lだけ出て待機位置
に位置する状態を示す模式図である。図8は、2枚目の
記録紙が両面搬送ユニットに送られてきた状態を示す模
式図である。図9は、停止中の第1セットバックローラ
に2枚目の記録紙先端を突き当てて2枚目の記録紙のル
ープを形成した状態を示す模式図である。図10は、フ
ラッパを下げると同時に第1及び第2セットバックロー
ラを回転させ始めた状態を示す模式図である。図11
は、2枚目の記録紙先端が第1セットバックローラから
出口側へ距離Lだけ出て3枚目の記録紙を受け入れる待
機状態を示す模式図である。図12は、積載された記録
紙を前進させ1枚目の記録紙が分離センサに検知された
状態を示す模式図である。図13は、1枚目の記録紙が
分離センサから抜けた状態を示す模式図である。図14
は、分離センサが1枚目の記録紙先端を検知した状態を
示す模式図である。図15は、第1及び第2セットバッ
クローラを一旦停止させてフラッパを下げた状態を示す
模式図である。図16は、1枚目の記録紙と2枚目以降
の記録紙とが分離されている状態を示す模式図である。
【0045】一面目に画像が形成された記録紙330
は、カセット18,20の上方に配置された両面搬送ユ
ニット176に一旦積み込まれ、その後、転写領域12
8に再び搬送されて二面目に画像が形成される。上述し
たように、両面搬送ユニット176には搬送方向の上流
側から順に、記録紙を検知する下搬送センサ190、記
録紙を挟持して搬送する第1セットバックローラ17
8、記録紙を挟持して搬送する第2セットバックローラ
180、記録紙の不要な搬送を阻止するフラッパ19
4、記録紙を両面搬送ユニット176から取り出す下搬
送出口ローラ200等が配置されている。
【0046】一枚目の記録紙330は、一面目のコピー
終了後に排紙部から下搬送入口ローラ186を経由して
両面搬送ユニット176に送られる。これにより、図5
に示すように、停止中の第1セットバックローラ178
に記録紙先端が突き当てられて記録紙330のループが
形成され、斜行が矯正される。この状態から、下搬送入
口ローラ186と、第1及び第2セットバックローラ1
78,180を回転させ始め、記録紙330を図5の右
側に送り込み始める。セットバックローラの回転と同時
にフラッパ194を搬送路に下げ、記録紙330が下搬
送出口ローラ200へ搬送されることのないようにフラ
ッパ194を位置させる。下搬送センサ190が記録紙
330の後端を検知してからさらに所定時間だけ記録紙
330を図の右側に搬送すると、記録紙330の後端が
搬送分岐点187を通過し、記録紙330が両面搬送ユ
ニット176に移動し終る。
【0047】記録紙330の先端がフラッパ194です
くい上げる方向に搬送された状態で、第1及び第2セッ
トバックローラ178,180を一旦停止し、第1及び
第2セットバックローラ178,180を逆転させて、
図7に示すように、記録紙330の先端が第1セットバ
ックローラ178から出口側へ距離L(例えば8mm)
出た位置(待機位置)で第1及び第2セットバックロー
ラ178,180を停止して記録紙330を止める。こ
の状態で、2枚目の記録紙332が搬送されてくるまで
待機する。
【0048】図8に示すように、2枚目の記録紙332
が両面搬送ユニット176に送られてくる。図9に示す
ように、2枚目の記録紙332も1枚目の記録紙330
と同様に、停止中の第1セットバックローラ178に記
録紙先端を突き当てて2枚目の記録紙332のループを
1枚目の記録紙330の上方に形成させ、斜行を矯正す
る。この状態から、図6、図7と同様の動作が繰り返さ
れ、複数枚の記録紙が所定間隔(ここでは8mm)ずつ
ずれながら積み重ねられる。図10には、2枚の記録紙
が積み重ねられた状態を示す。なお、図11には、積み
重ねられた2枚の記録紙330,332が3枚目の記録
紙を受け入れる待機位置に位置するときの状態を示す。
【0049】図9の状態から記録紙332の後端が搬送
分岐点187を通過するまで、上記と同様に、積み重ね
られた2枚の記録紙330,332を搬送する。その
後、図12に示すように、1枚目の記録紙330の先端
が分離センサ196に検知されると、第1及び第2セッ
トバックローラ178,180を停止する。次に、第1
及び第2セットバックローラ178,180を逆転させ
て1枚目の記録紙330の先端を分離センサ196から
所定距離(例えば5mm)戻し、図13に示すように、
記録紙330の先端がこの戻った位置(本発明にいう待
機位置の一例である)に達したときに第1及び第2セッ
トバックローラ178,180を停止する。なお、図1
0に示す状態で記録紙332の後端が搬送分岐点187
を通過した時に、記録紙330の先端が分離センサ19
6をすでに通過している場合は、上述した図12に示す
動作が行なわれず、図13に示す動作が行われる。
【0050】図14から図16までを参照して、一方の
面に画像が形成された記録紙が両面搬送ユニットに17
6に収容された状態から、操作者が裏面コピー用に原稿
を交換してコピースタートキーを押した後の再給紙動作
を説明する。
【0051】コピースタートキーが押されると、第1及
び第2セットバックローラ178,180が回転し始
め、図14に示すように、両面搬送ユニット176に積
載された全ての記録紙(図14では、説明のために2枚
の記録紙330,332だけを示す。)を図14の右側
に搬送する。このときの搬送速度は、今までの搬送速度
(プロセススピード)よりも遅く、例えば、約2分の1
の速度である。記録紙330が分離センサ196に検知
された時からこの搬送速度でさらに所定量搬送して第1
及び第2セットバックローラ178,180を一旦停止
する。このとき記録紙330,332が停止した位置
が、本発明にいう分離位置の一例である。セットバック
ローラ178,180の停止と同時に、図15に示すよ
うに、フラッパ194を下げる。ここでは、記録紙33
0の先端と記録紙332の先端との間の中央にフラッパ
194の先端が当接するように記録紙330,332が
搬送されている。なお、上述した減速の理由は、記録紙
330が分離センサ196に検知されたタイミングから
停止までの精度を向上させるためであり、このときの具
体例については、図21を参照して後述する。
【0052】フラッパ194が下がると同時に、再び、
第1及び第2セットバックローラ178,180を回転
させ始める。この場合、通常の速度(プロセススピー
ド)で回転させる。これにより、図16に示すように、
下の記録紙330は再給紙ローラ200に向かって搬送
され、上の記録紙332はフラッパ194の上面に沿っ
て搬送され、2枚の記録紙330,332が分離され
る。このとき、再給紙ローラ200も回転し始める。フ
ラッパソレノイドは記録紙330,332が分離された
時点でOFFされる。ここでは、0.5秒でOFFされ
ている。
【0053】図17,図18を参照して、再給紙後から
記録紙がレジストローラ122に到達するまでを説明す
る。なお、再給紙後から記録紙がレジストローラ122
に到達するまでの間に、上述した横レジローラ202が
動作する。
【0054】図17は、1枚目の記録紙が第2セットバ
ックローラを通過した状態を示す模式図であり、図18
は、2枚目の記録紙の再給紙動作が開始された状態を示
す模式図である。
【0055】1枚目の記録紙330が再給紙ローラ20
0によって横レジローラ202へ搬送される。この記録
紙330が横レジローラ202に突き当たると、上述し
たように、ループを形成する。このループ量が所定量に
なると、横レジローラ202が回転し始める。ここで
は、ループ量を10mmとした。なお、このループ量の
検出は、横レジセンサ206が記録紙330の先端を検
知した時点からの記録紙の搬送速度と時間に基づいて容
易に計算できる。
【0056】図17に示すように、記録紙330の後端
が第2セットバックローラ180を通過した時点から第
1及び第2セットバックローラ178,180が逆転し
始め、上の記録紙332を逆方向に搬送する。記録紙3
32の先端が、上述したように、分離センサ196から
上流の所定位置(約5mm)に達すると、次のコピーに
対応するために第1及び第2セットバックローラ17
8,180が停止する。横レジローラ202は、図18
に示すように、記録紙330をレジストローラ122に
向けて搬送する。この搬送と同時に、上述したように、
横レジローラ202が横方向(記録紙搬送方向に直交す
る方向)に移動して記録紙の位置を調整する。以上のよ
うにして記録紙330がレジストローラ122に突き当
たった状態でループを形成し、転写領域128に搬送さ
れるタイミングを待つこととなる。
【0057】図19、図20、図21を参照して、分離
センサ196、フラッパ194、第1及び第2セットバ
ックローラ178,180の制御について説明する。
【0058】図19は、フラッパ194を駆動するフラ
ッパソレノイド192、第1及び第2セットバックロー
ラ178,180を駆動するセットバックモータ188
を制御する構成を示すブロック図である。図20は、セ
ットバックローラをプロセススピードよりも遅く回転さ
せるときの制御を示すフロー図であり、図21は、電源
が投入されたときにセットバックローラを所定回数だけ
回転させるときの制御を示すフロー図である。
【0059】図19に示すように、上述したDCコント
ローラ300は、CPU301、ROM302、RAM
303などから構成されており、操作部14から入力さ
れた信号に基づいてDCコントローラ300が、フラッ
パソレノイド192、モータドライバ189を制御す
る。モータドライバ189は、CPU301からの信号
をセットバックモータ188を駆動させる信号に変換し
てセットバックローラ178,180を回転させる。
【0060】図20を参照して、第1及び第2セットバ
ックローラ178,180をプロセススピードよりも遅
く回転させるときの制御について説明する。
【0061】このフローは、両面コピーする際の裏面コ
ピーのときに起動する。先ず、コピースタートボタンが
ONされたか否かが判定される(S401)。コピース
タートボタンがONされたときは、第1及び第2セット
バックローラ178,180がプロセススピードの半分
の速度(ここでは、90mm/秒)で回転するように、
CPU301(図19参照)からモータドライバ189
を介してセットバックモータ188を駆動させる信号を
出す。これにより、図13から図15までに示すよう
に、記録紙330,332がプロセススピードの半分の
速度で待機位置から分離位置に向けて搬送され始める。
このように、第1及び第2セットバックローラ178,
180の回転速度をプロセススピードの半分の速度にし
た理由は、記録紙330が分離センサ196に検知され
たタイミングから停止までの精度を向上させて、図15
に示すように、記録紙330のうち、記録紙330の先
端と記録紙332の先端との間の中央部分に正確にフラ
ッパ194を当接させるためである。
【0062】記録紙330,332がプロセススピード
の半分の速度で待機位置から分離位置に向けて搬送され
始めると、分離センサ196がONしたか否かが判定さ
れる(S403)。図14に示すように、記録紙330
の先端が分離センサ196に検知されて分離センサ19
6がONすると、第1及び第2セットバックローラ17
8,180を所定距離d1分(ここでは、約15mm)
だけ回転(正転)させて停止させる(S404)。この
停止に続いて、フラッパソレノイド192(図4参照)
をONしてフラッパ194を降ろす(S405)。これ
により、記録紙330のうち、記録紙330の先端と記
録紙332の先端との間の中央部分に正確にフラッパ1
94が当接する。その後、記録紙330の後端が第2セ
ットバックローラ180を抜ける(通過する)距離だ
け、第1及び第2セットバックローラ178,180を
プロセススピード(ここでは、180mm/秒)で回転
させる(S406)。セットバックローラが回転開始し
てt秒後(ここでは0.5秒後)フラッパソレノイド1
92をOFFしてフラッパ194を戻す(S407)。
記録紙330の後端が第2セットバックローラ180を
抜けると、第1及び第2セットバックローラ178,1
80をプロセススピードで逆転させて記録紙332を待
機位置に向けて搬送する(S408)。記録紙332が
逆送して分離センサ196をOFFした後、さらに記録
紙332を10mm逆送させて第1及び第2セットバッ
クローラ178,180を停止する。これにより、記録
紙332が待機位置に戻る。その後、記録紙332が最
終用紙であるか否かが判定され(S409)、最終用紙
でないときはS402に戻って上述のフローが繰り返さ
れる。記録紙332が最終用紙のときは、このフローが
終了する。
【0063】このように、DCコントローラ300が両
面搬送ユニット176の第1及び第2セットバックロー
ラ178,180を制御することにより、記録紙33
0,332が正確に分離位置に停止して適切に記録紙が
分離される。この結果、正確に分離できずに数枚の記録
紙を一緒に分離して同時に画像形成部に搬送することが
防止され、両面搬送ユニットに起因するジャムやミスコ
ピーを防止できる。
【0064】図21を参照して、電源が入れられたとき
に第1及び第2セットバックローラ178,180を所
定量だけ搬送させるときの制御について説明する。
【0065】このフローは、電源が入れられたときに起
動する。このフローが起動すると、第1及び第2セット
バックローラ178,180が正転し始め(S50
1)、分離センサ196がONしたか否かが判定される
(S502)。分離センサ196がONしたときは、両
面搬送ユニット176に記録紙が積み重ねられていると
考えられるので、第1及び第2セットバックローラ17
8,180を停止して(S503)、操作部14(図1
9参照)に「用紙を取り除いて下さい」というメッセー
ジを表示する(S504)。このメッセージに従ってユ
ーザが両面搬送ユニット176から記録紙を取り除くこ
とにより、電源が入れられる以前から待機位置に待機し
ていた記録紙と新たなコピー動作が開始した後に両面搬
送ユニットに搬送された記録紙とが重なることが無く、
ジャムが防止される。また、電源が入れられる以前から
待機位置に待機していた記録紙の裏面に画像が形成され
ることが無く、ミスコピーが防止される。
【0066】一方、S502で分離センサ196がON
していないと判定された場合、両面搬送ユニット176
に積み重ねられた記録紙が所定距離d分だけ搬送される
まで第1及び第2セットバックローラ178,180が
回転したか否かが判定される(S505)。ここでいう
所定距離dとは、第1セットバックローラ178に記録
紙の先端部が挟持されている記録紙が分離センサ196
に到達するまでの距離をいう。第1及び第2セットバッ
クローラ178,180が所定距離d分だけ回転してい
ないときはS502に戻り、所定距離d分だけ回転した
ときは第1及び第2セットバックローラ178,180
を停止する(S506)。このように、電源が入れられ
たときに第1及び第2セットバックローラ178,18
0が所定回数だけ回転するようにしたことにより、両面
搬送ユニットの待機位置で記録紙が待機している状態で
コピー動作がリセットされて装置本体の電源が切られて
も、ジャムやミスコピーを防止できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の両
面画像形成装置によれば、記録媒体を待機位置から分離
位置まで搬送する際の搬送速度がプロセススピードより
も遅くなるように第1制御手段によって両面搬送ユニッ
トが制御されるので、記録媒体が正確に分離位置に停止
して適切に記録媒体が分離される。この結果、数枚の記
録媒体を一緒に分離して同時に画像形成部に搬送するこ
とが防止され、両面搬送ユニットに起因するジャムやミ
スコピーを防止できる。
【0068】また、本発明の第2の両面画像形成装置に
よれば、電源が投入されたときにセットバックローラが
所定時間だけ回転するように第2制御手段によってセッ
トバックローラが制御されるので、両面搬送ユニットの
待機位置で記録紙が待機している状態でコピー動作がリ
セットされて電源が切られても、再び電源が投入される
と例えば分離センサ位置まで記録媒体は搬送されて記録
媒体の有無が確認され、ジャムやミスコピーを防止でき
ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の複写機の外観構成を示す
斜視図である。
【図2】図1の複写機の内部構造を示す模式図である。
【図3】図1の複写機における記録紙の搬送経路を示す
模式図である。
【図4】図1の複写機の各モータの駆動系を示す模式図
である、
【図5】停止中の第1セットバックローラに記録紙先端
を突き当てて記録紙のループを形成した状態を示す模式
図である。
【図6】フラッパを下げると同時に第1及び第2セット
バックローラを回転させ始めた状態を示す模式図であ
る。
【図7】記録紙先端が第1セットバックローラから出口
側へ距離Lだけ出て待機位置に位置する状態を示す模式
図である。
【図8】2枚目の記録紙が下搬送部に送られてきた状態
を示す模式図である。
【図9】停止中の第1セットバックローラに2枚目の記
録紙先端を突き当てて2枚目の記録紙のループを形成し
た状態を示す模式図である。
【図10】フラッパを下げると同時に第1及び第2セッ
トバックローラを回転させ始めた状態を示す模式図であ
る。
【図11】2枚目の記録紙先端が第1セットバックロー
ラから出口側へ距離Lだけ出て3枚目の記録紙を受け入
れる状態を示す模式図である。
【図12】積載された記録紙を前進させ1枚目の記録紙
が分離センサに検知された状態を示す模式図である。
【図13】1枚目の記録紙が分離センサから抜けた状態
を示す模式図である。
【図14】分離センサが1枚目の記録紙先端を検知した
状態を示す模式図である。
【図15】第1及び第2セットバックローラを一旦停止
させフラッパを下げた状態を示す模式図である。
【図16】1枚目の記録紙と2枚目以降の記録紙とが分
離された状態を示す模式図である。
【図17】1枚目の記録紙が第2セットバックローラを
通過した状態を示す模式図である。
【図18】2枚目の記録紙の再給紙動作が開始された状
態を示す模式図である。
【図19】フラッパソレノイド、セットバックモータを
制御する構成を示すブロック図である。
【図20】セットバックローラをプロセススピードより
も遅く回転させるときの制御を示すフロー図である。
【図21】電源が投入されたときにセットバックローラ
を所定時間だけ回転させるときの制御を示すフロー図で
ある。
【符号の説明】
10 複写機 126 感光ドラム 128 転写領域 176 両面搬送ユニット 178 第1セットバックローラ 180 第2セットバックローラ 300 DCコントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のプロセススピードで画像を形成す
    る画像形成部と、該画像形成部で両面のうちの一方の面
    に画像が形成された記録媒体を所定の待機位置に待機さ
    せておき、該待機位置に待機している記録媒体を所定の
    分離位置まで搬送して分離し、前記画像形成部に一枚ず
    つ搬送する両面搬送ユニットとを備え、記録媒体の両面
    に画像を形成する両面画像形成装置において、 記録媒体を前記待機位置から前記分離位置まで搬送する
    際の搬送速度が前記プロセススピードよりも遅くなるよ
    うに前記両面搬送ユニットを制御する第1制御手段を備
    えたことを特徴とする両面画像形成装置。
  2. 【請求項2】 装置本体に電力を供給するための電源部
    と、所定のプロセススピードで画像を形成する画像形成
    部と、該画像形成部で両面のうちの一方の面に画像が形
    成された複数の記録媒体を所定の待機位置に待機させて
    おき、該待機位置に待機している記録媒体を所定の分離
    位置まで搬送手段で搬送して分離し、前記画像形成部に
    一枚ずつ搬送する両面搬送ユニットとを備え、記録媒体
    の両面に画像を形成する両面画像形成装置において、 前記電源部が投入されたときに前記搬送手段が所定量だ
    け搬送するように該搬送手段を制御する第2制御手段を
    備えたことを特徴とする両面画像形成装置。
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