JPH1138688A - 両面画像形成装置 - Google Patents

両面画像形成装置

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JPH1138688A
JPH1138688A JP9188821A JP18882197A JPH1138688A JP H1138688 A JPH1138688 A JP H1138688A JP 9188821 A JP9188821 A JP 9188821A JP 18882197 A JP18882197 A JP 18882197A JP H1138688 A JPH1138688 A JP H1138688A
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JP
Japan
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recording
roller
paper
double
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Withdrawn
Application number
JP9188821A
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English (en)
Inventor
Shuichi Endo
秀一 遠藤
Kensaku Minowa
憲作 箕輪
Kazuhiro Honda
一博 本多
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来よりもコピースピードを速くした両面画像
形成装置を提供する。 【解決手段】DCコントローラ300によって第1及び
第2セットバックローラ178,180を制御すること
により、記録紙330,332を分離位置で待機させて
おくようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の一方の
面に画像を形成した後にこの記録媒体を画像形成部に再
び搬送して他方の面にも画像を形成することにより記録
媒体の両面に画像を形成する両面画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、記録紙などの記録媒体の両面
に画像を形成する両面画像形成装置が使用されている。
この両面画像形成装置は、通常、原稿を露光して画像情
報を得るためのスキャナユニット(露光系)と、得られ
た画像情報に基づいて記録紙に画像を形成する画像形成
部と、この画像形成部で両面のうちの一方の面に画像が
形成された複数枚の記録紙を画像形成部に一枚ずつ再び
搬送する両面搬送ユニットとを備えている。
【0003】このような画像形成装置のなかには、排紙
部において記録紙を排出方向及びこの排出方向とは反対
の方向に選択的に搬送する一対の排紙反転ローラが配置
されているものがあり、記録紙の両面に画像を形成する
場合は、排紙反転ローラで記録紙を機外へ排出してしま
う前に記録紙の後端を排紙反転ローラで挟持して一旦停
止し、排紙反転ローラを反転させて(排出方向とは反対
の方向に回転させて)記録紙を両面搬送ユニットに搬送
する。
【0004】両面搬送ユニットでは、両面のうちの一方
の面に画像が形成された複数枚の記録紙が所定の待機位
置に待機させられており、この待機位置に待機させられ
ている複数枚の記録紙がセットバックローラで所定の分
離位置まで搬送されて分離され、画像形成部に一枚ずつ
搬送される。画像形成部に搬送された記録紙は、その他
方の面(裏面)に画像が形成されて両面に画像が形成さ
れることとなる。
【0005】両面搬送ユニットにおける分離位置は待機
位置から離れた位置にある。待機位置では複数枚の記録
紙がその先端を僅かな距離(例えば8mm)ずつずらし
た状態で積み重ねられており、上に積み重ねられた記録
紙ほど分離位置から離れた、所謂かわら積みになってい
る。また、分離位置の搬送方向上流側には記録紙を検知
する分離センサが配置されており、この分離センサによ
って記録紙の先端が検知され、分離位置で記録紙が一旦
停止するように構成されている。
【0006】このように待機位置でかわら積みされた複
数枚の記録紙を分離位置で分離するに当っては、複数枚
の記録紙をセットバックローラで待機位置から分離位置
まで搬送してこの分離位置で一旦停止させ、分離フラッ
パと呼ばれる爪状のもので一番下の記録紙の先端と下か
ら二番目の記録紙の先端との間を軽く押さえ付け、セッ
トバックローラを再び回転させて一番下の記録紙を分離
フラッパの下面に沿って搬送させるとともに、下から二
番目以上の記録紙を分離フラッパの上面に沿って搬送さ
せる。これにより、積み重ねられた複数枚の記録紙のう
ち、一番下の記録紙が他の記録紙から分離されて画像形
成部に搬送されることとなる。
【0007】スキャナユニットは、通常、原稿が載置さ
れる原稿載置台の下方に配置されており、原稿載置台に
沿って往復動して原稿を露光する。スキャナユニットが
往復動する範囲は、原稿載置台に載置された原稿を露光
し始める位置よりもやや手前のホームポジションと呼ば
れる位置と、原稿を露光し終る反転位置との間の範囲で
ある。ホームポジションから反転位置まで往く走査はフ
ォワードスキャンとよばれ、反転位置からホームポジシ
ョンまで復る走査はバックスキャンと呼ばれており、バ
ックスキャンはフォワードスキャンのほぼ倍の速度で行
われる。
【0008】ところで、両面画像形成装置は、複数の記
録紙が収容されているカセットや、このカセットから1
枚ずつ搬送されてきた記録紙を挟持して所定のタイミン
グで転写領域に搬送するレジストローラや、記録紙を挟
持して機外に排出する排紙ローラを備えている。記録紙
の片面だけに画像を形成する(片面コピー)際は、スキ
ャナユニットがホームポジションからスタートするタイ
ミングで記録紙先端を挟持したレジストローラが回転し
始めて記録紙を転写領域に搬送する。連続して画像形成
する場合も同様に、スキャナユニットがホームポジショ
ンからスタートするタイミングで記録紙が転写領域に搬
送されることにより、今回画像が形成される記録紙と次
回に画像が形成される記録紙との間隔(紙間)が決定さ
れる。
【0009】ところが、記録紙の両面に画像を形成する
際は、一方の面に画像が形成された記録紙を両面搬送ユ
ニットに搬送するために、排紙ローラに挟持されて機外
に排出されかけている記録紙を、排紙ローラを逆転させ
ることにより両面搬送ユニットに搬送する。この場合、
スキャナユニットがホームポジションからスタートする
タイミングで記録紙を次々に転写領域に搬送すると、記
録紙を転写領域に搬送するタイミングが早すぎて、前回
画像が形成された記録紙が排紙反転中に次回に画像が形
成された記録紙が搬送され、排紙ローラの近傍で重なり
合って紙詰り(ジャム)を起こすおそれがある。
【0010】そこで、両面コピー時には記録紙をカセッ
トからレジストローラまで搬送する給紙タイミングを遅
くして、記録紙と記録紙との間隔を充分に開けて排紙ロ
ーラの近傍でのジャムを防止している。記録紙をカセッ
トからレジストローラまで搬送する給紙タイミングは、
カセットに収容されている複数枚の記録紙の先端がばら
ついて一致していないことや、給紙ローラの記録紙の送
り出し量にばらつきがあるので、これらのばらつきを考
慮して十分に遅くしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、記録
紙の裏面に画像を形成する際には、両面搬送ユニットに
おいて複数枚の記録紙を待機位置から分離位置まで搬送
して一旦停止させ、この分離位置で複数枚の記録紙から
一枚の記録紙を分離した後に再び待機位置に残りの記録
紙を戻し、この残りの記録紙を再び待機位置から分離位
置まで搬送して一旦停止させて一枚を分離するという手
順が繰り返される。従って、記録紙の裏面に画像を形成
するに当っては、記録紙を待機位置から分離位置まで搬
送して一旦停止させて分離するなどの時間がかかり、そ
の分、画像形成速度(コピースピード)が遅くなるとい
う問題がある。
【0012】また、上述したように両面画像形成装置で
は、一方の面に画像が形成された記録紙を両面搬送ユニ
ットに搬送する際に、記録紙をカセットからレジストロ
ーラまで搬送する給紙タイミングを遅くして排紙ローラ
の近傍でのジャムを防止している。このため、この給紙
タイミングを遅くした分、コピースピードが遅くなると
いう問題がある。
【0013】本発明は、上記事情に鑑み、従来よりもコ
ピースピードを速くした両面画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の両面画像形成装置は、所定のプロセス
スピードで記録媒体に画像を形成する画像形成部と、該
画像形成部で両面のうちの一方の面に画像が形成された
複数枚の記録媒体を待機させておき所定の分離位置で分
離して前記画像形成部に一枚ずつ搬送する両面搬送ユニ
ットとを備え、記録媒体の両面に画像を形成する両面画
像形成装置において、 (1)複数枚の記録媒体を前記分離位置で待機させてお
くように前記両面搬送ユニットを制御する第1制御手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0015】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の両面画像形成装置は、所定のホームポジションと
該ホームポジションから離れた所定の反転位置との間を
往復動して原稿を露光する露光系と、該露光系によって
露光された原稿の画像を記録媒体に形成する画像形成部
と、該画像形成部に所定のタイミングで記録媒体を搬送
するレジストローラと、前記画像形成部で両面のうちの
一方の面に画像が形成された記録媒体が搬送されてくる
両面搬送ユニットとを備え、記録媒体の両面に画像を形
成する両面画像形成装置において、(2)記録媒体の両
面のうちの一方の面に画像を形成して該記録媒体を前記
両面搬送ユニットに搬送するに当り、前記露光系が前記
反転位置から前記ホームポジションまで帰るバックスキ
ャン速度を、前記以外のコピー時のバックスキャン速度
よりも遅くなるように制御する第2制御手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の両
面画像形成装置の実施形態を説明する。
【0017】先ず、図1を参照して本発明の一実施形態
の複写機の外観構成を説明する。
【0018】図1は、各ドア等が開いた複写機を前方か
ら視た斜視図である。
【0019】複写機(本発明にいう両面画像形成装置の
一例である)10の頂面には開閉自在な原稿台カバー1
2が配置されている。頂面の正面側には、複写枚数など
が入力される操作部(操作パネル)14が配置されてい
る。操作部14の右隣には、複写機10に電源を投入す
るための電源スイッチ16が配置されている。
【0020】複写機10では、記録紙の両面に画像を形
成でき、複数枚の記録紙がそれぞれに収容される2つの
カセット18,20が複写機10の本体に出し入れ自在
に備えられている。カセット18はカセット20の上方
に位置しているが図1には示されていない。また、複写
機10は、葉書などの小サイズの記録紙も載置できる手
差しトレイ22と、画像が形成された記録紙が積載され
る排紙トレイ26を備えている。2つのカセット18,
20の上方には前ドア28が開閉自在に設けられてお
り、この前ドア28を開けると、定着器ノブ30、トー
タルカウンタ32、ホッパ34、現像器加圧レバー3
6、レジストノブ38、搬送部解除レバー40、横レジ
ストノブ42、両面搬送把手レバー44などが現れる。
【0021】図2、図3、図4を参照して、図1の複写
機の内部構成と画像形成動作を説明する。
【0022】図2は、複写機の内部構造を示す模式図で
あり、図3は、記録紙の搬送経路を示す模式図である。
また、図4は、各モータの駆動系を示す模式図であり、
図中、黒と白とが交互に描かれている線は機械的駆動の
伝達を表わし、白抜きの矢印は電気信号の流れを表わ
す。
【0023】電源スイッチ16(図1参照)が投入され
ると、複写機10がコピー可能な状態(スタンバイ状
態)になる。このスタンバイ状態のときに、操作部14
(図1参照)を操作することにより、カセット18,2
0及び手差しトレイ22のうちのいずれから記録紙を給
紙するかが選択される。また、操作部14で紙サイズ自
動選択モード(APSモード)を選択することにより、
原稿台ガラス13に載置された原稿のサイズを不図示の
フォトセンサ等で読み取って、カセット18,20及び
手差しトレイ22のうちのいずれかから自動的に記録紙
が給紙される。ここでは、カセット18に収納されてい
る記録紙が選択された場合について説明するが、カセッ
ト20もしくは手差しトレイ22の記録紙が選択されて
もほぼ同様の動作となる。
【0024】操作部14のコピースタートボタンが押さ
れると、メインモータ(M1)110が回転し始め、カ
セット18に収納されている記録紙18aがピックアッ
プローラ112で給紙され、フィーデングローラ114
とセパレーションローラ116によって分離されて一枚
だけ搬送され、さらに、第1縦パスローラ118、及び
第2縦パスローラ120によって、停止中のレジストロ
ーラ122まで搬送される。レジストローラ122の直
前(記録紙搬送方向のやや上流側)には、記録紙を検知
するレジ前センサ124が配置されており、このレジ前
センサ124で記録紙が検知されてから所定時間が経過
した後、第1縦パスローラ118及び第2縦パスローラ
120の回転を停止する。これにより、記録紙先端がレ
ジストローラ122に当接したままの状態で記録紙が第
1縦パスローラ118及び第2縦パスローラ120によ
って所定時間だけ搬送されることとなるので、レジスト
ローラ122と第2縦パスローラ120との間に約10
mmの記録紙ループが形成される。このループの形成に
よって、レジストローラ122のニップ部に記録紙先端
が揃うので、記録紙の斜行が矯正される。なお、メイン
モータ110は、後述する排紙モータ(M6)184や
セットバックモータ(M7)188と同様に、DCコン
トローラ(本発明にいう第1制御手段と第2制御手段の
一例である)300によって制御されている。
【0025】レジストローラ122は、記録紙の位置と
感光ドラム126上の画像の位置とを調整して記録紙の
先端から適正な位置に画像が形成されることを目的とし
て配置されている。従って、レジストローラ122によ
って記録紙は、感光ドラム126上のトナー像が転写領
域128に到達するタイミングに合わせて転写領域12
8に搬送される。
【0026】第1縦パスローラ118の直前(第1縦パ
スローラ118よりも記録紙搬送方向のやや上流側)に
は、搬送中の記録紙を検知する縦パスセンサ130が配
置されている。この縦パスセンサ130によって記録紙
が検知された時刻から所定時間を経過した後、原稿照明
ランプ132が点灯し、原稿台ガラス13上に載置され
た原稿(図示せず)が照明され始める。この照明の開始
が画像形成動作のスタートとなる。原稿照明ランプ13
2はスキャナユニット(本発明にいう露光系の一例であ
る)134内に搭載されており、このスキャナユニット
134は原稿台ガラス13の下方に配置されている。ス
キャナユニット134は、原稿台ガラス13に沿って往
復動して原稿を露光する。スキャナユニット134が往
復動する範囲は、原稿台ガラス13に載置された原稿を
露光し始める位置よりもやや手前のホームポジション
(図2の左側)と呼ばれる位置と、原稿を露光し終る反
転位置(図2の右側)との間の範囲である。記録紙の両
面のうちの一方の面に画像を形成してこの記録紙を両面
搬送ユニット176に搬送するに当り、スキャナユニッ
ト134が反転位置からホームポジションまで帰る(バ
ックスキャンする)速度を、通常の片面コピー時のバッ
クスキャンする速度よりも遅くしている。この点につい
ては後述する。
【0027】図2に示すように、スキャナユニット13
4は、原稿照明ランプ132と第1ミラー136を有す
る第1ミラーユニット138、第2ミラー140と第3
ミラー142を有する第2ミラーユニット144を備え
ている。原稿を照明する際には、スキャナユニット13
4を走査させる光学モータ310(図19参照)が回転
する。原稿からの反射光は、画像信号として、第1ミラ
ー136、第2ミラー140、第3ミラー142、レン
ズを備えたレンズ駆動系146、第4ミラー148、第
5ミラー150、第6ミラー152を経て、感光ドラム
126に照射され、これにより感光ドラム126に原稿
画像が結像される。
【0028】感光ドラム126は、図2の紙面に垂直方
向に延びる回転軸を有しており、矢印A方向に回転して
いる。原稿からの反射光が照射される照射位置よりも感
光ドラム126の回転方向上流側には、感光ドラム12
6を一様に帯電する一次帯電器154が配置されてい
る。この一次帯電器154によって感光ドラム126が
一様に帯電されて帯電面が形成される。この帯電面に原
稿からの反射光が照射されて静電潜像が形成される。
【0029】上記した照射位置よりも感光ドラム126
の回転方向下流側には、静電潜像を現像する現像器15
6が配置されている。感光ドラム126と現像器156
とが対向する領域は、静電潜像が現像される現像領域で
ある。感光ドラム126の回転によって静電潜像が現像
領域に到達すると、現像スリーブ158から静電潜像に
トナーが供給されてトナー像(現像像)が形成される。
【0030】現像領域よりも感光ドラム126の回転方
向下流側には、トナー像を記録紙に転写する転写帯電器
160が配置されている。感光ドラム126と転写帯電
器160とが対向する領域は、トナー像が記録紙に転写
される転写領域128である。感光ドラム126の回転
によってトナー像が転写領域128に到達する以前に、
所定のタイミングでレジストローラ122が回転し始
め、転写領域128に搬送されてきた記録紙に感光ドラ
ム126上のトナー像が転写される。トナー像が転写さ
れた記録紙は、除電針(図示せず)等によって感光ドラ
ム126から分離され、矢印B方向に回転する搬送部1
62に搬送されて定着器164に搬送される。なお、記
録紙が感光ドラム126から分離される位置よりも記録
紙搬送方向のやや下流側には、記録紙が感光ドラム12
6から正常に分離されたか否かを検知する分離センサ1
66が配置されている。
【0031】一方、感光ドラム126では通常、その表
面から約90%前後のトナーが記録紙に転写されるが、
残りのトナーは感光ドラム126に残留する。この残留
した残留トナーは、クリーナ(図示せず)によって感光
ドラム126から除去される。また、感光ドラム126
に残留した残留電荷は除電ランプ(図示せず)によって
除電される。これらにより、感光ドラム126は次の画
像形成に入り得る状態になる。
【0032】記録紙の表面に静電的に付着したトナーを
確実に記録紙表面に固着させるために、記録紙は搬送部
162によって定着器164に送られる。定着器164
では、記録紙に付着したトナーが高温度の定着ローラ1
68に接触して溶け、トナーに含まれる微小鉄粉が記録
紙にクサビ状に突き刺さり、これによりトナーは記録紙
に確実に定着する。
【0033】定着器164を通過した記録紙は、定着ロ
ーラ168による高温や圧力の影響で、カールする傾向
が強い。このため、記録紙が定着器164を通過した後
は直ちに第1排紙ローラ170で記録紙の先端を挟み込
み、第1排紙ローラ170を定着ローラ168よりも速
く回転させて搬送する。これにより、定着ローラ168
と第1排紙ローラ170との間で記録紙が見かけ上引っ
張られることとなり、カールが矯正される。ただし、第
1排紙ローラ170が記録紙を挟持する圧力は、定着ロ
ーラ168が記録紙を挟持する圧力よりも低く設定され
ているので、第1排紙ローラ170では記録紙がスリッ
プ状態にあり、記録紙が定着ローラ168に挟持されて
いる限り、定着ローラ168の回転速度に応じて記録紙
が搬送される。記録紙が定着ローラ168から離れた
後、第1及び第2排紙ローラ170,172によって機
外に排紙される。なお、第1排紙ローラ170の直後
(第1排紙ローラ170よりも記録紙排出方向のやや下
流側)には、記録紙を検知する排紙センサ174が配置
されている。ここでは、以上に説明した感光ドラム12
6や現像器156などによって、本発明にいう画像形成
部が構成されている。
【0034】上述したように、複写機10は記録紙の裏
面にも画像を形成できる。記録紙の両面のうちの一方の
面(片面)に画像を形成する(片面コピー)か、両面に
画像を形成する(両面コピー)かは、操作者がコピース
タートを指示する以前に操作部14内のキー入力により
決定するものである。片面コピー、両面コピーともに基
本的な画像形成動作は、上述したプロセスで行われる。
片面コピーの場合は、片面に画像の形成された記録紙が
機外に排出された時点でコピー動作が終了する。次に、
両面コピーについて説明する。
【0035】搬送部162の下方には、片面にコピーさ
れた記録紙を積載して、他方の面(裏面)にもコピーさ
れるように記録紙を搬送する両面搬送ユニット176が
配置されている。この両面搬送ユニット176は、後述
する第1及び第2セットバックローラ178,180等
で構成されており、定着器164から送り出された記録
紙が第1及び第2排紙ローラ170,172などによっ
て両面搬送ユニット176に搬送されてくる。
【0036】排紙センサ174と第2排紙ローラ172
との間には、両面時の記録紙の逆送を防止する逆送防止
マイラ(図示せず)が設けられている。このため、第1
排紙ローラ170を通過した記録紙は、直にその先端が
排紙センサ174で検知され、逆送防止マイラを通過
し、第2排紙ローラ172に送り込まれる。また、排紙
センサ174によって記録紙の先端が検知されるタイミ
ングと、記録紙サイズのデータに基づいて得られる記録
紙後端が定着ローラ168を通過するタイミングとを計
算し、この計算結果に基づいて、記録紙が定着ローラ1
68を通過し終ったタイミングで、第2排紙ローラ17
2の紙送り速度を第1排紙ローラ170の紙送り速度よ
りも速くする。
【0037】第2排紙ローラ172の駆動源は排紙モー
タ(M6)184であり、第1排紙ローラ170の駆動
源は、感光ドラム126、定着ローラ168の駆動と同
じメインモータ110である。したがって、第1排紙ロ
ーラ170と第2排紙ローラ172とでは互いに異なる
駆動源が用いられている。このため、上述したように第
1排紙ローラ170と第2排紙ローラ172の紙送り速
度を互いに異ならせることができる。ここでは、排紙セ
ンサ174が記録紙先端を検知した時から記録紙後端が
定着ローラ168を通過するまでに要する時間が経過す
ると、排紙モータ184の紙送り速度を変えて、第2排
紙ローラ172の紙送り速度を第1排紙ローラ170の
それよりも速くした。
【0038】また、第2排紙ローラ172が記録紙を挟
持する力が第1排紙ローラ170のそれよりも強くなる
ように構成されている。この構成も、上述した記録紙の
カールを矯正するための構成である。この構成では、記
録紙の送り速度は第2排紙ローラ172に依存してお
り、第1排紙ローラ170と第2排紙ローラ172との
間で記録紙は展張状態にある。実際には、第1排紙ロー
ラ170では記録紙がスリップしており、このため、記
録紙のカールが矯正される。このようにして、記録紙が
第2排紙ローラ172に挟持されながら先端部から機外
に送り出される。記録紙の後端が第1排紙ローラ170
を通過した直後、排紙センサ174によって記録紙後端
が検知される。この検知のタイミングと紙送り速度に基
づいて、記録紙後端が逆送防止マイラを通過して第2排
紙ローラ172の位置よりも手前(記録紙排紙方向の上
流側)約10mmに到達した時点で、排紙モータ184
を停止して第2排紙ローラ172の回転を止める。
【0039】片面コピーモードの場合は、第2排紙ロー
ラ172によって記録紙が機外に排出された時点でコピ
ー動作が終了するが、両面コピーモードの場合は、記録
紙は機外に排出されずに機内に戻る。この動作の概略を
説明する。
【0040】上述したように、後端が排紙センサ174
に検知された記録紙は第2排紙ローラ172によって搬
送され、記録紙後端が逆送防止マイラを通過し、第2排
紙ローラ172の位置よりも手前約10mmに到達した
時点で第2排紙ローラ172が一旦停止する。次に、排
紙方向とは逆方向に記録紙が搬送されるように第2排紙
ローラ172を回転(逆転)させる。これにより、今ま
での記録紙の後端が記録紙の先端となって下搬送入口ロ
ーラ186に向けてこの記録紙が搬送される。なお、こ
の搬送の速度は感光ドラム126の回転速度の約2倍で
あり、第2排紙ローラ172は素早く記録紙を搬送し
て、定着と排紙との間の搬送路から記録紙を除去する。
この結果、次の記録紙を第2排紙ローラ172に向けて
送り出せるので、連続して複数枚の記録紙が効率よく搬
送されることとなる。
【0041】第2排紙ローラ172を逆転させることに
より、記録紙が逆送防止マイラに案内されて第1排紙ロ
ーラ170ではなく下搬送入口ローラ186に向けて搬
送される。この下搬送入口ローラ186は、第2排紙ロ
ーラ172が逆転(記録紙を排紙方向とは反対方向に搬
送する回転)しているときは排紙モータ184の駆動に
よって回転する。一方、第2排紙ローラ172が正転し
ているときはセットバックモータ(M7)188の駆動
によって回転するように構成されている。また、以下に
述べるセットバックローラの正転とは、第1及び第2セ
ットバックローラ178,180が記録紙を図2の右側
に向けて搬送するときの回転をいい、一方、セットバッ
クローラの逆転とは、第1及び第2セットバックローラ
178,180が記録紙を図2の左側に向けて搬送する
ときの回転をいう。
【0042】下搬送入口ローラ186に保持された記録
紙は、第1セットバックローラ178に送られる。記録
紙先端が第1セットバックローラ178に到達した時点
では、この第1セットバックローラ178は停止してい
る。記録紙が第1セットバックローラ178に到達し、
さらに、記録紙が所定量送られた時点で、下搬送入口ロ
ーラ186を停止する。これにより、下搬送入口ローラ
186と第1セットバックローラ178との間で記録紙
のループが約10mm形成される。このようにループを
形成する理由は、第1セットバックローラ178にまで
搬送されてきた記録紙の斜行を矯正するためである。
【0043】また、このとき、記録紙後端は第2排紙ロ
ーラ172を通過している。このため、排紙モータ18
4は再び第2排紙ローラ172を正転させることができ
る。下搬送入口ローラ186はワンウェイギアを介して
排紙モータ184に連結されており、排紙モータ184
が逆転するときにだけこの排紙モータ184の駆動力が
下搬送入口ローラ186に伝達されるように構成されて
いる。従って、第2排紙ローラ172と下搬送入口ロー
ラ186とを互いに独立させて反対方向に回転させら
れ、第2排紙ローラ172は次の記録紙を受け入れられ
ることとなる。
【0044】また、セットバックモータ188の駆動の
うち、第1及び第2セットバックローラ178,180
を正転させる駆動だけが下搬送入口ローラ186に伝達
されるように、セットバックモータ188と下搬送入口
ローラ186との間にはワンウェイギアが設けられて連
結されている。第1及び第2セットバックローラ17
8,180双方は、セットバックモータ188の回転に
より、全く同様に作動する。上述したように、第1及び
第2セットバックローラ178,180が正転し始める
と下搬送入口ローラ186も同方向に回転し始め、記録
紙が第1及び第2セットバックローラ178,180に
向けて搬送される。
【0045】第1及び第2セットバックローラ178,
180が正転すると、下搬送入口ローラ186が記録紙
を送り出し、第1セットバックローラ178は記録紙を
挟持して第2セットバックローラ180に向けて搬送す
る。下搬送入口ローラ186の直後(記録紙搬送方向の
やや下流側)には、記録紙を検知する下搬送センサ19
0が配置されている。第1及び第2セットバックローラ
178,180などのこの後の動作は、一枚の記録紙に
両面コピーするときと、複数枚の記録紙に連続して両面
コピーするときとでは異なる。先ず、一枚の記録紙に両
面コピーするときの動作を説明する。
【0046】第1及び第2セットバックローラ178,
180の回転の開始と同時にフラッパソレノイド(SL
7)192をONさせてフラッパ194を搬送路に下げ
る。これにより、記録紙の先端がフラッパ194まで達
した際には、フラッパ194に案内されながら搬送路か
ら退避するように搬送される。記録紙後端が搬送分岐点
187を抜けると第1及び第2セットバックローラ17
8,180を停止させ、その後、逆転させる。この逆転
によって、記録紙は図2の左側に向けて搬送されるが、
記録紙先端が分離センサ196を通過した後に第1及び
第2セットバックローラ178,180を停止する。こ
の状態で、複写機10は、裏面コピーの待機状態とな
り、裏面コピー用に原稿を変えるメッセージを操作部1
4(図1参照)に表示させる。
【0047】一方、記録紙後端が搬送分岐点187を通
過した時に記録紙先端が分離センサ196に到達してい
ない小サイズ紙の場合は、フラッパ194を搬送路に下
げずに、記録紙先端が分離センサ196に到達するまで
第1及び第2セットバックローラ178,180を正転
させる。記録紙先端が分離センサ196で検知された時
点で第1及び第2セットバックローラ178,180を
停止して、原稿を変えるメッセージを操作部14(図1
参照)に表示させる。
【0048】操作者が裏面コピー用に原稿を変えて再び
コピースタートキーを押すと、第1及び第2セットバッ
クローラ178,180が正転し始め、記録紙が第1及
び第2セットバックローラ178,180によって下搬
送出口ローラ200に向けて搬送され、再び給紙され
る。
【0049】下搬送出口ローラ200によって再給紙さ
れた記録紙は横レジローラ202に到達する。記録紙が
横レジローラ202に到達した時点では横レジローラ2
02は停止しているが、下搬送出口ローラ200によっ
て記録紙を所定量送り込む。これにより、下搬送出口ロ
ーラ200と横レジローラ202との間に記録紙のルー
プが形成され記録紙の斜行が除去される。このループが
形成された状態で、横レジローラ202を回転させ始
め、レジストローラ122に向けて記録紙を搬送し始め
る。
【0050】ところで、記録紙の片面に画像形成する
際、例えばカセット18から給紙されて両面搬送ユニッ
ト176に入り再給紙されるまでに第1縦パスローラ1
18、レジストローラ122、第1セットバックローラ
178、横レジローラ202の各部間における斜行の矯
正に起因して、記録紙がその幅方向(記録紙搬送方向に
直交する方向)にずれることがある。そこで、複写機1
0は、横レジローラ202がその軸方向に移動するよう
に制御してこのずれが矯正できるように構成されてい
る。
【0051】次に、図5から図14までを参照して、複
数枚の記録紙に連続して両面コピーするときの動作を説
明する。
【0052】図5は、停止中の第1セットバックローラ
に記録紙先端を突き当てて記録紙のループを形成した状
態を示す模式図である。図6は、フラッパを下げると同
時に第1及び第2セットバックローラを回転させ始めた
状態を示す模式図である。図7は、記録紙先端が第1セ
ットバックローラから出口側へ距離Lだけ出ている状態
を示す模式図である。図8は、2枚目の記録紙が両面搬
送ユニットに送られてきた状態を示す模式図である。図
9は、停止中の第1セットバックローラに2枚目の記録
紙先端を突き当てて2枚目の記録紙のループを形成した
状態を示す模式図である。図10は、フラッパを下げる
と同時に第1及び第2セットバックローラを回転させ始
めた状態を示す模式図である。図11は、2枚目の記録
紙先端が第1セットバックローラから出口側へ距離Lだ
け出て3枚目の記録紙を受け入れる状態を示す模式図で
ある。図12は、積載された記録紙を前進させ1枚目の
記録紙が分離センサに検知された状態を示す模式図であ
る。図13は、分離位置で待機している記録紙にフラッ
パを下げて当接した状態を示す模式図である。図14
は、1枚目の記録紙と2枚目以降の記録紙とが分離され
ている状態を示す模式図である。
【0053】一面目に画像が形成された記録紙330
は、カセット18,20の上方に配置された両面搬送ユ
ニット176に一旦積み込まれ、その後、転写領域12
8に再び搬送されて二面目に画像が形成される。上述し
たように、両面搬送ユニット176には搬送方向の上流
側から順に、記録紙を検知する下搬送センサ190、記
録紙を挟持して搬送する第1セットバックローラ17
8、記録紙を挟持して搬送する第2セットバックローラ
180、記録紙の先端を検知する分離センサ196、記
録紙の不要な搬送を阻止するフラッパ194、記録紙を
両面搬送ユニット176から取り出す下搬送出口ローラ
200等が配置されている。
【0054】一枚目の記録紙330は、一面目のコピー
終了後に排紙部から下搬送入口ローラ186を経由して
両面搬送ユニット176に送られる。これにより、図5
に示すように、停止中の第1セットバックローラ178
に記録紙先端が突き当てられて記録紙330のループが
形成され、斜行が矯正される。この状態から、下搬送入
口ローラ186と、第1及び第2セットバックローラ1
78,180を回転させ始め、記録紙330を図5の右
側に送り込み始める。記録紙330の後端が搬送分岐点
187を通過し、記録紙330が両面搬送ユニット17
6に移動し終る。
【0055】一方、図6に示すように、記録紙330の
長さによって後端が搬送分岐点187を抜けるときに記
録紙330の先端がフラッパ194に到達していない小
サイズ紙の場合は、フラッパ194の作動は省略しても
よい。
【0056】記録紙330の後端が搬送分岐点187を
通過すると、第1及び第2セットバックローラ178,
180を一旦停止し、第1及び第2セットバックローラ
178,180を逆転させて、図7に示すように、記録
紙330の先端が第1セットバックローラ178から出
口側へ距離L(例えば8mm)出た位置で第1及び第2
セットバックローラ178,180を停止して記録紙3
30を止める。この状態で、2枚目の記録紙332が搬
送されてくるまで待つ。
【0057】図8に示すように、2枚目の記録紙332
が両面搬送ユニット176に送られてくる。図9に示す
ように、2枚目の記録紙332も1枚目の記録紙330
と同様に、停止中の第1セットバックローラ178に記
録紙先端を突き当てて2枚目の記録紙332のループを
1枚目の記録紙330の上方に形成させ、斜行を矯正す
る。この状態から、図6、図7と同様の動作が繰り返さ
れ、複数枚の記録紙が所定間隔(ここでは8mm)ずつ
ずれながら積み重ねられる。図10には、2枚の記録紙
が積み重ねられた状態を示す。なお、図11には、積み
重ねられた2枚の記録紙330,332が3枚目の記録
紙を受け入れるときの状態を示す。
【0058】図9の状態から記録紙332の後端が搬送
分岐点187を通過するまで、上記と同様に、積み重ね
られた2枚の記録紙330,332を搬送する。搬送を
続け、図12に示すように1枚目の記録紙330の先端
が分離センサ196に検知される。さらに、図13に示
す位置まで記録紙330,332を搬送し、第1及び第
2セットバックローラ178,180を停止して記録紙
330,332を停止させる。記録紙330,332が
停止した位置が、裏面にコピーするためのコピースター
トが押されるまで待機しておく待機位置であり、かつ、
記録紙330,332が分離される分離位置でもある。
図13ではフラッパ194を降ろした状態を示している
が、待機しているときはフラッパ194を降ろさずに上
げておく。
【0059】上述したように、両面搬送ユニット176
では、複数枚の記録紙を分離する分離位置にこれらの記
録紙を待機させておき、コピースタートキーが押される
まで待つようになっている。このため、分離位置とは別
の位置に記録紙を待機させておく従来の技術に比べる
と、記録紙を待機位置から分離位置まで搬送して一旦停
止させて分離するなどの時間が不要となり、その分、画
像形成速度(コピースピード)が速くなる。
【0060】複数枚の記録紙(図13では、一例として
2枚の記録紙330,332を示す)が待機位置(分離
位置)で待機している状態から、操作者が原稿を交換し
てコピースタートキーを押した後の再給紙動作を説明す
る。
【0061】コピースタートキーが押されると、図13
に示すように、フラッパ194が降りる。ここでは、記
録紙330の先端と記録紙332の先端との間の中央に
フラッパ194の先端が当接するように記録紙330,
332が待機している。
【0062】フラッパ194が下がると同時に、再び、
第1及び第2セットバックローラ178,180を回転
させ始める。これにより、図14に示すように、下の記
録紙330は下搬送出口ローラ200に向かって搬送さ
れ、上の記録紙332はフラッパ194の上面に沿って
搬送され、2枚の記録紙330,332が分離される。
このとき、下搬送出口ローラ200も回転し始める。フ
ラッパソレノイドは記録紙330,332が分離された
時点でOFFされる。ここでは、第1及び第2セットバ
ックローラ178,180の回転開始後0.5秒でOF
Fされている。
【0063】図15,図16を参照して、再給紙後から
記録紙がレジストローラ122に到達するまでを説明す
る。なお、再給紙後から記録紙がレジストローラ122
に到達するまでの間に、上述した横レジローラ202が
動作する。
【0064】図15は、1枚目の記録紙が第2セットバ
ックローラを通過した状態を示す模式図であり、図16
は、2枚目の記録紙が待機している状態を示す模式図で
ある。
【0065】1枚目の記録紙330が再給紙ローラ20
0によって横レジローラ202へ搬送される。この記録
紙330が横レジローラ202に突き当たると、上述し
たように、ループを形成する。このループ量が所定量に
なると、横レジローラ202が回転し始める。ここで
は、ループ量を10mmとした。なお、このループ量の
検出は、横レジセンサ206が記録紙330の先端を検
知した時点からの記録紙の搬送速度と時間に基づいて容
易に計算できる。
【0066】図15に示すように、記録紙330の後端
が第2セットバックローラ180を通過した時点から第
1及び第2セットバックローラ178,180が逆転し
始め、上の記録紙332を逆方向に搬送する。記録紙3
32の先端が、上述したように、分離センサ196から
上流の所定位置(約5mm)に達すると、第1及び第2
セットバックローラ178,180を一旦停止する。横
レジローラ202は、図16に示すように、記録紙33
0をレジストローラ122に向けて搬送する。この搬送
と同時に、上述したように、横レジローラ202が横方
向(記録紙搬送方向に直交する方向)に移動して記録紙
の位置を調整する。以上のようにして記録紙330がレ
ジストローラ122に突き当たった状態でループを形成
し、転写領域128に搬送されるタイミングを待つこと
となる。また、記録紙332は、分離位置で待機してい
る。このため、分離位置とは別の位置に記録紙を待機さ
せておく従来の技術に比べると、記録紙を待機位置から
分離位置まで搬送して一旦停止させて分離するなどの時
間が不要となり、その分、画像形成速度(コピースピー
ド)が速くなる。
【0067】図17、図18、図19を参照して、分離
センサ196、第1及び第2セットバックローラ17
8,180、光学モータ310の制御について説明す
る。
【0068】図17は、第1及び第2セットバックロー
ラ178,180を駆動するセットバックモータ18
8、スキャナユニット134を駆動する光学モータ31
0、フラッパ194を駆動するフラッパソレノイド19
2を制御する構成を示すブロック図である。図18は、
記録紙を分離位置で待機させておく際の制御を示すフロ
ー図であり、図19は、光学モータの制御を示すフロー
図である。
【0069】図17に示すように、上述したDCコント
ローラ300は、CPU301、ROM302、RAM
303などから構成されており、操作部14から入力さ
れた信号に基づいてDCコントローラ300がフラッパ
ソレノイド192、モータドライバ189、光学モータ
310を制御する。モータドライバ189は、CPU3
01からの信号をセットバックモータ188を駆動させ
る信号に変換してセットバックローラ178,180を
回転させる。
【0070】図18を参照して、記録紙を分離位置で待
機させておくときの制御について説明する。
【0071】このフローは、両面搬送ユニット176
(図2参照)に記録紙を積み込むときに起動する。先
ず、記録紙先端が第1セットバックローラ178に当接
している状態(図5参照)から第1及び第2セットバッ
クローラ178,180を距離d1分だけ180mm/
秒の速度で正転させる(S401)。ここで、距離d1
とは、記録紙の長さから、搬送分岐点187と第1セッ
トバックローラ178との間の距離を引いた距離をい
う。第1及び第2セットバックローラ178,180を
距離d1分だけ正転させた後は、連続コピーの最終用紙
か否かが判定される(S402)。最終用紙でないとき
は、第1及び第2セットバックローラ178,180を
距離(d1−8mm)分だけ180mm/秒の速度で逆
転させて(S403)、次の記録紙が積み重ねられるよ
うに準備し、次の記録紙が積み重ねられると、S401
に戻る。最終用紙のときは、第1及び第2セットバック
ローラ178,180を逆転させ(S404)、その
後、分離センサ196がOFFされたか否かを判定する
(S405)。記録紙先端が分離センサを通過して分離
センサ196がOFFされたときは、ローラの回転を停
止し、第1及び第2セットバックローラ178,180
を所定距離d2分だけ90mm/秒の速度で正転して停
止する(S406)。ここで、距離d2とは、分離セン
サ196と分離位置との間の距離をいう。従って、S4
06によって記録紙が分離位置で待機させられることと
なる。この結果、上述したように、コピースタート指示
を受けた後に記録紙を待機位置から分離位置まで搬送し
て一旦停止させて分離するなどの時間が不要となり、そ
の分、画像形成速度(コピースピード)が速くなる。
【0072】図19を参照して、光学モータの制御につ
いて説明する。
【0073】このフローは、両面コピーする際の1面目
のコピーにおいて、スキャナユニット134(図2参
照)のバックスキャンの速度を異ならせるためのもので
ある。このフローは、コピースタートボタンが押される
ことにより起動し、先ず、両面コピーの1面目のコピー
か否かが判定される(S501)。2面目のコピーのと
きは、片面コピー時と同様にスキャナユニット134の
バックスキャンの速度を全速にするので、S502に進
んで通常のコピーモードを設定する。1面目のコピーの
ときは、スキャナユニット134のバックスキャンの速
度を通常の速度よりも遅くする(S503)。ここで
は、バックスキャンの速度を半速とした。
【0074】S503でバックスキャン速度を設定して
1面目のコピーを開始し(S504)、1面目のコピー
が終了した記録紙を両面搬送ユニット176に積み込む
(S505)。上述したようにバックスキャン速度が通
常の速度よりも遅いので、スキャナユニット134が反
転位置からホームポジションに戻るまでに時間的な余裕
が有る。この間に次の記録紙をレジストローラ122
(図2参照)に当接させておき、スキャナユニット13
4がホームポジションに戻り再スタートするタイミング
で次の記録紙を転写領域128(図2参照)に搬送す
る。これにより、記録紙が転写領域128に搬送される
ときのスタート位置は各記録紙で一定であるので、紙間
も一定となる。また、第1及び第2排紙ローラ170,
172の近傍で反転してきた記録紙が次の記録紙に接触
することもないので、ジャムを防止できる。さらに、バ
ックスキャン速度が通常の速度よりも遅いものの、上述
した従来のカセットからレジストローラまで搬送する給
紙タイミングを遅くするのに比べ、カセット内の紙の状
態等による給紙のばらつきを考慮する必要がなく紙間を
正確に保てるため、限界まで紙間を狭く設定できる。従
って、従来よりもコピースピードが速くなる。
【0075】1面目をコピーした記録紙を両面搬送ユニ
ット176に積み込んでいる間、1面目のコピーが終了
したか否かが判定される(S506)。1面目のコピー
が終了していないときは、S504に戻って1面目のコ
ピーを続ける。1面目のコピーが終了したときは、バッ
クスキャン速度を通常の速度と同じ(例えば全速)にし
(S507)、2面目のコピーを開始する(S50
8)。2面目のコピーのときは、2面目のコピーが終了
した記録紙が次々に機外に排出されるので、第1及び第
2排紙ローラ170,172の近傍でジャムが起こるこ
とはない。2面目のコピーが終了すると(S509)、
このフローが終了する。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の両
面画像形成装置によれば、記録媒体を分離位置で待機さ
せておくようにしているので、分離位置とは別の位置に
記録紙を待機させておく従来の技術に比べると、2面目
のコピースタート指示後に記録紙を待機位置から分離位
置まで搬送して一旦停止させて分離するなどの時間が不
要となり、その分、画像形成速度(コピースピード)が
速くなる。
【0077】また、本発明の第2の両面画像形成装置に
よれば、両面コピーを行う場合には露光系が反転位置か
らホームポジションに帰るまでのバックスキャン速度を
通常の速度よりも遅くし、さらに、露光系がホームポジ
ションに帰ったタイミングに基づいて、レジストローラ
に当接している記録媒体を転写領域に搬送しているの
で、紙間を一定にできると共に従来よりもコピースピー
ドが速くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の複写機の外観構成を示す
斜視図である。
【図2】図1の複写機の内部構造を示す模式図である。
【図3】図1の複写機における記録紙の搬送経路を示す
模式図である。
【図4】図1の複写機の各モータの駆動系を示す模式図
である、
【図5】停止中の第1セットバックローラに記録紙先端
を突き当てて記録紙のループを形成した状態を示す模式
図である。
【図6】フラッパを下げると同時に第1及び第2セット
バックローラを回転させ始めた状態を示す模式図であ
る。
【図7】記録紙先端が第1セットバックローラから出口
側へ距離Lだけ出ている状態を示す模式図である。
【図8】2枚目の記録紙が下搬送部に送られてきた状態
を示す模式図である。
【図9】停止中の第1セットバックローラに2枚目の記
録紙先端を突き当てて2枚目の記録紙のループを形成し
た状態を示す模式図である。
【図10】フラッパを下げると同時に第1及び第2セッ
トバックローラを回転させ始めた状態を示す模式図であ
る。
【図11】2枚目の記録紙先端が第1セットバックロー
ラから出口側へ距離Lだけ出て3枚目の記録紙を受け入
れる状態を示す模式図である。
【図12】積載された記録紙を前進させ1枚目の記録紙
が分離センサに検知された状態を示す模式図である。
【図13】フラッパを下げると同時に第1及び第2セッ
トバックローラを一旦停止させた状態を示す模式図であ
る。
【図14】1枚目の記録紙と2枚目以降の記録紙とが分
離された状態を示す模式図である。
【図15】1枚目の記録紙が第2セットバックローラを
通過した状態を示す模式図である。
【図16】2枚目の記録紙が待機している状態を示す模
式図である。
【図17】第1及び第2セットバックローラを駆動する
セットバックモータ、光学モータを制御する構成を示す
ブロック図である。
【図18】記録紙を分離位置で待機させておく際の制御
を示すフロー図である。
【図19】光学モータの制御を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 複写機 122 レジストローラ 126 感光ドラム 128 転写領域 176 両面搬送ユニット 178 第1セットバックローラ 180 第2セットバックローラ 300 DCコントローラ 310 光学モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のプロセススピードで記録媒体に画
    像を形成する画像形成部と、該画像形成部で両面のうち
    の一方の面に画像が形成された複数枚の記録媒体を待機
    させておき所定の分離位置で分離して前記画像形成部に
    一枚ずつ搬送する両面搬送ユニットとを備え、記録媒体
    の両面に画像を形成する両面画像形成装置において、 複数枚の記録媒体を前記分離位置で待機させておくよう
    に前記両面搬送ユニットを制御する第1制御手段を備え
    たことを特徴とする両面画像形成装置。
  2. 【請求項2】 所定のホームポジションと該ホームポジ
    ションから離れた所定の反転位置との間を往復動して原
    稿を露光する露光系と、該露光系によって露光された原
    稿の画像を記録媒体に形成する画像形成部と、該画像形
    成部に所定のタイミングで記録媒体を搬送するレジスト
    ローラと、前記画像形成部で両面のうちの一方の面に画
    像が形成された記録媒体が搬送されてくる両面搬送ユニ
    ットとを備え、記録媒体の両面に画像を形成する両面画
    像形成装置において、 記録媒体の両面のうちの一方の面に画像を形成して該記
    録媒体を前記両面搬送ユニットに搬送するに当り、前記
    露光系が前記反転位置から前記ホームポジションまで帰
    るバックスキャン速度を、前記以外のコピー時のバック
    スキャン速度よりも遅くなるように制御する第2制御手
    段を備えたことを特徴とする両面画像形成装置。
JP9188821A 1997-07-14 1997-07-14 両面画像形成装置 Withdrawn JPH1138688A (ja)

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JP9188821A JPH1138688A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 両面画像形成装置

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