JPH11243094A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11243094A
JPH11243094A JP4493298A JP4493298A JPH11243094A JP H11243094 A JPH11243094 A JP H11243094A JP 4493298 A JP4493298 A JP 4493298A JP 4493298 A JP4493298 A JP 4493298A JP H11243094 A JPH11243094 A JP H11243094A
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JP
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silicon layer
layer
insulating film
conductivity type
forming
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JP4493298A
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Hideji Ito
秀二 伊藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース・エミッタ間の低バイアス電圧におけ
るベース電流の低減を図ると同時に、高い遮断周波数を
得る。 【解決手段】 エミッタ開口部24内の第1のN型シリ
コン層14上にシリコンゲルマニウムベース層32を窒
化シリコンからなるサイドウォール26の下端から下方
にかつ垂直方向に所定距離の位置まで選択的に成長さ
せ、それと同時に多結晶シリコン層18のひさし部分か
ら多結晶層30、34を成長させ、第3のN型シリコン
層38をシリコンゲルマニウムベース層32上に成長さ
せる前に前記サイドウォール26の側壁に酸化シリコン
からなるサイドウォール36を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、具体的にはべ−ス層の形成にエピタキシャ
ル成長技術を用いる、自己整合型ヘテロバイポーラトラ
ンジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】べ−ス領域をエミッタ領域よりバンドギ
ャップの狭い材料で構成した、いわゆるヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタが知られている。このトランジスタ
ではバンドギャップの相違により、エミッタ・べ−ス接
合の注入効率を大幅に改善することができる。したがっ
て、べ−ス領域の不純物濃度を高くしてべ−ス抵抗の低
減ができると共に、エミッタ領域の不純物濃度を低くし
てエミッタ・べ−ス間の接合容量を下げることができる
ので、ホモ接合型のトランジスタよりも高速動作が可能
になる。
【0003】このようなトランジスタであって、エミッ
タ領域をシリコン、べ−ス領域をシリコンゲルマニウム
で構成したものが、例えば特願平7−142153号公
報に開示されている。以下、図4及び図5に示す工程に
基づいて、その製造方法について説明する。
【0004】まず図4(A)に示すようにP型シリコン
基板60にN+ 型埋め込み拡散層62を形成後、N+
埋め込み拡散層62の上に第1のN型シリコン層64を
形成する。次に第1のN型シリコン層64上に第1のシ
リコン酸化膜66、多結晶シリコン層68、第2のシリ
コン酸化膜70を順次、形成する。
【0005】更に多結晶シリコン層68内にボロンを高
濃度にイオン注入しアニ−ルを行なった後、第2のシリ
コン酸化膜70上に シリコン窒化膜72を形成する。
【0006】次に図4(B)に示すように、シリコン窒
化膜72、第2のシリコン酸化膜70、多結晶シリコン
層68を公知のリソグラフィ技術および異方性ドライエ
ッチング技術によりパターニングして、エミッタ開口部
74を形成する。
【0007】次に図4(C)に示すように、エミッタ開
口部74側壁に窒化シリコンからなるサイドウォール7
6を形成後、等方性のウエットエッチングによりエミッ
タ開口部74底部の第1のシリコン酸化膜66を第1の
N型シリコン層64の表面が露出するまで除去し、かつ
エミッタ開口部74の端部より所定長、第1のN型シリ
コン層64の表面に沿って後退させるように除去するこ
とにより多結晶シリコン層68からなるひさし部分を形
成する。
【0008】次に図5(D)に示すように、選択化学気
相成長技術を用いて第1のN型シリコン層64上に、第
2のN型シリコン層78、その一部に高濃度にボロンを
ドープしたシリコンゲルマニウムべ一ス層80、低濃度
エミッタ層となる第3のN型シリコン層82を順次、化
学気相成長させる。この時多結晶シリコン層68のひさ
し部分から、シリコンゲルマニウムべ一ス層80と同様
の厚さのN型多結晶シリコン層84、多結晶シリコンゲ
ルマニウム層86が成長し、シリコンゲルマニウムべ一
ス層80とこれら多結晶層68、84、86とが接続さ
れる。
【0009】次に図5(E)に示すように、窒化シリコ
ンからなるサイドウォール76の側壁に酸化シリコンか
らなるサイドウォール88を形成した後、基板全面にN
+ 型多結晶シリコン層90を形成し、パターニングを行
なう。更に基板全面に第3のシリコン酸化膜92を形成
後、熱処理を行なう。この熱処理により高濃度にボロン
がドープされた多結晶シリコン層43からボロンがN型
多結晶シリコン層84に拡散し、この結果N型多結晶シ
リコン層84はP型化され、シリコンゲルマニウムベー
ス層80と多結晶シリコン層68との電気的な導通がと
られる。
【0010】その後、べ−ス、エミッタ、コレクタとの
コンタクトをとるための開口及びにメタライゼーション
等を行なうことにより電極、配線等を形成し、バイポー
ラトランジスタが得られる(図示せず)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した半導体装置の
製造方法により作製したバイポ−ラトランジスタの特性
を図6に示す。図6はベース・エミッタ間に印加される
バイアス電圧VBEに対するコレクタ電流IC 及びベース
電流IB の関係を示している。同図に示すようにバイア
ス電圧VBEが低い領域でのべ−ス電流IB が大きく、ト
ランジスタの電流増幅率β(=IC /IB )のコレクタ
電流依存性が大きくなるという問題があった。
【0012】ベース・エミッタ間に印加されるバイアス
電圧VBEが低い領域でべ−ス電流I B が大きくなるの
は、高濃度にボロンがドープされた多結晶シリコン層6
8から熱処理によりボロンが拡散し、N型多結晶シリコ
ン層84はP型化されるものの、単結晶シリコン内での
ボロンの拡散は遅いために、第3のN型シリコン層82
内へは、ボロンはほとんど拡散して行かないために、エ
ミッタ・べ−ス接合の周辺部分が、第3のN型シリコン
層82とP型化された多結晶シリコン層84とが接して
いる付近に形成され、エミッタ・べ−ス接合の空乏層内
に多結晶シリコン層84が入り、再結合電流が大きくな
るためである。第3のN型シリコン層82の内部までボ
ロンを拡散させれば、べ−ス電流は低減するものの、こ
のためには高温での長時間の熱処理が必要となり、シリ
コンゲルマニウムベース層80内のボロンの拡散も同時
に起こり、ベース領域の幅が拡がるためにトランジスタ
の遮断周波数fT を低下させるという問題があり、従来
技術では、低バイアス電圧における再結合電流に起因す
るべ−ス電流の低減を図ると同時に、高い遮断周波数を
得ることはできなかった。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ベース・エミッタ間の低バイアス電圧にお
けるべ−ス電流の低減を図ると同時に、高い遮断周波数
を得ることができる半導体装置の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、半導体基板上に第1導電型
のシリコン層を形成し、更に該第1導電型のシリコン層
上に第1の絶縁膜を形成する第1の工程と、前記第1の
絶縁膜上に第2導電型の不純物を含む第1の多結晶シリ
コン層を形成する第2の工程と、前記第1の多結晶シリ
コン層上に第2の絶縁膜を形成する第3の工程と、前記
第2の絶縁膜と多結晶シリコン層の一部を前記第1の絶
縁膜の表面が露出するまで除去し開口部を形成する第4
の工程と、前記開口部の側壁に第3の絶縁膜からなるサ
イドウォールを形成する第5の工程と、前記開口部底部
の第1の絶縁膜を前記第1導電型のシリコン層の表面が
露出するまで除去し、かつ開口部の端部より所定長、前
記第1導電型のシリコン層の表面に沿って後退させるよ
うに除去することにより多結晶シリコン層からなるひさ
し部分を形成する第6の工程と、露出した前記第1導電
型のシリコン層上に第2導電型の不純物を少なくともそ
の一部に含むシリコンゲルマニウムベース層を前記第3
の絶縁膜からなるサイドウォールの下端から下方にかつ
垂直方向に所定距離の位置まで選択的に成長させ、それ
と同時に前記第1の多結晶シリコン層のひさし部分から
多結晶層を成長させる第7の工程と、前記第3の絶縁膜
からなるサイドウォールの側壁に、第4の絶縁膜からな
るサイドウォールを形成する第8の工程と、前記シリコ
ンゲルマニウムベース層上に低濃度の第1導電型の不純
物を含むシリコン層を成長させる第9の工程と、を有す
ることを特徴とする。
【0015】請求項1に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、エミッタ電極等を形成するための開口部内の第
1導電型のシリコン層上に第2導電型の不純物を少なく
ともその一部に含むシリコンゲルマニウムベース層を第
3の絶縁膜からなるサイドウォールの下端から下方にか
つ垂直方向に所定距離の位置まで選択的に成長させ、そ
れと同時に第1の多結晶シリコン層のひさし部分から多
結晶層を成長させ、エミッタ層となる低濃度の第1導電
型の不純物を含むシリコン層をシリコンゲルマニウムベ
ース層上に成長させる前に第3の絶縁膜からなるサイド
ウォールの側壁に第4の絶縁膜からなるサイドウォール
を形成することにより、ベース取り出し電極となる第1
の多結晶シリコン層と低濃度エミッタ層とを第4の絶縁
膜からなるサイドウォールにより隔離するようにしたの
で、再結合電流を小さくすることができ、それ故ベース
・エミッタ間の低バイアス電圧におけるベース電流の低
減が図れると共に、従来では低バイアス電圧におけるベ
ース電流を低減させるために必要であった高温かつ長時
間の熱処理が不要となるので、シリコンゲルマニウムベ
ース層からドープされたボロンが熱処理により拡散し、
ベース領域の幅が拡がるのを防止できるので高い遮断周
波数が得られる。
【0016】また請求項2に記載の発明は、半導体基板
上に第1導電型のシリコン層を形成し、更に該第1導電
型のシリコン層上に第1の絶縁膜を形成する第1の工程
と、前記第1の絶縁膜上に第2導電型の不純物を含む第
1の多結晶シリコン層を形成する第2の工程と、前記第
1の多結晶シリコン層上に第2の絶縁膜を形成する第3
の工程と、前記第2の絶縁膜と多結晶シリコン層の一部
を前記第1の絶縁膜の表面が露出するまで除去し開口部
を形成する第4の工程と、前記開口部の側壁に第3の絶
縁膜からなるサイドウォールを形成する第5の工程と、
前記開口部底部の第1の絶縁膜を前記第1導電型のシリ
コン層の表面が露出するまで除去し、かつ開口部の端部
より所定長、前記第1導電型のシリコン層の表面に沿っ
て後退させるように除去することにより多結晶シリコン
層からなるひさし部分を形成する第6の工程と、露出し
た前記第1導電型のシリコン層上に第1導電型と異なる
第2導電型の不純物を少なくともその一部に含むシリコ
ンゲルマニウムベース層、薄いシリコン層を順次、前記
第3の絶縁膜からなるサイドウォールの下端から下方に
かつ垂直方向に所定距離の位置まで選択的に成長させ、
それと同時に前記第1の多結晶シリコン層のひさし部分
から多結晶層を成長させる第7の工程と、前記第3の絶
縁膜からなるサイドウォールの側壁に第2導電型の不純
物を含む第4の絶縁膜からなるサイドウォールを形成す
る第8の工程と、前記薄いシリコン層上に低濃度の第1
導電型の不純物を含むシリコン層を成長させる第9の工
程と、熱処理により第4の絶縁膜からなるサイドウォー
ルから第2導電型の不純物を拡散させ、前記シリコンゲ
ルマニウムベース層の直上に形成された前記薄いシリコ
ン層の周辺部分を第2導電型とする第10の工程と、を
有することを特徴とする。
【0017】請求項2に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、エミッタ電極等を形成するための開口部内の第
1導電型のシリコン層上に第2導電型の不純物を少なく
ともその一部に含むシリコンゲルマニウムベース層、薄
いシリコン層を順次、第3の絶縁膜からなるサイドウォ
ールの下端から下方にかつ垂直方向に所定距離の位置ま
で選択的に成長させ、それと同時に第1の多結晶シリコ
ン層のひさし部分から多結晶層を成長させ、エミッタ層
となる低濃度の第1導電型の不純物を含むシリコン層を
シリコンゲルマニウムベース層上に成長させる前に第3
の絶縁膜からなるサイドウォールの側壁に第2導電型の
不純物を含む第4の絶縁膜からなるサイドウォールを形
成し、熱処理により第4の絶縁膜からなるサイドウォー
ルから第2導電型の不純物を拡散させ、シリコンゲルマ
ニウムベース層の直上に形成された薄いシリコン層の周
辺部分を第2導電型とするようにしたので、前記薄いシ
リコン層内に第2導電型の不純物を拡散させて該薄いシ
リコン層の周辺部分を第2導電型とするだけの熱処理
で、エミッタ・ベース接合をベース取り出し電極となる
第1の多結晶シリコン層から隔離することができるため
再結合電流を小さくすることができ、それ故ベース・エ
ミッタ間の低バイアス電圧におけるベース電流の低減が
図れると共に、従来では低バイアス電圧におけるベース
電流を低減させるために必要であった高温かつ長時間の
熱処理が不要であるので、シリコンゲルマニウムベース
層からドープされたボロンは熱処理により拡散し、ベー
ス領域の幅が拡がるのを防止できるので高い遮断周波数
が得られる。
【0018】更に請求項2に記載の半導体装置の製造方
法によれば、第2導電型の不純物を含む第4の絶縁膜か
らなるサイドウォールを形成する際にその厚さがトラン
ジスタ特性にあまり影響しないシリコン層を露出するよ
うにしたので、上記サイドウォール形成時にエッチング
によりシリコンゲルマニウムベース層の厚さが変動する
ことによるトランジスタ特性の制御性が損なわれるのを
防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本発明の第1の実施の形態
に係る半導体装置の製造方法を図1及び図2に基づいて
説明する。
【0020】まず図1(A)に示すようにP型シリコン
基板10にN+ 型埋め込み拡散層12を形成後、N+
埋め込み拡散層12の上に第1のN型シリコン層14を
形成する。次に第1のN型シリコン層14上に膜厚15
0nmの第1のシリコン酸化膜16、多結晶シリコン層
18、第2のシリコン酸化膜20を順次、形成する。
【0021】更に多結晶シリコン層18内に5×1020
cm-3程度の濃度にボロンをド−プしてアニ−ルを行った
後、第2のシリコン酸化膜20上の全面に膜厚100n
m程度のシリコン窒化膜22を形成する。
【0022】次に図1(B)に示すように、シリコン窒
化膜22、第2のシリコン酸化膜20、多結晶シリコン
層18を公知のリソグラフィ技術および異方性ドライエ
ッチング技術によりバターニングして、エミッタ開口部
24を形成する。
【0023】次に図1(C)に示すように、エミッタ開
口部24側壁に窒化シリコンからなるサイドウォール2
6を形成後、弗酸溶液を用いた等方性のウエットエッチ
ングによりエミッタ開口部24底部の第1のシリコン酸
化膜16を第1のN型シリコン層14の表面が露出する
まで除去し、かつエミッタ開口部24の端部より200
nm程度、第1のN型シリコン層14の表面に沿って後
退させるように除去することにより多結晶シリコン層1
8からなるひさし部分を形成する。
【0024】次に図2(D)に示すように、選択化学気
相成長技術を用いて第1のN型シリコン層14上に、厚
さ70nmの第2のN型シリコン層28を化学気相成長
させる。この時、多結晶シリコン層18からなるひさし
部分から、第2のN型シリコン層28と同様の厚さのN
型多結晶シリコン層30が化学気相成長する。続いて、
第2のN型シリコン層28上に、その一部に5×1019
cm-3程度の濃度にボロンをドープした厚さ50nmのシ
リコンゲルマニウムベース層32を化学気相長させる。
この化学気相成長中に、N型多結晶シリコン層30の下
面より多結晶シリコンゲルマニウム層34が成長し、シ
リコンゲルマニウムベース層32と多結晶シリコンゲル
マニウム層34とが接続される。
【0025】次に図2(E)に示すように、窒化シリコ
ンからなるサイドウォール26の側壁に、酸化シリコン
からなるサイドウォール36を形成する。更に選択化学
気相成長技術を用いて、シリコンゲルマニウムベース層
32上に1×1018cm-3程度の濃度にリンをド−プし
た、厚さ50nmの第3のN型シリコン層38を化学気
相成長させる。
【0026】次に図2(F)に示すように、基板全面に
+ 型多結晶シリコン層40を形成し、パターニングを
行なう。更に基板全面に第3のシリコン酸化膜42形成
後、熱処理を行う。この熱処理により、ボロンが高濃度
にド−プされた多結晶シリコン層18からボロンがN型
多結晶シリコン層30に拡散し、この結果N型多結晶シ
リコン層30はP型化され、シリコンゲルマニウムベー
ス層32とベースの取り出し電極となる多結晶シリコン
層18との電気的な導通がとられる。
【0027】その後、べ−ス・エミッタ、コレクタとの
コンタクトをとるための開口及びメタライゼーション等
を行うことにより、電極、配線等を形成し、バイポ−ラ
トランジスタが得られる(図示せず)。
【0028】以上に説明したように、本発明の第1の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、エミッ
タ開口部内の第1のN型シリコン層14上にボロンをド
ーポプしたシリコンゲルマニウムベース層を窒化シリコ
ンからなるサイドウォールの下端から下方にかつ垂直方
向に所定距離の位置まで選択的に成長させ、それと同時
に多結晶シリコン層18のひさし部分から多結晶層を成
長させ、エミッタ層となる低濃度の第3のN型シリコン
層38をシリコンゲルマニウムベース層32上に成長さ
せる前に窒化シリコンからなるサイドウォール26の側
壁に酸化シリコンからなるサイドウォール36を形成す
ることにより、ベース取り出し電極となる多結晶シリコ
ン層18と低濃度エミッタ層である第3のN型シリコン
層38とを酸化シリコンからなるサイドウォール36に
より隔離するようにしたので、再結合電流を小さくする
ことができ、それ故ベース・エミッタ間の低バイアス電
圧におけるベース電流の低減が図れると共に、従来では
低バイアス電圧におけるベース電流を低減させるために
必要であった高温かつ長時間の熱処理が不要となるの
で、シリコンゲルマニウムベース層からドープされたボ
ロンが熱処理により拡散し、ベース領域の幅が拡がるの
を防止できるので高い遮断周波数が得られる。
【0029】次に本発明の第2の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法について図3に基づいて説明する。
【0030】まず第1の実施の形態と同様に図1(A)
〜図2(D)の工程を経た後、図3(A)に示すように
選択化学気相成長技術を用いて第1のN型シリコン層1
4上に、厚さ70nmの第2のN型シリコン層28、そ
の一部に5×1019cm-3程度の濃度にボロンをドープし
た厚さ50nmのシリコンゲルマニウムベース層32を
順次、化学気相成長させた後、シリコンゲルマニウムベ
ース層32上に、厚さ10nmのN型あるいは真性のシ
リコン層50を化学気相成長させる。
【0031】次に図3(B)に示すように、窒化シリコ
ンからなるサイドウォール26の側壁に10%(モル分
率)程度のボロンを含む酸化シリコンからなるサイドウ
ォール52を形成する。更に選択化学気相成長技術を用
いて、シリコン層50上に、1×1018cm-3程度の濃度
にリンをド−プした、厚さ50nmの第3のN型シリコ
ン層54を化学気相成長させる。
【0032】次に図3(C)に示すように、基板全面に
+ 型多結晶シリコン層40を形成し、パタ−ニングを
行なう。更に基板全面に第3のシリコン酸化膜42を形
成後、熱処理を行う。この際、高濃度にドープされた多
結晶シリコン層18からのボロンの拡散によりN型多結
晶シリコン層30はP型化され、シリコンゲルマニウム
ベース層32とベ−スの取り出し電極となる多結晶シリ
コン層18との電気的な導通がとられると共に、シリコ
ン層50の周辺部分に、ボロンを含む酸化シリコンから
なるサイドウォール52からボロンが拡散し、P型領域
56が形成される。
【0033】その後、べ−ス・エミッタ、コレクタとの
コンタクトをとるための開口及びメタライゼーション等
を行うことにより、電極、配線等を形成し、バイポ−ラ
トランジスタが得られる(図示せず)。
【0034】以上に説明したように、本発明の第1の実
施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、エミッ
タ開口部内の第1のN型シリコン層14上にボロンがド
ープされたシリコンゲルマニウムベース層32、薄いシ
リコン層50を順次、窒化シリコンからなるサイドウォ
ール26の下端から下方にかつ垂直方向に所定距離の位
置まで選択的に成長させ、それと同時に多結晶シリコン
層18のひさし部分から多結晶層30、34を成長さ
せ、エミッタ層となる低濃度の第3のN型シリコン層5
4をシリコンゲルマニウムベース層32上に成長させる
前に窒化シリコンからなるサイドウォール26の側壁に
ポロンを含む酸化シリコンからなるサイドウォール52
を形成し、熱処理により酸化シリコンからなるサイドウ
ォール52からボロンを拡散させ、シリコンゲルマニウ
ムベース層32の直上に形成された薄いシリコン層50
の周辺部分をP型化するようにしたので、薄いシリコン
層50内にボロンを拡散させて薄いシリコン層50の周
辺部分をP型化するだけの熱処理で、エミッタ・ベース
接合をベース取り出し電極となる多結晶シリコン層18
から隔離することができるため再結合電流を小さくする
ことができ、それ故ベース・エミッタ間の低バイアス電
圧におけるベース電流の低減が図れると共に、従来では
低バイアス電圧におけるベース電流を低減させるために
必要であった高温かつ長時間の熱処理が不要であるの
で、シリコンゲルマニウムベース層からドープされたボ
ロンは熱処理により拡散し、ベース領域の幅が拡がるの
を防止できるので高い遮断周波数が得られる。
【0035】また本発明の第2の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法によれば、ボロンを含む酸化シリコン
からなるサイドウォール52を形成する際にその厚さが
トランジスタ特性にあまり影響しないシリコン層50を
露出するようにしたので、上記サイドウォール形成時に
エッチングによりシリコンゲルマニウムベース層32の
厚さが変動することによるトランジスタ特性の制御性が
損なわれるのを防止することができる。
【0036】尚、本発明の第1及び第2の実施の形態に
おける第2のN型シリコン層28は、第1のシリコン酸
化膜16の膜厚が厚い場合であっても、シリコンゲルマ
ニウムベース層32の成長時に、多結晶シリコン層18
のひさし部分から成長する多結晶層とシリコンゲルマニ
ウムベース層32とが接するようにするためのものであ
るが、第1のシリコン酸化膜16の膜厚が薄く、シリコ
ンゲルマニウムベース層32のみの成長により、多結晶
層とシリコンゲルマニウムベース層32が接する場合は
必要ではない。
【0037】また本発明の第1及び第2の実施の形態で
は、NPN型バイポ−ラトランジスタに適用した例につ
いて説明したが、不純物の種類を変更することにより、
PNP型にも適用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の半導体装置の製造方法
によれば、エミッタ電極等を形成するための開口部内の
第1導電型のシリコン層上に第2導電型の不純物を少な
くともその一部に含むシリコンゲルマニウムベース層を
第3の絶縁膜からなるサイドウォールの下端から下方に
かつ垂直方向に所定距離の位置まで選択的に成長させ、
それと同時に第1の多結晶シリコン層のひさし部分から
多結晶層を成長させ、エミッタ層となる低濃度の第1導
電型の不純物を含むシリコン層をシリコンゲルマニウム
ベース層上に成長させる前に第3の絶縁膜からなるサイ
ドウォールの側壁に第4の絶縁膜からなるサイドウォー
ルを形成することにより、ベース取り出し電極となる第
1の多結晶シリコン層と低濃度エミッタ層とを第4の絶
縁膜からなるサイドウォールにより隔離するようにした
ので、再結合電流を小さくすることができ、それ故ベー
ス・エミッタ間の低バイアス電圧におけるベース電流の
低減が図れると共に、従来では低バイアス電圧における
ベース電流を低減させるために必要であった高温かつ長
時間の熱処理が不要となるので、シリコンゲルマニウム
ベース層からドープされたボロンが熱処理により拡散
し、ベース領域の幅が拡がるのを防止できるので高い遮
断周波数が得られる。
【0039】請求項2に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、エミッタ電極等を形成するための開口部内の第
1導電型のシリコン層上に第2導電型の不純物を少なく
ともその一部に含むシリコンゲルマニウムベース層、薄
いシリコン層を順次、第3の絶縁膜からなるサイドウォ
ールの下端から下方にかつ垂直方向に所定距離の位置ま
で選択的に成長させ、それと同時に第1の多結晶シリコ
ン層のひさし部分から多結晶層を成長させ、エミッタ層
となる低濃度の第1導電型の不純物を含むシリコン層を
シリコンゲルマニウムベース層上に成長させる前に第3
の絶縁膜からなるサイドウォールの側壁に第2導電型の
不純物を含む第4の絶縁膜からなるサイドウォールを形
成し、熱処理により第4の絶縁膜からなるサイドウォー
ルから第2導電型の不純物を拡散させ、シリコンゲルマ
ニウムベース層の直上に形成された薄いシリコン層の周
辺部分を第2導電型とするようにしたので、前記薄いシ
リコン層内に第2導電型の不純物を拡散させて該薄いシ
リコン層の周辺部分を第2導電型とするだけの熱処理
で、エミッタ・ベース接合をベース取り出し電極となる
第1の多結晶シリコン層から隔離することができるため
再結合電流を小さくすることができ、それ故ベース・エ
ミッタ間の低バイアス電圧におけるベース電流の低減が
図れると共に、従来では低バイアス電圧におけるベース
電流を低減させるために必要であった高温かつ長時間の
熱処理が不要であるので、シリコンゲルマニウムベース
層からドープされたボロンは熱処理により拡散し、ベー
ス領域の幅が拡がるのを防止できるので高い遮断周波数
が得られる。
【0040】更に請求項2に記載の半導体装置の製造方
法によれば、第2導電型の不純物を含む第4の絶縁膜か
らなるサイドウォールを形成する際にその厚さがトラン
ジスタ特性にあまり影響しないシリコン層を露出するよ
うにしたので、上記サイドウォール形成時にエッチング
によりシリコンゲルマニウムベース層の厚さが変動する
ことによるトランジスタ特性の制御性が損なわれるのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の内容を示す工程図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の内容を示す工程図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法の内容を示す工程図。
【図4】従来の半導体装置の製造方法の内容を示す工程
図。
【図5】従来の半導体装置の製造方法の内容を示す工程
図。
【図6】従来の半導体装置の製造方法により作製したバ
イポーラトランジスタのベース・エミッタ間に印加され
るバイアス電圧VBEに対するコレクタ電流IC 及びベー
ス電流IB との関係を示す特性図。
【符号の説明】
10 P型シリコン基板 12 N+ 型埋め込み拡散層 14 第1のN型シリコン層(第1導電型のシリコン
層) 16 第1のシリコン酸化膜(第1の絶縁膜) 18 多結晶シリコン層(第1の多結晶シリコン層) 20 第2のシリコン酸化膜(第2の絶縁膜) 22 シリコン窒化膜 24 エミッタ開口部(開口部) 26 窒化シリコンからなるサイドウォール(第3の
絶縁膜からなるサイドウォール) 28 第2のN型シリコン層 30 N型多結晶シリコン層(多結晶層) 32 シリコンゲルマニウムベース層 34 多結晶シリコンゲルマニウム層(多結晶層) 36 酸化シリコンからなるサイドウォール(第4の
絶縁膜からなるサイドウォール) 38 第3のN型シリコン層(第1導電型の不純物を
含むシリコン層) 40 N+ 型多結晶シリコン層 42 第3のシリコン酸化膜 50 シリコン層(薄いシリコン層) 52 ボロンを含む酸化シリコンからなるサイドウォ
ール(第2導電型の不純物を含む第4の絶縁膜からなる
サイドウォール) 54 第3のN型シリコン層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1導電型のシリコン層
    を形成し、更に該第1導電型のシリコン層上に第1の絶
    縁膜を形成する第1の工程と、 前記第1の絶縁膜上に第2導電型の不純物を含む第1の
    多結晶シリコン層を形成する第2の工程と、 前記第1の多結晶シリコン層上に第2の絶縁膜を形成す
    る第3の工程と、 前記第2の絶縁膜と多結晶シリコン層の一部を前記第1
    の絶縁膜の表面が露出するまで除去し開口部を形成する
    第4の工程と、 前記開口部の側壁に第3の絶縁膜からなるサイドウォー
    ルを形成する第5の工程と、 前記開口部底部の第1の絶縁膜を前記第1導電型のシリ
    コン層の表面が露出するまで除去し、かつ開口部の端部
    より所定長、前記第1導電型のシリコン層の表面に沿っ
    て後退させるように除去することにより多結晶シリコン
    層からなるひさし部分を形成する第6の工程と、 露出した前記第1導電型のシリコン層上に第2導電型の
    不純物を少なくともその一部に含むシリコンゲルマニウ
    ムベース層を前記第3の絶縁膜からなるサイドウォール
    の下端から下方にかつ垂直方向に所定距離の位置まで選
    択的に成長させ、それと同時に前記第1の多結晶シリコ
    ン層のひさし部分から多結晶層を成長させる第7の工程
    と、 前記第3の絶縁膜からなるサイドウォールの側壁に、第
    4の絶縁膜からなるサイドウォールを形成する第8の工
    程と、 前記シリコンゲルマニウムベース層上に低濃度の第1導
    電型の不純物を含むシリコン層を成長させる第9の工程
    と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に第1導電型のシリコン層
    を形成し、更に該第1導電型のシリコン層上に第1の絶
    縁膜を形成する第1の工程と、 前記第1の絶縁膜上に第2導電型の不純物を含む第1の
    多結晶シリコン層を形成する第2の工程と、 前記第1の多結晶シリコン層上に第2の絶縁膜を形成す
    る第3の工程と、 前記第2の絶縁膜と多結晶シリコン層の一部を前記第1
    の絶縁膜の表面が露出するまで除去し開口部を形成する
    第4の工程と、 前記開口部の側壁に第3の絶縁膜からなるサイドウォー
    ルを形成する第5の工程と、 前記開口部底部の第1の絶縁膜を前記第1導電型のシリ
    コン層の表面が露出するまで除去し、かつ開口部の端部
    より所定長、前記第1導電型のシリコン層の表面に沿っ
    て後退させるように除去することにより多結晶シリコン
    層からなるひさし部分を形成する第6の工程と、 露出した前記第1導電型のシリコン層上に第1導電型と
    異なる第2導電型の不純物を少なくともその一部に含む
    シリコンゲルマニウムベース層、薄いシリコン層を順
    次、前記第3の絶縁膜からなるサイドウォールの下端か
    ら下方にかつ垂直方向に所定距離の位置まで選択的に成
    長させ、それと同時に前記第1の多結晶シリコン層のひ
    さし部分から多結晶層を成長させる第7の工程と、 前記第3の絶縁膜からなるサイドウォールの側壁に第2
    導電型の不純物を含む第4の絶縁膜からなるサイドウォ
    ールを形成する第8の工程と、 前記薄いシリコン層上に低濃度の第1導電型の不純物を
    含むシリコン層を成長させる第9の工程と、 熱処理により第4の絶縁膜からなるサイドウォールから
    第2導電型の不純物を拡散させ、前記シリコンゲルマニ
    ウムベース層の直上に形成された前記薄いシリコン層の
    周辺部分を第2導電型とする第10の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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