JPH11241749A - 空気圧加振式の能動型防振装置 - Google Patents

空気圧加振式の能動型防振装置

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JPH11241749A
JPH11241749A JP4319298A JP4319298A JPH11241749A JP H11241749 A JPH11241749 A JP H11241749A JP 4319298 A JP4319298 A JP 4319298A JP 4319298 A JP4319298 A JP 4319298A JP H11241749 A JPH11241749 A JP H11241749A
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vibration
air chamber
working air
regulating valve
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Atsushi Muramatsu
篤 村松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動用切換弁の切換制御によって、作用空気
室を負圧源と大気に択一的に接続して、該作用空気室に
圧力変化を及ぼすことにより、加振力を生ぜしめるよう
にした空気圧加振式の能動型防振装置において、発生加
振力における高調波成分を低減せしめること。 【解決手段】 防振装置本体10の作用空気室に負圧力
と大気を及ぼす空気給排管路22において、発生加振力
の周波数と位相を調節するための駆動用切換弁100と
は独立して、作用空気室の負圧源106または大気への
少なくとも一方の接続を連通/遮断することにより、作
用空気室に及ぼされる空気圧変動幅を調節する調圧弁1
12を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、防振連結される部材間に介装さ
れて、それら両部材間における振動の伝達を能動的に低
減する能動型防振装置に係り、特に、空気圧変動を利用
して、防振連結される部材間に加振力を及ぼすこと等に
より、能動的な制振効果を得るようにした空気圧加振式
の能動型防振装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】振動伝達系を構成する部材間に介装される
防振連結体や防振支持体等としての防振装置の一種とし
て、互いに防振連結される部材に取り付けられる第一の
取付部材と第二の取付部材を離間配置せしめて、本体ゴ
ム弾性体で連結する一方、それら第一の取付部材と第二
の取付部材の間に加振力を及ぼす加振力発生手段を設け
て防振特性を調節するこようにした能動型防振装置が、
知られている。例えば、特開昭60−8540号公報や
特開昭61−2939号公報、実開昭61−19154
3号公報等に記載の防振装置が、それである。このよう
な能動型防振装置は、例えば、防振連結される部材に対
して、防振すべき振動に対応した周波数や位相,振幅を
もった加振力を及ぼすことにより、振動を相殺的に抑制
したり、或いは防振装置のばね特性を入力振動に応じて
積極的に変更して防振性能の向上を図ったりすること等
が出来るのであり、例えば、自動車用エンジンマウント
やボデーマウント等への適用が考えられている。
【0003】また、上述の如き従来の能動型防振装置で
は、加振力発生手段として、永久磁石やコイル等の高価
で複雑な部品を必要とする電磁駆動手段が採用されてい
ることから、高コストで製作が難しく、サイズや重量が
大きくなることも避けられないといった問題があった。
そこで、本出願人は、先に、特願平8−343686号
や特願平8−345269号,特願平8−345270
号,特開平9−3527号等において、内部の圧力変化
によって加振力を発生する作用空気室を形成し、該作用
空気室を負圧源と大気に交互に接続することによって加
振力を生ぜしめるようにした空気圧加振式の能動型防振
装置を、提案した。このような空気圧式の加振力発生手
段を採用すれば、電磁駆動手段等のように重く複雑な部
品を制振器内部に組み込む必要がなく、部品点数が減少
され得て、制振器の小型,軽量化が可能となると共に、
製作性の向上や消費電力の減少等も図られ得るのであ
る。
【0004】ところで、かくの如き空気圧式の加振力発
生手段を用いた能動型防振装置では、目的とする振動に
対して有効な防振効果を得るために、防振すべき振動の
周波数および位相に対応することは勿論、防振すべき振
動の大きさにも対応した加振力が発生するように、かか
る加振力発生手段を制御することが重要となる。
【0005】そこで、例えば、防振すべき振動の周波数
や位相,大きさを、それぞれ、加速度センサ等で検出
し、或いは予め設定されたマップデータ等に基づいて推
定することによって求め、目的とする周波数および位相
の加振力が得られるように、作用空気室を負圧源と大気
に択一的に接続する切換弁を切換制御すると共に、目的
とする大きさの加振力が得られるように、作用空気室に
及ぼされる負圧の大きさを制御することが考えられる。
ところが、自動車用の防振装置の如く、内燃機関におけ
る吸気系等を負圧源として利用する場合には、負圧源自
体における負圧の大きさを制御することが難しいため
に、防振すべき振動に対応した大きさの加振力を得るこ
とが困難であるという問題があり、防振すべき振動の大
きさと加振力の大きさの対応が充分でないと、有効な防
振効果が得られないばかりか、振動状態が悪化してしま
うおそれもあったのである。
【0006】なお、防振すべき振動の大きさに対応した
加振力を得るための一つの方策として、例えば、動作周
期における稼働時間の割合としてのデューティ比、具体
的には作用空気室に対する負圧源と大気の何れか一方へ
の接続時間、換言すれば切換弁の切換作動における一周
期中での負圧源への接続時間または大気への接続時間の
割合を、防振すべき振動の大きさに応じて調節すること
によって、作用空気室に及ぼされる負圧の大きさを防振
すべき振動の大きさに対応して制御することも、考えら
れる。しかしながら、本発明者等が詳細に検討したとこ
ろ、そのように切換弁におけるデューティ比の調節で発
生加振力を制御すると、防振すべき振動の大きさに対応
して小さな加振力や大きな加振力を得るために、デュー
ティ比が50%から大きく外れた場合には、得られる加
振力の波形が防振すべき振動波形に対して大きく歪んで
しまい、加振力中における高次成分が大きくなって、防
振対象部材における高周波数域の振動状態を逆に悪化さ
せてしまうおそれのあることが、明らかとなった。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、高調波成分の発生が抑えられて、防振すべ
き振動の周波数,位相および大きさに対して高度に対応
した加振力が生ぜしめられ得る空気圧加振式の能動型防
振装置を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、本発明の特徴とするところは、互いに防振連結され
る部材に取り付けられる第一の取付部材と第二の取付部
材を離間配置せしめて、本体ゴム弾性体で連結する一
方、内部の圧力変化によってそれら第一の取付部材と第
二の取付部材の間に加振力を及ぼす密閉された作用空気
室を設けると共に、該作用空気室に接続された空気給排
管路に、該作用空気室を負圧源と大気に択一的に接続す
る駆動用切換弁を設け、該駆動用切換弁の切換制御によ
り、前記第一の取付部材と前記第二の取付部材の間に及
ぼされる加振力の周波数と位相を調節するようにした空
気圧加振式の能動型防振装置において、前記作用空気室
に接続された空気給排管路に配されて、該作用空気室の
前記負圧源及び/又は大気中への接続を繰り返し連通/
遮断することにより、該作用空気室に及ぼされる空気圧
変動幅を調節する調圧弁を設けたことにある。
【0009】このような本発明に従う構造とされた能動
型防振装置においては、負圧源における負圧値の直接的
な制御が困難な場合でも、調圧弁によって、作用空気室
に及ぼされる空気圧変動幅を調節することにより、発生
加振力の大きさを制御することが出来るのであり、それ
故、防振すべき振動の大きさに応じて調圧弁による空気
圧管路の連通/遮断作動を制御することによって、有効
な制振効果が発揮され得るのである。
【0010】そして、このように調圧弁によって発生加
振力の大きさが制御されることから、駆動用切換弁は、
防振すべき振動の周波数と位相だけを考慮して切換制御
すれば良いこととなり、その結果、防振すべき振動の大
きさに応じて駆動用切換弁のデューティ比を制御する必
要がなく、小さな加振力や大きな加振力が必要とされる
場合でも、駆動用切換弁の一切換周期、即ち作用空気室
に及ぼされる空気圧変動の一周期における負圧源への接
続時間の割合を極端に小さくしたり大きくしたりする必
要がなくなることから、発生加振力の波形の歪みが抑え
られて高調波成分の発生が軽減されるのであり、防振対
象に対する能動的な防振効果の向上と安定化が達成され
得るのである。
【0011】なお、本発明に係る能動型防振装置におい
て、空気給排管路の材質等は特に限定されるものでな
く、管路内に及ぼされる空気圧による潰れや大きな変形
等が防止されて、空気圧を効率的に伝達し得る各種の管
路が採用され得る。また、駆動用切換弁は、防振すべき
振動の周波数域で充分な作動性を有するものであれば良
く、特に、応答性や制御性に優れた電磁弁等が好適に採
用される。更にまた、駆動用切換弁は、作用空気室への
負圧源と大気の択一的な接続のために、複数の方向制御
弁の組み合わせ等によって構成することも出来るが、構
造および制御の簡略化のために、3ポート式の方向制御
弁、特にスプール型や回転型等の電磁駆動弁等が好適に
採用される。更に、駆動用切換弁は、例えば、防振すべ
き振動を干渉的に打ち消すような加振力が防振対象に及
ぼされるように、或いは防振すべき振動を吸収し得るよ
うな防振装置の低動ばね化が達成されるように、一般
に、防振すべき振動に対応した周波数と位相で切換制御
されることとなり、例えば、制振すべき振動を加速度セ
ンサ等で検出し、それと同じ周波数で位相がπだけずれ
た逆位相の加振力が防振対象に及ぼされるように、或い
はそれと同じ周波数で同相の加振力が第一の取付部材と
第二の取付部材の間に及ぼされるように、伝達関数等を
考慮して、駆動用切換弁を適応制御等のフィードバック
制御することによって、或いは予め実験等に基づいて設
定されたマップデータに従って振動関連条件等から一義
的に決定される周波数と位相で駆動用切換弁をオープン
ループ的に制御すること等によって、有利に実現され
る。
【0012】また、本発明に係る能動型防振装置におい
て、調圧弁は、作用空気室に対して、負圧源と大気の少
なくとも一方の接続を連通/遮断するものであれば良
く、調圧弁の配設位置等に応じて、作用空気室に対する
負圧源の接続だけを連通/遮断するものや、作用空気室
に対する大気の接続だけを連通/遮断するもの、或いは
作用空気室に対する負圧源の接続と大気の接続の両方を
連通/遮断するものが、それぞれ採用され得る。また、
かかる調圧弁は、作用空気室の負圧源及び/又は大気へ
の接続を、実質的に連通/遮断するものであれば良く、
完全に連通と遮断を行うものの他、通路の開口量を大小
に切り換えることで実質的に連通/遮断するもの、或い
は作用空気室を負圧源に接続する空気給排管路上におい
て、該管路から分岐して大気に連通する分岐路を開閉す
ることによって、空気給排管路を通じた作用空気室の負
圧源への接続を実質的に連通/遮断するもの等も、調圧
弁として採用可能である。なお、このような調圧弁とし
ては、設置箇所等によっては3ポート式の方向制御弁等
も採用可能であるが、2ポート式のポペット弁やスプー
ル弁、回転弁等が好適に採用され、特に、応答性に優れ
た電磁弁が好適に採用される。
【0013】さらに、本発明に係る空気圧加振式の能動
型防振装置では、調圧弁の切換周波数を駆動用切換弁の
切換周波数よりも充分に高周波に設定すること等によっ
て、調圧弁を駆動用切換弁よりも作用空気室側に配する
ことも可能であるが、好ましくは、空気給排管路におい
て、調圧弁が、駆動用切換弁よりも負圧源側または大気
側に配され、かかる調圧弁によって、作用空気室の負圧
源または大気への接続が繰り返し連通/遮断される構成
が採用される。このような構成を採用すれば、駆動用切
換弁と作用空気室の間の空気給排管路を短くすることが
出来、駆動用切換弁の切換作動による圧力変化を作用空
気室に効率的に伝達せしめることにより、作用空気室の
圧力変動ひいては発生加振力の効率的な確保と制御精度
の向上が図られ得ると共に、調圧弁と作用空気室の間の
空気給排管路を長くすることが出来、調圧弁の連通/遮
断作動に起因する不要な圧力変動による発生加振力の歪
みの増大を抑えて、加振力における高次成分の発生を一
層有利に抑えることが可能となるのである。
【0014】特に、駆動用切換弁と大気を接続する大気
側管路に調圧弁を配した場合には、調圧弁で大気側管路
を連通/遮断制御することにより、作用空気室内の圧力
平均値を、調圧弁を設けない場合に比して、負圧側に移
行させることが出来るのであり、それによって、本体ゴ
ム弾性体をばね定数的に硬くして、応答性の向上を図る
ことが可能であり、高周波での制御精度の向上によって
高周波数域の振動に対する防振効果の更なる向上が図ら
れ得る。
【0015】また一方、駆動用切換弁と負圧源を接続す
る負圧側管路に調圧弁を配した場合には、調圧弁で負圧
側管路を連通/遮断制御することにより、作用空気室内
の平均圧力値を、調圧弁を設けない場合に比して、大気
圧側に移行させることが出来るのであり、それによっ
て、本体ゴム弾性体の弾性歪の平均値を小さく抑えて、
耐久性の向上を図ることが可能であり、また、非圧縮性
流体の封入された液室を有する防振装置を採用した場合
等において、何等かの不具合で作用空気室内に液体等が
侵入した場合でも、負圧側管路上にアキュムレータ等を
設置することにより、ポンプや内燃機関等の負圧源への
液体等の流入による悪影響の回避が容易に図られ得る等
といった利点もある。
【0016】また、本発明に係る空気圧加振式の能動型
防振装置では、調圧弁の制御によって発生加振力の大き
さが制御されることから、防振すべき振動の大きさに応
じて駆動用切換弁のデューティ比を制御する必要がな
く、デューティ比の設定値が特に制限されることはない
が、好ましくは、該駆動用切換弁の負圧源と大気への接
続を、一周期における負圧源および大気への接続時間の
割合が何れも40%〜60%となるように、且つ防振す
べき振動に対応した周波数および位相で切り換える駆動
弁用制御装置が、採用される。このような駆動弁用制御
装置を採用すれば、発生加振力における高次成分の発生
を一層有利に抑えることが出来るのであり、より優れた
防振効果を得ることが可能となるのである。なお、その
際、駆動用切換弁のデューティ比は、40〜60%の範
囲内で、発生する加振力中における高調波成分、即ち防
振すべき振動の周波数から外れた周波数成分が最小とな
るように、適宜に調節されることとなるが、一般に、防
振すべき振動は略サイン波形を有することから、駆動用
切換弁のデューティ比も略50%に設定することが有効
である。また、かかる駆動用切換弁のデューティ比は、
40〜60%の範囲内で固定的に設定することも可能で
あるが、防振すべき振動等に応じて変更乃至は変化させ
ても良い。
【0017】さらに、本発明に係る空気圧加振式の能動
型制振器では、作用空気室に及ぼされる空気圧変動幅の
調節を、調圧弁における連通/遮断の切換周波数を変化
させること等によって行うことも可能であるが、好まし
くは、調圧弁の負圧源及び/又は大気中への接続を、防
振すべき振動の大きさに応じて、一周期における連通時
間の割合を調節して連通/遮断切り換えする第一の調圧
弁用制御装置が、採用される。このように調圧弁のデュ
ーティ比を調節する第一の調圧弁用制御装置を採用すれ
ば、作用空気室に及ぼされる空気圧変動幅ひいては発生
加振力の大きさを容易に且つ高精度に調節することが出
来ると共に、調圧弁の切換周波数を任意に設定すること
が可能となる。
【0018】また、本発明に係る空気圧加振式の能動型
防振装置では、調圧弁の負圧源及び/又は大気への接続
を、駆動用切換弁の切換周波数よりも高く且つ調和しな
い切換周波数で繰り返し連通/遮断切り換えする第二の
調圧弁用制御装置が、好適に採用される。このように調
圧弁の切換周波数を調節する第二の調圧弁用制御装置を
採用すれば、調圧弁の連通/遮断作動に起因して、作用
空気室に生ぜしめられる空気圧変動ひいては発生加振力
に内在せしめられる高調波成分を有利に抑えることが出
来、目的とする振動に対してより優れた防振効果を発揮
せしめることが可能となる。なお、調圧弁の切換周波数
は、固定的に設定することも可能であるが、例えば、防
振を目的とする振動周波数に応じて駆動用切換弁の切換
周波数が変更されることから、それに伴って、調圧弁の
切換周波数を変更することも可能である。なお、駆動用
切換弁の切換周波数に調和しない周波数とは、駆動用切
換弁の切換周波数と公約数をもたない、共振しないよう
な周波数をいい、具体的には、駆動用切換弁の切換周波
数、即ち防振すべき振動の周波数が30〜50Hzである
場合に、調圧弁の切換周波数を、例えば50Hzより大き
く且つ60Hzより小さな値に設定すること等によって、
調和が回避される。
【0019】さらに、本発明に係る空気圧加振式の能動
型防振装置では、空気給排管路における、駆動用切換弁
と調圧弁との間に、空気圧変動を低減せしめる圧力変動
低減手段を設けた構成が、好適に採用される。このよう
な構成を採用すれば、作用空気室の負圧源及び/又は大
気への接続の調圧弁による連通/遮断切り換えに起因す
る空気圧変動が、圧力変動低減手段によって軽減され得
ることから、防振すべき振動に対応しない周波数域での
空気圧変動ひいては加振力の発生が抑えられて、防振効
果の向上が図られ得るのである。なお、圧力変動低減手
段としては、従来から公知のものが適宜に採用され得る
が、特に、調圧弁の切換周波数域の空気圧変動に対して
有効な圧力吸収効果を発揮し得るものが望ましく、例え
ばサージタンク等として用いられているダイヤフラム型
やピストン型,ばね型,重量型,ゴムチューブ型,直接
型等の各種の蓄圧器(アキュムレータ)や、サイドブラ
ンチタイプや共鳴タイプ,共鳴箱タイプ,共鳴型消音器
タイプ,空洞型消音器タイプ,干渉型消音器タイプ,吹
出口型消音器タイプ等の各種の消音器等、或いはそれら
を組み合わせた圧力変動低減器等が、何れも採用可能で
ある。また、このような圧力変動低減手段は、調圧弁が
駆動用切換弁よりも負圧源側または大気側に配される場
合において、負圧側管路や大気側管路に配設することが
望ましく、それによって、発生加振力を有利に確保する
ことが出来る。そして、このような圧力変動低減手段を
採用すれば、調圧弁の切換周波数が駆動用切換弁の切換
周波数よりも低くなった場合や、調圧弁の切換作動のデ
ューティ比が50%から大きく外れて0%や100%の
近くになった場合、或いは調圧弁の切換周波数やデュー
ティ比が急激に変化した場合等においても、調圧弁や駆
動用切換弁の制御によって、防振すべき振動の大きさや
周波数,位相に応じた加振力を安定して有利に得ること
が可能となるのであり、それによって、発生加振力の制
御の容易化と高精度化が達成されて、優れた防振効果が
安定して発揮されることとなる。
【0020】また、負圧源による駆動機構を備えた装置
等においては、一般に、サージタンク等の蓄圧器を予め
備えたものが多く、その場合には、予め設けられた蓄圧
器を圧力変動低減手段として利用することも可能であ
る。それによって、特別な部品の増加を伴うことなく、
上述の如き、圧力変動低減手段の採用に基づく防振効果
の安定化等の効果を有利に得ることが出来るのである。
【0021】さらに、本発明に係る能動型防振装置にお
いて、作用空気室は、内部の空気圧変化によって加振力
を第一の取付部材と第二の取付部材の間に直接に及ぼす
ようにすることも可能であるが、非圧縮性流体が封入さ
れた液室を形成し、作用空気室の空気圧変化を液室に及
ぼし、液圧を介して、加振力を第一の取付部材と第二の
取付部材の間に間接的に及ぼすようにしても良い。例え
ば、本発明においては、作用空気室の壁部の一部を可撓
性膜で構成する一方、該可撓性膜を挟んで作用空気室と
は反対側に、非圧縮性流体が封入されて、可撓性膜の変
形によって作用空気室の圧力変化が伝達される液室を形
成し、作用空気室の圧力変化を、非圧縮性流体の液圧を
介して間接的に、第一の取付部材と第二の取付部材の間
に及ぼすことにより、それら第一の取付部材と第二の取
付部材の間に加振力を及ぼすようにした構成が、好適に
採用される。このような構成を採用すれば、作用空気室
の容積を小さく設定して応答性の向上を図ることが可能
であると共に、パスカルの原理に基づく液圧による加振
力の増幅効果を利用し、小さな空気圧変化によって大き
な加振力を効率的に得ることも可能となるのである。な
お、作用空気室と液室を仕切る可撓性膜は、充分な流体
密性を有するものであれば良いが、所定厚さのゴム弾性
板等、原形への自己復元力を有する弾性体が好適に用い
られ、特に、液室の内圧上昇に対して、作用空気室から
液室側に向かって突出する方向の弾性的な変形抵抗力や
復元力を発揮し得るものが好適に採用される。
【0022】また、そこにおいて、かかる液室を、壁部
の一部が可撓性膜で構成され、該可撓性膜を介して、作
用空気室の圧力変化が直接に伝達される作用液室と、該
作用液室に対してオリフィス通路を通じて連通せしめら
れ、壁部の一部が本体ゴム弾性体で構成されると共に、
内圧変化によって第一の取付部材と第二の取付部材の間
に直接に加振力を及ぼす加振液室とによって構成し、作
用空気室の圧力変化に伴う作用液室の圧力変化を、オリ
フィス通路を通じての流体流動に基づいて加振液室に伝
達せしめて、該加振液室の圧力変化により、それら第一
の取付部材と第二の取付部材の間に加振力を及ぼすよう
にした構成も、好適に採用される。このような構成を採
用すれば、オリフィス通路を通じて流動せしめられる液
体の共振作用を利用して、加振力を第一の取付部材と第
二の取付部材の間により一層効率的に及ぼすことが可能
となるのである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0024】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
として、自動車用エンジンマウントを構成する能動型防
振装置の全体概略図が示されている。この能動型防振装
置は、防振装置本体たるマウント本体10と、該マウン
ト本体10に対して空気圧変化を及ぼして加振力を生ぜ
しめるための加振機構を含んで構成されている。マウン
ト本体10は、図2にも示されているように、自動車の
パワーユニット12に取り付けられる第一の取付部材と
しての第一の取付金具14と、防振対象である自動車の
ボデー16に取り付けられる第二の取付部材としての第
二の取付金具18が、それらの間に介装された本体ゴム
弾性体20によって弾性的に連結されており、パワーユ
ニット12とボデー16の間に介装されて、パワーユニ
ット12をボデー16に対して防振支持せしめるように
なっている。また、加振機構は、図1に示されているよ
うに、マウント本体10に駆動用空気圧を及ぼすための
エア給排路22を含むエア通路系と、該エア通路系を通
じてマウント本体10に及ぼされる駆動空気圧を制御す
るための作動制御系とによって、構成されている。そし
て、このような加振機構により、マウント本体10で生
ぜしめられてボデー16に及ぼされる加振力を、防振す
べき振動に応じて調節することによって、ボデー16に
おける振動を能動的に抑えるようになっている。なお、
本実施形態のマウント本体10においては、その装着状
態下で図2中の略上下方向にパワーユニット荷重が入力
されると共に、図2中の略上下方向の振動に対して、有
効な防振効果を発揮し得るようにされている。
【0025】より詳細には、マウント本体10を構成す
る第一の取付金具14は、略円錐台形状を有しており、
その大径側端部には、軸方向上方に向かって突出する取
付ねじ部26が一体形成されている。そして、この取付
ねじ部26によって、第一の取付金具14が、図1に示
されているように、自動車のパワーユニット12側に取
り付けられるようになっている。また、本体ゴム弾性体
20は、略円錐台形状を有しており、その小径側端部に
対して、第一の取付金具14が軸方向に埋入された状態
で加硫接着されている。更に、本体ゴム弾性体20の大
径側端部の外周面には、円筒形状の連結金具28が加硫
接着されている。なお、本体ゴム弾性体20には、大径
側端面に開口する凹所30が形成されている。
【0026】また一方、第二の取付金具18は、全体と
して大径の円筒形状を有しており、軸方向中間部分に形
成された段差部32を挟んで、軸方向上側が大径部34
とされていると共に、軸方向下側が小径部36とされて
いる。そして、この第二の取付金具18は、大径部34
に外嵌固定される図示しないブラケットを介して、図1
に示されているように、自動車のボデー16側に取り付
けられるようになっている。また、大径部34と小径部
36の各内周面には、それぞれ、薄肉のシールゴム層3
8が設けられていると共に、小径部36側の開口部に
は、薄肉円板形状のゴム膜からなるダイヤフラム40が
配設されており、このダイヤフラム40の外周縁部が小
径部36の内周面に加硫接着されることによって、小径
部36側の開口部がダイヤフラム40によって流体密に
閉塞されている。
【0027】そして、かかる第二の取付金具18は、大
径部34が連結金具28に外挿されて流体密に外嵌固定
されることにより、本体ゴム弾性体20の大径側端部に
取り付けられている。それによって、第一の取付金具1
4と第二の取付金具18が、本体ゴム弾性体20を介し
て、弾性的に連結されていると共に、第二の取付金具1
8における大径部34側の開口部が、本体ゴム弾性体2
0によって流体密に覆蓋されており、以て、第二の取付
金具18の内部において、本体ゴム弾性体20に設けら
れた凹所30の内部を含んで、密閉領域が形成されてい
る。
【0028】また、第二の取付金具18には、小径部3
6内に仕切部材42が収容配置されている。この仕切部
材42は、全体として円形ブロック形状を有しており、
小径部36の内周面に対して流体密に嵌着固定されてい
る。そして、この仕切部材42によって、第二の取付金
具18の内部に形成された密閉領域が、軸方向両側(本
体ゴム弾性体20側とダイヤフラム40側)に仕切られ
ている。それによって、仕切部材42よりも軸方向上側
には、壁部の一部が本体ゴム弾性体20にて構成され
て、振動入力時に本体ゴム弾性体20の弾性変形に基づ
いて内圧変化が惹起されると共に、積極的な内圧変化を
生ぜしめることによって、第一の取付金具14と第二の
取付金具18の間に、軸方向で相対変位する加振力を及
ぼし得る、加振液室としての主液室44が形成されてい
る。また一方、仕切部材42よりも軸方向下側には、壁
部の一部がダイヤフラム40にて構成されて、該ダイヤ
フラム40の変形に基づいて容積変化が容易に許容され
る平衡室46が形成されている。更に、これら主液室4
4と平衡室46には、何れも、水やアルキレングリコー
ル,ポリアルキレングリコール,シリコーン油等の非圧
縮性流体が封入されている。
【0029】さらに、仕切部材42は、軸方向上方に開
口する中央凹部48が設けられた略厚肉の有底円筒形状
を有する仕切部材本体50を備えており、この仕切部材
本体50の開口側端部に一体形成された外フランジ部5
2が第二の取付金具18の段差部32に重ね合わされて
本体ゴム弾性体20との間で挟持されることにより、第
二の取付金具18に対して固定的に組み付けられてい
る。また、この仕切部材本体50の周壁部には、外周面
に開口して周方向に延びる凹溝54が形成されており、
該凹溝54が第二の取付金具18における小径部36で
覆蓋されることによって、主液室44と平衡室46を相
互に連通して、それら両室44,46間での流体流動を
許容する流体連通路56が形成されている。なお、本実
施形態では、この流体連通路56を通じて流動せしめら
れる流体の共振作用等に基づいて、低周波振動に対して
有効な防振効果が発揮されるように、流体連通路56の
長さや断面積等が設定されている。
【0030】また、仕切部材本体50の中央凹部48に
は、可撓性膜としてのゴム弾性板58と蓋部材60が、
順次、軸方向に嵌め込まれて、仕切部材本体50に対し
て固定的に組み付けられている。ゴム弾性板58は、所
定厚さの略円板形状を有しており、外周縁部の所定幅に
亘る部分が、外周側に行くに従って軸方向下方に傾斜せ
しめられていると共に、その外周面には、嵌着リング6
2が加硫接着されている。そして、嵌着リング62が仕
切部材本体50の中央凹部48に圧入されて嵌着固定さ
れることにより、ゴム弾性板58が、中央凹部48の底
部において軸直角方向に広がり、中央部分が中央凹部4
8の底面から上方に離隔して位置せしめられて、弾性変
形乃至は弾性変位が許容された状態で配設されている。
また、蓋部材60は、厚肉の円板形状を有しており、仕
切部材本体50の中央凹部48に圧入されて嵌着固定さ
れることにより、該中央凹部48の開口部を覆蓋して配
設されている。
【0031】そして、中央凹部48が、その開口部を蓋
部材60で覆蓋されると共に、その内部をゴム弾性板5
8で流体密に仕切られることにより、中央凹部48に
は、ゴム弾性板58と蓋部材60の間に位置して、内部
に主液室44と同じ非圧縮性流体が封入された作用液室
としての副液室64が形成されている。また、蓋部材6
0には、外周面に開口して周方向に延びる周溝66が形
成されており、該周溝66が仕切部材本体50の周壁部
で覆蓋されることによって、主液室44と副液室64を
相互に連通して、それら両室44,64間での流体流動
を許容するオリフィス通路68が形成されている。な
お、本実施形態では、このオリフィス通路68を通じて
流動せしめられる流体の共振周波数が、主液室44と平
衡室46を繋ぐ流体連通路56を通じて流動せしめられ
る流体の共振周波数よりも高く設定されている。具体的
には、例えば、流体連通路56側がシェイク等の低周波
振動域にオリフィス通路68側がアイドル振動等の中周
波振動域に、それぞれチューニングされ、或いは流体連
通路56側がアイドル振動等の中周波振動域にオリフィ
ス通路68側がこもり音等の高周波振動域に、それぞれ
チューニングされている。
【0032】さらに、ゴム弾性板58を挟んで副液室6
4と反対側に位置して、外部空間に対して密閉された作
用空気室74が形成されている。また、仕切部材本体5
0には、作用空気室74と平衡室46の間を径方向に延
びるエア連通路70が形成されており、このエア連通路
70の内側端部が、中央凹部48の底面に開口せしめら
れて作用空気室74に連通されている一方、エア連通路
70の外側端部が、仕切部材本体50の周壁部に形成さ
れて第二の取付金具18を貫通して外周面に開口せしめ
られたポート72に連通されている。これにより、ポー
ト72およびエア連通路70を通じて、外部から、作用
空気室74に空気圧変動を及ぼし得るようになっている
のであり、作用空気室74に大気と負圧を交互に及ぼす
ことによって、ゴム弾性板58を加振変形させることが
出来るようになっている。
【0033】すなわち、ゴム弾性板58は、作用空気室
74が大気中に接続された状態では、該ゴム弾性板58
自体の弾性による復元力等とのバランスに基づいて、上
方(副液室64側)に位置せしめられた状態に保持され
ているが、作用空気室74に負圧が及ぼされると、ゴム
弾性板58が、その弾性による復元力に抗して下方(作
用空気室74側)に変位せしめられることとなり、ま
た、その状態から作用空気室74の負圧を解除すると、
ゴム弾性板58が弾性による復元力に基づいて上方(副
液室64側)に復元変位せしめられることとなる。その
結果、ゴム弾性板58が、作用空気室74の圧力変化に
応じて、上下に往復変位(振動)せしめられることとな
る。
【0034】さらに、このような作用空気室74の圧力
変化に伴うゴム弾性板58の弾性変形により、作用空気
室74の空気圧変化が副液室64の液圧変化に変換さ
れ、伝達されるようになっているのである。そして、副
液室64に圧力変化が生ぜしめられると、主液室44と
副液室64の間の相対的な圧力差が積極的に発生するこ
ととなり、副液室64と主液室44の間でのオリフィス
通路68を通じての流体流動が積極的に生ぜしめられ
る。その結果、オリフィス通路68を通じての流体流動
を介して、副液室64の圧力変化が主液室44に伝達さ
れることとなる。その結果、主液室44の圧力変化が、
第一の取付金具14と第二の取付金具18の間に対し
て、それらを接近/離隔せしめる方向(図2中の上下方
向)の加振力として及ぼされるのである。特に、オリフ
ィス通路68を流動せしめられる流体の共振周波数域で
は、流体の共振作用に基づいて、副液室64と主液室4
4の間での流体流動がより積極的に生ぜしめられること
から、副液室64における小さな内圧変化、換言すれば
作用空気室74における小さな空気圧変化によって、主
液室44により大きな内圧変動を生ぜしめて、一層大き
な加振力を発生させることが出来るのである。
【0035】そして、このようにして発生せしめられる
加振力を、防振すべき振動に応じて制御することによっ
て、かかる振動を相殺的に防振することが出来るのであ
り、本実施形態のエンジンマウントは、有効な防振効果
を発揮させるための加振力の制御機構として、図1に示
されているような加振制御機構を備えている。
【0036】すなわち、上述の如き構造とされたマウン
ト本体10には、前述の如き自動車への装着状態下、第
二の取付金具18から突出形成されたポート72に対し
て、加振機構を構成するエア給排路22が接続されてお
り、このエア給排路22を通じて、作用空気室74に圧
力変化が及ぼされることにより、第一の取付金具14と
第二の取付金具18の間に対し、それら両金具14,1
8の接近/離隔方向の相対的変位力(加振力)が及ぼさ
れるようになっている。以下、上述の如きマウント本体
10を加振制御する加振機構について、説明する。
【0037】かかる加振機構は、図1に示されているよ
うに、マウント本体10に対して駆動用空気圧を及ぼす
ためのエア給排路22を含むエア通路系と、該エア通路
系を通じてマウント本体10に及ぼされる空気圧を制御
する作動制御系とによって、構成されている。先ず、エ
ア通路系は、エア給排路22上において、駆動用切換弁
としての3ポート式の方向制御弁100を備えており、
この駆動用切換弁100の第一のポートに対して、該駆
動用切換弁100をマウント本体10に連通せしめるマ
ウント側通路102が接続されていると共に、第二のポ
ートに対して、駆動用切換弁100を大気に連通せしめ
る大気側管路104が接続されており、更に、第三のポ
ートには、駆動用切換弁100を負圧源106に連通せ
しめる負圧側管路108が接続されている。なお、本実
施形態では、負圧源106として、自動車のパワーユニ
ット12におけるエアインテーク部分に発生する負圧を
利用した負圧タンクや、パワーユニット12によって駆
動される負圧力発生ポンプ等が採用される。また、駆動
用切換弁100としては、第一のポートを第二のポート
と第三のポートに対して択一的に接続せしめ得る2位置
型または3位置型で、特に、電気信号によって高速での
切換操作が可能なポペット型やスプール型等の電磁操作
式切換弁が好適に採用される。
【0038】すなわち、本実施形態では、これらマウン
ト側管路102と大気側管路104,負圧側管路108
によって、マウント本体10の作用空気室74に空気圧
変化を及ぼすエア給排路22が構成されている。そし
て、駆動用切換弁100を切換作動せしめることによ
り、マウント本体10の作用空気室74に対して、エア
給排路22を通じて、負圧と大気が交互に及ぼされるこ
ととなり、以て、駆動用切換弁100の切換周期に対応
した空気圧変動が作用空気室74に及ぼされて、前述の
如く、第一の取付金具14と第二の取付金具18の間に
加振力が作用せしめられるようになっている。
【0039】また、作用空気室74を大気に連通するた
めの大気側管路104には、調圧弁としての2ポート式
の切換弁112が配設されており、第一のポートが駆動
用切換弁100に連通されていると共に、第二のポート
が大気に連通されている。かかる調圧弁112として
は、第一のポートと第二のポートを連通/遮断せしめ得
る切換弁であって、特に、電気信号によって高速での切
換操作が可能なポペット型やスプール型等の電磁操作式
切換弁が好適に採用される。そして、この調圧弁112
を連通/遮断作動せしめることにより、大気側管路10
4を通じて駆動用切換弁100からマウント側管路10
2を経てマウント本体10の作用空気室74に導かれる
大気の流入が制限されるようになっており、以て、作用
空気室74に及ぼされる大気圧が、かかる調圧弁112
の連通/遮断作動によって調節されて、駆動用切換弁1
00の切換作動によって作用空気室74に生ぜしめられ
る空気圧変化の変動幅が制御されるようになっているの
である。
【0040】一方、作動制御系は、上記エア通路系を構
成する駆動用切換弁100と調圧弁112の切換操作
を、防振すべき振動の状態に応じて制御することによっ
て、振動体たるボデー16に対して能動的な防振効果を
発揮し得る加振力を及ぼすようになっている。かかる作
動制御系は、コンピュータを構成する中央処理装置(C
PU)114を有しており、このCPU114は、制御
用プログラムや各種データを記憶するRAMやROMを
含む演算および制御機構を備えている。そして、CPU
114に対して、マウント本体10の制御用電気信号を
得るための基本となる基準信号:Rが入力されるように
なっている。なお、基準信号:Rとしては、防振すべき
振動周波数に対して高い相関性を有する電気信号が望ま
しく、例えば、アイドリング振動等を防振しようとする
場合には、パワーユニット12に装着した点火パルスセ
ンサやクランク角センサ等から得られる信号が好適に採
用される。また、CPU114には、防振しようとする
振動の位相やレベル(大きさ)等に影響を与える自動車
の運転状態の検出信号、例えばシフトポジション位置信
号や車速信号,アクセル開度信号,エアフロー信号等
が、参照信号:Sとして入力されるようになっている。
【0041】そして、CPU114において、予め求め
られた実測データ等により決定されて記憶されたマップ
データ116を用い、基準信号:Rを利用して波形成形
することによって、振動体12の防振すべき振動に対し
て有効な防振効果を発揮し得る加振力:Fを得るための
制御用電気信号が生成される。かかる制御用電気信号
は、マウント本体10に生ぜしめられる加振力:Fに対
して、防振すべき振動に応じた周波数と位相を与えるた
めの第一の制御信号:Pと、防振すべき振動に応じたレ
ベル(大きさ)を与えるための第二の制御信号:Qを有
している。また、これら第一の制御信号:Pと第二の制
御信号:Qは、駆動用切換弁給電装置118と調圧弁給
電装置120に入力され、それぞれ適当な電圧に増幅さ
れることによって、駆動用切換弁100と調圧弁112
に対して、第一及び第二の駆動電力:P′,Q′がそれ
ぞれ給電されるようになっている。
【0042】ここにおいて、駆動用切換弁100に給電
される第一の駆動電力:P′は、マウント本体10によ
って生ぜしめられるべき加振力:Fと同じ周期:Tを有
するパルス信号であって、この周期:Tは、防振すべき
振動に対応した周波数を有する基準信号:Rの周期:T
に基づいて決定される。また、かかる第一の駆動電力:
P′は、防振のために要求される加振力:Fの周波数や
レベル,位相等が変化した場合でも、そのデューティ
比、即ちパルススペース:Tに対するパルス持続時間:
Tdの割合:Td/Tが、40〜60%となるように、
より好ましくは略50%となるように設定される。な
お、このことから明らかなように、本実施形態では、C
PU114やマップデータ116,駆動用切換弁給電装
置118を含んで、駆動弁用制御装置が構成されてい
る。
【0043】また一方、調圧弁112に給電される第二
の駆動電力:Q′は、略一定の周期:T3を有するパル
ス信号であって、この周期:Tは、マウント本体10に
よって生ぜしめられるべき加振力:Fとは特に関係な
く、第一の駆動電力:P′よりも短く設定され、且つ第
一の駆動電力:P′と立上り時刻が周期的に重ならない
ように、第一の駆動電力:P′のパルス周波数とは調和
しない周波数に設定される。また、かかる第二の駆動電
力:Q′は、そのデューティ比、即ちパルススペース:
Tに対するパルス持続時間:Tdの割合:Td/Tが、
防振のために要求される加振力:Fのレベルに応じて決
定される。なお、このことから明らかなように、本実施
形態では、CPU114やマップデータ116,調圧弁
給電装置120を含んで、第一の調圧弁用制御装置およ
び第二の調圧弁用制御装置が構成されている。
【0044】具体的には、例えば、アイドリング振動を
防振するに際して、図3に示されているように、時刻:
tの時点でシフトポジションが切り換えられることによ
りアイドリング振動の周波数とレベルが変化したため
に、防振に必要とされる加振力:Fの周期:Tと振幅:
Bが変化した場合を考えると、CPU114および給電
装置118,120により、基準信号としての点火パル
ス信号:Rと、参照信号としてのシフトポジション位置
信号および車速信号に基づいて、必要加振力:Fの周波
数と位相に応じた周波数と位相を有する駆動用切換弁1
00の駆動電力信号:P′と、必要加振力:Fのレベル
(振幅)に応じたデューティ比を有する調圧弁112の
駆動電力信号:Q′が求められることとなる。そこにお
いて、図3から明らかなように、時刻:tの時点でアイ
ドリング振動の周波数とレベルが変化すると、それに応
じて、駆動用切換弁100の駆動電力信号:P′におけ
る周期がT1からT2に変更されると共に、調圧弁11
2の駆動電力信号:Q′におけるデューティ比がTd3
/T3からTd4/T3に変更されるが、駆動用切換弁
100の駆動電力信号:P′におけるデューティ比:T
d1/T1,Td2/T2は、略50%に保たれる。
【0045】そして、このような駆動電力信号:P′が
駆動用切換弁100に入力されて駆動用切換弁100が
切換制御されると、駆動電力信号:P′におけるパルス
持続時間:Td1,Td2の間だけ、マウント側管路1
02が大気側管路104に接続されてマウント本体10
の作用空気室74に大気が及ぼされる一方、駆動電力信
号:P′におけるパルスセパレーション時間:Ts1,
Ts2の間は、マウント側管路102が負圧側管路10
8に接続されてマウント本体10の作用空気室74に負
圧が及ぼされることとなる。その結果、作用空気室74
に対して、駆動電力信号:P′の周波数と同じ周波数を
有し、駆動電力信号:P′に対応した位相を有する空気
圧変動が生ぜしめられ、かかる空気圧変動が液圧変動に
変換されて副液室64から主液室44に伝達され、第一
の取付金具14と第二の取付金具18の間に接近/離隔
方向の加振力が及ぼされることにより、目的とする防振
のための加振力:Fに対応した周波数と位相を有する加
振力が生ぜしめられるのである。
【0046】また、上述の如き駆動電力信号:Q′が調
圧弁112に入力されて調圧弁112が切換制御される
と、駆動電力信号:Q′におけるパルス持続時間:Td
3,Td4の間だけ、調圧弁112が連通状態とされて
大気側管路104が大気に接続される一方、駆動電力信
号:P′におけるパルスセパレーション時間:Ts3,
Ts4の間は、調圧弁112が遮断状態とされて大気側
管路104が大気から遮断されることとなる。そして、
かかる駆動電力信号:Q′におけるデューティ比が、目
的とする防振のための加振力:Fのレベルに応じて制御
されることにより、駆動用切換弁100の切換制御によ
って生ぜしめられる加振力の大きさが、目的とする防振
のための加振力:Fに応じて調節されるのである。
【0047】従って、上述の如き構造とされたマウント
装置によれば、駆動用切換弁100と調圧弁112を加
振機構で切換制御することにより、マウント本体10の
作用空気室74に対して、防振すべき振動の周波数,位
相および大きさにそれぞれ対応した空気圧変動を及ぼ
し、以て、防振すべき振動に対して有効な能動的防振効
果を発揮し得る加振力を有利に生ぜしめることが出来る
のである。
【0048】特に、発生加振力の基本的な波形を決定す
る駆動電力信号:P′は、発生加振力の大きさに拘わら
ず、そのデューティ比が40〜60%に保たれ得ること
から、発生加振力の波形を振動波形に相当するサイン波
に有利に近似させることが出来、高調波の発生が軽減乃
至は抑制されることから、防振効果の向上が図られて、
防振を目的とする周波数域以外での振動の悪化等の不具
合の発生も有利に回避され得るのである。
【0049】また、本実施形態では、調圧弁112を開
閉制御せしめて発生加振力の大きさを決定する駆動電力
信号:Q′が、駆動用切換弁100の駆動電力信号:
P′よりも高周波に設定されていることから、調圧弁1
12の切換作動に起因して、駆動用切換弁100の切換
作動によって作用空気室74に生ぜしめられる空気圧変
動の波形の歪みが、有利に軽減され得るのであり、それ
によって、防振すべき振動に対してより高度に対応した
波形の加振力を得ることが出来、一層優れた防振効果が
発揮されるのである。しかも、本実施形態では、調圧弁
112が、駆動用切換弁100に対してマウント本体1
0と反対側のエア給排路22上に配設されていることか
ら、調圧弁112の切換作動に起因する作用空気室74
での空気圧変動の波形の歪みが一層有利に軽減されるの
であり、それ故、調圧弁112の駆動電力信号:Q′に
おけるデューティ比:Drの値を、0%<Dr<100
%の広い範囲に亘って設定することが出来るといった利
点がある。
【0050】更にまた、本実施形態のマウント装置で
は、調圧弁112によって作用空気室74の大気への連
通が制限されることから、作用空気室74に及ぼされる
空気圧変動の平均圧力値が、調圧弁112を設けない場
合に比して、負圧側に移行することとなる。それ故、ゴ
ム弾性板58に初期圧縮が加えられた位置を中心として
ゴム弾性板58が弾性変形せしめられることから、応答
性が向上することとなり、より高周波域まで加振力を高
精度に制御することが出来、高周波域の振動に対しても
有効な防振効果を得ることが可能となるのである。
【0051】さらに、本実施形態のマウント装置では、
エア給排路22上において、調圧弁112が、駆動用切
換弁100に対して、マウント本体10と反対側に位置
して、大気側管路104上に配設されていることから、
駆動用切換弁100とマウント本体10の間のエア給排
路22(マウント側管路102)の長さを充分に短く設
定することにより、駆動用切換弁100の切換作動に基
づく空気圧変動を作用空気室74に対して効率的に及ぼ
しめて加振力を一層有利に生ぜしめることが出来ると共
に、調圧弁112とマウント本体10の間、特に調圧弁
112と駆動用切換弁100の間のエア給排路22(大
気側管路104)の長さを充分に長く設定することによ
り、調圧弁112の開閉作動に起因する、防振すべき振
動に対応しない空気圧変動ひいては加振力の発生を抑え
て、防振効果の更なる向上を図ることが出来るといった
利点もある。
【0052】加えて、上述の如き加振機構によれば、防
振すべき振動に対応した波形の加振力を得るに際して、
マウント本体10の加振制御のためにサイン波形の信号
を生成する必要がなく、パルス波形の電気信号処理で、
マウント本体10を加振制御することが出来ることか
ら、加振機構の構成が簡略でその制御も容易であるとい
った利点がある。
【0053】なお、上記実施形態では、防振すべき振動
の大きさが変化した際にも、調圧弁112の駆動用信号
の周期:T3が略一定に保たれるようになっていたが、
かかる周期:T3を変更することも可能である。例え
ば、防振すべき振動の変化に対応して、駆動用切換弁1
00の周期:T1,T2が変更されることに伴い、かか
る駆動用切換弁100の切換周波数と調和しないよう
に、調圧弁112の切換周波数を変更するようにしても
良い。また、調圧弁112の駆動電力信号:Q′におけ
るパルス持続時間:Tdを一定とし、防振すべき振動の
大きさの変化に応じて、調圧弁112の駆動電力信号:
Q′の周波数をPWM制御等で調節することにより、作
用空気室74に及ぼされる空気圧変動幅ひいては発生加
振力の大きさを、調圧弁112の駆動電力信号:Q′に
おけるデューティ比を制御することなく、防振すべき振
動の大きさに応じて制御することも可能である。
【0054】また、上述の如き加振機構においては、例
えば、図4に示されているように、大気側管路104に
おける駆動用切換弁100と調圧弁112の間に、圧力
変動低減手段としてのサージタンク122を配設するこ
とも有効である。なお、サージタンク122としては、
空気圧を蓄圧し得る各種のアキュムレータが採用可能で
あるが、特に、駆動用切換弁100の切換周波数や負圧
源106によって及ぼされる負圧力の大きさ、防振効果
的に特に問題となる高調波成分等を考慮して、調圧弁1
12の開閉作動に基づく空気圧変動が、大気側管路10
4を通じて、駆動用切換弁100からマウント側管路1
02に対して出来るだけ及ぼされないように、大きさ
(容積)や種類等を設定することが望ましい。
【0055】すなわち、このようなサージタンク122
を配設すると、調圧弁112の開閉作動に基づく空気圧
変動の伝達が軽減乃至は回避されることから、駆動用切
換弁100の切換制御に基づいて、マウント本体10の
作用空気室74の空気圧変動ひいては発生加振力を、よ
り高度に制御することが出来るのであり、一層優れた防
振効果を安定して得ることが可能となる。しかも、サー
ジタンク122を配設することによって、調圧弁112
の切換周波数を、駆動用切換弁100の切換周波数との
調和等を考慮することなく、自由に設定することが可能
となるのであり、調圧弁112の制御性の向上や容易化
等も図られ得るのである。なお、具体的には、調圧弁1
12の切換周波数を、駆動用切換弁100の切換周波数
よりも低く、例えば10Hz程度の低い切換周波数を採用
することも可能となる。
【0056】また、圧力変動低減手段としては、サージ
タンク122に限定されるものでなく、空気圧変動を、
好ましくは特に調圧弁112の切換周波数域で、有効に
吸収,軽減し得るものであれば良く、従来から公知の消
音器等も採用可能である。例えば、図5には、圧力変動
低減手段として、サイドブランチタイプの消音器124
を採用したものの一具体例が示されている。かかる消音
器124は、大気側管路104における駆動用切換弁1
00と調圧弁112の間に位置する周壁面に開口,連通
せしめられて、該大気側管路104から分岐して所定長
さ:Lで延び出すと共に、先端部が気密に閉塞された中
空管体構造とされている。かかる消音器124は、長
さ:Lを適当に調節することにより、その長さ:Lに対
応した周波数(振動数)域の空気振動(空気圧変動)に
対して、波動の共鳴減衰作用に基づく低減効果を発揮し
得るのである。それ故、消音器124の長さ:Lを、調
圧弁112の開閉操作によって発生する、防振上で問題
となる周波数域の空気圧変動に対して有効な低減効果を
発揮し得るように調節することによって、上述のサージ
タンク122を採用した場合と同様に、駆動用切換弁1
00の切換制御に基づく発生加振力の制御の高精度化お
よび安定化が図られると共に、調圧弁112の制御性の
向上や容易化等も達成されるのである。特に、このよう
な消音器124は、サージタンク122に比べて小型で
構造簡略であることから、採用が容易でコスト的にも優
れている等といった利点がある。
【0057】なお、消音器としても、例示の如きサイド
ブランチタイプの他、各種の構造のものが採用可能であ
り、例えば、大気側管路104から分岐した中空管体の
先端部に所定大きさの共鳴箱が設けられた共鳴型消音器
や、所定大きさの拡径部が軸方向に複数接続されて、大
気側管路104上に直列的に配設された共鳴型消音器、
大気側管路104の外周を覆う共鳴箱が設けられると共
に、該共鳴箱によって形成された所定大きさの内部空間
に連通する連通孔が大気側管路104の管壁部に設けら
れた共鳴型消音器、所定容積の膨張箱が大気側管路10
4上に直列的に配置された空洞型消音器、更には、大気
側管路104上で軸方向に離間位置した2点を、大気側
管路104上とは異なる所定長さで連通するバイパス管
路を設けた干渉型消音器、或いは、大気側管路104を
分断して、その一方の分断口が接続された膨張箱に対し
て、他方の分断口を複数の細孔を通じて開口,連通せし
めた吹出口型消音器等が、何れも、採用可能である。
【0058】次に、図6には、本発明の第二の実施形態
としてのマウント装置が示されている。なお、本実施形
態におけるマウント本体は、第一の実施形態におけるマ
ウント本体と同一の構造のものが採用され得ることか
ら、その詳細な説明を省略し、加振機構の特徴点だけを
詳述する。
【0059】すなわち、本実施形態のマウント装置で
は、加振機構におけるエア通路系において、調圧弁とし
ての2ポート式の切換弁126が、大気側管路104上
でなく、作用空気室74を負圧源106に連通するため
の負圧側管路108上に配設されており、この切換弁1
26を通じて、負圧源106の負圧が、駆動用切換弁1
00から作用空気室74に及ぼされるようになってい
る。そして、切換弁126における第一のポートが駆動
用切換弁100に連通されていると共に、第二のポート
が負圧源106に連通されている。なお、この調圧弁1
26としては、前記第一の実施形態における調圧弁11
2と同様なものが、好適に採用され得る。そして、この
調圧弁126を連通/遮断作動せしめることにより、負
圧源106から作用空気室74に導かれる負圧力に基づ
くエア給排路22を通じてのエアの吸引流動量が制限さ
れるようになっており、以て、作用空気室74に及ぼさ
れる負圧力が、かかる調圧弁126の連通/遮断作動に
よって調節されて、駆動用切換弁100の切換作動によ
って作用空気室74に生ぜしめられる空気圧変化の変動
幅が制御されるようになっているのである。
【0060】なお、本実施形態においても、前記第一の
実施形態と同様、駆動用切換弁100および調圧弁12
6の切換操作を防振すべき振動の状態に応じて制御する
ことによって、ボデー16に対して能動的な防振効果を
発揮し得る加振力を及ぼす作動制御系を備えているが、
かかる作動制御系は、基本的に第一の実施形態のものと
同様であり、ここでは、その詳細な説明を省略する。即
ち、本実施形態においても、前記第一の実施形態と同様
な作動制御系によって、例えば、目的とするボデー16
の振動を防振するために必要とされる加振力:Fに応じ
た周波数と位相を有する駆動用切換弁100の駆動電力
信号:P′と、必要加振力:Fのレベル(振幅)に応じ
たデューティ比を有する調圧弁126の駆動電力信号:
Q′が求められ、それらの駆動電力信号:P′,Q′に
従って、駆動用切換弁100と調圧弁126が切換制御
されることとなる。
【0061】そして、このような本実施形態のマウント
装置においても、前記第一の実施形態のマウント装置と
同様、駆動用切換弁100と調圧弁112を加振機構で
切換制御することにより、マウント本体10の作用空気
室74に対して、防振すべき振動の周波数,位相および
大きさにそれぞれ対応した空気圧変動を及ぼし、以て、
防振すべき振動に対して有効な防振効果を発揮し得る加
振力を有利に生ぜしめることが出来るのである。そこに
おいて、駆動用切換弁100の制御信号としての駆動電
力信号:P′は、発生加振力の大きさに拘わらず、その
デューティ比を40〜60%に保つことが出来ることか
ら、高調波の発生が軽減乃至は抑制されるのであり、以
て、前記第一の実施形態に係るマウント装置と同様、極
めて優れた防振効果を有利に且つ安定して容易に得るこ
とが出来るのである。
【0062】また、本実施形態に係るマウント装置は、
前記第一の実施形態に係るマウント装置と同様な各種の
効果を、何れも、有利に発揮し得るものであるが、特
に、本実施形態のマウント装置では、調圧弁112によ
って作用空気室74の負圧源106への連通が制限され
ることから、図7に示されているように、作用空気室7
4に及ぼされる空気圧変動の平均圧力値:Aが、第一の
実施形態のマウント装置において作用空気室74に及ぼ
される空気圧変動の圧力平均値:aに比して、更には調
圧弁126を設けない場合に比しても、大気圧側に移行
することとなる。それ故、同じ第一の取付金具14と第
二の取付金具18の相対的変位量(振幅):B′を得る
に際して、ゴム弾性板58に生ぜしめられる最大歪が小
さく抑えられることから、ゴム弾性板58ひいてはマウ
ント装置の耐久性の向上が図られるといった利点があ
る。
【0063】さらに、本実施形態のマウント装置におい
ても、図8および図9に示されているように、前記第一
の実施形態のマウント装置と同様、その加振機構に対し
て、駆動用切換弁100と調圧弁112の間のエア給排
路22上に、圧力変動低減手段としてのサージタンク1
22や消音器124等を配設することによって、調圧弁
112の開閉作動に基づく空気圧変動の伝達を軽減乃至
は回避せしめて、発生加振力の制御精度の更なる向上と
容易化等を図ることも可能である。
【0064】また、本実施形態のマウント装置において
は、調圧弁126によって、作用空気室74を負圧源1
06に連通せしめる負圧側管路108を連通/遮断する
ことによって、作用空気室74に及ぼされる負圧力が調
節されるようになっていたが、かかる調圧弁126に換
えて、例えば図10や図11に示されているような調圧
弁126aや126bを採用することも可能である。
【0065】すなわち、図10に示された調圧弁126
aは、作用空気室74を負圧源106に連通せしめる負
圧側管路108を、駆動用切換弁100と負圧源106
の間において、大気に連通し或いは大気から遮断するも
のである。この調圧弁126aにより負圧側管路108
を大気に連通させると、負圧源106からエア給排路2
2を通じて作用空気室74に及ぼされる負圧力が、調圧
弁126aを通じて流入する大気エアで低下乃至は解消
されるのであり、その結果、実質的に、作用空気室74
に対する負圧源106の接続状態が遮断されることとな
る。
【0066】従って、かかる調圧弁126aを、調圧弁
126と同様に、防振すべき振動の大きさに応じてデュ
ーティ比を調節して連通/遮断制御することにより、マ
ウント本体10の作用空気室74に対して、防振すべき
振動の大きさに対応した空気圧変動を及ぼし、防振すべ
き振動に対して有効な防振効果を発揮し得る加振力を生
ぜしめることが出来るのである。なお、かかる調圧弁1
26aとしては、図6に示された調圧弁126と同様、
2ポート式の電磁切換弁等が好適に採用される。また、
かかる調圧弁126aでは、図6に示された調圧弁12
6と反対に、連通状態下で、作用空気室74に対する負
圧源106の接続状態を実質的に遮断するものであるこ
とから、それに応じて、調圧弁126aに給電される連
通/遮断用の駆動電気信号が、加振機構の作動制御系に
おいて生成されることとなる。
【0067】また、図11に示された調圧弁126b
は、負圧側管路108上に配されて、作用空気室74
を、負圧源106と大気とに択一的に連通せしめるもの
である。即ち、かかる調圧弁126bとしては、例えば
駆動用切換弁100と同様に3ポート式の電磁切換弁が
好適に採用され、その第一のポートがエア給排路22に
よって駆動用切換弁100に連通されると共に、第二の
ポートがエア給排路22によって負圧源106に連通さ
れ、更に第三のポートが大気に連通されており、該調圧
弁126bの切換操作によって、第一のポートが第二の
ポートと第三のポートに対して択一的に接続されるよう
になっている。そして、この調圧弁126bにおける第
一のポートを第三のポートに接続すると、作用空気室7
4に対する負圧源106の接続が遮断されると同時に、
作用空気室74が大気中に接続されることとなる。
【0068】従って、かかる調圧弁126bにおいて
も、上記調圧弁126aと同様に、防振すべき振動の大
きさに応じて、第一のポートの第二のポートへの接続時
間と第三のポートへの接続時間の比を、調圧弁126b
に供給される駆動電気信号のデューティ比によって調節
することにより、作用空気室74に対する負圧源106
の接続を実質的に連通/遮断せしめて、作用空気室74
に対して、防振すべき振動の大きさに対応した空気圧変
動を及ぼし、以て、防振すべき振動に対して有効な防振
効果を発揮し得る加振力を生ぜしめることが出来るので
ある。
【0069】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、
これらの実施形態における具体的な記載によって、何
等、限定的に解釈されるものではない。
【0070】例えば、作用空気室22の容積や壁ばね剛
性等を適当に設定することにより、空気の圧縮ばね作用
による共振現象も利用することが可能であり、それによ
って、より大きな加振力を一層効率的に得ることも出来
る。
【0071】また、本発明において採用されるマウント
本体は、内部に形成された作用空気室に空気圧変動を及
ぼすことによって、作用空気圧の変動周期に対応した周
期で、防振連結された部材間に加振力を及ぼし得るもの
であれば良く、その構造は限定されるものでない。具体
的には、前記第一の実施形態に例示されたマウント本体
10において、平衡室46や流体連通路56等は、必ず
しも必要でない。また、かかるマウント本体10におい
て、主液室44と副液室64を仕切る隔壁部分、即ち蓋
部材60を除去せしめることにより、主液室44と副液
室64を一体化せしめて単一の液室構造とすることも可
能である。そして、このような単一構造の液室を採用し
た場合でも、液室を設けない場合に比して、作用空気室
74の容積を小さく設定出来ることから、加振制御の応
答性の向上等の効果が発揮される。また、このことから
も明らかなように、非圧縮性流体が封入された液室は、
本発明に採用されるマウント本体において必須でなく、
作用空気室の圧力変化を、直接、第一の取付部材と第二
の取付部材に及ぼしめて加振力を得る構造のマウント本
体も、採用可能である。更にまた、例示の如き、第一の
取付金具14と第二の取付金具18が、一方向で離間し
て対向配置されてなる構造のマウント本体の他、例えば
FF型自動車用エンジンマウント等に好適に採用され
る、互いに径方向に離間配置された軸部材と外筒部材
が、それらの間に配設されたゴム弾性体によって弾性的
に連結された筒型構造のマウント本体等も、本発明にお
いて有利に採用され得る。
【0072】加えて、本発明は、例示の如き自動車のボ
デー用のマウント装置以外にも、自動車の各部材や自動
車以外の各種装置に用いられるマウント装置に対して、
何れも、同様に適用され得るものであることは、勿論で
ある。具体的には、装着状態下に被支持体重量等の初期
荷重が及ぼされない、例えば自動車用ロールマウント等
へも、本発明は、有利に適用され得る。また、その際、
作用空気室に負圧力を及ぼす負圧源としては、例示の如
き、内燃機関で直接発生する負圧を利用したタンクや負
圧ポンプ等の他、各種の負圧源が採用され得る。
【0073】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0074】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた空気圧加振式の能動型防振装置にお
いては、作用空気室に及ぼされる空気圧変動幅が調圧弁
によって制御されるのであり、それ故、作用空気室に対
する負圧と大気の接続を切り換えて発生加振力の周波数
と位相を調節する駆動用切換弁における切換作動周期
を、防振のために必要とされる加振力の大きさに拘わら
ずに設定することが可能であることから、かかる駆動用
切換弁の切換作動(デューティ比)を、作用空気室の空
気圧変動ひいては発生加振力において発生する、防振す
べき振動に対応しない高調波成分が最も小さくなるよう
に、適当に且つ容易に調節することが出来るのであり、
それによって、防振すべき振動に対して高精度に対応し
た加振力を防振対象に及ぼしめて優れた防振効果を得る
ことが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのマウント装置
の全体の構成をモデル的に示す説明図である。
【図2】図1に示されたマウント装置を構成するマウン
ト本体の一具体例を示す縦断面図である。
【図3】図1に示されたマウント装置における制御系の
作動を説明するためのグラフである。
【図4】図1に示されたマウント装置において採用され
得るエア通路系の別の具体例を示す説明図である。
【図5】図1に示されたマウント装置において採用され
得るエア通路系の更に別の具体例を示す説明図である。
【図6】本発明の第二の実施形態としてのマウント装置
の全体の構成をモデル的に示す説明図である。
【図7】図6に示されたマウント装置において作用空気
室に及ぼされる空気圧変動を、図1に示された能動型防
振の場合と比較しつつ、例示的に示して説明するための
グラフである。
【図8】図6に示されたマウント装置において採用され
得るエア通路系の別の具体例を示す説明図である。
【図9】図6に示されたマウント装置において採用され
得るエア通路系の更に別の具体例を示す説明図である。
【図10】図6に示されたマウント装置において採用さ
れ得る調圧弁の別の具体例を示す説明図である。
【図11】図6に示されたマウント装置において採用さ
れ得る調圧弁の更に別の具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 マウント本体 14 第一の取付金具 16 ボデー 18 第二の取付金具 20 本体ゴム弾性体 22 エア給排路 44 主液室 58 ゴム弾性板 64 副液室 68 オリフィス通路 74 作用空気室 100 駆動用切換弁 106 負圧源 112 調圧弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに防振連結される部材に取り付けら
    れる第一の取付部材と第二の取付部材を離間配置せしめ
    て、本体ゴム弾性体で連結する一方、内部の圧力変化に
    よってそれら第一の取付部材と第二の取付部材の間に加
    振力を及ぼす密閉された作用空気室を設けると共に、該
    作用空気室に接続された空気給排管路に、該作用空気室
    を負圧源と大気に択一的に接続する駆動用切換弁を設
    け、該駆動用切換弁の切換制御により、前記第一の取付
    部材と前記第二の取付部材の間に及ぼされる加振力の周
    波数と位相を調節するようにした空気圧加振式の能動型
    防振装置において、 前記作用空気室に接続された空気給排管路に配されて、
    該作用空気室の前記負圧源及び/又は大気中への接続を
    繰り返し連通/遮断することにより、該作用空気室に及
    ぼされる空気圧変動幅を調節する調圧弁を設けたことを
    特徴とする空気圧加振式の能動型防振装置。
  2. 【請求項2】 前記空気給排管路において、前記調圧弁
    が、前記駆動用切換弁よりも負圧源側または大気側に配
    されており、かかる調圧弁によって、前記作用空気室の
    負圧源または大気への接続が繰り返し連通/遮断される
    請求項1に記載の空気圧加振式の能動型防振装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動用切換弁の負圧源と大気への接
    続を、一周期における該負圧源および該大気への接続時
    間の割合が何れも40%〜60%となるように、且つ防
    振すべき振動に対応した周波数および位相で切り換える
    駆動弁用制御装置を備えた請求項1又は2に記載の空気
    圧加振式の能動型防振装置。
  4. 【請求項4】 前記調圧弁の負圧源及び/又は大気中へ
    の接続を、防振すべき振動の大きさに応じて、一周期に
    おける連通時間の割合を調節して連通/遮断切り換えす
    る第一の調圧弁用制御装置を備えた請求項1乃至3の何
    れかに記載の空気圧加振式の能動型防振装置。
  5. 【請求項5】 前記調圧弁の負圧源及び/又は大気への
    接続を、前記駆動用切換弁の切換周波数よりも高く且つ
    調和しない切換周波数で繰り返し連通/遮断切り換えす
    る第二の調圧弁用制御装置を備えた請求項1乃至4の何
    れかに記載の空気圧加振式の能動型防振装置。
  6. 【請求項6】 前記空気給排管路における、前記駆動用
    切換弁と前記調圧弁の間に、空気圧変動を低減せしめる
    圧力変動低減手段を設けた請求項1乃至5の何れかに記
    載の空気圧加振式の能動型防振装置。
  7. 【請求項7】 前記作用空気室の壁部の一部を可撓性膜
    で構成する一方、該可撓性膜を挟んで該作用空気室とは
    反対側に、非圧縮性流体が封入されて、該可撓性膜の変
    形によって該作用空気室の圧力変化が伝達される液室を
    形成し、該作用空気室の圧力変化を、非圧縮性流体の液
    圧を介して間接的に、前記第一の取付部材と前記第二の
    取付部材の間に及ぼすことにより、それら第一の取付部
    材と第二の取付部材の間に加振力を及ぼすようにした請
    求項1乃至6の何れかに記載の空気圧加振式の能動型防
    振装置。
  8. 【請求項8】 前記液室を、壁部の一部が前記可撓性膜
    で構成され、該可撓性膜を介して、前記作用空気室の圧
    力変化が直接に伝達される作用液室と、該作用液室に対
    してオリフィス通路を通じて連通せしめられ、壁部の一
    部が本体ゴム弾性体で構成されると共に、内圧変化によ
    って前記第一の取付部材と前記第二の取付部材の間に直
    接に加振力を及ぼす加振液室とによって構成し、前記作
    用空気室の圧力変化に伴う該作用液室の圧力変化を、該
    オリフィス通路を通じての流体流動に基づいて該加振液
    室に伝達せしめて、該加振液室の圧力変化によって、そ
    れら第一の取付部材と第二の取付部材の間に加振力を及
    ぼすようにした請求項7に記載の空気圧加振式の能動型
    防振装置。
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