JPH11241719A - ゴムロール - Google Patents
ゴムロールInfo
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- JPH11241719A JPH11241719A JP32793098A JP32793098A JPH11241719A JP H11241719 A JPH11241719 A JP H11241719A JP 32793098 A JP32793098 A JP 32793098A JP 32793098 A JP32793098 A JP 32793098A JP H11241719 A JPH11241719 A JP H11241719A
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Abstract
高硬度である高硬度ゴムロールを提供する。 【解決手段】 ゴム状組成物100重量部に対してジア
リルフタレートプレポリマーを5〜30重量部添加して
なる熱硬化性樹脂組成物を架橋してなる高硬度エラスト
マーを高硬度ゴムロールとする。
Description
が、ゴム成形性が良好で、且つ低温特性に優れた高硬度
ゴムロールに関し、特に、複写機、プリンター、ファク
シミリ等の画像形成装置、各種印刷装置の搬送ロール、
給紙ロールなどに用いられて好適なノンカーボン仕様の
高硬度ゴムロールに関する。
する搬送ロールには、汚染を考慮してノンカーボン仕様
が考慮されるが、高精度の搬送のためには高硬度とい
う、相反する性質が要求される。すなわち、高硬度とす
るためには補強剤としてカーボンブラックを用いるのが
一般的であるが、汚染の心配がでてくる。一方、ノンカ
ーボンとして補強剤としてホワイトカーボンを用いて高
硬度のロールを設計すると、カーボンブラックより多量
に用いなければならないが、この場合、ゴム成形性が著
しく悪くなり、プレス成形でのゴムの流れが悪くなると
いう問題がある。また、加硫剤を必要以上に増加させて
高硬度化を図ると、脆くなると言う問題もある。
ロールというと、高硬度化に効果がある比表面積の大き
いホワイトカーボンを5〜30重量部、加硫剤を4〜1
5重量部用いることにより、ゴム硬度(JIS A)6
0〜75°のものである。
ば、ホワイトカーボンを30重量部用いてゴム硬度(J
IS A)75°とするには、当然、可塑剤が使用でき
ないため、ゴム成形性が悪く、また、低温特性が劣ると
いう問題もある。
性及び低温特性を良好に維持し且つ高硬度である高硬度
ゴムロールを提供することを課題とする。
明の第1の態様は、ゴム状組成物100重量部に対して
ジアリルフタレートプレポリマーを5〜30重量部添加
してなる熱硬化性樹脂組成物を架橋してなる高硬度エラ
ストマーからなることを特徴とする高硬度ゴムロールに
ある。
て、前記熱硬化性樹脂組成物が、補強剤としてカーボン
ブラックを実質的に含有せず、前記高硬度エラストマー
のゴム硬度が、JIS Aで65以上であることを特徴
とする高硬度ゴムロールにある。
において、前記熱硬化性樹脂組成物が、補強剤としてホ
ワイトカーボンを含有することを特徴とする高硬度ゴム
ロールにある。
の態様において、前記熱硬化性樹脂組成物が、可塑剤を
5重量部以上含有することを特徴とする高硬度ゴムロー
ルにある。
の態様において、前記ゴム状組成物が、エステル結合
を、10重量部以上含有することを特徴とする高硬度ゴ
ムロールにある。
の態様において、前記ゴム状組成物のガラス転移点が、
−20℃以下であることを特徴とする高硬度ゴムロール
にある。
の態様において、前記ゴム状組成物がポリウレタンであ
ることを特徴とする高硬度ゴムロールにある。
の態様において、前記ジアリルフタレートプレポリマー
のヨウ素価が、50以上100未満であるジアリルフタ
レート重合体であることを特徴とする高硬度ゴムロール
にある。
ートプレポリマーを添加してゴムマトリクスによるゴム
状弾性を保持しながら高硬度とした熱硬化性組成物を架
橋した高弾性率エラストマーにより高硬度ゴムロールを
得るものである。
には可塑剤的に作用してゴム成形特性を向上させ、硬化
後は補強剤(充填剤)的に作用してゴム硬度を向上させ
る機能を有する。従って、同じ硬度のロールとする場合
に、従来と比較して、カーボンブラック、ホワイトカー
ボンなどの補強剤を著しく低減することができ、これに
より、ゴム成形性を向上させることができる。また、カ
ーボンブラックを用いないノンカーボン仕様においても
高硬度を得ることができるという効果がある。さらに、
このように高硬度の処方が可能であるから、逆に硬度を
低下させる可塑剤を併用することができ、これにより、
低温特性の向上を図ることができる。
ボンを5〜30重量部含有する配合で、ジアリルフタレ
ートを5〜20重量部用いることにより、ゴム硬度(J
ISA)65〜85°のゴムロールを得ることができ
る。
状組成物は、例えば、過酸化物を含有して過酸化物架橋
可能なゴム生地である。また、ゴム状組成物は、ジアリ
ルフタレートプレポリマーとある程度の相溶性を有する
ものであればよく、完全な相溶性は要求されない。すな
わち、ゴムの混練り条件下では実質的に相溶している
が、成形時にはある程度互いに分離されている状態とな
るのが好ましい。本発明の熱硬化性樹脂組成物は、ゴム
状組成物中に、ジアリルフタレートプレポリマーがある
程度相分離した状態で部分的に凝集することにより、ゴ
ム状組成物単独に近いゴム状弾性を示しつつ高硬度であ
るという特性を示す。換言すると、本発明で用いる熱硬
化性樹脂組成物は、ゴム状組成物中にジアリルフタレー
トプレポリマーが完全に相溶してはおらず、ガラス転移
点も、両者の数学的な平均より低い状態に保持されてい
るものである。
来より、ゴム状組成物の共架橋剤として使用されている
が、このように使用した場合には、ジアリルフタレート
モノマーはゴム状組成物に完全に相溶し、本発明のよう
な効果は得られない。
ように特に限定されないが、例えば、エステル結合を、
10重量部以上含有するものが好ましい。これはジアリ
ルフタレートプレポリマーとの相溶性を考慮したもので
ある。具体的には、ポリウレタン、NBR、塩素化ポリ
エチレン、エピクロルヒドリンゴムのような極性基を有
するゴム状組成物が好ましいが、特に、高硬度ゴムロー
ルとして用いる場合にはポリウレタンが好ましい。
は、例えば、−20℃以下である。これは、−20℃以
上だと室温付近でゴム弾性が劣り、好ましくないからで
ある。但し、通常行われるように、可塑剤を添加し、ガ
ラス転移点を下げても差し支えない。
ルフタレートプレポリマーは、従来から共架橋剤として
使用されているモノマーではなく、例えば、ヨウ素価
が、50以上100未満であるジアリルフタレート重合
体である。
混練り後、熱硬化することにより、高弾性率エラストマ
ーを得ることができ、例えば、ゴム成形性を維持しなが
ら結果的に高硬度のゴムロールを得ることができ、ま
た、高硬度でありながら可塑剤を含有することができ、
低温特性の優れたロールを得ることができる。
ず、シャフトの周囲に長尺のゴム層を有する長尺ゴムロ
ール、シャフト上に複数の短尺のゴム層を間欠的に有す
るゴムロール、ゴム層を複数層としたもの、樹脂又は金
属等のコア上に薄いゴム層を形成したもの等、種々の形
態が考えられる。例えば、図1には、搬送ロールの一例
を示す。かかる搬送ロールは、シャフト11上に複数個
のコア12が固着され、このコア12の表面にゴム層1
3を有するものである。
説明する。
ル型ポリウレタン(ウレパン640G:バイエル社製:
商品名)を用い、下記表1に示す配合でニーダーを用い
て混練りしたものをゴム生地とした。このゴム生地をコ
ア上に押し出し成形し、押し出したロールを蒸気釜で1
50℃×40分加硫した。
ポリマーとしては、A:イソダップIK(平均分子量2
〜3万:ダイソー社製:ヨウ素価82)を用いた。
性、温度特性及び紙葉類の搬送性を試験し、この結果も
表1に示す。
(DAP)と共に、ホワイトカーボン25重量部及び可
塑剤としてジヘキシルフタレート(DHP)を10重量
部を添加してゴム硬度(JIS A)を70°としたも
の、実施例2は、DAPの他にホワイトカーボンのみを
ホワイトカーボン及びDHP添加してゴム硬度(JIS
A)を80°としたもの、実施例3は、DAPの添加
量を増やしてDHPを添加してゴム硬度(JIS A)
80°としたものである。
に搬送用ゴムロールを製造した。比較例1は、ホワイト
カーボンを25重量部用いてゴム硬度(JIS A)7
0°としたもの、比較例2は、ホワイトカーボン及び可
塑剤を併用してゴム硬度(JIS A)70°としたも
の、比較例3は、ホワイトカーボンのみを用いてゴム硬
度(JIS A)を80°としたものである。
ジアリルフタレートプレポリマーを用いることにより、
ゴム成形性及び低温特性を良好に保持したまま高硬度ゴ
ムロールを得ることができる。
び側面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ゴム状組成物100重量部に対してジア
リルフタレートプレポリマーを5〜30重量部添加して
なる熱硬化性樹脂組成物を架橋してなる高硬度エラスト
マーからなることを特徴とする高硬度ゴムロール。 - 【請求項2】 請求項1において、前記熱硬化性樹脂組
成物が、補強剤としてカーボンブラックを実質的に含有
せず、前記高硬度エラストマーのゴム硬度が、JIS
Aで65以上であることを特徴とする高硬度ゴムロー
ル。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記熱硬化性
樹脂組成物が、補強剤としてホワイトカーボンを含有す
ることを特徴とする高硬度ゴムロール。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記熱
硬化性樹脂組成物が、可塑剤を5重量部以上含有するこ
とを特徴とする高硬度ゴムロール。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記ゴ
ム状組成物が、エステル結合を、10重量部以上含有す
ることを特徴とする高硬度ゴムロール。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ゴ
ム状組成物のガラス転移点が、−20℃以下であること
を特徴とする高硬度ゴムロール。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記ゴ
ム状組成物がポリウレタンであることを特徴とする高硬
度ゴムロール。 - 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記ジ
アリルフタレートプレポリマーのヨウ素価が、50以上
100未満であるジアリルフタレート重合体であること
を特徴とする高硬度ゴムロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32793098A JP4014062B2 (ja) | 1997-12-25 | 1998-11-18 | ゴムロール |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35795897 | 1997-12-25 | ||
JP9-357958 | 1997-12-25 | ||
JP32793098A JP4014062B2 (ja) | 1997-12-25 | 1998-11-18 | ゴムロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11241719A true JPH11241719A (ja) | 1999-09-07 |
JP4014062B2 JP4014062B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=26572697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32793098A Expired - Fee Related JP4014062B2 (ja) | 1997-12-25 | 1998-11-18 | ゴムロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4014062B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7288058B2 (en) * | 2003-01-30 | 2007-10-30 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Semi-conductive roll |
-
1998
- 1998-11-18 JP JP32793098A patent/JP4014062B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7288058B2 (en) * | 2003-01-30 | 2007-10-30 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Semi-conductive roll |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4014062B2 (ja) | 2007-11-28 |
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