JPH11238617A - マンガン−亜鉛系フェライト - Google Patents

マンガン−亜鉛系フェライト

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JPH11238617A
JPH11238617A JP10116227A JP11622798A JPH11238617A JP H11238617 A JPH11238617 A JP H11238617A JP 10116227 A JP10116227 A JP 10116227A JP 11622798 A JP11622798 A JP 11622798A JP H11238617 A JPH11238617 A JP H11238617A
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oxide
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ppm
manganese
zinc
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JP10116227A
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Kenya Takagawa
建弥 高川
Osamu Takeda
修 武田
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TDK Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/34Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
    • H01F1/342Oxides
    • H01F1/344Ferrites, e.g. having a cubic spinel structure (X2+O)(Y23+O3), e.g. magnetite Fe3O4

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  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 100kHz、200mTでのコアロスが極小値
になる温度が20〜80℃にあり、かつその値が230
kW/m3 以下であり、50℃での飽和磁束密度が500mT
以上であるマンガン−亜鉛系フェライトを提供する。 【解決手段】 本発明のマンガン−亜鉛系フェライト
は、100kHz、200mTの交流磁界を印加したとき、
コアロスが極小値になる温度が20〜80℃にあり、こ
のコアロスの極小値が230kW/m3 以下であり、かつ5
0℃での飽和磁束密度が500mT以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に携帯端末機器のた
めのトランス用コアに用いて望ましいマンガン−亜鉛系
フェライトに関する。
【0002】
【従来の技術】マンガン−亜鉛系フェライトは、各種通
信機器、民生用機器などのトランス用コアの材料として
多用されているが、最近、周波数の高い電源が使用され
る傾向があり、その目的にあうトランス用コアの材料と
しての性能が要求されるようになってきている。特にス
イッチング電源においては、10〜500kHz の高周波
域にて使用するトランス用コアが必要であり、この他、
モータードライブ用、信号増幅用、発振用等の各種トラ
ンス用コアも必要とされている。トランス用コアの材料
には、これまでマンガン−亜鉛系フェライトが用いられ
てきたが、10〜500kHz 程度の高周波領域ではコア
ロスが大きく、コアロスの面での改善が要求されてお
り、このための提案が種々なされている。
【0003】このような提案としては、例えば、特開平
7−297025号(従来例1)における、主成分に、
SnO2 、TiO2 のうち少なくとも1種と、Nb2
5 、ZrO2 を組み合わせて添加することにより、飽和
磁束密度から残留磁束密度を引いた値が大きく、80〜
110℃でコアロスが極小値を示すマンガン−亜鉛系フ
ェライトや、特開平9−2866号(従来例2)におけ
る、主成分に、CoOを100ppm 、Nb2 5 、Ta
2 5 のうち少なくとも1種を含有し、100kHz、2
00mTでのコアロスが400kW/m3 以下で、そのコアロ
スが極小値になる温度が20〜60℃にあるマンガン−
亜鉛系フェライトが提案されている。
【0004】ところで、近年の携帯端末機器の需要の増
大、携帯端末機器の性能の向上のため、実際に携帯端末
機器が使用される温度領域(20〜80℃)での特性を
優先する必要がある。よって、20〜80℃にコアロス
が極小値になる温度があり、かつ低コアロス・高飽和磁
束密度のマンガン−亜鉛系フェライトが必要とされてい
る。
【0005】しかし、上記したような従来のマンガン−
亜鉛系フェライトでは、例えば、従来例1では、コアロ
ス、飽和磁束密度に関しての考慮はなされているいる
が、発熱による障害防止を主目的とし、80〜110℃
での磁気特性改善を主としたものであり、20〜80℃
での磁気特性改善に関しての考慮がなされておらず、一
方、従来例2では、20〜60℃でのコアロスに関して
は改善されているが、実際に使用される温度での高い飽
和磁束密度に関しての考慮がなされておらず、上記した
ような携帯端末機器のトランス用コアの材料として必要
な磁気特性を全て備えたマンガン−亜鉛系フェライトは
現在のところなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、100kHz、200mTでのコアロスが極小値になる
温度が20〜80℃にあり、かつその値が230kW/m3
以下であり、50℃での飽和磁束密度が500mT以上で
あるマンガン−亜鉛系フェライトを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の本発明によって達成される。 (1)100kHz、200mTの交流磁界を印加したと
き、コアロスが極小値になる温度が20〜80℃にあ
り、このコアロスの極小値が230kW/m3 以下であり、
かつ50℃での飽和磁束密度が500mT以上であるマン
ガン−亜鉛系フェライト。 (2)100kHz、200mTの交流磁界を印加したとき
の20〜80℃でのコアロスの極小値Pcv minと、50
℃での飽和磁束密度Bsとが2.17≦Bs/Pcv minを満足
する上記(1)のマンガン−亜鉛系フェライト (3)主成分として、Fe2 3 換算で53.8〜5
5.8mol%の酸化鉄と、ZnO換算で7.0〜12.0
mol%の酸化亜鉛と、酸化マンガン(残部)とを含有し、
副成分として、SiO2 換算で250ppm (前記主成分
に対する副成分の重量比率)以下(0を含まず)の酸化
ケイ素と、CaO換算で350〜700ppm の酸化カル
シウムと、SnO2 換算で4000ppm 以下の酸化スズ
と、NiO換算で4000ppm 以下の酸化ニッケルと、
Nb2 5 換算で100〜400ppm の酸化ニオブと、
ZrO2 換算で400ppm 以下の酸化ジルコニウムと、
P換算で30ppm 以下(0を含まず)の酸化リンとを含
有する上記(1)または(2)のマンガン−亜鉛系フェ
ライト。 (4)主成分として、酸化鉄と、酸化亜鉛と、酸化マン
ガンとを含有し、主成分中、前記酸化亜鉛をZnO換算
で7.0〜12.0mol%含有し、副成分として、SiO
2 換算で250ppm (前記主成分に対する副成分の重量
比率)以下(0を含まず)の酸化ケイ素と、CaO換算
で350〜700ppm の酸化カルシウムと、SnO2
算で4000ppm 以下の酸化スズと、NiO換算で40
00ppm 以下の酸化ニッケルと、Nb2 5 換算で10
0〜400ppm の酸化ニオブと、ZrO2 換算で400
ppm 以下の酸化ジルコニウムと、P換算で30ppm 以下
(0を含まず)の酸化リンとを含有し、Fe2 3 換算
での酸化鉄と、ZnOと、SnO2 と、NiOの含有量
が下記式(1)および式(2)によって定められた値で
ある上記(1)または(2)のマンガン−亜鉛系フェラ
イト。 式(1) 20≦3648−63.86F−13.20
Z−75.00S+62.50N≦80 式(2) 500≦12.05F−0.51Z−37.
50S−21.88N−137 {上記式(1)および(2)において、FはFe2 3
量(mol%)、ZはZnO量(mol%)、SはSnO2量(m
ol%換算)およびNはNiO量(mol%換算)である。} (5)Sn02 、NiOおよびZrO2 の含有量がとも
に0である上記(3)または(4)のマンガン−亜鉛系
フェライト。
【0008】
【作用および効果】本発明のマンガン−亜鉛系フェライ
トは、主成分と副成分を上記含有量で含有することによ
り、100kHz、200mTでのコアロスが極小値になる
温度が20〜80℃にあり、かつその値が230kW/m3
以下であり、50℃での飽和磁束密度が500mT以上を
達成することができる。
【0009】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成につ
いて詳細に説明する。本発明のマンガン−亜鉛系フェラ
イトは、100kHz 、200mT(最大値)の正弦波交流
磁界を印加したとき、コアロスが20〜80℃で極小値
を示し、しかもその値が230kW/m3 以下であり、かつ
50℃での飽和磁束密度Bsが500mT以上である。こ
のコアロスは200kW/m3 まで低減可能である。
【0010】このようなフェライトから構成される電源
トランス用のコアは、10〜500kHz の周波数で、2
0〜80℃の温度にて効率よく動作する。
【0011】また、本発明はマンガン−亜鉛系フェライ
トでは、100kHz、200mTの交流磁界を印加したと
きの20〜80℃でのコアロスの極小値Pcv minと、5
0℃での飽和磁束密度Bsとが2.17≦Bs/Pcv minを満
足することが好ましい。Bs/Pcv minの上限は2.5程度
である。
【0012】本発明のマンガン−亜鉛系フェライトの上
記のような特性は、その組成を例えば下記のように設定
することにより達成することができる。
【0013】すなわち、本発明のマンガン−亜鉛系フェ
ライトは、主成分として、Fe2 3 換算で53.8〜
55.8mol%、好ましくは54.0〜55.0mol%の酸
化鉄と、ZnO換算で7.0〜12.0mol%、好ましく
は8.0〜11.0mol%の酸化亜鉛と、酸化マンガン
(残部)とを含有し、副成分として、SiO2 換算で2
50ppm (前記主成分に対する副成分の重量比率)以下
(0を含まず)、好ましくは50〜200ppm の酸化ケ
イ素と、CaO換算で350〜700ppm 、好ましくは
450〜650ppm の酸化カルシウムと、SnO2 換算
で4000ppm 以下、好ましくは2500ppm 以下の酸
化スズと、NiO換算で4000ppm 以下、好ましくは
2500ppm 以下の酸化ニッケルと、Nb2 5 換算で
100〜400ppm 、好ましくは150〜350ppm の
酸化ニオブと、ZrO2 換算で400ppm 以下、好まし
くは300ppm 以下の酸化ジルコニウムと、P換算で3
0ppm 以下(0を含まず)、好ましくは15ppm 以下の
酸化リンとを含有する。
【0014】以上の成分のうち、Fe2 3 、ZnO、
SnO2 およびNiOの含有量は、下記式(1)および
(2)を満足することが好ましい。 式(1) 20≦3648−63.86F−13.20
Z−75.00S+62.50N≦80 式(2) 500≦12.05F−0.51Z−37.
50S−21.88N−137
【0015】上記式(1)および(2)において、Fは
Fe2 3 量(mol%)、ZはZnO量(mol%)、SはS
nO2量(mol%換算)およびNはNiO量(mol%換算)
である。
【0016】主成分、副成分の含有量が上記のいずれか
の範囲内にあり、しかも、Fe2 3 、ZnO、SnO
2 およびNiOの含有量が、上記式(1)および(2)
を満足する場合、コアロスが極小値になる温度が20〜
80℃にあり、この極小値Pcv minが230kw/m3以下と
なり、かつ50℃で500mT以上の高飽和磁束密度Bsを
維持することができる。また、これらのPcv minとBsの
値が、2.17≦Bs/Pcv minを満足する。
【0017】また、SiO2 、CaO、Nb2 5 、Z
rO2 、P2 5 の含有量は、上記の範囲外であると、
コアロスが増大する。
【0018】本発明のマンガン−亜鉛系フェライトに
は、これら副成分の他に、微量添加元素や、原料中の不
純物元素が含まれ得る。このような元素としては、B、
Al、Co、Cu、Li、Na、K、In、Bi等が挙
げられる。磁気損失や磁気特性への影響を抑えるために
は、これら各元素の主成分に対する重量比率が200pp
m 以下(0〜200ppm )であることが好ましいが、特
にBは磁気特性への影響が大きいため、主成分に対する
Bの重量比率は、好ましくは0〜50ppm 、より好まし
くは0〜30ppm とする。
【0019】本発明のマンガン−亜鉛系フェライトの平
均結晶粒径は、好ましくは5〜20μm 、より好ましく
は8〜15μm である。
【0020】本発明のマンガン−亜鉛系フェライトは、
通常、以下に示す方法で製造する。主成分の原料として
は、酸化物または加熱により酸化物となる化合物の粉末
を用いる。具体的には、酸化鉄粉末、酸化マンガン粉
末、炭酸マンガン粉末、酸化亜鉛粉末等を用いることが
できる。これらを混合して仮焼し、仮焼物を平均粒径1
〜3μm 程度まで粉砕する。仮焼は、空気中において8
00〜1000℃の範囲内の所定の温度で行なえばよ
い。
【0021】副成分の原料としては、通常、酸化物また
は加熱により酸化物となる化合物の粉末を用いるが、場
合によっては副成分の構成元素である金属単体の粉末を
用いることもできる。
【0022】主成分と副成分との混合比率は、最終組成
に対応したものとする。主成分の原料と副成分の原料と
の混合は、上記した仮焼の前に行なってもよく、仮焼後
に行なってもよい。
【0023】上述した主成分の原料に限らず、2種以上
の金属を含む複合酸化物の粉末を主成分の原料に用いて
もよい。このような複合酸化物の粉末は、通常、塩化物
を酸化焙焼することにより製造する。例えば、塩化鉄、
塩化マンガン、塩化亜鉛を含有する水溶液を酸化焙焼す
ることにより、Fe、MnおよびZnを含む複合酸化物
の粉末が得られる。通常、この複合酸化物はスピネル相
を含む。ただし、塩化亜鉛は蒸気圧が高く、組成ずれが
生じやすい。そこで、塩化鉄および塩化マンガンを含む
水溶液を用いてFeおよびMnを含む複合酸化物の粉末
を製造し、この粉末と酸化亜鉛粉末または亜鉛フェライ
ト粉末とを混合して、主成分の原料としてもよい。酸化
焙焼法で製造された複合酸化物粉末を主成分の原料とし
て用いる場合には、上述した仮焼を行なう必要はない。
【0024】次に、主成分の原料と副成分の原料との混
合物に適当なバインダ、例えばポリビニルアルコールを
少量加えて、これをスプレードライヤー等にて80〜2
00μm 程度の直径の顆粒とする。そして、成形し、次
いで、この成形品を通常、酸素分圧を制御した雰囲気下
において、1250〜1400℃の範囲内の所定温度で
焼成し、フェライトとする。
【0025】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。表1に示す組成を有するフェ
ライトコアサンプルを作製した。実施例サンプルでは、
Fe2 3 、ZnO、SnO2 およびNiOの含有量が
上記式(1)および(2)を満足しているが、比較例サ
ンプルの上記成分の含有量は、上記式(1)および
(2)のうち少なくとも一方を満足していないか、もし
くはSiO2、CaO、Nb25、ZrO2およびPの少
なくとも1つの含有量が本発明範囲外である。
【0026】まず、主成分の原料の仮焼物と副成分の原
料とを混合した。主成分の原料には、Fe2 3 、Mn
3 4 およびZnOを用い、これらを混合した後に90
0℃で2時間仮焼した。副成分の原料には、SiO2
CaCO3 、SnO2 、NiO、Nb2 5 、Zr
2 、およびP2 5 を用いた。主成分の原料の仮焼物
に副成分の原料を添加して、粉砕しながら混合した。粉
砕は、仮焼物の平均粒径が約1.6μm となるまで行な
った。得られた混合物にバインダを加え、スプレードラ
イヤーにて平均粒径150μm に顆粒化した後、成形
し、酸素分圧を制御した雰囲気中で1300℃にて5時
間焼結して、外径31mm、内径19mm、高さ8mmのトロ
イダル状のサンプルを得た。サンプル中の成分元素の比
率を蛍光X線分析により測定し、原料組成と比較したと
ころ、成分元素の比率は同等であった。なお、表1に示
すPの含有率は、吸光光度法により測定した。
【0027】
【表1】
【0028】なお、ICPによりサンプル中のBの含有
率を測定したところ、すべてのサンプルでBの含有率は
30ppm 以下であった。このBは、酸化鉄等の原料酸化
物に由来すると考えられる。
【0029】各サンプルについて、100kHz 、200
mT(最大値)の正弦波交流磁界を印加し、それぞれ20
〜100℃におけるコアロスおよび20〜80℃でのコ
アロスの極小値Pcv minを測定した。結果を表2に示
す。この表2から分かるように、実施例サンプルでは、
いずれもコアロスが極小値を示す温度が20〜80℃に
あり、その値も230kW/m3 以下であった。一方、比較
例サンプルにおいては、上記温度が20〜80℃の範囲
にないか、もしくは上記極小値の値が230kW/m3 を超
えてしまうものがあった。
【0030】
【表2】
【0031】また、各サンプルにつき、直流磁界下で、
50℃での飽和磁束密度Bsを測定した。この結果も表2
に示した。この表2から分かるように、実施例サンプル
では、全てが50℃での飽和磁束密度Bsが500mT以上
となったが、比較例サンプルでは、上記飽和磁束密度Bs
が500mT未満のものがあった。
【0032】さらに、「50℃でのBs/20〜80℃で
の極小値Pcv min」の計算を行い、表2に示した。表2
から明らかなように実施例のサンプルでは、全てがBs/P
cv≧2.17を満足したが、比較例サンプルでは、全て
がこの式を満足しなかった。以上の実施例により、本発
明の効果が明らかである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100kHz、200mTの交流磁界を印加
    したとき、コアロスが極小値になる温度が20〜80℃
    にあり、このコアロスの極小値が230kW/m3 以下であ
    り、かつ50℃での飽和磁束密度が500mT以上である
    マンガン−亜鉛系フェライト。
  2. 【請求項2】 100kHz、200mTの交流磁界を印加
    したときの20〜80℃でのコアロスの極小値Pcv min
    と、50℃での飽和磁束密度Bsとが2.17≦Bs/Pcv m
    inを満足する請求項1のマンガン−亜鉛系フェライト
  3. 【請求項3】 主成分として、 Fe2 3 換算で53.8〜55.8mol%の酸化鉄と、 ZnO換算で7.0〜12.0mol%の酸化亜鉛と、 酸化マンガン(残部)とを含有し、 副成分として、 SiO2 換算で250ppm (前記主成分に対する副成分
    の重量比率)以下(0を含まず)の酸化ケイ素と、 CaO換算で350〜700ppm の酸化カルシウムと、 SnO2 換算で4000ppm 以下の酸化スズと、 NiO換算で4000ppm 以下の酸化ニッケルと、 Nb2 5 換算で100〜400ppm の酸化ニオブと、 ZrO2 換算で400ppm 以下の酸化ジルコニウムと、 P換算で30ppm 以下(0を含まず)の酸化リンとを含
    有する請求項1または2のマンガン−亜鉛系フェライ
    ト。
  4. 【請求項4】 主成分として、酸化鉄と、酸化亜鉛と、
    酸化マンガンとを含有し、主成分中、前記酸化亜鉛をZ
    nO換算で7.0〜12.0mol%含有し、 副成分として、 SiO2 換算で250ppm (前記主成分に対する副成分
    の重量比率)以下(0を含まず)の酸化ケイ素と、 CaO換算で350〜700ppm の酸化カルシウムと、 SnO2 換算で4000ppm 以下の酸化スズと、 NiO換算で4000ppm 以下の酸化ニッケルと、 Nb2 5 換算で100〜400ppm の酸化ニオブと、 ZrO2 換算で400ppm 以下の酸化ジルコニウムと、 P換算で30ppm 以下(0を含まず)の酸化リンとを含
    有し、 Fe2 3 換算での酸化鉄と、ZnOと、SnO2 と、
    NiOの含有量が下記式(1)および式(2)によって
    定められた値である請求項1または2のマンガン−亜鉛
    系フェライト。 式(1) 20≦3648−63.86F−13.20
    Z−75.00S+62.50N≦80 式(2) 500≦12.05F−0.51Z−37.
    50S−21.88N−137 {上記式(1)および(2)において、FはFe2 3
    量(mol%)、ZはZnO量(mol%)、SはSnO2量(m
    ol%換算)およびNはNiO量(mol%換算)である。}
  5. 【請求項5】 Sn02 、NiOおよびZrO2 の含有
    量がともに0である請求項3または4のマンガン−亜鉛
    系フェライト。
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