JPH06140231A - 電源用フェライトおよび電源用磁心 - Google Patents

電源用フェライトおよび電源用磁心

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JPH06140231A
JPH06140231A JP4311231A JP31123192A JPH06140231A JP H06140231 A JPH06140231 A JP H06140231A JP 4311231 A JP4311231 A JP 4311231A JP 31123192 A JP31123192 A JP 31123192A JP H06140231 A JPH06140231 A JP H06140231A
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修 武田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Fe23 換算で51〜57モル%の酸化鉄
と、MnO換算で30〜41モル%の酸化マンガンと、
ZnO換算で6〜16モル%の酸化亜鉛とを主成分とす
る。そして、さらに酸化ケイ素と、酸化カルシウムと、
酸化スズおよび酸化チタンの1種以上と、酸化ニオブ、
酸化タンタル、酸化ジルコニウムおよび酸化バナジウム
の1種以上とを含有する。さらに100℃、100kHz
でのB−H曲線において、B=200mTでμa≧520
0、B=300mTでμa≧4500であり、100℃で
の100kHz のΔB=Bm−Brが110mT以上であ
る。 【効果】 ΔB、μaが増大し電力損失が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に10〜500kHz
程度の高周波にて動作する電源トランス用等の電源用磁
心用のマンガン−亜鉛系フェライトと、それから形成さ
れた電源用磁心に関する。
【0002】
【従来の技術】マンガン−亜鉛系フェライトは、各種通
信機器、民生用機器などのコイル、トランス材料として
多用されているが、最近、周波数の高い電源が使用され
る傾向があり、その目的にあうトランス材料としての性
能が要求されるようになってきている。特にスイッチン
グ電源においては、10kHz 〜500kHz の高周波域に
て数10W の電力で使用するトランス材料が必要であ
り、この他、モータードライブ用、信号増巾用、発振用
等の安定なトランス材料も必要とされている。トランス
材料としては、これまでのマンガン−亜鉛系の低損失フ
ェライトが用いられてきたが、10kHz 〜500kHz 程
度の高周波領域ではコアロスと称される電力損失が大き
く、コアロスの面での改善が要求されており、このため
の提案が種々なされている。このような提案としては、
SiやCaの酸化物を添加し、さらにSn、Ti、Zr
等の4価の金属酸化物や、V、Nb、Ta等の5価の金
属酸化物を添加するものがある。4価ないし5価の金属
酸化物の単独添加ないし複合添加例としては、特開昭4
6−2880号公報、同48−72696号公報、同6
0−262404号公報、同61−108109号公
報、同61−252609号公報、同61−25261
1号公報、同63−222018号公報、特開平1−1
29403号公報、同2−54902号公報、同3−1
41611号公報、同3−163804号公報、同3−
223119号公報、同3−248403号公報、同3
−248404号公報、同3−248405号公報、同
3−254103号公報、同4−55362号公報、同
4−150007号公報等がある。
【0003】しかし、これらはいずれも高周波、例えば
100kHz 、100℃でのB−H曲線において、残留磁
束密度が大きく、最大磁束密度BmとBrとの差ΔB=
Bm−Brが小さく、高周波での電力損失が大きく、こ
のほかμa−B特性における透磁率μaが低く、トラン
スとした場合の小型化を困難にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、高周波でのΔB=Bm−Brが大きく、μa−B特
性が向上した低電力損失フェライト、すなわち電源用フ
ェライトと、それを用いた電源用磁心を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(9)の本発明によって達成される。 (1)Fe23 換算で51〜57モル%の酸化鉄と、
MnO換算で30〜41モル%の酸化マンガンと、Zn
O換算で6〜16モル%の酸化亜鉛とを含有し、さらに
酸化ケイ素と、酸化カルシウムと、酸化スズおよび酸化
チタンの1種以上と、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化
ジルコニウムおよび酸化バナジウムの1種以上とを含有
し、100℃での100kHz のB−H曲線においてB=
200mTの透磁率μaが5200以上、B=300mTの
μaが4500以上である電源用フェライト。 (2)Fe23 換算で51〜57モル%の酸化鉄と、
MnO換算で30〜41モル%の酸化マンガンと、Zn
O換算で6〜16モル%の酸化亜鉛とを含有し、さらに
酸化ケイ素と、酸化カルシウムと、酸化スズおよび酸化
チタンの1種以上と、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化
ジルコニウムおよび酸化バナジウムの1種以上とを含有
し、100℃での100kHz のΔB=Bm−Br(ただ
し、BmおよびBrは、それぞれ最大磁束密度および残
留磁束密度)が110mT以上である電源用フェライト。 (3)100℃での100kHz のB−H曲線において、
B=200mTの透磁率μaが5200以上、B=300
mTのμaが4500以上である上記(2)の電源用フェ
ライト。 (4)SiO2 換算で50〜250ppm の酸化ケイ素
と、CaCO3 換算で400〜2500ppm の酸化カル
シウムと、SnO2 換算で4000ppm 以下の酸化スズ
およびTiO2 換算で3000ppm 以下の酸化チタンの
1種または2種300ppm 以上と、Nb25 換算で5
00ppm 以下の酸化ニオブ、Ta25 換算で600pp
m以下の酸化タンタル、ZrO2 換算で600ppm 以下
の酸化ジルコニウムおよびV25 換算で500ppm 以
下の酸化バナジウムの1種〜4種50ppm 以上とを含有
する上記(1)〜(3)のいずれかの電源用フェライ
ト。 (5)SnO2 換算で500〜4000ppm の酸化スズ
と、Nb25 換算で100〜500ppm の酸化ニオブ
とを含有し、この酸化スズの90%以下および酸化ニオ
ブの90%以下は、それぞれ酸化チタンおよび酸化タン
タルと酸化ジルコニウムと酸化バナジウムの1種〜3種
で置換されていてもよい上記(4)の電源用フェライ
ト。 (6)Fe23 換算で51〜57モル%の酸化鉄と、
MnO換算で30〜41モル%の酸化マンガンと、Zn
O換算で6〜16モル%の酸化亜鉛とを含有し、さらに
酸化ケイ素と、酸化カルシウムと、酸化スズおよび酸化
チタンの1種以上と、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化
ジルコニウムおよび酸化バナジウムの1種以上とを含有
し、さらにSiO2 換算で50〜250ppm の酸化ケイ
素と、CaCO3 換算で400〜2500ppm の酸化カ
ルシウムと、SnO2 換算で500〜4000ppm の酸
化スズと、Nb25 換算で100〜500ppm の酸化
ニオブとを含有し、前記酸化スズの一部は、TiO2
算量で90%以下の酸化チタンで置換されていてもよ
く、また前記酸化ニオブの一部は、それぞれTa2
5 、ZrO2 およびV25換算で計90%以下の酸化
タンタル、酸化ジルコニウムおよび酸化バナジウムの1
〜3種で置換されていてもよい電源用フェライト。 (7)100℃での100kHz のB−H曲線において、
B=200mTの透磁率μaが5200以上、B=300
mTのμaが4500以上である上記(6)の電源用フェ
ライト。 (8)100℃での100kHz のΔB=Bm−Br(た
だし、BmおよびBrは、それぞれ最大磁束密度および
残留磁束密度)が110mT以上である上記(6)または
(7)の電源用フェライト。 (9)上記(1)〜(8)のいずれかの電源用フェライ
トから形成された電源用磁心。
【0006】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。本発明におけるマンガン−亜鉛系フェライ
ト材料は、酸化鉄、酸化マンガンおよび酸化亜鉛を主成
分とする。
【0007】これらの主成分は、一般に、それぞれ、F
23 換算51〜57モル%、MnO換算30〜41
モル%、ZnO換算6〜16モル%とする。この範囲外
では、電力損失が増大し、その極小温度が60℃以下と
なるとともにキュリー点が200℃以下となったり、あ
るいは高周波領域でのBmや初透磁率μiが低下した
り、Brが増大したりする。
【0008】このような主成分は、ケイ素およびカルシ
ウムの酸化物を含有する。酸化ケイ素および酸化カルシ
ウムを含有することにより、Brが減少し、ΔBが増大
し、電力損失が減少し、またQ値が向上し、μa−B特
性が向上する。この場合、酸化ケイ素および酸化カルシ
ウムの含有量は、それぞれ、SiO2 およびCaCO3
換算で50〜250ppm および400〜2500ppm で
あることが好ましい。
【0009】フェライト中には、さらにスズおよびチタ
ンの酸化物の1種または2種が含有される。酸化スズお
よび酸化チタンの1種以上を含有することより、Brが
減少し、ΔBが増大し、電力損失が減少し、またμが向
上し、さらにμa−B特性が向上し、小型化する。それ
ぞれSnO2 およびTiO2 換算値として表される含有
量は、酸化スズで4000ppm 以下、酸化チタンで30
00ppm 以下で、これらの総計は300ppm 以上、特に
500ppm 以上であることが好ましい。そして、500
〜4000ppm の酸化スズを含有し、酸化スズ単独であ
るか、あるいは酸化スズの90重量%以下(TiO2
算)を酸化チタンが置換したものはもっとも好適であ
る。
【0010】さらにフェライト中には、ニオブ、タンタ
ル、ジルコニウムおよびバナジウムの酸化物の1種〜4
種が含有される。これらの含有により、Brが減少し、
ΔBが増大し、電力損失が減少し、また、μa−B特性
が向上する。それぞれNb25 、Ta25 、ZrO2
およびV25 換算値として表されるそれぞれの含有
量は、酸化ニオブで500ppm 以下、酸化タンタルで6
00ppm 以下、酸化ジルコニウムで600ppm 以下、酸
化バナジウムで500ppm 以下であり、これらの総計は
50ppm 以上、特に100ppm 以上であることが好まし
い。そして、100〜500ppm の酸化ニオブを含有
し、酸化ニオブ単独であるか、あるいは酸化ニオブの9
0重量%以下を他の1〜3種の酸化物が置換したものは
もっとも好適である。
【0011】さらに、フェライト中のP含有量は、30
ppm 以下、すなわち0〜30ppm に規制することが好ま
しい。これにより、Br、ΔB、μaや損失を良好なも
のとすることができる。このほか、フェライト中には、
0〜200ppm の範囲内で、アルミニウム、コバルト、
銅、リチウム、ナトリウム、カリウム、インジウム、ビ
スマス等の酸化物が含有されていてもよい。
【0012】このような成分を含有するフェライトの平
均結晶粒子径は一般に10〜30μm 程度である。そし
て、100℃、正弦波100kHz 、200mTにおいて、
400W・m-3 以下、特に350W・m-3 、さらには200
〜300W・m-3 の低い電力損失がえられる。また、10
0kHz 、100℃のB−Hループにおいて、Bmは35
0〜370mT、Brは120〜170mT、ΔBは110
mT以上、特に220mT以上、さらには220〜250m
T、Hcは0.43Oe以下、特に0.35〜0.40Oe
が得られる。さらに、100kHz 、100℃のB−Hル
ープにおいて、B=200mTの透磁率μaは5200以
上、特に5500以上、一般に7000程度以下、ま
た、B=300mTのμa4500以上、特に4800以
上、特に5500以上、一般に7000程度以下とな
り、従来と比較して格段と小型化した磁心を得ることが
できる。このようなフェライト材料から形成される電源
トランス用の磁心は、10〜500kHz の周波数で、8
0〜110℃程度の温度にて動作するものであって、そ
の電力は、1〜100W 程度とされる。
【0013】本発明のフェライト材料および磁心を、製
造するには、まず、主成分として、通常の酸化鉄成分、
酸化マンガン成分および酸化亜鉛成分の混合物を用意す
る。
【0014】そして、これら主成分に前記の金属ないし
半金属成分の化合物が添加される。添加量は、最終成分
組成比に対応したものとする。このように主成分および
添加微量成分を混合した後、これに適当なバインダ、例
えばポリビニルアルコールを少量加えて、これをスプレ
ードライヤー等にて80〜200μm 程度の径の顆粒と
する。そして、成型し、次いで、この成型品を通常、酸
素濃度を制御した雰囲気下において、1250〜140
0℃の範囲内の所定温度で焼成する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。 実施例1 MnO(36.2モル%)、ZnO(10.3モル
%)、Fe23 (53.5モル%)を主成分とし、副
成分としてSiO2 (120ppm )、CaCO3 (12
00ppm )、SnO2 (2000ppm )、Nb25
(300ppm )を添加した。このサンプルNo. 1中のP
の総計は30ppm 未満であった。
【0016】さらに、このサンプルNo. 1のSnO2
よびNb25 を表1〜表3のようにかえて、本発明お
よび比較用のサンプルNo. 2〜49を得た。いずれのサ
ンプルのP含有量も、30ppm 未満であった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】これらを混合後、バインダを加えスプレー
ドライヤーにて平均粒径150μmに顆粒化し、成形
し、酸素雰囲気を制御して、1330℃にて4時間焼結
して、外径31mm、内径19mm、高さ8mmのトロイダル
コアを得た。なお、最終組成を蛍光X線により測定した
ところ原料組成と対応するものであった。
【0021】表4に、100kHz 、100℃のB−Hル
ープのB=200mTおよび300mTでのμaを示す。ま
た、表5に、100kHz 、100℃のB−HループのB
m、Br、ΔB=Bm−BrおよびHcを示す。さら
に、100kHz 、200mT、100℃での電力損失(コ
アロス)を示す。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】表4、5、6に示される結果から、本発明
のサンプルは、Hcは小さく、ΔBが大きく、電力損失
が小さく大電力での使用が可能となるとともに、良好な
μa−B特性を示し、この結果、電源用トランスの小型
化と、これを用いた電源の効率化とが達成できることが
わかる。より具体的には、コアサイズはきわめて小さく
なる。また効率が向上する結果、小さな入力パワーです
み、巻線数を減少させることができる。また、入力パワ
ーやコア形状により、発熱量が変化し、その発熱量に伴
う使用パワーの限界が生じるが、この入力パワーをより
一層大きくすることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明のマンガン−亜鉛系フェライト
は、比較的高周波領域10kHz 〜500kHz において、
ΔBが大きく、低損失という特徴を有しているため、O
A機器用等の数W 〜数10W の出力のトランスの磁心等
として有用である。この際、良好なμa−B特性を示
し、高いμaを示すので電源用トランスを小型化でき
る。そして、このような特徴は広い温度範囲において実
現し、実際の使用温度80〜110℃程度で十分低い電
力損失である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe23 換算で51〜57モル%の酸
    化鉄と、MnO換算で30〜41モル%の酸化マンガン
    と、ZnO換算で6〜16モル%の酸化亜鉛とを含有
    し、 さらに酸化ケイ素と、 酸化カルシウムと、 酸化スズおよび酸化チタンの1種以上と、 酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ジルコニウムおよび酸
    化バナジウムの1種以上とを含有し、 100℃での100kHz のB−H曲線においてB=20
    0mTの透磁率μaが5200以上、B=300mTのμa
    が4500以上である電源用フェライト。
  2. 【請求項2】 Fe23 換算で51〜57モル%の酸
    化鉄と、MnO換算で30〜41モル%の酸化マンガン
    と、ZnO換算で6〜16モル%の酸化亜鉛とを含有
    し、 さらに酸化ケイ素と、 酸化カルシウムと、 酸化スズおよび酸化チタンの1種以上と、 酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ジルコニウムおよび酸
    化バナジウムの1種以上とを含有し、 100℃での100kHz のΔB=Bm−Br(ただし、
    BmおよびBrは、それぞれ最大磁束密度および残留磁
    束密度)が110mT以上である電源用フェライト。
  3. 【請求項3】 100℃での100kHz のB−H曲線に
    おいて、B=200mTの透磁率μaが5200以上、B
    =300mTのμaが4500以上である請求項2の電源
    用フェライト。
  4. 【請求項4】 SiO2 換算で50〜250ppm の酸化
    ケイ素と、 CaCO3 換算で400〜2500ppm の酸化カルシウ
    ムと、 SnO2 換算で4000ppm 以下の酸化スズおよびTi
    2 換算で3000ppm 以下の酸化チタンの1種または
    2種300ppm 以上と、 Nb25 換算で500ppm 以下の酸化ニオブ、Ta2
    5 換算で600ppm以下の酸化タンタル、ZrO2
    算で600ppm 以下の酸化ジルコニウムおよびV25
    換算で500ppm 以下の酸化バナジウムの1種〜4種5
    0ppm 以上とを含有する請求項1〜3のいずれかの電源
    用フェライト。
  5. 【請求項5】 SnO2 換算で500〜4000ppm の
    酸化スズと、Nb25 換算で100〜500ppm の酸
    化ニオブとを含有し、 この酸化スズの90%以下および酸化ニオブの90%以
    下は、それぞれ酸化チタンおよび酸化タンタルと酸化ジ
    ルコニウムと酸化バナジウムの1種〜3種で置換されて
    いてもよい請求項4の電源用フェライト。
  6. 【請求項6】 Fe23 換算で51〜57モル%の酸
    化鉄と、MnO換算で30〜41モル%の酸化マンガン
    と、ZnO換算で6〜16モル%の酸化亜鉛とを含有
    し、 さらに酸化ケイ素と、 酸化カルシウムと、 酸化スズおよび酸化チタンの1種以上と、 酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ジルコニウムおよび酸
    化バナジウムの1種以上とを含有し、 さらにSiO2 換算で50〜250ppm の酸化ケイ素
    と、 CaCO3 換算で400〜2500ppm の酸化カルシウ
    ムと、 SnO2 換算で500〜4000ppm の酸化スズと、 Nb25 換算で100〜500ppm の酸化ニオブとを
    含有し、 前記酸化スズの一部は、TiO2 換算量で90%以下の
    酸化チタンで置換されていてもよく、 また前記酸化ニオブの一部は、それぞれTa25 、Z
    rO2 およびV25換算で計90%以下の酸化タンタ
    ル、酸化ジルコニウムおよび酸化バナジウムの1〜3種
    で置換されていてもよい電源用フェライト。
  7. 【請求項7】 100℃での100kHz のB−H曲線に
    おいて、B=200mTの透磁率μaが5200以上、B
    =300mTのμaが4500以上である請求項6の電源
    用フェライト。
  8. 【請求項8】 100℃での100kHz のΔB=Bm−
    Br(ただし、BmおよびBrは、それぞれ最大磁束密
    度および残留磁束密度)が110mT以上である請求項6
    または7の電源用フェライト。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかの電源用フェラ
    イトから形成された電源用磁心。
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