JPH1123633A - アンテナの励振定数測定装置 - Google Patents

アンテナの励振定数測定装置

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JPH1123633A
JPH1123633A JP9176043A JP17604397A JPH1123633A JP H1123633 A JPH1123633 A JP H1123633A JP 9176043 A JP9176043 A JP 9176043A JP 17604397 A JP17604397 A JP 17604397A JP H1123633 A JPH1123633 A JP H1123633A
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Atsushi Okamura
敦 岡村
Tetsuo Kirimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各素子アンテナの励振電流又は励振電圧の相
対振幅及び位相を推定する際に、測定に要する時間が少
なくて済み、その結果、追従性が向上し相対振幅及び位
相を常時高い精度で推定できるアンテナの励振定数測定
装置を得る。 【解決手段】 信号発生器3からのランダムディジタル
信号x1,x2,・・・,xMをそれぞれ各素子アンテ
ナ11,12,・・・,1Mから空間に放射し、対向ア
ンテナ5で受信しそれらの電波の合成波d(i)を得
る。一方、上記ランダムディジタル信号を適応フィルタ
10に入力させ、上記合成波d(i)と上記適応フィル
タ出力の誤差信号が最小になるように適応フィルタの複
素荷重w1,w2,・・・,wMを調節し、該当する各
素子アンテナの相対振幅及び位相量の推定値として出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の素子アン
テナでなるアレーアンテナ、例えばビーム操作またはパ
ターン形成を行う送信DBF(Digital Beam Forming)
アンテナを構成する各素子アンテナの励振電流または励
振電圧の相対的な振幅及び位相を測定するアンテナの励
振定数測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、DBFアンテナで所望の放射パ
ターン形成や、所望方向へのビーム指向性制御を行うた
めには、複数のディジタル信号の相対位相、振幅をそれ
ぞれ調整して定めるが、このとき、各送信チャネルとな
る素子アンテナの透過位相、振幅の相対値を知ってこれ
を補償処理する必要がある。このような従来技術とし
て、例えば特公平3−38548号公報に開示された素
子電界ベクトル回転法(Rotating Electric field Vect
or Method,以下REV法と略す)に基づくものがある。
【0003】図7は送信DBFアンテナと上記REV法
を応用した従来の透過位相、振幅推定装置を示す構成図
である。図7において、11,12,・・・,1Mは送
信アレーアンテナを構成する素子アンテナ、21,2
2,・・・,2MはD/A変換器、5は対向アンテナ、
6は受信アンテナ、7はA/D変換器、51,52,・
・・,5Mは移相器、60はディジタルの正弦波信号を
生成する信号発生器、70はREV信号処理手段であ
る。なお、h1,h2,・・・,hMは各素子アンテナ
の振幅及び位相を求める際のパラメータとなる複素数で
なる励振定数を示し、また、素子アンテナ11,12,
・・・,1MとD/A変換器21,22,・・・,2M
との間にRFアンプ/フィルタ、ミキサ、IFアンプ/
フィルタを含む図示しない送信機があり、また、受信ア
ンテナ6とA/D変換器7との間に受信機があるが、簡
単のため省略する。
【0004】以下、上記構成に係る動作について説明す
る。アレーアンテナから送信周波数fRFで代表される周
波数帯で電波を送信し、アレーアンテナから所定角度方
向の十分遠方にある対向アンテナ5で捕らえる場合を考
える。また、測定したい励振定数パラメータである各m
(m=1,2,・・・,M)番目の素子アンテナの透過
位相及び振幅を複素数hm(振幅:|hm|、位相:a
rg(hm))で表すとする。なお、アレーアンテナか
ら対向アンテナ5までの電波の経路長差は各素子アンテ
ナにより異なり、これに起因する位相差も複素数hmに
含まれているが、対向アンテナ5の方向がわかればこれ
を補償することができる。
【0005】信号発生手段60で生成されたディジタル
の正弦波信号は分配された後、各移相器51,52,・
・・,5Mでそれぞれ位相を変えられ、D/A変換器2
1,22,・・・,2Mでアナログ信号に変換され、さ
らに図示しない送信機によって増幅、高周波にアップコ
ンバートされた後、それぞれ接続された素子アンテナ1
1,12,・・・,1Mから空間に放射される。対向ア
ンテナ5は、これらの電波の合成波を捕らえ、その信号
r(t)(tは時刻)を受信アンテナ6に送る。この信
号は図示しない受信機によって増幅、ダウンコンバート
された後、A/D変換器7でディジタル受信信号d
(i)(iはサンプル番号)に変えられる。
【0006】REV信号処理手段70は、移相器51,
52,・・・,5Mの位相変化量v1,v2,・・・,
vMを制御するが、第m素子アンテナに接続された移相
器のみの位相を変化させて、図8に示すように、対向ア
ンテナ5の合成電力、すなわち受信信号d(i)のco
sin状の振幅変化を測定する。その測定データより振
幅の最大/最小比、振幅を最大にする位相量を求めるこ
とにより、該当する第m素子アンテナの相対振幅、位相
量を推定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記REV法に
よる素子アンテナの相対振幅、位相量推定法では、図8
に示すような受信信号d(i)のcosin状の振幅変
化を測定するために、移相器の移相量を順次切り替え、
L回の測定を行う必要がある。測定回数Lが少ないと振
幅曲線の測定精度が劣化するため、一般に測定回数Lの
値は小さくない。
【0008】一方、ある素子アンテナについて測定する
際には、他の素子はすべて固定しておく必要があり、並
列に測定することができない。そのため、M個の素子ア
ンテナすべてを測定するためには、合計M×L回の受信
信号d(i)の測定を行わなくてはならない。特に、素
子アンテナ数が多数の場合には、M×Lは大きな値にな
るから、アレーアンテナ全体を測定するまでに多くの時
間を要してしまうという課題があった。
【0009】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、各素子アンテナの励振電流又は
励振電圧の相対振幅及び位相を推定する際に、測定に要
する時間が少なくて済み、その結果、追従性が向上し相
対振幅及び位相を常時高い精度で推定できるアンテナの
励振定数測定装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係るアンテナの励振定数測定装置は、
複数のディジタル信号を発生する信号発生手段と、上記
複数のディジタル信号をそれぞれデジタルアナログ変換
する複数のデジタルアナログ変換器と、上記複数のデジ
タルアナログ変換器を介した出力に基づき励振された送
信波をそれぞれ放射させる複数の素子アンテナでなるア
レーアンテナと、上記アレーアンテナからの送信波を受
信する対向アンテナと、上記対向アンテナからの出力を
アナログデジタル変換するアナログデジタル変換器と、
上記複数のディジタル信号に対応して、入力される誤差
信号に基づいた評価関数を最小にする複数の複素荷重を
それぞれ求めると共に、上記複数のディジタル信号に対
応する複素荷重をそれぞれ乗算して合成した合成信号を
出力する適応フィルタと、上記アナログデジタル変換器
の出力から上記適応フィルタから出力される合成信号を
減算して誤差信号を求めて上記適応フィルタに与える減
算手段とを備え、上記適応フィルタは、上記複数の複素
荷重に基づいて上記アレーアンテナの対応する各素子ア
ンテナの励振電流または励振電圧の相対的な振幅及び位
相をそれぞれ求めることを特徴とするものである。
【0011】また、上記適応フィルタは、上記信号発生
手段から出力される複数のディジタル信号に対しそれぞ
れ複素荷重を乗算する複数の荷重乗算器と、これら複数
の荷重乗算器の出力を合成した合成信号を出力する合成
器と、上記信号発生手段から出力される複数のディジタ
ル信号と上記減算手段から出力される誤差信号とを入力
して、上記誤差信号の二乗平均値を評価関数とし該評価
関数を最小にする複数の複素荷重をそれぞれ求めて対応
する各荷重乗算器に与える荷重制御手段とを備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0012】また、上記対向アンテナと上記アナログデ
ィジタル変換器とは離隔して設けられると共に、上記対
向アンテナは、受信される各素子アンテナからの送信波
の合成波を送信する送信用アンテナを有してなり、上記
アナログディジタル変換器が設置される側に、上記対向
アンテナの送信用アンテナからの合成波を受信する受信
用アンテナをさらに備えたことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、上記信号発生手段は、ディジタルラ
ンダム信号を発生する信号発生器と、複数の遅延器を従
属接続してなり上記信号発生器からの出力信号を順次サ
ンプル遅延した出力信号を送出するサンプル遅延手段と
を備えてなり、上記信号発生器及び上記各遅延器から出
力される信号を複数のディジタル信号として送出するこ
とを特徴とするものである。
【0014】また、上記信号発生手段は、互いに異なる
ディジタル信号をそれぞれ発生する複数の信号発生器を
備えてなり、この複数の信号発生器から出力される信号
を複数のディジタル信号として送出することを特徴とす
るものである。
【0015】また、上記信号発生手段は、互いに周波数
が異なる正弦波信号をそれぞれ発生する複数の信号発生
器を備えてなり、この複数の信号発生器から出力される
信号を複数のディジタル信号として送出することを特徴
とするものである。
【0016】また、上記信号発生手段からの複数のディ
ジタル信号を上記アレーアンテナと上記対向アンテナと
の距離に応じた遅延時間遅延させて上記適応フィルタに
出力する複数の距離対応遅延手段をさらに備えたことを
特徴とするものである。
【0017】また、上記信号発生手段とは独立してな
り、上記アレーアンテナから送信対象としての受信局に
向けての送信データを出力する送信信号源と、この送信
信号源からの送信データを上記アレーアンテナの各素子
アンテナに対応して分配し、かつそれぞれ複素荷重を乗
算した複数の送信データを得る分配手段と、上記複数の
デジタルアナログ変換器に入力される複数のディジタル
信号に上記分配手段を介した複数の送信データをそれぞ
れ加算する複数の加算手段とをさらに備えたことを特徴
とするものである。
【0018】また、上記信号発生器の出力をディジタル
アナログ変換するディジタルアナログ変換器と、このデ
ィジタルアナログ変換器を介した出力を送信するデータ
リンク用送信アンテナと、このデータリンク用送信アン
テナからの送信信号を受信する受信アンテナと、この受
信アンテナの出力をアナログディジタル変換するアナロ
グディジタル変換器と、複数の遅延器を従属接続してな
り上記アナログディジタル変換器からの出力信号を順次
サンプル遅延した出力信号を送出する受信側サンプル遅
延手段とをさらに備え、上記アナログディジタル変換器
及び上記受信側サンプル遅延手段の各遅延器から出力さ
れる信号を複数のディジタル信号として上記適応フィル
タに与えることを特徴とするものである。
【0019】さらに、上記信号発生器からの信号と同一
の信号を発生する受信側信号発生器と、この受信側信号
発生器からの信号を上記アレーアンテナと上記対向アン
テナとの距離に応じた遅延時間遅延させる距離対応遅延
手段と、複数の遅延器を従属接続してなり上記距離対応
遅延手段を介した出力信号を順次サンプル遅延した出力
信号を送出する受信側サンプル遅延手段とをさらに備
え、上記距離対応遅延手段及び上記受信側サンプル遅延
手段の各遅延器から出力される信号を複数のディジタル
信号として上記適応フィルタに与えることを特徴とする
ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係るア
ンテナの励振定数測定装置を示す構成図である。図1に
おいて、11,12,・・・,1Mは送信アレーアンテ
ナを構成する素子アンテナ、21,22,・・・,2M
はD/A変換器、3はディジタルランダム信号u(i)
を発生する信号発生器、42,43,・・・,4Mは従
属接続されて上記信号発生器3からの出力信号を順次サ
ンプル遅延させるサンプル遅延手段を構成する遅延器を
示し、上記信号発生器3と共に、上記D/A変換器2
1,22,・・・,2Mにそれぞれベースバンドディジ
タル信号x1,x2,・・・,xMを出力する信号発生
手段を構成している。
【0021】また、5は上記アレーアンテナの各素子ア
ンテナからの送信波を受信する対向アンテナであり、受
信用アンテナ5aと該受信用アンテナ5aにより受信さ
れた各素子アンテナからの送信波の合成波を送信する送
信用アンテナ5bを有する。6は上記対向アンテナ5と
は離れた後述する適応フィルタの設置側に設けられた受
信アンテナ、7はA/D変換器、81,82,・・・,
8Mは上記アレーアンテナと上記対向アンテナ5との距
離に応じた遅延量Dが与えられた距離対応遅延器であ
る。
【0022】また、91,92,・・・,9Mは上記遅
延器81,82,・・・,8Mを介して入力されるベー
スバンドディジタル信号x1,x2,・・・,xMに対
しそれぞれ複素荷重w1,w2,・・・,wMを乗算す
る荷重乗算器、10aはこれら荷重乗算器91,92,
・・・,9Mからの出力の合成信号y(i)を得る合成
器、20は上記A/D変換器7の出力信号d(i)から
上記合成器10aから出力される合成信号y(i)を減
算して誤差信号e(i)を求める減算器である。
【0023】さらに、10bは上記減算器20からの誤
差信号e(i)を入力して誤差信号の二乗平均値を評価
関数とし上記遅延器81,82,・・・,8Mを介して
入力されるベースバンドディジタル信号x1,x2,・
・・,xMに対し該評価関数を最小にする複素荷重w
1,w2,・・・,wMをそれぞれ求めて対応する各荷
重乗算器に与える荷重制御器を示し、上記荷重乗算器9
1,92,・・・,9M及び上記合成器10aと共に適
応フィルタ(ADF: Adaptive Digital Filter)10
を構成し、上記荷重制御器10bは、各複素荷重w1,
w2,・・・,wMに基づいてアレーアンテナの対応す
る各素子アンテナ11,12,・・・,1Mの励振電流
または励振電圧の相対的な振幅及び位相を表す複素数h
1,h2,・・・,hMを求めることができる。なお、
素子アンテナ11,12,・・・,1MとD/A変換器
21,22,・・・,2Mの間に、RFアンプ/フィル
タ、ミキサ、IFアンプ/フィルタを含む図示しない送
信機があり、また、受信アンテナ6とA/D変換器7と
の間に図示しない受信機があるが、簡単のため省略す
る。
【0024】以下、上記構成に係る動作について説明す
る。アレーアンテナ1から送信周波数fRFに較べて十分
狭い帯域幅で電波を送信し、その送信波がアレーアンテ
ナ1から所定角度方向の十分遠方にある対向アンテナ5
で捕らえる場合を考える。また、測定したいパラメータ
である各m(m=1,2,・・・,M)番目の素子アン
テナの透過位相及び振幅を複素数hm(振幅:|hm
|、位相:arg(hm))で表すとする。
【0025】信号発生器3でディジタルランダム信号u
(i)を発生し、これを遅延器42,43,・・・,4
Mでなるサンプル遅延手段で遅延することによってべ一
スバンドディジタル信号x1,x2,・・・,xMを得
る。これらべ一スバンドディジタル信号xm(m=1,
2,・・・,M)はそれぞれ対応するD/A変換器2
1,22,・・・,2Mでアナログ信号に変換され、さ
らに、図示しない送信機を介して増幅され高周波にアッ
プコンバートされた後、各素子アンテナ11,12,・
・・,1Mから空間に放射される。
【0026】対向アンテナ5は、これらの電波を受信用
アンテナ5aを介して受信し、その合成波を捕らえ、そ
の信号r(t)を送信用アンテナ5bを介して離隔した
受信アンテナ6に送る。この信号は図示しない受信機に
より増幅されダウンコンバートされた後、A/D変換器
7でべ一スバンドディジタル受信信号d(i)に変えら
れる。
【0027】一方、べ一スバンドディジタル信号xm
(m=1,2,・・・,M)は、それぞれ距離対応遅延
器81,82,・・・,8Mで遅延された後、荷重乗算
器91,92,・・・,9Mで複素荷重wm(m=1,
2,・・・,M)がそれぞれ乗じられ、合成器10aで
合成された後、適応フィルタ10の出力信号y(i)と
して出力される。ここで、距離対応遅延器81,82,
・・・,8Mの遅延量Dは、送信アレーアンテナ−対向
アンテナの距離Δによる遅延時間(Δ/c,cは電波の
速度)で与える。
【0028】減算器20は、上記A/D変換器7から出
力されるべ一スバンドディジタル受信信号d(i)と上
記適応フィルタ10の出力信号y(i)に基づいて e(i)=d(i)−y(i) (1) なる複素演算を実行して誤差信号e(i)を得る。荷重
制御器10bは、誤差信号e(i)の電力が最小になる
ように適応アルゴリズムに基づいて複素荷重Wmを逐次
調節し、複素荷重Wmを該当する第m素子アンテナの相
対振幅及び位相量の推定値として出力する。
【0029】以下、複素荷重Wmから第m素子アンテナ
の相対振幅及び位相量が推定できることについての原理
を説明する。第m素子アンテナの相対振幅及び位相量を
表す未知パラメータである複素数hmをM素子分まとめ
て、次式の未知系ベクトルとして定義する。 h=[h12・・・hMT (2) ここで、Tは転置を表す。
【0030】また、複素数で示される信号発生器3から
のべ一スバンドディジタル信号u(i)をサンプル遅延
することによって生成した信号xmをM素子分まとめて
次式の入力信号ベクトルとして定義する。 x(i)=[x1(i)x2(i)・・・xM(i)]T =[u(i)u(i−1)・・・u(i−M+1)]T (3)
【0031】対向アンテナ5の受信信号r(t)は、式
(2)、(3)を用いて式(4)のように表せられる。
【0032】
【数1】
【0033】ここで、n(t)は外乱であり、送信機や
受信機で生じたり、対向アンテナ5に混入するノイズで
ある。従って、複素数でなるべ一スバンドディジタル信
号である受信信号d(i)は式(5)になる。 d(i)=hTx(i)+n(i) (5)
【0034】一方、適応フィルタ10では、入力信号x
mに複素荷重wmを乗じ合成して信号y(i)を得る。
複素荷重ベクトルWを式(6)のように定義すれば、y
(i)は式(7)で与えられる。 w=[w12・・・wMT (6) y(i)=wTx(i) (7) ここで、誤差信号e(i)の二乗平均値を評価関数Φに
考える。
【0035】評価関数Φは、式(1)、(5)、(7)
により式(8)で示される。 Φ(w)≡E[|e(i)|2] =E[|hTx(i)−wTx(i)+n(i)|2] (8) ここで、Eは平均操作を示す。
【0036】また、外乱n(t)とu(i)は無相関で
あるとすれば、評価関数Φは式(9)のように展開され
る。 Φ(w)=E[|(h−w)Tx(i)|2]+E[n(i)|2] =(h−w)TR(h−w)*+σ2 (9) R=E[x(i)x(i)*T] (10) σ2=E[|n(i)|2] (11) ここで、RはM×M次元の入力信号共分散行列、σ2
外乱の電力、*は複素共役を示す。
【0037】上記評価関数Φは、R、σ2 がwと無関係
であることに注意すると、式(9)より適応フィルタ1
0の複素荷重wの二次関数であることが分かる。従っ
て、式(9)より評価関数Φを最小にする複素荷重w
(これをwopt と記す)は求めたい未知系ベクトルhと
等しくなることが分かる。つまり、式(12)を得る。 wopt =h (12)
【0038】以上のことから、適応フィルタ10の荷重
制御器10bにより、評価関数Φすなわち誤差信号e
(i)の二乗平均値を最小にするよう適応フィルタ10
の複素荷重wを制御すれば、このときの荷重wopt から
送信DBFアレーアンテナの各素子アンテナの相対振
幅、相対位相hを知ることができることになる。
【0039】評価関数式(9)の最小二乗解woptは、
よく知られているように、適応アルゴリズムに基づく逐
次式を解くことによって求めることができる。例えば、
演算量が素子数Mの1乗オーダで済む適応アルゴリズム
は次式で示される。 w(i+1)=w(i)+μ(i)e(i)x(i)* (13) ここで、μ(i)はステップサイズである。これは、荷
重を評価関数の傾斜方向に逐次更新することにより、最
小二乗解woptすなわち真の素子アンテナの振幅及び位
相データhに近づけていくものである。
【0040】適応フィルタ10では、データサンプル毎
にフィルタの複素荷重の更新を行う。従って、本実施の
形態による素子アンテナの相対振幅、位相量の推定は、
データサンプル毎に実施できることになる。一方、従来
のREV法では、従来技術の説明で述べたように、相対
振幅、位相量推定値を得るまでに、M×L個のデータサ
ンプルを必要とする。従って、従来のREV法に比べ、
本実施の形態による装置が測定に要する時間が少なくて
済む。
【0041】ある素子アンテナの相対位相値推定の過程
を図2に例示する。位相真値の時間変化が十分早い場合
には、本実施の形態による方が追従性に優れ、総じて精
度が高くなり得る。相対振幅値推定も同様である。例え
ば、素子アンテナの数Mを600、測定回数Lを8とす
ると、本実施の形態による素子アンテナの振幅、位相の
更新は従来のREV法の1/4800の時間で行うこと
ができる。
【0042】なお、上記実施の形態では、信号発生器3
でディジタルランダム信号を発生したが、式(10)の
行列Rを特異にする信号を用いない限り、任意の信号で
あっても構わない。また、上記実施の形態では、遅延器
81,82,・・・,8Mの遅延量Dは固定値とした
が、可変のものでもよく、送信アレーアンテナから対向
アンテナ5までの距離Δが十分小さい場合には省略して
も構わない。また、上記実施の形態では、対向アンテナ
5bとA/D変換器7の間を無線で結んでいるが、有線
で結んでも構わない。また、上記実施の形態では、対向
アンテナ5は素子アンテナから離れた別体のものとした
が、アレーアンテナを構成する素子アンテナの一部を対
向アンテナとして用いる場合でも同様な効果を得ること
ができる。さらに、上記実施の形態では、荷重制御器1
0bが複素荷重wmを更新する際に、演算量が素子数M
の1乗オーダで済む適応アルゴリズムで説明したが、R
LS(Recursive Least Squares)やそれに類する適応
アルゴリズムでも構わない。
【0043】実施の形態2.次に、図3は実施の形態2
に係るアンテナの励振定数測定装置を示す構成図であ
る。図3において、図1に示す実施の形態1と同一部分
は同一符号を付してその説明は省略する。新たな符号と
して、31,32,・・・,3Mはそれぞれ互いに異な
るランダム系列のディジタル信号を発生する信号発生器
であり、例えば乱数発生プログラムにそれぞれ異なる初
期値を与えることによってランダム系列を得ることがで
きる。これにより、べ一スバンドディジタル信号x1,
x2,・・・,xMはそれぞれ互いに異なるランダム系
列になる。従って、原理、効果は実施の形態1と同様で
ある。信号発生器31,32,・・・,3Mは、それぞ
れ互いに異なる正弦波以外の任意の信号を発生するよう
なものでも構わない。
【0044】実施の形態3.実施の形態3は、前述した
図3に示す実施の形態2と同様な構成を備えるが、信号
発生器31,32,・・・,3Mが、それぞれ互いに異
なる周波数f1,f2,・・・,fMの正弦波のディジ
タル信号を発生する。但し、周波数f1,f2,・・
・,fMの間の周波数差は、送信電波のRF周波数fRF
に較べ十分に小さいものとする。原理、効果は実施の形
態1と同様である。
【0045】実施の形態4.次に、図4は実施の形態4
に係るアンテナの励振定数測定装置を示す構成図であ
る。図4において、図1に示す実施の形態1と同一部分
は同一符号を付してその説明は省略する。新たな符号と
して、30は信号発生器3とは独立して設けられ、受信
局50に向けての送信データを出力する送信信号源、4
0は上記送信信号源30からの出力信号をアレーアンテ
ナの各素子アンテナ11,12,・・・,1Mに対応し
て分配する分配手段を示し、分配器40aと、この分配
器40aからの各出力信号にそれぞれ複素荷重v1,v
2,・・・,vMを乗算する荷重乗算器群40bとを備
えている。また、101,102,・・・,10Mは、
ベースバンドディジタル信号x1,x2,・・・,xM
に、上記分配器40aを介して分配され上記荷重乗算器
群40bを介して複素荷重がそれぞれ乗算された送信信
号源30からのデータを加算する加算器を示す。
【0046】この実施の形態4は、送信アレーアンテナ
の較正のための各素子アンテナの励振電流または励振電
圧の相対的な振幅及び位相の測定と、受信局に向けての
データ、音声等の情報伝送を同時に行うものである。受
信局50に送信ビームを形成するような複素荷重をv
1,v2,・・・,vMとする。信号発生器3でディジ
タルランダム信号u(i)を発生し、これをサンプル遅
延器41,42,・・・,4Mで遅延することによって
べ一スバンドディジタル信号x1,x2,・・・,xM
を得る。
【0047】一方、送信信号源30から出力される送信
データs(i)は、分配手段40で分配され、かつそれ
ぞれ複素荷重v1,v2,・・・,vMが乗じられて、
加算器101,102,・・・,10Mでそれぞれベー
スバンドディジタル信号x1,x2,・・・,xMに加
算される。これらの合成信号xm+vms(i)(m=
1,2,・・・,M)はそれぞれD/A変換器21,2
2,・・・,2Mでアナログ信号に変換され、さらに図
示しない送信機により増幅され高周波にアップコンバー
トされた後、接続された第m番目の素子アンテナ1mか
ら空間に放射される。
【0048】対向アンテナ5は、これらの電波の合成波
を捕らえ、この信号r(t)を受信アンテナ6に送る。
この信号は、図示しない受信機により増幅されダウンコ
ンバートされた後、A/D変換器7でべ一スバンドディ
ジタル受信信号d(i)に変えられる。受信局50に送
信ビームを形成するような複素荷重をM素子分まとめ
て、式(14)のベクトルとして定義する。 v=[v1v2・・・vM] (14) 対向アンテナ5の受信信号r(t)は、式(2)、
(3)、(14)を用いて式(15)のように表せられ
る。
【0049】
【数2】
【0050】従って、受信アンテナ6及びA/D変換器
7を介した複素数のべ一スバンドディジタル信号である
受信信号d(j)は式(16)になる。 d(i)=hT[x(i)+s(i)v]+n(i) (16) 適応フィルタ10の評価関数である誤差信号e(i)の
二乗平均値Φは、式(1)、(7)、(16)により式
(17)のようになる。 Φ(w)≡E[|e(i)|2] =E[|hT[x(i)+s(i)v] −wTx(i)+n(i)|2] (17)
【0051】ここで、送信信号s(i)とランダム系列
u(i)は無関係であるから、評価関数Φは式(18)
のように展開される。 Φ(w)=E[|(h−w)Tx(i)|2] +E[|hT[s(i)v|2]+E[|n(i)|2] =(h−w)TR(h−w)*+PsTvvT*h*+σ2 (18) なお、Ps=E[|s(i)|2]は送信信号電力であ
る。
【0052】そして、R、σ2,v,Psがwと無関係で
あることに注意すると、式(18)より評価関数Φは複
素荷重wの二次関数であり、評価関数Φを最小にする荷
重w(これをwopt と記す)は、実施の形態1と同様
に、求めたい未知系ベクトルhと等しくなることが分か
る。以上のことから、受信局50に向けて送信を行う場
合でも、適応アルゴリズムに基づく逐次式(13)によ
りフィルタの複素荷重を制御すれば、このときの複素荷
重wから送信DBFアレーアンテナの各素子アンテナの
相対振幅及び位相を知ることができる。信号発生手段3
は、送信信号と独立な時系列であれば、正弦波以外の任
意の信号を発生するようなものでも構わない。
【0053】実施の形態5.次に、図5は実施の形態5
に係るアンテナの励振定数測定装置を示す構成図であ
る。図5において、図1に示す実施の形態1と同一部分
は同一符号を付してその説明は省略する。新たな符号と
して、1aは信号発生器3からの出力をディジタルアナ
ログ変換器2aを介して受け送信するデータリンク用の
送信アンテナ、6aは送信アンテナ1aからの送信信号
を受信する受信アンテナ、7aはその受信アンテナ6a
の出力をアナログディジタル変換するアナログディジタ
ル変換器、4aは複数の遅延器を従属接続してなり上記
アナログディジタル変換器7aからの出力信号を順次サ
ンプル遅延した出力信号を送出する受信側サンプル遅延
手段を示し、アナログディジタル変換器7a及び受信側
サンプル遅延手段4aの各出力がべ一スバンドディジタ
ル信号x1,x2,・・・,xMとして適応フィルタ1
0に入力される。なお、アナログディジタル変換器7
は、実施の形態1と異なり、受信アンテナ6を介するこ
となく対向アンテナ5に接続されている。
【0054】以下、上記構成に係る動作について説明す
る。信号発生手段3でディジタルランダム信号u(i)
を発生し、これをサンプル遅延手段4aで遅延すること
によってべ一スバンドディジタル信号x1,x2,・・
・,xMを得る。べ一スバンドディジタル信号xm
(m:1,2,・・・,M)はそれぞれD/A変換器2
1,22,・・・,2Mでアナログ信号に変換され、さ
らに図示しない送信機により増幅され高周波にアップコ
ンバートされた後、接続された第m番目の素子アンテナ
から空間に放射される。対向アンテナ5は、これらの電
波の合成波を捕らえる。この信号r(t)は図示しない
受信機により増幅されダウンコンバートした後、A/D
変換器7aでべ一スバンドディジタル受信信号d(i)
に変えられる。
【0055】一方、ディジタルランダム信号u(i)
は、別途D/A変換器2aでアナログ信号に変換され、
さらに図示しない送信機により増幅され高周波にアップ
コンバートされた後、送信アンテナ1aから受信アンテ
ナ6aへ送られ、ダウンコンバートされた後、A/D変
換器7で再びディジタルランダム信号u(i)に変えら
れ、サンプル遅延手段4aで遅延することによってべ一
スバンドディジタル信号x1,x2,・・・,xMを得
て、これを適応フィルタ10に入力する。
【0056】べ一スバンドディジタル信号xm(m:
1,2,・・・,M)はそれぞれ荷重乗算器91,9
2,・・・,9Mで複素荷重wmが乗じられ、合成器1
0aで合成されてフィルタ出力信号y(i)として出力
される。減算器20は、式(1)より誤差信号e(i)
を得ることになり、荷重制御器10bにより、適応アル
ゴリズムに基づく逐次式(13)によりフィルタの複素
荷重wmを制御すれば、このときの複素荷重から送信D
BFアレーアンテナの各素子アンテナの相対振幅及び位
相を知ることができる。
【0057】上述したようにして、本実施の形態5は、
実施の形態1と同じく測定に要する時間が少なくて済む
が、適応フィルタ10を始めとする主たる演算手段を対
向アンテナ5側に設置することができる。従って、人工
衛星や航空機などに送信DBFアレーアンテナを搭載す
る際に有利である。なお、送信DBFアレーアンテナか
ら対向アンテナまでの距離Δと、アンテナ1aからアン
テナ6aまでの距離との差を補償するために、D/A変
換器2aやA/D変換器7aの前後に遅延を設けること
もできる。
【0058】実施の形態6.次に、図6は実施の形態6
に係るアンテナの励振定数測定装置を示す構成図であ
る。図6において、図1に示す実施の形態1と同一部分
は同一符号を付してその説明は省略する。新たな符号と
して、3aは信号発生器3と同一の信号を発生する受信
側信号発生器、8aはアレーアンテナと対向アンテナと
の距離に応じた遅延量Dが設定されている受信側遅延
器、4aは図5に示す実施の形態5と同様な受信側サン
プル遅延手段を示し、遅延器8a及び受信側サンプル遅
延手段4aの各出力がべ一スバンドディジタル信号x
1,x2,・・・,xMとして適応フィルタ10に入力
される。なお、アナログディジタル変換器7は、実施の
形態1と異なり、受信アンテナ6を介することなく対向
アンテナ5に接続されている。
【0059】この実施の形態6において、信号発生器3
aは、信号発生器3と同一の時系列を出力するものであ
る。遅延器8aの遅延量Dは送信アレーアンテナー対向
アンテナの距離Δによる遅延時間で与える。従って、送
信アレーアンテナ側の信号x1,x2,・・・,xMと
同一の信号を適応フィルタ10に入力させることができ
る。本実施の形態6では、実施の形態5とは異なり、受
信側である適応フィルタ10側に信号発生器3aを備え
ているので、信号x1,x2,・・・,xMを適応フィ
ルタ10側に伝送する必要はない。本実施の形態6は、
実施の形態5と同様に、人工衛星や航空機などに送信D
BFアレーアンテナを搭載する際に有利であるが、信号
伝送用のアンテナ、送信機等が不要であるのでさらに有
利である。なお、遅延器8aは、送信DBFアレーアン
テナから対向アンテナまでの距離Δが十分小さい場合に
は省略しても構わない。
【0060】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るアンテナ
の励振定数測定装置によれば、複数のディジタル信号を
発生する信号発生手段と、上記複数のディジタル信号を
それぞれデジタルアナログ変換する複数のデジタルアナ
ログ変換器と、上記複数のデジタルアナログ変換器を介
した出力に基づき励振された送信波をそれぞれ放射させ
る複数の素子アンテナでなるアレーアンテナと、上記ア
レーアンテナからの送信波を受信する対向アンテナと、
上記対向アンテナからの出力をアナログデジタル変換す
るアナログデジタル変換器と、上記複数のディジタル信
号に対応して、入力される誤差信号に基づいた評価関数
を最小にする複数の複素荷重をそれぞれ求めると共に、
上記複数のディジタル信号に対応する複素荷重をそれぞ
れ乗算して合成した合成信号を出力する適応フィルタ
と、上記アナログデジタル変換器の出力から上記適応フ
ィルタから出力される合成信号を減算して誤差信号を求
めて上記適応フィルタに与える減算手段とを備え、上記
適応フィルタは、上記複数の複素荷重に基づいて上記ア
レーアンテナの対応する各素子アンテナの励振電流また
は励振電圧の相対的な振幅及び位相をそれぞれ求めるよ
うにしたので、素子アンテナの相対振幅及び位相を推定
する際に、測定に要する時間が少なくて済み、その結
果、追従性が向上し素子アンテナの相対振幅及び位相を
常時高い精度で推定できるアンテナの励振定数測定装置
を得ることができる。
【0061】また、上記適応フィルタは、上記信号発生
手段から出力される複数のディジタル信号に対しそれぞ
れ複素荷重を乗算する複数の荷重乗算器と、これら複数
の荷重乗算器の出力を合成した合成信号を出力する合成
器と、上記信号発生手段から出力される複数のディジタ
ル信号と上記減算手段から出力される誤差信号とを入力
して、上記誤差信号の二乗平均値を評価関数とし該評価
関数を最小にする複数の複素荷重をそれぞれ求めて対応
する各荷重乗算器に与える荷重制御手段とを備えたの
で、複素荷重を制御することで、素子アンテナの相対振
幅及び位相を常時高い精度で推定できる。
【0062】また、上記対向アンテナと上記アナログデ
ィジタル変換器とは離隔して設けられると共に、上記対
向アンテナは、受信される各素子アンテナからの送信波
の合成波を送信する送信用アンテナを有してなり、上記
アナログディジタル変換器が設置される側に、上記対向
アンテナの送信用アンテナからの合成波を受信する受信
用アンテナをさらに備えたことにより、アナログディジ
タル変換器及び適応フィルタが対向アンテナと離隔して
設置される場合であっても、受信用アンテナを介してベ
ースバンドディジタル受信信号を得ることができ、これ
に基づき素子アンテナの相対振幅及び位相を常時高い精
度で推定できる。
【0063】また、上記信号発生手段は、ディジタルラ
ンダム信号を発生する信号発生器と、複数の遅延器を従
属接続してなり上記信号発生器からの出力信号を順次サ
ンプル遅延した出力信号を送出するサンプル遅延手段と
を備えてなり、上記信号発生器及び上記各遅延器から出
力される信号を複数のディジタル信号として送出するよ
うにしたので、サンプル遅延手段を用いて各素子アンテ
ナ側にそれぞれ与える複数のディジタル信号を発生させ
ることができ、素子アンテナの相対振幅及び位相を高い
精度で推定できる。
【0064】また、上記信号発生手段は、互いに異なる
ディジタル信号をそれぞれ発生する複数の信号発生器を
備えてなり、この複数の信号発生器から出力される信号
を複数のディジタル信号として送出するようにしたの
で、複数の信号発生器を用いて互いに異なるディジタル
信号を発生させることができ、互いに異なるディジタル
信号を用いた場合の素子アンテナの相対振幅及び位相を
高い精度で推定できる。
【0065】また、上記信号発生手段は、互いに周波数
が異なる正弦波信号をそれぞれ発生する複数の信号発生
器を備えてなり、この複数の信号発生器から出力される
信号を複数のディジタル信号として送出するようにした
ので、複数の信号発生器を用いて互いに周波数が異なる
正弦波信号を発生させることができ、互いに異なる正弦
波信号を用いた場合の素子アンテナの相対振幅及び位相
を高い精度で推定できる。
【0066】また、上記信号発生手段からの複数のディ
ジタル信号を上記アレーアンテナと上記対向アンテナと
の距離に応じた遅延時間遅延させて上記適応フィルタに
出力する複数の距離対応遅延手段をさらに備えたので、
上記アレーアンテナと上記対向アンテナとの距離を考慮
して素子アンテナの相対的な振幅及び位相を常時高い精
度で推定できる。
【0067】また、上記信号発生手段とは独立してな
り、上記アレーアンテナから送信対象としての受信局に
向けての送信データを出力する送信信号源と、この送信
信号源からの送信データを上記アレーアンテナの各素子
アンテナに対応して分配し、かつそれぞれ複素荷重を乗
算した複数の送信データを得る分配手段と、上記複数の
デジタルアナログ変換器に入力される複数のディジタル
信号に上記分配手段を介した複数の送信データをそれぞ
れ加算する複数の加算手段とをさらに備えたので、デー
タを送信する場合であっても送信を中断することなく同
時にアンテナの測定ができ、アレーアンテナの利用効率
が高く、しかもアンテナの励振定数測定に要する時間が
少なくて済み、その結果、追従性が向上し素子アンテナ
の相対的な振幅及び位相を常時高い精度で推定できる。
【0068】また、上記信号発生器の出力をディジタル
アナログ変換するディジタルアナログ変換器と、このデ
ィジタルアナログ変換器を介した出力を送信するデータ
リンク用送信アンテナと、このデータリンク用送信アン
テナからの送信信号を受信する受信アンテナと、この受
信アンテナの出力をアナログディジタル変換するアナロ
グディジタル変換器と、複数の遅延器を従属接続してな
り上記アナログディジタル変換器からの出力信号を順次
サンプル遅延した出力信号を送出する受信側サンプル遅
延手段とをさらに備え、上記アナログディジタル変換器
及び上記受信側サンプル遅延手段の各遅延器から出力さ
れる信号を複数のディジタル信号として上記適応フィル
タに与えるようにしたので、測定に要する時間が少なく
て済み、その結果、追従性が向上し素子アンテナの相対
的な振幅及び位相を常時高い精度で推定できる上に、主
たる演算手段を送信DBFアレーアンテナから離れて設
置することができので、送信アレーアンテナを搭載する
人工衛星や航空機などがより単純、軽量、小型、低消費
電力なもので済む。
【0069】さらに、上記信号発生器からの信号と同一
の信号を発生する受信側信号発生器と、この受信側信号
発生器からの信号を上記アレーアンテナと上記対向アン
テナとの距離に応じた遅延時間遅延させる距離対応遅延
手段と、複数の遅延器を従属接続してなり上記距離対応
遅延手段を介した出力信号を順次サンプル遅延した出力
信号を送出する受信側サンプル遅延手段とをさらに備
え、上記距離対応遅延手段及び上記受信側サンプル遅延
手段の各遅延器から出力される信号を複数のディジタル
信号として上記適応フィルタに与えるようにしたので、
測定に要する時間が少なくて済み、その結果、追従性が
向上し素子アンテナの相対的な振幅及び位相を常時高い
精度で推定できる上に、主たる演算手段を送信アレーア
ンテナから離れて設置することができので、送信DBF
アレーアンテナを搭載する人工衛星や航空機などがより
単純、軽量、小型、低消費電力なもので済むと共に、さ
らに受信側である適応フィルタ側に信号発生器を備えた
ので、複数のディジタル信号を適応フィルタ側に伝送す
る必要はなく、信号伝送用機器を不要にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るアンテナの励
振定数測定装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るアンテナの励
振定数測定装置の効果を説明する図で、素子アンテナの
相対位相値推定の過程を例示した説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2および実施の形態3
に係るアンテナの励振定数測定装置を示す構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態4に係るアンテナの励
振定数測定装置を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係るアンテナの励
振定数測定装置を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6に係るアンテナの励
振定数測定装置を示す構成図である。
【図7】 従来例のアンテナの励振定数測定装置を示す
構成図である。
【図8】 従来例のアンテナの励振定数測定装置におけ
る対向アンテナの受信信号d(i)の測定データの説明
図である。
【符号の説明】
11,12,・・・,1M 送信アレーアンテナを構成
する素子アンテナ、1a 送信アンテナ、21,22,
・・・,2M,2a D/A変換器、3,31,32,
・・・,3M 信号発生器、30 送信信号源、41,
42,・・・,4M サンプル遅延手段を構成する各遅
延器、4a 受信側サンプル遅延手段、5 対向アンテ
ナ、5a 受信用アンテナ、5b 送信用アンテナ、
6,6a 受信アンテナ、7,7a A/D変換器、8
1,82,・・・,8M 距離対応遅延手段を構成する
各遅延器、91,92,・・・,9M 荷重乗算器、1
0 適応フィルタ、10a 合成器、10b 荷重制御
器、20 減算器、40 分配手段、40a 分配器、
40b 荷重乗算器群、101,102,・・・,10
M 加算器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディジタル信号を発生する信号発
    生手段と、 上記複数のディジタル信号をそれぞれデジタルアナログ
    変換する複数のデジタルアナログ変換器と、 上記複数のデジタルアナログ変換器を介した出力に基づ
    き励振された送信波をそれぞれ放射させる複数の素子ア
    ンテナでなるアレーアンテナと、 上記アレーアンテナからの送信波を受信する対向アンテ
    ナと、 上記対向アンテナからの出力をアナログデジタル変換す
    るアナログデジタル変換器と、 上記複数のディジタル信号に対応して、入力される誤差
    信号に基づいた評価関数を最小にする複数の複素荷重を
    それぞれ求めると共に、上記複数のディジタル信号に対
    応する複素荷重をそれぞれ乗算して合成した合成信号を
    出力する適応フィルタと、 上記アナログデジタル変換器の出力から上記適応フィル
    タから出力される合成信号を減算して誤差信号を求めて
    上記適応フィルタに与える減算手段とを備え、上記適応
    フィルタは、上記複数の複素荷重に基づいて上記アレー
    アンテナの対応する各素子アンテナの励振電流または励
    振電圧の相対的な振幅及び位相をそれぞれ求めることを
    特徴とするアンテナの励振定数測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナの励振定数測定
    装置において、上記適応フィルタは、上記信号発生手段
    から出力される複数のディジタル信号に対しそれぞれ複
    素荷重を乗算する複数の荷重乗算器と、これら複数の荷
    重乗算器の出力を合成した合成信号を出力する合成器
    と、上記信号発生手段から出力される複数のディジタル
    信号と上記減算手段から出力される誤差信号とを入力し
    て、上記誤差信号の二乗平均値を評価関数とし該評価関
    数を最小にする複数の複素荷重をそれぞれ求めて対応す
    る各荷重乗算器に与える荷重制御手段とを備えてなるこ
    とを特徴とするアンテナの励振定数測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のアンテナの励振
    定数測定装置において、上記対向アンテナと上記アナロ
    グディジタル変換器とは離隔して設けられると共に、上
    記対向アンテナは、受信される各素子アンテナからの送
    信波の合成波を送信する送信用アンテナを有してなり、
    上記アナログディジタル変換器が設置される側に、上記
    対向アンテナの送信用アンテナからの合成波を受信する
    受信用アンテナをさらに備えたことを特徴とするアンテ
    ナの励振定数測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のア
    ンテナの励振定数測定装置において、上記信号発生手段
    は、ディジタルランダム信号を発生する信号発生器と、
    複数の遅延器を従属接続してなり上記信号発生器からの
    出力信号を順次サンプル遅延した出力信号を送出するサ
    ンプル遅延手段とを備えてなり、上記信号発生器及び上
    記各遅延器から出力される信号を複数のディジタル信号
    として送出することを特徴とするアンテナの励振定数測
    定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のア
    ンテナの励振定数測定装置において、上記信号発生手段
    は、互いに異なるディジタル信号をそれぞれ発生する複
    数の信号発生器を備えてなり、この複数の信号発生器か
    ら出力される信号を複数のディジタル信号として送出す
    ることを特徴とするアンテナの励振定数測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれかに記載のア
    ンテナの励振定数測定装置において、上記信号発生手段
    は、互いに周波数が異なる正弦波信号をそれぞれ発生す
    る複数の信号発生器を備えてなり、この複数の信号発生
    器から出力される信号を複数のディジタル信号として送
    出することを特徴とするアンテナの励振定数測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のア
    ンテナの励振定数測定装置において、上記信号発生手段
    からの複数のディジタル信号を上記アレーアンテナと上
    記対向アンテナとの距離に応じた遅延時間遅延させて上
    記適応フィルタに出力する複数の距離対応遅延手段をさ
    らに備えたことを特徴とするアンテナの励振定数測定装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のア
    ンテナの励振定数測定装置において、上記信号発生手段
    とは独立してなり、上記アレーアンテナから送信対象と
    しての受信局に向けての送信データを出力する送信信号
    源と、この送信信号源からの送信データを上記アレーア
    ンテナの各素子アンテナに対応して分配し、かつそれぞ
    れ複素荷重を乗算した複数の送信データを得る分配手段
    と、上記複数のデジタルアナログ変換器に入力される複
    数のディジタル信号に上記分配手段を介した複数の送信
    データをそれぞれ加算する複数の加算手段とをさらに備
    えたことを特徴とするアンテナの励振定数測定装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載のアンテナの励振定数測定
    装置において、上記信号発生器の出力をディジタルアナ
    ログ変換するディジタルアナログ変換器と、このディジ
    タルアナログ変換器を介した出力を送信するデータリン
    ク用送信アンテナと、このデータリンク用送信アンテナ
    からの送信信号を受信する受信アンテナと、この受信ア
    ンテナの出力をアナログディジタル変換するアナログデ
    ィジタル変換器と、複数の遅延器を従属接続してなり上
    記アナログディジタル変換器からの出力信号を順次サン
    プル遅延した出力信号を送出する受信側サンプル遅延手
    段とをさらに備え、上記アナログディジタル変換器及び
    上記受信側サンプル遅延手段の各遅延器から出力される
    信号を複数のディジタル信号として上記適応フィルタに
    与えることを特徴とするアンテナの励振定数測定装置。
  10. 【請求項10】 請求項4記載のアンテナの励振定数測
    定装置において、上記信号発生器からの信号と同一の信
    号を発生する受信側信号発生器と、この受信側信号発生
    器からの信号を上記アレーアンテナと上記対向アンテナ
    との距離に応じた遅延時間遅延させる距離対応遅延手段
    と、複数の遅延器を従属接続してなり上記距離対応遅延
    手段を介した出力信号を順次サンプル遅延した出力信号
    を送出する受信側サンプル遅延手段とをさらに備え、上
    記距離対応遅延手段及び上記受信側サンプル遅延手段の
    各遅延器から出力される信号を複数のディジタル信号と
    して上記適応フィルタに与えることを特徴とするアンテ
    ナの励振定数測定装置。
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