JPH11232933A - 電力ケーブル - Google Patents

電力ケーブル

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JPH11232933A
JPH11232933A JP3022998A JP3022998A JPH11232933A JP H11232933 A JPH11232933 A JP H11232933A JP 3022998 A JP3022998 A JP 3022998A JP 3022998 A JP3022998 A JP 3022998A JP H11232933 A JPH11232933 A JP H11232933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
insulator
semiconductive
heat insulating
power cable
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Withdrawn
Application number
JP3022998A
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English (en)
Inventor
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
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Publication of JPH11232933A publication Critical patent/JPH11232933A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力ケーブルのシース8の形成時に、編組層
6の形状が転写されて絶縁体3に、変形が生じないよう
にする。 【解決手段】 絶縁体3と編組層6との間、および編組
層6とシース8との間に、半導電性カーボン紙からなる
断熱層9,10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブルに関
するもので、シースを製造するときの熱により絶縁体に
変形が生じることのないような構造にしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より架橋ポリエチレン絶縁電力ケー
ブル(CVケーブル)などの電力ケーブルにあっては、
最外層となるシースを、クロロプレンゴム等のゴムを押
出、被覆、加硫して形成するものがある。このような電
力ケーブルは、同時に金属線等からなる編組層を有す
る。図3は、このような電力ケーブルの一例を示したも
のであり、符号1は銅線等を撚り合わせてなる導体を示
す。この導体1上には、順次エチレン−酢酸ビニル共重
合体等からなる内部半導電層2、架橋ポリエチレン等か
らなる絶縁体3、エチレン−酢酸ビニル共重合体等から
なる外部半導電層4が形成され、その上に断熱用にナイ
ロン、ポリエステル等の基布上にブチルゴム等をのり引
きまたはトップングしたものからなる第1の半導電性テ
ープ5が巻回され、ついで、金属線等からなる編組層6
が設けられ、その上に第1の半導電性テープと同様のも
のからなる第2の半導電性テープ7を巻回し、そしてこ
の上に防食層となるシース8が設けられている。
【0003】このシース8は、上述のように、クロロプ
レンゴム等のゴムを押出被覆して、さらに加硫すること
によって形成されるものであるが、このシース8の形成
時に以下のような問題があった。すなわち、シース8の
加硫時に、電力ケーブルが加熱されることによって、絶
縁体3の表面が軟化し、これにより絶縁体3表面に編組
層6の形状が転写してしまい、絶縁体3に凹凸が生じて
しまうといった問題があった。このような絶縁体3の凹
凸の形成は、電力ケーブルの端末を加工した時に、絶縁
体端部に空隙(ボイド)が生じ、放電により電力ケーブ
ルが劣化する原因となり問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記事情に鑑
みてなされたもので、電力ケーブルのシースの形成時
に、編組層の形状が転写されて絶縁体に凹凸ができない
ようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明の電力ケーブルにおいては、前記絶縁体と
前記編組層との間、および前記編組層と前記シースとの
間に、半導電性カーボン紙からなる断熱層を設ける。さ
らに、上記編組層とシースの間に、さらに絶縁紙からな
る副断熱層を設けてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1は、本発明の電力ケーブルの一例を示したも
のであり、図3に示した従来の電力ケーブルの一例とそ
の構造を同じにするものについては、図中符号を同じに
して表した。この電力ケーブルが従来のものと違うとこ
ろは、第1の半導電性テープ5と編組層6との間に第1
の断熱層9を設け、編組層6と第2の半導電性テープ7
との間に第2の断熱層10を設けたことである。
【0007】この第1の断熱層9および第2の断熱層1
0は、半導電性カーボン紙からなるものであり、クラフ
トパルプ等からなる紙に、カーボンブラックを含有させ
て導電性をもたせたものである。このカーボン紙として
は、厚さが0.1〜0.2mm、密度が0.75〜1.
10g/cm3であることが望ましい。厚さや密度がこ
の範囲を越えると、断熱効果が得られなかったり、電力
ケーブル外径が大きくなったりして好ましくない。
【0008】また、上記構造に加えて、シース8と第2
の半導電性テープ層7との間に、絶縁紙からなる副断熱
層を設けることが好ましい。この構造の電力ケーブルの
一例を図2に示す。この副断熱層11に用いられる絶縁
紙としては、クラフト紙等が好適に用いられる。また、
その厚さとしては、0.1〜0.4mm、密度が0.7
5〜1.0g/cm3のものが好ましい。厚さや密度が
この範囲を越えると、断熱効果が得られなくなったり、
電力ケーブル外径が大きくなったりして好ましくない。
【0009】本発明の電力ケーブルは、導体1上に順
次、内部半導電層2となる未架橋の半導電性組成物、絶
縁体3となる上述の未架橋の架橋ポリオレフィン等から
なる樹脂組成物、および外部半導電層4となる半導電性
組成物とを押出被覆により被覆し、架橋装置において架
橋させて、内部半導電層2、絶縁体3、外部半導電層4
を形成し、ついでこの外部半導電層4上に、第1の半導
電性テープ層5を巻回し、ついでこの上に上述の半導電
性カーボン紙を巻き付けて第1の断熱層9を形成して、
その上に編組層6を形成する。そして、この編組層6上
に再度、半導電性カーボン紙を巻き付けて、第2の断熱
層10を形成して、その上に半導電性テープ7を巻回
し、この上に、クロロプレンゴム等を押出被覆して加硫
することによりシース8を形成して得ることができる。
シース8と第1の半導電性テープ層7との間に副断熱層
11を設ける場合には、絶縁紙を第1の半導電性テープ
層7上に巻き付けてから、シース8を上述のように形成
する。
【0010】このような電力ケーブルにおいては、編組
層6を挟むようにして、半導電性カーボン紙からなる第
1の断熱層9および第2の断熱層10が形成されている
ので、シース8の形成時に、電力ケーブルが加熱される
ような場合に、その熱が絶縁体3に伝わることがないた
めに、編組層6の凹凸が転写されて絶縁体に変形が生じ
ることがない。よって、電力ケーブルの端末加工時に、
絶縁体端部に空隙(ボイド)による放電が防止され、電
力ケーブルが劣化が防止される。また、さらに副断熱層
11をシース8下に設けることによって、より断熱効果
を高めることができ、より絶縁体3の変形を防ぐことが
できる。
【0011】
【実施例】以下、具体例を示して本発明を詳しく説明す
る。 (実施例1)図1に示す構造の電力ケーブルを作製し
た。まず、銅線を撚り合わせてなる導体1上に、厚み
0.5mmの内部半導電体層2を設け、この上に、架橋
ポリエチレン組成物を押出被覆して厚み3.5mmの絶
縁体3を設け、さらにこの上に、厚み0.7mmの外部
半導電体層4を設け、これを加熱して架橋させた。そし
て、この上に順次、半導電性ブチルゴムからなる半導電
性テープ、厚さ0.15mm、密度0.75g/cm3
の半導電性カーボン紙、編組層6、上記と同様の半導電
性カーボン紙、半導電性テープを巻き付け、各層を形成
し、この上に、クロロプレンゴムを常法により押出被覆
したのちに、加硫してシース8を形成した。このとき、
絶縁体3の外観を目視により観察したところ、凹凸は見
られず変形していなかった。
【0012】(実施例2)図2に示す構造の電力ケーブ
ルを作製した。実施例1と同様にして、導体1上に、順
次内部半導電層2、絶縁体3、外部半導電層4、第1の
半導電性テープ5、第1の第1の断熱層9、編組層6、
第2の断熱層10、第2の半導電性テープ7を形成し、
その上に、厚さ0.15mm、密度0.75g/cm3
の絶縁紙11を巻き付けた上に、シース8を実施例1と
同様にして形成した。このとき、絶縁体3の外観を目視
により観察したところ、凹凸は見られず変形していなか
った。
【0013】(比較例1)図3に示す構造の電力ケーブ
ルを作製した。半導電性カーボン紙からなる第1の第1
の断熱層9および第2の断熱層10を形成しない以外
は、実施例1と同様にして、導体1上に、順次内部半導
電層2、絶縁体3、外部半導電層4、第1の半導電性テ
ープ5、編組層6、第2の半導電性テープ7を形成し、
その上に、シース8を実施例1と同様にして形成した。
このとき、絶縁体3の外観を目視により観察したとこ
ろ、凹凸が確認され変形していた。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電力ケーブ
ルにおいては、断熱層あるいは、断熱層と副断熱層が形
成されたものであるので、シース加硫時の加熱の際に
も、熱が絶縁体に伝わらず、編組層の凹凸形状が絶縁体
に転写されることがないので、絶縁体に変形が生じな
い。よって、電力ケーブルの端末を加工した時に、絶縁
体端部に空隙(ボイド)が生じ、放電により電力ケーブ
ルが劣化するといった問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電力ケーブルの一例を示した概略断
面図である。
【図2】 本発明の電力ケーブルの一例を示した概略断
面図である。
【図3】 従来の電力ケーブルの一例を段剥ぎ口出し状
態として示した斜視図である。
【符号の説明】
1 導体 2 内部半導電層 3 絶縁体 4 外部半導電層 5 第1の半導電性テープ 9 第1の断熱層 6 編組層 10 第2の断熱層 7 第2の半導電性テープ 8 シース 11 副断熱層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体、編組層、シースを有する電力ケ
    ーブルであって、前記絶縁体と前記編組層との間、およ
    び前記編組層と前記シースとの間に、半導電性カーボン
    紙からなる断熱層を設けたことを特徴とする電力ケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 上記編組層とシースの間に、さらに絶縁
    紙からなる副断熱層を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の電力ケーブル。
JP3022998A 1998-02-12 1998-02-12 電力ケーブル Withdrawn JPH11232933A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3022998A JPH11232933A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 電力ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

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JP3022998A JPH11232933A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 電力ケーブル

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Publication Number Publication Date
JPH11232933A true JPH11232933A (ja) 1999-08-27

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ID=12297892

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3022998A Withdrawn JPH11232933A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 電力ケーブル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102383327A (zh) * 2011-11-19 2012-03-21 山东鲁普耐特新材料工程技术研究中心 一种化纤绳索热处理装置及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20050510