JPH11232621A - クリーニング用粘着テープもしくはラベル - Google Patents

クリーニング用粘着テープもしくはラベル

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JPH11232621A
JPH11232621A JP2721798A JP2721798A JPH11232621A JP H11232621 A JPH11232621 A JP H11232621A JP 2721798 A JP2721798 A JP 2721798A JP 2721798 A JP2721798 A JP 2721798A JP H11232621 A JPH11232621 A JP H11232621A
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JP
Japan
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cleaning
sensitive adhesive
tape
adhesive layer
pressure
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JP2721798A
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English (en)
Inventor
Masanori Sano
正典 佐野
Naomitsu Tanaka
直満 田中
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、精密機器などの内部の搬送ベル
ト、搬送ローラ或いは搬送経路に設置されている部品な
どのクリーニングに使用されるクリーニング用粘着テー
プもしくはラベルである。 【解決手段】 剥離紙の片面に粘着剤層が設けられ、該
粘着剤層の表面にポーラススクリーン層が設けられてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密機器などの内
部の搬送ベルト、搬送ローラ或いは搬送経路に設置され
ている部品などのクリーニングに使用されるクリーニン
グ用粘着テープもしくはラベルである。
【0002】
【従来の技術】例えば、磁気カード対応の読み取り機器
においては、磁気カードに付着した手指の油脂、埃、ゴ
ミ等で磁気読み取り部や磁気カード搬送部(ベルト及び
ローラ)が次第に汚れていき、遂には読み取り不能に至
ることがあるので、その磁気読み取り部や磁気カード搬
送部を定期的にクリーニングしている。また、熱転写方
式のプリンターでは、インクリボンによりサーマルヘッ
ド部が汚れて印字のかすれなどが起こることがあるの
で、そのサーマルヘッド部を定期的にクリーニングして
いる。
【0003】また、ワープロ、ファクシミリ、バーコー
ドプリンターなどのプリンターなどの画像形成装置に
は、インクリボン・トナーなどの画像形成材料が用いら
れており、例えばインクリボンを用いた画像形成装置で
は、加熱ヘッド(サーマルヘッド)をインクリボンに接
触させる必要があり、この接触回数が多くなるにしたが
って加熱ヘッドの発熱部に異物が付着し、画像形成に支
障をきたすようになる。また、感熱記録媒体を用いた画
像形成装置でも同様の支障をきたしている。
【0004】また、上記画像形成装置の搬送ローラにつ
いても、周囲の埃、カスなどで汚れが生じ、搬送異常が
起こり支障をきたしている。 また新聞・雑誌などの印
刷機、写真の焼付け機などは、画像形成材料として紙が
多く用いられており使用回数が多くなるにしたがい、紙
の紙粉がロールに付着し装置の搬送異常が起こり支障を
きたしている。
【0005】現状では上記問題に対して充分な対策はな
く、異常の発生時に装置を停止し分解掃除してクリーニ
ングして異物を取り除いていたが、かかる方法では、非
常に時間がかかり、また掃除中は装置の使用ができず非
常に不便かつ経費損失が大きくなる等の問題があった。
【0006】従来、これらのクリーニングには、支持シ
ートの片面または両面に単に粘着剤層を設けた各種カー
ドサイズのクリーニングシートを磁気カード対応機器に
挿入し、上記磁気読み取り部や磁気カード搬送部に付着
している埃等を粘着面に転写させる方法、支持シートの
片面または両面に粘着剤層を介して布や不織布等の吸液
性層を設けたクリーニングシートを、その吸液性層にア
セトンやアルコール等の溶剤や水を含浸したうえで磁気
カード対応機器に挿入し、上記磁気読み取り部やカード
搬送部に付着している埃等をこのカードの溶剤含浸層で
拭き取る方法(例えば実開平5−90608号公報)等
が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記溶
剤含浸タイプのクリーニングカードによるクリーニング
では、溶剤蒸気による作業環境の悪化、溶剤による磁気
読み取り部や搬送部の損傷等の不具合が懸念される。こ
れに対し、上記粘着式クリーニングシートによるクリー
ニングでは、かかる不具合は排除できるが、クリーニン
グ効率を高めるために強粘着性の粘着剤を使用すると、
被クリーニング面への粘着剤の転写(所謂、のり移り)
や搬送ローラへの巻き込まれなどが生じやすい、磁気カ
ード対応機器の磁気カード挿入口や取り出し口にクリー
ニングシートが粘着捕捉されやすく、スムーズなクリー
ニングが困難である等の問題がある。 一方、粘着剤に
弱粘着性のものを使用すると、埃等の除去効率の低下が
余儀なくされ、粘着式クリーニングシートの挿入回数を
多くする必要があり、クリーニング作業の能率低下が避
けられない。
【0008】さらに、これらのクリーニングシートを用
いる場合も、実際には装置が使用不能になってから使用
されており、上記問題の抜本的解決には至っていない。
また、インクシートなどの搬送体の一部にクリーニング
用の粘着剤層を設けたクリーニング方法(実開昭64−
30259号、特開昭63−8136号など)も提案さ
れているが、上記と同様の問題点を有しており、未だ満
足できるものではなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、優れた
効率で、スムーズに、しかも粘着剤ののり移りを良好に
防止しつつ簡便にクリーニングできるクリーニング用粘
着テープもしくはラベル(以下、クリーニング用粘着テ
ープという)を提供することにある。
【0010】本発明は、剥離紙の片面に粘着剤層が設け
られ、該粘着剤層の表面にポーラススクリーン層が設け
られたクリーニング用粘着テープもしくはラベルに関す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実例を図面にもと
づいて説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるも
のではない。図1は、本発明に係るクリーニング用粘着
テープを示す断面図、図2の(イ)及び(ロ)は、図1
のクリーニング用粘着テープの平面図である。図1及び
図2において、1は剥離紙で、シート状基材の片面又は
両面が離型剤で処理されてなる。このシート状基材は特
に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル、エン
ジニアプラスチックなどのプラスチックシート、紙(特
に、樹脂含浸紙)、合成紙、あるいはこれらの積層体な
どが挙げられる。 また、離型剤も特に限定されない
が、例えばシリコーン系、長鎖アルキル系などが挙げら
れる。
【0012】2は、上記剥離紙1の離型剤処理面に設け
られた粘着剤層を示し、かかる粘着剤層2としては、特
に限定されないが例えばアクリル系、スチレン系、シリ
コーン系などの合成ゴム系、天然ゴム系、ホットメルト
系等を使用でき、その厚みはその用途などに応じて任意
に選択できるが、例えば5〜500μm、好ましくは1
0〜100μmとするのが望ましい。 さらに、後述の
ポーラススクリーンの厚さより薄いのが好ましく、特に
10〜50%程度薄いのが望ましい。 粘着剤層の厚み
が厚すぎると、ポーラススクリーン上に粘着剤がはみ出
してしまう恐れがあるからである。
【0013】3は、上記粘着剤層2の表面に設けられた
ポーラスなスクリーンを示し、織布、不織布、紙、プラ
スチックネット、編み物等を使用でき、特に繊維の交差
した部分により厚さ方向の弾性が得られるという観点か
ら、図2(イ)及び(ロ)に示すような編み物(例えば
平均繊維太さ10〜300μm)が好ましく用いられ
る。またその材質は特に限定されず、例えばポリエステ
ル、ポリプロピレン、テトロン、木綿またはこれらの混
合物などが挙げられる。
【0014】図2の(イ)及び(ロ)において、20は
ポーラススクリーン3のポーラス部分から表出する粘着
剤層露出表面を示し、これらの粘着剤層露出表面20の
面積S1 とポーラススクリーン3が設けられた粘着剤層
表面の面積S2 との比S1 /S2 が、50/1〜1/1
0、好ましくは20/1〜1/5、さらに好ましくは1
0/1〜1/3とされている。 S1 /S2 が50を超
える場合は、後述する非加圧状態での実質的な非粘着性
を保証し難く、一方1/10未満では、後述する加圧状
態での粘着性を発現し難い。
【0015】本発明は、上記クリーニング用粘着テープ
を剥離紙より剥がして、テープ基材や各種記録原紙など
の片面又は両面に任意の大きさにて貼り付けることによ
って得られるクリーニングテープや、クリーニング部を
有する記録原紙も提供する。即ち、本発明は、クリーニ
ングテープ基材もしくは記録原紙の片面又は両面に、粘
着剤層とその表面に設けられたポーラススクリーン層と
からなるクリーニング部が少なくとも一つ設けられてな
るクリーニング用テープもしくはクリーニング部を有す
る記録原紙に関する。
【0016】図3は、本発明のクリーニング用テープも
しくは記録原紙の一例を示す一部断面図であり、粘着剤
層2とポーラススクリーン層3とからなるクリーニング
部Aが、クリーニングテープ基材(記録原紙)4の片面
に少なくとも1つ設けられている。 このクリーニング
部Aは、その用途の応じた幅、長さに切断されたもの
を、テープ基材(記録原紙)4の片面の任意の位置に1
つ、あるいは複数個を点在させて設けることができる。
かかるクリーニング部は、ロール状のテープ基材(記
録原紙)の巻きはじめ部分、中間の任意部分、及び巻き
終わり部分から選ばれる少なくとも一箇所に設けること
ができる。ここでクリーニングテープ基材は、何ら限定
されるものではなく、例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル、エン
ジニアプラスチックなどのプラスチックシート、紙(特
に、樹脂含浸紙)、合成紙、あるいはこれらの積層体な
どを使用できる。 また、記録原紙としては、例えば、
鉄道発券用原紙等の印字用磁気原紙、ラベル用などの一
般印字原紙等の記録原紙が挙げられ、その材質も特に限
定されず、例えば紙やプラスチックシート、これらと磁
気層との積層体などを使用できる。図4は、クリーニン
グテープ基材(記録原紙)4の両面に、複数のクリーニ
ング部Aが間欠的に設けられてなるクリーニングテープ
(記録原紙)である。
【0017】本発明のクリーニングテープもしくは記録
原紙は、図5の(イ)に示すように、ポーラススクリー
ン3が被クリーニング物5に接触しても、その接触圧が
実質上0であれば、ポーラススクリーン3が粘着剤層2
の表面から突出しているために、被クリーニング物5の
粘着剤層露出表面20への接触が阻止されて実質的に非
粘着性を示す。 ここで実質的に非粘着性とは、指で軽
くふれた程度ではタックを感じない程度をいう。
【0018】これに対して、図7の(ロ)に示すよう
に、ポーラススクリーン3に被クリーニング物5が十分
な接触圧で接触するとクリーニング部表面が加圧状態に
保たれ、クリーニング部が変形して粘着剤層2がポーラ
ススクリーン3のポーラス部から表出して、粘着剤層露
出表面20とポーラススクリーン3の表面とがほぼ面一
となって、この粘着剤層露出表面20が被クリーニング
物5に接触するようになるため、クリーニング部が粘着
性を発現する。
【0019】この際のクリーニング部の粘着力はあまり
強粘着であると、機器に使用されている搬送用ゴムロー
ラー等の表面をキズ付けたりのり移りが起こる恐れがあ
るので好ましくなく、通常5Kg/20mm以下、好ま
しくは2Kg/20mm〜200g/20mm程度が望
ましい。 ここで粘着力は、ポーラススクリーンを設け
ない状態で、荷重2Kgのローラーを1往復でステンレ
ス板に貼り付け後すぐに300mm/分の剥離速度で1
80°ピーリングした場合の値である。
【0020】図5の(ロ)に示すように、加圧により被
クリーニング物5と粘着剤層露出表面20とが接触され
たのち、この粘着剤層露出表面20から被クリーニング
物5が分離される際、被クリーニング物5表面の付着埃
などが粘着剤層露出表面20側に転写され、この転写作
用により被クリーニング物5の表面がクリーニングされ
ていく。 この場合、粘着剤層露出表面20と被クリー
ニング物5との間が分離される際にその界面に作用する
引っ張り力に対し、粘着剤層露出表面20の周囲がポー
ラススクリ−ン3のメッシュ周りで押さえされて粘着剤
層露出表面20とテープ基材(記録原紙)4との粘着界
面に作用する引っ張り応力fがそれだけ低減されるか
ら、粘着剤層露出表面20がテープ基材(記録原紙)4
から分離して被クリーニング物5側に転写するのを(所
謂、のり移りを)良好に防止できる。
【0021】上記加圧状態での被クリーニング物5と粘
着剤層露出表面20との界面の粘着後、粘着剤層露出表
面20から被クリーニング物5が分離されると、クリー
ニング部への加圧が解除される。 本発明のクリーニン
グテープ(記録原紙)におけるクリーニング部の構成部
材である粘着剤層及びポーラススクリーンは、適度の弾
性を有するので、変形されたクリーニング部が加圧状態
解除により復元されるから、図5の(イ)に示すよう
に、ポーラススクリーン3が粘着剤層露出表面20より
再び突出して再び実質的に非粘着性となる。
【0022】特に被クリーニング部がカード搬送部にお
ける搬送ローラやベルトの場合、これらは一般にゴム弾
性体でできているため、上下の搬送部は加圧接触してお
り、クリーニングテープ(記録原紙)はこの加圧されて
いる隙間を通過するため、その加圧によりクリーニング
部が変形し、同時に搬送用ゴム弾性体も変形して粘着剤
層露出面が被クリーリング部と接触する。そして、搬送
部通過後は、主にテープ基材(記録原紙)の剛性により
クリーニング部はもとの形状に復元される。また、被ク
リーニング部が磁気読み取り部やサーマルヘッド部の場
合、挿入されたクリーニングテープ(記録原紙)のクリ
ーニング部は押さえローラにより被クリーニング部に押
しつけられて加圧状態となるが、このローラーもゴム弾
性体でできているため、クリーニング部が変形して上記
と同様に粘着剤層露出面が被クリーリング部と接触する
のである。また、本発明においては、上記効果に加えて
被クリーニング部5がポーラススクリーン3の表面でこ
すられることにより、よごれがこすりおとされ、それが
粘着剤層2により捕捉されるという効果もある。 これ
は、特にクリーニング部が厚くて変形しにくい場合に効
果的である。
【0023】本発明に係るクリーニングテープ(記録原
紙)の全体の厚みは、クリーニングする機器の挿入口の
大きさに応じて適宜決定すればよく、例えばリライトカ
ードのリーダー・ライター機の磁気読み取り部や磁気カ
ード搬送部のクリーニングに使用する場合、通常100
〜350μm程度とされる。
【0024】本発明に係るクリーニングテープを用いて
例えばリライトカードのリーダー・ライター機の磁気読
み取り部や磁気カード搬送部、あるいは熱転写印刷用サ
ーマルヘッド部をクリーニングするには、まずクリーニ
ングテープを挿入口に差し込む。 この段階において、
クリーニング部は非加圧状態であり、実質的に非粘着性
であるから、その差し込みはいたってスムーズに行われ
得る。この差し込んだクリーニングテープは、引取りロ
ールで引き取られて磁気カード搬送部を通過して行く。
この間、搬送部と接触しているポーラススクリーン面
が加圧されてカード表面が上記したように粘着性を発現
するから、磁気カード搬送部がクリーニングテープの通
過に伴いクリーニングされていく。 次いで、クリーニ
ングテープは磁気読み取り部の表面と接触し、ポーラス
スクリーンとこすられてよごれをこすりおとし、さらに
粘着剤層露出表面と接触されてよごれがとられる。
【0025】その後、このクリーニングテープは、引取
りロールの回転力で取り出し口に送られていく。 この
場合、磁気カード搬送部及び磁気読み取り部あるいはサ
ーマルヘッド部とクリーニング部との粘着界面が粘着剤
ののり移りなく分離される。上記において、クリーニン
グテープが引取ロールを通過すると実質的に非加圧状態
とされて、クリーニング部表面が再び実質的に非粘着性
にもどる結果、クリーニングテープが取り出し口にスム
ーズに出現されるに至る。上記において、挿入口から取
り出し口に至る間に曲がり通路部が存在する機器もある
が、このクリーニングテープはテープ基材が50〜35
0μm程度のものであれば高弾性のためにその曲がり通
路部を通過すると、直ぐに平坦形状に戻るから、曲がり
通路部以後の走行もスムーズに行われ得る。
【0026】本発明においては、テープ基材の両面に粘
着剤層とポーラススクリーンとからなるクリーニング部
を設けることもでき、例えば一回目の挿入でA面を使用
し、二回目の挿入でB面を使用してクリーニングするこ
とも可能である。
【0027】本発明に係るクリーニングテープもしくは
クリーニング部を有する記録原紙は、上記で例示したリ
ライトカードのリーダー・ライター機の磁気読み取り部
や磁気カード搬送部のクリーニングの他、各種磁気カー
ド対応機器、例えば、公衆電話機、自動改札機、オレン
ジカードなどのカード式自動切符販売機、ICカード読
み取り機、キャシュ・ディスペンサー、プリペイドカー
ド機などの磁気読み取り部、磁気カード搬送部などのク
リーニングに使用することができ、更に熱転写方式など
の各種プリンター、コピー機などの印字部、引き込みロ
ールなどの搬送部のクリーニングにも使用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るクリーニング用粘着テープ
もしくはラベルは、剥離紙から剥がすだけで被着体や形
状を選ばずに自由に貼り付けることができるため、クリ
ーニングテープやクリーニング部を有する記録原紙など
を自由に設計することができる。 また、このクリーニ
ング部は非加圧状態では実質的に非粘着性であり、加圧
によって粘着性を発現し、その加圧の解除により実質的
に非粘着性もしくは難粘着性に戻るから、取り扱いが簡
便であると共に各種機器にスムーズに挿入することがで
き、磁気読み取り部及び磁気カード搬送部通過中の加圧
状態でこれら部位を十分に強力な粘着力で効率よくクリ
ーニングでき、さらに搬送部通過に伴う加圧開放で実質
的に非粘着性に戻り、スムーズに取り出しが可能で、例
えば磁気読み取り部や磁気カード搬送部、各種プリンタ
ーなどの印字部などのクリーニングに極めて有用であ
る。また、本発明においては、装置を停止することなく
使用中に自動的に加熱ヘッドや搬送ローラをクリーニン
グすることができ、分解掃除の回数を大幅に減少させる
ことができるという効果がある。
【0029】
【実施例】以下、実施例により更に詳細に説明するが、
本発明はこれらに何ら限定されるものではない。 実施例1 厚み50μmのPETの片面に、厚み(塗布乾燥後の厚
み)0.05μmのシリコーン系離型剤を塗布してなる
剥離紙の片面に、30μmのアクリル系粘着剤層(2エ
チルヘキシルアクリレート90重量部とアクリル酸10
重量部と酢酸エチル300重量部とを混合し、共重合さ
せたもの)を設け、この粘着剤層上にポーラススクリー
ンとして図2(イ)の編み物(ポリエステル製、平均繊
維太さ45μm)を、温度130℃にて鉄製ロールによ
る加圧で接着してクリーニング用粘着テープを得た。こ
のクリーニング部のポーラススクリーンから表出した粘
着剤層露出表面の面積S1 とポーラススクリーンが接着
された粘着剤層表面の面積S2 との比S1 /S2 は、
3.8/1であった。また、前記〔0019〕で測定し
た粘着力は、850g/20mmであった。さらにこの
粘着テープから剥離紙を剥がして、PET基材(厚み5
0μm)に接着して、クリーニングテープを得た。
【0030】実施例2 実施例1において、ポーラススクリーンとして図2
(ロ)の編み物(ポリエステル製、平均繊維太さ45μ
m)を使用した以外は、実施例1と同様にしてクリーニ
ング用粘着テープを得た。このクリーニング用粘着テー
プのポーラススクリーンから表出した粘着剤層露出表面
の面積S1 とポーラススクリーンが接着された粘着剤層
表面の面積S2 との比S1 /S2 は、3.4/1であっ
た。また、前記と同様に測定した粘着力は、850g/
20mmであった。
【0031】実施例3 実施例1において、粘着剤として合成ゴム系粘着剤(ス
チレン−イソプレン−スチレン系ポリマー(シェルケミ
カル株式会社製クラトン1107)の50重量%トルエ
ン溶液に、固形分100重量部に対し、150重量部の
タッキファイヤー(丸善石油化学株式会社製マルカレッ
ツH700M)を混合し、さらに老化防止剤を3重量部
添加したもの)を使用した以外は、実施例1と同様にし
てクリーニング用粘着テープを得た。このクリーニング
用粘着テープのポーラススクリーンから表出した粘着剤
層露出表面の面積S1 とポーラススクリーンが接着され
た粘着剤層表面の面積S2 との比S1 /S2 は、3.8
/1であった。また、前記と同様に測定した粘着力は、
1800g/20mmであった。
【0032】比較例1 実施例1において、ポーラススクリーンを省略した以外
は実施例1と同様にしてクリーニング用粘着テープを得
た。
【0033】比較例2 実施例3において、ポーラススクリーンを省略した以外
は実施例3と同様にしてクリーニング用粘着テープを得
た。
【0034】これらの実施例および比較例で得たクリー
ニングテープの性能を比較するために、リライトカード
のリーダー・ライター機のカード送り構造を模作し、こ
の構造の引取ロールを人口的に汚し、実施例品及び比較
例品を用いてその引取ロールをクリーニングする試験を
行ったところ、いずれの実施例品においても、テープ挿
入前での指感触は非粘着性であり、カード挿入口での粘
着は全くなくスムーズに挿入でき、更に、機器通過後で
の感触は、挿入前に比べてほぼ同程度の非接着性を示
し、カード取り出し口での粘着もなく、取り出しもスム
ーズに行うことができた。
【0035】これに対し、いずれの比較例品において
も、カード挿入口及び取り出し口への粘着剤ののり移り
が顕著であり、挿入不能及び取り出し不能が約97%に
も達した。また、取り出したクリーニングテープの汚れ
状態から、実施例品についても、十分なクリーニング効
果を確認できた(比較例品中、カード取り出し口を通過
したものと比べ、さして遜色は観られなかった。)
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニング用粘着テープの実例を示
す断面図である。
【図2】本発明のクリーニング用粘着テープにおけるク
リーニング部の表面における繊維の形状を示す顕微鏡写
真(SEM写真)である。
【図3】本発明のクリーニングテープもしくは記録原紙
の実例を示す断面図である。
【図4】本発明のクリーニングテープもしくは記録原紙
の実例を示す断面図である。
【図5】本発明のクリーニングテープの使用時の各段階
の状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 剥離紙 2 粘着剤層 20 粘着剤層露出表面 3 ポーラススクリーン層 A クリーニング部 4 クリーニングテープ基材(記録原紙)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離紙の片面に粘着剤層が設けられ、該
    粘着剤層の表面にポーラススクリーン層が設けられたク
    リーニング用粘着テープもしくはラベル。
  2. 【請求項2】 クリーニングテープ基材の片面又は両面
    に、粘着剤層とその表面に設けられたポーラススクリー
    ン層とからなるクリーニング部が少なくとも一つ設けら
    れてなるクリーニングテープ。
  3. 【請求項3】 記録原紙の片面又は両面に、粘着剤層と
    その表面に設けられたポーラススクリーン層とからなる
    クリーニング部が少なくとも一つ設けられてなるクリー
    ニング部を有する記録原紙。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017193406A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 下村 恭一 ローラーのクリーニング方法及びクリーニングロール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017193406A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 下村 恭一 ローラーのクリーニング方法及びクリーニングロール

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