JPH0929191A - カ−ド型粘着式クリ−ナ及びその使用方法 - Google Patents
カ−ド型粘着式クリ−ナ及びその使用方法Info
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- JPH0929191A JPH0929191A JP20284895A JP20284895A JPH0929191A JP H0929191 A JPH0929191 A JP H0929191A JP 20284895 A JP20284895 A JP 20284895A JP 20284895 A JP20284895 A JP 20284895A JP H0929191 A JPH0929191 A JP H0929191A
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- card
- adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【発明が解決しようとする課題】優れた効率で、スム−
ズに、しかも粘着剤ののり移りをよく防止しつつクリ−
ニングできるカ−ド型粘着式クリ−ナを提供する。 【課題を解決するための手段】支持シ−ト1の片面また
は両面に粘着剤層2が設けられ、該粘着剤層2にポ−ラ
ススクリ−ン3が半埋着され、しかも上記スクリ−ン3
が非加圧状態に保たれるときは、同スクリ−ン3が上記
粘着剤層2の表面から突出し、上記スクリ−ン3が加圧
されるときは、上記粘着剤層2の粘着剤がスクリ−ン3
を通り表出して粘着剤層2とスクリ−ン3とがほぼ面一
になる。
ズに、しかも粘着剤ののり移りをよく防止しつつクリ−
ニングできるカ−ド型粘着式クリ−ナを提供する。 【課題を解決するための手段】支持シ−ト1の片面また
は両面に粘着剤層2が設けられ、該粘着剤層2にポ−ラ
ススクリ−ン3が半埋着され、しかも上記スクリ−ン3
が非加圧状態に保たれるときは、同スクリ−ン3が上記
粘着剤層2の表面から突出し、上記スクリ−ン3が加圧
されるときは、上記粘着剤層2の粘着剤がスクリ−ン3
を通り表出して粘着剤層2とスクリ−ン3とがほぼ面一
になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカ−ド型粘着式クリ
−ナとその粘着式クリ−ナの使用方法に関し、磁気カ−
ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送部のクリ−ニングに
有用なものである。
−ナとその粘着式クリ−ナの使用方法に関し、磁気カ−
ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送部のクリ−ニングに
有用なものである。
【0002】
【従来の技術】磁気カ−ド対応公衆電話機においては、
テレホンカ−ドに付着した手指の油脂、埃、ゴミ等で磁
気カ−ド搬送部(ベルト及びロ−ラ)が次第に汚れてい
き、遂には、その汚れ磁気カ−ド読み取り部に波及して
読み取り不能に至ることがあるので、その磁気カ−ド搬
送部を定期的にクリ−ニングしている。
テレホンカ−ドに付着した手指の油脂、埃、ゴミ等で磁
気カ−ド搬送部(ベルト及びロ−ラ)が次第に汚れてい
き、遂には、その汚れ磁気カ−ド読み取り部に波及して
読み取り不能に至ることがあるので、その磁気カ−ド搬
送部を定期的にクリ−ニングしている。
【0003】従来、このクリ−ニングには、支持シ−ト
の片面または両面に粘着剤層を設けたテレホンカ−ドサ
イズのカ−ド型粘着式クリ−ナを磁気カ−ド対応公衆電
話機に挿入し、上記磁気カ−ド搬送部に付着している埃
等をこのカ−ド型粘着式クリ−ナの粘着面に転写させる
方法や支持シ−トの片面または両面に布や不織布等の吸
液性層を設けたテレホンカ−ドサイズの掃除用カ−ドを
その吸液性層にアセトンやエタノ−ル等の溶剤を含浸し
たうえで磁気カ−ド対応公衆電話機に挿入し、上記磁気
カ−ド搬送部に付着している埃等をこのカ−ドの溶剤含
浸層で拭き取る方法等が施用されている。
の片面または両面に粘着剤層を設けたテレホンカ−ドサ
イズのカ−ド型粘着式クリ−ナを磁気カ−ド対応公衆電
話機に挿入し、上記磁気カ−ド搬送部に付着している埃
等をこのカ−ド型粘着式クリ−ナの粘着面に転写させる
方法や支持シ−トの片面または両面に布や不織布等の吸
液性層を設けたテレホンカ−ドサイズの掃除用カ−ドを
その吸液性層にアセトンやエタノ−ル等の溶剤を含浸し
たうえで磁気カ−ド対応公衆電話機に挿入し、上記磁気
カ−ド搬送部に付着している埃等をこのカ−ドの溶剤含
浸層で拭き取る方法等が施用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記溶
剤含浸掃除用カ−ドによるクリ−ニングでは、溶剤蒸気
による作業環境の悪化、溶剤による磁気カ−ド搬送部や
読み取り部の損傷等の不具合が懸念される。これに対
し、上記カ−ド型粘着式クリ−ナによるクリ−ニングで
は、かかる不具合は排除できる。このカ−ド型粘着式ク
リ−ナにおいて、クリ−ニング効率を高めるためには、
粘着剤に強粘着性のものを使用することが望まれるが、
強粘着性の粘着剤を使用すると、被クリ−ニング面への
粘着剤の転写が生じ易い(所謂、のり移りが生じ易
い)、電話機の磁気カ−ド挿入口や取出し口にカ−ド型
粘着式クリ−ナが粘着捕捉され易く、スム−ズなクリ−
ニングが困難である等の問題がある。一方、粘着剤に弱
粘着性のものを使用すると、埃等の除去効率の低下が余
儀なくされ、カ−ド型粘着式クリ−ナの挿入回数を多く
する必要があり、クリ−ニング作業の能率低下が避けら
れない。
剤含浸掃除用カ−ドによるクリ−ニングでは、溶剤蒸気
による作業環境の悪化、溶剤による磁気カ−ド搬送部や
読み取り部の損傷等の不具合が懸念される。これに対
し、上記カ−ド型粘着式クリ−ナによるクリ−ニングで
は、かかる不具合は排除できる。このカ−ド型粘着式ク
リ−ナにおいて、クリ−ニング効率を高めるためには、
粘着剤に強粘着性のものを使用することが望まれるが、
強粘着性の粘着剤を使用すると、被クリ−ニング面への
粘着剤の転写が生じ易い(所謂、のり移りが生じ易
い)、電話機の磁気カ−ド挿入口や取出し口にカ−ド型
粘着式クリ−ナが粘着捕捉され易く、スム−ズなクリ−
ニングが困難である等の問題がある。一方、粘着剤に弱
粘着性のものを使用すると、埃等の除去効率の低下が余
儀なくされ、カ−ド型粘着式クリ−ナの挿入回数を多く
する必要があり、クリ−ニング作業の能率低下が避けら
れない。
【0005】本発明の目的は、優れた効率で、スム−ズ
に、しかも粘着剤ののり移りをよく防止しつつクリ−ニ
ングできるカ−ド型粘着式クリ−ナを提供することにあ
る。特に、磁気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送
部をカ−ド型粘着式クリ−ナによりクリ−ニングする場
合、磁気カ−ド搬送部を優れた効率で、スム−ズに、し
かも粘着剤ののり移りをよく防止しつつクリ−ニングで
きるカ−ド型粘着式クリ−ナを提供することにある。
に、しかも粘着剤ののり移りをよく防止しつつクリ−ニ
ングできるカ−ド型粘着式クリ−ナを提供することにあ
る。特に、磁気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送
部をカ−ド型粘着式クリ−ナによりクリ−ニングする場
合、磁気カ−ド搬送部を優れた効率で、スム−ズに、し
かも粘着剤ののり移りをよく防止しつつクリ−ニングで
きるカ−ド型粘着式クリ−ナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカ−ド型粘
着式クリ−ナは、支持シ−トの片面または両面に粘着剤
層が設けられ、該粘着剤層にポ−ラススクリ−ンが半埋
着され、しかも上記スクリ−ンが非加圧状態に保たれる
ときは、同スクリ−ンが上記粘着剤層の表面から突出
し、上記スクリ−ンが加圧されるときは、上記粘着剤層
の粘着剤がスクリ−ンを通り表出して粘着剤層とスクリ
−ンとがほぼ面一になることを特徴とする構成であり、
スクリ−ンから露出した粘着剤層表面部分の面積S1と
スクリ−ンが半埋着された粘着剤層表面部分の面積S2
との比S1/S2は4〜1/4、好ましくは3/2〜2/
3とされている。
着式クリ−ナは、支持シ−トの片面または両面に粘着剤
層が設けられ、該粘着剤層にポ−ラススクリ−ンが半埋
着され、しかも上記スクリ−ンが非加圧状態に保たれる
ときは、同スクリ−ンが上記粘着剤層の表面から突出
し、上記スクリ−ンが加圧されるときは、上記粘着剤層
の粘着剤がスクリ−ンを通り表出して粘着剤層とスクリ
−ンとがほぼ面一になることを特徴とする構成であり、
スクリ−ンから露出した粘着剤層表面部分の面積S1と
スクリ−ンが半埋着された粘着剤層表面部分の面積S2
との比S1/S2は4〜1/4、好ましくは3/2〜2/
3とされている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。図1の(イ)は本発明に係るカ
−ド型粘着式クリ−ナを示す平面説明図、図1の(ロ)
は図1の(イ)におけるロ−ロ断面説明図である。図1
の(イ)及び図1の(ロ)において、1は支持シ−トを
示し、寸法はテレホンカ−ドサイズであり、後述する使
用中での曲げに対してほぼ完全にもとの平坦形状に復元
され得る曲げ弾性を有している。この支持シ−ト1に
は、プラスチックシ−ト、例えば、ポリエチレンテレフ
タレ−ト、紙(特に、樹脂含浸紙)等を使用でき、その
シ−ト厚みは、通常50〜200μmとされる。2は支
持シ−ト1の少なくとも片面に設けられた粘着剤層を示
し、アクリル系ポリマ−、合成ゴム系、天然ゴム系等を
使用でき、その厚みは、通常40〜70μmとされる。
3は粘着剤層2に半埋着されたポ−ラスなスクリ−ンを
示し、織布、不織布若しくは紙、プラスチックネット等
を使用でき、その厚みt’は粘着剤層2の厚みtに対
し、t’≦tとされ、厚みのほぼ半分が粘着剤層2に埋
入されている。
実施の形態を説明する。図1の(イ)は本発明に係るカ
−ド型粘着式クリ−ナを示す平面説明図、図1の(ロ)
は図1の(イ)におけるロ−ロ断面説明図である。図1
の(イ)及び図1の(ロ)において、1は支持シ−トを
示し、寸法はテレホンカ−ドサイズであり、後述する使
用中での曲げに対してほぼ完全にもとの平坦形状に復元
され得る曲げ弾性を有している。この支持シ−ト1に
は、プラスチックシ−ト、例えば、ポリエチレンテレフ
タレ−ト、紙(特に、樹脂含浸紙)等を使用でき、その
シ−ト厚みは、通常50〜200μmとされる。2は支
持シ−ト1の少なくとも片面に設けられた粘着剤層を示
し、アクリル系ポリマ−、合成ゴム系、天然ゴム系等を
使用でき、その厚みは、通常40〜70μmとされる。
3は粘着剤層2に半埋着されたポ−ラスなスクリ−ンを
示し、織布、不織布若しくは紙、プラスチックネット等
を使用でき、その厚みt’は粘着剤層2の厚みtに対
し、t’≦tとされ、厚みのほぼ半分が粘着剤層2に埋
入されている。
【0008】図1の(イ)及び図1の(ロ)において、
20,…はスクリ−ン3から露出した粘着剤層表面部分
を示し、これらの粘着剤層表面部分20,…の面積S1
とスクリ−ン3が半埋着された粘着剤層表面部分の面積
S2との比S1/S2は4〜1/4、好ましくは3/2〜
2/3とされている(4以上では、後述する非加圧時で
の非粘着性を保証し難く、1/4以下では、後述する加
圧時での強粘着性を保証し難い)。上記ポ−ラススクリ
−ン3が織布またはネットの場合、図に示すように、縦
糸及び横糸の直径を2a、繊維間のメッシュの大きさを
A×Aとすると、 S1=A2 S2=4aA が成立し、上記の比S1/S2と式及びから、A/a
の好ましい範囲は、6〜2.6となる。
20,…はスクリ−ン3から露出した粘着剤層表面部分
を示し、これらの粘着剤層表面部分20,…の面積S1
とスクリ−ン3が半埋着された粘着剤層表面部分の面積
S2との比S1/S2は4〜1/4、好ましくは3/2〜
2/3とされている(4以上では、後述する非加圧時で
の非粘着性を保証し難く、1/4以下では、後述する加
圧時での強粘着性を保証し難い)。上記ポ−ラススクリ
−ン3が織布またはネットの場合、図に示すように、縦
糸及び横糸の直径を2a、繊維間のメッシュの大きさを
A×Aとすると、 S1=A2 S2=4aA が成立し、上記の比S1/S2と式及びから、A/a
の好ましい範囲は、6〜2.6となる。
【0009】上記のカ−ド型粘着式クリ−ナにおいて、
図2の(イ)に示すように、スクリ−ン3が他物4に接
触しても、その接触圧が実質上0であれば、スクリ−ン
3の突出高さaに対し、スクリ−ンの繊維間隙間のメッ
シュ寸法Aが6a以下であるから、スクリ−ン3の突出
部分のために他物4の粘着層露出面20への接触が阻止
されて実質的に非接着性を呈する。
図2の(イ)に示すように、スクリ−ン3が他物4に接
触しても、その接触圧が実質上0であれば、スクリ−ン
3の突出高さaに対し、スクリ−ンの繊維間隙間のメッ
シュ寸法Aが6a以下であるから、スクリ−ン3の突出
部分のために他物4の粘着層露出面20への接触が阻止
されて実質的に非接着性を呈する。
【0010】これに対し、図2の(ロ)に示すように、
スクリ−ン3に他物4が充分な接触圧で接触すると、ス
クリ−ン3の粘着層2への食い込みにより粘着層2が変
形すると共にスクリ−ン3も圧縮変形し、スクリ−ン3
の繊維間の隙間を通って粘着層が盛り上がって粘着層露
出面20とスクリ−ン3とがほぼ面一となり(スクリ−
ン3と粘着層露出面20との高低差が上記Aに対し、±
10μm以内)、この露出粘着層部分20が他物4に接
触するから粘着性を呈する。この場合、粘着剤に強粘着
性のものを使用することにより、強粘着性を付与でき
る。このように、粘着剤に強粘着性のものを使用して
も、図2の(イ)に示す実質的に接触圧力0のもとでの
他物4の粘着層露出面20への非接触は、何らの影響を
も受けることなく維持されるから、上記実質的に接触圧
力0のもとでの非粘着性は確保される。図2の(ロ)に
示すように、加圧により他物4と露出粘着層部分20と
が粘着されたのち、この露出粘着層部分20から他物4
が分離される際、他物表面の付着埃等が露出粘着層部分
20側に転写され、この転写作用により他物4の表面が
クリ−ニングされていく。この場合、露出粘着層部分2
0と他物4との間が分離される際にその界面に作用する
引張り力に対し、露出粘着層部分20の周囲がスクリ−
ン3のメッシュ周りで押えられて露出粘着層部分20と
支持シ−ト1との粘着界面に作用する引張り応力fがそ
れだけ低減されるから、露出粘着層部分20が支持シ−
ト1から分離して他物4側に転写するのを(所謂、のり
移りを)よく防止できる。
スクリ−ン3に他物4が充分な接触圧で接触すると、ス
クリ−ン3の粘着層2への食い込みにより粘着層2が変
形すると共にスクリ−ン3も圧縮変形し、スクリ−ン3
の繊維間の隙間を通って粘着層が盛り上がって粘着層露
出面20とスクリ−ン3とがほぼ面一となり(スクリ−
ン3と粘着層露出面20との高低差が上記Aに対し、±
10μm以内)、この露出粘着層部分20が他物4に接
触するから粘着性を呈する。この場合、粘着剤に強粘着
性のものを使用することにより、強粘着性を付与でき
る。このように、粘着剤に強粘着性のものを使用して
も、図2の(イ)に示す実質的に接触圧力0のもとでの
他物4の粘着層露出面20への非接触は、何らの影響を
も受けることなく維持されるから、上記実質的に接触圧
力0のもとでの非粘着性は確保される。図2の(ロ)に
示すように、加圧により他物4と露出粘着層部分20と
が粘着されたのち、この露出粘着層部分20から他物4
が分離される際、他物表面の付着埃等が露出粘着層部分
20側に転写され、この転写作用により他物4の表面が
クリ−ニングされていく。この場合、露出粘着層部分2
0と他物4との間が分離される際にその界面に作用する
引張り力に対し、露出粘着層部分20の周囲がスクリ−
ン3のメッシュ周りで押えられて露出粘着層部分20と
支持シ−ト1との粘着界面に作用する引張り応力fがそ
れだけ低減されるから、露出粘着層部分20が支持シ−
ト1から分離して他物4側に転写するのを(所謂、のり
移りを)よく防止できる。
【0011】上記加圧のもとでの他物4と露出粘着層部
分20との界面の粘着後、露出粘着層部分20から他物
4が分離されると、粘着剤層2及びスクリ−ン3の加圧
が解除される。粘着剤においては、粘弾性を有し、ま
た、スクリ−ンも弾性を有するので、変形された粘着剤
及びスクリ−ンが荷重解除によりある程度復元されるか
ら、図2の(ハ)に示すように、加圧解除により上記の
露出粘着層部分20がスクリ−ン面に対し凹んで、スク
リ−ン3が粘着剤層表面20より突出して再び難粘着性
となることが期待される。
分20との界面の粘着後、露出粘着層部分20から他物
4が分離されると、粘着剤層2及びスクリ−ン3の加圧
が解除される。粘着剤においては、粘弾性を有し、ま
た、スクリ−ンも弾性を有するので、変形された粘着剤
及びスクリ−ンが荷重解除によりある程度復元されるか
ら、図2の(ハ)に示すように、加圧解除により上記の
露出粘着層部分20がスクリ−ン面に対し凹んで、スク
リ−ン3が粘着剤層表面20より突出して再び難粘着性
となることが期待される。
【0012】本発明に係るカ−ド型粘着式クリ−ナを磁
気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送部のクリ−ニ
ングに使用する場合、全体の厚みは、330μm以下と
される。本発明に係るカ−ド型粘着式クリ−ナを用いて
磁気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送部をクリ−
ニングするには、カ−ド型粘着式クリ−ナを公衆電話機
のテレホンカ−ド挿入口に差し込む。この段階におい
て、カ−ド型粘着式クリ−ナは無加圧であり、実質的に
非粘着性であるから、その差し込みはいたってスム−ズ
に行なわれ得る。この差し込んだカ−ド型粘着式クリ−
ナは、引取りロ−ルで引取られて磁気カ−ド搬送部を通
過して行く。この間、スクリ−ン面が加圧されてその面
が上記したように強粘着性とされるから、磁気カ−ド搬
送部がカ−ド型粘着式クリ−ナの通過に伴いクリ−ニン
グされていく。更に、カ−ド型粘着式クリ−ナは、引取
りロ−ルの回転力でテレホンカ−ド取出し口に送られて
いく。この場合、磁気カ−ド搬送部材とカ−ド型粘着式
クリ−ナとの粘着界面が粘着剤ののり移りなく分離され
る。上記において、カ−ド型粘着式クリ−ナが引取りロ
−ルを通過すると実質的に無加圧とされてスクリ−ン面
が再び難粘着性にされる結果、カ−ド型粘着式クリ−ナ
がテレホンカ−ド取出し口にスム−ズに出現されるに至
る。
気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送部のクリ−ニ
ングに使用する場合、全体の厚みは、330μm以下と
される。本発明に係るカ−ド型粘着式クリ−ナを用いて
磁気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送部をクリ−
ニングするには、カ−ド型粘着式クリ−ナを公衆電話機
のテレホンカ−ド挿入口に差し込む。この段階におい
て、カ−ド型粘着式クリ−ナは無加圧であり、実質的に
非粘着性であるから、その差し込みはいたってスム−ズ
に行なわれ得る。この差し込んだカ−ド型粘着式クリ−
ナは、引取りロ−ルで引取られて磁気カ−ド搬送部を通
過して行く。この間、スクリ−ン面が加圧されてその面
が上記したように強粘着性とされるから、磁気カ−ド搬
送部がカ−ド型粘着式クリ−ナの通過に伴いクリ−ニン
グされていく。更に、カ−ド型粘着式クリ−ナは、引取
りロ−ルの回転力でテレホンカ−ド取出し口に送られて
いく。この場合、磁気カ−ド搬送部材とカ−ド型粘着式
クリ−ナとの粘着界面が粘着剤ののり移りなく分離され
る。上記において、カ−ド型粘着式クリ−ナが引取りロ
−ルを通過すると実質的に無加圧とされてスクリ−ン面
が再び難粘着性にされる結果、カ−ド型粘着式クリ−ナ
がテレホンカ−ド取出し口にスム−ズに出現されるに至
る。
【0013】上記において、テレホンカ−ド挿入口から
テレホンカ−ド取出し口に至る間に曲り通路部が存在す
るが、カ−ド型粘着式クリ−ナは支持シ−トの高弾性の
ためにその曲り通路部を通過すると、直ちに平坦形状に
戻るから、曲り通路部以後の走行もスム−ズに行われ得
る。上記において、カ−ド型粘着式クリ−ナに、支持シ
−トの両面に粘着剤層を設け、各粘着剤層にポ−ラスス
クリ−ンを半埋着したものを用い、一回目の挿通でA面
を使用し、二回目の挿通でB面を使用することも可能で
ある。本発明に係るカ−ド型粘着式クリ−ナは上記した
磁気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送部のクリ−
ニングの外、各種磁気カ−ド対応機器、例えば、自動改
札、オレンジカ−ド等の磁気カ−ド搬送部のクリ−ニン
グ、更には、ICカ−ド読取り機、例えば、キャシュ・デ
ィスペンサ−のクリ−ニングにも使用できる。その外、
コピ−機の引込みロ−ルのクリ−ニングにも使用可能で
ある
テレホンカ−ド取出し口に至る間に曲り通路部が存在す
るが、カ−ド型粘着式クリ−ナは支持シ−トの高弾性の
ためにその曲り通路部を通過すると、直ちに平坦形状に
戻るから、曲り通路部以後の走行もスム−ズに行われ得
る。上記において、カ−ド型粘着式クリ−ナに、支持シ
−トの両面に粘着剤層を設け、各粘着剤層にポ−ラスス
クリ−ンを半埋着したものを用い、一回目の挿通でA面
を使用し、二回目の挿通でB面を使用することも可能で
ある。本発明に係るカ−ド型粘着式クリ−ナは上記した
磁気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送部のクリ−
ニングの外、各種磁気カ−ド対応機器、例えば、自動改
札、オレンジカ−ド等の磁気カ−ド搬送部のクリ−ニン
グ、更には、ICカ−ド読取り機、例えば、キャシュ・デ
ィスペンサ−のクリ−ニングにも使用できる。その外、
コピ−機の引込みロ−ルのクリ−ニングにも使用可能で
ある
【0014】
〔実施例1〕厚み188μmのポリエチレンテレフタレ
−トシ−トの片面に厚み(塗布乾燥後の厚み)70μm
のアクリル系粘着剤層(アクリル系粘着剤には、2エチ
ルヘキシルアクリレ−ト90重量部とアクリル酸10重
量部と酢酸エチル300重量部とを混合し、共重合させ
たものを使用)を設け、スクリ−ンとしての織布〔旭化
成(株)社製XK−30〕を粘着剤層に温度130℃に
て鉄製ロ−ルによる加圧で半埋着し、これをテレホンカ
−ドサイズに切断してカ−ド型粘着式クリ−ナを得た。
この実施例品の上記した比S1/S2は1/1であった。
−トシ−トの片面に厚み(塗布乾燥後の厚み)70μm
のアクリル系粘着剤層(アクリル系粘着剤には、2エチ
ルヘキシルアクリレ−ト90重量部とアクリル酸10重
量部と酢酸エチル300重量部とを混合し、共重合させ
たものを使用)を設け、スクリ−ンとしての織布〔旭化
成(株)社製XK−30〕を粘着剤層に温度130℃に
て鉄製ロ−ルによる加圧で半埋着し、これをテレホンカ
−ドサイズに切断してカ−ド型粘着式クリ−ナを得た。
この実施例品の上記した比S1/S2は1/1であった。
【0015】〔実施例2〕実施例1に対し、スクリ−ン
として不織布〔ユニセフ(株)社B7202W〕を使用
した以外、実施例1に同じとした。この実施例品の上記
した比S1/S2は2/1であった。 〔実施例3〕実施例1に対し、粘着剤として合成ゴム系
粘着剤〔シェルケミカル(株)社クラトン1107の5
0%トルエン溶液に、固形分100重量部に対し150
重量部のタッキファイヤ−を混合し、更に老化防止剤を
適量添加した〕を使用した以外、実施例1に同じとし
た。この実施例品の上記した比S1/S2は1/1であっ
た。
として不織布〔ユニセフ(株)社B7202W〕を使用
した以外、実施例1に同じとした。この実施例品の上記
した比S1/S2は2/1であった。 〔実施例3〕実施例1に対し、粘着剤として合成ゴム系
粘着剤〔シェルケミカル(株)社クラトン1107の5
0%トルエン溶液に、固形分100重量部に対し150
重量部のタッキファイヤ−を混合し、更に老化防止剤を
適量添加した〕を使用した以外、実施例1に同じとし
た。この実施例品の上記した比S1/S2は1/1であっ
た。
【0016】〔比較例1〕実施例1に対し、スクリ−ン
を省略した。 〔比較例2〕実施例3に対し、スクリ−ンを省略した。
を省略した。 〔比較例2〕実施例3に対し、スクリ−ンを省略した。
【0017】これらの実施例品及び比較例品の性能を比
較するために、磁気カ−ド対応公衆電話機のカ−ド送り
構造を模作し、この構造の引取りロ−ルを人工的に汚
し、実施例品及び比較例品を用いてその引取りロ−ルを
クリ−ニングする試験を行ったところ、何れの実施例品
においても、挿入前での感触は非粘着性であり、テレホ
ンカ−ド挿入口での粘着は全くなくスム−ズに挿入で
き、更に、電話器通過後での感触は、挿入前に較べやや
粘着性となった程度であって、テレホンカ−ド取出し口
での粘着もなく取出しもスム−ズに行い得た。これに対
し、何れの比較例品においても、テレホンカ−ド挿入口
及び取出し口への粘着剤ののり移りが顕著であり、挿入
不能及び取出し不能が約97%にも達した。また、取出
したカ−ド型粘着式クリ−ナの汚れ状態から、実施例品
についても、充分なクリ−ニング効果を確認できた(比
較例品中、テレホンカ−ド取出し口を通過したものと較
べ、さして遜色は観られなかった)。
較するために、磁気カ−ド対応公衆電話機のカ−ド送り
構造を模作し、この構造の引取りロ−ルを人工的に汚
し、実施例品及び比較例品を用いてその引取りロ−ルを
クリ−ニングする試験を行ったところ、何れの実施例品
においても、挿入前での感触は非粘着性であり、テレホ
ンカ−ド挿入口での粘着は全くなくスム−ズに挿入で
き、更に、電話器通過後での感触は、挿入前に較べやや
粘着性となった程度であって、テレホンカ−ド取出し口
での粘着もなく取出しもスム−ズに行い得た。これに対
し、何れの比較例品においても、テレホンカ−ド挿入口
及び取出し口への粘着剤ののり移りが顕著であり、挿入
不能及び取出し不能が約97%にも達した。また、取出
したカ−ド型粘着式クリ−ナの汚れ状態から、実施例品
についても、充分なクリ−ニング効果を確認できた(比
較例品中、テレホンカ−ド取出し口を通過したものと較
べ、さして遜色は観られなかった)。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るカ−ド型粘着式クリ−ナ
は、非加圧時には実質的に非粘着性であり、加圧によっ
て強粘着性を呈し、その加圧の解除により非粘着性もし
くは難粘着性に戻るから、磁気カ−ド読取り機器にスム
−ズに挿入し得、搬送部通過中の加圧状態で搬送部を充
分に強力な粘着アタックで効率よくクリ−ニングでき、
搬送部通過に伴う加圧開放でスム−ズに取り出し得、磁
気カ−ド対応公衆電話機の搬送部のクリ−ニングにきわ
めて有用である。
は、非加圧時には実質的に非粘着性であり、加圧によっ
て強粘着性を呈し、その加圧の解除により非粘着性もし
くは難粘着性に戻るから、磁気カ−ド読取り機器にスム
−ズに挿入し得、搬送部通過中の加圧状態で搬送部を充
分に強力な粘着アタックで効率よくクリ−ニングでき、
搬送部通過に伴う加圧開放でスム−ズに取り出し得、磁
気カ−ド対応公衆電話機の搬送部のクリ−ニングにきわ
めて有用である。
【図1】図1の(イ)は本発明に係るカ−ド型粘着式ク
リ−ナを示す説明図、図1の(ロ)は図1の(イ)にお
けるロ−ロ断面図である。
リ−ナを示す説明図、図1の(ロ)は図1の(イ)にお
けるロ−ロ断面図である。
【図2】本発明に係るカ−ド型粘着式クリ−ナ使用時の
各段階の状態を示す説明図である。
各段階の状態を示す説明図である。
1 支持シ−ト 2 粘着剤層 20 粘着剤層露出部分 3 スクリ−ン
Claims (3)
- 【請求項1】支持シ−トの片面または両面に粘着剤層が
設けられ、該粘着剤層にポ−ラススクリ−ンが半埋着さ
れ、しかも上記スクリ−ンが非加圧状態に保たれるとき
は、同スクリ−ンが上記粘着剤層の表面から突出し、上
記スクリ−ンが加圧されるときは、上記粘着剤層の粘着
剤がスクリ−ンを通り表出して粘着剤層とスクリ−ンと
がほぼ面一になることを特徴とするカ−ド型粘着式クリ
−ナ。 - 【請求項2】スクリ−ンから露出した粘着剤層表面部分
の面積S1とスクリ−ンが半埋着された粘着剤層表面部
分の面積S2との比S1/S2が4〜1/4である請求項
1記載のカ−ド型粘着式クリ−ナ。 - 【請求項3】請求項1または2記載のカ−ド型粘着式ク
リ−ナを、磁気カ−ド対応公衆電話機の磁気カ−ド搬送
部のクリ−ニングに使用することを特徴とするカ−ド型
粘着式クリ−ナの使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20284895A JPH0929191A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | カ−ド型粘着式クリ−ナ及びその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20284895A JPH0929191A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | カ−ド型粘着式クリ−ナ及びその使用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0929191A true JPH0929191A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16464201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20284895A Pending JPH0929191A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | カ−ド型粘着式クリ−ナ及びその使用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0929191A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0822093A2 (en) * | 1996-08-02 | 1998-02-04 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive cleaning sheet and method for cleaning an image-forming apparatus |
CN1326636C (zh) * | 2001-05-02 | 2007-07-18 | 日东电工株式会社 | 清洁片材、具有清洁功能的传递部件和对基材加工设备清洁的方法 |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP20284895A patent/JPH0929191A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0822093A2 (en) * | 1996-08-02 | 1998-02-04 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive cleaning sheet and method for cleaning an image-forming apparatus |
EP0822093A3 (en) * | 1996-08-02 | 1999-06-30 | Nitto Denko Corporation | Pressure-sensitive cleaning sheet and method for cleaning an image-forming apparatus |
CN1326636C (zh) * | 2001-05-02 | 2007-07-18 | 日东电工株式会社 | 清洁片材、具有清洁功能的传递部件和对基材加工设备清洁的方法 |
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