JPH11232527A - 取引媒体を所望の場所まで搬送する搬送ユニットと当該搬送ユニットを有する自動取引システム - Google Patents

取引媒体を所望の場所まで搬送する搬送ユニットと当該搬送ユニットを有する自動取引システム

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JPH11232527A
JPH11232527A JP10035155A JP3515598A JPH11232527A JP H11232527 A JPH11232527 A JP H11232527A JP 10035155 A JP10035155 A JP 10035155A JP 3515598 A JP3515598 A JP 3515598A JP H11232527 A JPH11232527 A JP H11232527A
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JP
Japan
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transport
unit
transaction
shaft
bill
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JP10035155A
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Kazufumi Watari
和史 渡
Koji Iguchi
康二 井口
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、6インチ対応のBDUやEDU等
を備えた壁埋め込み型のATMを13インチ程度の比較
的厚い壁に設置する場合に、6インチの壁に埋め込まれ
た場合と同様の操作性を安価にもたせることを目的とす
る。 【解決手段】 BDUやEDUとファサードの間に、紙
幣又は預金用封筒を搬送する搬送ユニットを設けること
により、ファサードを所望の距離だけBDU等から離間
して配置することが可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、取引媒体を所
望の場所まで搬送する搬送ユニット及び当該搬送ユニッ
トを有する自動取引システムに係り、特に、処理部及び
/又は出力部が操作部から離間されている取引システム
において、取引情報に従った取引媒体を操作部から処理
部まであるいは出力部から所望の場所(例えば、操作
部)まで搬送する搬送ユニット及びそれを有する自動取
引システムに関する。
【0002】本発明の搬送ユニットは、例えば、6イン
チ程度の壁厚を有する壁に対応するように製造された従
来の壁埋め込み(スルー・ザ・ウォール:Throug
hThe Wall)型の自動預金支払機(Autom
atic TellerMachine:ATM)や現
金自動支払機(Cash Dispenser:CD)
あるいは自動預金機(Automatic Depos
itory:AD)を13インチ以上の壁厚を有する厚
い壁に設置する場合に、紙幣放出ユニット(Bill
Dispense Unit: BDU)や紙幣再利用
ユニット(Bill Recycle Unit: B
RU)あるいは封筒型預金ユニット(Envelop
Depository Unit: EDU)の放出部
や受入部とファサードとの間を接続する搬送ユニットと
して特に好適である。
【0003】ここに、紙幣放出ユニット(BDU)と
は、ユーザー(顧客)がカード、暗証番号、引き出し金
額等の所定の取引情報を入力することによって、引き出
し金額に相当する紙幣を放出する引き出し専用のユニッ
トをいう。紙幣再利用ユニット(BRU)とは、ユーザ
ーが所定の取引情報を入力することによって引き出しだ
けではなく預金も行うことができ、預け入れされた紙幣
を鑑別して再利用する預金・引き出し対応ユニットをい
う。封筒型預金ユニット(EDU)とは、ユーザーが所
定の取引情報を入力すると共に預金されるべき紙幣を封
筒に入れて投入することにより預金金額を処理する預金
専用のユニットをいう。
【0004】
【従来の技術】自動取引システム(又は装置)とは、ユ
ーザーから入力された取引情報に従って、一又はそれ以
上の取引媒体(紙幣、硬貨、カード、切符、入場券、株
券等の有価証券、馬券、宝くじ、品物、診療受付票等)
を受入れ及び/又は放出等するシステムであり、本出願
では、自動金銭貸付装置、自動カード発行装置、自動帳
票出力装置等を広く含むが、最も典型的なものは、銀行
等の金融機関に設置されるATMである。
【0005】ATMのうちいわゆる壁埋め込み型は、ユ
ーザーが各種の取引操作をしたり、カードや通帳挿入を
行うファサード(前面カバー)のみを壁の外側に露出さ
せ、他の全ての部分(筐体本体)が壁の内側に設置され
るATMである。壁埋め込み型のATMは、建物の外壁
に埋め込まれれば、例えば、ドライブスルー用のATM
として機能する。
【0006】通常、壁埋め込み型のATMの筐体は、ほ
ぼ直方体で、ファサードは筐体の垂直面に平行に配置さ
れている。筐体には、BDUとEDUあるいはBRUが
配置されている。以下、BDUとEDUが筐体に配置さ
れている場合を考えてみる。出金時には、ユーザーはフ
ァサードを操作して、カードを挿入して、暗証番号や引
き出し金額などの所定の取引情報を入力する。その後、
ATM(の主制御部)はホストコンピュータとの交信に
基づいて、これらの取引情報が正しいと判断されれば、
BDUから引き出し金額に相当する紙幣を、BDUの紙
幣放出部を経て、ファサードの紙幣放出口から排出す
る。
【0007】一方、入金時には、ユーザーはファサード
を操作して、カードを挿入し、暗証番号などの所定の取
引情報を入力する。ATMは、ホストコンピュータとの
交信に基づいて暗証番号が正しいと判断した場合には、
ユーザーに預金すべき紙幣を封筒に入れてファサードの
封筒投入口から挿入するように案内する。挿入された封
筒は、EDUの封筒受入部を経て、EDUの本体に取り
込まれ、、所定の情報が印字されて、EDUの収納部に
収納されることになる。
【0008】このBDUの紙幣放出部とEDUの封筒受
入部は、共に、筐体から6インチほど突出し、それぞれ
シャッターで閉じられたファサードの紙幣放出口と封筒
投入口の近傍に配置されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のB
DUの放出部やEDUの受入部は、6インチ程度だけ筐
体からファサードに向かって壁内に突出している。これ
は、壁埋め込み型のATMが設置される日本の金融機関
の壁厚が伝統的に6インチ程度であったからであり、壁
厚が6インチ以内であればファサードは壁の表面から突
出した状態で配置されることになる。
【0010】しかし、今後、金融ビッグバンなどにより
多種多様な場所でATMが設置される可能性があり、こ
れらの設置場所の壁厚6インチ以内であるという保証は
必ずしもなく、また、国際的に見れば、例えば、ヨーロ
ッパでは、13インチ以上の壁厚を有する設置場所も珍
しくない。この6インチ壁対応の壁埋め込み型のATM
を13インチ以上の壁厚を有する壁に設置した場合、フ
ァサードはユーザーが起立する位置(即ち、壁の表面)
から7インチ以上壁の奥側に配置されることになる。
【0011】この壁の凹部に配置されたファサードは、
ユーザーから離れているために操作性が悪く、例えば、
紙幣放出口から紙幣を抜き取ったり、封筒投入口に封筒
を挿入したりするのに不便である。また、奥まった位置
に配置されたファサードには照明が当たりにくく、夜間
にはファサードが見えにくいという問題もある。一方、
ユーザーがファサードに近づけるようにファサード下の
壁を7インチ以上削ることも考えられるが、手間と費用
から実用的ではない。また、今後、設置場所の壁厚に合
わせて異なる突出長を有するEDUやBDUを製造する
ことも考えられるが、製造上効率的ではない。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、上
記課題を解決して、広く、取引媒体を、処理部から離間
した所望の位置や入力部から離間した処理部に安価かつ
効率的に搬送することを一般的な目的とする。より特定
的には、本発明は、現在日本で趨勢である6インチの壁
厚に対応するように製造されているBDUやEDU等の
設計を変更せずに、13インチ以上の厚い壁にも安価か
つ効率的に対応することができる壁埋め込み型のATM
を提供することを目的とする。
【0013】上記目的を達成するために、本発明の搬送
ユニットは、入力部と、当該入力部から入力された取引
情報に得て当該取引情報に従った取引媒体を放出する処
理部とを有する自動取引システムの前記処理部から前記
取引媒体を受け取ることが可能な取引媒体受入部と、前
記取引媒体を前記処理部から所定の距離だけ離間した所
定の位置まで搬送する搬送系とを有することを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の搬送ユニットは、入力部
と、当該入力部から離間して配置されて当該入力部から
入力された取引媒体に対して所定の処理を行う処理部と
を有する前記自動取引システムの前記入力部から前記取
引媒体を受け取ることが可能な取引媒体受入部と、前記
取引媒体を前記入力部から前記処理部まで搬送する搬送
系とを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明の自動取引システムは、取引
情報を入力すると共に当該取引情報に従った取引媒体を
受け取るための入力部と、前記取引情報を処理して前記
取引媒体を放出する処理部と、当該処理部に接続され
て、前記取引媒体を前記処理部から前記入力部まで搬送
し、前記入力部を前記処理部から離間して配置されるこ
とを可能にする搬送ユニットとを有することを特徴とす
る。また、本発明の搬送制御方法は、入力部と、当該入
力部から離間した処理部と、搬送ユニットとを有する自
動取引システムの前記入力部から入力された取引情報に
従って前記処理部により決定された取引媒体を前記処理
部から前記入力部へ前記搬送ユニットを介して搬送する
ための搬送制御方法であって、前記搬送ユニットを駆動
して前記取引媒体を前記処理部から前記搬送ユニットへ
送出する工程と、前記搬送ユニットが前記取引媒体を搬
送している搬送時間を計測する工程と、前記搬送時間を
基準時間と比較する工程と、前記搬送ユニットの駆動を
前記比較工程の結果によって制御する工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0016】また、本発明の搬送制御方法は、入力部
と、当該入力部から離間した処理部と、搬送ユニットと
を有する自動取引システムの前記入力部から入力された
取引媒体を前記入力部から前記処理部部へ前記搬送ユニ
ットを介して搬送するための搬送制御方法であって、前
記搬送ユニットを駆動して前記取引媒体を前記入力部か
ら前記搬送ユニットへ送出する工程と、前記搬送ユニッ
トが前記取引媒体を搬送している搬送時間を計測する工
程と、前記搬送時間を基準時間と比較する工程と、前記
搬送ユニットの駆動を前記比較工程の結果によって制御
する工程とを有することを特徴とする。
【0017】本発明によれば、処理部から放出された取
引媒体は、搬送ユニットにより処理部から所望の距離だ
け離間した所定の位置(例えば、入力部)まで搬送され
る。また、入力部から入力された取引媒体は、搬送ユニ
ットにより入力部から所望の距離だけだけ離間した処理
部まで搬送される。また、搬送ユニットにおける搬送時
間は取引媒体の搬送を制御するために使用される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を、壁埋め込み型のA
TMを例として、添付図面を参照しながら説明する。な
お、同一部材は同一の参照番号を付して、重複説明は省
略する。図1は、本発明のATM1の概略断面図であ
り、図2は、図1に示すATM1をA方向からみた正面
図である。図3は、図2に示すATM1のファサード1
0の拡大図である。図4は、図1に示すATM1の制御
系の部分ブロック図である。
【0019】本発明の壁埋め込み型のATM1は、図1
に示すように、壁厚が13インチ以上の比較的厚い壁W
の前面に設けられたファサード10と、壁Wの内側に設
けられたBDU32とEDU300を有する筐体30
と、壁W内のくり貫かれた空間W0に配置されてBDU
32とファサード10とを接続する搬送ユニット100
と、同様に壁Wの内部空間W0でEDU300とファサ
ード10とを接続する搬送ユニット400とより構成さ
れる。内部空間W0は図1においてハッチングされた部
分として示されており、ファサード10が取り付けられ
る位置に概ね相当している。内部空間W0において壁W
は内外で貫通している。なお、後述するように、ATM
1は内部空間W0において、搬送ユニット100及び4
00の上方に、ファサード10(の裏面)に接続された
図示しないカードリーダユニット(Card Read
er Unit:CRU)とレシートプリンタユニット
(Receipt Printer Unit:RP
U)その他の構成部材も備えている。
【0020】ファサード10は、図1及び後述する図5
に示すように、壁Wの表面W1、即ち、ATM1のユー
ザーが起立する位置の近傍に取り付けられており、ま
た、ファサード10を遮蔽する部材は何もない。従っ
て、ユーザーはファサード10の近傍に立ってこれを操
作でき、また、ファサード10は十分な照明を確保でき
るので、ユーザーは、図5に示すような6インチ程度の
比較的薄い壁の表面W2に設置された従来の壁埋め込み
式のATMのファサード(NF)をその壁の表面W2近
傍に起立してこれを操作するのと同じくらい容易に、フ
ァサード10を操作することができる。このように、本
発明の特徴の一つは、後に詳しく説明される搬送ユニッ
ト100及び400により、ファサード10の位置とユ
ーザーの起立位置との関係を、比較的薄い壁に設置され
た従来の壁埋め込み式のATMのファサード(NF)と
ユーザーの起立位置との関係と同様な状態にしたことで
ある。即ち、従来は壁が比較的厚ければファサードをそ
の内部に(W2付近に)埋め込まざるを得ず、一方、ユ
ーザーはその表面W1付近に起立するため、手を伸ばし
てW2の位置にあるファサードを操作しなければならな
かった。これに対して、本発明は、従来、面W2に埋め
込まれていたファサードを面W1に配置されることを可
能にして、壁の内部に埋め込まれたファサードを操作す
る際の不便を取り除いている。
【0021】ファサード10は、図3に示すように、操
作画面12、ファンクションキー14、キーボード1
6、カード投入口18、紙幣放出口20、封筒投入口2
2、レシート排出口24、封筒収納部26を有する。図
3はファサードの典型的な構成を示しているが、これに
限定されるものではなく、汎用されているファサードで
あればそのまま使用できる。
【0022】操作画面12は、CRTディスプレイから
なり、操作手順や入力された取引情報等を表示する。フ
ァンクションキー14は預け入れ、引き出し、振り込
み、残高照会など取引の種類の選択に使用される。キー
ボード16は、暗証番号や引き出し金額などの入力に使
用される。カード投入口18には取引に必要なカードが
挿入されると共に、カード投入口18から挿入されたカ
ードが排出される。カード投入口18から投入されたカ
ードは上述した図示しないカードリーダユニット(CR
U)に接続されている。カードリーダユニット(CR
U)は、図4に示すCRU制御部4に接続されて、これ
によって制御される。カードリーダユニット(CRU)
は、カードの磁気ストライプに記録された取引情報を読
み取る(また、必要に応じて、磁気ストライプに取引情
報を書き込む)ことができるが、当業界でその構成は周
知であるのでここでは詳細な説明は省略する。
【0023】紙幣放出口20は、シャッター21によっ
て開閉され、本発明の搬送ユニット100の紙幣放出部
101に近接して設けられている。後述するように、シ
ャッター21が開口すると、紙幣は、一部が搬送ユニッ
ト100の紙幣放出部101で保持された状態で、紙幣
放出口20から部分的に突出する。これにより、ユーザ
ーは突出した紙幣を取り出すことができる。紙幣投入口
20及びシャッター21に関係するその他の動作につい
ては後述する。
【0024】封筒投入口22は、シャッター23によっ
て開閉され、本発明の搬送ユニット400の封筒受取部
401に近接して設けられる。後述するように、シャッ
ター23が開口すると、ユーザーは預金用封筒600を
封筒投入口22から投入することができる。これによっ
て、その預金用封筒600は、搬送ユニット400を経
て、EDU300に収納される。封筒投入口22及びシ
ャッター23に関係するその他の動作については後述す
る。
【0025】レシート排出口24は、図示しないレシー
トプリンタユニット(RPU)に接続されており、取引
の結果を表示した利用明細書(レシート)が放出され
る。レシートプリンタユニットは、図4に示すRPU制
御部5に接続されて、これによって制御される。レシー
トプリンタユニットはレシートを作成することができる
が、当業界でその構成は周知であるのでここでは詳細な
説明は省略する。レシートの放出は、通常、カードの返
却と同時に行われる。
【0026】上述したように、図示しないカードリーダ
ユニット(CRU)とレシートプリンタユニット(RP
U)は壁Wの内部空間W0に設けられ、カードリーダユ
ニット(CRU)とファサード10との間、及び、レシ
ートプリンタユニット(RPU)とファサード10との
間に壁は存在しない。従って、カードやレシートの搬送
に本発明の搬送ユニットを適用する必要がない。また、
操作画面12を構成するCRTディスプレイもこの内部
空間W0に設けられ、また、CRTディスプレイはケー
ブルにより筐体30と電気的に接続されているために搬
送ユニットを適用する必要がない。もっとも、図示しな
いカードリーダユニット(CRU)やレシートプリンタ
ユニット(RPU)をファサード10から相当離間して
設けなければならない必要性が生じた場合には、本発明
は、これらとファサード10とを搬送ユニットで接続す
ることを妨げるものではない。
【0027】これに対して、BDU32とEDU300
は、後述するように、紙幣や封筒を格納するための大型
の格納部を装置下部に有しているため、上述の壁Wの内
部空間W0に収納することができない。従って、BDU
32とEDU300は、これら格納部が壁Wの内側に設
けられているため、壁Wの外側に設けられているファサ
ード10とは必然的に離間されることとなり、搬送ユニ
ット100及び400を常に必要とする。
【0028】封筒収納部26は、複数枚数の預金用封筒
を収納しており、ユーザーが預金しようとする際にはこ
の預金用封筒に紙幣を封入して預金することになる。こ
の預金用封筒はEDU300が受入れ可能な正規の封筒
である。筐体30は、図1に示すように、壁Wの内側に
配置されて、BDU32とEDU300を収納してい
る。このように、筐体30が壁Wの内側に配置されてい
るので、このATM1は壁埋め込み型のATMである。
【0029】制御系について言えば、ATM1は、図4
に示すように、本体の主制御部2を有し、主制御部2
は、ファサード10の操作画面12や外部のホストコン
ピュータと交信する通信部3などと接続されている他、
BDU32の図示しない制御部33とEDU300の図
示しない制御部301とも接続されている。主制御部2
には、上位のアプリケーションソフトウェアが格納され
ている。
【0030】主制御部2は、通信部3を介して、ホスト
コンピュータからの取引承認その他の情報を知ることが
できる。即ち、ホストコンピュータは、暗証番号が一致
しているかどうか、あるいは、引き出し希望金額が引き
出し限度額以内であるかなどを判断して、取引が承認で
きるかどうかを決定し、これを主制御部2に通信部3を
介して通知する。
【0031】CRU制御部4は、上述の図示しないカー
ドリーダユニット(CRU)に接続されて、これを制御
する。CRU制御部4も主制御部2により制御される。
なお、CRU制御部4の構成は、当業界で周知であるの
でここでは詳細な説明は省略する。
【0032】RPU制御部5は、上述の図示しないレシ
ートプリンタユニット(RPU)に接続されて、これを
制御する。RPU制御部5も主制御部2により制御され
る。なお、RPU制御部5の構成は、当業界で周知であ
るのでここでは詳細な説明は省略する。本発明の搬送ユ
ニット100及び400の動作制御は、BDU32の制
御部33とEDU300の制御部301にて制御条件を
変更することによって、それぞれ行うことができる。従
って、本発明のATM1は、これらの搬送ユニットの制
御機構を簡素化している。これについては後で詳しく説
明する。
【0033】以下、図5乃至図14を参照して、本発明
のATM1のBDU32及び搬送ユニット100につい
て説明する。図5は、ファサード10とBDU32と搬
送ユニット100との位置関係を説明するためのATM
1の要部断面図である。BDU32には、現在使用され
ているBDU、例えば、富士通製CA02467−B0
51をそのまま使用することができる。このように、B
DU32の構造は既に公知であり、添付図面及び以下の
説明においては、BDU32の各部の構造、機能は簡略
化されている。BDU32の各部は主制御部2からの命
令を、BDU制御部33を介して、受け取る。
【0034】BDU32は、それぞれ異なる種類の紙幣
(例えば、1ドル、5ドル、10ドル、20ドル)4
2、44、46及び48を収納することができる4つの
カセット34、36、38及び40と、選別部60と、
紙幣放出部68とを有する。なお、以下、紙幣41は、
紙幣42、44、46及び/又は48を代表するものと
する。
【0035】カセット34、36、38及び40は、搬
送路50へ紙幣42、44、46及び48を繰り出すこ
とができる繰り出し機構52、54、56及び58をそ
れぞれ有する。また、最上部のカセット34は、異常と
判断された紙幣41を収納する拒絶エリア35を有す
る。繰り出し機構52、54、56及び58は、それぞ
れ繰り出しローラ(群)と図示しないパルスモータから
なり、制御部33を介しての主制御部2の繰り出し命令
に従ってパルスモータが回転すると、紙幣41を一枚ず
つ搬送路50へ繰り出す機能を果たす。
【0036】選別部60は、図示しないセンサと搬送路
50の切替えゲートからなる。センサは、繰り出された
紙幣41が一枚ずつで、かつ、搬送路50に対して整列
している場合には、正常な紙幣であると判断する。セン
サが正常な紙幣と判断した場合には切替えゲートは搬送
路50を放出路62に切り替える。一方、センサは、繰
り出された紙幣41が二枚以上重なっていたり、又は、
搬送路50に対して斜めに傾いているなど整列していな
い場合には、異常な紙幣であると判断する。センサが異
常な紙幣と判断した場合には切替えゲートは搬送路50
を拒絶路64に切り替える。放出路62は破線で囲った
プール部66に接続され、拒絶路64はカセット34の
拒絶エリア35に接続されている。これにより、正常な
紙幣はプール部66に収納され、異常な紙幣は拒絶エリ
ア35に収納される。また、正常な紙幣としてプール部
66に収納されたものであっても、暗証番号の不一致等
により取引不可能な旨の連絡をホストコンピュータから
受ければ、選別部60は拒絶エリア35に搬送されるよ
うに切替えゲートを調節する。
【0037】プール部66は、放出すべき紙幣41の全
てがプール部66に収納されるまで、そして、主制御部
2から放出命令が出されるまで紙幣41を一時的にプー
ルする。放出命令は、主制御部2がホストコンピュータ
から取引承認の連絡を受けた場合に、紙幣41をファサ
ード10の紙幣放出口20に放出するために出す命令で
ある。もし、ホストコンピュータが暗証番号の不一致等
の理由により取引不可能と判断すれば、主制御部2が拒
絶命令を出し、これに応答して、プール部66に一時的
に収納されている紙幣41は一括して拒絶路64を経て
拒絶エリア35に搬送される。
【0038】紙幣放出部68はプール部66に接続され
て、ファサード10に向かって筐体30から壁Wの内部
に6インチ程度突出している。紙幣放出部68は一対の
搬送ベルトで紙幣41を挟持しながら、紙幣41を搬送
し、主制御部2からの放出命令に応答して、一括して紙
幣41を搬送ユニット100に向けて放出する。搬送ユ
ニット100は、一端がBDU32にねじで固着され、
他端(紙幣放出部101)がファサード10の紙幣放出
口22の近傍に配置されている。本実施例において搬送
ユニット100がファサード10に固定されないのはシ
ャッター21の移動を確保するためであるが、シャッタ
ー21の移動が確保されるならば搬送ユニット100の
紙幣放出部101をファサード10に固定することは可
能である。搬送ユニット100は、紙幣41をBDU3
2の紙幣放出部68からファサード10の紙幣放出口2
0まで搬送することによって、ファサード10をBDU
32から離間することを可能にしている。
【0039】以下、図6乃至図14を参照して、本発明
の搬送ユニット100の具体的な構成について説明す
る。上述したように、本発明のATM1は13インチ程
度の比較的厚い壁Wに埋め込まれ、BDU32の紙幣放
出部68は、壁W内に6インチ程度突出しているため
に、搬送ユニット100は、7インチ程度の長さを有す
る。搬送ユニット100がBDU32に接続されている
ので、ファサード10はBDU32から離間して配置さ
れることができる。
【0040】搬送ユニット100は、一対のサイドフレ
ーム102及び104と、駆動系110と、紙幣搬送系
150と、紙幣検知系250とを有している。図6乃至
図8は駆動系110を説明するための図であり、図6
は、搬送ユニット100の平面図である。図7は、図6
に示す搬送ユニット100の紙幣搬送方向Bに対する右
側面図であり、図8は、図6に示す搬送ユニット100
の紙幣搬送方向Bに対する左側面図である。但し、図7
と図8とでは上下が逆転している。
【0041】図7に示すサイドフレーム102と図8に
示すサイドフレーム104は、所定の強度を有する金属
薄板からなり、それぞれ接続部102a及び104aに
おいてBDU32の紙幣放出部68に取付ねじ70a乃
至70dにより固定される(但し、図8では取付ねじ7
0a及び70bは省略されている)。これによって搬送
ユニット100はBDU32の紙幣放出部68に接続さ
れている。
【0042】取付ねじ70a乃至70dは、本来、サイ
ドフレーム72及び74のねじ穴に嵌合して、サイドフ
レーム72及び74を紙幣放出部68に固定するために
従来から使用されているものである。本発明の搬送ユニ
ット100は、これらの従来からBDU32に使用され
ている取付手段(取付ねじ70a乃至70d)をそのまま
使用しているので、搬送ユニット100をBDU32に
接続するための独自の固定手段は必要としない。従っ
て、本発明は、従来のBDU32の設計を変更すること
なく、壁の厚さに応じてBDU32に取り付けることが
可能な量産性を有するた搬送ユニット100を提供する
ことができる。なお、サイドフレーム102及び104
は、それが安定にBDU32に固定される限り、その固
定の手段は上記の取付ねじ70a乃至70dには限定さ
れないことは言うまでもない。例えば、従来のBDU3
2が所定の凸部を有する場合には、かかる凸部に嵌合す
るように搬送ユニットに凹部又は嵌合孔を設けてもよ
い。また、必要があれば、サイドフレーム102及び1
04の長さを延長して、BDU32の本体にも固着し
て、取付強度を上げてもよい。もちろん、選択的に、従
来のBDU32に、搬送ユニット接続用の独自の接続手
段を新たに設けることは可能である。
【0043】サイドフレーム102及び104は、例示
的に、それぞれほぼ同一形状を有している。しかし、両
者には、後述するように、搬送ユニット100の中心線
Cに対して非対照的に駆動系が設けられる。従って、製
造の便宜上、サイドフレーム102及び104を同一形
状として、同一位置にねじ孔を設ける場合であっても、
両者は、それぞれ異なる位置のねじ孔が使用されるとい
う点で相違している。
【0044】駆動系110に関連して、サイドフレーム
102及び104は、シャフト152及び162を回転
自在に支持している。また、後述するように、サイドフ
レーム102には主として紙幣搬送系150の上部搬送
系150a用の駆動系110aが設けられ、サイドフレ
ーム104には主として紙幣搬送系150の下部搬送系
150b用の駆動系110bが設けられている。
【0045】駆動系110は、後述する紙幣搬送系15
0を駆動する機能を有し、紙幣搬送系150の上部搬送
系150aを駆動する駆動系110aと下部搬送系15
0bを駆動する駆動系110bとから構成される。上部
搬送系150a用の駆動系110aは、図8に示すよう
に、サイドフレーム102上に主として設けられ、ロー
ラ114と、ローラ112と114との間に架橋された
駆動伝達ベルト116と、ローラ114を貫通支持する
シャフト162とを有する。
【0046】ローラ112は、駆動伝達ギア82と同心
円的にシャフト78に固着され、シャフト78と共に回
転可能なように、サイドフレーム72上に支持されてい
る。駆動伝達ギア82は、図示しないBDU32の内部
に設けられているモータに接続された駆動伝達ギア80
に噛合されている。このため、ローラ112は、駆動伝
達ギア80及び82とシャフト78を介して、図示しな
いモータから駆動力を得ることができる。なお、シャフ
ト78、駆動伝達ギア80及び82、図示しないモータ
その他は、紙幣41を紙幣放出口68まで搬送するのに
使用されるが、富士通製CA02467−B051に示
されているように、当業界で公知であるので、本実施例
では詳細な説明は省略する。
【0047】ローラ112には駆動伝達ベルト116が
架けられており、ローラ112がシャフト78と共に回
動すると、これに応じて駆動される。ローラ112と駆
動伝達ベルト116との滑りを防止するために、ベルト
の内側に凹凸状のパターンを形成して、ローラの表面に
もこれに対応するパターンを形成し、あるいは、歯車と
置換することができるのは明らかであり、このことは以
下のローラと駆動伝達ベルト、紙幣搬送ベルト又はその
他のベルトとの関係に適用できる。
【0048】ローラ114はシャフト162の一端に固
着され、シャフト162と共に回動できるようにサイド
フレーム102上に支持されている。また、ローラ11
4は駆動伝達ベルト116を通じてローラ112に接続
されている。このため、ローラ114は、ローラ112
から駆動力を受け取り、これをシャフト162に伝達す
ることができる。シャフト162は、図6に示すよう
に、搬送ユニット100のほぼ中央に紙幣搬送方向Bに
対して垂直に延びており、後述するように、下部搬送系
150b用の駆動系110bとしても機能している。
【0049】以上から理解されるように、本発明の搬送
ユニット100は紙幣41を搬送するための動力を外部
のBDU32から得ている。これにより、別個に動力源
を搬送ユニットに設ける場合に比べて、部品点数の削減
と機構の簡素化を図ることができると共に、BDU32
の図示しないモータの駆動を制御すれば紙幣41の移動
が制御できるのでBDU32の制御部33で搬送ユニッ
ト100を制御することが可能になる。もちろん、選択
的に、搬送ユニット100にモータなどの動力源を設け
ると共に別個の制御装置を設けてもよい。
【0050】ローラ112と114との間にはテンショ
ンローラ118が配置されている。テンションローラ1
18は、ステンレス等の金属薄板(テンションローラア
ッセンブリ)119を介してサイドフレーム102上に
設けられたシャフト164に回動自在に支持されてい
る。また、テンションローラ118は、駆動伝達ベルト
116に接触しており、駆動伝達ベルト116を案内す
ると共に、駆動伝達ベルト116が所定の張力を有する
ように駆動伝達ベルト116を押圧している。テンショ
ンローラ118により印加される押圧力は、金属薄板1
19上に設けられた取付ねじにより調節される。もちろ
ん、図示しないばねその他の手段によってテンションロ
ーラ118に押圧力を持たせるようにしてもよい。
【0051】なお、本実施例では、ローラ112、11
4及び118に、同一のローラを使用しているが、必要
に応じて、異なる直径や幅を有するローラを使用しても
よい。下部搬送系150b用の駆動系110bは、図7
に示すように、サイドフレーム104上に主として設け
られ、シャフト162、126、139及び152と、
シャフト162の他端に固定されたギア120と、シャ
フト126の一端に固定されたギア120に噛合するギ
ア122と、シャフト126の他端に固定されたローラ
128と、シャフト139の一端に固定されたローラ1
34と他端に固定されたローラ135と、テンションロ
ーラ130と、ローラ132及び134と、シャフト1
52の他端に固定されたローラ138と、ローラ12
8、132及び134に架橋された駆動伝達ベルト13
6と、ローラ135及び138に架橋された駆動伝達ベ
ルト140とを有する。
【0052】上述したように、シャフト162は、上部
搬送系150a用の駆動系110aを構成していると共
に下部搬送系150bの駆動系110bも構成してい
る。シャフト162に固着されたギア120は、シャフ
ト162と共に回動可能なように、サイドフレーム10
4の内側に支持されている。ギア120がサイドフレー
ム104の内側に設けられているのは、駆動伝達ベルト
136と接触しないようにして駆動伝達ベルト136の
円滑な回動を確保するためである。
【0053】ギア120に噛合するギア122は、ギア
120と同様に、サイドフレーム104の内側に回動可
能に支持されている。本実施例では、ギア120及び1
22に、同一の直径と歯数を有するギアを使用している
が、必要に応じてそれらが異なるギアを使用することは
可能である。これはその他のギアについても適用され
る。
【0054】シャフト126は、サイドフレーム104
を貫通して、サイドフレーム104の内側に位置するそ
の一端にはギア122が固着され、サイドフレーム10
4の外側に位置するその他端にはローラ128が固着さ
れている。ローラ128は駆動伝達ベルト136と接続
されている。また、ローラ128の近傍下部にはテンシ
ョンローラ130が設けられている。シャフト126
は、シャフト162よりも下方に位置する。
【0055】テンションローラ130は、ローラ128
と132との間に配置され、ステンレス等の金属薄板
(テンションローラアッセンブリ)131を介して回転
可能にサイドフレーム104上に支持されている。ま
た、テンションローラ130は、駆動伝達ベルト136
に接触しており、駆動伝達ベルト136を案内すると共
に、駆動伝達ベルト136が所定の張力を有するように
駆動伝達ベルト136を押圧している。テンションロー
ラ130により印加される押圧力は、金属薄板131上
に設けられた取付ねじにより調節される。もちろん、図
示しないばねその他の手段によってテンションローラ1
30に押圧力を持たせるようにすることは可能である。
【0056】ローラ132は、図示しないシャフト16
8の一端に固着されており、サイドフレーム104の外
側において、駆動伝達ベルト136を介してローラ12
8に接続されている。シャフト168は、後述するシャ
フト206と共に、搬送ユニット100の中ではBDU
32の紙幣放出部68に最も近いシャフトである。ロー
ラ134はシャフト139の一端に固定されてサイドフ
レーム104の外側に配置されている。シャフト139
の他端にはローラ135がサイドフレームの内側に配置
されている。図7に示すように、下側搬送系用150b
の駆動系110bの中では、シャフト139は最も下方
に配置されているシャフトの一つである。
【0057】ローラ134は、サイドフレーム104の
外側において駆動伝達ベルト136を介してローラ12
8に接続されている。また、ローラ135は、サイドフ
レーム104の内側において駆動伝達ベルト140を介
してローラ138に接続されている。ローラ138はサ
イドフレーム104の内側に配置され、ローラ138が
固定されているシャフト152は、後述するシャフト1
54と共に、搬送ユニット100の中で紙幣放出部10
1に最も近いシャフトである。
【0058】次に、図9乃至図12を参照して、本発明
の搬送ユニット100の紙幣搬送系150について説明
する。図9は、本発明の搬送ユニット100の紙幣搬送
系150を示す平面図であり、図10は、図9に示す搬
送ユニット100の紙幣搬送ベルト186(又は21
2)に沿う断面図である。また、図11は、図9に示す
搬送ユニット100の可動ガイド230の拡大図であ
り、図12は、図11に示す可動ガイド230の側面図
である。
【0059】紙幣搬送系150は、BDU32の紙幣放
出部68から放出された紙幣41を受け取り、これをフ
ァサード10の紙幣放出口20まで搬送する機能を有す
る。紙幣搬送系150は、紙幣41の上面に紙幣搬送ベ
ルト186を介して接触してこれを押圧しながら案内、
搬送する上部搬送系150aと、紙幣41の下面に紙幣
搬送ベルト212を介して接触してこれを押圧しながら
案内、搬送する下部搬送系150bとから構成される。
紙幣41がBDU32の紙幣放出部68からファサード
10の紙幣放出口20まで搬送される際の紙幣搬送路1
60は、上部搬送系150aの紙幣搬送ベルト186及
び188と下部搬送系150bの下部搬送ベルト212
及び214とが互いに対抗する面において形成される。
なお、紙幣搬送ベルト186、188、212及び21
4はゴム平ベルトよりなる。
【0060】上部搬送系150aは、シャフト154、
156、162及び168と、シャフト154に固着さ
れた一対の搬送ローラ170及び172と一対のくせつ
けローラ174及び176と、シャフト162に固着さ
れた一対の搬送ローラ178及び180と、シャフト1
68に固着された一対の搬送ローラ182及び184
と、搬送ローラ170、178及び182に架橋された
紙幣搬送ベルト186と、搬送路ローラ172、180
及び184に架橋された紙幣搬送ベルト188と、可動
ガイド230と、上ガイド216とを有する。
【0061】搬送ローラ170、178及び182、く
せつけローラ174及び紙幣搬送ベルト186は、それ
ぞれ、搬送ローラ172、180及び182、くせつけ
ローラ176及び紙幣搬送ベルト188と、搬送ユニッ
ト100の中心線Cに関して対称に配置されている。シ
ャフト154は、可動ガイド230に取り付けられてお
り、シャフト152から離間するように変位することが
できる。
【0062】シャフト156は、シャフト154と16
2との間において可動ガイド230に取り付けられてお
り、紙幣搬送ベルト186及び188の上部に接触して
いる。シャフト156は、紙幣搬送ベルト186及び1
88が所定の張力を有するように紙幣搬送ベルト186
及び188を押圧している。シャフト156の押圧力
は、可動ガイド230に設けられた図示しない取付ねじ
等の部材により調節される。もちろん、図示しないばね
その他の手段によってシャフト156に押圧力を持たせ
ることは可能である。
【0063】シャフト168は図示しない可動ガイドを
有して下部搬送系150bのシャフト206から離間す
るように変位可能である。但し、かかる可動ガイドの構
成は後述する可動ガイド160の構成と同様であるた
め、ここでは説明を省略する。シャフト168に固着さ
れている搬送ローラ182及び184は紙幣搬送ベルト
186を案内する。
【0064】搬送ローラ170及び172とくせつけロ
ーラ174及び176は、搬送ユニット100の紙幣放
出部101に配置されている。また、搬送ローラ170
と搬送ローラ172は同一のローラから構成されてい
る。搬送ローラ170及び172とくせつけローラ17
4及び176は、後述する下部搬送系150bの搬送ロ
ーラ190及び192とくせつけローラ194及び19
6と協同して、紙幣41をファサードの紙幣放出口20
に正しく搬送すると共に、紙幣放出口20から突出する
紙幣41の一部を保持する。これらについては後述す
る。
【0065】くせつけローラ174及び176は、シャ
フト154に固着されているために搬送ローラ170及
び172と同軸であるものの、搬送ローラ170及び1
72よりも幾分大きい径を有する。くせつけローラ17
4とくせつけローラ176は同一のローラから構成され
ている。搬送ローラ178及び180は、シャフト16
2に固着されて搬送ローラ170及び172と搬送ロー
ラ182及び184のほぼ中間に配置されている。搬送
ローラ178及び180は、紙幣搬送ベルト186及び
188を案内すると共に、紙幣搬送ベルト186及び1
88を下部搬送系150bの紙幣搬送ベルト212及び
214に対して押圧しているため、テンションローラと
しても機能している。
【0066】上述したように、シャフト154、15
6、162及び168のうち駆動力を得るのはシャフト
162であるので、紙幣搬送ベルト186及び188を
直接駆動するのは、シャフト162に固着された搬送ロ
ーラ178と180である。もっとも、代替的に、駆動
力を与えるシャフトとして、シャフト154、156及
び/又は168を選択するように構成してもよいことは
言うまでもない。
【0067】可動ガイド230は、図10乃至図12に
示すように、可動中心232、ガイド部234、一対の
サイドプレート236及び238を有する。可動中心2
32は、サイドプレート236及び238に設けられた
孔とこれを貫通するスタッドよりなり、サイドフレーム
102及び104により回動自在に支持されている。可
動中心232はサイドプレート236及び238に固定
されているため、可動ガイド230は、可動中心232
の回りに、サイドフレーム102及び104に対して回
動することができる。代替的に、可動中心232をシャ
フトにより構成してもよい。
【0068】ガイド部234は、一面が紙幣搬送路16
0に対抗して配置され、搬送される紙幣41が紙幣搬送
路160からはずれないように、これを案内する。ガイ
ド部234は、紙幣41を受け入れる部分において三叉
路240a乃至240cを有し、各三叉路の先端は上方
向に屈曲されている。また、ガイド部234は、紙幣4
1を排出する部分においても三叉路242a乃至242
cを有する。ガイド部234は、搬送ローラ170及び
172とくせつけローラ174及び176に対抗する三
叉路の凹部242d及び242eが上方向に屈曲され、
これらのローラの円滑な運動を確保している。ガイド部
234は金属薄板により当業界で既知の方法により製造
することができる。
【0069】サイドプレート236及び238は、それ
ぞれ同一形状であり、金属薄板をトラック状に形成する
ことによって製造される。サイドプレート236及び2
38は、それぞれ一端において可動中心232に接続さ
れ、他端においてシャフト154に接続されている。ま
た、両者は、それぞれほぼ中央の上部において、シャフ
ト156と接続する。
【0070】可動ガイド230は、複数枚数の紙幣41
が紙幣放出部101まで搬送された場合に、シャフト1
54が上方へ移動することを許容することによって、紙
幣41の円滑な搬送を確保するものである。即ち、シャ
フト152及び154との間隔が変更不能であれば、所
定枚数以上の紙幣41をシャフト152及び154間に
通過させることができず、一又は少数枚数の紙幣41の
搬送を煩雑にも複数回繰返さなければならなくなる。本
発明の搬送ユニット100は、可動ガイド230により
かかる不都合を解決している。
【0071】上ガイド216は、下部搬送系150bの
下ガイド220と共に、搬送ユニット100とBDU3
2に共通して用いられている。即ち、BDU32の紙幣
放出部68に従来から配置されている上ガイドと下ガイ
ドをそれぞれより長いガイドと交換して、一部をBDU
32用とし、残りを搬送ユニット100用と使用してい
る。上ガイド216と下ガイド220は、図10に示す
ように、紙幣41を放出する部分において屈曲されて、
紙幣41の円滑な搬送を確保している。上ガイド21
6、下ガイド220及び218は、当業界で既知の方法
により製造することができる。
【0072】下部搬送系150bは、シャフト152、
158、166及び206と、シャフト152に固着さ
れた一対の搬送ローラ190及び192と一対のくせつ
けローラ194及び196、シャフト158に固着され
た一対の搬送ローラ198及び200と、シャフト16
6に固着された一対の搬送ローラ202及び204と、
シャフト206に固着された一対の搬送ローラ208及
び210と、搬送ローラ190、198、202及び2
08に架橋された紙幣搬送ベルト212と、搬送ローラ
192、200、204及び210に架橋された紙幣搬
送ベルト214と、ガイド216及び218とを有す
る。
【0073】搬送ローラ190、198、202及び2
08、くせつけローラ194及び紙幣搬送ベルト212
は、それぞれ、搬送ローラ192、200、204及び
210、くせつけローラ196及び紙幣搬送ベルト21
4と、搬送ユニット100の中心線Cに関して対称に配
置されている。搬送ローラ190及び192は、上部搬
送系150aの搬送ローラ170及び172と同一のロ
ーラで構成されている。図9に示すように、搬送ローラ
190は搬送ローラ170の真下に、搬送ローラ192
は搬送ローラ192の真下に、それぞれ配置され、所定
の圧力で接触している。上述したように、搬送ローラ1
70、172、190及び192は協同して紙幣41を
ファサードの紙幣放出口20まで押圧しながら搬送する
と共に、紙幣放出口20から突出した紙幣41を保持す
る。なお、搬送ローラ170、172、190及び19
2が紙幣41を紙幣放出口20付近まで搬送し、紙幣放
出口20のシャッター21が開口した後に、所定長さだ
け紙幣41を紙幣放出口20から突出させて保持する機
構は、後述する紙幣検知系250と共に説明する。
【0074】図7を参照して上述したように、シャフト
152、158、166及び206のうち駆動力を得る
のはシャフト152であるので、紙幣搬送ベルト212
及び214を直接駆動するのは、シャフト152に固着
された搬送ローラ190と192である。もっとも、代
替的に、駆動力を与えるシャフトとして、シャフト15
8、166及び/又は206を選択するように構成して
もよいことは言うまでもない。
【0075】くせつけローラ194及び196は、上部
搬送系150aのくせつけローラ174及び176は同
一のローラで構成されている。図9に示すように、くせ
つけローラ194はくせつけローラ174の真下に、く
せつけローラ196はくせつけローラ176の真下に、
それぞれ配置され、所定の圧力で接触している。上述し
たように、くせつけローラ174、176、194及び
196は、協同して、搬送される紙幣41の折れ曲がり
をなくし、紙幣41が紙幣放出口20から確実に放出さ
れることを確保するものである。
【0076】くせつけローラ194及び196は、シャ
フト152に固着されているために搬送ローラ190及
び192と同軸であるものの、搬送ローラ190及び1
92よりも幾分大きい半径を有する。このため、くせつ
けローラ194及び196は、それぞれくせつけローラ
174及び176と協同して、紙幣放出部101に搬送
された紙幣41に押圧力を印加してする。即ち、図3か
らわかるようにファサード10の紙幣放出口20は所定
の幅しか有しないため、搬送される紙幣41が折れ曲が
るなどして紙幣放出口20に正しく整列していなければ
紙幣放出口20付近で紙幣41がファサード10の裏面
に衝突して紙幣放出口20から突出しない場合が考えら
れる。そこで、くせつけローラ174、176、194
及び196はかかる紙幣41の折れ曲がりを取り除き、
紙幣41が紙幣放出口20から突出するように、紙幣突
出口20に対して紙幣41を整列させるものである。
【0077】シャフト158はサイドフレーム102及
び104により挟持されている。シャフト158に固着
されている搬送ローラ198及び200は、搬送ローラ
190及び192と搬送ローラ178及び180のほぼ
中間に配置されている。搬送ローラ198及び200
は、紙幣搬送ベルト212及び214を案内すると共
に、紙幣搬送ベルト212及び214を紙幣搬送ベルト
186及び188に対して押圧しているため、テンショ
ンローラとしても機能している。
【0078】シャフト166はサイドフレーム102及
び104により挟持されている。シャフト166に固着
されている搬送ローラ202及び204は、搬送ローラ
178及び180と搬送ローラ208及び210のほぼ
中間に配置されている。搬送ローラ202及び204
は、紙幣搬送ベルト212及び214を案内すると共
に、紙幣搬送ベルト212及び214を紙幣搬送ベルト
186及び188に対して押圧しているため、テンショ
ンローラとしても機能している。
【0079】シャフト206はサイドフレーム102及
び104により挟持されている。上述したように、シャ
フト206は、シャフト132と共に、搬送ユニット1
00においてBDUの紙幣放出部68に最も近い位置に
配置されているシャフトである。シャフト206に固着
されているローラ208及び210は紙幣搬送ベルト2
12及び214を案内している。
【0080】下ガイド218は、搬送される紙幣41が
紙幣搬送路160からはずれないように、これを案内し
ている。下ガイド218及び220は、サイドフレーム
102及び104に対して固定されている。下ガイド2
18及び220は、それぞれシャフト152及び206
に接続されてもよい。次に、図13及び図14を参照し
て、本発明の搬送ユニット100の紙幣検知系250に
ついて説明する。図13は、本発明の搬送ユニット10
0の紙幣検知系250を示す平面図であり、図14は、
図13に示す紙幣検知系250のセンサ252を含む断
面図である。
【0081】紙幣検知系250は、紙幣41がBDU3
2の紙幣放出部68から搬送ユニット100の紙幣放出
部101まで搬送されたことを検知し、その結果をBD
U制御部33と主制御部2に通知する機能を有する。紙
幣検知系250は、センサ252とセンサレバー254
とを有する。センサ252は、発光素子252aと受光
素子252bからなる周知のフォトセンサとして構成さ
れる。センサ252は、発光素子252aと受光素子2
52bとの間の連絡通路を物体が横切った場合に、この
物体を光学的に検知することができる。センサ252
は、BDU制御部33と主制御部2に接続されている。
【0082】センサレバー254は、図14に示すよう
に、断面L字状に形成されて搬送ユニット101の紙幣
放出部101に設けられている。センサレバー254
は、その一端はシャフト154に(又はサイドフレーム
102及び104に直接に)回動自在に接続されて、そ
の他端はセンサ252付近へ延びている。センサレバー
254は、紙幣搬送路160と接続されており、搬送さ
れる紙幣41に接触することができる。センサレバー2
54の他端は、重力又は図示しないばね部材の付勢力に
より、通常は、発光素子252aと受光素子252bの
連絡通路を妨げない位置256に配置されている。しか
し、搬送される紙幣41がセンサレバー254と係合す
ると、紙幣41の搬送力がセンサレバー254に印加さ
れている付勢力よりも大きいため、センサレバー254
をシャフト154回りに回動させ、その結果、センサレ
バー254の他端は、発光素子252aと受光素子25
2bの連絡通路を妨げる位置258に移動する。これに
より、センサ252は、紙幣41が紙幣放出部101ま
で搬送されたことを検知し、その結果を主制御部2及び
BDU制御部33に直接的又は間接的に通知される。な
お、選択的に、センサレバー254を通常は位置258
に配置して、紙幣検知後は位置256に変位するように
構成するようにしてもよい。
【0083】なお、センサ252とセンサレバー254
の位置は本実施例に開示したものに限定されず、例え
ば、センサレバー254はシャフト152回りに回転自
在に接続されてもよい。また、センサ252がフォトセ
ンサに限定されないことはいうまでもなく、当業界で既
知の検知装置を紙幣検知系250に使用することができ
る。
【0084】以下、図15を参照して、本発明の壁埋め
込み型のATM1の出金動作について説明する。まず、
ユーザーは、ファサード10の操作画面12の案内に従
ってファンクションキー14を操作して出金取引(引き
出し)を選択する(ステップ1001)。これに応答し
て、操作画面12はユーザーにカードを挿入するように
求め、これに応じてユーザーはカードをカード投入口1
8に挿入する(ステップ1002)。
【0085】挿入されたカードは、図4に示すCRU制
御部4の制御の下、カードリーダユニットまで搬送され
て、その磁気ストライプに記録されている情報が読み取
られる。主制御部2は、CRU制御部4を介してかかる
情報を受け取り、この情報に基づいて、通信部3を介し
て、そのカードを発行した金融機関のホストコンピュー
タと交信する(ステップ1003)。
【0086】また、ユーザーは、操作画面12の案内に
従って、暗証番号を入力する(ステップ1004)。な
お、一般に、ステップ1001とステップ1002の順
序は問わない。続いて、操作画面12はユーザーに引き
出し金額の入力を求め、ユーザーは引き出し金額をキー
ボード16から入力する(ステップ1005)。明らか
に誤った暗証番号を入力した場合や取引限度額以上の引
き出し金額を入力した場合は再度の入力を促される。
【0087】主制御部2は、ユーザーが入力した暗証番
号と引き出し金額の取引情報をファサード10から受け
取り、これをホストコンピュータに送信して、正当性の
チェックと取引の承認を依頼する。また、選択的に、操
作画面12は、通帳の挿入を促してもよい。主制御部2
は、引き出し金額をファサード10から受け取ると、取
引時間の短縮のため、ホストコンピュータから取引の承
認を得ること見越して、引き出し金額に相当する紙幣の
種類と枚数を決定し、BRU32にその搬送を指示する
(ステップ1006)。これにより、例えば、ユーザー
が希望する引き出し金額が300ドルであれば、BRU
32は、カセット40から20ドル紙幣を15枚搬送し
なければならないことを認識する。もっとも、選択的
に、ユーザーの便宜を図るため、BRU32は、カセッ
ト40から20ドル紙幣を14枚、カセット38から1
0ドル紙幣を2枚の合計16枚を搬送するように認識す
ることもできる。主制御部2からのかかる指示に基づい
て、BRU32は、15枚の紙幣41の全てをプール部
66へ搬送する(ステップ1007)。搬送された紙幣
41はプール部66で一時的にプールされる。
【0088】主制御部2は、ホストコンピュータから取
引を承認しない旨の応答を受け取ると(ステップ100
8)、その理由が取り扱いしていないカードである場合
など、瑕疵を治癒できない場合には(ステップ100
9)、その旨をユーザーに知らせて取引を中止する(ス
テップ1011)。この場合、プール部66にプールさ
れた紙幣41はカセット34の拒絶エリア35に戻され
る。
【0089】暗証番号の不一致など訂正可能な瑕疵の場
合には(ステップ1009)、操作画面12は、ユーザ
ーに暗証番号や引き出し金額の再入力を求め(ステップ
1010)、主制御部2は訂正された情報を受け取っ
て、その正誤を再判断するようホストコンピュータに依
頼する。所定回数の再入力だけ暗証番号を間違った場合
などは同様に取引を中止する(ステップ1011)。正
しい暗証番号又は引き出し金額が再入力されてホストコ
ンピュータから取引の承認がなされれば、後述するよう
に、プール部66にプールされた紙幣41は一括して紙
幣放出部68から搬送ユニット100へ搬送される(ス
テップ1012)。
【0090】主制御部2は、ホストコンピュータから取
引承認の応答を受け取ると(ステップ1008)、プー
ル部66にプールされた紙幣41を搬送ユニット100
に放出するようにBDU32に命令する(ステップ10
12)。上述したように、搬送ユニット100は駆動力
をBDU32から得ている。また、BDU32のプール
部66に収納されている紙幣41を紙幣放出部68から
放出するための駆動力とBDU32から得た紙幣41を
搬送ユニット100が紙幣放出部101まで搬送するた
めの駆動力は、図示しない共通のモータから生成される
ものである。そこで、主制御部2から放出命令を受けた
BDU32の制御部33は、紙幣41を搬送ユニット1
00に放出した後であっても、紙幣41が搬送ユニット
100の紙幣放出部101まで搬送されるように、モー
タを駆動し続ける(ステップ1013)。
【0091】さて、紙幣41がBDU32の紙幣放出部
68から放出された後に搬送ユニット100の紙幣放出
部101まで搬送されるまでの搬送ユニット100の各
部の動作について以下に説明する。BDU32内のモー
タが更に駆動されると、それに直接又は間接的に接続さ
れた駆動伝達ギア80が、搬送ユニット100のフレー
ム102を見る向きに関して時計回りに駆動され、その
結果、駆動伝達ギア80はそれと連結している駆動伝達
ギア82を駆動する。駆動伝達ギア82が時計回りに回
転すると、それが固着されているシャフト78も一体的
に時計回りに回転し、その結果、シャフト78に固着さ
れているローラ112も一体的に時計回りに回転する。
このローラ112の駆動により、上部搬送系150aの
駆動系110aが駆動される。
【0092】即ち、駆動伝達ベルト116が時計回りに
回転され、テンションローラ118により印加される所
定の張力の下、ローラ114とシャフト162が一体的
に時計回りに回転する。シャフト162が回転するた
め、下部搬送系150bの駆動系110b及び上部搬送
系150aが駆動されることになる。まず、下部搬送系
150bの駆動系110bの駆動について説明する。
【0093】即ち、シャフト162の他端に固着されて
いるギア120がシャフト162と一体的に回転し、そ
の結果、ギア120はそれに連結されているギア122
を駆動する。ギア122が回転すると、それが固着され
ているシャフト126も一体的に回転し、その結果、シ
ャフト126に固着されているローラ128も一体的に
回転する。ローラ128は、駆動伝達ベルト136と一
体的に、(搬送ユニット100のフレーム104を見る
向きに関して反時計回りに)回転するため、テンション
ローラ130により印加される所定の張力の下、ローラ
132及び134も回転する。
【0094】ローラ134が回転すると、ローラ134
と共にシャフト139及びローラ135が回転される。
この結果、駆動伝達ベルト140、駆動伝達ベルト14
0に接続されているローラ138、及びローラ138が
固定されているシャフト154が駆動される。シャフト
154が回転するため、下部搬送系150bが駆動され
ることになる。
【0095】まず、シャフト162が駆動される結果と
しての上部搬送系150aの動作について説明する。シ
ャフト162が、搬送ユニット100のフレーム102
を見る向きに関して時計回りに回転すると、シャフト1
62に固定されている一対のローラ178及び180が
時計回りに回転する。その結果、ローラ178及び18
0に接続されている紙幣搬送ベルト186及び188が
時計回りに回転する。
【0096】紙幣搬送ベルト186の回転に伴って、シ
ャフト156とローラ198及び202により印加され
る所定の張力の下、ローラ170及び182も回転す
る。また、紙幣搬送ベルト188の回転に伴って、シャ
フト156とローラ200及び204により印加される
所定の張力の下、ローラ172及び184も回転する。
次に、シャフト152が駆動される結果としての下部搬
送系150bの動作について説明する。シャフト152
が、搬送ユニット100のフレーム102を見る向きに
関して時計回りに回転すると、シャフト152に固定さ
れている一対のローラ190及び192が時計回りに回
転する。その結果、ローラ190及び192に接続され
ている紙幣搬送ベルト212及び214が時計回りに回
転する。
【0097】紙幣搬送ベルト212の回転に伴って、ロ
ーラ178により印加される所定の張力の下、ローラ1
98、202及び208も回転する。また、紙幣搬送ベ
ルト214の回転に伴って、ローラ180により印加さ
れる所定の張力の下、ローラ200、204及び210
も回転する。このようにして、紙幣搬送ベルト186、
188、212、214は、紙幣紙幣搬送路160にお
いて紙幣41が紙幣搬送方向Bに搬送されるように、回
転される。これらのベルトは、互いに押圧されているた
めに、一体的に回転する。従って、例えば、上側の紙幣
搬送ベルト186及び188の回転速度が下側の紙幣搬
送ベルト212及び214よりも大きく、複数枚数重な
った紙幣41が搬送中にばらけてしまうことはない。
【0098】かかる紙幣搬送系150により紙幣41
は、BDU32の紙幣放出部68から搬送ユニット10
0の紙幣放出部101まで、ガイド216、218、2
20及び230に補助されながら、搬送されることにな
る。BDU32の制御部33は、ジャム(紙詰まり)を
検出するために、図示しないタイマと比較器に接続され
ている。タイマは紙幣41の搬送時間を計測する。本実
施例では、搬送時間の起算点を紙幣41が搬送ユニット
100に受け取られた時に設定しているが、選択的に、
紙幣41がBDU32の所定の場所にある時を基準とし
て設定することも可能である。タイマの計測結果は比較
器に送られ、比較器はこれを基準時間と比較する。搬送
ユニット100とBDU32に取付けた場合は、その分
搬送時間が長くなるので、BDU32の制御部33のフ
ァームウェア又はソフトウェアにおいて、予めこの基準
時間の設定が変更される。こうして、紙幣41が基準時
間内に紙幣放出部101に到達しなければ(ステップ1
015)、制御部33はジャムがあったと認識して、搬
送を中止し、その旨を主制御部2に通知する(ステップ
1016)。紙幣41の搬送時間が基準時間に達しなけ
れば、モータの駆動は連続される(ステップ1015、
1013)。
【0099】15枚の紙幣41が紙幣放出部101に到
達したかどうかは、搬送ユニットの紙幣検知系250に
よって検知される(ステップ1014)。紙幣41が紙
幣放出部101に到達すると、紙幣41はセンサレバー
254と係合してセンサーレバー254を位置256か
ら位置258まで変位させる。この結果、センサレバー
254はセンサ252の発光素子252aと受光素子2
52bの連絡通路を遮断する。かかる検知信号は、BD
U32の制御部33と主制御部2へと通知される。
【0100】この際、15枚の紙幣41は可動ガイド2
30のガイド部234に係合してガイド部234を可動
中心232回りに時計回りに必要量だけ回動させる。可
動ガイド230と共にシャフト154がシャフト152
から離間するので、ローラ170,172,190及び
192間に紙幣41が詰まってしまうことはない。これ
に応答して、主制御部2はBDU32の制御部33に対
して、一時的に紙幣41の搬送を停止するように命令す
る(ステップ1017)。このまま紙幣41を搬送し続
ければ、ファサード10の紙幣放出口20のシャッター
21が閉じているために、これに衝突してしまうからで
ある。BDU32のモータはシャッター21が開口する
まで停止される(ステップ1017)。
【0101】主制御部2は、同時に、ファサード10に
対して、紙幣放出口20のシャッター21を開口するよ
うに命令する(ステップ1017)。主制御部2は、シ
ャッター21が開口した旨をファサード10から受信す
ると(ステップ1018)、BDU32の制御部33に
対して、紙幣41の搬送再開を命令する。これに応答し
て、BDU32の制御部33は、紙幣41が所定の長さ
だけ紙幣放出口20から突出するように、モータを駆動
する。通常、紙幣は、搬送される方向に66乃至82ミ
リメートルの長さを有するため、BDU32の制御部3
3は、紙幣41が40ミリメートル程度だけ進行するよ
うに、図示しないモータを所定時間駆動し、あるいは、
モータ軸を所定角度だけ回転させ、その後、モータを停
止する。その結果、紙幣41の一部は紙幣放出口20か
ら突出し、ユーザーが取り出し可能な状態になる(ステ
ップ1019)。もっともファサード10の紙幣放出口
20に別個のセンサを設けて、紙幣41の突出を確認し
てもよい。
【0102】なお、紙幣41の一部は紙幣放出部101
のローラ170、172、190及び192に保持され
ているため、センサレバー254は発光素子252aと
受光素子252bの連絡通路を遮断したままである。ま
た、紙幣41の一部又は全部に折れ曲がりがあったとし
ても、くせつけローラ174、176、194及び19
6がその折れ曲がりを取り除くので、紙幣41は確実に
紙幣放出口20から突出する。
【0103】ユーザーが全ての紙幣41を取り出すと、
センサレバー254が位置256に復帰する。主制御部
2は、センサ252からのかかる検知信号を受け取る
と、ファサード10に対して、紙幣搬送口20のシャッ
ター21を閉口するように命令する(ステップ102
3)。また、ユーザーが、紙幣を全て取り出さないまま
所定の時間が経過すれば(ステップ1020、102
1)、主制御部2は、取り忘れた紙幣41を取り込むよ
うにBDU32の主制御部33に命令する(ステップ1
022)。ステップ1019における所定時間を計測す
る図示しないクロックは、ファサード10又は筐体30
内のいずれに設けられてもよい。主制御部2からの命令
に従って、BDU32の制御部33は、モータを逆方向
に回転させることによって紙幣41を取り込む。この紙
幣41は、搬送ユニット100、BDU60の選別部6
0を介してカセット34の拒絶エリア35に搬送され
る。
【0104】紙幣41が取り込まれた後は、シャッター
21が閉口される(ステップ1023)。紙幣41の取
り込みは、搬送ユニット100のセンサ252又は選択
的に設けられた紙幣放出口20のセンサによって検知さ
れる。その後、カードの返却、レシートの交付、記帳な
どがなされるが、これは従来の方法と同様であるので説
明を省略する。
【0105】なお、本実施例では、暗証番号の照合と引
き出し金額が引き出し限度額内にあるかどうかの判断を
ホストコンピュータが行っているが、選択的に、ホスト
コンピュータが管理する元帳ファイルから主制御部2が
それらの情報を得て、主制御部2がこれらを判断しても
よい。次に、図16乃至図20を参照して、図本発明の
ATM1のEDU300及び搬送ユニット400につい
て説明する。図16は、ファサード10とEDU300
と搬送ユニット400との位置関係を説明するためのA
TM1の要部断面図である。図17は、搬送ユニット4
00の駆動系410と封筒搬送系470を示す拡大平面
図である。図18は、搬送ユニット400の駆動系41
0と封筒搬送系470及びそれらとEDUとの関係を示
す拡大側面図である。図19は、搬送ユニット400の
封筒検知系480及びEDU300の印字系を示す拡大
断面図である。図20は、搬送ユニット400の封筒搬
送系470の下側搬送ローラの可動機構を説明するため
の拡大側面図である。
【0106】EDU300には、現在使用されている富
士通製のEDU、例えば、富士通モデルCA02468
−B051をそのまま使用することができる。このよう
に、EDU300の構造は既に公知であり、添付図面及
び以下の説明においては、EDU300の各部の構造、
機能は簡略化されている。EDU300の各部は、主制
御部2からの命令を、EDU制御部301を介して、受
け取る。
【0107】EDU300はファサード10の封筒投入
口22から投入された預金用封筒600を収納、管理す
る装置である。EDU300は、図16及び図19に示
すように、封筒受入部302と、モータ312を含む封
筒駆動・搬送系310、封筒600に文字等を印字する
スタンプホイール330、各種センサ(長さ検知センサ
340、挿入検知センサ342及び印字センサ344)
及び収納箱BIN350を有している。
【0108】封筒受入部302は、搬送ユニット400
が取り付けられる部分で、EDU300の本体から壁W
の内部に6インチ程度突出している。封筒受入部302
に到達した封筒600は、封筒受入部302内に形成さ
れた封筒搬送路304を通り、封筒駆動・搬送系310
により図19に示す印字センサ344が検知する印字位
置まで搬送される。印字センサ344が封筒600を検
知すると、封筒駆動・搬送系310は封筒600の搬送
は一時的に中止する。その後、スタンプホイール330
が必要な情報を封筒600に印字する。印字された封筒
は、図16に示すBIN350に収納される。
【0109】封筒受入部302に設けられている長さ検
知センサ340は、後述するように、印字センサ344
と共に、挿入物(封筒600)が正規の封筒であるかど
うかを判断するのに使用される。挿入物が、ファサード
10の封筒収納部26に収納されている正規の封筒以外
のものであると判断された場合には、不適当な挿入とし
て、挿入物は印字センサ340まで到達した後に、封筒
駆動・搬送系310が逆方向に挿入物を搬送して封筒投
入口22よりユーザーに返却する。
【0110】挿入検知センサ342は、搬送ユニット4
00を取付けない場合には、封筒の挿入を検知して、封
筒駆動・搬送系310のモータ312を駆動させるのに
寄与するが、搬送ユニット400が取り付けられた場合
には、後述する搬送ユニット400の挿入検知センサ5
02がこれを代替するので、本実施例では、挿入検知セ
ンサ342は実質的に機能しない。但し、選択的に、搬
送ユニット400とEDU300の動力源を別個にする
場合には、挿入検知センサ342はEDU300に封筒
600の挿入された際にモータ312を駆動するものと
して機能する。なお、挿入検知センサ342と長さ検知
センサ340の位置は逆であってもよい。
【0111】搬送ユニット400も、搬送ユニット10
0と同様に、EDU300に接続されることによってフ
ァサード10をEDU300から離間して設置されるこ
とを可能にしている。EDU300の封筒受入部302
が壁W内に6インチ程度突出しているために、搬送ユニ
ット400は、例示的に、7インチ程度の長さを有す
る。
【0112】搬送ユニット400は、一対のサイドフレ
ーム402及び404と、駆動系410と、封筒搬送系
470と、封筒検知系500とを有している。サイドフ
レーム402及び404は、所定の強度を有する金属薄
板からなり、図18及び図19に示すように、それぞれ
接続部402a及び404aにおいてEDU300の封
筒受入部302に取付ねじ320a乃至320f(な
お、取付ねじ320d乃至320fはサイドフレーム4
04側にあるが図18及び図19では省略されている)
により固定される。これによって搬送ユニット400は
EDU300の封筒受入部302に接続される。
【0113】取付ねじ320a乃至320fは、サイド
フレーム322及び324(なお、サイドフレーム32
4はサイドフレーム404側に設けられているが図16
乃至図20では省略されている)に設けられている図示
しないねじ穴に嵌合して、サイドフレーム322及び3
24を封筒受入部302に固定するために従来から使用
されているものである。本発明の搬送ユニット400
は、搬送ユニット100と同様に、これらの従来からE
DUに使用されている取付手段をそのまま使用している
ので、EDU300に接続するために独自の固定手段は
必要としない。また、搬送ユニット100と同様に、サ
イドフレーム402及び404の固定の手段は上記の取
付ねじには限定されない。更に、搬送ユニット100と
同様に、サイドフレーム402及び404は同一形状で
なくてもよい。
【0114】駆動系410は、後述する封筒搬送系47
0を駆動する機能を有し、封筒搬送系470の上部搬送
系470aを駆動する駆動系410aと下部搬送系47
0bを駆動する駆動系410bとから構成される。上部
搬送系470a用の駆動系410aは、図17及び図1
8に示すように、サイドフレーム404上に主として設
けられ、EDU300側の駆動系とファサード10側の
駆動系に分類することができる。
【0115】EDU300側の上部搬送系470a用の
駆動系410aは、ローラ414と、駆動伝達ベルト4
20と、駆動伝達ギア424、426、428及び43
0と、シャフト422及び432とを有する。ローラ4
12は、EDU300の駆動伝達ギア316と同心円的
にシャフト318に固着され、シャフト318と共に回
転可能なように、封筒受入部302のサイドフレーム3
22上に支持されている。EDU300の駆動伝達ギア
316は、モータ312に接続された駆動伝達ギア31
4に接続されている。このため、ローラ412は、駆動
伝達ギア314及び316とシャフト318を介して、
モータ312から駆動力を得ることができる。なお、シ
ャフト318、駆動伝達ギア314及び316、及び、
モータ312は、富士通製CA02468−B051に
示されているように、当業界で公知であるので、本実施
例では詳細な説明は省略する。
【0116】ローラ414は、ローラ412と駆動伝達
ベルト420を介して接続されている。従って、ローラ
412が回動すると、これに応じてローラ414も駆動
される。ローラ414が回転すると、それが固定されて
いるシャフト422も回転する。シャフト422はサイ
ドフレーム402及び404に回転自在に支持されてい
る。シャフト422には、ローラ414の内側にギア4
24が固定されている。なお、シャフト422は、後述
する下部搬送系470bの駆動系410bとしても機能
している。
【0117】ギア424はその上方に位置するギア42
6に連結され、ギア426はその上方に位置するギア4
28に連結されている。更に、ギア428はその上方に
あるギア430に連結されている。ギア430はシャフ
ト432に固定されている。4つのギア424、42
6、428及び430はいずれもサイドフレーム404
上で回動自在に支持されている。
【0118】ファサード10側の上部搬送系470a用
の駆動系410aは、ローラ418と、駆動伝達ベルト
420と、駆動伝達ギア436、438、440及び4
42と、シャフト434及び444とを有する。ローラ
418は、ローラ412と駆動伝達ベルト420を介し
て接続されている。従って、ローラ412が回動する
と、これに応じてローラ418も駆動される。ローラ4
14が回転すると、それが固定されているシャフト43
4も回転する。シャフト434はサイドフレーム402
及び404に回転自在に支持されている。シャフト43
4には、ローラ418の内側にギア436が固定されて
いる。シャフト434は、後述する下部搬送系470b
の駆動系410bとしても機能している。
【0119】ギア436はその上方に位置するギア43
8に連結され、ギア438はその上方に位置するギア4
40に連結されている。更に、ギア440はその上方に
あるギア442に連結されている。ギア442はシャフ
ト444に固定されている。4つのギア436、43
8、440及び442はいずれもサイドフレーム404
上で回動自在に支持されている。
【0120】上部搬送系470a用の駆動系410aが
このような構成をとる結果、ローラ412が回動する
と、EDU300のモータ312の駆動力は、シャフト
432及び444へ伝達されることになる。ローラ41
4と418との間にはテンションローラ416が配置さ
れている。テンションローラ416は、テンションロー
ラ118と同様に、駆動伝達ベルト420を案内すると
共に、駆動伝達ベルト420が所定の張力を有するよう
に駆動伝達ベルト420を押圧している。また、テンシ
ョンローラ416により印加される押圧力は調節可能で
ある等の点についてもテンションローラ118と同様で
ある。
【0121】下部搬送系470b用の駆動系410bも
EDU300側の駆動系とファサード10側の駆動系に
分類することができる。EDU300側の下部搬送系4
70b用の駆動系410bは、図17及び図18に示す
ように、シャフト422及び452と、ローラ414、
446及び450と、駆動伝達ベルト420及び448
を有する。
【0122】上述したように、シャフト422は、上部
搬送系470a用の駆動系410aを構成していると共
に下部搬送系470bの駆動系410bも構成してい
る。シャフト422には、そのほぼ中央にローラ446
が固定されている。ローラ446は、シャフト422と
平行に設けられたシャフト452のほぼ中央に固定され
たローラ450と駆動伝達ベルト448を介して接続さ
れている。従って、ローラ414が駆動伝達ベルト42
0により回転されてシャフト422が駆動されると、そ
の駆動力はシャフト452に伝達される。
【0123】ファサード10側の下部搬送系470b用
の駆動系410bは、図17及び図18に示すように、
シャフト434及び460と、ローラ418、454及
び458と、駆動伝達ベルト420及び456とを有す
る。上述したように、シャフト434は、上部搬送系4
70a用の駆動系410aを構成していると共に下部搬
送系470bの駆動系410bも構成している。シャフ
ト434には、そのほぼ中央にローラ454が固定され
ている。ローラ454は、シャフト434と平行に設け
られたシャフト4460のほぼ中央に固定されたローラ
458と駆動伝達ベルト456を介して接続されてい
る。従って、ローラ418が駆動ベルト420により回
転されてシャフト434が駆動されると、その駆動力は
シャフト460に伝達される。
【0124】下部搬送系470b用の駆動系410bが
このような構成をとる結果、ローラ412が回動する
と、EDU300のモータ312の駆動力は、シャフト
452及び460へ伝達されることになる。以上から理
解されるように、本発明の搬送ユニット400も、搬送
ユニット100と同様に、封筒600を搬送するための
動力を外部のEDU300から得ている。これにより、
別個に動力源を搬送ユニットに設ける場合に比べて、部
品点数の削減と機構の簡素化を図ることができると共
に、EDU300のモータ312の駆動を制御すれば封
筒600の移動が制御できるのでEDU300の制御部
301で搬送ユニット400を制御することが可能にな
る。もちろん、選択的に、搬送ユニット400にモータ
などの動力源を設けると共に別個の制御装置を設けても
よい。
【0125】なお、このように駆動系410を構成する
主要な駆動伝達ギアはサイドフレーム404に設けられ
ているが、選択的に、どちらか一方又は両方をサイドフ
レーム402に設けてもよい。また、シャフト422及
び434は、封筒600の封筒搬送路462を妨げない
限り、どこに配置されてもよい。また、選択的に、ギア
とローラを置換することも可能である。更に、必要があ
れば、駆動伝達ベルト448及び456にテンションロ
ーラを設けてもよい。
【0126】次に、図17、図18及び図20を参照し
て、本発明の搬送ユニット400の封筒搬送系470に
ついて説明する。封筒搬送系470は、ファサード10
の封筒投入口22から投入された封筒600を受け取
り、これをEDU300の封筒受取部302まで搬送す
る機能を有する。なお、図面中、参照番号470、47
0a及び470bの図示は省略されている。
【0127】上述したように封筒搬送系470は、封筒
600の上面にローラを接触してこれを押圧しながら案
内、搬送する上部搬送系470aと、封筒600の下面
にローラを接触してこれを押圧しながら案内、搬送する
下部搬送系470bとから構成される。また、上部搬送
系470a及び下部搬送系470bは、それぞれ、更
に、EDU300側の搬送系とファサード10側の搬送
系に分類できる。このように、紙幣41を紙幣搬送ベル
ト搬送する搬送ユニット100と異なり、搬送ユニット
400はローラを使用して封筒600を搬送する。
【0128】封筒600は、紙幣41に比較して、搬送
方向の長さが長く、折り曲がりが少なく、挿入される枚
数は一枚である。このため、搬送方向について常に封筒
600を保持しなくてもよい。そこで、搬送ユニット4
00及びEDU300においては、部品点数を削減する
ために封筒搬送用のベルトは設けられてはいない。この
ように、封筒600がファサード10の封筒投入口22
からEDU300の封筒受入部302まで搬送される際
の封筒搬送路426は、ガイド488、490、492
及び494により画定され、また、上部搬送系470a
の搬送ローラ472、474、476及び478と下部
搬送系470bの搬送ローラ480、482、484及
び486とが互いに接触する面を含んでいる。封筒搬送
路426は、EDU300の封筒搬送路304に接続さ
れている。
【0129】封筒搬送路462は封筒受取部401から
EDU300に向かって水平若しくは多少傾斜されても
よい。選択的に、封筒搬送路462の傾斜を大きくする
ために、封筒受取部401をEDU300の封筒受取部
302よりも高くなるように、搬送ユニット400の形
状を変更してもよい。
【0130】図17及び図18に示すように、上部搬送
系470aは、EDU300側において、シャフト43
2と、シャフト432のほぼ中央に設けられた一対の搬
送ローラ472及び474とを有し、ファサード10側
において、シャフト444と、シャフト444のほぼ中
央に設けられた一対の搬送ローラ476及び478を有
する。なお、搬送ユニット400においては、複数枚数
重ねられた紙幣に比べて封筒600は折れ曲がりの危険
が少ないことから、くせつけローラは設けられていな
い。
【0131】シャフト432及び444は、フレーム4
02及び404に対して固定されており、変位しない。
搬送ローラ472は、後述する搬送ローラ480に対応
し、搬送ローラ474は後述する搬送ローラ482に対
応している。また、搬送ローラ476は、後述する搬送
ローラ484に対応し、搬送ローラ478は後述する搬
送ローラ486に対応している。
【0132】なお、ガイド488及び492が設けられ
て、封筒600の搬送を補助している。ガイド488及
び492はシャフト444に接続されてもよい。上部搬
送系470aがこのような構成をとるために、シャフト
432及び444が駆動されれば、搬送ローラ472、
474、476及び478が回転することになる。
【0133】図17及び図18に示すように、下部搬送
系470bは、EDU300側において、シャフト45
2と、シャフト452のほぼ中央に設けられた一対の搬
送ローラ480及び482を有し、ファサード10側に
おいて、シャフト460とシャフト460のほぼ中央に
設けられた一対の搬送ローラ484及び486を有す
る。また、図18から理解されるように、搬送ローラ4
80、482、484及び486は対応する搬送ローラ
472、474、476及び478よりも径が大きい。
但し、選択的に、上部の搬送ローラの径を下部の搬送ロ
ーラの径に等しく又はそれよりも大きくすることは可能
である。
【0134】シャフト452及び460は、シャフト4
32及び444に対して変位可能にフレーム402及び
404間に支持されている。このため、搬送ユニット4
00は、厚い封筒も受け取ることができる。図20に示
すように、シャフト452は、圧縮ばね496により上
方向(又は封筒搬送路462)に付勢されているが、シ
ャフト422を回動の中心として位置453と位置45
5との間でレバー453及び455を介して回転可能で
ある。圧縮ばね496の一端はシャフト452に係合し
ており、他端はシャフト422の下方でサイドフレーム
402及び404に固定されている図示しないシャフト
に係合している。同様に、シャフト460は、圧縮ばね
498により上方向(又は封筒搬送路462)に付勢さ
れているが、シャフト434を回動の中心として位置4
61と位置463との間でレバー475及び477を介
して回転可能である。圧縮ばね498の一端はシャフト
460に係合しており、他端はシャフト434の下方で
サイドフレーム402及び404に固定されている図示
しないシャフトに係合している。但し、圧縮ばね498
を引っ張りばねに置換するように、その他端の位置を変
更してもよい。
【0135】ガイド488及び482に対応するガイド
490及び494が設けられて、封筒600の搬送を補
助している。ガイド488及び482はシャフト460
に接続されてもよい。下部搬送系470bがこのような
構成をとるために、シャフト452及び460が駆動さ
れれば、搬送ローラ480、482、484及び486
が回転することになる。
【0136】次に、図19を参照して、本発明の搬送ユ
ニット400の封筒検知系500について説明する。封
筒検知系500は、封筒受入部401に配置され、ファ
サード10の封筒投入口22に挿入物があった場合に、
その挿入があったことを検知する挿入検知センサ502
から構成される。センサ502は、例示的に、センサ2
52と同様のフォトセンサから構成される。センサ50
2は、EDU300の制御部301と主制御部2に接続
されている。従って、封筒600がフォトセンサの連絡
通路を遮断すると、センサ502は封筒600の挿入を
検知して、その検知信号を制御部301と主制御部2に
送信する。
【0137】また、挿入検知センサ502は、長さ検知
センサ340と協同して、挿入物がファサード10の封
筒収納部26に収納されている正規の封筒600である
かどうかをチェックするのに使用される。以下、図21
を参照して、本発明の壁埋め込み型のATM1の入金動
作について説明する。
【0138】まず、ユーザーは、ファサード10の操作
画面12の案内に従ってファンクションキー14を操作
して入金取引(預け入れ)を選択する(ステップ200
1)。これに応答して、操作画面12はユーザーにカー
ドを挿入するように求め、これに応じてユーザーはカー
ドをカード投入口18に挿入する(ステップ200
2)。
【0139】挿入されたカードは、図示しないカードリ
ーダユニットまで搬送されて、その磁気ストライプに記
録されている情報が読み取られる。主制御部2はかかる
情報に基づいて、通信部3を介して、そのカードを発行
した金融機関のホストコンピュータと交信を開始する
(ステップ2003)。また、ユーザーは、操作画面1
2の案内に従って、暗証番号を入力する(ステップ20
04)。なお、一般に、ステップ2001とステップ2
002の順序は問わない。主制御部2は、入力された暗
証番号をホストコンピュータに送信して照合を依頼して
もいいし、ホストコンピュータの元帳からユーザーの暗
証番号を得て自ら照合したもよい。
【0140】出金処理と異なり、本実施例では、暗証番
号の認証が先に行われる。従って、ステップ2004で
入力された暗証番号が正しくなければ(ステップ200
5)、所定回数以内に正しい暗証番号が入力されない限
り(ステップ2006)、取引は中止される(ステップ
2007)。正しい暗証番号が入力されれば(ステップ
2005,2006)、操作画面12はユーザーに封筒
600に入れた預金金額を入力させる(ステップ200
8)。封筒600に入れられた預金金額をATM1はチ
ェックできないので、ATM1は単にこの入力を記録す
るにとどまる。
【0141】預金金額が入力されると、主制御部2は、
ファサード10にシャッター23を開口するように命令
し(ステップ2009)、ユーザーによる封筒600の
挿入を待機する。ユーザーが所定時間内に封筒600を
挿入しなければ(ステップ2011)、取引は中止され
る(ステップ2007)。ユーザーが封筒を封筒投入口
22に挿入すると(ステップ2010)、搬送ユニット
400は封筒受取部401より封筒600を取り込む。
まず、搬送ユニット400の封筒受取部401にある挿
入検知センサ502が挿入された封筒600を検知し、
主制御部2とBDU300の制御部301に検知結果を
通知する。
【0142】これに応答して、BDU300の制御部3
01は、直接に又は主制御部2の命令に従って、モータ
312を駆動させる(ステップ2012)。また、主制
御部2(及び/又は制御部301)は、挿入検知センサ
2モータ312の検知信号に応答して、図示しないタイ
マを始動させる。また、タイマは図示しない比較器に接
続されている。
【0143】以下、搬送ユニット400の各部の動作に
ついて説明する。モータ312が駆動すると、駆動伝達
ギア314及び316とシャフト318を介してローラ
412が回転する。これにより、テンションローラ42
2による所定の張力の下、駆動伝達ベルト420が回転
してローラ414及び418を駆動する。
【0144】ローラ414が回転するとシャフト422
が回転し、駆動伝達ギア424、426、428及び4
30を介して、シャフト432が回転される。また、ロ
ーラ418が回転するとシャフト434が回転し、駆動
伝達ギア436、438、440及び442を介して、
シャフト444が回転される。これにより、上部搬送系
470aの搬送ローラ472、474、476及び47
8が駆動される。
【0145】一方、シャフト422は、ローラ446及
び450と駆動伝達ベルト448を介して、シャフト4
52を駆動する。シャフト434は、ローラ454及び
458と駆動伝達ベルト456を介して、シャフト46
0を駆動する。これにより、下部搬送系470bの搬送
ローラ480、482、484および486が駆動され
る。
【0146】このようにして、搬送ローラは、封筒紙幣
搬送路462において封筒600が紙幣搬送方向Dに搬
送されるように、回転される。これらのローラは、互い
に押圧されているために、一体的に回転する。従って、
例えば、上側の搬送ローラの回転速度が下側の搬送ロー
ラよりも大きくなってしまうことはない。まず、挿入さ
れた封筒600は、搬送ローラ476、478、484
及び486により、ガイド488及び490に案内され
ながら、搬送ユニット400の内部に取り込まれる。次
いで、封筒600の先端は、搬送ローラ472、47
4、480及び482に達して、EDU300の封筒受
入部302に渡される。
【0147】封筒600がEDU300の長さ検知セン
サ340に達すると、その検知信号は、主制御部2及び
/又はBDU300の制御部301に検知結果を通知さ
れる。一方、主制御部2及び/又はBDU300の制御
部301のタイマが計測する所定時間内に長さ検知セン
サ340からの通知がないと、封筒600はEDU30
0に到達していないので(ステップ2013、201
4)、主制御部2は、搬送ユニット400内にジャムが
生じたものとみなして、その搬送を中止して、ジャム処
理に移行するようBDU300の制御部301に命令す
る(ステップ2015)。
【0148】また、所定時間内に長さ検知センサ340
から通知があれば、主制御部2は、その通知を受けた時
間を前記タイマより得る。続いて、封筒600は印字位
置まで搬送されて、印字センサ344に検知される(ス
テップ2016)。そして、印字センサ344の検知信
号も主制御部及び/又は制御部301に通知される。ま
た、印字センサ344の検知信号が通知された時間も上
記のタイマから得ることができる。印字センサ344が
検知信号を通知した時間と長さ検知センサ340が検知
信号と通知した時間との差分を取れば、長さ検知センサ
340から印字センサ344までの封筒600の搬送時
間を得ることができる。かかる搬送時間は比較器により
容易に回路構成することができる。
【0149】かかる搬送時間は、上述したタイマに接続
された比較器に送られて、予め入力された基準時間と比
較される。基準時間は、搬送ユニット400が正規の封
筒を搬送するのに通常必要な時間に設定されている。搬
送時間が基準時間とほぼ等しければ、主制御部2は、封
筒600がファサード10の封筒収納部26に収納され
ている正規の封筒であるとみなす。一方、長さ検知セン
サ340と印字センサ344とが同時に検知した場合や
搬送時間が基準時間よりも小さい場合には、主制御部2
は、封筒600が正規の封筒よりも長い封筒等であると
判断する。また、搬送時間が基準時間よりも大きい場合
には、主制御部2は、封筒600が正規の封筒よりも短
い封筒等などであると判断する。
【0150】一方、主制御部2は、所定時間内に印字セ
ンサ340からの通知がないと(ステップ2017)、
搬送ユニット400内にジャムが生じたものとみなし
て、その搬送を中止して、ジャム処理に移行するようB
DU300の制御部301に命令する(ステップ201
5)。所定時間内に主制御部2及び/又は制御部301
が印字センサより検知信号を受け取ると、まず、制御部
301は、直接に又は主制御部2からの命令に従って、
封筒駆動・制御系310に対して、モータを停止するよ
うに命令する。
【0151】主制御部2は、封筒600が正規の封筒で
あると判断しなかった場合には(ステップ2018)、
封筒600は印字センサから返却するように制御部30
1に命令する。これに応答して、制御部301は、封筒
駆動・搬送系310を逆に駆動して、封筒600は封筒
搬送路462に沿って逆方向に搬送してファサード10
の封筒投入口22へ返却し、取引を中止する(ステップ
1019)。選択的に、操作画面12は、ユーザーに正
規の封筒を使用する案内を表示して、ステップ2010
から再試行してもよい。
【0152】封筒600が正規の封筒であると主制御部
2が判断すれば、主制御部2は、ファサード10に対し
て、シャッター23を閉口するように命令する(ステッ
プ2020)。また、スタンプホイール330が封筒6
00に必要な情報を印刷する(ステップ2021)。そ
の後、封筒600は、封筒駆動・搬送系310は封筒6
00をBIN350に搬送して、そこに封筒を収納する
(ステップ2022)。
【0153】なお、カードの返却やレシートの発行など
は従来の方法と同様であるので説明は省略する。本実施
例では、封筒600の長さを長さ検知センサ340と印
字センサ344の検知信号に基づいて検出しているが、
挿入検知センサ502と長さ検知センサ340及び/又
は印字センサ344とにより検出してもよい。即ち、搬
送ユニット400における封筒600の搬送時間を所定
の基準時間と比較することによって、搬送ユニット40
0内のジャムだけでなく封筒600が正規の封筒である
かどうかを判断することができる。挿入検知センサ50
2と長さ検知センサ340により封筒600の適正を判
断する場合、長さ検知センサ340で封筒・駆動系31
0の駆動を一時的に停止して、正規の封筒ではない封筒
600を長さ検知センサ340から返却するように制御
してもよい。
【0154】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、その要旨の範囲内
で様々な変形及び変更が可能である。例えば、本発明の
搬送ユニット100や400は、選択的にBDU32や
EDU300ではなくファサード10に接続されること
もできる。また、本発明は、BDUやEDUに限定され
ず、BRUや振込に使用される振込みカードの搬送にも
適用することができる。
【0155】また、本発明は壁埋め込み型のATM以外
に限定されず、入力部から入力された取引情報に従う取
引媒体を処理部から離間した場所へ搬送あるいは入力部
から取引媒体を処理部へ搬送する必要がある一般の自動
取引システムにも適用することができる。その場合、取
引媒体の搬送場所は入力部に限定されず、入力部と処理
部は、電気的、光学的その他の形態の接続があれば足り
る。また、離間の原因は介在する壁に限定されないこと
はもちろんである。
【0156】更に、搬送ユニットの本体を複数の取り外
し可能な同一ブロックから構成して、壁の厚さに応じて
搬送ユニットに含まれるブロック数を変えることによ
り、壁厚に適切にした搬送ユニットを提供することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のATM1の概略断面図である。
【図2】図1に示すATM1をA方向からみて壁を取り
除いた図である。
【図3】図2に示すATM1のファサード10の拡大図
である。
【図4】図1に示すATM1の制御系の部分ブロック図
である。
【図5】ファサード10とBDU32と搬送ユニット1
00との位置関係を説明するための図1に示すATM1
の要部断面図である。
【図6】図5に示す本発明の搬送ユニット100の駆動
系110を説明するための拡大平面図である。
【図7】図6に示す搬送ユニット100の紙幣搬送方向
Bに対する右側面図である。
【図8】図6に示す搬送ユニット100の紙幣搬送方向
Bに対する左側面図である。
【図9】図5に示す本発明の搬送ユニット100の紙幣
搬送系150を説明するための拡大平面図である。
【図10】図9に示す搬送ユニット100の紙幣搬送ベ
ルトに沿った断面図である。
【図11】図9に示す搬送ユニット100の可動ガイド
230の拡大図である。
【図12】図11に示す可動ガイド230の側面図であ
る。
【図13】図5に示す本発明の搬送ユニット100の紙
幣検知系250を説明するための拡大平面図である。
【図14】図13に示す紙幣検知系250のセンサ25
2を含む断面図である。
【図15】図1に示す本発明のATM1の出金動作を示
すフローチャートである。
【図16】ファサード10とEDU300と搬送ユニッ
ト400との位置関係を説明するための図1に示すAT
M1の要部断面図である。
【図17】図16に示す搬送ユニット400の駆動系4
10と封筒搬送系470を説明するための拡大平面図で
ある。
【図18】図16に示す搬送ユニット400の駆動系4
10と封筒搬送系470及びそれらとEDUとの関係を
示す拡大側面図である。
【図19】図16に示す搬送ユニット400の封筒検知
系480及びEDU300の印字系を示す部分断面図で
ある。
【図20】図16に示す搬送ユニット400の封筒搬送
系470の下側搬送ローラの可動機構を説明するための
拡大側面図である。
【図21】図1に示す本発明のATM1の入金動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ATM 2 ATMの主制御部 10 ファサード 20 紙幣放出口 22 封筒投入口 26 封筒収納部 30 筐体 32 BDU 33 BDU制御部 68 紙幣放出部 100 搬送ユニット 101 紙幣放出部 300 EDU 301 EDU制御部 400 搬送ユニット 401 封筒受入部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部と、当該入力部から入力された取
    引情報に得て当該取引情報に従った取引媒体を放出する
    処理部とを有する自動取引システムの前記処理部から前
    記取引媒体を受け取ることが可能な取引媒体受入部と、 前記取引媒体を前記処理部から所定の距離だけ離間した
    所定の位置まで搬送する搬送系とを有することを特徴と
    する搬送ユニット。
  2. 【請求項2】 前記自動取引システムの前記入力部は前
    記所定の位置に配置され、前記搬送系は、前記自動取引
    システムの前記処理部から前記入力部まで前記取引媒体
    を搬送することを特徴とする請求項1記載の搬送ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記搬送系は、前記取引媒体を上下に挟
    持しながら搬送する上部搬送系と下部搬送系とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送ユニット。
  4. 【請求項4】 前記搬送系は、前記取引媒体を上下に挟
    持しながら搬送すると共に相対的に離間可能な上部搬送
    系と下部搬送系とを有することを特徴とする請求項1記
    載の搬送ユニット。
  5. 【請求項5】 前記搬送ユニットは、前記搬送系を駆動
    すると共に前記自動取引システムから駆動力を供給され
    る駆動系を更に有し、 当該駆動系は、 前記取引システムから駆動力を受け取るための駆動伝達
    ベルトと、 当該駆動伝達ベルトに接続されたシャフトとを有し、 前記搬送系は前記シャフトに固定されたローラを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送ユニット。
  6. 【請求項6】 前記搬送系は、前記取引媒体を前記所定
    の位置で保持する保持部を有することを特徴とする請求
    項1記載の搬送ユニット。
  7. 【請求項7】 前記搬送系は、搬送される前記取引媒体
    を前記所定の位置で整列させるためのくせつけローラを
    有することを特徴とする請求項1記載の搬送ユニット。
  8. 【請求項8】 前記搬送系は、 少なくとも2つ以上のローラーと、 当該ローラーの間に巻かれた搬送ベルトとを有すること
    を特徴とする請求項1記載の搬送ユニット。
  9. 【請求項9】 前記搬送ユニットは、前記搬送系を駆動
    すると共に前記自動取引システムから駆動力を供給され
    る駆動系を更に有し、 当該駆動系は、 前記取引システムから駆動力を受け取るための第1の駆
    動伝達ベルトと、 当該第1の駆動伝達ベルト及び前記搬送系の前記上部搬
    送系に接続された第1のシャフトと、 前記搬送系の前記下部搬送系に接続された第2のシャフ
    トと、 前記第1のシャフト及び前記第2のシャフトを接続する
    第2の駆動伝達ベルトとを有することを特徴とする請求
    項3記載の搬送ユニット。
  10. 【請求項10】 入力部と、当該入力部から離間して配
    置されて当該入力部から入力された取引媒体に対して所
    定の処理を行う処理部とを有する前記自動取引システム
    の前記入力部から前記取引媒体を受け取ることが可能な
    取引媒体受入部と、 前記取引媒体を前記入力部から前記処理部まで搬送する
    搬送系とを有することを特徴とする搬送ユニット。
  11. 【請求項11】 前記搬送系は、前記取引媒体を上下に
    挟持しながら搬送すると共に相対的に離間可能な上部搬
    送系と下部搬送系とを有し、 前記搬送ユニットは、前記搬送系を駆動すると共に前記
    自動取引システムから駆動力を供給される駆動系を更に
    有し、 当該駆動系は、 前記取引システムから駆動力を受け取るための第1の駆
    動伝達ベルトと、 当該第1の駆動伝達ベルトに接続された第1のシャフト
    と、 前記第1のシャフト及び前記搬送系の前記上部搬送系に
    接続された第2のシャフトと、 前記第1のシャフト及び前記搬送系の前記下部搬送系に
    接続されると共に前記第1のシャフトの回りに回動可能
    な第3のシャフトとを有することを特徴とする請求項1
    0記載の搬送ユニット。
  12. 【請求項12】 取引情報を入力すると共に当該取引情
    報に従った取引媒体を受け取るための入力部と、 前記取引情報を処理して前記取引媒体を放出する処理部
    と、 当該処理部に接続されて、前記取引媒体を前記処理部か
    ら前記入力部まで搬送し、前記入力部を前記処理部から
    離間して配置されることを可能にする搬送ユニットとを
    有することを特徴とする自動取引システム。
  13. 【請求項13】 入力部と、当該入力部から離間した処
    理部と、搬送ユニットとを有する自動取引システムの前
    記入力部から入力された取引情報に従って前記処理部に
    より決定された取引媒体を前記処理部から前記入力部へ
    前記搬送ユニットを介して搬送するための搬送制御方法
    であって、 前記搬送ユニットを駆動して前記取引媒体を前記処理部
    から前記搬送ユニットへ送出する工程と、 前記搬送ユニットが前記取引媒体を搬送している搬送時
    間を計測する工程と、 前記搬送時間を基準時間と比較する工程と、 前記搬送ユニットの駆動を前記比較工程の結果によって
    制御する工程とを有することを特徴とする搬送制御方
    法。
  14. 【請求項14】 前記制御工程は、 前記取引媒体が前記入力部へ到達したかどうかを検知す
    る工程と、 前記検知工程によって前記取引媒体が前記入力部へ到達
    していないと判断されても前記比較工程によって前記搬
    送時間が前記基準時間に達していないと判断されれば前
    記搬送ユニットの駆動を継続する工程と、 前記検知工程によって前記取引媒体が前記入力部へ到達
    していないと判断され、かつ、前記比較工程によって前
    記搬送時間が前記基準時間に達したと判断されれば前記
    搬送ユニットの駆動を停止する工程とを有することを特
    徴とする請求項13記載の搬送制御方法。
  15. 【請求項15】 入力部と、当該入力部から離間した処
    理部と、搬送ユニットとを有する自動取引システムの前
    記入力部から入力された取引媒体を前記入力部から前記
    処理部部へ前記搬送ユニットを介して搬送するための搬
    送制御方法であって、 前記搬送ユニットを駆動して前記取引媒体を前記入力部
    から前記搬送ユニットへ送出する工程と、 前記搬送ユニットが前記取引媒体を搬送している搬送時
    間を計測する工程と、 前記搬送時間を基準時間と比較する工程と、 前記搬送ユニットの駆動を前記比較工程の結果によって
    制御する工程とを有することを特徴とする搬送制御方
    法。
JP10035155A 1998-02-17 1998-02-17 取引媒体を所望の場所まで搬送する搬送ユニットと当該搬送ユニットを有する自動取引システム Pending JPH11232527A (ja)

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