JPH11230539A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH11230539A
JPH11230539A JP3117998A JP3117998A JPH11230539A JP H11230539 A JPH11230539 A JP H11230539A JP 3117998 A JP3117998 A JP 3117998A JP 3117998 A JP3117998 A JP 3117998A JP H11230539 A JPH11230539 A JP H11230539A
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JP
Japan
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fuel supply
combustion
supply amount
burners
switching
Prior art date
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Application number
JP3117998A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Enomoto
有 榎本
Masao Kudome
正朗 久留
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Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11230539A publication Critical patent/JPH11230539A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料ガスの圧力低下に起因してガス供給量が
少なくなっても、燃焼バーナ部数の頻繁な切換えを抑制
して、安定した燃焼を可能にする燃焼装置。 【解決手段】 複数のバーナ部を備えたガスバーナ3
と、燃焼バーナ部の数を複数段に切り換え、燃料供給量
を調節する燃料供給状態調節手段11a,11b,11
c,12を制御する制御手段Hが設けられ、制御手段H
が、目標燃料供給量が多いほど燃焼バーナ部数を多く
し、燃焼バーナ部数の切り換えにおいて、その段を維持
する最大目標燃料供給量を、その段よりも燃焼バーナ部
数増加側の次ぎの段において、その段を維持する最低目
標燃料供給量よりも大きく設定して燃料供給量のオーバ
ーラップ部を設けてあり、制御手段Hが、燃焼バ−ナ部
数の切換え頻度に基づいて、オーバーラップ部が大きく
なるように補正する燃焼装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のバーナ部を
備えたガスバーナと、その複数のバーナ部において燃料
供給状態にする燃焼バーナ部の数を複数段に切り換え、
かつ、前記燃焼バーナ部への燃料供給量を調節する燃料
供給状態調節手段と、その燃料供給状態調節手段を制御
する制御手段とが設けられ、前記制御手段が、目標燃料
供給量が多いほど前記燃焼バーナ部数を多くするよう
に、かつ、燃焼バーナ部数の切り換えにおいて、その段
を維持する最大目標燃料供給量を、その段よりも燃焼バ
ーナ部数増加側の次ぎの段において、その段を維持する
最低目標燃料供給量よりも大きく設定することにより、
前記最大目標燃料供給量と最低目標燃料供給量との間に
燃料供給量のオーバーラップ部を設けて、前記燃焼バー
ナ部数を切り換えるとともに、その燃焼バーナ部への燃
料供給量を目標燃料供給量にするように前記燃料供給状
態調節手段を制御するように構成された燃焼装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような燃焼装置は、ガスバーナの
各バーナ部において適正に燃焼させることが可能な燃料
供給量の最大量と最小量とが存在することに鑑み、燃焼
バーナ部の数を複数段に切り換えることにより、ガスバ
ーナのターンダウン比を増加させるものであり、しか
も、上述のようなオーバーラップ部を設けることによ
り、目標燃料供給量が小範囲において繰り返し増減変更
することがあっても、燃焼バーナ部数の頻繁な切換えを
抑制して、燃焼バーナ部数の切換えに伴って生じる不安
定な燃焼を極力回避し、かつ、前記燃料供給状態調節手
段の構成要素となる切換弁などの早期劣化を回避したも
のである。そして、前記オーバーラップ部の大きさは、
上述のごとく、各バーナ部において適正に燃焼させるこ
とが可能な燃料供給量の最大値と最小値が存在するた
め、それに合わせて設定されることになり、従来におい
ては、各装置間での製作誤差なども考慮した上で、図3
の(a)に示すように、燃料ガスが適正な圧力で供給さ
れる状態を想定して、ある程度の大きさのオーバーラッ
プ部を設定しており、かつ、そのオーバーラップ部の大
きさは一定とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、ガ
スバーナに供給される燃料ガスの圧力が低下すると、上
述のオーバーラップ部の大きさが、実質的に小さくなっ
て、燃焼バーナ部数の切換えが頻繁に行われる現象が生
じる。つまり、燃焼バーナ部への燃料供給量を目標燃料
供給量に制御するのは、通常、燃料供給状態調節手段の
構成要素となる電磁式比例弁の開度調整により行われる
が、燃料ガスの圧力が低下すると、電磁式比例弁の開度
を所定の開度に調整しても、燃料供給量が少なくなり、
所定量の燃料が供給されなくなる。図3(a)の小イン
プットラインAと中インプットラインBとを例にして具
体的に説明すると、燃料ガスの圧力低下に起因してガス
供給量が少なくなると、小インプットラインAの最大目
標燃料供給量に対応して、実際に供給される供給量が減
少する側に移行し、同様に、中インプットラインBの最
低目標燃料供給量に対応して、実際に供給される供給量
も減少側に移行する。しかし、ガス供給量の低下は一定
の割合であるため、前記最大目標燃料供給量に対応する
ガス供給量の移行量の方が、最低目標燃料供給量に対応
するガス供給量の移行量よりも多く、その結果、前記オ
ーバーラップ部の大きさが実質的に小さくなり、燃焼バ
ーナ部数の切換えが頻繁に行われるといる現象が生じ
る。
【0004】本発明は、かかる現象に着目してなれたも
のであり、その目的は、燃料ガスの圧力低下に起因して
ガス供給量が少なくなった場合でも、燃焼バーナ部数の
頻繁な切換えを抑制して、安定した燃焼を可能にする燃
焼装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、上述した燃焼装置
において、前記制御手段が、燃焼バ−ナ部数の切換え頻
度に基づいて、前記オーバーラップ部が大きくなるよう
に補正して、前記燃料供給状態調節手段を制御するよう
に構成されている。したがって、例えば、燃料ガスの圧
力低下に起因してガス供給量が少なくなり、予め設定さ
れたオーバーラップ部の大きさが実質的に小さくなって
燃焼バーナ部数の切換え頻度が増すと、その実質的に小
さくなったオーバーラップ部を大きくなるように補正す
ることになり、たとえ燃料ガスの圧力低下などが生じて
も、燃焼バーナ部数の切換え回数を減少させて、安定し
た燃焼状態に維持することができ、また、切換え回数の
減少により、例えば、燃料供給状態調節手段の構成要素
である切換弁などの劣化を抑制することができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、前記制御
手段が、所定時間内における燃焼バーナ部数の切換え回
数を切換え頻度として、切換え回数が設定回数以上であ
ると、前記オーバーラップ部が大きくなるように補正す
るので、燃料ガスの一時的な圧力低下による悪影響を回
避して、安定した燃焼が可能となる。つまり、燃焼バー
ナ部数の切換え間における時間を切換え頻度として、そ
の時間が短い場合にオーバーラップ部を補正することも
可能であるが、その場合には、極めて一時的な圧力低下
にも敏感に対応してオーバーラップ部を補正することに
なり、かえって安定した燃焼が阻害される。その点、所
定時間内における切換え回数に基づいて補正するもので
は、上述のような一時的な圧力低下に対応して補正せ
ず、結果的に安定した燃焼が可能となる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、前記制御
手段が、前記最大目標燃料供給量を燃料供給量の増加側
に補正し、かつ、前記最低目標燃料供給量を燃料供給量
の減少側に補正して、前記オーバーラップ部が大きくな
るように補正するものであるから、例えば、最大目標燃
料供給量のみを燃料供給量の増加側に補正したり、逆
に、最低目標燃料供給量のみを燃料供給量の減少側に補
正するものと比較して、いずれか一方が燃料供給量の増
加側や減少側に偏って補正されることがなく、全体とし
て安定した燃焼が可能となる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、前記ガス
バーナの複数のバーナ部に燃焼用空気を通風する単一の
ファンが、燃焼バーナ部数の切換えのいずれの段におい
ても、複数のバーナ部の全てに通風するように設けら
れ、前記制御手段が、燃焼バ−ナ部に供給される目標燃
料供給量に対応して設定される目標通風量になるよう
に、前記ファンの通風量を制御するので、燃焼バーナ部
に供給される目標燃料供給量に見合った量の燃焼用空気
が通風されることになり、不完全燃焼や炎のリフトなど
の発生を防止して良好な燃焼が可能となる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、前記制御
手段が、前記オーバーラップ部が大きくなるように補正
するときに、燃焼バーナ部に供給する目標燃料供給量に
対応して設定される目標通風量を減少側に補正する通風
量補正処理を併せて実行するので、上述したように、燃
料ガスの圧力低下に起因してガス供給量が少なくなり、
燃焼バーナ部に供給される実際の燃料供給量が減少する
と、ファンによる実際の通風量も減少する側へ補正され
るので、燃焼用空気の過剰による炎をリフトなどが防止
され、良好な燃焼が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の燃焼装置を給湯装置に適
応した例を図面に基づいて説明する。この給湯装置は、
図1に示すように、供給される水を加熱して図外の給湯
栓に給湯する給湯部K、この給湯部Kの動作を制御する
制御手段としての制御部H、この制御部Hに動作情報を
指令するリモコン操作部Rなどを備えて構成されてい
る。
【0011】前記給湯部Kは、燃焼室1内に、水加熱用
の熱交換器2、この熱交換器2を加熱するガス燃焼式の
バ−ナ3、このガスバ−ナ3に下方から燃焼用空気を通
風するとともに、その通風量を変更調整自在なファン4
などが備えられ、熱交換器2には、例えば家庭用の水道
などから水が供給される入水路5、加熱後の湯を出湯す
る出湯路6がそれぞれ接続されている。そして、入水路
5には、熱交換器2への通水量を検出する通水量センサ
7、入水温度を検出する入水温サ−ミスタ8がそれぞれ
備えられ、出湯路6には、出湯温度を検出する出湯温サ
−ミスタ9が備えられている。
【0012】前記ガスバ−ナ3は、後述するように、複
数本のバ−ナ部を備え、燃焼バ−ナ部の本数を複数段に
切り換えられるように構成されている。そのため、燃料
供給路10が3つの分岐路10a,10b,10cに分
岐され、それぞれの分岐路10a,10b,10cに燃
料ガスの供給を断続する電磁操作式の切換弁11a,1
1b,11cが設けられ、これら切換弁11a,11
b,11cの切り換えによって燃焼バ−ナ部の本数が3
段に切り換え可能に構成されている。そして、この分岐
箇所よりも上流側の燃料供給路10には、ガスバ−ナ3
への燃料供給量を変更調節自在な電磁操作式のガス量調
節弁12、燃料供給を断続する電磁操作式の断続弁13
などが備えられ、切換弁11a,11b,11cとガス
量調節弁12とが、燃料供給状態調節手段として作用す
る。また、ガスバ−ナ3の近くには、ガスバ−ナ3に対
する点火動作を実行するイグナイタ14と、ガスバ−ナ
3に着火されたか否かを検出するフレ−ムロッド15と
が備えられている。
【0013】前記ガスバーナ3は、図2に示すように、
空気混合率の小なる濃混合気を燃焼させる複数本の濃バ
ーナ3aと空気混合率の大なる淡混合気を燃焼させる複
数本の淡バーナ3bとからなる濃淡燃焼バーナで、例え
ば、15本の濃バーナ3aと14本の淡バーナ3bと
が、濃バーナ3aを両端に位置させた状態で交互に並設
されている。つまり、15本の濃バーナ3aと14本の
淡バーナ3bとが、それぞれバーナ部を構成し、このよ
うな複数本のバーナ部3a,3bによってガスバーナ3
が構成されている。前記濃バーナ3aに燃料ガスを供給
する濃用ガス供給口16aと、淡バーナ3bに燃料ガス
を供給する淡用ガス供給口16bとが上下2段に配設さ
れ、かつ、これらガス供給口16a,16bに燃料ガス
を吹き込む図外のノズルを備えたガスヘッダ17が設け
られていて、このガスヘッダ17が隔壁によって3つの
ブロック、つまり、第一ブロック17a、第二ブロック
17b、第三ブロック17cに分割されている。
【0014】この3つに分割された各ブロック17a,
17b,17cに対し、上述した3つの分岐路10a,
10b,10cが各別に接続され、それぞれの分岐路1
0a,10b,10cに電磁操作式の切換弁11a,1
1b,11cが設けられている。そして、前記切換弁1
1a,11b,11cの切り換えによって、第一ブロッ
ク17aにのみ燃料ガスを供給して、合計7本の濃バー
ナ3aを燃焼させる状態と、第一ブロック17aと第二
ブロック17bとに燃料ガスを供給して、合計15本の
濃バーナ3aを燃焼させる状態と、全てのブロック17
a,17b,17cに燃料ガスを供給して、合計15本
の濃バーナ3aと14本の淡バーナ3bとの全てのバー
ナを燃焼させる濃淡燃焼状態との3段に切り換え可能に
構成されている。
【0015】前記リモコン操作部Rは、給湯部Kの運転
の開始・停止を指令する運転スイッチ18、出湯用の目
標温度を変更設定自在な温度設定スイッチ19、出湯温
度や目標温度などを表示する表示部20、運転状態であ
ることを表示する運転ランプ21、バ−ナが燃焼状態で
あることを表示する燃焼ランプ22などを備えて構成さ
れている。
【0016】前記制御部Hは、マイクロコンピュタ−を
備えて構成され、給湯中に通常燃焼制御を実行する通常
燃焼制御手段100、ガスバ−ナ3の燃焼中において、
7本の濃バーナ3aが燃焼する状態と15本の濃バーナ
3aが燃焼する状態との間、あるいは、15本の濃バー
ナ3aが燃焼する状態と全ての濃淡バーナ3a,3bが
燃焼する濃淡燃焼状態との間において、その燃焼するバ
ーナ3a,3bの本数の切換えが頻繁に行われる現象
(以下、チャタリングと称する)の発生を検出するチャ
タリング検出手段101、チャタリングの発生を抑制す
る抑制手段102などのそれぞれが制御プログラム形式
で備えられている。
【0017】前記通常燃焼制御手段100は、給湯部K
が運転状態に設定されている状態で、熱交換器2への通
水が開始されるに伴ってガスバ−ナ3の燃焼を開始し
て、熱交換器2への通水が停止されるに伴ってガスバ−
ナ3の燃焼を停止させるように制御するとともに、熱交
換器2への通水が検出されているときには、通水量セン
サ7、入水温サ−ミスタ8のそれぞれの検出情報、およ
び、温度設定スイッチ19にて設定されている目標温度
の情報に基づいて、給湯温度を目標温度にするために必
要なガスバ−ナ3の目標燃焼量を演算にて求め、求めた
目標燃焼量になるように燃焼させるバーナ3a,3bの
本数と、その燃焼バーナ3a,3bへ供給する燃料供給
量を制御し、かつ、燃料供給量に対応して設定される目
標通風量になるようにファン4の通風量を制御して通常
燃焼制御を実行するように構成されている。
【0018】この通常燃焼制御におけるガスバーナ3と
ファン4との制御は、図3の(a)に示すように、目標
燃料供給量に対して燃焼させるバーナ3a,3bの本数
とファン4の目標回転数との関係が予め設定されて記憶
されており、その記憶された情報に基づいて実行され
る。つまり、演算により求めた目標燃料供給量に基づい
て、その目標燃料供給量が少ない場合には、小インプッ
トラインAに沿うように、前記分岐路10aの切換弁1
1aのみを開弁してガス量調節弁12の開度を調節し、
かつ、ファン4の回転数を制御して、7本の濃バーナ3
aのみを燃焼させる。目標燃料供給量が多い場合には、
大インプットラインCに沿うように、3つの切換弁11
a,11b,11cの全てを開弁してガス量調節弁12
の開度を調節し、かつ、ファン4の回転数を制御して、
15本の濃バーナ3aと14本の淡バーナ3bとの全て
を燃焼させる。中間の場合には、中インプットラインB
に沿うように、2つの切換弁11a,11bを開弁して
ガス量調節弁12の開度を調節し、ファン4の回転数も
制御して、15本の濃バーナ3aを燃焼させる。
【0019】前記チャタリング検出手段101は、ガス
バーナ3の燃焼が開始されて通常燃焼制御が実行される
と、所定時間毎の3つの切換弁11a,11b,11c
の切換え回数をカウントし、所定時間内に切換弁11
a,11b,11cの切換えによる燃焼バ−ナの本数の
切換え、換言すると、小インプットラインAと中インプ
ットラインBとの間、あるいは、中インプットラインB
と大インプットラインCとの間におけるラインの切換え
が設定回数以上行われると、チャタリングが発生してい
ると判別するように構成されている。
【0020】前記チャタリング抑制手段102は、チャ
タリング検出手段101によりチャタリングの発生が検
出されると、図3の(a)に示したガスバーナ3への目
標燃料供給量とファン4の目標回転数との関係を、図3
の(b)に示すように補正して、チャタリングの発生を
抑制するように構成されている。具体的には、チャタリ
ングの発生しているインプットライン間において、例え
ば、小インプットラインAと中インプットラインBとの
間でチャタリングが発生している場合であれば、図3の
(b)中に一点鎖線で示すように、小インプットライン
Aの最大目標燃料供給量が燃料供給量の増加側へ移行す
るように延長し、かつ、中インプットラインBの最低目
標燃料供給量が燃料供給量の減少側へ移行するように延
長して、両インプットラインA,Bのオーバーラップが
より大きくなるように補正する。同様に、中インプット
ラインBと大インプットラインCとの間でチャタリング
が発生している場合には、中インプットラインBの最大
目標燃料供給量を増加側へ延長し、大インプットライン
Cの最低目標燃料供給量を減少側へ延長して、チャタリ
ングの発生を抑制するように構成されている。
【0021】前記制御部Hの制御動作を図4のフロ−チ
ャ−トに基づいて説明する。まず、運転スイッチ18が
ON操作された後に(ステップ1)、図外の給湯栓が開
操作されるに伴って通水量センサ7の検出値が設定水量
を越えて熱交換器2への通水(水流)が検知されると
(ステップ2)、通常燃焼制御を実行する。つまり、フ
ァン4による通風作動を開始し、かつ、断続弁13、切
換弁11a,11b,11c、ガス量調節弁12のそれ
ぞれを開弁調整するとともに、イグナイタ14によって
ガスバ−ナ3に点火させる(ステップ3)。そして、通
水量センサ7、入水温サ−ミスタ8のそれぞれの検出情
報、および、温度設定スイッチ19にて設定されている
目標温度の情報に基づいて、給湯温度を目標温度にする
ために必要なガスバ−ナ3の目標燃焼量を演算にて求
め、求めた目標燃焼量になるように、燃焼させるバーナ
3a,3bの本数とその燃焼バーナ3a,3bへの燃料
供給量とファン4の通風量を制御する(ステップ4)。
【0022】このガスバーナ3とファン4との制御は、
上述したように、予め記憶された図3の(a)に示す関
係に基づいて実行され、このようにガスバーナ3への燃
料供給量を制御することにより、出湯路6からは目標温
度の湯が給湯される。このような通常燃焼制御中におい
て、燃焼バ−ナ3a,3bの本数切換えが所定時間内に
設定回数以上行われると、チャタリング検出手段101
がチャタリングの発生を検出し、それに伴って、チャタ
リング抑制手段102が、上述したように、チャタリン
グの発生している燃焼バ−ナ3a,3bの本数切換えに
おけるインプットライン間において、インプットライン
間のオーバーラップを予め設定されている量だけ大きく
するように補正し(ステップ5,6)、チャタリングの
発生を抑制する。
【0023】上述のように、通常燃焼制御を実行すると
ともに、チャタリングの発生を抑制する制御動作が、図
外の給湯栓が閉操作されて通水量センサ7がOFFにな
るか、運転スイッチ18がOFF操作されるまで実行さ
れる(ステップ7,8)。そして、通水量センサ7がO
FFになるか、運転スイッチ18がOFF操作される
と、各切換弁11a,11b,11c、ガス量調節弁1
2、断続弁13のそれぞれを閉弁させてガスバ−ナ3の
燃焼を停止させて、ファン4の作動を停止させる(ステ
ップ9)。その後、上述したインプットライン間のオー
バーラップの補正を解除して、予め設定されている目標
燃料供給量とファン4の目標回転数の特性に戻す(ステ
ップ10)。
【0024】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、例えば、小インプットライン
Aと中インプットラインBとの間でチャタリングが発生
している場合であれば、小インプットラインAの最大目
標燃料供給量が燃料供給量の増加側へ移行するように延
長し、中インプットラインBの最低目標燃料供給量が燃
料供給量の減少側へ移行するように延長して、両インプ
ットラインA,Bのオーバーラップがより大きくなるよ
うに補正していたが、図5に示すように、インプットラ
インを平行移動させて、オーバーラップが大きくなるよ
うに補正することもできる。
【0025】例えば、小インプットラインAと中インプ
ットラインBとの間でチャタリングが発生している場合
であれば、図5の(a)において仮想線で示すように、
小インプットラインA全体を燃料供給量の増加側へ平行
移動させ、かつ、中インプットラインB全体を燃料供給
量の減少側で、かつ、ファン4の目標回転数も減少する
側へ平行移動させ、同様に、中インプットラインBと大
インプットラインCとの間でチャタリングが発生してい
れば、図5の(b)において仮想線で示すように、中イ
ンプットラインB全体を燃料供給量の増加側へ平行移動
させ、かつ、大インプットラインC全体を燃料供給量の
減少側で、かつ、ファン4の目標回転数も減少する側へ
平行移動させて、オーバーラップ部が大きくなるように
補正するのである。この場合には、例えば、小インプッ
トラインAと中インプットラインBとの間でチャタリン
グが発生した後、ガスバーナ3への目標燃料供給量が供
給量の増加側へ移行するに伴って、補正したインプット
ラインA,Bを元の設定状態に戻す必要はあるが、ガス
バーナ3に対応して設定されるファン3の目標回転数を
減少する側へ補正することになり、このような通風量補
正処理を上述のオーバーラップ部の補正と併せて行うこ
とができる。
【0026】(2)上記実施形態では、所定時間毎の3
つの切換弁11a,11b,11cの切換え回数をカウ
ントし、所定時間内に切換弁11a,11b,11cの
切換えによる燃焼バ−ナの本数の切換えが設定回数以上
行われると、燃焼バーナの本数の切換え頻度が頻繁であ
り、チャタリングが発生していると判別するように構成
したが、燃焼バーナの本数の切換え間における時間が設
定時間より短い状態で、切換えが繰返される回数を切換
え頻度として、その回数が設定回数に発生するとチャタ
リングが発生していると判別するように構成することも
できる。
【0027】(3)上記実施形態では、燃料供給路10
からの分岐路10a,10b,10cに燃料供給を断続
する切換弁11a,11b,11cを設け、燃料供給路
10にガス量調節弁12を設けた構成であるが、燃料供
給路10のガス量調節弁12をなくし、各分岐路10
a,10b,10cに電磁操作式のガス量調節弁を設け
る構成としてもよい。
【0028】(4)上記実施形態では、給湯装置に適用
した例を示したが、給湯装置に限られるものではなく、
燃焼装置を備えた暖房装置などにも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の概略構成図
【図2】燃焼装置の概略構成図
【図3】目標燃料供給量とファン回転数の関係を示す説
明図
【図4】制御動作を示すフロ−チャ−ト
【図5】別実施形態を示す目標燃料供給量とファン回転
数の関係を示す説明図
【符号の説明】
3 ガスバ−ナ 3a,3b バーナ部 4 ファン 11a〜11c,12 燃料供給状態調節手段 H 制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバーナ部を備えたガスバーナと、 その複数のバーナ部において燃料供給状態にする燃焼バ
    ーナ部の数を複数段に切り換え、かつ、前記燃焼バーナ
    部への燃料供給量を調節する燃料供給状態調節手段と、 その燃料供給状態調節手段を制御する制御手段とが設け
    られ、 前記制御手段が、目標燃料供給量が多いほど前記燃焼バ
    ーナ部数を多くするように、かつ、燃焼バーナ部数の切
    り換えにおいて、その段を維持する最大目標燃料供給量
    を、その段よりも燃焼バーナ部数増加側の次ぎの段にお
    いて、その段を維持する最低目標燃料供給量よりも大き
    く設定することにより、前記最大目標燃料供給量と最低
    目標燃料供給量との間に燃料供給量のオーバーラップ部
    を設けて、前記燃焼バーナ部数を切り換えるとともに、
    その燃焼バーナ部への燃料供給量を目標燃料供給量にす
    るように前記燃料供給状態調節手段を制御するように構
    成された燃焼装置であって、 前記制御手段が、前記燃焼バ−ナ部数の切換え頻度に基
    づいて、前記オーバーラップ部が大きくなるように補正
    して、前記燃料供給状態調節手段を制御するように構成
    されている燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、所定時間内における前
    記燃焼バーナ部数の切換え回数を前記切換え頻度とし
    て、前記切換え回数が設定回数以上であると、前記オー
    バーラップ部が大きくなるように補正するように構成さ
    れている請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記その段を維持する
    最大目標燃料供給量を燃料供給量の増加側に補正し、か
    つ、前記その段を維持する最低目標燃料供給量を燃料供
    給量の減少側に補正して、前記オーバーラップ部が大き
    くなるように補正するように構成されている請求項1ま
    たは2に記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記ガスバーナの複数のバーナ部に燃焼
    用空気を通風する単一のファンが、前記燃焼バーナ部数
    の切換えのいずれの段においても、複数のバーナ部の全
    てに通風するように設けられ、前記制御手段が、前記燃
    焼バ−ナ部に供給される目標燃料供給量に対応して設定
    される目標通風量になるように、前記ファンの通風量を
    制御するように構成されている請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、前記オーバーラップ部
    が大きくなるように補正するときに、前記燃焼バーナ部
    に供給する目標燃料供給量に対応して設定される目標通
    風量を減少側に補正する通風量補正処理を併せて実行す
    るように構成されている請求項4に記載の燃焼装置。
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