JPH11229643A - 歯科医院 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 敷地の南に詰めて建物を配置することによ
り、北側の道路に面して広い駐車場を確保し、しかも、
バルコニーを配置して住宅内の採光を確保する。 【解決手段】 建物２の一階に診療所を配置し、建物２
の二階に住居部分を配置し、該建物２の前方に来客用駐
車場３を配置し、該駐車場３の後方に玄関１０を配置し
た歯科医院Ａであって、前記建物２を敷地の南側に寄せ
て配置し、前記駐車場３を敷地の北側に配置し、前記駐
車場３の一画に自転車置き場４を配置し、前記建物２に
北入りの玄関１０を配置し、玄関ポーチ１１を建物２の
階下に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は歯科医院に関し、特
に、敷地の南に詰めて建物を配置することにより、北側
の道路に面して広い駐車場を確保し、しかも、バルコニ
ーを配置して住宅内の採光を確保した歯科医院に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般的に歯科医院、病院等は診療施設の
建物と、来客用の駐車場、自転車置き場等を有して構成
され、それらを機能的に配置して、医院への出入りの利
便性が図られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、診療施
設と住居部分を併用した医院併用住宅においては、来客
用の広い駐車場を配置すると、診療施設または住居部分
が圧迫されるという問題があった。特に、敷地面積が狭
く北側に道路が面した住宅においては、住宅内の採光へ
の配慮から広い駐車スペースが確保できないという問題
があった。本発明はかかる従来の問題点を解決するため
になされたものであって、その目的とするところは、敷
地の南に詰めて建物を配置することにより、北側の道路
に面して広い駐車場を確保し、しかも、バルコニーを配
置して住宅内の採光を確保した歯科医院を提供すること
にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として、本発明請求項１記載の歯科医院では、建
物の一階に診療所を配置し、建物の二階に住居部分を配
置し、該建物の前方に来客用駐車場を配置し、該駐車場
の後方に玄関を配置した。このような構成とすることに
より、来客用駐車場を確保した歯科医院併用住宅が構成
される。

【０００５】請求項２記載の歯科医院では、請求項１記
載の歯科医院において、前記建物を敷地の南側に寄せて
配置し、前記駐車場を敷地の北側に配置し、前記駐車場
の一画に自転車置き場を配置し、前記建物に北入りの玄
関を配置し、玄関ポーチを建物の階下に配置した。この
ような構成とすることにより、北側に向かって開放され
た歯科医院併用住宅を構成することができる。

【０００６】請求項３記載の歯科医院では、請求項１ま
たは２記載の歯科医院において、前記診療所の待合室の
床を土間とした。このような構成とすることにより、土
間の面積を稼ぐことができると共に、新しい感覚の歯科
医院を形成することができる。

【０００７】請求項４記載の歯科医院では、請求項１、
２または３記載の歯科医院において、前記住居部分にダ
イニングルームとリビングルームを配置し、該ダイニン
グルームとリビングルームを直結して一連の連続空間と
し、前記ダイニングルームにカウンターを配置し、該カ
ウンターの両側にそれぞれテーブルを配置した。このよ
うな構成とすることにより、住居部分に一連の広い連続
空間が形成される。また、住居部分に３つの台を配置し
て、多用途な空間を形成することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図１は本発明の一実施の形態にか
かる歯科医院の一階平面図、図２は本発明の一実施の形
態にかかる歯科医院の二階平面図、図３は本発明の一実
施の形態にかかる歯科医院の斜視図、図４は本発明の一
実施の形態にかかる歯科医院のガレージの正面図であ
る。

【０００９】本発明の一実施の形態にかかる歯科医院は
図１〜図４に示すように、５角形の敷地１に建てられた
二階建て建物２と、該建物２の北側に配置された駐車場
３、自転車置き場４と、前記建物２の西側に配置された
通路５及びガレージ６を主要な構成とし、前記建物２の
一階には歯科診療所が配置され、二階には住居部分が配
置されている。

【００１０】前記敷地１の北側部分は三角形に突出し、
敷地の全体形状は５角形に形成されている。そして、敷
地１の北側及び東側には道路７が通過し、北側の道路は
敷地に沿ってくの字に折れ曲がり、東側には歩道８が面
し、該歩道を挟んで道路７が通過している。前記敷地１
の北側には中央の駐車場３と、西側の通路５出入口と、
東側の自転車置き場４が配置され、前記駐車場３は道路
７と交差して出入りする連続した４台分の駐車スペース
を有し、斜めに通過した道路７に沿って駐車スペースが
互いに段差を有している。

【００１１】前記通路５は車１台が通行できる程度の幅
を有し、車が２台直列に駐車できる程度の長さを有し、
通路５の側方には勝手口９が配置され、通路５の奥には
ガレージ６が配置されている。前記ガレージ６は１台分
の駐車スペースを有し、出入口にはシャッターが配置さ
れ、医療ゴミ等を駐車場内に出しても外から見えない構
成となっている。また、前記自転車置き場４は 駐車場
３東端の歩道８に面して配置され、屋根を有し、５、６
台の駐輪スペースを有している。

【００１２】前記建物２は１ｍの幅を空けて南側に詰め
られると共に、１ｍの幅を空けて東側に詰められ、建物
２の北側中央には駐車場３に面して玄関１０が配置さ
れ、玄関ポーチ１１の部分は駐車場３によってえぐら
れ、建物２の階下に配置されている。このように、玄関
ポーチ１１を建物２の階下に配置することにより、狭い
敷地においても広く駐車場及び住居部分を確保でき、敷
地を有効利用することができる。また、玄関ポーチ１１
をえぐったことによって外観に陰影が形成され、２本の
柱１２と共にシンボリックな外観を形成し、近隣に建つ
建物としてプラスの表情が形成されている。

【００１３】前記建物２の一階及び二階の平面は略正方
形に形成され、一階の北側中央には玄関１０が配置さ
れ、該玄関１０を入ると待合室１３に連続し、該待合室
１３は玄関から靴のまま進入できる土間によって構成さ
れ、該待合室１３の一画に３畳〜４畳程度のジュータン
部分１４が形成され、該ジュータン部分１４には子供用
の本、玩具等が備えられ、子供のくつろげるコーナーが
形成されている。このように、子供のくつろげるジュー
タン部分１４を配置することにより、子供に対して違和
感の少ない病院を形成することができる。前記待合室１
３の南側には壁を隔てて診察室１５が配置され、建物２
の中央には技工室１６、レントゲン室１７、洗浄室１８
等が配置されている。また、建物２の西側には勝手口
９、階段１９、院長室２０、スタッフルーム２１等が配
置されている。

【００１４】建物の二階には北側のリビングルーム２２
と、中央のキッチン２３、ダイニングルーム２４と東側
のバルコニー２５、子供部屋２６と、西側のトイレ２
７、洗面所２８、浴室２９、寝室３０、南側のバルコニ
ー３１等が配置されている。また、リビングルーム２２
とダイニングルーム２４は連続した一連の広い空間を形
成し、ダイニングルーム２４内に４、５人かけのカウン
ター３２と、該カウンター３２のリビングルーム２２側
の４人掛けのテーブル３３と、前記カウンター３２の他
端のダイニングルーム２４奥の６人掛けのテーブル３４
が配置されている。このように、カウンター３２とテー
ブル３２，３３の３つの台が配置されていることによ
り、リビングルーム２２とダイニングルーム２４が単な
る食事スペースではなく、喫茶室、子供の勉強場所、ア
イロンかけ等を行なう家事室となったりさまざまな用途
として使用できる、多用途な空間として構成される。

【００１５】前記子供部屋２６は８畳程度の広さを有
し、中央に収納３５を配置して２つに仕切り、勉強机３
６を１カ所に設けている。また、二階には南側と東側に
採光用のバルコニー２５，３１が配置され、東側のバル
コニー２５は生活の核として使用され、南側のバルコニ
ー３１はゴミ等の仮り置き場を兼ねた生活用の庭として
使用されるようになっている。

【００１６】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、前記実施の形
態においては通路、ガレージを配置する構成について説
明したが、この通路ガレージを配置しない場合であって
も本発明に含まれる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明してきたように請求項１記載の
歯科医院においては、建物の一階に診療所を配置し、建
物の二階に住居部分を配置し、該建物の前方に来客用駐
車場を配置し、該駐車場の後方に玄関を配置したので、
道路側に対して開かれた歯科医院併用住宅を構成するこ
とができる。

【００１８】請求項２記載の歯科医院においては、建物
を敷地の南側に寄せて配置し、駐車場を敷地の北側に配
置したので北側の開放された歯科医院併用住宅を構成す
ることができる。また、自転車置き場を配置するので自
転車での通院の利便性が図られる。そして、建物に北入
りの玄関を配置し、玄関ポーチを建物の階下に配置した
ので、駐車場及び二階の住居部分を広く確保することが
でき、敷地を有効利用することができる。

【００１９】請求項３記載の歯科医院においては、診療
所の待合室の床を土間としたので、通常の玄関の土間が
待合室となり、その分スペースを稼ぐことができる。ま
た、土間式の新しい感覚の歯科医院が形成される。

【００２０】請求項４記載の歯科医院においては、前記
住居部分にダイニングルームとリビングルームを配置
し、該ダイニングルームとリビングルームを直結して一
連の連続空間とし、前記ダイニングルームにカウンター
を配置し、該カウンターの両側にそれぞれテーブルを配
置したので、二階に３つの台が配置され、さまざまな用
途に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態にかかる歯科医院の一階
平面図である。

【図２】本発明の一実施の形態にかかる歯科医院の二階
平面図である。

【図３】本発明の一実施の形態にかかる歯科医院の斜視
図である。

【図４】本発明の一実施の形態にかかる歯科医院のガレ
ージの正面図である。

【符号の説明】 Ａ 歯科医院 １ 敷地 ２ 建物 ３ 駐車場 ４ 自転車置き場 ５ 通路 ６ ガレージ ７ 道路 ８ 歩道 ９ 勝手口 １０ 玄関 １１ 玄関ポーチ １２ 柱 １３ 待合室 １４ ジュータン部分 １５ 診察室 １６ 技工室 １７ レントゲン室 １８ 洗浄室 １９ 階段 ２０ 院長室 ２１ スタッフルーム ２２ リビングルーム ２３ キッチン ２４ ダイニングルーム ２５ バルコニー ２６ 子供部屋 ２７ トイレ ２８ 洗面所 ２９ 浴室 ３０ 寝室 ３１ バルコニー ３２ カウンター ３３ テーブル ３４ テーブル ３５ 収納 ３６ 勉強机

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物の一階に診療所を配置し、 建物の二階に住居部分を配置し、 該建物の前方に来客用駐車場を配置し、 該駐車場の後方に玄関を配置したことを特徴とする歯科
   医院。
2. 【請求項２】 前記建物を敷地の南側に寄せて配置し、 前記駐車場を敷地の北側に配置し、 前記駐車場の一画に自転車置き場を配置し、 前記建物に北入りの玄関を配置し、玄関ポーチを建物の
   階下に配置したことを特徴とする請求項１記載の歯科医
   院。
3. 【請求項３】 前記診療所の待合室の床を土間としたこ
   とを特徴とする請求項１または２記載の歯科医院。
4. 【請求項４】 前記住居部分にダイニングルームとリビ
   ングルームを配置し、該ダイニングルームとリビングル
   ームを直結して一連の連続空間とし、前記ダイニングル
   ームにカウンターを配置し、該カウンターの両側にそれ
   ぞれテーブルを配置したことを特徴とする請求項１、２
   または３記載の歯科医院。