JPH11229435A - 建設機械の旋回フレーム - Google Patents

建設機械の旋回フレーム

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JPH11229435A
JPH11229435A JP5010898A JP5010898A JPH11229435A JP H11229435 A JPH11229435 A JP H11229435A JP 5010898 A JP5010898 A JP 5010898A JP 5010898 A JP5010898 A JP 5010898A JP H11229435 A JPH11229435 A JP H11229435A
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和弘 砂村
Takayoshi Murahashi
高嘉 村橋
Takeshi Takei
武 武井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センタフレームを構成する左,右のセンタビ
ームとテールフレームを構成する左,右のテールビーム
とを溶接するときの作業性を向上させる。 【解決手段】 左側のテールビーム30を構成するウェ
ブ33の前端面33Aを、センタビーム26の後端面2
6Aに突合せ溶接し、右側のテールビーム31を構成す
るウェブ35の前側面35Aを、センタビーム27の後
側面27Aに重合せ溶接する。これにより、各センタビ
ーム26,27と各テールビーム30,31とを溶接す
るときに、各テールビーム30,31の間隔を調整する
といった煩雑な作業を不要にでき、かつ、各センタビー
ム26,27と各テールビーム30,31との被溶接部
分に隙間が生じるのを抑えることができ、溶接時の作業
性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に好適に用いられる建設機械の旋回フレ
ームに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された
上部旋回体とを有している。そして、上部旋回体は、旋
回フレームと、該旋回フレーム上に配設された運転室、
原動機等を収容した建屋カバー、カウンタウエイト等か
らなり、該上部旋回体の前側には作業装置が俯仰動可能
に配設されている。
【0003】そして、この種の従来技術による建設機械
の旋回フレームは、通常、前,後方向に延びるメインフ
レームと、該メインフレームの左,右両側に複数の張出
ビームを介して接続された左,右のサイドフレームとか
らなっている。
【0004】ここで、メインフレームは、例えば特開平
5−98665号公報等に記載されているように、底板
および該底板に沿って前,後方向に延びた左,右のセン
タビームを有するセンタフレームと、該センタフレーム
の後側に設けられ、カウンタウエイト取付部を有する
左,右のテールビームからなるテールフレームとから構
成されている。
【0005】そして、上述の従来技術では、センタフレ
ームを構成する左,右のセンタビームの後側面に、テー
ルフレームを構成する左,右のテールビームの前側面を
重ね代をもって当接させた状態で、センタビームとテー
ルビームとの間を重合せ溶接する構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、センタフレー
ムとテールフレームとはそれぞれ個別に製造された後、
互いに溶接されるため、センタフレームおよびテールフ
レームの製造誤差により、センタビームの後側面とテー
ルビームの前側面とが適正に当接せず、両者間に隙間が
生じてしまうことがある。
【0007】これに対し、従来では、例えばジャッキ等
を用いて左,右のテールビームを撓ませ、各テールビー
ムの間隔を調整することにより、該各テールビームの前
側面と各センタビームの後側面とを確実に当接させた状
態で、センタビームとテールビームとの間を重合せ溶接
する方法が採用されているが、このときの左,右のテー
ルビームの間隔を調整する作業が非常に煩雑であるとい
う問題がある。
【0008】特に、カウンタウエイト後端面の旋回半径
が下部走行体の前,後方向の寸法内に納まるようにした
小旋回型の油圧ショベルでは、カウンタウエイトの配設
位置が運転室側(前側)に移動することになるため、該
カウンタウエイトを支持するテールフレームは、その
前,後方向の寸法が短縮される。このため、上述のよう
にジャッキ等を用いて左,右のテールビームを撓ませる
ことが難しく、該各テールビームの間隔を調整する作業
が非常に困難であるという問題がある。
【0009】一方、テールフレームを構成する左,右の
テールビーム前端面と、センタフレームを構成する左,
右のセンタビーム後端面とを突合せ溶接する方法を採用
した場合には、上述の如き左,右のテールビームの間隔
を調整する作業を不要とすることができる。
【0010】しかし、この場合には、センタフレームお
よびテールフレームの製造誤差により、被溶接部分とな
る各センタビーム後端面と各テールビーム前端面との間
に隙間が生じ易く、この隙間を溶接によって埋めつつ各
センタビーム後端面と各テールビーム前端面とを突合せ
溶接することにより、溶接作業の工数が増大してしまう
という問題がある。
【0011】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、センタフレームを構成する左,右のセ
ンタビームとテールフレームを構成する左,右のテール
ビームとを溶接するときの作業性を向上させ、かつ、こ
れらセンタビームとテールビームとの溶接強度を高める
ことができるようにした建設機械の旋回フレームを提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、底板および該底板に沿って前,後方向
に延びた左,右のセンタビームを有するセンタフレーム
と、該センタフレームの後側に設けられ、カウンタウエ
イト取付部を有する左,右のテールビームからなるテー
ルフレームとを備えた建設機械の旋回フレームに適用さ
れる。
【0013】そして、請求項1の発明は、前記テールフ
レームを構成する一方のテールビームは、その前端面を
前記センタフレームを構成する一方のセンタビームの後
端面に突合せ溶接し、前記テールフレームを構成する他
方のテールビームは、その前側面を前記センタフレーム
を構成する他方のセンタビームの後側面に重合せ溶接す
る構成としたことにある。
【0014】このように構成したことにより、左,右の
センタビームと左,右のテールビームとを溶接するとき
に、各テールビームの間隔を調整するといった煩雑な作
業を不要とし、かつ、各センタビームと各テールビーム
との被溶接部分に隙間が生じるのを抑えることができ、
センタビームとテールビームとを溶接するときの作業性
を向上させることができる。
【0015】また、請求項2の発明は、底板および該底
板に沿って前,後方向に延びた左,右のセンタビームを
有するセンタフレームと、該センタフレームの後側に設
けられ、テールプレートおよび該テールプレートに沿っ
て前,後方向に延びカウンタウエイト取付部を有する
左,右のテールビームからなるテールフレームとを備え
た建設機械の旋回フレームにおいて、前記テールフレー
ムのテールプレートは前記センタフレームの底板に溶接
し、また、前記テールフレームを構成する一方のテール
ビームは、その前端面を前記センタフレームを構成する
一方のセンタビームの後端面に突合せ溶接し、前記テー
ルフレームを構成する他方のテールビームは、その前側
面を前記センタフレームを構成する他方のセンタビーム
の後側面に重合せ溶接する構成としたことにある。
【0016】このように構成したことにより、左,右の
センタビームと左,右のテールビームとを溶接するとき
の作業性を向上させることができる上に、センタフレー
ムの底板とテールフレームのテールプレートとを溶接す
ることにより、センタフレームとテールフレームとの溶
接強度を一層高めることができる。
【0017】さらに、請求項3の発明は、左,右のテー
ルビームは縦板からなるウェブによって構成し、テール
フレームを構成する一方のテールビームは、そのウェブ
前端面をセンタフレームを構成する一方のセンタビーム
の後端面に突合せ溶接し、テールフレームを構成する他
方のテールビームは、そのウェブ前側面をセンタフレー
ムを構成する他方のセンタビームの後側面に重合せ溶接
したことにある。
【0018】このように構成したことにより、左,右の
センタビームと左,右のテールビームのウェブとを溶接
するときに、各テールビームのウェブ間隔を調整すると
いった煩雑な作業を不要にでき、センタビームとテール
ビームとを溶接するときの作業性を向上させることがで
きる。
【0019】また、請求項4の発明は、テールフレーム
を構成する一方のテールビームのウェブは、センタフレ
ームを構成する一方のセンタビームの板厚とは異なる板
厚を有する構成としたことにある。
【0020】このように構成したことにより、一方のテ
ールビームのウェブ前端面と一方のセンタビーム後端面
との間をすみ肉溶接することができ、溶接時の作業性を
向上できる上に、両者間の溶接強度を高めることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械の旋
回フレームの実施の形態について、油圧ショベルの旋回
フレームに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図11
を参照しつつ説明する。まず、図1ないし図8は第1の
実施の形態を示している。
【0022】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部
旋回体で、該上部旋回体2は、後述の旋回フレーム14
と、該旋回フレーム14上に設けられた運転室3、原動
機等を収容する建屋カバー4、カウントウエイト5等に
より構成されている。
【0023】そして、上部旋回体2の旋回フレーム14
には下部走行体1との間に旋回装置(図示せず)が設け
られ、この旋回装置は上部旋回体2を旋回中心Oの周囲
で旋回駆動する構成となっている。
【0024】ここで、運転室3は上部旋回体2の左側前
部に配設され、上部旋回体2の旋回動作時に運転室3
は、前部左側の角隅部3Aが旋回中心Oに対し半径Rの
仮想円6に沿って旋回される。また、カウンタウエイト
5は建屋カバー4の後側に配設され、上述の仮想円6内
に収められるように円弧状に湾曲して形成されている。
【0025】さらに、上部旋回体2の右側には、内部に
油圧アクチュエータを制御する多連弁装置(図示せず)
等を収納した収納ボックス7と、該収納ボックス7の後
側に位置する燃料タンク8と、該燃料タンク8と建屋カ
バー4との間に位置する作動油タンク9とが配設され、
これら収納ボックス7、燃料タンク8、作動油タンク9
も、運転室3の角隅部3A、カウンタウエイト5と共に
上述の仮想円6内に収められるように構成されている。
【0026】10は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に
配設された作業装置で、該作業装置10はブーム11、
アーム12およびバケット13等からなり、土砂等の掘
削作業を行うものである。そして、該作業装置10は、
図2に示すように、旋回中心Oを通る中心線O1 −O1
に対して一定寸法だけ右側にオフセットした位置に配設
されている。
【0027】14は上部旋回体2の旋回フレームを示
し、該旋回フレーム14は、図3ないし図5に示すよう
に、後述のセンタフレーム24およびテールフレーム2
8からなるメインフレーム15と、該メインフレーム1
5から左側に張出した張出ビーム16,17と、該左側
の張出ビーム16,17の先端側に溶接され、前,後方
向に延びた左側のサイドフレーム18と、メインフレー
ム15から右側に張出した張出ビーム19,20と、該
右側の張出ビーム19,20の先端側に溶接され、前,
後方向に延びた右側のサイドフレーム21とから大略構
成されている。
【0028】ここで、サイドフレーム18の前端側と後
述のセンタプレート25との間には、運転室3用の支承
ビーム22が溶接され、該支承ビーム22、張出ビーム
16,17およびサイドフレーム18等の上面側には運
転室3が配設される。また、サイドフレーム21の前端
側には、センタプレート25との間に支承ビーム23が
溶接され、該支承ビーム23およびサイドフレーム21
等の上面側には収納ボックス7が配設される。さらに、
張出ビーム19,20の上面側には、燃料タンク8が配
設される。
【0029】24はテールフレーム28と共にメインフ
レーム15を構成するセンタフレームを示し、該センタ
フレーム24は、厚肉の鋼板等からなる底板としてのセ
ンタプレート25と、該センタプレート25に沿って
前,後方向に延び、前側から後側に向けて下向きに傾斜
した縦板からなる左,右のセンタビーム26,27とか
ら構成され、該各センタビーム26,27の前側は、作
業装置10のブーム11基端側を俯仰動可能に支持する
ブラケット部となっている。
【0030】28はセンタフレーム24の後側に設けら
れたテールフレームで、該テールフレーム28は、セン
タプレート25とほぼ等しい板厚を有するテールプレー
ト29と、該テールプレート29に沿って前,後方向に
延びた左,右のテールビーム30,31とから構成さ
れ、各テールビーム30,31の後端部には、長方形状
の厚板からなるカウンタウエイト取付板32が溶接され
ている。
【0031】ここで、旋回中心Oに近い位置に配設され
た左側のテールビーム30は、テールプレート29上に
ほぼ垂直に溶接され前,後方向に延びる縦板からなるウ
ェブ33と、該ウェブ33の上端面に溶接されて前,後
方向に延びる上フランジ34とからT字状の断面形状を
もって形成されている(図6,図7参照)。そして、図
8に示すように、ウェブ33の板厚T1は、左側のセン
タビーム26の板厚T2よりも大きく(T1>T2)設
定されている。
【0032】一方、旋回中心Oから離れた位置に配設さ
れた右側のテールビーム31は、テールプレート29上
にほぼ垂直に溶接され前,後方向に延びる縦板からなる
ウェブ35によって構成されている。
【0033】そして、図8に示すように、テールプレー
ト29の前端面29Aは、センタプレート25の後端面
25Aに突合せ溶接され、その溶接部Aは左,右方向に
延びている。また、図3に示すように、テールプレート
29の左,右両側面は、サイドフレーム18,21の後
側面にそれぞれ溶接されている。
【0034】さらに、左側のテールビーム30は、ウェ
ブ33の前端面33Aがセンタビーム26の後端面26
Aに突合せ溶接され、その溶接部Bは上,下方向に延び
ている。この場合、ウェブ33の板厚T1は、左側のセ
ンタビーム26の板厚T2よりも大きく設定されている
から、ウェブ33の前端面33Aとセンタビーム26の
後端面26Aとの間をすみ肉溶接することができ、溶接
時の作業性を向上させると共に両者間の溶接強度を高め
ることができる。また、上フランジ34の前部下面は、
センタビーム26の後部上面に溶接されている。
【0035】一方、右側のテールビーム31は、ウェブ
35の前側面35Aがセンタビーム27の後側面27A
に重合せ溶接され、その溶接部Cは上,下方向に延びて
いる。
【0036】36はテールプレート29の上面とテール
ビーム31を構成するウェブ35の側面とに溶接された
ブラケットで、該ブラケット36と張出ビーム20の後
面に溶接されたブラケット37の上面側には、作動油タ
ンク9が配設される構成となっている。
【0037】本実施の形態による旋回フレーム14は上
述の如き構成を有するもので、該旋回フレーム14を備
えた油圧ショベルの基本的作動については従来技術によ
るものと格別差異はない。
【0038】然るに、本実施の形態による旋回フレーム
14では、左側のテールビーム30を構成するウェブ3
3の前端面33Aを、センタビーム26の後端面26A
に突合せ溶接し、右側のテールビーム31を構成するウ
ェブ35の前側面35Aを、センタビーム27の後側面
27Aに重合せ溶接する構成としたから、各センタビー
ム26,27と各テールビーム30,31とを溶接する
ときに、従来技術のように各テールビーム30,31の
間隔を調整するといった煩雑な作業を不要にでき、か
つ、各センタビーム26,27と各テールビーム30,
31との被溶接部分に隙間が生じるのを抑えることがで
きる。
【0039】この結果、センタフレーム24を構成する
各センタビーム26,27とテールフレーム28を構成
する各テールビーム30,31とを溶接するときの作業
性を向上させることができる。
【0040】また、テールビーム30を構成するウェブ
33の板厚T1を、センタビーム26の板厚T2よりも
大きく設定したから、ウェブ33の前端面33Aとセン
タビーム26の後端面26Aとの間をすみ肉溶接するこ
とができ、溶接時の作業性を向上させると共に両者間の
溶接強度を高めることができる。
【0041】さらに、テールフレーム28にテールプレ
ート29を設け、該テールプレート29の前端面29A
をセンタフレーム24を構成するセンタプレート25の
後端面25Aに突合せ溶接する構成としたから、センタ
フレーム24とテールフレーム28との溶接強度を一層
高めることができる。
【0042】次に、図9ないし図11は本発明による第
2の実施の形態を示している。なお、本実施の形態で
は、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0043】図において、41は本実施の形態による旋
回フレームを示し、該旋回フレーム41は、第1の実施
の形態による旋回フレーム14とほぼ同様に、メインフ
レーム42と、左側の張出ビーム16,17と、右側の
張出ビーム19,20と、左,右のサイドフレーム1
8,21とから大略構成されている。しかし、本実施の
形態では、メインフレーム42が、第1の実施の形態に
よるセンタフレーム24と、後述のテールフレーム43
とから構成されている点で異なっている。
【0044】即ち、43はセンタフレーム24の後側に
設けられた本実施の形態によるテールフレームで、該テ
ールフレーム43は、前,後方向に延び後端部にカウン
タウエイト取付板32が溶接された左,右のテールビー
ム44,45を有している。
【0045】ここで、左側のテールビーム44は、縦板
からなるウェブ46と、該ウェブ46の上端面に溶接さ
れた上フランジ47と、ウェブ46の下端面に溶接され
た下フランジ48とからI字状の断面形状をもって形成
され、ウェブ46の板厚T3は、センタビーム26の板
厚T2よりも大きく(T3>T2)設定されている。
【0046】一方、右側のテールビーム45は、縦板と
なるウェブ49と、該ウェブ49の下端面に溶接された
下フランジ50とから逆T字状の断面形状をもって形成
されている。
【0047】そして、左側のテールビーム44を構成す
るウェブ46の前端面46Aは、センタビーム26の後
端面26Aに突合せ溶接されている。この場合、ウェブ
46の板厚T3はセンタビーム26の板厚T2よりも大
きく設定されているから、ウェブ46の前端面46Aと
センタビーム26の後端面26Aとの間をすみ肉溶接す
ることができ、両者間の溶接強度を高めることができ
る。また、上フランジ47の前部下面はセンタビーム2
6の後部上面に溶接され、下フランジ48の前端面はセ
ンタプレート25の後端面25Aに溶接されている。
【0048】一方、右側のテールビーム45を構成する
ウェブ49の前側面49Aは、センタビーム27の後側
面27Aに重合せ溶接され、下フランジ50の前端面は
センタプレート25の後端面25Aに溶接されている。
【0049】そして、各テールビーム44,45の後端
部には、カウンタウエイト取付板32が溶接され、該カ
ウンタウエイト取付板32の左側面とサイドフレーム1
8との間には補強板51が溶接され、カウンタウエイト
取付板32の右側面とサイドフレーム21との間には補
強板52が溶接される構成となっている。
【0050】本実施の形態による旋回フレーム41は上
述の如き構成を有するもので、本実施の形態において
も、左側のテールビーム44を構成するウェブ46の前
端面46Aを、センタビーム26の後端面26Aに突合
せ溶接し、右側のテールビーム45を構成するウェブ4
9の前側面49Aを、センタビーム27の後側面27A
に重合せ溶接する構成としたから、各テールビーム4
4,45の間隔を調整するといった煩雑な作業を不要に
でき、かつ、各センタビーム26,27と各テールビー
ム44,45との被溶接部分に隙間が生じるのを抑える
ことができ、各センタビーム26,27と各テールビー
ム44,45とを溶接するときの作業性を向上させるこ
とができる。
【0051】また、テールビーム44を構成するウェブ
46の板厚T3を、センタビーム26の板厚T2よりも
大きく設定したから、ウェブ46の前端面46Aとセン
タビーム26の後端面26Aとの間をすみ肉溶接するこ
とができ、溶接時の作業性を向上させると共に両者間の
溶接強度を高めることができる。
【0052】なお、上述した各実施の形態では、左側の
テールビーム30(44)を構成するウェブ33(4
6)の前端面33A(46A)をセンタビーム26の後
端面26Aに突合せ溶接し、右側のテールビーム31
(45)を構成するウェブ35(49)の前側面35A
(49A)をセンタビーム27の後側面27Aに重合せ
溶接した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るもの
ではなく、例えば左側のテールビーム30(44)のウ
ェブ33(46)前側面をセンタビーム26の後側面に
重合せ溶接し、右側のテールビーム31(45)のウェ
ブ35(48)前端面をセンタビーム27の後端面に突
合せ溶接する構成としてもよい。
【0053】また、上述した各実施の形態では、左側の
テールビーム30(44)を構成するウェブ33(4
6)の板厚を、センタビーム26の板厚よりも大きく設
定した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例
えばセンタビーム26の板厚を、左側のテールビーム3
0(44)を構成するウェブ33(46)の板厚よりも
大きく設定してもよい。
【0054】さらに、上述した第1の実施の形態では、
右側のテールビーム31をウェブ35によって構成した
場合を例に挙げたが、左側のテールビーム30と同様
に、ウェブ35および上フランジとからテールビーム3
1を構成してもよい。また、第2の実施の形態では、右
側のテールビーム45をウェブ49および下フランジ5
0から構成した場合を例に挙げたが、左側のテールビー
ム44と同様に、ウェブ49、下フランジ50および上
フランジからテールビーム45を構成してもよい。
【0055】また、上述した各実施の形態では、上部旋
回体2を構成する運転室3の角隅部3A、建屋カバー
4、カウンタウエイト5等が、上部旋回体2の旋回時に
旋回中心Oに対して半径Rの仮想円6内に納まるように
構成された、いわゆる小旋回型の油圧ショベルを例に挙
げたが、本発明はこれに限らず、通常の上部旋回体を有
する油圧ショベル等の建設機械に広く適用することがで
きる。
【0056】さらに、上述した各実施の形態では、建設
機械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧
ショベルまたは自走式クレーン等の上部旋回体を備えた
旋回式建設機械に適用してもよいものである。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、テールフレームを構成する一方のテールビーム前
端面を、センタフレームを構成する一方のセンタビーム
後端面に突合せ溶接し、テールフレームを構成する他方
のテールビームの前側面を、センタフレームを構成する
他方のセンタビーム後側面に重合せ溶接する構成とした
から、左,右のセンタビームと左,右のテールビームと
を溶接するときに、各テールビームの間隔を調整すると
いった煩雑な作業を不要にでき、かつ、各センタビーム
と各テールビームとの被溶接部分に隙間が生じるのを抑
えることができる。この結果、センタビームとテールビ
ームとを溶接するときの作業性を向上させることができ
る。
【0058】また、請求項2の発明によれば、テールフ
レームを、テールプレートおよび左,右のテールビーム
から構成し、該各テールビームのうち一方のテールビー
ム前端面を一方のセンタビーム後端面に突合せ溶接し、
他方のテールビーム前側面を他方のセンタビーム後側面
に重合せ溶接すると共に、テールプレートをセンタフレ
ームの底板に溶接する構成としたから、センタビームと
テールビームとを溶接するときの作業性を向上させるこ
とができる上に、センタフレームの底板とテールフレー
ムのテールプレートとを溶接することにより、センタフ
レームとテールフレームとの溶接強度を一層高めること
ができる。
【0059】さらに、請求項3の発明によれば、左,右
のテールビームを縦板からなるウェブによって構成し、
一方のテールビームのウェブ前端面を一方のセンタビー
ム後端面に突合せ溶接し、他方のテールビームのウェブ
前側面を他方のセンタビーム後側面に重合せ溶接する構
成としたから、各テールビームのウェブ間隔を調整する
といった煩雑な作業を行うことなく、左,右のテールビ
ームのウェブと左,右のセンタビームとを溶接すること
ができ、その作業性を向上させることができる。
【0060】また、請求項4の発明によれば、テールフ
レームを構成する一方のテールビームのウェブは、セン
タフレームを構成する一方のセンタビームの板厚とは異
なる板厚を有する構成としたから、互いに突合せ溶接さ
れる一方のテールビームのウェブ前端面と一方のセンタ
ビーム後端面との間をすみ肉溶接することができる。こ
のため、テールビームのウェブ前端面とセンタビーム後
端面とを突合せ溶接するときの作業性を向上できる上
に、両者間の溶接強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による旋回フレーム
が適用された油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】油圧ショベルの上部旋回体等を拡大して示す図
1の平面図である。
【図3】旋回フレームを拡大して示す平面図である。
【図4】図3の旋回フレームからテールフレームを分離
した状態を示す平面図である。
【図5】図3中の矢示V−V方向からみた旋回フレーム
の断面図である。
【図6】図3中の矢示VI−VI方向からみたテールビーム
等の断面図である。
【図7】センタビームの後端部とテールビームの前端部
とを拡大して示す分解斜視図である。
【図8】テールビームとセンタビームとの溶接部分を拡
大して示す要部拡大図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による旋回フレーム
を示す図3と同様の平面図である。
【図10】図9の旋回フレームからテールフレームを分
離した状態を示す平面図である。
【図11】図9中の矢示XI−XI方向からみたテールビー
ム等の断面図である。
【符号の説明】
14,41 旋回フレーム 24 センタフレーム 25 センタプレート(底板) 26,27 センタビーム 28,43 テールフレーム 29 テールプレート 30,31,44,45 テールビーム 33,35,46,49 ウェブ 32 カウンタウエイト取付板(カウンタウエイト取付
部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板および該底板に沿って前,後方向に
    延びた左,右のセンタビームを有するセンタフレーム
    と、 該センタフレームの後側に設けられ、カウンタウエイト
    取付部を有する左,右のテールビームからなるテールフ
    レームとを備えた建設機械の旋回フレームにおいて、 前記テールフレームを構成する一方のテールビームは、
    その前端面を前記センタフレームを構成する一方のセン
    タビームの後端面に突合せ溶接し、 前記テールフレームを構成する他方のテールビームは、
    その前側面を前記センタフレームを構成する他方のセン
    タビームの後側面に重合せ溶接する構成としたことを特
    徴とする建設機械の旋回フレーム。
  2. 【請求項2】 底板および該底板に沿って前,後方向に
    延びた左,右のセンタビームを有するセンタフレーム
    と、 該センタフレームの後側に設けられ、テールプレートお
    よび該テールプレートに沿って前,後方向に延びカウン
    タウエイト取付部を有する左,右のテールビームからな
    るテールフレームとを備えた建設機械の旋回フレームに
    おいて、 前記テールフレームのテールプレートは前記センタフレ
    ームの底板に溶接し、 また、前記テールフレームを構成する一方のテールビー
    ムは、その前端面を前記センタフレームを構成する一方
    のセンタビームの後端面に突合せ溶接し、 前記テールフレームを構成する他方のテールビームは、
    その前側面を前記センタフレームを構成する他方のセン
    タビームの後側面に重合せ溶接する構成としたことを特
    徴とする建設機械の旋回フレーム。
  3. 【請求項3】 前記左,右のテールビームは縦板からな
    るウェブによって構成し、前記テールフレームを構成す
    る一方のテールビームは、そのウェブ前端面を前記セン
    タフレームを構成する一方のセンタビームの後端面に突
    合せ溶接し、前記テールフレームを構成する他方のテー
    ルビームは、そのウェブ前側面を前記センタフレームを
    構成する他方のセンタビームの後側面に重合せ溶接して
    なる請求項1または2に記載の建設機械の旋回フレー
    ム。
  4. 【請求項4】 前記テールフレームを構成する一方のテ
    ールビームのウェブは、前記センタフレームを構成する
    一方のセンタビームの板厚とは異なる板厚を有する構成
    としてなる請求項3に記載の建設機械の旋回フレーム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100652869B1 (ko) * 2002-04-25 2006-12-01 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 전후방으로 분리되는 상부프레임
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JP2013199747A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Caterpillar Sarl フレーム構造体および旋回型作業機械

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