JPH11229419A - 杭の補強方法及び杭 - Google Patents
杭の補強方法及び杭Info
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- JPH11229419A JPH11229419A JP10032597A JP3259798A JPH11229419A JP H11229419 A JPH11229419 A JP H11229419A JP 10032597 A JP10032597 A JP 10032597A JP 3259798 A JP3259798 A JP 3259798A JP H11229419 A JPH11229419 A JP H11229419A
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Abstract
供すること。 【解決手段】 橋脚3に補強材7を設け、橋脚3の下方
を掘削し、鋼管杭5の頭部に穴9を設け、ミキサー車1
1から穴9を介して鋼管杭5の内部にコンクリートを充
填し、フーチング部を補強して橋脚3下方を埋め戻す。
Description
けられた杭の補強方法及び補強された杭に関するもので
ある。
てChangの式を基にして設計を行っている。ところ
で、本出願人は橋脚等の構造物の杭に地震時の発生する
応力として、上部構造物の慣性力により杭頭付近で大き
くなる応力の他に、地盤震動により地中部で大きくなる
応力が発生することを解明している。
を示すもので、橋脚31の下方に12本の鋼管杭33が
設けられている。この橋脚31に対して、地盤震動によ
る応力を動的解析等によって求める。動的応答解析に関
しては、「液状化地盤における杭基礎橋脚の非線形を考
慮した地震応答解析、第24回地震工学研究発表会 1
997.7.」、「地盤の非線形性と有効応力を考慮し
た橋脚−杭基礎−地盤系の地震応答解析、第52回年次
学術講演会 1997.9.」に詳述されている。
杭33に発生するモーメントを示す図である。図8に示
されるように、679Galの場合、深さが20mあた
りで1つのピークを持っており、大きな応力が発生して
いることが分かる。
有する地上構造物41に地震力が加わった場合の杭43
に発生するモーメントを示す説明図である。図9におい
て、慣性の相互作用(Inertial Intera
ction)は地上構造物41の慣性力により杭頭付近
で大きくなる。また、入力の相互作用(Kinemat
ic Interaction)は地盤震動により地中
部で大きくなる。そして、これらのモーメントMI とM
K の和が杭43に作用するモーメントMT となる。
たように現状の設計では慣性の相互作用による応力のみ
を考慮したChangの式が用いられ、入力の相互作用
によるモーメントMK は考慮されていなかった。
たもので、その目的とするところは、地震震動を考慮し
た杭の補強方法及び杭を提供することにある。
ために本発明は、地上の構造物を支持する杭の補強方法
であって、杭の頭部に穴を設ける工程と、前記穴から前
記杭の内部にコンクリートを充填する工程と、を具備す
ることを特徴とする杭の補強方法である。
施の形態を詳細に説明する。図1から図5は、本実施の
形態に係る杭の補強方法の説明図である。図1において
1は地盤であり、地上に橋脚3が設けられ、橋脚3の下
方には鋼管杭5が設けられている。橋脚3は既存のもの
であり、鋼管杭5は内部が中空である。
る手順について説明する。地上部で補強材7を設けて橋
脚3を補強し、橋脚3の下方の地盤1を掘削する。この
場合、鋼管杭5の頭部が現れる程度まで掘削する。
用いて鋼管杭5の頭部に直径10cm程度の穴9を設け
る。
から穴9を介して鋼管杭5内部にコンクリートを流し込
み、鋼管杭5の内部にコンクリートを充填する。鋼管杭
5内部は中空であるので、鋼管杭5の根元までコンクリ
ートが充填される。
フーチング部13に増しフーチングとして鉄筋コンクリ
ートの補強を行い、フーチング部13の厚みを増す。
い、補強材7を取り外す。このように、本実施の形態に
よれば、橋脚3に設けられた鋼管杭5内部にコンクリー
ト3を充填して鋼管杭5の靱性を増すことにより鋼管杭
5の補強を行う。
鋼管杭の曲率とモーメントとの関係を示すグラフの一例
である。充填されたコンクリートの設計強度は300k
gf/cm2 である。図6に示されるように、コンクリ
ートを充填することにより、鋼管杭の靱性が大幅に改良
されることが分かる。
杭5の靱性が改良されることにより、地震時における入
力の相互作用によるモーメントMK にも対抗することが
できる。 なお、前述した実施の形態では橋脚3を取り
上げたが、橋脚3に限らず他の構造物の下方に設けられ
た杭に対しても本発明を用いることができる。
れば、地震震動を考慮して杭を補強することができる。
ーメントの関係を示すグラフ
示す図
ントを示す図
すイメージ図
Claims (4)
- 【請求項1】 地上の構造物を支持する杭の補強方法で
あって、 杭の頭部に穴を設ける工程と、 前記穴から前記杭の内部にコンクリートを充填する工程
と、 を具備することを特徴とする杭の補強方法。 - 【請求項2】 地上の構造物を支持する杭の補強方法で
あって、 前記構造物を補強材によって支持する工程と、 前記構造物の下方を、杭が露出する程度に掘削を行う工
程と、 前記杭の頭部に穴を設ける工程と、 前記穴から杭の内部にコンクリートを充填する工程と、 前記構造物の下方を埋め戻す工程と、 を具備することを特徴とする杭の補強方法。 - 【請求項3】 前記穴から杭の内部にコンクリートを充
填する工程に続いて、前記構造物のフーチング部分を補
強する工程、を更に具備することを特徴とする請求項2
記載の杭の補強方法。 - 【請求項4】 地上の既設の構造物を支持する杭であっ
て、 杭頭部に設けられた穴から内部にコンクリートが充填さ
れたことを特徴とする杭。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10032597A JPH11229419A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 杭の補強方法及び杭 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10032597A JPH11229419A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 杭の補強方法及び杭 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11229419A true JPH11229419A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12363279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10032597A Pending JPH11229419A (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 杭の補強方法及び杭 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11229419A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101131769B1 (ko) | 2010-02-04 | 2012-04-05 | 류제홍 | 콘크리트 충전 말뚝을 이용한 교대의 시공방법 |
-
1998
- 1998-02-16 JP JP10032597A patent/JPH11229419A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101131769B1 (ko) | 2010-02-04 | 2012-04-05 | 류제홍 | 콘크리트 충전 말뚝을 이용한 교대의 시공방법 |
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