JPH10292389A - 橋脚，橋台の補強工法 - Google Patents
橋脚，橋台の補強工法Info
- Publication number
- JPH10292389A JPH10292389A JP11623897A JP11623897A JPH10292389A JP H10292389 A JPH10292389 A JP H10292389A JP 11623897 A JP11623897 A JP 11623897A JP 11623897 A JP11623897 A JP 11623897A JP H10292389 A JPH10292389 A JP H10292389A
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- Japan
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- hole
- steel
- casing
- concrete
- abutment
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】既設杭を有する橋脚等の下地盤を、さらに補強
杭で強力な補強をすることにより、これら橋脚等の崩壊
を防止し、施工作業も容易に行える補強工法を開発する
ことにある。 【解決手段】橋脚等のフーチング部１から地中に向け
て、既設杭の位置を避けて複数の穴３ａを穿設し、該穴
よりプレストレスを導入した補強杭を設けるか、フーチ
ング部周囲にプレストレスを導入した補強杭を設け、こ
れら補強杭上であり、かつ、フーチング部を取り囲む位
置に増し打ちコンクリートＢを打設することを特徴とす
る橋脚，橋台の補強工法。
杭で強力な補強をすることにより、これら橋脚等の崩壊
を防止し、施工作業も容易に行える補強工法を開発する
ことにある。 【解決手段】橋脚等のフーチング部１から地中に向け
て、既設杭の位置を避けて複数の穴３ａを穿設し、該穴
よりプレストレスを導入した補強杭を設けるか、フーチ
ング部周囲にプレストレスを導入した補強杭を設け、こ
れら補強杭上であり、かつ、フーチング部を取り囲む位
置に増し打ちコンクリートＢを打設することを特徴とす
る橋脚，橋台の補強工法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋脚，橋台の補強
工法に関するものである。
工法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、橋脚，橋台に対する地震に際して
の補強対策は、これらフーチングより上の橋柱あるいは
梁部に対して種々の補強手段を講じており、また、フー
チングの基礎部分にも当然、杭（既設杭）（Ａ）が設け
られている。
の補強対策は、これらフーチングより上の橋柱あるいは
梁部に対して種々の補強手段を講じており、また、フー
チングの基礎部分にも当然、杭（既設杭）（Ａ）が設け
られている。
【０００３】しかし、地上に位置する橋脚，橋台自体は
堅牢に補強され、その地盤にも杭が設けられているが、
これら橋脚，橋台の下部に位置する地盤が軟弱であれ
ば、それでも不十分であり、橋脚，橋台自体が陥没した
り、傾斜したりして十分な目的を達しないことになる。
堅牢に補強され、その地盤にも杭が設けられているが、
これら橋脚，橋台の下部に位置する地盤が軟弱であれ
ば、それでも不十分であり、橋脚，橋台自体が陥没した
り、傾斜したりして十分な目的を達しないことになる。
【０００４】しかも、従来の杭は直径が６００ｍｍ以上
で施工に使用する機械が大型であり、基礎の補強を行う
場合には、橋梁付近に家屋、道路などの工作物がある場
合には施工作業ができず、そこで小型の施工機械を用
い、細径（直径３００ｍｍ以下）の杭を打ち込み、既設
の基礎を補強する必要があるが、細径の杭では強度，剛
性が小さく、補強効果が小さいという欠点があった。
で施工に使用する機械が大型であり、基礎の補強を行う
場合には、橋梁付近に家屋、道路などの工作物がある場
合には施工作業ができず、そこで小型の施工機械を用
い、細径（直径３００ｍｍ以下）の杭を打ち込み、既設
の基礎を補強する必要があるが、細径の杭では強度，剛
性が小さく、補強効果が小さいという欠点があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、既
設杭が設けられた橋脚，橋台の下の地盤を、さらに補強
杭で強力な補強をすることにより、これら橋脚，橋台の
崩壊を防止し、しかも、その施工作業も容易に行える橋
脚，橋台の補強工法を開発することにある。
設杭が設けられた橋脚，橋台の下の地盤を、さらに補強
杭で強力な補強をすることにより、これら橋脚，橋台の
崩壊を防止し、しかも、その施工作業も容易に行える橋
脚，橋台の補強工法を開発することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の構成は、図１に示すように、橋脚、橋台に
おいて、これら橋脚、橋台のフーチング部に、複数の穴
を穿設し、該穴よりフーチング部下の地中に向けてそれ
ぞれケーシングにより穴を掘削し、この掘削した穴にケ
ーシングを残すか、あるいはこの掘削した穴に鋼管を建
て込み、該ケーシング、あるいは鋼管の先端より深い箇
所に位置する先端穴に向け、ＰＣ鋼材を配置し、該先端
穴にグラウトあるいはコンクリートを注入して該ＰＣ鋼
材を定着させると共に、該ＰＣ鋼材の位置するケーシン
グあるいは鋼管中では該ＰＣ鋼材にグラウトあるいはコ
ンクリートが付着しないよう注入・充填し、上端よりＰ
Ｃ鋼材を緊張させてプレストレスを導入することを特徴
とする橋脚，橋台の補強工法からなるものである。
めに本発明の構成は、図１に示すように、橋脚、橋台に
おいて、これら橋脚、橋台のフーチング部に、複数の穴
を穿設し、該穴よりフーチング部下の地中に向けてそれ
ぞれケーシングにより穴を掘削し、この掘削した穴にケ
ーシングを残すか、あるいはこの掘削した穴に鋼管を建
て込み、該ケーシング、あるいは鋼管の先端より深い箇
所に位置する先端穴に向け、ＰＣ鋼材を配置し、該先端
穴にグラウトあるいはコンクリートを注入して該ＰＣ鋼
材を定着させると共に、該ＰＣ鋼材の位置するケーシン
グあるいは鋼管中では該ＰＣ鋼材にグラウトあるいはコ
ンクリートが付着しないよう注入・充填し、上端よりＰ
Ｃ鋼材を緊張させてプレストレスを導入することを特徴
とする橋脚，橋台の補強工法からなるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて詳細に説明する。図１において、（１）は橋脚，橋
台のフーチング部であり、（２）はフーチングに穿設す
る穴であり、（３ａ）はケーシング（４）により掘削す
る穴であり、（３ｂ）は先端穴であり、該ケーシング
（４）を穴内に残しておくが、場合によっては掘削した
穴（３ａ）に鋼管（４ａ）を建て込むことも可能であ
る。（Ａ）は既設杭である。
いて詳細に説明する。図１において、（１）は橋脚，橋
台のフーチング部であり、（２）はフーチングに穿設す
る穴であり、（３ａ）はケーシング（４）により掘削す
る穴であり、（３ｂ）は先端穴であり、該ケーシング
（４）を穴内に残しておくが、場合によっては掘削した
穴（３ａ）に鋼管（４ａ）を建て込むことも可能であ
る。（Ａ）は既設杭である。
【０００８】次に、穴（３ａ）および先端穴（３ｂ）に
むけてＰＣ鋼材（５）を配置し、先端穴（３ｂ）にグラ
ウトあるいはコンクリート（Ｘ）を充填して、該ＰＣ鋼
材（５）を固定し、次に、ＰＣ鋼材（５）の周囲にシー
ス（６）を嵌挿入し、穴（３ａ）の外部にグラウトある
いはコンクリート（Ｘ）を注入し、充填する。
むけてＰＣ鋼材（５）を配置し、先端穴（３ｂ）にグラ
ウトあるいはコンクリート（Ｘ）を充填して、該ＰＣ鋼
材（５）を固定し、次に、ＰＣ鋼材（５）の周囲にシー
ス（６）を嵌挿入し、穴（３ａ）の外部にグラウトある
いはコンクリート（Ｘ）を注入し、充填する。
【０００９】そして、これらグラウトあるいはコンクリ
ート（Ｘ）が固化後に、ＰＣ鋼材（５）の上端部をプレ
ート（７）と定着具（８）でＰＣ鋼材（５）を緊張させ
てプレストレスを導入するものである。
ート（Ｘ）が固化後に、ＰＣ鋼材（５）の上端部をプレ
ート（７）と定着具（８）でＰＣ鋼材（５）を緊張させ
てプレストレスを導入するものである。
【００１０】また、フーチング部（１）を取り囲む位置
に複数の穴を穿設し、該穴よりフーチング部を取り囲む
位置の下の地中に向けてそれぞれケーシングにより穴
（３ａ）を掘削し、この掘削した穴にケーシング（４）
を残すか、あるいはこの掘削した穴に鋼管（４ａ）を建
て込み、該ケーシングあるいは鋼管の先端より深い箇所
に位置する先端穴（３ｂ）に向け、ＰＣ鋼材を配置し、
該先端穴にグラウトあるいはコンクリート（Ｘ）を注入
して該ＰＣ鋼材を定着させると共に、該ＰＣ鋼材（５）
の位置するケーシングあるいは鋼管中では該ＰＣ鋼材に
グラウトあるいはコンクリート（Ｘ）が付着しないよう
注入・充填し、上端よりＰＣ鋼材（５）を緊張させてプ
レストレスを導入し、これらプレストレスを導入した鋼
管の上であり、かつ、フーチング部（１）を取り囲む位
置に増し打ちコンクリート（Ｂ）を打設するよう構成し
てもよいものである。
に複数の穴を穿設し、該穴よりフーチング部を取り囲む
位置の下の地中に向けてそれぞれケーシングにより穴
（３ａ）を掘削し、この掘削した穴にケーシング（４）
を残すか、あるいはこの掘削した穴に鋼管（４ａ）を建
て込み、該ケーシングあるいは鋼管の先端より深い箇所
に位置する先端穴（３ｂ）に向け、ＰＣ鋼材を配置し、
該先端穴にグラウトあるいはコンクリート（Ｘ）を注入
して該ＰＣ鋼材を定着させると共に、該ＰＣ鋼材（５）
の位置するケーシングあるいは鋼管中では該ＰＣ鋼材に
グラウトあるいはコンクリート（Ｘ）が付着しないよう
注入・充填し、上端よりＰＣ鋼材（５）を緊張させてプ
レストレスを導入し、これらプレストレスを導入した鋼
管の上であり、かつ、フーチング部（１）を取り囲む位
置に増し打ちコンクリート（Ｂ）を打設するよう構成し
てもよいものである。
【００１１】尚、ＰＣ鋼材（５）で緊張する手段として
は、ケーシング（４）内に膨張性のコンクリートかグラ
ウトを充填して拘束された部材とする場合と、通常のプ
レストレス部材を用いるものであり、双方とも何れも三
軸方向に拘束された部材となるものである。
は、ケーシング（４）内に膨張性のコンクリートかグラ
ウトを充填して拘束された部材とする場合と、通常のプ
レストレス部材を用いるものであり、双方とも何れも三
軸方向に拘束された部材となるものである。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように本発明の方法による
と、既設の杭を有する橋脚、橋台のフーチング部か、あ
るいは、フーチング部を取り囲む増し打ちコンクリート
部から地中に向けて複数個の穴を設け、各穴にてプレス
トレスを導入するため強固となり、地盤を補強すること
によりその地盤の上に構築された橋脚、橋台の補強にな
り、圧縮、引張り、曲げ、せん断に対して剛性、じん
性、強度が大幅に改善される等極めて有益なる効果を奏
するものである。
と、既設の杭を有する橋脚、橋台のフーチング部か、あ
るいは、フーチング部を取り囲む増し打ちコンクリート
部から地中に向けて複数個の穴を設け、各穴にてプレス
トレスを導入するため強固となり、地盤を補強すること
によりその地盤の上に構築された橋脚、橋台の補強にな
り、圧縮、引張り、曲げ、せん断に対して剛性、じん
性、強度が大幅に改善される等極めて有益なる効果を奏
するものである。
【図１】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図２】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図３】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図４】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図５】本発明の他の実施例を示す平面図である。
１ フーチング部 ２ 穴 ３ａ 穴 ３ｂ 先端穴 ４ ケーシング ４ａ 鋼管 ５ ＰＣ鋼材 ６ シース ７ プレート ８ 定着具 Ａ 既設杭 Ｂ 増し打ちコンクリート Ｘ グラウトあるいはコンクリート
Claims (3)
- 【請求項１】橋脚、橋台において、これら橋脚、橋台の
フーチング部に、既設杭の位置を避けて複数の穴を穿設
し、該穴よりフーチング部下の地中に向けてそれぞれケ
ーシングにより穴を掘削し、この掘削した穴にケーシン
グを残すか、あるいはこの掘削した穴に鋼管を建て込
み、該ケーシングあるいは鋼管の先端より深い箇所に位
置する先端穴に向け、ＰＣ鋼材を配置し、該先端穴にグ
ラウトあるいはコンクリートを注入して該ＰＣ鋼材を定
着させると共に、該ＰＣ鋼材の位置するケーシングある
いは鋼管中では該ＰＣ鋼材にグラウドあるいはコンクリ
ートが付着しないよう注入・充填し、上端よりＰＣ鋼材
を緊張させてプレストレスを導入することを特徴とする
橋脚，橋台の補強工法。 - 【請求項２】橋脚、橋台において、これら橋脚、橋台の
フーチング部に、該フーチング部を取り囲む位置に複数
の穴を穿設し、該穴よりフーチング部を取り囲む位置の
下の地中に向けてそれぞれケーシングにより穴を掘削
し、この掘削した穴にケーシングを残すか、あるいはこ
の掘削した穴に鋼管を建て込み、該ケーシングあるいは
鋼管の先端より深い箇所に位置する先端穴に向け、ＰＣ
鋼材を配置し、該先端穴にグラウトあるいはコンクリー
トを注入して該ＰＣ鋼材を定着させると共に、該ＰＣ鋼
材の位置するケーシングあるいは鋼管中では該ＰＣ鋼材
にグラウトあるいはコンクリートが付着しないよう注入
・充填し、上端よりＰＣ鋼材を緊張させてプレストレス
を導入し、これらプレストレスを導入した鋼管の上であ
り、かつ、フーチング部を取り囲む位置に増し打ちコン
クリートを打設することを特徴とする橋脚，橋台の補強
工法。 - 【請求項３】ＰＣ鋼材が、それぞれのケーシングあるい
は鋼管の中心に位置するよう配置することを特徴とする
請求項１または２記載の橋脚，橋台の補強工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11623897A JPH10292389A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 橋脚，橋台の補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11623897A JPH10292389A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 橋脚，橋台の補強工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10292389A true JPH10292389A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14682234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11623897A Pending JPH10292389A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | 橋脚，橋台の補強工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10292389A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003119796A (ja) * | 2001-10-10 | 2003-04-23 | Katsuya Hiraoka | 外構固定構造 |
| JP5509380B1 (ja) * | 2013-09-02 | 2014-06-04 | 黒沢建設株式会社 | 既存建物の耐震補強方法及び耐震補強構造 |
| CN107700521A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-02-16 | 西安建筑科技大学 | 一种建（构）筑物地基加固托换墩及其施工方法 |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP11623897A patent/JPH10292389A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003119796A (ja) * | 2001-10-10 | 2003-04-23 | Katsuya Hiraoka | 外構固定構造 |
| JP5509380B1 (ja) * | 2013-09-02 | 2014-06-04 | 黒沢建設株式会社 | 既存建物の耐震補強方法及び耐震補強構造 |
| CN107700521A (zh) * | 2017-10-27 | 2018-02-16 | 西安建筑科技大学 | 一种建（构）筑物地基加固托换墩及其施工方法 |
| CN107700521B (zh) * | 2017-10-27 | 2023-06-30 | 西安建筑科技大学 | 一种建筑物地基加固托换墩及其施工方法 |
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