JPH11229272A - 交編編地及びその製造方法 - Google Patents

交編編地及びその製造方法

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JPH11229272A
JPH11229272A JP10046399A JP4639998A JPH11229272A JP H11229272 A JPH11229272 A JP H11229272A JP 10046399 A JP10046399 A JP 10046399A JP 4639998 A JP4639998 A JP 4639998A JP H11229272 A JPH11229272 A JP H11229272A
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泰史 三宅
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泰 實成
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺菌用塩素が使用されたプール中の環境下に
おいて使用する塩素耐久性、及び染色堅牢性が向上する
ポリウレタン弾性繊維とポリアミド系繊維及び又はポリ
エステル系繊維とから構成される交編編地であって、主
に競泳用水着布帛として有用な編地を提供する。 【解決手段】 金属化合物としてマグネシウム、亜鉛、
アルミニウムから選択された金属を含む酸化物、複合酸
化物、前記金属の水酸化物又はハイドロタルサイト化合
物を0.1〜10.0重量%含有することを特徴とする
ポリウレタン弾性繊維と、ポリアミド系繊維及び又はポ
リエステル系繊維から成る交編編地であって、リン酸エ
ステル化合物を有効量付着含有された交編編地、及びそ
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】有機ジイソシアネート、ポリ
マージオールおよび多官能性活性水素原子を有する鎖延
長剤から得られるポリウレタン重合体のポリウレタン弾
性繊維は一般的にはスパンデックスと呼ばれ、適度のゴ
ム弾性を有し、優れた性質を有する。そのため、ポリエ
ステル、ポリアミド等の各種繊維と、交編、交織され、
染色加工された交編織生地は、各種ストレッチ素材衣料
やスポーツ衣料として最近ますます広範に使用されてい
る。本発明は、耐塩素劣化性能に優れるポリウレタン弾
性繊維とポリアミド系繊維及びまたはポリエステル系繊
維とからなる交編編地に関するものである。さらに詳し
くは、特に水着用途に用いられたときに、水泳プール中
の殺菌用活性塩素水環境下において、耐塩素劣化性能及
び塩素染色堅牢性が良好なポリウレタン弾性繊維とポリ
アミド系繊維及び又はポリエステル系繊維との交編編地
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン弾性繊維と他の天然繊維や
化学繊維、合成繊維とを交編・交織し染色した布帛を用
いた水着は、プール中で活性塩素濃度0.5〜3ppm
の塩素水に繰り返し暴露されると、ポリウレタン弾性繊
維は塩素により劣化して物理的性能が低下する。その結
果、水着着用時に着圧が低下して、水泳中に水圧により
水着がずれたり、更に劣化が進むと、生地中のポリウレ
タン弾性繊維が断糸する問題があった。別の問題とし
て、他の天然繊維や化学繊維、合成繊維に染着した染料
が塩素によって劣化して水着が変退色する問題があっ
た。
【0003】ポリウレタン弾性繊維の耐塩素劣化性能の
改善に関しては、従来より各種の塩素劣化防止剤の添加
が提案されている。例えば、酸化亜鉛(特公昭60−4
3444号公報)、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム(特公昭61−35283号公報)ハイドロタルサイ
ト類化合物(特開昭59−133248号公報)、酸化
マグネシウムと酸化亜鉛の固溶体(特開平6−8121
5号公報)などの金属化合物をポリウレタン弾性繊維に
添加し、耐塩素劣化性能を改善する方法などが提案され
ている。
【0004】一方、塩素による染料の変色に関しては、
生地を染色加工する際に、染色終了後の後工程で、染料
をフェノール化合物を用いて、固着安定化させる処理が
現在広く行われている。固着処理において使用されるフ
ェノール化合物固着剤は、大別してタンニン酸を主成分
とする天然タンニンと、ジフェニールスルホンのホルマ
リン縮合物や4,4’一メチレンビスフェノールとナフ
タリンスルホン酸のホルマリン縮合物、多価フェノール
誘導体、芳香族高分子誘導体といった合成タンニン化合
物が挙げられる。固着処理は塩素に対する染色堅牢性の
向上効果には優れる。特に、タンニン酸を主成分とする
天然タンニンは染色堅牢性の向上効果は特に顕著であ
る。
【0005】しかし、前記金属化合物を含有したポリウ
レタン弾性繊維の布帛を、固着処理した場合、ポリウレ
タン弾性繊維の耐塩素劣化性能が大きく低下するという
問題があり、塩素に対する染色堅牢性の向上と、ポリウ
レタン弾性繊維の耐塩素劣化の両者を一挙に解決するこ
とは困難を極めている。これまでこの問題を解決する手
段として、金属化合物の溶出や活性の低下の起こりにく
い条件で交編交織生地を染色処理する方法が、例えば、
特開平3−279472号公報、特開平6−26430
1号公報に開示されている。しかし、これら、ポリウレ
タン弾性繊維中からの塩素劣化防止剤の金属化合物の溶
出防止方法は、水着用交編織物の塩素染色堅牢性を低下
させ、さらにはポリウレタン弾性繊維の耐塩素劣化性能
も満足できる水準ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた塩素
染色堅牢性と、同時に優れたポリウレタン弾性繊維の耐
塩素劣化性能を有するポリウレタン弾性繊維のポリアミ
ド系繊維及び又はポリエステル繊維交編編地を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、特定の金属化合物
を特定量含有するポリウレタン弾性繊維と、ポリアミド
系及び又はポリエステル系繊維から構成される交編布帛
に、下記式(1)に示す特定のリン酸エステル化合物を
付着含有せしめることによって、塩素に対する染色堅牢
性と耐塩素劣化性能の両方を同時に満足することを見出
し、本発明をなすに至った。
【0008】
【化2】
【0009】即ち、本発明は、数平均分子量500〜5
000の両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有
機ジイソシアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖
延長剤を反応させて得たポリウレタン重合体100重量
部に対して、金属化合物として0.1〜10重量部の少
なくとも1種以上のZn、Mg、Alから選択された金
属の酸化物、複合酸化物、水酸化物、ハイドロタルサイ
ト化合物が1種又は2種以上含有されたポリウレタン弾
性繊維とポリアミド系繊維及び又はポリエステル系繊維
とからなる交編編地に、式(1)で表されるリン酸エス
テル化合物類が有効量付着含有された交編編地である。
【0010】さらに、該金属化合物がZnO、MgO、
ZnOとMgOの複合酸化物、2価の金属M(但しM
は、Zn及びMgから選択される少なくとも1種を表
す)とAlを含みモル比M/Alが1〜5である複合酸
化物,ハイドロタルサイト化合物の金属化合物群中の1
種又は2種以上からなる上記の交編編地である。さらに
詳細には、染色された交編編地100重量部に対して、
前記式(1)で表されるリン酸エステル化合物類が0.
001〜1重量部付着含有する上記の交編編地である。
【0011】さらにまた、数平均分子量500〜500
0の両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジ
イソシアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長
剤を反応させて得たポリウレタン重合体100重量部に
対して0.1〜10重量部のMg、Zn、Alから選択
された少なくとも1種または2種以上の金属の酸化物、
複合酸化物、水酸化物、ハイドロタルサイト化合物が1
種又は2種以上含有されたポリウレタン弾性繊維とポリ
アミド系繊維及び又はポリエステル系繊維とからなる交
編編地で、かつ前記式(1)で表されるリン酸エステル
化合物類を交編編地の100重量部に対し0.001〜
1重量部付着含有した交編編地の製造方法において、リ
ン酸エステル化合物類の交編編地への付着含有をフェノ
ール化合物による染料固着またはポリウレタン弾性繊維
汚染防止以前の工程で行うことを特徴とする交編編地の
製造方法である。さらに、上記交編編地の製造方法にお
いて、リン酸エステル化合物類の交編編地への付着含有
を染色後から染料固着前の工程で行うことを特徴とする
交編編地の製造方法である。以下に詳細に説明する。
【0012】本発明のポリウレタン重合体の原料の1つ
である高分子量ジオールとしては、両末端に水酸基を持
つ分子量500〜5000の実質的に線状の高分子体で
あって、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリ
オキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール、ポリオキシペンタメチレングリコール等
のホモポリエーテルジオール又は炭素原子数2から6の
2種以上のオキシアルキレンから構成される共重合ポリ
エーテルジオール;アジピン酸、セバチン酸、マレイン
酸、イタコン酸、アゼライン酸、マロン酸等の二塩基酸
の一種または二種以上とエチレングリコール、1,2ー
プロピレングリコール,1,3ープロピレングリコー
ル,2,2ージメチルー1,3ープロパンジオール,
1,4ーブタンジオール、1,3ーブタンジオール、ヘ
キサメチレングリコール、ジエチレングリコール、1,
10ーデカンジオール、1,3ージメチロールシクロヘ
キサン、1,4ージメチロールシクロヘキサン等のグリ
コールの一種または二種以上とから得られたポリエステ
ルジオール;又はポリエステルアミドジオール、ポリエ
ステルエーテルジオール、ポリーεーカプロラクトンジ
オール、ポリバレロラクトンジオール等のポリラクトン
ジオール、ポリカーボネートジオール等を挙げることが
出来る。好ましくは、ポリオキシテトラメチレングリコ
ール、共重合ポリ(テトラメチレン・ネオペンチレン)
エーテルジオール、共重合ポリ(テトラメチレン・2−
メチルブチレン)エーテルジオールである。
【0013】有機ジイソシアネートとしては、例えば、
脂肪族、脂環族、芳香族のジイソシアネートの中で、反
応条件下で溶解又は液状を示す物全てを適用できる。例
えば、メチレンービス(4ーフェニルイソシアネー
ト)、メチレンービス(3ーメチルー4ーフェニルイソ
シアネート)、2,4ートリレンジイソシアネート、
2、6ートリレンジイソシアネート、mー及びpーキシ
リレンジイソシアネート、α,α,α’,α’ーテトラ
メチルーキシリレンジイソシアネート、mー及びpーフ
ェニレンジイソシアネート、4,4’ージメチルー1,
3ーキシリレンジイソシアネート、1ーアルキルフェニ
レンー2,4及び2,6ージイソシアネート、3ー(α
ーイソシアネートエチル)フェニルイソシアネート、
2,6ージエチルフェニレンー1,4ージイソシアネー
ト、ジフェニルージメチルメタンー4,4ージイソシア
ネート、ジフェニルエーテルー4,4’ージイソシアネ
ート、ナフチレンー1,5ージイソシアネート、1,6
ーヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンービス
(4ーシクロヘキシルイソシアネート)、1,3ー及び
1,4ーシクロヘキシレンジイソシアネート、トリメチ
レンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート等が
挙げられる。好ましくは、メチレンービス(4ーフェニ
ルイソシアネート)である。
【0014】多官能性活性水素原子を有する鎖伸長剤と
しては、例えば、ヒドラジン、ポリヒドラジン、炭素原
子数2〜10の直鎖または分岐した脂肪族、脂環族、芳
香族の活性水素を有するアミノ基を持つ化合物であり、
例えばエチレンジアミン、1,2プロピレンジアミン、
特開平5ー155841号公報に記載されているウレア
基を有するジアミン類等のジアミン、ヒドロキシルアミ
ン、水等、また低分子量のグリコール、例えばエチレン
グリコール、1,2ープロピレングリコール、1,3ー
プロピレングリコール、2,2ージメチルー1,3ープ
ロパンジオール、1,4ーブタンジオール、1,3ーブ
タンジオール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレン
グリコール、1,10ーデカンジオール、1,3ージメ
チロールシクロヘキサン、1,4ージメチロールシクロ
ヘキサン等を用いることが出来る。好ましくは、エチレ
ンジアミン、1,2ープロピレンジアミンである。
【0015】単官能性活性水素原子を有する末端停止剤
としては、例えばジエチルアミンのようなジアルキルア
ミン等が用いられる。これらの鎖伸長剤、末端停止剤
は、単独又は、2種以上混合して用いても良い。ポリア
ルキレンエーテルジオール、ジイソシアネート化合物お
よびジアミン化合物を用いたポリウレタン重合体を製造
する方法に関しては、公知のポリウレタン化反応の技術
を用いることができる。例えば、ポリアルキレンエーテ
ルジオールと有機ジイソシアネートとを1:1.2〜
2.0、好ましくは1:1.3〜1.8(モル比)の割
合で反応させ、両末端にイソシアネート基を有するウレ
タンプレポリマーを合成し、ウレタン部分を得る。次い
で、このウレタンプレポリマーをジアミン化合物、グリ
コール化合物で鎖伸長反応を行い、ポリウレタン重合体
を得ることができる。
【0016】ポリウレタン化反応の操作に関しては、ウ
レタンプレポリマー合成時やこのウレタンプレポリマー
と活性水素含有化合物との反応の時に、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド
等の溶剤を用いてもよい。また、本発明で用いられる各
種化合物の化学量論的割合は、ポリアルキレンエーテル
ジオールの水酸基とジアミン化合物等の活性水素の総和
が、イソシアネート化合物のイソシアネート基に対して
1.00〜1.07等量であることが望ましい。
【0017】ポリウレタン重合体組成物には、ポリウレ
タン弾性繊維に用いられる公知の有機または無機の化合
物、例えば、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、黄
変防止剤、熱変色防止剤、粘着防止剤、顔料、帯電防止
剤、防黴剤、着色剤、充填剤等を併用して添加してもよ
い。この様にして得られたポリウレタン重合体組成物
を、公知の乾式紡糸法、湿式紡糸法等により紡糸する。
紡糸したポリウレタン弾性繊維に油剤として、ポリエス
テル変性シリコン、ポリエーテル変性シリコン、ポリオ
ルガノシロキサン、アミノ変性シリコン、鉱物油、タル
ク、シリカ、コロイダルアルミナ等の鉱物性微粒子、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等の
高級脂肪酸金属塩粉末、高級脂肪族カルボン酸、高級脂
肪族アルコール、パラフィン、ポリエチレン等の常温で
固体のワックスなどを付与することができる。
【0018】本発明における金属化合物は、Mg、Z
n、Alから選択された金属の酸化物、複合酸化物、水
酸化物、ハイドロタルサイト化合物を1種又は2種以上
の金属化合物である。このような金属化合物としては、
例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、水酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニ
ウム、ハイドロタルサイト化合物(一例を挙げれば、例
えばMg4.5 Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O)
および2価金属M(但し、Mは亜鉛およびマグネシウム
から選択される)とアルミニウムを含みアルミニウムに
対する2価金属のモル比が1〜5である複合酸化物が挙
げられる。特に好ましい金属化合物は、MgO、Zn
O、MgOとZnOの複合酸化物、ハイドロタルサイト
化合物、及び例えば下記式で表される以下の複合酸化物
などである。
【0019】
【化3】 2ZnO・ZnAl2 4 3ZnO・ZnAl2 4 4ZnO・ZnAl2 4 5ZnO・ZnAl2 4 これらの複合酸化物は、例えば、ハイドロタルサイト化
合物を焼成して得ることができる(特公昭51−376
40号公報および特公昭51−20997号公報)が、
これに限定されない。
【0020】これら金属化合物類は、塩素劣化防止効果
を高めるためにポリウレタン弾性繊維の紡糸工程前にお
いて添加することが好ましい。添加量はポリウレタン重
合体100重量部に対して0.1〜10.0重量部、好
ましくは、0.5〜7.0重量部の範囲である。これら
の金属化合物の10.0重量部以上の過剰な添加は生産
時の紡糸安定性やポリウレタン弾性繊維の弾性回復性に
悪影響を及ぼすため好ましくなく、また0.1重量部以
下では充分な塩素劣化防止効果が期待できない。本発明
におけるこれらの金属化合物は、平均粒径1μm以下の
微細な粉末であることが紡糸安定性から好ましい。これ
ら無機金属化合物粒子の表面を脂肪酸、脂肪酸エステ
ル、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリン
グ剤またはこれらの混合物で表面処理をすることもでき
る。
【0021】本発明に用いられるリン酸エステル化合物
類は、下記式(1)で表される化合物である。
【化4】
【0022】該リン酸エステル化合物は、例えば、モノ
又はジメチルアシッドホスフェート、モノ又はジエチル
アシッドホスフェート、モノ又はジプロピルアシッドホ
スフェート、モノ又はジイソプロピルアシッドホスフェ
ート、モノ又はジブチルアシッドホスフェート、モノ又
はジラウリルアシッドホスフェート、モノ又はジステア
リルアシッドホスフェート、モノ又はジ(2−エチルヘ
キシル)アシッドホスフェート、モノ又はジイソデシル
アシッドホスフェート、モノ又はジブトキシエチルアシ
ッドホスフェート、モノ又はジオレイルアシッドホスフ
ェート、モノ又はジテトラデシルアシッドホスフェー
ト、モノ又はジ(2−ヒドロキシルエチル)メタクリレ
ートアシッドホスフェート、モノ又はジオクトキシポリ
オキシエチレンアッシドホスフェート等が挙げられる。
【0023】リン酸エステル化合物は、前記式(1)中
のRの炭素原子数1〜30であり、好ましくは3〜25
であり、さらに好ましくは10〜20の化合物である。
前記式(1)中のRの炭素原子数が1〜30の範囲で本
発明の交編編地の耐塩素劣化性能は達成できるものの、
炭素原子数が2以下の場合、交編編地にリン酸エステル
を付着含有する際のリン酸エステル溶液のpHが低下
し、塩素劣化防止剤としてポリウレタン弾性繊維に含有
する金属化合物の溶出などが発生しやすく、交編編地の
安定的な耐塩素劣化性能が得られない場合がある。一
方、炭素原子数が21以上の場合はリン酸エステルの水
への溶解性が低くなるために、均一な水溶液となりにく
く、この場合も交編編地の安定的な耐塩素劣化性能が得
られない場合がある。
【0024】本発明の交編編地に前記式(1)のリン酸
エステルを付着含有させる方法としては、例えば、リラ
ックス精練、プレセット、染色、染料固着処理、ファイ
ナルセットといった一般的な一連の染色仕上げ加工工程
のいずれかの工程においても付着含有させることが可能
であり、例えば、染色工程前あるいは染色工程中あるい
は染色工程後で液流染色機やウインス染色機、ビーム染
色機などの通常の染色機にてリン酸エステル化合物の水
溶液で処理する方法、染料固着処理浴にてリン酸エステ
ルを同時に投入する方法、プレセット直前にリン酸エス
テル水溶液を通すパッド・マングルプレセット法、プレ
ウェット工程でリン酸エステル水溶液を通過させる方法
などが挙げられ、好ましくは染料固着処理と同時または
染料固着処理以前のいずれかの工程で行う方法であり、
さらに好ましくは染色後から染料固着前の工程で行う方
法であるが、これらは実施例により何ら限定するもので
はない。
【0025】本発明においてリン酸エステル化合物を付
着含有させる量としては、交編編地100重量部に対し
て0.0001〜3重量部、好ましくは0.001〜1
重量部である。リン酸エステル化合物を付着含有させる
量が交編編地100重量部に対して0.001未満の場
合リン酸エステル水溶液の濃度がきわめて希薄となり交
編生地への付着含有させる際に均一に付着含有しない場
合があり、交編生地の安定的な耐塩素劣化性能が得られ
ない場合がある。一方、リン酸エステル化合物を付着含
有させる量が交編編地100重量部に対して1重量部よ
り多い場合、付着含有させるためのリン酸エステル化合
物水溶液の濃度がきわめて濃厚となり、溶液粘度の上昇
や、リン酸エステル化合物の不溶化という問題が発生
し、製造できない場合がある。
【0026】上記方法にて製造されたポリウレタン弾性
繊維とポリアミド系繊維及び又はポリエステル系繊維と
の交編編地は、通常の染色機、例えば液流染色機やビー
ム染色機を用いて、酸性染料、含金染料、蛍光染料、分
散染料、反応性染料、直接染料、カチオン染料等で染色
できる。但し、天然タンニン等のフェノール化合物で染
料固着するに際し、交編編地100重量部に対して0.
0001〜3重量部の式(1)で表されるリン酸エステ
ル化合物類を用いて前処理する事によって、交編編地の
塩素に対する染色堅牢性と、ポリウレタン弾性繊維の塩
素耐久性の向上を同時に図ることが出来る。
【0027】本発明の交編編地において、少なくとも1
種以上のポリエステル系繊維が含まれる場合、染色前ま
たは/および染色と同時に堅牢度向上のためにフェノー
ル化合物を用いてポリウレタン弾性繊維の汚染防止を行
うこともできる。この場合においてもフェノール化合物
を用いてポリウレタン弾性繊維の汚染防止を行う以前
に、交編編地を式(1)で表されるリン酸エステル化合
物にて処理を施すことが好ましい。
【0028】本発明に用いられるポリアミド系繊維とし
ては、ナイロン6、ナイロン66繊維が代表として挙げ
られるがこれに限定されるものではない。また、ポリエ
ステル系繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリトリメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレン
テレフタレート、ジオール成分としてポリテトラメチレ
ングリコールとエチレングリコールを主成分として含む
共重合ポリテレフタレート、及びそれらのカチオン可染
ポリエステル繊維が挙げられる。これらポリアミド系繊
維及び又はポリエステル系繊維とポリウレタン弾性繊維
で構成される交編編地であれば、アクリル、ポリ塩化ビ
ニル等のポリアミド系、ポリエステル系以外の合成繊維
や、銅アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨン、精製
セルロース繊維等の再生セルロース繊維、再生タンパク
繊維、半合成繊維、綿、絹、羊毛等の天然繊維素材を使
用しても良い。
【0029】また、交編編地中のポリウレタン弾性繊維
は裸糸を用いても、ポリウレタン弾性繊維以外の繊維に
よってカバーリング、コアスパーンヤーン、エアーカバ
リング、合撚、交撚、インターレース等の複合繊維の状
態及び又はその各々繊維そのままで、経編み、丸編み、
緯編み等の交編にて布帛とすることができる。本発明の
交編編地は、経編みでも緯編みでもよく、例えば、トリ
コット、ラッセル、丸編み等が挙げられる。また編組織
は、ハーフ編み、逆ハーフ編み、ダプルアトラス編み、
ダブルデンビー編み等いづれの編組織でもよいが、編地
表面はポリウレタン弾性繊維以外の天然繊維、化学繊
維、合成繊維で構成されていることが好ましい。
【0030】本発明のポリウレタン弾性繊維とポリアミ
ド系繊維及び又はポリエステル系繊維からなる交編編地
は、水着、ガードル、ブラジャー、インティメイト商
品、肌着等の各種ストレッチファンデーション、靴下用
口ゴム、タイツ、パンティストッキング、ウエストバン
ド、ボデイスーツ、スパッツ、ストレッチスポーツウエ
ア、ストレッチアウター、包帯、サポーター、医療用ウ
エア、ストレッチ裏地、紙おむつ等の用途が挙げられ
る。本発明の交編編地は、特にプールにて使用される水
着用途に好適である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、実施例などにより本発明を
更に具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれら
実施例などによって何ら限定されるものではない。な
お、実施例に記載評価項目の測定法は以下の通りであ
る。 (1)塩素耐久性評価 ポリウレタン弾性繊維とナイロン6からなる編地を、緯
方向に50%伸長させて縦25m横12.5mの水泳用
プールに12時間浸漬と12時間風乾を繰り返す。この
12時間浸漬中の有効塩素平均濃度は2.0ppm、p
H7、水温30℃に常時調整されており、12時間風乾
は水道水(有効塩素平均濃度0.3ppm)で濯いでか
ら行う。12時間浸漬から取り出すときに編地の欠点発
生の有無を確認し、欠点の発生するまでの日数をその編
地の塩素耐久日数とする。塩素耐久日数が多いほど塩素
耐久性が高い。
【0032】(2)染色堅牢性 ポリウレタン弾性繊維とナイロン6編地を、有効塩素濃
度100ppm、pH7、25℃に調整された次亜塩素
酸ナトリウム水溶液中に30分間入れ、原布からの変退
色をJIS規格の変退色用グレースケールで判定した。 (3)有効塩素濃度 塩素水試料25m1を100m1の三角フラスコに秤量
し、乾燥済みのヨウ化カリウム2gを加えて振り混ぜ
る。1/100Nのチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定し、
溶液が橙色から薄黄色に変化した時点で澱粉溶液を加え
る。ヨウ素澱粉反応による青色が消えるまで1/100
Nチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。別に、イオン交
換水25m1を採取し、同上の操作により滴定し、プラ
ンク滴定量を求める。有効塩素濃度Hは、数式(1)で
与えられる。
【0033】
【数1】 但し、Hは有効塩素濃度(ppm)、Vsは塩素水を滴
定した時の1/100Nのチオ硫酸ナトリウム溶液の滴
定量(ml)、Vbはイオン交換水を滴定したときの1
/100Nのチオ硫酸ナトリウムの滴定量(ml)、f
は1/100Nのチオ硫酸ナトリウムの力価、Wsは塩
素水の重量(g)である。
【0034】(4)リン酸エステル化合物の交編編地へ
の付着率 蛍光X線分析装置(理学電機工業(株)社製:RIX3
001)にて、一定重量K100 (g)のリン酸エステル
化合物100%に対して30kv、130mAのロジュ
ーム管球から発生するX線を試料に照射したときに、ゲ
ルマニウムの分光結晶を通して、2σ=141.2゜付
近に発生する蛍光X線の強度ピーク値(kcps)をX
100 とする。さらに試料がからの状態にて同様の測定を
繰り返し、得られた蛍光X線強度(kcps)をX0
する。一方、リン酸エステルにて処理し、かつ固着処理
した交編編地の密度ρa を、布帛面積と厚み、重量の測
定より算出する。さらにこの交編編地を前述の蛍光X線
分析装置にて先と同条件にて得られる蛍光X線強度(k
cps)をXa とする。以上より、交編編地へのリン酸
エステル化合物の付着率Ta は、下記の数式(2)で与
えられる。
【0035】
【数2】 但し、Ta は、交編編地に対するリン酸エステル化合物
の付着率(ppm)、Xは、それぞれ蛍光X線強度(k
cps)、ρa は、交編編地の密度(mg/cm3 )、
100 はX100 測定時に使用したリン酸エステル化合物
の重量(g)である。
【0036】
【実施例1】数平均分子量1800のポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール(PTMG)500gと4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート118gとを乾燥
窒素雰囲気下、80℃で3時間、攪拌下で反応させて、
末端がイソシアネートでキャップされたポリウレタンプ
レポリマーを得た。これを室温に冷却した後、ジメチル
アセトアミド956gを加え溶解してポリウレタンプレ
ポリマー溶液を調整した。
【0037】一方、エチレンジアミン10.95gおよ
びジエチルアミン1.72gをジメチルアセトアミド5
15gに溶解し、これを前記プレポリマー溶液に室温下
添加して、粘度4250ポイズ(30℃)のポリウレタ
ン溶液を得た。このポリウレタン溶液に、ポリウレタン
固形分100重量部に対して、4,4’−プチリデンビ
ス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)を1重
量部、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−プチル−
5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾ
ールを0.5重量部及び金属化合物として平均粒径1μ
以下の複合酸化物3ZnO・ZnAl2 4 を4.5重
量%添加し、これを乾式紡糸して40デニール/5フィ
ラメントのポリウレタン弾性繊維を得た。
【0038】このポリウレタン弾性繊維と、相手糸とし
てポリヘキサメチレンアジパミドを溶融紡糸して得られ
たポリアミド繊維50デニール/17フィラメントを、
トリコット機を用いて編成し、経編2wayトリコット
を作製した。編み組織はハーフ、編立ては、フロントに
ポリアミド繊維、バックにポリウレタン弾性繊維を配
し、28ゲージ、フロントランナー160cm/480
コース、バックランナー80cm/480コースの条件
で行った。得られた2wayトリコット生機を精練、リ
ラックス、乾燥、ヒートセットして、染色を行った。染
色は、染料としてIrgalan Black BGL
2.7%owf、硫安3%owf、酢酸0.2%ow
fの浴中(pH5.5)、昇温速度2〜3℃/min、
95℃で30分間処理した。
【0039】この染色した2wayトリコット交編編地
にリン酸エステル化合物としてステアリルアシッドホス
フェート(堺化学(株)製)を交編編地100重量部に
対して1重量部を水に添加し、pH=5の水溶液にて9
0℃で30分間処理を施した。さらにステアリルアシッ
ドホスフェートにて前処理した2wayトリコットを、
タンニン酸を含む天然タンニンにて固着処理を行った。
固着処理は、ハイフィックスSLA(タンニン酸30%
含有、大日本製薬(株)製 商品名)8%owfの浴中
(pH3.7)にて、90℃で30分間処理した。
【0040】
【実施例2】実施例1の複合酸化物3Zn0・ZnAl
2 4 の代わりに酸化亜鉛を用いて、実施例1と同様
に、ポリウレタン弾性繊維とポリアミド繊維からなる染
色された2wayトリコットを作成した。
【実施例3】実施例1の複合酸化物3Zn0・ZnAl
2 4 の代わりに酸化マグネシウムを用いて、実施例1
と同様にポリウレタン弾性繊維とポリアミド繊維からな
る染色された2wayトリコットを作成した。
【実施例4】実施例1のリン酸エステル化合物としてス
テアリルアシッドホスフェートの代わりに、テトラデシ
ルアシッドホスフェートを用いて、実施例1と同様にポ
リウレタン弾性繊維とポリアミド繊維からなる染色され
た2wayトリコットを作成した。
【0041】
【実施例5】実施例1と同様のポリウレタン弾性繊維
と、カチオン可染ポリエステル繊維50デニール/17
フィラメントのブライト糸(三菱レイヨン(株)製)と
からなる2wayトリコットを実施例1の条件で編み立
てし、得られた2wayトリコット生機を精練、リラッ
クス、乾燥、ヒートセットして、その後リン酸エステル
化合物としてステアリルアシッドホスフェート(堺化学
(株)製)を交編編地100重量部に対して1重量部を
水に添加し、pH=5の水溶液にて90℃で30分間処
理を施し、染色を行った。染色は染料としてKayac
ryl BlueSP−ED 4%owf、酢酸0.5
g/リットル、酢酸ナトリウム1g/リットル、ボウ硝
3g/リットルの浴中(pH5.5)、昇温速度2〜3
℃/min、95℃で45分間処理した。その際にポリ
ウレタン弾性繊維の汚染防止剤としてハイフィックスS
LA(タンニン酸30%含有、大日本製薬(株)製商品
名)4%owfを投入して染色されたポリウレタン弾性
繊維とポリエステル繊維とが交編された2wayトリコ
ットを得た。
【0042】
【実施例6】実施例1のリン酸エステル化合物、ステア
リルアシッドホスフェートを染料固着処理前に処理する
のではなく、染料固着処理と前処理を同時に行う以外は
実施例1と同様にポリウレタン弾性繊維とポリアミド繊
維からなる染色された2wayトリコットを作成した。
【比較例1】リン酸エステル化合物にて固着処理前に前
処理しない以外は、実施例1と同様のポリウレタン弾性
繊維とポリアミド繊維からなる染色された2wayトリ
コットを作成した。
【0043】
【比較例2】リン酸エステル化合物にて固着処理前に前
処理しない以外は、実施例2と同様のポリウレタン弾性
繊維とポリアミド繊維からなる染色された2wayトリ
コットを作成した。
【比較例3】リン酸エステル化合物にて固着処理前に前
処理しない以外は、実施例3と同様のポリウレタン弾性
繊維とポリアミド繊維からなる染色された2wayトリ
コットを作成した。
【0044】
【比較例4】リン酸エステル化合物にて固着処理前に前
処理しない以外は実施例5と同様のポリウレタン弾性繊
維とポリエステル繊維からなる染色された2wayトリ
コットを作成した。実施例1〜6、比較例1〜4で得ら
れる布帛の条件を表1に、塩素耐久性評価(有効塩素平
均濃度2ppm)及び染色堅牢性評価結果を表2に示
す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、ポリウレタン弾性繊維
とポリアミド系繊維及び又はポリエステル系繊維からな
る交編織物の染色堅牢性を向上させるために行う天然タ
ンニンを用いた処理を施しても、塩素劣化防止剤の塩素
劣化防止効果を損ねることがないために、ポリウレタン
弾性繊維の塩素耐久性が向上する。本発明により製造さ
れる布用は、例えば、水泳プール中のような塩素水環境
で多用される競泳用水着等の使用に適している。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量500〜5000の両末端
    基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジイソシアネ
    ートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤を反応さ
    せて得たポリウレタン重合体100重量部に対して、金
    属化合物として0.1〜10重量部の少なくとも1種以
    上のZn、Mg、Alから選択された金属の酸化物、複
    合酸化物、水酸化物、ハイドロタルサイト化合物の1種
    又は2種以上含有されたポリウレタン弾性繊維とポリア
    ミド系繊維及び又はポリエステル系繊維とからなる交編
    編地に、下記式(1)で表されるリン酸エステル化合物
    類が有効量付着含有させるとを特徴とする交編編地。 【化1】
  2. 【請求項2】 金属化合物がZnO、MgO、ZnOと
    MgOの複合酸化物、2価の金属M(但し、Mは、Zn
    及びMgから選択される少なくとも1種を表す)とAl
    を含みモル比M/Alが1〜5である複合酸化物,ハイ
    ドロタルサイト化合物からなる金属化合物群中の1種又
    は2種以上からなることを特徴とする請求項1記載の交
    編編地。
  3. 【請求項3】 染色された交編編地100重量部に対し
    て、式(1)で表されるリン酸エステル化合物類を0.
    001〜1重量部付着含有することを特徴とする請求項
    1又は2記載の交編編地。
  4. 【請求項4】 数平均分子量500〜5000の両末端
    基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジイソシアネ
    ートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤を反応さ
    せて得たポリウレタン重合体100重量部に対して0.
    1〜10重量部のMg、Zn、Alから選択された少な
    くとも1種または2種以上の金属の酸化物、複合酸化
    物、水酸化物、ハイドロタルサイト化合物が1種又は2
    種以上含有されたポリウレタン弾性繊維とポリアミド系
    繊維及び又はポリエステル系繊維とからなる交編編地
    で、かつ式(1)で表されるリン酸エステル化合物類を
    交編編地の100重量部に対し0.001〜1重量部付
    着含有した交編編地の製造方法において、リン酸エステ
    ル化合物類の交編編地への付着含有をフェノール化合物
    による染料固着またはポリウレタン弾性繊維汚染防止以
    前の工程で行うことを特徴とする交編編地の製造方法。
  5. 【請求項5】 リン酸エステル化合物類の交編編地への
    付着含有を染色後から染料固着前の工程で行うことを特
    徴とする請求項4記載の交編編地の製造方法。
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