JPH07279044A - ポリウレタン交編織布帛およびその製造方法 - Google Patents

ポリウレタン交編織布帛およびその製造方法

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JPH07279044A
JPH07279044A JP6070845A JP7084594A JPH07279044A JP H07279044 A JPH07279044 A JP H07279044A JP 6070845 A JP6070845 A JP 6070845A JP 7084594 A JP7084594 A JP 7084594A JP H07279044 A JPH07279044 A JP H07279044A
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nylon
polyurethane elastic
fiber
polyurethane
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JP6070845A
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Makiko Hashimoto
真規子 橋本
Yoshiaki Kojima
美昭 小島
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩素劣化防止剤を含むポリウレタン弾性繊維
とナイロン66マルチフィラメント繊維とからなる交編
織布帛において、塩素劣化防止剤を含有するポリウレタ
ン弾性繊維とナイロン66マルチフィラメント繊維に対
して天然タンニンの付着量を制御する製造方法、および
耐塩素性および一般染色堅牢度に優れたポリウレタン弾
性繊維交編織布帛 【効果】 風合いが良好で肌触りの良い、塩素堅牢度、
耐塩素脆化性、一般染色堅牢度に優れたポリアミドマル
チフィラメントとポリウレタン弾性繊維の交編織布帛を
提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタン交編織布帛
に関する。さらに詳しくは、ポリウレタン弾性繊維とナ
イロン66マルチフィラメント繊維とからなるしなやか
で柔らかい風合いを持ち、耐塩素性及び一般染色堅牢度
に優れた水着素材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン弾性繊維とポリアミ
ド繊維とからなる布帛は、ファンデーション、水着、レ
オタード等に用いられているが、これらのうち特に水着
は水泳プールにおいて0.5〜3ppmまたはそれ以上
の濃度の殺菌用塩素水環境下で使用されるため、ポリア
ミド繊維の塩素による退色(塩素堅牢度)や、ポリウレ
タン弾性繊維の脆化などの問題がある。
【0003】また、水着は衣料の中でも一般染色堅牢度
(洗濯堅牢度、水堅牢度、汗堅牢度等)においても高水
準を要求される衣料である。近年、スポーツ衣料におい
てはソフト風合いが流行しており水着分野においてもソ
フト風合いの生地用が求められている。ソフト風合いを
得る手段としては一般にマルチフィラメントの繊維を用
いる手法が使われている。
【0004】しかしながら、ポリアミド繊維に関して
は、単糸デニールが小さくなるほど一般堅牢度及び塩素
堅牢度が低下する現象が顕著であるという問題があり、
マルチフィラメントのポリアミド繊維を使用した水着素
材も、通常デニール(3d〜)に比べて、一般染色堅牢
度および塩素堅牢度が低く、水着に要求されるレベルに
達しないという問題が生じた。
【0005】そこで、従来から水着用素材に使用されて
いるポリアミド繊維の塩素堅牢度向上および一般染色堅
牢度向上のための技術である天然タンニン・吐酒石によ
る固着処理を行なう方法を採用することが考えられる
が、タンニンを多用すると風合いが硬化しソフト風合い
が失われるとともに、ポリウレタンの塩素に対する抵抗
力が低下し、脆化しやすくなるという問題が派生し、結
局、ソフト風合いで、一般堅牢度及び耐塩素性(耐塩素
脆化性、塩素堅牢度)に優れた水着用素材の製造は困難
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題を解決し、しなやかで柔らかい風合いを
もち、一般染色堅牢度及び耐塩素性に優れた水着用素材
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、ポリアミドマルチフィラメント繊維とポリウ
レタン弾性繊維との交編織布帛の耐塩素性低下の問題
は、天然タンニンがポリウレタン弾性繊維中に含有され
ている塩素劣化防止剤の効力を失活するためで、ポリア
ミド繊維上の天然タンニン吸着量とポリウレタン弾性繊
維上の天然タンニン吸着量とをコントロールすることで
解決できることを見出し、かつまた、ポリアミドマルチ
フィラメント繊維としてナイロン66繊維からなるマル
チフィラメント繊維を用いることで一般染色堅牢度にお
いても満足できる水準が得られることを見出し、本発明
に到達した。
【0008】即ち、本発明の第1は、塩素劣化防止剤を
含むポリウレタン弾性繊維と単糸デニール2デニール以
下のナイロン66マルチフィラメント繊維とからなる交
編織布帛において、上記ポリウレタン弾性繊維に対する
天然タンニンの付着量が0.5%owf以下、上記ナイ
ロン66マルチフィラメント繊維に対する付着量が1〜
4%owfの範囲である事を特徴とするポリウレタン交
編織布帛、であり、本発明の第2は、塩素劣化防止剤を
含むポリウレタン弾性繊維と単糸デニール2デニール以
下のナイロン66マルチフィラメント繊維とからなる交
編織布帛を天然タンニンを含む固着剤で処理するに際し
て、上記上記固着剤を天然タンニン純分としてナイロン
66繊維に対して1〜5%owfにし、かつpHを4〜
5に調製して、80〜100℃で処理することを特徴と
するポリウレタン交編織布帛の製造方法、である。
【0009】本発明に用いられるナイロン66マルチフ
ィラメント繊維は、単糸デニールが2d以下である。さ
らには0.3d〜1.5dが好ましい。単糸デニールが
細いほど風合いは良好であるが、その反面発色性が低下
するために染料の濃度アップが必要である。そのため、
単糸デニールが細すぎると一般染色堅牢度(洗濯堅牢
度、水堅牢度、汗堅牢度等)の低下をもたらすことにな
り、一般堅牢度を保持するためには0.3d以上が好ま
しい。
【0010】また、ナイロン66繊維は、上記一般染色
堅牢度がナイロン6繊維より良好なため、単糸デニール
の細いマルチフィラメントの高濃度染色品を得るのに都
合が良い。紡糸方法はこだわらない。なお、かさ高加工
等の糸加工が付与されていてもよい。総デニールとして
は20d〜100dのものが好ましく用いられる。
【0011】本発明に用いられるポリウレタン弾性繊維
は、塩素劣化防止剤を含有するものであり、例えば酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、ハイド
ロタルサイト類化合物等を1.0〜3.5重量%含有す
るものである。このうち特にハイドロタルサイト類化合
物を含有するポリウレタン弾性繊維の場合に有効であ
る。
【0012】本発明に用いられるポリウレタン弾性繊維
の重合体組成物は、一般の衣料用に用いられているポリ
エーテル系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタ
ン、ポリカーボネート系ポリウレタンのいずれでも適用
できる。なかでも水着用途には耐カビ性に優れたポリエ
ーテル系ポリウレタンが好ましく用いられる。塩素劣化
防止剤を含むポリウレタン弾性繊維は、紡糸される際
に、ポリウレタン重合体組成物が配合されることによっ
て得られる。
【0013】また、ポリウレタン弾性繊維には、所望に
より公知の有機または無機物質の配合剤、例えば、ガス
黄変防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防黴剤、硫酸
バリウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸
カルシウム、のような無機微粒子、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウム、ポリテトラフルオロ
エチレン、オルガノポリシロキサン等の粘着防止剤、を
適宜配合することもできる。
【0014】本発明において、ナイロン66マルチフィ
ラメント繊維と交編織するポリウレタン弾性繊維の割合
は特にこだわらないが、おおむね40重量%以下交編織
させるのが好ましい。交編織形態は特に限定されるもの
ではなくポリウレタン弾性繊維の裸糸をそのまま用いて
交編織してもよく、またナイロン66マルチフィラメン
ト繊維を巻き付けた被覆糸を交編織してもよい。
【0015】編織組織として経編みでも緯編みでもよ
く、トリコット、ラッセル、丸編み等限定されるもので
はない。また織組織としても平織り、綾織り等限定され
るものではない。本発明で使用する固着剤は、通称天然
タンニンと呼ばれるタンニン酸を含有する固着剤、ある
いは天然タンニンを原料とする半合成タンニンを含有す
る固着剤である。天然タンニンは産地、原材料により、
構造が若干異なるが染色の後の固着剤として通常用いら
れるものを使って差し支えない。
【0016】本発明のポリウレタン交編織布帛は、塩素
劣化防止剤を含むポリウレタン弾性繊維と単糸デニール
2デニール以下のナイロン66マルチフィラメント繊維
とからなり、通常の条件で、精錬、リラックス、染色、
セットを施して差し支えない。本発明のポリウレタン交
編織布帛は、天然タンニンを含む固着剤で処理されるに
際して、固着剤を天然タンニンを純分としてナイロン6
6繊維に対して1〜5%owfにし、かつpHを4〜5
に調製して通常の昇温過程を経た後80℃〜100℃で
処理することにより、ポリウレタン弾性繊維に対する天
然タンニンの付着量が0.1〜0.5%owf、かつ、
ナイロン66マルチフィラメント繊維に対する付着量が
1〜4%owfのものとなり、しなやかで柔らかい風合
いをもつ肌触りの良い、且つ耐塩素性(塩素堅牢度、耐
塩素脆化性)に優れ、一般染色堅牢度にも優れた水着素
材が得られる。ポリウレタン弾性繊維、およびナイロン
66マルチフィラメント繊維に対する天然タンニンの付
着量は、さらに好ましくは、0.1〜0.3%owfお
よび2〜3%owfである。
【0017】天然タンニンの付着量が0.5%owfを
越えるとポリウレタン弾性繊維中に含有されている塩素
劣化防止剤の効力が失われるためか、耐塩素脆化性が充
分保持されない。ナイロン66マルチフィラメント繊維
に対する付着量が1%owf未満であると塩素堅牢度が
不十分である。また、4%owfを越えるとソフトでし
なやかな風合いが損なわれる。
【0018】ポリウレタン弾性繊維に対する天然タンニ
ンの付着量を0.5%owf以下に処理し、かつナイロ
ン66マルチフィラメント繊維に対する付着量を1〜4
%owfに処理する方法は、ポリウレタン弾性繊維の混
率によっても異なるが、水着用編地の一般的なポリウレ
タン弾性繊維の混率が20%の布帛の場合等では固着剤
の使用量を天然タンニン純分としてナイロン66繊維に
対して1〜5%owfとすれば達成される。好ましく
は、2〜4%owfである。
【0019】固着剤を処理する際のpHは、4〜5に調
製し、通常の昇温過程を経た後、80℃〜100℃で処
理する。具体的にはナイロン66マルチフィラメント繊
維やポリウレタン弾性繊維の糸種、混率等により、個別
に適宜決める必要がある。pHが4より低くなるとポリ
ウレタン弾性繊維に吸着する天然タンニンの量が多くな
り、塩素劣化防止剤の効力が弱められるためか、耐塩素
脆化性が損なわれる。また、pHが5より高くなるとナ
イロン66マルチフィラメント繊維への天然タンニン吸
着量が減少し、塩素堅牢度に対する効果が不十分にな
る。
【0020】固着剤の処理温度は、好ましくは80〜9
0℃である。固着剤の処理時間は、長い方がよいが、2
0〜60分が好ましい。ポリウレタン弾性繊維に対する
タンニンの付着量は、タンニン処理後この交編織布帛を
ソーピングすることによって、ナイロン66繊維側の付
着量を変化させずにポリウレタン弾性繊維側の付着量を
減少させることができる。
【0021】ソーピングは、タンニン処理後吐酒石処理
前に行う方が好都合である。また、必要に応じて、固着
処理液に、スカム防止剤や浴中柔軟剤を混在させてもよ
い。
【0022】
【実施例】以下、実施例にて本発明を更に詳細に説明す
る。なお、実施例に示した特性の測定方法は下記の通り
である。 (1)塩素処理水暴露試験 布帛の経方向に18cm長で2.5cm幅の試料の両端
を縫い合わせ、30%伸長して金枠にセットし、下記の
塩素処理水の浸漬浴に30時間浸漬した。なお、浸漬浴
は30リットルで、塩素処理水は撹拌し、6時間毎に交
換した。塩素処理水の浸漬浴は、35℃に保ち、次亜塩
素酸ナトリウム溶液の添加により、300ppmの有効
塩素濃度とした。次いで、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウムの緩衝溶液にてpH10に調整した。
【0023】塩素処理水暴露して得られた試料の塩素堅
牢度および塩素脆化性の評価を行った。なお、ポリウレ
タン弾性繊維交編布帛の塩素処理水暴露試験の性能と塩
素処理したプール水中にさらした水着の性能とは、相関
することが確認されている。 (2)塩素濃度 本発明において有効塩素濃度とは、沃素イオンを沃素分
子に酸化することができる塩素および次亜塩素酸イオン
の濃度をいう。この濃度は、沃化カリウム、チオ硫酸ナ
トリウム滴定によって定量し、有効塩素をppmとして
記録した。
【0024】(3)塩素脆化性 原布と塩素処理水暴露試験を行った布の応力保持率で表
した。下記実施例の2ウェイトリコットの場合は、編地
を経方向に80%伸長を繰り返した時の3回目の応力を
オリエンテック(株)製のテンシロン引張試験機で測定
した。
【0025】すなわち、編地の経方向に100mm間隔で
マークし、幅25mmに切った試料を試料つかみ幅10
0mm,引張速度300mm/分で80mmまで伸長を
繰り返したときの3回目の80mm伸長時の応力を測定
した。ただし、試料はポリウレタン弾性糸の脆化が進む
につれて初期長より長くなるが、初期に100mm間隔
でマークした部分を引張試験機のつかみ幅100mmに
合わせて把持し、初期長より長くなった部分は永久歪と
して記録した。
【0026】このようにして測定した原布の80%伸張
3回目の応力をA(g)、塩素処理水暴露試験をした布
の応力をB(g)としたとき、応力保持率は B/A ×100(%) で表した。 (4)塩素堅牢度 塩素処理水暴露試験を行った試料の原布からの変退色を
JIS規格の変退色用グレースケールで判定した。
【0027】(5)タンニン酸付着量 塩素劣化防止剤含有ポリウレタン弾性繊維とナイロン6
6マルチフィラメント繊維とからなる2ウェイトリコッ
トの染色後の生地を100コース、100ウエル分の面
積に切りとり105℃で1時間絶乾し、標準状態(20
℃ 65%RH)の環境下24時間調湿した後、その重
量を測定した(A( g) )。さらにその生地を十分な量
のジメチルアセトアミドでポリウレタン弾性繊維を溶解
し、絶乾した後標準状態で同様に調湿しその重量を測定
した(B( g) )。
【0028】更に天然タンニンを含有する固着剤で処理
した後の布帛を、100コース、100ウエル分の面積
に切りとり105℃で1時間絶乾し、標準状態の環境下
24時間調湿した後、その重量を測定した(Cg)。さ
らにその生地を十分な量のジメチルアセトアミドでポリ
ウレタン弾性繊維を溶解し、絶乾した後標準状態で同様
に調湿しその重量を測定し(Dg)、下記により計算し
た。。
【0029】ナイロン66のタンニン付着量 (D−
B)/B ×100 %owf ポリウレタンのタンニン付着量 (CーD)/A−B
×100 %owf (6)洗濯堅牢度 JIS L 0884 A−2法に従ってナイロン添付
布への汚染を評価した。
【0030】(7)風合 実施例4で得られたポリウレタン交編織布帛を、非常に
ソフト(◎)な基準として、比較例6で得られたもの
を、硬い(×)の基準として、手触りで下記の4段階に
評価した。 ◎:非常にソフト ○:ソフト △:ややソフト ×:硬い
【0031】
【実施例1〜3、比較例1〜5】平均分子量 1200 のポ
リテトラメチレングリコール 1000 g (重量部、以下同
じ)および4,4′ージフェニルメタンジイソシアネー
ト 312 gを、窒素ガス気流中95℃において90分間撹
拌しつつ反応させて、イソシアネート基残有のプレポリ
マーを得た。
【0032】次いで、これを室温まで冷却した後、乾燥
ジメチルホルムアミド 2360 g を加え、溶解してプレポ
リマー溶液とした。一方、エチレンジアミン 23.4 g お
よびジエチルアミン 3.7 g を乾燥ジメチルホルムアミ
ド 1570 gに溶解し、これに前記プレポリマー溶液を室
温で添加して、粘度1200ポイズ(30℃)のポリウレタ
ン溶液を得た。
【0033】こうして得られた粘稠な重合体溶液に、
4,4′ーブチリデンービス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)2重量%、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロ
ロ−ベンゾトリアゾール 0.7重量%を添加した。この重
合体溶液にハイドロタルサイト2.5重量%、4,4’
−ブチリデン−ビス(3ーメチルー6ーt−ブチルフェ
ノール)2重量%、2ー(2’ーヒドロキシー3’ーt
−ブチルー5’ーメチルフェニル)ー5ークロローベン
ゾトリアゾール0.7重量%を添加し、これを乾式紡糸
して4フィラメント、40デニールのハイドロタルサイ
ト含有ポリウレタン弾性繊維を得た。
【0034】この40デニールのハイドロタルサイト含
有ポリウレタン弾性糸とポリヘキサメチレンアジパミド
を溶融紡糸して得られたナイロン66繊維50デニー
ル、48フィラメントを用いてトリコット機で下記の条
件にて編成し、経編2ウェイトリコットハイドロタルサ
イト含有ポリウレタン繊維とナイロン66マルチフィラ
メント繊維との交編布帛を作成した。
【0035】編成条件:通常の経編工程にて整経及び編
立てを行った。 ポリウレタン弾性繊維:リバー社製弾性糸用整経機で、
2倍に伸長して、巻き取った(21”ビームに600
本)。 ナイロン66繊維:カールマイヤー社製整経機で、巻取
張力0.1g/dにて巻取った(21”ビームに600
本)。
【0036】 経編機:カールマイヤー社製、ゲージ28本/インチ ビーム本数:6本 給 糸:ナイロン66繊維 160cm/ラック ポリウレタン弾性繊維 80cm/ラック 機上コース数:80コース/インチ 組 織:ハーフ 糸 使 い:フロント ナイロン66繊維 バック ハイドロタルサイト含有ポリウレタン弾性繊
維 生機 性量:目付 330g/m,幅120cm コース数114コース/インチ、ウエル数75ウエル/
インチ ポリウレタン弾性繊維混率: 20.5重量% 得られた2ウェィトリコットを下記条件にて染色した。
【0037】精 練:スコアロールFC−250
(花王(株)製 商品名) 2g/リットル、 60℃、20分 染 色:Irgalan Black BGL 2.7%owf 硫安 3%owf 酢酸 0.2%owf この染色した2ウェイトリコットに天然タンニン含有固
着剤にて表1に示した各種条件で下記により処理をし
た。
【0038】この固着処理をした2ウェイトリコットに
ついて塩素処理水暴露試験を実施し、塩素脆化性および
塩素堅牢度を評価した。また、別途前述した方法で天然
タンニンの付着量を測定した。その結果も表1に示す。 固着 処理:ハイフィックスSLA(大日本製薬(株)
製 商品名) 天然タンニン30%含有 浴比 : 1:20 pHは酢酸、または炭酸ナトリウムで調整 昇温は室温より2℃/分で行い、表1に示した温度で3
0分処理した。
【0039】 ソーピング:ニューサンレックス (日華化学(株)製
商品名) 2g/リットル、60℃、20分
【0040】
【実施例4〜7、比較例6〜7】表2に示した各種ナイ
ロン糸を用いて前述した方法で2ウェイトリコットの編
成及び染色を行ない、全ての生地について次に示す固着
処理を行った後、この固着処理をした2ウェイトリコッ
トについて塩素処理水暴露試験を実施し、塩素脆化性お
よび塩素堅牢度を評価した。また、別途前述した方法で
天然タンニンの付着量を測定した。併せてJIS L
0844(A−2)の洗濯堅牢度試験方法に準じてナイ
ロン添付布への汚染を評価した。
【0041】固着 処理:ハイフィックスSLA 天然
タンニン30%含有 (大日本製薬(株)製 商品名)5%owf 浴比 1:20 pH 4.5 90℃ 30分処理
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明で得られるのポリウレタン交編織
布帛は、従来並の耐塩素脆化性、一般染色堅牢度をも
ち、かつ、従来のものに比べて、風合いが良好で肌触り
の良い、優れた水着素材である。本発明のナイロン66
マルチフィラメント繊維とポリウレタン弾性繊維に対す
る天然タンニンの処理方法により、従来のものに比べ
て、風合いが非常にソフトで肌触りが良く、塩素堅牢
度、耐塩素脆化性に優れ、一般染色堅牢度にも優れた水
着素材に適した特性をもったポリウレタン交編織布帛が
得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素劣化防止剤を含むポリウレタン弾性
    繊維と単糸デニール2デニール以下のナイロン66マル
    チフィラメント繊維とからなる交編織布帛において、上
    記ポリウレタン弾性繊維に対する天然タンニンの付着量
    が0.5%owf以下、上記ナイロン66マルチフィラ
    メント繊維に対する付着量が1〜4%owfの範囲であ
    る事を特徴とするポリウレタン交編織布帛。
  2. 【請求項2】 塩素劣化防止剤を含むポリウレタン弾性
    繊維と単糸デニール2デニール以下のナイロン66マル
    チフィラメント繊維とからなる交編織布帛を天然タンニ
    ンを含む固着剤で処理するに際して、上記固着剤を天然
    タンニン純分としてナイロン66繊維に対して1〜5%
    owfにし、かつpHを4〜5に調製して、80〜10
    0℃で処理することを特徴とするポリウレタン交編織布
    帛の製造方法。
JP6070845A 1994-04-08 1994-04-08 ポリウレタン交編織布帛およびその製造方法 Withdrawn JPH07279044A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103380995A (zh) * 2013-07-30 2013-11-06 常熟市新达纬编厂 一种超耐氯泳衣面料
US8894896B2 (en) 2004-03-31 2014-11-25 A T G Ceylon (Private) Limited Polymeric garment material
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