JPH1122926A - 希薄燃焼型バーナ - Google Patents
希薄燃焼型バーナInfo
- Publication number
- JPH1122926A JPH1122926A JP19483997A JP19483997A JPH1122926A JP H1122926 A JPH1122926 A JP H1122926A JP 19483997 A JP19483997 A JP 19483997A JP 19483997 A JP19483997 A JP 19483997A JP H1122926 A JPH1122926 A JP H1122926A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- burner
- combustion
- wire mesh
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 希薄燃焼方式による低ＮＯｘバーナにおい
て、リフト燃焼の起こり難い燃焼部の構造を提供する。 【解決手段】 予混合された希薄混合気が供給されるガ
スバーナ１の平板状の燃焼面を金網Ａで形成し、該金網
Ａの上流側に若干の距離をおいて、相互に適宜間隔を隔
てて縦横に配列された複数の炎孔２を有する炎孔板３を
配置し、各炎孔２から噴出した混合気を上記金網Ａの下
流側で燃焼させるようにした。
て、リフト燃焼の起こり難い燃焼部の構造を提供する。 【解決手段】 予混合された希薄混合気が供給されるガ
スバーナ１の平板状の燃焼面を金網Ａで形成し、該金網
Ａの上流側に若干の距離をおいて、相互に適宜間隔を隔
てて縦横に配列された複数の炎孔２を有する炎孔板３を
配置し、各炎孔２から噴出した混合気を上記金網Ａの下
流側で燃焼させるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用の給湯器やファ
ンヒータに使用するための希薄燃焼型の低ＮＯｘガスバ
ーナに関するものである。
ンヒータに使用するための希薄燃焼型の低ＮＯｘガスバ
ーナに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】家庭用ガス機器の低ＮＯｘ化について
は、現在濃淡燃焼方式あるいは二段燃焼方式によってほ
ぼ３０〜５０ｐｐｍ程度のＮＯｘ値が達成されている
が、特に屋内開放型の機器については尚一層の低ＮＯｘ
化が要請されており、従来方式では限界がある。一方理
論空気比以上に燃焼空気を混合させる希薄燃焼方式は、
低ＮＯｘ効果がきわめて大きい反面、流速が大きくなる
ために火炎がリフトし易く、また燃料ガスと空気との混
合が燃焼状態に大きく影響するために、高い供給圧力と
大きな混合スペースが必要となって、コストがかかる上
に機器が大型化するという問題があり、家庭用機器では
未だ実用化に至っていない。
は、現在濃淡燃焼方式あるいは二段燃焼方式によってほ
ぼ３０〜５０ｐｐｍ程度のＮＯｘ値が達成されている
が、特に屋内開放型の機器については尚一層の低ＮＯｘ
化が要請されており、従来方式では限界がある。一方理
論空気比以上に燃焼空気を混合させる希薄燃焼方式は、
低ＮＯｘ効果がきわめて大きい反面、流速が大きくなる
ために火炎がリフトし易く、また燃料ガスと空気との混
合が燃焼状態に大きく影響するために、高い供給圧力と
大きな混合スペースが必要となって、コストがかかる上
に機器が大型化するという問題があり、家庭用機器では
未だ実用化に至っていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】希薄燃焼方式では、で
きるだけ均一な混合気を燃焼面に供給することと、燃焼
面において噴出速度をできるだけ燃焼速度に近付けるこ
とが重要であり、混合が不均一になると燃料ガスの濃度
の高い部分でＮＯｘが発生するために、全体の低ＮＯｘ
値が増加してしまう。また混合がよくなっても、理論空
気比よりも多量の空気を混入するために、燃焼速度が低
下してリフト燃焼を起こし易く、安定した火炎が得られ
難いという問題がある。本発明はかかる問題点を解消
し、希薄燃焼方式による低価格でコンパクトな低ＮＯｘ
バーナを提供することを目的とするものである。
きるだけ均一な混合気を燃焼面に供給することと、燃焼
面において噴出速度をできるだけ燃焼速度に近付けるこ
とが重要であり、混合が不均一になると燃料ガスの濃度
の高い部分でＮＯｘが発生するために、全体の低ＮＯｘ
値が増加してしまう。また混合がよくなっても、理論空
気比よりも多量の空気を混入するために、燃焼速度が低
下してリフト燃焼を起こし易く、安定した火炎が得られ
難いという問題がある。本発明はかかる問題点を解消
し、希薄燃焼方式による低価格でコンパクトな低ＮＯｘ
バーナを提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明による希薄燃焼型
バーナは、図１に示すように、予混合された希薄混合気
が供給されるガスバーナ１の平板状の燃焼面を金網Ａで
形成し、該金網Ａの上流側に若干の距離をおいて、相互
に適宜間隔を隔てて縦横に配列された複数の炎孔２を有
する炎孔板３を配置し、各炎孔２から噴出した混合気を
上記金網Ａの下流側で燃焼させるようにしたものであ
り、炎孔板３によって混合気流を多数の噴出流に分割
し、各噴出流の周囲に渦流乃至乱流を形成することによ
って、各噴出流の外周部の実質的な流速を遅くし、それ
によって各個別の火炎の保炎を行うようにしたものであ
り、また金網Ａは全体的に流速を平均化して、各噴出流
の中央部のリフトを防止すると共に、各火炎同士を短い
炎で連結して相互に保炎を行うようにしたものである。
バーナは、図１に示すように、予混合された希薄混合気
が供給されるガスバーナ１の平板状の燃焼面を金網Ａで
形成し、該金網Ａの上流側に若干の距離をおいて、相互
に適宜間隔を隔てて縦横に配列された複数の炎孔２を有
する炎孔板３を配置し、各炎孔２から噴出した混合気を
上記金網Ａの下流側で燃焼させるようにしたものであ
り、炎孔板３によって混合気流を多数の噴出流に分割
し、各噴出流の周囲に渦流乃至乱流を形成することによ
って、各噴出流の外周部の実質的な流速を遅くし、それ
によって各個別の火炎の保炎を行うようにしたものであ
り、また金網Ａは全体的に流速を平均化して、各噴出流
の中央部のリフトを防止すると共に、各火炎同士を短い
炎で連結して相互に保炎を行うようにしたものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】図１は本発明による希薄燃焼型バ
ーナの一実施例を示したもので、直方体形のバーナ本体
１の下部にシロッコ型ファン４が連結されており、この
ファン４によって供給された一次空気は、パンチングパ
ネルよりなる整流板５を通り、上方に設けられている予
混合部６に供給される。予混合部６は、最狭部ａに向か
って漸次断面積が狭くなる空気導入部ｂと、最狭部ａか
ら前方へ向かって漸次断面積が広くなる拡開部ｃが、く
の字形に屈曲された両側壁板７によって形成されたもの
で、この最狭部ａの稜線に沿ってパイプ状のガスノズル
８が配設されており、ガスノズル８の管壁には多数のノ
ズル孔９が列設されている。また上記拡開部ｃには、両
側壁板７との間に混合気の通路１０となる間隔を残し
て、断面形状が二等辺三角形の三角ブロック１１が配設
されており、この三角ブロック１１の前面とその前方に
設けられた炎孔板３との間に、混合気を十分攪拌混合す
るための一定幅の混合空間１２が形成されている。
ーナの一実施例を示したもので、直方体形のバーナ本体
１の下部にシロッコ型ファン４が連結されており、この
ファン４によって供給された一次空気は、パンチングパ
ネルよりなる整流板５を通り、上方に設けられている予
混合部６に供給される。予混合部６は、最狭部ａに向か
って漸次断面積が狭くなる空気導入部ｂと、最狭部ａか
ら前方へ向かって漸次断面積が広くなる拡開部ｃが、く
の字形に屈曲された両側壁板７によって形成されたもの
で、この最狭部ａの稜線に沿ってパイプ状のガスノズル
８が配設されており、ガスノズル８の管壁には多数のノ
ズル孔９が列設されている。また上記拡開部ｃには、両
側壁板７との間に混合気の通路１０となる間隔を残し
て、断面形状が二等辺三角形の三角ブロック１１が配設
されており、この三角ブロック１１の前面とその前方に
設けられた炎孔板３との間に、混合気を十分攪拌混合す
るための一定幅の混合空間１２が形成されている。
【０００６】上記予混合部７では、両側の混合気通路１
０によって一旦左右に分岐された混合気が、三角ブロッ
ク１１の前縁で引き起こされる渦流によって攪拌される
と共に、三角ブロック１１の前面と炎孔板３との間の混
合空間１２で左右から供給される混合気同士が衝突して
一層混合が促進され、各炎孔２から外部に噴出して、金
網Ａの前面で燃焼する。各混合気通路１０は、進行方向
に沿って断面積がほぼ一定となるように形成されてお
り、従ってこの混合気通路１０内での圧力損失はきわめ
て小さく、これが総炎孔面積の大きい炎孔板３の構成と
相まって、希薄燃焼用の多量の空気の吸引を可能にして
いるのである。
０によって一旦左右に分岐された混合気が、三角ブロッ
ク１１の前縁で引き起こされる渦流によって攪拌される
と共に、三角ブロック１１の前面と炎孔板３との間の混
合空間１２で左右から供給される混合気同士が衝突して
一層混合が促進され、各炎孔２から外部に噴出して、金
網Ａの前面で燃焼する。各混合気通路１０は、進行方向
に沿って断面積がほぼ一定となるように形成されてお
り、従ってこの混合気通路１０内での圧力損失はきわめ
て小さく、これが総炎孔面積の大きい炎孔板３の構成と
相まって、希薄燃焼用の多量の空気の吸引を可能にして
いるのである。
【０００７】上記予混合部６の前面の燃焼部において
は、上述のように燃焼面を金網Ａで形成し、この金網Ａ
の上流側に若干の距離をおいて炎孔板３が配置され、こ
の炎孔板３には相互に適宜間隔を隔てて複数の炎孔２が
縦横に配列されているので、各炎孔２から噴出する混合
気流は、それぞれの外周部で渦流を形成して実質的に流
速が遅くなるために、各火炎を周辺部で保炎する効果が
あり、更に前方の金網Ａが各噴出流の周辺部と中央部と
の流速の差を小さくするように作用して、各中央部での
リフトを防止すると共に、各火炎同士を短炎によって相
互に連結させて保炎を行うという効果を奏している。
は、上述のように燃焼面を金網Ａで形成し、この金網Ａ
の上流側に若干の距離をおいて炎孔板３が配置され、こ
の炎孔板３には相互に適宜間隔を隔てて複数の炎孔２が
縦横に配列されているので、各炎孔２から噴出する混合
気流は、それぞれの外周部で渦流を形成して実質的に流
速が遅くなるために、各火炎を周辺部で保炎する効果が
あり、更に前方の金網Ａが各噴出流の周辺部と中央部と
の流速の差を小さくするように作用して、各中央部での
リフトを防止すると共に、各火炎同士を短炎によって相
互に連結させて保炎を行うという効果を奏している。
【０００８】図２は、図１の構造のバーナの燃焼状態を
示したもので、火炎は金網Ａの外側すなわち下流側での
み形成されており、金網Ａと炎孔板３との間には形成さ
れない。また各炎孔２の前方では火炎長が長く、炎孔間
では火炎長は短いが、金網Ａの全面にわたって火炎は切
れ目なく連続している。
示したもので、火炎は金網Ａの外側すなわち下流側での
み形成されており、金網Ａと炎孔板３との間には形成さ
れない。また各炎孔２の前方では火炎長が長く、炎孔間
では火炎長は短いが、金網Ａの全面にわたって火炎は切
れ目なく連続している。
【０００９】図３は本発明の他の実施例を示したもの
で、各炎孔２にそれぞれ金網Ｂを張設したものである。
この金網Ｂにより、各炎孔２内の流速が平均化するため
に、前記実施例に比し燃焼が一層安定化する。なお本実
施例から金網Ａを除いた構成の希薄燃焼バーナ（別途出
願中）のＮＯｘ値は約５ｐｐｍ（定格燃焼時：Ｏ2 ＝０
％換算）であったが、本実施例あるいは図１の実施例で
は約３ｐｐｍ（定格燃焼時：Ｏ2 ＝０％換算）を達成す
ることができた。
で、各炎孔２にそれぞれ金網Ｂを張設したものである。
この金網Ｂにより、各炎孔２内の流速が平均化するため
に、前記実施例に比し燃焼が一層安定化する。なお本実
施例から金網Ａを除いた構成の希薄燃焼バーナ（別途出
願中）のＮＯｘ値は約５ｐｐｍ（定格燃焼時：Ｏ2 ＝０
％換算）であったが、本実施例あるいは図１の実施例で
は約３ｐｐｍ（定格燃焼時：Ｏ2 ＝０％換算）を達成す
ることができた。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば上述のように、予混合希
薄燃料が供給されるガスバーナの混合気を多数の噴出流
に分割して、各噴出流の周辺部で渦流を発生させること
により実質的な流速の遅い個所と速い個所を作り、また
金網Ａにより各火炎の中央部と周辺部との流速の差を低
減することにより、各火炎の中央部におけるリフトを防
止すると共に、各火炎間を短炎によって連結して、燃焼
を安定化させることができるという利点がある。
薄燃料が供給されるガスバーナの混合気を多数の噴出流
に分割して、各噴出流の周辺部で渦流を発生させること
により実質的な流速の遅い個所と速い個所を作り、また
金網Ａにより各火炎の中央部と周辺部との流速の差を低
減することにより、各火炎の中央部におけるリフトを防
止すると共に、各火炎間を短炎によって連結して、燃焼
を安定化させることができるという利点がある。
【図１】本発明の一実施例を示す一部切欠斜視図。
【図２】同上の動作状態を示す要部断面図。
【図３】本発明の他の実施例を示す要部断面図。
１ バーナ本体 ２ 炎孔 ３ 炎孔板 ４ シロッコ型ファン ５ 整流板 ６ 予混合部 ７ 側壁板 ８ パイプ状ガスノズル ９ ノズル孔 １０ 混合気通路 １１ 三角ブロック １２ 混合空間
Claims (2)
- 【請求項１】 予混合された希薄混合気が供給されるガ
スバーナの平板状の燃焼面を金網Ａで形成し、該金網Ａ
の上流側に若干の距離をおいて、相互に適宜間隔を隔て
て縦横に配列された複数の炎孔を有する炎孔板を配置
し、各炎孔から噴出した混合気を上記金網の下流側で燃
焼せしめて成る希薄燃焼型バーナ。 - 【請求項２】 上記各炎孔にそれぞれ金網Ｂを張設して
成る請求項１記載の希薄燃焼型バーナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19483997A JPH1122926A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 希薄燃焼型バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19483997A JPH1122926A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 希薄燃焼型バーナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1122926A true JPH1122926A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16331138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19483997A Withdrawn JPH1122926A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 希薄燃焼型バーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1122926A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100425133B1 (ko) * | 2002-01-03 | 2004-03-31 | 엘지전자 주식회사 | 가스오븐레인지의 버너 |
| US20160258619A1 (en) * | 2015-03-03 | 2016-09-08 | Willie H. Best | Multiple plenum gas burner |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP19483997A patent/JPH1122926A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100425133B1 (ko) * | 2002-01-03 | 2004-03-31 | 엘지전자 주식회사 | 가스오븐레인지의 버너 |
| US20160258619A1 (en) * | 2015-03-03 | 2016-09-08 | Willie H. Best | Multiple plenum gas burner |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |