JPH11227752A - 窓付き紙容器 - Google Patents

窓付き紙容器

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JPH11227752A
JPH11227752A JP10055841A JP5584198A JPH11227752A JP H11227752 A JPH11227752 A JP H11227752A JP 10055841 A JP10055841 A JP 10055841A JP 5584198 A JP5584198 A JP 5584198A JP H11227752 A JPH11227752 A JP H11227752A
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paper container
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sealing
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Mitsuru Tajima
充 田島
Kyoichi Shimomura
恭一 下村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性やアルカリ性等の強い腐食性を示す内容
物、または、アルコール等の強い浸透性を示す内容物、
あるいは、液状物からなる内容物を収容することができ
る遮光性やガスバリアー性に優れた窓付き紙容器を提供
する。 【解決手段】 少なくとも紙層からなる基材層と、ガス
バリアー層からなる中間層と、熱接着性樹脂層からなる
内層とを備えた積層体からなる紙容器において、該紙容
器に切欠部が設けられ、該切欠部の周縁部で前記紙容器
の内層に該切欠部を密封する、ガスバリアー性に優れた
芯層と該芯層の両面に熱接着性樹脂層からなる接着層と
を備えた透明な密封シートが該密封シートの一方の接着
層で熱接着され、少なくとも該密封シートの端面に内容
物が接触しないように熱接着性樹脂層からなる透明な保
護シートが該密封シートを覆うように設けられると共
に、前記保護シートと前記紙容器の内層および前記密封
シートの他方の接着層とが熱接着されていることを特徴
とする窓付き紙容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清酒、焼酎、ウイ
スキー、ワイン、酢、シャンプー、リンス、各種洗浄液
等の液体、あるいは、浴用剤、米、肥料等の顆粒物など
を収容する隠蔽性を有する紙容器に関し、さらに詳しく
は、前記紙容器に収容された内容物が確認できる窓を有
するゲーベルトツプ型の窓付き紙容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゲーベルトツプ型の紙容器として
は、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)/紙/LD
PE/アルミ箔/接着剤/2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレート(PET)/LDPE又は中密度ポリエチレン
(MDPE)からなる構成のものが一般的に使用されて
いるし、また、上記構成において、アルミ箔とPETと
の積層工程を省略した低価格の、LDPE/紙/LDP
E/アルミ蒸着層/PET/LDPE、ないしはLDP
E/紙/LDPE/シリカ蒸着層/PET/LDPEか
らなる構成のものも使用されている。
【0003】上記いずれの構成も、成形のし易さや保形
性、あるいは、光遮断性の点から紙が用いられると共
に、内容物の保護を目的としてガスバリヤー性等で優れ
るアルミニウム箔、あるいは、アルミニウム、酸化珪
素、酸化アルミ等の無機物の蒸着を施したプラスチック
フィルムが一般的に用いられている。
【0004】そのために、上記構成の紙容器において
は、内容物を容器の外側から確認することが不可能であ
り、内容物の残量がわからない、中身を確認できな
い等といった問題があった。これらの問題を解決するた
めに、内容物を見ることができるように窓を容器に設け
た窓付き紙容器が開発されている。この窓付き紙容器に
窓を設ける方法としては、通常、紙容器の所定箇所を所
定形状に切り欠いて紙容器に切欠部を設け、該切欠部を
紙容器の内側より透明な密封シートで覆うと共に、該密
封シートを前記切欠部周縁部で容器の内側と内容物が漏
れないように熱接着すること等により設けられていた。
【0005】ところで、この窓に設けられる密封シート
は、紙容器が内容物を保護する目的のものからすると、
当然密封シートについても紙容器の内容物保護機能とほ
ぼ同程度の保護機能を有する必要がある。光遮断性の面
では、窓とする切欠部を所定形状の切刃とすることによ
り、切刃部分を所定形状に開封しない限りにおいては保
証されるものの、ガスバリアー性の面では切刃の部分か
らのガス、特に酸素ガスや水蒸気等の透過を抑える必要
がある。そのために、密封シートはガスバリアー性に優
れた基材、たとえば、ポリビニルアルコール、エチレン
ー酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルム、あるい
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビ
ニルアルコール、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化
物等にポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしは
酸化珪素、酸化アルミ等の無機物の蒸着を施したフィル
ム、また、これらの基材の一種ないしそれ以上を組み合
わせたものが用いられると共に、これら基材の片面ない
しは両面に熱接着性樹脂層が設けられ、該熱接着性樹脂
層と容器の内容物と接触する面に設けられた熱接着性樹
脂層とが熱接着されて内容物が漏れない窓が形成され
る。
【0006】しかし、この密封シートは、ガスバリアー
性に優れた基材と熱接着性樹脂層とを何らかの手段、た
とえば、周知のドライラミネーション法、あるいは、T
ダイ押し出し法等の貼合手段を用いて貼り合わせられた
ものであるが、容器に収容される内容物が強い酸性やア
ルカリ性等を示すもの、あるいは、アルコール等の強い
浸透性を示すものであると、ガスバリアー性に優れた基
材と熱接着性樹脂層との層間が密封シートの端面から浸
食され、層間剥離や層間強度の低下をきたす場合があ
る。また、内容物が液状物の場合などには、ポリアミド
やポリビニルアルコール、エチレンー酢酸ビニル共重合
体ケン化物等のように吸水性のあるフィルムは、密封シ
ートの端面から吸水してガスバリアー性が低下したり、
また、上記同様に層間剥離や層間強度の低下をきたす場
合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、酸性やアルカリ性等の強い腐食性を示す内容物、ま
たは、アルコール等の強い浸透性を示す内容物、あるい
は、液状物からなる内容物を収容することができる遮光
性やガスバリヤー性に優れた窓付き紙容器を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために、請求項1記載の発明の窓付き紙容器
は、少なくとも紙層からなる基材層と、ガスバリアー層
からなる中間層と、熱接着性樹脂層からなる内層とを備
えた積層体からなる紙容器において、該紙容器に切欠部
が設けられ、該切欠部の周縁部で前記紙容器の内層に該
切欠部を密封する、ガスバリアー性に優れた芯層と該芯
層の両面に熱接着性樹脂層からなる接着層とを備えた透
明な密封シートが該密封シートの一方の接着層で熱接着
され、少なくとも該密封シートの端面に内容物が接触し
ないように熱接着性樹脂層からなる透明な保護シートが
該密封シートを覆うように設けられると共に、前記保護
シートと前記紙容器の内層および前記密封シートの他方
の接着層とが熱接着されていることを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、密封シートを内
容物から隔離することができるために内容物の影響を防
止することができ、ガスバリアー性に優れると共に密封
シートの層間剥離や層間強度の低下を防止することがで
きる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の窓付き紙容器において、前記保護シートが略ドー
ナツ形状からなることを特徴とするものである。このよ
うに構成することにより、保護シートを密封シートの端
面にのみ用いるために、内容物を外側から見る場合に密
封シートのみを介して見ることになり、内容物が一層見
やすくなる。
【0010】また、請求項3に記載の発明の窓付き紙容
器は、少なくとも紙層からなる基材層と、ガスバリアー
層からなる中間層と、熱接着性樹脂層からなる内層とを
備えた積層体からなる紙容器において、該紙容器に切欠
部が設けられ、該切欠部の周縁部の前記紙容器の内層に
該切欠部を密封する、ガスバリアー性に優れた芯層と該
芯層の少なくとも片方の面に熱接着性樹脂層からなる接
着層とを備えた透明な密封シートが該密封シートの少な
くとも片方の面に設けられた接着層で熱接着され、該密
封シートが内容物と接触しないように熱接着性樹脂層か
らなる透明な保護シートが該密封シートを覆うように設
けられると共に、前記保護シートと前記紙容器の内層と
が熱接着されていることを特徴とするものである。この
ように構成することにより、請求項1同様の効果を得る
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の窓付き紙容器に用いる紙容器について説
明すると、ゲーベルトツプ型の紙容器であって、従来技
術の項で記載した構成、すなわち、高圧法低密度ポリエ
チレン(LDPE)/紙/LDPE/アルミ箔/接着剤
/2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)/L
DPE又は中密度ポリエチレン(MDPE)、LDPE
/紙/LDPE/アルミ蒸着層/PET/LDPE、あ
るいは、LDPE/紙/LDPE/シリカ蒸着層/PE
T/LDPE等の構成のものを使用することができる
が、上記構成はゲーベルトツプ型の紙容器の一例を記載
したものであり、これに限るものではないことはいうま
でもない。
【0012】次に、本発明の窓付き紙容器に用いる密封
シートについて説明すると、密封シートの芯層に用いる
基材としては、ガスバリアー性に優れると共に外側から
内容物が見えることが重要であり透明性を有したもので
ある必要がある。これに適する基材としては、上記した
ようにポリビニルアルコール、エチレンー酢酸ビニル共
重合体ケン化物等のフィルム、あるいは、ポリエチレン
テレフタレート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、
エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物等にポリ塩化ビ
ニリデンを塗工したフィルムないしは酸化珪素、酸化ア
ルミ等の無機物の蒸着を施したフィルム、また、これら
の基材の一種ないしそれ以上を組み合わせたものが好適
であり、その厚さは12〜35μmが適当である。
【0013】また、密封シートの芯層の片面ないし両面
に設けられる熱接着性樹脂層からなる接着層としては、
紙容器の内層に設けられた熱接着性樹脂層と内容物が漏
れない程度に強固に熱接着させられるものである必要が
あり、前記紙容器の内層に設けられた熱接着性樹脂層と
相溶性のある接着層である必要があるが、この接着層は
前記紙容器の内層に設けられる熱接着性樹脂層の種類に
より適宜選択して用いればよい。前記接着層に用いる熱
接着性樹脂層の一例をあげると、低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線
状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー
酢酸ビニル共重合体、エチレンーαオレフィン共重合
体、アイオノマー、エチレンーアクリル酸共重合体、エ
チレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタク
リル酸共重合体、エチレンープロピレン共重合体等の樹
脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらを
フィルム化したシートを用いることができる。この接着
層の一つの層の厚さは30〜50μmが適当である。
【0014】また、この熱接着性樹脂層からなる接着層
を前記密封シートの芯層の片面ないし両面に形成するに
は、周知のTダイ押し出し法、ドライラミネーション法
等を適宜に用いることにより形成することができる。ま
た、必要に応じてアンカーコート剤等を用いることもで
きる。さらに、周知の共押し出し法等を用いて前記密封
シートを作製しても構わない。密封シートの厚さとして
は、機械的強靱性、耐衝撃性、耐突き刺し性等の観点か
ら、おおよそ45〜120 μmが好適である。
【0015】次に、本発明の窓付き紙容器に用いる保護
シートについて説明すると、保護シートは熱接着性樹脂
層からなり、密封シートが内容物と接触しないように密
封シートを内容物から保護する役割を果たすものであっ
て、この保護シートについても前記紙容器の内層に設け
られた熱接着性樹脂層と内容物が密封シートに浸透しな
い程度に強固に熱接着させられるものである必要があ
り、当然のことであるが、前記紙容器の内層に設けられ
た熱接着性樹脂層と相溶性のある必要がある。それ故
に、この保護シートについても前記密封シートの接着層
と同じように前記紙容器の内層に設けられる熱接着性樹
脂層の種類により適宜選択して用いればよく、前記密封
シートの接着層に用いることができるものとして例示し
た熱接着性樹脂層、すなわち、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線
状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー
酢酸ビニル共重合体、エチレンーαオレフィン共重合
体、アイオノマー、エチレンーアクリル酸共重合体、エ
チレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタク
リル酸共重合体、エチレンープロピレン共重合体等の樹
脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらを
フィルム化したシートを用いることができる。この保護
シートの熱接着性樹脂層の厚さは60〜200 μmが適当で
ある。また、前記保護シートを芯層の両面に接着層を設
けた密封シートの内容物側に設けた接着層と熱接着する
場合にあっては、当然前記保護シートは前記密封シート
の内容物側に設けた接着層と剥がれない程度に強固に熱
接着させられるものである必要があり、前記密封シート
の内容物側に設けた接着層と相溶性のある必要があるこ
とはいうまでもない。さらに、前記紙容器の内層に設け
られる熱接着性樹脂層、前記密封シートに形成される接
着層、保護シートに形成される熱接着性樹脂層はいずれ
も内容物により、あるいは、求められる機能により適し
たものを選ぶことができる。
【0016】次に、図面に示す実施例を用いてさらに詳
しく説明する。図1は本発明の窓付き紙容器の1実施例
を示す斜視図、図2は本発明の窓付き紙容器の第1の実
施形態を示す要部断面図、図3は本発明の窓付き紙容器
の第2の実施形態を示す要部断面図である。図中の1は
窓付き紙容器、2は側壁、3は窓部、4は切欠部、5,
5'は密封シート、6,6'は保護シート、11は紙容器、50
は2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、51は
エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物のフィルム、5
2,52’は低密度ポリエチレンフィルム、90は熱接着部
をそれぞれ示す。
【0017】図1は本発明の窓付き紙容器の1実施例を
示す斜視図であって、窓付き紙容器1は、低密度ポリエ
チレン(LDPE)/紙/エチレンーメタクリル酸共重
合体(EMAA)/アルミニウム箔/接着剤/2軸延伸
ポリエチレンテレフタレート(PET)/LDPE〔内
容物側〕の構成のゲーベルトツプ型の紙容器11からな
り、ガスバリヤー性、耐衝撃性、耐ピンホール性等が優
れ、内容物の洩れがない密封性の良好な紙容器11であ
り、この紙容器11の4つの側壁の一つの側壁2に外側か
ら内容物が見えるように長穴形状の窓部3が形成された
ものである。
【0018】図2は本発明の窓付き紙容器の第1の実施
形態を示す要部断面図であって、前記窓部3の断面を示
したものである。前記紙容器11の前記側壁2の所定箇所
に長穴形状の切欠部4が設けられ、前記切欠部4に内容
物側から前記切欠部4を覆う大きさの密封シート5が設
けられ、窓部3が形成されたものである。前記密封シー
ト5は、12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルム50と、15μmのエチレンー酢酸ビニル共重合体
ケン化物のフィルム51と、40μmの低密度ポリエチレン
フィルム52とが2液反応型ポリウレタン系接着剤(図示
せず)で順次貼り合わされたものであって、前記切欠部
4の周縁部において前記密封シート5の前記低密度ポリ
エチレンフィルム52と前記紙容器11を構成する内層に設
けられた前記LDPEとが熱接着されて、内容物が漏れ
ない程度に強固に密封されている。さらに、前記密封シ
ート5が内容物と直に接触して内容物の影響によりガス
バリアー性の低下、また、層間剥離や層間強度の低下を
きたさないように、前記密封シート5を内容物から隔離
するために保護シート6が設けられている。前記保護シ
ート6は前記密封シート5を十分に覆う大きさであっ
て、130 μmの低密度ポリエチレンフィルム単体からな
り、前記密封シート5の周縁部の外側で前記密封シート
5を囲むように前記紙容器11を構成する内層に設けられ
た前記LDPEと熱接着され、内容物が前記密封シート
側へ侵入しないように設けられている。この場合、密封
シート5の芯層は、12μmの2軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム50と15μmのエチレンー酢酸ビニル
共重合体ケン化物のフィルム51であり、密封シート5の
接着層は、40μmの低密度ポリエチレンフィルム52であ
る。
【0019】図3は本発明の窓付き紙容器の第2の実施
形態を示す要部断面図であって、前記窓部3の断面を示
したものである。前記紙容器11の前記側壁2の所定箇所
に長穴形状の切欠部4が設けられ、前記切欠部4に内容
物側から前記切欠部4を覆う大きさの密封シート5'が設
けられ、窓部3が形成されたものである。前記密封シー
ト5'は、40μmの低密度ポリエチレンフィルム52と、12
μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム50
と、15μmのエチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物の
フィルム51と、40μmの低密度ポリエチレンフィルム5
2’とが2液反応型ポリウレタン系接着剤(図示せず)
で順次貼り合わされたものであって、前記切欠部4の周
縁部において前記密封シート5'の前記低密度ポリエチレ
ンフィルム52’と前記紙容器11を構成する内層に設けら
れた前記LDPEとが熱接着されて、内容物が漏れない
程度に強固に密封されている。さらに、前記密封シート
5'の端面が内容物と直に接触して内容物の影響によりガ
スバリアー性の低下、また、層間剥離や層間強度の低下
をきたさないように、前記密封シート5'の端面を内容物
から隔離するために略ドーナツ形状の保護シート6'が設
けられている。前記保護シート6'は前記密封シート5'の
端面を十分に覆う大きさであって、130 μmの低密度ポ
リエチレンフィルム単体からなり、前記密封シート5'の
端面を挟むように、前記紙容器11を構成する内層に設け
られた前記LDPEと前記密封シート5'の低密度ポリエ
チレン52とで熱接着され、内容物が前記密封シート5'の
端面へ侵入しないように設けられている。このように保
護シート6'を略ドーナツ形状にして密封シート5'の端面
を内容物から保護する構成とすることにより、内容物を
外側から見る場合に密封シート5'のみを介して見ること
になり、内容物が見やすくなる。この場合、密封シート
5'の芯層は、12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム50と15μmのエチレンー酢酸ビニル共重合
体ケン化物のフィルム51であり、接着層は40μmの低密
度ポリエチレンフィルム52と52’である。また、この略
ドーナツ形状の保護シート6'は着色されたものであって
も、不透明なものであっても構わない。
【0020】また、図3の第2の実施形態においては、
略ドーナツ形状とした保護シート6'を用いた実施例を説
明したが、この場合、図2の第1の実施形態で説明した
保護シート6を用いて図2で説明したように密封シート
の周縁部の外側で密封シートを囲むように紙容器11を構
成する内層に設けられたLDPEと熱接着した構成とす
ることもできるし、さらにその上に、保護シートと密封
シート6'の低密度ポリエチレン52とを熱接着した構成と
することもできる。このように密封シートと保護シート
とを熱接着して一体化させることにより、密封シートと
保護シートとを一体化させない場合に比べて、内容物を
外側から見る場合に内容物を見やすくすることができ
る。
【0021】
【実施例】上記の発明について、以下に実施例を挙げ
て、さらに詳しく説明する。 実施例1 400g/m2の板紙の一方の面に高圧法低密度ポリエチレン
(以下ECーLDPEという)を25μの厚さで押出コー
テイングし、他方の面に、9μmのアルミニウム箔と12
μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム
(PET)とを2液反応型ポリウレタン系接着剤で貼り
合わせた貼合品の前記アルミニウム箔面を、エチレンー
メタクリル酸共重合体(EMAA)を25μmの厚さで押
出してサンドラミネーシヨンした。次いで、2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフイルム面に、40μmの高圧
法低密度ポリエチレンフィルム(以下FーLDPEとい
う)を高圧法低密度ポリエチレン(以下ECーLDPE
という)を20μmの厚さで押出してサンドラミネーシヨ
ンし、ECーLDPE25μm/板紙400g/EMAA25μ
m/アルミニウム箔9μm/PET12μm/ECーLD
PE20μm/FーLDPE40μmの構成の積層体を作製
した。該積層体を作製するに際しては、当然のことであ
るが、アンカーコート剤が必要に応じて用いられてい
る。この積層体を用いて図1に示したような位置に長穴
形状の切欠部を設けて、第1の実施形態で説明したもの
と同じ窓部を作製した。 実施例2 実施例1で作製した積層体を用いて図1に示したような
位置に長穴形状の切欠部を設けて、第2実施形態で説明
したものと同じ窓部を作製した。 比較例1 実施例1において保護シートのない、すなわち、密封シ
ートのみの窓部を作製した。 比較例2 実施例2において保護シートのない、すなわち、密封シ
ートのみの窓部を作製した。
【0022】このように窓部が設けられた実施例1、
2、および、比較例1、2の積層体を用いて、打抜、サ
ック貼り加工を施して、ゲーベルトップ型の紙容器を作
製し、それぞれの紙容器にウイスキー(アルコール度43
°)、車用水垢取り液(アルカリ性PH12)、酢(酸性PH
2)を窓部が完全に埋没するまで充填してのちに前記紙
容器を密封し、40℃で3ヵ月間保存して、密封シートの
状態をチェックし、その結果を表1に示した。
【0023】
【表1】 ○:密封シートに層間剥離等の異常は全く認められない。 ×:密封シートに層間剥離、または、著しい層間強度の低下 が認められる。
【0024】
【発明の効果】本発明の窓付き紙容器は、紙容器に切欠
部を設け、該切欠部にガスバリアー性等に優れた構成の
透明な密封シートを紙容器の内側から熱接着等すること
により設けて窓部を構成していた従来の窓付き紙容器に
おいて、酸性やアルカリ性等の強い腐食性を示す内容
物、または、アルコール等の強い浸透性を示す内容物、
あるいは、液状物からなる内容物の場合に問題であった
窓部を構成する前記密封シートの層間剥離や層間強度の
低下、あるいは、前記透明シートのガスバリアー性の低
下を防止することができるという顕著な効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる窓付き紙容器の1実施例を示
す斜視図である。
【図2】 本発明にかかる窓付き紙容器の第1の実施形
態を示す要部断面図である。
【図3】 本発明にかかる窓付き紙容器の第2の実施形
態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 窓付き紙容器 2 側壁 3 窓部 4 切欠部 5,5' 密封シート 6,6' 保護シート 11 紙容器 50 2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム 51 エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物
のフィルム 52,52’ 低密度ポリエチレンフィルム 90 熱接着部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも紙層からなる基材層と、ガス
    バリアー層からなる中間層と、熱接着性樹脂層からなる
    内層とを備えた積層体からなる紙容器において、該紙容
    器に切欠部が設けられ、該切欠部の周縁部で前記紙容器
    の内層に該切欠部を密封する、ガスバリアー性に優れた
    芯層と該芯層の両面に熱接着性樹脂層からなる接着層と
    を備えた透明な密封シートが該密封シートの一方の接着
    層で熱接着され、少なくとも該密封シートの端面に内容
    物が接触しないように熱接着性樹脂層からなる透明な保
    護シートが該密封シートを覆うように設けられると共
    に、前記保護シートと前記紙容器の内層および前記密封
    シートの他方の接着層とが熱接着されていることを特徴
    とする窓付き紙容器。
  2. 【請求項2】 前記保護シートが略ドーナツ形状からな
    ることを特徴とする請求項1記載の窓付き紙容器。
  3. 【請求項3】 少なくとも紙層からなる基材層と、ガス
    バリアー層からなる中間層と、熱接着性樹脂層からなる
    内層とを備えた積層体からなる紙容器において、該紙容
    器に切欠部が設けられ、該切欠部の周縁部の前記紙容器
    の内層に該切欠部を密封する、ガスバリアー性に優れた
    芯層と該芯層の少なくとも片方の面に熱接着性樹脂層か
    らなる接着層とを備えた透明な密封シートが該密封シー
    トの少なくとも片方の面に設けられた接着層で熱接着さ
    れ、該密封シートが内容物と接触しないように熱接着性
    樹脂層からなる透明な保護シートが該密封シートを覆う
    ように設けられると共に、前記保護シートと前記紙容器
    の内層とが熱接着されていることを特徴とする窓付き紙
    容器。
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